JP6506026B2 - 養液栽培用部材と養液栽培方法 - Google Patents
養液栽培用部材と養液栽培方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6506026B2 JP6506026B2 JP2014554177A JP2014554177A JP6506026B2 JP 6506026 B2 JP6506026 B2 JP 6506026B2 JP 2014554177 A JP2014554177 A JP 2014554177A JP 2014554177 A JP2014554177 A JP 2014554177A JP 6506026 B2 JP6506026 B2 JP 6506026B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- convex portion
- cultivation bed
- bed tank
- convex
- cultivation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01G—HORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
- A01G31/00—Soilless cultivation, e.g. hydroponics
Description
しかし、栽培ベット槽の底面に設置する親水性シート(従来技術の親水性素材)は、凸部と凸部の間を流れる養液の重量の影響をあまり受けないため、栽培ベット槽の凸形状に沿わず、栽培ベット槽の凸形状を滑らかに覆う山型になる傾向があり、栽培ベット槽と親水性シートの間に気泡が発生してしまうことがあった(図1参照)。
養液栽培薄膜法は、植え穴から苗根鉢を落とし込んで栽培ベット槽の底面に載置し、栽培ベット槽底面に培養液を薄膜状に流すことにより苗根鉢を生育させる養液栽培方法であるが、親水性シートと栽培ベット槽の底面の凸部の間に上記のような気泡等が発生すると親水性シートに毛管水の切断が発生することとなり、栽培ベット槽の凸部の上面に定植された苗の培地部分への養液供給に支障をきたすおそれがあった。従来技術では、図1に示すように、凸部のエッジにより隙間が発生する。
また、栽培ベット槽と親水性シートの間に発生する気泡を無くすため、ブラシ等を使用し親水性シートを栽培ベット槽に密着させるようにするために多大の作業時間を要したり、ブラシによって気泡を取り除こうとする際に、親水性シートを破損させるおそれがあった。
[1]苗根鉢を設置するための複数の植え穴を有する定植パネル板と、
複数の凸部を有する栽培ベット槽と、
前記栽培ベット槽の底面に敷設した親水性シートとを有し、
前記凸部の側面は、凸部の下面よりも凸部の上面が小さくなるように傾斜していることを特徴とする養液栽培用部材。
[2]複数の凸部の上面の面積の合計は、前記栽培ベット槽の凸部を除く底面の面積よりも小さいことを特徴とする[1]に記載の養液栽培用部材。
[3]前記凸部の側面は、前記凸部の下面に対して20度から80度傾斜していることを特徴とする[1]または[2]に記載の養液栽培用部材。
[4]前記凸部の側面は、前記凸部の上面に対して100度から160度傾斜していることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか1項に記載の養液栽培用部材。
[5][1]〜[4]のいずれか1項に記載の養液栽培用部材を用いて、前記栽培ベット槽の底面に培養液を流すことにより苗根鉢を育成させることを特徴とする養液栽培方法。
を、提供することを目的とする。
また、本発明の養液栽培用部材を用いることにより、養液栽培方法の収穫効率を改善することが可能となる。
植え穴の形状は逆円錐形でもよいが、上下同径の円筒形とする方がよく、大きさは使用される苗根鉢の径よりも大きくする。植え穴の間隔は、栽培する作物に応じて適正な間隔に決めることができる。
本発明の養液栽培用部材においては、凸部の側面は、凸部の下面よりも凸部の上面が小さくなるように傾斜している。栽培ベット槽の凸部の側面を凸部下面よりも凸部上面が小さくなるように傾斜させることにより、凸部の側面と親水性シートの密着性を向上させ、凸部と親水性シートとの間に気泡が発生することを抑制することが可能になる。
また、この凸部の側面の傾斜面は、平面でもよく凹状または凸状面となっていても良い。
また、凸部の側面は、凸部の上面に対して100度から160度傾斜していることが好ましく、110度から155度であることがより好ましく、120度から150度であることが更に好ましい。傾斜が100度より小さくなると凸部の側面と親水性シートとの間に気泡が入りやすくなり、苗への養液供給がスムーズに行えなくなるおそれがあり、傾斜が160度より大きくなると、栽培ベット槽そのものを大きくする必要があり設置スペースが大きくなるおそれがある。
また、凸部の左右の側面の傾斜の角度は同じであっても異なっていてもよい。
養液の流れをよりスムーズにすることから養液の流れに対して平行となるように、直線状にした凸部にするとより好ましい。
また、各凸部の上面の面積は、同じであっても異なっていてもよい。
本発明の養液栽培用部材においては、凸部の側面は、凸部の下面よりも凸部の上面が小さくなるように傾斜していることから、凸部の側面と親水性シートの密着性が向上している。また、本発明においては、親水性シートの展張に手間をかけることなく、また親水性シートの破損を抑制し、かつ苗の培地部分への養液供給をスムーズに行うことができる。
この栽培方法は、溶存酸素だけに頼らず栽培可能であり、溶存酸素が不足しやすい高温期の栽培でも植物の根が酸素欠乏に陥ることがない。
ホウレンソウのような葉菜類を栽培する場合、複数列の列植を基本とするために栽培ベッドは幅広い形状のものが用いられるが、このような幅広いベッドにおいても凸部と凸部の間に形成される溝全体に水を誘導することを可能とする。
凸部の高さが5mm、凸部の上面の幅が24.5mm、凸部の下面の幅が34.5mmであり、凸部側面を凸部下面に対して45°傾斜させ、また凸部側面は凸部の上面に対して135°傾斜させた長さ4mの栽培ベット槽を作製した。
図3に、この栽培ベット槽の概略図を示す。下側の図は、上側の図で○で囲った凸部を拡大した図である。
凸部の高さを5mm、凸部の断面幅を24.5mmとした凸部側面が垂直である長さ4mの栽培ベット槽を作製した。
上記で作成した栽培ベット槽を使用し、防水シートと親水性シートを敷設して、凸部の上部、あるいは凸部近辺における気泡の発生頻度を調査した。
比較例1の栽培ベット槽では80箇所程度で気泡の発生が確認されたが、実施例1の栽培ベット槽においては、気泡発生箇所は10箇所未満であった。
ホウレンソウをその状態で定植パネル板に定植して7日程度の栽培を実施したところ、比較例1の気泡の発生が多かった場所では5株において養液供給の切断による萎れが発生したが、実施例1においては萎れを起こした株はなかった。
Claims (4)
- 苗根鉢を設置するための複数の植え穴を有する定植パネル板と、
複数の凸部を有する栽培ベット槽と、
前記栽培ベット槽の底面に敷設した親水性シートとを有し、
前記凸部は、定植パネル板を栽培ベット槽の上に置いたときに、苗根鉢を設置するための植え穴の下に当たる箇所に形成されており、
前記凸部の側面は、凸部の下面よりも凸部の上面が小さくなるように傾斜し、
前記栽培ベット槽の上流側より下流側に向けて養液が流れる溝が凸部の間に形成されており、
複数の凸部の上面の面積の合計は、前記栽培ベット槽の凸部を除く底面の面積よりも小さいものであって、
前記栽培ベット槽の凸部を除く底面に水中根の生育スペースを有することを特徴とする養液栽培用部材。 - 前記凸部の側面は、親水性シートと栽培ベット槽の底面の凸部との間に気泡部が発生するのを抑制するために、前記凸部の側面は、凸部の下面よりも凸部の上面が小さくなるように傾斜し、前記凸部の下面に対して20度から80度傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の養液栽培用部材。
- 前記凸部の側面は、前記凸部の上面に対して100度から160度傾斜していることを特徴とする請求項1または2に記載の養液栽培用部材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の養液栽培用部材を用いて、前記栽培ベット槽の底面に培養液を流すことにより苗根鉢を育成させることを特徴とする養液栽培方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012288485 | 2012-12-28 | ||
JP2012288485 | 2012-12-28 | ||
PCT/JP2013/068977 WO2014103414A1 (ja) | 2012-12-28 | 2013-07-11 | 養液栽培用部材と養液栽培方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2014103414A1 JPWO2014103414A1 (ja) | 2017-01-12 |
JP6506026B2 true JP6506026B2 (ja) | 2019-04-24 |
Family
ID=51020520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014554177A Active JP6506026B2 (ja) | 2012-12-28 | 2013-07-11 | 養液栽培用部材と養液栽培方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6506026B2 (ja) |
CN (1) | CN104320967B (ja) |
AU (1) | AU2013367876B2 (ja) |
SG (1) | SG11201500474PA (ja) |
WO (1) | WO2014103414A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017143801A (ja) * | 2016-02-18 | 2017-08-24 | 三菱ケミカル株式会社 | 植物栽培方法 |
CN106171379A (zh) * | 2016-06-30 | 2016-12-07 | 广西南宁十分园生态农业科技有限公司 | 一种菠菜高产种植方法 |
CN111031787B (zh) * | 2017-11-08 | 2022-09-30 | 三菱化学水解决方案株式会社 | 叶菜类的抗坏血酸含量的增量方法 |
CN112105255B (zh) * | 2018-05-23 | 2022-09-27 | 三菱化学水解决方案株式会社 | 营养液栽培用部件、营养液栽培方法以及营养液栽培系统 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0086562A1 (en) * | 1982-01-19 | 1983-08-24 | Nutrient Film Technology Limited | Process and means for hydroponic cultivation |
JPS63251026A (ja) * | 1987-04-08 | 1988-10-18 | 株式会社クラレ | 水耕栽培装置 |
JP2791781B2 (ja) * | 1988-12-24 | 1998-08-27 | 株式会社サンスイ | 水耕栽培方法と水耕栽培用パネル |
JPH052660U (ja) * | 1991-06-28 | 1993-01-19 | 株式会社クボタ | 毛管水耕栽培装置 |
JP3189264B2 (ja) * | 1995-02-06 | 2001-07-16 | 太洋興業株式会社 | 培養液薄膜法による養液栽培方法 |
JP2005095135A (ja) * | 2003-08-22 | 2005-04-14 | Kiyoshi Nakamura | 水耕栽培装置 |
CN201509473U (zh) * | 2009-05-22 | 2010-06-23 | 高远峰 | 一种连体式无土栽培装置 |
-
2013
- 2013-07-11 JP JP2014554177A patent/JP6506026B2/ja active Active
- 2013-07-11 AU AU2013367876A patent/AU2013367876B2/en not_active Ceased
- 2013-07-11 WO PCT/JP2013/068977 patent/WO2014103414A1/ja active Application Filing
- 2013-07-11 SG SG11201500474PA patent/SG11201500474PA/en unknown
- 2013-07-11 CN CN201380003118.3A patent/CN104320967B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2013367876B2 (en) | 2017-05-25 |
SG11201500474PA (en) | 2015-04-29 |
CN104320967A (zh) | 2015-01-28 |
AU2013367876A1 (en) | 2014-09-18 |
JPWO2014103414A1 (ja) | 2017-01-12 |
CN104320967B (zh) | 2020-04-07 |
WO2014103414A1 (ja) | 2014-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6657884B2 (ja) | 養液栽培用部材および養液栽培方法 | |
JP6506026B2 (ja) | 養液栽培用部材と養液栽培方法 | |
JP3768489B2 (ja) | 植物栽培装置及び植物栽培方法 | |
JP2012217373A (ja) | 養液栽培の培地 | |
JP4415132B2 (ja) | 種苗の育苗装置 | |
JP4948034B2 (ja) | トマトの栽培方法とその装置 | |
JP2007110933A (ja) | 間断式栽培方法及び間断式栽培用育苗床パネル | |
JP4590561B2 (ja) | 傾斜ベッドを用いた養液栽培システム | |
JP4928992B2 (ja) | 底面潅水用給水パネル及び同パネル用の栽培ポット並びにそれらを用いた栽培システム | |
JP3189264B2 (ja) | 培養液薄膜法による養液栽培方法 | |
KR101915125B1 (ko) | 수경재배용 베드 | |
KR20130140243A (ko) | 플라스틱 파이프를 이용한 수경재배기 | |
JP2007089489A (ja) | 水耕栽培装置 | |
CN215715403U (zh) | 一种水土保持用边坡护理装置 | |
CN212035041U (zh) | 一种柔性矿山高陡边坡快速绿化装置 | |
JP6919734B2 (ja) | 養液栽培用部材および養液栽培方法 | |
JP2017060460A (ja) | 水耕栽培槽及び水耕栽培システム | |
KR20100012759U (ko) | 뿌리호흡을 활성화하는 정식용 암면배지 | |
JP5435430B2 (ja) | 植物栽培装置 | |
CN212232534U (zh) | 一种水培漂浮栽培装置 | |
JP7154520B2 (ja) | 植物栽培装置 | |
JP3935368B2 (ja) | 水耕栽培用支持具及びこれを用いた水耕栽培方法 | |
JP2852409B2 (ja) | 湛液水耕栽培方法 | |
WO2019225535A1 (ja) | 養液栽培用部材、養液栽培方法及び養液栽培システム | |
JP2007044000A (ja) | ミョウガの養液栽培装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170321 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170905 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171030 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180116 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180416 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20180423 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20180511 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190328 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6506026 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |