JP3787580B2 - 生活状況モニタリングシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、独居高齢者や身体障害者等が日々の生活を通常通り営んでいるかどうかを自動的に遠隔監視可能な生活状況モニタリングシステムに係り、特には家庭電気製品の通電状態を複数の電源線に装着されるセンサによって高精度に検知・分析して監視対象者を遠隔監視する生活状況モニタリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
監視対象者の生活状況を遠隔監視する技術としては、例えば特開2002−73966号公報(以下、イ号公報という。)に開示されている生活モニターシステムがある。このイ号公報に開示されている技術は、家庭で使用される電気ポットに操作情報や動作情報を得るための回路を内蔵し、監視専用の電気ポットを用意し、この専用電気ポットを監視対象者宅に設置することで、監視対象者の生活をモニターするものである。得られた操作情報あるいは動作情報は、多数の監視対象者からの情報として集中管理し、インターネット上でWWW(World Wide Web)サーバを用いて監視者が閲覧可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような生活モニターシステムでは、家庭電気製品の中に監視ユニット等を内蔵することを特徴としているが、監視対象者の生活状況は多種多様であり、すべての監視対象者を限られた電気製品で生活状況の判断を行うことは不可能に近いという課題があった。また、一点の電気製品の操作情報、動作情報だけでは、緊急時に迅速に対応できないという課題もある。
また、監視ユニット等を内蔵するため、専用の電気製品を利用時に導入する必要があり、既存電気製品との重複、導入コスト等にも課題があった。加えて、生活情報を閲覧する手段を、電子メールとインターネット上のWWWサーバとしているために、監視者側でも電子メールを読める環境あるいはインターネットに接続できる環境を用意する必要があり、利便性、導入コスト等に課題があった。
【0004】
しかも、何らかの特定の操作に基づく信号を発信し、それを基に生活状況をモニターする場合には、監視対象者に対して精神的な圧迫を与えてしまうことにもなり快適に生活できないという心理的な課題もある。
さらには、電気ポットを使用したか否かという信号では、瞬間を捉えてその時刻において使用されていたという事実に基づくモニタリングは可能であるものの、テレビを連続的に見たという事実や冬にコタツを連続的に使用していないという事実は把握することが困難である。すなわち、瞬間を捉えた微分的な情報以外に、不自然に連続して電気製品が使用されたり、あるいは逆に不自然に連続的に電気製品が使用されていなかったりすることに基づくいわば積分情報によって判断される異常状態のモニタリングについてはイ号公報に開示されるような技術では困難である。
【0005】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、監視対象者の多種多様な生活状況に対応するため、また導入時の負担を軽減するために、複数の既存電気製品に安価で容易に、しかも監視対象者に精神的な圧迫感を与えることなく設置が可能なセンサを複数設けて、これらの複数のセンサから得られる情報を基に監視対象者の生活状況を精度良く把握して管理すると共に、監視者には複数の方法で監視対象者の生活状況をセキュリティに配慮しながら効果的に閲覧可能とする生活状況モニタリングシステムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の生活状況モニタリングシステムは、家庭内の電気製品の動作情報によって、監視対象者の生活状況を遠隔地に存在する管理機関で管理し、監視者に監視対象者の生活状況に関する情報を提供する生活状況モニタリングシステムにおいて、監視対象者の家庭に備えられた複数の電気製品の動作をそれぞれ別個に検知する複数の電源投入検知手段と、これらの複数の電源投入検知手段で検知される電気製品の動作状況に係る信号を受信して予め前記複数の電気製品毎に入力された連続動作時間あるいは連続不動作時間と動作状況を比較して監視対象者の生活状況を分析してその分析結果を家電利用情報あるいは警報として管理機関に送信する監視手段と、管理機関に設置され監視手段からの家電利用情報あるいは警報を前記複数の監視対象者毎に受信して格納する情報蓄積手段と、この情報蓄積手段に格納された家電利用情報あるいは警報を複数の電気製品毎に時系列に沿って複数の監視対象者毎に一覧データに統合する加工手段と、家電利用情報あるいは警報が統合された一覧データを監視者が所持して閲覧可能な外部端末に送信する送信手段を有するものであって、電源投入検知手段は自己を特定する固有のIDが付されるとともに、少なくとも1の電源投入検知手段を含んで任意に選択した電源投入検知手段毎にグループ番号が付されて、グループ分けされた電気製品毎に通電状態の検知を行うものである
【0007】
上記構成の生活状況モニタリングシステムは、監視対象者の家庭にすでにある電気製品に電源投入検知手段を設置できるので、監視対象者の生活状況に合わせた電気製品を自由に選択することができる。設置された複数の電源投入検知手段に応じた監視手段だけを家庭に設置すればよい。そのため、利用者の負担費用を大幅に削減できる。この電源投入検知手段は、電源の入り切りを検知するため、電源が入っている時間及び電源が切れている時間の両方を検出するので、電気製品の使用状況に関する積分的な情報を得ることができる。また、監視者は、前記外部端末による表示を閲覧するだけで監視対象者の生活状況を把握することができる。また、生活状況を分析し、警報を発する監視装置を備えているため、緊急時にも対応できる。
【0008】
また、請求項2に記載の生活状況モニタリングシステムは、請求項1に記載された投入検知手段が、電気製品の電源線に装着され、この電源線の通電情報を電源線に発生する磁場によって検知して電気信号として監視手段に発信するものであって、しかも監視手段が予め付与される固有の認識記号を備えて、この固有の認識記号に関する情報と家電利用情報あるいは警報を管理機関に設置される情報蓄積手段へ送信するものである。
上記構成の生活状況モニタリングシステムは、監視手段が固有の認識記号を備えているので通電情報と併せてこの認識記号を情報蓄積手段に発信することによって監視対象者毎に番号で特定する作用を有する。
【0009】
請求項3に記載の生活状況モニタリングシステムは、請求項2に記載の生活状況モニタリングシステムにおいて、管理機関に設置される情報蓄積手段が、受信した複数の監視対象者の家庭の家電利用情報を、監視手段に予め付与された固有の認識記号に基づいて、監視対象者毎に蓄積するものである。
上記構成の生活状況モニタリングシステムでは、情報蓄積手段が固有の認識記号に基づいて家電利用情報を監視対象者毎に蓄積するため、複数の監視対象者を認識記号によって同時に管理できるという作用を有する。
【0013】
請求項に記載の生活状況モニタリングシステムは、請求項1乃至のいずれか1の請求項に記載された生活状況モニタリングシステムにおいて、情報蓄積手段が、監視手段から警報を受信した場合に警報を送信手段に送信して、送信手段は監視者が所持する外部端末に警報を送信するというものである。
上記構成の生活状況モニタリングシステムにおいては、加工手段による情報の加工を待たずに、警報を迅速に外部端末に送信するという作用を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る生活状況モニタリングシステムの実施の形態を図1乃至図10に基づき説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの概念図である。図1において、監視対象者宅1にある家電製品2の電源線に設置した電源投入検知装置3は、通電情報に基づいた家電利用情報を無線5aによって各家庭の監視装置4に発信する。家電利用情報を受信した監視装置4は、電話回線5bを介して家庭外の管理機関6へ送信し、管理機関6は複数の監視対象者宅1に設置された複数の電源投入検知装置3からの情報を一元管理する。管理機関6では、まず家電利用情報を回線接続部7で受信して、監視制御装置8内部で家電利用情報を加工し回線接続部9からインターネット10や電話回線11を介して親族や近隣の協力者、専門の監視者のいる監視者宅12に設置された外部監視端末13やファクシミリ14に出力することによって監視対象者の生活状況を把握させるサービスを実施する。具体的には、監視者に対して電子メールやファクシミリ、音声合成による電話案内として送信を行ったり、さらに携帯端末15に情報送信を行ったり、インターネット10上に用意されたWWWサーバに監視者がアクセスすることにより、監視対象者の生活状況を監視できるサービスを提供する。
【0015】
生活状況モニタリングシステムの利用には、管理機関6へ予め登録することが必要である。登録は電話回線5bに接続した監視装置4に必要な情報(緊急通報先など)を入力した後に監視装置4に用意された登録ボタン(図示せず)を押すことで、監視装置4に予め与えられた唯一の固有のシリアル番号と入力した情報が管理機関6へ送信されて自動的に完了する。管理機関6では、この固有のシリアル番号に基づいて各監視対象者宅1の家電利用情報を個別に管理することができる。
電源投入検知装置3は、各監視対象者宅1の家庭にあるテレビや室内電灯、扇風機などの家電製品2の電源線に設置され、監視装置4へ微弱無線電波すなわち無線5aを用いて通電情報を示す信号を送信する。設置する家電製品2は複数個選択でき、電源投入検知装置3内のスイッチ(図示せず)により、ID、グループ番号を設定して各家電製品2の区別を可能とする。IDとは、電源投入検知装置3を特定する固有の番号あるいは記号であり、グループ番号とは、少なくとも1の電源投入検知装置3を含んで任意に選択した電源投入検知装置3の集団に付される番号であり、例えば同じ部屋内に含まれる電気製品であって、同時に使用されることが見込まれるような電気製品をまとめてグループとし、そのグループに含まれる電機製品のすべてに設置される電源投入検知装置3に付される番号を意味する。
【0016】
監視装置4は、電源投入検知装置3から通電情報を示す信号を受信し、信号に付与されたID、グループ番号を読み取りながら家電製品2の利用状況を分析する。分析によって異常が確認された場合は、異常を通知するための警報信号を電話回線5bを介して管理機関6へ送信する。また、予め設定されたタイムスケジュールに従って、定期的に家電利用情報を管理機関6へ送信する。これらの警報信号及び家電利用情報には、監視装置4毎に付与される固有のシリアル番号に関する情報も添付して管理機関6に送信される。
本実施の形態では、電話回線5b網を利用しているが、CATV網やDoPa網等を利用しても良い。
【0017】
管理機関6には、ルータなどの回線接続部7に接続された監視制御装置8が備えられており、これにLAN接続されるルータなどの回線接続部9を介してインターネット10や電話回線11に接続されている。
監視制御装置8は、電話回線5bを介して受信した各監視対象者宅1からの家電利用情報を一元管理するものである。この監視制御装置8は、家電利用情報を受信すると受信信号を解析し、監視対象者毎に区分けして情報を蓄積管理する。そして、監視対象者毎に予め設定されたタイムスケジュールに従って、家電利用情報を加工して監視者宅12へ家電利用レポートとして外部監視端末13に電子メールを配信したり、ファクシミリ14に送信する。
また、警報信号を受信した場合は、直ちにインターネット10や電話回線11を介して監視者宅12や緊急通報先へ警報情報として送信する。その際には、電子メールやファクシミリ14の他、例えば携帯端末15に音声合成による電話案内を行う。
【0018】
次に、図2及び図3を用いて本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの電源投入検知装置と監視装置の構成とそのロジックについて詳細に説明する。
図2は、監視対象者宅に設置される電源投入検知装置と監視装置の構成図である。図3は、監視装置のフローチャートである。
家電製品2の電源線に設置された電源投入検知装置3には、家電製品2の通電状態を検知する電源投入検知部21、この通電情報に関する情報信号を送信する送信部25、間欠運転を行うためのタイマ22とこのタイマ22の設定を行うタイマ設定スイッチ23が備えられている。送信部25には、ID・グループ設定スイッチ24が接続されており、前述のとおり電源投入検知装置3に関するIDやグループ番号を設定できる。
【0019】
電源投入検知装置3は、家電製品2が動作している場合に、電源線の周囲に発生する磁力線によって誘導起電力を生じるコイルセンサを備えており、タイマ22からの間欠運転信号によって、間欠的に電気製品の通電状態の検知を行う。通電状態に変化が表れた場合(通電状態から切電状態あるいは切電状態から通電状態)、送信部25よりID、グループ番号と通電情報を監視装置4に無線5aで送信する。
ID、グループ番号は、設置した家電製品2を判別、グループ分けするために用いられ、電源投入検知装置3に用意されたID・グループ設定スイッチ24で任意に設定できる。また、間欠運転の時間間隔もタイマ設定スイッチ23で任意に設定できる。
【0020】
監視装置4には、電源投入検知装置3からの情報信号を受信する受信部31、受信した情報信号の分析等を行う制御分析部37、情報信号の蓄積を行うデータ蓄積部32、蓄積した家電利用情報を管理機関6へ送信するために電話回線5bへ接続する回線接続部38が備えられている。
受信部31は常に情報信号を受信待ちしており、電源投入検知装置3からの通電情報を受信すると、時計部35による日時情報と共にデータ蓄積部32へ家電利用情報として蓄積する。
制御分析部37は、生活情報判断部とも言え、設置した電気製品の使用時間あるいは未使用時間を蓄積された家電利用情報を用いて常に監視しており、異常検知を行う。
【0021】
異常検知では、電気製品の不使用時間と予め家電製品2毎に設定された連続不使用時間とを比較して、連続不使用時間よりも長い場合は管理機関6へ不使用時間オーバー警報信号を監視装置4の固有のシリアル番号と共に送信する。一方、電気製品の使用時間と予め家電製品2毎に設定された連続使用時間とを比較して、連続使用時間よりも長い場合は管理機関6へ使用時間オーバー警報信号を監視装置の固有のシリアル番号と共に送信する。監視装置4に固有のシリアル番号は固有番号記憶部36に格納されており、管理機関6への送信の際には、ここから読み出される。
家電製品2の不使用時間あるいは使用時間に異常が見られない場合は、予め設定されたタイムスケジュールに従って蓄積した家電利用情報を監視装置4に固有のシリアル番号と共に管理機関6に送信する。
【0022】
入力部34、表示部33は、上記の連続不使用時間、連続使用時間やタイムスケジュールを設定、確認するために用いられる。また、管理機関6への登録時に必要な個人情報(緊急連絡先等)の入力、確認にも用いられる。
時計部35は、日時情報を記録、更新するために用いられる。時計部35は正確な日時を得るために、監視装置4の電源投入時と管理機関6への家電利用情報の送信時に管理機関6のデータ管理サーバ(図示せず)と日時情報の比較を行い、日時のずれがある場合は監視装置6の日時情報を修正する。また、図には記載されていないが、電波時計を監視装置4に内蔵することで自動的に標準時刻の電波を受信しながら時刻合わせを行っても良い。
監視対象者宅1の監視装置4から管理機関6へ電話回線5bを介して行われる情報信号の送受信に係る費用については、管理機関6に支払う基本使用料金に含まれる。ただし、使用する電話回線5bを提供する会社が定める回線使用料金は含まれない。
【0023】
次に図3を用いて監視装置の作動に関する手順について説明する。図3(a)は、監視装置の作動に関するメインフローを示すものであり、図3(b)は電源投入検知装置が発信する通電信号を受信する際の割込みフローを示すものである。
ステップS1−1では、監視装置の初期設定を行う。初期設定には、家電製品に対する連続使用時間や連続不使用時間、さらに家電利用情報の送信間隔に関するタイムスケジュールなどの入力及び確認作業が含まれる。ステップS1−2では、監視装置の日時の設定を行う。管理機関へ送信される際に共に送信される日時情報を入力するものである。ステップS1−3においては、電源投入検知装置3から送信された情報に関してグループ番号とIDを分析するものである。
【0024】
さらにステップS1−4では、各グループ番号あるいはID毎の家電利用情報に基づいて、設定された連続不使用時間と比較することで、不使用時間の異常がないかをチェックするものである。ここで、もし設定された連続不使用時間よりも長ければステップS1−6に進んで、警報を送信することになる。異常がないと判断された場合には、ステップS1−5に進み、今度は設定された連続使用時間と比較することで連続使用時間の異常がないかをチェックする。もし、設定された連続使用時間よりも長ければステップS1−6に進んで警報を送信する。
異常がない場合、またステップS1−6で警報を送信した後にはステップS1−7へ進み、すべてのグループ及びIDについてステップS1−3からS1−6までを実行し、その後、ステップS1−8に進む。予め定められたタイムスケジュールにおいて、送信時刻となっていればステップS1−9へ進んで家電利用情報を送信する。
【0025】
図3(b)において、電源投入検知装置から発信される通電信号を監視装置の受信部が受信する場合には、受信割込みが生じる。受信部が常に受信可能な状態にあるからである。受信割込みが生じると、ステップS2−1として受信信号解析が行われ、通電信号が確認された場合にはステップS2−2で家電利用情報として図2に示されるデータ蓄積部32に蓄積される。データ蓄積が完了すると割込み終了となる。
【0026】
次に、図4乃至図9を用いて本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの管理機関について説明する。図4は、本実施の形態における生活状況モニタリングシステムの管理機関の構成図である。管理機関6には、監視対象者宅の監視装置からの家電利用情報や警報を受信するために電話回線5bへ接続する回線接続部7、受信した家電利用情報や警報を解析する信号解析部41、家電利用情報の蓄積を行う家電利用データベース48、監視対象者毎の個人情報の蓄積を行う個人情報データベース49が備えられている。
また、複数の家電製品からの家電利用情報や警報に関する情報を加工、そして監視者に対して送信するためのフォーマッティングや仕様、ルールなどに関する情報を格納した加工・送信ルールデータベース45の内容に従って、家電利用情報を加工する加工部44、加工された家電利用情報を送信する送信部46、監視者からの閲覧要求を受ける認証部43、認証時に用いる固有のシリアル番号またはアクセスのために特別アクセス番号と認証番号を蓄積する認証データベース50を有しており、監視機関6と監視者宅12の外部監視端末13やファクシミリ14との送受信を行うためにインターネット10や電話回線11へ接続する回線接続部9、そしてこれら全体の制御を行う制御部42を設備している。
【0027】
認証部43は、監視者の閲覧要求をインターネット上のWebページや電話機のダイヤル操作で受け付け、家電利用データベース48に蓄積された家電利用情報を監視対象者毎に読み出し、加工部44で閲覧可能な状態に加工し、監視者の持つ外部監視端末13やファクシミリ14などの閲覧手段に家電利用レポートとして表示あるいは出力する。さらに、閲覧手段としては、インターネット上のWebページを閲覧できるパーソナルコンピュータや家庭用テレビゲーム機、ワードプロセッサ等の電気製品であってもよい。また、監視者が携帯して閲覧する携帯式閲覧手段として、インターネット上のWebページを閲覧できる携帯電話や携帯可能なパソコン、携帯情報端末等であってもよい。また、音声合成による電話案内を受信するファクシミリや電話機であってもよい。なお、本実施の形態では管理機関6を設けたが、各家庭の監視装置4にワークステーション等を接続し、これを管理機関6として使用することもできる。
【0028】
図5(a)は、本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの監視制御装置における情報処理のメインフローのフローチャートであり、図5(b)は、情報信号を受信した場合の割込みフローを表すフローチャートである。
監視機関の制御部は、監視対象者宅の監視装置からの家電利用情報や警報情報を受信していない状態では、図5(a)に示されるとおり、まずステップS3−1で固有のシリアル番号を確認した後、それぞれのシリアル番号に対して、ステップS3−2で送信時刻であるか否かをチェックし、送信時刻であった場合には、ステップS3−3で利用レポートの送信要求を行う。その際、個人情報データベースに蓄積された全監視対象者の予め登録された家電利用レポートの送信方法、送信日時に従い、加工部に家電利用レポートの加工・送信要求を行いながら、監視対象者宅からの家電利用情報信号を受信待ちする。
【0029】
次に、家電利用情報信号を受信すると、図5(b)に示されるとおり、ステップS4−1では信号解析部41で家電利用情報信号を解析し、固有のシリアル番号と情報信号が警報信号、家電利用信号、日時要求信号、登録信号のいずれかであるかという分類を行い制御部42へ転送する。制御部では、情報信号の種類によって、以下の処理を行う。
受信信号がステップS4−2で警報信号と判明した場合、ステップS4−3で、固有のシリアル番号をデータベースの検索キーとして、個人情報データベース49に予め登録された警報信号の送信方法に従い、加工部44へ加工・送信要求を行う。
【0030】
受信信号がステップS4−4で家電利用情報信号と判明した場合、ステップS4−5で、固有のシリアル番号をデータベースの検索キーとし、家電利用データベース48に監視対象者毎に区分けして、家電利用情報を蓄積、管理する。監視対象者が登録されていない場合は、家電利用情報の蓄積、管理は行わない。
受信信号がステップS4−6で日時要求信号と判明した場合、ステップS4−7で、信号解析部41に接続された図示されていない時計部から日時情報を読み込み、送信元の監視対象者宅の監視装置へ日時情報を送信する。このようにすることで、監視対象者宅の監視装置に記録される日時情報の精度を向上させることができる。
【0031】
受信信号がステップS4−8で登録情報と判明した場合、ステップS4−9で、固有のシリアル番号をデータベースの検索キーとして、個人情報データベース49に監視対象者の個人情報(緊急通報先など)の登録を行い、家電利用情報データベース48内にデータ領域の確保を行う。個人情報の変更も登録要求信号が監視対象者の監視装置から送信されるが、この場合はすでに終了しているデータ領域の確保は行わない。
【0032】
制御部42では、各受信信号の受信回数を監視対象者毎にカウントし、登録時のサービス内容(従量制、固定制)に併せて課金を行い、月々の基本使用料金と共に請求を行う。
加工部49は、制御部42から加工・送信要求を受信すると、家電利用レポートあるいは警報情報の送信先に対応する情報フォーマットを加工・送信ルールデータベース45から読み出し、家電利用情報データベース48から読み出した監視対象者の家電利用情報を監視者へ送信するために家電利用レポートを作成する。加工後、送信部46から監視者の外部端末に適合するインターネット10あるいは電話回線11などの通信網を選択し送信を行う。外部端末が電話の場合、送信部で合成音声を再生する。
【0033】
以上が受動的に監視者が監視対象者の家電利用レポートを閲覧する手段である。本発明の実施形態では、能動的に監視者が監視対象者の家電利用レポートを閲覧することもできる。家電利用レポートは、複数の家電製品の使用状況が一目で理解できるように時系列に沿って、複数の家電製品を配列した一覧表として作成される。
【0034】
監視者からの家電利用レポートの送信要求は、Webページ上、あるいは電話、ファクシミリから行うことができる。監視者からの送信要求は、回線接続部9を介して、認証部43へ送られる。電話、ファクシミリからの送信要求は、プッシュ回線のDTMF(Dual Tone Multi Frequency)信号を用いるため、認証部43に接続されたDTMF信号解析部51で固有のシリアル番号、認証番号の解析を行う。固有シリアル番号、認証番号が入力されると、制御部42を介して個人情報データベース49に予め記録されている監視対象者の認証番号との比較を行い、一致した場合制御部42において家電利用レポートの加工・送信処理を行う。認証番号が一致しない場合、その旨を監視者の持つ外部端末上に表示を行い、送信要求の受付処理を終了する。
この時、制御部42で家電利用レポートの送信回数をカウントし、登録時のサービス内容(従量制、固定制)に併せて監視対象者毎に課金を行い、月々の基本使用料金と共に請求を行う。
【0035】
利用者の認証は、通常、監視装置の固有のシリアル番号と予め設定を行った認証番号によって行われるが、一監視者が多数の監視対象者の家電利用情報を閲覧する用途(例えば、行政機関の福祉担当者が、地域の独居高齢者の生活状況をモニタリングする等)が想定される場合は、監視者に固有のシリアル番号と異なる特別アクセス番号と認証番号を発行し、多数の監視対象者の家電利用情報の閲覧を可能にする。
また、過去の任意の期間や電気製品を選択することで、任意の家電利用情報をグラフ表示したり、統計解析手法を用いて監視者が監視対象者の生活リズムを簡単に推測できるようにして、利便性の向上を図っている。
【0036】
次に、図6を用いて管理機関に設置されたメールサーバの動作について説明する。図6は、本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムのメールサーバにおける情報処理のフローチャートである。メールサーバは、送信部46内に設けられており、インターネット網へ接続されている。インターネット上のメールサーバに対して電子メールを送信することができる。
【0037】
図6において、ステップS5−1では、管理機関6の送信部46が信号を受信したかどうかの判断を行い、受信した場合には、ステップS5−2において受信した信号を解析する。その際、信号に含まれる監視装置の固有のシリアル番号を解読して監視対象者を特定することができる。この信号が警報信号であるか否かについてステップS5−3で判断し、そうであればステップS5−4で警報情報の信号処理を行う。これによって送信部46から警報を監視者に対して発する。警報は単なる警報のみを予め登録された送信先へ送信する場合あるいは、警報に加えてこの警報発生時から遡って24時間に亘る家電利用レポートを作成してそれを添付して送信する場合などの選択可能としておく。
【0038】
一方、ステップS5−3で警報信号でないことが判明した場合には、ステップS5−5でレポート送信の要求信号であるか否かを判断する。そうであれば、ステップS5−6で家電利用レポートを監視者に対して送信する。レポート送信の要求信号であれば、信号に含まれる固有のシリアル番号から監視対象者を特定し、家電利用データベースに蓄積されている家電利用情報を基にした家電利用レポートを予め登録された送信先へ送信する。
いずれの信号でもないと判明した場合及びそれぞれの情報を送信した後には、再び信号を待ち受ける状態へ復帰する。
【0039】
図7を用いて管理機関に設置されたFAX&TELサーバの動作について説明する。図7は、本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムのFAX&TELサーバにおける情報処理のフローチャートである。FAX&TELサーバは、送信部内に設けられており、電話回線網へ接続されている。ファクシミリや音声合成による電話案内を行うことができる。また、監視者からの閲覧要求を受け付けて家電利用レポートを送信することもできる。
【0040】
図7において、ステップS6−1で信号を受信すると、ステップS6−2で受信信号の解析を行う。ステップS6−3で警報情報に関する送信要求であったと判明した場合には、ステップS6−4で警報情報の送信処理を行う。その際には、メールサーバと同様に信号に含まれる監視装置の固有のシリアル番号を解読して監視対象者を特定することができる。また、警報情報の送信処理の内容については、図6を用いて説明したステップS5−4と同様である。但し、電子メールという形態ではなく、電話あるいはファクスによる送信となる。
【0041】
一方、ステップS6−3で警報情報に関する送信要求でないと判明した場合には、ステップS6−5に進み、ここでレポート送信要求であるか否かの判断を実施する。YESの場合には、ステップS6−6で家電利用レポートを送信するための処理を行う。ここでの処理も電話あるいはファクシミリという手段を用いて行うことを除けばメールサーバの場合と同様である。また、NOの場合には、ステップS6−7で閲覧要求であるか否かの判断を行う。閲覧要求であれば、ステップS6−8で家電利用レポートの閲覧処理を実施する。いずれの信号でもないと判明した場合及びそれぞれの情報を送信した後には、再び信号を待ち受ける状態へ復帰する。
【0042】
ここで、図8乃至図10を参照しながら、監視者による家電利用レポートの閲覧要求に対する閲覧処理について説明を追加する。監視者は、管理機関の家電利用レポート案内ダイヤルへ電話し、音声合成による案内に従って、監視対象者宅の監視装置の固有のシリアル番号、予め登録しておいた認証番号、閲覧したい家電利用レポートの日時、閲覧方法(ファクシミリまたは音声合成)をダイヤル入力すると、入力された情報を基にFAX&TELサーバがファクシミリまたは音声合成による家電利用レポートを作成して、監視者へ送信するというものである。
【0043】
図8は、家電利用レポートの閲覧要求に対する閲覧処理のフローチャートであり、図9(a)は、閲覧要求を行うためにWeb上に用意されるWebページ画面の概念図、図9(b)は、監視者に示される家電利用レポートのWebページ画面の概念図である。
図8において、ステップS7−1では、図9(a)に示されるようなログイン用のWebページ画面60が表示される。ステップS7−2では、予め監視者に付与されたあるいは監視者によって登録された認証番号を認証番号入力窓63に入力する。また、監視装置に対して登録されている固有のシリアル番号をシリアル番号入力窓62に入力して、認証確認用ボタン64を押して認証の判断を促す(ステップS7−3)。ここで、認証番号が異なっていたり、シリアル番号と認証番号などが不整合を生じたりしてそれ以上の操作が不許可となった場合には、ステップS7−4で不許可処理され、認証番号の入力から再度操作を行わなくてはならない。
【0044】
認証が正常に終了すると、ステップS7−5でメニュー画面が表示される。そこで閲覧要求か否かの判断がなされて(ステップS7−6)、閲覧要求の場合には、レポート閲覧処理がなされて(ステップS7−7)、図9(b)に示されるようなWebページ画面70が表示される。一方、設定変更を行う場合には(ステップS7−8)、設定変更処理を行う(ステップS7−9)。レポート閲覧や設定変更処理が終了した場合あるいは閲覧要求でも設定変更の要求でもない場合には、ログアウトか否かの判断をして(ステップS7−10)、ログアウト処理を行ったり(ステップS7−11)、あるいはメニュー画面表示へ戻って再度操作を行う。
【0045】
ここで、図9(a)に示されるログインのために用意されるWebページ画面60について説明を追加する。Webページ画面60には、その中央にシステムタイトル61が表示され、左側の欄には、取扱説明書表示用ボタン65やへルプ表示用ボタン66が備えられており、いずれもクリックすることによって取扱説明者やヘルプが表示され、システムを利用する際のサポートとして機能している。
また、図9(b)のWebページ画面70では、シリアル番号表示欄62bや認証番号表示欄63bがある。但し、固有のシリアル番号はそのまま表示されて常に確認できるが、認証番号はアスタリスクマークなどを表示させて、その情報が不用意に他人に知られないように工夫が施されている。
【0046】
また終了用ボタン68は、先に図8を用いて説明したログアウト時にクリックするものである。また実行用ボタン69をクリックすることによって、例えば監視者が操作しているパーソナルコンピュータのハードディスクにデータをインストールさせることができる。これは、図4に示される加工部44から送信部46介してデータ送信されるものである。さらに、監視者が管理機関に対して登録している内容について、確認用ボタン77をクリックすることで確認が可能であり、また、変更用ボタン78をクリックすることによれば、登録内容を変更、修正することも可能である。
【0047】
右側の欄の上部には日付表示欄72や名前表示欄71が設けられており、監視者が閲覧している監視対象者の確認や、確認している内容に対する時間的な情報を得ることができる。また、グループ名やID名を示す欄があり、図では、台所周りというグループに含まれる家電製品が一覧となって表示される家電製品表示欄79が設けられている。家電製品表示欄79の右側には、それぞれの家電製品がどのように使用されたかについての家電製品利用状況表示欄73が設けられており、利用時間帯表示バー75a〜75fでその使用状況が把握できる。それぞれの使用は、時刻表示欄74によって時系列にまとめられており、どの家電製品をどの時刻に使用したかについて一目で把握できるように工夫されている。下部には、状況説明表示欄76が設けられており、所見を連絡するようになっている。本実施の形態では、図9に示すように各家電製品の通電情報を最新(現時刻)から数時間(6〜12時間)さかのぼった時点からグラフ表示し、家電利用情報が簡単に閲覧できるように加工している。
【0048】
このように所定のグループに含まれる家電製品を一覧で示すことによって、複数の家電製品の使用状況が一目で確認でき、また、それらの家電製品の使用についての相関関係もよく理解できる。すなわち、図9(b)では、例えば冬の朝早くから電灯を使用しながらテレビを見ており、途中トースターでパンを焼いて食事をしている様子が理解できる。ここで、例えば、電灯が使用されていないにもかかわらず、テレビがついていたりすると、暗い部屋でテレビを見ていたかあるいは昨夜からテレビがつけっぱなしになっている状態が予想され何らかの異常が感じられる。テレビだけの通電情報であれば、このようなことが判断できない。すなわち、これらの家電製品の使用状況の相関関係を理解することが可能なように、複数の家電製品の使用状況を統合して一覧表示しているのである。
【0049】
さらに、家電利用レポートには、監視対象者の電話番号等の情報を付加して表示することができる。また、過去の任意の期間や電気製品を選択することで、任意の家電利用情報をグラフ表示したり、統計解析手法を用いて監視者が監視対象者の生活リズムを簡単に推測できるようにする。このような操作も図4に示される回線接続部9を介して家電利用データベース48にアクセスして必要な情報を読み出し、加工部44によって情報を加工して送信部46から送信することで可能となる。監視者は、管理機関6の外部からインターネット10や電話回線11を介して操作を行うことが可能となる。
【0050】
Web上での閲覧要求に対しては、家電利用レポートの閲覧量や閲覧時間、家電利用情報のダウンロード回数などは監視制御装置において管理されており、登録時のサービス内容(従量制、固定制)に併せて監視対象者毎に課金を行い、月々の基本使用料金と共に請求を行う。
【0051】
最後に図10を参照しながら種々のメディアを通じて送信される家電利用レポートについて説明する。図10は、本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムから送信される家電利用レポートの概念図である。図10において、図9に示される部分と同一部分については同一符号を付し、その構成の説明は省略する。
この家電利用レポートの内容は、ほぼ図9に示される閲覧画面と同様であるが、シリアル番号の表示欄や認証番号の表示欄がないものである。このような家電利用レポートをファクシミリで送信したりあるいはコンピュータなどの外部監視端末に送信する。この図10に示される家電利用レポートは、図5を用いて説明した監視者による受動的な閲覧に係るものである。
【0052】
また、このような家電利用レポートは、管理機関が運営するWeb上のダウンロードページから監視対象者宅の家電利用情報をダウンロードし、インターネットに接続していないオフライン時にパーソナルコンピュータや家庭用テレビゲーム機で動作する専用ソフトウェアを用いて閲覧できるようにすることも可能である。このようなダウンロードを可能にするためには、例えばFTP(File Transfer Protocol)サーバを管理機関に設置することが必要である。
【0053】
このように本発明の実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムでは、監視対象者の家庭に必要な機器は、家電製品の通電情報を検知する電源投入検知装置と電気製品の利用状況を分析および送信先等の情報を記憶した監視装置だけである。そのため、監視機器として専用電気製品を備える必要や電気製品に改造を加える必要がなく、利用者の負担費用や心理的負担を大幅に削減できる。
また、監視機関での通電情報の管理は、複数の電源投入検知装置に対してはIDあるいはグループ番号を用いて、しかも監視対象者宅毎に設置される監視装置に対しては固有のシリアル番号を用いて一元的に管理するため、監視対象者の増加に対応が容易で精度の高い管理を行うことができる。
【0054】
さらに、加工部においては、複数の家電製品の電源投入検知装置に対して家電利用データベースに蓄積された情報が時系列に沿って一覧表に統合されるので、各々の家電製品の使用状況がそれらの使用相関も含めて一目で把握できるので、監視対象者の生活状況が精度よく把握できる。
しかも、監視者は管理機関から送信される家電利用レポートを待つだけでなく、能動的に種々の外部情報端末から管理機関にアクセスすることによって、現在あるいは過去に遡って監視対象者の家電製品の使用状況に関する情報を入手できる。その際には、認証番号などを必要としてセキュリティの担保も可能となっている。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の生活状況モニタリングシステムにおいては、家庭電気製品の電源線に装着される電源投入検知手段を備えるため、同一の仕様で複数の家庭電気製品に監視対象者に精神的な圧迫感を与えることなく簡単に設置可能である。そのため、設備が非常に安価であり、利用者の負担費用を大幅に削減できる。
また、複数の家庭電気製品に関する家電利用情報あるいは警報を複数の電気製品毎に時系列に沿って一覧データに統合するため電気製品の使用状況を一目で把握しやすく、監視対象者の生活状況に対する判断の精度も高くすることが可能である。
【0056】
さらに、複数の監視手段に対応させた固有の認識記号で管理するため、監視対象者が増加した場合でも対応が容易で、管理機関における一元管理も容易である。
情報蓄積手段を家庭外の管理機関に配置し、情報を通信網を介して管理機関外に送信するため、監視者は例えばインターネットに接続可能な情報端末を利用したり、あるいはファクシミリや電話を利用するだけで、監視対象者の情報を閲覧し、あるいはその生活状況を監視することができる。また、監視対象者の情報は、管理機関に設置した情報蓄積手段に蓄積されているため、外部から簡単に情報を書き換えることはできず、さらに、監視者以外の人間によるアクセスもパスワード管理によってセキュリティ面での担保を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの概念図である。
【図2】本実施の形態において、監視対象者宅に設置される電源投入検知装置と監視装置の構成図である。
【図3】(a)は、本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの監視装置の作動に関するメインフローを示すフローチャートであり、(b)は電源投入検知装置が発信する通電信号を受信する際の割込みフローを示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態における生活状況モニタリングシステムの管理機関の構成図である。
【図5】(a)は、本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの監視制御装置における情報処理のメインフローのフローチャートであり、(b)は、情報信号を受信した場合の割込みフローを表すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムのメールサーバにおける情報処理のフローチャートである。
【図7】本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムのFAX&TELサーバにおける情報処理のフローチャートである。
【図8】本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムの家電利用レポートの閲覧要求に対する閲覧処理のフローチャートである。
【図9】(a)は閲覧要求を行うためにWeb上に用意されるWebページ画面の概念図であり、(b)は監視者に示される家電利用レポートのWebページ画面の概念図である。
【図10】本実施の形態に係る生活状況モニタリングシステムから送信される家電利用レポートの概念図である。
【符号の説明】
1…監視対象者宅 2…家電製品 3…電源投入検知装置 4…監視装置 5a…無線 5b…電話回線 6…管理機関 7…回線接続部 8…監視制御装置 9…回線接続部 10…インターネット 11…電話回線 12…監視者宅 13…外部監視端末 14…ファクシミリ 15…携帯端末 21…電源投入検知部 22…タイマ 23…タイマ設定スイッチ 24…ID・グループ設定スイッチ 25…送信部 31…受信部 32…データ蓄積部 33…表示部 34…入力部 35…時計部 36…固有番号記憶部 37…制御分析部 38…回線接続部 41…信号解析部 42…制御部 43…認証部 44…加工部 45…加工・送信ルールデータベース 46…送信部 47…音声合成部 48…家電利用データベース 49…個人情報データベース 50…認証データベース 51…DTMF信号解析部 60…Webページ画面 61…システムタイトル 62a…シリアル番号入力窓 62b…シリアル番号表示欄 63a…認証番号入力窓 63b…認証番号表示欄 64…認証確認用ボタン 65…取扱説明書表示用ボタン 66…へルプ表示用ボタン 67…最新情報表示欄 68…終了用ボタン 69…実行用ボタン 70…Webページ画面 71…名前表示欄 72…日付表示欄 73…家電製品利用状況表示欄 74…時刻表示欄 75a〜75f…利用時間帯表示バー 76…状況説明表示欄 77…確認用ボタン 78…変更用ボタン 79…家電製品表示欄 80…Webページ画面

Claims (4)

  1. 家庭内の電気製品の動作情報によって、監視対象者の生活状況を遠隔地に存在する管理機関で管理し、監視者に監視対象者の生活状況に関する情報を提供する生活状況モニタリングシステムにおいて、監視対象者の家庭に備えられた複数の前記電気製品の動作をそれぞれ別個に検知する複数の電源投入検知手段と、これらの複数の電源投入検知手段で検知される電気製品の動作状況に係る信号を受信して予め前記複数の電気製品毎に入力された連続動作時間あるいは連続不動作時間と前記動作状況を比較して前記監視対象者の生活状況を分析してその分析結果を家電利用情報あるいは警報として前記管理機関に送信する監視手段と、前記管理機関に設置され監視手段からの家電利用情報あるいは警報を前記複数の監視対象者毎に受信して格納する情報蓄積手段と、この情報蓄積手段に格納された家電利用情報あるいは警報を前記複数の電気製品毎に時系列に沿って前記複数の監視対象者毎に一覧データに統合する加工手段と、前記家電利用情報あるいは警報が統合された一覧データを前記監視者が所持して閲覧可能な外部端末に送信する送信手段とを有する生活状況モニタリングシステムであって、前記電源投入検知手段は自己を特定する固有のIDが付されるとともに、少なくとも1の電源投入検知手段を含んで任意に選択した電源投入検知手段毎にグループ番号が付されて、グループ分けされた電気製品毎に通電状態の検知を行うことを特徴とする生活状況モニタリングシステム。
  2. 前記電源投入検知手段は前記電気製品の電源線に装着され、この電源線の通電情報を電源線に発生する磁場によって検知して電気信号として前記監視手段に発信し、前記監視手段は予め付与される固有の認識記号を備えて、この固有の認識記号に関する情報と前記家電利用情報あるいは前記警報を前記管理機関に設置される情報蓄積手段へ送信することを特徴とする請求項1記載の生活状況モニタリングシステム。
  3. 前記管理機関に設置される前記情報蓄積手段は、受信した複数の監視対象者の家庭の家電利用情報を、前記監視手段に予め付与された固有の認識記号に基づいて、前記監視対象者毎に蓄積することを特徴とする請求項2記載の生活状況モニタリングシステム。
  4. 前記情報蓄積手段は、前記監視手段から警報を受信した場合に警報を前記送信手段に送信して、前記送信手段は前記監視者が所持する外部端末に前記警報を送信することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1の請求項に記載の生活状況モニタリングシステム。
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