JP6507616B2 - 前処理液塗布乾燥装置、それを有する印刷システム、及び印刷装置 - Google Patents

前処理液塗布乾燥装置、それを有する印刷システム、及び印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、前処理液塗布乾燥装置、それを有する印刷システム、及び印刷装置に関する。
インクジェット方式の画像記録方式は、低騒音、低ランニングコストに加えて、カラー化が容易といった利点から急速に普及してきている。しかし、専用紙以外のメディアに記録すると、滲み、濃度、色調や裏写り等といった初期品質問題に加え、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関わる問題を抱えていた為、これらの問題を解決する様々な提案がなされていた。
それらの解決手段の一つとして、記録媒体である用紙にインク液滴が付着する直前にインクを凝集させる機能を有する前処理液を塗布し画質改善を図る方法がある。前処理液を塗布した場合、インクを吐出する前に用紙を乾燥する必要がある。このとき、用紙に連続紙を用いる場合、用紙の波打ちであるコックリングが発生するおそれがある。
また、用紙が乾燥されて、用紙の温度が高いまま、後段のインク液滴を付着させる画像形成装置のヘッド部に搬送されると、ヘッド部において温度上昇を引き起こすおそれがある。あるいは、用紙が、乾燥されて温度が高いまま前処理液塗布乾燥装置の外に出ると、前処理液の成分によっては、用紙から揮発性有機化合物による臭気が発生するおそれがある。
ここで、特許文献1では、印刷動作中、インクを付着させた後、シーズニング装置により用紙の乾燥後、温度調整した水分を送風により吹き付けることで、コックリングを防止するとともに、記録媒体を冷却している。
しかし、上記の特許文献1では、送風を吹き付ける噴出口からの距離の差によって、吹き付け後の記録媒体の表面における温度・含水率にムラが生じる恐れがあった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、記録媒体のコックリングの発生を防止しつつ、加熱乾燥後に均一に冷却できる前処理液塗布乾燥装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は以下のような手段を有する。
前処理液塗布乾燥装置は、連続する記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に前処理液を塗布する塗布装置と、前記前処理液が塗布された前記記録媒体を乾燥する加熱手段を有する加熱乾燥装置と、前記加熱乾燥装置近傍の前記記録媒体の搬送方向の下流に設けられた複数の従動の中空ローラと、前記記録媒体を冷却する記録媒体冷却システムと、を有し、前記複数の中空ローラを前記搬送方向に配列して、前記搬送方向に対して前記記録媒体を複数回屈曲させる屈曲搬送路を形成し、前記各中空ローラの中空部に、前記記録媒体冷却システムの一部を内蔵するように配置する。
本発明の一態様では、前処理液塗布乾燥装置において、記録媒体のコックリングの発生を防止しつつ、加熱乾燥後に均一に冷却できる。
本発明の第1実施形態に係る前処理液塗布乾燥装置を含む印刷システムの全体構成を説明する図である。 図1の印刷システムに含まれる前処理液塗布乾燥装置の概略構成図である。 図2の前処理液塗布乾燥装置内部の、給紙装置から記録媒体を引き込むフィードインローラ付近の構成図である。 図2の前処理液塗布乾燥装置内部のエアループを経た記録媒体が位置矯正されて搬送されるパスシャフト付近の構成図である。 図2の前処理液塗布乾燥装置内部のインフィードローラ部で記録媒体搬送を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る加熱乾燥装置とコックリング抑制手段と記録媒体冷却システムとの概略構成図である。 図6の加熱乾燥装置で、記録媒体の装填のために表面乾燥ユニットと裏面乾燥ユニットとに開放した概略図である。 図6の加熱乾燥装置を記録媒体の搬送方向から見た図であって、加熱乾燥装置の開閉の仕方を説明する概略図である。 コックリング抑制手段の従動ローラ及び記録媒体冷却システムの一部の拡大図である。 図1の印刷システムにおける動作の制御フローチャートである。 印刷時の各装置の動作タイミング示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタについて、その全体構成を説明する概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<第1実施形態>
((印刷システム全体))
図1に、本発明の第1実施形態に係る、印刷システム100の概略構成を例示する。図1に示す様に、印刷システム100は、給紙装置110、前処理液塗布乾燥装置120、第1インクジェットプリンタ130、反転装置140、第2インクジェットプリンタ150、後乾燥装置160、及び後処理装置170を有する。第1インクジェットプリンタ130、第2インクジェットプリンタ150はインクを吐出して印刷を行う記録装置である。
図1において、給紙装置110から繰り出された例えば長尺状の連続紙などからなる連続する記録媒体10は、まず、前処理液塗布乾燥装置120に送り込まれる。
前処理液塗布乾燥装置120では、次の工程における片面または両面にインクジェット方式による画像記録に先立って、前処理として、吐出されるインクの滲みや裏写りを抑えるために、記録媒体10の表裏の片方または両面に抑制剤などの前処理液が塗布される。さらに、前処理塗布乾燥装置120において、記録媒体10は、搬送されながら塗布された前処理液の乾燥が行われ、その後、記録媒体10が冷却されながら搬送される。
前処理液の塗布・乾燥処理が行われた記録媒体10は、次に、第1インクジェットプリンタ130に送られて、ヘッド部131が記録媒体10の表側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。その後、ドライヤーなどの一部乾燥機能を備えた反転装置140により記録媒体10の表裏が反転される。引き続き、記録媒体10は第2インクジェットプリンタ150に送られ、ヘッド部151が記録媒体10の裏側にインク滴を吐出して所望の画像が形成される。
そして、記録媒体10の両面に印刷が施された後、ドライヤーによる熱風主体での後乾燥が後乾燥装置160でなされる。その後、後処理装置170に送られて所定の後処理(巻き取り、裁断等)が行われる。
本実施形態に係る印刷システム100の各構成要素は制御システムと動作可能に接続されており、印刷動作に係る信号等が入力されている。
((前処理液塗布乾燥装置の構成))
次に、図2〜図5を参照して、前処理液塗布乾燥装置120について説明する。図2は前処理液塗布乾燥装置120の概略構成図であり、塗布乾燥搬送時の状態を示している。図3に前処理液塗布乾燥装置120内部の給紙装置110から記録媒体10を引き込むフィードイン(FI)ローラ22付近の構成図を示す。図4に前処理液塗布乾燥装置120内部のエアループALを経た記録媒体10が位置矯正されて搬送されるパスシャフト25付近の構成図を示す。図5に図2の前処理液塗布装置内部のインフィードローラ部で記録媒体搬送を説明する図を示す。図3〜5で示す構成等により、前処理液塗布乾燥装置120内において連続紙である記録媒体10へ張力が付与されている。
図2で示された前処理液塗布乾燥装置120は、前処理液を記録媒体10に塗布する前処理液塗布装置30を有している。記録媒体10の前処理液を乾燥させるために、加熱乾燥ユニット(加熱乾燥装置)1が、前処理液塗布装置30の記録媒体搬送方向の下流に設けられている。さらに、前処理液塗布乾燥装置120は、先に述べた前処理液塗布装置30と加熱乾燥装置1の他にエアループユニット20、前処理液供給ユニット40、コックリング抑制手段50、記録媒体冷却システム70、及びダンサー装置80を有する。
前処理液塗布乾燥装置120内の各装置、ユニットの動作は、制御装置125によって制御されている。なお、制御装置125は、前処理液塗布乾燥装置120内のどこに配置されてもよく、また制御装置125を制御システムと一緒に前処理液塗布乾燥装置120の外で構成されてもよく、信号などにより各装置、ユニットを制御してもよい。
図2において、ローラの端部に軸受けを有し、回転自在のガイドローラ21,24等が前処理液塗布乾燥装置120内に多数本設置されており、記録媒体10の搬送路121を形成している。
符号22はモータなどの駆動源で回転駆動するFIローラであり、このFIローラ22は、図3で示すように、ばね27の引張力でFIニップローラ23が押し付けられて、張力が与えられている。
記録媒体10は、FIローラ22とFIニップローラ23との間で弾性的に狭持されており、前記駆動源によりFIローラ22を回転することで前処理液塗布ユニット33,34の内部に前段に設けられた給紙装置110から記録媒体10を引き込むことができる。
また、FIローラ22とFIニップローラ23から送り出された記録媒体10は若干弛ませてエアループALを形成しており、このエアループAL内の弛み量を光学センサで監視し、弛み量が一定になるようにFIローラ22が駆動制御される。
エアループALを経た記録媒体10は、図4に示すように、パスシャフト25とエッジガイド26との間を通り、且つ、記録媒体10の搬送方向(矢印方向)と直交する方向に2本配置されたパスシャフト25をSの字状に通る。このパスシャフト25に一対のエッジガイド26が支持されており、エッジガイド26の間隔は記録媒体10の幅方向と同寸に支持されている。
そのため、パスシャフト25とエッジガイド26の働きにより、記録媒体10の幅方向の走行位置が規制され、安定した走行が可能となる。なおエッジガイド26は、パスシャフト25に例えば、ねじ等の固定手段によって固定されており、使用する記録媒体10の幅寸法に応じてエッジガイド26の位置が調整可能になっている。パスシャフト25とエッジガイド26との間を通過した記録媒体10は、固定状態にあるテンションシャフトにより走行安定化のための張力が付加される。
テンションシャフトを通過した記録媒体10は、前処理液塗布装置30に入り、モータなどの駆動源で回転駆動するインフィードローラ31とフィードニップローラ32との間を通る。フィードニップローラ32は、図5に示すように、インフィードローラ31の軸方向に沿って複数個配置されており、各フィードニップローラ32は、ばね37によりインフィードローラ32側に押し付けられている。
インフィードローラ31とフィードニップローラ32との間を通過した記録媒体10は、裏面側に前処理液を塗布する裏面塗布装置ユニット33ならびに表面側に前処理液を塗布する表面塗布ユニット34を順次通過することにより、両面に前処理液が塗布される。
ここで、利用される前処理液は、液組成として、(i)色材(顔料)凝集のためのカチオン性樹脂を含む液体、(ii)粘度安定化のための水溶性有機溶媒、(iii)泡立ち、塗布ムラ防止のための一価アルコール、(iv)成分変質防止のための防腐・防カビ剤、(v)定着性防止のためのバインダー樹脂、及び(vi)細線の再現性のための界面活性剤などを含む。
このような前処理液が塗布され、表面塗布ユニット34を通過した記録媒体10は、図5に示したローラ31と32と同様なモータなどの駆動源で回転駆動するアウトフィードローラ35とフィードニップローラ36との間を通る。
その後、記録媒体10は、加熱乾燥装置1内を通った後、特に待機中でのコックリングを抑制するコックリング抑制手段50の従動ローラ51x〜51zに沿う屈曲搬送路52を通る。
そして、図5に示したローラ31と32と同様に、モータなどの駆動源で回転駆動するフィードローラ61とフィードニップローラ60との間を通る。その後、記録媒体10は、回転自在なダンサーローラ85,86ならびに両ダンサーローラ85,86の間に配置されたガイドローラ81にわたってWの字状に巻き掛けられている。
ダンサーローラ85,86はそれぞれローラ端部に設けた軸受けを介して可動フレーム84に回転自在に取り付けられて、ダンサーユニット87を構成している。なお、可動フレーム84にはおもり83が取り付けられている。このダンサーユニット87は重力方向Aに沿って移動可能になっており、ダンサーユニット87の位置を検出するダンサーユニット位置検出手段が設けられて、この位置検出手段の出力に応じて前記フィードローラ61の駆動源を駆動制御している。この構成により、ダンサーユニット87の位置が調整できる構成にしており、装置間の記録媒体10のバッファー量を確保している。
記録媒体10が排出ローラ82を通った後に、後段の第1インクジェットプリンタ130に搬送される。
このような構成により、前処理液塗布乾燥装置120において、前処理液塗布装置30は、インクのにじみ防止や浸透補助等、画質向上のための前処理液を、記録媒体10に塗布する。その後、加熱乾燥装置1において前処理液を乾燥して、過剰分を蒸発させる。そして、記録媒体10は、記録媒体冷却システム70により、コックリング抑制手段50を通って冷却された後に、高低差のある段差の中で記録媒体10を搬送するダンサー装置80にてさらに冷却され、後段の第1インクジェットプリンタ130に搬送される。
図2において、フィードローラ31,35,61等は前処理液塗布乾燥装置120の搬送手段として機能する。
((加熱乾燥装置・コックリング抑制手段の構成))
図6は本発明の第1実施形態に係る加熱乾燥装置1とコックリング抑制手段50と記録媒体冷却システム70との概略構成図である。加熱乾燥装置1は、前処理液を塗布した記録媒体10を乾燥する。加熱乾燥装置1は、上部の表面乾燥ユニット1Aと下部の裏面乾燥ユニット1Bとを備える。
上部の表面乾燥ユニット1Aは、記録媒体10の表面11の乾燥を行う表面乾燥加熱ローラ4b,5b,6b、及び蒸気などの排出を行う複数の表面蒸気排出ファン(ダクト)8を有する。裏面乾燥ユニット1Bは、上部の表面乾燥ユニット1Aと同様に、記録媒体10の裏面12の乾燥を行う複数の裏面乾燥加熱ローラ4a,5a,6a、及び蒸気などの排出を行う複数の裏面蒸気排出ファン(ダクト)9を有する。また、記録媒体10の排出を補助するアイドラローラ7が、どちらかの乾燥ユニット1A、1B、又は加熱乾燥装置1の外のフレーム53(図9参照)に固定されることで、加熱乾燥装置1内に設置されている。
加熱ローラ4a〜6bは、装置と制御の簡素化のため従動するものとし、加熱用のヒータ(ヒータランプ)、温度均一化のためのヒートパイプを内蔵している。なお、各加熱ローラ4a〜6bの表面は、フッ素樹脂等、非粘着性の膜でコーティングされる。このコーティングによって、ローラ表面へのインク等の付着を抑制し、ローラ表面の付着物による記録媒体10への熱伝導効率の低下を抑制することができる。
図7は加熱乾燥装置1を表面乾燥ユニット1Aと裏面乾燥ユニット1Bとに上下に開放したものであり、記録媒体10を装填する時はこのように開放した状態で記録媒体10を通すだけでよい。
図8に示すように、表面乾燥ユニット1Aおよび裏面乾燥ユニット1Bが、アーム13,14を介してプーリ15で張られた各ベルト16に固定されており、この加熱乾燥装置1の開閉は、このプーリ15を回転させることで行っている。なお、各加熱ローラ4a〜6bには、温度コントロール用にサーミスタ2がホルダ3により乾燥ユニット1A,1Bの筐体に固定されている。
加熱乾燥装置1において、前処理液塗布乾燥装置120の制御装置125が、加熱制御処理を実行し、サーミスタ2の検知結果に基づいて、夫々の加熱ローラ4a〜6bのその中に設置された各ヒータ(ヒータランプ等)の加熱量(温度)を制御している。
ここで、加熱乾燥装置1では、前処理液が塗布された記録媒体10について、基本的には塗布された面(表裏の両面あるいはいずれかの面)のみ乾燥する。すなわち、表面側塗布時は表面11側のみ乾燥させるため、表面乾燥加熱ローラ4b,5b,6bが加熱され記録媒体10が乾燥される。裏面側塗布時は裏面12側のみ乾燥させるため、裏面乾燥加熱ローラ4a,5a,6aが加熱されて記録媒体10が乾燥される。また、両面塗布時は両面を乾燥させるため、それぞれ表面乾燥加熱ローラ4b,5b,6b、裏面乾燥加熱ローラ4a,5a,6aが加熱されて記録媒体10が乾燥される。
また、印刷時、加熱ローラ40a〜60bの温度は、上流から下流に向かって段階的に上昇するように設定されている。この温度設定により、記録媒体10が入ってくる最初の加熱ローラ4a,4bにおける急激な温度上昇を回避することで、印刷時に記録媒体10に与える熱負荷をより効果的に抑え、熱負荷による記録媒体10のシワや変形等のダメージを削減する。
例えば、加熱ローラ4a〜6bの加熱温度は、常温よりも高い、50℃〜90℃程度の範囲で設定される。また、加熱時の温度は、印刷動作に連動して時系列的に変化するように設定されてもよい。さらに、加熱ローラ4a〜6bの温度は、記録媒体10が分厚い場合や、寒冷環境の場合、前処理液を乾燥させるために、より高い温度(〜100℃程度)で設定されることもある。
しかし、加熱乾燥装置、及びその近傍において、加熱乾燥装置と外気との温湿度の差により、印刷を停止している待機中に加熱ローラにより記録媒体に熱塑性変形の巻癖であるコックリングが発生することがあった。加熱乾燥装置1で急激に乾燥された記録媒体10が、特に加熱乾燥装置1の出口直後で急激に吸湿し始めるため、出口付近はコックリング現象が顕著に起こりやすい。この巻癖の大きな変形が、この後の印刷時に後続のプリンタ130,150のヘッド131,151に接触して、ヘッドの詰まりやヘッドを損傷させたりする場合があった。
そこで、加熱乾燥装置1の出口近傍の下流側に、図6に示すように、記録媒体冷却システム70の一部である伝熱管77を内蔵した、複数の従動ローラ51x〜51zを搬送方向に配列することにより搬送方向に対して屈曲する屈曲搬送路52が、コックリング抑制手段50として、形成されている。より詳しくは、図6では、下流側にあるコックリング抑制手段50は、水平方向に伸びる搬送方向に対して上下(直交する方向)に波打つように屈曲搬送路52が形成される。
図6から明らかなように従動ローラ51x〜51zの外径は、加熱ローラ4a〜6bの外径よりも小さい、すなわち、曲率を大きくしたローラ径としている。よって、記録媒体10が複数の曲率の大きい従動ローラ51x〜51zに巻きつきながら搬送されることで、加熱ローラ4a〜6bに起因した巻癖と、複数の小さな外径の従動ローラ51x〜51zとの曲率の違いにより記録媒体10がしごかれて、巻癖変形を矯正する効果がある。
この巻癖は、記録媒体10の厚みが厚いほど大きい傾向があり、記録媒体10に応じて適宜、従動ローラ51x〜51zの外径を、加熱ローラ4a〜6bの外径よりも小さい範囲で選定しても良い。
この複数の中空の従動ローラ51x〜51zによる屈曲搬送路52は、加熱乾燥装置1に近いほど隣接する従動ローラ51x〜51zとの軸間距離を短くするのが好ましい。加熱乾燥装置1に近い従動ローラ51x(図6中、右側)ほど軸間を短くしているのは、軸間距離が短い方が同じ外径のローラでは、記録媒体10の巻き付け角度が大きくなるからである。記録媒体の巻き付け角度が大きいと、記録媒体10と従動ローラ51x〜51zとが圧接することにより圧接面積が広くなり記録媒体10の自由な伸縮が抑制される。さらに、接触していることによる記録媒体10の用紙幅方向の温湿度変化の不均一を防止し、及び巻き付け角度が大きいことによる用紙幅方向の記録媒体10の剛性が上がる。
また、コックリング手段50で従動ローラ51x〜51zが記録媒体10を複数回屈曲させることで、記録媒体10での波打ち変形を成長させることなく、各従動ローラ51x〜51zで変形を分断しつつ、圧接させている部分で特に記録媒体10の幅方向での自由な変形を抑制している。よって、搬送方向の広範囲にわたり段階的にコックリングを防止し、大きなコックリングさえも抑制することができる。
したがって、記録媒体10において、待機中に発生する記録媒体10の幅(用紙幅とする)方向と直角方向であって搬送方向に平行な波打ち状の変形であるコックリングが発生しにくくなる。
図6に示した、本実施形態において、加熱乾燥装置1で急激に乾燥された記録媒体10が、加熱乾燥装置1の出口直後で急激に吸湿し始め、コックリング現象が顕著に起こりやすいため、特に加熱乾燥装置1の出口側に屈曲搬送路52を設けている。
さらに、加熱乾燥装置1の入口側でも、出口側よりも変形の程度は小さいが、加熱乾燥装置1との温湿度変化が激しいためコックリングが生じる場合があるため、入口側にも、図6の屈曲搬送路52同様の、屈曲搬送路を設けてもよい。この場合は、傾斜する搬送方向に対して直交する方向に同様な従動ローラ51x〜51zを配置して波打つように屈曲搬送路を形成するように構成し、冷却システムは、設けない。
このように、コックリングが抑制された記録媒体10は、図2の前処理液乾燥装置120において、高低差のある段差の中で記録媒体10を搬送するダンサー装置80を通った後に、後段の第1インクジェットプリンタ130へ搬送される。
ここで、記録媒体10の温度が高いまま、後段のインクジェットプリンタ130,150のヘッド部131,151に搬送されると、ヘッド部131,151において温度上昇をまねくことになる。これにより、ヘッド部131,151内のインクの融解による成分の劣化などの悪影響を与えるおそれがある。また、記録媒体10の温度が高い状態で、記録媒体10の面にインクを付着させると、付着したインクに滲みを生じるおそれがある。
また、前処理液乾燥装置120と第1インクジェットプリンタ130とが、距離をおいて配置される場合、記録媒体10が乾燥されて温度が高いまま前処理液塗布乾燥装置120の外へ出ることになり、前処理液の成分によっては、記録媒体から揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)などによる臭気が発生するおそれがある。
例えば、上記前処理液の組成で示した成分が気化すると、揮発性有機化合物による有機溶剤臭とともに、油脂臭、硝酸ガス臭、アンモニア臭なども混合して発生し、外気の条件によっては、周囲の人にとって、不快な臭気(悪臭)に感じられる恐れがある。
ここで、臭気は、臭気物質の濃度、風向き、温度、気圧、対空気比重等によって、臭気の強度、拡散の規模、方向、滞留時間などが、変化するという性質がある。特に、温度が高くなると臭気の強度が大きくなることが経験的に知られている。
そこで、本発明の実施形態において、臭気の発生を抑制するため、下記のように、加熱後、即座に冷却を行うことで、加熱により増大した臭気を冷却することで抑制する。
((従動ローラ・記録媒体冷却システムの構成))
ここで、図9にコックリング抑制手段50の従動ローラ51x〜51zと、記録媒体冷却システム70の一部の構成例の一例の断面図を示す。下記、搬送方向上流、下流を区別する必要がないときは、x,y,zを省略して説明する。
従動ローラ51は中空状のローラ本体である、中空ローラ(本体)51Aと、該中空ローラ本体51Aへ連結される端部51Bと、を有する。端部51B(51Bo,51Bc)は、軸方向がスリーブ43とEリング57の抜け止めにより規定された軸受54が、軸受押さえ42とボルト55とにより、フレーム53に締結されることにより、固定されている。
中空ローラ本体51Aの表層A2は、加熱ローラ4a〜6b同様に、ローラ表面への前処理液やインクの付着を抑制するためのフッ素樹脂等、非粘着性の膜で覆われている。その内側の層A1はアルミニウム等、熱伝導性のよい金属で作られている。中空ローラ本体51Aは加熱された記録媒体10が巻きつきながら外表面上を通ることで記録媒体10から熱を受け取る。
このとき、温度の伝達の不均一を避けるため、中空ローラ本体51Aにおいて、熱伝導率が異なる端部51Bが存在する部分を避けて、通紙幅を設ける。この構成により、記録媒体10の幅方向において記録媒体10から中空ローラ本体51Aの内部(中空部)への均一な熱移動が可能になる。このように、記録媒体10の幅方向の全域が、複数の従動ローラ51x〜51zの中空ローラ本体51Aに設けられた通紙幅へ接するので、記録媒体10において、ムラなく均一にコックリングを抑制できる。
なお、軸受54を介してフレーム53と接続するための端部51Bは例えば、PI(ポリイミド)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミド−イミド)、PEI(ポリエーテルイミド)、LCP(液晶ポリマー)、PEEK(ポリエーテルーエーテルーケトン)樹脂もしくはセラミック材料等の樹脂材料で構成すると好ましい。樹脂からなる端部51Bo,51Bcは金属からなる中空ローラ本体51Aに比べて熱伝導率が低いため、フレーム53への熱移動を最小限にする。
また、図9の例において、端部51Bc(右側)は閉鎖されている一方、端部51Bo(左側)は空気穴から換気路を通って中空ローラ本体51Aの中に空気を取り込む。よって、中空ローラ本体51Aが記録媒体10から受け取った熱量を、端部51Boを通って外部へ逃がし外気を取り込むことができる。
さらに、冷凍サイクルの熱蒸発部を形成する伝熱管77内の冷媒Rの循環に起因する空気の循環により、記録媒体10は、中空ローラ本体51Aの中空の容量分以上の量の熱を奪い取られ、冷却させられる。
この構成において、印刷時には、記録媒体冷却システム70が冷媒Rを循環させることで、中空部内の空気を循環させることで記録媒体10を冷却し、後方でのプリンタ130でのヘッド部131の温度上昇を防止する。印刷停止時前後や印刷停止時、印刷待機時には記録媒体冷却システム70は冷媒Rの循環を停止させ、温度変化を少なくしてコックリング抑制を補助するようにする。
記録媒体冷却システム70は、冷媒Rの状態変化(液化→気化)させることにより、熱の放出、吸収を行う冷凍サイクルを用いたシステムであって、圧縮機71、凝縮器73、膨張弁75、伝熱管77(76)、及びフィン79を有する。伝熱管は、各従動ローラ51と接続する個別伝熱管77と、システム全体の冷媒Rの循環を行う全体用伝熱管76(図6)とを備えていてもよい。
伝熱管77の一部は、中空ローラ本体51Aの内部に内蔵するように配置されている。例えば、図9に示すように、伝熱管77は、U字形状に折り曲げられて中空ローラ(本体)51Aの内部に、挿入されている。そして、フィン79が、上下の伝熱管77を連結している。
冷凍サイクルにおいて、圧縮機71は、低圧の気体(ガス)の冷媒Rを例えばピストン等で圧縮して、高圧ガスにする。凝縮器73は、高圧ガスから熱を放出させて、冷媒Rを液化して、熱放出を行う。液状の冷媒Rを膨張弁75へ通すことで、冷媒Rの減圧と流量を制御し(気化し)、伝熱管77へガスを押し込む。このように、冷凍サイクルにおいて、冷媒Rの状態変化の潜熱により、伝熱管77が冷却される。
冷媒配管である伝熱管77には、伝熱促進部材であるフィン79が接合されている。フィン79の表面である伝熱面を介して、高温側である中空部の空気から低温側である伝熱管77内の冷媒Rに熱を伝えることで、中空ローラ51A内部の空気を冷却し、冷却された空気により、中空ローラ51Aの外表面上を通る記録媒体10を冷却する。また、フィン79は、中空ローラ51A内の伝熱管77の形状を維持するように、伝熱管77の強度を補強する支持部材としても機能する。
このように、中空ローラ51A内の熱を奪った冷媒Rは、中温、低圧のガス状態となり、再び圧縮機71へ搬送される。このような冷媒Rの熱交換サイクルを繰り返すことにより、中空ローラ51Aの外表面上を通る記録媒体10を冷却する。
また、図9においては、伝熱面としてのフィン79の表面の形状として、例えば、剣山状又は蛇腹状など、表面積が大きくなるように構成されており、中空ローラ51A内の空気がフィン79の表面に触れることで、空気の冷却(熱交換)を促進する。
ここで、中空ローラ51Aの内部に配置された伝熱管77の冷媒Rの循環の動きと連動して、周囲の空気も移動する。従って、中空ローラ51A内の空気は循環しながら均一に冷却される。
なお、記録媒体10を加熱後に急激に冷却させ過ぎると、加熱乾燥装置1とコックリング抑制手段50との温度差によりコックリングの発生が促進されるおそれがある。しかし、本実施形態では、冷媒Rを伝熱管77内で循環させることで、中空ローラ51Aの内部の空気を循環させ、中空ローラ51Aの外表面を通る記録媒体10を均一に、かつ緩やかに冷却させている。従って、過度な冷却や、冷却ムラなどを極力抑制しながら、記録媒体10を均一に冷却できる。
ここで、上記のような高熱による臭気の問題を解決するため、最終的に、装置(本実施形態においては前処理液塗布乾燥装置)を記録媒体が出る際には、記録媒体は、室温レベル、例えば25℃程度まで温度を低下させることを目標とする。
そのため、前処理液の揮発性にも依るが、従動ローラ毎(51x⇒51y⇒51z)に、段階的に温度を下げるように設定する。その際、記録媒体である紙は、ローラ間の移行において、40℃の温度差が生じると記録媒体の収縮率に大きな差をまねき、シワが発生するおそれがあるため、各段階での温度差は40℃以内で行うのが望ましい。
このように段階的に温度を低下させるため、冷却の際、最後段の従動ローラ51zから冷やして、加熱乾燥装置に近い最前段の従動ローラ51xを最後に冷やすように伝熱管77の配回しとすると好ましい。この構成により、冷たい冷媒が、熱を奪いながら従動ローラ51z⇒51y⇒51と移動する。従って、冷凍システムにおいて冷却直後の冷媒Rが通る従動ローラ51zが最も低い温度で冷却され、冷却後に他の従動ローラ51z,51yから熱を奪った(温められた)冷媒Rが通る従動ローラ51xが最も高い温度で冷却されることが可能になる。
さらに、図2から明らかなように、加熱乾燥装置1とコックリング抑制手段50とは前処理液塗布乾燥装置120の筐体内に設けられている。よって、記録媒体を加熱した後に、コックリングを抑制しつつ冷却するので、その後のダンサー装置80を介して、前処理液塗布乾燥装置120を出る際には、記録媒体10の温度が下がっている。
従って、本発明の実施形態では、記録媒体10が高温であることによる、後段のインクジェットプリンタ130,150のヘッド部131,151でのインク劣化、及び記録媒体10に付着したインクの滲みなどの悪影響、を抑制できる。また、前処理液塗布乾燥装置120の外に出る時に、前処理液が高温であることによる臭気の発生を抑制できる。
((印刷システムにおける動作の制御例))
図10は、本実施形態の印刷システムにおける動作の制御フローチャートである。動作タイミングは後述のタイミングチャートが示す乾燥動作タイミング、塗布動作タイミング、搬送動作タイミング、記録媒体冷却タイミング、印刷動作タイミングに対応する。
印刷が開始されると、ステップ(以下単にSと示す)S101で印刷準備として、前処理液塗布乾燥装置120が制御システムから印刷スタート(PS)信号を受ける。すると、加熱乾燥装置1の温度立上げに入り、加熱ローラ4a〜6bに内蔵したヒータランプがONされ、加熱ローラ4a〜6bが加熱される(S102)。S102において加熱ローラ4a〜6bが所望の乾燥設定温度まで立ち上げられるようにする。
立ち上げが完了すると(S103)、記録媒体10が全体搬送されると共に前処理液塗布ユニット33,34で前処理液が塗布され始める(S104)。このとき、記録媒体冷却システム70がONされ、冷媒Rが循環を開始することで、コックリング抑制手段50を通る記録媒体10の冷却が開始される。
そして、第1インクジェットプリンタ130のヘッド部131まで前処理液が塗布乾燥された記録媒体10が到達すると(S105)、ヘッド部131からインクが着弾され印刷が始まる(S106)。すなわち、前処理液の塗布乾燥が終わった記録媒体10が第1インクジェットプリンタ130へ到達すると、インクジェットによる画像などの表面印刷を行う。引き続きこの記録媒体10が第2インクジェットプリンタ150に到達すれば、インクジェットによる画像などの裏面印刷を行う。このように所定の期間、印刷動作を続ける。
印刷停止時は制御システムから印刷停止(PE)信号が出され、前処理液塗布乾燥装置120がPE信号を受信し印刷終了の動作をさせ始める(S107)。この動作ではまず、前処理液塗布装置30(33,34)での前処理液の塗布を終了させる(S108)。その後、加熱乾燥装置1での乾燥を停止するためヒータランプOFFして加熱ローラ4a〜6bの加熱を止め(S109)、記録媒体10の塗布終了端が加熱乾燥装置1の出口を出たかどうか判定する(S110)。
記録媒体10の塗布終了端が加熱乾燥装置1の出口を出た後(S110でYES)、記録媒体10の搬送を停止させる(S111)。このとき、記録媒体冷却システム70は冷却動作をOFFにして、冷媒Rの循環を停止させて、記録媒体10のコックリング抑制手段50での冷却を停止する。
そして、次のJOBがあれば(S112)、再度印刷準備開始に戻るが、ない場合は終了となる。
なお、前処理液が塗布乾燥された記録媒体10が記録装置130,150のヘッド部131,151へ達する時間や、塗布ユニット33,34が塗布終了して塗布終端が加熱乾燥装置1出口を出るまでの時間は搬送距離、搬送速度から時間を割り出し時間カウントすることで算出する。
また、加熱乾燥装置1の温度立上げ時は加熱乾燥装置1内にある記録媒体10が通常は前処理液が塗布されていない記録媒体10であるため、加熱立上げによる記録媒体10の変形は比較的小さいが、記録媒体10において上記領域や搬送停止前の前処理液が塗布されていない領域は、印刷不可領域として損紙扱いにしている。
なお、ここでは、両面印刷の場合を説明したが、表面あるいは裏面だけの片面印刷も可能である。この場合は、印刷を行う面側について前処理液の塗布、乾燥を行うようにし、前処理液塗布乾燥装置120から送り出された記録媒体10の含水率は給紙装置110から送り出されたときの記録媒体10の含水率とほぼ同等になるようにする。これは、多岐にわたる記録媒体を考えた場合、インクジェット専用紙の含水率や元通りの含水率に近づけておけば良いためである。
図11に、印刷時の各装置の動作タイミングを示すタイミングチャートを示す。これら各装置の動作タイミングは制御装置125及び制御システムによって、制御される。印刷を開始する時、まず加熱乾燥装置1において、加熱ローラ4a〜6bのヒータをONして、乾燥設定温度まで立ち上げる。例えば、加熱ローラ4a〜6bの加熱乾燥の設定温度は、上述のように50℃〜90℃程度に段階的に設定される。
その後、前処理液塗布をON、記録媒体10の搬送動作をONする(起動する)。このタイミングで記録媒体冷却動作も起動する。そして、塗布乾燥をしながらインクジェットプリンタ130,150において、印刷(画像形成)を行う。
そして、印刷を停止するとき、全体搬送を停止する前に前処理液塗布を停止した後、乾燥を停止するため加熱ローラ4a〜6bの加熱乾燥をOFF(停止)した後に記録媒体10の搬送を停止させる。ここで、加熱乾燥OFFとして加熱ローラ4a〜6bを完全にOFFする場合もあるが、次の印刷での温度立ち上げ時間を短くするため待機温度を40℃〜45℃程度に設定しても良い。待機温度を40℃〜45℃程度であれば、前処理液が塗布されていない記録媒体であることも考慮して、この温度での記録媒体10の変形は極めて小さいからである。このとき、記録媒体10の搬送OFFのタイミングで、記録媒体冷却動作もOFFする(停止させる)。
図10、図11に示すように動作期間を制御することにより、加熱乾燥装置1内には前処理液が塗布されていない記録媒体10が残るようにして、かつ加熱ローラ4a〜6bは加熱されないので記録媒体10の変形は少ない状態になる。そのため、記録媒体10は加熱乾燥装置1内での変形が少なくなり、後続処理となる記録装置130,150のヘッド部131,151での記録媒体10が変形したことによるヘッドつまりやヘッド損傷などが極めて少なくなり、画質品質の悪化を防ぐという効果を奏する。
しかしながら、この後の印刷待機中には、塗布していない記録媒体10であっても加熱乾燥装置1の特に出口側で停止した記録媒体10は加熱乾燥装置1の加熱ローラ4a〜6bの余熱で十分に乾燥した状態で停止している。そのため、急激な吸湿と共に記録媒体10の伸縮が起こりがちであるが、上述したように屈曲搬送路52の形成によりムラなくコックリングが抑制される。
また、図10、図11からわかるように、記録媒体冷却システム70は、乾燥の開始後であって、塗布開始・搬送開始と同時に冷却が開始されて、乾燥終了後に、搬送停止と同時に冷却動作を終了させているので、印刷の待機中は、冷却動作は行わない。従って、加熱乾燥装置1と、記録媒体冷却システム70との間の大きな温度差は、印刷時のみ発生する。そのため、印刷中は加熱後の冷却の効果があり、待機中は加熱乾燥装置1と記録媒体冷却システム70との温度差を最低限に留めてして記録媒体10におけるコックリングの発生を抑制できる。
以上のように、本発明によれば高価なインクジェット専用紙を用いなくても、前処理液塗布乾燥処理を行い待機中でも特に乾燥部出口側での記録媒体10の吸湿による波形状の変形であるコックリングを均一に、極めて少なくできる。よって、コックリングによる後段でのヘッド部131,151での記録媒体での擦りがなく、印刷汚れやヘッド汚れ、ヘッド詰まりによる印刷ドット欠け、ヘッドの損傷などがない前処理液塗布乾燥装置及び記録装置が提供でき、良好な印刷業務ができる。
さらに、前処理液塗布乾燥装置120内において、加熱装置により記録媒体を加熱した後に、コックリングを抑制しつつ冷却するので、その後のダンサーユニットを介して、前処理液塗布乾燥装置120を出る際には、記録媒体10の温度が下がっている。
従って、記録媒体10が高温であることに起因する、後段のインクジェットプリンタ130,150のヘッド部131,151でのインク劣化、及び記録媒体10に付着したインクの滲みなどの悪影響、を抑制できる。さらに、記録媒体10が前処理液塗布乾燥装置の外に出る時であっても、前処理液が高温であることによる臭気の発生を抑制できる。
<第2実施形態>
((印刷装置の構成))
ここで、図12に加熱乾燥機能とコックリング抑制機能を有する第2実施形態の印刷装置を示す。
本実施形態に係る記録媒体の加熱乾燥装置200はインク乾燥装置であり、その装置を有する印刷装置1000について説明する。図12に加熱乾燥装置200を有する印刷装置1000全体の概略構成図を示す。なお、以下では、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図12に示すように、本実施形態の印刷装置1000において、加熱乾燥装置200の上流に記録装置400と給紙装置300と搬送部800とが配置され、インク乾燥装置である加熱乾燥装置200の下流には、後処理装置600が配置されている。なお、後処理装置600として、印刷後の記録媒体10を巻き取る巻取装置や折りたたむ折機を設置できる。
記録装置(記録装置部)400は画像形成部となるヘッド部401を有しており、ヘッド部401Aは記録媒体10にインク等の液体を吐出し付着させることで、記録媒体10に画像を形成する。
加熱乾燥装置(加熱乾燥装置部)200は、第1実施形態と同様に、記録媒体10の搬送方向Tの上流から、加熱ローラ4a,4b,5a,5b,6a,6bと排気ダクト8,9、及び排出ローラ(アイドラローラ)7を有する。
また、加熱乾燥装置200において、制御装置900による加熱制御処理が実行され、夫々の加熱ローラ4a〜6bの各ヒータの加熱量(温度)を制御している。
ここで、インクの成分によって、例えば、脂肪族炭化水素を含有する溶媒系インクなどの場合、加熱により揮発性有機化合物を排出することがあり、冷却しないと、臭気が発生するおそれがあった。
本実施形態においても、加熱乾燥装置200の出口近傍の下流側に、コックリング抑制手段500として、複数の従動ローラ51x〜51zで搬送方向に対して複数回屈曲する屈曲搬送路52が形成されており、待機中に発生する用紙幅方向での波打ち状のコックリングを抑制している。ここで、複数の従動ローラ51x〜51zは、記録媒体10の幅方向の全域に接するので、記録媒体10において、ムラなく均一にコックリングを抑制できる。
また、印刷装置1000は、図9と同様に、従動ローラ51x〜51zを形成する中空ローラ51Aの内部を冷却するための記録媒体冷却システム(記録媒体冷却部)700を備えている。本実施形態においても、冷却システム700では、冷媒Rを伝熱管77内で循環させることで、中空ローラ51Aの内部の空気を循環させ、中空ローラ51Aの外表面を通る記録媒体10を均一に、かつ緩やかに冷却させている。従って、過度な冷却や、冷却ムラなどを極力抑制しながら、記録媒体10を均一に冷却できる。
さらに、冷却の際、加熱後の急激な冷却による記録媒体の収縮を回避できるように、段階的に冷却するため、最後段の従動ローラ51zから冷やして、加熱乾燥装置200に近い最前段の従動ローラ51xを最後に冷やすように伝熱管77の配回しをすると好ましい。この構成により、冷たい冷媒が、熱を奪いながら従動ローラ51z⇒51y⇒51zと移動する。従って、冷却直後の冷媒Rが通る従動ローラ51zが最も低い温度で冷却され、冷却後に他の従動ローラ51z,51yから熱を奪った冷媒Rが通る従動ローラ51xが最も高い温度で冷却される。
ここで、少なくとも加熱乾燥装置200とコックリング抑制手段500とは、同じ筐体530で囲まれている。この構成により、同一筐体内において記録媒体10を加熱した後、冷却することができるので、記録媒体10が筐体530の外に出た時に、記録媒体10の温度は下がっている。本実施形態では、記録媒体10が筐体530を出る際には、室温レベル、例えば、25℃程度まで記録媒体10の温度が低下するように、上述のように段階的に、冷却の温度が設定されている。
従って、前処理液が高温であることによる臭気の発生を抑制できる。なお、記録媒体冷却システム700は同じ筐体内に配置してもよく、あるいは、筐体530とは別の筐体720で囲まれていてもよい。
なお、制御フロー等については同様であるため説明を割愛する。本実施形態においても、加熱乾燥装置200と、記録媒体冷却システム700との間の大きな温度差は、印刷時のみ発生する。そのため、印刷中のみ冷却の効果があり、待機中は記録媒体冷却システム70をOFFにして、温度差を最低限にしてコックリングの発生を抑制する。
以上により本実施形態においても、高価なインクジェット専用紙を用いなくても、インク乾燥処理を行い、待機中でも特に乾燥部出口側での記録媒体10の吸湿による波形状の変形、コックリングを、極めて少なくできる。よって、コックリングによる後工程での後処理装置600での記録媒体での擦りがなく、記録媒体10の巻き取りも良好な印刷業務ができる。
さらに、記録媒体に対して加熱乾燥を実施しても、その後コックリングを発生させずに冷却した後に、筐体から記録媒体が出るので、温度が高いまま乾燥装置を出たときに発生するおそれがあった揮発性有機化合物による臭気の発生を抑制できる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態を示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1 加熱乾燥装置(乾燥装置)
4a,4b,5a,5b,6a,6b 加熱ローラ(加熱手段)
42 軸受押さえ
43 スリーブ
35 搬送手段
50 コックリング抑制手段
51x,51y,51z 従動ローラ
51A 中空ローラ(中空ローラ本体)
51Bo,51Bc 端部
52 屈曲搬送路
53 フレーム
54 軸受
70 冷却システム(冷凍サイクル)
71 圧縮器
73 凝縮器
75 膨張弁
76,77 伝熱管
79 冷却フィン(伝熱フィン)
100 印刷システム
120 前処理液塗布乾燥装置
125 制御装置
130 第1インクジェットプリンタ(記録装置)
150 第2インクジェットプリンタ(記録装置)
1000 印刷装置
200 加熱乾燥装置(加熱乾燥装置部)
400 記録装置(記録装置部)
500 コックリング抑制手段(コックリング抑制部)
530,720 筐体
800 搬送部
R 冷媒
特開2012−035566号公報

Claims (7)

  1. 連続する記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記記録媒体に前処理液を塗布する塗布装置と、
    前記前処理液が塗布された前記記録媒体を乾燥する加熱手段を備える加熱乾燥装置と、
    前記加熱乾燥装置近傍の前記記録媒体の搬送方向の下流に設けられた複数の従動の中空ローラと、
    前記記録媒体を冷却する記録媒体冷却システムと、を有し、
    前記複数の中空ローラを前記搬送方向に配列して、前記搬送方向に対して前記記録媒体を複数回屈曲させる屈曲搬送路を形成し、
    前記各中空ローラの中空部に、前記記録媒体冷却システムの一部を内蔵するように配置する、
    前処理液塗布乾燥装置。
  2. 前記記録媒体冷却システムは、冷凍サイクルを利用し、
    該冷凍サイクルは、冷媒を搬送し、少なくとも一部が前記各中空ローラの内部に配置される、伝熱管を備える、
    請求項に記載の前処理液塗布乾燥装置。
  3. 前記冷凍サイクルは、
    前記中空ローラ内の内部に配置され、前記中空ローラの内部の空気の熱を前記伝熱管へ伝達し、該伝熱管の強度を補強する、伝熱フィンを備える
    請求項に記載の前処理液塗布乾燥装置。
  4. 印刷時に、前記加熱乾燥装置の起動の後に前記搬送手段を起動させ、前記加熱乾燥装置の停止後に前記搬送手段を停止させ、
    前記記録媒体冷却システムが前記搬送手段の動作と略同時のタイミングで、前記記録媒体冷却システムにおける冷却動作の起動及び停止を実施させるように制御をする、制御装置をさらに備える、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の前処理液塗布乾燥装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の前処理液塗布乾燥装置と、
    前記前処理液塗布乾燥装置の前記搬送方向の下流に配置され、前記前処理液塗布乾燥装置によって前記前処理液が塗布され乾燥された後の前記記録媒体にインクを吐出し付着させる記録装置を有する、印刷システム。
  6. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録媒体にインクを吐出し付着させる記録装置部と、
    前記インクが付着した前記記録媒体を乾燥する加熱手段を有する加熱乾燥装置部と、
    前記加熱乾燥装置近傍の前記記録媒体の搬送方向の下流に設けられた複数の従動の中空ローラと、
    前記記録媒体を冷却する記録媒体冷却システムと、を有し、
    前記複数の中空ローラを前記搬送方向に配列して、前記搬送方向に対して前記記録媒体を複数回屈曲させる屈曲搬送路を形成し、
    前記各中空ローラの中空部に、前記記録媒体冷却システムの一部を内蔵するように配置する、
    印刷装置。
  7. 前記加熱乾燥装置部と前記複数の中空ローラで形成される前記屈曲搬送路とは1つの筐体で囲まれる、
    請求項記載の印刷装置。
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