JP6503846B2 - インクジェットプリンタおよび位置情報管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に波形状を付ける波形付与機構を備えるインクジェットプリンタ、および波形状の山頂位置および谷底位置に関する情報を管理する方法に関する。
インクジェットプリンタには、被記録媒体に波形状を付ける波形付与機構を備えたものがある(例えば、特許文献1を参照)。この場合、インクジェットヘッドのインク吐出面と被記録媒体との間のギャップが、インクジェットヘッドの走査方向において一定でなくなる。そこで、特許文献1のインクジェットプリンタでは、ギャップ情報を被記録媒体の走査方向全域にわたって取得し、取得されたギャップ情報に基づいて走査方向の位置ごとにインクの吐出タイミングを調整する。それにより、着弾位置の適正化および画質の向上が図られている。
ギャップ情報の取得では、まず、波形状の山頂部分と谷底部分とにおけるギャップ情報が離散的に取得される。次に、山頂部分と谷底部分の間の区間におけるギャップ情報が、山頂部分のギャップと谷底部分のギャップとを極値とした近似曲線により算出されて補間される。近似曲線の導出には、走査方向における山頂部分と谷底部分との間の距離等のデータを要し、そのデータに波形付与機構の設計条件を流用している。つまり、山頂部分および谷底部分の走査方向における実際の位置が波形付与機構の設計段階で意図された位置にあるという想定の下、ギャップ情報が離散的に取得されて補間されており、更にはそのギャップ情報に基づき吐出タイミングが調整されている。
特開2013−212585号公報
しかし、山頂部分および谷底部分の走査方向における位置は、波形付与機構の経年劣化およびその他の要因で、微妙に変化する可能性がある。実際の位置が意図された位置から走査方向にずれると、実際には山頂部分または谷底部分に該当しない位置でのギャップが近似曲線の極値とみなされる。すると、被記録媒体に実際に生じる波形状に対して近似曲線の近似精度が低下する。それにより、ギャップ情報の正確性が低下し、着弾位置の適正化および画質の向上も困難となる。
本発明は、被記録媒体に波形状を生じさせる波形付与機構を備えたインクジェットプリンタにおいて、波形状の山頂位置および谷底位置を示す情報の正確性を改善することを目的とする。
本発明の一形態に係るインクジェットプリンタは、インクを吐出するノズルおよび前記ノズルが開口するノズル面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを搭載し、前記ノズルが被記録媒体と前記ノズル面の法線方向に対向可能なように、前記ノズル面と平行な走査方向に前記インクジェットヘッドを移動可能なキャリッジと、前記法線方向において前記ノズル面に近づけられた第1所定数の山頂部分と前記法線方向において前記山頂部分よりも前記ノズル面から遠ざけられた第2所定数の谷底部分とが前記走査方向に交互に並ぶ波形状を前記被記録媒体に付ける波形付与機構と、前記第1所定数の山頂部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第1所定数の山頂位置および前記第2所定数の谷底部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第2所定数の谷底位置からなり、前記第1所定数と前記第2所定数の和である総数の山谷位置を示す山谷位置情報を記憶するメモリを有する制御部と、を備え、前記制御部は、前記被記録媒体と前記ノズル面との間の前記法線方向におけるギャップについて、前記走査方向に異なり、前記総数よりも多数の複数のギャップ情報取得位置それぞれでの前記ギャップを示すギャップ情報を取得するギャップ情報取得処理と、前記ギャップ情報取得処理で取得された前記ギャップ情報に基づき、前記複数のギャップ情報取得位置から前記総数の前記山谷位置を選び直し、選び直された前記総数の前記山谷位置を示す最新山谷位置情報を取得する位置情報取得処理と、所定の更新条件を満たす場合に、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報を前記メモリに新たに記憶する位置情報記憶処理と、前記メモリに記憶されている前記最新山谷位置情報に基づき、前記インクジェットヘッドの前記走査方向の位置ごとにインクの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、を実行する。
本発明の一形態に係る位置情報管理方法は、インクを吐出するノズルおよび前記ノズルが開口するノズル面を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを搭載し、前記ノズルが被記録媒体と前記ノズル面の法線方向に対向可能なように、前記ノズル面と平行な走査方向に前記インクジェットヘッドを移動可能なキャリッジと、前記法線方向において前記ノズル面に近づけられた第1所定数の山頂部分と前記法線方向において前記山頂部分よりも前記ノズル面から遠ざけられた第2所定数の谷底部分とが前記走査方向に交互に並ぶ波形状を前記被記録媒体に付ける波形付与機構と、前記第1所定数の山頂部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第1所定数の山頂位置および前記第2所定数の谷底部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第2所定数の谷底位置からなり、前記第1所定数と前記第2所定数の和である総数の山谷位置を示す山谷位置情報を記憶するメモリを有する制御部と、を備えるインクジェットプリンタのための位置情報管理方法であって、前記被記録媒体と前記ノズル面との間の前記法線方向におけるギャップについて、前記走査方向に異なり、前記総数よりも多数の複数のギャップ情報取得位置それぞれでの前記ギャップを示すギャップ情報を取得するギャップ情報取得処理と、前記ギャップ情報取得処理で取得された前記ギャップ情報に基づき、前記複数のギャップ情報取得位置から前記総数の前記山谷位置を選び直し、選び直された前記総数の前記山谷位置を示す最新山谷位置情報を取得する位置情報取得処理と、所定の更新条件を満たす場合に、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報を前記メモリに新たに記憶する位置情報記憶処理と、を備える。
前記構成によれば、波形付与機構の経年劣化等を要因として、山谷位置が当初の想定から走査方向に変化したとしても、山谷位置情報を変化後の山谷位置と整合させることができ、山谷位置情報の正確性が高く維持される。そのため、山谷位置情報の正確性に影響を受ける種々の精度、例えばインクの吐出タイミングの適正性を高く維持でき、着弾位置の適正性および画質も高く維持できる。
本発明によれば、山頂位置および谷底位置を示す情報の正確性を改善できる。
図1Aは、第1実施形態に係るインクジェットプリンタの側断面図であって図2AのIA-IA線に沿った断面図である。図1Bは、図2AのIB-IB線に沿った断面図である。 図2Aは、図1AのIIA矢視図である。図2Bは、図2AのIIB矢視図である。図2Cは、図2AのIIC矢視図である。 図3は、図1Aに示すインクジェットプリンタのブロック図である。 図4は、図3に示す制御部によって実行される印刷処理を示すフローチャートである。 図5Aは、図3に示す制御部によって実行される情報更新処理を示すフローチャートである。図5Bは、図3に示す制御部によって実行される手動調整処理を示すフローチャートである。 図6A−Bは、図5Aに示すギャップ情報取得処理および位置情報取得処理の説明図である。 図7A−Bは、図5Bに示す離散パターン記録処理の説明図である。 図8は、第2実施形態に係る情報更新処理を示すフローチャートである。 図9は、図8に示すギャップ情報取得処理および位置情報取得処理の説明図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。同一のまたは対応する要素については、全図を通じて同一の参照符号を付し、詳細な説明の重複を省略する。
(第1実施形態)
図1Aに示すように、インクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」という)1は、搬送路3に沿ってシート状の被記録媒体Pを搬送する搬送部2、および搬送中の被記録媒体Pにインクを吐出して被記録媒体Pに画像を記録する記録部4を備える。搬送部2および記録部4はプリンタ1の筐体(図示せず)に収容され、搬送路3は筐体内に形成される。
[記録部]
記録部4は、プラテン10、キャリッジ11およびインクジェットヘッド12を有する。プラテン10は、左右方向に長尺の平板状であり、搬送中の被記録媒体Pを下から支持できる。キャリッジ11は、プラテン10よりも上方で左右方向に延びるガイドレール(図示せず)に支持され、ガイドレールに沿って左右方向に移動する。インクジェットヘッド12は、インクを吐出するノズル13(図2A参照)、およびノズル13が開口するノズル面14を有し、ノズル面14を水平に向けた状態でキャリッジ11に搭載される。ノズル13は、プラテン10またはこれに支持されている被記録媒体Pとノズル面14の法線方向(上下方向)に対向する。ノズル面14はキャリッジ11の走査方向(左右方向)と平行である。
[搬送部]
搬送部2は、給送ローラ20(図3参照)、搬送ローラ部21および排出ローラ部22を有する。搬送ローラ部21は、上下に並んだ搬送ローラ23およびピンチローラ24を有する。排出ローラ部22は、左右方向に配列された複数の排出ローラ対を有する。各排出ローラ対は、左右方向に延びる軸27上に設けられた排出ローラ25と、左右方向に延びる軸28上に設けられた拍車ローラ26とからなり、拍車ローラ26は排出ローラ25の上方に配置される。排出ローラ部22は搬送ローラ部21の前方に配置され、搬送路3は、搬送ローラ部21から前方へ直線的に延びて排出ローラ部22に至る直線部3aを含む。直線部3aにおける被記録媒体Pの搬送方向(前後方向であって前が下流)は、ノズル面14の法線方向にも走査方向にも垂直である。
搬送ローラ部21は、給紙トレイ(図示せず)から供給されてきた被記録媒体Pを両ローラ23,24で上下方向に挟持し、挟持した被記録媒体Pを直線部3aを介して排出ローラ部22へ搬送する。記録部4は搬送方向において搬送ローラ部21と排出ローラ部22との間に配置され、直線部3aで被記録媒体Pはプラテン10とノズル面14との間を通過する。排出ローラ部22は、搬送ローラ部21から直線部3aを介して搬送されてきた被記録媒体Pを複数の排出ローラ対で上下方向に挟持し、挟持した被記録媒体Pを排紙トレイ(図示せず)に排出する。
[波形付与機構]
図1A−Bおよび2A−Cに示すように、プリンタ1は、直線部3a通過中(換言すると、ノズル面14と対向中)の被記録媒体Pに波形状を付ける波形付与機構30を有する。本実施形態では、波形付与機構30が、複数のリブ31、複数のコルゲートプレート32および複数のコルゲート拍車33を有する。図2Aに示すように、リブ31、コルゲートプレート32およびコルゲート拍車33はいずれも、左右方向に配列される。リブ31の個数(以下、「第1所定数」という)は排出ローラ対と同数である。コルゲートプレート32の個数(以下、「第2所定数」という)はコルゲート拍車33と同数である。
図1Aに示すように、各リブ31は、プラテン10の上面から上方に突出し、上面の前端部から後方に延びる。図1Bに示すように、各コルゲートプレート32は、被係止部32a、湾曲部32bおよび押え部32cを有する。被係止部32aは、搬送ローラ部21の上ローラ(例えば、搬送ローラ23)の後上方で前述のガイドレール(図示せず)に係止される。湾曲部32bは、当該上ローラの外周面に沿って湾曲しつつ被係止部32aから前下方へ延びる。押え部32cは、平板状であり、湾曲部32bの下端部から前方に突出してプラテン10の上面の前端部に上から重なる。図2Aに示すように、複数のコルゲート拍車33は、前後方向において排出ローラ部22の近傍に配置されかつ左右方向に延びる軸33a上に設けられている。
図2Bに示すように、被記録媒体Pは、プラテン10の前端に差し掛かると、リブ31の上縁で下から支えられるとともに押え部32cの下面で上から押される。第1所定数のリブ31と第2所定数のコルゲートプレート32とは左右方向に交互に配列され、押え部32cの下面はリブ31の上縁よりも下方に位置する。そのため、被記録媒体Pには、リブ31の上縁で支持された第1所定数の山頂部分Mと、押え部32cとプラテン10との間に位置付けられた第2所定数の谷底部分Vとを左右方向に交互に並べた波形状が付けられる。山頂部分Mは上下方向においてノズル面14に近づけられており、谷底部分Vは上下方向において山頂部分Mよりもノズル面14から遠ざけられている。換言すると、山頂部分Mは、左右方向においてギャップが減少から増加に転じる境界の部分であり、谷底部分Vは、左右方向においてギャップが増加から減少に転じる境界の部分である。なお、「ギャップ」は、上下方向(ノズル面14の法線方向)における被記録媒体Pとノズル面14との間の距離をいう。
図1Aに示すように、排出ローラ部22での被記録媒体Pの挟持位置は、リブ31の上縁と上下方向において同位置に配置される。各排出ローラ対は、対応するリブ31と左右方向において同位置に配置される(図2A参照)。そのため、山頂部分Mは排出ローラ対で挟持される。図1Bに示すように、コルゲート拍車33の下端は、押え部32cの下面と上下方向において同位置(すなわち、排出ローラ部22での被記録媒体Pの挟持位置よりも下方)に配置される。各コルゲート拍車33は、対応するコルゲートプレート32と左右方向において同位置に配置される(図2A参照)。そのため、谷底部分Vは、上下方向において2軸27,28の間かつ左右方向において2排出ローラ対の間の空間を通り、コルゲート拍車33で上から押される。これにより、図2Cに示すように、排出ローラ部22の近傍でも被記録媒体Pに波形状が付けられる。
その結果として、直線部3a通過中の被記録媒体Pには、前後方向に延びる第1所定数の山頂部分Mおよび前後方向に延びる第2所定数の谷底部分Vが左右方向に交互に並ぶ波形状が付けられる。第1所定数および第2所定数は、互いに同数または一方が他方よりも1多い。第2所定数が第1所定数よりも1多いと、波形状の左右末端が谷底部分Vとなる。被記録媒体Pの左右エッジがコルゲートプレート32およびコルゲート拍車33で上から押されるので、左右エッジの浮上りを防止できる。例えば、第1所定数(山の数)を8、第2所定数(谷の数)を9、第1所定数と第2所定数との和(以下、単に「総数」という)を17としてもよい。
[制御部]
図3に示すように、プリンタ1は、搬送部2および記録部4を制御する制御部40を備える。制御部40は、CPU41、メモリ42、ASIC46、およびこれらを相互接続する内部バス49を有する。メモリ42は、ROM43、RAM44およびEEPROM45を含む。ROM43は、CPU41により実行される様々なプログラムを格納する。RAM44は、CPU41のプログラム実行時に用いるデータや信号を一時的に記憶する記憶領域に使用される。EEPROM45は、プリンタ1の電源オフ後も保持されるべき設定、フラグまたはデータを格納する。
ASIC46は、ドライバIC51−53、センサ61−64、読取り部5およびユーザインタフェース部(以下、「UI部」という)6と接続される。モータドライバIC51は、給送モータ54を駆動し、給送ローラ20、搬送ローラ23および排出ローラ25を回転させる。モータドライバIC52は、キャリッジモータ55を駆動し、キャリッジ11およびこれに保持されたインクジェットヘッド12を左右方向へ移動させる。ヘッドドライバIC53は、インクジェットヘッド12を駆動し、インクジェットヘッド12よりインクを吐出させる。ASIC46は、センサ61−64から出力された信号を入力する。なお、回転角センサ62は搬送ローラ23の回転角を検出し、位置センサ64はキャリッジ11の左右方向の位置を検出する。読取り部5は、被記録媒体Pに記録された画像を読み取る。ASIC46は、読取り部5に画像を読み取るよう指令を与え、また、読取り部5で読み取られた画像の画像情報を入力する。例えば、プリンタ1はいわゆる複合機であり、読取り部5はプリンタ1に一体化されたイメージスキャナである。
[受容部、報知部]
UI部6は、ユーザが指令、要求、ジョブまたは情報を入力する入力部としての側面を有する。ASIC46は、ユーザの入力を受容する受容部の一例である。UI部6は、制御部40で生成された情報をユーザに報知する報知部としての側面も有する。ユーザに報知される情報は、警報情報、および特定の操作を行うべき旨示す命令情報を含む。UI部6は、例えば筐体に取り付けられたタッチパネル、ボタン、スイッチおよびスピーカのように、プリンタ1と一体化されてもよい。タッチパネルは、ユーザの視覚に訴えかけて情報を報知する報知部の一例であり、入力部としての側面も有する。スピーカは、ユーザの聴覚に訴えかけて情報を報知する。UI部6は、制御部40と切断可能に接続されるプリンタ1外の端末装置で実現されてもよい(例えば、パーソナルコンピュータに装備されるキーボード、マウス、ディスプレイなど)。
[吐出タイミング決定処理]
制御部40は、印刷ジョブの入力を受容すると、ROM43に記憶されたプログラムに基づいて印刷ジョブ実行の指令をASIC46へ出力する。ASIC46は、この指令に基づいてセンサ61−64からの信号を監視しつつドライバIC51−53を駆動し、印刷処理S1(図4参照)を実行する。印刷ジョブは、被記録媒体Pに記録される画像情報や、被記録媒体Pの性状情報(サイズ、普通紙か光沢紙か等を示す情報)など、印刷処理S1に必要な種々情報を含む。
図4に示すように、印刷処理S1では、制御部40が、画像情報およびその他の情報に基づいてインクの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理S2を実行する。また、制御部40が、給送ローラ20を作動させ、被記録媒体Pを給紙トレイから直線部3aまで給送する給送処理S3を実行する。レジストセンサ61からの信号に基づき被記録媒体Pの先端が搬送ローラ部21に到達したと判断すると、制御部40は、回転角センサ62からの信号を監視しながら搬送ローラ部21および排出ローラ部22を作動させ、被記録媒体Pを搬送する搬送処理S4と、1パス分の画像記録処理S5とを繰り返す。全パス分の画像記録が終わると(S6:YES)、制御部40は、排出ローラ部22を作動させ、被記録媒体Pを排紙トレイに排出させる排出処理S7を実行する。被記録媒体Pに敢えて波形状を付けることで、被記録媒体Pの姿勢が安定化し、多量のインクが被記録媒体Pに浸透しても大きなカーリングやコックリングを防止できる。これにより、被記録媒体Pがプラテン10から不所望に浮き上がってノズル面14に当たるのを防止できる。
画像記録処理S5では、制御部40が、位置センサ64からの信号を監視しながらキャリッジ11を左右方向に移動させ、吐出タイミング決定処理S2で決定された吐出タイミングでインクジェットヘッド12よりインクを下方に吐出させ、被記録媒体Pの目標着弾位置にインクを着弾させる。吐出されたインクは、慣性で斜めに飛翔する。インクを目標着弾位置に着弾させるためには、インク飛翔時間または左右方向におけるインク飛翔距離に照らして、ノズル13が目標着弾位置の真上に到達する事前にインクを吐出する必要がある。一方、被記録媒体Pに波形状を付けると、ギャップが左右方向に一定でなくなる。目標着弾位置が山頂部分Mにあれば、ギャップが小さくなりインク飛翔距離が短くなるので、吐出タイミングを遅らせる必要がある。目標着弾位置が谷底部分Vにあれば、ギャップが大きくなりインク飛翔距離が長くなるので、吐出タイミングを早める必要がある。そこで、制御部40は、吐出タイミング決定処理S2において、目標着弾位置でのギャップに応じてインクの吐出タイミングを調整する。これにより、波形付与機構30を備えたプリンタ1において、着弾位置の適正化および画質の向上が図られる。
吐出タイミングを調整するために、制御部40は、被記録媒体Pの左右方向全域にわたってギャップを示すギャップ情報を取得する。そのために、メモリ42は、第1所定数の山頂位置および第2所定数の谷底位置を示す山谷位置情報71と、第1所定数の山頂位置および第2所定数の谷底位置それぞれでのギャップを示す離散ギャップ情報72とを記憶している。なお、「山頂位置」は、対応する山頂部分Mの左右方向における位置であり、「谷底位置」は、対応する谷底部分Vの左右方向における位置である。以下、山頂位置および谷底位置を区別せず説明する際、「山谷位置」という場合があり、第1所定数の山頂位置および第2所定数の谷底位置を「総数の山谷位置」と総称する場合がある。
左右方向全域にわたってギャップ情報を取得するにあたり、上下左右の二次元直交座標系で、ある山頂位置でのギャップ、およびこれと隣接する谷底位置でのギャップを極値とした曲線:z=f(x)を定義する(zがギャップ、xが左右方向の位置)。2つの極値は、メモリ42に記憶されている離散ギャップ情報72から得られる。曲線は、例えば3次曲線(z=f(x)が3次多項式)であり、メモリ42に記憶されている山谷位置情報71が示す山頂位置および谷底位置等を用いて導出される。そして、これら2位置間の区間でのギャップを示すギャップ情報が、当該曲線で補間される。この補間が、隣り合う山頂位置と谷底位置との間の区間全てについて行われる。
このように、制御部40は、吐出タイミング決定処理S2において、メモリ42に記憶されている山谷位置情報71および離散ギャップ情報72に基づき、インクジェットヘッド12(およびこれを保持するキャリッジ11)の左右方向の位置ごとに吐出タイミングを調整する。
[位置情報管理方法]
しかし、波形付与機構30によって被記録媒体Pに実際に付く波形状は、波形付与機構30の経年劣化およびその他の要因で変化する。例えば、プリンタ1の実用期間が長くなるにつれ、山谷位置が左右方向に変化する場合がある。そこで、本実施形態では、以下に説明する位置情報管理方法を用いて、メモリ42に記憶される山谷位置情報71をプリンタ1の実用中に更新し、山谷位置情報71を現状の山谷位置と整合させる。したがって、波形付与機構30を備えたプリンタ1の実用期間が長くなっても、山谷位置情報71の正確性に影響を受ける種々の精度(例えば、ギャップ情報の正確性、吐出タイミングの適正性、着弾位置の精度および画質)を高く維持できる。
メモリ42は、位置情報管理方法を実施するためのプログラムを記憶し、CPU41が当該プログラムを実行することで当該方法がプリンタ1で使用される。例えば、プログラムは、プリンタ1の出荷前にROM43に記憶される。その他、プログラムは、これを実装せずに出荷されたプリンタのユーザに電気通信回線を通じて実用中に提供され、その制御部にインストールされてもよい。プログラムの一部がプリンタと電気通信回線を通じて接続可能なサーバ上にあってもよく、当該方法をプリンタとサーバとで分担実施してもよい。また、プリンタ1が読取り部5を一体に備えない場合には、プリンタ1に外付けされたイメージスキャナを用いて当該方法が実施されてもよい。以下、特段断らない限り、プリンタ1において当該方法の実施が完結する場合について説明する。
山谷位置情報71には、初期山谷位置情報71iおよび最新山谷位置情報71nが含まれる。初期山谷位置情報71iは、山谷位置の初期値を示す情報であり、プリンタ1の出荷前にメモリ42の第1領域に永続的に記憶される。例えば、初期値は、プリンタ1の設計段階または製造段階で想定された工場出荷値である。最新山谷位置情報71nは、山谷位置の最新値を示す情報であり、プリンタ1の実用中に制御部40によって取得され、メモリ42の第2領域に更新記憶されていく。ROM43は第1領域の一例であり、EEPROM45は第2領域の一例である。
また、離散ギャップ情報72は、初期離散ギャップ情報72iおよび最新離散ギャップ情報72nを含む。初期離散ギャップ情報72iは、山谷位置でのギャップの初期値を示す情報であり、メモリ42の第1領域に永続的に記憶される。最新離散ギャップ情報72nは、山谷位置でのギャップの最新値を示す情報であり、プリンタ1の実用中に制御部40によって取得され、メモリ42の第2領域に更新記憶されていく。
最新情報71n,72nは、制御部40が情報更新処理S10(図5A参照)を実行することで、取得および更新記憶される。情報更新処理S10はプリンタ1の実用中に繰返し実行される。プリンタ1が出荷されてから初回の情報更新処理S10が完了するまでの間、メモリ42は、初期情報71i,72iのみを記憶している状態にある。初回の情報更新処理S10は、プリンタ1の電源が初めてオンになると実行される初期導入処理の一環で実行されてもよい。その場合、プリンタ1の設置環境または個体差の影響で開梱直後より山谷位置が工場出荷値からずれる状況にあっても、初回の印刷処理S1の事前に山谷位置情報を修正できる。
2回目以降の情報更新処理S10は、前回の情報更新処理S10から所定期間経過するたびに行われてもよい。制御部40は、情報更新処理S10により最新山谷位置情報71nの更新記憶が所定期間行われていない場合に、その旨示す警報情報、または情報更新処理S10の実行指令を入力すべき旨示す命令情報を生成し、当該情報をユーザに報知するようUI部6(報知部)に指令を与える。それにより、古い情報が保存され続けるのを防ぐことができる。なお、情報更新処理S10は、前回の情報更新処理S10から所定枚数の印刷処理S1を行うたびに行われてもよい。
更に、制御部40は、ユーザによる最新離散ギャップ情報72nの入力を受容し、このような形で取得した最新離散ギャップ情報72nを更新記憶する手動調整処理S20(図5B参照)を実行する。つまり、このプリンタ1では、ユーザが、最新離散ギャップ情報72nを調整またはカスタマイズすることを許容されている。制御部40は、手動調整処理S20において、ユーザによる調整またはカスタマイズを支援する。また、制御部40は、手動調整処理S20において、それ以前に実行された情報更新処理S10で取得された最新情報71n,72nを活用する。
以下、情報更新処理S10(図5A参照)および手動調整処理S20(図5B参照)の内容について説明する。
[情報更新処理]
図5Aに示すように、制御部40は、情報更新処理S10において、ギャップ情報取得処理S11、位置情報取得処理S12、離散ギャップ情報取得処理S13、および更新条件判定処理S14を順次実行する。
[ギャップ情報取得処理]
ギャップ情報取得処理S11では、制御部40が、走査方向に異なる複数のギャップ情報取得位置でのギャップを示す複数のギャップ情報を取得する。本実施形態では、ギャップ情報取得処理S11が、全域パターン記録処理S111およびパターン読取り処理S112を含む。
全域パターン記録処理S111は、給紙トレイに被記録媒体Pが存在することが前提となり、光沢紙は普通紙と比べて剛性が強く波形状が付きにくい。そこで、制御部40は、まず、普通紙が給紙トレイにセットされているか確認すべき旨、セットされてなければそうすべき旨示す命令情報を生成し、当該情報をユーザに報知させるようにUI部6(報知部)に指令を与える。これにより、ユーザ協力の下、普通紙を用いて全域パターン記録処理S111を実行でき、鮮明な波形状に基づいて精度よく山谷位置を検知できる。
給紙トレイの取外しおよび再装着を検知すると、制御部40は、給送ローラ20および搬送ローラ部21を作動させて被記録媒体Pを給紙トレイから所定のパターン記録位置まで搬送し、被記録媒体Pを当該位置で停止させる。次に、制御部40が、キャリッジ11を左右方向の一方向(例えば、右方)に移動させつつインクジェットヘッド12よりインクを吐出させ、それにより、複数本の直線L1(図6B参照)が被記録媒体Pの複数のギャップ情報取得位置に記録される。次に、キャリッジ11を左右方向の他方向(例えば、左方)に移動させつつインクジェットヘッド12よりインクを吐出させ、それにより、複数本の斜線L2(図6B参照)が被記録媒体Pの複数のギャップ情報取得位置に記録される。このようにキャリッジ11が1往復する間に、全域テストパターン81(図6A参照)が被記録媒体Pに記録される。次に、制御部40は、排出ローラ部22を作動させ、被記録媒体Pを排紙トレイに排出させる。
パターン読取り処理S112では、制御部40は、排紙トレイに排出された被記録媒体Pを読取り部5にセットしてから読取り部5を作動させる指令を入力すべき旨示す命令情報を生成し、当該情報をユーザに報知させるようにUI部6(報知部)に指令を与える。読取り部5を作動させる指令の入力を受容すると、制御部40は、読取り部5を作動させ、読取り部5で読み取られた全域テストパターン81(図6A参照)の画像情報を入力および取得する。
図6Aおよび6Bに示すように、全域テストパターン81は、左右方向に配列された複数の単位パターン81aからなる。単位パターン81aは、1本の直線L1と1本の斜線L2からなり、ギャップ情報取得位置に記録される。直線L1は、前後方向に延びる。斜線L2は、前後方向に対して左右方向に若干傾斜して直線L1と交差する。全域パターン記録処理S111では、印刷処理S1とは異なり、目標着弾位置でのギャップに応じた吐出タイミングの調整を行わない。換言すると、被記録媒体Pには波形状が付いておらずギャップが左右方向において仮想値で一定になっているとの仮想の下、吐出タイミングを決定する。そして、吐出タイミングは、このような仮想の下で、全ての斜線L2を対応する直線L1と特定位置(例えば、直線L1の中点)で交差させるようなタイミングに決定されている。「仮想値」は、波形付与機構30によって波形状を付けられた被記録媒体Pのギャップの代表値であって、山頂位置でのギャップの初期値よりも大きく谷底位置でのギャップの初期値よりも小さく、例えばこれら2初期値の中央値である。
全域パターン記録処理S111の実行時、実際には被記録媒体Pに波形状が付いている。ギャップが仮想値と異なると、斜線L2が、上記仮想の下で記録されるはずだった位置から左右方向にずれた位置に記録され、斜線L2と直線L1の交点が上記特定位置から前後方向にずれる。交点のずれ方向は、ギャップが仮想値よりも大きいときと、ギャップが仮想値よりも小さいときとで前後逆となる。交点のずれ量は、ギャップの仮想値からのずれ量と比例する。したがって、ギャップ情報取得位置でのギャップが、当該位置に記録されている単位パターン81aの交点位置で可視化される。したがって、パターン読取り処理S112で取得された全域テストパターン81の画像情報は、複数のギャップ情報取得位置それぞれでのギャップを示すギャップ情報を内在するものとして取り扱える。ギャップ情報は、間接的にでもギャップを示している情報であれば足り、ギャップそのものを示す情報である必要はない。
複数のギャップ情報取得位置は、被記録媒体Pの左右幅の略全域にわたって設定され、全域テストパターン81は、左右方向に長尺である。複数のギャップ情報取得位置は、総数よりも多数であり、また、メモリ42に記憶されている山谷位置情報71が示す総数の山谷位置とその他の位置とが含まれる。ここでの山谷位置情報71としては、初期山谷位置情報71iが必ず用いられていてもよく、既にメモリ42に記憶されている最新山谷位置情報71nが優先的に用いられていてもよい。
ギャップ情報取得位置が総数よりも多数であるので、次の処理S12において、山谷位置の最新値を選び直す処理を実現できる。また、単位パターン81a同士の間隔が、山谷位置同士の間隔よりも狭い。単位パターン81a同士の間隔は、ある任意の斜線L2が対応する直線L1とは別の直線と交差することのないような範囲で極力短くなるように設定される。
[位置情報取得処理]
図5Aに戻り、位置情報取得処理S12では、制御部40が、ギャップ情報取得処理S11で取得されたギャップ情報(例えば、全域テストパターン81の画像情報)に基づき、複数のギャップ情報取得位置から総数の山谷位置を選び直し、選び直された総数の山谷位置を示す最新山谷位置情報71nを取得する。本実施形態では、位置情報取得処理S12が、探索範囲設定処理S121および山谷位置選択処理S122を含む。
探索範囲設定処理S121では、制御部40が、左右方向に区分された総数の探索範囲82(図6Aおよび6B参照)を設定する。総数の探索範囲82は、メモリ42に記憶されている山谷位置情報71が示す総数の山谷位置と一対一で対応する。「一対一で対応」とは、各山谷位置が対応する探索範囲82内に収まる一方、2以上の山谷位置が1つの探索範囲82内には収まることがないように、各探索範囲82が設定されることをいう。そして、各探索範囲82には、対応する山谷位置だけでなく、幾つかのギャップ情報取得位置が収まる。山谷位置選択処理S122では、制御部40が、ある探索範囲82(図6B参照)内で取得可能な複数のギャップから極値を探し当てる。
本実施形態では、複数の単位パターン81a(およびその背景)の画像情報が1つの探索範囲82内に含まれ、これら単位パターン81aの中から、斜線L2と直線L1との交点の特定位置からのずれ量が最大のものを探索する。前述のとおり、交点のずれ量はギャップの仮想値からのずれ量と比例するので、ずれ量が最大であることは、探索範囲内におけるギャップの極値を示すことと同等である。山谷位置が対応する探索範囲82の中央に位置するように探索範囲82を設定してもよい。それにより、探索範囲82内で取得されるギャップが単調増加または単調減少し、極値を探索できない事態を避けられる。
そして、探索範囲82内でギャップが極値となるギャップ情報取得位置(本実施形態では、交点のずれ量が最大となる単位パターン81aが記録されている位置)が、当該探索範囲82と対応した山谷位置の最新値として選び直される。以上の操作が、全ての探索範囲82を対象に行われ、それにより総数の山谷位置の最新値が揃う。制御部40は、このように選択された総数の山谷位置を示す情報を最新山谷位置情報71nとして取得する。
[離散ギャップ情報取得処理]
離散ギャップ情報取得処理S13では、制御部40が、位置情報取得処理S12で選び直された総数の山谷位置でのギャップの最新値を示す情報を最新離散ギャップ情報72nとして取得する。換言すると、位置情報取得処理S12で探索されたギャップの極値が、ギャップの最新値として選び直される。このように、位置情報取得処理S12でギャップを参照する関係上、当該処理S13は位置情報取得処理S12に付随して簡便に行える。
[更新条件判定処理、位置情報記憶処理、リセット処理]
更新条件判定処理S14では、制御部40が、所定の更新条件を満たすか否かを判定する。更新条件判定処理S14およびその後の処理S15−S17は、仮に位置情報取得処理S12で明らかに誤りと認められる情報が取得された場合に、その情報が闇雲にメモリ42の第2領域に上書きされ、その後の印刷処理S1で誤情報に基づき吐出タイミングが決定されてしまう事態を防止することを目的とする。更新条件はこのような目的を達成できれば、どのように設定されていてもよい。
本実施形態では、更新条件の成否が、総数の山谷位置の最新値について一括して判定される。一例として、更新条件は、総数の山谷位置の最新値のうち、初期値に対する差分(すなわち、左右方向の位置ずれ量)が許容範囲内に収まったものが所定数以上であるという条件でもよい。所定数は総数そのものに設定されていてもよく、その場合、全ての最新値が許容範囲に収まっているときにのみ更新条件を満たし、1つでも許容範囲外にあれば更新条件を満たさない。
更新条件を満たす場合(S14:YES)、制御部40は、位置情報取得処理S12で取得された最新山谷位置情報71nをメモリ42に新たに記憶する位置情報記憶処理S15を実行する。最新山谷位置情報71nはメモリ42の第2領域に更新記憶される。この情報更新処理S10が初回であれば、最新山谷位置情報71nが第2領域に初めて記憶されることになる。2回目以降であれば、最新山谷位置情報71nは第2領域に上書きされる。なお、このとき、初期山谷位置情報71iは第1領域で維持される。併せて、制御部40は、離散ギャップ情報取得処理S13で取得された最新離散ギャップ情報72nをメモリ42に新たに記憶するギャップ情報記憶処理S16を実行する。記憶の要領については、最新山谷位置情報71nと同様である。なお、最新情報71n,72nが取得されてから第2領域に記憶されるまでの間、最新情報71n,72nはRAM44で一時的に保管される。
以上で、情報更新処理S10が終了する。情報更新処理S10は定期的に実行されるので、現状の山谷位置が初期値と異なっていたとしても、第2領域に記憶されている山谷位置情報を現状の山谷位置と整合させることができる。制御部40は、吐出タイミング決定処理S2において、第2領域に記憶されている最新離散ギャップ情報72n、および第2領域に記憶されている最新山谷位置情報71nに基づき、インクジェットヘッド12の左右方向の位置ごとに吐出タイミングを調整する。そのため、現状の山谷位置に即して吐出タイミングおよび着弾位置の適正化を図ることができる。
最新山谷位置情報71nは上書きされていくので、プリンタ1の実用期間が長くなり情報更新処理S10の実行回数が多くなっても、メモリ42の容量が山谷位置情報で圧迫されない。このため、メモリ42の容量を小さくすることができる。また、初期山谷位置情報71iは第1領域で永続的に記憶されるので、情報更新処理S10を繰り返していくなかで、情報に何らかの不具合が生じたとしても、初期山谷位置情報71iを用いて簡単に初期化できる。その一例が、次のリセット処理S17である。
更新条件を満たさない場合(S14:NO)、制御部40は、例えばリセット処理S17を実行する。リセット処理S17において、制御部40は、最新山谷位置情報71nをRAM44から破棄し、第1領域に記憶されている初期山谷位置情報71iを第2領域に上書きし、最新山谷位置情報71nが初期化される。これにより、更新条件を満たさない情報が取得されても、そのような情報に基づき吐出タイミングが決定されるのを防ぐことができる。このリセット処理S17に代え、第2領域に保存されている最新山谷位置情報71nを維持してもよい。
[手動調整処理]
図5Bに示す手動調整処理S20は、ユーザから当該処理S20の実行要求の入力を受容すると開始する。一例として、情報更新処理S10が終了すると、制御部40は、手動調整処理S20の実行要否をUI部6(入力部)で入力すべき旨示す命令情報を生成し、当該情報をユーザに報知させるようにUI部6(報知部)に指令を与える。手動調整処理S20において、制御部40は、離散パターン記録処理S21およびギャップ情報受付処理S22を順次実行する。
[離散パターン記録処理]
離散パターン記録処理S21では、制御部40が、給送ローラ20および搬送ローラ部21を作動させて被記録媒体Pを給紙トレイから所定位置まで搬送し、被記録媒体Pを当該位置で停止させる。次に、制御部40が、キャリッジ11を左右方向の一方向(例えば、右方)に移動させつつインクジェットヘッド12よりインクを吐出させ、それにより、最新山谷位置情報71nが示す総数の山谷位置それぞれに複数の第1模様87(図7B参照)が記録される。次に、キャリッジ11を左右方向の他方向(例えば、左方)に移動させつつインクジェットヘッド12よりインクを吐出させ、それにより、最新山谷位置情報71nが示す総数の山谷位置それぞれに複数の第2模様88(図7B参照)が記録される。このようにキャリッジ11が1往復する間に、離散テストパターン86(図7A参照)が被記録媒体Pに記録される。次に、制御部40は、排出ローラ部22を作動させ、被記録媒体Pを排紙トレイに排出させる。
図7Aに示すように、離散テストパターン86は、左右方向に配列された総数の単位パターン86aからなる。図7Bに示すように、単位パターン86aは、複数の第1模様87および複数の第2模様88からなり、山谷位置(最新値)に記録される。第1模様87は第2模様88と一対一で対応する。前後方向において同位置に記録された第1模様87と第2模様88とが1つの組を構成し、複数の組が前後方向に配列される。一例として、模様87,88の組数は9である。
なお、被記録媒体Pには、単位パターン86aの近くに、当該単位パターンがいずれの山谷位置に記録されたのかを表す第1識別子(例えば、アルファベット)が印字される。また、各単位パターン86aにおいて、模様87,88の組の近くに、その組が何段目かを表す第2識別子(例えば、通し番号)が印字される。これら識別子は、後述の処理S22において制御部40とユーザとの間での情報交換の便宜を図るために印字される。
第1模様87も第2模様88も、複数の長方形が左右に並ぶ模様である。各単位パターン86aにおいて、複数の第1模様87は、同一の吐出タイミングでインクを吐出することによって形成される。複数の第2模様88は、異なる吐出タイミングでインクを吐出することによって形成される。中央の第2模様88(第2識別子:5)に関しては、吐出タイミングが、対応する第1模様87の長方形間にできた空白部分を自身の長方形で埋め合わせて被記録媒体Pに左右方向に延びる長方形が記録されるようなタイミングに決定される。中央の第2模様88から前後方向一方に離れるにつれ(第2識別子:1〜4)、吐出タイミングが順次に遅くなるように調整され、中央の第2模様88から前後方向他方に離れるにつれ(第2識別子:6〜9)、吐出タイミングが順次に早くなるように調整される。
第2模様88形成時の吐出タイミングは、山谷位置の最新値と、山谷位置でのギャップの最新値または初期値とに基づき決定される。吐出タイミングの決定に用いたギャップの値が今回の離散パターン記録処理S21中の現実のギャップと一致していれば、中央の模様87,88の組は、想定どおり左右方向に延びる長方形を形成する。一方、ギャップは被記録媒体Pの性状(例えば、剛性)に影響される。今回の離散パターン記録処理S21で用いた被記録媒体Pの性状が、最新値取得時に用いた被記録媒体Pまたは初期値で想定されている被記録媒体Pの性状と異なると、吐出タイミングの決定に用いたギャップの値と現実のギャップとの間にずれが生じる。そのため、第2模様88が、想定の位置から一斉に左右方向にずれた位置に記録される。すると、図7Bに示すように、中央の模様87,88の組(第2識別子:5)で、第1模様87の空白部分の一部が細線(被記録媒体Pが白色の場合、細白線)となって現れる。逆に、別のいずれかの組(例えば、図7Bにおいて第2識別子「6」が付された組)では、想定では白線が現れるはずであったのに、吐出タイミングの調整によってギャップのずれが相殺され、左右方向に延びる長方形となる。
[ギャップ情報受付処理]
制御部40は、離散パターン記録処理S21が終わると(被記録媒体Pの排紙トレイへの排出を終わると)、ギャップ情報受付処理S22を開始する。まず、制御部40は、指定された1つの単位パターンにおいて何段目の模様87,88の組が左右方向に延びる長方形の画像となっているのかを入力すべき旨示す命令情報を生成し、当該情報がユーザに報知されるようにUI部6(報知部)に指令を与える。具体例として、「パターンAの1〜9のうち長方形になっている番号を入力してください」といった命令情報がタッチパネル等の表示機器に表示される。ここで、「A」は被記録媒体Pに記録された第1識別子を示し、「1〜9」は被記録媒体Pに記録された第2識別子を示す。ユーザは、UI部6(報知部)で報知された情報に基づいて、UI部6(入力部)に探し出した組を入力し、制御部40は、ASIC46において当該入力を受容する。受容すると、入力された組の第2模様88の吐出タイミング調整量に基づいて、指定した単位パターンと対応する山谷位置でのギャップの最新値を取得する。この一連の操作が、全ての単位パターンについてユーザの入力を受容するまで繰り返される。その結果、制御部40は、総数の山谷位置でのギャップを受容する。
最新山谷位置情報71nが示す山谷位置でのギャップは、模様87,88の組によって示され、ユーザが模様87,88の組のいずれかを選択して入力する操作は、当該山谷位置でのギャップを示すギャップ情報を入力する操作と同等である。本実施形態では、情報更新処理S10で自動的に取得された最新山谷位置情報71nをギャップ情報の手動調整に反映でき、実際には山谷位置に該当しない位置でのギャップを調整しているといった不合理が解消される。
(第2実施形態)
[メディアセンサ]
次に、図8および9を参照して第2実施形態について説明する。図8に示すように、第2実施形態に係る情報更新処理S60では、ギャップ情報取得処理S61においてキャリッジ11に搭載されたメディアセンサ63(図1Aおよび3参照)の出力を利用する。メディアセンサ63は、反射型光学センサであり、検査光を下方に射出する。メディアセンサ63が被記録媒体Pからの反射光を受けるとメディアセンサ63の信号出力値[V]が所定値を超え、プラテン10からの反射光を受けるとメディアセンサ63の信号出力値が所定値を下回る。制御部40は、メディアセンサ63からの信号と位置センサ64からの信号に基づき、プラテン10に支持されている被記録媒体Pの左右幅、左右エッジの位置を測定できる。
本件発明者は、波形状が付いた被記録媒体Pがプラテン10に支持されている状態でキャリッジ11を左右方向の一方向に移動させたときに得られるメディアセンサ63の信号とレーザ変位計の測定値とを比較した結果、メディアセンサ63の信号出力値[V]はレーザ変位計の測定値[mm]と負の相関を有する(信号出力値が大きいほど被記録媒体Pがノズル面14に近くギャップが小さい)との知見を得た。そこで、ギャップは、専用の変位計を用いなくとも、従前のプリンタ1に搭載されているメディアセンサ63からの信号に基づいて計測され得ると着想した。
[ギャップ情報取得処理]
本実施形態の情報更新処理S60において、ギャップ情報取得処理S61は、印刷処理S1中に行われる。図9に横軸をキャリッジ位置、縦軸にメディアセンサ63の信号出力値とするグラフで示すように、制御部40は、メディアセンサ63から得られる信号出力値を位置センサ64の測定値と紐付けしてRAM44に保管する。この信号出力値は、紐付けされた位置でのギャップを示すことになり、当該紐付けされた位置がギャップ情報取得位置に相当する。ギャップ情報取得位置の個数は、メディアセンサ63および位置センサ64の応答周波数によって制限を受けるが、山谷位置の総数と比べると大いに多数であり、ギャップ情報取得位置は略連続的なものとなる。
このようにしてギャップ情報が取得された後は、第1実施形態と同様にして総数の探索範囲82を設定したうえで山谷位置の最新値が選び直され、最新山谷位置情報が取得される。併せて、当該山谷位置の最新値のギャップを示す最新離散ギャップ情報が取得される。本実施形態では、ユーザの協力(全域パターンが記録された被記録媒体Pを読取り部5にセットする作業)を要さず、印刷処理S1の一環としてギャップ情報を取得できる。そのため、性状ごとに山谷位置情報および離散ギャップ情報を取得し、第2領域に性状ごとの最新山谷位置情報および最新離散ギャップ情報を記憶させてもよい(例えば、A4普通紙用の最新山谷位置情報、A4光沢紙用の最新山谷位置情報、A3用の最新山谷位置情報など)。また、読取り部5を用いたテストパターンの読取りを要せず、イメージスキャナを一体に有していないプリンタ1でも簡便に実現可能である。
(変形例)
これまで実施形態について説明したが、上記構成は本発明の趣旨の範囲内で適宜追加、変更または削除可能である。
1 インクジェットプリンタ
6 ユーザインタフェース部(報知部)
11 キャリッジ
12 インクジェットヘッド
13 ノズル
14 ノズル面
30 波形付与機構
40 制御部
42 メモリ
43 ROM(第1領域)
45 EEPROM(第2領域)
46 ASIC(受容部)
71 山谷位置情報
71i 初期山谷位置情報
71n 最新山谷位置情報
72 離散ギャップ情報
72i 初期離散ギャップ情報
72n 最新離散ギャップ情報
P 被記録媒体
M 山頂部分
V 谷底部分
S2 吐出タイミング決定処理
S11,S61 ギャップ情報取得処理
S12 位置情報取得処理
S121 探索範囲設定処理
S122 山谷位置選択処理
S13 離散ギャップ情報取得処理
S14 更新条件判定処理
S15 位置情報記憶処理
S16 ギャップ情報記憶処理
S17 リセット処理
S21 離散パターン記録処理(テストパターン記録処理)
S22 ギャップ情報受付処理

Claims (10)

  1. インクを吐出するノズルおよび前記ノズルが開口するノズル面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを搭載し、前記ノズルが被記録媒体と前記ノズル面の法線方向に対向可能なように、前記ノズル面と平行な走査方向に前記インクジェットヘッドを移動可能なキャリッジと、
    前記法線方向において前記ノズル面に近づけられた第1所定数の山頂部分と前記法線方向において前記山頂部分よりも前記ノズル面から遠ざけられた第2所定数の谷底部分とが前記走査方向に交互に並ぶ波形状を前記被記録媒体に付ける波形付与機構と、
    前記第1所定数の山頂部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第1所定数の山頂位置および前記第2所定数の谷底部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第2所定数の谷底位置からなり、前記第1所定数と前記第2所定数の和である総数の山谷位置を示す山谷位置情報を記憶するメモリを有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記被記録媒体と前記ノズル面との間の前記法線方向におけるギャップについて、前記走査方向に異なり、前記総数よりも多数の複数のギャップ情報取得位置それぞれでの前記ギャップを示すギャップ情報を取得するギャップ情報取得処理と、
    前記ギャップ情報取得処理で取得された前記ギャップ情報に基づき、前記複数のギャップ情報取得位置から前記総数の前記山谷位置を選び直し、選び直された前記総数の前記山谷位置を示す最新山谷位置情報を取得する位置情報取得処理と、
    所定の更新条件を満たす場合に、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報を前記メモリに新たに記憶する位置情報記憶処理と、
    前記メモリに記憶されている前記最新山谷位置情報に基づき、前記インクジェットヘッドの前記走査方向の位置ごとにインクの吐出タイミングを決定する吐出タイミング決定処理と、を実行する、インクジェットプリンタ。
  2. 前記制御部は、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報が示す前記総数の前記山谷位置それぞれでの前記総数のギャップを示す最新離散ギャップ情報を取得する離散ギャップ情報取得処理と、前記所定の更新条件を満たす場合に、前記離散ギャップ情報取得処理で取得された前記最新離散ギャップ情報を前記メモリに新たに記憶するギャップ情報記憶処理と、を更に実行し、
    前記制御部は、前記吐出タイミング決定処理において、前記メモリに記憶されている前記最新山谷位置情報および前記最新離散ギャップ情報に基づき、前記吐出タイミングを決定する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記複数のギャップ情報取得位置が、前記位置情報取得処理前に前記メモリに記憶されている前記山谷位置情報が示す前記総数の前記山谷位置とその他の位置とを含む、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記メモリは、前記総数の前記山谷位置の初期値を示す初期山谷位置情報を永続的に記憶する第1領域と、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報を更新記憶していく第2領域とを有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記制御部は、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報が前記更新条件を満たさない場合に、前記第1領域に記憶されている前記初期山谷位置情報を前記第2領域に記憶させるリセット処理を実行する、請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記制御部は、
    ユーザの入力を受容する受容部を有し、
    前記位置情報取得処理において、前記最新山谷位置情報を前記受容部で受容された情報によらず取得し、
    前記制御部は、
    前記波形付与機構により前記波形状が付いた前記被記録媒体に前記キャリッジを前記走査方向に移動させながら前記インクジェットヘッドよりインクを吐出させ、前記メモリに記憶されている前記最新山谷位置情報が示す前記総数の前記山谷位置それぞれでの前記ギャップを示す前記総数のテストパターンを前記被記録媒体に記録するテストパターン記録処理と、
    前記受容部で、前記最新山谷位置情報が示す前記総数の前記山谷位置での前記ギャップ情報の入力を受容するギャップ情報受付処理と、
    を実行する、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記制御部は、前記位置情報取得処理を定期的に実行する、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記制御部は、前記位置情報記憶処理が所定期間行われていない場合に、その旨または前記位置情報取得処理の実行指令を入力すべき旨ユーザに報知するよう報知部に指令を与える報知処理を実行する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記位置情報取得処理が、
    前記走査方向に区分けされた前記総数の探索範囲を設定する探索範囲設定処理であって、前記総数の前記探索範囲が前記メモリに記憶されている前記山谷位置情報が示す前記総数の前記山谷位置と対応する、探索範囲設定処理と、
    前記探索範囲内の前記複数のギャップ情報から、極値を示す前記ギャップ情報を探索し、探索された前記ギャップ情報と対応する前記ギャップ情報取得位置を前記山谷位置として選び直す山谷位置選択処理と、
    を含む、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタ。
  10. インクを吐出するノズルおよび前記ノズルが開口するノズル面を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを搭載し、前記ノズルが被記録媒体と前記ノズル面の法線方向に対向可能なように、前記ノズル面と平行な走査方向に前記インクジェットヘッドを移動可能なキャリッジと、
    前記法線方向において前記ノズル面に近づけられた第1所定数の山頂部分と前記法線方向において前記山頂部分よりも前記ノズル面から遠ざけられた第2所定数の谷底部分とが前記走査方向に交互に並ぶ波形状を前記被記録媒体に付ける波形付与機構と、
    前記第1所定数の山頂部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第1所定数の山頂位置および前記第2所定数の谷底部分の前記走査方向にそれぞれ対応する第2所定数の谷底位置からなり、前記第1所定数と前記第2所定数の和である総数の山谷位置を示す山谷位置情報を記憶するメモリを有する制御部と、を備えるインクジェットプリンタのための位置情報管理方法であって、
    前記被記録媒体と前記ノズル面との間の前記法線方向におけるギャップについて、前記走査方向に異なり、前記総数よりも多数の複数のギャップ情報取得位置それぞれでの前記ギャップを示すギャップ情報を取得するギャップ情報取得処理と、
    前記ギャップ情報取得処理で取得された前記ギャップ情報に基づき、前記複数のギャップ情報取得位置から前記総数の前記山谷位置を選び直し、選び直された前記総数の前記山谷位置を示す最新山谷位置情報を取得する位置情報取得処理と、
    所定の更新条件を満たす場合に、前記位置情報取得処理で取得された前記最新山谷位置情報を前記メモリに新たに記憶する位置情報記憶処理と、を備える、位置情報管理方法。
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