JP6504738B2 - ガス検知装置及びその運転方法 - Google Patents

ガス検知装置及びその運転方法

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本発明は、所定のガスを透過するフィルタを備え、当該フィルタを透過したガスを検知するガス検知装置、及びその運転方法に関する。
例えば、半導体の製造プロセスにおいては、微細加工のための高性能材料として、不飽和フルオロカーボンや硫化カルボニル等のドライエッチングガスが用いられており、毒性の課題から不飽和フルオロカーボンについては管理濃度2ppmの規制、硫化カルボニルについては許容濃度5ppmの規制が敷かれている。
この種のガスを検知できる警報器としては、熱分解炉でフルオロカーボンを分解し、発生したフッ化水素を検知する定電位電解式センサ(例えば、特許文献1参照)を用いたものや、酸性ガスによる呈色反応を利用したテープ式センサ(例えば、特許文献2参照)を用いたものが知られている。
一方、半導体の製造工場では、ドライエッチングガス以外に、洗浄剤、溶剤、熱媒体等としてのノベック、フロリナート、ガルデン等も使用されており、これらは、検知対象外のガスであるにも関わらず、熱分解によってフッ化水素が発生する。このため、半導体の製造工場において定電位電解式センサは、フルオロカーボン系洗浄剤や熱媒体に対して感度を有してしまうという問題があった。また、テープ式センサを用いた場合にも、酸性ガスによる呈色反応を利用していることから、同様の問題が生じていた。
さらに、不飽和フルオロカーボンや硫化カルボニルを検知するための警報器では、半導体工場内に設置される場合があり、半導体工場内では、アルコール系、ケトン系、エーテル系、カルボン酸系、芳香族系等の様々な溶剤、若しくはそれらを成分として含む材料を使用しているため、それらのガス種が存在する。前処理として熱分解炉を利用する場合、このような環境下では、熱分解炉の負担が大きくなり、不完全燃焼によるガスの炭素化等によって、熱分解炉を劣化させるという問題があった。また、熱分解炉における分解効率を向上させるために触媒を用いる場合があるが、この場合には触媒反応活性点の消失によって分解効率が低下する恐れがあった。
このため、従来、上記のように、検知対象外のガスが、検知対象のガスの検知に影響を及ぼす場合には、ガス検知装置において、ガスを検知するセンサ部の前に、検知対象外のガスを吸着させ、検知対象のガスのみを透過させるフィルタを設けることが提案されている。
特開平7−55764号公報 特開平2001−324491号公報
しかし、フィルタを設けたガス検知装置では、使用している間にフィルタの性能が低下することで、検知対象外のガスが透過し、ガスの検知に影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、所定のガスを透過するフィルタを備えたガス検知装置において、フィルタの性能の低下を防ぎ、連続して検知対象ガスを検知できるガス検知装置、及びその運転方法を提供することを目的とする。
本発明に係るガス検知装置の特徴構成は、所定のガスを透過させるフィルタと、前記フィルタを透過したガスを検知するセンサ部と、それぞれに前記フィルタが配置され、前記ガスを前記センサ部に導入する少なくとも二つの導入ラインと、前記ガスを前記導入ラインを介して前記センサ部に導入する第1の導入手段と、前記ガスを前記導入ラインに導入すると共に前記センサ部を経由することなく前記導入ラインから排出する第2の導入手段と、前記フィルタに前記ガスの導入方向とは逆の方向にクリーニングガスを流すクリーニング手段とを備え、一方の導入ラインに前記第1の導入手段により前記ガスを導入するとき、他方の導入ラインに、前記クリーニング手段による前記クリーニングガスまたは前記第2の導入手段による前記ガスを導入するように構成し、前記第1の導入手段によって、前記ガスを前記センサ部に導入する導入ラインを切り替える第1の切替手段と、それぞれの導入ラインにおいて、前記クリーニング手段による前記クリーニングガスの導入と、前記第2の導入手段による前記ガスの導入とを切り替える第2の切替手段とを設けた点にある。
本構成によれば、第1の切替手段により、ガスをセンサ部に導入する導入ラインを切り替えることができるため、ガスを導入しない側の導入ラインにおけるフィルタをクリーニングすることができる。したがって、フィルタの性能の低下させることなく、連続してガスを検知することができる。
また、第2の切替手段により、1つの導入ラインにおいて、クリーニング手段によるクリーニングガスの導入と、第2の導入手段によるガスの導入とを切り替えることができ、第1の導入手段によってガスを導入ラインに導入する前に、その導入ラインに第2の導入手段によってガスを所定時間導入することで、予め、導入ラインをガスで満たすことができるため、その後に、その導入ラインを介してガスをセンサ部に導入する場合に、ガスがほぼタイムラグなく、センサ部に導入することができ、ほぼ連続してガスを検知することができる。
本発明に係るガス検知装置の運転方法の特徴構成は、所定のガスを透過させるフィルタと、前記フィルタを透過したガスを検知するセンサ部と、それぞれに前記フィルタが配置され、前記ガスを前記センサ部に導入する少なくとも二つの導入ラインと、前記ガスを前記導入ラインを介して前記センサ部に導入する第1の導入手段と、前記ガスを前記導入ラインに導入すると共に前記センサ部を経由することなく前記導入ラインから排出する第2の導入手段と、前記フィルタに前記ガスの導入方向とは逆の方向にクリーニングガスを流すクリーニング手段とを備えるガス検知装置の運転方法であって、一方の導入ラインに前記第1の導入手段により前記ガスを導入しながら、他方の導入ラインに、前記クリーニング手段による前記クリーニングガスまたは前記第2の導入手段による前記ガスを導入すると共に、前記ガスを前記センサ部に導入する導入ラインを所定時間毎に切り替え、前記導入ラインを切り替えるに際し、前記第1の導入手段によって前記ガスを前記導入ラインに導入する前に、当該導入ラインに前記第2の導入手段によって前記ガスを所定時間導入する点にある。
本構成によれば、一方の導入ラインに第1の導入手段によりガスを導入しながら、他方の導入ラインに、クリーニング手段によるクリーニングガスまたは第2の導入手段によるガスを導入し、ガスをセンサ部に導入する導入ラインを所定時間毎に切り替えることができるため、センサ部に導入する際に、ガスが流れない導入ラインのフィルタにクリーニングガスを流すことができ、フィルタの性能の低下させることなく、連続してガスを検知することができる。
また、導入ラインを切り替えるに際し、第1の導入手段によってガスを導入ラインに導入する前に、当該導入ラインに第2の導入手段によってガスを所定時間導入することができるため、予め、導入ラインをガスで満たすことができ、その後に、その導入ラインを介してガスをセンサ部に導入する場合に、ガスがほぼタイムラグなく、センサ部に導入することができ、ほぼ連続してガスを検知することができる。
本実施形態に係るガス検知装置の概略図である。 本実施形態に係るガス検知装置の運転方法を示す概略図である。 実施例1における不飽和フルオロカーボンの濃度測定結果を示すグラフである。 実施例1における硫化カルボニルの濃度測定結果を示すグラフである。 実施例1におけるガルデン(HT−135)の濃度測定結果を示すグラフである。 実施例1におけるフロリナート(FC−3283)の濃度測定結果を示すグラフである。 実施例1におけるエタノールの濃度測定結果を示すグラフである。 比較例で使用したガス検知装置の概略図である。 比較例における不飽和フルオロカーボン、ガルデン(HT−135)、フロリナート(FC−3283)、エタノールの濃度測定結果を示すグラフである。
以下、本発明に係るガス検知装置の一実施形態として、不飽和フルオロカーボンまたは硫化カルボニルを検知するガス検知装置について、図面を参照して説明する。但し、本発明はこれに限られるものではない。
本実施形態のガス検知装置1は、図1に示すように、ガスを検知するセンサ部2と、ガスをセンサ部2に導入する二つの導入ライン10、20と、ガス吸引口3からダストフィルタ4を介して吸引し、導入ライン10、20に導入する第1の導入手段の一例としての吸引ポンプ7と、それぞれの導入ライン10、20に配置したフィルタ11、21とを備える。吸引ポンプ7の先は、吸引したガスを排出するため、排気口や排気ダクト等に接続してある(図示しない)。それぞれのフィルタ11、21のガスの導入方向に対する上流側及び下流側には三方弁12、22、13、23が設けてあり、それぞれの下流側の三方弁13、23には、ガスの吸引と、クリーニングガスの一例としての清浄空気の供給とを兼ねる吸引・供給ライン30が接続してある。吸引・供給ライン30には三方弁31が設けてあり、この三方弁31の一方には活性炭フィルタ41と清浄空気を供給する供給ポンプ42とを備えた供給ライン40が接続してあり、三方弁31の他方にはガスを吸引する別の吸引ポンプ51を備えた吸引ライン50が接続してある。別の吸引ポンプ51の先は、吸引ポンプ7の場合と同様に、排気口や排気ダクト等に接続してある(図示しない)。また、導入ライン10、20のそれぞれの上流側の三方弁12、22には、フィルタ11、21を通過した清浄空気を排出する排気ライン60が接続してあり、排気ライン60は、排気口や排気ダクト等に接続してある(図示しない)。尚、本実施形態においては、吸引・供給ライン30、三方弁31、供給ライン40、活性炭フィルタ41、供給ポンプ42が、本発明におけるクリーニング手段に相当し、吸引・供給ライン30、三方弁31、吸引ライン50、別の吸引ポンプ51が、本発明における第2の導入手段に相当する。
フィルタ11、21は、特に限定されるものではないが、本実施形態においては、硫酸シリカゲル層11a、21aと多孔性ポリマービーズ層11b、21bとを有する。硫酸シリカゲル層11a、21aと多孔性ポリマービーズ層11b、21bとの配置位置には、特に制限はないが、本実施形態では、ガスが導入される上流側にそれぞれ硫酸シリカゲル層11a、21aを配置し、下流側にそれぞれ多孔性ポリマービーズ層11b、21bを配置してある。また、フィルタ11、21には、例えば、硫酸シリカゲル層11a、21aや多孔性ポリマービーズ層11b、21bに対するガスの吸着力を制御する等のために、フィルタ11、21の温度を制御するヒーター等の温度制御部11c、21cが設けてある。尚、ガス検知装置をクリーンルーム等の温度変動の小さい環境で使用する場合には、温度制御部11c、21cを省略することもできる。
硫酸シリカゲル層11a、21aは、不飽和フルオロカーボン及び硫化カルボニルを吸着させず、透過させるが、アルコール系や揮発性有機溶剤等のガスは吸着させることができる。
多孔性ポリマービーズ層11b、21bは、不飽和フルオロカーボン及び硫化カルボニルを吸着させず、透過させることができるものを選択する。多孔性ポリマービーズ層11b、21bとしては、分子長軸方向の長さが6Å以上のガス分子、及び双極子モーメントの大きさが1.4debye以上のガス分子を吸着または捕捉可能できるものが好ましい。このような多孔性ポリマービーズ層11b、21bを用いることにより、雑ガス成分として含まれるアルコール系や揮発性有機溶剤のガスを、静電的な力(双極子間相互作用)で吸着させると共に、フロリナート、ガルデン、ノベック等を、多孔性ポリマービーズ層のサイズ排除効果及び静電的な力(双極子間相互作用)により、一旦吸着または捕捉し、不飽和フルオロカーボン及び硫化カルボニルに対して、多孔性ポリマービーズ層11b、21bを透過する時間を大幅に遅延させることができる。多孔性ポリマービーズ層11b、21bは、特に限定されないが、ビーズの大きさが50〜120メッシュのものが好ましく、ポリマーが、カルボン酸,エステル,エーテル,アミド,ニトリル,アルデヒド,ケトン,アルコール,アミンのいずれかの官能基を有するものが好ましい。多孔性ポリマービーズ層11b、21bの一例としては、市販されているポラパックN(商品名)シリーズ等を挙げることができる。尚、ポラパックN(商品名)は、ジビニルベンゼン、エチルビニルベンゼンとエチレングリコールジメタクリレートの共重合体である。
このように構成されたフィルタ11、21は、不飽和フルオロカーボン及び硫化カルボニルを吸着させず、透過させるが、分子長軸方向の長さが6Å以上のガス種、及び双極子モーメントが1.4debye以上のガス種を吸着または捕捉させることができる。例えば、半導体製造工場等で使用されるフロリナート、ガルデン、ノベック、アルコール系、芳香族系等の揮発性有機溶剤等のガスを吸着または捕捉し、誤検知を防止することができる。
センサ部2は、本実施形態においては、不飽和フルオロカーボン及び硫化カルボニルのうち、検知対象となるガスが検知できるものであれば、特に制限はなく、電気化学式、半導体式、接触燃焼式、紫外・可視・赤外線式等を使用することができるが、ここでは、センサと熱分解炉とを備えた定電位電解式一酸化炭素センサを使用している。定電位電解式一酸化炭素センサの場合、不飽和フルオロカーボンは熱分解炉で分解され、一酸化炭素が生成するため、生成した一酸化炭素を検知することで、不飽和フルオロカーボンを検知することができる。
上記の通り構成されたガス検知装置1の運転方法の一例は、以下の通りである(図2)。
二つの導入ライン10,20のうち、一方の導入ライン10のみ、ガス吸引口3からセンサ部2までが連通するよう三方弁12、13を制御する。このとき他方の導入ライン20においては、上流側の三方弁22をフィルタ21側と排気ライン60とが連通し、下流側の三方弁23をフィルタ21側と吸引・供給ライン30とが連通するように制御すると共に、吸引・供給ライン30の三方弁31を供給ライン40と連通するように制御する(図2(a))。そして、吸引ポンプ7によってガス吸引口3からガスを吸引すると共に、供給ポンプ42によって活性炭41を通過した空気を清浄空気として導入ライン20に供給する。
これにより、ガスはフィルタ11を経由することで、ガス中の、分子長軸方向の長さが6Å以上の分子、及び双極子モーメントが1.4debye以上の分子がフィルタに吸着または捕捉されるため、不飽和フルオロカーボンまたは硫化カルボニルを選択的に検知することができる。一方、清浄空気はフィルタ21を逆流し、排気ライン60に流れるため、フィルタ21に吸着または捕捉したガスを除去してフィルタ21をクリーニングすることができる。
そして、所定時間、例えば2分30秒経過後、吸引・供給ライン30の三方弁31を吸引ライン50と連通すると共に、他方の導入ライン20の上流側の三方弁22をガス吸引口3とフィルタ21とが連通するように制御し(図2(b))、別の吸引ポンプ51によって他方の導入ライン20にもガスが流れるようにする。次に、例えば、30秒後に、他方の導入ライン20の下流側の三方弁23をフィルタ21とセンサ部7とが連通するように制御し、一方の導入ライン10の上流側の三方弁12をフィルタ11側と排気ライン60とが連通し、下流側の三方弁13をフィルタ11側と吸引・供給ライン30とが連通するように制御すると共に、吸引・供給ライン30の三方弁31を供給ライン40と連通するように制御する(図2(c))。これにより、ガスが通過するラインが他方の導入ライン20に切り替わり、一方の導入ライン10のフィルタ11は清浄空気によってクリーニングされる。その後、図2(a)から(b)への切替と同様に、例えば、2分30秒経過後に、吸引・供給ライン30の三方弁31を吸引ライン50と連通すると共に、一方の導入ライン10の上流側の三方弁12をガス吸引口3とフィルタ11とが連通するように制御し(図2(d))、別の吸引ポンプ51によって他方の導入ライン20にもガスが流れるようにした後、例えば30秒経過後に、図2(a)に戻す。ガスをセンサ部2に導入するラインを切り替える前に、別の吸引ポンプ51によって、ガスをプレ吸引することにより、センサ部に導入する前の導入ラインにガスが満たされるため、その後にガスをセンサ部2に導入するラインを切り替えたときに、ガスをほぼ切れ間なくセンサ部2に導入することができ、ほぼ連続してガスを検知することができる。
上記のように、三方弁を制御して、図2(a)から(d)を繰り返し、一定時間毎(例えば3分間毎)に、ガスをセンサ部2に導入するラインを切り替えることにより、フィルタ11、21をクリーニングしながら、継続してガスを検知することができる。
尚、本実施形態においては、三方弁12、22、13、23が、本発明における第1の切替手段に相当し、三方弁31が、本発明における第2の切替手段に相当する。
〔その他の実施形態〕
上記の実施形態においては、不飽和フルオロカーボンまたは硫化カルボニルを検知対象としたガス検知装置を例として説明したが、検知対象とするガスは特に限定されない。したがって、検知したいガス種に応じてセンサ部のセンサを選択すればよい。
また、上記の実施形態においては、フィルタとして、硫酸シリカゲル層と多孔性ポリマービーズ層とを有する場合を例として説明したが、これに限定されない。フィルタは、ガス検知に影響を及ぼし得るガスを除去するために、任意に選択できる。
以下に、本発明に係るガス検知装置を用いた実施例を示し、本発明をより詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
上記の実施形態で示したガス検知装置1において、60wt%の硫酸シリカゲル1.5gの硫酸シリカゲル層11a、21aと、多孔性ポリマービーズ層11b、21bとして0.2gのポラパックN(商品名)とを用い、センサ部2として定電位電解式一酸化炭素センサを用い、3.2ppmの不飽和フルオロカーボン(C46)、10ppmのガルデン(HT−135)、10ppmのフロリナート(FC−3283)、及び100ppmエタノールのそれぞれのガスを1時間吸引し、それぞれの濃度を測定した。尚、ガスの吸引は3分間毎に導入ラインを切り替えて行い、ガスを吸引しない側の導入ラインは、切り替え後、2分30秒間は清浄空気によってフィルタのクリーニングを行い、その後の30秒間はガスを吸引して導入ライン内をガスで置換した。
また、6ppmの硫化カルボニルについても、同様に、16分間ガスを吸引し、その濃度を測定した。
その結果、図3、4に示すように、不飽和フルオロカーボン、及び硫化カルボニルはフィルタを透過しているのに対し、その他のガスでは、図5〜7に示すように、フィルタに吸着または捕捉され、ほとんど検知されていないことが分かった。
また、ガルデン(HT−135)、フロリナート(FC−3283)、及びエタノールのそれぞれのガスは、1時間吸引させても、その間、検知されることがなかったことから、フィルタの性能が低下していないことも確認できた。
(比較例)
図8に示すように、フィルタを設けずに、ガスを吸引して、直接、定電位電解式一酸化炭素センサに導入するガス検知装置において、3.2ppmの不飽和フルオロカーボン(C46)、2ppmのガルデン(HT−135)、2ppmのフロリナート(FC−3283)、及び2ppmのエタノールを3時間吸引し、それぞれの濃度を測定した。
その結果、図9に示すように、ガルデン、フロリナート、及びエタノールの存在が、不飽和フルオロカーボンの検知に影響を及ぼすことがわかった。
以上の通り、本発明に係るガス検知装置では、フィルタの性能を低下させることなく、検知対象のガスを選択的に連続して検知できることが確認できた。
本発明に係るガス検知装置は、不飽和フルオロカーボン及び硫化カルボニル等の検知対象ガスを選択的に連続して検知することができるため、例えば、半導体の製造工場、クリーンルーム等に設置する警報器等に適用することができる。
1 ガス検知装置
2 センサ部
10、20 導入ライン
11、21 フィルタ
11a、21a 硫酸シリカゲル層
11b、21b 多孔性ポリマービーズ層
30 吸引・供給ライン
31 三方弁
40 供給ライン
41 活性炭フィルタ
42 供給ポンプ

Claims (2)

  1. 所定のガスを透過させるフィルタと、前記フィルタを透過したガスを検知するセンサ部と、それぞれに前記フィルタが配置され、前記ガスを前記センサ部に導入する少なくとも二つの導入ラインと、前記ガスを前記導入ラインを介して前記センサ部に導入する第1の導入手段と、前記ガスを前記導入ラインに導入すると共に前記センサ部を経由することなく前記導入ラインから排出する第2の導入手段と、前記フィルタに前記ガスの導入方向とは逆の方向にクリーニングガスを流すクリーニング手段とを備え、
    一方の導入ラインに前記第1の導入手段により前記ガスを導入するとき、他方の導入ラインに、前記クリーニング手段による前記クリーニングガスまたは前記第2の導入手段による前記ガスを導入するように構成し、
    前記第1の導入手段によって、前記ガスを前記センサ部に導入する導入ラインを切り替える第1の切替手段と、
    それぞれの導入ラインにおいて、前記クリーニング手段による前記クリーニングガスの導入と、前記第2の導入手段による前記ガスの導入とを切り替える第2の切替手段とを設けたガス検知装置。
  2. 所定のガスを透過させるフィルタと、前記フィルタを透過したガスを検知するセンサ部と、それぞれに前記フィルタが配置され、前記ガスを前記センサ部に導入する少なくとも二つの導入ラインと、前記ガスを前記導入ラインを介して前記センサ部に導入する第1の導入手段と、前記ガスを前記導入ラインに導入すると共に前記センサ部を経由することなく前記導入ラインから排出する第2の導入手段と、前記フィルタに前記ガスの導入方向とは逆の方向にクリーニングガスを流すクリーニング手段とを備えるガス検知装置の運転方法であって、
    一方の導入ラインに前記第1の導入手段により前記ガスを導入しながら、他方の導入ラインに、前記クリーニング手段による前記クリーニングガスまたは前記第2の導入手段による前記ガスを導入すると共に、前記ガスを前記センサ部に導入する導入ラインを所定時間毎に切り替え、
    前記導入ラインを切り替えるに際し、前記第1の導入手段によって前記ガスを前記導入ラインに導入する前に、当該導入ラインに前記第2の導入手段によって前記ガスを所定時間導入するガス検知装置の運転方法。
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