JP6501365B2 - 穿孔装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス管、水道管等の管に穿孔する穿孔装置に関する。
穿孔用の切削工具として、ホルソーが知られている。ホルソーは、円筒の一端に刃が形成された工具であり、電動ドリル等に取り付けられて用いられる。穿孔する際のホルソーの回転数(rpm)及び送り速度(回転軸方向における移動速度)は、穿孔対象の部材や形状や厚み、材質、ホルソーの径や材質等に応じて調節される。穿孔に関連する技術として、特許文献1、2には、自動送り機構を備える穿孔装置が開示されている。
ガス管や水道管等の管の周壁を穿孔する場合、穿孔する面が湾曲しているため、管とホルソーとの位置関係によって、ホルソーや電動ドリルのモータにかかる負荷が変化する。そのため、管とホルソーとの位置関係に応じて、ホルソーの回転数及び送り速度を調節する必要がある。従来はこのような調節を、作業者の感覚や勘に頼って行っていた。
特開平9−29518号公報 特開2000−202707号公報
作業者の感覚や勘に頼って回転数や送り速度を調節する場合、作業者の技能に応じて作業効率や穿孔の品質(精度や仕上がり状態等)が変化してしまうおそれがある。そのため、作業者の技能によらず、一定の作業効率及び品質で穿孔を行うことができるように、穿孔装置を自動制御する制御機構が望まれる。
穿孔装置を自動化するためには、切削工具の回転を制御する機構と、切削工具の送りを制御する機構とが必要になる。しかし、これらの機構をそれぞれ設けると、穿孔装置全体が大型化すると共に複雑化し、コストも上昇してしまう。また、上記特許文献1、2においては、自動送り機構におけるトータルの送り量を監視しているものの、切削工具の回転数や送り速度の制御については開示されていない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を抑制しつつ、切削工具の回転数及び送り速度をそれぞれ制御することができる管用の穿孔装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様である穿孔装置は、管の周壁を穿孔する穿孔装置であって、切削工具を保持する治具と、互いに独立に駆動されて回転駆動力をそれぞれ発生する第1及び第2のモータ部と、前記第1及び第2のモータ部が発生した回転駆動力を同じ軸上でそれぞれ出力する出力手段と、前記軸を中心とする所定のピッチの第1のネジ部が形成され、先端部に前記治具が取り付けられた第1の部材であって、前記軸に沿って移動可能に設けられると共に、前記第1のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第1の部材と、前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部が形成され、前記第2のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第2の部材と、前記管と前記切削工具との位置関係に応じて前記第1及び第2のモータ部の動作を制御する制御手段と、を備え、前記第1の部材と前記第2の部材との相対的な回転運動と前記ピッチとに基づいて、前記切削工具が1回転するごとに前記軸に沿って移動する移動量である送りピッチが決定されるものである。
上記穿孔装置において、前記制御手段は、前記第1の部材が予め設定された回転数で回転するように前記第1のモータ部を制御すると共に、前記第1の部材に対する前記第2の部材の相対的な回転数が予め設定された値となるように前記第2のモータ部を制御しても良い。
上記穿孔装置において、前記切削工具はホルソーを含み、前記制御手段は、前記ホルソーの刃先と前記管の周壁とが接触している領域の両端間の幅が前記ホルソーの径未満である第1の状態に対し、前記両端間の幅が前記ホルソーの径に達した第2の状態である場合に、前記第1の部材の回転数と前記相対的な回転数との少なくとも一方が小さくなるように前記第1及び第2のモータ部を制御しても良い。
上記穿孔装置において、前記切削工具はホルソーを含み、前記制御手段は、前記ホルソーの刃先が前記管の外周面に接触した後、前記切削工具の送り量の積算値が前記周壁の厚みに至った場合、前記第1の部材の回転数と前記相対的な回転数との少なくとも一方が大きくなるように前記第1及び第2のモータ部を制御しても良い。
本発明によれば、互いに独立に駆動される第1及び第2のモータ部が発生した回転駆動量により同軸上でそれぞれ回転する第1及び第2の部材を設け、第1の部材の部材に切削工具を取り付けて回転させると共に、第1の部材と第2の部材との相対的な回転運動に基づいて切削工具の送りピッチを決定するので、装置の大型化を抑制しつつ、切削工具の回転数及び送り速度をそれぞれ制御可能な穿孔装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る穿孔装置の外観を示す模式図である。 図1に示す穿孔装置からモータユニットを取り外した状態を示す正面図である。 カッターユニット及びスライドユニットのカッターユニットとの連結部近傍を拡大して示す一部断面図である。 スライドユニットの上端部近傍を拡大して示す一部断面図である。 図2のA−A’断面図である。 図3に示すカッターユニットを先端側に進めた状態を縮小して示す一部断面図である。 図1に示すモータユニットの内部を拡大して示す一部断面図である。 図1に示す制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す穿孔装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示す穿孔装置の動作を説明するための模式図である。 切削工具と管との位置関係を例示する模式図である。 切削工具と管との位置関係を例示する模式図である。 切削工具と管との位置関係を例示する模式図である。 切削工具と管との位置関係を例示する模式図である。 切削工具と管との位置関係を例示する模式図である。 切削工具と管との位置関係の別の例を示す模式図である。 切削工具と管との位置関係の別の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係る穿孔装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。以下の説明において参照する図面は、本発明の内容を理解し得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示しているに過ぎない。即ち、本発明は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る穿孔装置の外観を示す模式図である。本実施形態に係る穿孔装置1は、ガス管や水道管等の管の周壁を穿孔するための装置であり、図1に示すように、穿孔用の切削工具が設けられたカッターユニット2と、切削工具を回転可能且つ回転軸に沿って移動可能に保持するスライドユニット3と、切削工具を回転及び移動させるための回転駆動力を発生するモータユニット4と、該モータユニット4の動作を制御する制御装置5とを備える。また、穿孔装置1の使用時には保持ユニット6が取り付けられる。
図2は、図1に示す穿孔装置1からモータユニット4を取り外した状態を示す正面図である。図3は、カッターユニット2及びスライドユニット3のカッターユニット2との連結部近傍を拡大して示す一部断面図である。図4は、スライドユニット3の上端部近傍を拡大して示す一部断面図である。図5は、図2のA−A’断面図である。このうち、図3及び図4は、図2の紙面に直交する面における断面を示している。
カッターユニット2は、内部に切削工具23を収容する円筒状のカバー部21を備える。カバー部21の下端部にはフランジ211が設けられ、カバー部21の上端部には、中心部に貫通孔が形成された天井部212が設けられている。図3に示すように、天井部212には貫通孔が形成され、バルブ220が取り付けられている。
スライドユニット3は、切削工具23を軸R1回りに回転させると共に切削工具23を軸R1に沿って移動させるためのユニットである。スライドユニット3は、軸R1を回転中心とする円筒状の筐体31を備え、その内部に、回転管32、シャフト33、及び送りネジ34が収容されている(図5参照)。また、スライドユニット3の上方には、モータユニット4が発生した回転駆動力をスライドユニット3に伝達するための回転伝達用スプライン35と、送り伝達用スプライン36とが設けられている(図4参照)。
筐体31の下端部にはフランジ311が設けられており、スライドユニット3は、このフランジ311においてカッターユニット2に締結されている(図3参照)。また、筐体31の上端部には、中心部に貫通孔が形成されたフランジ312付きの円盤部313が締結されている(図4参照)。
筐体31には、該筐体31の長手方向に沿って開口された窓314が形成されている(図2、図5参照)。窓314にはアクリル等の透明部材315が嵌め込まれており、これにより、筐体31の外部から内部を視認することができる。この窓314の近傍に、所定のピッチの目盛りを設けても良い。
回転管32は、シャフト33を挿入可能な円筒状の部材であり、筐体31の内周に、滑り軸受323によって回転可能に支持されている。回転管32の周壁の対向する2か所には、周壁を貫通するスリット321が長手方向に沿って形成されている。また、回転管32の上端部にはフランジ324が設けられている。
シャフト33は、外周面が回転管32の内周面と当接する外径を有する筒状の部材である。シャフト33の下方の内周面には雌ネジ部331が形成されており、この雌ネジ部331に、切削工具23を保持する治具22が締め込まれている(図3参照)。
シャフト33の上方の外周面のうち、回転管32のスリット321に対応する位置(本実施形態においては2か所)には、凹部332が形成されている(図5参照)。この凹部332に、スリット321に挿入可能な大きさの部材(突出部333)が、外周側に突出するように配置されている。突出部333は、ボルト334や皿ネジ335等により、シャフト33に固定されている。この突出部333をスリット321に配置することにより、シャフト33は回転管32から抜けることなく、軸R1に沿ってスライド可能となる。また、回転管32が回転した場合には、突出部333を介してシャフト33も連動して回転する。
突出部333、ボルト334、及び皿ネジ335は、透明部材315を介して筐体31の外側から視認することができる(図2参照)。そこで、筐体31の窓314近傍に目盛りを設けることにより、突出部333やボルト334等の変位を、切削工具23の送り量として確認することができる。なお、スリット321及び突出部333の位置及び数は、対向する2箇所に限定されず、1箇所であっても良いし、3箇所以上であっても良い。
また、シャフト33の上端部近傍の内周面には、雌ネジ部336が形成されている。
送りネジ34は、シャフト33の雌ネジ部336と同じピッチの雄ネジ部341が外周面に形成された柱状(棒状)の部材である。この送りネジ34とシャフト33との相対的な回転運動により、シャフト33が送りネジ34に対してネジ送りされ、軸R1に沿って移動する。
回転伝達用スプライン35は、外周面に歯351が形成された円筒状の部材である。回転伝達用スプライン35のうち、円盤部313の内部に収容されている部分は、円筒状の回転伝達部352に接続されている。回転伝達部352は、転がり軸受353により円盤部313に対して回転可能に支持されていると共に、ボルト等により回転管32の上端部のフランジ324に締結されている。これにより、回転伝達用スプライン35の回転が、回転伝達部352を介して回転管32に伝達され、さらに、シャフト33に伝達される。
送り伝達用スプライン36は、外周面に歯361が形成された柱状の部材である。送り伝達用スプライン36は、回転伝達用スプライン35の内周側に挿入され、送りネジ34の上端面と接合されている。或いは、送り伝達用スプライン36と送りネジ34とを一体的に形成しても良い。送り伝達用スプライン36は、滑り軸受362により回転伝達用スプライン35に対して回転可能に支持されていると共に、転がり軸受363により回転管32に対して回転可能に支持されている。これにより、送り伝達用スプライン36及び送りネジ34は、回転伝達用スプライン35、回転管32、及びシャフト33とは独立に回転する。
スライドユニット3の下端部からは、シャフト33の先端部が突出し、カッターユニット2の天井部212に形成された貫通孔216を通ってカッターユニット2の内部に至っている。シャフト33は、滑り軸受217により天井部212に対して回転可能に支持されている。また、貫通孔216の内壁にはOリング218及びシール部219が配置されており、これによりカッターユニット2側からのデブリの侵入を抑制している。
治具22は、シャフト33と同心の軸部221及び円盤部222を有する。軸部221の上方には雄ネジ部223が形成されており、シャフト33の雌ネジ部331に締め込まれている。軸部221の外周面の一部には溝が形成され、この溝にOリング226が嵌め込まれている。
切削工具23は、治具22に締結されたホルソー24及びセンタードリル25を含む。ホルソー24及びセンタードリル25の種類(刃先の形状)や、サイズ、材質等については特に限定されず、穿孔対象の管の形状や材質、穿孔する孔の径等に応じて適宜選択すれば良い。切削工具23が固定された治具22をシャフト33に取り付けることにより、切削工具23がシャフト33と一緒に軸R1回りに回転可能になると共に、軸R1に沿って移動可能になる。
シャフト33の治具22側端部の外周には、転がり軸受227を介して移動振れ止めサポーター228が取り付けられている。移動振れ止めサポーター228は、全体として円環状をなし、治具22の円盤部222から突出するボルトの頭等と干渉しないように凹部が形成されている。また、移動振れ止めサポーター228の外周面には、R状の凸部229が形成されている。
カバー部21の内部には、移動振れ止めリング230が、軸R1に沿ってスライド可能に設けられている。移動振れ止めリング230は、シャフト33が貫通する貫通孔が中心部に設けられていると共に、振れ止めサポーター228を収納可能な凹部231が設けられた円環状の部材である。移動振れ止めリング230の外周面にはスライドプレート232が貼り付けられている。スライドプレート232は樹脂材料によって形成された摺動部材であり、スライドプレート232をカバー部21の内周面に接触させることにより、移動振れ止めリング230がカバー部21内を円滑に摺動することができる。
また、移動振れ止めリング230の内周側には滑り軸受233が設けられている。これにより、シャフト33が、移動振れ止めリング230に対してスライド可能に支持される。さらに、移動振れ止めリング230の下端面には、ボールプランジャー234が取り付けられている。図3に示すように、切削工具23及び治具22がカバー部21内に収納されている状態では、移動振れ止めサポーター228は移動振れ止めリング230の凹部231に収納されており、凸部229をボールプランジャー234のボール235に掛止させることで、移動振れ止めリング230と連結されている。
図6は、図3に示すカッターユニット2を先端側に進めた状態を縮小して示す一部断面図である。図3に示す状態から、送りネジ34に対してシャフト33を回転させることによりカッターユニット2を先端側(図の下方向)に進めると、移動振れ止めサポーター228及び移動振れ止めリング230もシャフト33と共に移動する。そして、移動振れ止めリング230がカバー部21の下端部に達すると、移動振れ止めリング230がカバー部21の内周面に設けられた止め輪236に引っ掛かり、そこで移動が停止する。それにより、移動振れ止めサポーター228の凸部229がボールプランジャー234のボール235を押し込み、ボールプランジャー234による移動振れ止めサポーター228と移動振れ止めリング230との連結が解除される。その結果、図6に示すように、移動振れ止めリング230がカバー部21内に留まり、移動振れ止めサポーター228がシャフト33と共にさらに進行方向に移動する。
また、図6に示す状態から、シャフト33及びカッターユニット2を基端側(図の上方向)に進めると、カバー部21の下端部において、移動振れ止めサポーター228が移動振れ止めリング230の凹部231に収納される。そして、移動振れ止めリング230が、移動振れ止めサポーター228に押し上げられるようにしてカバー部21の上端部まで移動する。この間に、切削工具23に生じた振動が、移動振れ止めサポーター228を介して移動振れ止めリング230により制動される。移動振れ止めリング230がカバー部21の上端部に達すると、移動振れ止めサポーター228の凸部229がボールプランジャー234に掛止され、これにより、移動振れ止めサポーター228と移動振れ止めリング230とが再び連結される。
図7は、図1に示すモータユニット4の内部を拡大して示す一部断面図である。図7に示すように、モータユニット4は、回転伝達用スプライン35に供給する回転駆動力を発生する回転用モータ部41と、送り伝達用スプライン36に供給する回転駆動力を発生する送り用モータ部44と、回転用モータ部41及び送り用モータ部44の回転駆動力をスライドユニット3に出力する出力ユニット47とを備える。
以下においては、回転用モータ部41及び送り用モータ部44の一例として、減速ギヤボックスを内蔵するモータの構造を説明する。図7に示すように、回転用モータ部41は、モータ410と、2段のギヤユニット420、430を含む減速ギヤボックス411とを備える。これらの各部は、筐体412〜414の内部に収容されている。回転用モータ部41の出力軸415は、転がり軸受416により支持されている。
モータ410として用いられるモータの種類は、回転数の検出及び制御が可能な種類であれば特に限定されない。具体的には、エンコーダ付きモータ、ブラシレスDCモータ、スイッチドリラクタンスモータ(SRモータ)等、種々のものを用いることができる。特に、SRモータを用いる場合、高速回転が可能であり、高トルクを出すことができ、応答性も良好で、且つ、長寿命、低コストといった利点がある。モータ410は、制御装置5の制御の下で動作して回転駆動力を出力すると共に、自身の回転数を検出して検出信号を出力する。
各ギヤユニット420、430は、外歯が形成されたサンギヤと、内歯が形成されたリングギヤと、サンギヤ及びリングギヤと歯合するプラネタリギヤとを有する遊星歯車機構であり、前段からサンギヤに入力された回転を、プラネタリギヤに連結されたキャリアから減速して出力する。即ち、モータ410の出力軸415から出力された回転は、ギヤユニット420、430により2段に渡って減速されて出力軸435から出力される。出力軸435の回転は、出力軸435に取り付けられた出力ギヤ436を介して出力ユニット47に伝達される。
送り用モータ部44は、モータ440と、2段のギヤユニット450、460を含む減速ギヤボックス441とを備える。これらの各部は、筐体442〜444の内部に収容されている。送り用モータ部44の出力軸445は、転がり軸受446により支持されている。
モータ440として用いられるモータの種類も、モータ410と同様、回転数の検出及び制御が可能な種類であれば特に限定されない。モータ440も、制御装置5の制御の下で動作して回転駆動力を出力すると共に、自身の回転数を検出して検出信号を出力する。
各ギヤユニット450、460は、ギヤユニット420、430と同様の遊星歯車機構である。モータ440の出力軸445から出力された回転は、ギヤユニット450、460により2段に渡って減速されて出力軸465から出力され、出力軸465に取り付けられ出力ギヤ466を介して出力ユニット47に伝達される。
なお、減速ギヤボックス411、441の構成は上記に限定されず、所望の減速比を得ることができれば、公知の種々の構成を採用することができる。
出力ユニット47は、筐体471と、該筐体471を支持する支持部472と、支持部472の下端部に設けられたフランジ473とを備える。筐体471は、締結部材417により、筐体413、414に対して固定されている。また、モータユニット4は、フランジ473においてスライドユニット3と締結されている(図1参照)。
筐体471の下底部には開口476が形成されている。この開口476に、回転用モータ部41から出力された回転駆動力が入力される回転伝達ギヤ部480と、送り用モータ部44から出力された回転駆動力が入力される送り伝達ギヤ部490とが挿入されている。回転伝達ギヤ部480及び送り伝達ギヤ部490は、回転用モータ部41が発生した回転駆動力と、送り用モータ部44が発生した回転駆動力とを同軸で出力する出力手段である。
回転伝達ギヤ部480は円筒状をなす部材であり、その内周面には、スライドユニット3の回転伝達用スプライン35と歯合する歯481が形成されている。また、回転伝達ギヤ部480の上方の外周面には、回転用モータ部41の出力ギヤ436と歯合する歯482が形成されている。これにより、回転伝達ギヤ部480に回転伝達用スプライン35を挿入した状態で回転用モータ部41を駆動すると、出力軸435及び出力ギヤ436が回転し、この回転が回転伝達ギヤ部480を介して回転伝達用スプライン35に伝達される。回転伝達ギヤ部480と筐体471との間にはOリング483及びシール部484が配置されており、これにより、筐体471内の気密が確保される。
送り伝達ギヤ部490は円筒状をなす部材であり、回転伝達ギヤ部480の内周側に挿入されている。送り伝達ギヤ部490の内周面には、送り伝達用スプライン36と歯合する歯491が形成されている。また、送り伝達ギヤ部490の内周には付き当て部492が設けられている。これにより、送り伝達ギヤ部490に送り伝達用スプライン36を挿入した際に、送り伝達ギヤ部490の上端面が付き当て部492に当接し、回転伝達ギヤ部480に対する回転伝達用スプライン35の位置決めと、送り伝達ギヤ部490に対する送り伝達用スプライン36の位置決めとがなされる。
送り伝達ギヤ部490の外周面には、送り用モータ部44の出力ギヤ466と歯合する外歯ギヤ493が設けられている。これにより、送り伝達ギヤ部490に送り伝達用スプライン36を挿入した状態で送り用モータ部44を駆動すると、出力軸465及び出力ギヤ466が回転し、この回転が外歯ギヤ493及び送り伝達ギヤ部490を介して送り伝達用スプライン36に伝達される。
回転伝達ギヤ部480の内周面と送り伝達ギヤ部490の外周面との間、及び回転伝達ギヤ部480の上端面と外歯ギヤ493との間には、ニードル軸受485及びスラスト軸受486がそれぞれ配置されている。これにより、回転伝達ギヤ部480に対し、送り伝達ギヤ部490及び外歯ギヤ493が回転自在に保持される。
このようなモータユニット4をスライドユニット3に取り付け、モータユニット4を駆動することにより、回転伝達用スプライン35及び送り伝達用スプライン36を回転させる。それにより、回転伝達用スプライン35と連動して回転管32及びシャフト33が回転すると共に、シャフト33の回転とは独立に、送り伝達用スプライン36と一緒に送りネジ34が回転する。その結果、シャフト33の回転数と送りネジ34の回転数の差と、送りネジ34のピッチとに応じた送りピッチ(切削工具1回転当たりの送り量)で、シャフト33が軸R1に沿って移動する。
ここで、シャフト33の回転数をA(rpm)、送りネジ34の回転数をB(rpm)、送りネジ34のピッチをP(mm/rev)とすると、シャフト33即ち切削工具23の移動速度V(mm/min)は、次式(1)によって与えられる。
V=(A−B)×P …(1)
従って、切削工具23の送りピッチC(mm/rev)は、次式(2)によって与えられる。
C=(A−B)×P/A …(2)
このように、シャフト33の回転数Aと送りネジ34の回転数Bとを制御することにより、切削工具23の回転数と送りピッチとを所望の値に調節することができる。
図8は、図1に示す制御装置5の概略構成を示すブロック図である。図8に示すように、制御装置5は、電源供給部51と、操作部52と、表示部53と、信号入力部54と、信号出力部55と、プログラム記憶部56と、これらの各部を制御する制御部57とを備える。制御装置5は、ケーブル401、402(図1参照)を介してモータユニット4と接続されており、これらのケーブル401、402を介してモータユニット4に電源を供給すると共に、モータユニット4から出力された検出信号を取得し、該検出信号に基づく制御を行う。具体的には、回転用モータ部41及び送り用モータ部44の各々に供給する電源の正負の向きや大きさ等を制御することにより、回転用モータ部41及び送り用モータ部44の各々から出力される回転の向き及び回転数を変化させる。
操作部52は、当該制御装置5に対する種々の命令や情報を入力するための入力デバイスであり、例えば、操作ボタン、スイッチ、キーボード、マウス、タッチパネル等を含む。
表示部53は、当該制御装置5において設定されるモード(自動制御モード、マニュアル制御モード)や、制御装置5に対して入力される各種命令や実行中の動作の状態等(切削工具の回転数や送りピッチ等)の情報を表示する表示デバイスであり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を含む。
信号入力部54は、モータユニット4の回転用モータ部41及び送り用モータ部44からそれぞれ出力される検出信号を取得し、所定の信号処理を施すことにより、回転用モータ部41及び送り用モータ部44における各モータの回転数を検出する。
信号出力部55は、制御部57の制御の下でモータユニット4を制御するための制御信号を出力する。
プログラム記憶部56は、当該制御装置5において実行されるオペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラムや、これらのプログラムの実行中に使用される各種データを格納する。具体的には、プログラム記憶部56は、穿孔装置1において、切削工具23の回転数及び送りピッチを自動的且つ段階的に変化させるためにモータユニット4の動作を制御するプログラムを記憶する。
制御部57は、例えば、CPU等の算術論理演算ユニット及び各種レジスタ等によって構成され、プログラム記憶部56に記憶されている各種プログラムを実行することにより当該制御装置5の各部を統括的に制御する。なお、本実施形態においては、プロセッサに所定のプログラムを読み込ませることにより制御部57を構成するが、制御部57の構成はこれに限定されない。例えばアナログ回路又はデジタル回路によって制御部57を構成しても良い。
次に、本実施形態に係る穿孔装置1の動作について説明する。図9は、穿孔装置1の動作を示すフローチャートである。また、図10〜図15は、穿孔装置1の動作中における切削工具と穿孔対象の管との位置関係を例示する模式図である。図10〜図15においては、穿孔対象の管100を断面で示すと共に、切削工具としてホルソー24及びセンタードリル25の断面を簡略化して示している。なお、図10〜図15においては、ホルソー24の先端の位置を分かり易くするため、刃の肉厚を厚めに図示しているが、実際には、ホルソー24の刃の肉厚に対して管100の肉厚は厚い。従って、管の100の肉厚との関係では、ホルソー24の外径と内径との差はあまり考慮しなくても良い。
穿孔作業に先立って、作業者は、制御装置5に各種条件を入力することにより設定値を算出させる。具体的には、図10に示すように、管100の径D1及び肉厚tと、ホルソーの径(即ち穿孔する孔の径)D2と、センタードリル25の長さLとを入力する。これに応じて、制御装置5は、センタードリル25の先端25aからホルソー24の刃先24aまでの距離d1と、切削工具の進行方向Zにおいてホルソー24の刃先24aの端面が管100の内周面に最初に到達する位置から刃先24aの両端が管100の外周面に接触する位置までの距離d2と、刃先24aの両端が管100の外周面に接触する位置から内周面に接触する位置までの距離d3とを算出する。これらの距離d1、d2、d3は、入力された条件(径D1、D2、肉厚t、長さL)を用いて幾何的に算出することができる。さらに、制御装置5は、ホルソー24及びセンタードリル25と管100との位置関係に応じた適切な回転数(rpm)及び送りピッチ(mm/rev)を算出する。この際、管の材質やホルソー24及びセンタードリル25の材質を制御装置5に入力することにより、これらの材質に応じた設定値が算出されるようにしても良い。
まず、工程S10において、制御装置5は、モータユニット4を駆動させることにより、切削工具の回転を開始させる。この状態でセンタードリル25の先端25aを管100の外周面に当接させることにより、穿孔が開始される(工程S11)。このときのシャフト33の回転数(即ち切削工具の回転数)をA1(rpm)、送りピッチをC1(mm/rev)、この送りピッチC1を実現するための送りネジ34の回転数をB1(rpm)とする(B1<A1)。穿孔開始直後は、センタードリル25のみが管100に当接しており、切削工具に対する負荷は小さいので、回転数A1及び送りピッチC1を比較的大きくすることができる。制御装置5は、穿孔を開始すると、モータユニット4から出力される検出信号に基づき、切削工具の送り量の積算値Δz1(mm)のカウントを開始する。送り量の積算値Δz1は、送りピッチC1と、モータの回転数の積算値と、減速ギヤユニットにおける減速比とから算出することができる。
続く工程S12において、制御装置5は、送り量の積算値Δz1が距離d1に至ったか否か(Δz1≧d1)を判定する。送り量の積算値Δz1が距離d1に至っていない場合(工程S12:No)、制御装置5は回転数及び送りピッチの設定値を維持したまま穿孔を継続する(工程S13)。
他方、送り量の積算値Δz1が距離d1に至った場合(工程S12:Yes)、制御装置5は、切削工具の回転数及び送りピッチを落として穿孔を行う(工程S14)。送り量の積算値Δz1が距離d1に至ると、図11に示すように、ホルソー24の刃先24aが管100の外周面に接触した状態になるので、センタードリル25のみで穿孔している場合と比べて切削工具に対する負荷が増加するためである。設定変更後のシャフト33の回転数をA2(A2<A1)、送りピッチをC2、送りネジ34の回転数をB2とすると、送りピッチC2<C1を実現するための条件は、(A2−B2)<(A1−B1)となる。或いは、工程S14において、切削工具の回転数を維持したまま送りピッチのみを落とすか、切削工具の送りピッチを維持したまま回転数のみを落とすこととしても良い。
制御装置5は、設定値の変更を行うと、新たに送り量の積算値Δz2のカウントを開始する。
続く工程S15において、制御装置5は、送り量の積算値Δz2が管100の肉厚tに至ったか否か(Δz2≧t)を判定する。送り量の積算値Δz2が肉厚tに至っていない場合(工程S15:No)、制御装置5は設定値を維持したまま穿孔を継続する(工程S16)。
他方、送り量の積算値Δz2が肉厚tに至った場合(工程S15:Yes)、制御装置5は、切削工具の送りピッチを上げて穿孔を行う(工程S17)。図12に示すように、送り量の積算値Δz2が肉厚tに至ると、その後は図13に示すように、ホルソー24の刃先24aの一部が管100の内周側に抜けた状態になるので、切屑が排出され易くなり、ホルソー24に対する負荷が低減されるからである。設定変更後のシャフト33の回転数をA3(A3=A2)、送りピッチをC3、送りネジ34の回転数をB3とすると、送りピッチC3>C2を実現するための条件は、B3<B2となる。なお、このとき併せて切削工具の回転数を上げても良い。この場合、送りピッチC3>C2を実現するための条件は(A3−B3)>(A2−B2)となる。或いは、送りピッチをそのまま維持して切削工具の回転数を上げても良い
制御装置5は、設定値の変更を行うと、新たに送り量の積算値Δz3のカウントを開始する。
続く工程S18において、制御装置5は、送り量の積算値Δz3が距離d2に至ったか(Δz3≧d2)否かを判定する。送り量の積算値Δz3が距離d2に至っていない場合(工程S18:No)、制御装置5は設定値を維持したまま穿孔を継続する(工程S19)。
他方、送り量の積算値Δz3が距離d2に至った場合(工程S18:Yes)、制御装置5は、切削工具の回転数及び送りピッチを落として穿孔を行う(工程S20)。ここで、図13に示すように、送り量の積算値Δz3が距離d2に至る前においては、ホルソー24の刃先24aと管100の周壁とが接触している領域の両端間の幅Wが、ホルソー24の径D2よりも小さい状態(第1の状態)となっている。この場合、管100の周壁に当接している刃先24aの部分が比較的少ないので、切屑が管100の外側に排出されやすい。それに対し、図14に示すように、送り量の積算値Δz3が距離d2に至ると、ホルソー24の刃先24aと管100の周壁とが接触している領域の両端間の幅Wが、ホルソー24の径D2に達した(第2の状態)となる。この場合、管100の周壁に当接している刃先24aの部分が増加するので、切屑が排出され難くなる。それにより、刃先24aにかかる摩擦力が大きくなり、ホルソー24にかかる負荷が増加するので、切削工具の回転数及び送りピッチを低減することとしている。設定変更後のシャフト33の回転数をA4(A4<A3)、送りピッチをC4、送りネジ34の回転数をB4とすると、送りピッチC4<C3を実現するための条件は、(A4−B4)<(A3−B3)となる。或いは、工程S20において、切削工具の回転数を維持したまま送りピッチのみを落とすか、切削工具の送りピッチを維持したまま回転数のみを落とすこととしても良い。
制御装置5は、設定値の変更を行うと、新たに送り量の積算値Δz4のカウントを開始する。
続く工程S21において、制御装置5は、送り量の積算値Δz4が距離d3に至ったか(Δz4≧d3)否かを判定する。送り量の積算値Δz4が距離d3に至っていない場合(工程S21:No)、制御装置5は設定値を維持したまま穿孔を継続する(工程S22)。
他方、図15に示すように、送り量の積算値Δz4が距離d3に至った場合(工程S21:Yes)、即ち、ホルソー24が管100の周壁を貫通した場合、制御装置5は、切削工具の回転の向きを逆回転にして切削工具を引き上げる(工程S23)。このとき、ホルソー24の外周面には管100に形成された開口の壁面が当接している状態なので、ホルソー24を逆回転させながら比較的ゆっくりと戻すことが好ましい。例えば、送りネジ34の回転を停止させ、シャフト33を逆回転させる。
制御装置5は、設定値の変更を行うと、新たに戻り量(上方向への送り量の積算値)Δz5のカウントを開始する。
続く工程S24において、制御装置5は、戻り量Δz5が距離(d2+d3+t)に至ったか(Δz5≧d2+d3+t)否かを判定する。戻り量Δz5が距離(d2+d3+t)に至っていない場合(工程S24:No)、制御装置5は設定値を維持したまま引き続き切削工具を引き上げる(工程S25)。
他方、戻り量Δz5が距離(d2+d3+t)に至った場合(工程S24:Yes)、即ち、ホルソー24が管100の開口から抜けた場合、制御装置5は、切削工具を戻りピッチ(上方向への送りピッチ)を上げてさらに引き上げる(工程S26)。例えば、シャフト33を逆回転させながら、送りネジ34を正回転させる。或いは、シャフト33の回転を停止させ、送りネジ34のみを正回転させても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、シャフト33と送りネジ34との相対的な回転運動に基づいて切削工具の送りピッチを決定するので、シャフト33と共に切削工具を所望の回転数で回転させつつ、送りネジ34の回転数を調節することにより、切削工具を所望のピッチで送ることできる。従って、切削工具の回転数及び送りピッチを自由に組み合わせて穿孔作業を行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、制御装置5により予め設定された設定値に従って回転用モータ部41及び送り用モータ部44をそれぞれ制御するので、管100と切削工具23との相対的な位置関係に応じた適切な回転数及び送りピッチで穿孔を行うことができる。従って、作業者の技能や経験によらず、安定した品質の穿孔作業を効率良く行うことが可能となる。
また、本実施形態によれば、回転用モータ部41から出力される回転駆動力と送り用モータ部44から出力される回転駆動力とを、1軸上の回転に変換して出力するので、穿孔装置1の大型化を抑制することができる。
ここで、上記実施形態においては、各工程における切削工具23の送り量の積算値Δz1〜Δz5を、送りピッチとモータの回転数の積算値と減速比とに基づいてモニタすることとしたが、送りピッチ(mm/rev)に対応する送り速度(mm/min)を工程ごとに予め算出しておき、各工程における経過時間と送り速度とに基づいてモニタしても良い。
また、上記実施形態においては、穿孔作業の開始から終了までの工程を自動制御することとしたが、マニュアルで制御することとしても良い。この場合、作業者が切削工具の所望の回転数及び送りピッチ(又は送り速度)を操作部52から入力すると、制御装置5は、入力された送りピッチ(又は送り速度)を実現するための送りネジ34の回転数を算出し(式(2)参照)、シャフト33及び送りネジ34をそれぞれ回転させる制御を行う。或いは、各工程S11、S14、S17、S20における回転数及び送りピッチ(又は送り速度)を作業開始前に作業者がマニュアル入力し、制御装置5が、切削工具の送り量の積算値に基づいて各工程に至ったかを判断し、入力された回転数及び送りピッチ(又は送り速度)となるようにシャフト33及び送りネジ34をそれぞれ回転させる半自動制御を行っても良い。
また、上記実施形態においては、シャフト33側に切削工具23を取り付け、送りネジ34に対してシャフト33を回転及びネジ送りされるようにしたが、反対に、送りネジ34側に治具22を取り付けても良い。この場合、シャフト33は回転させるのみとし、シャフト33に対して送りネジ34が回転及びネジ送りされるようにする。
上記実施形態においては、穿孔対象の管の径に対してホルソーの径が概ね同じ場合における制御方法を説明したが、管の径に対してホルソーの径が小さい場合には次のように制御を行えば良い。図16及び図17は、切削工具と管との位置関係の別の例を示す模式図である。
図16に示すように、管110の径D3よりもホルソー24の径D4が小さい場合、管110の厚みtによっては、ホルソー24の刃先24aが管110の外周面に達した後、刃先24aの一部が管100の内周側に抜ける前に、或いは抜けた後すぐに、ホルソー24の刃先24aと管100の周壁とが接触している領域の両端間の幅Wが、ホルソー24の径D2に達してしまう。このような場合には、図9に示す工程S17〜S19を省略しても良い。即ち、刃先24aが管110の外周面に達し、管110の厚みtの分だけ切削工具を進めた後は、工程S17のように一端送りピッチを上げることなくさらに距離d2だけ進め、その後、回転数及び送りピッチをさらに落として(工程S20参照)、距離d3だけ切削を進める。それにより、図17に示すように、管110の径よりも小さな径D4で穿孔することができる。
本発明は、上記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、上記実施形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、上記実施形態及び変形例に示した全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良いし、上記実施形態及び変形例に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。
1 穿孔装置
2 カッターユニット
3 スライドユニット
4 モータユニット
5 制御装置
6 保持ユニット
21 カバー部
22 治具
23 切削工具
24 ホルソー
24a 刃先
25 センタードリル
25a 先端
31 筐体
32 回転管
33 シャフト
34 送りネジ
35 回転伝達用スプライン
36 送り伝達用スプライン
41 回転用モータ部
44 送り用モータ部
47 出力ユニット
51 電源供給部
52 操作部
53 表示部
54 信号入力部
55 信号出力部
56 プログラム記憶部
57 制御部
100、110 管
211、311、312、324、473 フランジ
212 天井部
216 貫通孔
217、233、323、362 滑り軸受
218、226、483 Oリング
219、484 シール部
220 バルブ
221 軸部
222、313 円盤部
223、341 雄ネジ部
227、353、363、416、446 転がり軸受
228 振れ止めサポーター
229 凸部
230 移動振れ止めリング
231、332 凹部
232 スライドプレート
234 ボールプランジャー
235 ボール
236 止め輪
314 窓
315 透明部材
321 スリット
331、336 雌ネジ部
333 突出部
334 ボルト
335 皿ネジ
351、361、481、482、491 歯
352 回転伝達部
401、402 ケーブル
410、440 モータ
411、441 減速ギヤボックス
412〜414、442〜444、471 筐体
415、435、445、465 出力軸
417 締結部材
420、430、450、460 ギヤユニット
436、466 出力ギヤ
472 支持部
476 開口
480 回転伝達ギヤ部
485 ニードル軸受
486 スラスト軸受
490 送り伝達ギヤ部
492 付き当て部
493 外歯ギヤ

Claims (7)

  1. 管の周壁を穿孔する穿孔装置であって、
    切削工具を保持する治具と、
    互いに独立に駆動されて回転駆動力をそれぞれ発生する第1及び第2のモータ部と、
    前記第1及び第2のモータ部が発生した回転駆動力を同じ軸上でそれぞれ出力する出力手段と、
    前記軸を中心とする所定のピッチの第1のネジ部が形成され、先端部に前記治具が取り付けられた第1の部材であって、前記軸に沿って移動可能に設けられると共に、前記第1のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第1の部材と、
    前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部が形成され、前記第2のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第2の部材と、
    前記管と前記切削工具との位置関係に応じて前記第1及び第2のモータ部の動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材との相対的な回転運動と前記ピッチとに基づいて、前記切削工具が1回転するごとに前記軸に沿って移動する移動量である送りピッチが決定され、
    前記切削工具はホルソーを含み、
    前記制御手段は、前記切削工具の回転数及び送りピッチが、前記管と前記ホルソーの刃先との位置関係に応じて設定された値となるように、前記第1及び第2のモータ部の動作を制御する、穿孔装置。
  2. 前記管と前記ホルソーの刃先との位置関係に応じて設定される前記切削工具の回転数及び送りピッチは、少なくとも前記管の外径及び肉厚並びに前記ホルソーの径に基づいて予め設定される、請求項1に記載の穿孔装置。
  3. 管の周壁を穿孔する穿孔装置であって、
    切削工具を保持する治具と、
    互いに独立に駆動されて回転駆動力をそれぞれ発生する第1及び第2のモータ部と、
    前記第1及び第2のモータ部が発生した回転駆動力を同じ軸上でそれぞれ出力する出力手段と、
    前記軸を中心とする所定のピッチの第1のネジ部が形成され、先端部に前記治具が取り付けられた第1の部材であって、前記軸に沿って移動可能に設けられると共に、前記第1のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第1の部材と、
    前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部が形成され、前記第2のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第2の部材と、
    前記管と前記切削工具との位置関係に応じて前記第1及び第2のモータ部の動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材との相対的な回転運動と前記ピッチとに基づいて、前記切削工具が1回転するごとに前記軸に沿って移動する移動量である送りピッチが決定され、
    前記切削工具はホルソーを含み、
    前記制御手段は、前記ホルソーの刃先と前記管の周壁とが接触している領域の両端間の幅が前記ホルソーの径未満である第1の状態に対し、前記両端間の幅が前記ホルソーの径に達した第2の状態である場合に、前記第1の部材の回転数と前記相対的な回転数との少なくとも一方が小さくなるように前記第1及び第2のモータ部を制御する、穿孔装置。
  4. 管の周壁を穿孔する穿孔装置であって、
    切削工具を保持する治具と、
    互いに独立に駆動されて回転駆動力をそれぞれ発生する第1及び第2のモータ部と、
    前記第1及び第2のモータ部が発生した回転駆動力を同じ軸上でそれぞれ出力する出力手段と、
    前記軸を中心とする所定のピッチの第1のネジ部が形成され、先端部に前記治具が取り付けられた第1の部材であって、前記軸に沿って移動可能に設けられると共に、前記第1のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第1の部材と、
    前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部が形成され、前記第2のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第2の部材と、
    前記管と前記切削工具との位置関係に応じて前記第1及び第2のモータ部の動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第1の部材と前記第2の部材との相対的な回転運動と前記ピッチとに基づいて、前記切削工具が1回転するごとに前記軸に沿って移動する移動量である送りピッチが決定され、
    前記切削工具はホルソーを含み、
    前記制御手段は、前記ホルソーの刃先が前記管の外周面に接触した後、前記切削工具の送り量の積算値が前記周壁の厚みに至った場合、前記第1の部材の回転数と前記相対的な回転数との少なくとも一方が大きくなるように前記第1及び第2のモータ部を制御する、穿孔装置。
  5. 管の周壁を穿孔する穿孔装置であって、
    切削工具を保持する治具と、
    互いに独立に駆動されて回転駆動力をそれぞれ発生する第1及び第2のモータ部と、
    前記第1及び第2のモータ部が発生した回転駆動力を同じ軸上でそれぞれ出力する出力手段と、
    前記軸を中心とする所定のピッチの第1のネジ部が形成され、先端部に前記治具が取り付けられた第1の部材であって、前記軸に沿って移動可能に設けられると共に、前記第1のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第1の部材と、
    前記第1の部材の後端部側に、前記軸回りに回転自在に設けられた回転伝達用部材と、
    前記第1のネジ部と螺合する第2のネジ部が形成され、前記第2のモータ部が発生し前記出力手段から出力された回転駆動力に基づいて前記軸回りに回転する第2の部材と、
    前記第2の部材の後端部側に、前記軸回りに回転自在に設けられた送り伝達用部材と、
    前記管と前記切削工具との位置関係に応じて前記第1及び第2のモータ部の動作を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第1及び第2のモータ部は、前記第1及び第2の部材の後端部側に配置され、
    前記第1のモータ部が発生し、前記出力手段から出力された回転駆動力は、前記回転伝達用部材を介して前記第1の部材に伝達され、
    前記第2のモータ部が発生し、前記出力手段から出力された回転駆動力は、前記送り伝達用部材を介して前記第2の部材に伝達され、
    前記第1の部材と前記第2の部材との相対的な回転運動と前記ピッチとに基づいて、前記切削工具が1回転するごとに前記軸に沿って移動する移動量である送りピッチが決定される、穿孔装置。
  6. 前記第1の部材は筒状をなし、前記第1のネジ部は前記第1の部材の内周面に形成され、
    前記第2の部材は柱状をなし、前記第2のネジ部は前記第2の部材の外周面に形成されている、請求項5に記載の穿孔装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の部材が予め設定された回転数で回転するように前記第1のモータ部を制御すると共に、前記第1の部材に対する前記第2の部材の相対的な回転数が予め設定された値となるように前記第2のモータ部を制御する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の穿孔装置。
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