JP6510511B2 - 複合ブレーキディスク、ならびにその製造のための方法および装置 - Google Patents

複合ブレーキディスク、ならびにその製造のための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、ブレーキディスク、より正確には複合ブレーキディスク、ならびに複合ブレーキディスクの製造のための方法および装置に関する。本発明は、独立特許請求項のプリアンブルに係る複合ブレーキディスク、装置および方法に関する。複合ブレーキディスクは、たとえば車両構造、特に自動車両構造に適用される。
複合ブレーキディスクは、とりわけ自動車両の構造にますます適用されるようになっている。なぜなら、複合ブレーキディスクは、従来のブレーキディスクよりも質量が小さくてもよく、従来のブレーキディスクよりも経済的に製造できるからである。
たとえばWO 2010/102704 A1に示されているように、複合ブレーキディスクは、シートメタル、特に鋼シートメタルからなるブレーキディスクチャンバと、鋳鉄からなるフリクションリングとを備えることができ、本質的にこれら2つの部品で構成することさえできる。
ブレーキディスクチャンバは、大部分が、管状セクションとそこに接続するベース部とを備え、またはこれら2つの部品で構成され、ブレーキディスクチャンバは、大部分が、一体に設計される。
フリクションリングは、時にはブレーキリングとも呼ばれる。
制動処置によりフリクションリングに生じる制動モーメントは、たとえばフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ、より正確にはブレーキディスクチャンバの管状セクションにおける好適な輪郭形成部または歯を介してフリクションリングからブレーキディスクチャンバに伝達され、その結果、ブレーキディスクチャンバのベース部にも伝達され、そこから、制動モーメントは、典型的にはねじボルトを介して車両ホイールのホイールハブに伝えられることができる。
上記のWO 2010/102704 A1では、冷間再成形(冷間成形)によって内歯および外歯を備えるブレーキディスクチャンバを作製し、その後、適合する(相補的な)内歯を備えるフリクションリングに当該ブレーキディスクチャンバを圧入することが提案されている。フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの軸方向位置合わせのために、ブレーキディスクチャンバから打抜かれた後に折り曲げられるタブが、ブレーキディスクチャンバに設けられている。
さらに、液圧成形によって複合ブレーキディスクを製造することが、DE 19830666 A1から公知である。
本発明の目的は、複合ブレーキディスクを製造するための新規の方法、対応する複合ブレーキディスクおよびフリクションリング、複合ブレーキディスクを製造するための対応する装置、ならびにこの装置の使用を提供することである。さらに、車両のホイールを製造するための新規の方法、および本発明に係る複合ブレーキディスクを備える車両も提供される。
本発明のさらなる目的は、複合ブレーキディスクの製造の経済性を向上させることであり、特に、そうでなければ必要であった方法ステップを実行しなくてもよくし、および/または、実行すべきさまざまなプロセスの数を少なくする。
本発明のさらなる目的は、特に優れたランアウトを有する複合ブレーキディスクを提供することである。
本発明のさらなる目的は、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの特に優れた相互軸方向固定を有する複合ブレーキディスクを提供することである。
本発明のさらなる目的は、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの特に優れた相互回転固定を有し、これらの間の優れたトルク伝達を可能にする複合ブレーキディスクを提供することである。
本発明のさらなる目的は、方法パラメータによって、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの相互回転固定の遊びが存在するか否かについて、およびこの大きさがどのぐらいであるべきかについて選択することができる方法であって、特にこれが再現可能な態様で選択可能である方法を提供することである。
本発明のさらなる目的は、方法パラメータによって、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間に予荷重が存在するか否かについて、およびこの大きさがどのぐらいであるべきかについて選択することができる方法であって、特にこれが再現可能な態様で選択可能である方法を提供することである。
これらの目的のうちの少なくとも1つは、少なくとも一部が、特許請求項に係る装置、方法および使用によって達成される。
ブレーキディスクチャンバと、内側輪郭形成部を有するフリクションリングとを備える複合ブレーキディスクを製造するための方法に関して、フリクションリングに導入されるブレーキディスクチャンバ素材は、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって内側輪郭形成部に成形される。
特に、ブレーキディスクチャンバ素材の少なくとも1つの管状セクションが、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって内側輪郭形成部に成形され得る。
このようにして、ブレーキディスクチャンバ素材の塑性(また、部分的に弾性)再成形によって、冷間再成形(冷間成形)の態様で、特に非切断の態様で、複合要素、具体的には複合ブレーキディスクを作製することができる。ブレーキディスクチャンバは、成形の完了後にブレーキディスクチャンバ素材から生じ、2つの以前は分離していた部品、すなわちフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ素材は、互いに固定され、またはより正確には互いに接合される。
複合ブレーキディスクは、大部分が本質的にフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバで構成される。
通常、成形は、内側輪郭形成部の領域におけるブレーキディスクチャンバ素材の局所的再成形を備える。場合によっては、成形は、フリクションリング、またはより正確にはその内側輪郭形成部の再成形も備え得て、フリクションリングの再成形は、フリクションリングの材料に応じて、典型的にはたとえば鋳鉄の場合のように非常にささいなものである場合もあれば、典型的にはたとえば鋼の場合のように重大なものである場合もある。
フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の回転固定/回転強度は、成形によって生じ得る。したがって、成形は、大幅に(わずかな回転遊びが想定され得る)または非常に大きな力を印加することによってしか、特に制動処置により生じ得る力を上回る力によってしか、ブレーキディスクチャンバをフリクションリングに対してもはや回転させることができないという効果を有する。特に、ブレーキディスクチャンバとフリクションリングとの間の複数の楔状部は、成形によって、つまり再成形によって生じる。
これによって、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の優れたトルク伝達を達成することができる。
内側輪郭形成部は、特に、歯状の内側輪郭形成部または内部にある歯の輪郭であってもよい。内側輪郭形成部は、複数の歯根および歯先を備え得る。内側輪郭形成部は、特に、内歯であってもよく、さらに典型的には平歯である。
トルク伝達は、特に、フリクションリングの内側輪郭形成部の歯およびブレーキディスクチャンバに生成される輪郭形成部の歯を介して行われ得る。
典型的には、成形は、内側輪郭形成部の幅全体にわたって、したがって内側輪郭形成部の軸平行延長全体にわたって行われる。
ブレーキディスクチャンバ素材は、当該方法の間に内部から機械加工される。少なくとも1つのエンボス加工ツールが、内部から、したがってフリクションリングから離れた側からブレーキディスクチャンバ素材を機械加工する。
特に、エンボス加工金型がエンボス加工ツールであると考えられる。
エンボス加工ツールは、エンボス加工ツールがブレーキディスクチャンバ素材と係合したときにブレーキディスクチャンバ素材と相互作用するアクティブ領域を有する。このアクティブ領域は、エンボス加工ツールがブレーキディスクチャンバ素材と係合されたときに内側輪郭形成部の単一の輪郭間隙または歯間隙にのみ貫入するように設計され得る。しかし、エンボス加工ツールがブレーキディスクチャンバ素材と係合したときに内側輪郭形成部のいくつかの、特にいくつかの隣接する輪郭間隙または歯間隙に貫入するようにエンボス加工ツールを設計することも可能である。たとえば、アクティブ領域は、たとえば内側輪郭形成部の2つの隣接する輪郭間隙の領域においてブレーキディスクチャンバ素材を同時に再成形し、その結果、ブレーキディスクチャンバの対応する突出部または歯をそこに同時に形成することができるようにするために、互いに平行に軸方向に延長される2つの径方向突出部を備えることができる。
一実施例では、当該方法は、ブレーキディスクチャンバ素材(またはブレーキディスクチャンバ素材の少なくとも1つの管状セクション)をフリクションリングに導入することを備え得る。内側輪郭形成部へのブレーキディスクチャンバ素材(または、少なくともブレーキディスクチャンバ素材の管状セクション)の成形は、当該導入後に行われる。
ブレーキディスクチャンバ素材は、特に、遊びのない状態で、または(わずかな)プレス嵌めによりフリクションリングに導入され得る。
一般に、成形は、1つ以上のエンボス加工ステップによって行われる。
エンボス加工ツールは、たとえば輪郭形成されたマンドレルであってもよく、成形は、フリクションリングに既に導入されているブレーキディスクチャンバ素材にマンドレルを挿入することを備える(または本質的にもたらされる)。これによって、たとえば、外周全体においてブレーキディスクチャンバ素材を内側輪郭形成部に成形することを単一のステップで達成することができる。
しかし、エンボス加工は、特に、打込みによって、したがって打込みの態様でも行われてもよい。この場合については、以下でより詳細に説明する。
上記の方法は、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の予荷重、より正確にはフリクションリングの内側輪郭形成部(特に内歯)とブレーキディスクチャンバの(当該方法の範囲内で生成される)輪郭形成部または歯との間の予荷重の生成を可能にする。さらに、個々の製品間隙、場合によっては個々の輪郭突出部(たとえば輪郭歯)の領域にポジティブフィット接続が局所的に生成され得る。これに関する詳細については、以下でさらに説明する。これによって、また特にフリクションリングを加熱する処置によって、したがってたとえば制動処置によって、保持力が向上し、回転強度が向上し、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間のトルク伝達が向上する。
当該方法より前または当該方法の開始時にフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ素材(またはブレーキディスクチャンバ)の回転位置合わせを正確に位置合わせするためのステップを不必要にすることができる。ブレーキディスクチャンバの輪郭形成部、特に歯(より正確には、ブレーキディスクチャンバが最終的に有することになる輪郭形成部または歯)は、当該方法自体までは(エンボス加工による成形によって)生成されず、その結果、製造方法自体のために、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの輪郭形成部/歯の非常に正確な回転位置合わせがもたらされる。
上記の方法によってフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの軸の非常に正確な位置合わせを達成することがさらに可能である。したがって、特に、少なくとも一般にフリクションリングの事後研削などの事後機械加工が必要になることなく、優れたランアウトを達成することができる。
さらに、本発明は、複合ブレーキディスクのフリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の回転遊びの選択を可能にし、特にこの遊びは、事実上ゼロ(遊びがない状態)であってもよく、または選択可能な大きさを有する。当該方法は、しばしば複合ブレーキディスクにとって望ましいようにフリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間に(機械的)予荷重を生成することも可能にし得る。
個々の輪郭間隙、場合によっては個々の輪郭突出部(輪郭歯)の領域における局所的なポジティブフィット接続は、たとえば腰部が設けられた態様の内側輪郭形成部の好適な設計を前提として生成され得る。このようにして、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の特に安定した嵌合を達成することができる。これに関するさらなる詳細については、以下でさらに説明する。
特に端縁を持たない回転軸に垂直な断面に内側輪郭形成部によって輪郭が形成されるコンテクストにおいて、内側輪郭形成部が端縁を持たないことを想定することができ、これは、少なくとも回転軸に平行なセクションにおけるすべてのこのような断面、典型的には内側輪郭形成部が形成されるすべてのこのような断面に当てはまる。それによって、端縁がないということは、それぞれの曲率半径が内側輪郭形成部の輪郭深さの少なくとも10%、特に少なくとも20%またはさらには少なくとも25%であるという点で一般に理解されることができる。
ブレーキングリングおよびブレーキディスクチャンバを一つにまとめる前の、輪郭形成部を備えたブレーキディスクチャンバのトリミング、したがって先行技術から公知の方法の場合に少なくとも時折必要である、ブレーキディスクチャンバの管状セクションにおいて輪郭を作製した後のある長さへの切断は、ここに記載されている製造方法の場合は無くすことができる。
先行技術から公知の、事前に輪郭形成されるフリクションリングと事前に輪郭形成されるブレーキディスクチャンバとを接合することによって複合ブレーキディスクを製造する態様では、いずれの場合にも輪郭形成された部品を公差等級に分割し、次いで互いに一致するフリクションリングとブレーキディスクチャンバとの対をその後形成することがしばしば必要である。このような作業ステップは、ここに提案されているようにブレーキディスクチャンバ素材をブレーキディスクリングの内側輪郭形成部に成形することによってブレーキディスクチャンバがもたらされる場合には、不必要である。
一実施例では、成形は、内側輪郭形成部の異なる輪郭間隙、特に歯間隙の領域において複数のエンボス加工ステップを連続的に実行することを備える。
したがって、成形は、(いずれの場合にも1つのエンボス加工ステップによる)いくつかの部分再成形ステップに分割される。時間的に連続したエンボス加工ステップが、内側輪郭形成部の外周に沿って(またはブレーキディスクチャンバ素材の管状セクションの外周に沿って)異なる場所で行われ得る。
エンボス加工ステップは、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって実行される。
エンボス加工ツールを1つだけ使用することで十分であろう。しかし、当該方法において2つのエンボス加工ツール(または、場合によってはさらに多くのエンボス加工ツール)を使用することも可能である。
複合ブレーキディスク素材は、いずれの場合にも、各々のエンボス加工ステップによってそれぞれの輪郭間隙(もしくは複数の輪郭間隙)または歯間隙(もしくは複数の歯間隙)の領域において再成形される。
内歯の各輪郭間隙または歯間隙の領域におけるブレーキディスクチャンバ素材は、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって少なくとも1回再成形される、ということも想定することができる。
既に上記したように、エンボス加工ツールは、たとえば1つのエンボス加工ステップにおいて、ブレーキディスクチャンバ素材が内歯の2つ(以上)の典型的には隣接する歯間隙の領域において再成形され、またはより正確には内側輪郭形成部に成形されるように、2つ以上のアクティブ領域(またはエンボス加工領域)を備え得る。一方、(さらにまたは代替的に)(各々が少なくとも1つのアクティブ領域を有する)いくつかの、特に2つのエンボス加工ツールを設けることも可能であり、これらは、ブレーキディスクチャンバ素材、たとえば特に軸(径方向)に対して互いに対向して位置するブレーキディスクチャンバ素材の側面を交互にまたは同時に機械加工する。2つのエンボス加工ツールは、交互の機械加工の場合には単一のエンボス加工ツールであると見ることもでき、特に対向して位置するアクティブ領域を備える単一のエンボス加工ツールであると見ることもできる。同時の機械加工の場合には、エンボス加工ステップ中にフリクションリングに対して作用する力の少なくとも部分的な補償が行われ得る。
成形が内側輪郭形成部の各歯間隙の領域における正確に2つ以上のエンボス加工ステップを備えない、ということを想定することができる。
一実施例では、成形は、内側輪郭形成部の各歯間隙の領域における少なくとも2つ、特に少なくとも3つのエンボス加工ステップを備える。また、輪郭形成部または歯のタイプ(特に歯の高さ)に応じて、ならびに、ブレーキディスクチャンバ素材およびフリクションリングの材料の選択に応じて、内側輪郭形成部の歯間隙につき少なくとも4つまたはさらに多くのエンボス加工ステップが行われてもよい。
このようにして、ブレーキディスクチャンバ素材に生成された輪郭形成部(または歯)を漸進的に深くすることを行うことができる。したがって、成形は、(いずれの場合にも1つのエンボス加工ステップによる)いくつかの部分再成形ステップに分割される。次いで、外周(または内歯、またはブレーキディスクチャンバ素材の管状部の)に沿って同一の場所で複数回のエンボス加工が行われ得る。
当該方法は、たとえば、ブレーキディスクチャンバの予め規定された輪郭形成部の深さおよび形状または歯の深さおよび形状が達成されるまで、エンボス加工ツールによる工作物の周期的な機械加工によって、(フリクションリングおよび導入されたブレーキディスクチャンバ素材によって、またはより狭い意味ではブレーキディスクチャンバ素材によって形成される)工作物の複数回の回転で、ブレーキディスクチャンバ素材の輪郭形成部のますます深い形成がなされるように実行され得る。
内歯の各輪郭間隙または歯間隙の領域におけるブレーキディスクチャンバ素材は、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって少なくとも2回または少なくとも3回再成形される、ということを想定することができる。
各々の歯間隙について、全く同一のエンボス加工ツールまたは2つ以上の異なるエンボス加工ツールが上記の2つ以上のエンボス加工ステップに適用可能である。
一実施例では、フリクションリングは、導入されたブレーキディスクチャンバ素材とともに、時間的に変動する回転速度で複合ブレーキディスクの回転軸を中心として回転動作を実行し、少なくとも1つのエンボス加工ツールは、上記回転動作と同期される径方向振動動作を実行し、その結果、少なくとも1つのエンボス加工ツールは、ブレーキディスクチャンバ素材を繰返し、特に周期的に機械加工する。
「径方向」という用語は、回転軸によって規定される。当然のことながら、複合ブレーキディスクの回転軸は、複合ブレーキディスクのその後の使用によって規定され、したがって制動されるべき回転する物体、典型的には車両ホイールの回転軸によって規定されるが、たとえば内側輪郭形成部または内歯の中心を通って延びる軸としてフリクションリングの内側輪郭形成部、特に内歯によって規定されることもできる。
このようにして、ブレーキディスクチャンバ素材を内側輪郭形成部に高速成形することを達成することができ、この場合には精度がさらに高くなる。
それによって、少なくとも1つのエンボス加工ツールは、フリクションリングおよび導入されたブレーキディスクチャンバが少なくとも瞬間的に静止する回転動作の段階においてブレーキディスクチャンバ素材を機械加工し、少なくとも1つのエンボス加工ツールは、フリクションリングおよび挿入されたブレーキディスクチャンバ素材の回転静止の段階においてブレーキディスクチャンバ素材を機械加工する、ということをさらに想定することができる。
このようにして、非常に高い精度で成形を行うことができる。
回転動作は、特に断続的な回転であり得る。断続的な回転の場合、一般に選択可能な期間中に回転静止が何度も、典型的には周期的に存在する。
このようにして、特に高い精度で成形を行うことができるが、総機械加工時間は、静止時間のためにわずかに長くなる。
一般に、ブレーキディスクチャンバ素材は、管状セクションと、そこに接続するベース部とを備え、特に管状セクションは、ベース部と一体に設計される。
一実施例では、ブレーキディスクチャンバ素材は、フリクションリングに導入される前は、輪郭形成されておらず、特に歯が設けられていない。これは、当該方法の過程でその後輪郭形成部が組み込まれる管状セクションに関連している。
したがって、フリクションリングに導入される前は、少なくとも内歯と一致するほどではない程度に、ブレーキディスクチャンバ素材または少なくともその管状セクションには輪郭形成部または歯(および事前輪郭形成部または事前歯)は存在しない。
したがって、ブレーキディスクチャンバ素材または少なくともその管状セクションは、(フリクションリングに導入される前は)本質的に回転対称の態様で設計され得て、特に円筒形の態様で成形され得る。
代替的に、ブレーキディスクチャンバ素材は、事前に輪郭形成されるか、または事前歯を備えている、ということも想定することができる。
(事前)輪郭形成部/(事前)歯のない場合は、導入前にフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ素材を互いに回転位置合わせすることを不必要にし、(事前)輪郭形成部/(事前)歯の生成を省く。
一実施例では、内側輪郭形成部は、輪郭間隙を備え、輪郭間隙は、少なくとも1つの輪郭側面によって腰部が設けられ、および/または、各々が境界を定められ、輪郭側面は、それぞれの輪郭間隙の中心を通って延びる径方向軸に平行に10°以内、特に5°以内で延びるセクションまたは場所を備える。このように設計される内側輪郭形成部に関するさらなる詳細については、以下でさらに説明する。
一実施例では、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの相互軸方向固定のために、少なくとも1つの外向きに向けられた突出部が、成形中に少なくとも1つのエンボス加工ツールによってブレーキディスクチャンバに形成される。特に、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの相互軸方向固定のために、いくつかの外向きに向けられた突出部が、成形中に少なくとも1つのエンボス加工ツールによってブレーキディスクチャンバに形成される、ということを想定することができる。
このような突出部は、軸方向止め具または軸方向当接部と表示することもできる。
ここでは、「外向き」は、より具体的には、突出部が径方向に回転軸から離れるように延びていることを意味する。
突出部は、径方向外向きに突き出得て、特にブレーキディスクチャンバが内歯に成形されるブレーキディスクチャンバの領域を越えて径方向に突き出得る。
上記の突出部は、隆起部であってもよい。これは、典型的にそれらの生成態様に起因する。
突出部によって、ブレーキディスクチャンバおよびフリクションリングが摺動して離れることを防止することができ、またはブレーキディスクチャンバとフリクションリングとの間の軸方向の遊びを制限もしくは最小化することができる。突出部は、軸方向止め具としての役割を果たすことができる。
これは、特に複合ブレーキディスクの片側軸方向荷重またはそれに起因するフリクションリングの加熱および膨張、すなわち制動処置の場合に有利であり得る。
特に、少なくとも1つの突出部は、遊びのない状態でまたはさらには軸方向予荷重がかかった状態でブレーキディスクチャンバがフリクションリングに軸方向に保持されるように設計される、ということを想定することができる。方法パラメータの好適な選択がこれを可能にし得る。たとえば、遊びのない状態でまたは軸方向予荷重がかかった状態で、フリクションリングは、2つのこのような突出部の間に軸方向に保持されてもよい。
単一の突出部は、上記の効果を既に有し得る。たとえば、この突出部は、リング状または環状の態様で設計され、特にフリクションリングの溝と協働し得る。別の例では、2つのリング状または環状の突出部が形成されてもよく、2つのうちの各々は、内側輪郭形成部の境界を定めるフリクションリングの端面と相互作用する。
一実施例では、少なくとも1つの突出部は、エンボス加工ステップによって行われるブレーキディスクチャンバ素材の再成形によって生成され、エンボス加工ステップによって、ブレーキディスクチャンバ素材の再成形は、典型的には同時に、成形を実現するためにも行われる。
したがって、内側輪郭形成部(より正確には、内側輪郭形成部の歯間隙)への成形および突出部の生成を同時に達成することができる。
(ブレーキディスクチャンバ素材の)成形および少なくとも1つの突出部の生成に同一のエンボス加工ツールを使用することができる。
とりわけ、内側輪郭形成部へのブレーキディスクチャンバ素材の成形と、特に軸方向固定のための少なくとも1つの突出部の生成とが、同一のエンボス加工ステップにおいて行われることに成功することができる。
その結果、(フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ素材の)軸方向固定を行うために別の製造ステップを設ける必要がない。したがって、先行技術から公知の特定の方法と比較して、軸方向固定をもたらすための特別な作業ステップを無くすことができる。
一実施例では、突出部は、内側輪郭形成部の軸方向端部に形成される。特に、少なくとも2つの突出部が形成されてもよく、突出部のうちの少なくとも一方は、内側輪郭形成部の軸方向端部に形成され、突出部のうちの少なくとも他方は、内側輪郭形成部の別の端部に形成される。
この場合、一般に、ブレーキディスクチャンバ素材は、フリクションリングに導入された後、突き出る態様で内側輪郭形成部の軸方向延長を越えて軸方向に両側面が延びていることが想定される。さらに、この場合、非常に一般的に、少なくともエンボス加工ステップ中は、少なくとも1つのエンボス加工ツール、より正確には少なくとも1つのエンボス加工ツールのアクティブ領域は、突き出る態様で内側輪郭形成部の軸方向延長を越えて延びていることが想定される。
代替的にまたはさらに、内側輪郭形成部の軸方向端部の間に位置するフリクションリングの面もしくは溝もしくは凹部、または少なくとも1つのこのような面、少なくとも1つのこのような溝、少なくとも1つのこのような凹部に突出部またはいくつかの突出部が形成されることも可能である。
それによって、典型的には、フリクションリングの面または溝または凹部は、内側輪郭形成部に隣接する。
上記の面または上記の溝もしくは凹部の壁は、軸に垂直な平面に平行に位置合わせされるか、または±40°以内、より正確にいえば±25°以内でこの位置合わせを有し得る。これによって、特に上記の面または壁に直角または鋭角が形成される場合に優れた軸方向固定を達成することができる。
少なくとも1つの突出部、少なくとも1つの軸方向固定に関するさらなる可能な詳細については、特に複合ブレーキディスクに関連して以下でさらに説明する。
概して、フリクションリングに導入される前は、ブレーキディスクチャンバ素材(より正確には管状セクション)の外径は、内側輪郭形成部の外径よりも小さく、または内側輪郭形成部が内歯である場合には内歯の歯根径よりも小さいことが想定される。
一般に、ブレーキディスクチャンバ素材(より正確には管状セクション)の外径は、さらに、内側輪郭形成部の内径よりも大きくてもよく、もしくは同一であってもよく、もしくは小さくてもよく、または内側輪郭形成部が内歯である場合には内歯の歯先径よりも大きくてもよく、もしくは同一であってもよく、もしくは小さくてもよい。
特に、外径は、内歯の歯先径よりも2mm大きいサイズ〜内歯の歯先径よりも2mm小さいサイズの範囲内であってもよい。導入を単純化するために、フリクションリングへの導入前または導入時に、ベース部から離れた端部において面取りを行うことによって、ブレーキディスクチャンバ素材(より正確には管状セクション)の外径を(局所的に)減少させる、ということを想定することができる。フリクションリングへのブレーキディスクチャンバ素材の導入を単純化することができるさらなる可能性は、(わずかに)円錐形に設計された管状セクションを設けることにある。したがって、ブレーキディスクチャンバ素材の外径は、特にベース部に向かう方向に、または代替的にベース部から離れる方向に、テーパ状になり得る。たとえば、管状セクションの外径は、管状セクションが内側輪郭形成部に成形される当該(軸方向)領域にわたって、たとえば外径の0.05%〜5%もしくは典型的には外径の0.1%〜2%だけ、または0.05mm〜10mmもしくは典型的には0.2mm〜3mmだけ減少し、特に連続的に減少する、ということを想定することができる。
一般に、ブレーキディスクチャンバ素材の外径が内側輪郭形成部の内径よりも小さければ、または内側輪郭形成部が内歯である場合には内歯の歯先径よりも小さければ、導入時にブレーキディスクチャンバ素材の変形を回避することができる。
これに対して、ブレーキディスクチャンバ素材の外径が内側輪郭形成部の内径よりも大きければ、または内側輪郭形成部が内歯である場合には内歯の歯先径よりも大きければ、成形時にブレーキディスクチャンバ素材の変形または再成形が起こる。このような場合に導入を単純化するために、たとえば上記の面取りが想定され得る。次いで、たとえ当該方法の完了後よりも少ない程度でしかなかったとしても、導入後(および第1のエンボス加工ステップの前)に既に、ブレーキディスクチャンバ素材およびフリクションリングは互いに固定される。
本発明のコンテクストにおいて、以下の寸法および寸法範囲(組み合わせることもできる)が特に道理にかなっている:
内側輪郭形成部の内径:20mm〜2000mm、特に50mm〜800mm
内側輪郭形成部の輪郭深さ:0.5mm〜25mm、特に0.8mm〜10mm
内側輪郭形成部の軸方向長さまたは歯の長さ:2mm〜400mm、特に10mm〜50mm。
管状セクションを有するブレーキディスクチャンバと、内側輪郭形成部を備えるフリクションリングとを備える複合ブレーキディスクを製造するための装置は、ブレーキディスクチャンバ素材を再成形することによって(特に、これをフリクションリングの内側輪郭形成部に成形することによって)ブレーキディスクチャンバを作製するために使用され得る。当該装置は、
長手方向軸を中心として回転可能な、フリクションリングを保持するための工作物ホルダを備え、フリクションリングにブレーキディスクチャンバ素材が導入され、その結果、管状セクションは、管状セクションの内側を機械加工することができる態様で内側輪郭形成部内に位置し、当該装置はさらに、
工作物ホルダを回転させるための駆動装置を備え、駆動装置は、時間的に変動する回転速度で回転、特に断続的な回転を生じさせるように設計され、当該装置はさらに、
少なくとも1つのエンボス加工ツールを保持するためのツールホルダを備え、上記ツールホルダは、長手方向軸に対して径方向に実行される線形振動動作を実行し、その結果、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって管状セクションの内側を繰返し、特に周期的に機械加工することができるように駆動可能であり、当該装置はさらに、
駆動装置によって生じさせることができる工作物ホルダの回転を、長手方向軸に対して径方向に延びるツールホルダの線形振動動作と同期させるための同期装置を備える。
当該機械によって、特に上記の(典型的には打込み)製造方法によって、複合ブレーキディスクを非常に効率的かつ正確に製造することができる。
それによって、たとえば内側輪郭形成部によって規定され得るフリクションリングの軸は、一般に長手方向軸に沿って位置合わせされる。
それによって、ブレーキディスクチャンバ素材の軸も、一般に長手方向軸に沿って位置合わせされる。
それによって、複合ブレーキディスクの回転軸は、一般に長手方向軸に沿って位置合わせされる。
振動動作のための駆動装置を想定することができ(ツールホルダ駆動装置)、これは、工作物ホルダを回転させるための駆動装置と(完全にまたは部分的に)同一である場合もあれば、(完全にまたは部分的に)異なっている場合もある。この場合、同期装置は、駆動装置の一部であってもよい。
ツールホルダ駆動装置は、たとえば偏心器またはクランクを備え得る。
たとえば、工作物ホルダは、フリクションリングホルダと、ブレーキディスクチャンバ素材ホルダとを備え得て、当該フリクションリングホルダおよびブレーキディスクチャンバ素材ホルダは、特に、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ素材の相互位置決めを維持するために互いに能動的に接続され得る。
たとえば、同期装置は、機械的な態様で、より正確にいえば電子的な態様で同期し得る。
一実施例では、当該装置は、フリクションリングおよびツールホルダまたはフリクションリングおよびエンボス加工ツールの相対的回転位置決めを決定するための位置決定ユニットを備える。
これは、フリクションリングおよび少なくとも1つのエンボス加工ツールの相対的回転位置決めに役立ち得る。
当該装置は、少なくとも1つのエンボス加工ツールを備え得る。
フリクションリングおよびツールホルダ(および/またはエンボス加工ツール)の互いに対する正確な回転位置合わせは、位置決定ユニットの助けを借りて(または少なくとも位置決定ユニットが出力することができるデータまたは信号によって)可能にされ得る。
たとえば、基準に対するフリクションリング(したがって、さらにはフリクションリングを保持する工作物ホルダ)の回転位置が決定され得て、上記基準は、さらに、固定された態様または公知の態様でツールホルダ(またはエンボス加工ツール)に対して回転位置決めされ、または、ツールホルダの位置もしくは少なくとも1つのエンボス加工ツールの位置も同様に当該基準(またはさらなる基準)に対して決定される。
たとえば、位置決定ユニットは、フリクションリングおよび/またはエンボス加工ツールもしくはツールホルダの回転位置合わせを決定するための光センサまたは機械的センサを備え得る。たとえば、センサは、フリクションリングの内側輪郭形成部上でそれ自体を方向付け得て、たとえば、センサは、内側輪郭形成部の少なくとも1つの歯または少なくとも1つの歯間隙の回転位置を決定し得て、および/または、センサは、たとえば少なくとも1つのエンボス加工ツールの(少なくとも1つの)アクティブ領域上でそれ自体を方向付け得る。
エンボス加工ツールおよび内側輪郭形成部の正確な回転位置決めは、ブレーキディスクチャンバ素材をフリクションリングに正確に成形することを可能にする。このようにして、輪郭間隙/歯間隙の中心に(少なくとも1つのアクティブ領域を有する)少なくとも1つのエンボス加工ツールを係合させることを確実にすることができる。
一実施例では、当該装置は、ブレーキディスクチャンバ素材をフリクションリングに導入するための導入装置を備える。
たとえば、導入装置は、2つの保持装置を備え得て、一方がブレーキディスクチャンバ素材のためのものであり、他方がフリクションリングのためのものであり、両方とも共通の中央軸を有し、一方の保持装置は、中央軸に沿って他方の保持装置に対して移動可能である。この中央軸は、典型的には複合ブレーキディスクの回転軸に対応する。
2つの保持装置は、手動でまたは駆動装置によって中央軸に沿って互いに対して移動可能である。したがって、特に自動化された態様で、または自動化されることができる態様で、ブレーキディスクチャンバ素材をフリクションリングの中心に導入することができる。
たとえば、導入装置は、ロボットを含み得る。
ツールホルダの径方向の前進を生じさせるための装置も設けられてもよい。これによって、ツールホルダ、したがってエンボス加工ツールの(径方向)送り動作を生じさせることができる。
当該使用は、複合ブレーキディスクを製造するための上記のタイプの装置の使用である。それによって、複合ブレーキディスクは、大部分が本質的にブレーキディスクチャンバ素材およびフリクションリングから作製される。
当該使用を、複合ブレーキディスクのブレーキディスクチャンバおよびフリクションリングを互いに固定するための上記のタイプの装置の使用であると考えることもできる。
(フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の優れた嵌合のために)フリクションリングは、輪郭間隙を備える内側輪郭形成部を有し、輪郭間隙は、少なくとも1つの輪郭側面によって腰部が設けられ、および/または、いずれの場合にも境界を定められ、輪郭側面は、それぞれの輪郭側面の中心を通って延びる径方向軸に平行に10°以内、特に5°以内で延びるセクションまたは場所を有する。
それによって、当該角度は、特に(回転軸に垂直に位置合わせされる平面における)輪郭側面のそれぞれの(局所的な)接線に対する角度に関連している。
典型的には、少なくとも3つのこのような輪郭間隙が設けられ、特に内側輪郭形成部のすべての輪郭間隙も上記の態様で設計される。
さらに、対応する輪郭間隙の2つの輪郭側面は、上記の態様で設計され得る。
対応する輪郭間隙の両方の輪郭側面は、(たとえミラーリングされたものであるとしても)同一の輪郭(対称の輪郭間隙)を有し得る。しかし、他の事例(非対称の輪郭間隙)も提供されてもよい。したがって、上記の腰部は、対称または非対称の態様で設計され得る。
「径方向軸」という用語は、複合ブレーキディスクの回転軸に垂直に位置合わせされる平面に位置する、この回転軸を通る軸を指す。
対称の輪郭間隙の場合、それぞれの輪郭間隙の中心を通って延びる径方向軸は、対称軸に等しい。非対称の輪郭間隙も含む一般的な場合では、それぞれの輪郭間隙の中心を通って延びる径方向軸は、当該径方向軸であり、当該径方向軸によって、回転軸に垂直な平面において輪郭間隙によって表わされる領域は、等しい面積容量の2つの部分に二等分される。
さらに、内側輪郭形成部は、輪郭突出部(たとえば輪郭歯)を備え得て、輪郭突出部は、少なくとも1つの輪郭側面によって腰部が設けられ、および/または、いずれの場合にも境界を定められ、輪郭側面は、それぞれの輪郭側面の中心を通って延びる径方向軸に平行に10°以内、特に5°以内で延びるセクションまたは場所を備える。
この場合、コンテクストに関連して、対応して設計される輪郭間隙について上記したものと同一のさらなる特別な実施例が提供され得る。この場合、加熱されたフリクションリングを前提にすると、嵌合および挙動は特に好適であろう。
複合ブレーキディスクの第1の態様において、これは、上記のフリクションリングと、ブレーキディスクチャンバとを備え、ブレーキディスクチャンバは、フリクションリングの内側輪郭形成部に成形される。
複合ブレーキディスクの第2の態様において、これは、ブレーキディスクチャンバと、ブレーキディスクチャンバが成形される内側輪郭形成部を有するフリクションリングとを備え、ブレーキディスクチャンバは、フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの相互軸方向固定のために、少なくとも1つの外向きに向けられた突出部を備える。
一実施例では、突出部は、各々が、突出部が自由な材料の流れによって生じ得る形状を有する少なくとも1つの領域を備える。
一実施例では、突出部がそれぞれの少なくとも1つの領域に有する形状は、自由な材料の流れによって生じた。
一実施例では、突出部は、隆起部のようなものであるか、または隆起した形状をしている。
一実施例では、リングに沿って連続的な態様でまたはセクションにわかれて存在する構造が、少なくとも1つの突出部によって形成される。リングに沿ってセクションにわかれて存在する構造の場合、この構造は、特にリングに沿って複数の場所に突出部によって形成され得る。
一実施例では、当該構造によってラインが再現され、上記ラインは、フリクションリングの端面における内歯の形状によって表わされ、特に端面は、内側輪郭形成部の境界を定める端面である。それによって、この再現は、特に上記のラインに対して径方向外向きに構造を変位させる性質を有し得る。それによって、変位の大きさは、場合によっては、内側輪郭形成部のそれぞれの局所半径(フリクションリングの輪郭形成された領域上のそれぞれの端面)に依存し得る。連続的な構造の場合には、たとえば内側輪郭形成部の歯間隙の領域における突出部は、内側輪郭形成部の歯の領域におけるものよりもさらに(または代替的にはより少ない程度に)径方向外向きに突き出得る。または、リングに沿ってセクションにわかれて存在する構造の場合には、内側輪郭形成部の歯間隙の領域(または代替的には歯の領域)における突出部は、内側輪郭形成部の歯側面の領域におけるものよりも大きな程度に径方向外向きに突き出得る。
リングに沿ってセクションにわかれて存在する構造は、特に、内側輪郭形成部の外周にわたって均一に分散される複数の、たとえば少なくとも4個または少なくとも20個の突出部によって形成され得る。
リングに沿ってセクションにわかれて存在する構造は、特に、内側輪郭形成部が有している輪郭間隙または歯間隙または歯と厳密に同数の突出部によって形成され得る。
突出部は、内側輪郭形成部の各歯間隙の領域に存在する、および/または、突出部は、内側輪郭形成部の各歯先の領域に存在する、ということを想定することができる。
突出部のうちの少なくとも1つは、リング状の態様で、またはフリクションリングの外周全体にわたって連続的に延びている、ということを想定することができる。たとえば、突出部のうちの少なくとも1つは、リングに沿って蛇行した形状を有していてもよい。特に、多くても正確に2つのこのような突出部が存在する、ということを想定することができる。それによって、一方の突出部は、たとえばブレーキディスクチャンバが1つの軸方向にフリクションリングから滑り落ちることを防止し、他方の突出部は、ブレーキディスクチャンバが反対の軸方向にフリクションリングから滑り落ちることを防止する。
たとえば、リングに沿ってセクションにわかれて存在する構造の場合には、第1の複数の突出部がフリクションリングの第1の端面に設けられ、第2の複数の突出部がフリクションリングの第2の端面に存在し、その結果、第1の複数の突出部が、ブレーキディスクチャンバが1つの軸方向にフリクションリングから滑り落ちることを防止し、第2の複数の突出部が、ブレーキディスクチャンバが反対の軸方向にフリクションリングから滑り落ちることを防止する、ということを想定することができる。
突出部によって、フリクションリングは、内側輪郭形成部に近い端面において、外周に沿ってセクションにわかれてまたは連続的に、(突出部を有する)ブレーキディスクチャンバによって取り囲まれ得る。
さらにまたは代替的に、端面同士の間に設けられる面または溝または凹部に形成されるブレーキディスクチャンバの少なくとも1つの突出部は、内側輪郭形成部に近いフリクションリングの端面の突出部に設けられてもよい。内側輪郭形成部の外周に沿って連続的に存在する面または溝または凹部の場合には、上記のものと同様に、少なくとも1つの突出部は、リングに沿って連続的な態様でまたはセクションにわかれて存在する構造を形成し得る。非連続的な態様で内側輪郭形成部の外周にわたって分散される面または溝または凹部の場合には、面または溝または凹部につき1つまたは2つの突出部が存在し得る。
少なくとも1つの突出部は、上記の面または溝または凹部に一体に形成されてもよく、または内側輪郭形成部の境界を定めるフリクションリングの端面に一体に形成されてもよい。
上記の態様で少なくとも1つの突出部が一体に形成される領域は、典型的には、少なくとも1つの突出部の形状が自由な材料の流れによって生じた領域に隣接し得る。
複合ブレーキディスクのためのさらなる実施例は、上記の複合ブレーキディスクの製造方法から推測されるであろう。
車両のホイールを製造するための方法であって、ホイールは、複合ブレーキディスクを備え、当該製造方法は、複合ブレーキディスクが上記の複合ブレーキディスクの製造方法によって製造されるか、または、上記の複合ブレーキディスクもしくは上記のフリクションリングが当該製造方法において使用されることを特徴とする。
本発明に係る車両は、上記のタイプの複合ブレーキディスク、または上記の複合ブレーキディスクの製造方法によって製造される複合ブレーキディスク、または上記のフリクションリングを備える複合ブレーキディスクを備える。
車両は、特に自動車両、たとえば自動車、モータバイクまたは原付バイクであってもよい。車両は、モータを持たない車両であってもよい。
本発明に関する一般化された見解では、これは、複合ブレーキディスクまたはそれらの製造に限定されるものではない。これに対して、この一般化された見解の範囲内で、本発明は、単に一例として提供されているフリクションリングに関するものである代わりに、内側輪郭形成部(または内歯)を備える外側部品、たとえば外側リングに関するものであり、単に一例として提供されているブレーキディスクチャンバ(およびブレーキディスクチャンバ素材)に関するものである代わりに、管状セクションを有する内側部品(および内側部品素材)に関するものであり、内側部品素材および外側部品は、互いに固定されるか、または互いにもしくは上記とは異なったように接続され、内側部品と外側部品とを備える複合部品が作製される。
一般化された方法は、特に、管状セクションを有する内側部品と、内側輪郭形成部、特に内歯を有する外側部品、たとえば外側リングとを備える複合部品を製造するための方法であって、外側部品に導入される内側部品素材、またはより正確には内側部品素材の管状セクションは、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって内側輪郭形成部に成形される、方法であると言うことができる。
異なる観点から、当該方法は、管状セクションを備える内側部品を、内側輪郭形成部、特に内歯を有する外側部品、たとえば外側リングに接続、特に永久的に接続するための方法であって、外側部品に導入される内側部品素材、またはより正確には内側部品素材の管状セクションは、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって内側輪郭形成部に成形される、方法であると見ることもできる。
一般化された方法のより特別な実施例は、複合ブレーキディスクの特別な場合についての実施例から推測されるであろう。
一般化された装置は、特に、管状セクションを有する内側部品と、内側輪郭形成部を有する外側部品とを備える複合構成要素を製造するための装置であって、内側部品は、装置によって内側部品素材を再成形することによって生成可能であり、内側部品素材は、管状セクションを備え、当該装置は、
長手方向軸を中心として回転可能な、外側部品を保持するための工作物ホルダを備え、外側部品に内側部品素材が導入され、その結果、管状セクションは、管状セクションの内側を機械加工することができる態様で内側輪郭形成部内に位置し、当該装置はさらに、
工作物ホルダを回転させるための駆動装置を備え、上記駆動装置は、時間的に変動する回転速度で回転、特に断続的な回転を生じさせるように設計され、当該装置はさらに、
少なくとも1つのエンボス加工ツールを保持するためのツールホルダを備え、上記ツールホルダは、長手方向軸に対して径方向に実行される線形振動動作を実行し、その結果、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって管状セクションの内側を繰返し、特に周期的に機械加工することができるように駆動可能であり、当該装置はさらに、
駆動装置によって生じさせることができる工作物ホルダの回転を、長手方向軸に対して径方向に延びるツールホルダの線形振動動作と同期させるための同期装置を備える、装置であると言うことができる。
別の観点から、当該装置は、特に、管状セクションを有する内側部品を、内側輪郭形成部、特に内歯を有する外側部品、たとえば外側リングに接続、特に永久的に接続するための装置であって、内側部品は、当該装置によって内側部品素材を再成形することによって生成可能であり、内側部品素材は、管状セクションを有し、当該装置は、上記の構成要素(工作物ホルダ、工作物ホルダを回転させるための駆動装置、ツールホルダ、同期装置)を備える、装置であると言うこともできる。
一般化された装置のより特別な実施例は、複合ブレーキディスクの特別な場合についての実施例から推測されるであろう。
一般化された使用は、特に、複合部品を製造するための上記の一般化された装置の使用、または別の観点から、管状セクションを有する内側部品を、内側輪郭形成部、特に内歯を有する外側部品、たとえば外側リングに接続、特に永久的に接続するための、異なる観点からの上記の一般化された装置の使用であり得る。
一般化された使用のより特別な実施例は、複合ブレーキディスクの特別な場合についての実施例から推測されるであろう。
本発明の一般的見解から、複合部品は、内側部品と、内側部品が成形される内側輪郭形成部、特に内歯を備える外側部品とを備える複合部品であって、内側部品は、外側部品および内側部品の相互軸方向固定のために、外向きに向けられた突出部を備え、特に突出部の各々は、突出部が自由な材料の流れによって生じ得る形状を有する少なくとも1つの領域を有する、複合部品であると言うことができる。
内側部品素材および内側部品は、一般化された観点ではポット状であってもよく、特に、少なくとも成形(再成形)される管状セクションにおいて、メタルシート、たとえば鋼メタルシートで形成されていてもよい。外側部品は、特に金属製であってもよい。
さらなる実施例および利点は、従属特許請求項から推測されるであろう。
以下、実施例の例および添付の図面によって本発明の主題を説明する。
成形プロセスの開始時の装置の詳細を、軸に平行な断面において概略的に示す図である。 図1のフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバ素材を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 図1の装置であるが、成形プロセスの終了時の装置の詳細を、軸に平行な断面において概略的に示す図である。 図3のフリクションリングおよびブレーキディスクチャンバを、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 方法の終了時の装置の詳細を、軸に平行な断面において概略的に示す図である。 矢印および「A」によって特徴付けられる図5において、図5の装置の詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 矢印および「B」によって特徴付けられる図5において、図5の装置の詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 エンボス加工ツールおよび突出部を有する、方法の終了時の装置の詳細を、軸に平行な断面において概略的に示す図である。 矢印および「A」によって特徴付けられる図6において、図6の装置の詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 矢印および「B」によって特徴付けられる図6において、図6の装置の詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 フリクションリングに溝または凹部を有する、方法の終了時の装置の詳細を、軸に平行な断面において概略的に示す図である。 矢印および「A」によって特徴付けられる図7において、図7の装置の詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 矢印および「B」によって特徴付けられる図7において、図7の装置の詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 成形されたブレーキディスクチャンバを有するフリクションリングの詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 加熱されたフリクションリングを有する、図8Aに係る詳細を概略的に示す原理図である。 成形されたブレーキディスクチャンバを有するフリクションリングの詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 腰部が設けられた間隙を備える成形されたブレーキディスクチャンバを有するフリクションリングの詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。 非対称の輪郭間隙を有するフリクションリングの詳細を、軸に垂直な断面において概略的に示す図である。
本発明をある程度理解するために必須でない部分は、図示されていない。記載されている実施例の例は、一例として本発明の主題を示しており、限定的な効果を有するものではない。
図1は、フリクションリング3とブレーキディスクチャンバとを有する複合ブレーキディスクを製造するための装置30の詳細を、軸4に平行な断面において概略的に示す。図2は、図1のフリクションリング3およびブレーキディスクチャンバ素材1aを、軸4に垂直な断面において概略的に示す。
図1および図2は、成形プロセスの開始時の状態、したがってブレーキディスクチャンバ素材がまだエンボス加工ツールによって再成形されていない状態を示しているのに対して、図3および図4は、同一の態様の同一の装置であるが、成形プロセスの終了時の状態、したがってブレーキディスクチャンバ素材がブレーキディスクチャンバに再成形されている状態の装置を示している。
装置30は、たとえば内歯2として設計される内側輪郭形成部を備えるフリクションリングまたはフリクションリング3と、方法の過程で装置30によってブレーキディスクチャンバ1に再加工、再成形されるブレーキディスクチャンバ素材1a(図1、図2)とから複合ブレーキディスク20(図4を参照)を作製することに役立つ。ブレーキディスクチャンバ素材1aもブレーキディスクチャンバ1も、管状セクション1rとベース部1tとを有し、ベース部1tは、管状セクション1rに隣接しており、傾斜した領域(図1および図3)を有し得て、開口(図1〜図4)を備え得る。
当然のことながら、フリクションリング3は、基本的な概略図であると理解される図面よりも複雑な構造を有していてもよく、たとえば、フリクションリング3は、より複雑な、たとえば非対称の輪郭を有していてもよく、内部から換気されるフリクションリングであってもよい。
ブレーキディスクチャンバ素材1aは、エンボス加工ツール7によって実行される複数のエンボス加工ステップにおいて内歯2に成形される。ブレーキディスクチャンバ素材1aは、方法の開始時には、図1および図2に示されているように、輪郭形成されていない円筒形の管状セクション1rを有し得る。
エンボス加工ツール7は、アクティブ領域7aを有し、当該アクティブ領域7aによって、周期的な打込みの態様で内部から管状セクション1rを機械加工することができる。ブレーキディスクチャンバ素材1aは、内歯2の歯根2fの領域において塑性的に成形または再成形され、その結果、径方向外向きに突き出る輪郭の突出部または歯を得る。エンボス加工ツール7は、装置30のツールホルダ5に保持される。
典型的には、ブレーキディスクチャンバ素材1aは、内歯2のすべての歯間隙領域2fにおいてさらに機械加工され、これは、工作物(挿入されたブレーキディスクチャンバ素材を有するフリクションリング)の数回の連続的な回転でも行われることができ、その結果、歯間隙領域2fに隣接するブレーキディスクチャンバ素材1aの各領域は、最終的にエンボス加工ツール7によって数回機械加工される。このように、一方では、内歯の外周に沿った異なる領域(歯間隙領域2f)への成形は、連続的に実行されるいくつかの部分ステップに分割されるが、他方では、(局所的な再成形による)このような各領域への成形は、連続的に実行されるいくつかの部分ステップに分割される。
方法は、たとえば以下のように実行される。
ブレーキディスクチャンバ素材1aがフリクションリング3に導入され、このために、装置30の一部であり得る導入装置が場合によっては使用されてもよい。たとえばロボットが、導入装置としての役割を果たしてもよく、またはこれの一部としての役割を果たしてもよい。
工作物ホルダ(図面には図示せず)は、ブレーキディスクチャンバ素材1aが導入されたフリクションリング3(ともに工作物を形成する)を保持し、このために、2つのホルダ(一方がフリクションリング3のためのホルダであり、もう一方がブレーキディスクチャンバ素材1aのためのホルダである)が場合によっては設けられてもよい。
次いで、内歯2に対するエンボス加工ツール7(またはより正確には、そのアクティブ領域7a)の好適な位置が存在する目標位置に達するまで、保持または搭載された工作物は、軸4に沿って動かされる。一般に、アクティブ領域7aは、次いで、少なくとも内歯2の延長全体にわたって軸4に平行に延びるような態様で、特にアクティブ領域が依然として過剰な長さを有するかまたは内歯2の両端において張り出すような態様で、軸4に平行に延長される。
フリクションリング3およびツールホルダ(および/またはエンボス加工ツール7)は、位置決定ユニットの助けを借りて(または少なくとも、これが出力することができるデータまたは信号の助けを借りて)回転に関して互いに正確に位置合わせされることができ、これは図面には図示されていない。このために、位置決定ユニットは、たとえば光センサまたは機械的センサを備え得て、当該光センサまたは機械的センサによって、たとえば基準に対する内歯2の回転位置合わせ、たとえばエンボス加工ツール7の回転位置合わせを決定することができる。したがって、工作物または少なくともフリクションリング3は、次いで、工作物ホルダを回転させるための好適な駆動装置によって好適な初期位置に運ばれ得て、当該初期位置において、内側輪郭形成部2およびアクティブ領域7aは、好適な態様で互いに位置合わせされる。
工作物は、工作物ホルダを回転させるための駆動装置によって、図2および図4に破線矢印によって示されるように、変動する回転速度で、たとえば断続的な態様で、軸4を中心として回転可能である。工作物の回転の回転軸と、フリクションリングの軸および内側輪郭形成部の軸にも対応する、作製される複合ブレーキディスクの回転軸とは、軸4において一致する。図1および図3に両方向矢印によって示されているように、エンボス加工ツール7は、同時に径方向振動動作を実行する。ガイドまたはガイドレール8において導かれるツールホルダ5は、たとえばこのための偏心駆動装置11によって、たとえば径方向に(したがって軸4に垂直に)行ったり来たり動かされることができる。ガイド8は、摺動キャリッジ10に設けられ得て、当該摺動キャリッジ10は、同様に、装置30のガイドレール12またはマシンフレームに、径方向に移動可能な態様で搭載される。
エンボス加工ツール7の径方向振動動作は、工作物ホルダの回転動作、したがって導入されたブレーキディスクチャンバ素材1aを有するフリクションリング3の回転動作と同期される。このために、図面に図示されていない同期装置が設けられ得て、たとえば電子的または機械的な態様で機能し得る。特に、(工作物の回転の頻度および位相に対する)エンボス加工ツール7の径方向振動動作の頻度および位相は、エンボス加工ツールが最大に径方向に曲げられることによって工作物と係合することができるように選択され得て、そのときには、工作物の回転動作は最小であるか、または工作物は静止している。各々のこのようなエンボス加工ステップの後に、工作物は、たとえば次の、したがって隣接する歯間隙の領域において次の係合を行うことができる程度までさらに回転され得る。
アクティブ領域7aがブレーキディスクチャンバ素材1aと接触する領域が、少なくとも成形プロセスの終了時に、したがって少なくとも輪郭間隙とのそれぞれの最後の係合のために、すなわち隣接する輪郭間隙での係合のために、内歯に重なるように、アクティブ領域7aは設計され得る。このようにして、径方向内向きに突き出るバリを回避することができる。
したがって、局所冷間成形(再成形)ステップは、ブレーキディスクチャンバ1aを内歯2の各歯間隙に成形するために、内歯2の外周全体にわたって局所的に行われ得る。
既に上記したように、歯間隙につき単一のエンボス加工ステップを実行するだけでなく、いくつかのエンボス加工ステップを実行することがさらに有用であろう。このために、径方向送り動作がなされ得て、これは、図1および図3に単純な矢印によって示されているように、摺動キャリッジ10の径方向移動(径方向外向き)によって実現される。送り動作は、たとえば連続的な態様で、または場合によっては段階的な態様でも行われ得る。
したがって、いくつかの部分ステップ、特にエンボス加工ステップに分割される成形プロセスによって、ブレーキディスクチャンバ素材1a全体であるが、局所的にも、たとえば内側輪郭形成部2の各歯間隙において、内側輪郭形成部2にますます成形され得る。しかし、より多くのエンボス加工ステップを提供せず、したがって歯間隙につきエンボス加工ステップを1つだけ提供することによって、たとえば工作物の回転の1回の回転でブレーキディスクチャンバ素材をフリクションリングに成形することを達成することも十分であろう。
複数のエンボス加工ステップによってブレーキディスクチャンバ素材1aから生じたブレーキディスクチャンバ1が内歯2に成形されることを図4において認識することができる。
フリクションリング3の内側輪郭形成部に成形するためのブレーキディスクチャンバ素材1aの再成形は、本質的に径方向にのみ行われるので、ブレーキディスクチャンバ素材またはブレーキディスクチャンバの軸方向長さは、少なくとも本質的に変わらないままである。仮にあったとしても、軸方向のブレーキディスクチャンバ素材またはブレーキディスクチャンバのわずかな延長が成形時に生じるのみである。
図5は、方法の終了時の装置30の詳細の、複合ブレーキディスクの回転軸および工作物の回転の回転軸に平行な断面における概略図である。装置は、たとえば図1〜図4に記載されている装置30であってもよい。図5Aおよび図5Bは、図5の装置の詳細の、軸に垂直な断面における概略図であり、図5では、断面は、それぞれ矢印ならびに「A」および「B」によって特徴付けられる。
手順は、図6、図6Aおよび図6Bならびに図7、図7Aおよび図7Bに関して全く類似している。
いずれの場合にも、(フリクションリング3と、ブレーキディスクチャンバ素材1aまたは方法の終了時にはブレーキディスクチャンバ1とを備える)工作物にエンボス加工ツール7を係合させている間の状態が示されている。
(図5では垂直に延びているが、図示されていない)軸4に平行なアクティブ領域7aは、両側で、内歯2の(同様に軸に平行な)延長を越えて延びていることを図5において認識することができる。内歯の(軸方向)端部は、図5では2a,2bで示されている。
方法パラメータまたは再成形パラメータの好適な選択を前提として、このようにしてブレーキディスクチャンバ素材1aを内歯2に成形することによって、ブレーキディスクチャンバ1の突出部1xも内歯2の端部2a,2bに同時に生成することに成功することができる。これらの突出部1xは、径方向外向きに突き出る。突出部1xは、ブレーキディスクチャンバ1が内歯2に成形されるブレーキディスクチャンバ1の領域を越えて径方向に突き出る。
突出部1xは、軸方向止め具の役割を果たすことができる。突出部1xによって、ブレーキディスクチャンバ1が(軸方向に)フリクションリング3から滑り落ちることを防止することができる。この効果は、制動処置により存在し得るフリクションリング3およびブレーキディスクチャンバ1のさまざまな熱膨張または機械的荷重を考慮しても保持されることができる。
突出部1xによって、ブレーキディスクチャンバ1は、内歯2に近い外周全体にわたってフリクションリング3を取り囲み得る。これは、連続的に、または、内歯2の外周にわたって分散される複数の場所において当てはまり得る。
図5Bから明らかであるように、突出部1xは、環状に設計され得る。特に、2つのこのようなリング状の突出部1xが存在し得て、これらは、各々が内歯2の軸方向端部に配置される。
突出部1x(典型的には2つの突出部1x)は、たとえば環状構造を形成し得て、当該環状構造によってラインが再現され、上記ラインは、フリクションリング3の端面3fにおける内歯2の形状によって表わされる。
図5Bから明らかであるように、この再現は、上記のラインに対して径方向外向きに環状構造を変位させる性質を有し得る。
突出部1xは、リングに沿ってセクションにわかれて存在する構造を形成し、当該構造によってラインのセクションが再現され、上記ラインは、フリクションリング3の端面3fにおける内歯2の形状によって表わされることも想定することができるが、これは図面には図示されていない。これは、たとえば突出部1xが内歯2の歯根2fではなく内歯2の歯先2kの領域にのみ生成されるように方法または再成形パラメータ、特にエンボス加工ツール7の輪郭が選択される場合、または逆に、突出部1xが内歯2の歯先2kではなく内歯2の歯根2fの領域にのみ生成されるように方法または再成形パラメータ、特にエンボス加工ツール7の輪郭が選択される場合に、当てはまり得る。このような場合、軸方向止め具としての突出部の効果は、典型的には内歯2の外周にわたって均一に分散される複数の突出部1xで達成される。この場合、特に内側輪郭形成部が有している歯(または歯間隙)と同数の突出部1xが、構造当たり存在し得る。
図5Aに示されているように、ブレーキディスクチャンバ素材1aを内歯に成形することは、歯間隙または歯根2fの領域においてブレーキディスクチャンバ1とフリクションリング3との間に間隙が残るように行われ得る。
図5および図5Bから認識されるように、突出部1xは、隆起部のように、または隆起した形状で設計される。特に、突出部1xは、内歯2の端部2a,2bの近くに、特に突出部1xがフリクションリング3にもたれかからない領域を備え、当該領域では、突出部1xの形状は、自由な材料の流れによって決定される。突出部1xは、内歯2の境界を定めるフリクションリング3の端面3fと突出部1xが接触するそれぞれの面に一体に形成される。
全体として、方法パラメータ、またはより正確には送り深さおよびアクティブ領域7aの形状などの再成形パラメータを好適に選択することによって、径方向の遊びが予め設定されるべきであるか否か、どれぐらいの径方向の遊びが予め設定されるべきであるか、したがってどれぐらいの径方向の遊びが望まれるか、ブレーキディスクチャンバ1とフリクションリング3との間の予荷重がどれぐらいであるべきかを判断することができる。これらの特性は、上記の方法において非常に良く制御され、再現されることができる。
図5に示されているように、突出部1xは、たとえばリブ、特に軸4に平行に延びて軸4に平行な一定の輪郭を有するリブの形状を有するアクティブ領域7aを備えるエンボス加工ツール7によって生成され得る。
図6、図6A、図6Bは、特に大きく目立った突出部1xを生成する可能性を示す。この場合、突出部7bを備えるアクティブ領域7aを有するエンボス加工ツール7が適用される。突出部7bは、径方向外向きに突き出て、内歯の端部(2a,2b)および/または内歯の軸方向延長の外側に位置する領域に配置される。
これらの突出部7bによって、ブレーキディスクチャンバ素材1aの材料を特に大きな程度に径方向外向きに変位させることができ、その結果、突出部1xは、内歯2の端部2a,2bを特にはるかに越えて径方向外向きに突き出る。図6および図6Bも参照されたい。
代替的にまたは(示されているように)さらに、ブレーキディスクチャンバ素材1aをフリクションリング3の内歯2に成形している間に、突出部1xによって内歯2の端部2aと2bとの間に軸方向止め具を生成できることが、図7、図7Aおよび図7Bに示されている。
たとえば、ブレーキディスクチャンバ素材1aの材料を変位させることができる溝3xまたは凹部が、フリクションリング3、より正確には内歯2に設けられてもよい。したがって、このような溝3xまたは凹部の形状および幅ならびにそれらの数に応じて、1つ以上の突出部1xがエンボス加工ステップによって生成され得て、これらの突出部は、上記のように軸方向止め具の役割を果たすことができる。突出部1xがともに軸方向止め具として相互作用する凹部または対応する面は、フリクションリング3の外周全体にわたって、またはその一部にわたって広がり得て、特に凹部または対応する面は、たとえば20°ごとに設けられる溝によってフリクションリングの外周にわたって(典型的には均一に)分散される複数の場所に設けられ得る。
中央の突出部1xが相互作用する、図7に示される溝3xの面は、軸に垂直な平面に平行に位置合わせされ、(いずれの場合にも局所的に)内歯2の外周の接線に対して直角を形成する。しかし、異なったように位置合わせされ、かつ、異なった形状をした溝を設けることも可能であり(図7には図示せず)、たとえば溝は、(いずれの場合にも局所的に)内歯の外周の接線と鋭角または鈍角を形成する面を備えていてもよい。
図8A〜図11は、内側輪郭形成部のための設計可能性に関する。
ブレーキディスクチャンバ素材をフリクションリングの内側輪郭形成部に成形する際にできるだけ材料の流れを妨げないようにするために、(少なくとも複合ブレーキディスクの軸に垂直な断面において)図面に示されているように、端縁を持たない輪郭形状が設けられてもよい。
さらに既に上記したように、予荷重を与えることにより、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間に遊びのない、堅固な嵌合が達成される。以下で説明するように、内側輪郭形成部の形状は、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の堅固な嵌合に寄与し得る。
図8Aは、成形されるブレーキディスクチャンバ1を有するフリクションリング3の詳細を、複合ブレーキディスクの軸に垂直な断面において概略的に示す図である。図8Aに示される輪郭形状の場合、とりわけフリクションリング3とブレーキディスクチャンバ1との間の熱接触がそれほど良くないので、フリクションリング3を大いなる加熱を仮定して、したがってたとえば制動処置により、フリクションリング3とブレーキディスクチャンバ1との間に望ましくない遊びが生じる可能性がある。その結果、フリクションリング3におけるブレーキディスクチャンバ1のセンタリングが不十分になる可能性がある。
図8Bは、加熱されたフリクションリング3を有する、図8Aに係る詳細の原理図を示す。図8Bでは、上記の遊びが明らかである。
上記の遊びは、低く維持されるか、または完全に回避されることができ、これは、加熱されたフリクションリング3の場合でさえ、実際に内側輪郭形成部2の好適な設計によるものである。フランク角αが図8Aに示されており、これは、示されている例では21°である。点線によって示される、(屈曲点、または場合によっては屈曲点領域における)内側輪郭形成部の側面の接線と、破線によって示される、隣接する輪郭間隙の中心を通って延びる径方向軸との間に、フランク角αが形成される。(径方向軸は、複合ブレーキディスクの軸を通って延び、複合ブレーキディスクの回転軸に垂直な平面に位置する軸である)。
制動の場合にせいぜい存在する遊びは、フランク角αを小さくすることにより小さくなる(またはなくなる)。これは、たとえば以下に記載されるα=0°の場合からも明らかである。
図9は、成形されたブレーキディスクチャンバ1を有するフリクションリング3の詳細を、軸に垂直な断面において示す図であり、この場合、フランク角αは0°未満である。図9の例では、フランク角αは、約−5.5°である(図8Aの場合の正の角を参照)。ここで、示されている場合には側面が特定の広がりにわたって直線的であるので、屈曲点領域であると言うことができる。点線は、当該屈曲点領域に沿って延びている。内側輪郭形成部の輪郭突出部もしくは歯、またはより正確には側面は、図9の場合には互いに平行な領域を有する。しかし、このために、輪郭間隙は腰部tLを有し、その結果、ブレーキディスクチャンバが輪郭間隙に保持される。このようにして、ブレーキディスクチャンバのそれぞれの領域とフリクションリングのそれぞれの領域との間のポジティブフィット接続が、各々の個々のそれに応じて設計された輪郭間隙の領域に存在する。
ブレーキディスクチャンバ輪郭セクションが径方向に内側輪郭形成部のこのような輪郭間隙から滑り落ちることは、これを変形させるための力を必要とする。したがって、安定した保持を達成することができる。
側面は、少なくとも1つの領域を備え、当該少なくとも1つの領域において、上記の径方向軸(図9では破線)までの側面の距離は、回転軸までの距離が大きくなるにつれて大きくなる。これは、図8Aの場合には当てはまらない。そこでは、上記の中心径方向軸(図8Aでは破線)までの側面の距離は、回転軸までの距離が大きくなるにつれて小さくなり、その結果、ブレーキディスクチャンバ輪郭セクションが径方向に内側輪郭形成部のこのような輪郭間隙から滑り落ちることに対して変形作業が適用される必要がなく、個々の輪郭間隙の領域にポジティブ接続も存在しない。
ごくわずかなまたは少なくとも低い遊びを有するフリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の優れた嵌合は、制動の場合でさえ、負のフランク角αだけでなく、α=0°ももたらす。また、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の遊びは、(制動の場合にも)α=10°まで、または少なくともα=5°のフランク角にとって十分に小さいものであり得る。
(フリクションリングの内側輪郭形成部のそれぞれの設計のために)径方向外向きに突き出るブレーキディスクチャンバ輪郭セクションが内側輪郭形成部に保持される(たとえば図9を参照)だけでなく、内側輪郭形成部のさらなる輪郭突出部(または歯)も径方向外向きに隆起するブレーキディスクチャンバ輪郭セクションに保持される場合に、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の特にしっかりした嵌合を達成することができる。このような場合、内側輪郭形成部は、腰部が設けられた輪郭突出部(または歯)を備える。このようにして、ブレーキディスクチャンバのそれぞれの領域とフリクションリングのそれぞれの領域との間のポジティブ接続は、各々の個々のそれに応じて設計された輪郭間隙の領域だけでなく、各々の個々のそれに応じて設計された輪郭突出部(または歯)の領域にも存在することになる。
図10は、腰部tLを備える輪郭間隙を有する成形されたブレーキディスクチャンバ1を有するフリクションリング3の詳細を、軸に垂直な断面において示す図である。さらに、図10の例では、隣接する輪郭突出部または輪郭歯も腰部tZを有する。
このようにして、熱的効果に関して特に安定的な、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の遊びのない嵌合を達成することができる。このような場合、負のフランク角αを有する側面領域と、α=0°である少なくとも1つの点(または、対応する実施例の例では、場合によっては領域でもある)とが存在する。
対称の輪郭間隙(および対応する対称の輪郭突出部または歯)を有する内側輪郭形成部のみが図8A〜図10に示されている。それによって、対称性は、特にそれぞれの輪郭間隙を通る中心またはそれぞれの輪郭突出部を通る中心に対する、複合ブレーキディスクの回転軸に垂直な断面平面における対称性に関連している。
対応する対称性を挙げることができるが、存在する必要はない。輪郭間隙の2つの側面のうちの1つのみが図8A〜図10のコンテクストにおいて記載されている特性のうちの1つを有する場合に、図8A〜図10のコンテクストにおいて記載されている、フリクションリングとブレーキディスクチャンバとの間の嵌合の改善またはフリクションリングの加熱に対する挙動の改善に関する効果があれば、十分であろう。
図11は、非対称の輪郭間隙を前提としたフリクションリング3の詳細を、軸に垂直な断面において示す図である。成形されたブレーキディスクチャンバは、図11には図示されていない。示されている例では、図11において左側に配置されている側面は、α=10°のフランク角を有する。そして、右側に示されている側面は、輪郭間隙の腰部tLと、隣接する輪郭突出部の腰部tZとを有する。
特に、輪郭の2つの側面のうちの1つのみが図8A〜図10のコンテクストにおいて記載されている特性のうちの1つを有する場合であるが、他の非対称の輪郭形成部の場合にも、さらなる輪郭間隙も設けられ、その輪郭形状がそれぞれの中心径方向軸におけるミラーリングに起因するものであれば、嵌合にとって有利であろう。ミラーリングされていない輪郭形状およびミラーリングされた輪郭形状が、外周に沿って交互に設けられ得る。
上記に概説される腰部が設けられた輪郭間隙の効果は、少なくとも一部には、内側輪郭形成部への成形時にブレーキディスクチャンバ素材の材料が側面まで持ち上げられる(図9および図10を参照)という事実に起因して生じる。腰部tZが同時に存在することにより(図10を参照)、成形時に、ブレーキディスクチャンバ素材の材料は、隣接する輪郭間隙のそれぞれの腰部にもたらされることさえあり得る。このために、円錐形の(腰部が設けられていない)アクティブ領域を有するエンボス加工ツールが使用されてもよい。方法パラメータの対応する選択は、このような材料の流れを可能にし得る。したがって、たとえば図9および図10に示されるように、ブレーキディスクチャンバの隆起輪郭形成部を作製することができる。
上記の方法および上記の装置によって、選択可能な特性を有する高品質の複合ブレーキディスクを経済的に作製することができる。複合ブレーキディスクは、ホイールおよびさまざまな車両、特に自動車両、たとえば車に適用可能である。

Claims (21)

  1. ブレーキディスクチャンバと、内側輪郭形成部を有するフリクションリングとを備える複合ブレーキディスクを製造するための方法であって、前記フリクションリングに導入されるブレーキディスクチャンバ素材は、少なくとも1つのエンボス加工ツールによって前記内側輪郭形成部に成形され
    前記フリクションリングは、前記導入されたブレーキディスクチャンバ素材とともに、時間的に変動する回転速度で前記複合ブレーキディスクの回転軸を中心として回転動作を実行し、前記少なくとも1つのエンボス加工ツールは、前記回転動作と同期される径方向振動動作を実行し、その結果、前記少なくとも1つのエンボス加工ツールは、前記ブレーキディスクチャンバ素材を繰返し機械加工する、方法。
  2. 前記成形は、前記内側輪郭形成部の異なる輪郭間隙の領域において複数のエンボス加工ステップを連続的に実行することを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記成形は、前記内側輪郭形成部の各歯間隙の領域における少なくとも2つのエンボス加工ステップを備える、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのエンボス加工ツールは、前記フリクションリングおよび前記導入されたブレーキディスクチャンバが少なくとも瞬間的に静止する前記回転動作の段階において前記ブレーキディスクチャンバ素材を機械加工し、前記少なくとも1つのエンボス加工ツールは、前記フリクションリングおよび前記導入されたブレーキディスクチャンバ素材の回転静止の段階において前記ブレーキディスクチャンバ素材を機械加工する、請求項に記載の方法。
  5. 前記ブレーキディスクチャンバ素材は、前記フリクションリングに導入される前は、輪郭形成されていない、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記内側輪郭形成部は、輪郭間隙を備え、前記輪郭間隙は、いずれの場合にも少なくとも1つの輪郭側面によって腰部が設けられ、および/または、境界を定められ、前記輪郭側面は、前記それぞれの輪郭間隙の中心を通って延びる径方向軸に平行に10°以内で延びるセクションまたは場所を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記フリクションリングおよびブレーキディスクチャンバの相互軸方向固定のために、少なくとも1つの外向きに向けられた突出部が、前記成形中に前記少なくとも1つのエンボス加工ツールによって前記ブレーキディスクチャンバに形成される、請求項1からのいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つの突出部は、エンボス加工ステップによって行われる前記ブレーキディスクチャンバ素材の再成形によって生成され、前記エンボス加工ステップによって、前記ブレーキディスクチャンバ素材の再成形は、前記成形を実現するためにも行われる、請求項に記載の方法。
  9. 少なくとも2つの突出部が形成され、前記突出部のうちの少なくとも一方は、前記内側輪郭形成部の軸方向端部に形成され、前記突出部のうちの少なくとも他方は、前記内側輪郭形成部の別の軸方向端部に形成される、請求項またはに記載の方法。
  10. ブレーキディスクチャンバと、内側輪郭形成部を有するフリクションリングとを備える複合ブレーキディスクを製造するための装置であって、前記ブレーキディスクチャンバは、前記装置によってブレーキディスクチャンバ素材を再成形することによって生成可能であり、前記ブレーキディスクチャンバ素材は、管状セクションを有し、前記装置は、
    長手方向軸を中心として回転可能な、前記フリクションリングを保持するための工作物ホルダを備え、前記フリクションリングに前記ブレーキディスクチャンバ素材が導入され、その結果、前記管状セクションは、前記管状セクションの内側を機械加工することができる態様で前記内側輪郭形成部内に位置し、前記装置はさらに、
    前記工作物ホルダを回転させるための駆動装置を備え、前記駆動装置は、時間的に変動する回転速度で回転を生じさせるように設計され、前記装置はさらに、
    少なくとも1つのエンボス加工ツールを保持するためのツールホルダを備え、前記ツールホルダは、前記長手方向軸に対して径方向に実行される線形振動動作を実行し、その結果、前記少なくとも1つのエンボス加工ツールによって前記管状セクションの内側を繰返し機械加工することができるように駆動可能であり、前記装置はさらに、
    前記駆動装置によって生じさせることができる前記工作物ホルダの回転を、前記長手方向軸に対して径方向に延びる前記ツールホルダの前記線形振動動作と同期させるための同期装置を備える、装置。
  11. 前記フリクションリングおよび前記ツールホルダまたは前記フリクションリングおよび前記エンボス加工ツールの相対的回転位置決めを決定するための位置決定ユニットを備える、請求項10に記載の装置。
  12. 前記ブレーキディスクチャンバ素材を前記フリクションリングに導入するための導入装置を備える、請求項10または11に記載の装置。
  13. 請求項10から12のいずれか1項に記載の装置を使用するステップを含む、複合ブレーキディスクを製造する方法。
  14. 輪郭間隙を有する内側輪郭形成部を備えるフリクションリングであって、前記輪郭間隙は、少なくとも1つの輪郭側面によって腰部が設けられ、および/または、各々が境界を定められ、前記輪郭側面は、前記それぞれの輪郭間隙の中心を通って延びる径方向軸に平行に10°以内で延びるセクションまたは場所を備える、フリクションリング。
  15. 請求項14に記載のフリクションリングと、ブレーキディスクチャンバとを備える複合ブレーキディスクであって、前記ブレーキディスクチャンバは、前記フリクションリングの前記内側輪郭形成部に成形される、複合ブレーキディスク。
  16. 車両のホイールを製造するための方法であって、前記ホイールは、複合ブレーキディスクを備え、前記複合ブレーキディスクは、請求項1からのいずれか1項に記載の方法によって製造される、方法。
  17. 車両のホイールを製造するための方法であって、請求項14に記載のフリクションリングが前記製造方法において使用される、方法。
  18. 車両のホイールを製造するための方法であって、請求項15に記載の複合ブレーキディスクが前記製造方法において使用される、方法。
  19. 請求項14に記載のフリクションリングを備える車両。
  20. 請求項15に記載の複合ブレーキディスクを備える車両。
  21. 請求項1からのいずれか1項に記載の方法によって製造される複合ブレーキディスクを備える車両。
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