JP6504451B2 - 検査方法、製本方法、検査装置及び製本装置 - Google Patents

検査方法、製本方法、検査装置及び製本装置 Download PDF

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Description

本発明は、折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の針金の打ち込み状態を検査する検査方法に関する。また、本発明は、製本方法、検査装置及び製本装置にも関する。
従来、複数の折丁印刷物を重ね、折丁が重ねられた折丁集積体にその背側からステッチャーで針金を打ち込むことにより中綴じ本を製造する中綴じ製本機が知られている。この中綴じ製本機では、打ち込まれた針金を近接センサで検出して、針金の有無や、針金が所定の位置に打ち込まれているか等の検査を行っていた。さらに、折丁集積体に針金が打ち込まれ中綴じ本とされた後に、複数冊の中綴じ本が束になった状態で、オペレータが目視で検査を行っていた。
また、折丁集積体の上に表紙を載置し、ステッチャーで針金を打ち込むことにより中綴じ本を製造する際に、ステッチャーに対して搬送方向の上流側にCCDカメラ等の撮像装置を配置し、この撮像装置により撮像された折丁集積体及び表紙の画像と、折丁集積体に対して正規位置に表紙が配置された基準画像とを比較し、この比較結果に基づいて、ステッチャーによる針の打ち込み処理の前に、表紙の乱丁、落丁、表紙ズレの有無を判定する技術が公知である(特許文献1)。
特許第5577529号公報
上述の、打ち込まれた針金を近接センサを用いて検出する技術では、針金がない不良、針金の位置が所定の位置から大きく外れた不良、以外の不良を検出することはできなかった。また、複数冊(例えば20〜50冊)の中綴じ本が束になった状態での、オペレータによる目視検査では、中綴じ本の束を背側から目視することになるが、打ち込まれた針金が小口方向にずれていると、ずれた針金は隣接する中綴じ本との間に隠れてしまい、目視での発見は困難であった。
この中綴じ本における針金の打ち込み位置不良の発生について本件発明者らが鋭意検討したところ、ステッチャーが針金を打ち込むために折丁集積体に接触した際に、当該折丁集積体の最も外側(例えば表紙)の折丁を含む少なくとも1枚の折丁が位置ずれを起こし、これに起因して、針金の打ち込み位置不良が発生し得ることが知見された。
特許文献1に開示された検出方法では、折丁集積体に対する表紙の乱丁、落丁、表紙ズレの有無を、ステッチャーによる針金の打ち込み処理の前、すなわちステッチャーが針金を打ち込むために折丁集積体に接触する前、に検出するため、ステッチャーが折丁集積体に接触した際に表紙を含む折丁が位置ずれを起こした場合には、この位置ずれを検知することはできなかった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の、針金の打ち込み状態を精度よく検出することを目的とする。
本発明による検査方法は、
折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の前記針金の打ち込み状態を検査する検査方法であって、
前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を備える。
本発明による検査方法において、
前記位置検出工程では、前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体を撮像する撮像工程を有し、
前記判定工程では、前記針金の打ち込み処理中に本来位置すべき折丁集積体の基準位置と、前記撮像工程による撮像結果から検出された実際の折丁集積体の位置とのずれ量に基づいて、前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する。
本発明による製本方法は、
折丁集積体に針金を打ち込んで中綴じする中綴じ工程と、
前記針金の打ち込み状態を検査する検査工程と、を備え、
前記検査工程は、
前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を有する。
本発明による検査装置は、
折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の前記針金の打ち込み状態を検査する検査装置であって、
前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定手段と、を備える。
本発明による製本装置は、
折丁集積体に針金を打ち込んで中綴じする中綴じ手段と、
前記針金の打ち込み状態を検査する検査手段と、を備え、
前記検査手段は、
前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定手段と、を有する。
本発明によれば、折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の、針金の打ち込み状態を精度よく検出することができる。
図1は、本発明による一実施の形態を説明するための図であって、製本装置を模式的に示す図である。 図2は、製本装置における折丁集積体の位置の検出方法の一例を説明するための図である。 図3は、製本装置における折丁集積体の位置の検出方法の一例を説明するための図である。 図4は、製本装置の検査装置における処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1〜図4は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1は、製本装置を模式的に示す図であり、図2及び図3は、製本装置における折丁集積体の位置の検出方法の一例を説明するための図である。
図1に示された製本装置10は、複数の折丁を重ね合わせ(丁合し)、この丁合された折丁(折丁集積体5)にその背側から針金7を打ち込んで中綴じすることにより中綴じ本6を製造する装置である。図示された例では、製本装置10は、折丁(折丁集積体5)を搬送する搬送手段15、複数の折丁を丁合し折丁集積体5を作製する図示しない丁合部、折丁集積体5に針金7を打ち込むための中綴じ部20、中綴じ部20における針金7の打ち込み状態を検査する検査手段(検査装置)30、及び、オペレータ等に異常を報知する回転灯40を有している。
搬送手段15は、折丁(折丁集積体5)を丁合部から中綴じ部20へ搬送し、中綴じ部20で中綴じされた中綴じ本6をさらに後段の処理部へ搬送する。搬送手段15としては、例えばギャザリングチェーンからなる搬送手段を用いることができる。ギャザリングチェーンは、搬送方向dに直交する断面において略鞍型(山型)の断面形状を有し、全体として環状(チェーン状)に形成された搬送装置である。ギャザリングチェーンは、折丁(折丁集積体5)又は中綴じ本6を、その鞍型(山型)の斜面に接し跨がせる形態で保持し搬送する。ギャザリングチェーンの鞍型(山型)を形成する2つの斜面は天頂部に向かうにつれて互いに接近するが、天頂部において互いに接触はしておらず2つの斜面間に間隙が形成されている。また、搬送手段15は、折丁集積体5を搬送方向dに沿って押すためのプッシャー16を有している。
丁合部は、複数の丁合装置を含んでおり、第1の丁合装置において、まず搬送手段15上に最も内側の折丁が投入される。投入された折丁は、搬送手段15のギャザリングチェーンにおける鞍型(山型)の斜面に接し跨がるようにして搬送手段15に保持され、第2の丁合装置へ搬送される。次に、第2の丁合装置において、最も内側の折丁上に次の折丁が投入されて重ね合わされる(丁合される)。これを繰り返すことにより、折丁が順次丁合され、丁合された複数の折丁から折丁集積体5が作製される。最も外側の折丁(例えば表紙)が丁合された後、作製された折丁集積体5は、搬送手段15により中綴じ部20へ搬送される。
中綴じ部20は、ステッチャー(針金打ち込み装置)21と、図示しないクリンチャー(針金曲げ装置)と、を有する。図1に示された例では、ステッチャー21は、搬送装置15の上側に配置され、搬送装置15上に位置する装置である。クリンチャーは、折丁集積体5に対してステッチャー21と反対側に配置され、ステッチャー21により打ち込まれ最も内側の折丁の内側に突き出た針金7に当接して、当該針金7の先端を曲げる装置である。
ステッチャー21は、筐体22と、筐体22に取り付けられた針金打ち部23と、を有している。図1に示された例では、筐体22は、搬送装置15による折丁集積体5の搬送方向dと平行な方向に往復移動可能に構成されている。筐体22は、例えば、鉄等の金属材料、繊維強化プラスチック(FRP)等の樹脂材料で形成することができる。針金打ち部23は、内部に多数の針金7を保持し、針金7の打ち込み処理において、折丁集積体5に接触し、針金7を折丁集積体5の背側から打ち込む。針金打ち部23は、図示された例では搬送装置15による折丁集積体5の搬送方向dに沿って離間して2つ設けられている。各針金打ち部23は、筐体22に対して、搬送装置15に向かう方向に往復移動可能に取り付けられている。ステッチャー21の筐体22及び針金打ち部23は、それぞれ搬送装置15で搬送される折丁集積体5の位置に対応して動作可能とされている。
次に、検査装置(検査手段)30について説明する。図1に示された例では、検査装置30は、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5を撮像する撮像装置31と、撮像装置31で折丁集積体5を撮像する際に当該折丁集積体5を照明する照明装置32と、撮像装置31による撮像を行うためのトリガ信号を生成するトリガ手段33と、撮像装置31及び照明装置32を制御する制御部35と、撮像装置31で撮像された画像を処理する画像処理部36と、を有している。
撮像装置31は、CCDカメラ、CMOSカメラ等により、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5を撮像可能に構成されている。撮像装置31は、例えば、搬送装置15上に位置する折丁集積体5の撮影対象面(例えば表紙)の紙面に略垂直な方向から、折丁集積体5に向けて配置される。撮像装置31は、制御部35から撮像を指示する信号を受けると、搬送装置15上に位置する折丁集積体5を撮像し、撮像した画像データを画像処理部36へ送る。
照明装置32は、LED(発光ダイオード)ランプ、放電灯等により、撮像装置31により折丁集積体5を撮像する際の当該折丁集積体5を照明可能に構成されている。照明装置32による照明光は白色であることが好ましいが、他の色の照明光を用いるようにしてもよい。折丁集積体5は搬送装置15により高速で移動している。このため、折丁集積体5は、撮像装置31により速いシャッタースピードで撮像される。検査装置30が折丁集積体5を照明する照明装置32を有することにより、撮像装置31は、速いシャッタースピードでも折丁集積体5を明るく撮像することができる。また、これにより、撮像装置31は、明るい光学系(レンズ等)を備える必要がないので、撮像装置31の低コスト化を図ることもできる。図示された例では、照明装置32は点滅式の照明装置であり、撮像装置31で折丁集積体5を撮像する瞬間に発光するようになっている。
トリガ手段33は、撮像装置31による撮像を行うためのトリガ信号を生成し、制御部35へ送る手段である。トリガ手段33としては、各種のセンサを用いることができる。図1に示された例では、トリガ手段33として、ステッチャー21の筐体22を検出する渦電流式の近接センサ34を用いている。この近接センサ34は、ステッチャー21の筐体22が当該近接センサ34に接近したことを検知してトリガ信号を生成し、このトリガ信号を制御部35へ送る。制御部35では、トリガ信号を受けると、撮像装置31及び照明装置32へ、それぞれ折丁集積体5の撮像及び照明を指示する信号を送る。なお、トリガ手段33は、ステッチャー21の筐体22を検出する近接センサ34に限らず、例えば、ステッチャー21の針金打ち部23、搬送装置15の所定の部分(例えばプッシャー16等)、又は、折丁集積体5を検知する他のセンサであってもよい。また、ステッチャー21又は搬送装置15の駆動部のエンコーダ信号をトリガ信号として用いてもよい。
制御部35は、CPU(処理装置)を有し、撮像装置31及び照明装置32を制御する。図1に示された例では、トリガ手段33からトリガ信号を受け、このトリガ信号に基づいて、撮像装置31及び照明装置32へ、それぞれ折丁集積体5の撮像及び照明を指示する信号を送る。
画像処理部36は、CPU(処理装置)及び記憶手段を有し、CPUで撮像装置31から受け取った画像データを処理する。記憶手段には、針金7の打ち込み処理中に本来位置すべき折丁集積体5の基準位置を示す基準画像50が格納されている。画像処理部36における処理の詳細については後述する。画像処理部36において、検査対象の折丁集積体5が存在しないと判断された場合や、折丁集積体5への針金7の打ち込み状態が不良と判定された場合は、画像処理部36は、回転灯40を点灯させたり、表示装置、外部コンピュータ等の外部装置70へ報知する。
次に、製本装置10における中綴じ部20及び検査装置30の動作について説明する。
まず、丁合部において折丁集積体5を作製する。丁合部には、複数の丁合装置が設けられている。第1の丁合装置において、例えばギャザリングチェーン等からなる搬送手段15上に、最も内側の折丁が投入される。投入された折丁は、搬送手段15に跨がるようにして保持され、第2の丁合装置へ搬送される。次に、第2の丁合装置において、最も内側の折丁上に次の折丁が投入されて重ね合わされる(丁合される)。これを繰り返すことにより、折丁が順次丁合され、丁合された複数の折丁から折丁集積体5が作製される。最も外側の折丁(例えば表紙)が丁合された後、作製された折丁集積体5は、搬送方向dに沿って(図1においては右から左へ)搬送手段15により中綴じ部20へ搬送される。
中綴じ部20のステッチャー21の筐体22は、搬送手段15による折丁集積体5の搬送動作に合わせて、折丁集積体5の搬送方向dと平行な方向に沿って往復動作する。また、ステッチャー21の針金打ち部23は、搬送手段15による折丁集積体5の搬送動作に合わせて、筐体22に対して折丁集積体5の搬送方向dと直交する方向、とりわけ搬送手段15をなすギャザリングチェーンの鞍型(山型)の断面を形成する2つの斜面間に形成された間隙に向かうように、往復動作する。
折丁集積体5が搬送手段15によって搬送方向dに搬送されて所定の位置へ到達すると、ステッチャー21の筐体22は、初期位置から搬送手段15の搬送速度と同じ速度で搬送方向dに向かって(図1においては右から左へ)、移動する。また、ステッチャー21の針金打ち部23は、搬送手段15をなすギャザリングチェーンの鞍型(山型)の断面を形成する2つの斜面間に形成された間隙に向かうように(図1においては上から下へ)、移動する。続いて、針金打ち部23が搬送手段15上に位置する折丁集積体5の背側に接触し、針金7の打ち込み処理が行われる。針金打ち部23は、折丁集積体5に、その背側(図1における上側)から針金7を打ち込む。打ち込まれた針金7は折丁集積体5を貫通し、最も内側の折丁の内側に突き出る。この突き出た針金7の先端は、折丁集積体5に対してステッチャー21と反対側に配置されたクリンチャーに当接し、曲げられる。その後、針金打ち部23は、搬送手段15をなすギャザリングチェーンから離れる方向、すなわち折丁集積体5から離れる方向に移動する。続いて、ステッチャー21の筐体22の搬送手段15の搬送方向dに向かう移動、及び、針金打ち部23の折丁集積体5から離れる方向に向かう移動が停止され、その後、ステッチャー21は搬送手段15の搬送方向dに沿って搬送方向dと反対側へ(図1においては左から右へ)向かって、初期位置へ戻る。これにより、折丁集積体5が針金7で中綴じされ、折丁集積体5から中綴じ本6が作製される。作製された中綴じ本6は、搬送手段15により後段の工程へ送られる。
次に、検査装置30による検査工程について説明する。検査工程は、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5の位置を検出する位置検出工程と、位置検出工程で検出された折丁集積体5の位置から針金7の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を有する。
まず、位置検出工程について説明する。図1に示された例では、ステッチャー21の筐体22が、初期位置から搬送手段15の搬送方向dに向かって移動し、所定の位置に到達すると、検査装置30のトリガ手段33をなす近接センサ34は、ステッチャー21の筐体22が当該近接センサ34に接近したことを検知してトリガ信号を生成し、このトリガ信号を制御部35へ送る。制御部35では、トリガ信号を受けると、撮像装置31及び照明装置32へ、それぞれ折丁集積体5の撮像及び照明を指示する信号を送る。
CCDカメラ等からなる撮像装置31は、制御部35から撮像を指示する信号を受けると、搬送装置15上に位置する折丁集積体5を撮像する。このとき、LEDランプ等からなる照明装置32は、撮像装置31による折丁集積体5の撮像に合わせて発光する。この撮像装置31による折丁集積体5の撮像は、針金7の打ち込み処理中に行われる。ここで、針金7の打ち込み処理中とは、ステッチャー21が折丁集積体5に接触してから、ステッチャー21が折丁集積体5から離れるまでの間を意味している。具体的には、ステッチャー21の針金打ち部23が折丁集積体5に接触してから、ステッチャー21の針金打ち部23が折丁集積体5から離れるまでの間を意味している。
折丁集積体5は、その搬送方向dにおける後端が搬送装置15のプッシャー16に接触している。すなわち、折丁集積体5は、搬送装置15に対して位置決めされている。ステッチャー21の筐体22は、針金7の打ち込み処理中、搬送手段15の搬送速度と同じ速度で搬送方向dに向かって移動する。したがって、ステッチャー21の筐体22は、各折丁集積体5への針金7の打ち込み処理において、搬送装置15上に位置する各折丁集積体5との間で、搬送方向dにおける位置が一定となる。また、トリガ手段33は、ステッチャー21の筐体22が所定の位置に到達したときにトリガ信号を生成し、撮像装置31は、このトリガ信号に基づいて送信された撮像を指示する信号により撮像を行う。したがって、撮像装置31は、理想的には、搬送方向dにおいて各折丁集積体5の同一の領域を撮像する。また、折丁集積体5が搬送装置15に対して小口方向にずれたりせず、針金7の打ち込み処理が正常に行われる場合、撮像装置31は、理想的には、搬送方向dと直交する方向において各折丁集積体5の同一の領域を撮像する。
折丁集積体5を撮像した後、撮像装置31は、折丁集積体5の撮像画像51を画像処理部36へ送る。
次に、図2及び図3を参照して、折丁集積体5の位置の検出方法について説明する。図2(a)は、針金7の打ち込み処理が正常に行われ、針金7の打ち込み位置が正常である場合を示す。図2(b)は、針金7の打ち込み処理において、折丁集積体5が搬送手段15に対して小口方向(図2(b)においては手前側)にずれ、針金7の打ち込み位置が異常である場合を示す。
上述のように、撮像装置31は、理想的には、搬送方向d及び搬送方向dと直交する方向において各折丁集積体5の同一の領域を撮像する。しかしながら、例えばステッチャー21の針金打ち部23が折丁集積体5に接触した際等に、折丁集積体5が搬送手段15に対してずれた場合、撮像装置31は、折丁集積体5の異なる領域を撮像することになる。本実施の形態では、このことを利用して、折丁集積体5の搬送手段15に対するずれ量を算出する。
図3(a)は、画像処理部36の記憶手段に格納されている基準画像50を示す。基準画像50は、針金7の打ち込み処理が正常に行われ、針金7の打ち込み位置が正常である場合の、折丁集積体5を撮像した画像である。言い換えると、折丁集積体5が、針金7の打ち込み処理中に本来位置すべき基準位置にある場合の、折丁集積体5を撮像した画像である。図3(b)は、図2(b)に対応する撮像画像51を示す。X方向及びY方向はどのように設定してもよいが、図3では、基準画像50及び撮像画像51における搬送方向dと平行な方向をX方向とし、X方向と直交する方向をY方向としている。
図3(b)に示されているように、折丁集積体5が搬送手段15に対してずれた場合、撮像装置31による撮像領域60内の検査絵柄55の位置が変化する。検査絵柄55は、基準画像50内における、例えば、絵、写真、文字、若しくはこれらの一部、又は、絵、写真、文字を組み合わせた絵柄等であり、事前に設定される。具体的には、基準画像50内における、絵、写真、文字等の特徴的な部分を検査絵柄55として設定することができる。
基準画像50と撮像画像51との間の検査絵柄55のずれ量は、針金7の打ち込み処理中に本来位置すべき折丁集積体5の基準位置と、針金7の打ち込み処理中の実際の折丁集積体5の位置とのずれ量を示す。図2(b)に示された例では、針金7の打ち込み処理において、折丁集積体5が搬送手段15に対して小口方向(手前側)にずれている。これにより、図3(b)に示された撮像画像51では、撮像領域60内において、検査絵柄55の位置がY方向(図3(b)における下側)にずれている。そして、基準画像50と撮像画像51との間の検査絵柄55のずれ量を算出することにより、針金7の打ち込み処理中に本来位置すべき折丁集積体5の基準位置と、針金7の打ち込み処理中の実際の折丁集積体5の位置とのずれ量を算出することができる。
図4を参照して、画像処理部36における処理について説明する。図4は、針金7の打ち込み状態の検査工程のうち画像処理部36における処理の一例を示すフローチャートである。
まず、撮像装置31から、折丁集積体5の撮像画像51を取り込む(ステップS1)。次に、撮像画像51に対して、濃淡補正等の前処理を行う(ステップS2)。次に、画像処理部36の記憶手段に格納されている基準画像50と、ステップS2で前処理された撮像画像51と、を比較し、基準画像50と撮像画像51との相関値を算出する(ステップS3)。この相関値としては、各種の公知の相関値を用いることができる。その後、ステップS3で算出された相関値が基準の閾値以上であるか否かが判断される(ステップS4)。ステップS4で相関値が基準の閾値以上である場合(YES)は、検査対象の折丁集積体5が存在すると判断して、ステップS5へ進む。一方、ステップS4で相関値が基準の閾値より小さい場合(NO)は、検査対象の折丁集積体5が存在しないと判断して、ステップS9へ進む。
ステップS5では、基準画像50と撮像画像51との間のX及びY方向における位置ずれ量が算出される。次に、基準画像50と撮像画像51との間のX方向における位置ずれ量が基準値よりも小さいか否かが判断される(ステップS6)。ステップS6で基準画像50と撮像画像51との間のX方向における位置ずれ量が基準値よりも小さい場合は、X方向(搬送方向d、折丁集積体5の天地方向)における折丁集積体5の位置は正常であり、すなわちX方向における針金7の打ち込み位置は正常であると判断して、ステップS7へ進む。一方、ステップS6で基準画像50と撮像画像51との間のX方向における位置ずれ量が基準値以上である場合は、X方向において折丁集積体5の位置ずれが生じている、すなわちX方向における針金7の打ち込み位置が異常であると判断して、ステップS9へ進む。
ステップS7では、基準画像50と撮像画像51との間のY方向における位置ずれ量が基準値よりも小さいか否かが判断される。ステップS7で基準画像50と撮像画像51との間のY方向における位置ずれ量が基準値よりも小さい場合は、Y方向(搬送方向dと直交する方向、折丁集積体5の小口方向)における折丁集積体5の位置は正常であり、すなわちY方向における針金7の打ち込み位置は正常であると判断して、ステップS8へ進む。一方、ステップS7で基準画像50と撮像画像51との間のY方向における位置ずれ量が基準値以上である場合は、Y方向において折丁集積体5の位置ずれが生じている、すなわちY方向における針金7の打ち込み位置が異常であると判断して、ステップS9へ進む。
ステップS8では、検査を終了するか否かが判断される。中綴じ作業の一時停止や、所定数の折丁集積体5の中綴じ作業の終了等によりこれ以上検査する必要がない場合には、ENDへ進み検査を終了する。一方、続いて次の折丁集積体5の検査を行う場合には、ステップS1に戻る。
ステップS4、S6又はS7で、検査対象の折丁集積体5が存在しない、又は、針金7の打ち込み位置が異常であると判断された場合、ステップS9において、NG信号が出力される。画像処理部36は、このNG信号により、製本装置10の回転灯40を点灯させたり、表示装置、外部コンピュータ等の外部装置70へ異常を報知することができる。
以上に説明した本実施の形態の検査方法は、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5の位置を検出する位置検出工程と、位置検出工程で検出された折丁集積体5の位置から針金7の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を備える。
また、以上に説明した本実施の形態の製本方法は、折丁集積体5に針金7を打ち込んで中綴じする中綴じ工程と、針金7の打ち込み状態を検査する検査工程と、を備え、検査工程は、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5の位置を検出する位置検出工程と、位置検出工程で検出された折丁集積体5の位置から針金7の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を有する。
また、以上に説明した本実施の形態の検査装置30は、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5の位置を検出する位置検出手段(撮像手段31及び画像処理手段36)と、位置検出手段で検出された折丁集積体5の位置から針金7の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定手段(画像処理手段36)と、を備える。
また、以上に説明した本実施の形態の製本装置10は、折丁集積体5に針金7を打ち込んで中綴じする中綴じ手段(ステッチャー21)と、針金7の打ち込み状態を検査する検査手段30と、を備え、検査手段30は、針金7の打ち込み処理中の折丁集積体5の位置を検出する位置検出手段(撮像手段31及び画像処理手段36)と、位置検出手段で検出された折丁集積体5の位置から針金7の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定手段(画像処理手段36)と、を有する。
これにより、折丁集積体5に針金7を打ち込んで製本する際の、針金7の打ち込み状態を精度よく検出することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
上述の実施の形態では、ステッチャー21の針金打ち部23は、搬送装置15による折丁集積体5の搬送方向dに沿って離間して2つ設けられていたが、これに限らず、針金打ち部23は1つであってもよいし、折丁集積体5の搬送方向dに沿ってそれぞれ離間して3つ以上設けられてもよい。
上述の実施の形態では、照明装置32として点滅式の照明装置を用いていたが、これに限らず、照明装置32として常時点灯式の照明装置を用いるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、トリガ手段33は、生成したトリガ信号を制御部35に送信していたが、これに限らず、トリガ信号を撮像装置31及び照明手段32へ直接送信するようにしてもよい。
他の変形例として、制御部35は、撮像装置31及び照明装置32だけでなく、搬送装置15、中綴じ部20、丁合部等、製本装置10を構成する他の部分(装置)を制御するようにしてもよい。
上述の実施の形態では、画像処理部36が、回転灯40を点灯させたり、表示装置、外部コンピュータ等の外部装置70へ報知するようにしていたが、これに限らず、回転灯40の点灯及び外部装置70へ報知は、画像処理部36から制御部35を介して行ってもよい。
また、制御部35及び画像処理部36は、それぞれ別体の装置として構成されるものに限られず、一体の装置として構成されてもよい。例えば、1つのCPUが、制御部35の機能と画像処理部36の機能とを併せて有していてもよい。
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
5 折丁集積体
6 中綴じ本
7 針金
10 製本装置
15 搬送手段
16 プッシャー
20 中綴じ部
21 ステッチャー
22 筐体
23 針金打ち部
30 検査装置
31 撮像装置
32 照明装置
33 トリガ手段
34 近接センサ
35 制御部
36 画像処理部
40 回転灯
50 基準画像
51 撮像画像
55 検査絵柄
60 撮像領域
70 外部装置

Claims (5)

  1. 折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の前記針金の打ち込み状態を検査する検査方法であって、
    前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出工程と、
    前記位置検出工程で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を備える、検査方法。
  2. 前記位置検出工程では、前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体を撮像する撮像工程を有し、
    前記判定工程では、前記針金の打ち込み処理中に本来位置すべき折丁集積体の基準位置と、前記撮像工程による撮像結果から検出された実際の折丁集積体の位置とのずれ量に基づいて、前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する、請求項1に記載の検査方法。
  3. 折丁集積体に針金を打ち込んで中綴じする中綴じ工程と、
    前記針金の打ち込み状態を検査する検査工程と、を備え、
    前記検査工程は、
    前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出工程と、
    前記位置検出工程で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定工程と、を有する、製本方法。
  4. 折丁集積体に針金を打ち込んで製本する際の前記針金の打ち込み状態を検査する検査装置であって、
    前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定手段と、を備える、検査装置。
  5. 折丁集積体に針金を打ち込んで中綴じする中綴じ手段と、
    前記針金の打ち込み状態を検査する検査手段と、を備え、
    前記検査手段は、
    前記針金の打ち込み処理中の前記折丁集積体の位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段で検出された前記折丁集積体の位置から前記針金の打ち込み位置が正常であるか否かを判定する判定手段と、を有する、製本装置。
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