JP6501199B2 - 車両用携帯機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両のドアの施開錠の遠隔操作や、車両のエンジンの始動等の操作に用いる車両用携帯機に関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、上部カバーと下部カバーとによって構成される内部空間に、上部より、ノブ部材と、防水カバーと、上面にスイッチ、下面にアンテナ素子を備えた基板と、が順次配置されてなる携帯機が提案されている。該携帯機は、ユーザーがノブ部材を押圧して、ノブ部材とともに防水カバーを撓ませることで、基板に設けられたスイッチに押圧力が作用されるようになっている。
ところで、特許文献1に示される携帯機では、防水カバーとスイッチとが直接接触する構成となっている。したがって、ユーザーの押圧によって、防水カバーとスイッチとが線接触、若しくは点接触し、防水カバーにスイッチから局所的な応力が作用し、これによって防水カバーが破損する虞がある。特に、車両のウインドウの昇降などを、スイッチの長押しによって操作する場合、防水カバーとスイッチとが長時間線接触、若しくは点接触することとなるので、防水カバーにスイッチから局所的な応力が長時間作用し、防水カバーが破損する虞がある。
この問題を解決するために特許文献2では、防水カバーとスイッチの間に可撓性シートを配置することで、可撓性シートから防水カバーに均一な応力が作用するようにしている。その結果、スイッチから防水カバーに局所的な応力が作用することがなくなり、防水カバーの破損が抑制される。
特開2004−150184号公報 特許第5287330号公報
しかしながら、上記発明においても可撓性シートを追加する必要があるため、部品が増えることによる組立工数UPと、部品コストUPが問題となっている。さらに、可撓性シートを追加してもユーザーからの押圧力が高荷重になった場合、可撓性シートの破れや、防水カバーの破損、タクトスイッチの故障等が発生する可能性は0ではない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ユーザーの操作による携帯機の機械的な破壊の発生を抑制でき、部品点数を削減できる車両用携帯機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用携帯機は、車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部とを有する車両用携帯機において、
前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部を有し、
前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、制御部が出力する制御信号の種類を選択する第一入力部を、静電容量スイッチ等の機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成しているので、第一入力部に対するユーザーの操作によって機械的な破壊が発生するのを抑制できる。また、機械的な断続接点を持たないスイッチを採用することで、機械的な断続接点を動かすためのノブ等の部品を削減できるし、機械的な破壊を防ぐための部品(特許文献2の可撓性シート等)の点数を削減できる。また、本発明を採用することで、今まで基板上にしかスイッチを配置できなかった制約がなくなり、基板上方以外や、3D曲面等にスイッチを配置することが可能となる。結果、従来あった車両用携帯機のデザイン制約が取り払われるため、新しいデザインの車両用携帯機の提案が可能となる。
携帯機の正面図である。 携帯機の側面図である。 携帯機の背面図である。 携帯機の分解斜視図である。 図1のA−A線で携帯機を切ったときの断面図である。 図1のB−B線で携帯機を切ったときの断面図である。 メカキーが保持された状態を携帯機の背面側から見た図である。 メカキーが保持された状態を携帯機の内側から見た図である。 メカキーの保持が解除された状態を携帯機の背面側から見た図である。 メカキーの保持が解除された状態を携帯機の内側から見た図である。 変形例1に係る携帯機の背面図である。 ユーザーのアクションに対して振動によるフィードバックを発生させる構造を例示した図であり、第一入力部の操作部3周辺の断面図である。 ソレノイドを用いたメカキーの保持機構を示した図であり、メカキーが保持された状態を示した図である。 ソレノイドを用いたメカキーの保持機構を示した図であり、メカキーの保持が解除された状態を示した図である。 磁力を用いたメカキーの保持機構を示した図であり、メカキーが保持された状態を示した図である。 磁力を用いたメカキーの保持機構を示した図であり、メカキーの保持が解除された状態を示した図である。 右利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図である。 左利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図である。 図17とは別の右利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図である。 図18とは別の左利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図である。 同一種類の制御信号を選択する操作範囲が、携帯機の外面の少なくとも2箇所に配置された例を説明する図であり、変形例11に係る携帯機の正面図である。 変形例11に係る携帯機の使用方法を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の車両用携帯機1(以下単に携帯機という)の正面図を示している。携帯機1は、車両のユーザーに所持されて、車両ドアの施開錠等、車両の遠隔操作をするために用いられる。
携帯機1は、図1の正面視及び図3の背面視で略楕円状の外形を有する。また携帯機1は、図2の側面図に示されるように、一定幅の厚さの外形を有する。また、携帯機1は、正面に、後述する制御IC26(図4参照)が出力する制御信号の種類、すなわち携帯機1から送信される電波の内容(車両の制御内容)を選択する第一入力部の操作部3(以下操作部を第一入力部という場合もある)、本発明の第二入力部及び第三入力部として機能する入力部(以下、第二入力部という)のノブ5(以下、ノブを第二入力部という場合もある)、及び制御IC26が出力する各制御信号の内容、つまり車両の制御内容を示したアイコン12を点灯表示するアイコン表示部4を有する。
携帯機1の使い方を説明すると、ユーザーは、ノブ5を操作して第一入力部3を起動状態(入力受付を可能とする状態)とした後、第一入力部3により携帯機1に送信させる制御信号(電波)の種類を選択する。選択された制御信号のアイコン12がアイコン表示部4に表示される。その後、ノブ5を操作することで、アイコン表示部4に表示されたアイコン12に対応する制御信号、つまり第一入力部3により選択された制御信号の電波が携帯機1から送信される。車両に搭載された車載装置は、携帯機1からの電波を受信した場合には、この電波に含まれた制御信号に基づいて、車両ドアのロック又はアンロックするなどの制御信号に応じた制御を実行する。
以下、携帯機1の構成の詳細を説明する。図4は、携帯機1の分解斜視図を示している。図5は、図1のA−A線で携帯機1を切ったときの断面(A−A断面)を示している。図6は、図1のB−B線で携帯機1を切ったときの断面(B−B断面)を示している。携帯機1は、携帯機本体の外形を構成する樹脂製のハウジング2(筐体、ケース)を有する。そのハウジング2は、上カバー6と下カバー7とから構成され、それらカバー6、7が外周部にて嵌合されることでハウシング2の内部に各部品の収容空間が形成されている。上カバー6が携帯機1の正面側(各入力部3、5やアイコン表示部4が配置された側)に配置、つまり携帯機1の正面を構成し、下カバー7が携帯機1の背面側に配置、つまり携帯機1の背面を構成する。
ハウジング2内には、上カバー6から下カバー7のほうに向かって順に、ノブ5、アクリルカバー10、フレキシブルプリント基板14(FPC:Flexible Printed Circuits。以下、FPCという)、FPC貼付台22、ゴムカバー23、回路基板24、及びメカキー30(メカニカルキー)が収容されている(図4、図5、図6参照)。また、メカキー30の近くにはメカキー30を保持する保持機構としてのリリースフック28及びスプリング29が収容されている。
図1の紙面上方向を携帯機1の上部、紙面下方向を携帯機1の下部、紙面左方向を携帯機1の左部、紙面右方向を携帯機1の右部としたとき、上カバー6の右下には開口9(図4参照)が形成されている。その開口9は、大小2つの円を繋げたような形状に形成される。開口9(開口9の大円部)には、正面視で円形のノブ5が配置される。そのノブ5は、ユーザーにより押下操作(プッシュ操作)が行われる操作部である。ノブ5は、裏側に突起部5a(図6参照)を有する。ノブ5が押下されると、ノブ5がFPC14側に移動し、その移動に伴い突起部5aがFPC14上に実装された内部スイッチ18の機械的接点を導通させる。これにより、ノブ5が操作されたことが検知される(第二入力部の入力が行われる)。
また、上カバー6には、開口9に比べて大きい略楕円状の開口8(図4参照)が形成されている。その開口8は図1の正面から見て右側に傾いており、詳しくは、開口8の長手方向の一方の端部が上カバー6の左側部に寄っており、他方の端部が上カバー6の右側部に寄っている。つまり、開口8は、図1の左下から右上に伸びるように形成されている。
アクリルカバー10は、アクリルやポリカーボネート等の透明な樹脂やガラス等を基材として構成されている。アクリルカバー10は、正面視で携帯機1の外形より若干小さい略楕円状、かつ板状に形成されている。アクリルカバー10の表面には、他の部分よりも若干盛り上がった部分3が形成され、この部分3が第一入力部の操作部とされる。なお、操作部の形状については、平面、もしくはすり鉢(凹)形状等、ユーザーが操作しやすい形状であれば良い。操作部3は、開口8内において、開口8の外周(略楕円状の外周)の短手方向の一方の側(図1では右側)に寄った位置に配置される。また、操作部3は、図1の正面から見て、開口8と同様に右側に傾いているとともに、開口8の長手方向と同じ方向に長い細長状(略楕円状)に形成されている。操作部3の表面又は裏面には、加飾が施されている。
操作部3は、ユーザーによってタッチ操作が行われる部分であり、アイコン表示部4に表示されるアイコン12ごとの操作範囲3a〜3eに分けられている(図1参照)。詳しくは、本実施形態では5つのアイコン12a〜12eが表示されるが、第1のアイコン12aの隣りの位置にある操作部3の範囲3aは第1のアイコン12aで示される制御信号(車両ドアのロック)を選択するための操作範囲に設定されている。第2のアイコン12bの隣りの位置にある操作部3の範囲3bは第2のアイコン12bで示される制御信号(車両ドアのアンロック)を選択するための操作範囲に設定されている。第3のアイコン12cの隣りの位置にある操作部3の範囲3cは第3のアイコン12cで示される制御信号(トランクの開錠)を選択するための操作範囲に設定されている。第4のアイコン12dの隣りの位置にある操作部3の範囲3dは第4のアイコン12dで示される制御信号(左側パワースライドドアの開錠)を選択するための操作範囲に設定されている。第5のアイコン12eの隣りの位置にある操作部3の範囲3eは第5のアイコン12eで示される制御信号(右側パワースライドドアの開錠)を選択するための操作範囲に設定されている。これら5つの操作範囲3a〜3eが、アイコン12a〜12eの配置方向に沿って一列に繋がっている。なお、図1では、操作範囲3a〜3eの境界を点線で図示しているが、実際は境界は表示されていない。
アクリルカバー10には、操作部3に隣接した位置において操作部3の長手方向に沿うように複数(図1では5つ)のアイコン12(アイコン表示部4)が形成されている。これらアイコン12は、開口8内に配置され、詳しくは、開口8の外周の短手方向のうち操作部3が寄った側と反対側(図1では左側)に寄った位置に配置される。また、複数のアイコン12は、開口8の長手方向と同じ方向に一列に並べて配置されている。
操作部3を除くアクリルカバー10の表面又は裏面は、アイコン12の部分を除いて遮光性の材料で印刷されている。アイコン12の部分は、後述するLED16(図4参照)による点灯が無い時に視認されにくくするために、スモーク調に形成されており、LED16が点灯した時は光を透過し、アイコン12を表示する。
本実施形態では、5つのアイコン12が形成されているが、例えば、第1のアイコン12aは車両ドアのロックを示すアイコン、第2のアイコン12bは車両ドアのアンロックを示すアイコン、第3のアイコン12cは車両のトランクの開錠を示すアイコン、第4のアイコン12dは車両の左側パワースライドドアの開錠を示すアイコン、第5のアイコン12eは車両の右側パワースライドドアの開錠を示すアイコンである。なお、アイコン12の個数、及び内容は上記した個数、内容に限定されるものではなく、例えば、車両のエンジン始動を示したアイコンや、車両のウィンドウの開閉を示したアイコンを表示しても良い。この場合には、車両のエンジン始動を指示する制御信号やウィンドウの開閉を指示する制御信号の電波が携帯機1から送信される。また、アイコン表示部4に、車両の制御に関係するアイコン12だけでなく、携帯機1の電池の残量表示や、メカキー30の保持状態等の携帯機の状態を示すアイコンを表示しても良い。
アクリルカバー10の右下(図1の方向から見て右下)には、ノブ5の載置部13が形成されている(図4参照)。その載置部13の底面には、アクリルカバー10の背面まで貫通する貫通孔が形成されており、その貫通孔にはノブ5の突起部5aが挿入される。また、アクリルカバー10は、上カバー6とFPC14の間で挟み込まれる形で保持されている。
FPC14は、アクリルカバー10の背面側に配置されている。また、FPC14は、FPC貼付台22を間に挟んで回路基板24の上に重なる位置関係となるように配置されている。FPC14は、正面から見てアクリルカバーと同様の形状、つまり正面視で携帯機1の外形より若干小さい略楕円状、かつフィルム状に形成される。FPC14は、柔軟性を有するように、回路基板24よりも薄い厚さに形成される。FPC14は、例えば、フィルム状の絶縁体(ベースフィルム)の上に接着層を介して導体箔が貼りあわされた構造を有する。FPC14は、FPC貼付台22に両面テープ31(図5参照)により固定されている。なお、FPCは上記実施形態に限定されるものではない。FPCの代わりにリジッド基板やPETフィルム、ITOフィルム等を用いても良い。また、FPCの固定方法についても両面テープではなく、FPC貼付台に係止部(熱カシメやスリット等)を設けても良い。また、FPCと回路基板の位置関係についても重なることなく側面に配置しても良い。
FPC14の表面には各種部品が実装されている。詳しくは、FPC14の、操作部3の対向位置には、操作部3に対するユーザーのアクション(タッチ操作)を検知するセンサ部15が実装されている。そのセンサ部15は、機械的な断続接点を持たないスイッチとして構成され、具体的には例えば静電容量スイッチのセンサ電極である。ここで、静電容量スイッチとは、センサ電極と、物体(指)によって構成されるコンデンサの静電容量変化を検知する原理のスイッチをいう。静電容量スイッチで指の接近を検知するには、センサ電極に電圧(高周波電圧)を印加しておく必要がある。また、機械的な断続接点とは、操作部に加えられた力を受けて、スイッチの固定接点と接続し又は切断するように移動するスイッチの可動接点をいう。
センサ部15(センサ電極)は導電性を有する金属(例えば銅箔)により形成される。センサ部15は、操作部3の対向位置において操作部3の長手方向と同じ方向に伸びるように形成されている。詳しくは、センサ部15は、操作部3の全操作範囲3a〜3eをカバーするように設けられ、より詳しくは、操作部3の長手方向と同じ方向に沿って配列された、互いに分離された複数の電極から構成される。操作部3が操作された場合には、その操作位置に近い位置にある電極ほど、大きい静電容量変化を示す信号が出力される。これによって、操作部3の操作範囲3a〜3eのうちどの操作範囲が操作されたのかを判別可能となっている。なお、操作部3及びセンサ部15が第一入力部である。
また、FPC14には、静電容量スイッチの一部を構成するセンサ制御IC21が実装されている。そのセンサ制御IC21は、センサ部15への電圧供給を制御したり、センサ部15により構成されるコンデンサの静電容量変化を検知したりする回路である。センサ制御IC21によって、センサ部15に電圧が加えられた状態になると、センサ部15は、操作部3に対するユーザーのアクションを検知可能な状態、つまりユーザーからのアクションに対し動作(反応)する起動状態となる。これに対し、センサ制御IC21によって、センサ部15への電圧供給が遮断された場合には、センサ部15は、操作部3に対するユーザーのアクションを検知しない状態、つまりユーザーからのアクションに対し動作(反応)しない待機状態となる。センサ制御IC21の作用を含む携帯機1の作用の詳細は後述する。
なお、センサ部15及びセンサ制御IC21による操作部3に対するアクションの検知方式は、機械的な断続接点を有しないスイッチであるのであれば、静電容量方式に限られず、例えば、超音波表面弾性波方式、音響パルス認識方式、赤外線遮光方式などを原理としたスイッチを採用しても良い。なお、タッチ操作の各種の検知方式(機械的な断続接点を有しないスイッチ)は、例えば、URL:http://www.technoveins.co.jp/technical/explain/touchpanel.htmに記載されている。
また、FPC14上には、アイコン12に光を供給する光供給部16、17が設けられている。その光供給部16、17は、アイコン12ごとに個別に設けられている。各光供給部16、17は、各アイコン12の対向位置に配置されており、詳しくは、光源としてのLED(発光ダイオード)16と、LED16からの光をアイコン12の対向位置まで導いて、アイコン12の方に光を出射させる導光部17(ライトガイド)とを含む。LED16は、FPC14に実装されている。導光部17は、LED16に隣接し且つアイコン12の対向位置に配置されるのであれば、どこに取り付けられたとしても良く、例えばFPC14に粘着性のスペーサを介して取り付けられても良いし、FPC貼付台22やアクリルカバー10に取り付けられても良い。導光部17はアクリル樹脂など透明な導光材により形成されている。導光部17から出射された光が、アイコン12の背面に入射して、入射した光がアイコン12の表面から出射することで、アイコン12が点灯(表示)される。
さらに、FPC14には、ノブ5に対するユーザーのアクション(押下操作)を検知する内部スイッチ18が実装されている。その内部スイッチ18は、機械的な断続接点を持つスイッチであり、具体的には例えばメタルドーム、タクトスイッチ、メンブレンスイッチ、接点付ラバースイッチ等である。なお、ノブ5及び内部スイッチ18が第二入力部である。この第二入力部5、18は、第一入力部3、15を待機状態から起動状態に遷移させるための入力部(本発明の第三入力部)と、制御IC26に対し制御信号の出力を指示するための入力部(本発明の第二入力部)として機能する。
FPC14上には、内部スイッチ18を取り囲む位置に、ノブ5の周囲領域(上カバー6の開口9)に光を供給する光供給部19、20が設けられている。その光供給部19、20は、アイコン12の光供給部16、17と同様に、LED19と導光部20とから構成されている。導光部20から出射された光が、アクリルカバー10に入射し、入射した光がノブ5と開口9との間に介在するアクリルカバー10からから出射することで、ノブ5の周囲が点灯する。
なお、LED16、19の点灯制御はセンサ制御IC21が行っても良いし、回路基板24に実装された制御IC26が行っても良い。また、内部スイッチ18がオンされたか否かの判定処理は、センサ制御IC21が行っても良いし、回路基板24に実装された制御IC26が行っても良い。
回路基板24にはコネクタ32(図5、図6参照)が実装されており、そのコネクタ32を介してFPC14は回路基板24と電気的に繋がっている。詳しくは、FPC14から伸びたテール部33(図5参照)がコネクタ32に接続されている。FPC14と回路基板24とが電気的に繋がることで、FPC14に実装された各部品(センサ制御IC21、センサ部15、内部スイッチ18、LED16、19)には、回路基板24に実装された電源部27からの電力供給が可能となる。また、回路基板24に実装された制御IC26と、FPC14に実装されたセンサ制御IC21とが通信可能となる。さらに、LED16、19の点灯制御や内部スイッチ18のオンオフ判定を制御IC26が行うこともできる。なお、FPC14とコネクタ32の接続には、リード線や、基板間コネクタを用いても良い。また、コネクタを介さずFPCと回路基板が一体となっていても良い。
FPC貼付台22は、FPC14の背面側に配置されて、FPC14を保持する。FPC貼付台22は爪部を有し、その爪部が上カバー6、下カバー7の内面に形成された係合部に引っ掛かるとともに、上カバー6と下カバー7の間で挟みこまれることで、FPC貼付台22は保持されている。また、FPC貼付台22の背面側には、回路基板24の方に伸びた爪部が形成され、その爪部が回路基板24の背面外周部に引っ掛かることで、回路基板24が保持されている。なお、FPC貼付台及び回路基板の固定方法は、上記実施形態に限定されるものではない。FPC貼付台はアクリルカバーに固定されても良いし、回路基板は下カバーや、ゴムカバーに取り付けられても良い。
ゴムカバー23は、ゴム材によりリング状に形成され(図4参照)、回路基板24を取り囲む位置において、FPC貼付台22と下カバー7の間で挟み込まれるように配置される。ゴムカバー23が設けられることで、携帯機1内に水分等の異物が侵入するのを防いでいる。つまり、ゴムカバー23はシール部として機能する。なお、ゴムカバーの形状はリング状に限ったものではなく、上カバーと下カバーや、下カバーとアクリルカバーの間に挟み込むことでシール機能を発揮しても良い。
回路基板24は、FPC貼付台22の背面側に配置されて、上述したようにFPC貼付台22により保持されている。回路基板24は、柔軟性を有しない通常のリジッド基板を基材として構成されている。回路基板24上には各種部品が実装されている。詳しくは、回路基板24の表面(上カバー6側)にはアンテナ部25が実装されている。そのアンテナ部25は、制御IC26から出力される制御信号の電波、つまり、車両の各種制御(ドアの施開錠等)を指示する電波を送信する送信アンテナを含む。なお、回路基板の基材は上記実施形態に限定されるものではない。リジッド基板ではなく柔軟性を持つFPCを用いても良い。また、回路基板上に実装されている部品についても上記実施形態に限定されるものではない。FPC上にアンテナ部や制御ICが実装されていても良い。
なお、携帯機1が、車両との間の双方向通信に基づき車両制御を行う電子キーシステム(いわゆるスマートエントリーシステム)に対応したものである場合には、アンテナ部25は、車両から送信される電波を受信する受信アンテナも含む。
ここで、スマートエントリーシステムでは、車両の駐車時(乗車前)においては車両に搭載された車載装置から応答を要求するリクエスト信号の電波を、車両の周辺エリア(車両から数mの範囲)に周期的に送信する。携帯機は、そのリクエスト信号の電波を受信した場合には、IDコードを含むレスポンス信号の電波を送信する。車載装置はそのレスポンス信号の電波を受信した場合には、レスポンス信号に含まれたIDコードと、マスターIDコードとの照合を行い、照合可の場合には、車両ドアのアンロックを許可する。また、車室内には、スタートスイッチ(プッシュスイッチ)が設けられ、車載装置は、そのスタートスイッチが操作された時に、車内アンテナから車内にリクエスト信号の電波を送信する。そして、そのリクエスト信号に応答するレスポンス信号の電波を受信した場合には、上述した照合を行い、照合可の場合にはイグニッション電源やアクセサリ電源をオンにしたり、エンジンを始動させたりする。
また、降車時においては、車載装置は、降車したユーザーがドアハンドル付近に設けられたロックスイッチが操作された時に、車外アンテナから車両周辺エリアにリクエスト信号の電波を送信する。そして、車載装置は、そのリクエスト信号に応答するレスポンス信号の電波を受信した場合には、上述した照合を行い、照合可の場合にはドアを施錠する。
回路基板24の表面には制御IC26が実装されている。その制御IC26は、CPU、ROM、RAM等から構成され、携帯機1の全体制御を司る部分である。制御IC26は、操作部3の操作内容に基づいて、予め定められた複数種類の制御信号のうち一つを選択し、その選択した制御信号をアンテナ部25に出力し、アンテナ部25に制御信号の電波を送信させる。制御IC26が出力する制御信号は、アイコン12a〜12eの内容と対応しており、具体的には例えば車両ドアのロックを指示する制御信号、アンロックを指示する制御信号、トランクの開錠を指示する制御信号、左側パワースライドドアの開錠を指示する制御信号、右側パワースライドドアの開錠を指示する制御信号である。
また、携帯機1がスマートエントリーシステムに対応している場合には、制御IC26は、スマートエントリーシステムに関する処理も実行する。すなわち、制御IC26は、アンテナ部25が車両からのリクエスト信号を受信した場合には、そのリクエスト信号に応答するレスポンス信号を生成して、それをアンテナ部25に出力して送信させる。制御IC26の作用を含む携帯機1の作用の詳細は後述する。
また、回路基板24の背面(下カバー7側)には上述のコネクタ32及び電源部27が実装されている(図6参照)。電源部27は、ボタン型の電池と、その電池と電気的に接続する電極、電池を収容する収容部とを含んで構成される。電源部27からの電力が、回路基板24の各部品(制御IC26、アンテナ部25)及びFPC14の各部品に供給されるようになっている。なお、電源部は上記実施形態に限定されるものではない。ボタン型電池ではなく、乾電池や、蓄電式電池(リチウム電池等)等を用いても良い。
メカキー30(エマージェンシーキーとも言う)は、車両に設けられたキーシリンダに挿入して、直接に車両ドアやトランク等の施開錠を行うキーである。このメカキー30は、例えば電源部27の電池切れにより携帯機1の通信機能が使用不能になっている時の非常用として用いられる。
メカキー30は、キーシリンダに挿入されるキー部30aと、キー部30aをキーシリンダに挿入する際にユーザーによって把持される把持部30bとを有する。把持部30bは、メカキー30が携帯機1に保持された状態にあるときに、携帯機1の外形の一部、詳しくは携帯機1の下側側面を構成する。そのため、把持部30bは円弧状に湾曲した表面を有する。キー部30aは、円弧状に湾曲した把持部30bの円弧の一端側に接続されて、細長い板状に形成されている。
メカキー30は、ハウジング2内に収容保持できるようになっている。詳しくは、下カバー7の内側にはキー部30aを収容するための筒状部34(図4、図5参照)が形成されている。その筒状部34は、図1の方向から見て、下カバー7の右側の外周に寄った位置において、下カバー7の長手方向に伸びるように断面四角形の筒状に形成されている。また、ハウジング2の下部(図1の方向から見て下部)には、把持部30bを収容するための凹部2a(図2、図6参照)が形成されている。キー部30aが筒状部34に収容(挿入)され、把持部30b凹部2aに収容されることで、メカキー30は携帯機1に収容された状態となる。
携帯機1には、メカキー30の収容状態を保持する保持機構として機能するリリースフック28及びスプリング29が備えられている。ここで、図7は、図3のC部(携帯機背面の下部)を抜き出した図、つまり、メカキーが保持された状態を携帯機の背面側から見た図である。図8は、図3のC部と同じ位置における下カバー7及び保持機構28、29を下カバー7の内面側から見た図であり、メカキーが保持された状態を携帯機の内側から見た図である。図8に示すように、下カバー7の内側の下部には、リリースフック28及びスプリング29を収容する収容部7aが形成されている。リリースフック28は、図8の方向から見て左右に細長い形状を有して、収容部7aにおいて左右方向に摺動可能に配置される。
スプリング29は、リリースフック28の長手方向の一端と収容部7aの壁面との間において、リリースフック28を図8の左方向に常時付勢した状態で配置されている。また、リリースフック28の長手方向における他端側(スプリング29と接触した端部と反対側の端部側)には突起片28bが形成されている。メカキー30が携帯機1に収容されると、メカキー30に形成された突起片30cと、リリースフック28の突起片28bとが嵌合することで、メカキー30の引き抜きができないようになる。つまり、メカキー30は携帯機1(ハウジング2)に保持される。
次に、メカキー30の引抜き方法を説明する。図7に示すように、下カバー7の下部には貫通孔7bが形成されている。また、リリースフック28には解除用のノブ28a(以下、解除ノブという)が形成されている。その解除ノブ28aが貫通孔7bに配置されることで、下カバー7の背面に解除ノブ28aが露出している。このとき、解除ノブ28aは、図7の方向から見て貫通孔7bの右側に寄った位置に配置される。
メカキー30の引き抜く際には、図9に示すように、解除ノブ28aを図9の左側に移動させる。すると、図10に示すように、スプリング29の付勢力に抗してリリースフック28が、解除ノブ28aの移動方向、つまり図10の右方向(図9の左方向)に移動する。この移動に伴い、突起片28b、30cの嵌合が解除されて、メカキー30を下方に引き抜くことが可能となる。
また、図10に示すように、突起片28bには傾斜部28cが形成されている。メカキー30を携帯機1に収容する際に、メカキー30の突起片30cと傾斜部28cとが接触し、この状態でメカキー30を上方に押し込むと、リリースフック28がスプリング29の付勢力に抗して図10の右方向に移動する。その後、メカキー30を所定の収容位置まで移動させて、突起片30cと傾斜部28cとの接触が解除されると、スプリング29の付勢によりリリースフック28は図8の位置、つまりメカキー30を保持する保持位置まで移動する。このように、メカキー30を保持する際には、解除ノブ28aを動かさなくても、メカキー30をハウジング2内に差し込むだけで、保持機構28、29による保持が作用する。
次に、携帯機1の作用を説明する。センサ制御IC21は、第二入力部のノブ5が操作されるまでは、消費電力を抑えるために、センサ部15への電力供給を停止して、第一入力部3、15を上記した待機状態にする。また、センサ制御IC21又は制御IC26は、ノブ5が操作されるまでは、LED16、19を消灯する。
センサ制御IC21は、ノブ5に対するユーザーからのアクション(ノブ5の操作)を検知した場合には、センサ部15への電力供給を開始して、第一入力部3、15を上記した起動状態にする。なお、内部スイッチ18は、ノブ5が操作された時に操作されたことを示す信号、すなわち、第一入力部3、15を待機状態から起動状態へと遷移させるよう指示する信号を出力する。また、センサ制御IC21又は制御IC26は、第一入力部3、15が起動状態に遷移した時にLED16、19を点灯させる。このとき、全てのアイコン12のLED16を点灯させる。これによって、全てのアイコン12及びノブ5の周囲が点灯するので、ユーザーに、第一入力部3、15が起動状態に遷移したことを容易に把握させることができる。
ユーザーは、第一入力部3、15が起動状態に遷移したのを確認した後、操作部3をタッチ操作することで、アイコン12a〜12eで示される複数種類の制御信号(車両の制御内容)のうちいずれか一つを選択することができる。このとき、アイコン12a〜12eごとに分けられた操作範囲3a〜3eは互いに繋がっているので、ユーザーは指を操作部3(操作範囲3a〜3e)上でスライドさせ、アイコン表示部4に表示(点灯)されたアイコン12を確認しながら、所望のアイコン12を選択できる。ユーザーは、指を操作部3上でスライドさせないで、所望のアイコン12が選択される操作範囲をピンポイントでタッチ操作することもできる。なお、指を操作部3上でスライドさせている最中は、選択されるアイコン12が連続的に切り替わることになるが、このときにはアイコン12(制御信号)の選択は確定していない。スライドさせた指を操作部3から離した位置に対応するアイコン12(制御信号)が最終的に選択されることになる。
センサ制御IC21は、第一入力部3、15を起動状態に遷移してからの経過時間を計測し、その経過時間が一定時間(例えば数秒〜十数秒)になるまでに第一入力部3、15に対するユーザーからのアクションが無い場合には、消費電力を抑えるために、第一入力部3、15を再び待機状態に遷移させる。また、センサ制御IC21又は制御IC26は、第一入力部3、15が待機状態に戻るのに連動して、LED16、19を消灯する。これによって、アイコン12の表示(点灯)、及びノブ5の周囲の点灯が消えるので、ユーザーに第一入力部3、15が待機状態に戻ったのを容易に把握させることができる。
一方、センサ制御IC21は、第一入力部3、15を起動状態に遷移してから一定時間以内に第一入力部3、15に対するアクションがあった場合には、そのアクションが継続する限り第一入力部3、15の起動状態を維持する。また、センサ制御IC21は、センサ部15を構成する複数の電極のうちどの電極から静電容量変化信号が出力されたかに基づいて、操作部3の操作範囲3a〜3e(図1参照)のうちどの操作範囲が操作されたのかを判定、つまり複数種類の制御信号(アイコン12)のうちどの制御信号が選択されたのかを判定する。そして、センサ制御IC21は、その判定結果(制御信号の選択結果、操作部3の操作結果)を保管する。なお、センサ制御IC21は、制御信号の選択結果を制御IC26に直ちに通知(ノブ5へのアクション前に通知)し、制御IC26が制御信号の選択結果を保管しても良い。
また、センサ制御IC21又は制御IC26は、起動状態にある第一入力部3、15に対するユーザーからのアクションがあった場合には、アイコン12毎に設けられたLED16のうち、操作部3の操作位置に応じたLED16のみ点灯させる。すなわち、例えば、第1の操作範囲3aに対してアクションがあった場合には、第1のアイコン12aのLED16のみを点灯させる。これによって、ユーザーに、現在どのアイコン12が選択されているのかを容易に把握させることができる。また、センサ制御IC21又は制御IC26は、第一入力部3、15に対するユーザーのアクションが終了した後(指が操作部3から離れた後)は、選択されたアイコン12のLED16のみ点灯を維持する。これによって、ユーザーに、制御信号の選択操作を終了した後も、どの制御信号が選択されているのかを容易に把握させることができる。
ユーザーは、操作部3へのアクションによって1つの制御信号を選択してから一定時間以内にノブ5を操作することで、選択した制御信号の電波を携帯機1から送信させることができる。すなわち、センサ制御IC21は、第一入力部3、15に対するアクションが終了してから一定時間(例えば数秒から数十秒)以内に第二入力部5、18に対するアクションがあった場合には、保管していた制御信号の選択結果(どの操作範囲が操作されたかの判定結果)を制御IC26に通知する。制御IC26は、センサ制御IC21から通知された選択結果で示される制御信号を、出力する制御信号として選択する。そして、制御IC26は、選択した制御信号をアンテナ部25に出力して、アンテナ部25にその制御信号の電波を送信させる。このことは、第二入力部5、18は、第一入力部3、15に対するアクションが終了してから一定時間以内に第二入力部5、18に対するアクションがあった場合には、選択された制御信号の出力を制御IC26に対し指示することを意味する。
なお、制御信号の選択結果(操作部3の操作結果)を制御IC26が保管する場合には、制御IC26は、第一入力部3、15に対するアクションが終了してから一定時間(例えば数秒から数十秒)以内に第二入力部5、18に対するアクションがあった場合には、保管していた制御信号の選択結果で示される制御信号をアンテナ部25に出力して、アンテナ部25にその制御信号の電波を送信させる。
センサ制御IC21は、制御IC26が制御信号を出力した後、すなわち、アンテナ部25が電波を送信した後、第一入力部3、15を待機状態へと遷移させる。その遷移に伴い、センサ制御IC21又は制御IC26はLED16、19を消灯する。
一方、センサ制御IC21は、第一入力部3、15に対するユーザーのアクションが終了してから一定時間以内に第二入力部5、18に対するユーザーのアクションが無い場合には、消費電力を抑えるために第一入力部3、15を待機状態に遷移させる。この遷移に伴い、センサ制御IC21は、保管していた制御信号の選択結果を解除する。また、第一入力部3、15の待機状態への遷移に伴い、センサ制御IC21又は制御IC26は、選択されていたアイコン12のLED16と、ノブ5のLED19とを消灯する。これによって、ユーザーに、制御信号の選択状態が解除されたことを容易に把握させることができる。なお、制御信号の選択結果(操作部3の操作結果)を制御IC26が保管する場合には、制御IC26は、第一入力部3、15に対するユーザーのアクションが終了してから一定時間以内に第二入力部5、18に対するユーザーのアクションが無い場合には、保管していた制御信号の選択結果を破棄する。制御IC26は、制御信号の選択状態が解除された後に、第二入力部5、18に対するアクションがあったとしても、制御信号の出力は行わない。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態によれば、制御信号を選択する第一入力部3、15を機械的な断続接点を持たない静電容量スイッチにより構成したので、機械的な破壊を防ぐための部品点数を抑えつつ、第一入力部3、15へのアクションに対する機械的な破壊が発生するのを抑制できる。
また、第一入力部3、15は、第二入力部5、18へのアクションがあるまでは待機状態となるので、消費電力を抑制できるとともに、制御信号の誤選択を抑制できる。さらに、制御IC26は、第一入力部3、15により制御信号を選択した後、第二入力部5、18へのアクションを条件として選択した制御信号を出力するので、ユーザーが所望しない電波(制御信号)の誤送信を抑制できる。
また、第一入力部3、15を起動させるための入力部と、制御信号の出力を指示する入力部とを、第二入力部5、18で兼用したので、携帯機1の構成を簡素にできる。
また、操作部3は、制御信号ごと(アイコン12ごと)に分けられた操作範囲3a〜3eが連続的に繋がっているので、ユーザーは、指を上げなくても、操作部3上でスライドさせることで、所望の制御信号を容易に選択できる。
さらに、操作部3は、携帯機1の正面外形(略楕円状)の幅方向である左右(短手方向)、上下方向(長手方向)に対して斜めに傾いて形成されているので、携帯機1を把持した手の親指で、操作部3をスライド操作しやすくできる。つまり、制御信号の選択を片手で容易に行うことができる。本実施形態では、図1の正面方向から見て、操作部3が右側に傾いているので、右手で携帯機1を把持(携帯機1の背面が右手の手のひらに載せるように把持)した場合に、右手の親指で操作部3をスライド操作しやすくできる。さらに、アイコン表示部4は、操作部3の上側に配置されているので、右手で携帯機1を把持して、右手の親指で操作部3をスライド操作したときに、アイコン表示部4がその親指で隠れてしまうのを防ぐことができる。また、ノブ5は、操作部3の正面の右下に配置されているので、右手で携帯機1を把持した場合に、右手の親指でノブ5を操作しやすくできる。このように、本実施形態における入力部3、5及びアイコン表示部4の配置は、右利きのユーザーにとって操作しやすい配置となっている。
なお、右利きのユーザーの場合、携帯機1の正面がユーザーの方に向くように携帯機1を左手の手のひらに載せた状態で、右手の指(人差し指等)で操作部3、5を操作することも考えられる。この場合であっても、操作部3が右斜めに配置され、アイコン表示部4が操作部3の上側において右斜めに配置されることで、操作部3の操作時にアイコン表示部4が指で隠れにくくなっている。
また、入力部(スイッチ)に関連する構成を、回路基板24とは別に設けられたFPC14上に実装しているので、回路基板24のサイズを小さくでき、ひいては携帯機1を小型化できる。特に、本実施形態では、FPC14を回路基板24の表面に重なる位置関係に配置されるので、携帯機1の正面外形を小さくできる。このように、入力部に関連する構成をFPC14に実装することで、回路基板24上にスイッチを設ける必要がなくなり、携帯機1の好きな場所にスイッチ(入力部)を配置できる。そのため、デザイン制約が緩和され、新しいデザインの携帯機1を製作することが可能となる。また、車種展開等で、ボタン数が増減しても、FPC14のみを交換して対応ができるため、回路基板24の共通化が可能となり、同一デザインでの、車種展開及び、ボタンバリエーションの対応が容易になる。
また、アイコン表示部4が操作部3に隣接した位置に配置されているので、操作部3の操作中にどのアイコン12(制御信号)が選択されたのかを把握しやすくできる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。以下、本発明の変形例を説明する。
(変形例1)
上記実施形態では、第一入力部を起動させるための入力部(第三入力部)と、制御信号の出力を指示する入力部(第二入力部)とを、一つの入力部で兼用させた例を説明したが、それら入力部を別々に設けたとしても良い。この場合、ユーザーが意図せず制御信号(電波)が発信されてしまうのを防止するために、例えば、第三入力部を携帯機の正面(第一入力部、第二入力部、アイコン表示部が設けられた面)とは別の面に配置し、具体的には、図11に示すように例えば携帯機筐体の背面(下カバー7の背面)に第三入力部35を配置する。
この第三入力部35は、機械的な断続接点を持つスイッチ(タクトスイッチ等)により構成しても良いし、機械的な断続接点も持たないスイッチ(静電容量スイッチ等)で構成しても良い。第三入力部35を静電容量スイッチで構成する場合には、第三入力部35は、下カバー7の背面に配置された操作部と、携帯機のハウジングの内部においてその操作部と対向位置に配置された電極部とから構成される。第三入力部35の操作部は、例えば下カバー7の背面の一部を加飾印刷することで構成する。また、第三入力部35のセンサ部は、制御ICが実装された回路基板(図4の回路基板24)の背面に実装しても良いし、回路基板の背面側に、第一入力部、第二入力部が実装されたFPCとは別のFPCを配置して、そのFPC上に実装しても良い。第三入力部35以外の構成は、上記実施形態と同じである。
この変形例1に係る携帯機の作用を説明すると、第三入力部35に対するユーザーからのアクションにより、第一入力部3、15が起動状態に遷移する。つまり、変形例1では、ノブ5を操作しても第一入力部3、15は起動状態にならない。第一入力部3、15が起動状態になった以降の作用は上記実施形態と同じである。
このように、変形例1では、第一、第二、第三入力部が別々に設けられているので、ユーザーの意図しない携帯機の動作をより一層抑制できる。特に、第三入力部を筐体背面に配置することで、もしユーザーが意図せず筐体背面に触れてしまっても、第一入力部は異なる場所(筐体正面)に配置されているため、同時に動作する可能性は低い。よって、制御信号の誤発信を防止することが可能となる。さらに第一入力部と第三入力部に対し同時にアクションしないと第一入力部が起動状態にならないようにしておけば、さらなる誤発信の防止へと繋げることが可能となる。
(変形例2)
上記実施形態の第二入力部5、18を無くして、制御信号を選択するための入力部(第一入力部)と、制御信号の出力を指示するための入力部(第二入力部)と、第一入力部を起動させるための入力部(第三入力部)とを、上記実施形態の第一入力部3、15で兼用しても良い。この場合、第二入力部5、18のLED19及び導光部20も無くす。
この変形例2に係る携帯機の作用を説明すると、センサ制御IC21は、センサ部15には常時電力を供給し、第一入力部3、15に対するアクションを常時検出可能な状態にしておく。ただし、制御IC26又はセンサ制御IC21は、第一入力部3、15に対するユーザーからのアクションがあるまでは、アイコン12を消灯しておき、この消灯した状態で第一入力部3、15に対するアクションがあったとしても、制御信号を選択できないようにする。つまり、アイコン12が消灯した状態では、第一入力部3、15は制御信号を選択するための入力部としては待機状態となる。
アイコン12が消灯した状態で第一入力部3、15に対するユーザーからのアクションがあった場合には、制御IC26又はセンサ制御IC21は、全てのアイコン12のLED16を点灯させて、全てのアイコン12を表示させる。これによって、第一入力部3、15による制御信号の選択操作が可能な状態(起動状態)に遷移したことを、ユーザーに把握させることができる。
その後、制御IC26は、上記実施形態と同様に、第一入力部3、15に対するユーザーのアクションに基づいて、複数の制御信号のうち、出力する1つの制御信号を選択する。制御IC26は、制御信号を選択した後、第一入力部3、15に対するユーザーからのアクションに基づいて、選択した制御信号をアンテナ部25に出力して、その制御信号の電波をアンテナ部25に送信させる。制御信号の出力を指示する第一入力部3、15に対するアクションはどのようなアクションであっても良いが、例えば、ユーザーが制御信号を選択するために操作部3に指をタッチ操作した後、その指を操作部3から離すアクションを、制御信号の出力を指示する第一入力部3、15に対するアクションとする。または、操作部3に対するダブルタップ(連続的に2回タッチする操作)を、制御信号の出力を指示する第一入力部3、15に対するアクションとする。
このように、変形例2では、第二入力部5、18及びこれに関連する構成を省略できるので、携帯機の構成をより一層簡素にできる。また、制御信号を選択するための入力部(第一入力部)だけでなく、制御信号の出力を指示するための入力部(第二入力部)と、第一入力部を起動させるための入力部(第三入力部)も機械的な断続接点を持たないスイッチで構成することになるので、携帯機に対する機械的な破壊をより一層抑制できる。
(変形例3)
制御信号を選択するための入力部(第一入力部)と、制御信号の出力を指示するための入力部(第二入力部)とを同一の入力部で兼用し、その兼用する入力部とは別に、第一入力部を起動させるための入力部(第三入力部)を設けても良い。この場合、制御信号を選択するための入力部と、制御信号の出力を指示するための入力部とを上記実施形態の第一入力部3、15で兼用する。一方、第一入力部を起動させるための入力部を、上記実施形態の第二入力部5、18としても良いし、その第二入力部5、18を無くして変形例1の第三入力部35(図11参照)としても良い。
変形例3の携帯機の作用を説明すると、センサ制御IC21は、第二入力部5、18又は第三入力部35に対するアクションがあるまでは、第一入力部3、15を待機状態とし、そのアクションがあった時に第一入力部3、15を起動状態に遷移させる。その後、制御IC26は、上記実施形態と同様に、第一入力部3、15に対するユーザーのアクションに基づいて、複数の制御信号のうち、出力する1つの制御信号を選択する。その後、制御IC26は、変形例2と同様に、第一入力部3、15に対するアクション(指が操作部3から離れたことや、操作部3へのダブルタップなど)に基づいて、選択した制御信号を出力する。
このように、変形例3では、制御信号を選択するための入力部と、制御信号の出力を指示するための入力部とを同一の第一入力部3、15で兼用しているので、それら入力部を別々に設けた場合に比べて、携帯機の構成を簡素にできる。
(変形例4)
上記実施形態では、第一入力部3、15を起動状態に遷移させるための第三入力部を、制御信号の出力を指示するための第二入力部5、18で兼用した例を説明したが、第一入力部3、15が第三入力部を兼ねるようにしても良い。この場合、変形例2と同様に、第一入力部3、15に対するアクションに基づいて第一入力部3、15で制御信号を選択することができる状態(起動状態)に遷移させる。第一入力部3、15を用いて制御信号が選択された後、第二入力部5、18に対するアクションに基づいて、選択された制御信号を出力する。
このように、変形例4では、第一入力部3、15が、第一入力部3、15を起動させるための第三入力部を兼ねているので、それら第一入力部、第三入力部を別々に設けた場合に比べて、携帯機の構成を簡素にできる。
(変形例5)
第一入力部3、15は、機械的な断続接点を持たないスイッチ(静電容量スイッチ)のため、機械的な接点をもつタクトスイッチ等とは違い、第一入力部3、15単独ではユーザーへのフィードバックが発生しない。そのため、ユーザーは、自分のアクションに対し、正常に反応しているかを判断しにくい。そのため、上記実施形態では、静電容量スイッチが正常に反応した際に、ユーザーが認識できるフィードバックを発生させるフィードバック部として機能するアイコン表示部4、光供給部16、17を設けている。これらアイコン表示部4、光供給部16、17に加えて又は代えて、他のフィードバック部を設けても良い。
フィードバックの種類としては、光、音、振動等が考えられる。光はLED、電子ペーパー、EL、反射型液晶等、音は圧電ブザー、電子ブザー、電磁ブザー等、振動はモータ、ピエゾ素子、形状記憶合金、人工筋肉等を用いることでフィードバックを発生させることが可能となる。それぞれのフィードバックをより明確にユーザーに伝達するために、光の場合はライトガイド(導光板)を用いたり、音の場合はハウジングを振動させて音を増幅したりしても良い。
図12は、振動によるフィードバックを発生させる構造を例示した図であり、第一入力部の操作部3周辺の携帯機の断面図を示している。図12において、上記実施形態と同様の構成には同一符号を付している。振動のフィードバックを用いる場合には、図12に示すようにアクリルカバー10の背面に振動を発生させる発振体36(圧電素子、モータ、形状記憶合金等)が設けられる。図12では、操作部3の対向位置に発振体36が設けられた例を示している。また、アクリルカバー10は、発泡体、スプリング等の弾性体37によって支持されている。図12の例では、弾性体37は、アクリルカバー10と上カバー6の間に設けられた例を示している。制御ICは、操作部3に対するユーザーからのアクションを検知した場合には、発振体36を振動させる。
図12のように、アクリルカバー10(第一入力部の操作部3)を弾性体37で支持して、剛体(上カバー6)に対してフロートする(浮いた)構造とすることで、発振体36によってアクリルカバー10が振動した際にその振動の減衰を抑えることができる(振動を増幅できる)。これによって、ユーザーに振動によるフィードバックを伝えやすくできる。なお、上記ではアクリルカバー10の背面に発振体36を設けているが、ハウジング2やFPC貼付台22、FPC14に設けても良い。
また、フィードバックの種類として、音、振動、光の他に、操作部3に接触中のユーザーの指に、ユーザーのアクションを正常に認識した時に、その認識前とは異なる感触を与えるようにしても良い。例えばユーザーの指に微弱電流を流すことで、感触を与える。
複数種類のフィードバックの手段を、少なくとも一つ、可能であれば組み合わせることで、ユーザーに対し、ユーザーのアクションが正常に認識されていることを伝達する。また、第一入力部だけでなく、第二入力部5(図1参照)、第三入力部35(図11参照)に対するフィードバック部を設けても良い。
(変形例6)
携帯機に、メカキーの保持の有無を検知するセンサと、そのセンサの検知結果に基づいてメカキーが保持されていること又は保持されていないことをユーザーに通知(フィードバック)する手段とを設けても良い。メカキーの検知に用いられるセンサは、例えば近接センサや、タッチセンサ、赤外線センサ、磁力センサ等が考えられる。
メカキーが携帯機にて保持されている時は、ユーザーに対しメカキーが保持されていることを通知(フィードバック)する。通知の方法としては、例えば、アイコン表示部にメカキーを保持しているマークを表示する。この場合は、図1のアイコン表示部4には、制御信号のアイコン12の表示領域の他に、メカキーが保持されていることを示すアイコンの表示領域を設ける。なお、アイコン表示部4と別の箇所に、メカキーの保持状態を通知する通知部を設けても良い。
また、メカキーが保持されている時には、例えばユーザーの携帯電話にブルートゥース等の無線通信で、メカキーが保持されていることを通知する信号を飛ばして、携帯電話の画面に、メカキーが保持されていることを示す表示を行っても良い。なお、反対に、メカキーが保持されていない時に、ユーザーに対しメカキーが保持されていないことを通知するようにしても良い。
このように、メカキーの保持状態をユーザーに通知することで、携帯機からメカキーが落下したり、抜き取られたりしたとしても、ユーザーがすぐに気付くことができ、メカキーを紛失する虞が少なくなる。
(変形例7)
メカキーの保持方法については上記実施形態に限定されるものではない。例えば、リリースフック28(図8参照)の代わりにソレノイドを用いても良い。ここで、図13、14は、リリースフック28の代わりにソレノイドを用いたメカキーの保持機構を説明する図である。詳しくは、図13は、図8と同じ箇所における図であり、図8の保持機構28、29に代えて、プランジャー38(鉄芯)及びソレノイド39がメカキー30の保持機構として配置された図である。また、図13は、メカキー30が保持された状態を示している。図14は、図13と同じ箇所の図であって、メカキー30の保持が解除された状態を示している。なお、図13、図14において上記実施形態と同様の構成には同一の符号を付している。
図13に示すように、メカキー30の把持部が配置される下カバー7の内面側の下部には、プランジャー38及びソレノイド39が配置される。ソレノイド39は筒状中空部を有し、その筒状中空部が図13の方向から見て左右方向、つまり下カバー7の短手方向に向くように、ソレノイド39は下カバー7の内面下部に配置される。プランジャー38はソレノイド39(筒状中空部)に挿入される形で左右方向に摺動可能に配置される。このとき、プランジャー38の一方の先端側の一部が、ソレノイド39から突出して、メカキー30の突起片30cと嵌合することで、メカキー30の引き抜きができないようになっている。なお、プランジャー38及びソレノイド39は、ソレノイド39に電流が流れていない間は、プランジャー38が移動しないように固定されている。その固定方法については、例えばバネや永久磁石を使用することができ、詳しくは、ソレノイド39に電力が供給されていない間は、スプリングの付勢力により、プランジャー38がソレノイド39から突出した位置(図13の位置)に保持される。
また、携帯機には、メカキー30の保持の解除を指示する解除スイッチが設けられる。この解除スイッチは、機械的接点を持つスイッチを用いても良いし、機械的接点を持たないスイッチでも良い。解除スイッチとして機械的接点を持たないスイッチを用いる場合には、上記実施形態の第一入力部3、15を解除スイッチに兼用しても良い。この場合、アイコン表示部4に、メカキー30の解除を示したアイコン(以下、解除アイコンという)の表示領域を設ける。また、操作部3に、解除アイコンを選択する操作範囲も設ける。さらに、携帯機には、メカキー30の引き抜きを検知するセンサが設けられている。
センサ制御IC21又は制御IC26は、起動状態に遷移した第一入力部3、15のうち、解除アイコンの操作範囲に対してアクションが行われた場合には、解除アイコンを表示するとともに、メカキー30の解除を指示する制御信号を選択する。その後、センサ制御IC21又は制御IC26は、第二入力部5、18に対するアクションがあった時に、その制御信号を出力してソレノイド39に電流を流すことで、図14に示すようにプランジャー38を右方向に移動させる。すなわち、ソレノイド39に電流を流すことによりスプリングの保持力を上回る電磁力を発生させ、その電磁力によりプランジャー38の突出部をソレノイド39内に引き込む。これによって、プランジャー38と、メカキー30の突起片30cとの嵌合が解除されて、メカキー30を下方に引き抜くことが可能となる。なお、センサ制御IC21又は制御IC26は、プランジャー38を、突起片30cとの嵌合が解除される所定の解除位置まで移動させた後、メカキー30が引き抜かれたことを検知したのち、ソレノイド39への電流供給を停止させる。なお、電流供給については、メカキーの解錠が選択されてから一定時間経過後に停止しても良い。電流供給が停止すると、スプリングの力により、プランジャー38が、ソレノイド39から突出した位置(図13の位置)まで移動する。
また、引き抜かれたメカキー30が携帯機内に挿入された時には、先ずメカキー30の突起片30cとプランジャー38とが接触した後、ユーザーの力でプランジャー38がスプリングの力とは逆方向に付勢され、凹位置(ソレノイド39内に引っ込んだ位置)まで移動する。なお、ユーザーの力でプランジャー38を凹位置まで移動させるため、より摺動し易くするために、メカキー30とプランジャー38との接触面は例えば斜め45度で構成されている。突起片30cがプランジャー38を乗り越えた後は、再びスプリングの力でプランジャー38が凸位置(ソレノイド39から突出した位置)に戻る。これによって、メカキー30が抜け落ちないように保持することができる。なお、プランジャー38の移動にはユーザーの力を使用したが、メカキー30が挿入されたことをセンサで検知した後にソレノイド39に電流を供給し、プランジャー38を移動させても良い。または、解除スイッチと同様に、ソレノイド39をオンするスイッチ(ユーザーによって操作が行われる操作部)を設けて、そのスイッチが操作されたことに基づいてプランジャー38を移動させても良い。ソレノイド39をオンするスイッチは、上記解除スイッチと兼用としても良いし、第一入力部3、15と兼用にしても良い。
このように、メカキー30の保持機構をプランジャー38及びソレノイド39で構成することで、リリースフック及びスプリングを用いた場合のようにリリースフックを操作する必要がないため、メカキー30の保持を解除する際のユーザーの操作負担を軽減できる。また、解除スイッチの操作時のみソレノイドに電流を流すようにすることで、消費電力を抑えることができる。
(変形例8)
変形例6では、リリースフック及びスプリングの代わりにソレノイド及びプランジャーを用いたメカキーの保持機構を示したが、磁力によってメカキーを保持しても良い。ここで、図15、図16は、磁力を用いたメカキーの保持機構を説明する図である。詳しくは、図15は、図8と同じ箇所における図であり、図8の保持機構28、29に代えて、電磁コイル41が巻かれた磁石40がメカキー30の保持機構として配置された図である。図15は、メカキー30が保持された状態を示している。図16は、図15と同じ箇所の図であって、メカキー30の保持が解除された状態を示している。なお、図15、図16において上記実施形態と同様の構成には同一の符号を付している。
図15に示すように、メカキー30の把持部が配置される下カバー7の内面側の下部には、電磁コイル41が巻かれた磁石40が配置される。磁石40は、メカキー30の一部と接触するように配置されて、メカキー30との接触部においてメカキー30を引きつける磁力を発生させる。メカキー30は、少なくとも磁石40との接触部において、磁石40に引きつけられる磁性材料(鉄など)で構成される。また、携帯機には、メカキー30の保持の解除を指示する解除スイッチが設けられる。この解除スイッチは、変形例6と同様に、機械的接点を持つスイッチを用いても良いし、機械的接点を持たないスイッチでも良い。機械的接点を持たないスイッチを用いる場合には、第一入力部を解除スイッチに兼用しても良い。
制御ICは、メカキー30の保持時は、電磁コイル41に電流を流さないようにすることで、磁石40による磁力でメカキー30を保持する(図15参照)。制御ICは、解除スイッチが操作された場合には、電磁コイル41に電流を流し、磁石40とは反対の磁場を発生させて、磁石40の磁力を打ち消す。これによって、メカキー30の保持が解除されて、メカキー30を下方に引き抜くことが可能となる(図16参照)。また、引き抜かれたメカキー30が携帯機内に挿入された時には、磁石40によってメカキー30が保持される。
また、磁石40に代えて、電磁コイル41に電流が流れた時のみ磁場を発生する磁性体の芯を配置しても良い。つまり、電磁石によってメカキー30の保持及びその解除を行っても良い。この場合、制御ICは、メカキー30を保持する時には常時電磁コイル41に電流を流し、磁場を発生させることでメカキー30を保持する。制御ICは、解除スイッチが操作された時には、電磁コイル41の電流を停止して電磁石の動作を停止することで、メカキー30の保持を解除する。
また、電磁石を用いる場合には、制御ICは、引き抜かれたメカキー30が携帯機内に挿入された時に、電磁コイルに電流を流して電磁石を動作させることで、その電磁石の磁力によりメカキー30を保持する。メカキー30が携帯機内に挿入されたことは、例えば、メカキー30の有無を検知するセンサを携帯機に設けて、そのセンサにより判定しても良いし、解除スイッチと同様に、電磁石をオンするスイッチ(ユーザーによって操作が行われる操作部)を設けて、そのスイッチが操作されたことに基づいて判定しても良い。電磁石のオンオフスイッチ(解除スイッチ(オフスイッチ)、オンスイッチ)は、同一のスイッチで構成しても良いし、別々に設けたとしても良い。
また、第一入力部を、電磁石のオンオフスイッチに兼用しても良い。この場合には、アイコン表示部に、電磁石のオンオフを示したアイコン(以下オンオフアイコンという)の表示領域を設ける。また、操作部3に、オンオフアイコンを選択する操作範囲も設ける。制御ICは、起動状態に遷移した第一入力部のオンオフアイコンの操作範囲に対してアクションがあった場合には、オンオフアイコンの制御信号を選択する。その後、制御ICは、第二入力部に対するアクションがあったことに基づいてその制御信号を出力し、電磁石のオン又はオフを行う。
(変形例9)
上記実施形態では、制御IC又はセンサ制御ICは、第一入力部に対するアクションに基づいて出力する制御信号を選択していたが、本変形例では、携帯機が車両の内外のどちらに存在するかを判別する。また、車両のドアが施錠されているか解錠されているかを判別する。そして、制御IC、センサ制御ICは、携帯機が車両の内外のどちらに存在するかの判別結果と、車両のドアが施錠されているか解錠されているかの判別結果とに基づいて、第一入力部へのアクション前の初期状態として、制御信号の選択及びアイコンの表示を行うようにしても良い。
詳しくは、携帯機がスマートエントリーシステムに対応したものである場合には、制御ICは、第三入力部(図1では第二入力部5)に対するアクションがあった時、つまり第一入力部が起動状態に遷移した時に、車載装置との通信履歴に基づいて、携帯機が車両の内外のどちらに存在するかを判別する。具体的には、携帯機が車両外に存在する場面では、携帯機は、第一入力部の起動時から所定時間前の間で、(1)車両との通信が行われていない場合(携帯機が車両から離れた位置にいる場合)、又は(2)車外アンテナとの間の通信が継続中の場合(携帯機が車両ドア周辺まで近づいた場合)のいずれかとなる。よって、制御ICは、上記(1)、(2)のいずれかの通信履歴を有する場合には、携帯機が車両外に存在すると判断する。
一方、携帯機が車両内に存在する場面では、携帯機は車両外→車外の車両ドア周辺→車両内に移動するので、携帯機と車載装置との通信履歴は、通信停止→車外アンテナと携帯機との通信→車内アンテナと携帯機との通信となる。よって、制御ICは、第一入力部の起動時から所定時間前の間で、(3)車外アンテナとの通信から車内アンテナとの通信に切り替わった通信履歴を有する場合、又は(4)車内アンテナとの通信が継続中の場合には、携帯機が車両内に存在すると判断する。
また、携帯機の位置の判別に関し、以下の判別方法を採用しても良い。すなわち、例えば、車両に、車両内を撮影するカメラや、座席(シート)の着座を検知する着座センサを設ける。車載装置は、カメラの撮影画像や着座センサの検知情報に基づいて、乗員が車両内に存在するか否かを判断する。また、車載装置は、タイヤマウントセンサによって車重量の変化を読み取ることで、車両内に乗員が存在するか否かを判断しても良い。そして、車載装置は、その判断結果を、携帯機が車両の内外のどちらに存在するかの情報として、携帯機に送信するようにしても良い。すなわち、車載装置は、車両内に乗員が存在しないと判断した場合には、携帯機が車両内に存在しない、つまり車両外に存在することを示す情報を携帯機に送信する。車載装置は、車両内に乗員が存在すると判断した場合には、携帯機が車両内に存在することを示す情報を携帯機に送信する。これらの方法を用いれば、携帯機が車両の外か中かという情報だけではなく、中から外に出た(降車)直後や、外から中に入った(乗車)直後を判別することも可能となるため、ユーザーの状態をいち早く捉え、その状態のユーザーに適した操作をユーザーに提案することが可能となる。
また、制御ICは、車載装置との通信により、車載装置から、車両ドアの施錠状態を示した情報を取得することで、車両ドアが施錠されているのか解錠されているのかを判別する。
そして、制御IC又はセンサ制御ICは、携帯機が車両外に存在し、かつ、車両ドアが施錠されていると判別した場合には、第一入力部が待機状態から起動状態に遷移した時に、第一入力部へのアクション前の初期状態として、車両ドアのアンロック(解錠)を指示する制御信号のアイコン12b(図1参照)のみを点灯させ、そのアンロックの制御信号を、出力する制御信号として選択する。このようにするのは、ユーザー(携帯機)が車両外に存在し、ドアがロックされている場面では、アンロック操作が一番多用されると想定されるためである。
また、制御IC又はセンサ制御ICは、携帯機が車両外に存在し、かつ、車両ドアが解錠されていると判別した場合には、第一入力部が待機状態から起動状態に遷移した時に、第一入力部へのアクション前の初期状態として、車両ドアのロックを指示する制御信号のアイコン12a(図1参照)のみを点灯させ、そのロックの制御信号を、出力する制御信号として選択する。このようにするのは、ユーザー(携帯機)が車両外に存在し、ドアがアンロックロックされている場面では、ロック操作が一番多用されると想定されるためである。なお、制御IC又はセンサ制御ICが本発明の表示制御部、施錠状態判別部、携帯機判別部に相当する。
なお、アンロックの制御信号(アイコン12b)又はロックの制御信号(アイコン12a)が選択された状態で、ユーザーによって第一入力部のアンロック、ロックの操作範囲とは別の操作範囲が操作された場合には、制御IC、センサ制御ICは、その別の操作範囲に対応したアイコンを点灯させるとともに、その別の操作範囲に対応した制御信号を選択する。
さらに、制御IC又はセンサ制御ICは、携帯機が車両内に存在すると判別した場合には、第三入力部に対するアクションがあったとしても第一入力部を待機状態とし、又は、制御信号の選択後に第二入力部に対するアクションがあったとしても制御信号の出力しない、携帯機の操作を制限する制限モードに移行させる。この場合、携帯機の操作を制限する制御IC又はセンサ制御ICが本発明の携帯機操作制限部に相当する。
なお、携帯機が車両内に存在すると判別した場合に、車両側で、携帯機による車両操作が行われることを制限するようにしても良い。すなわち、携帯機は、携帯機が車両内に存在すると判別した場合であっても、制御信号の選択や出力を許可する。車載装置は、携帯機が車両内に存在すると判別した場合には、携帯機から送信される制御信号の電波を無視し、又は、その電波を受信したとしても、制御信号で示される車両制御を実施しないようにする。
なお、携帯機がスマートエントリーシステムに対応していない場合、制御ICは、車両ドアが施錠されているのか解錠されているのかを判別する。この判別は、例えば、前回の場面(乗車場面)でアンロックの制御信号を出力した場合には、今回の場面は降車場面であると想定され、ドアは解錠されている可能性が高い。反対に、前記の場面(降車場面)でロックの制御信号を出力した場合には、今回の場面は乗車場面であると想定され、ドアは施錠されている可能性が高い。そこで、制御ICは、第一入力部の起動時に、例えば、前回にアンロックの制御信号を出力したか、ロックの制御信号を出力したかに基づいて、車両ドアが施錠されているのか解錠されているのかを判別する。なお、車載装置から携帯機に、車両ドアの施錠状態を示す情報を送受信する機能を、車載装置及び携帯機に備えるようにして、携帯機の制御ICは、車載装置から、車両ドアの施錠状態を示す情報を取得することで、車両ドアが施錠されているのか解錠されているのかを判別しても良い。
そして、制御IC又はセンサ制御ICは、車両ドアが施錠されていると判別した場合には、第一入力部が待機状態から起動状態に遷移した時に、第一入力部へのアクション前の初期状態として、車両ドアのアンロック(解錠)を指示する制御信号のアイコン12b(図1参照)のみを点灯させ、そのアンロックの制御信号を、出力する制御信号として選択する。これに対し、制御IC又はセンサ制御ICは、車両ドアが解錠されていると判別した場合には、第一入力部が待機状態から起動状態に遷移した時に、第一入力部へのアクション前の初期状態として、車両ドアのロックを指示する制御信号のアイコン12a(図1参照)のみを点灯させ、そのロックの制御信号を、出力する制御信号として選択する。
このように、変形例9では、第一入力部の起動時の初期状態として、アンロック又はロックの制御信号が選択された状態となるので、ユーザーはアンロック又はロックの制御信号(アイコン)を選択する必要が無く、第二入力部にアクションするだけで操作を終了することが可能となる。また、車両内から携帯機を用いて車両操作を行うことは想定しにくいことから、携帯機が車両内に存在する場合には、携帯機の操作が制限されることで、携帯機の誤操作を抑制できる。
なお、携帯機には、ロックやアンロックの他に、トランク、パワースライドドア、パニック、リモートエンジンスタート等、複数の種類の制御信号が存在する。ロックやアンロック以外の制御信号が最初に選択されるようにするには、携帯機もしくは車両の中にメモリー部を設け、ユーザーが好きな制御信号を登録することで対応可能となる。制御信号の登録の方法としては、例えば、携帯機の第三入力部にアクションし、第一入力部を起動状態にした状態でユーザーが登録したい制御信号を選択する。その後、第二入力部に対しユーザーが長押しや二回押し、三回押し等のアクション(制御信号の出力を指示するアクションとは異なるアクション)をすることで制御信号を登録するようにする。携帯機は、登録されたコマンドを、携帯機の第一入力部が起動状態に遷移した際に呼び出し、選択された状態でユーザーに表示する。この他にも、第三入力部へのアクションの仕方(二回押し、長押し等)によって、呼び出される制御信号を変更しても良い。この結果、ユーザーの操作性を向上させることが可能となる。
(変形例10)
上記実施形態では、アイコン表示部をアクリルカバーと一体的に形成(2色成形、印刷、塗装等)していたが、アイコン表示部(アイコン)を薄いシートに印刷したグラフィックシートで構成しても良い。詳しくは、透明フィルムを基材とした薄いシートに、複数種類のアイコンが光を透過するように、それ以外の部分は遮光するように印刷する。そのグラフィックシートを、第一入力部の操作部が形成されたアクリルカバーの表面又は背面に両面テープ等で固定する。上記実施形態と同様に、アクリルカバー(グラフィックシート)の背面側の各アイコンの対向位置には、各アイコンに光を供給する光供給部(LED、導光部)が設けられる。これによって、光供給部からの光により各アイコンを点灯(表示)させることができる。
このように、グラフィックシートを用いることで、グラフィックシートを交換するだけで、様々な種類、個数、配置のアイコン表示部が可能となる。例えば、図1のアイコン表示部4をグラフィックシートで構成した場合において、車両側がパワースライドドアを有しない場合、パワースライドドアの開錠のアイコン12d、12eが省略されたアイコン12a〜12cのみを有したグラフィックシート又はアイコン12d、12eに代えて他の種類のアイコン(例えば電池の残量表示やメカキーの保持状態等の携帯機の状態を示すアイコン)を有したグラフィックシートに交換することで、簡単に異なる車種の携帯機に展開が可能となる。
また、右利き用と左利き用のグラフィックシートを用意することで、ユーザーの利き腕に併せてグラフィックシートを入れ替えることもできる。ここで、図17は、右利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図を例示している。また、図18、左利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図を例示している。
図17、図18の携帯機の正面外形は、短手方向及び長手方向を有する形状(長方形状)に形成される。図17、図18の例では、図17、図18の左右方向が携帯機の短手方向(左右幅方向)となり、上下方向が携帯機の長手方向(上下幅方向)となる。携帯機の正面には、第一入力部の操作部46と、第三入力部と兼用した第二入力部の操作部48が設けられる。操作部46は、上記実施形態の操作部3と同様に静電容量スイッチにより構成される。操作部48は、機械的な断続接点を持つスイッチで構成しても良いし、機械的な断続接点を持たないスイッチで構成しても良い。
第一入力部の操作部46は、アクリルカバー上の、アクリルカバーの左右幅方向(短手方向)の中央位置において、アクリルカバーの上下方向(長手方向)に伸びるように形成されている。
図17では、アクリルカバー上に、右利き用のグラフィックシート47が配置される。そのグラフィックシート47は、図17の方向から見て、操作部46よりも左側に寄った位置に、図1のアイコン12と同様の複数種類のアイコン47aが形成されている。
これに対し、図18では、アクリルカバー上に、左利き用のグラフィックシート49が配置される。そのグラフィックシート49は、図18の方向から見て、操作部46よりも右側に寄った位置に、図1のアイコン12と同様の複数種類のアイコン49aが形成されている。
また、グラフィックシート47、49は、操作部46の部分は操作部46の形状に切り抜かれており、アイコン47a、アイコン49aの部分は光を透過し、それ以外の部分は遮光するように印刷されている。
なお、アクリルカバーの背面側に配置されるFPC上の、図17の各アイコン47aの対向位置には各アイコン47aに光を供給する第1光供給部が実装されている。また、FPC上の、図18の各アイコン49aの対向位置には各アイコン49aに光を供給する第2光供給部も実装されている。
右利きのユーザーは右手で携帯機を把持して、右手の親指で携帯機を操作することが多い。そこで、右利きのユーザーに対しては図17の右利き用のグラフィックシート47に交換する。そして、ユーザーが、ユーザーから見て携帯機の正面が図17の向きになるように右手で把持(携帯機の背面が右手の手のひらに載り、親指が携帯機正面の右側に載るように把持)し、右手の親指で操作部46、48を操作した時に、アイコン47aの表示部がその親指で隠れてしまうのを防ぐことができる。
左利きのユーザーは左手で携帯機を把持して、左手の親指で携帯機を操作することが多い。そこで、左利きのユーザーに対しては図18の左利き用のグラフィックシート49に交換する。そして、ユーザーが、ユーザーから見て携帯機の正面が図17の向きになるように左手で把持(携帯機の背面が左手の手のひらに載り、親指が携帯機正面の左側に載るように把持)し、左手の親指で操作部46、48を操作した時に、アイコン49aの表示部がその親指で隠れてしまうのを防ぐことができる。
右利き用のグラフィックシート47に交換した時には、例えば制御IC内のプログラムを右利き用のプログラムに書き換えられることで、制御ICは、上記第1光供給部及び第2光供給部のうち、右利き用のアイコン47aの対向位置に実装された第1光供給部を動作させ、第2光供給部は動作させない。これによって、アイコン47aを表示できるとともに、表示に使われない光の供給を防ぐことができる。
これに対して、左利き用のグラフィックシート49に交換した時には、例えば制御IC内のプログラムを左利き用のプログラムに書き換えられることで、制御ICは、上記第1光供給部及び第2光供給部のうち、左利き用のアイコン49aの対向位置に実装された第2光供給部を動作させ、第1光供給部は動作させない。これによって、アイコン49aを表示できるとともに、表示に使われない光の供給を防ぐことができる。
また、図19、図20は、右利き用又は左利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の別の変形例を説明する図である。詳しくは、図19は、右利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図を例示している。図20は、左利き用のグラフィックシートにより構成された携帯機の正面図を例示している。
図19、図20の携帯機の正面外形は、短手方向及び長手方向を有する形状(長方形状)に形成される。図19、図20の例では、図19、図20の左右方向が携帯機の短手方向(左右幅方向)となり、上下方向が携帯機の長手方向(上下幅方向)となる。図19の携帯機の正面には、右利き用のグラフィックシート70が配置される。そのグラフィックシート70の短手方向の中央には、図1のアイコン12と同様の複数種類のアイコン71(アイコン表示部)が長手方向に並ぶように形成されている。また、グラフィックシート70のアイコン表示部71よりも右側に寄った位置には、加飾印刷により、第一入力部の操作部72が形成されている。グラフィックシート70は、アイコン71の部分は光を透過し、それ以外の部分は遮光するように印刷されている。なお、操作部72の部分も光を透過するように構成しても良い。
図20の左利き用のグラフィックシート74には、図19のアイコン表示部71と同じ位置に、アイコン表示部71のアイコンと同様の種類のアイコン75(アイコン表示部)が形成されている。また、グラフィックシート74のアイコン表示部75よりも左側に寄った位置には、加飾印刷により、第一入力部の操作部76が形成されている。グラフィックシート74は、アイコン75の部分は光を透過し、それ以外の部分は遮光するように印刷されている。なお、操作部76の部分も光を透過するように構成しても良い。
また、携帯機の正面には、第三入力部と兼用した第二入力部の操作部73が設けられる。その操作部73は、短手方向の中央下部(アイコン表示部71、75の下側)に配置されている。操作部73は、機械的な断続接点を持つスイッチで構成しても良いし、機械的な断続接点を持たないスイッチで構成しても良い。
図19、図20の各操作部72、76は、上記実施形態の操作部3と同様に静電容量スイッチの操作部として用いられる。そのために、携帯機内の操作部72、76の対向位置には、各操作部72、76に対するアクションを検知する静電容量スイッチの電極部が配置されている。以下、図19の操作部72の対向位置に配置された電極部を第1電極部といい、図20の操作部76の対向位置に配置された電極部を第2電極部という。それら第1電極部、第2電極部は、アクリルカバーの背面側に配置されるFPC上に実装される。
さらに、FPC上の、図19、図20のアイコン71、75の対向位置には、各アイコン71、75に光を供給する光供給部が実装されている。また、操作部72、76を光透過部として構成した場合には、携帯機内の各操作部72、76の対向位置には、各操作部72、76に光を供給する光供給部が配置される。
右利きのユーザーは右手で携帯機を把持して、右手の親指で携帯機を操作することが多い。そこで、右利きのユーザーに対しては図19の右利き用のグラフィックシート70に交換する。そして、ユーザーが、ユーザーから見て携帯機の正面が図19の向きになるように右手で把持(携帯機の背面が右手の手のひらに載り、親指が携帯機正面の右側に載るように把持)し、右手の親指で操作部72、73を操作した時に、アイコン71がその親指で隠れてしまうのを防ぐことができる。
左利きのユーザーは左手で携帯機を把持して、左手の親指で携帯機を操作することが多い。そこで、左利きのユーザーに対しては図20の左利き用のグラフィックシート74に交換する。そして、ユーザーが、ユーザーから見て携帯機の正面が図20の向きになるように左手で把持(携帯機の背面が左手の手のひらに載り、親指が携帯機正面の左側に載るように把持)し、左手の親指で操作部76、73を操作した時に、アイコン75がその親指で隠れてしまうのを防ぐことができる。
右利き用のグラフィックシート70に交換した時には、例えばセンサ制御IC及び制御IC内のプログラムを右利き用のプログラムに書き換えられることで、センサ制御ICは、上記第1電極部、第2電極部のうち、右利き用の操作部72の対向位置に実装された第1電極部を動作させ、第2電極部は動作させない。また、操作部72、76を光透過部として構成した場合において、右利き用のグラフィックシート70に交換した時には、センサ制御IC又は制御ICは、右利き用の操作部72の対向位置に配置された光供給部は動作させ、左利き用の操作部76の対向位置に配置された光供給部は動作させない。
すなわち、右利き用のグラフィックシート70に交換した時には、センサ制御ICは、操作部73に対するユーザーからのアクションに基づいて、操作部72及び第1電極部を起動状態に遷移させる。センサ制御ICは、第2電極部については常時待機状態にする。つまり、グラフィックシート70のアイコン表示部71より左側の部分は、操作部として機能させない。操作部72及び第1電極部を起動状態に遷移させた後の動作は上記実施形態と同じである。
これに対して、左利き用のグラフィックシート76に交換した時には、例えばセンサ制御IC及び制御IC内のプログラムを左利き用のプログラムに書き換えられることで、センサ制御ICは、上記第1電極部、第2電極部のうち、左利き用の操作部76の対向位置に実装された第2電極部を動作させ、第1電極部は動作させない。また、操作部72、76を光透過部として構成した場合において、左利き用のグラフィックシート74に交換した時には、センサ制御IC又は制御ICは、左利き用の操作部76の対向位置に配置された光供給部は動作させ、右利き用の操作部72の対向位置に配置された光供給部は動作させない。
すなわち、左利き用のグラフィックシート74に交換した時には、センサ制御ICは、操作部73に対するユーザーからのアクションに基づいて、操作部76及び第2電極部を起動状態に遷移させる。センサ制御ICは、第1電極部については常時待機状態にする。つまり、グラフィックシート74のアイコン表示部75より右側の部分は、操作部として機能させない。操作部76及び第2電極部を起動状態に遷移させた後の動作は上記実施形態と同じである。
(変形例11)
上記実施形態では、図1の入力部3、5及びアイコン表示部4の配置は右利きのユーザーにとって操作しやすい配置となっていたが、右利きのユーザー、左利きのユーザーのいずれのユーザーに対しても操作しやすくするために、同一種類の制御信号(アイコン)を選択できる第一入力部の操作範囲を、携帯機の外面の少なくとも2箇所に配置しても良い。ここで、図21は、同一種類の制御信号(アイコン)を選択できる第一入力部の操作範囲が少なくとも2箇所に設けられた例を説明する図であり、変形例10に係る携帯機60の正面図を示している。
携帯機60は、図21の正面方向からみて略長方形の外形のハウジング50を有する。そのハウジング50の正面には、ハウジング50の正面外形より若干小さい略長方形状の開口が形成されている。その開口に、携帯機60の操作及び表示の機能を有するアクリルカバー54が配置されている。アクリルカバー54の表面には、図1のアイコン表示部4と同様の複数種類のアイコン52a〜52eを有したアイコン表示部52が形成されている。そのアイコン表示部52は、携帯機60の正面外形の短手方向(左右幅方向)の中央位置において各アイコンが長手方向に一列に並ぶ形で構成されている。アクリルカバー54の表面は、アイコン表示部52の部分は光を透過し、アイコン表示部52の周囲は光を透過しないように、形成(2色成形、印刷、塗装等)されている。
また、アクリルカバー54の表面の2箇所に、アイコン52a〜52e(制御信号)を選択するための第一入力部の操作部54、55(操作面)が設定されている。これら操作部54、55は、アイコン表示部52を間に挟んで、アクリルカバー54の表面の左右両側に配置される。すなわち、一方の操作部54は、アクリルカバー54の表面の、アイコン表示部52よりも左側の位置(左右幅方向の左側位置)において、長手方向に伸びるように配置される。他方の操作部55は、アクリルカバー54の表面の、アイコン表示部52よりも右側の位置(左右幅方向の右側位置)において、長手方向に伸びるように配置される。
各操作部54、55は、機械的な断続接点を有しないスイッチにより構成され、具体的には静電容量スイッチにて構成されている。すなわち、各操作部54、55の背面側の各操作部54、55の対向位置には、操作部54、55ごとに、上記実施形態のセンサ部15と同様の静電容量スイッチのセンサ部(電極)が配置されている。
また、各操作部54、55は、上記実施形態と同様に、アイコン52a〜52eごとの操作範囲に分けられている。詳しくは、左側の操作部54のうち、第1のアイコン52aの左に隣接した操作範囲は第1のアイコン52aを選択するための操作範囲に設定されている。同様に、左側の操作部54のうち第2〜第5のアイコン52b〜52eの左に隣接した各操作範囲は第2〜第5のアイコン52b〜52eを選択するための操作範囲に設定されている。また、右側の操作部55のうち、第1のアイコン52aの右に隣接した操作範囲は第1のアイコン52aを選択するための操作範囲に設定されている。同様に、右側の操作部55のうち第2〜第5のアイコン52b〜52eの右に隣接した各操作範囲は第2〜第5のアイコン52b〜52eを選択するための操作範囲に設定されている。このように、各操作部54、55は、操作部54、55間で同一種類の制御信号(アイコン52a〜52e)を選択する操作範囲を有する。言い換えると、アイコン表示部52を基準として左右対称となるように、同一種類の制御信号を選択する操作範囲が配置されている。
また、操作部54、55は点灯可能に構成、つまり光を透過するように構成される。ただし、操作部54、55の背面側が視認されないように、操作部54、55は例えばスモーク調など半透明に構成される。
携帯機60の正面の短手方向の中央下部、つまりアイコン表示部52の下には第二入力部の操作部53が配置されている。その操作部53は、制御ICに、選択した制御信号の出力を指示する第二入力部の操作部である。また、操作部53は、第一入力部54、55を待機状態から起動状態に遷移させる第三入力部の操作部にも用いられる。操作部53は、機械的な断続接点を持つスイッチ(タクトスイッチ等)で構成されたとしても良いし、機械的な断続接点を持たないスイッチ(静電容量スイッチ等)で構成されたとしても良い。
ハウジング50内には、上記実施形態の携帯機1の構成(図4〜図6参照)同様の構成が配置される。携帯機1と異なる点として、第一入力部の操作部54、55の背面側の操作部54、55の対向位置には、操作部54、55ごとに、各操作部54、55に光を供給する光供給部(LED、導光部)が配置されている。
次に、携帯機60の作用を図22を参照して説明する。センサ制御ICは、操作部53に対するユーザーのアクションがあるまでは、操作部54、55の電極部への電力供給を停止して、操作部54、55(第一入力部)を待機状態にする。また、制御IC又はセンサ制御ICは、操作部54、55が待機状態の時には、アイコン表示部52及び操作部54、55を消灯する(図22(a)の状態)。
センサ制御ICは、操作部53に対するユーザーのアクションがあった場合には、両方の操作部54、55を起動状態にする。加えて、制御IC又はセンサ制御ICは、操作部54、55の対向位置に配置された光供給部を動作させて、両方の操作部54、55を表示(点灯)する(図22(b)の状態)。これによって、ユーザーに、操作部54、55が起動状態になったことを容易に把握させることができるとともに、操作部54、55の位置も把握させることができる。なお、制御IC又はセンサ制御ICは、操作部54、55を起動状態にした後、ユーザーが操作部54、55に触れてから、触れた方の操作部のみを表示するようにしても良い。
その後、センサ制御ICは、操作部54、55のうちユーザーが触れた方の操作部のみを有効(起動状態)にする。また、制御IC又はセンサ制御ICは、操作部54、55のうちユーザーが触れた方の操作部のみを表示する。例えば、図22(c)に示すように、右側の操作部55に対するアクションがあった場合には、右側の操作部55を有効(起動状態)にし、かつ表示する一方で、左側の操作部54は無効(待機状態)にし、かつ非表示にする。これによって、消費電力を抑えることができるとともに、ユーザーの指が誤って操作部54に触れてしまったとしても、ユーザーの意図しない制御信号の選択や出力が行われてしまうのを防ぐことができる。
ユーザーは、図22(b)の状態から右側の操作部55に触れた場合には、操作部55が有効になって、操作部55により、出力する制御信号(アイコン)を選択できる(図22(c)の状態)。つまり、制御ICは、操作部55の操作位置に基づいて、複数種類の制御信号のうちいずれか1つを選択する。また、制御IC又はセンサ制御ICは、アイコン表示部52のうち選択されたアイコンのみを点灯させる。その後、制御ICは、第二入力部の操作部53が操作されたことに基づいて、選択した制御信号を出力して、アンテナ部にその制御信号の電波を送信させる(図22(d)の状態)。
また、例えば、図22(e)に示すように、左側の操作部54に対するアクションがあった場合には、左側の操作部54を有効(起動状態)にし、かつ表示する一方で、右側の操作部55は無効(待機状態)にし、かつ非表示にする。ユーザーは、図22(b)の状態から左側の操作部54に触れた場合には、操作部54が有効になって、操作部54により、出力する制御信号(アイコン)を選択できる(図22(e)の状態)。つまり、制御ICは、操作部54の操作位置に基づいて、複数種類の制御信号のうちいずれか1つを選択する。また、制御IC又はセンサ制御ICは、アイコン表示部52のうち選択されたアイコンのみを点灯させる。その後、制御ICは、第二入力部の操作部53が操作されたことに基づいて、選択した制御信号を出力して、アンテナ部にその制御信号の電波を送信させる(図22(f)の状態)。
このように、この変形例では、アイコン表示部52を間に挟んで左右それぞれの箇所に第一入力部の操作部54、55が配置されるので、同一デザインでも右利きと左利きのユーザーの両者が快適に使用できる共通デザインの携帯機を提供できる。すなわち、右利きのユーザーは、右手の指で携帯機を操作することが多いので、図22(c)のように右手の指で右側の操作部55を操作することで、指でアイコン表示部52が隠れてしまうのを防ぐことができる。他方、左利きのユーザーは、左手の指で携帯機を操作することが多いので、図22(e)のように左手の指で左側の操作部54を操作することで、指でアイコン表示部52が隠れてしまうのを防ぐことができる。このように、同一種類の制御信号を選択する操作範囲を携帯機外面の複数の箇所に配置することで、操作性を向上できる。
なお、両方の操作部54、55を待機状態から起動状態に遷移させた後(図22(b)の状態)、操作部54、55のうち操作された方だけでなく、操作されない方も起動状態に維持しても良い。この場合、操作部54、55のうち操作されない方は非表示にする。これによって、操作部54、55のうちユーザーが意図しない操作部を間違えて操作してしまったとしても、反対側の操作部は非表示ではあるが起動状態になっているので、その反対側の操作部を操作しなおすことができる。また、反対側の操作部を操作しなおした場合には、その操作部を表示状態とし、最初に操作した操作部は非表示とする。
(その他変形例)
上記実施形態では、筐体の正面に第一入力部を配置した例を説明したが、側面や背面に第一入力部を設けても良い。また、第二入力部を、機械的な接点を持つスイッチにより構成した例を説明したが、機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成しても良い。設置場所についても、筐体正面に第二入力部を配置した例を説明したが、側面や背面に設けても良い。
また、上記実施形態では、図1、図11、図21の入力部5、35、53に対するアクションに基づいて第一入力部を起動状態に遷移させていたが、携帯機に振動検知センサを設けて、その振動検知センサが、ユーザーからのタップ等のアクションを検知したことに基づいて、第一入力部を起動状態に遷移させても良い。また、携帯機にジャイロセンサを設けて、ユーザーが携帯機をある一定の向きに振ることをジャイロセンサが検知したことに基づいて、第一入力部を起動状態に遷移させても良い。また、携帯機に加速度センサを設けて、ユーザーが携帯機をある一定速度以上で振ることを加速度センサが検知したことに基づいて、第一入力部を起動状態に遷移させても良い。また、携帯機が車両と無線にて通信可能範囲に入ったことを認識したことに基づいて、第一入力部を起動状態に遷移させても良い。また、図11では、第三入力部35を筐体背面に配置した例を説明したが、筐体正面や側面に配置しても良い。
また、上記実施形態では、第一入力部とアイコン表示部が別のエリアに配置した例を説明したが、それらを同一エリアに配置して、ユーザーがアイコンに直接アクションすることで、出力する制御信号の種類を選択しても良い。この場合、アイコン表示部の背面側には、各アイコンに光を供給する光供給部に加えて、各アイコンに対するアクションを検知する静電容量スイッチの電極部が配置される。このように、第一入力部とアイコン表示部を同一エリアに配置することで、携帯機をより小型化でき、ユーザーより直感的に携帯機を操作することが可能となる。
また、上記実施形態では、図1では楕円形、図21では長方形のような形状の筐体を備えた例を示したが、上記したような形状の筐体に限定されるものではない。
また、第一入力部を起動状態に遷移させるための入力部に対するアクションと、制御信号を出力させるための入力部に対するアクションとを互いに同一の内容としても良いし、異なる内容としても良い。例えば、図1の例で説明すると、第二入力部5が長押し操作(一定時間以上の操作)された場合に、第一入力部を待機状態から起動状態に遷移させ、第二入力部5の短押し操作では起動状態に遷移させないようにする。一方、選択した制御信号を出力させるためのアクションについては、例えば第二入力部5が操作されれば操作内容にかかわらず制御信号を出力するようにする。このように、第二入力部5の長押し操作に限定して、第一入力部を起動状態に遷移させることで、ユーザーの意図しない起動を抑制できる。
また、電源部以外の電気的構成は、FPC14(図4参照)、回路基板24(図4参照)のどちらの上に実装されていても良い。例えば、センサ制御ICは回路基板24上に実装されていても良いし、アンテナ部はFPC14上に実装されていても良いし、LEDは回路基板24上に実装されていても良いし、制御ICはFPC14上に実装されていても良い。
また、上記実施形態では、制御信号(アイコン)ごとに分けられた第一入力部の操作範囲が互いに繋がっている例を示したが、各操作範囲が間隔を空けて配置されたとしても良い。また、変形例10では、第一入力部の操作部が2箇所に設けられた例を説明したが、さらに多くの箇所(例えば、左右の側面)に設けられたとしても良い。また、各箇所に設けられた操作部が繋がっていても良い。
また、上記実施形態では、第一入力部の操作範囲が制御信号の種類ごとに分けられた例を説明したが、制御信号の種類ごとに操作範囲を分けずに、同一の操作範囲に対するアクションの内容に応じて、異なる種類の制御信号を選択するようにしても良い。この場合、例えば、操作範囲へのタップ回数に応じた種類の制御信号を選択する。
なお、上記実施形態において、制御IC26が本発明の制御部に相当する。アンテナ部25が本発明の送信部に相当する。センサ制御ICが本発明の入力制御部に相当する。アイコン表示部4、52、光供給部16、17、発振体36が本発明のフィードバック部に相当する。プランジャー38が本発明の移動体に相当する。また、アイコン表示部4、52、光供給部16、17、グラフィックシート47、49が本発明のアイコン表示部に相当する。
1、60 車両用携帯機
2、50 ハウジング
3、46、54、55 第一入力部の操作部
25 アンテナ部
26 制御IC
15 第一入力部の電極部

Claims (27)

  1. 車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング(2、50)内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部(26)と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部(25)とを有する車両用携帯機(1、60)において、
    前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部(3、15、46、54、55)と、
    前記制御部に前記制御信号の出力を指示する第二入力部(5、18、48、53)とを有し、
    前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成され
    前記制御部は、前記第二入力部に対するユーザーのアクションがあるまでは選択された前記制御信号を出力せず、
    前記第一入力部は、ユーザーからのアクションに対し動作しない待機状態と、ユーザーからのアクションにより動作する起動状態とを有し、
    前記第一入力部の前記待機状態と前記起動状態の切替制御を行う入力制御部(21)と、
    前記入力制御部に対し、前記第一入力部を前記待機状態から前記起動状態へと遷移させるよう指示する第三入力部(5、18、35)とを有し、
    前記入力制御部は、前記第一入力部に対するユーザーのアクションが終了してから一定時間以内に前記第二入力部に対するユーザーのアクションが無い場合には、前記第一入力部を前記待機状態に遷移させ、
    前記第一入力部により選択された前記制御信号の選択状態を解除することを特徴とする車両用携帯機。
  2. 車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング(2、50)内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部(26)と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部(25)とを有する車両用携帯機(1、60)において、
    前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部(3、15、46、54、55)と、
    前記制御部に前記制御信号の出力を指示する第二入力部(5、18、48、53)とを有し、
    前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成され
    前記制御部は、前記第二入力部に対するユーザーのアクションがあるまでは選択された前記制御信号を出力せず、
    前記第一入力部は、ユーザーからのアクションに対し動作しない待機状態と、ユーザーからのアクションにより動作する起動状態とを有し、
    前記第一入力部の前記待機状態と前記起動状態の切替制御を行う入力制御部(21)と、
    前記入力制御部に対し、前記第一入力部を前記待機状態から前記起動状態へと遷移させるよう指示する第三入力部(5、18、35)と、
    前記制御信号の内容を示したアイコンを表示するアイコン表示部と、
    前記第一入力部が前記待機状態から前記起動状態に遷移した時に、前記第一入力部にアクションされる前の初期状態として、複数種類の制御信号のうちいずれか1つのアイコンのみを、前記アイコン表示部に表示させる表示制御部とを有し、
    前記制御部、又は前記入力制御部は、前記第一入力部が前記待機状態から前記起動状態に遷移した時に、前記第一入力部にアクションされる前の初期状態として、前記アイコン表示部に表示されたアイコンで示される制御信号を、出力する制御信号として選択することを特徴とする車両用携帯機。
  3. 車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング(2、50)内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部(26)と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部(25)とを有する車両用携帯機(1、60)において、
    前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部(3、15、46、54、55)と、
    前記車両のメカキー(30)を保持する保持機構(38、39)と、
    前記メカキーの保持の解除を指示する解除スイッチとを有し、
    前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成され
    前記保持機構は、前記メカキーを保持状態にする保持位置と、解除状態にする解除位置との間で移動する移動体(38)を有し、前記解除スイッチが操作された場合には、電磁力により、前記移動体を前記保持位置から前記解除位置に移動させることを特徴とする車両用携帯機。
  4. 車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング(2、50)内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部(26)と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部(25)とを有する車両用携帯機(1、60)において、
    前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部(3、15、46、54、55)と、
    前記車両のメカキーを保持する保持機構(40、41)と、
    前記メカキーの保持の解除を指示する解除スイッチとを有し、
    前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成され
    前記保持機構は、磁力により前記メカキーを保持し、前記解除スイッチが操作された場合には、前記メカキーを保持する磁力を無効にすることで、前記メカキーの保持を解除することを特徴とする車両用携帯機。
  5. 車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング(2、50)内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部(26)と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部(25)とを有する車両用携帯機(1、60)において、
    前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部(3、15、46、54、55)を有し、
    前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成され、
    前記第一入力部により選択された前記制御信号の内容を示したアイコン(12a〜12e、47a、49a、52a〜52e)を表示するアイコン表示部(4、16、17、52、47、49)を有し、
    前記アイコン表示部は、
    前記制御信号ごとの前記アイコン(47a、49a)が印刷されて、前記アイコンの部分は光を透過するグラフィックシート(47、49)と、
    前記グラフィックシートの背面側に配置されて、表示する前記アイコンに光を供給する光供給部とを有し、
    前記グラフィックシートは、右利きのユーザーに適した位置に前記アイコン(47a)が印刷された右利き用のグラフィックシート(47)、又は左利きのユーザーに適した位置に前記アイコン(49a)が印刷された左利き用のグラフィックシート(49)であり、
    前記光供給部は、前記右利き用のグラフィックシートに印刷された前記アイコンに光を供給する第1光供給部と、前記左利き用のグラフィックシートに印刷された前記アイコンに光を供給する第2光供給部とを有し、
    前記第1光供給部又は前記第2光供給部を制御する表示制御部であって、前記車両用携帯機に前記右利き用グラフィックシートが設けられた場合には前記第1光供給部を動作させ、前記第2光供給部は動作させない制御を行うプログラムに書き換えられ、前記車両用携帯機に前記左利き用グラフィックシートが設けられた場合には前記第2光供給部を動作させ、前記第1光供給部は動作させない制御を行うプログラムに書き換えられる表示制御部を備えることを特徴とする車両用携帯機。
  6. 車両のユーザーに所持されて、携帯機本体の外形を構成するハウジング(2、50)内に、前記車両を制御するための複数種類の制御信号のうち選択された制御信号を出力する制御部(26)と、前記制御部が出力した前記制御信号の電波を送信する送信部(25)とを有する車両用携帯機(1、60)において、
    前記複数種類の制御信号のうち前記制御部に出力させる前記制御信号の種類を選択する第一入力部(3、15、46、54、55)を有し、
    前記第一入力部は機械的な断続接点を持たないスイッチにより構成され、
    前記第一入力部により選択された前記制御信号の内容を示したアイコン(12a〜12e、47a、49a、52a〜52e)を表示するアイコン表示部(4、16、17、52、47、49)を有し、
    前記アイコン表示部は、
    前記制御信号ごとの前記アイコン(47a、49a)が印刷されて、前記アイコンの部分は光を透過するグラフィックシート(47、49)と、
    前記グラフィックシートの背面側に配置されて、表示する前記アイコンに光を供給する光供給部とを有し、
    前記グラフィックシートは、右利きのユーザーに適した位置に前記第一入力部の操作部(72)が印刷された右利き用グラフィックシート(47)、又は左利きのユーザーに適した位置に前記第一入力部の操作部(76)が印刷された左利き用グラフィックシート(49)であり、
    前記第一入力部は、前記右利き用グラフィックシートに印刷された前記操作部へのアクションを検知する第1検知部と、前記左利き用グラフィックシート(47)に印刷された前記操作部へのアクションを検知する第2検知部とを有し、
    前記第1検知部又は前記第2検知部の動作を制御する入力制御部であって、前記車両用携帯機に前記右利き用グラフィックシートが設けられた場合には前記第1検知部を動作させ、前記第2検知部は動作させない制御を行うプログラムに書き換えられ、前記車両用携帯機に前記左利き用グラフィックシートが設けられた場合には前記第2検知部を動作させ、前記第1検知部は動作させない制御を行うプログラムに書き換えられる入力制御部を備えることを特徴とする車両用携帯機。
  7. 前記制御部に前記制御信号の出力を指示する第二入力部(5、18、48、53)を有し、
    前記制御部は、前記第二入力部に対するユーザーのアクションがあるまでは選択された前記制御信号を出力しないことを特徴とする請求項3、4、5、6のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  8. 前記第一入力部は、ユーザーからのアクションに対し動作しない待機状態と、ユーザーからのアクションにより動作する起動状態とを有し、
    前記第一入力部の前記待機状態と前記起動状態の切替制御を行う入力制御部(21)と、
    前記入力制御部に対し、前記第一入力部を前記待機状態から前記起動状態へと遷移させるよう指示する第三入力部(5、18、35)とを有することを特徴とする請求項7に記載の車両用携帯機。
  9. 前記第一入力部、前記第二入力部、前記第三入力部のうち少なくとも一つが、前記制御部が実装された回路基板の外に設けられており、前記回路基板に実装されたコネクタ(32)を介して前記回路基板に電気的に繋がっていることを特徴とする請求項1、2、8のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  10. 前記第一入力部が前記第二入力部及び前記第三入力部を兼ねることを特徴とする請求項1、2、8のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  11. 前記第一入力部が前記第二入力部を兼ねることを特徴とする請求項1、2、8のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  12. 前記第一入力部が前記第三入力部を兼ねることを特徴とする請求項1、2、8のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  13. 前記第二入力部が前記第三入力部を兼ねることを特徴とする請求項1、2、8のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  14. 前記第一入力部、前記第二入力部、前記第三入力部のうち少なくとも一つがユーザーのアクションによって動作した際にフィードバックを発生させるフィードバック部(4、16、17、36、52)を有することを特徴とする請求項1、2、8、9、10、11、12、13のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  15. 前記フィードバック部は、音、振動、光、感触の少なくとも1つを発生させることを特徴とする請求項14に記載の車両用携帯機。
  16. 前記入力制御部は、前記第一入力部を前記起動状態に遷移させてから一定時間以内に前記第一入力部に対するユーザーのアクションが無い場合には、前記第一入力部を前記待機状態に遷移させることを特徴とする請求項1、2、8、9、10、11、12、13、14、15のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  17. 前記入力制御部は、前記第一入力部に対するユーザーのアクションが終了してから一定時間以内に前記第二入力部に対するユーザーのアクションが無い場合には、前記第一入力部を前記待機状態に遷移させ、
    前記第一入力部により選択された前記制御信号の選択状態を解除することを特徴とする請求項2、8、9、10、11、12、13、14、15、16のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  18. 前記第一入力部(3)は、前記制御信号の種類ごとに操作範囲(3a〜3e)が分けられており、
    各操作範囲が互いに繋がっていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  19. 前記第一入力部により選択された前記制御信号の内容を示したアイコン(12a〜12e、47a、49a、52a〜52e)を表示するアイコン表示部(4、16、17、52、47、49)を有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  20. 前記制御信号の内容を示したアイコンを表示するアイコン表示部と、
    前記第一入力部が前記待機状態から前記起動状態に遷移した時に、前記第一入力部にアクションされる前の初期状態として、複数種類の制御信号のうちいずれか1つのアイコンのみを、前記アイコン表示部に表示させる表示制御部とを有し、
    前記制御部、又は前記入力制御部は、前記第一入力部が前記待機状態から前記起動状態に遷移した時に、前記第一入力部にアクションされる前の初期状態として、前記アイコン表示部に表示されたアイコンで示される制御信号を、出力する制御信号として選択することを特徴とする請求項1又は8に記載の車両用携帯機。
  21. 前記車両のドアが施錠されているか解錠されているかを判別する施錠状態判別部を有し、
    前記表示制御部は、前記施錠状態判別部により前記ドアが施錠されていると判別された場合には、前記初期状態として、前記アイコン表示部に、前記ドアの解錠を示した前記アイコンを表示させ、前記ドアが解錠されていると判別された場合には、前記初期状態として、前記アイコン表示部に、前記ドアの施錠を示した前記アイコンを表示させ、
    前記制御部、又は前記入力制御部は、前記施錠状態判別部により前記ドアが施錠されていると判別された場合には、前記初期状態として、前記ドアの解錠を指示する制御信号を、出力する制御信号として選択し、前記ドアが解錠されていると判別された場合において、前記初期状態として、前記ドアの施錠を指示する制御信号を、出力する制御信号として選択することを特徴とする請求項2又は20に記載の車両用携帯機。
  22. 前記車両用携帯機が前記車両の内外のどちらに存在するかを判別する携帯機判別部と、
    前記車両用携帯機が前記車両の内に存在すると判別された場合には、前記第一入力部をユーザーからのアクションに対し動作しない待機状態とし、又は前記制御部による前記制御信号の出力を禁止する携帯機操作制限部とを有することを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  23. 前記車両のメカキー(30)を保持する保持機構(38、39)と、
    前記メカキーの保持の解除を指示する解除スイッチとを有し、
    前記保持機構は、前記メカキーを保持状態にする保持位置と、解除状態にする解除位置との間で移動する移動体(38)を有し、前記解除スイッチが操作された場合には、電磁力により、前記移動体を前記保持位置から前記解除位置に移動させることを特徴とする請求項1、2、5、6のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  24. 前記車両のメカキーを保持する保持機構(40、41)と、
    前記メカキーの保持の解除を指示する解除スイッチとを有し、
    前記保持機構は、磁力により前記メカキーを保持し、前記解除スイッチが操作された場合には、前記メカキーを保持する磁力を無効にすることで、前記メカキーの保持を解除することを特徴とする請求項1、2、5、6のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  25. 前記車両のメカキーを保持する保持機構と、
    前記メカキーの保持の有無を検知するセンサと、
    前記センサの検知結果に基づいて、前記メカキーが保持されていること、又は保持されていないことをユーザーに通知する通知手段とを有することを特徴とする請求項1〜24のいずれか1項に記載の車両用携帯機。
  26. 前記アイコン表示部は、
    前記制御信号ごとの前記アイコン(47a、49a)が印刷されて、前記アイコンの部分は光を透過するグラフィックシート(47、49)と、
    前記グラフィックシートの背面側に配置されて、表示する前記アイコンに光を供給する光供給部とを有することを特徴とする請求項19に記載の車両用携帯機。
  27. 前記第一入力部(54、55)は、前記制御信号の種類ごとに操作範囲が分けられており、同一種類の前記制御信号が選択される前記操作範囲が、前記車両携帯機の外面の少なくとも2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1〜26のいずれか1項に記載の車両用携帯機(60)。
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