JP6500781B2 - 等化処理回路、デジタル受信機、信号送受信システム、等化処理方法およびデジタル受信方法 - Google Patents

等化処理回路、デジタル受信機、信号送受信システム、等化処理方法およびデジタル受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、等化処理回路、デジタル受信機、信号送受信システム、等化処理方法およびデジタル受信方法に関する。
デジタル信号処理を行わないコヒーレント受信機においては、局発光(local oscillation light)の周波数および位相のオフセットや偏波揺らぎが原因で、安定的な受信を行うことが困難であるという課題があった。
これに対して、例えば、特許文献1には、コヒーレント受信機において、入力信号の搬送波周波数と局発光との周波数シフト量を推定し、推定値と逆方向に局部発振器(LO:local oscillator)の発振周波数をシフトする技術が開示されている。
一方、電子デバイス技術の発展により、高速なA/D(analog to digital)変換器を高速な通信装置の信号処理に用いることができるようになった。その結果、光通信や無線通信において、デジタル信号が送受信されるようになってきた。デジタル信号に変換された信号にデジタル信号処理を施すことにより、上述のLO光の周波数および位相のオフセットや光信号の偏波揺らぎを補償できる。さらに、デジタル信号処理により、上述した周波数及び位相オフセットの補償や偏波揺らぎの補償の他、より高度な波形等化技術を施すこともできる。
例えば、非特許文献1には、時間領域等化フィルタのフィルタ係数から伝達特性を解析し、解析結果に基づいて受信信号が持つ波長分散や偏波モード分散などの種々の波形歪みを補償する技術が開示されている。また、特許文献2には、温度変動などによって変化する半固定的な特性の波形歪を前段で補償し、伝送路で発生する高速に変動する波形歪を後段で補償する技術が開示されている。その他、関連する技術が特許文献3、4等にも開示されている。
特開2009−038801号公報 特開2011−009956号公報 特開2010−268404号公報 国際公開第2013/128835号
Fabian.N.Hauske, Maxim Kuschnerov, Bernhard Spinnler, and Berthold Lankl, "Optical Performance Monitoring in Digital Coherent Receivers," Journal of Lightwave Technology, vol. 27, No.16,August 15, 2009.
非特許文献1の技術は、種々の波形歪みを高速で補償できる一方、例えば、温度変動などによって変化する半固定的な特性の波形歪を補償することができない。また、特許文献2の技術は、半固定的な特性の波形歪と高速に変動する波形歪を直列的に行うことから、個々の補償の精度が低くなる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、半固定的な特性の波形歪と、高速に変動する波形歪と、を高精度に補償できる、等化処理回路、デジタル受信機、信号送受信システム、等化処理方法およびデジタル受信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る等化処理回路は、入力された周波数領域等化係数を用いて、入力されたデジタル信号を周波数領域等化する周波数領域等化手段と、入力された時間領域等化係数を用いて、入力されたデジタル信号を時間領域等化する時間領域等化手段と、等化されたデジタル信号の動的波形歪および準静的波形歪を検出する波形歪検出手段と、検出された準静的波形歪に基づいて、周波数領域等化係数を演算して出力する周波数領域等化係数制御手段と、検出された動的波形歪に基づいて、時間領域等化係数を演算して出力する時間領域等化係数制御手段と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係るデジタル受信機は、入力された信号を局発信号を用いてコヒーレント検波して出力するフロントエンド手段と、コヒーレント検波された信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換手段と、デジタル信号が入力される上述の等化処理回路と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る信号送受信システムは、信号を送信するデジタル送信機と、送信された信号が入力される上述のデジタル受信機と、を備える。
上記目的を達成するために本発明に係る等化処理方法は、演算された周波数領域等化係数を用いて入力されたデジタル信号を周波数領域等化すると共に演算された時間領域等化係数を用いて入力されたデジタル信号を時間領域等化し、等化されたデジタル信号の動的波形歪および準静的波形歪を検出し、検出された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化係数を演算すると共に検出された動的波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算する。
上記目的を達成するために本発明に係るデジタル受信方法は、入力された信号を局発信号を用いてコヒーレント検波して出力し、コヒーレント検波された信号をデジタル信号に変換して出力し、演算された周波数領域等化係数を用いて出力されたデジタル信号を周波数領域等化すると共に演算された時間領域等化係数を用いて出力されたデジタル信号を時間領域等化し、等化されたデジタル信号の動的波形歪および準静的波形歪を検出し、検出された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化係数を演算すると共に検出された動的波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算する。
上述した本発明の態様によれば、半固定的な特性の波形歪と、高速に変動する波形歪と、を高精度に補償できる。
第1の実施形態に係る等化処理回路10のブロック構成図である。 第1の実施形態に係る波形歪検出部40Bのブロック構成図である。 第1の実施形態に係る波形歪検出部40Cのブロック構成図である。 第2の実施形態に係る等化処理回路100のブロック構成図である。 第2の実施形態に係る周波数領域等化部200のブロック構成図である。 第2の実施形態に係るデジタル受信機700のブロック構成図である。 デジタル受信機700のフロントエンド部500のブロック構成図である。 デジタル受信機700のバタフライFIRフィルタ310Bおよびフィードバック制御部400の動作を説明するための図である。 第2の実施形態に係るデジタル受信端末装置900のブロック構成図である。 第2の実施形態に係るデジタル受信端末装置900のフロントエンド部500Bのブロック構成図である。 第2の実施形態に係る別のデジタル受信端末装置900Bのブロック構成図である。 第2の実施形態に係る信号送受信システム1000のシステム構成図である。 第2の実施形態の変形例に係る等化処理回路100Cのブロック構成図である。 第2の実施形態の変形例に係る別の等化処理回路100Dのブロック構成図である。 第3の実施形態に係る等化処理回路100Eのブロック構成図である。 第3の実施形態に係る等化処理回路100EのFIRフィルタの等化伝達特性の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る等化処理回路100Eの制御部4100Dおよび残留波長分散推定部490Dの動作手順を示す図である。 第4の実施形態に係るデジタル受信機700Cのブロック構成図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について説明する。本実施形態に係る等化処理回路のブロック構成図を図1Aに示す。図1Aにおいて、等化処理回路10は、周波数領域等化部20、時間領域等化部30、波形歪検出部40、周波数領域等化係数制御部50および時間領域等化係数制御部60を備える。周波数領域等化部20、時間領域等化部30、波形歪検出部40、周波数領域等化係数制御部50および時間領域等化係数制御部60がそれぞれ、請求項の周波数領域等化手段、時間領域等化手段、波形歪検出手段、周波数領域等化係数制御手段および時間領域等化係数制御手段に相当する。
周波数領域等化部20は、等化処理回路10に入力されたデジタル信号に対して、周波数領域等化係数制御部50の制御に基づいて周波数領域等化を施し、周波数領域等化を施したデジタル信号を時間領域等化部30へ出力する。
時間領域等化部30は、入力されたデジタル信号に対して、時間領域等化係数制御部60の制御に基づいて時間領域等化を施し、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号を出力する。
波形歪検出部40は、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号から波形歪を検出し、準静的波形歪と動的波形歪とに分離する。波形歪検出部40は、準静的波形歪を周波数領域等化係数制御部50へ出力すると共に動的波形歪を時間領域等化係数制御部60へ出力する。
周波数領域等化係数制御部50は、波形歪検出部40から入力された準静的波形歪に基づいて、該準静的波形歪を補償するための周波数領域等化係数を演算し、演算した周波数領域等化係数に基づいて周波数領域等化部20をフィードバック制御する。
時間領域等化係数制御部60は、波形歪検出部40から入力された動的波形歪に基づいて、該動的波形歪を補償するための時間領域等化係数を演算し、演算した時間領域等化係数に基づいて時間領域等化部30をフィードバック制御する。
上記のように構成された等化処理回路10において、波形歪検出部40は、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号の波形歪を、準静的波形歪と動的波形歪とに分離して、周波数領域等化係数制御部50および時間領域等化係数制御部60へそれぞれ出力する。そして、周波数領域等化係数制御部50は、準静的波形歪に基づいて周波数領域等化部20をフィードバック制御し、時間領域等化係数制御部60は動的波形歪に基づいて時間領域等化部30をフィードバック制御する。
動的波形歪が分離された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化部20をフィードバック制御することにより、周波数領域等化係数制御部50において、周波数領域等化を比較的長時間かけて高精度に行うことができる。
さらに、準静的波形歪が分離された動的波形歪に基づいて時間領域等化部30をフィードバック制御する場合、高速制御が必要な時間領域等化係数制御部60における処理負荷を低減することができる。
ここで、本実施形態に係る波形歪検出部40の一例を、図1Bおよび図1Cに示す。図1Bに示した波形歪検出部40Bは、準静的波形歪抽出部41Bおよび動的波形歪抽出部42Bを備える。準静的波形歪抽出部41Bは、等化処理が施されたデジタル信号から、準静的波形歪を抽出する。一方、動的波形歪抽出部42Bは、等化処理が施されたデジタル信号から、動的波形歪を抽出する。
なお、時間領域等化係数制御部60から、演算した時間領域等化係数を準静的波形歪抽出部41Bへ出力し(点線矢印)、準静的波形歪抽出部41Bにおいて時間領域等化係数を参照しながら準静的波形歪を抽出することが望ましい。これにより、準静的波形歪抽出部41Bにおける処理負荷を低減することができる。
図1Cに示した波形歪検出部40Cは、低域信号抽出部43C、準静的波形歪抽出部41Cおよび動的波形歪抽出部42Cを備える。低域信号抽出部43Cは、等化処理が施されたデジタル信号から、低域信号を抽出して準静的波形歪抽出部41Cへ出力し、残りを動的波形歪抽出部42Cへ出力する。準静的波形歪抽出部41Cは、低域信号抽出部43Cから入力された低域信号から準静的波形歪を抽出する。一方、動的波形歪抽出部42Cは、低域信号抽出部43Cから入力された、低域信号が除去されたデジタル信号から動的波形歪を抽出する。
ここで、高速制御を優先する場合、低域信号抽出部43Cから動的波形歪抽出部42Cへ、等化処理が施されたデジタル信号をそのまま出力することもできる。この場合、動的波形歪抽出部42Cにおいて、入力されたデジタル信号から動的波形歪を抽出する。
以上のように、本実施形態に係る等化処理回路10において、波形歪検出部40、40B、40Cは、等化処理されたデジタル信号に含まれている波形歪を準静的波形歪と動的波形歪とに分離し、周波数領域等化係数制御部50と時間領域等化係数制御部60とへそれぞれ出力する。そして、周波数領域等化係数制御部50は分離された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化係数を演算し、時間領域等化係数制御部60は分離された動的波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算する。
動的波形歪が分離された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化係数を演算することにより、周波数領域等化係数制御部50における処理を比較的長時間かけて高精度に行うことができる。さらに、準静的波形歪が分離された動的波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算することにより、時間領域等化係数制御部60における処理負荷を低減することができる。
従って、本実施形態に係る等化処理回路10は、半固定的な特性の波形歪(準静的波形歪)と高速に変動する波形歪(動的波形歪)とを高精度に補償することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る等化処理回路のブロック構成図を図2に示す。図2において、等化処理回路100は、周波数領域等化部200、時間領域等化部300およびフィードバック制御部400を備える。
周波数領域等化部200は、等化処理回路100に入力されたデジタル信号を、周波数領域等化係数演算部440から入力された周波数領域等化係数を用いて周波数領域等化(FDE:frequency-domain equalization)し、時間領域等化部300へ出力する。本実施形態に係る周波数領域等化部200のブロック構成図を図3に示す。
図3において、周波数領域等化部200は、離散フーリエ変換部(DFT:discrete Fourier transform)201、乗算器202および逆離散フーリエ変換部(IDFT:inverse discrete Fourier transform)203を備える。
DFT201は、周波数領域等化部200に入力されたデジタル信号に、離散フーリエ変換を施し、N個の周波数領域信号Δωs0〜Δωs(N-1)を乗算器202へ出力する。ここで、変換後のデジタル信号は、一定の周波数Δωs刻みになっている。なお、Δωs=2πfs/Nであり、fsはサンプリング周波数である。すなわち、本実施形態では、Δωskは周波数k・Δωs(k=0〜(N−1))の信号を表す。
ここで、離散フーリエ変換サイズNが大きいほど、高精度な波形等化が行われる。なお、OFDM(orthogonal frequency-division multiplexing)変調方式や光デジタルコヒーレント通信などに適用される一般的なFDEは、Nが大きくなるほど、複雑な制御に対応するために回路規模が大きくなり、消費電力が増大する。
乗算器202は、DFT201から入力されたN個の周波数領域信号Δωs0〜Δωs(N-1)に、周波数領域等化係数演算部440から入力された周波数領域等化係数をそれぞれ加算し、加算結果をIDFT203へ出力する。
IDFT203は、乗算器202から入力された加算結果(N個の周波数領域等化を施した信号)に逆離散フーリエ変換を施し、時間領域信号に変換して時間領域等化部300へ出力する。
ここで、一般的な離散フーリエ変換サイズNは2のべき乗の整数である。この場合、離散フーリエ変換を実行するためのアルゴリズムとして、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を用いることができる。この場合、周波数領域等化部200は、入力された信号に対してFFTを施し、乗算器202においてそのFFTサイズと同数のフィルタ係数設定値による重み付き乗算を施すことによって周波数領域等化を実現できる。そして、周波数領域等化部200は、周波数領域等化を施した信号に、逆高速フーリエ変換(IFFT:inverse FFT)して時間領域信号に変換し、時間領域等化部300へ出力する。
FDE回路にFFTを適用する場合、高精度な波形等化を行うためにNが増大した時でも、回路規模が大きくなることを避けることができ、さらに、消費電力が大きくなることを避けることができる。従って、周波数領域等化部200は、回路規模がNに比例する時間領域等化回路と比較して、回路規模が小さく低消費電力なFDE回路となる。
図2の説明に戻る。時間領域等化部300は、周波数領域等化部200から入力された周波数領域等化されたデジタル信号を、時間領域等化係数演算部420から入力された時間領域等化係数を用いて時間領域等化して出力する。時間領域等化部300は、例えば、制御性が高い、FIR(finite impulse response)フィルタあるいはIIR(infinite impulse response)フィルタなどによって構成することができる。この場合、FIRフィルタおよびIIRフィルタの係数に、時間領域等化係数演算部420から入力された時間領域等化係数が適用される。
フィードバック制御部400は、周波数領域等化部200および時間領域等化部300をフィードバック制御する。図2に示すように、本実施形態に係るフィードバック制御部400は、波形歪み検出部410、時間領域等化係数演算部420、準静的波形歪み検出部430および周波数領域等化係数演算部440を備える。
波形歪み検出部410には、時間領域等化部300から出力されたデジタル信号の一部が入力される。波形歪み検出部410は、入力されたデジタル信号の波形歪みを検出し、検出結果を時間領域等化係数演算部420および準静的波形歪み検出部430へ出力する。本実施形態に係る波形歪み検出部410は、固定値、トレーニング信号、識別判定(DD:decision directed)信号等の参照信号と、時間領域等化部300から入力されたデジタル信号と、の誤差を求め、それぞれの波形等化(補償)アルゴリズムに応じた誤差信号演算を行うことによって波形歪みを検出する。
時間領域等化係数演算部420は、波形歪み検出部410から入力された波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算し、演算結果を時間領域等化部300へ出力する。本実施形態に係る時間領域等化係数演算部420は、システム要件に応じて選択された波形等化アルゴリズムにより、時間領域等化係数を演算する。
ここで、波形等化アルゴリズムとしては、例えば、CMA(constant modulus algorithm)、LMS(least mean squares)アルゴリズム、RLS(recursive least squares)アルゴリズムなどの一般的な手法を用いることができる。なお、波形等化アルゴリズムを用いる代わりに、波形歪み検出部410において、アイ開口率や誤り率などの伝送特性が好適となる理想波形からのずれ量(歪み)を誤差信号として検出し、時間領域等化係数演算部420において、検出された誤差量が最小になる時間領域等化係数を演算することもできる。
準静的波形歪み検出部430は、波形歪み検出部410から入力された波形歪のうち、時間的に緩慢に変動する波形歪みを抽出して周波数領域等化係数演算部440へ出力する。ここで、時間的な変動が緩慢な歪み信号とは、時間領域等化部300、波形歪み検出部410および時間領域等化係数演算部420によって構成される時間領域等化のフィードバック時定数よりも長期間の時間変動をもつ波形歪み信号である。本実施形態に係る準静的波形歪み検出部430は、入力されたデジタル信号と参照信号とのずれ量(誤差)、あるいは、入力されたデジタル信号の理想波形(伝送特性が好適となる時の波形)からのずれ量のうち時間的な変動が緩慢なずれ量を、準静的波形歪みとして検出する。
周波数領域等化係数演算部440は、準静的波形歪み検出部430において検出された準静的波形歪みに基づいて周波数領域等化部200の周波数領域等化係数を演算し、演算結果を周波数領域等化部200へ出力する。本実施形態に係る周波数領域等化係数演算部440は、システム要件に応じて選択された波形等化アルゴリズムにより、周波数領域等化係数を演算する。
上記のように構成された等化処理回路100において、フィードバック制御部400は、入力されたデジタル信号の波形歪みに基づいて時間領域等化係数を演算し、時間領域等化部300をフィードバック制御する。時間領域等化部300にはFIRフィルタ等の回路効率が良く制御性が高い回路が適用され、FIRフィルタの係数にフィードバック制御部400から入力された時間領域等化係数が適用される。これにより、時間変動が高速な波形歪みを、低消費電力で高速に時間領域等化できる。
一方、上記のように構成された等化処理回路100において、フィードバック制御部400は、入力されたデジタル信号の波形歪みから準静的波形歪みを抽出し、準静的波形歪みに基づいて周波数領域等化係数を演算し、周波数領域等化部200をフィードバック制御する。周波数領域等化部200には回路規模が大きくなることを抑制可能なFFT・IFFT等が適用され、FFTからの出力に、フィードバック制御部400から入力された周波数領域等化係数がそれぞれ加算される。従って、周波数領域等化部200は、回路規模が大きくなることを抑制しつつ、すなわち、消費電力が大きくなることを抑制しつつ、時間変動が緩慢な波形歪みを高精度に周波数領域等化できる。
ここで、本実施形態では、準静的波形歪み検出部430を波形歪み検出部410の後段に配置し、準静的波形歪み検出部430は、波形歪み検出部410から出力された波形歪から時間的に緩慢に変動する波形歪みを抽出したが、これに限定されない。準静的波形歪み検出部430は、フィードフォワード制御、フィードバック制御等の等化アルゴリズムに応じて好適な検出箇所に配置することができる。すなわち、時間的に緩慢に変動する波形歪みの検出は、周波数領域等化部200の前段または後段、時間領域等化部300の前段において分岐された信号等を用いることもできる。
上述の等化処理回路は、例えば、DP−QPSK(dual-polarization quadrature phase shift keying)信号等の光偏波多重された位相変調信号を扱うデジタル受信機に配置されることができる。上述の等化処理回路が配置されたデジタル受信機のブロック構成図を図4に示す。図4において、デジタル受信機700は、フロントエンド部500、A/D(Analog to Digital)変換部600、等化処理回路100Bを備える。ここで、等化処理回路100Bは、周波数領域等化部200B、時間領域等化部300Bおよびフィードバック制御部400を備える。
フロントエンド部500には、デジタル受信機700に入力された偏波多重QPSK信号と、図示しない局発光源から出力された局発光(local oscillation light)と、が入力される。フロントエンド部500は、入力された偏波多重QPSK信号を、LO光を用いてコヒーレント検波し、2つの偏波(X、Y)の同相成分(I)、直交成分(Q)に相当する4つの成分Ix、Qx、Iy、Qyを出力する。フロントエンド部500のブロック構成図の一例を図5に示す。
図5において、フロントエンド部500は、偏波ダイバーシティ90°ハイブリッド510および光電変換部521、522、523、524を備える。
偏波ダイバーシティ90°ハイブリッド510は、入力された偏波多重QPSK信号を、LO光を用いてコヒーレント検波し、4つの成分Ix、Qx、Iy、Qyに復調して光電変換部521、522、523、524へそれぞれ出力する。
光電変換部521、522、523、524はそれぞれ、入力された4つの成分Ix、Qx、Iy、Qyを電気信号に変換してA/D変換部600へ出力する。
A/D変換部600は、4つのA/D変換回路610、620、630、640によって構成される。A/D変換部600は、フロントエンド部500から入力された4つの成分Ix、Qx、Iy、Qyをそれぞれデジタル信号に変換し、IxおよびQxのデジタル信号をFDE210Bへ、IyおよびQyのデジタル信号をFDE220Bへ出力する。
周波数領域等化部200Bは、FDE210BおよびFDE220Bによって構成される。FDE210Bは、入力されたIxおよびQxのデジタル信号を、周波数領域等化係数演算部440から入力された周波数領域等化係数を用いて周波数領域等化し、時間領域等化部300Bへ出力する。同様に、FDE220Bは、入力されたIyおよびQyのデジタル信号を、周波数領域等化係数演算部440から入力された周波数領域等化係数を用いて周波数領域等化し、時間領域等化部300Bへ出力する。
時間領域等化部300Bは、バタフライFIRフィルタ310Bによって構成される。バタフライFIRフィルタ310Bは、入力された周波数領域等化された信号を、時間領域等化係数演算部420から入力された時間領域等化係数を用いて時間領域等化して出力する。
フィードバック制御部400は、図2のフィードバック制御部400がそのまま適用される。すなわち、フィードバック制御部400は、時間的に緩慢に変動する波形歪みに基づいて演算した周波数領域等化係数を周波数領域等化部200Bへ出力し、時間変動が高速な波形歪みに基づいて演算した時間領域等化係数を時間領域等化部300Bへ出力する。
時間領域等化部300BをバタフライFIRフィルタ310Bによって構成した場合のバタフライFIRフィルタ310Bおよびフィードバック制御部400の動作を、図6を用いて説明する。図6において、EXin(t)およびEYin(t)は、時刻t(tサンプル目)においてバタフライFIRフィルタ310Bへ入力される、X偏波ポートおよびY偏波ポートへの入力信号をそれぞれ表す。また、EXout(t)およびEYout(t)は、時刻tにおいてバタフライFIRフィルタ310Bから出力される、X偏波ポートおよびY偏波ポートからの出力信号をそれぞれ表す。また、hxx(t)、hxy(t)、hyx(t)、hyy(t)はそれぞれ、時刻tにおけるバタフライFIRフィルタ310Bのフィルタ係数を表す。以下、簡単のため、バタフライFIRフィルタ310Bのタップ数が1タップの場合について説明する。
このとき、バタフライFIRフィルタ310Bの入出力信号の関係は以下の(1)式で与えられる。
Figure 0006500781
…(1)式
波形等化アルゴリズムとして、例えば、CMA(constant modulus algorithm)を用いる場合、波形歪み検出部410は(2)式で表される誤差信号を計算する。
Figure 0006500781
…(2)式
そして、時間領域等化係数演算部420は、時刻t+1におけるバタフライFIRフィルタ310Bのタップ係数を(3)式により演算し、時間領域等化係数としてバタフライFIRフィルタ310Bへ出力する
Figure 0006500781
…(3)式
ここで、μはステップサイズパラメータであり、*は複素共役を表す。
フィードバック制御部400は、上記の手順により、バタフライFIRフィルタ310Bの係数を順次更新する。そして、バタフライFIRフィルタ310Bは、順次更新される係数を用いて時間領域等化を行う。これにより、時間的に偏波が変動する場合でも適応的に波形補償される。
以上のように、デジタル受信機700に偏波多重QPSK信号が入力する場合においても、制御性の良い波形を高精度に且つ低消費電力で出力することができる。
ここで、上述した図4のデジタル受信機700を、無線通信を行うデジタル受信端末装置に適用することもできる。この場合のデジタル受信端末装置のブロック構成図を図7に示す。図7において、デジタル受信端末装置900は、アンテナ800およびデジタル受信部700’によって構成される。
アンテナ800は、無線によって送信されてきた信号を受信し、受信した信号をデジタル受信部700’へ出力する。デジタル受信部700’は、入力された信号を、フロントエンド部500Bにおいてコヒーレント検波する。
コヒーレント検波された信号は、周波数領域等化部200に入力される。周波数領域等化部200に入力された信号は、周波数領域等化部200および時間領域等化部300において、フィードバック制御部400において演算された周波数領域等化係数および時間領域等化係数に基づいて周波数領域等化および時間領域等化される。
ここで、図7のフロントエンド部500Bは、図4のA/D変換部600の機能も備える。フロントエンド部500Bのブロック構成図を図8に示す。図8において、フロントエンド部500Bは、フィルタ530B、ローノイズアンプ540B、ミキサー550B、基準信号源560B、フィルタ570B、可変利得アンプ580BおよびA/D変換部590Bから成る。
フィルタ530Bは、アンテナ800において受信された信号から、ノイズとなる周波数成分を除去してアナログ信号をローノイズアンプ540Bへ出力する。ローノイズアンプ540Bは、入力されたアナログ信号を増幅してミキサー550Bへ出力する。ミキサー550Bは、基準信号源560Bにおいて生成された基準信号を、ローノイズアンプ540Bから入力されたアナログ信号に乗じ、フィルタ570Bへ出力する。フィルタ570Bは、入力されたアナログ信号からノイズとなる周波数成分を除去して可変利得アンプ580Bへ出力する。可変利得アンプ580Bは、入力されたアナログ信号を増幅してA/D変換部590Bへ出力する。A/D変換部590Bは、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
ここで、フロントエンド部500Bは、フィルタ530B、ローノイズアンプ540B、ミキサー550B、基準信号源560B、フィルタ570Bおよび可変利得アンプ580Bを必ずしも有する必要はない。例えば、アンテナ800が受信した信号を、フロントエンド部500BのA/D変換部590Bにおいてそのままデジタル信号に変換して出力することもできる。
上述のデジタル受信端末装置900は、入力信号がもつ波形歪みのうち、時間変動が低速な波形歪みについては、回路効率が良く高精度な波形等化が可能な周波数領域等化部200を用いて周波数領域等化し、時間変動が高速な波形歪みについては制御性の良い時間領域等化部300を用いて時間領域等化する。この場合、制御性の良い波形を高精度に且つ低消費電力で出力することができる。
また、図4のデジタル受信機700を、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式を用いて無線通信するデジタル受信端末装置に適用することもできる。この場合のデジタル受信端末装置のブロック構成図を図9に示す。
図9において、デジタル受信端末装置900Bは、アンテナ810B、820Bおよびデジタル受信部700”によって構成される。デジタル受信部700”は、図4のデジタル受信機700のフロントエンド部500およびA/D変換部600を、フロントエンド部500C、500Dに置き換えたものである。
アンテナ810B、820Bは、無線によって送信されてきた信号を受信し、受信した信号をデジタル受信部700”のフロントエンド部500C、500Dへそれぞれ出力する。フロントエンド部500C、500Dは、アンテナ810B、820Bから入力された信号から、実数成分(I)および虚数成分(Q)をそれぞれ取り出し、それらをA/D変換してデジタル信号を出力する。
フロントエンド部500C、500Dから出力された信号は、FDE210B、220Bにおいて、周波数領域等化係数演算部440から入力された周波数領域等化係数に基づいて、時間変動が低速な波形歪みが周波数領域等化される。さらに、FDE210B、220Bから出力された信号は、バタフライFIRフィルタ310Bにおいて、時間領域等化係数演算部420から入力された時間領域等化係数に基づいて、時間変動が高速な波形歪みが時間領域等化される。
本実施形態によれば、入力信号がもつ波形歪みのうち、時間変動が低速な波形歪みについては、回路効率が良く高精度な波形等化が可能なFDE210B、220Bを用いて周波数領域等化され、時間変動が高速な波形歪みについては制御性の良いバタフライFIRフィルタ310Bを用いて時間領域等化される。これにより、MIMO方式の無線通信に用いられるデジタル受信端末装置900Bにおいても、制御性の良い波形を高精度に且つ低消費電力で出力することができる。
さらに、図4のデジタル受信機700を、信号送受信システムに配置することもできる。本実施形態に係る信号送受信システムのシステム構成図を図10に示す。図10において、信号送受信システム1000は、送信機1100、伝送媒質1200およびデジタル受信機700Bによって構成される。
送信機1100は、送信信号を生成してデジタル受信機700Bへ送信する。
伝送媒質1200は、送信機1100とデジタル受信機700Bとの間に配置される。送信機1100とデジタル受信機700Bとの間の通信が有線で行われる場合、伝送媒質1200は、例えば、光ファイバである。また、送信機1100とデジタル受信機700Bとの間の通信が無線で行われる場合、伝送媒質1200は、例えば、空気である。送信機1100から送信された信号は、伝送媒質1200を伝送することにより、波形歪みが付加される。
送信機1100から送信され、伝送媒質1200を伝送することによって波形歪が付加された信号は、デジタル受信機700Bのフロントエンド部500においてコヒーレント検波され、周波数領域等化部200へ出力される。フロントエンド部500から入力されたデジタル信号に対し、伝送媒質1200を伝送することによって付加された波形歪みのうちの準静的な波形歪みの等化が周波数領域等化部200において低消費電力で高精度に行われ、動的な波形歪みの等化が時間領域等化部300において高速に行われる。
以上のように、デジタル受信機700Bを信号送受信システム1000に配置することにより、伝送媒質1200を伝送することによって信号に付加された波形歪みを、高精度かつ高速に補償することができる。従って、図10の信号送受信システム1000は、経年変化、温度変動、経路岐路の切替え等によって時間変動する波形歪みを受けた場合でも、好適な通信状態を維持することができる。
(第2の実施形態の変形例)
第2の実施形態の変形例について説明する。第2の実施形態では、準静的波形歪み検出部430を波形歪み検出部410の後段に配置し、準静的波形歪み検出部430において、波形歪み検出部410から出力された波形歪から時間的に緩慢に変動する波形歪みを抽出した。しかし、時間的に緩慢に変動する波形歪みの抽出方法はこれに限定されない。
本実施形態に係る等化処理回路のブロック構成図を図11に示す。図11の等化処理回路100Cは、周波数領域等化部200、時間領域等化部300およびフィードバック制御部400Bを備える。周波数領域等化部200および時間領域等化部300は、第2の実施形態で説明した図2の周波数領域等化部200および時間領域等化部300をそのまま適用することができる。
フィードバック制御部400Bは、波形歪み検出部410B、時間領域等化係数演算部420B、低域信号抽出部450B、準静的波形歪み検出部430Bおよび周波数領域等化係数演算部440Bを備える。
フィードバック制御部400Bに入力された周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号の一部が、波形歪み検出部410Bおよび低域信号抽出部450Bに入力される。
波形歪み検出部410Bは、入力されたデジタル信号の波形歪みを検出し、検出結果を時間領域等化係数演算部420Bへ出力する。時間領域等化係数演算部420Bは、波形歪み検出部410Bが検出した時間変動が高速な波形歪みに基づいて時間領域等化係数を演算し、時間領域等化部300へ出力する。
低域信号抽出部450Bは、入力されたデジタル信号から低域成分のみを検出し、準静的波形歪み検出部430Bへ出力する。低域信号抽出部450Bは、例えば、低域通過フィルタや平均化処理回路によって実現できる。
準静的波形歪み検出部430Bは、入力された低域成分の信号から時間的に緩慢に変動する波形歪みを抽出し、周波数領域等化係数演算部440Bへ出力する。周波数領域等化係数演算部440Bは、入力された波形歪みに基づいて周波数領域等化係数を演算し、周波数領域等化部200へ出力する。
なお、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号に含まれる高域歪み成分が微小な場合、時間領域等化部300から出力されたデジタル信号を直接、準静的波形歪み検出部430Bに分岐することもできる。この場合、準静的波形歪み検出部430Bは、入力されたデジタル信号から低域信号の波形歪みを検出し、さらに、時間的に緩慢に変動する波形歪みを抽出し、周波数領域等化係数演算部440Bへ出力する。
第2の実施形態の別の変形例について説明する。本実施形態に係る等化処理回路のブロック構成図を図12に示す。図12の等化処理回路100Dは、周波数領域等化部200、時間領域等化部300およびフィードバック制御部400Cを備える。周波数領域等化部200および時間領域等化部300は、第2の実施形態で説明した図2の周波数領域等化部200および時間領域等化部300をそのまま適用することができる。
フィードバック制御部400Cは、波形歪み検出部410C、時間領域等化係数演算部420C、等化伝達特性抽出部460C、準静的波形歪み検出部430C、周波数領域等化係数演算部440C、半固定等化係数設定部470Cおよび乗算器480Cを備える。
波形歪み検出部410Cは、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号の波形歪みを検出して時間領域等化係数演算部420Cへ出力する。時間領域等化係数演算部420Cは、入力された波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算し、時間領域等化部300および等化伝達特性抽出部460Cへ出力する。
等化伝達特性抽出部460Cは、入力された時間領域等化係数を用いて、時間領域等化部300で施される波形等化の伝達特性(以下、等化伝達特性情報と記載する。)を演算し、準静的波形歪み検出部430Cへ出力する。
時間領域等化部300CにFIRフィルタが適用され、時間領域等化係数演算部420CがCMA、LMS、RLS等の等化アルゴリズム等に従って時間領域等化係数を演算する場合、等化伝達特性抽出部460Cは、(4)式によって等化伝達特性情報HFIR(z)を演算する。
Figure 0006500781
…(4)式
ここで、mは、FIRフィルタのタップ数であり、h、h、・・・、hm−1は、時間領域等化係数演算部420Cが演算したタップ係数(時間領域等化係数)である。また、z−m(ω)=[exp(jωT)]−m=exp(−jωmT)(jは虚数単位、fサンプリング周波数、T=1/fはサンプル時間)である。
準静的波形歪み検出部430Cは、入力された等化伝達特性情報HFIR(z)から準静的な波形歪みを抽出し、周波数領域等化係数演算部440Cへ出力する。本実施形態に係る準静的波形歪み検出部430Cは、入力された等化伝達特性情報HFIR(z)から、周波数領域等化部200から出力されたデジタル信号が有する波形歪HFIR(z)の逆関数H−1 FIR(z)を演算し、演算結果に基づいて準静的な波形歪みを抽出する。
なお、HFIR(z)は時間領域等化係数演算部420Cの出力結果であることから、時間的に適応的に変動する。準静的波形歪み検出部430Cは、HFIR(z)ないしH−1 FIR(z)に平均化やフィルタリング処理などを施して低速な変動成分を抽出することにより、準静的な波形歪みを検出する。
周波数領域等化係数演算部440Cは、システム要件に応じて選択された波形等化アルゴリズムにより、準静的波形歪み検出部430Cにおいて抽出された準静的な波形歪みに基づいて、周波数領域等化係数の誤差を演算して出力する。
半固定等化係数設定部470Cは、周波数領域等化部200の周波数領域等化係数の基準値を保持している。
乗算器480Cは、半固定等化係数設定部470Cにおいて保持されている周波数領域等化係数の基準値に、周波数領域等化係数演算部440Cにおいて演算された周波数領域等化係数の誤差を加算し、加算結果を周波数領域等化係数として周波数領域等化部200へ出力する。
上記のように構成された等化処理回路100Dは、次のように動作する。すなわち、フィードバック制御部400Cは、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号から検出した波形歪みに基づいて時間領域等化係数を演算し、時間領域等化部300へ出力する。
そして、フィードバック制御部400Cは、演算した時間領域等化係数から波形等化の伝達特性(等化伝達特性情報HFIR(z))を演算し、演算した波形等化の伝達特性から準静的な波形歪みを抽出し、抽出した準静的な波形歪みに基づいて周波数領域等化係数の誤差を演算する。フィードバック制御部400Cは、予め保持している周波数領域等化係数の基準値に演算した周波数領域等化係数の誤差を加算することにより、新たな周波数領域等化係数を演算して周波数領域等化部200へ出力する。
周波数領域等化部200は、等化処理回路100Dに入力されたデジタル信号について、フィードバック制御部400Cから入力された周波数領域等化係数に基づいて、準静的な波形歪を周波数領域等化して出力する。さらに、時間領域等化部300は、周波数領域等化部200から入力されたデジタル信号について、フィードバック制御部400Cから入力された時間領域等化係数に基づいて、動的な波形歪を時間領域等化して出力する。
以上のように、本実施形態に係る等化処理回路100C、100Dは、準静的な波形歪と動的な波形歪とを分離してそれぞれ等化処理することにより、制御性の良い波形を高精度に且つ低消費電力で出力することができる。
(第3実施形態)
第3の実施形態について説明する。準静的な波形歪みが発生する要因としては、周波数の変動の他にも、例えば、波長分散の変動、偏波モード分散の変動、フロントエンドデバイスの帯域特性の温度依存性等が挙げられる。本実施形態では、波長分散の変動に起因する準静的な波形歪みを周波数領域等化部において波長分散補償(CDC:chromatic dispersion compensation)すると共に、動的な波形歪みを時間領域等化部300において等化する。
本実施形態に係る等化処理回路のブロック構成図を図13に示す。図13において、等化処理回路100Eは、周波数領域等化部200C、時間領域等化部300およびフィードバック制御部400Dを備える。時間領域等化部300は第2の実施形態で説明した図2の時間領域等化部300をそのまま適用することができる。
周波数領域等化部200Cは、等化処理回路100Eに入力されたデジタル信号に対し、乗算器480Dから入力された波長分散補償係数に基づいて、残留波長分散補償を施す。
フィードバック制御部400Dは、波形歪み検出部410D、時間領域等化係数演算部420D、等化伝達特性抽出部460D、残留波長分散推定部490D、制御部4100D、波長分散補償係数演算部4110D、半固定波長分散補償係数設定部4120Dおよび乗算器480Dを備える。
波形歪み検出部410Dは、周波数領域等化および時間領域等化が施されたデジタル信号の波形歪みを検出し、検出結果を時間領域等化係数演算部420Dへ出力する。時間領域等化係数演算部420Dは、入力された波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算し、時間領域等化部300および等化伝達特性抽出部460Dへ出力する。
等化伝達特性抽出部460Dは、入力された時間領域等化係数から時間領域等化部300の等化伝達特性情報を抽出して残留波長分散推定部490Dへ出力する。
残留波長分散推定部490Dは、入力された等化伝達特性情報から、時間領域等化部300における残留分散補償量を推定する。
制御部4100Dは、残留波長分散推定部490Dの時刻Tにおける残留波長分散量の推定値Dを読み出しレジスタ等に記憶し、同時に、残留波長分散量Dに相当する値を設定値として波長分散補償係数演算部4110Dへ出力する。
波長分散補償係数演算部4110Dは、入力された設定値Dに基づいて波長分散補償係数の誤差分を演算して乗算器480Dへ出力する。時間領域等化部300にFIRフィルタを適用した場合、波長分散補償係数演算部4110Dは(5)式を用いて、制御部4100Dから入力された時刻Tにおける設定値(残留波長補償量)Dから周波数領域等化部200Cのフィルタ係数を演算する。
Figure 0006500781
…(5)式
ここで、fは信号のベースバンド周波数、λは入力光信号の波長、cは光速、φは波長分散に起因する位相回転量である。
半固定波長分散補償係数設定部4120Dは、波長分散補償係数の基準値を保持する。なお、半固定波長分散補償係数設定部4120Dに保持されている波長分散補償係数の基準値は、上述の(5)式を用いて、伝送路長などから予め推定された固定的な波長分散量に対応する補償係数を演算したものである。
乗算器480Dは、半固定波長分散補償係数設定部4120Dから取得した波長分散補償係数の基準値に、波長分散補償係数演算部4110Dにおいて演算された波長分散補償係数の誤差分を加算し、新たな波長分散補償係数として周波数領域等化部200Cへ出力する。
次に、残留波長分散推定部490Dの詳細動作について図14を用いて説明する。図14は、時間領域等化部300(FIRフィルタ)の等化伝達特性HFIR(実線)と、入力されたデジタル信号の残留波長分散HCD(点線)とを、それぞれプロットしたものである。図14において、横軸は信号周波数f、縦軸は位相回転量である。
(5)式に示したように、残留波長分散に起因する位相回転量は、周波数fの2乗に比例する。従って、残留波長分散推定部490Dは、図14に示したFIRフィルタの等化伝達特性HFIRによる位相回転量φFIRに対して2次関数フィッティングなどを行い、fに比例する成分を抽出することにより、残留波長分散Dを推定することができる。
なお、残留波長分散補償量は、一般的には、温度変動、経年変化、経路切り替えによる非常にゆっくりとした変動をする。このため、φFIRに対して2次関数フィッティングなどを行わなくても、HFIRを平均化ないしフィルタリング処理を行うことによって残留波長分散補償以外の準静的波形歪みに起因する伝達特性のずれを検出し、その伝達特性のずれを補償する等化係数を演算することもできる。
そして、制御部4100Dは、残留波長分散推定部490Dにおいて推定した残留分散補償量が時刻TのDから、時刻TにDへ準静的に変化した場合、以下のように動作する。この時の制御部4100Dおよび残留波長分散推定部490Dの動作フローを図15に示す。
時刻Tの時、残留波長分散推定部490Dは残留分散補償量Dを推定して制御部4100Dへ出力する(S101)。制御部4100Dは、残留分散補償量Dをレジスタに記憶すると共に、残留波長分散量Dに相当する値を設定値として波長分散補償係数演算部4110Dへ出力する(S102)。
周波数領域等化部200Cが、時刻Tにおける残留分散量推定値Dから演算された波長分散補償係数に基づいて残留波長分散補償を行うことにより、時刻Tの時、残留波長分散推定部490Dは残留分散補償量Dを推定して制御部4100Dへ出力する(S103)。
ここで、時刻Tの時に残留波長分散推定部490Dにおいて推定した残留分散補償量Dは、周波数領域等化部200Cからの出力信号が有する元々の残留波長分散量とは異なり、周波数領域等化部200Cにおいて残留波長分散補償されたDからの差分となる。
従って、制御部4100Dは、レジスタに記憶しておいた波長分散補償量Dに時刻Tにおける推定値Dを加算して前述したレジスタ値を更新し、波長分散補償係数演算部4110Dへ設定値としてD+Dを出力する(S104)。
以降、更新タイミングにおいて、残留波長分散推定部490Dにおける残留分散補償量の推定と、制御部4100Dによる設定値の更新が繰り返される。
ここで、残留波長分散推定部490Dは、入力されたデジタル信号が持つ波長分散に対して半固定波長分散補償係数設定部4120Dが保持している固定的な波長分散補償係数で補償しきれない残留波長分散を、残留分散補償量として推定する。そこで、以下のようにすることもできる。すなわち、制御部4100Dが半固定波長分散補償係数設定部4120Dに保持されている波長分散補償係数の基準値Dを直接取得する。そして、制御部4100Dにおいて、残留分散推定部490Dから入力された時刻Tにおける残留波長分散量の推定値Dに取得した基準値Dを加算する。制御部4100Dは、(D+D)を新たな設定値D’として波長分散補償係数演算部4110Dへ出力する。この場合、制御部4100Dにおいて、設定値D’をレジスタに保持しておく必要は必ずしもない。
本実施形態に係る等化処理回路100Eにおいて、周波数領域等化部200Cは、準静的波形歪み補償として残留波長分散補償を行ったが、同様な構成を適用することにより、偏波モード分散やアナログフロントエンドデバイスなどによる波形歪みを補償することもできる。例えば、背景技術に記載した非特許文献1には、波長分散推定の他にも、偏波モード分散、偏波依存損失などの種々の波形歪みをデジタル信号処理によって検出する手法が開示されている。本実施形態に係る等化処理回路100Eにおいてそれらの手法を適用することにより、準静的波形歪みを高精度に且つ低消費電力で補償することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。本実施形態に係るデジタル受信機のブロック構成図を図16に示す。図16において、デジタル受信機700Cは、フロントエンド部500、周波数領域等化部200D、位相調整部300’およびフィードバック制御部400Eを備える。
フロントエンド部500は、デジタル受信機700Cに入力された受信信号と局発信号(LO:local oscillation signal)とを合成し、ベースバンド信号として周波数領域等化部200Dへ出力する。このとき、受信信号の搬送波周波数とLOの周波数とに偏差(ずれ)が生じる。
周波数領域等化部200Dは、入力されたベースバンド信号について、周波数シフト量制御部4170Eからの制御に基づいて周波数偏差を補償し、位相調整部300’へ出力する。周波数領域等化部200Dは、入力されたベースバンド信号の周波数を高周波側もしくは低周波側に一様にシフトすることにより、周波数偏差を補償する。
位相調整部300’は、入力された周波数偏差が補償されたベースバンド信号についてさらに精度が高い周波数偏差補償を行うことによって、周波数領域等化部200Dにおいて除去できない周波数偏差を補償する。本実施形態に係る位相調整部300’は、位相補償量演算部4140Eからの制御に基づいて、入力されたベースバンド信号の位相を調整する。位相調整部300’は高速な時間応答が要求されるため、一般的に、高速制御が可能な時間領域の信号処理を行う。位相調整部300’は、時間領域の信号処理を行うことにより、位相を高速に調整する。
フィードバック制御部400Eは、周波数領域等化部200Dおよび位相調整部300’をフィードバック制御する。フィードバック制御部400Eは、位相偏差推定部4130E、位相補償量演算部4140E、周波数偏差推定部4150E、制御部4160Eおよび周波数シフト量制御部4170Eを備える。
フィードバック制御部400Eにおいて、周波数領域等化部200Dから入力されたベースバンド信号は、位相偏差推定部4130Eおよび周波数偏差推定部4150Eへ分岐される。
位相偏差推定部4130Eには、周波数領域等化部200Dからのベースバンド信号と位相調整部300’からのベースバンド信号とが入力し、位相偏差推定部4130Eは入力された2つのベースバンド信号から位相偏差を推定して位相補償量演算部4140Eへ出力する。位相偏差推定部4130Eは、背景技術の特許文献1およびその引用文献において開示されている手法やm乗推定による手法等により、位相偏差を推定する。
位相補償量演算部4140Eは、入力された位相偏差の推定結果に基づいて位相補償量を決定し、位相調整部300’の位相補償量を制御する。例えば、位相偏差推定部4130Eが推定した位相偏差がθであった場合、位相補償量演算部4140Eは、位相補償量としてexp(−jθ)を演算し、位相調整部300’において主信号とexp(−jθ)を乗算させる。
周波数偏差推定部4150Eは、周波数領域等化部200Dから入力されたベースバンド信号から周波数偏差量を粗推定して制御部4160Eへ出力する。周波数偏差推定部4150Eは、背景技術の特許文献1に開示されている手法やパイロットトーン・トレーニング信号を用いた推定手法等により、周波数偏差量を推定する。
制御部4160Eは、周波数偏差推定部4150Eの時刻Tにおける周波数偏差の推定値Fを読み出しレジスタ等に記憶し、同時に、周波数偏差の推定値Fに相当する値を設定値として周波数シフト量制御部4170Eへ出力する。
周波数シフト量制御部4170Eは、制御部4160Eから入力された設定値に基づいて周波数偏差の補償量(周波数シフト量)を決定し、周波数領域等化部200Dの周波数シフト量を制御する。
例えば、初期状態において、制御部4160Eは、周波数シフト量制御部4170Eに設定値Δfを設定し、設定した初期値Δfをレジスタ等で記憶する。この時、周波数領域等化部200DはΔfの周波数シフトを施すため、その後段に設置された周波数偏差推定部4150Eでは、もともとの周波数偏差からΔfだけ周波数が補償された値Δfが推定値として検出される。
そして、経年変化や温度変動等に起因して周波数偏差が準静的に変化した時刻Tにおいて、制御部4160Eは、周波数偏差推定部4150Eの周波数偏差の推定値Δfを読み出す。制御部4160Eは、Δf+Δfを新たな設定値としてレジスタ値を更新すると同時に、周波数シフト量制御部4170Eの設定値をΔf+Δfに更新する。以下、周波数偏差が準静的に変化したタイミングで同様の制御を繰り返すことにより、デジタル受信機700Cは常に好適な周波数偏差補償を行うことができる。
本実施形態に係るデジタル受信機700Cは、準静的な比較的ゆっくりとした周波数偏差の変動については、周波数シフト量制御部4170Eからの制御に基づいて、周波数領域等化部200Dにおいて周波数シフトする。この場合、周波数領域等化による高精度な周波数制御を、PLL(phase-locked loop)などの複雑な制御を行うことなく実現できる。
さらに、比較的ゆっくりとした周波数偏差の変動を分離して周波数領域等化部200Dにおいて処理することにより、高速処理する位相調整部300’の負荷を軽減することができる。従って、本実施形態に係るデジタル受信機700Cは、制御性の良い波形を高精度に且つ低消費電力で出力することができる。
なお、上述のデジタル受信機700Cにおいては、位相偏差推定部4130Eおよび周波数偏差推定部4150Eに周波数領域等化部200Dからの出力信号を分岐させたが、位相調整部300’からの出力信号を分岐させることもできる。この場合、位相偏差推定部4130Eは、DD−PLL(decision directed phase-locked loop)アルゴリズムによるフィードバック的な位相調整を行う。
本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
本願発明に係る等化処理回路は、偏波多重QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号や偏波多重16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号等の光偏波多重された位相変調信号を扱う光通信システムに適用することができる。
この出願は、2013年12月9日に出願された日本出願特願2013−254116を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 等化処理回路
20 周波数領域等化部
30 時間領域等化部
40、40B、40C 波形歪検出部
41B、41C 準静的波形歪抽出部
42B、42C 動的波形歪抽出部
43C 低域信号抽出部
50 周波数領域等化係数制御部
60 時間領域等化係数制御部
100、100B、100C、100D、100E 等化処理回路
200、200B、200C、200D 周波数領域等化部
201 DFT
202 乗算器
203 IDFT
300、300B 時間領域等化部
310B バタフライFIRフィルタ
300’ 位相調整部
400、400B、400C、400D、400E フィードバック制御部
410、410B、410C、410D 波形歪み検出部
420、420B、420C、420D 時間領域等化係数演算部
430、430B、430C 準静的波形歪み検出部
440、440B、440C 周波数領域等化係数演算部
450B 低域信号抽出部
460C、460D 等化伝達特性抽出部
470C 半固定等化係数設定部
480C、480D 乗算器
490D 残留波長分散推定部
4100D 制御部
4110D 波長分散補償係数演算部
4120D 半固定波長分散補償係数設定部
4130E 位相偏差推定部
4140E 位相補償量演算部
4150E 周波数偏差推定部
4160E 制御部
4170E 周波数シフト量制御部
500、500B、500C、500D フロントエンド部
510 偏波ダイバーシティ90°ハイブリッド
521、522、523、524 光電変換部
530B フィルタ
540B ローノイズアンプ
550B ミキサー
560B 基準信号源
570B フィルタ
580B 可変利得アンプ
590B A/D変換部
600 A/D変換部
610、620、630、640 A/D変換回路
700、700B、700C デジタル受信機
700’、700” デジタル受信部
800、810B、820B アンテナ
900、900B デジタル受信端末装置
1000 信号送受信システム
1100 送信機
1200 伝送媒質

Claims (10)

  1. 入力された周波数領域等化係数を用いて、入力されたデジタル信号を周波数領域等化する周波数領域等化手段と、
    入力された時間領域等化係数を用いて、前記入力されたデジタル信号を時間領域等化する時間領域等化手段と、
    前記周波数領域等化、もしくは、前記周波数領域等化および前記時間領域等化の両方で等化されたデジタル信号の動的波形歪および準静的波形歪を検出する波形歪検出手段と、
    前記検出された準静的波形歪に基づいて、前記周波数領域等化係数を演算して出力する周波数領域等化係数制御手段と、
    前記検出された動的波形歪に基づいて、前記時間領域等化係数を演算して出力する時間領域等化係数制御手段と、
    を備え
    前記波形歪検出手段は、前記等化されたデジタル信号から低域信号を抽出する低域信号抽出手段と、前記抽出された低域信号から準静的波形歪を抽出する準静的波形歪抽出手段と、を備える等化処理回路。
  2. 前記波形歪検出手段は
    前記等化されたデジタル信号から動的波形歪を抽出する動的波形歪抽出手段
    備える、請求項1記載の等化処理回路。
  3. 前記波形歪検出手段は、
    前記等化されたデジタル信号から動的波形歪を抽出する動的波形歪抽出手段と、
    前記抽出された動的波形歪に基づいて演算された時間領域等化係数を用いて、前記等化されたデジタル信号から準静的波形歪を抽出する準静的波形歪抽出手段と、
    を備える、請求項1記載の等化処理回路。
  4. 前記周波数領域等化手段は、周波数領域等化として残留波長分散補償を行い、
    前記波形歪検出手段は、前記準静的波形歪として前記等化されたデジタル信号の残留波長分散を検出し、
    前記周波数領域等化係数制御手段は、周波数領域等化係数として前記検出された残留波長分散を補償する波長分散補償係数を演算する、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の等化処理回路。
  5. 入力された信号を局発信号を用いてコヒーレント検波して出力するフロントエンド手段と、
    前記コヒーレント検波された信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換手段と、
    前記デジタル信号が入力される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の等化処理回路と、
    を備えるデジタル受信機。
  6. 前記波形歪検出手段は、前記入力されたデジタル信号と前記局発信号との位相偏差を取得する位相偏差取得手段および前記入力されたデジタル信号と前記局発信号との周波数偏差を取得する周波数偏差取得手段を備え、
    前記周波数領域等化係数制御手段は、前記取得された周波数偏差を補償する周波数シフト量を演算し、周波数領域等化係数として出力し、
    前記時間領域等化係数制御手段は、前記取得された位相偏差を補償する位相補償量を演算し、時間領域等化係数として出力し、
    前記周波数領域等化手段は、周波数領域等化として周波数シフトを行い、
    前記時間領域等化手段は、時間領域等化として位相調整を行う、
    請求項5記載のデジタル受信機。
  7. 信号を受信するアンテナをさらに備え、
    前記フロントエンド手段は、前記受信した信号をコヒーレント検波する、
    請求項5または6記載のデジタル受信機。
  8. 信号を送信するデジタル送信機と、
    前記送信された信号が入力される請求項5乃至7のいずれか1項に記載のデジタル受信機と、
    を備える信号送受信システム。
  9. 演算された周波数領域等化係数を用いて入力されたデジタル信号を周波数領域等化すると共に演算された時間領域等化係数を用いて入力されたデジタル信号を時間領域等化し、
    前記周波数領域等化、もしくは、前記周波数領域等化および前記時間領域等化の両方で等化されたデジタル信号の動的波形歪および準静的波形歪を検出するもので、前記等化されたデジタル信号から低域信号を抽出し、前記抽出された低域信号から前記準静的波形歪を検出し、
    前記検出された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化係数を演算すると共に前記検出された動的波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算する、
    等化処理方法。
  10. 入力された信号を局発信号を用いてコヒーレント検波して出力し、
    前記コヒーレント検波された信号をデジタル信号に変換して出力し、
    演算された周波数領域等化係数を用いて前記出力されたデジタル信号を周波数領域等化すると共に演算された時間領域等化係数を用いて前記出力されたデジタル信号を時間領域等化し、
    前記周波数領域等化、もしくは、前記周波数領域等化および前記時間領域等化の両方で等化されたデジタル信号の動的波形歪および準静的波形歪を検出するもので、前記等化されたデジタル信号から低域信号を抽出し、前記抽出された低域信号から前記準静的波形歪を検出し、
    前記検出された準静的波形歪に基づいて周波数領域等化係数を演算すると共に前記検出された動的波形歪に基づいて時間領域等化係数を演算する、
    デジタル受信方法。
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