JP6503796B2 - ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びパワーモジュール - Google Patents

ヒートシンク付パワーモジュール用基板及びパワーモジュール Download PDF

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Description

本発明は、大電流、高電圧を制御する半導体装置に用いられるヒートシンク付パワーモジュール用基板及びパワーモジュールに関する。
パワーモジュールには、一般に、絶縁基板であるセラミックス基板の一方の面に回路層を形成する金属板が接合されるとともに、他方の面に放熱層を形成する金属板を介して放熱板(ヒートシンク)が接合されたヒートシンク付パワーモジュール用基板が用いられ、このヒートシンク付パワーモジュール用基板の回路層上にはんだ材を介してパワー素子等の半導体チップが搭載され、パワーモジュールが製造される。
このようなパワーモジュールにおいては、絶縁回路基板(パワーモジュール用基板)のセラミックス基板とヒートシンクとの線膨張係数差に起因する反り等の変形により、実装性や耐久信頼性に影響することが課題である。
この点、例えば特許文献1には、ヒートシンクの一方の面に絶縁回路基板を接合し、もう一方の面(裏面)に拘束部材を接合することにより、セラミックス基板(絶縁基板)とヒートシンクとの線膨張係数の差に起因するヒートシンクの反りを拘束することとしている。このように、従来より、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の構造を、ヒートシンクを基準に略対称となるように絶縁回路基板や拘束部材を設けることで、反りを低減する対策がなされている。
特開2006‐294971号公報
ところで、特許文献1に開示されるように、ヒートシンク付パワーモジュール用基板としては、一枚のヒートシンクに一個のパワーモジュール用基板を接合したものが使用されてきたが、パワーモジュールの高密度実装化が要求されるようになってきており、複数のパワーモジュール用基板を一体として取り扱えるようにするため、一枚のヒートシンクに複数のパワーモジュール用基板を接合することが行われている。このように、ヒートシンク上に複数のパワーモジュール用基板を接合した場合においても、セラミックス基板とヒートシンクとの線膨張係数の差に起因するヒートシンクの反りが生じることを防止するため、特許文献1と同様に、ヒートシンクを基準に略対称となるように絶縁回路基板や拘束部材を配設した構造とすることが容易に考えられる。
ところが、略対称の構造によりヒートシンク付パワーモジュール用基板を形成すると、複数のパワーモジュール用基板の同数の積層基板を用意して、これら積層基板を各パワーモジュール用基板と対称となる位置に接合することになり、作業工程の複雑化に繋がる。また、ヒートシンクのパワーモジュール用基板が接合されていない面側は、冷却板として他の冷却が必要な部品を接触させる等して利用されることから、各積層基板を構成する小片化された金属層が複数設けられた構成では、個々の金属層が有する細かな形状の違いや表面形状の違い等によって、部品と金属層との密着性を十分に確保することが難しく、放熱性能の低下を引き起こすおそれがある。
そこで、ヒートシンクの裏面側に接合される金属層を一枚で構成することが望ましいが、この場合には、ヒートシンクに反りが生じることが問題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数のパワーモジュール用基板を並べて配設した場合においても、ヒートシンクに生じる反りを抑制することができ、良好な放熱性能を確保することができるヒートシンク付パワーモジュール用基板及びパワーモジュールを提供することを目的とする。
本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板は、
第1セラミックス基板の一方の面に回路層を接合するとともに該第1セラミックス基板の他方の面に放熱層を接合してなるパワーモジュール用基板を、ヒートシンクの面方向に複数並べて配設したヒートシンク付パワーモジュール用基板であって、
前記ヒートシンクの一方の面に第2セラミックス基板を有する連結基板を介して前記パワーモジュール用基板が複数接合され、
前記ヒートシンクの他方の面に第3セラミックス基板を有する裏側基板が接合されてなる。
一枚のヒートシンクに複数のパワーモジュール用基板を間隔をあけて配設することにより、複数のパワーモジュール用基板を一体化して取り扱うことができ、基板の高集積化を図ることができる。また、このような複数のパワーモジュール用基板を並べて配設したヒートシンク付パワーモジュール用基板において、ヒートシンクを基準とした略対称の構造を形成することなく、本発明では、ヒートシンクの一方の面に第2セラミックス基板を有する連結基板を介して各パワーモジュール用基板を接合するとともに、ヒートシンクの他方の面に第3セラミックス基板を有する裏側基板を接合することにより、すなわち、ヒートシンクの両面にそれぞれ線膨張係数が比較的小さなセラミックス基板を有する基板を接合することにより、ヒートシンクに生じる反りを抑制することとしている。したがって、一枚のヒートシンクに対して複数のパワーモジュール用基板を積層した場合においても、ヒートシンク付パワーモジュール用基板に生じる全体の反りを抑制することができ、良好な放熱性能を確保することができる。
また、本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板において、前記連結基板は、純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる連結側緩衝層と前記第2セラミックス基板とを積層して形成され、前記連結側緩衝層と前記ヒートシンクとが接合されている構成とすることができる。
さらに、本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板において、前記連結基板には、前記第2セラミックス基板に接合され、外部配線が接続可能な配線層が設けられており、前記配線層と前記放熱層とが接合されている構成とすることができる。
また、本発明のヒートシンク付パワーモジュール用基板において、前記裏側基板は、純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる裏面側緩衝層と前記第3セラミックス基板とを積層して形成され、前記裏面側緩衝層と前記ヒートシンクとが接合されている構成とすることができる。
連結基板及び裏側基板に、それぞれ連結側緩衝層及び裏面側緩衝層を設けることで、連結基板に積層される第2セラミックス基板と、裏側基板に積層される第3セラミックス基板とに生じる割れの発生を防止することができ、ヒートシンクに生じる反りを確実に低減することができる
また、連結基板に外部配線が接続可能な配線層を設けることにより、高集積化を図ることができる。この場合、配線層を第1セラミックス基板の外形よりも延出させて、好ましくは、外部配線が接続可能な接続部を第1セラミックス基板よりも外方位置に配置することで、接続作業を容易に行うことができ、作業性を向上させることができる。
本発明のパワーモジュールは、前記ヒートシンク付パワーモジュール用基板と、前記回路層の表面上に搭載された半導体素子とを備える。
本発明によれば、ヒートシンク上に複数のパワーモジュール用基板を並べて接合することにより高集積化したヒートシンク付パワーモジュール用基板においても、ヒートシンクに生じる反りを抑制することができ、良好な放熱性能を確保することができる。
本発明の第1実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールを示す断面図である。 第1実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板を示す断面図である。 本発明の第3実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板を示す断面図である。 本発明の第4実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aは、第1セラミックス基板11を有するパワーモジュール用基板10を、一枚のヒートシンク50に面方向に間隔をあけて複数配設されるものであり、そのヒートシンク50の一方の面に第2セラミックス基板21を有する連結基板20Aを介して各パワーモジュール用基板10が接合され、ヒートシンク50の他方の面に第3セラミックス基板31を有する裏側基板30Aが接合された構成とされる。
そして、このヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aの各パワーモジュール用基板10の回路層12の表面に、半導体素子60が搭載され、パワーモジュール110が構成される。
各パワーモジュール用基板10は、図1に示すように、第1セラミックス基板11と、回路層12と、放熱層13とを備え、第1セラミックス基板11の一方の面に回路層12を接合するとともに、そのセラミックス基板11の他方の面に放熱層13を接合して構成される。
このパワーモジュール用基板10を構成する第1セラミックス基板11は、例えばAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、もしくはAl(アルミナ)等の酸化物系セラミックスを用いることができ、厚さは0.2mm〜1.5mmの範囲内に設定される。
また、回路層12は、純アルミニウム又はアルミニウム合金の金属板を第1セラミックス基板11に接合することにより形成される。本実施形態においては、例えば、純度99.99質量%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム)からなる厚さが0.25mm〜2.5mmの範囲内に設定された金属板が用いられる。
放熱層13は、純アルミニウム又はアルミニウム合金の金属板を第1セラミックス基板11に接合することにより形成される。本実施形態においては、例えば、純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなる厚さが0.25mm〜2.5mmの範囲内に設定された金属板が用いられ、この金属板を第1セラミックス基板11にろう付けすることにより形成されている。
連結基板20Aは、ヒートシンク50と接合される純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる連結側緩衝層22と、第1セラミックス基板11と同様の部材からなる第2セラミックス基板21と、放熱層13と接合される純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる配線層23とを積層して形成される。また、連結側緩衝層22及び配線層23には、例えば、純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなる厚さが0.25mm〜2.5mmの範囲内に設定された金属板が用いられ、これら金属板をそれぞれ第2セラミックス基板21にろう付けすることにより形成されている。
また、配線層23には、外部配線65が接続可能な接続部23aが形成されており、配線部材として構成される。具体的には、配線層23は、第1セラミックス基板11の外形よりも大きく形成されており、その第1セラミックス基板22の外形よりも延出した部分により、接続部23aが形成される。このように、接続部23aを第1セラミックス基板11よりも外方位置に配置することで、接続作業を容易に行うことができるので、作業性を向上させることができる。
裏側基板30Aは、純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる裏面側緩衝層32と、第1セラミックス基板11及び第2セラミックス基板21と同様の部材からなる第3セラミックス基板31とを積層して形成される。また、裏面側緩衝層32には、例えば、純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなる厚さが0.25mm〜2.5mmの範囲内に設定された金属板が用いられ、この金属板を第3セラミックス基板31にろう付けすることにより形成されている。
ヒートシンク50は、パワーモジュール110の熱を放散するためのものであり、例えばアルミニウム合金(A3003、A6063合金等)からなり、本実施形態では、水等の冷却媒体が流通するボックス状に形成されるが、形状は特に限定されるものではない。本実施形態のヒートシンク50は、連結基板20Aが接合される天板部51と、裏側基板30Aが接合される底板部52とを有する構成とされ、天板部51に厚み方向に沿って形成された複数の仕切り壁53が、内部の空間を区画することにより、冷却媒体が流通する複数の流路54が形成されている。
そして、このヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aの各回路層12の表面に、半導体素子60がはんだ付けされて、パワーモジュール110となる。
なお、必要とされる機能に応じてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、FWD(Free Wheeling Diode)等の種々の半導体素子60が選択される。そして、半導体素子60を接合するはんだ材は、例えばSn‐Sb系、Sn‐Ag系、Sn‐Cu系、Sn‐In系、もしくはSn‐Ag‐Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされる。
次に、このような構成のヒートシンク付パワーモジュール用基板100A及びパワーモジュール110を製造する方法について説明する。
まず、図2(a)に示すように、複数のパワーモジュール用基板10と連結基板20Aとが積層された積層体Sと、ヒートシンク50と、裏側基板30Aとを用意する。
積層体Sは、例えば、連結基板20Aを構成する連結側緩衝層22となる金属板に、ろう材を介して第2セラミックス基板21を積層し、この第2セラミックス基板21にろう材を介して配線層23となる金属板を積層するとともに、ろう材を介して放熱層13となる金属板を積層し、放熱層13にろう材を介して第1セラミックス基板11を積層し、さらに第1セラミックス基板11にろう材を介して回路層12を積層して、これらを積層方向に加圧した状態で、真空雰囲気下で接合温度に加熱することにより、各層をろう付け接合して形成される。
具体的には、図示を省略するが、各パワーモジュール用基板10を構成する回路層12、第1セラミックス基板11及び放熱層13のこれらの各層をろう材を介してポリエチレングリコール(PEG)等の仮止め材により仮止めした積層体を形成しておき、これらを配線層23の面方向に間隔をあけて載置し、パワーモジュール用基板10を構成する積層体を配線層23上に位置決めする。そして、これらを積層方向に加圧した状態で、加熱することにより、積層体Sを製造する。
なお、これら各層を接合するろう材は、Al‐Si系等の合金の箔の形態で用いるとよい。また、ろう付け接合時の加圧力としては、例えば0.1MPa以上4.3MPa以下、接合温度としては610℃以上650℃以下、加熱時間としては1分以上60分以下とされる。
また、裏側基板30Aは、例えば、第3セラミックス基板31にろう材を介して裏面側緩衝層32となる金属板を積層し、これらを積層方向に加圧した状態で、真空雰囲気下で接合温度に加熱することにより、ろう付け接合されて形成される。ろう材は、Al‐Si系等の合金の箔の形態で用いるとよく、ろう付け接合時の加圧力としては、例えば0.1MPa以上4.3MPa以下、接合温度としては610℃以上650℃以下、加熱時間としては1分以上60分以下とされる。
そして、このようにして形成した積層体Sと裏側基板30Aをヒートシンク50に接合し、図2(b)に示すヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aを製造する。
この接合には、Al‐Si‐Mg箔、Al‐Cu‐Mg箔やAl‐Ge‐Cu‐Si‐Mg箔等のMg含有Al系ろう材箔を用いることができる。また、アルミニウム合金(例えばA3003合金)の芯材の両面にMg含有ろう材が設けられた両面クラッド材を用いることもできる。
このようなろう材41を、積層体Sの連結側緩衝層22とヒートシンク50の天板部51との間、ヒートシンク50の底板部52と裏面側緩衝層32との間に、それぞれ介在させて積層し、積層方向に加圧した状態で、窒素雰囲気又はアルゴン雰囲気下で加熱することによりろう付け接合する。加圧力としては、例えば0.001MPa以上0.5MPa以下とされ、接合温度としては580℃以上630℃以下とされる。
このようにして製造されたヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aには、図1に示すように、各パワーモジュール用基板10の回路層12の上面に半導体素子60が搭載され、パワーモジュール110が製造される。
上記のようにして製造されるパワーモジュール110において、ヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aは、一枚のヒートシンク50に複数のパワーモジュール用基板10を間隔をあけて配設することにより、これら複数のパワーモジュール用基板10を一体化して取り扱うことができるので、基板の高集積化を図ることができる。また、このような複数のパワーモジュール用基板10を並べて配設したヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aにおいて、ヒートシンク50を基準とした略対称の構造を形成することなく、ヒートシンク50の一方の面に第2セラミックス基板21を有する連結基板20Aを介して各パワーモジュール用基板10を接合するとともに、ヒートシンク50の他方の面に第3セラミックス基板31を有する裏側基板30Aを接合することにより、すなわち、ヒートシンク50の両面にそれぞれ線膨張係数が比較的小さなセラミックス基板(第2セラミックス基板21及び第3セラミックス基板31)を有する基板を接合することにより、ヒートシンク50に生じる反りを抑制することとしている。したがって、一枚のヒートシンク50に対して複数のパワーモジュール用基板10を積層した場合においても、ヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aに生じる全体の反りを抑制することができ、良好な放熱性能を確保することができる。
また、第1実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aにおいては、連結基板20A及び裏側基板30Aに、それぞれ連結側緩衝層22及び裏面側緩衝層32が備えられているので、連結基板20Aの第2セラミックス基板21及び裏側基板30Aの第3セラミックス基板31と、ヒートシンク50との間の伸縮差を緩和することができる。これにより、これら第2セラミックス基板21と第3セラミックス基板31とに生じる割れの発生を防止することができ、ヒートシンク50に生じる反りを確実に低減することができる。
また、第1実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板100Aのように、連結基板20Aに配線層23を備える構成とし、配線層23に外部配線65が接続可能な接続部23aを形成し、配線層23を配線基板として構成することで、より高集積化を図ることができる。
なお、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、連結基板と裏側基板との組み合わせを、図3及び図4に示すように構成した各実施形態とすることができる。
図3に示す第2実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板100Bは、連結基板Bが第2セラミックス基板21と配線層23とを積層して形成され、裏側基板30Bが第3セラミックス基板31により構成される。
また、図4に示す第3実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板100Cは、連結基板20Cが、第1実施形態の連結基板20Aと同様に、連結側緩衝層22と、第2セラミックス基板21と、配線層23とを積層して形成され、裏側基板30Cが、第2実施形態と同様に、第3セラミックス基板31により構成される。
さらに、図5に示す第4実施形態のヒートシンク付パワーモジュール用基板100Dにあっては、連結基板20Dが、第1実施形態の連結基板20Aと同様に、連結側緩衝層22と、第2セラミックス基板21と、配線層23とを積層して形成されるが、裏側基板30Dが、裏面側緩衝層32と、第3セラミックス基板31と、純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる接続側金属層33とを積層して形成される。
なお、上記実施形態において、回路層12、放熱層13、連結側緩衝層22、配線層23及び裏面側緩衝層32に、純度99.99質量%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)を用いたが、これに限らず、純度99.9質量%以上のアルミニウム(3Nアルミニウム)や純度99質量%以上のアルミニウム(2Nアルミニウム)等の純アルミニウム、A3003等のアルミニウム合金を用いることもできる。
また、上記実施形態では、第1セラミックス基板11、第2セラミックス基板21及び第3セラミックス基板31とを同じ部材からなるセラミックス基板としたが、これに限らず、それぞれのセラミックス基板が異なる部材から構成されていてもよい。
以上の各実施形態のように、連結基板と裏側基板とをいずれの組合せで構成した場合においても、ヒートシンク50の一方の面に第2セラミックス基板21を有する連結基板20A〜20Cを介してパワーモジュール用基板10を接合するとともに、ヒートシンク50の他方の面に第3セラミックス基板31を有する裏側基板30A〜30Cを有する基板を接合することにより、ヒートシンク50を基準とした略対称の構造を形成することなく、ヒートシンク50に生じる反り等を低減することができる。したがって、複数のパワーモジュール用基板10を並べて形成した場合においても、ヒートシンク付パワーモジュール基板100A〜100Cの接合信頼性を高めることができ、長期的に信頼性の高いパワーモジュールを提供することができる。
10 パワーモジュール用基板
11 第1セラミックス基板
12 回路層
13 放熱層
20A〜20C 連結基板
21 第2セラミックス基板
22 連結側緩衝層
23 配線層
23a 接続部
30A〜30C 裏側基板
31 第3セラミックス基板
32 裏面側緩衝層
33 接続側金属層
41 ろう材
50 ヒートシンク
51 天板部
52 底板部
53 仕切り壁
54 流路
60 半導体素子
100A〜100C ヒートシンク付パワーモジュール用基板
110 パワーモジュール

Claims (5)

  1. 第1セラミックス基板の一方の面に回路層を接合するとともに該第1セラミックス基板の他方の面に放熱層を接合してなるパワーモジュール用基板を、ヒートシンクの面方向に複数並べて配設したヒートシンク付パワーモジュール用基板であって、
    前記ヒートシンクの一方の面に第2セラミックス基板を有する連結基板を介して前記パワーモジュール用基板が複数接合され、
    前記ヒートシンクの他方の面に第3セラミックス基板を有する裏側基板が接合されてなるヒートシンク付パワーモジュール用基板。
  2. 前記連結基板は、純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる連結側緩衝層と前記第2セラミックス基板とを積層して形成され、前記連結側緩衝層と前記ヒートシンクとが接合されている請求項1に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板。
  3. 前記連結基板には、前記第2セラミックス基板に接合され、外部配線が接続可能な配線層が設けられており、前記配線層と前記放熱層とが接合されている請求項1又は2に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板。
  4. 前記裏側基板は、純アルミニウム又はアルミニウム合金からなる裏面側緩衝層と前記第3セラミックス基板とを積層して形成され、前記裏面側緩衝層と前記ヒートシンクとが接合されている請求項1から3のいずれか一項に記載のヒートシンク付パワーモジュール用基板。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の前記ヒートシンク付パワーモジュール用基板と、前記回路層の表面上に搭載された半導体素子とを備えるパワーモジュール。
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