JP6503637B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は、ステアリング機構に与える操舵補助トルクを発生する電動モータを備える電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、ステアリング装置として、運転者がステアリングホイールを操舵する操舵トルクに応じて電動モータを駆動することにより、ステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置が普及している。このような電動パワーステアリング装置としては、例えば特許文献1に記載の技術がある。この技術は、トルクセンサの出力値の異常を検出すると、過去のトルクセンサの出力値に基づいて算出された代替値を用いて電動モータを制御するものである。これにより、トルクセンサに異常が発生した際の急激なアシスト変化を緩和させている。
しかしながら、近年、電動パワーステアリング装置では、操舵機能の冗長系の要求から、2重安全構造をとることが望まれている。このような電動パワーステアリング装置としては、例えば特許文献2に記載の技術がある。この技術は、サブマイコンに異常検出機能を設け、メインマイコンが駆動許可領域でモータを駆動したときのみパワーステアリングの動作を許可し、逆に禁止領域ではパワーステアリングの動作を禁止するものである。これにより、操舵方向と発生させるアシストトルク値とが相違する重大異常を防止するようにしている。
特開2005−75026号公報 特許3923957号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術にあっては、サブマイコンには、直接トルクセンサからのトルク信号を取り込むようにしているため、トルクセンサ信号が天絡・地絡を起こした場合、その異常トルク値を使って異常検出を機能させることになる。そのため、この構成では、異常発生時に即パワーステアリングの動作が禁止されることになり、運転者の操舵負担が急増するなど、運転者に違和感を与えてしまう。そこで、本発明は、トルク異常発生時に、トルク異常信号の影響を受けずに運転者に違和感のない異常時処理を行うことができる電動パワーステアリング装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動パワーステアリング装置の第一の態様は、操舵系に運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与する電動モータと、操舵トルクを検出するトルク検出部と、少なくとも前記トルク検出部で検出した操舵トルクに基づいて、操舵補助指令値を演算する操舵補助指令値演算部と、を備える。さらに、前記トルク検出部で検出した操舵トルクに基づいて、前記操舵補助指令値演算部で演算した操舵補助指令値が許容範囲を超えないように、所定の制限値を用いて制限するクリップ部と、前記クリップ部で制限した後の操舵補助指令値に基づいて、前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、前記モータ制御部による前記電動モータの駆動制御を、前記トルク検出部で検出した操舵トルクに基づいて許可又は禁止する監視機能を有するインターロック部と、を備える。また、前記トルク検出部で検出した操舵トルクの異常を検出するトルク異常検出部と、前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、当該異常を非検出であるときに前記トルク検出部で検出した正常な操舵トルクに基づいて操舵トルク代替値を演算するトルク代替値演算部と、を備える。さらに、前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、前記クリップ部及び前記インターロック部の入力値を、前記トルク検出部で検出した操舵トルクから前記トルク代替値演算部で演算した操舵トルク代替値に切り替える入力切替部と、を備える。
このように、クリップ部とインターロック部とで操舵補助指令値を制御及び監視しているので、2重系の安全構造となり、システムの信頼性を向上させることができる。また、トルク系異常発生時には、クリップ部及びインターロック部の入力値を過去トルク値に切り替えるので、異常トルク値による制御及び監視を回避することができ、異常時処理を適切に実施することができる。
また、第二の態様は、前記トルク代替値演算部が、前記トルク異常検出部で異常を検出する直前の所定期間内に前記トルク検出部で検出した正常な操舵トルクのうち、最小の値を前記操舵トルク代替値として演算することが好ましい。これにより、異常発生時にも、システムをより安全に設定し異常時処理することができる。さらに、第三の態様は、前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、当該異常を非検出であるときに前記トルク検出部で検出した正常な操舵トルクに基づいて、第2の操舵トルク代替値を演算する第2のトルク代替値演算部と、前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、前記操舵補助指令値演算部の入力値を、前記トルク検出部で検出した操舵トルクから前記第2のトルク代替値演算部で演算した第2の操舵トルク代替値に切り替える第2の入力切替部と、を備えることが好ましい。このように、異常発生時には、異常トルク値に代わって正常時の過去トルク値を用いて操舵補助指令値を演算するので、トルクセンサ故障の判定時間を、急激な操舵力変化を防止できる程度長く確保しつつ、トルクセンサ異常時においても正しいトルク出力を確保することができる。
また、第四の態様は、前記クリップ部が、前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、前記制限値を徐々に零に向けて変更する徐変部を備えることが好ましい。これにより、異常発生時には、即時アシストをOFFすることなく、緩やかにアシストを制限することができるので、運転者に違和感を与えるのを抑制しつつ安全にシステムを停止することができる。さらにまた、第五の態様は、前記インターロック部が、前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、前記監視機能を停止することが好ましい。これにより、異常発生時にインターロック機能が作動して異常時処理が実施できなくなるのを確実に防止することができる。したがって、アシストを突然停止させることなく、運転者に違和感を与えないような異常時処理を確実に実施することができる。
また、第六の態様は、前記トルク検出部で検出した操舵トルクと、前記トルク検出部で検出した操舵トルク及び前記トルク代替値演算部で演算した操舵トルク代替値のうち前記クリップ部に入力する操舵トルクとの比較結果に基づいて、前記トルク異常検出部による異常検出結果の正当性を判定する異常検出結果判定部を備えることが好ましい。これにより、よりシステムの信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、トルク異常が発生したとき、異常トルク値の影響を受けることなく異常時処理を行うことができる。したがって、トルク異常発生時にアシストを突然停止させることなく、運転者に違和感を与えずにシステムを安全に停止させることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置を示す全体構成図である。 コントローラの具体的構成を示すブロック図である。 トルク特性線図である。 トルク特性線図(3倍)である。 過去トルク制御処理手順を示すフローチャートである。 過去トルク監視演算処理手順を示すフローチャートである。 ランプダウン処理を説明する図である。 過去トルク監視・比較演算処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置を示す全体構成図である。
図中、符号1は、車両のステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイールに連結され、他端は操舵トルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介して中間シャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結された減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結されて操舵系に対して補助操舵力を発生する電動モータ13とを備えている。操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、例えば、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介挿した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を磁気信号で検出し、それを電気信号に変換するように構成されている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するためのもので、図示しないトーションバーで連結された入力軸2aと出力軸2bとの相対的な変位(回転変位)を、コイル対のインピーダンスの変化に対応させて検出するように構成されている。この操舵トルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tはコントローラ(ECU)14に入力される。
コントローラ14には、車載電源であるバッテリ15から電源供給されることによって作動する。バッテリ15の負極は接地され、その正極はエンジン始動を行うイグニッションスイッチ16を介してコントローラ14に接続されると共に、イグニッションスイッチ16を介さず直接、コントローラ14に接続されている。コントローラ14には、トルク検出値Tの他に車速センサ17で検出した車速検出値Vsが入力される。そして、これらに応じた操舵補助力を操舵系に付与する操舵補助制御を行う。具体的には、上記操舵補助力を電動モータ13で発生するための操舵補助指令値(操舵補助トルク指令値)を公知の手順で算出し、算出した操舵補助指令値に基づいて電動モータ13の電流指令値を算出する。そして、算出した電流指令値とモータ電流検出値とにより、電動モータ13に供給する駆動電流をフィードバック制御する。
次に、コントローラ14の具体的構成について説明する。コントローラ14は、図2に示すように、メインCPU14Aと、サブCPU14Bとを備える。メインCPU14Aは、操舵補助指令値(操舵補助トルク指令値)を演算する指令値演算部21と、操舵補助指令値を補償する指令値補償部22と、指令値補償部22で補償された操舵補助指令値に基づいて電動モータ13を駆動制御するモータ制御部23とを備えている。指令値演算部21は、トルク系異常検出部31と、過去トルク制御部32と、操舵補助指令値演算部33と、メインECUクリップ(q軸電流クリップ)34と、過去トルク監視演算部35と、位相補償部36と、加算器37と、安定化補償部38と、応答性補償部39と、加算器40と、を備える。
トルク系異常検出部31は、トルクセンサ3の出力値異常を検出し、その結果をトルク系異常発生フラグとして出力する。ここで、トルクセンサ3の出力値は、図3に示すように、正常時にはメイントルク信号とサブトルク信号とがクロス特性を有する。トルクセンサ3の定格範囲は符号αで示す0V〜5Vであり、通常の使用域は、メカニカルストッパ(トーションバーの捻り範囲等)で上記定格範囲よりも内側に設定された、符号βで示す1V〜4Vである。
トルクセンサ3が天絡・地絡を起こした場合、メイントルク信号及びサブトルク信号は、トルクセンサ3の定格範囲の上下限(0V,5V)に張り付く。そこで、メイントルク信号及びサブトルク信号が、0V付近の所定値(例えば0.3V)以下であるか、5V付近の所定値(例えば4.7V)以上であるとき、メイントルク信号及びサブトルク信号が正常なクロス特性から外れているとして、トルク系異常発生フラグを、異常が発生していることを示すON状態にする。そして、メイントルク信号及びサブトルク信号が正常なクロス特性となっている場合には、トルク系異常発生フラグを、異常が発生していないことを示すOFF状態にする。なお、近年では、実際の操舵に対して路面反力との関係、収斂性、操舵応答性など高度な制御が要求されており、トルク信号の分解能を挙げるために、図4に示すようにゲインを付加(ここでは3倍)することが考えられている。しかしながら、トルクゲインを3倍にすると、異常判定値も3倍にする必要があり、演算負荷が増えて効率的ではない。
図2に戻って、過去トルク制御部32は、トルクセンサ3で検出した操舵トルクTi(時刻iでの操舵トルクT)を入力し、トルク系異常検出部31が出力したトルク系異常発生フラグに応じた操舵トルクTaを出力する。ここで、過去トルク制御部32は、トルク系異常発生フラグがOFFである場合には操舵トルクTiを操舵トルクTaとして出力し、トルク系異常発生フラグがONである場合には、トルク系異常が発生する前にトルクセンサ3で検出した正常時の操舵トルク(過去トルク値)を操舵トルクTaとして出力する。
図5は、過去トルク制御部32で実行する過去トルク制御処理手順を示すフローチャートである。先ずステップS1で、過去トルク制御部32は、トルク系異常発生フラグがONであるか否かを判定する。そして、トルク系異常発生フラグがOFFである場合には、トルク系に異常が発生していないと判断してステップS2に移行し、トルク系異常発生フラグがONである場合には、トルク系に異常が発生していると判断して後述するステップS4に移行する。ステップS2では、過去トルク制御部32は、トルクセンサ3から操舵トルクTiを取得し、これを操舵トルクTaとして設定し、出力してからステップS3に移行する。
ステップS3では、過去トルク制御部32は、過去トルク値を更新してから前記ステップS1に移行する。ここで、過去トルク値とは、直前nサンプル(例えば6サンプル)の操舵トルク検出値(過去トルク検出値)の平均値である。以下の説明では、6サンプル前の過去トルク検出値をT(i−6)、5サンプル前の過去トルク検出値をT(i−5)、…、1サンプル前の過去トルク検出値をT(i−1)とする。このステップS3では、過去トルク制御部32は、先ずメモリに記憶した過去トルク検出値T(i−6),T(i−5),…,T(i−1)を更新する。すなわち、T(i−6)=T(i−5),T(i−5)=T(i−4),…,T(i−1)=Tiの設定を行い、メモリ内の過去トルク検出値を書き換える。次いで、これら過去トルク検出値の平均値を算出し、算出した平均値((T(i−6)+T(i−5)+…+T(i−1))/6)を過去トルク値としてメモリに記憶する。なお、ここでは、直前のnサンプルの平均値を過去トルク値としているが、例えば、直前のnサンプルの重み付き平均値や、直前のnサンプルから最小自乗法で算出した値や、直前のnサンプルから(n−1)次式を作成して現在値を予測した値を、過去トルク値として設定することもできる。
また、ステップS4では、過去トルク制御部32は、メモリに記憶している過去トルク値を操舵トルクTaとして設定し、出力してから過去トルク制御処理を終了する。操舵補助指令値演算部33は、操舵トルクTa及び車速Vsをもとに、操舵補助指令値算出マップ等を参照して操舵補助指令値を演算する。ここで、操舵補助指令値算出マップは、横軸に操舵トルクTa、縦軸に操舵補助指令値をとり、車速Vsをパラメータとした特性線図で構成されている。操舵補助指令値は、操舵トルクTaの増加に対して最初は比較的緩やかに増加し、さらに操舵トルクTaが増加すると、その増加に対して操舵補助指令値が急峻に増加するように設定されている。この特性曲線の傾きは、車速Vsの増加に従って小さくなるように設定されている。また、各特性曲線には、それぞれ上限値が設けられている。
メインECUクリップ34は、操舵補助指令値演算部33で演算した操舵補助指令値が許容範囲を超えないように、所定の制限値(上下限値)を用いて制限をかける処理を行う。ここで、操舵補助指令値の制限値は、後述する過去トルク監視演算部35が出力する操舵トルクTa´に応じて決定する。このメインECUクリップ34は、操舵補助指令値の異常と、トルクセンサ3の欠陥(天絡、地絡)による操舵方向の異常とを検出するためのものである。
過去トルク監視演算部35は、トルク系異常検出部31が出力するトルク系異常発生フラグと、過去トルク制御部32が出力する操舵トルクTaとを入力する。そして、過去トルク監視演算部35は、通常時は過去トルク制御部32から入力した操舵トルクTaを操舵トルクTa´として出力し、トルク系異常発生時には過去トルク値を操舵トルクTa´として出力する。
図6は、過去トルク監視演算部35で実行する過去トルク監視演算処理手順を示すフローチャートである。先ずステップS11で、過去トルク監視演算部35は、トルク系異常発生フラグがONであるか否かを判定する。そして、トルク系異常発生フラグがOFFである場合には、トルク系に異常が発生していないと判断してステップS12に移行し、トルク系異常発生フラグがONである場合には、トルク系に異常が発生していると判断して後述するステップS14に移行する。ステップS12では、過去トルク監視演算部35は、過去トルク制御部32が出力した操舵トルクTaを操舵トルクTa´として設定し、ステップS13に移行する。ここで、トルク系異常発生フラグがOFFである場合には、操舵トルクTaはトルクセンサ3で検出した操舵トルクTiに等しい。したがって、このステップS12で設定される操舵トルクTa´は操舵トルクTiと等しくなる。
ステップS13では、過去トルク監視演算部35は、先ず過去トルク検出値(T(i−6),T(i−5),…,T(i−1))を更新する。すなわち、T(i−6)=T(i−5),T(i−5)=T(i−4),…,T(i−1)=Taの設定を行う。次いで、これら過去トルク検出値の中から最小値を選択し、選択した最小値(min(T(i−6),T(i−5),…,T(i−1)))を過去トルク値としてメモリに記憶する。ステップS14では、過去トルク監視演算部35は、メモリに記憶している過去トルク値を操舵トルクTa´に設定し、ステップS15に移行する。ステップS15では、過去トルク監視演算部35は、操舵トルクTa´に対して図7に示すようなランプダウン処理を施す。すなわち、操舵トルクTaによって決まるトルク系異常発生時点での操舵トルクTa´を基準として、所定時間N[sec]をかけて操舵トルクTa´を0まで漸減させる。
そして、操舵トルクTa´が0となるとステップS16に移行し、過去トルク監視演算部35は、操舵補助制御による操舵アシストを停止(電動モータ13を停止)して過去トルク監視演算処理を終了する。図2に戻って、位相補償部36は、メインECUクリップ34でクリップした後の操舵補助指令値に対して位相補償を行い、位相補償後の操舵補助指令値を加算器37に出力する。ここでは、例えば、(T1s+1)/(T2s+1)のような伝達特性を操舵補助指令値に作用させるものとする。
加算器37は、位相補償部36が出力した位相補償後の操舵補助指令値と、後述する反力/ヒステリシス補償部45が出力したセルフアライニングトルク(SAT)とを加算し、その結果を安定化補償部38に出力する。安定化補償部38は、検出トルクに含まれる慣性要素とバネ要素から成る共振系の共振周波数のピーク値を除去し、制御系の安定性と応答性を阻害する共振周波数の位相のずれを補償する。例えば、sをラプラス演算子とする特性式G(s)=(s2+a1・s+a2)/(s2+b1・s+b2)を有する。なお、特性式G(s)のa1,a2,b1,b2は共振系の共振周波数により決定されるパラメータである。
応答性補償部39は、操舵トルクTaを入力し、応答性補償指令値を加算器40に対して出力する。この応答性補償部39では、アシスト特性不感帯での安定性確保、静摩擦の補償を行うようになっている。加算器40は、安定化補償部38が出力した安定化補償後の操舵補助指令値と、応答性補償部39が出力した応答性補償指令値と、後述する減算器46が出力する指令補償値とを加算し、その結果を指令値演算部21の出力結果である操舵補助指令値として後述する電流指令値演算部47に出力する。
また、指令値補償部22は、角速度演算部41と、角加速度演算部42と、摩擦・慣性補償部43と、収斂性補償部44と、反力/ヒステリシス補償部45と、減算器46と、を備える。角速度演算部41は、回転角検出部13aで検出したモータ回転角を微分してモータ角速度ωを演算する。角加速度演算部42は、角速度演算部41で演算したモータ角速度ωを微分してモータ角加速度αを演算する。摩擦・慣性補償部43は、角加速度演算部42で演算したモータ角加速度αに基づいて、電動モータ13の慣性により発生するトルク相当分を補償して慣性感又は制御応答性の悪化を防止するための慣性補償値を出力する。
収斂性補償部44は、角速度演算部41で演算したモータ角速度ωに基づいて、ヨーレートの収斂性を補償する収斂性補償値を出力する。すなわち、収斂性補償部44は、車両のヨーの収斂性を改善するためにステアリングホイール1が振れ回る動作に対して、ブレーキをかけるように、収斂性補償値を算出する。反力/ヒステリシス補償部45は、操舵トルクTi、車速Vs、モータ角速度ω、モータ角加速度α及び操舵補助指令値演算部33で演算した操舵補助指令値を入力し、これらに基づいてセルフアライニングトルク(SAT)を推定演算し、その結果を上記加算器37に出力する。減算器46は、摩擦・慣性補償部43で演算した慣性補償値から収斂性補償部44で演算した収斂性補償値を減算し、その結果を指令値補償部22の出力結果である指令補償値として上記加算器40に出力する。
また、モータ制御部23は、電流指令値演算部47と、減算器48と、電流制御部49と、モータ駆動部50と、を備える。電流指令値演算部47は、指令値演算部21が出力した操舵補助指令値(操舵補助トルク指令値)から電動モータ13の電流指令値を演算する。減算器48は、電流指令値演算部47で演算した電流指令値と、モータ電流検出部13bで検出したモータ電流検出値との電流偏差を演算し、これを電流制御部49に出力する。
電流制御部49は、上記電流偏差に対して比例積分演算を行って電圧指令値Eを出力するフィードバック制御を行う。ここで、電流制御部49には、後述するサブECUインターロック62が出力するアシスト禁止信号が入力され、当該アシスト禁止信号に基づいて電流指令値Eを0とするアシスト禁止処理を行う。モータ駆動部50は、電流制御部49が出力した電圧指令値Eに基づいてデューティ演算を行い、電動モータ13の駆動指令となるデューティ比を演算する。そして、そのデューティ比に基づいて電動モータ13を駆動する。
また、サブCPU14Bは、過去トルク監視・比較演算部61と、サブECUインターロック(q軸電流インターロック)62と、を備える。このサブCPU14Bは、メインCPU14AとCPU間通信を用いてデータの送受信が可能となっている。過去トルク監視・比較演算部61は、トルクセンサ3で検出した操舵トルクTiを、操舵トルクTisubとして入力すると共に、トルク系異常検出部31が出力するトルク系異常発生フラグ、及び過去トルク監視演算部35が出力する操舵トルクTa´を入力する。これらの各種信号は、メインCPU14AとサブCPU14Bとの間のCPU間通信によって入力される。そして、過去トルク監視・比較演算部61は、これらの入力信号に基づいて、図8に示す過去トルク監視・比較演算処理を実行する。
先ずステップS21で、過去トルク監視・比較演算部61は、トルク系異常発生フラグがONであるか否かを判定する。そして、トルク系異常発生フラグがOFFである場合には、トルク系に異常が発生していないと判断してステップS22に移行し、トルク系異常発生フラグがONである場合には、トルク系に異常が発生していると判断して後述するステップS26に移行する。
ステップS22では、過去トルク監視・比較演算部61は、操舵トルクTisubが操舵トルクTa´と等しいか否かを判定する。トルク系異常が発生していない通常時、過去トルク制御部32及び過去トルク監視演算部35が正常に機能していれば、操舵トルクTa´は操舵トルクTiと等しくなっている。そのため、トルク系異常発生フラグがOFFで操舵トルクTisubが操舵トルクTa´と等しければ、トルク系異常検出部31の異常検出結果が適正であると判断することができる。したがって、Tisub=Ta´であると判定した場合には、ステップS23に移行し、入力した操舵トルクTisubを操舵トルクTasubとして設定し、後述するサブECUインターロック62に出力してから前記ステップS21に移行する。
一方、ステップS22でTisub≠Ta´であると判定した場合には、ステップS24に移行し、トルク系異常検出部31の異常検出結果が適正ではないと判断してステップS25に移行する。ステップS25では、過去トルク監視・比較演算部61は、操舵補助制御による操舵アシストを停止して過去トルク監視・比較演算処理を終了する。また、ステップS26では、過去トルク監視・比較演算部61は、操舵トルクTisubが操舵トルクTa´と等しいか否かを判定する。トルク系異常発生時、過去トルク制御部32及び過去トルク監視演算部35が正常に機能していれば、操舵トルクTa´は操舵トルクTiとは異なる値となっている。そのため、操舵トルクTisubが操舵トルクTa´と等しい場合には、前記ステップS24に移行する。
一方、ステップS26でTisub≠Ta´であると判定した場合には、トルク系異常検出部31の異常検出結果が適正であると判断し、ステップS27に移行する。ステップS27では、過去トルク監視・比較演算部61は、メインCPU14Aから入力した操舵トルクTa´を操舵トルクTasubとして設定し、これをサブECUインターロック62に出力してからステップS28に移行する。ステップS28では、過去トルク監視・比較演算部61は、前述したメインECUクリップ35でランプダウン処理を開始したとき、サブECUインターロック62の動作を停止してステップS29に移行する。ステップS29では、過去トルク監視・比較演算部61は、メインECUクリップ35によるランプダウン処理が終了するまで待機してから、前記ステップS25に移行する。
このように、過去トルク監視・比較演算部61は、トルク系異常が発生していない通常時にはトルクセンサ3で検出した操舵トルクTiをサブECUインターロック62の入力値Tasubとして出力し、トルク系異常が発生している場合には、サブECUインターロック62の入力値Tasubを過去トルク値に切り替える。また、このとき、過去トルク監視・比較演算部61は、トルク系異常検出部31の異常検出結果の正当性を判定し、異常検出結果が適正ではないと判定した場合にはアシストを停止する処置を行う。
図2に戻って、サブECUインターロック62は、過去トルク監視・比較演算部61が出力した操舵トルクTasubと、メインECUクリップ34が出力した制限後の操舵補助指令値とを入力する。そして、これらに基づいて、電動モータ13の駆動制御を許可又は禁止するインターロック監視を行う。すなわち、サブECUインターロック62は、操舵トルクTasubと操舵補助指令値とが、予め設定した電動モータ13の駆動禁止領域内にあるか否かを判定する。そして、駆動禁止領域内にあると判定した場合には、タイマーを走らせ一定時間経過後に電流制御部49にアシスト禁止信号を出力し、強制的に電動モータ13の駆動を停止する。このように、メインCPU14Aのq軸電流クリップと、サブCPU14Bのq軸電流インターロックとで、操舵トルクTiから生成される電流指令値とトルクセンサの欠陥(天絡、地絡)による操舵方向の異常を2重監視する。
また、トルクセンサ異常が発生した場合には、過去トルク値を操舵トルク検出値の代替値として電流指令値を生成する。このとき、サブCPU14Bのq軸電流インターロックに入力するトルク値も、過去トルク値に切り替える。そして、メインCPU14Aでランプダウン処理を行っている間は、q軸電流インターロックを停止する。なお、トルクセンサ3がトルク検出部に対応している。また、図2において、モータ制御部23がモータ制御部に対応し、操舵補助指令値演算部33が操舵補助指令値演算部に対応し、メインECUクリップ34がクリップ部に対応し、サブECUインターロック62がインターロック部に対応している。さらに、図5において、ステップS3が第のトルク代替値演算部に対応し、ステップS4が第の入力切替部に対応している。また、図6において、ステップS13が第2のトルク代替値演算部に対応し、ステップS15が徐変部に対応している。さらに、図6のステップS14が第2の入力切替部に対応している。また、図8において、ステップS21乃至S27が異常検出結果判定部に対応し、ステップS28が監視機能停止部に対応している。
次に、本実施形態の動作及び効果について説明する。運転者がイグニッションスイッチ16をオン状態とすると、バッテリ15からコントローラ14に制御電力が供給され、当該コントローラ14が作動状態となる。このとき、コントローラ14は、運転者によるステアリング操作に基づいて操舵補助制御を行う。例えば、運転者が車両を発進させ、カーブ路を旋回走行している場合、コントローラ14は、操舵トルクTa(=Ti)及び車速Vsに基づいて操舵補助指令値を算出し、操舵補助指令値に基づいて電動モータ13の電流指令値を算出する。次いで、算出した電流指令値とモータ電流検出値とに基づいて電圧指令値Eを算出する。そして、算出された電圧指令値Eによって電動モータ13を駆動制御すると、電動モータ13の発生トルクが減速ギヤ11を介してステアリングシャフト2の回転トルクに変換されて、運転者の操舵力がアシストされる。このようにして、運転者の操舵負担が軽減される。
このとき、操舵トルクTaを操舵補助指令値に変換した値が、操舵方向、検出トルク量に対して適正であるか否かを、メインCPU14AのメインECUクリップ34で監視する。そして、ここでは、操舵補助指令値が許容範囲を超えないように制限をかける。さらに、制限後の操舵補助指令値は、サブCPU14BのサブECUインターロック62に入力され、ここで、制限後の操舵補助指令値が、操舵方向、検出トルク量に対して適正であるか否かを監視する。このように、メインCPU14AとサブCPU14Bとの2重検出構成を取って異常検出を行うので、システムの信頼性を向上させることができる。
このように、操舵補助指令値演算部33の後段にメインECUクリップ34を設け、電流指令値と操舵トルクとの相関を監視し、主にトルクの逆位相を検出する。位相補償や応答性補償、収斂性補償を行う場合は、トルク検出値と逆位相の出力を行うことがあるため、これらの補償の障害とならないよう、メインECUクリップ34は操舵補助指令値演算部33の直後で、主にシステム系の異常を監視する。
そして、この状態から、トルクセンサ3の欠陥によりトルク系異常が発生すると、メインCPU14Aでは、トルクセンサ3で検出した操舵トルクTiに代えて、過去トルク値を用いて操舵補助制御を行う。すなわち、操舵補助指令値演算部33の入力値Taを操舵ルクTiから過去トルク値(nサンプルの平均値)に切り替えると共に、メインECUクリップ34の入力値Ta´を操舵トルクTiから過去トルク値(nサンプルの最小値)に切り替える。
また、このとき、メインCPU14Aでは、メインECUクリップ34の入力値である操舵トルクTa´を漸減するランプダウン制御を実施する。操舵トルクTa´を漸減することで、メインECUクリップ34で用いる操舵補助指令値の制限値(上下限値)を徐々に0まで変化させることができ、結果としてアシストを徐々に制限することができる。そして、このランプダウン制御を開始してから所定時間(N[sec])後に、アシストを完全に停止する。
このように、トルクセンサ3の出力値に異常が発生した場合には、過去トルク値による操舵補助制御に切り替えるので、異常トルク値を用いて操舵補助制御が行われることを防止し、急激なアシスト変化を緩和させることができる。また、異常発生時にランプダウン制御を実施するので、アシストを即時OFFせずに、緩やかにアシストを制限することができる。さらに、ランプダウン制御に際し、メインECUクリップ34に入力する操舵トルクTa´を漸減するので、比較的簡易な構成でアシストの漸減処理を行うことができる。
また、この異常発生時には、サブCPU14Bでは、サブECUインターロック62への入力値Tasubを、トルクセンサ3で検出した操舵トルクTi(Tisub)から、過去トルク値に切り替える。このときサブECUインターロック62に入力する過去トルク値は、異常発生時にメインECUクリップ34に入力する過去トルク値と同一である。これにより、異常トルク値によるインターロックの監視を防止することができ、異常発生時に即アシストが停止されてしまうのを防止することができる。
さらに、サブCPU14Bでは、メインCPU14AのメインECUクリップ34に入力する操舵トルクTa´と、トルクセンサ3で検出した操舵トルクTiとを比較し、その比較結果に基づいてトルク系異常発生フラグが正しい状態であるか否か(トルク系異常検出部31の異常検出結果の正当性)を判定する。そして、トルク系異常発生フラグが正しい状態ではないと判定した場合には、アシストを停止する。したがって、操舵補助制御の誤作動を防止することができる。また、異常発生時にはサブECUインターロック62による監視機能を停止するので、異常トルク値の影響を受けることなく、メインCPU14Aによる異常時処理(ランプダウン制御)を確実に実施することができる。
尚、インターロック解除と過去トルク値による異常対処は同時に開始されなくてもよい。
すなわち、インターロック解除は過去トルク値による制御が開始され、ランプダウン処理に移行したことを確認したタイミングから入ってもよい。また、ランプダウン処理により、トルク指令値が所定の値を下回った場合にインターロックを解除してもよい。
以上のように、本実施形態では、トルク系異常が発生したときに、異常トルク値を使用しないで異常時処理を行うことができる。異常発生時にアシストを即時OFFせずに、緩やかに制限することができるので、運転者に違和感を与えるのを抑制しつつ安全にシステムを停止させることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、トルク異常が発生したとき、異常トルク値の影響を受けることなく異常時処理を行うことができる。したがって、トルク異常発生時にアシストを突然停止させることなく、運転者に違和感を与えずにシステムを安全に停止させることができ、有用である。
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、3…操舵トルクセンサ、8…ステアリングギヤ、10…操舵補助機構、13…電動モータ、14…コントローラ、15…バッテリ、16…イグニッションスイッチ、17…車速センサ、21…指令値演算部、22…指令値補償部、23…モータ制御部、31…トルク系異常検出部、32…過去トルク制御部、33…操舵補助指令値演算部、34…メインECUクリップ(q軸電流クリップ)、35…過去トルク監視演算部、36…位相補償部、37…加算器、38…安定化補償部、39…応答性補償部、40…加算器、41…角速度演算部、42…角加速度演算部、43…摩擦・慣性補償部、44…収斂性補償部、45…反力/ヒステリシス補償部、46…減算器、47…電流指令値演算部、48…減算器、49…電流制御部、50…モータ駆動部、61…過去トルク監視・比較演算部、62…サブECUインターロック(q軸電流インターロック)

Claims (4)

  1. 操舵系に運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与する電動モータと、
    操舵トルクを検出するトルク検出部と
    前記トルク検出部で検出した操舵トルクの異常を検出するトルク異常検出部と、
    前記トルク異常検出部で異常を非検出であるときに前記トルク検出部で検出した正常な操舵トルクに基づいて第1の操舵トルク代替値を演算する第1のトルク代替値演算部及び前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、出力する操舵トルクを前記トルク検出部で検出した操舵トルクから前記第1のトルク代替値演算部で演算した第1の操舵トルク代替値に切り替える第1の入力切替部を有する過去トルク制御部と、
    少なくとも前記過去トルク制御部から出力された操舵トルクに基づいて、操舵補助指令値を演算する操舵補助指令値演算部と、
    前記トルク異常検出部で異常を非検出であるときに前記過去トルク制御部から出力された操舵トルクに基づいて、第2の操舵トルク代替値を演算する第2のトルク代替値演算部及び前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、出力する操舵トルクを前記第2のトルク代替値演算部で演算した第2の操舵トルク代替値に切り替える第2の入力切替部を有する過去トルク監視演算部と、
    前記過去トルク監視演算部からの操舵トルクに応じて設定される制限値を用いて、前記操舵補助指令値演算部で演算した操舵補助指令値が許容範囲を超えないように制限するクリップ部と、
    前記クリップ部で制限した後の操舵補助指令値に基づいて、前記電動モータを駆動制御するモータ制御部と、
    前記トルク検出部で検出した操舵トルクと前記過去トルク監視演算部からの操舵トルクとの比較結果に基づいて、前記トルク異常検出部の異常検出時の異常検出結果が適正であるか否かを判定し、適正ではないと判定した場合には前記電動モータの駆動制御を停止し、適正であると判定した場合には前記過去トルク監視演算部からの操舵トルクを出力する異常検出結果判定部と、
    前記異常検出結果判定部からの操舵トルクに基づいて、前記制限した後の操舵補助指令値が予め設定した前記電動モータの駆動禁止領域内にあるか否かを監視する監視機能を有し、前記監視機能による監視結果に応じて前記モータ制御部による前記電動モータの駆動制御を許可又は禁止するインターロック部と、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記第2のトルク代替値演算部は、前記トルク異常検出部で異常を検出する直前の所定期間内に前記過去トルク制御から出力した正常な操舵トルクのうち、最小の値を前記第2の操舵トルク代替値として演算することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置
  3. 前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、前記クリップ部に入力される前記操舵トルクを徐々に零に向けて変更する徐変部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記トルク異常検出部で異常を検出したとき、前記インターロック部の前記監視機能を停止する監視機能停止部を備えることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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