JP6503304B2 - 電気機器取付け金具 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱に固設された腕金に高圧電流遮断器、高圧電流開閉器、アレスタ等の電気機器類を設置するための取付け金具であって、電気機器類を腕金に簡単に結合できるように構成した電気機器取付け金具に関するものである。
従来から、電柱に装備される高圧カットアウト、アレスタ等の電気機器類は、電柱の腕金に固定した取付け金具を介して取付けるようにしている。このような作業は、作業者が危険な高電圧の環境下において手作業で行うため、非常に危険を伴うものである。また、取付けるべき電気機器類には、高圧カットアウト、アレスタ等の異なる器種或は異なる形状が存在し、様々な取付け金具が必要となるため、各種の電気機器類を電柱の腕金に取付ける作業が非常に煩雑になるという問題があった。
そのため、電気機器取付け金具として、例えば、締付ボルトを引き上げて載置可能なように一端に吊下げ保持した直状帯板と、中間部の両端からほぼ直交して180°反対方向に長板部と短板部を一体的に延在させ、その長短板部のそれぞれの端部に切欠きを形成した折曲帯板とを備え、長短板部のいずれか一方を直状帯板の他端に着脱自在に重合させて固着すると共に、長短板部の他方と直状帯板との間にアームを挿入し、直状帯板の一端に吊下げ保持された締付ボルトの先端を長短板部の他方の切欠きに嵌め込んで締着することによりアームに固定する構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、その他の電気機器取付け金具として、長尺の板部材を用いて腕金の縦幅を上下から挟持する上側押え片と下側押え片とが折曲形成されると共にこれらの上側押え片と下側押え片との間に開口が形成され、上側押え片の折曲端側近傍には電気機器を結合するためのボルト穴が形成され、上側押え片の自由端側に締付ボルトの一端を回動自在に枢設し、該締付ボルトを上方に回動して傾斜状に倒立した状態を制止する起立片を形成すると共に、開口に嵌入する際の腕金が締付ボルトの枢設部から反対側に延長形成された突片を押し動かすことによって回動した締付ボルトの先端ネジ部を下側押え片のスリットに挿着してナットで締結することにより腕金の横幅一側を係止する一方、腕金の横幅変化に応じて位置を変え得る状態で上側押え片と下側押え片との間に締結された幅調整棒で腕金の横幅の他側を係止するように構成したものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−270452号公報 特開2004−201454号公報
しかし、上述の特許文献1の電気機器取付け金具では、直状帯板の一端に吊下げ保持された締付ボルトの先端を長短板部の他方の切欠部に嵌め込んで締着するように構成したため、金具の搬送時や腕金への取付け時に外側の締付ボルトの下端部に締結しているボルトが緩んだり、ボルトを取外した際に、締付ボルトが金具本体から脱落して、金具本体に再度、締結ボルト取付ける必要があり、作業性が悪い、という問題がある。
その一方、上述の特許文献2の電気機器取付け金具では、締付ボルトの一端を貫通した枢士軸とピン等により上側押え片の折曲片に回転自在に取付けているため、締付ボルトが取付け金具本体の上側押え片から落下するおそれは少ないものの、枢士軸やピンが必要なため、部品点数が増大すると共に、組立ての際、枢士軸やピンの装着作業が必要になり、コストが増大するという問題がある。
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、締付ボルトを上側押え片に取付けるための枢士軸やピン等が不要で、部品点数およびコストが増大せず、かつ、搬送時や腕金への取付け時に締付ボルトの下端部に締結しているボルトが緩んだり、ボルトを取外した場合でも、締付ボルトが金具本体から脱落し難く、作業性が良い電気機器取付け金具を提供すること目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電気機器取付け金具は、中継片によって連結された上側押え片と下側押え片との間に腕金を通した後、それらの自由端側を締付ボルトおよびナットにより締付けて腕金に取付ける一方、中継片側に高圧カットアウト等の電気機器を取付ける電気機器取付け金具であって、前記上側押え片の自由端側が折返されて、その自由端の先端部が前記上側押え片の上面まで延び、前記上側押え片の自由端側を前記上側押え片の上面との間に空間部を形成する上側折返し片を有し、前記締付ボルトは、当該締付ボルトの軸部と頭部との連結部分に当該軸部の外径以上の長さの辺を有する平面視正方形で、かつ、所定の高さを有する角根部が設けられている一方、当該締付ボルトの頭部は、左右両側または上下両側のいずれか一方の幅が前記角根部の平面視正方形の辺の長さと同じで、他方の幅がその辺の長さより大であり、前記上側押え片の自由端側および前記上側折返し片には、前記締付ボルトの角根部の平面視形状である正方形の辺の長さ以上で、かつ、当該正方形の対角線の長さ未満の幅を有する上側切欠き溝部が形成されている一方、前記上側折返し片には、前記締付ボルトをその軸部の軸心を中心に回転できるように前記上側切欠き溝部に連続して前記締付ボルトの角根部の平面視形状である前記正方形の対角線の長さ以上であって、かつ、前記頭部の最大幅未満の幅を有する角根部回転許容溝部が形成されており、前記上側折返し片と前記上側押え片の上面との間に形成される前記空間部は、前記締付ボルトの軸部を前記上側押え片および前記下側押え片の長手方向と平行にして当該空間部に前記締付ボルトの頭部を挿入した場合には、前記締付ボルトの前記角根部の少なくとも一部が前記上側切欠き溝部および前記角根部回転許容溝部に位置し、前記角根部が前記上側切欠き溝部に位置する場合は前記角根部の側面の一部が前記上側切欠き溝部の内側面に当接して回転できない一方、前記角根部回転許容溝部に位置する場合には、前記締付ボルトの軸部の軸心を中心として回転可能となるように形成されている、ことを特徴とする。
ここで、前記上側折返し片は、前記上側押え片の自由端から立ち上がる上側折返し起立片部と、その上側折返し起立片部の上端部から中継片の方向へ折れ曲がり、前記上側押え片とほぼ平行に延びる上側折返し上片部と、その上側折返し上片部における中継片側端部から折れ曲がり前記上側押え片の上面に向かって斜め下方へ延び、前記上側押え片の上面に対し鋭角を成す上側折返し傾斜片部とを有し、前記上側切欠き溝部は、前記上側押え片の自由端と、当該上側折返し片の前記上側折返し起立片部および前記上側折返し上片部に形成されている一方、前記角根部回転許容溝部は、当該上側折返し片の前記上側折返し上片部および前記上側折返し傾斜片部に形成されており、前記上側折返し片と前記上側押え片の上面との間に形成される前記空間部の高さは、前記締付ボルトの頭部の最大高さと、前記角根部の高さとを加算した長さ未満である、ように構成すると良い。
本発明の電気機器取付け金具では、頭部の左右両側または上下両側のいずれか一方の幅が角根部の平面視正方形の辺の長さと同じで、他方の幅がその辺の長さより大である締付ボルトを使用し、上側押え片の自由端側および上側折返し片には、締付ボルトの角根部の平面視形状である正方形の辺の長さ以上で、かつ、当該正方形の対角線の長さ未満の幅を有する上側切欠き溝部が形成されている一方、上側折返し片には、締付ボルトをその軸部の軸心を中心に回転できるように上側切欠き溝部に連続して締付ボルトの角根部の平面視形状である正方形の対角線の長さ以上であって、かつ、頭部の最大幅未満の幅を有する角根部回転許容溝部が形成されている。
そして、上側折返し片と上側押え片の上面との間に形成される空間部は、締付ボルトの軸部を上側押え片および下側押え片の長手方向と平行にして当該空間部に締付ボルトの頭部を挿入した場合には、締付ボルトの角根部の少なくとも一部が上側切欠き溝部および角根部回転許容溝部に位置し、角根部が上側切欠き溝部に位置する場合は角根部の側面の一部が上側切欠き溝部の内側面に当接して回転できない一方、角根部回転許容溝部に位置する場合には、締付ボルトの軸部の軸心を中心として回転可能となるように形成されている。
そのため、締付ボルトの頭部は、金具本体の上側押え片に形成された上側切欠き溝部または角根部回転許容溝部から上側折返し片と上側押え片の上面との間に形成される空間部に装着可能で、しかも角根部回転許容溝部に締付ボルトの角根部が存在している場合のみその軸部の軸心を中心に回転し、かつ、回転させると頭部がその空間部から抜けなくなる。
その結果、本発明の電気機器取付け金具によれば、締付ボルトを上側押え片に取付けるための枢士軸やピン等が不要となり、部品点数およびコストの増大を防止できる。
また、締付ボルトの頭部が空間部に収容されているほとんどの場合、角根部の側面が上側切欠き溝部の内側面に当接していて、締付ボルトが軸部の軸心を中心として回転することがなくなるため、締付ボルトに螺合させたナットが緩み難くなり、締付ボルトが金具本体から脱落し難くなるので、作業性が向上する。
また、締付ボルトが装着される上側押え片の自由端側には、その自由端を折返して締付ボルトの頭部等が納まる空間部を形成する上側折返し片を設けているため、搬送時や腕金への取付け時に締付ボルトの下端部に締結しているボルトが緩んだり、ボルトを取外した場合でも、締付ボルトの頭部が上側折返し片に当接するので、この点でも締付ボルトが金具本体から脱落し難くなり、作業性が向上する。
本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の使用例を示す正面図である。 本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の斜視図である。 本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具を構成する金具本体の斜視図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具を構成する締付ボルトの平面図、正面図、底面図である。 本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の正面図である。 本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の背面図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の平面図、底面図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の左側面図、右側面図である。 図7(b)におけるA−A線断面図である。 (a),(b)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の上側押え片の自由端側の部分拡大平面図、部分拡大正面図である。 (a)〜(d)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の金具本体に締付ボルトをセットする際の手順例を示す部分平面図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具の金具本体に締付ボルトをセットする際の手順例を示す部分正面図である。 (a)〜(d)それぞれ本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具を腕金に取付ける際の手順例を示す部分平面図である。 (a)〜(c)それぞれ本発明に係る電気機器取付け金具の金具本体における上側折返し片の正面視形状の変形例を示す部分正面図である。
以下、本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具について、図1〜図14を参照して説明する。なお、下記に説明する実施形態は、あくまで、本発明の一例であり、本発明は、下記に説明する実施形態に限定されるものではない。
この電気機器取付け金具1は、図1に示すように、電柱2等に固設された腕金3に高圧カットアウト(高圧電流遮断器)や高圧電流開閉器、アレスタ等の電気機器4を設置するための取付け金具に関するもので、図2〜図10に示すように、長尺で厚みのある幅狭金属板を折り曲げることにより形成された金具本体10と、2本の締付ボルトである締付ボルト14および横幅調整用ボルト15と、それらの先端のネジ部に螺合するナット16,17等を備える。
金具本体10は、図2や図3等に示すように、腕金3を上下方向から挟持する上側押え片11および下側押え片12と、上側押え片11および下側押え片12を中継する中継片13とを有し、締付ボルト14および横幅調整用ボルト15とナット16,17により腕金3を挟持するように構成されている。
締付ボルト14および横幅調整用ボルト15は、それぞれ、軸部14a,15aおよび頭部14b,15bを有すると共に、軸部14a,15aと頭部14b,15bとの連結部分に、各軸部14a,15aの外径以上の長さの辺を有するいわゆる平面視正方形の角根部14c,15cを有するいわゆる角根ボルトを使用している。
締付ボルト14の頭部14bは、図4(a)〜(c)等に示すように平面視円形の頭部の左右両側または上下両側のいずれかにおいてその角根部14cの一辺の長さL1で削除することにより頭部14bの短辺側面14b1が曲面で、かつ、長辺側面14b2が平面である平面視長方形に近似した形状に形成されている。尚、ここでは、角根部14cの辺の長さL1は、軸部14aの外径と同一にしているが、軸部14aの外径より大でも勿論良い。また、横幅調整用ボルト15の頭部15bは、通常の平面視円形状である。
ここで、締付ボルト14の頭部14bの最小幅は、短辺側面14b1の幅、すなわち角根部14cの平面視正方形の一辺の長さL1と同じである一方、締付ボルト14の頭部14bの最大幅は、その長辺側面14b2の幅L2となる。
また、図4(a)に示すように、締付ボルト14の角根部14cの平面視正方形の対角線の長さを、L3とする。
さらに、図4(b)に示すように、締付ボルト14の頭部14bの高さをH1、角根部14cの高さをH2とする。
(上側押え片11)
上側押え片11は、腕金3の上面を上から押さえる部分で、図2や図3等に示すように、腕金3の横幅に応じて横幅調整用ボルト15が挿入されてその角根部15cが嵌る平面視正方形のボルト孔11d,11eと、図1に示すように電気機器4の電気機器取付け片41を固定するための締結ボルト42aおよびナット42bが取付けられる平面視丸形および平面視正方形のボルト孔11f,11gとが設けられている。
そして、上側押え片11の自由端11a側には、図2や図3等に示すように、上側押え片11の自由端11a側と上側押え片11の上面との間に空間部11bが形成されるように折返し、その自由端11aの先端部が上側押え片11の上面に接触する上側折返し片11cを設けている。
上側折返し片11cは、上側押え片11の自由端11aから立ち上がる上側折返し起立片部11c1と、上側折返し起立片部11c1の上端部から中継片13の方向へ折れ曲がり、上側押え片11とほぼ平行に延びる上側折返し上片部11c2と、上側折返し上片部11c2における中継片13側端部から折れ曲がり上側押え片11の上面に向かって斜め下方へ延び、上側押え片11の上面に対し約30度前後の鋭角を成す上側折返し傾斜片部11c3とを有する。ここで、上側折返し傾斜片部11c3の先端部は、上側押え片11の上面に接触して溶接されていても良いし、接触するだけで溶接されてなくても、あるいは近接していて接触してなくも良い。
そして、上側押え片11の自由端11a側および上側折返し片11cの上側折返し起立片部11c1および上側折返し上片部11c2には、図10(a)等に示すように、締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の辺の長さL1以上で、かつ、当該正方形の対角線の長さL3未満の幅W1を有する上側切欠き溝部11hが形成されている。
また、上側折返し片11cの上側折返し上片部11c2および上側折返し傾斜片部11c3には、図10(a)等に示すように、締付ボルト14をその軸部14aを中心に回転できるように上側切欠き溝部11hに連続して締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の対角線の長さL3(図4(a)参照。)以上であって、かつ、締付ボルト14の頭部14bの最大幅である長辺側面14b2の幅L2(図4(a)参照。)未満の幅W2を有する角根部回転許容溝部11iが形成されている。
さらに、上側折返し片11cと上側押え片11の上面との間に形成される空間部11bの正面視の間隔(高さ)H3は、図10(b)に示すように締付ボルト14の頭部14bの最大高さH1と、角根部11cの高さH2とを加算した長さ未満にしている。
その結果、本実施形態の電気機器取付け金具1では、上側折返し片11cと上側押え片11の上面との間に形成される空間部11bは、締付ボルト14の軸部14aを上側押え片11および下側押え片12の長手方向と平行にして当該空間部11bに締付ボルト14の頭部14bを挿入した場合には、後述する図10〜図12等に示すように締付ボルト14の角根部14cの少なくとも一部が上側切欠き溝部11hおよび角根部回転許容溝部11iに位置(存在)することになる。
そのため、締付ボルト14の角根部14cが上側切欠き溝部11hに位置する場合は、角根部14cの側面の一部が上側切欠き溝部11hの内側面に当接して回転できない一方、締付ボルト14の角根部14cが角根部回転許容溝部11iに位置する場合には、締付ボルト14の軸部14aの軸心を中心として回転可能となる。
(下側押え片12)
下側押え片12は、図5や図6等に示すようにその自由端12a側を所定の長さで、ほぼ90度だけ折曲げて形成した下側折曲げ部12bを有する。
そして、下側押え片12には、図3等に示すように腕金3の横幅に応じて横幅調整用ボルト15の軸部15aが挿入される平面視円形のボルト孔12d,12eが設けられている。
また、下側押え片12の自由端12a側および下側折曲げ部12bには、締付ボルト14の軸部14aの外径以上で、かつ、ナット16の最大径未満の幅を有する下側切欠き溝部12cが形成されている。尚、ここでは、下側切欠き溝部12cの幅は、上側切欠き溝部11hの幅W1と同じである。
(中継片13)
中継片13は、上側押え片11と下側押え片12とを中継するもので、角根ボルトに対応した平面視正方形のボルト孔13aが設けられている。尚、このボルト孔13aは、電気機器4の種類によっては使用されるもので、省略可能で、この実施形態では使用しない。
<電気機器取付け金具の金具本体に締付ボルトをセットする際の手順>
次に、本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具1の金具本体10に締付ボルト14をセットする際の手順例について説明する。
図11(a)に示すように、電気機器取付け金具1の金具本体10の上側折返し片11cの上側折返し上片部11c2および上側折返し傾斜片部11c3に形成された角根部回転許容溝部11iに締付ボルト14の頭部14bの短辺側面14b1側を近付け、図11(b)および図12(a)に示すように、その頭部14bの長手方向が金具本体10の上側押え片11や下側押え片12、上側折返し片11cの長手方向と平行にして角根部回転許容溝部11iを介して空間部11bに挿入する。
その際、上側切欠き溝部11hの幅W1は、図10(a)に示すように締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の辺の長さL1以上で、かつ、当該正方形の対角線の長さL3未満であるため、締付ボルト14の頭部14bの短辺側面14b1側から上側切欠き溝部11hに挿入すれば、上側押え片11の自由端11a側と上側押え片11の上面との間に空間部11bに締付ボルト14の頭部14bを挿入できる。
ただし、上側切欠き溝部11hの幅W1は、図10(a)に示すように締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の対角線の長さL3未満であるため、締付ボルト14をその軸部14aの軸心を中心に回転させることはできない。
尚、図11(a)に示す場合と異なり、締付ボルト14の頭部14bを、上側切欠き溝部11hの幅W1よりも広い、上側折返し片11cの上側折返し上片部11c2および上側折返し傾斜片部11c3に形成された角根部回転許容溝部11iから挿入するようにしても良い。
次に、作業者は、締付ボルト14の角根部14cが、図11(b)および図12(a)に示すように、上側折返し片11cの上側折返し上片部11c2および上側折返し傾斜片部11c3に形成された角根部回転許容溝部11iまで移動させる。
角根部回転許容溝部11iは、図10(a)に示すように上側切欠き溝部11hに連続して締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の対角線の長さL3(図4(a)参照。)以上であって、かつ、締付ボルト14の頭部14bの最大幅である長辺側面14b2の幅L2(図4(a)参照。)未満の幅W2を有するため、図11(b)および図11(c)に示すように締付ボルト14をその軸部14aを中心に回転させることができる。
そして、図11(d)および図12(b)に示すように締付ボルト14を回転させて90度回転させると、締付ボルト14の頭部14bの最大幅である長辺側面14b2の幅L2は角根部回転許容溝部11iの幅W2より大であるため、図10(a),(b)や図11(d)に示すように締付ボルト14の頭部14bが角根部回転許容溝部11iから脱落することを防止できる。
その後は、図12(b)に示す矢印の方向に締付ボルト14を、その頭部14bを中心に、軸部12a先端に螺合させていたナット16が上側押え片11の上方から、図12(c)に示すように下側押え片12の下方へ移動するように回転させる。
<電気機器取付け金具1を腕金3に取付ける際の手順>
次に、本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具1の金具本体10に締付ボルト14をセットする際の手順例について説明する。
図13(a)〜(d)は、それぞれ、本発明に係る実施形態の電気機器取付け金具1を腕金3に取付ける際の手順例を示す部分平面図である。
まず、金具本体10に締付ボルト14および横幅調整用ボルト15をセットした本実施形態の電気機器取付け金具1を、図13(a)に示すように腕金3の近くまで運ぶ。その際、本実施形態の電気機器取付け金具1の金具本体10には、図13(a)に示すように電気機器取付け片41を介して電気機器4が取付けられていても、電気機器取付け片41および電気機器4が取付けられていなくても良い。
次に、作業者は、図13(a)に示すように締付ボルト14のナット16を緩め、図13(b)に示すように電気機器取付け金具1の下側押え片12の下側切欠き溝部12cから締付ボルト14の軸部14aの先端側を外し、締付ボルト14の頭部14bを中心に、軸部12a先端に螺合させていたナット16が上側押え片11の高さ以上になるように持ち上げ、上側押え片11と下側押え片12との間に腕金3を挿入する。
そして腕金3の側面が上側押え片11と下側押え片12とに挿入しておいた横幅調整用ボルト15の軸部15aに当接するまで挿入した後、図13(c)に示すように締付ボルト14の軸部14aの先端側を下ろして、本実施形態の電気機器取付け金具1の下側押え片12の下側切欠き溝部12cに嵌める。
その後、締付ボルト14の軸部14aの先端側にナット15を螺合し、締付けることによって腕金3に実施形態の電気機器取付け金具1を固定することができる。
以上説明したように本実施形態の電気機器取付け金具1では、金具本体10の上側押え片11の自由端11a側を折返して、その自由端11aの先端部が上側押え片11の上面まで延び、上側押え片11の自由端11a側を上側押え片11の上面との間に空間部11bを形成する上側折返し片11cを設け、上側押え片11の自由端11a側および上側折返し片11cには、締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の辺の長さL1以上で、かつ、当該正方形の対角線の長さL3未満の幅を有する上側切欠き溝部11hを設ける。
また、上側折返し片11cには、締付ボルト14をその軸部14aの軸心を中心に回転できるように上側切欠き溝部11hに連続して締付ボルト14の角根部14cの平面視形状である正方形の対角線の長さL3以上であって、かつ、頭部14bの最大幅である長辺側面14b2の幅L2未満の幅W2を有する角根部回転許容溝部11iを設ける。
これにより、上側折返し片11cと上側押え片11の上面との間に形成される空間部11bは、締付ボルト14の軸部14aを上側押え片11および下側押え片12の長手方向と平行にして当該空間部11bに締付ボルト14の頭部14bを挿入した場合には、締付ボルト14の角根部14cの少なくとも一部が上側切欠き溝部11hおよび角根部回転許容溝部11iに位置し、角根部14cが上側切欠き溝部に位置する場合は角根部14cの側面の一部が上側切欠き溝部11hの内側面に当接して回転できない一方、角根部14cが角根部回転許容溝部11iに位置する場合には、締付ボルト14の軸部14aの軸心を中心として回転可能となる。
そのため、締付ボルト14の頭部14bは、上側切欠き溝部11hまたは角根部回転許容溝部11iから空間部11bに装着可能となり、しかも締付ボルト14の角根部14cが角根部回転許容溝部11iに存在している場合のみその軸部14aの軸心を中心に回転し、かつ、回転させると頭部14bが上側折返し片11cの裏面や上側押え片11の上面に当接して空間部11bから抜けなくなる。
その結果、本発明の電気機器取付け金具1によれば、締付ボルト14を上側押え片11に取付けるための枢士軸やピン等が不要となり、部品点数およびコストの増大を防止できる。
また、締付ボルト14の頭部14bが、上側押え片11の自由端11a側と上側押え片11の上面との間に形成された空間部11bに収容されているほとんどの場合、締付ボルト14の角根部14cの側面が上側切欠き溝部11hの内側面に当接していて、締付ボルト14が軸部14aの軸心を中心として回転することがなくなるため、締付ボルト14に螺合させたナット16が緩み難くなり、締付ボルト14が金具本体10から脱落し難くなるので、作業性が向上する。
また、上側押え片11の自由端11aを折返して締付ボルト14の頭部14b等が納まる空間部11bを形成する上側折返し片11cを設けたため、搬送時や腕金3への取付け時に締付ボルト14の下端部に締結しているボルト16が緩んだり、ボルト16を取外した場合でも、締付ボルト14の頭部14bが上側折返し片11cの裏面に当接するので、この点でも締付ボルト14が金具本体10から脱落し難く、作業性が向上する。
また、本発明に係る電気機器取付け金具1は、上側折返し片11cの先端部から所定長の部分は、上側押え片11の上面に対し鋭角をなす傾斜面を有する傾斜片部11c3であり、その傾斜片部11c3から上側折返し上片部11c2にかけて角根部回転許容溝部11iを設けている。
そのため、角根部回転許容溝部11iも上側押え片11の上面に対し鋭角をなすので、締付ボルト14の角根部14cを角根部回転許容溝部11iに位置させてその軸部14aの軸心(長手方向)を中心に回転させる際、上側押え片11の上面が干渉せず邪魔にならず、この点で作業性を向上させることができる。
尚、上記実施形態の説明では、上側折返し片11cは、上側押え片11の自由端11aから立ち上がる上側折返し起立片部11c1と、上側押え片11とほぼ平行に延びる上側折返し上片部11c2と、上側折返し傾斜片部11c3とを有するものとして説明したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、図14(a)に示すように、起立片部11c1’が湾曲していても良いし、図14(b),(c)に示すように、上側折返し傾斜片部11c3が設けられてなく、上側折返し上片部11c2における中継片13側端部から折れ曲がり上側押え片11の上面に向かって垂直に垂れ下がる垂下片部11c4を設けても良い。ただし、図14(b)の場合には、垂下片部11c4よりも上側折返し上片部11c2を長くして上側折返し上片部11c2に角根部回転許容溝部11iを設ける一方、図14(c)の場合には、上側折返し上片部11c2よりも垂下片部11c4を長くして垂下片部11c4に角根部回転許容溝部11iを設けている。
1 電気機器取付け金具
10 金具本体
11 上側押え片
11a 自由端
11b 空間部
11c 上側折返し片11c
11c1 上側折返し起立片部
11c2 上側折返し上片部
11c3 上側折返し傾斜片部
11d〜11g ボルト孔
11h 上側切欠き溝部
11i 角根部回転許容溝部
12 下側押え片
12a 自由端
12b 下側折曲げ部
12c 下側切欠き溝部
12d,12e ボルト孔
13 中継片
14 締付ボルト
14a 軸部
14b 頭部
14c 角根部
15 横幅調整用ボルト
15a 軸部
15b 頭部
16,17 ナット
2 電柱
3 腕金
4 電気機器

Claims (2)

  1. 中継片によって連結された上側押え片と下側押え片との間に腕金を通した後、それらの自由端側を締付ボルトおよびナットにより締付けて腕金に取付ける一方、中継片側に高圧カットアウト等の電気機器を取付ける電気機器取付け金具であって、
    前記上側押え片の自由端側が折返されて、その自由端の先端部が前記上側押え片の上面まで延び、前記上側押え片の自由端側を前記上側押え片の上面との間に空間部を形成する上側折返し片を有し、
    前記締付ボルトは、当該締付ボルトの軸部と頭部との連結部分に当該軸部の外径以上の長さの辺を有する平面視正方形で、かつ、所定の高さを有する角根部が設けられている一方、当該締付ボルトの頭部は、左右両側または上下両側のいずれか一方の幅が前記角根部の平面視正方形の辺の長さと同じで、他方の幅がその辺の長さより大であり、
    前記上側押え片の自由端側および前記上側折返し片には、前記締付ボルトの角根部の平面視形状である正方形の辺の長さ以上で、かつ、当該正方形の対角線の長さ未満の幅を有する上側切欠き溝部が形成されている一方、
    前記上側折返し片には、前記締付ボルトをその軸部の軸心を中心に回転できるように前記上側切欠き溝部に連続して前記締付ボルトの角根部の平面視形状である前記正方形の対角線の長さ以上であって、かつ、前記頭部の最大幅未満の幅を有する角根部回転許容溝部が形成されており、
    前記上側折返し片と前記上側押え片の上面との間に形成される前記空間部は、
    前記締付ボルトの軸部を前記上側押え片および前記下側押え片の長手方向と平行にして当該空間部に前記締付ボルトの頭部を挿入した場合には、前記締付ボルトの前記角根部の少なくとも一部が前記上側切欠き溝部および前記角根部回転許容溝部に位置し、
    前記角根部が前記上側切欠き溝部に位置する場合は前記角根部の側面の一部が前記上側切欠き溝部の内側面に当接して回転できない一方、前記角根部回転許容溝部に位置する場合には、前記締付ボルトの軸部の軸心を中心として回転可能となるように形成されている、
    ことを特徴とする電気機器取付け金具。
  2. 請求項1記載の電気機器取付け金具において、
    前記上側折返し片は、
    前記上側押え片の自由端から立ち上がる上側折返し起立片部と、
    その上側折返し起立片部の上端部から中継片の方向へ折れ曲がり、前記上側押え片とほぼ平行に延びる上側折返し上片部と、
    その上側折返し上片部における中継片側端部から折れ曲がり前記上側押え片の上面に向かって斜め下方へ延び、前記上側押え片の上面に対し鋭角を成す上側折返し傾斜片部とを有し、
    前記上側切欠き溝部は、前記上側押え片の自由端と、当該上側折返し片の前記上側折返し起立片部および前記上側折返し上片部に形成されている一方、
    前記角根部回転許容溝部は、当該上側折返し片の前記上側折返し上片部および前記上側折返し傾斜片部に形成されており、
    前記上側折返し片と前記上側押え片の上面との間に形成される前記空間部の高さは、前記締付ボルトの頭部の最大高さと、前記角根部の高さとを加算した長さ未満である、
    ことを特徴とする電気機器取付け金具。
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