JP6507742B2 - 試料切り替え装置 - Google Patents
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Description
セパレータを間に挟んで正極と負極を積層してなる電池要素を、電解液とともにラミネートフィルムにより密封したラミネートセルを試料とし、前記ラミネートセルにX線を照射して分析データを得るin−situX線分析に用いられる試料切り替え装置であって、
複数のラミネートセルを保持することができる試料ホルダーと、前記試料ホルダーを移動可能に支持するとともに、前記試料ホルダーで保持した前記複数のラミネートセルのうち、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを前記試料ホルダーの移動によって切り替えるホルダー移動装置と、を備え、
前記試料ホルダーは、
前記複数のラミネートセルを平面的に並べて配置可能な第1支持部材と、
前記第1支持部材に並べて配置された前記複数のラミネートセルをそれぞれ前記第1支持部材との間に挟んで支持する複数の第2支持部材と、
前記ラミネートセルを挟んで支持する前記第1支持部材と前記第2支持部材とを互いに離間しないように押さえる押さえ部と、を備える
ことを特徴とする試料切り替え装置である。
前記第1支持部材は、前記複数のラミネートセルを放射状に並べて配置できるように正面視扇形に形成されており、
前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーの回転移動によって、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを切り替えるものである
ことを特徴とする上記第1の態様に記載の試料切り替え装置である。
前記試料ホルダーの回転中心は、前記X線の通過位置の直下に設定されている
ことを特徴とする上記第2の態様に記載の試料切り替え装置である。
前記第1支持部材は、前記複数のラミネートセルを放射状に並べて配置できるように正面視円形に形成されており、
前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーの回転移動によって、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを切り替えるものである
ことを特徴とする上記第1の態様に記載の試料切り替え装置である。
前記試料ホルダーの回転中心は、前記X線の通過位置の直上に設定されている
ことを特徴とする上記第4の態様に記載の試料切り替え装置である。
前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーを回転移動させる回転部材と、前記X線の光軸方向と直交する方向で前記回転部材の位置を調整可能な位置調整機構と、を備える
ことを特徴とする上記第2〜第5の態様のいずれかに記載の試料切り替え装置である。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明を行う。
1.X線分析装置の構成
2.ラミネートセルの構成
3.試料切り替え装置の構成
4.試料切り替え装置の動作
5.X線分析方法
6.実施の形態の効果
7.変形例等
8.他の実施の形態
図1はX線分析装置の構成例を示す概略図である。
図示したX線分析装置は、X線放射光源1と、モノクロメータ2と、第1のX線検出部3と、試料設置部4と、第2のX線検出部5と、を備えている。X線放射光源1は、高エネルギーのX線を放射するものである。X線分析では、実験室系X線装置または放射光施設から発生するX線を用いることができる。モノクロメータ2は、試料に照射されるX線のエネルギー(波長)を、Braggの条件式に基づく回折によって調整するものである。具体的には、モノクロメータ2は、X線放射光源1から放射されたX線を取り込むとともに、取り込んだX線を回折させることにより、特定のエネルギー(波長)のX線を取り出す。モノクロメータ2としては、二結晶モノクロメータを用いることができる。二結晶モノクロメータを用いた場合は、二つの分光結晶の角度に応じて、特定のエネルギー(波長)のX線を取り出すことができ、出射ビームの位置を一定に保つことができる。また、モノクロメータ2の動作をBraggの条件式にしたがって制御することにより、モノクロメータ2の角度を連続的または断続的に変化させることができる。
図2はX線分析の対象試料となるラミネートセルの構成例を示す概略断面図である。図示したラミネートセル10は、正極11と、負極12と、セパレータ13とを含む電池要素14を備えた構成となっている。正極11は、たとえばアルミニウム箔を用いて、全体的に正面視矩形のシート状に形成されている。正極11の片面には正極活物質層15が形成されている。正極活物質層15は、正極11の一部を構成するものであって、たとえば、ニッケル酸リチウムと、導電助剤と、結着剤とを用いた塗膜によって形成されている。負極12は、たとえば銅箔を用いて、全体的に正面視略矩形のシート状に形成されている。負極12の片面には負極活物質層16が形成されている。負極活物質層16は、負極12の一部を構成するものであって、たとえば、グラファイトと、結着剤とを用いた塗膜によって形成されている。セパレータ13は、正面視矩形のシート状に形成されている。電池要素14は、セパレータ13を間に挟んで正極11と負極12を積層した構造になっている。この積層構造においては、正極11の正極活物質層15と負極12の負極活物質層16とが、セパレータ13を介して対向する状態に配置されている。
図3は本発明の実施の形態に係る試料切り替え装置の構成例を示す正面図であり、図4は図3に示す試料切り替え装置の斜視図である。試料切り替え装置23は、大きくは、試料ホルダー31と、この試料ホルダー31を移動可能に支持するホルダー移動装置32と、を備えた構成となっている。
ホルダー移動装置32は台座33に搭載されている。台座33は、X線分析装置の試料設置部4に設けられるものである。ホルダー移動装置32は、図示しないモータと、このモータを駆動源として回転する回転板34と、この回転板34を支持するステージ機構39と、を有している。駆動源となるモータとしては、たとえば、ステッピングモータやサーボモータなどを用いることができる。回転板34は、試料ホルダー31を回転移動させる回転部材に相当する。回転板34は円板形に形成され、その中心が回転中心35になっている。回転板34の前面には複数(図例では4つ)のネジ孔36が設けられている。これらのネジ孔36は、回転板34に試料ホルダー31を取り付けるためのものである。
試料ホルダー31は、上述したラミネートセル10を対象試料としてX線分析を行う際に、ラミネートセル10を保持するために用いられるものである。本実施の形態においては、「X線分析」の一例として、ラミネートセル10にX線を照射して分析データを得るin−situX線分析に適用する場合について説明する。「in−situX線分析」とは、リチウムイオン二次電池を構成するラミネートセル10を分解することなくX線分析を行うことをいう。
図5は第1支持部材の正面図であり、図6は第1支持部材の斜視図である。
第1支持部材41は、適度な厚み(たとえば、5〜10mm程度の厚み)を有する平らな板状に形成されている。また、第1支持部材41は、正面視扇形に形成されている。具体的には、第1支持部材41は、主に、一つの円弧44と、この円弧44の両端に一端を接続した二つの辺45,46とによって扇形に形成されている。第1支持部材41を形作っている扇形の中心角は180°未満(本形態例では125°程度)になっている。二つの辺45,46の他端には、第1支持部材41の基部47が形成されている。基部47の一部は、上述した円弧44よりも曲率半径が小さく、かつ、円弧44とは向きが反対の円弧状(半円形)に形成されている。
図7は第2支持部材の斜視図である。
第2支持部材42は、適度な厚み(たとえば、5〜10mm程度の厚み)を有する平らな板状に形成されている。また、第2支持部材42は、正面視矩形に形成されている。第2支持部材42の一方の主面(以下、単に「主面」ともいう。)55は、上述した第1支持部材41との間でラミネートセル10を挟んで支持するための支持面となっている。
上記構成からなる第1支持部材41および第2支持部材42のうち、第1支持部材41の主面48には、図8に示すように4つの窓部材58が貼り付けられ、これに対応して第2支持部材42の主面55には、図9に示すように窓部材59が貼り付けられている。窓部材58は、X線透過用孔51の開口を塞ぐように貼り付けられ、窓部材59は、X線透過用孔56の開口を塞ぐように貼り付けられている。窓部材58,59は、第1支持部材41と第2支持部材42との間にラミネートセル10を挟んで支持する場合に、ラミネートセル10に直接、面接触する部材である。窓部材58は、それぞれに対応する試料取付領域49に一つずつ貼り付けられている。各々の窓部材58,59は、互いに同じ材料を用いて、同じ形状および寸法に形成されている。さらに記述すると、各々の窓部材58,59は、薄いシート状をなして平面視矩形に形成されている。また、各々の窓部材58,59は、X線分析の測定に支障のない程度のX線透過率と、機械的な剛性とを併せ持つ材料で構成されている。窓部材58,59の材料としては、たとえば、炭素繊維強化プラスチックを好適に用いることができる。
押さえ部43は、第1支持部材41と第2支持部材42との間にラミネートセル10を挟んで支持する場合に、第1支持部材41と第2支持部材42が互いに離間しないように両者を押さえるものである。押さえ部43は、第1支持部材41と第2支持部材42の各X線透過用孔51,56を通過するX線と干渉しないように、X線透過用孔51,56の形成部位以外の箇所で第1支持部材41と第2支持部材42を押さえる。
次に、上記構成からなる試料ホルダー31にラミネートセル10を取り付ける場合の手順について説明する。ここでは一例として、試料ホルダー31にラミネートセル10を一つずつ取り付ける場合の手順を記述する。
次に、ホルダー移動装置32に試料ホルダー31を取り付ける場合の手順について説明する。まず、第1支持部材41の基部47をホルダー移動装置32の回転板34に接触させる。このとき、第1支持部材41の基部47に設けられている4つの連結用孔54を、これに対応してホルダー移動装置32の回転板34に設けられている4つのネジ孔36に位置合わせする。また、回転板34の回転中心35の位置と基部47に設定された回転中心53の位置を合わせる。次に、4つの連結用孔54を通してホルダー取付用のネジ(不図示)をネジ孔36に螺合させた後、各々のネジを徐々に締め付ける。これにより、第1支持部材41の基部47がホルダー移動装置32の回転板34に固定される。以上の手順により、上記図3に示すようにホルダー移動装置32に試料ホルダー31を取り付けることができる。
次に、上記構成からなる試料切り替え装置23の動作について説明する。
まず、試料ホルダー31に4つのラミネートセル10を装着した状態で、ホルダー移動装置32のモータを回転駆動させると、回転中心35,53を中心に試料ホルダー31が回転板34と一体に回転する。また、試料ホルダー31が回転すると、各々のラミネートセル10の位置が円周方向に変化する。このため、X線の通過位置P(図3参照)に配置するラミネートセル10を試料ホルダー31の回転移動によって切り替えることができる。ここで記述するX線の通過位置Pとは、上記図1においてX線放射光源1から放射されたX線がモノクロメータ2を経由して試料設置部4を通過するときの、当該試料設置部4におけるX線の通過位置、より具体的には上記図4に矢印で示すように、試料設置部4に設けられた台座33の上方をX線が通過するときの当該X線の通過位置をいう。これに対して、試料ホルダー31の回転軸は、試料設置部4を通過するX線の光軸と平行に配置されている。また、試料ホルダー31の回転軸は、X線の光軸よりも下方に配置されている。本実施の形態においては、好ましい形態の一つとして、試料ホルダー31の回転軸がX線の光軸の直下に設定されている。また、試料ホルダー31の回転方向、回転速度および回転量(回転角度)は、ホルダー移動装置32のモータの回転方向、回転速度および回転量に依存する。このため、たとえば、ホルダー移動装置32の駆動源にステッピングモータを用いた場合は、ステッピングモータに入力する駆動パルスの順序、周波数および個数によって、試料ホルダー31の回転方向、回転速度および回転量を制御することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態に係る試料切り替え装置を用いたX線分析方法について説明する。本実施の形態においては、X線分析方法の一例として、予め決められた充放電条件でラミネートセル10の充放電を行うとともに、この充放電中のラミネートセル10にX線を照射して分析データを得るX線分析方法について説明する。より具体的には、充放電中のラミネートセル10のX線吸光度に関する分析データ(測定データ)を得る方法について説明する。
まず、準備工程として、次のような作業を行う。
すなわち、4つのラミネートセル10A〜10Dを装着した試料ホルダー31をホルダー移動装置32の回転板34に取り付ける。4つのラミネートセル10A〜10Dは、異なる材料(元素の種類など)や条件で製造したものでもよいし、同じ材料や条件で製造したものでもよい。
次に、測定工程を行う。この測定工程においては、X線の通過位置Pに配置するラミネートセル10の順序を任意に設定または変更することが可能である。ここでは一例として、X線の通過位置Pに配置するラミネートセル10を、ラミネートセル10A→ラミネートセル10B→ラミネートセル10C→ラミネートセル10D→ラミネートセル10A→…(以下、同様の繰り返し)の順序で切り替えるものとする。
本発明の実施の形態においては、ラミネートセル10を保持する試料ホルダー31の構成として、第1支持部材41と第2支持部材42との間にラミネートセル10を挟んで支持するとともに、第1支持部材41と第2支持部材42とを互いに離間しないように押さえ部43で押さえる構成を採用している。このため、充放電によってラミネートセル10内にガスが発生しても、ラミネートセル10の膨らみが抑制される。したがって、正極11と負極12の相対的な位置関係がほとんど変化せず、両者の電気的な接続状態が良好に保たれる。これにより、測定中にラミネートセル10内にガスが発生するような条件であっても、ラミネートセル10の充放電を適切に行うことができる。したがって、ラミネートセル10のX線分析によって得られる分析データが、ラミネートセル10の充放電の状態を正しく反映したものとなる。その結果、ガス発生後においても、その影響をほとんど受けることなく、信頼性の高いX線分析を行うことが可能となる。
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
以下に、本発明の他の実施の形態として、より多くのラミネートセルを同時に保持することが可能な試料ホルダーを備えた試料切り替え装置について説明する。
本実施の形態においては、先述した実施の形態と比較して、特に、試料ホルダーの第1支持部材の構成と、ホルダー移動装置の構成が異なっている。以下、詳しく説明する。なお、本実施の形態においては、先述した実施の形態で記述した内容と重複する説明はできるだけ省略する。したがって、先述した実施の形態で記述した内容は、特に断らない限り、本実施の形態にも適用されるものとする。
試料ホルダー100は、図18に示すように、一つの第1支持部材101と、最多で8つ(図17ではそのうちの2つだけを表示)の第2支持部材102と、第1支持部材101と第2支持部材102とを押さえる押さえ部103と、を備えた構成になっている。
図19は第1支持部材の斜視図である。また、図20(A)は第1支持部材の平面図、同(B)は第1支持部材の正面図である。
第1支持部材101は、正面視円形の板状(円盤状)に形成されている。第1支持部材101の中心部には突出部101Aが設けられている。突出部101Aは、第1支持部材101に一体に形成されている。突出部101Aは、第1支持部材101の他の部分よりも大きな厚み寸法を有することにより、第1支持部材101の厚み方向に突出した状態で形成されている。第1支持部材101の外周円と、突出部101Aの外周円とは、同心円になっている。突出部101Aには4つの連結用孔104が設けられている。これらの連結用孔104は、後述するホルダー移動装置120の回転板121に試料ホルダー100を連結するためのものである。
第2支持部材102は、第1支持部材101との間でラミネート10を挟んで支持するための支持面(不図示)と、一つのX線透過用孔112と、4つのネジ取付用孔113とを有する。第2支持部材102は、基本的に、先述した実施の形態の場合(図7に示す第2支持部材42)と同様の構成になっている。
ホルダー移動装置120は、先述したX線分析装置の試料設置部4に設けられる台座33に搭載されている。ホルダー移動装置120は、図示しないモータと、このモータを駆動源として回転する回転板121と、この回転板121を移動可能に支持するステージ機構122と、を有している。回転板121の前面には、試料ホルダー100を取り付けるためのネジ孔(不図示)が設けられている。
試料ホルダー100にラミネートセル10を取り付ける場合は、第1支持部材101の主面105を上向きにして、いずれかの試料取付領域106にラミネートセル10を置く。次に、ラミネートセル10の上に第2支持部材102を重ねて置く。次に、第1支持部材101と第2支持部材102を、押さえ部103によって押さえる。このような取り付け作業を繰り返すことにより、一つの試料ホルダー100に最多で8つのラミネートセル10を装着することができる。
試料ホルダー100に8つのラミネートセル10を装着した状態で、ホルダー移動装置120のモータを回転駆動させると、回転中心110を中心に試料ホルダー100が回転板121と一体に回転する。また、試料ホルダー100が回転すると、各々のラミネートセル10の位置が円周方向に変化する。このため、X線の通過位置P(図17、図18)に配置するラミネートセル10を試料ホルダー100の回転移動によって切り替えることができる。
以上の点は、先述した実施の形態における、試料ホルダー31の回転軸とX線の光軸との関係についても同様である。
2…モノクロメータ
3…第1のX線検出部
4…試料設置部
5…第2のX線検出部
10…ラミネートセル(試料)
11…正極
12…負極
13…セパレータ
14…電池要素
22…充放電装置
23…試料切り替え装置
31、100…試料ホルダー
32、120…ホルダー移動装置
34、121…回転板(回転部材)
35、110…回転中心
39、122…ステージ機構(位置調整機構)
41、101…第1支持部材
42、102…第2支持部材
43、103…押さえ部
Claims (6)
- セパレータを間に挟んで正極と負極を積層してなる電池要素を、電解液とともにラミネートフィルムにより密封したラミネートセルを試料とし、前記ラミネートセルにX線を照射して分析データを得るin−situX線分析に用いられる試料切り替え装置であって、
複数のラミネートセルを保持することができる試料ホルダーと、前記試料ホルダーを移動可能に支持するとともに、前記試料ホルダーで保持した前記複数のラミネートセルのうち、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを前記試料ホルダーの移動によって切り替えるホルダー移動装置と、を備え、
前記試料ホルダーは、
前記複数のラミネートセルを平面的に並べて配置可能な第1支持部材と、
前記第1支持部材に並べて配置された前記複数のラミネートセルをそれぞれ前記第1支持部材との間に挟んで支持する複数の第2支持部材と、
前記ラミネートセルを挟んで支持する前記第1支持部材と前記第2支持部材とを互いに離間しないように押さえる押さえ部と、を備え、
前記第1支持部材は、前記複数のラミネートセルを放射状に並べて配置できるように正面視扇形に形成されており、
前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーの回転移動によって、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを切り替えるものである
ことを特徴とする試料切り替え装置。 - 前記試料ホルダーの回転軸は、前記X線の光軸よりも下方に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の試料切り替え装置。 - セパレータを間に挟んで正極と負極を積層してなる電池要素を、電解液とともにラミネートフィルムにより密封したラミネートセルを試料とし、前記ラミネートセルにX線を照射して分析データを得るin−situX線分析に用いられる試料切り替え装置であって、
複数のラミネートセルを保持することができる試料ホルダーと、前記試料ホルダーを移動可能に支持するとともに、前記試料ホルダーで保持した前記複数のラミネートセルのうち、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを前記試料ホルダーの移動によって切り替えるホルダー移動装置と、を備え、
前記試料ホルダーは、
前記複数のラミネートセルを平面的に並べて配置可能な第1支持部材と、
前記第1支持部材に並べて配置された前記複数のラミネートセルをそれぞれ前記第1支持部材との間に挟んで支持する複数の第2支持部材と、
前記ラミネートセルを挟んで支持する前記第1支持部材と前記第2支持部材とを互いに離間しないように押さえる押さえ部と、を備え、
前記第1支持部材は、前記複数のラミネートセルを放射状に並べて配置できるように正面視円形に形成されており、
前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーの回転移動によって、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを切り替えるものである
ことを特徴とする試料切り替え装置。 - 前記試料ホルダーの回転軸は、前記X線の光軸よりも上方に配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の試料切り替え装置。 - 前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーを回転移動させる回転部材と、前記X線の光軸方向と直交する方向で前記回転部材の位置を調整可能な位置調整機構と、を備える
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の試料切り替え装置。 - セパレータを間に挟んで正極と負極を積層してなる電池要素を、電解液とともにラミネートフィルムにより密封したラミネートセルを試料とし、前記ラミネートセルにX線を照射して分析データを得るin−situX線分析に用いられる試料切り替え装置であって、
複数のラミネートセルを保持することができる試料ホルダーと、前記試料ホルダーを移動可能に支持するとともに、前記試料ホルダーで保持した前記複数のラミネートセルのうち、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを前記試料ホルダーの移動によって切り替えるホルダー移動装置と、を備え、
前記試料ホルダーは、
前記複数のラミネートセルを平面的に並べて配置可能な第1支持部材と、
前記第1支持部材に並べて配置された前記複数のラミネートセルをそれぞれ前記第1支持部材との間に挟んで支持する複数の第2支持部材と、
前記ラミネートセルを挟んで支持する前記第1支持部材と前記第2支持部材とを互いに離間しないように押さえる押さえ部と、を備え、
前記第1支持部材は、前記複数のラミネートセルを放射状に並べて配置できるように正面視半円形に形成されており、
前記ホルダー移動装置は、前記試料ホルダーの回転移動によって、前記X線の通過位置に配置するラミネートセルを切り替えるものである
ことを特徴とする試料切り替え装置。
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