JP6508821B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に関し、特に、表示手段の表示画面に表示される、表示対象を異なる方向から見た複数の表示画像を、表示画面に対して傾斜して配置されている複数のミラーで反射させる表示装置に関する。
画像を表示する表示装置として、例えば、非特許文献1に開示されている表示装置が知られている。図9に、非特許文献1に開示されている表示装置200が示されている。
表示装置200は、表示画面220aを有する表示手段220、ミラー231a〜231f、遮光板251a〜251fを備えている。
ミラー231a〜231fは、表示手段220の表示画面220a上の箇所Pを頂点とする逆正6角錐の側面に配置されている。ミラー231a〜231fは、表示手段220の表示画面220aに対して傾斜角度45度で傾斜するように配置されている。遮光板251a〜251fは、ミラー231a〜231fの境界と表示画面220aの間に配置されている。
表示手段220の表示画面220aの、各ミラー231a〜231fに対向する領域には、表示対象を異なる方向から見た表示画像が表示される。各ミラー231a〜231fは、表示画面220aの、各ミラー231a〜231fに対向する領域に表示される表示画像を反射させて虚像を形成する。表示画面220aに対する各ミラー231a〜231fの傾斜角度が45度に設定されているため、各ミラー231a〜231fにより形成される虚像は、頂点Pを通る、逆正6角錐の中心軸Y上の同じ箇所に結像される。これにより、観察者は、見る位置に応じて、表示対象の異なる方向からの画像(虚像)を見ることができるため、表示対象を立体的に視認することができる。
「小型で持ち運び可能な360度立体映像ディスプレ技術を開発−液晶ディスプレイの画面上に鏡を置いたシンプルな機構で実現」、インターネット<URL:http://www.hitachi.co.jp/rd/portal/pdf/reserch/arl070806nrd_ic.pdf>
非特許文献1に開示されている表示装置では、各ミラー231a〜231fの境界と表示画面220aの間に、表示画面220aに直角な方向に延在する遮光板251a〜251fが配置されている。これにより、観察者は、ミラーの正面から画像を視認する際に、周囲の画像が視界に入ることがない。
しかしながら、遮光板251a〜251fが存在することにより、視界の閉塞感を生じさせ、また、画像の立体感を損なっていた。さらに、各ミラー231a〜231fの境界と表示画面220aの間に配置されている遮光板251a〜251fでは、正面の表示画面に表示されている表示画像そのものが視界に入るのを防止することができなかった。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、各ミラーの境界と表示画面との間に遮光板を配置することなく、画像の視認性を改善することができる技術を提供することを目的とする。
本発明は、表示画面を有する平板状の表示手段と、表示手段の表示画面上に配置されている可視領域調整フィルタと、複数のミラーを備えている。
各ミラーは、可視領域調整フィルタ上の箇所を頂点とする逆角錐の各側面に、可視領域調整フィルタに対して傾斜角度θで傾斜するように配置されている。表示画面には、各ミラーに対向する表示領域に表示画像が表示される。
各表示領域には、典型的には、表示対象を異なる方向から見た表示画像が表示される。可視領域調整フィルタに対する各ミラーの傾斜角度θは、表示画面に対する各ミラーの傾斜角度とほぼ等しい。傾斜角度θは、典型的には、45度に設定される。傾斜角度θが45度に設定される場合、各ミラーは、対応する表示領域に表示される表示画像を反射させ、各ミラーにより形成される逆角錐の中心軸上の同じ箇所に虚像を結像させる。
可視領域調整フィルタは、表示画面の各表示領域上に配置される複数の分割可視領域調整フィルタを有している。分割可視領域調整フィルタは、分割可視領域調整フィルタが配置される表示領域に表示される表示画像を見ることができる可視領域(可視角度α)と、見ることができないあるいは見るのが困難である不可視領域(不可視角度β)を調整する(設定する)遮光部材が平行に配置されている。各分割可視領域調整フィルタは、典型的には、平行に配置された遮光部材(「ルーバー」と呼ばれている)を有するシート状のフィルムとして構成される。可視領域は、典型的には、遮光部材の延在方向と直交する方向から見て、分割可視領域調整フィルタ上の点から分割可視領域調整フィルタに直交する方向に延在する線に対して、遮光部材の配列方向に沿った両側の領域を含むV字状の領域として規定される。また、可視角度は、V字状の領域の角度として規定される。可視領域でない領域が、不可視領域である。
各分割可視領域調整フィルタは、逆角錐の底面を可視領域調整フィルタに射影した場合に、逆角錐の底面を形成する各辺の中心点と逆角錐の頂点を結ぶ線の延在方向と遮光部材の延在方向との間の角度γが各分割可視領域調整フィルタの可視角度α以上([γ≧α])となるように、また、ミラーの正面からミラーを見た場合、ミラーに対向する表示領域とミラーとの間の領域が各分割可視領域調整フィルタの不可視領域に含まれるように(可視領域に含まれないように)、表示画面上に配置される。
なお、請求項に記載されている「逆角錐」および「底面」は、仮想上の「逆角錐」および「底面」を意味し、実際に設けられている「逆角錐」および「底面」を意味するものではない。
本発明では、ミラーの正面からミラーを見る場合に、正面の表示領域および周囲の表示領域に表示されている表示画像が視界に入るのを防止することができるため、画像の視認性を改善することができる。また、1つの可視領域調整フィルタを用いる場合に較べて、フィルタ面積を低減することができ、コストを低減することができる。
本発明の異なる形態では、各分割可視領域調整フィルタは、角度γが90度(「略90度」を含む)となるように各表示領域上に配置される。
本形態では、正面の表示領域に表示されている表示画像が視界に入るのをより確実に防止することができる。
本発明の他の異なる形態では、表示手段は、各表示領域に対応する形状の表示画面を有する複数の表示器により構成されている。
本発明では、各ミラーの境界と表示顔面との間に遮光板を配置することなく、画像の視認性を改善することができる。
本発明の表示装置の一実施形態の概略構成を示す図である。 図1のII−II線断面図である。 表示画面に表示される表示画像を説明する図である。 一実施形態の表示装置の制御回路を示す図である。 可視領域調整フィルタを説明する図である。 本実施形態における可視領域調整フィルタの作用を説明する図である。 可視領域調整フィルタの一実施形態を説明する図である。 可視領域調整フィルタの他の実施形態を説明する図である。 従来の表示装置を示す図である。
以下に本発明の表示装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、本明細書では、「上方」あるいは「上側」という記載は、表示画面から見て、ミラーが配置されている側(表示画像が見える側)を示し、「下方」あるいは「下側」という記載は、表示画面から見て、ミラーが配置されている側と反対側を示す。また、「横方向」という記載は、表示画面の延在方向(ミラーに対して、角錐の中心軸と反対側)を示す。
本発明の表示装置の一実施形の表示装置10が、図1、図2に示されている。図1は、本実施形態の表示装置10の概略構成を示す図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。
表示装置10は、液晶表示器20、ミラー31a〜31f、可視領域調整フィルタ40により構成されている。
液晶表示器20は、平板状に形成されており、表示画面20aを有している。
可視領域調整フィルタ40は、液晶表示器20の表示画面20a上に配置されている。可視領域調整フィルタ40については後述する。
ミラー31a〜31fは、可視領域調整フィルタ40上の点Pを頂点とする逆角錐の各側面に配置されている。本実施形態では、ミラー31a〜31fは、点D1〜D6を結ぶ線により形成される正6角形の底面と、点D1〜D6を結んだ、底面の各辺と頂点Pとの間に形成される二等辺三角形の側面により構成される逆正6角錐の側面に配置されている。すなわち、本実施形態のミラー31a〜31fは、点D1〜D6を結ぶ線と頂点Pを結ぶ線により形成される二等辺三角形の形状を有している。本実施形態では、ミラー31a〜31fとしてハーフミラーが用いられている。各ミラー31a〜31fは、可視領域調整フィルタ40に対して傾斜角度θで傾斜するように配置されている。本実施形態では、傾斜角度θが45度(「略45度」を含む)に設定されている。
なお、本明細書中に記載されている「逆角錐」、「角錐」および「底面」は、仮想上の「逆角錐」、「角錐」および「底面」を意味し、実際に設けられている「逆角錐」、「角錐」および「底面」を意味しているものではない。
なお、後述するように、可視領域調整フィルタ40は薄いフィルム状のシートで構成されている。したがって、可視領域調整フィルタ40上の点Pは、「表示画面20a上の点P」ということもできる。また、可視領域調整フィルタ40上の点Pを頂点とする逆角錐は、「表示画面20a上の点Pを頂点とする逆角錐」ということもできる。また、可視領域調整フィルタ40に対する傾斜角度θは、「表示画面20aに対する傾斜角度θ」ということもできる。
液晶表示器20の表示画面20aは、図3に示されているように、点A1〜A6を結ぶ線により形成される正6角形の領域を有している。また、正6角形の領域は、点A1〜A6を結ぶ線と中心点Pにより形成される二等辺三角形の複数の分割領域20A〜20Fに分割されている。分割領域20A〜20Fは、逆角錐の側面に配置されるミラー31a〜31fに対向する位置に形成される。
分割領域20A〜20Fには、表示対象を異なる方向から見た表示画像G1〜G6が表示される。例えば、分割領域20Aには、表示対象を正面(0度)から見た表示画像G1が表示され、分割領域20Bには、表示対象を60度の方向から見た表示画像G2が表示され、分割領域20Cには、表示対象を120度の方向から見た表示画像G3が表示され、分割領域20Dには、表示対象を背面(180度)から見た表示画像G4が表示され、分割領域20Eには、表示対象を240度の方向から見た表示画像G5が表示され、分割領域20Fには、表示対象を300度の方向から見た表示画像G6が表示される。
なお、分割領域20A〜20Fに表示する表示画像G1〜G6の向きや角度等は、ミラー31a〜31fでの反射等を考慮して設定される。
本実施形態では、各ミラー31a〜31fの可視領域調整フィルタ40(表示画面20a)に対する傾斜角度θが45度に設定されているため、各ミラー31a〜31fは、表示画面20aの、各ミラー31a〜31fに対向する分割領域20A〜20Fに表示される表示画像G1〜G6を反射させて、虚像S1〜S6を逆角錐の中心軸Y上の同じ箇所に結像させる。したがって、観察者は、見る位置に応じて、表示対象の異なる方向からの画像(虚像)を見ることができるため、表示対象を立体的に視認することができる。
本実施形態では、液晶表示器20の表示画面20aが、本発明の「表示画面」に対応し、表示画面20aの分割領域20A〜20Fが、本発明の「表示画面の、各ミラーに対向する表示領域」に対応する。また、可視領域調整フィルタ40が、本発明の「可視領域調整フィルタ」に対応する。
本実施形態の表示装置10の制御回路の一実施形態を、図4に示す。
本実施形態の表示装置10の制御回路は、主制御手段110、記憶手段120、表示制御手段130、表示手段20、音制御手段140、音発生手段150により構成されている。音発生手段150としては、例えば、スピーカが用いられる。
主制御手段110は、記憶手段120に記憶されているプログラムやデータ等に基づいて、表示制御信号を表示制御手段130に出力するとともに、音制御信号を音制御手段140に出力する。
表示制御手段130は、表示制御信号に基づいて、表示手段20の表示画面20aの各分割領域20A〜20Fに表示する表示画像G1〜G6を制御する。
音制御手段40は、音制御信号に基づいて、音発生手段150から発生する音を制御する。
次に、可視領域調整フィルタ40について説明する。
可視領域調整フィルタ40は、可視領域調整フィルタ40が配置される表示画面に表示されている文字情報や画像情報等の情報を見ることができる可視領域(可視角度α)と、情報を見ることができないあるいは見るのが困難である不可視領域(不可視角度β)を設定する。
本実施形態では、可視領域調整フィルタ40として、表示画面に表示されている文字情報や画像情報等の情報を横から見えないようにするためのプライバシフィルタを用いている。
本実施形態の可視領域調整フィルタ40は、図1、図5、図7に示されているように、平行に配置された遮光部材(「ルーバー」と呼ばれている)40aを有するシート状のフィルムとして構成されている。
図5に示されているように、可視領域調整フィルタ40により設定される可視領域は、遮光部材40aの延在方向に直交する方向から見て、可視領域調整フィルタ40上の点Pから、可視領域調整フィルタ40に直交する方向に延在する線Yに対して、遮光部材40aの延在方向に直交する方向(遮光部材40aの配列方向)に沿った両側の領域を含むV字状の領域として規定される。また、可視領域の可視角度αは、V字状の領域の境界を示す線L1とL2により形成される角度として規定される。
可視領域調整フィルタ40により設定される不可視領域は、可視領域を除く領域として規定される。また、遮光部材40aの延在方向に直交する方向に沿った、可視領域両側の不可視領域の不可視角度βは、[90度−(α/2)]で表される。
液晶表示器20の表示画面20a上に可視領域調整フィルタ40を配置した場合の作用を、図6を参照して説明する。図6では、可視領域調整フィルタ40の遮光部材40aの延在方向に直交する方向(遮光部材40aの配置方向)が、図6の左右方向となるように可視領域調整フィルタ40が配置されているものとする。
各ミラー31a〜31fにより形成される角錐の頂点Pについて考えると、角錐の中心軸Yを中心に図6の左右両側の境界線L1とL2により形成される、可視角度αを有するV字状の可視領域が設定される。なお、境界線L1より図6の左側の領域および境界線L2より図6の右側の領域は、不可視領域として設定される。不可視領域の不可視角度βは、前述したように、[90度−(α/2)]で表される。
一方、ミラー31a〜31fは、可視領域調整フィルタ40(表示画面20a)に対して傾斜角度θで傾斜するように配置されている。本実施形態では、傾斜角度θが45度に設定されている。
ここで、ミラー31cの正面の位置E10からミラー31c見た場合、あるいは、ミラー31fの正面の位置E20からミラー31fを見た場合を考える。
可視領域調整フィルタ40が配置されていない従来の表示装置200では、位置E100からミラー31cを見た場合、ミラー31cによって中心軸Y上に結像された虚像S3だけでなく、正面の表示領域20Cに表示されている表示画像G3も視界に入る。同様に、位置E20からミラー31fを見た場合、虚像S6だけでなく正面の表示領域20Fに表示されている表示画像G6も視界に入る。
一方、本実施形態では、表示画面20a上に配置されている可視領域調整フィルタ40によって、可視領域と不可視領域が設定される。この場合、位置E10からミラー31cを見た場合に、ミラー31cにより中心軸Y上に結像される虚像S3が可視領域内に位置し、正面の表示領域20Cに表示される表示画像G3が不可視領域内に位置するように設定されていれば、虚像S3のみが視界に入り、表示画像G3が視界に入らなくなる(見えなくなる)。位置E20からミラー31fを見た場合も、同様に設定されていれば、虚像S6のみが視界に入り、表示画像G6が視界に入らなくなる(見えなくなる)。
したがって、ミラー31a〜31fの正面から見て、表示手段20aの、ミラー31a〜31fに対向する表示領域20A〜20Fとミラー31a〜31fとの間の領域が可視領域調整フィルタ40の不可視領域に含まれるように設定することにより、ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見た場合に、虚像S1〜S6のみが視界に入り、正面の表示画面20A〜20Fに表示されている表示画像G1〜G6が視界に入らないようにすることができる。
本実施形態では、可視領域調整フィルタ40(表示画面20a)に対して傾斜角度θが45度に設定されている。したがって、可視領域調整フィルタ40として、例えば、可視角度αが60度である可視領域調整フィルタを用いることでこれを達成することができる。可視角度αが60度である可視領域設定フィルタ40としては、例えば、市販のプライバシフィルタを用いることができる。
なお、「ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見た場合」は、「逆角錐の底面を可視領域調整フィルタ(表示画面)に射影した場合に、逆角錐の底面を形成する各辺の中心点と逆角錐の頂点Pを結ぶ線の延在方向に平行(「略平行」を含む)に沿って見た場合」が対応する。例えば、逆角錐の底面を可視調整フィルタ40(表示画面20a)に射影した状態を示す図7において、点D1とD2を結ぶ線の中心点と逆角錐の頂点P通る線に沿った位置E1からミラー31aを見た場合が対応する。
本実施形態の表示装置10を見る場合、例えば、ミラー31aを見る場合には、位置E1の付近からミラー31aを見る(ミラー31aの正面からミラー31aを見る)ことが多いため、このような状態を想定しても問題はない。
以上は、正面の表示領域に表示される表示画像について考えたが、次に、隣接する表示領域に表示される表示画像について考える。
この場合も、前述した「ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見た場合」を想定して考えれば十分である。ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見た場合に、隣接する表示領域(正面の表示領域の隣の表示領域)に表示される表示画像が視界に入らないようにするには、逆角錐の底面を可視領域調整フィルタ(表示画面)に射影した場合に、逆角錐の底面を形成する各辺の中心点と逆角錐の頂点Pを結ぶ線の延在方向と可視領域調整フィルタの遮光部材の延在方向との間の角度γが、可視領域調整フィルタの可視角度α以上となるように設定すればよい。
本実施形態の可視領域調整フィルタ40の配置態様の一例を図7に示す。図7は、逆角錐の頂点Pを通る逆角錐の中心軸Yに直交する方向から見た図、すなわち、逆角錐の底面を可視領域調整フィルタ(表示画面)に射影した状態を示す図である。なお、ミラー31a〜31fの傾斜角度θが45度に設定され、可視領域調整フィルタ40の可視角度αが60度に設定されているものとする。
本実施形態の表示装置10では、各ミラー31a〜31fが逆角錐の側面に配置されている。そして、図7では、可視領域調整フィルタ40の遮光部材40aの延在方向が、ミラー31a〜31fにより形成される逆角錐の底面を形成する辺のうちのいずれかの辺、図7では、点D1(A1)とD2(A2)を結ぶ線および点D4(A4)とD5(A5)を結ぶ辺の延在方向と平行(「略平行」を含む)になるように、可視領域調整フィルタ40が表示画面20a上に配置されている。
この場合、点D1とD2を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31aの正面の位置E1からミラー31aを見る方向)と遮光部材40aの延在方向との間の角度γ1、点D4とD5を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31dの正面の位置E4からミラー31dを見る方向)と遮光部材40aの延在方向との間の角度γ4は、90度に設定される。また、点D2とD3を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31bの正面の位置E2からミラー31bを見る方向)と遮光部材40aの延在方向との間の角度γ2、点D3とD4を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31cの正面の位置E3からミラー31cを見る方向)と遮光部材40aの延在方向との間の角度γ3、点D5とD6を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31eの正面の位置E5からミラー31eを見る方向)と遮光部材40aの延在方向との間の角度γ5、点D6とD1を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31fの正面の位置E6からミラー31fを見る方向)と遮光部材40aの延在方向との間の角度γ6は、60度に設定される。
このように角度γ1〜γ6が、可視領域調整フィルタ40の可視角度α(この場合、60度)より大きくなるように([γ≧α])設定されているため、各ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見た場合、隣接する表示領域に表示されている表示画像が視界に入ることはない。
なお、可視領域調整フィルタ40の配置態様は、図7に示されている配置態様に限定されない。
本実施形態の可視領域調整フィルタ40を用いる場合には、ミラーは、好適には、逆5角錐(逆正5角錐)、逆6角錐(逆正6角錐)、逆7角錐(逆正7角錐)の側面に配置される。
可視領域調整フィルタの他の実施形態を図8に示す。図8は、逆角錐の頂点Pを通る逆角錐の中心軸Yに直交する方向から見た図、すなわち、逆角錐の底面を可視領域調整フィルタ(表示画面)に射影した状態を示す図である。図8に示されている可視領域調整フィルタ50は、複数の分割可視領域調整フィルタ51〜56を有している。分割可視領域調整フィルタ51〜56は、平行に配置されている遮光部材51a〜56aを有しているとともに、表示画面20aの対応する表示領域20A〜20Fと同じ形状に形成されている。
また、分割可視領域調整フィルタ51〜56は、遮光部材51a〜56aの延在方向が、ミラー31a〜31fにより形成される角錐の底面を形成する辺、図8では、点D1(A1)とD2(A2)を結ぶ辺、点D2(A2)とD3(A3)を結ぶ辺、点D3(A3)とD4(A4)を結ぶ辺、点D4(A4)とD5(A5)を結ぶ辺、点D5(A5)とD6(A6)を結ぶ辺、点D6(A6)とD1(A1)を結ぶ辺の延在方向と平行(「略平行」を含む)になるように、表示画面20aの各表示領域20A〜20F上に配置されている。
この場合、点D1とD2を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31aの正面の位置E1からミラー31aを見る方向)と遮光部材51aの延在方向との間の角度γ1、点D2とD3を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31bの正面の位置E2からミラー31bを見る方向)と遮光部材52aの延在方向との間の角度γ2、点D3とD4を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31cの正面の位置E3からミラー31cを見る方向)と遮光部材53aの延在方向との間の角度γ3、点D4とD5を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31dの正面の位置E4からミラー31dを見る方向)と遮光部材54aの延在方向との間の角度γ4、点D5とD6を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31eの正面の位置E5からミラー31eを見る方向)と遮光部材55aの延在方向との間の角度γ5、点D6とD1を結ぶ辺の中心点と頂点Pを結ぶ線の延在方向(ミラー31fの正面の位置E6からミラー31fを見る方向)と遮光部材56aの延在方向との間の角度γ6は、90度に設定される。
本実施形態の可視領域調整フィルタ50(分割可視領域調整フィルタ51〜56)を用いた場合も、角度γ1〜γ6が可視領域調整フィルタ50(分割可視領域調整フィルタ51〜56)の可視角度α(この場合、60度)より大きくなるように設定されているため、ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見た場合、隣接する表示領域に表示されている表示画像が視界に入ることはない。
また、図8に示されている配置態様では、ミラー31a〜31fの正面からミラー31a〜31fを見る方向が分割可視領域調整フィルタ51〜56の遮光部材51a〜56aの延在方向と直交しているため、正面の表示領域20A〜20Fに表示されている表示画像G1〜G6が視界に入るのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、分割可視領域調整フィルタ51〜56を、表示領域20A〜20Fの形状に対応させることができる。これにより、可視領域調整フィルタ50の大きさを、図7に示した可視領域調整フィルタ40より小さくすることができるため、コストを低減することができる。
なお、可視領域調整フィルタ50(分割可視領域調整フィルタ51〜56)の配置態様は、図8に示されている配置態様に限定されない。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
表示手段の表示画面上に配置する可視領域調整フィルタとしては、遮光部材が平行に配置された1つの可視領域調整フィルタを用いることもできるし、複数の分割可視領域調整フィルタを用いることもできる。また、可視領域調整フィルタや分割可視領域調整フィルタの形状は、適宜設定することができる。例えば、分割可視領域調整フィルタは、1つの表示領域を覆う形状に形成することもできるし、複数の表示領域を覆う形状に形成することもできる。
平行に配置された遮光部材を有する可視領域調整フィルタを用いたが、可視領域調整フィルタとしては、各ミラーにより形成される逆角錐の中心軸に直交する方向から見て(逆角錐の底面を可視領域調整フィルタ(表示画面)に射影した状態で見て)、逆角錐の底面を形成する各辺の中心点と逆角錐の頂点を結ぶ線の延在方向と遮光部材の延在方向との間の角度γが可視角度α以上となり([γ≧α])、また、ミラーの正面から見た場合、表示画面の表示領域とミラーとの間の領域を可視領域調整フィルタの不可視領域に含ませることができる種々のフィルタを用いることができる。
ミラーとしては、ハーフミラー以外の種々の構成のミラーを用いることができる。
ミラーの配置態様としては、正6角形の底面を有する逆正6角錐の側面に配置する態様に限定されず、正6角形以外の正多角形の底面を有する逆正多角錐の側面に配置する態様や、多角形の底面を有する逆多角錐の側面に配置する態様を用いることができる。
表示画面に対する各ミラーの傾斜角度は、45度に限定されず種々変更可能である。なお、傾斜角度を45度以外の角度に設定する場合には、ミラーにより形成される虚像を逆角錐の中心軸に結像させる工夫が必要である。
表示手段は、液晶表示器以外の種々の表示器により構成することができる。
1つの表示画面を各ミラーに対向する表示領域に区分けしたが、各表示領域に対応する形状を有する複数の表示画面を用いることもできる。例えば、各表示領域に対応する形状の表示画面を有する複数の表示器を用いる。
本発明の表示装置の制御回路は、実施形態で説明した構成に限定されない。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数を組み合わせて用いることもできる。
10、200 表示装置
20、220 液晶表示器(表示手段)
20a、220a 表示画面
20A〜20F 表示領域
31a〜31f、231a〜231f ミラー
40 可視領域調整フィルタ
40a 遮光部材
110 主制御手段
120 記憶手段
130 表示制御手段
140 音制御手段
150 音発生手段
251a〜251f 遮光版

Claims (3)

  1. 表示画面を有する平板状の表示手段と、
    前記表示手段の前記表示画面上に配置された可視領域調整フィルタと、
    前記可視領域調整フィルタ上の箇所を頂点とする逆角錐の各側面に配置されている複数のミラーを備え、
    前記各ミラーは、前記可視領域調整フィルタに対して傾斜角度θで傾斜しており、
    前記表示画面には、前記各ミラーに対向する表示領域に表示画像が表示され、
    前記可視領域調整フィルタは、前記表示画面の前記各表示領域上に配置された、可視領域の可視角度αを調整する遮光部材が平行に配置されている複数の分割可視領域調整フィルタを有し、
    前記各分割可視領域調整フィルタは、前記逆角錐の底面を前記可視領域調整フィルタに射影した場合に、前記底面を形成する各辺の中心点と前記逆角錐の頂点を結ぶ線の延在方向と前記遮光部材の延在方向との間の角度γが前記可視角度α以上となるように、また、ミラーの正面から当該ミラーを見た場合、前記表示画面の当該ミラーに対向する表示領域と当該ミラーとの間の領域が前記各分割可視領域調整フィルタの不可視領域に含まれるように配置されていることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項に記載の表示装置であって、
    前記各分割可視領域調整フィルタは、前記角度γが90度となるように配置されていることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の表示装置であって、
    前記表示手段は、前記各表示領域に対応する形状の表示画面を有する複数の表示器により構成されていることを特徴とする表示装置。
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