図1は、本発明の第1実施形態に係る見守りシステム1の全体的な概要を示す。本実施形態の見守りシステム1により提供される見守りサービスは、家屋H1、H2・・・Hnに居住する見守り対象となるユーザ(見守られる人M1、M2・・・Mn)の状況をサーバ装置30が判定し、その判定結果をオペレータOP1、OP2・・・OPnがオペレータ端末t1、t2・・・tnでチェックすることで見守り判断を行い、ユーザを遠隔的に監視できるようにしたものである。オペレータOP1、OP2・・・OPnは、監視したユーザの状況に基づく見守り判断の結果を、ユーザの元へ実際に出向くこと等を行う監視者K1、K2・・・Knの携帯通信端末D1、D2・・・Dnへ連絡する。このような監視者K1等としては、ユーザの近親者(家族、兄弟、親類等)、ユーザが居住する地区の自治体の担当者・職員(行政窓口)、ユーザが契約している警備会社等が該当する。
本発明では、ユーザの状況を遠隔的に監視できるようにするため、各家屋H1等にテレビジョン装置10、トイレドア開閉センサ27、照度センサ28、見守り装置5、及び通信接続装置2(例えば、ルータ)等を設置している。テレビジョン装置10からはユーザ操作に係る内容(例えば、電源オン/オフ操作)の情報を示す操作通知が送出され、また、トイレドア開閉センサ27及び照度センサ28からはそれぞれ検知結果が送出される。これら操作通知及び検知結果を示す情報は、見守り装置5を経由して通信接続装置2からネットワークを介し、サーバ装置30へ送信されている。サーバ装置30では送信されてきた情報(操作通知及び検知結果を示す情報)に基づきユーザの状況を判定する。
このように、本発明は、テレビジョン装置10(ユーザ機器に相当)の操作状況だけでなく、ユーザの状態の検知結果も加味して、複数の事由に基づき総合的にユーザの状況をサーバ装置30が判定するようにしたことが特徴になっている。なお、図1において、見守りシステム1を端的に示すため、家屋H1以外の家屋H2等では、テレビジョン装置10、トイレドア開閉センサ27、照度センサ28、見守り装置5、及び通信接続装置2等の図示を省略している。
トイレドア開閉センサ27(検知機器に相当)は、ユーザの家屋におけるトイレのドアに設置されており、トイレのドアが開けられたことを検知した場合、検知結果を示す検知情報(ドア開を検知した結果を示す情報)を送出(出力)する仕様になっている。本実施形態のトイレドア開閉センサ27では、トイレのドアが開けられている間、ドア開の検知情報を出力し、トイレのドアが閉じられると、ドア開の検知情報の出力を停止する。
照度センサ28(検知機器に相当)は、テレビジョン装置10が設置された居間の照度を検知するために居間に設置されており、居間の照度が、日常的な生活に必要な一定の照度値以上になったことを検知した場合、検知結果を示す検知情報(一定の照度値以上を検知した結果を示す情報)を送出(出力)する仕様になっている。本実施形態の照度センサ28では、検知した照度が一定の照度値以上の間、一定の照度値以上を検知した旨の検知情報を出力し、検知した照度が一定の照度値を下回ると、一定の照度値以上の検知を示す検知情報の出力を停止する。なお、照度センサ28が検知情報を出力する一定の照度値は、家屋の状況、ユーザの照度に対する好み等に応じて適宜、設定可能になっている。
また、本実施形態で用いるテレビジョン装置10は、ユーザにより何らかの操作が行われると、そのユーザ操作に係る内容を示す操作通知を出力する仕様になっており、例えば、テレビジョン装置10の電源ボタンがユーザにより押圧されて、電源オン操作又は電源オフ操作が行われると、電源オン操作が行われた旨を示す電源オン情報(電源情報に相当)、又は電源オフ操作が行われた旨を示す電源オフ情報(こちらも電源情報に相当)を、テレビジョン装置10は操作通知として出力する。
さらに、本実施形態のテレビジョン装置10は、通常のテレビ放送の受信機能等に加えて、サーバ装置30から配信される各種情報(生活に関する情報(天気予報、市及び町の情報、商店街の情報など)の表示出力を可能にしている。さらにまた、サーバ装置30が、ユーザの状況を体調面等で把握できるようにするため、テレビジョン装置10等で表示出力が可能な各種情報の中に、ユーザの具合等を尋ねるためのアンケート(体調に関する質問)を含ませており、このアンケート(体調に関する質問)をユーザに提示して、その質問に対するユーザの回答をテレビジョン装置10が受け付けると、回答を示す内容も、上記の操作通知としてテレビジョン装置10からサーバ装置30へ向けて送出する。
また、本発明では、サーバ装置30(見守り判定装置に相当)が判定した結果を含む各種画面を、オペレータ端末t1、t2・・・tn(表示端末に相当)で表示できるようにしており、このような画面を通じて、オペレータOP1、OP2・・・OPnは、一目でユーザの状況を確認できると共に、行うべき見守り対応の内容も素早く判断できるようにしている。
オペレータが画面に提示された情報に基づき判断する見守り対応の内容としては、「駆けつけ依頼」、「電話依頼」、「メール依頼」等がある。「駆けつけ依頼」は、直ちにユーザの元へ出向くことを、ユーザ(見守られる人)の元へ駆けつける人に連絡等を行うことである。実際にユーザの元へ駆けつける人は、各ユーザの事情等によりユーザごとに異なっており、ユーザごとに事前に登録された出向く人(上述した監視者K1等)へオペレータOP1等が連絡を行う。なお、見守りサービスが中・小規模の場合、又はサービス内容等によっては、オペレータ自身が直接、ユーザの元へ駆けつけることもある。
また、「電話依頼」は直ちに、ユーザの元へ出向く必要は無いが、ユーザと会話して直接、ユーザから状況を確かめるために、ユーザへ電話することであり、オペレータ自身が直接、ユーザに電話する場合や、上述した監視者K1等にユーザへの電話をオペレータが
依頼することもある。さらに、「メール依頼」は直ちに、ユーザの元へ出向く必要は無いが、ユーザの状況を問い合わせるため、ユーザへ電子メールを送信するように、上述した監視者K1等へオペレータOP1等が連絡することである。なお、この場合も、オペレータ自身が直接、電子メールをユーザへ電話することもある。
オペレータOP1、OP2・・・OPnが用いるオペレータ端末t1、t2・・・tnとしては、通信機能を有するパーソナルコンピュータ、携帯型通信端末(通信機能を具備するノート型パソコン、タブレット、スマートフォン、通信機能付きPDA、携帯電話等)のようなコンピュータ端末を適用できる。また、監視者K1、K2・・・Knは、携帯通信端末D1、D2・・・Dnを用いて、オペレータOP1等からの連絡を受けられるようにしており、これら携帯通信端末D1、D2・・・Dnとしては、有線又は無線による通信機能を具備するノート型パソコン、タブレット、スマートフォン、通信機能付きPDA、携帯電話等を適用できる。
なお、本発明は、ユーザ数が数十人から数百人程度の規模の小・中規模の見守りサービスから、ユーザ数が数百人のレベルを超える大規模の見守りサービスにまで適用可能である。また、本実施形態では、各ユーザ(見守られる人M1、M2・・・Mn)を複数のグループ(グループA、B、C等)に分けると共に、各グループを担当するオペレータOP1、OP2・・・OPnを決めて、見守りが行われるようにしている。以下、本発明の詳細について説明していく。
図2は、ユーザの家屋H1等に設置されるユーザ機器(電気機器)であるテレビジョン装置10の主要な内部構成の概要を示している。テレビジョン装置10は、前処理部11、デコード部12、赤外線処理部13、制御部14、メモリ15、操作部16、外部接続部17、表示出力処理部18a、及び音声出力処理部18b等を内部接続線Lで接続した構成になっている。これらの各部11等は、内部接続線Lを通じて制御部14と信号の送受を行っており、各部11等は現在の処理状況等を示す信号を制御部14へ伝えると共に、制御部14は各部11等から伝えられた処理状況等により現在の処理状況を把握し、把握した状況に応じて次に行う処理を制御するための制御信号を各部11等へ送っている。このようなテレビジョン装置10の各部は、以下のようになっている。
前処理部11は、チューナ部、A/D変換部、直交検波部、FFT部、及び復調部を含み、アンテナで取得されたRF信号(デジタル放送信号)が入力されており、この入力信号に対し所定の処理を行ってトランスポートストリーム(TS)を復調し、次の処理を行うデコード部12へ伝送する。デコード部12は、前処理部11で復調されたトランスポートストリームに対して、デコード処理を行い、映像、音声、その他データに分離し、分離した映像ストリームに対しては映像デコード処理を行って表示出力処理部18aへ出力すると共に、分離した音声ストリームに対しては音声デコード処理を行って音声出力処理部18bへ出力する。
表示出力処理部18aは、所定の映像表示に必要な処理を行って映像信号を生成し、生成した映像信号を表示画面10aへ出力し、それにより表示画面10aには、放送番組等の放送映像が表示出力される。また、音声出力処理部18bは、増幅等の音声出力に必要な所定の処理を行って音声信号を生成し、生成した音声信号をスピーカ10bへ送り、スピーカ10bから各種音声を出力する。
一方、ユーザとのインタフェース系に関する部分として、赤外線処理部13は、周知の赤外線規格(例えば、IrDA系の各規格)に応じた通信処理(信号・データの送受処理)を行うものであり、基本的には、ユーザからの操作を受け付けるリモコン装置19から発せられる操作信号を含む赤外線を受光して、制御部14へ伝える処理を行う。なお、制御部14は、テレビジョン装置10が具備する各種機能を実行する際に中心的な役割を担うものであり、メモリ15に記憶された基本プログラムP1に規定される様々な処理内容に基づき、各種処理(操作通知等の各種情報の出力処理等)を行う手段として機能する。
また、テレビジョン装置10は、記憶媒体としてメモリ15を具備している。メモリ15に記憶されるものは、テレビジョン装置の基本機能に関するものであり、具体的には、基本プログラムP1、OSD表示テーブルTb1、及び装置識別情報ID1等がある。
基本プログラムP1は、テレビジョン装置10のファームウェア及びシステムプログラム等に相当するものであり、テレビジョン装置10がテレビジョン装置としての各種機能(テレビジョン放送を視聴するための各種機能、操作通知等の各種情報の出力機能等)を働かせるために必要な制御部14の各種処理を規定したものである。OSD表示テーブルTb1とは、各種メニュー又は警告等に用いる画像及びテキスト等を適宜OSD表示するための複数の表示パーツデータを格納したテーブルである。装置識別情報ID1とは、テレビジョン装置10の識別コードを示す情報であり、他の装置等へ情報を出力する際に、テレビジョン装置10を識別するために使用できる情報となっている。
操作部16は、テレビジョン装置10の筐体に設けられたユーザインタフェースであり、電源オン/オフの切替を行う電源ボタン16aの他に、音量切替ボタン、チャンネル切替ボタン、入力切替ボタン等を設けている。
また、外部接続部17は外部装置との接続通信手段に相当し、周知の接続規格(例えば、HDMI(登録商標)接続端子、USB接続端子、IEEE1394系の接続端子等)に基づく接続処理を制御部14の制御に従って行う。なお、本実施形態の外部接続部17は、HDMI(登録商標)に基づくものであり、接続ケーブルにより見守り装置5と接続される。外部接続部17は後述するように、見守り装置5から送られてきた表示用の画面情報を受信すると、制御部14は、メモリ15に記憶されているOSD表示テーブルTb1の中の必要な表示パーツデータと合わせて、表示用の各種画面(後述するアンケート画面、回答画面等)を生成し、生成した各種画面を表示出力処理部18aへ送る制御を行うことで、表示画面10aに、外部接続部17で取得した画面情報に基づく各種画面も表示出力できるようにしている。このように表示出力される各種画面の例としては、図4、5等に示す画面内容があり、本実施形態のテレビジョン装置10は、外部接続部17で画面情報を受信した場合、優先的に、受信した画面情報に応じた各種画面を表示画面10aで表示するようになっている。
また、ユーザによりテレビジョン装置10の遠隔操作を行うためのリモコン装置19は、テレビジョン装置10の電源オン/オフの切替を行う電源ボタン19aを有すると共に、計12個のボタンからなる数字ボタン、上下左右キー、決定ボタン、音量調整キー、チャンネル切替キー、質問要求ボタン、戻るボタン、終了ボタン、メニューボタンに加えて、計4個のカラーボタン(青ボタン、赤ボタン、緑ボタン、黄ボタン)を有する。これらの各ボタン、スイッチでユーザからの操作を受け付けると、操作を受け付けた内容を示す赤外線がリモコン装置19より発せられる。なお、上述した操作部16の電源ボタン16a又はリモコン装置の電源ボタン19aのいずれかがユーザにより操作されることで、テレビジョン装置10は電源オン操作又は電源オフ操作を受け付けることになる。
テレビジョン装置10で電源オン操作、又は電源オフ操作を受け付けると、制御部14は、基本プログラムP1の規定により、電源オン状況を示す電源オン情報(電源情報に相当)、又は電源オフ状況を示す電源オフ情報(電源情報に相当)を、外部接続部17から出力する制御を行うことになる。それにより、外部接続部17に接続された外部の装置は、テレビジョン装置10が電源オンの状況であるか、又は電源オフの状況であるかを把握できるようになる。なお、後述するように、制御部14は、表示画面10aに表示出力されたアンケート(質問)に対する回答(操作通知に相当)等も外部接続部17から出力する制御を行う。
図3は、上述したテレビジョン装置10の外部接続部17に接続される見守り装置5の主要な内部構成を示している。本実施形態の見守り装置5は一種のコンピュータ的な内部構成になっており、全体的な制御及び各種処理を行う制御部5aに、各種デバイス等を内部接続線5iで接続したものになっており、各種デバイス等には、通信部5b、ROM5c、RAM5d、外部機器接続部5e、センサ接続部5f、記憶部5g等がある。
通信部5bは、広域ネットワークとの接続モジュールに相当する通信デバイスであり、所要の通信規格(例えば、IEEE等によるLAN規格、又はDLNA(登録商標)等による規格等)に応じた通信手段であり(例えばLANモジュール)、通信ケーブル(例えば、LANケーブル)が接続可能になっている。この通信部5bは、通信ケーブル及び図1に示す通信接続装置2(例えば、ルータ)等を介して広域ネットワークと接続されており、見守り装置5がサーバ装置30等と通信することを可能にしている。なお、通信部5bには各種無線通信規格に基づく無線通信を行う仕様を適用することも可能である。
ROM5cは、制御部5aの基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶するものである。RAM5dは、制御部5aの処理に伴う内容、ファイル等を一時的に記憶するものである。外部機器接続部5eは、外部機器との接続を行うインタフェースであり、本実施形態では、HDMI(登録商標)に応じた仕様になっており、上述したように、接続ケーブルを介してテレビジョン装置10の外部接続部17と接続されており、テレビジョン装置10から出力されてくる各種情報(例えば、電源オン情報、電源オフ情報、操作通知、回答等)を受信して取得すると共に、テレビジョン装置10へもコマンド、表示用コンテンツ等を送出するようになっている。なお、外部機器接続部5eで取得された各種情報は、RAM5dで一時的に記憶されるものとする。
センサ接続部5fは、図1に示したトイレドア開閉センサ27及び照度センサ28が、接続線を介して接続されており、トイレドア開閉センサ27から出力されてくる検知情報(トイレのドア開を検知した検知結果を示す情報)と、照度センサ28から出力されてくる検知情報(一定の照度値以上を検知した検知結果を示す情報)を、それぞれ受信して取得する処理を行う。なお、取得された検知情報は、外部機器接続部5eで取得された各種情報と同様に、RAM5dに一時的に記憶されるものとする。
記憶部5gは、各種プログラム、テーブル、情報等を記憶するものであり、具体的には、システムプログラムP10、見守りプログラムP11、見守りサービス用表示テーブルTb10、ユーザ情報6、閾値時間7、装置ID8等を記憶している。
システムプログラムP10は、オペレーティングシステムに相当するものであり、見守り装置5を一種のコンピュータとして機能させるために、制御部5aが行う各種制御処理を規定したものであり、このシステムプログラムP10の規定により、通信部5bを介した通信機能、記憶部5g、RAM5dへの記憶機能等が動作する。見守りプログラムP11は、見守り装置5が本実施形態に応じた見守りに関する処理を行うための制御部5aに関する制御内容を規定したものであり、詳細は後述する。
見守りサービス用表示テーブルTb10とは、見守りサービスに関する各種画面に係る画像及びテキスト等をテレビジョン装置10の表示画面10aに表示するために用いられる各種表示パーツデータを含む画面情報を格納したものであり、本実施形態では、図4、5等に示す各種画面に応じた画面情報を含んでいる。
例えば、図4(a)に示すアンケート画面(質問画面)21については、ユーザの体調等を問う内容の質問等を示すテキストと、その質問に対する複数の回答を示す選択肢として、「よい」に応じた第1ボタン21a、「ふつう」に応じた第2ボタン21b、及び「わるい」に応じた第3ボタン21cを含むと共に、回答以外の場合の「電話ほしい」に応じた第4ボタン21d、及び「外出」に応じた第5ボタン21eを含んだ表示パーツデータになっている。なお、第1ボタン21a〜第3ボタン21cはユーザの回答操作を受け付ける手段に相当する。
テキストに含まれる「○○○さん」の部分には、後述するユーザ情報6に含まれるユーザ名称(又はニックネーム)等が記憶部5gより読み出されて、アンケート画面21用のテキスト及び表示パーツデータ等と共に、見守り装置5からテレビジョン装置10へ画面情報として送られることで、「○○○さん」の部分にユーザ名称が配置された状態で、テレビジョン装置10にて表示出力されることになる。
また、アンケート画面21用のテキストに含まれる「おはようございます」という文言は、時間帯に応じた定型の挨拶文が、テレビジョン装置10で表示される際に貼り付けられるようになっており、「こんにちは」、「こんばんは」というような他の挨拶文に応じたテキストが見守りサービス用表示テーブルTb10に含まれており、見守り装置5の制御部5aが時間帯に応じた挨拶文を見守りサービス用表示テーブルTb10から読み出して、アンケート画面21用のテキストに含ませた画面情報としてテレビジョン装置10へ送っている。
また、表示パーツデータである第1ボタン21a〜第5ボタン21eは、図4(a)に示す状態で、テレビジョン装置10の表示画面10aに表示されると、テレビジョン装置10のリモコン装置19に設けられた上下左右キー(カーソルキー)及び決定ボタンをユーザが適宜操作することで選択可能になっており(回答の受け付けに該当)、いずれかのボタンの操作による回答をリモコン装置19で受け付けると、受け付けた回答(例えば、第1ボタン21aが選択された場合は「よい」という回答。第2ボタン21bが選択された場合は「ふつう」という回答)を示す操作通知が、テレビジョン装置10の外部接続部17から出力されて、見守り装置5へ送られることになる。
なお、「外出」に応じた第5ボタン21eがユーザにより選択操作が行われて、外出有りの回答を示す操作通知が見守り装置5へ送られた場合は、見守り装置5の制御部5aは、見守りサービス用表示テーブルTb10の中から、図示しない別の質問画面用の表示パーツデータを含む画面情報を読み出して、テレビジョン装置10へ送ることになる。それにより、テレビジョン装置10には、外出日数(1日、2日、3日等)」の選択可能な項目が含まれる質問画面が表示され、そして、そのような項目を選択する操作をユーザより受け付けると、その選択された項目に応じた外出日数を示す操作通知がサーバ装置30へ送信されるようになっている。なお、見守り装置5では送られてきた外出日数等を含む外出情報を一旦記憶部5gに記憶すると共に、サーバ装置30へ外出情報を送信する。
図4(b)に示す回答画面22は、図4(a)に示すアンケート画面21の次に、テレビジョン装置10で表示出力されるものであり、図4(a)のアンケート画面21で、いずれかのボタン21a〜21eが選択されると、図4(b)の回答画面22に表示が切り替わる。回答画面22は、中央部分を、サーバ装置30から送信されてくる回答履歴情報22aが貼り付けられる箇所にしており、また、最上段の「くらしサポート」というテキスト、回答履歴情報22aの上部に配置されるテキスト及び最下段のバー状のテキスト(決定ボタンを押すと次の画面に切り替わります)に応じたパーツデータを見守りサービス用表示テーブルTb10から読み出し、見守り装置5は、回答履歴情報22aと共に、テレビジョン装置10へ画面情報として送っている。なお、回答履歴情報22aの上部のテキストに含まれる「○○○さん」の部分は、上記図4(a)と同様であり、「△△△」には、図4(a)で選択された回答の内容がテレビジョン装置10で貼り付けられて、図4(b)の回答画面22が生成され、表示画面10aに表示される。
図5(a)に示す自治体トップ画面23は、上述した図4(b)の回答画面22を表示していた状態でリモコン装置19の決定ボタンが選択されると、回答画面22から切り替わって、テレビジョン装置10に表示されるものである。自治体トップ画面23は、基本的に、ユーザの家屋が位置する自治体の自治体サービス提供システムが開設するウェブサイトのトップページを配置したものになっており、最上段の「くらしサポート」というテキスト及び最下段のバー状のテキスト(終了ボタンを押すとテレビ画面に切り替わります)の間の箇所に、ウェブサイトのトップページが配置されたものになっている。このような自治体に係るウェブサイトは、サーバ装置30を介して配信されてくるようになっており、見守り装置5は、サーバ装置30から自治体のウェブサイトのトップページデータを取得し、取得したトップページデータを配置した画面情報をテレビジョン装置10へ送ることで、テレビジョン装置10の表示画面10aに自治体トップ画面23が表示される。
なお、自治体サービス提供システムのトップページを含む自治体トップ画面23は、複数の選択欄23a〜23gを配置したものになっており、最上段のバー状の選択欄23gは、リモコン装置19の「10」の数字ボタンに対応付けられると共に、最新情報を提供するウェブページ(例えば、地震関連の情報を提供するウェブサイト)へのリンクが付されており、「10」の数字ボタンの押圧操作がなされると、ウェブサイトのリンクを示す操作通知がテレビジョン装置10から見守り装置5へ送られ、見守り装置5は、送られてきたウェブサイトのリンクへアクセスして取得したウェブページ画面をテレビジョン装置10へ送ることで、テレビジョン装置10での表示が、リンク先の地震関連情報を提供するウェブサイト画面に遷移することになる。
また、自治体トップ画面23の上段左端の第1選択欄23aは、リモコン装置19の「1」の数字ボタンに対応付けられると共に、天気予報を提供するウェブページへのリンクが付されており、「1」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上述した「10」の数字ボタンの場合と同様の処理が行われ、テレビジョン装置10での表示が、リンク先の天気予報を提供するウェブサイト画面に遷移することになる。
自治体トップ画面23の上段真ん中の第2選択肢23bは、リモコン装置19の「2」の数字ボタンに対応付けられると共に、自治会のくらしに関する情報を提供するページへのリンクが付されており、「2」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上述した各数字ボタンの場合と同様の処理が行われ、テレビジョン装置10での表示が、リンク先の図5(b)のくらし情報(ごみ収集日)画面24へと遷移する。
また、自治体トップ画面23の上段右端の第3選択肢23cは、リモコン装置19の「3」の数字ボタンに対応付けられると共に、自治会情報を提供するページへのリンクが付されており、「3」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上述した各数字ボタンの場合と同様の処理が行われ、テレビジョン装置10での表示が、リンク先の町内会情報画面(町内会のお知らせを伝える画面)へ遷移する。
さらに、自治体トップ画面23の下段左端の第4選択欄23dは、リモコン装置19の「4」の数字ボタンに対応付けられると共に、ユーザが居住する市の情報を提供するウェブページへのリンクが付されており、「4」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上述した各数字ボタンの場合と同様の処理が行われ、テレビジョン装置10での表示が、市の情報を提供するウェブサイト画面に遷移する。
さらにまた、自治体トップ画面23の下段真ん中の第5選択肢23eは、リモコン装置19の「5」の数字ボタンに対応付けられると共に、商店街に関する情報を提供するページへのリンクが付されており、「5」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上述した各数字ボタンの場合と同様の処理が行われ、テレビジョン装置10での表示が、リンク先の商店街に関する情報を提供するウェブサイト画面へ遷移する。
そして、自治体トップ画面23の下段右端の第6選択肢23fは、リモコン装置19の「6」の数字ボタンに対応付けられると共に、見守りサービスを運営する企業に関する情報を提供するページへのリンクが付されており、「6」の数字ボタンの押圧操作がなされると、上述した各数字ボタンの場合と同様の処理が行われ、テレビジョン装置10での表示が、リンク先の見守りサービスを運営する企業に関する情報を提供するウェブサイト画面へ遷移する。
また、図3に示す見守り装置5の記憶部5gに記憶されているユーザ情報6とは、見守り装置5が接続されるテレビジョン装置10を操作するユーザ(見守りサービスに登録している見守られる人M1)の情報であり、その中身としては、ユーザの氏名、ユーザのニックネーム、ユーザを識別するための識別情報(コード番号、ユーザIDと同意)等がある。このような中身のユーザ情報6は、見守りサービスへの契約・登録の際、ユーザから見守りサービスの運営会社へ提出された個人情報(氏名、住所、年齢、性別、見守る人の連絡先、ニックネーム、ユーザパスワード等)、及びその他の情報(各見守り状況レベルにおける希望する対応の仕方)等の中のユーザに関連する情報が該当する。このような情報が見守りサービスの運営会社からサーバ装置30を経由して見守り装置5へ送られてくるので、その送られてきた情報を、見守り装置5は、ユーザ情報6として記憶部5gに記憶している。
さらに、見守り装置5が記憶部5gに記憶する閾値時間7とは、後述する見守りプログラムP11が規定する複数の処理の中の一つの処理で用いられるものであり、本実施形態では、デフォルトの値として3分が設定されているが、図示しない設定メニューにより、10秒から15分の間で、所望の値に設定可能となっている。さらにまた、見守り装置5が記憶部5gに記憶する装置ID8とは、見守り装置5を識別する識別情報であり、サーバ装置30等と通信を行う際に、通信内容に付帯させて、通信の一方が見守り装置5であることを、通信の相手方に通知するものである。
また、見守り装置5が記憶部5gに記憶する見守りプログラムP11は、本発明に係る見守りサービスを行う上で、見守られる側の処理を規定したアプリケーションプログラムに該当し、見守り装置5の記憶部5gにアプリとして、ネットワーク又は記憶媒体を介して適宜インストールされる(なお、見守り装置5の製造時に、記憶部5gへ予めインストールしておくことも可能である)。見守りプログラムP11は、見守りサービスに関して、見守り装置5の制御部5が行う処理内容を規定したものであり、具体的には以下のような様々な処理内容を規定している。
見守りプログラムP11が規定する処理内容の例としては、先ず、電源オン/オフ操作を示す電源情報に応じた操作通知に関するものがある。テレビジョン装置10から出力されてきて受信した操作通知が、電源オン操作を示す電源オン情報であるとき、又は、電源オフ操作を示す電源オフ情報であるとき、その受信した操作通知が示す電源情報(電源オン/オフ情報)を、ユーザ情報6に含まれるコード(ユーザID)及び装置ID8と共に、通信部5bを用いてサーバ装置30へ送信(送出)する制御処理を制御部5aが行うことを、見守りプログラムP11は規定する。
また、見守りプログラムP11は、電源オン操作を示す操作通知(電源オン情報)を受信した場合、図4(a)に示すアンケート画面21をテレビジョン装置10で表示するために、アンケート画面21に応じた表示パーツデータ(表示画面情報)を、記憶部5gに記憶されている見守りサービス用表示テーブルTb10から読み出し、テレビジョン装置10へ外部機器接続部5eから送信する制御を制御部5aが行うことを規定している。そして、アンケート画面21用の表示画面情報を送信してから、アンケート画面21に含まれる第1ボタン21a〜第5ボタン21eの選択による回答操作に応じた操作通知を、外部機器接続部5eで受信するまでの時間を計時(計測)する処理も制御部5aが行うことを、見守りプログラムP11は規定している。
さらに、見守りプログラムP11は、計時した時間が、記憶部5gに記憶されている閾値時間7を超過したか否かを制御部5aが比較する処理を行うことも規定している。比較の結果、計測した時間が閾値時間7を超過せず、その間に、第1ボタン21a〜第5ボタン21eのいずれか一つを選択した回答操作に応じた回答を示す操作通知を、外部機器接続部5eで受信した場合、その回答を示す操作通知を、装置ID8及びコード番号(ユーザID)と共にサーバ装置30へ通信部5bを用いて送信(送出)する制御を制御部5aが行うことを見守りプログラムP11は規定している。さらに、第1ボタン21a〜第5ボタン21eのいずれかの選択に係る回答操作に応じた操作通知を受信しないで、比較の結果、計測した時間が閾値時間7を超過した場合、アンケート画面21の回答操作無しという旨を示す操作通知を、装置ID8及びコード番号(ユーザID)と共にサーバ装置30へ通信部5bを用いて送信する制御を制御部5aが行うことを見守りプログラムP11は規定する。
なお、見守りプログラムP11は、図4(a)のアンケート画面21で第1ボタン21a〜第4ボタン21dの選択に応じた回答を示す操作通知を外部機器接続部5eで受け付けた場合、図4(b)の回答画面22に応じた表示パーツデータ(表示画面情報)を外部機器接続部5eから送信し、テレビジョン装置10に回答画面22を表示させる制御を制御部5aが行うことを規定しており、また、第5ボタン21eの選択に応じた回答を示す操作通知を外部機器接続部5eで受け付けた場合、上述したように、外出日数を尋ねる質問画面(図示せず)に応じた表示パーツデータ(表示画面情報)を外部機器接続部5eから送信して、その質問画面をテレビジョン装置10に表示させる制御を制御部5aが行うことを規定している。
また、図4(b)の回答画面22が表示された状態で、リモコン装置19の決定ボタンが操作された旨の操作通知を外部機器接続部5eで受け付けた場合、図5(a)の自治体トップ画面23に応じた表示パーツデータ(表示画面情報)を外部機器接続部5eから送信して、テレビジョン装置10に自治体トップ画面23を表示させる制御を制御部5aが行うことを規定している。
そして、図5(a)の自治体トップ画面23が表示された場合、上述したようにリモコン装置19の「1」〜「6」及び「10」の数字ボタンが操作された旨の操作通知を外部機器接続部5eで受け付けた場合、見守り装置5(制御部5a)は、操作された数字ボタンにリンクされたURLのウェブサイトへアクセスし、所定のウェブサイト画面を取得して、取得したウェブサイト画面に応じた表示画面データ(例えば、図5(b)のくらし情報画面24に応じた表示画面情報)を外部機器接続部5eからテレビジョン装置10へ送信して、テレビジョン装置10で各ウェブページに応じた画面を表示させる制御を制御部5aが行うことを見守りプログラムP11は規定する。
また、図5(a)の自治体トップ画面23で終了ボタンが操作されることで、終了ボタンが操作された旨の操作通知を外部機器接続部5eで受け付けた場合、外部機器接続部5eからの表示画面データの送信を終了することを見守りプログラムP11は規定する。なお、このように外部機器接続部5eからの表示画面データが途絶えた場合、テレビジョン装置10では、ラストチャンネル機能に基づくチャンネル又はデフォルトで指定されるチャンネルのテレビジョン放送の画面に表示を切り替えることになる。
一方、センサ接続部5fで各センサ27、28の検知情報(トイレドア開閉検知、一定の照度値以上検知)を受信して取得した場合、受信した検知情報をRAM5dに一時的に記憶すると共に、記憶部5gに記憶されたコード番号(ユーザID)及び装置ID8を読み出して、RAM5dに記憶された検知情報に付帯させ、コード番号(ユーザID)及び装置ID8が付帯した状態で検知情報を、通信部5bを用いてサーバ装置30へ送信(送出)する制御処理を制御部5aが行うことを、見守りプログラムP11は規定している。次に、見守り装置5と通信を行うサーバ装置30について説明する。
図6は、見守りサービス(見守りシステム1)のサーバ装置30(見守り判定装置に相当)の主要な内部構成を示している。本実施形態のサーバ装置30には一般的なサーバコンピュータ(ウェブサーバ機能を有するコンピュータ)を適用しており、全体的な制御及び各種処理を行うMPU30a(制御部30a)に、各種デバイス等を内部接続線30hで接続しており、各種デバイス等には、通信モジュール30b、RAM30c、ROM30d、入力インタフェース30e、出力インタフェース30f、大容量記憶システム(HDDシステム)30g等がある。
通信モジュール30bは通信手段に相当し、広域ネットワークとの接続モジュールに相当する通信デバイスであり、所要の通信規格に応じたものである(例えばLANモジュール)。通信モジュール30bは、所要の通信機器(図示は省略。例えばルータ等が該当)を介して広域ネットワークと接続されており、図1に示すように、各見守られる人の複数の家屋H1、H2・・・Hnに設置された各見守り装置5、オペレータ端末t1、t2・・・tn、監視者K1、K2・・・Knの携帯通信端末D1、D2・・・Dnとの通信を可能にしている。
RAM30cは、MPU30aの処理に伴う内容、ファイル等を一時的に記憶するものである。ROM30dは、MPU30aの基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶するものである。入力インタフェース30eは、見守りサービスの運営会社のシステム管理者等からの操作指示等を受け付けるキーボード30i、マウス等が接続されるものであり、システム管理者等から受け付けた操作指示等をMPU30aへ伝える。出力インタフェース30fは、ディスプレイ30j(表示出力装置)が接続されるものであり、MPU30aの処理に伴う内容をディスプレイ30jへ出力し、システム管理者等が現在の処理内容等を確認できるようにしている。
大容量記憶システム30g(記憶デバイスに相当)は、各種データベース(DB)、テーブル及びプログラム等を記憶するものであり、具体的には、基本プログラムP20、見守りシステムプログラム31(サーバコンピュータプログラムに相当)、ユーザDB32、オペレータテーブル33、テレビ判定テーブル34、センサ判定テーブル35、総合判定テーブル36、見守りDB37、行政窓口テーブル38、体調アイコンテーブル39、ウェブサイトテーブル40等を記憶している。
基本プログラムP20は、サーバ用のオペレーションシステムに応じた各種処理を規定したものであり、この規定内容に基づいた処理をMPU30aが行うことで、サーバ装置30はサーバコンピュータとしての基本的な機能を果たす。見守りシステムプログラム31の説明は後述し、先に、ユーザDB32等の説明を行う。
図7は、ユーザDB32の中身の概要を示している。ユーザDB32は、見守りサービスを利用するユーザの個人情報を格納したデータベースであり、ユーザを識別するコード番号(ユーザID)に対応付けて、ユーザの氏名(フリガナを含む)、住所、電話番号、メールアドレス、ユーザが属するグループ、及び非常時連絡先等の項目に応じた各種情報を格納したものになっている。非常時の連絡先は、複数の連絡先の登録が可能であり、登録される連絡先としては、図1における監視者K1等が該当し、具体的にはユーザの家族又は親族の電話番号・電子メールアドレス、ユーザが駆けつけを依頼する警備会社又はデイサービス等と契約している場合は、警備会社又はデイサービス等の電話番号・電子メールアドレス等、ユーザが自治体の行政窓口に訪問等を依頼している場合は、行政窓口の電話番号・電子メールアドレス等が格納される。
また、これらの連絡先には、連絡する相手の氏名(担当者)及びユーザとの関係等も対応付けて記憶される。さらに、連絡先が複数登録されている場合は、優先順位も格納される(表中に(1)、(2)等で示す)。なお、ユーザDB32には、図7に示す項目以外に、介護認定の等級、生年月日、性別、同居家族の種別、地区等も存在する。また、ユーザDB32に格納される個人情報は、見守りサービスの契約時等に運営会社へユーザが提出した内容に該当するものであり、見守りサービスへ新たにユーザが加入又は見守りサーバからユーザが脱会するごとに応じて随時、ユーザDB32の中身は更新される。
図8は、大容量記憶システム30gに記憶されるオペレータテーブル33の中身の概要を示している。オペレータテーブル33は、見守りサービスにおいて、ユーザ状況のチェックを行うために登録されているオペレータOP1、OP2・・・OPnに関する情報を格納したものである。なお、オペレータテーブル33の中身は、新たなオペレータが採用された場合、又は勤務していたオペレータが外れた場合などに更新される。
オペレータテーブル33の中のオペレータIDとは、見守りサービスを運営する上で、見守り業務に従事するオペレータOP1、OP2・・・OPnを識別するための識別情報(識別番号)であり、見守りサービスの運営会社から各オペレータに付与されるものである。オペレータテーブル33の中のオペレータ名には、各オペレータの氏名が格納されており、担当グループには、各オペレータが担当するグループ名が格納されており(オペレータには、担当する見守り対象となるグループが予め割り当てられる。)、パスワードには、各オペレータがログインする際に必要なパスワードが格納されている。また、オペレータ連絡先の欄には、各オペレータへの電話番号及び電子メールアドレスが格納される。
本実施形態では、上述したオペレータテーブル33で設定された内容に基づき、各オペレータがオペレータ業務を行い、個々のオペレータの業務対象は、担当が割り当てられたグループに限定され、担当外のグループに属するユーザについては基本的に業務に関する操作を行えないようになっているが、他のオペレータの業務を引き継ぐ場合、一時的に手伝うときなどには、担当のグループを超えて、他のグループに属する情報等も確認できる。また、オペレータの中にリーダ的なオペレータ・熟練したオペレータ等が存在することもあり、このようなオペレータは状況に応じて、全てのグループの見守りを行う場合があることから、全てのグループの見守りに対応したマスターIDが付与されることがある。
図9(a)は、テレビ判定テーブル34の中身の一例を示しており、テレビジョン装置10の電源オン/オフ状況に基づき、ユーザの状況を判定する場合に用いられるものであり、「警告」又は「通常」という判定レベルごとに、テレビ操作状態を対応づけたものになっている。具体的には、危険であることを示す「警告:×」という判定レベルには、「(テレビジョン装置10が)24時間以上電源オン」という内容が対応づけられている。これはテレビジョン装置10が継続して24時間以上、電源オンである場合、ユーザ(見守られる人)が気を失った状態である可能性が高いため、危険であることを示す「警告」という判定レベルが対応づけられている。また、本実施形態のテレビ判定テーブル34は、「(テレビジョン装置10が)24時間以上電源オン」という場合以外は、「通常:○」という判定レベルを対応づけている。
なお、上述したテレビ判定テーブル34は一例であり、見守りシステム等の仕様等に応じて適宜、中身を変更することは勿論可能であり、例えば、判定レベルを「警告」、「通常」の二段階ではなく、最も危険度の高い「緊急」、二番目に緊急度の高い「警告」、三番目に緊急度の高い「注意」、及び特に危険度が生じていない「通常」という四段階、又は、「緊急」、「警告」、「通常」の三段階にすることも可能である。このように三段階、又は四段階で判定レベルを設ける場合は、それぞれに対応づけるテレビ操作状態を相違することになり、例えば、「緊急」には、「72時間以上電源オフ又は24時間以上電源オン」という内容を対応付け、「警告」には「48時間以上電源オフ」という内容を対応付けることが想定される。
図9(b)は、センサ判定テーブル35の中の一部であるトイレドア開閉センサ27用の第1センサ判定テーブル部35aを示し、トイレドア開閉センサ27の検知結果に基づき、ユーザの状況を判定する場合に用いられるものであり、「警告」又は「通常」という判定レベルごとに、トイレドア開閉センサ27の検知結果を対応づけたものになっている。具体的には、危険であることを示す「警告:×」という判定レベルには、「(トイレドア開閉センサ27が)24時間以上トイレドア開検知せず」という内容が対応づけられている。これはトイレのドアが継続して24時間以上、開けられない場合、ユーザ(見守られる人)が通常の状態でない可能性が高いため、危険であることを示す「警告」という判定レベルが対応づけられている。また、本実施形態の第1センサ判定テーブル部35aは、「(トイレドア開閉センサ27が)24時間以上トイレドア開検知せず」という場合以外は、「通常:○」という判定レベルを対応づけている。
図9(c)は、センサ判定テーブル35の中の一部である照度センサ28用の第2センサ判定テーブル部35bを示し、照度センサ28の検知結果に基づき、ユーザの状況を判定する場合に用いられるものであり、「警告」又は「通常」という判定レベルごとに、照度センサ28の検知結果を対応づけたものになっている。具体的には、危険であることを示す「警告:×」という判定レベルには、「(照度センサ28が)24時間以上一定の照度値以上を検知せず」という内容が対応づけられている。これは一定以上の照度値が継続して24時間以上、検知されない場合、ユーザ(見守られる人)が通常の状態でない可能性が高いため、危険であることを示す「警告」という判定レベルが対応づけられている。また、本実施形態の第2センサ判定テーブル部35bは、「(照度センサ28が)24時間以上一定の照度値以上を検知せず」という場合以外は、「通常:○」という判定レベルを対応づけている。
なお、トイレドア開閉センサ27用の第1センサ判定テーブル部35a、照明センサ28用の第2センサ判定テーブル35bの中身も一例にすぎず、上述したテレビ判定テーブル34の場合と同様に、見守りシステム等の仕様等に応じて、三段階、又は四段階でテーブル内容を規定してもよい。
また、総合判定テーブル36は、テレビジョン装置10の電源オン/オフ状況を示す電源情報及び各センサ27、28の検知結果を示す検知情報に基づく総合的なユーザの状況を規定したものである。本実施形態の総合判定テーブル36は、テレビジョン装置10に対する判定が「警告:×」の場合に応じて各センサの検知情報に基づく判定結果を対応付けた第1総合判定テーブル部36a(図10(a)参照)と、テレビジョン装置10に対する判定が「通常:○」の場合に応じて各センサの検知情報に基づく判定結果を対応付けた第2総合判定テーブル部36b(図10(b)参照)、及び総合判定のレベルに応じた総合判定用のアイコンi1〜i3等を対応付けたレベルテーブル部36c(図10(c)参照)を含んだものになっている。
図10(a)は、総合判定テーブル36の中の第1総合判定テーブル部36aの一例を示し、テレビジョン装置10に対する判定が「警告:×」の場合に対し、トイレドア開閉センサ27の検知結果に基づく判定(「警告:×」又は「通常:○」)と、照度センサ28の検知結果に基づく判定(「警告:×」又は「通常:○」)とをそれぞれ対応付けた結果を、「1」〜「3」で示す総合判定のレベルとして規定している。総合判定のレベル「1」は、最も危険度の高いレベルであり、総合判定のレベル「2」は二番目に危険度の高いレベルであり、総合判定のレベル「3」は三番目に危険度の高いレベルである(以下、同様)。
図10(a)の第1総合判定テーブル部36aでは、テレビジョン装置10に対する判定、トイレドア開閉センサ27に対する判定、及び照度センサ28に対する判定がいずれも「警告:×」のときと、テレビジョン装置10に対する判定及びトイレドア開閉センサ27に対する判定が「警告:×」であると共に照度センサ28に対する判定が「通常:○」であるときを、最も危険度が高い「1」の総合判定レベルにしている。また、テレビジョン装置10に対する判定及び照度センサ28に対する判定が「警告:×」であると共にトイレドア開閉センサ27に対する判定が「通常:○」であるときを、二番目に危険度が高い「2」の総合判定レベルにしている。さらに、テレビジョン装置10に対する判定が「警告:×」であると共にトイレドア開閉センサ27に対する判定及び照度センサ28に対する判定が「通常:○」であるときを、三番目に危険度が高い「3」の総合判定レベルにしている。
図10(b)は、総合判定テーブル36の中の第2総合判定テーブル部36bの一例を示し、テレビジョン装置10に対する判定が「通常:○」の場合に対し、トイレドア開閉センサ27の検知結果に基づく判定(「警告:×」又は「通常:○」)と、照度センサ28の検知結果に基づく判定(「警告:×」又は「通常:○」)とをそれぞれ対応付けた結果を、「2」〜「4」で示す総合判定のレベルとして規定している。なお、総合判定のレベルの「4」は、特に危険が生じていない「通常」のレベルを示すものである。
図10(b)の第2総合判定テーブル部36bでは、テレビジョン装置10に対する判定が「通常:○」であると共に、トイレドア開閉センサ27に対する判定及び照度センサ28に対する判定が「警告:×」であるとき、並びに、テレビジョン装置10に対する判定及び照度センサ28に対する判定が「通常:○」であると共にトイレドア開閉センサ27に対する判定が「警告:×」であるときを、二番目に危険度が高い「2」の総合判定レベルにしている。また、テレビジョン装置10に対する判定及びトイレドア開閉センサ27に対する判定が「通常:○」であると共に照度センサ28に対する判定が「警告:×」であるときを、三番目に危険度が高い「3」の総合判定レベルにしている。さらに、テレビジョン装置10に対する判定、トイレドア開閉センサ27に対する判定、及び照度センサ28に対する判定がいずれも「通常:○」のときは、特に危険が生じていない「4」の双方判定レベルにしている。
また、図10(c)のレベルテーブル部36cは、「1」〜「4」の総合判定レベルに対して、それぞれのレベルを表すアイコンのデータ及び各レベルの具体例(想定される状況)を対応付けたものになっている。「総合判定レベル」の「1」には、最も危険度が高い緊急を表す緊急アイコンi1を対応付けており、「総合判定レベル」の「2」には、二番目に危険度が高い警告を表す警告アイコンi2を対応付けており、「総合判定レベル」の「3」には、三番目に危険度が高い注意を表す注意アイコンi3を対応付けており、そして、「総合判定レベル」の「4」は、特に危険が生じていないのでアイコンも対応付けていない。
さらに、図10(c)のレベルテーブル部36cでは、各レベルの具体例として、「総合判定レベル」の「1」に対し、「テレビ視聴の形跡が無く、且つトイレに行った形跡もないため、ユーザが倒れている場合などが想定される。至急、直接の安否確認が必要なので、駆けつけ依頼の要請を行う。」という状況が格納されているものとする(図示せず。以下同様)。また「総合判定レベル」の「2」に対しては、「テレビ又はセンサの1つからは正常な状態が把握できるが、正常状態とは明らかに異なる状態も検出している。電話依頼の要請を行う。」という状況が格納されている。さらに「総合判定レベル」の「3」に対しては、「テレビを視聴していない、又はセンサの1つに反応は無いが、正常な生活を送っている可能性が高いと思われない。至急ではないが、何かのついでに安否・状況確認をメールで行う。」という状況が格納されている。そして、「総合判定レベル」の「4」に対しては、「電源情報及び検知情報からは普段通りの生活をしており、特段の見守り対応を行う必要はない。」という状況が格納されている。
図11は、大容量記憶システム30gに記憶される見守りDB37の中の或る1日の回答等の情報を格納した日別見守りDB37aの中身の概要を示している。見守りDB37は、一日ごとの複数の家屋H1、H2・・・Hnに設置された複数の見守り装置5からサーバ装置30へ送信されてくる操作通知で示される回答に加えて、電源情報及び検知情報が示す各種情報等を格納した日別見守りDBの集合体になっている。そのため、見守りDB37は、日ごとの情報が順次蓄積されていくデータベースになっている(見守りDB37は機器別状況情報及び総合判定結果情報を日ごとに記憶する手段に相当)。
図11の日別見守りDB37aは、2014年7月1日における各ユーザの複数の見守り装置5のそれぞれから送信されてきた情報(図4(a)の質問画面21に対する回答等の状況情報、電源情報、検知情報、その他の情報等)を格納しており、具体的には、「コード番号(ユーザID)」ごとに、「氏名」、「装置ID」、「電源オン/オフ時刻」、「送信内容」、「電源オン継続時間」、「電源オフ継続時間」、「テレビ」、「外出(状況情報に相当)」、「トイレドア開閉」、「照度」、「総合判定」及び「備考」等の各項目に応じた情報を格納する。
日別見守りDB37aの「コード(コード番号)」及び「氏名」は、図7のユーザDB32に含まれている情報を用いたものであり、「装置ID」は、見守り装置5から送られてくる操作通知の中に、「コード番号」と共に含まれる情報である。これら、「コード番号」、「氏名」、及び「装置ID」は既に特定されている情報であるため、見守り装置5からの送信内容に関係なく、日別見守りDB37aに予め登録されている。
また、「電源オン/オフ時刻」の項目には、見守り装置5から送信されてきた操作通知が電源オン操作を示すものである場合、その電源オン操作を示す操作通知(電源オン情報)を受信した時刻が格納される。また、見守り装置5から送信されてきた操作通知が電源オフ操作を示すものである場合も、その電源オン操作を示す操作通知(電源オフ情報)を受信した時刻が「電源オン/オフ時刻」の項目に格納される。1日に複数回の「電源オン操作を示す操作通知」、「電源オフ操作を示す操作通知」を受信した場合は、「電源オン/オフ時刻」の項目に複数回の受信時刻が格納されることになる。
日別見守りDB37aの「送信内容」の項目には、図4(a)に示すアンケート画面21で回答操作が行われた各ボタン21a〜21eに応じた回答を示す操作通知を受信した時刻が、回答と共に格納される。なお、「送信内容」の項目には、図4(a)に示すアンケート画面21で操作された各ボタン21a〜21eが閾値時間7を超えて操作されない場合は、「回答なし」の旨が、その情報を示す操作通知の受信時刻と共に格納される。
また、日別見守りDB37aの「電源オン継続時間」の項目には、「電源オン/オフ時刻」の項目の中で、直近に格納されているのは「オン(電源オン操作)」であれば、その電源オン操作を示す操作通知を受信してからの経過時間(計時時間)が、サーバ装置30の具備するタイマー機能により計時されて格納されており、この経過時間の計時は、次に「電源オフ操作」の操作通知をサーバ装置30が受信するまで行われる。「電源オフ継続時間」の項目には、「電源オン/オフ時刻」の項目の中で、直近に格納されているのは「オフ(電源オフ操作)」であれば、その電源オフ操作を示す操作通知を受信してからの経過時間が、サーバ装置30の具備するタイマー機能により計時されて格納されており、この経過時間の計時は、次に「電源オン操作」の操作通知をサーバ装置30が受信するまで行われる。そして日別見守りDB37aの「テレビ」の項目には、電源オン情報に基づき判定されるユーザ状況(警告又は通常)が格納されることになる。
日別見守りDB37aの「外出」の項目には、ユーザが図4(a)に示すアンケート画面21で「外出」を選択した場合において、見守り装置5から送信されてきた外出日数が格納される。さらに、日別見守りDB37aの「トイレドア開閉」の項目には、上述した第1センサ判定テーブル部35aに基づき判定されたレベル(警告又は通常)及び検知情報の取得した時間が格納される。さらにまた、日別見守りDB37aの「照度」の項目には、上述した第2センサ判定テーブル部35bに基づき判定されたレベル(警告又は通常)及び検知情報を取得した時間が格納される。そして、日別見守りDB37aの「総合判定」の項目には、上述した第1及び第2総合判定テーブル部36a、36bに基づき判定されたレベル(緊急、警告、注意、又は通常のいずれか)が格納される。なお、「備考」の項目には、上述した各項目以外で、コード(ユーザID)に対応付けて記憶する必要のある情報等が格納される。
図12に示す行政窓口テーブル38は、地域の住民への訪問サービスを行っている自治体の行政窓口の担当部分の名称、担当者の氏名、電話番号(連絡先)、メールアドレス(連絡先)等を、上述したグループごとにヒモ付けて格納したものになっている。なお、本実施形態では上述したように、地域別にグループ分けを行っていることから、各グループに応じた地域の行政部門が、そのグループに属する見守られる人を担当することになる。
図13に示す体調アイコンテーブル39は、図4(a)に示すアンケート画面(質問画面)21の回答(「よい」、「ふつう」、「わるい」)ごとに用いる体調アイコンi10〜i12をそれぞれ対応づけたものになっている。
また、大容量記憶システム30gに記憶されているウェブサイトテーブル40は、一例として図14、15、16等に示すウェブページ画面を構成する画面ページデータ(HTML又はXML等に基づくデータ)を格納したものである。例えば、オペレータOP1のオペレータ端末t1から、サーバ装置30が構築するウェブサイトのURLへアクセスがあると、サーバ装置30は図14に示すようなウェブページ画面(トップページ画面41)の画面ページデータを大容量記憶システム30gに記憶されているウェブサイトテーブル40の中から読み出し、アクセス元のオペレータ端末t1へトップページ情報として送信することになる。
以降、サーバ装置30は、オペレータ端末t1から送信されてくる操作内容に応じて、図15等に示すユーザ一覧画面50等の各種画面(ウェブページ画面)を表示可能にするための画面情報を生成して、オペレータ端末t1へ送信する。以下、ウェブサイトテーブル40に格納されているページデータに基づくウェブページ画面の例について説明する。
図14に示すトップページ画面41は、オペレータ向けに提供されるウェブサイトのトップページ画面であり、オペレータID入力欄41a、PW(パスワード)入力欄41b及び選択可能なログインボタン41cを配置したものになっている。各入力欄41a、41bは所要の英数字等の情報の入力が可能になっていると共に、ログインボタン41cの選択操作が行われると、各入力欄41a、41bに入力されていた英数字等の情報が、オペレータ端末t1等からサーバ装置30へ送られるようになっている。
図15に示すユーザ一覧画面50は、トップページ画面41でログイン操作を行ったオペレータ向けに提示される見守り通知に相当する表示画面の一例である(例えば、図8のオペレータテーブル34の中のオペレータIDが「OP0001」であるオペレータ向けの画面に相当)。ユーザ一覧画面50は、ログイン操作を行ったオペレータが担当するグループに属する各ユーザの状況及び情報等を示す例となっており、ウェブサイトテーブル40に含まれる画面ページデータ等の画面情報を用いて、ユーザ一覧画面50の中の図柄的なパーツ及び共通要素部分(メニュー部分等)が構成されると共に、文字情報的な部分は後述する見守り対応情報(サーバ装置30で生成される見守り通知情報に相当)に基づき提示されるようになっている(担当するユーザ数及び情報の量により、ユーザ一覧画面50はスクロール可能になっている)。
ユーザ一覧画面50は、画面上部に、見守り担当者欄50a、検索期間欄50b、期間指定部50c、及びログアウトボタン50dをそれぞれ水平方向に配置すると共に、その下方にオペレータが担当する複数のユーザごとの概要的な状況を示すユーザ概要欄510、520、530等を垂直方向に配置している。
ユーザ一覧画面50の見守り担当者欄50aには、トップページ画面41でログインを行ったオペレータの氏名、連絡先等を示す情報が図8に示すオペレータテーブル33から抽出されて配置される。検索期間欄50bには、ユーザ一覧画面50が表示されるときに、現在の日から過去一週間分の期間がデフォルトで設定されるようになっており、右方の期間指定部50cに含まれる左右矢印欄を選択することで、確認を所望する期間をオペレータが指定できるようになっている。ログアウトボタン50dは、選択可能なボタンであり、選択されることでユーザ一覧画面50を表示している端末からログアウト指示がサーバ装置30へ向けて送信(送出)されるようになっている。
各ユーザ概要欄510、520、530等は、オペレータが担当するユーザごとの書誌的な情報及びユーザの状況(危険度、体調、外出の有無等)を示すものであり、具体的な内容的については代表して、最上方に位置するユーザ概要欄510に基づき説明する。ユーザ概要欄510は、左側に詳細ボタン510aを配置すると共に、ユーザ情報部511及び期間情報部512を含んでいる。詳細ボタン510は選択可能なボタンであり、選択されることで、選択されたユーザ用の状況画面を要求するために、選択されたユーザを示すユーザ選択情報(ユーザを識別するコード番号を含む情報)が、ユーザ一覧画面50を表示している端末からサーバ装置30へ向けて送信(送出)されるようになっている。
ユーザ情報部511には、ログイン中のオペレータが担当するユーザの各種情報(コード、氏名、電話番号、生年月日、性別、同居家族、住所、地区等の情報)が、図7に示すユーザDB32から読み出されて配置されている。
また、期間情報部512には、総合判定欄512a、体調欄512b、在宅欄512cが設けられると共に、各欄512a〜512cは一週間分の各日付に対応しており、各欄512aの日付ごとの状況を示すアイコン、テキスト等が各日付に合わせて水平方向に配置される。これらのアイコン、テキスト等は、見守りDB37における上記の検索期間欄50bで指定される期間に応じた日別見守りDB37aの「総合判定」及び「送信内容」の項目に格納された情報に応じたアイコン(図10(c)のアイコンi1〜i3、図13のアイコンi10〜i12参照)、並びに「外出」の項目に格納された情報が配置される。
また、ユーザ概要欄510、520、530等を上述した構成にすることで、複数の各ユーザの概要を、期間情報部512における総合判定欄512aに配置される危険度のレベルに応じたアイコンの種類、体調欄512bに配置されるアイコンの種類、在宅欄512cに配置される外出の有無を示す情報等により日別に一目で確認できるメリットが生じる。
図16に示すユーザ状況画面60は、上述したユーザ一覧画面50で、詳細ボタン510aが選択された場合に表示される画面であり、詳細ボタン510aに応じたユーザユーザの詳細の情報を示す見守り画面になっている。ユーザ状況画面60は画面上部に、見守り担当者欄60a、検索期間欄60b、期間指定部60c、ログアウトボタン60d、及び戻るボタン60eをそれぞれ水平方向に配置すると共に、その下方にユーザ情報欄61を配置し、そのユーザ情報欄61の下方に、複数の日別ユーザ状況欄610、620、630等を垂直方向に順次配置している(情報の量等により、ユーザ状況画面60はスクロール可能になっている)。
ユーザ状況画面60のユーザ情報欄61は、上述した図15のユーザ一覧画面50におけるユーザ情報部511に含まれる情報と同等のものを含むと共に、アドバイス欄61aを含んでおり、このアドバイス欄61aには、ユーザ状況画面60を表示した日(例えば、7月7日)における総合判定に応じた具体例のテキストが、図10(c)のレベルテーブル部36cの各レベルに応じた格納される具体例の内容から読み出されて配置される。
また、複数の日別ユーザ状況欄610、620、630等は、総合的な判定によるユーザの状況と、テレビジョン装置10及び各センサ27、28による個別的な判定によるユーザの状況等を示すものであり、具体的な内容については代表して、最上方に位置する日別ユーザ状況欄610に基づき説明し、日別ユーザ状況欄610は、左側から右側へ、総合判定結果部611、体調等を示す欄、及び個別判定結果部612を有する。
最も左側に位置する総合判定結果部611は、テレビジョン装置10からの電源情報及び各センサ27、28からの検知情報に基づき判定されたユーザ状況の結果を示す情報(総合判定結果情報に相当)を配置するものであり、本実施形態では、総合判定結果情報を総合判定用のアイコン(図10(c)に示す緊急アイコンi1、警告アイコンi2、注意アイコンi3のいずれかで)で示すようにしている。(図16は、総合判定結果部611に注意アイコンi3を表示した例を示す)。なお、総合判定の結果が「通常」のレベルであるときは、特に総合判定用のアイコンは配置されないので、アイコン無しの場合も、総合判定結果情報の中身が「通常」のレベルであることを示す(総合判定結果部621、631参照)。したがって、オペレータは総合判定結果部611の左端を見れば、アイコンの種類又はアイコン無しにより総合的に判定したユーザ状況を一目で把握することができる。
また、総合判定結果部611の隣には、日付、体調情報、及び外出情報を示す各欄が垂直に配置している。体調情報は、図4(a)に示すアンケートの回答に応じて特定されたユーザの体調を示す体調アイコンi10〜i12のいずれかに該当し、図16では、ユーザの体調が「よい」を示す体調アイコンi10が配置されて、ユーザの体調を一目で分かるようにしている。さらに、体調情報を示す欄の下方には、外出情報を示す欄が位置し、図4(a)のアンケートに対して外出の回答が有ったときは、ユーザが外出中である旨を示す外出情報(テキストによる情報)が配置される(外出でないときは「在宅」のテキスト情報が配置される)。
一方、個別判定結果部612は、テレビジョン装置10からの電源情報及び各センサ27、28からの検知情報のそれぞれに基づく状況を、テレビ欄612a、トイレドア欄612b、照度欄612cによって、それぞれ個別に示す情報(機器別状況情報)を有しており、本実施形態では、電源情報及び各検知情報のそれぞれに基づきユーザの状況を判定した個別判定情報欄613と、電源情報及び各検知情報の取得した時間との関係を示す時間情報欄614を含んでいる。
個別判定情報欄613は、テレビ欄612a、トイレドア欄612b、照度欄612cごとにユーザの状況を「アイコン(警告アイコンi2)」又は「アイコン無し」で示している。個別判定情報欄613における各欄612a〜612cでのアイコンの有無により、テレビジョン装置10の電源オン/オフの状況、トイレドア開閉センサ27の検知結果によるトイレドアの開状況、照度センサ28の検知結果による照明オンの状況に基づき想定されるユーザの状況をオペレータが一目で個別に判断できるようにしている。なお、「アイコン無し」の場合は、「通常」の状況であることを示す。
また、時間情報欄614は、テレビ欄612a、トイレドア欄612b、照度欄612cごとに1日の各時間614a(1時〜24時)におけるサーバ装置30が電源情報、検知情報の取得した時間をグラフ的に示したものとなっており、各情報を取得した時間を塗りつぶして、各電源情報の取得と時間との関係を表す。この時間情報欄614が示す内容は、個別判定情報欄613で示される各ユーザの状況が何時から生じているかをオペレータに提示することになる。
上述した総合判定結果部611及び個別判定結果部612を含む日別ユーザ状況欄610(7月7日分の日別ユーザ状況欄610)の構成は、他の日の日別ユーザ状況欄620、630等でも同様である。また、これら日別ユーザ状況欄610、620、630等を上述した構成にすることで、ユーザに関する多数の情報を、アイコン及びグラフ等を介してオペレータが把握しやすくなる。
なお、ユーザ状況画面60の画面上方の期間指定部60cを操作して他の期間を指定すれば、指定した期間の情報を見守りDB37から読み出して、その指定された期間に応じた日別ユーザ状況欄610、620、630等がユーザ状況画面60の中に配置されることになる。また、画面上方のログアウトボタン60dが選択されると、図15のログアウトボタン50dの場合と同様の処理が行われる。さらに、戻るボタン60eは選択可能なボタンであり、選択されると、表示内容が図16のユーザ状況画面60から図15のユーザ一覧画面50に戻り、他のユーザの選択操作等を行えるようにしている。
次に、図6に示すサーバ装置30の見守りシステムプログラム31について説明する。見守りシステムプログラム31は、サーバコンピュータ用のサーバコンピュータプログラムに相当し、見守りサービスを提供していくためにMPU30aが行う各種処理を規定しており、このサーバコンピュータプログラムの規定する内容により、MPU30aは各種手段として機能する(ユーザの状況を判定する判定手段、画面情報生成手段、体調判定手段、第1個別判定手段、第2個別判定手段、第1生成手段、第2生成手段、一覧画面情報生成手段等)。本実施形態の見守りシステムプログラム31は主に二種類の処理を規定しており、一つ目は、見守り装置5から送信されてくる各種情報(電源情報、検知情報、アンケート回答を示す情報等)に係る処理であり、二つ目は、オペレータ向けの各種画面に応じた画面情報の生成に係る処理等である。
見守りシステムプログラム31の一つ目に関する処理内容としては、見守り装置5から送信されてくるテレビジョン装置10の電源情報、トイレドア開閉センサ27及び照度センサ28のそれぞれの検知結果を示す検知情報、並びに図4(a)のアンケート画面21に対する回答に係る情報を、通信モジュール30bで受信して取得すると、受信した日時と共に、上述した見守りDB37の中の受信日に応じたDB(図11に示す日別見守りDB37a参照)に格納(記憶)する処理をMPU30aが行うことを規定している。
例えば、操作通知を示す情報として電源オン情報又は電源オフ情報を受信すれば、その各電源情報に付帯する装置ID8及びコード(ユーザID)等を参照して、日別見守りDB37aにおけるコード番号(ユーザID)に対応づけて、「電源オン/オフ時刻」の項目に受信した操作通知が示す電源オン情報又は電源オフ情報を受信日時と共に格納する。
また、電源オン情報を受信した場合、見守りシステムプログラム31は、受信してからの時間を経過時間としてMPU30aが自己のタイマー機能を用いて計時し、日別見守りDB37aの中の「電源オン継続時間」の項目(電源オン情報に付帯するコード番号に対応付けられた項目)に、計時した時間を格納する処理を規定している(MPU30aの計時は次に、電源オフ情報を受信するまで継続)。同様に、見守りシステムプログラム31は、電源オフ情報を受信した場合、受信してからの経過時間を日別見守りDB37aの中の「電源オフ継続時間」の項目(電源オフ情報に付帯するコード番号に対応付けられた項目)にMPU30aが格納する制御処理を規定している(MPU30aの計時は次に、電源オン情報を受信するまで継続)。
また、図4(a)のアンケート画面21における第1ボタン21a〜第3ボタン21cが選択操作された旨に応じた回答を示す操作通知を受信して取得すれば、その操作通知に付帯する装置ID8及びコード番号を参照して、日別見守りDB37aにおける所定のコード番号に対応づけて、「送信内容」の項目に受信した操作通知が示す回答の内容(よい、ふつう、わるい)を受信日時と共に格納する。さらに、外出情報を含む操作通知を受信すれば、その操作通知に付帯する装置ID8及びコード番号を参照して、日別見守りDB37aにおける前記コード番号に対応づけて、「外出」の項目に受信した外出情報が示す外出内容を格納する。
さらにまた、アンケート画面21の回答操作無しという操作通知を受信すれば、その操作通知に付帯する装置ID8及びコード番号を参照して、日別見守りDB37aにおける前記コード番号に対応づけて、「送信内容」の項目に「回答なし」の旨を受信日時と共に格納することになる。
一方、トイレドア開閉センサ27の検知結果を示す検知情報を受信して取得すると、その検知情報に付帯する装置ID8及びコード番号を参照して、日別見守りDB37aにおける前記コード番号に対応づけて、「トイレドア開閉」の項目に受信した検知結果(開有り)を受信日時と共に格納する。照度センサ28についても同様に、照度センサ28の検知結果を示す検知情報を受信して取得すると、その検知情報に付帯する装置ID8及びコード番号を参照して、日別見守りDB37aにおける前記コード番号に対応づけて、「照度」の項目に受信した検知結果(開有り)を受信日時と共に格納する。
また、見守りシステムプログラム31は、上述した各種情報を日別見守りDB37aへ格納することに合わせて、受信した各種情報に基づきユーザの状況等を、図9、10に示す各種テーブル34〜36に基づき判定する処理をMPU30aが行うことを規定している。
まず、テレビジョン装置10からの電源オン情報の格納に伴い電源オン時間の計時を開始すると、計時した電源オン時間を図9(a)に示すテレビ判定テーブル34のテレビ操作状態の各内容を比較する処理をMPU30aが第1個別判定手段として行う。具体的には、計時した電源オン時間が警告の判定基準となる24時間以上になったか否かを比較し、24時間以上になった場合は、電源オン情報に基づくユーザ状況を「警告:×」と判定し、一方、24時間を超えていない場合は、電源オン情報に基づくユーザ状況を「通常:○」と判定し、判定した結果を、日別見守りDB37aの「テレビ」の項目に格納する。
また、トイレドア開閉センサ27から、トイレドア開の検知情報を受信した場合、その検知情報の受信が途切れてからの時間を計時してRAM30cに記憶し、計時した時間を図9(b)に示すトイレドア開閉センサ27用の第1センサ判定テーブル部35aの検知結果の各内容と比較する処理をMPU30aが第2個別判定手段として行う。具体的には、計時した時間が警告の判定基準となる24時間以上になったか否かを比較し、24時間以上になった場合は、トイレドア開閉センサ27の検知情報に基づくユーザ状況を「警告:×」と判定し、一方、24時間を超えていない場合は、トイレドア開閉センサ27の検知情報に基づくユーザ状況を「通常:○」と判定し、判定した結果を、日別見守りDB37aの「トイレドア開閉」の項目に格納する。
さらに、照度センサ28から、一定の照度値以上の検知情報を受信した場合、その検知情報の受信が途切れてからの時間を計時してRAM30cに記憶し、計時した時間を図9(c)に示す照度センサ28用の第2センサ判定テーブル部35bの検知結果の各内容と比較する処理をMPU30aが第2個別判定手段として行う。具体的には、計時した時間が警告の判定基準となる24時間以上になったか否かを比較し、24時間以上になった場合は、照度センサ28の検知情報に基づくユーザ状況を「警告:×」と判定し、一方、24時間を超えていない場合は、照度センサ28の検知情報に基づくユーザ状況を「通常:○」と判定し、判定した結果を、日別見守りDB37aの「照度」の項目に格納する。
さらにまた、日別見守りDB37aの「テレビ」、「トイレドア開閉」、及び「照度」の項目に判定結果が格納されると、これらの判定結果(電源情報及び検知情報による結果)に基づきユーザ状況を、図10(a)、(b)に示す第1総合判定テーブル部36a及び第2総合判定テーブル部36bを参照してMPU30aが判定する。
すなわち、「テレビ」の項目の判定結果が「警告:×」である場合、図10(a)の第1総合判定テーブル部36aを用いて、「トイレドア開閉」及び「照度」の項目の判定結果により、「1」〜「3」のいずれかの総合判定レベルを判定し、判定した総合判定レベルの数値を判定結果として日別見守りDB37aの「総合判定」の項目に格納する。また、「テレビ」の項目の判定結果が「通常:○」である場合、図10(b)の第2総合判定テーブル部36bを用いて、「トイレドア開閉」及び「照度」の項目の判定結果により、「2」〜「4」のいずれかの総合判定レベルを判定し、判定した総合判定レベルの数値を判定結果として日別見守りDB37aの「総合判定」の項目に格納する。
このような判定に係る処理は、サーバ装置30が電源情報又は検知情報の少なくともいずれか一方を受信するごとに行っており、判定結果が前回と異なれば、随時、判定結果を更新していくことになる。
なお、見守りシステムプログラム31は、図4(b)の回答画面22等の提示について、電源オン情報を受信した場合、その電源オン情報が、日別見守りDB37aに格納される一回目の電源オンであるか否かを見極める処理を規定しており、受信した電源オン情報が1日における一回目の電源オンである場合、見守りDB37の中から、受信したコード(ユーザID)に応じた直近の複数日分(例えば5日分)の「送信内容」の項目に格納された情報を読み出して、回答履歴情報(図4(b)の回答画面22の中の回答履歴情報22a参照)としてアクセス元の見守り装置5へ送信する処理を行うことを、見守りシステムプログラム31は規定している。
一方、見守りシステムプログラム31の二つ目に関する処理内容として、上述した見守りDB37に蓄積した情報に基づいた見守り監視に関する画面ページデータを含む画面情報を生成し、ウェブページを通じて各オペレータに提供するための各種処理を規定している。このような処理の中で、見守りシステムプログラム31は、まずオペレータのログイン処理を規定しており、具体的には、オペレータ向けのウェブサイトに係るURLにアクセスがあった場合、見守りシステムプログラム31は、アクセス元に、図14に示すトップページ画面41に応じた画面ページデータを含む画面情報を送信する処理を規定している。
トップページ画面41用の画面ページデータ(画面情報)の送信に応じて、アクセス元から送信されてきたオペレータID及びパスワードを受信すると、図8に示すオペレータテーブル33の中に、受信したオペレータID及びパスワードと、一致するオペレータID及びパスワードが存在するか否かをMPU30aが判断する処理を、見守りシステムプログラム31は規定している。受信したID及びパスワードがオペレータテーブル33に格納されているものと一致しない場合、オペレータID及びパスワードを再入力する旨を記したウェブページの画面ページデータをアクセス元へ送信する制御処理をMPU30aが行うことを見守りシステムプログラム31は規定している。
また、受信したオペレータID及びパスワードがオペレータテーブル33に格納されているものと一致した場合、見守りシステムプログラム31は、ログイン完了となり、ログインしたオペレータの担当となるユーザに対応するユーザ一覧画面(図15で示したユーザ一覧画面50参照)に応じた一覧画面情報を生成して、アクセス元のオペレータ端末t1等へ送信(送出)する処理をMPU30aが行うことを規定する。
ユーザ一覧画面に応じた画面ページデータを含む一覧画面情報の生成・送信処理において、まず、一致したオペレータIDに対応するグループを、オペレータテーブル33の「担当グループ」からMPU30aが特定することを見守りシステムプログラム31は規定する。それから見守りシステムプログラム31は、特定したグループに属する全てのユーザ(ユーザIDに応じたコード番号)について、ユーザDB32からユーザの各種情報(コード、氏名、電話番号、生年月日、性別、同居家族、住所、地区等の情報)をMPU30aが読み出して、ユーザ一覧画面(例えば、図15のユーザ一覧画面50)におけるユーザごとのユーザ情報部511、521、531等を生成することを規定する。
さらに、見守りシステムプログラム31は、特定したグループに属する全てのユーザ(ユーザIDに応じたコード番号)について、見守りDB37に含まれる直近の1週間分の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「総合判定」、「送信内容」及び「外出」の項目に格納されている情報をMPU30aが特定し、その特定した情報に基づきユーザ一覧画面(例えば、図15のユーザ一覧画面50)におけるユーザごとの期間情報部512、522、532等を生成することを規定する。
期間情報部512等の生成において、総合判定欄512aの各日には、1週間分の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)のそれぞれの「総合判定」に格納された総合判定レベルの数値から、数値に応じたアイコン(緊急アイコンi1、警告アイコンi2、注意アイコンi3のいずれか)を、図10(c)のレベルテーブル部36cからMPU30aがそれぞれ特定し、その特定したアイコンを総合判定の結果を示す総合判定結果情報として日付に対応付けて配置することを規定する。なお、総合判定レベルとして「4」が格納された日別回答DBがある場合、その日別回答DBの日付に対応した総合判定欄512aにはアイコンを配置しない。
期間情報部512等の体調欄512bの各日には、1週間分の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「送信内容」に格納された「よい」、「ふつう」、「わるい」に基づきユーザの体調を特定すると共に、それぞれの回答に応じたアイコン(体調アイコンi10〜i12のいずれか。体調情報に相当)を、図13の体調アイコンテーブル39からMPU30aが特定し、それらのアイコンを、特定した体調を示す体調情報として日付に対応付けて配置することを規定する。
期間情報部512等の在宅欄512cの各日には、1週間分の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「外出」の項目に格納された外出を示す外出情報の有無をMPU30aがそれぞれ特定し、外出情報があることを特定した場合は、外出情報のある日付に対応付けて外出を示すテキストを配置することを規定する。
見守りシステムプログラム31の規定より、MPU30aは、該当するユーザ分の上述したユーザ情報欄511等及び期間情報部512等を含むユーザ概要欄510等を含むユーザ一覧画面(例えば、図15に示すユーザ一覧画面50)に応じた一覧画面情報を生成して、ログインしたオペレータに係るオペレータ端末t1等へ送信(送出)することになる。
また、見守りシステムプログラム31は、一覧画面情報の送信に応じて、ユーザを選択した旨のユーザ選択情報(選択されたユーザのコード番号(ユーザID)を含む情報)をサーバ装置30が受信した場合、ユーザ選択情報が示すユーザに係るユーザ状況画面(例えば、図16に示すユーザ状況画面60)に応じた画面情報をMPU30aが生成して、ユーザ選択情報の送信元になるログイン中のオペレータに係るオペレータ端末t1等へ送信(送出)することになる。
ユーザ状況画面(例えば、図16に示すユーザ状況画面60)に応じた画面情報の生成において、MPU30aは、ユーザ情報欄61、ユーザ状況画面60に配置される複数日分(本実施形態では一週間分)の日別ユーザ状況欄610、620、630等に含まれる総合判定結果部611、621、631等、及び個別判定結果部612、622、632等をMPU30aが生成することになる。まず、ユーザ情報欄61については、MPU30aが選択されたユーザに係る各種情報をユーザDB32から読み出して生成することになる。
また、総合判定結果部611等については、日別ユーザ状況欄610等に応じた日付を含ませると共に、その日付に対応する日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「総合判定」に格納された総合判定レベルの数値から、数値に応じたアイコン(緊急アイコンi1、警告アイコンi2、注意アイコンi3のいずれか)を図10(c)のレベルテーブル部36cからMPU30aがそれぞれ特定し、その特定したアイコンを総合判定の結果を示す総合判定結果情報として含ませることになる。さらに、前記日付の日別回答DBの「送信内容」に格納された「よい」、「ふつう」、「わるい」に基づき特定されるユーザの体調に応じたアイコン(体調アイコンi10〜i12のいずれか)を図13の体調アイコンテーブル39からMPU30aが決定し、それらのアイコンを、特定した体調を示す体調情報として総合判定結果部611等に含ませることになる。さらにまた、前記日付の日別回答DBの「外出」の項目に格納された外出を示す外出情報の有無をMPU30aがそれぞれ特定し、外出情報があることを特定した場合は、外出を示すテキストを総合判定結果部611等に含ませることになる。
個別判定結果部612等については、テレビジョン装置10からの電源情報及び各センサ27、28からの検知情報のそれぞれに基づく状況を個別に示す機器別状況情報を含んでおり、この機器別状況情報をMPU30aが生成する。本実施形態の機器別状況情報は、電源情報及び検知情報に基づくユーザ状況の判定結果に応じた第1・第2個別判定情報、並びに電源情報及び検知情報の取得時間との関係を示す電源・検知時間情報を含んでいる。
電源情報に基づくユーザ状況の判定結果に応じた第1個別判定情報は、個別判定情報欄613においてテレビ欄612aに対応付けて配置されるアイコン又はアイコン無しの状態が対応する。この第1個別判定情報のために、MPU30aは、該当する日付の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「テレビ」の項目に「警告:×」が格納されていると、第1個別判定情報として、警告アイコンi2を個別判定情報欄613におけるテレビ欄612aに配置し、「テレビ」の項目に「通常:○」が格納されていると、第1個別判定情報としてアイコンを配置しないようにする。
トイレドア開閉センサ27に基づくユーザ状況の判定結果に応じた第2個別判定情報は、個別判定情報欄613においてトイレドア欄612bに対応付けて配置されるアイコン又はアイコン無しの状態が対応する。このトイレドア欄612b用の第2個別判定情報のために、MPU30aは、該当する日付の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「トイレドア開閉」の項目に「警告:×」が格納されていると、第2個別判定情報として、警告アイコンi2を個別判定情報欄613におけるトイレドア欄612bに配置し、「トイレドア開閉」の項目に「通常:○」が格納されていると、第2個別判定情報としてアイコンを配置しないようにする。
また、照度センサ28に基づくユーザ状況の判定結果に応じた第2個別判定情報は、個別判定情報欄613において照度欄612cに対応付けて配置されるアイコン又はアイコン無しの状態が対応する。この照度欄612c用の第2個別判定情報のために、MPU30aは、該当する日付の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「照度」の項目に「警告:×」が格納されていると、第2個別判定情報として、警告アイコンi2を個別判定情報欄613における照度欄612cに配置し、「照度」の項目に「通常:○」が格納されていると、第2個別判定情報としてアイコンを配置しないようにしている。
一方、機器別状況情報に含まれる電源時間情報615aについて、MPU30aは、該当する日付の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「電源オン/オフ時刻」の項目に格納されている「オン」の時間を特定し、その特定した時間に対応するテレビ欄612aにおける各時間614aの1時〜24時の1時間に応じた各コマを塗りつぶしたグラフを生成する。なお、この生成したテレビ欄612aのグラフが電源時間情報615aに該当する。
機器別状況情報に含まれるトイレドア開閉センサ27用の検知時間情報615bについて、MPU30aは、該当する日付の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「トイレドア開閉」の項目に格納されている「検知情報」の受信時間を特定し、その特定した時間に対応するトイレドア欄612bにおける各時間614aの1時〜24時の1時間に応じた各コマを塗りつぶしたグラフを生成する。この生成したトイレドア欄612bのグラフがトイレドア開閉センサ27用の検知時間情報615bに該当する。
また、機器別状況情報に含まれる照度センサ28用の検知時間情報615cについて、MPU30aは、該当する日付の日別回答DB(例えば、図11の日別見守りDB37a等)の「照度」の項目に格納されている「検知情報」の受信時間を特定し、その特定した時間に対応する照度欄612cにおける各時間614aの1時〜24時の1時間に応じた各コマを塗りつぶしたグラフを生成する。この生成した照度欄612cのグラフが照度センサ28用の検知時間情報615cに該当する。
見守りシステムプログラム31の規定より、MPU30aは、上述したような各種情報を含むユーザ状況画面(例えば、図16に示すユーザ状況画面60)に応じた画面情報を生成して、ユーザ選択情報を送信してきたオペレータ端末t1等へ送信(送出)することになる。
図17は、図1に示す見守りサービス(見守りシステム1)におけるオペレータ端末t1〜tnの中の一例のオペレータ端末100(図17では符号100で示す)の主要な内部構成を示しており、オペレータ端末t1〜tn等は、オペレータへ見守り業務に関する各種画面を表示することから、通信可能な表示端末に該当する。また、図17に示す一例のオペレータ端末100としては、通信機能を具備した一般的なパーソナルコンピュータを適用しており、全体的な制御及び各種処理を行うCPU100a(プロセッサ100a)に、内部接続線100hを介して、通信モジュール100b、RAM100c、ROM100d、入力インタフェース100e、出力インタフェース100f、ビデオメモリ100g、及びHDD(ハードディスクドライブ)100k等の各種デバイス等を接続したものになっている。
オペレータ端末100の通信モジュール100bは通信手段に相当し、ネットワークを介した通信処理を行っており、本実施形態ではサーバ装置30からの各種画面情報の受信、及び受信により取得した各種画面を表示した状態で受け付けた操作内容の送信等を行う。RAM100cはCPU100aの処理に伴う情報、データ、ファイル等を一時的に記憶する。ROM100dは、CPU100aの基本的な処理を規定したプログラム等を記憶する。
入力インタフェース100iは、オペレータが操作するキーボード、マウス等が接続されており、オペレータの操作指示を受け付けてCPU100aへ伝える処理を行う。出力インタフェース100fには、ディスプレイ100jが接続されており、出力インタフェース100fが取得した画面情報に応じた各種画面をディスプレイ100jで表示するようにしている。
オペレータ端末100のビデオメモリ100gには、ディスプレイ100jへ表示する画面内容を生成する際に用いられるものであり、サーバ装置30からの画面情報を一時的に記憶すると共に、その画面情報に基づいて各種画面内容を生成するワークメモリとして使用される。
また、オペレータ端末100のHDD100gには、OSプログラム101、端末プログラム102等のプログラムが記憶(インストール)されている。OSプログラム101は、オペレーティングシステムに相当する基本プログラムであり、オペレータ端末100がパーソナルコンピュータとして機能するためのCPU100aの処理を規定している。
端末プログラム102は、オペレータ端末100を、オペレータ向けの表示端末として機能させるためにCPU100aが行う各種処理を規定したものであり、ウェブサイト等をブラウジングするためのブラウザプログラムとしての機能を実現する処理内容等も含んだものとなっている。この端末プログラム102は、ネットワークを通じてダウンロードすることによりインストールされるが、記憶媒体に記憶させて、記憶媒体を通じてインストールするようにしてもよい。
端末プログラム102は起動すると、通信モジュール100bを用いてサーバ装置30へアクセスできるようにCPU100aが制御することを規定する。また、端末プログラム102は、アクセスによるサーバ装置30との接続の確立に応じて、サーバ装置30から送られてきたトップページ画面用の画面ページデータを含む画面情報(トップページ情報)を通信モジュール100bで受信すると、受信したトップページ画面用の画面情報をビデオメモリ100gに記憶させ、その記憶させた画面情報に基づき図14に示すトップページ画面41を生成する制御をCPU100aが行って、ディスプレイ100jに表示出力させることを規定する。
また、図14のトップページ画面41で、オペレータID入力欄41a及びPW(パスワード)入力欄41bに入力が行われて、ログインボタン41cの選択操作を受け付けた場合、各入力欄41a、41bに入力された情報を、通信モジュール100bを用いてサーバ装置30へ送信する制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。
入力情報の送信に応じて、サーバ装置30から送られてきたユーザ一覧画面用の画面ページデータを含む一覧画面情報を通信モジュール100bで受信して取得すると、その取得した一覧画面情報をビデオメモリ100gに一旦記憶させる制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。そして、ビデオメモリ100gに記憶された画面情報の画面ページデータに基づきユーザ一覧画面(例えば、図15に示すユーザ一覧画面50)を生成する制御をCPU100aが行って、ディスプレイ100jに表示出力させることを端末プログラム102は規定する。なお、ユーザ一覧画面50を生成する際、CPU100aは、一覧画面情報に含まれる緊急から注意レベルの総合結果判定情報を、総合結果判定用のアイコン(アイコンi1〜i3)で示し、また、一覧画面情報に含まれる「よい」から「わるい」を表す体調情報を、体調用アイコン(アイコンi10〜i12)で示すことになる。
また、ユーザ一覧画面(以下、図15のユーザ一覧画面50の場合で説明する)をディスプレイ100jに表示した状態で、各ユーザ概要欄510、520、530等の左側に配置された詳細ボタン510a、520a、530a等のいずれかについてオペレータからの選択操作を受け付けると、通信モジュール100bを用いて、その選択操作が行われたコード番号(ユーザID)を含むユーザ選択情報を、ユーザ状況画面の要求指示(ユーザ状況画面要求)としてサーバ装置30へ送信する制御を、CPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。
このユーザ選択情報を送信したことに応じてユーザ状況画面に応じた画面ページデータを含む画面情報を受信により取得すると、その取得した画面情報をビデオメモリ100gに一旦記憶させる制御をCPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。そして、その取得した画面情報の画面ページデータに基づいて、ユーザ状況画面の生成処理及びディスプレイ100jへの表示出力の制御をCPU100aが行って、選択したユーザに応じたユーザ状況画面(例えば、図16に示すユーザ状況画面60)を表示出力することを、端末プログラム102は規定する。なお、ユーザ状況画面60を生成する際も、CPU100aは、上述したユーザ一覧画面50の生成の場合と同様に、画面情報に含まれる緊急から注意レベルの総合結果判定情報を、総合結果判定用のアイコン(アイコンi1〜i3)で示し、一覧画面情報に含まれる「よい」から「わるい」を表す体調情報を、体調用アイコン(アイコンi10〜i12)で示すことになる。そして、本実施形態の画面情報は一週間分の総合判定結果情報及び機器別状況情報を含むので、CPU100aは、異なる日ごとに総合判定結果情報及び機器別状況情報を含むユーザ状況画面を生成している。
ユーザ状況画面60が表示された状態で、「戻る」ボタン60eの選択操作を受け付けると、ユーザ一覧画面へ戻る旨の指示(戻り指示)を、通信モジュール100bを用いて、サーバ装置30へ送信する制御を、CPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。このユーザ一覧画面へ戻る旨の指示の送信に伴い、ユーザ一覧画面用の画面情報を受信すると、上述した場合と同様の処理を行って、ユーザ一覧画面を再び表示することになる。
最後に、ユーザ一覧画面50又はユーザ状況画面60を表示した状態で、ログアウトボタン50d、60dの選択操作が行われると、ログアウト指示を、通信モジュール100bを用いてサーバ装置30へ送信する制御を、CPU100aが行うことを端末プログラム102は規定する。そして、このログアウト指示の送信に伴って、トップページ画面用の画面ページデータを受信すると、図14のトップページ画面41を生成して再び表示出出力することを端末プログラム102は規定する。
図18〜24は、本実施形態の見守り方法の一連の処理手順を示す第1〜7フローチャートであり、見守りシステム1における上述したサーバ装置30、オペレータ端末100等の処理の流れを示す。以下、各フローチャートに従って、見守りシステム1及びサーバ装置30等の処理手順を整理して説明する。
先ず、図18に示す第1フローチャートは、サーバ装置30における見守りDB37の生成に関する処理の全体的な概要を示し、まず、サーバ装置30は、テレビジョン装置10から取得する電源情報等の各種情報に関するテレビ関連処理を行い(S1)、次にセンサ27、28から取得する検知情報に関するセンサ関連処理を行い(S2)、それからS1の段階のテレビ関連処理を経て得られた電源情報等の各種情報と、S2の段階のセンサ関連処理を経て得られた検知情報に基づきユーザ状況の総合判定処理を行い(S3)、判定処理に伴う結果等を示す情報を見守りDB37に記憶する(S4)。なお、サーバ装置30は、図18の第1フローチャートに示すS1及びS2の段階の処理は随時継続して平行的に行うと共に、第1フローチャート全体の処理を繰り返し行っており、それにより、見守りDB37には常に、最新の情報が格納された状態になっている。
図19に示す第2フローチャートは、上述した第1フローチャートにおけるS1の段階のテレビ関連処理の具体的な内容を示している。サーバ装置30は、まず、電源オン情報を示す操作通知を見守り装置5から受信したか否かを判断しており(S10)、電源オン情報を受信しない場合(S10:NO)、受信待ちとなる。また、電源オン情報を示す操作通知を受信した場合(S10:YES)、サーバ装置30は電源オンの継続時間の計時を開始し(S11)、それから、計時した時間が、図9(a)のテレビ判定テーブル34で規定される24時間を超過したか否かを判断する(S12)。
24時間を超過していない場合(S12:NO)、サーバ装置30は、電源オフ情報を示す操作通知を受信したか否かを判断し(S13)、電源オフ情報を受信した場合(S13:YES)、計時した時間をリセットして(S14)、最初の段階(S10)へ戻る。
また、電源オフ情報を受信していない場合(S13:NO)、計時した時間が24時間を超過したか否かを判断する段階(S12)に戻る。そして、計時した時間が24時間を超過した場合(S12:YES)、サーバ装置30は、電源オン情報に基づくユーザ状況が「警告:×」であると判定する(S15)。なお、電源オン情報に基づくユーザ状況は、デフォルトでは「通常:○」になっている(日別見守りDB37aにおける「テレビ」の項目はデフォルトで「通常:○」が格納されている)。
それから、サーバ装置30は、電源オフ情報を示す操作通知を受信したか否かを再度判断し(S16)、電源オフ情報を受信した場合(S16:YES)、電源オン情報に基づくユーザ状況を「通常:○」に戻し(S17)、最初の段階(S10)へ戻る。また、電源オフ情報を受信しない場合(S16:NO)、受信待ちの状態になる。なお、電源オン情報、電源オフ情報を受信した場合は、見守りDB37の日別見守りDB37aにおける「電源オン/オフ時刻」の項目に、受信時刻を格納することになり、また、S14の段階で「警告:×」と判定したときは、日別見守りDB37aにおける「テレビ」の項目に「警告:×」を格納することになる。
図20に示す第3フローチャートも、上述した第1フローチャートにおけるS1の段階のテレビ関連処理の具体的な内容を示し、図4(a)のアンケート画面21でのユーザの体調を問う質問に対する回答に関する処理内容を示す。なお、第2フローチャートと第3フローチャートの処理はサーバ装置30で並行的に進められるものとする。サーバ装置30は、まず、回答を示す操作通知を見守り装置5から受信したか否かを判断しており(S20)、回答を受信しない場合(S20:NO)、受信待ちの状態となり、回答を受信した場合(S20:YES)、受信した回答に基づきユーザの体調を特定する(S21)。なお、受信した回答(特定した体調を含む)は、日別見守りDB37aにおける「送信内容」の項目に格納することになる。
それから、0時を経過したか否かをサーバ装置30は判断し(S22)、0時を経過していない場合(S22:NO)、0時を経過するのを待つ状態となり、0時を経過した場合(S22:YES)、最初の段階(S20)へ戻り、サーバ装置30は、次の日のユーザの回答を待つ状態となる。
図21に示す第4フローチャートは、上述した第1フローチャートにおけるS2の段階のセンサ関連処理の具体的な内容を示しており、各センサ27、28に共通した処理内容になっている。サーバ装置30は、まず、時間を計時する処理を行い(S30)、それから各センサ27、28の検知情報を見守り装置5から受信したか否かを判断しており(S31)、検知情報を受信した場合(S31:YES)、見守りDB37の日別見守りDB37aにおける「トイレドア開閉」又は「照度」の項目に検知情報の内容、及びその受信時刻を格納すると共に(S32)、計時していた時間を一旦リセットし(S33)、それから最初の段階(S30)へ戻り、計時を再開することになる。また、検知情報を受信しない場合(S31:NO)、計時した時間が、図9(b)(c)の各センサ判定テーブル35a、35bで規定される24時間を超過したか否かを判断する(S34)。
24時間を超過していない場合(S34:NO)、検知情報を受信したか否かを判断する段階(S31)へ戻り、また、24時間を経過した場合(S34:YES)、各センサの検知情報に基づくユーザ状況は「警告:×」であるとサーバ装置30は判定し(S35)、日別見守りDB37aの「トイレドア開閉」又は「照度」の項目に「警告:×」を格納する。なお、各センサの検知情報に基づくユーザ状況も、デフォルトでは「通常:○」になっている(日別見守りDB37aの「トイレドア開閉」及び「照度」の項目はそれぞれデフォルトで「通常:○」が格納されている)。
それから、サーバ装置30は、検知情報を受信したか否かを再度判断し(S36)、検知情報を受信した場合(S36:YES)、検知情報に基づくユーザ状況を「通常:○」に戻し(S37)、最初の段階(S30)へ戻る。また、検知情報を受信しない場合(S36:NO)、受信待ちの状態になる。
以上のように、図19、21に示す第2、4フローチャートの処理を経て、電源情報に基づくユーザ状況、及び検知情報に基づく個別のユーザ状況が判定され、これらの判定された個別のユーザ状況に基づき、図18の第1フローチャートにおけるS3の段階で、総合的なユーザの状況が判定されることになる。
すなわち、第1フローチャートの総合判定処理(S3)の段階において、日別見守りDB37aの「テレビ」、「トイレドア開閉」、「照度」の項目に格納されている「警告:×」又は「通常:○」の判定結果より、サーバ装置30が図10(a)(b)の第1、第2総合判定テーブル部36a、36bの規定に基づき総合的なユーザ状況を示す総合判定レベルの数値を判定する。そして、図18に示す第1フローチャートの見守りDB37に記憶する処理(S4)の段階で、サーバ装置30は、日別見守りDB37aの「総合判定」の項目に、総合判定レベルを示す数値を格納することになる。なお、日別見守りDB37aの「総合判定」の項目はデフォルトでは「通常」を示す「4」が格納されており、「4」以外の数値レベルが判定されると上書きされる。
図22に示す第5フローチャートは、上述した第1〜4フローチャートの処理を経て、ユーザの状況を判定してから、そのような判定状況等を示す各種画面に応じた画面情報を、サーバ装置30がオペレータ端末100(オペレータ端末t1等)からのアクセスに応じて提供する見守り方法の処理手順を示したものである。
まず、オペレータ端末100はサーバ装置30へアクセスを行い(S40)、一方、サーバ装置30では、各オペレータ端末からアクセスを受けたか否かを判断する段階になっており(S50)、アクセスを受けていないときは(S50:NO)、アクセス待ちの状態となり、アクセスを受けたときは(S50:YES)、オペレータ向けウェブサイトのトップページ情報(トップページ画面に応じた画面ページデータを含むトップページ情報(画面情報))をアクセス元のオペレータ端末100へ送信する(S51)。
オペレータ端末100は、トップページ情報(画面情報)を受信すると、受信したトップページ情報を用いて図14のトップページ画面41を生成してディスプレイ100jに表示出力する(S41)。そして、オペレータ端末100は、オペレータID入力欄41a及びPW(パスワード)入力欄41bのそれぞれへオペレータによりID及びパスワードの入力が行われて、ログインボタン41cの選択操作(ログイン操作)を受け付けたか否かを判断する(S42)。ログイン操作を受け付けていないときは(S42:NO)、ログイン操作待ちの状態となり、ログイン操作を受け付けたときは(S42:YES)、入力されたオペレータID及びパスワードを含めてログイン操作があった旨をサーバ装置30へ送信する(S43)。
サーバ装置30は、オペレータID及びパスワードを含むログイン操作の旨を受信したか否かを判断しており(S52)、ログイン操作の旨を受信していないときは(S52:NO)、ログイン操作待ちの状態となり、ログイン操作の旨を受信した場合(S52:YES)、図8のオペレータテーブル33に格納されている複数のオペレータID及びパスワードの中に、受信したオペレータID及びパスワードと一致するものが有るか否かを検索する(S53)。
検索の結果、一致するオペレータID及びパスワードが見つからなかった場合(S53:NO)、サーバ装置30は再度、アクセス元のオペレータ端末100へトップページ情報を送信する処理の段階へ戻り(S51)、これによりオペレータ端末100には再度、図14に示すようなトップページ画面41が表示されることなる(オペレータ端末100の処理もS41の段階へ戻る)。
一方、一致するオペレータID及びパスワードが見つかった場合(S53:YES)、ログイン完了となり、サーバ装置30は、一致するオペレータIDが担当するグループを図8のオペレータテーブル33から特定すると共に、特定したグループに属する全てのユーザ(コード番号)について、ユーザDB32に格納された各種ユーザ情報及び見守りDB37の一週間分の日別見守りDB37aに格納された情報に基づきユーザ一覧画面(例えば、図15にユーザ一覧画面50)に応じた一覧画面情報を生成する(S54)。
この一覧画面情報の生成において、一週間分の日別見守りDB37aの「総合判定」の項目に格納された総合判定レベルに応じた総合判定用のアイコンを図10(c)のレベルテーブル部36cを参照して特定し、特定した総合判定用のアイコン(i1〜i3)を示すデータを総合判定結果情報として一覧画面情報の中に日付と対応して含ませる。また、一週間分の日別見守りDB37aの「送信内容」の項目に格納された回答(よい、ふつう、わるい)に応じた体調用のアイコン(アイコンi10〜i12)を図13の体調アイコンテーブル39から特定し、その特定した体調用のアイコンを示すデータを体調情報として一覧画面情報の中に日付と対応して含ませている。そして、サーバ装置30は、生成した一覧画面情報をアクセス元のオペレータ端末100へ送信する(S55)。
なお、サーバ装置30は、生成した一覧画面情報をRAM30cに一時的に記憶して、後の段階で再度、一覧画面情報を生成する際に再利用できるようにしており、最初から新たに一覧画面情報を生成する場合に比べて処理負担が軽くないようにしている。また、サーバ装置30は、ログイン中のオペレータのオペレータID及びパスワードを、RAM30cに一時的に記憶し、他の処理を行う際に、ログイン中のオペレータのオペレータID等を参照できるようにしている。
オペレータ端末100は、一覧画面情報(画面ページデータを含む見守り通知情報に相当)を受信すると、受信した一覧画面情報に基づいて、ユーザ一覧画面(例えば、図15に示すユーザ一覧画面50)を生成して、ディスプレイ100jに表示出力する(S44)。オペレータ端末100によるユーザ一覧画面の生成では、一覧画面情報に含まれるユーザ情報に基づき、ユーザ概要欄510、520、530等のユーザ情報部511を生成すると共に、一覧画面情報に含まれる総合判定用のアイコン及び体調用のアイコンのデータに基づき、総合判定用のアイコン(アイコンi1〜i3のいずれか)及び体調判定用のアイコン(アイコンi10〜i12)を日付に対応づけて画面上に配置する。また、一覧画面情報に含まれる外出情報も日付に対応付けて画面上に配置する。このように生成されるユーザ一覧画面を表示することで、そのユーザ一覧画面の中には、図15に示すように総合判定用のアイコン(アイコンi1〜i3のいずれか)、体調判定用のアイコン(アイコンi10〜i12)、及び外出を表すテキストも示されることになり、オペレータは一週間にわたる複数のユーザの概要を一目で把握できるようになる。
図23の第6フローチャートは、図22の第5フローチャートにおいてオペレータ端末100でユーザ一覧画面(例えば、図15に示すユーザ一覧画面50)を表示した状態(S44)において、ある1人のユーザの詳細を確認するために、オペレータによるユーザ選択操作があった場合の処理手順を示している。まず、ユーザ一覧画面50における詳細ボタン510a等のいずれかの選択を受け付けたか否かをオペレータ端末100は判断する(S60)。いずれかのユーザに応じた詳細ボタン510a等の選択を受け付けた場合(S60:YES)、選択された詳細ボタン510a等に応じたユーザを選択した旨のユーザ選択情報をサーバ装置30へ送信する(S61)。
サーバ装置30は、図22の第5フローチャートにおいて一覧画面情報を送信してから(S55)、ユーザ選択情報を受信したか否かを判断する状態になっており(S70)、ユーザ選択情報を受信した場合(S70:YES)、受信したユーザ選択情報に応じたユーザ用のユーザ状況画面の画面情報を生成し(S71)、画面要求情報の送信元のオペレータ端末100へ、生成した画面情報を送信する(S72)。
オペレータ端末100は、サーバ装置30から送信された画面情報を受信すると、受信した画面情報に基づいたユーザ状況画面(例えば、図16に示すユーザ状況画面60)を生成して、ディスプレイ100jに表示出力する(S62)。なお、S62及びS72の段階の後は、後述する図24に示す第7フローチャートの処理へ進む。
また、オペレータ端末100によるユーザ状況画面の生成でも、画面情報に含まれる総合判定用のアイコン及び体調用のアイコンのデータに基づき、総合判定用のアイコン(アイコンi1〜i3のいずれか)及び体調判定用のアイコン(アイコンi10〜i12)を、日別ユーザ状況欄610、620、630等に含まれる総合判定結果部611、621、631等に含ませるように配置することで、各アイコンが示されるようにしている。さらに、画面情報に含まれる各個別判定情報に応じたアイコンをテレビ欄612a、トイレドア欄612b、照度欄612cに配置することで、個別に基づくユーザ状況もアイコンによりオペレータが容易に確認できるようにしている。
一方、図23の第6フローチャートの最初のS60の段階で、ユーザ一覧画面50における詳細ボタン510a等の選択を受け付けない場合(S60:NO)、オペレータ端末100はログアウトボタン50dの選択操作を受け付けたか否かを判断する(S63)。ログアウトボタン50dの選択操作を受け付けなかった場合(S63:NO)、最初のS60の段階へ戻り、再度、ユーザ一覧画面50における詳細ボタン510等のいずれかの選択を受け付けたか否かをオペレータ端末100は判断することになる。
また、ログアウトボタン50dの選択操作を受け付けた場合(S63:YES)、オペレータ端末100はログアウト指示をサーバ装置30へ送信する(S64)。そして、サーバ装置30の方は、ユーザ選択情報を受信しなかった場合(S70:NO)、ログアウト指示を受信したか否かを判断しており(S73)、ログアウト指示を受信しなかった場合(S73:NO)、再度、最初のユーザ選択情報を受信したか否かを判断する段階(S70)へ戻る。
サーバ装置30が、ログアウト指示を受信した場合は(S73:YES)、オペレータによるログイン状況を解除するログアウト処理を行い、図14に示すトップページ画面41に応じたトップページ情報をログアウトしたオペレータのオペレータ端末100へ送信する(S74)。このログアウト処理及びトップページ情報の送信により、サーバ装置30は、ログインを行ったオペレータ向けの処理を一旦終了することになる。
オペレータ端末100は、サーバ装置30から送られてきたトップページ情報を受信すると、その受信したトップページ情報に基づいて図14に示すトップページ画面41を生成してディスプレイ100jに表示する(S65)。このトップページ画面41の表示により、オペレータ端末100においても、ログインからログアウトまでの一通りの処理を一旦終了することになる。
図24は、図23の第6フローチャートにおいて、ユーザ状況画面(例えば、図16に示すユーザ状況画面60)が表示されてからの処理を示す第7フローチャートであり、ユーザ状況画面における各種操作に対する処理内容を示し、以下では、図16のユーザ状況画面60が表示された場合で説明する。
まず、ユーザ状況画面60が表示された状態で、戻るボタン60eの選択操作を受け付けたか否かを判断する(S80)。戻るボタン60eの選択操作を受け付けた場合(S80:YES)、オペレータ端末100は、戻り指示をサーバ装置30へ送信する(S81)。
また、サーバ装置30は、戻り指示を受信したか否かを判断する段階になっており(S90)、戻り指示を受信した場合(S90:YES)、図22の第5フローチャートにおけるS54の段階へ進み、ログイン中のオペレータIDが担当するグループに属するユーザについての一覧画面情報を生成し(S54)、生成した一覧画面情報をアクセス元のオペレータ端末100へ送信することになる(S55)。
そして、オペレータ端末100では、上述したS81の段階で、戻り指示を送信した後、図22の第5フローチャートにおけるS44の段階へ進み、サーバ装置30からの一覧画面情報を受信することに伴って、担当する複数のユーザに応じた各種情報等を含むユーザ一覧画面を生成して表示出力することになる(S44)。このような処理を経ることで、オペレータ端末100での表示を、ユーザ一覧画面又はユーザ状況画面にオペレータの操作で適宜切り替えることができる。
一方、図24の第7フローチャートのオペレータ端末100における処理のS80の段階で、戻るボタン60eの選択操作を受け付けていない場合(S80:NO)、図23の第6フローチャートにおけるS63の段階以降と同等なログアウトに関する処理を行うことになる。具体的には、オペレータ端末100はログアウトボタン60dの選択操作を受け付けたか否かを判断し(S82)、ログアウトボタン60dの選択操作を受け付けなかった場合(S82:NO)、最初のS80の段階へ戻り、再度、ユーザ状況画面60における戻るボタン60eの選択を受け付けたか否かをオペレータ端末100は判断することになる。
また、ログアウトボタン60dの選択操作を受け付けた場合(S82:YES)、オペレータ端末100はログアウト指示をサーバ装置30へ送信する(S83)。そして、サーバ装置30の方は、戻り指示を受信しなかった場合(S90:NO)、ログアウト指示を受信したか否かを判断しており(S91)、ログアウト指示を受信しなかった場合(S91:NO)、再度、最初の戻り指示を受信したか否かを判断する段階(S90)へ戻ることになる。
サーバ装置30が、ログアウト指示を受信した場合は(S91:YES)、オペレータによるログイン状況を解除するログアウト処理を行い、図14に示すトップページ画面41に応じたトップページ情報をログアウトしたオペレータのオペレータ端末100へ送信する(S92)。このログアウト処理及びトップページ情報の送信により、サーバ装置30は、ログインを行ったオペレータ向けの処理を一旦終了することになる。
オペレータ端末100は、サーバ装置30から送られてきたトップページ情報を受信すると、その受信したトップページ情報に基づいて図14に示すトップページ画面41を生成してディスプレイ100jに表示する(S84)。このトップページ画面41の表示により、オペレータ端末100においても、ログインからログアウトまでの一通りの処理を一旦終了することになる。
上述したように、本発明では、最初に複数のユーザの概要を示したユーザ一覧画面(図15のユーザ一覧画面50)をオペレータ側へ提供し、次に、オペレータが選択した特定のユーザに係る詳細を示すユーザ状況画面(図16のユーザ状況画面60)をオペレータ側へ提供するという二段階で、見守りに係る情報を提供するので、オペレータは段階的にユーザの状況を把握できるようになり、複数のユーザに対する見守り業務をスムーズ且つ効率的に行える。
また、本発明では、最初に提示するユーザ一覧画面(図15のユーザ一覧画面50)において、テレビジョン装置10の電源情報及び各センサ27、28の検知情報に基づきユーザの状況を総合的に判断した結果を総合判定用のアイコンi1〜i3で日ごとに対応付けて表示すると共に、体調に関する質問にユーザ回答の内容を体調用のアイコンi10〜i12で日ごとに対応付けて表示するので、複数の日にわたる複数のユーザの状況を視覚的にオペレータは素早く確認できるようになっている。
さらに、本発明では、二段階目で提示するユーザ状況画面(図16のユーザ状況画面60)において、総合判定用のアイコンi1〜i3に加えて、テレビジョン装置10の電源情報及び各センサ27、28の検知情報のそれぞれに基づく個別のユーザ状況も提供するので、オペレータは、総合判定に至った個別の経緯までも確認できるようになり、見守りに対する判断精度を高めることに貢献できる。しかも、個別のユーザ状況については、アイコンの表示を用いると共に、時間との対応関係をグラフ的に示すようにしたので、個別のユーザ状況も視覚的にオペレータは把握できると共に、そのようなユーザ状況に陥った時間的な経緯も素早く認識できるようになる。しかも、ユーザ状況画面60では一週間分のユーザの状況を示す情報が提示されるので、直近のユーザ状況を今までのユーザ状況と対比して、どの程度、通常と異なるかというような細かい内容までオペレータは判断できるようになる。
なお、本発明は、上述した内容に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。例えば、図1、6に示す一台のサーバ装置30の替わりに、複数のサーバ装置を組み合わせて用いることで、上述した一台のサーバ装置30が行う処理を、複数のサーバ装置で分散的に行うようしてもよく(分散処理)、また、サーバ装置30の大容量記憶システム30gで記憶する各データベース(DB)、テーブル等を、別のサーバ装置(データベースサーバ装置)で記憶させるようにしてもよい。
また、ユーザ一覧画面は、図15に示すユーザ一覧画面50の形態に限定されるものではなく、同様に、ユーザ状況画面も、図16に示すユーザ状況画面60の形態に限定されるものではない。例えば、各画面において、ユーザの氏名を検索できる機能、居住する地区ごとにユーザを分ける機能等を設けてもよい。
さらに、各画面では、総合判定結果又はユーザの体調等を示すことに対してアイコンを用いる代わりに、簡潔なテキスト(例えば、「緊急」、「警告」、「注意」等)で総合判定結果を提示することも可能であり、同様に、ユーザの体調も簡潔なテキスト(例えば、「よい」、「ふつう」、「わるい」等)で提示してもよい。さらにまた、アイコンの他には、色分け、異なる模様等で総合判定結果、ユーザの体調を示すことも可能であり、例えば、「緊急」の場合は赤色、「警告」はオレンジ、「注意」は黄色、「通常」は緑色にすること等が考えられ、このような色分けは、アイコンの色と組み合わせること、テキストの文字色、テキストの背景色と組み合わせて適用してもよい。
また、図25に示すように、オペレータの担当するユーザの状況の内訳をオペレータが素早く把握できるようにするため、ユーザ一覧画面50を表示する際、オーバレイ等により概要ウインドウ70を表示し、その概要ウインドウ70の中には、総合判定レベルが「1」の「緊急」に該当するユーザの人数と氏名(コード)、総合判定レベルが「2」の「警告」に該当するユーザの人数と氏名(コード)、及び総合判定レベルが「3」の「注意」に該当するユーザの人数と氏名(コード)等を提示するようにしてもよい。そして、概要ウインドウ70は右上の終了ボタン70aが選択されると、閉じられて、ユーザ一覧画面50が確認できるようにする。なお、このような概要ウインドウ70は、オーバレイの形態で表示する以外に、ユーザ一覧画面50の中に組み込んで配置すること、バナーのような形態でユーザ状況の内訳を提示すること等も考えられる。
さらに、オペレータ端末100としては、上述したように通信機能を有するパーソナルコンピュータの他に、携帯型通信端末(通信機能を具備するノート型パソコン、タブレット、スマートフォン、通信機能付きPDA、携帯電話等)も適用できるが、携帯型通信端末の中にはディスプレイ画面のサイズが小さいものが存在するので(タブレット、スマートフォン等)、上述したユーザ一覧画面50、ユーザ状況画面60等は、サイズの小さいディスプレイ画面向けに適宜、レイアウト等を変更してもよい(後述の図29等参照)。
さらにまた、上述した総合判定レベルのレベル分けの内容(緊急、警告、注意、通常)は一例にすぎず、本発明を適用する見守りサービスの仕様等に応じて、レベル分けの内容は適宜増減してもよい。さらに判定に用いる各テーブル(テレビ判定テーブル34、センサ判定テーブル35、総合判定テーブル36)の中身も一例にすぎず、見守りサービスの仕様等に応じてテーブル内容も適宜変更可能である。
さらにまた、見守り対象となるユーザにより電源操作が行われるユーザ機器は、テレビジョン装置10に限定されるものではなく、ユーザの操作対象となるものであれば本発明に適用することが可能であり、具体例としてはエアコン(エアーコンディショナー)、空気清浄機、録画装置、オーディオ・ビジュアル機器、照明装置等が該当し、特にユーザが生活を行う上で主にすごす部屋でユーザの周辺に設置されるユーザ機器を適用することが本発明において好適となる。なお、このようにテレビジョン装置以外のユーザ機器を適用した場合は、テレビ判定テーブル34の中身も当然、そのユーザ機器に合わせた内容にすることになる。
また、ユーザの状況を検知するセンサについても、種々の変形例を想定でき、まず、センサについては、上述した有線タイプの他に無線タイプのものを適用することも勿論可能であり、無線タイプのセンサを適用した場合は、センサの検知結果を取得する側の装置も、無線でセンサと接続する仕様を採用することになる。また、見守りサービスの仕様等に応じてセンサの種類を増減することも可能である。例えば、センサの種類を増やす場合は、所定の場所(居間、廊下)等にユーザが居ることを検知する人感センサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、ホコリセンサ、ニオイセンサ、ガスセンサ等のいずれかを追加で導入してもよい。一方、見守りシステムの簡易化を図る場合は、トイレドア開閉センサ27又は照度センサ28のいずれかを省略することも可能である。なお、このようにセンサの種類を増減した場合は、それに合わせてセンサ判定テーブル35、及び総合判定テーブル36の内容も変更することになる。
図26(a)は、センサの種類を増やした場合の変形例の一例として、温度センサを追加した場合のセンサ判定テーブル35の中に追加される温度センサ用の第3センサ判定テーブル部35cを示す。この第3センサ判定テーブル部35cも、図9(b)(c)に示す第1、2センサ判定テーブル部35a、35bと同様に、温度センサの検知結果に基づき、ユーザの状況を判定することに用いられ、危険であることを示す「警告:×」という判定レベルには、「(温度センサが)30度以上を1時間以上検知」という内容が対応づけられ、このような検知状態以外について「通常:○」という判定レベルを対応づけている。
図26(b)(c)は、上述したように温度センサを追加したときに用いられる変形例の総合判定テーブルの中の第1総合判定テーブル部360a及び第2総合判定テーブル部360bを示す(なお、図26において、「×」は「警告」を意味し、「○」は「通常」を意味する)。第1総合判定テーブル部360aは、図10(a)の第1総合判定テーブル部36aと同様に、テレビジョン装置10に対する判定が「警告:×」の場合に対応し、第2総合判定テーブル部360bは、図10(b)の第2総合判定テーブル部36bと同様に、テレビジョン装置10に対する判定が「通常:○」の場合に対応し、いずれのテーブル部360a、360bも、温度センサによる判定結果が追加されたことにより、図10(a)(b)に示す場合に比べて、判定結果に対する組合せ数が増えており、それぞれの組合せに対して総合判定レベルを設定している。このようにセンサを1つ追加することで、上述した図26に示すように各テーブルの内容は追加、変更されることになり、以下、センサを2つ以上追加した場合も、図26に準じてテーブルの内容の追加・変更が行われることになる。
また、このようにセンサを追加した場合は、図16のユーザ状況画面60の個別判定結果部612において、トイレドア欄612b、照度欄612cと同様に、追加したセンサに応じたセンサ欄が新たに設けられ、その新たに設けたセンサ欄に対応づけて判定結果及び時間との関係を示すグラフ等が追加されることになり、例えば、温度センサを追加した場合は、温度センサ欄が新たに設けられる。そして、図16のユーザ状況画面60の総合判定結果部611で示される総合判定結果情報も、追加したセンサの判定状況を加味して判定されたものになる。なお、追加するセンサが、ユーザの環境に関する影響度が大きい対象を検知するものである場合は、そのセンサ(特別センサと称す)が「警告:×」であるときにおけるユーザ状況の総合判定は、図10(a)、(b)に示す各総合判定テーブル部36a、36b又は図26(a)、(b)で示す各総合判定テーブル部360a、360bに関わらず、例外処理として、総合判定レベルを「1」の「緊急」であると判定してもよい(図10(c)のレベルテーブル部36c参照)。例えば、温度はユーザの環境に重要な影響を及ぼすので、このような環境を検知するセンサ(特別センサ)として温度センサを用いた場合、図26(a)の第3センサ判定テーブル部36aにおいて「警告:×」で示すような30℃以上の温度が1時間以上継続した場合を検知すれば、図9(a)に示すテレビ判定が「通常:○」、又は図9(b)(c)に示す他のセンサ等の検知状態が「通常:○」であったとしても、ユーザ状況の総合判定レベルを「1」の「緊急」と判断する処理を行うことが想定できる。
さらに、テレビジョン装置10では、図4(a)に示すアンケート画面21を表示出力して、ユーザの状況を尋ねると共に、「外出」等をサーバ装置30へ連絡できるようにしていたが、「外出」という将来的な予定以外に、急な外出などにも対応できるように、テレビジョン装置10に表示するいずれかの画面に、「外出」という選択欄(ボタン)を設けて、実際にユーザが外出する際に、これから「外出」状態になることを設定できるようにしてもよい。
また、図27は、変形例の見守りシステム150の全体的な概要を示し、図1に示した見守りシステム1に比べて、小・中規模の場合に応じたものであり、オペレータを廃して、サーバ装置30は直接的に見守る人である監視者K1、K2・・・Knの携帯通信端末D1、D2・・・Dnへユーザ状況に係る情報を提示できるようにしたことが特徴になっている。図27では、オペレータを廃したことから、図1に示した見守りシステム1で説明したグループという概念も省略した内容になっており、サーバ装置30は各監視者K1、K2・・・Knが見守る対象となるユーザについての状況に係る情報をプッシュ方式で通知する。また、サーバ装置30は、表示画面が小さい携帯通信端末D1、D2・・・Dn(電話機能を有するスマートフォン、携帯電話等)向けの画面用情報(見守り通知情報等)を生成して送信するようにしている。
図28は、図27に示す見守る人である監視者K1、K2・・・Knが用いる携帯通信端末D1、D2・・・Dnの一例として、スマートフォン200を用いた場合の主要な内部構成を示している。スマートフォン200(本発明の表示端末に該当)は、全体的な制御及び各種処理を行うCPU200aに、内部接続線200iを介して、通信・通話モジュール200b、無線通信ユニット200c、RAM200d、ROM200e、入出力インタフェース200f、音声入出力インタフェース200g、振動発生部200h、発光部200j、及び記憶部200k等の各種デバイス等を接続したものになっており、一種のコンピュータに相当する構成になっている。
通信・通話モジュール200bは、通信回線等を通じて無線通信及び電話を行うためのものであり、無線通信ユニット200cは通信手段に相当し、上述した通信・通話モジュール200bにおける無線通信とは異なる規格の無線通信(例えば、無線LAN等)に応じた処理を行うものである。RAM200dは、CPU200aの処理に伴うデータ、情報等を一時的に記憶し、ROM200eは、スマートフォン200を識別するための情報である端末ID202が記憶されている。また、スマートフォン200のディスプレイ部203は表示出力機能に加えて、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル機能を具備したものになっている。そのため、ディスプレイ部203は入出力インタフェース200fに接続され、ディスプレイ部203でタッチ操作された操作内容は入出力インタフェース200fを介してCPU200aへ伝えられ、表示すべき内容は入出力インタフェース200fからディスプレイ部203へ表示出力される。
さらに、スマートフォン200は電話機能を具備することから、ユーザの音声を取得するマイク204及び音声を出力するスピーカ205が、音声入出力インタフェース200gに接続されている。なお、スピーカ205からは、CPU200aの制御により電話の着呼及び電子メールの受信を知らせる所定の音が出力される。スマートフォン200は、振動発生部200h及びLEDによる発光部200jを有しており、CPU200aの制御により、電話の着呼及び電子メールの受信の時などに、振動発生部200hでは所定の振動が出力されると共に、発光部200jでも所定の発光出力が行われる。
記憶部200kは、OSプログラム210、及び見守りアプリ211等を記憶している。OSプログラム210は、一種のコンピュータであるスマートフォン200の基本的な機能に応じた処理内容を規定したものである。また、見守りアプリ211は、本実施形態に係る見守りサービス用のコンピュータプログラム(アプリ)であり、見守りサービスにおける端末プログラムとして、スマートフォン200が行う見守り用の出力処理を規定している。例えば、サーバ装置30から各種画面情報を受信すると、その画面情報に応じた見守り用の画面を表示することを規定している。
なお、上記では、スマートフォン200の場合で携帯通信端末D1等の内部構成を説明したが、電話機能を有しないタブレット(本発明における表示端末に相当)を携帯通信端末D1等に用いる場合でも、基本的な内部構成は同様である(タブレット等の場合、通話モジュール等の電話機能に関する部分が省略されることになる)。
図29は、図27に示す見守りシステム150等で使用可能なユーザ状況画面210の一例を示している。図27に示す見守りシステム150等では、オペレータ等を廃しているので、監視者K1等が、1人の見守られる人を、1人以上の監視者K1等で見守ることになり、多数の見守られる人(5人以上)を監視者K1等が見守ることは想定していないので、図15に示すようなユーザ一覧画面50に相当する画面を表示するのではなく、図16に示すユーザ状況画面60を簡略化した内容のユーザ状況画面210を表示することになる。
このユーザ状況画面210は、図16のユーザ状況画面60の内容を、ディスプレイサイズが小さい監視者K1の携帯通信端末D1(図28に示す携帯通信端末200)向けにレイアウト等を変更したものであり、携帯通信端末200のディスプレイ部203に適切な画面形態になっている。具体的にユーザ状況画面210は、最上方に表示時の日付、ユーザ名(又はニックネーム)、連絡先等を配置すると共に、その下方に総合判定結果欄211を設けて、総合判定結果を示すアイコンi1〜i3を配置するか、又は通常レベルのときはアイコン無しの状態にする。
そして、総合判定結果欄211の下方には、テレビ欄213、トイレドア欄214、及び照明欄215を設け、テレビ欄213の下方にはテレビジョン装置10の電源情報に基づき判定されるユーザ状況を示すアイコン配置用のテレビ判定結果欄216を配置し、トイレドア欄214の下方にはトイレドア開閉センサ27の検知情報に基づき判定されるユーザ状況を示すアイコン配置用のトイレドア判定結果欄217を配置し、照明欄215の下方には照明センサ28の検知情報に基づき判定されるユーザ状況を示すアイコン配置用の照明判定結果欄218を配置している。これらの個別の各判定結果欄216〜218には、判定された結果が警告のときは警告アイコンi2が配置され、判定された結果が通常のときはアイコン無しになる。
さらに、各判定結果欄216〜218の下方には、図16のユーザ状況画面60の中の時間情報欄614と同等の内容の時間情報欄219を配置しており、この時間情報欄219も、1日の各時間219a(1時〜24時)におけるサーバ装置30が電源情報、検知情報の取得した時間をグラフ的に示したものとなっている。このような図29に示すユーザ状況画面210であっても、総合判定用のアイコンi1〜i3に加えて、テレビジョン装置10の電源情報及び各センサ27、28の検知情報のそれぞれに基づく個別のユーザ状況も提供するので、図16のユーザ状況画面60と同等のメリットが生じる。
図30は、図29に示すユーザ状況画面210の変形例のユーザ状況画面220を示しており、監視者K1が二〜四人程度の見守られる人を監視する場合に好適なものとなっている。すなわち図30のユーザ状況画面220は、基本的な構成はユーザ状況画面210と同等であり、異なる点としては、画面左上隅及び画面右上隅にユーザ切替用の矢印ボタン220a、220bを選択可能に配置したことが特徴になっている。
画面左上隅の矢印ボタン220aが選択されると、監視者K1が担当となっているユーザ(見守られる人)の中で、現在表示中のユーザより前のコード番号(ユーザID)となるユーザ用のユーザ状況画面に必要な画面情報をサーバ装置30へ要求する信号を送ることになり、この要求の送信に応じて、画面情報を受信すると、携帯通信端末200はディスプレイ部203に受信した画面情報に基づくユーザ状況画面を切替表示することになる。画面右上隅の矢印ボタン220bが選択されると、監視者K1が担当となっているユーザ(見守られる人)の中で、現在表示中のユーザより後のコード番号(ユーザID)となるユーザ用のユーザ状況画面に必要な画面情報をサーバ装置30へ要求する信号を送信し、それにより、後のコード番号に応じたユーザ用のユーザ状況画面に表示を切り替えることになる。
なお、矢印ボタン220a、220bによるユーザの選択は、ループ状に選択することになる。例えば、画面左上隅の矢印ボタン220aが選択された場合に、前のコード番号に相当するユーザが居ないときは、ループ状に後ろに回って最も後方のコード番号に相当するユーザを指定することになり、同様に、画面右上隅の矢印ボタン220bが選択された場合で、後のコード番号に相当するユーザが居ないときは、ループ状に前へ回って最も前方のコード番号に相当するユーザを指定することになる。
また、このようなユーザ状況画面210、220等は、ログイン操作に基づき表示されるのではなく、特にログイン操作を行わずに、サーバ装置30からプッシュ配信的に画面情報を送信して、割り込み処理的に携帯通信端末200等の表示端末に表示させる仕様にしてもよい。特に、このような割り込み処理的に表示させる形態は、総合判定結果が通常から他のレベルに変わったとき、又は個別判定の結果が通常から警告に変わったときを契機に行うと、早期にユーザの状況を監視者K1等に通知できるので好適である。
また、上述した各表示用画面以外の変形例として、図1等で示した各センサ27、28は、専用のものを設置する場合で説明したが、他のシステム又は機器のセンサを流用することも可能である。例えば、ユーザの家屋に警備システムが設置されており、その警備システムにおいてトイレドア開閉センサが含まれていれば、そのトイレドア開閉センサを見守りシステム1、150におけるトイレドア開閉センサ27として適用してもよい。また、家屋に設置された照明器具又はエアコン等が照度センサを内蔵している場合、その照度センサを見守りシステム1、150における照度センサ28として適用してもよい。