JP6500415B2 - 無線通信システム、チャネル選択装置、基地局及びチャネル選択方法 - Google Patents

無線通信システム、チャネル選択装置、基地局及びチャネル選択方法 Download PDF

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本発明は、移動体に搭載されて無線端末と無線通信を行う複数の基地局、その複数の基地局に対し無線通信に使用する周波数チャネルを選択し通知するチャネル選択装置、並びにその複数の基地局及びチャネル選択装置を扱う無線通信システムと、複数の基地局に対し無線通信に使用する周波数チャネルを選択し通知するチャネル選択方法に関する。
近年では、各種無線端末に無線通信ネットワークを提供する基地局を移動体に搭載した、無線通信システムが様々な用途で構築されている。基地局としては、例えば無線LANアクセスポイントやカーナビゲーションを始めとする車載器等が挙げられる。また、無線端末としては、例えば情報端末としてのスマートフォンやタブレットPC等の無線通信デバイスが挙げられる。基地局は、さらに別の無線通信の手段として、例えば携帯電話の通信規格であるLTE(Long Term Evolution)等を利用することで、インターネットなどの外部ネットワークや、システム専用のネットワークに接続することも可能となっている。基地局と無線端末との間の無線通信としては、無線LANの規格であるIEEE802.11a/b/g/n/acや、UWBの規格であるIEEE802.15.3a、モバイルWiMAXの規格であるIEEE802.16e等が挙げられる。
これらの無線通信の規格のうち、無線LAN規格のIEEE802.11a/n/acでは、5GHz帯の周波数を利用した無線通信を行う。無線LANへの5GHz帯周波数の割り当ては、昨今の無線通信技術の発展に伴い、利用可能な周波数帯を拡張する要望に応えるものであり、日本では、2014年の時点において、国際標準準拠規格のW52、W53及びW56で定められた19チャネルの利用が許可されている。一方で、5GHz帯無線LANが利用する周波数帯は、従来から、船舶レーダー、航空機レーダー、軍用レーダー及び気象レーダー等の、様々な用途のレーダー波に割り当てられている。そのため、5GHz帯無線LANは、既存の外来波と周波数を共用することとなり、5GHz帯無線LANを利用する無線LANアクセスポイントには、既存の外来波を妨害しないための周波数制御機能の実装が義務付けられている。この周波数制御機能は、IEEE802.11hの規格において、DFS(Dynamic Frequency Selection)として定められている(非特許文献1を参照)。DFSでは、5GHz帯無線LANアクセスポイントが使用する周波数チャネルを設定して電波を送出する前に、干渉する周波数を利用した外来波が検出されるかどうか、1分間の監視を行う。このときの無線通信を行う前の1分間の監視をCAC(Channel Availability Check)と呼ぶ。CACによって、干渉する周波数を利用した外来波が検出されたならば、無線LANアクセスポイントは当該周波数チャネルの使用を停止し、他の周波数チャネルを選択して再びCACを実行する。CACによって、干渉する周波数を利用した外来波が検出されなければ、無線LANアクセスポイントは当該周波数チャネルを使用して無線通信を開始することが可能となる。また、IEEE802.11hの規格では、5GHz帯無線LANアクセスポイントがCACを実行して無線通信を開始した後であっても、使用中の周波数チャネルと干渉する周波数を利用した外来波が検出されないかを継続して監視することが定められている。このときの通信中の監視をISM(In−Service Monitoring)と呼ぶ。ISMによって、使用中の周波数チャネルと干渉する外来波が検出されたならば、無線LANアクセスポイントは電波の送出を停止して、他の周波数チャネルを選択し、CACを実行することとなる。ここで、無線LANアクセスポイントの多くは、他の周波数チャネルの選択をランダムで行う。従って、5GHz帯無線LANを利用した無線通信では、無線通信の開始に先立って、選択した周波数チャネルでの監視による1分間の通信不能の状態に陥るだけでなく、選択した当該周波数チャネルがCAC又はISMによって外来波と干渉するため使用できないと判れば、再び周波数チャネルの選択と監視を行い、更に1分間の通信不能の状態に陥ることとなる。このように、5GHz帯無線LANを利用する無線LANアクセスポイントでは、レーダー波等の干渉する外来波の検出によって1分間以上の通信不能の状態が継続してしまう問題がある。
上述の問題に対して、特許文献1では、5GHz帯無線LANアクセスポイントが、外来波との干渉を検出した周波数チャネルを逐次記録して優先順位の情報を付与することで、優先順位に基づいて周波数チャネルを選択する手法が提案されている。また、特許文献2では、ある周波数チャネルを使用して無線通信を行っている最中に、他の使用可能な周波数チャネルを探してこれを予備の周波数チャネルとし、使用中の周波数チャネルが外来波との干渉により停止となると、予備の周波数チャネルに即時切替える手法が提案されている。
しかしながら、移動体に無線LANアクセスポイントを搭載して無線LAN通信サービスを提供する無線通信システムでは、無線LANアクセスポイントの位置の変化や時間の経過に伴い、干渉する外来波の周波数や、地形または建物の影響による通信環境が変化し続けるため、特許文献1や特許文献2の手法を適用しても、無線LANアクセスポイントが予め選択した周波数チャネルは外来波と干渉を起こす可能性があり期待する効果が得られない問題がある。
上述の問題に対して、特許文献3では、移動体に搭載された5GHz帯無線LANを利用する無線LANアクセスポイントが、検出した外来波の周波数と検出位置に関する情報を自装置に記録するとともに、予め保持する地図データとインターネット等の外部ネットワーク上にある接続可能なデータベースから、検出位置周辺の建物や地形に関する情報と、外来波との干渉に関する情報を取得し、これらの情報に基づいて外来波と干渉を起こさない周波数チャネルを選択し設定する手法が提案されている。
特開2012−253807 特開2013−168904 WO13/179397 ARIB STD−71
しかしながら、特許文献3の手法では、個々の無線LANアクセスポイントは、独立して各種情報を参照し、周波数チャネルの選択と設定とを行うため、例えば自動車に搭載される無線LANアクセスポイントや、列車での無線LAN通信サービスで利用される無線LANアクセスポイント等においては、周波数チャネルを切替えるタイミングによって、近傍にある無線LANアクセスポイントが同一又は近い周波数チャネルを選択してしまい、互いの電波の干渉により周波数チャネルの切替えを繰り返して、通信不能の状態に陥ってしまう虞がある。
上述の周波数チャネルの干渉に関する問題は、無線LANアクセスポイントに限らず、無線端末との間で、複数ある利用可能な周波数チャネルの中から1以上を使用して無線通信を行う基地局において、使用する周波数チャネルと干渉するレーダー波や近傍の基地局の送出する電波等の外来波を検出すると、他の周波数チャネルに切替えて無線通信を行う機能を有するものに当てはまる。また、移動体としては、自動車や列車に限らず、その他の車両や人など、基地局を搭載して移動するもの全般を含む。
本発明は、上述のような問題を解決するためのものであり、移動体に搭載され所定の周波数チャネルを使用して無線端末と無線通信する複数の基地局に対し、干渉する外来波の検出と周波数チャネルの切替えとの繰り返しによって、通信不能の状態に陥ることのない周波数チャネルを選択し通知する無線通信システム、並びにその無線通信システムで扱われるチャネル選択装置及び複数の基地局と、当該複数の基地局に対し、干渉する外来波の検出と周波数チャネルの切替えとの繰り返しによって、通信不能の状態に陥ることのない周波数チャネルを選択するチャネル選択方法を提供することを目的とする。
本発明は、移動体に搭載され、周波数チャネルを切替えて無線通信する複数の基地局と、前記基地局と通信し、前記基地局が無線通信に使用する前記周波数チャネルを選択するチャネル選択装置と、を備える無線通信システムであって、前記移動体の位置を示す移動体位置情報を前記基地局に通知する位置情報通知手段をさらに有し、前記基地局は、前記周波数チャネルと干渉する外来波を検出する干渉検出手段と、前記干渉検出手段によって干渉する前記外来波が検出された前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を含むチャネル干渉情報を、前記チャネル選択装置に対し送信するチャネル干渉通知手段と、を有し、前記チャネル選択装置は、前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルを羅列した情報である利用チャネル情報と、前記移動体の移動可能な領域を分割した移動領域と前記移動体位置情報とを対応付けた移動領域対応情報と、前記チャネル干渉情報の前記周波数チャネルと前記移動領域とを対応付けた干渉チャネル対応情報と、を記録するチャネル選択記録部と、前記チャネル干渉情報を受信すると、前記移動領域対応情報に基づいて前記移動領域を導出し、前記チャネル干渉情報の前記周波数チャネル及び導出した前記移動領域に基づいて前記干渉チャネル対応情報を更新し、前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択し、前記チャネル干渉情報を送信した前記基地局に対し選択した前記周波数チャネルを通知する、チャネル選択制御部と、を備える、ことを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明は、移動体に搭載される複数の基地局と通信し、前記基地局が無線通信に使用する周波数チャネルを選択するチャネル選択装置であって、前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルを羅列した情報である利用チャネル情報と、前記移動体の移動可能な領域を分割した移動領域と前記移動体の位置を示す移動体位置情報とを対応付けた移動領域対応情報と、外来波と干渉する前記周波数チャネルと前記移動領域とを対応付けた干渉チャネル対応情報と、を記録するチャネル選択記録部と、前記基地局から前記外来波が検出された前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を含むチャネル干渉情報を受信すると、前記移動領域対応情報に基づいて前記移動領域を導出し、前記チャネル干渉情報の前記周波数チャネル及び導出した前記移動領域に基づいて前記干渉チャネル対応情報を更新し、前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択し、前記チャネル干渉情報を送信した前記基地局に対し選択した前記周波数チャネルを通知する、チャネル選択制御部と、を備える、ことを特徴とするチャネル選択装置である。
また、本発明は、チャネル選択装置と通信し、前記チャネル選択装置から通知される周波数チャネルを設定して無線通信に使用する、移動体に搭載される基地局であって、前記移動体の位置を示す移動体位置情報を取得する位置情報取得手段と、使用する前記周波数チャネルが干渉する外来波を検出する干渉検出手段と、前記干渉検出手段によって前記外来波が検出された前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を含むチャネル干渉情報を、前記チャネル選択装置に対し送信するチャネル干渉通知手段と、前記チャネル選択装置から通知された前記周波数チャネルを設定するチャネル設定手段と、を有し、前記チャネル選択装置から通知された前記周波数チャネルは、前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルから、前記移動体の位置を含む所定の領域に位置する基地局から前記チャネル選択装置に対して送信される前記チャネル干渉情報に含まれる前記周波数チャネルを除外したものである、ことを特徴とする基地局である。

また、本発明は、移動体に搭載される、複数の基地局が無線通信に使用する周波数チャネルを選択するチャネル選択方法であって、前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルを羅列した情報である利用チャネル情報と、前記移動体の移動可能な領域を分割した移動領域と前記移動体の位置を示す移動体位置情報とを対応付けた移動領域対応情報とを、予め記憶する事前記憶工程と、前記基地局が前記無線通信に使用している前記周波数チャネルと干渉する外来波を検出したときの、前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を取得するチャネル干渉情報取得工程と、前記移動領域対応情報に基づいて、前記チャネル干渉情報取得工程で取得した前記移動体位置情報から前記移動領域を導出する移動領域導出工程と、前記チャネル干渉情報取得工程で取得した前記周波数チャネルと、前記移動領域導出工程で導出した前記移動領域とを対応付けた干渉チャネル対応情報を記録する干渉チャネル記録工程と、前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択するチャネル選択工程と、を有する、ことを特徴とするチャネル選択方法である。
本発明によれば、複数の基地局とチャネル選択装置とを有する無線通信システムにおいて、チャネル選択装置が、移動体に搭載される基地局から受信したチャネル干渉の情報に含まれる、外来波と干渉した周波数チャネルとそのときの移動体の位置を示す領域との対応を記録するとともに、基地局からチャネル干渉の情報を受信したときに、移動体の位置に基づいて干渉しない周波数チャネルを選択して通知することが可能となる。その結果として、基地局に対し、干渉する外来波の検出と周波数チャネルの切替えとの繰り返しによって、通信不能の状態に陥ることのない周波数チャネルを設定できる効果が得られる。
本発明の実施の形態1における、無線通信システムを示すシステム構成図である。 チャネル選択装置の構成を示すブロック図である。 移動体に搭載される基地局と車上装置の構成を示すブロック図である。 図4(a)は、移動体が列車である場合の移動の様子を示す模式図である。図4(b)は、移動領域と外来波の干渉領域との関係を示す模式図である。 図5(a)は、移動体が自動車である場合の移動の様子を示す模式図である。図5(b)は、移動領域と外来波の干渉領域との関係を示す模式図である。 サービス運用中の基地局が、無線通信に使用している周波数チャネルと干渉する外来波を検出したときの動作を示すフローチャート図である。 チャネル選択装置が記録している各種テーブルの構造を示すデータ構造図である。 チャネル選択装置が、受信したチャネル要求通知からチャネル干渉情報を取得し干渉チャネル対応テーブルに登録する処理を示すフローチャート図である。 チャネル選択装置が、チャネル要求通知を送信した基地局に対し、周波数チャネルを選択し通知する処理を示すフローチャート図である。 実施の形態2において、起動した基地局が、使用する周波数チャネルを、チャネル選択装置に対し要求する処理を示すフローチャート図である。 図11(a)は、実施の形態3における、基地局の構成を示すブロック図である。図11(b)は、基地局の記憶部に記憶されたチャネル切替位置テーブルのデータ構造図である。 図12(a)は、実施の形態4における、基地局群を示す模式図である。図12(b)は、チャネル選択装置が記録する全チャネル選択テーブルを示すデータ構造図である。 運用開始に伴い、代表基地局がチャネル選択装置に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。 周波数チャネルの切替えに適した位置において、代表基地局がチャネル選択装置1に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。 代表基地局のみ運用開始となりチャネル選択装置に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。 代表基地局以外の基地局が運用開始となりチャネル選択装置に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。 実施の形態5における、チャネル選択装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における無線通信システムを示すシステム構成図である。無線通信システムは、チャネル選択装置1、移動体2、基地局3及び基幹ネットワーク4で構成される。実施の形態1の無線通信システムでは、基地局3は移動体2に搭載されて移動し、複数の移動する基地局3がチャネル選択装置1から通知される周波数チャネルを使用して無線端末5と無線通信を行う。
チャネル選択装置1は、各基地局3と通信し、各基地局3に対し、無線端末5との無線通信に使用する周波数チャネルの選択及び通知を行う装置である。尚、チャネル選択装置1と基地局3との間の通信は、移動体2や基幹ネットワーク4を介して行われても良いし、例えばチャネル選択装置1と基地局3とが備える別の通信手段を用いて、直接に行っても良い。
移動体2は、基地局3を搭載して移動する物であり、例えば自動車や列車等の車両又は人などの、移動する物を指す。移動体2は、チャネル選択装置1と基地局3との通信経路の一部となる通信手段を備えても良い。
基地局3は、無線端末5と無線通信して、例えばインターネット等の外部ネットワーク6に無線端末5を接続する装置である。このとき、基地局3が扱う無線通信は、周波数帯域で通信を区別するものであり、例えばIEEE802.11規格に基づく無線LAN、IEEE802.15.3a規格に基づくUWB、IEEE802.16規格に基づくWiMAX、若しくは携帯電話の通信規格に基づくLTE等が挙げられる。また、上述の通り、基地局3は、移動体2や基幹ネットワーク4を介してチャネル選択装置1と通信しても良いし、別の通信手段を備えて直接にチャネル選択装置1と通信しても良い。このときの別の通信手段としては、上述の無線通信等が同様に挙げられる。尚、図1では、実線で示すチャネル選択装置1と基幹ネットワーク4との間及び移動体2と基地局3との間は有線で接続し、破線で示す基幹ネットワーク4と移動体2との間は無線で接続している。
基幹ネットワーク4は、無線通信システムの通信経路の一部をなす通信インフラ設備であり、有線通信や無線通信によって実現される。
無線端末5は、基地局3と無線通信する、例えば情報端末としてのスマートフォンやタブレットPC等の、無線通信デバイスである。
図2は、チャネル選択装置1の構成を示すブロック図である。チャネル選択装置1は、チャネル選択制御部7、チャネル選択記録部8及びチャネル選択通信部9で構成される。
チャネル選択制御部7は、チャネル選択記録部8に記録した情報に基づいて、基地局3が使用する周波数チャネルの選択及び通知を行う機能部である。
チャネル選択記録部8は、基地局3から受信した、外来波と干渉した周波数チャネルに関する情報や、移動体2の位置に関する情報等を記録する例えばHDDやメモリ等の記憶媒体である。
チャネル選択通信部9は、チャネル選択装置1が基幹ネットワーク4に接続するための機能部である。
図3は、移動体2に搭載される基地局3と車上装置15の構成を示すブロック図である。
基地局3は、基地局制御部10、送信部11、受信部12、送信アンテナ13及び受信アンテナ14で構成される。
基地局制御部10は、送信部11及び受信部12に周波数チャネルを設定して、無線端末5との無線通信を制御するとともに、設定した周波数チャネルと干渉する外来波を検出する機能部である。干渉する外来波の検出は、基地局制御部10が受信部12を制御して行われる。また、基地局制御部10は、干渉する外来波を検出すると、周波数チャネルが外来波と干渉したことを通知すると共に、チャネル選択装置1に対し、新たに使用する別の周波数チャネルを要求するためチャネル要求通知を送信する。このときのチャネル要求通知には、基地局制御部10が、車上装置15から取得した、移動体2の位置を示す移動体位置情報や日時を示す日時情報が含まれる。
送信部11は、送信アンテナ13を用いて無線端末5に対しデータを送信する機能部であり、受信部12は、受信アンテナ14を用いて無線端末5からのデータを受信する機能部である。送信アンテナ10と受信アンテナ11は、送信部11と受信部12が共用する1つの送受信アンテナとしても良い。
車上装置15は、車上通信部16、位置情報通知部17及び日時情報通知部18で構成される。
車上通信部16は、車上装置15が基幹ネットワーク4に無線で接続するための機能部である。また、車上通信部16は、基地局3の基地局制御部10と接続することで、基地局3を基幹ネットワーク4に接続させる。
位置情報通知部17は、移動体2の位置を計測して移動体位置情報を出力する機能部であり、基地局3の基地局制御部10に対し移動体位置情報を通知する。ここでの移動体位置情報としては、移動体2がいる地点の経緯度や、所定地点を基点とした移動体2の移動距離等が挙げられる。
日時情報通知部18は、日時を計測して日時情報を出力する機能部であり、基地局3の基地局制御部10に対し日時情報を通知する。
図4及び図5は、外来波が影響する移動領域を移動体2が移動する様子を示す模式図である。
図4(a)は、移動体2が列車である場合の移動の様子を示す模式図である。図4(b)は、移動領域D1〜Dnと外来波の干渉領域との関係を示す模式図である。
先ず、図4(a)について説明する。列車R1〜R4が、移動経路L1の停車駅E1と停車駅E2との間で移動している。移動経路L1は、停車駅E1を基点として、所定の間隔で分割した移動領域D1〜Dnに区分されている。移動領域D2〜D3には、基地局3で利用可能な周波数チャネルCH52と干渉する外来波W1の電波が到来しており、移動領域Dn−1〜Dnには、基地局3で利用可能な周波数チャネルCH100と干渉する外来波W2の電波が到来しているものとする。
移動領域D2に在線する列車R1の基地局3は、周波数チャネルCH52を使用しており、干渉する外来波W1を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。同様にして、移動領域D3に在線する列車R2の基地局3は、周波数チャネルCH52を使用しており、干渉する外来波W1を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。また、移動領域Dn−1に在線する列車R3の基地局3は、周波数チャネルCH100を使用しており、干渉する外来波W2を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。同様にして、移動領域Dnに在線する列車R4の基地局3は、周波数チャネルCH100を使用しており、干渉する外来波W2を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。
これらのチャネル要求通知には、外来波と干渉した周波数チャネルと、自局を搭載した列車の在線位置を示す移動体位置情報と、干渉する外来波を検出した日時を示す日時情報とが含まれる。このときの周波数チャネル、移動体位置情報及び日時情報をまとめてチャネル干渉情報とする。また、チャネル要求通知には、チャネル干渉情報の他に、基地局3を識別する基地局識別子が付与される。
次に、図4(b)を説明する。ここでは、移動領域D1〜Dnと、列車R1〜R4の基地局3が検出した外来波W1及びW2の干渉領域との関係を示している。各移動領域で外来波を検出すると、基地局3は検出した地点の情報を通知するが、チャネル選択装置1では、外来波を検出した地点を含む移動領域を、当該外来波の干渉領域として記録する。更に、基地局3が移動領域D2の任意の地点で外来波W3を検出し、移動領域Dn−1の任意の地点で外来波W4を検出したとすると、移動領域D2は外来波W1及びW3の干渉領域として、移動領域Dn−1は外来波W2及びW4の干渉領域として記録される。
図5(a)は、移動体2が自動車である場合の移動の様子を示す模式図である。図5(b)は、移動領域A1〜Z5と外来波の干渉領域との関係を示す模式図である。
先ず、図5(a)について説明する。図5(a)では、移動体2は自動車であり、この場合の移動経路は、列車と異なり線ではなく面となる。自動車V1〜V4が、移動経路M1を移動している。移動経路M1は、経緯度の各方向に沿って、所定の間隔で分割した移動領域A1〜Z5に区分されている。移動領域A1〜A4、B1〜B4及びC1〜C4には、基地局3で利用可能な周波数チャネルCH52と干渉する外来波W5の電波が到来しており、移動領域X3〜X5、Y3〜Y5及びZ3〜Z5には、基地局3で利用可能な周波数チャネルCH100と干渉する外来波W6の電波が到来しているものとする。
移動領域C2に位置する自動車V1の基地局3は、周波数チャネルCH52を使用しており、干渉する外来波W5を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。同様にして、移動領域A4に位置する自動車V2の基地局3は、周波数チャネルCH52を使用しており、干渉する外来波W5を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。また、移動領域X3に位置する自動車V3の基地局3は、周波数チャネルCH100を使用しており、干渉する外来波W6を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。同様にして、移動領域Z5に位置する自動車V4の基地局3は、周波数チャネルCH100を使用しており、干渉する外来波W6を検出すると、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。
図4(a)と同様に、これらのチャネル要求通知には、上述のチャネル干渉情報と基地局3を識別する基地局識別子とが含まれる。
次に、図5(b)を説明する。ここでは、移動領域A1〜Z5と、自動車V1〜V4の基地局3が検出した外来波W5及びW6の干渉領域との関係を示している。図4(b)と同様に、各移動領域で外来波を検出すると、基地局3は検出した地点の情報を通知するが、チャネル選択装置1では、外来波を検出した地点を含む移動領域を、当該外来波の干渉領域として記録する。また、図4(b)と同様に、1つの移動領域に異なる外来波の干渉領域を対応させて記録することも可能である。
尚、図4(a)及び(b)、並びに図5(a)及び(b)において、移動体2の位置と移動領域との対応付けが行えるのであれば、移動領域を区分する間隔は等間隔でなくとも良い。また、図5(a)では移動領域を格子状としたが、他の形状によって移動経路を区分しても良い。例えば外来波の到来する範囲に基づいて移動領域の形状を各々異なるように決めることも可能である。また、図5(a)及び(b)の移動体2は自動車を例としたが、移動経路が面となる他の移動体であっても良い。
図6は、サービス運用中の基地局3が、無線通信に使用している周波数チャネルと干渉する外来波を検出したときの動作を示すフローチャート図である。基地局3は、サービス運用中は定期的に図6のフローチャートの処理を実行する。
処理S60では、基地局制御部10は、受信部12を制御して、使用中の周波数チャネルと干渉する外来波の検出を行う。その後、処理S61に進む。
処理S61では、処理S60で外来波を検出したかどうかを判定する。検出したならば処理S62に進む。検出しなかったならば処理S60に戻る。
処理S62では、基地局制御部10は、外来波を妨害しないように、送信部11を制御して、無線通信の電波の送出を停止する。その後、処理S63に進む。
処理S63では、基地局制御部10は、チャネル選択装置1に対し、チャネル要求通知を送信する。その後、処理S64に進む。
処理S64では、基地局制御部10は、チャネル選択装置1から、チャネル設定通知を受信する。その後、処理S65に進む。
処理S65では、基地局制御部10は、チャネル設定通知で通知された周波数チャネルを送信部11及び受信部12に設定する。その後、処理56に進む。
処理S66では、基地局制御部10は、受信部12を制御して、設定した周波数チャネルと干渉する外来波の検出を行う。その後、処理S67に進む。
処理S67では、処理S66で外来波を検出したかどうかを判定する。検出したならば処理S63に進む。検出しなかったならば処理S68に進む。
処理S68では、基地局制御部10は、処理S66を最初に行ってから1分が経過したかどうかを判定する。経過したならば処理S69に進む。経過していなければ処理S66に戻る。
処理S69では、基地局制御部10は、送信部11を制御して、無線通信の電波の送出を開始する。その後、処理を終了する。
図6では、基地局3が無線通信に使用する周波数チャネルの干渉に関する情報をチャネル選択装置1に対し通知しているが、基地局3がその他の利用可能な周波数チャネルの干渉に関する情報を収集し、適切なタイミングでチャネル選択装置1に対し通知しても良い。
図7は、チャネル選択装置1が記録している、各種テーブルの構造を示すデータ構造図である。各種テーブルとは、移動領域対応テーブル71、干渉チャネル対応テーブル72及び利用チャネルテーブル73であり、チャネル選択装置1のチャネル選択記録部8に記録される。
移動領域対応テーブル71は、移動体2の移動体位置情報と、移動体2の移動経路を区分した移動領域とを対応付けたテーブルである。チャネル選択制御部7は、移動領域対応テーブル71を参照することで、受信したチャネル要求通知70に含まれる移動体位置情報が示す地点と対応する移動領域を選択する。
干渉チャネル対応テーブル72は、受信したチャネル要求通知70のチャネル干渉情報を登録したテーブルであり、干渉チャネル、干渉領域及び干渉日時の情報で構成される。干渉領域には、チャネル選択制御部7が、移動領域移動領域対応テーブル71を参照して選択した、移動体位置情報と対応する移動領域が反映される。
利用チャネルテーブル73は、基地局3が無線端末5との無線通信に利用可能な周波数チャネルを羅列した情報である。
チャネル設定通知74は、チャネル要求通知70を送信した基地局3に対し送信する周波数チャネルである。チャネル設定通知74の周波数チャネルは、チャネル選択制御部7が、干渉チャネル対応テーブル72及び利用チャネルテーブル73を参照して選択する。周波数チャネルを選択する詳細については、後の図9で説明する。
図8は、チャネル選択装置1が、受信したチャネル要求通知からチャネル干渉情報を取得し、干渉チャネル対応テーブル72に登録する処理を示すフローチャート図である。
処理S80では、チャネル選択制御部7は、基地局3から受信したチャネル要求通知からチャネル干渉情報を取得する。その後、処理S81に進む。
処理S81では、チャネル選択制御部7は、移動領域対応テーブル71を参照して、取得した移動体位置情報と対応する移動領域を選択する。その後、処理S82に進む。
処理S82では、チャネル選択制御部7は、選択した移動領域が既に干渉チャネル対応テーブル72の干渉領域に登録済みかどうかを確認する。その後、処理S83に進む。
処理S83では、処理S82で確認した結果を判断して、既に登録済みであれば処理S84に進む。未だ登録されていなければ処理S87に進む。
処理S84では、チャネル選択制御部7は、処理S82で登録済みを確認した干渉チャネル対応テーブル72の干渉領域と対応する干渉チャネルにおいて、取得した周波数チャネルが既に登録済みかどうかを確認する。その後、処理S85に進む。
処理S85では、処理S84で確認した結果を判断して、既に登録済みであれば処理S86に進む。未だ登録されていなければ処理S87に進む。
処理S86では、チャネル選択制御部7は、処理S82及び処理S84で登録済みを確認した干渉チャネル対応テーブル72の干渉領域及び干渉チャネルと対応する干渉日時を、取得した日時情報で更新する。その後、処理を終了する。
処理S87では、チャネル選択制御部7は、取得した周波数チャネル、処理S81で選択した移動領域及び取得した日時情報を、干渉チャネル対応テーブル72に登録する。その後、処理を終了する。
ここで、干渉チャネル対応テーブル72に、既に利用されていないレーダー波等の情報が残ってしまうと、本来は使用しても影響のない周波数チャネルを選択できなくなる可能性がある。そのため、既に利用されていないレーダー波等の情報が残ることを避けるため、チャネル選択制御部7が、所定条件の下で、干渉日時の最も古い情報を選択し、当該情報が所定期間を超えて記録されていれば、適切なタイミングで当該情報を削除しても良い。所定条件としては、例えば定期的なタイミングやサービス運用者からの入力操作等が考えられる。
図9は、チャネル選択装置1が、チャネル要求通知を送信した基地局3に対し、周波数チャネルを選択し通知する処理を示すフローチャート図である。
処理S90では、チャネル選択制御部7は、移動領域対応テーブル71を参照して、チャネル要求通知から取得した移動体位置情報と対応する移動領域を選択し、干渉チャネル対応テーブル72に登録された干渉領域から、選択した移動領域と等しいものを全て選択する。その後、処理S91に進む。
処理S91では、チャネル選択制御部7は、利用チャネルテーブル73から、処理S90で選択した干渉領域と対応する干渉チャネルを除いた周波数チャネルを選択する。このとき、複数の基地局3から同時にチャネル要求通知を受信することを考慮して、前回選択した周波数チャネルとは干渉しない周波数チャネルを選択することとする。その後、処理S92に進む。
処理S92では、処理S91において、1つでも周波数チャネルが選択されるならば処理S93に進む。1つも周波数チャネルが選択されないならば処理S94に進む。
処理S93では、チャネル選択制御部7は、チャネル要求通知を送信した基地局3に対し、選択した周波数チャネルを含むチャネル設定通知を送信する。その後、処理を終了する。
処理S94では、チャネル選択制御部7は、処理S90で選択した、干渉チャネル対応テーブル72の干渉領域と対応する干渉日時のうち、最も古いものを選択する。このとき選択した干渉日時と対応する干渉チャネルを、基地局3に通知する周波数チャネルに選択する。チャネル要求通知を送信した基地局3に対し、選択した周波数チャネルを含むチャネル設定通知を送信する。その後、処理を終了する。
更に、図9での周波数チャネルの選択処理において、チャネル選択制御部7は、移動体2がいる移動領域の近傍の移動領域を、この先に移動する可能性が高い干渉領域と判断して、当該干渉領域と対応する周波数チャネルをさらに除外したり、近傍の基地局3が互いに干渉を起こさないように、選択済みの周波数チャネルをさらに除外したりして、移動体2の移動に伴って基地局3が干渉する可能性の低い周波数チャネルを選択することも可能である。
このように選択するために、チャネル選択装置1は、図7の選択済みチャネルテーブル75を作成しておき、処理S93又は処理S94において、周波数チャネルを選択して基地局3に対しチャネル設定通知を送信した後に、通知した周波数チャネルと、当該周波数チャネルと対応する干渉領域と、通知した日時である通知日時とを、選択済みチャネルテーブル75に登録しても良い。チャネル選択制御部7は、干渉チャネル対応テーブル72又は利用チャネルテーブル73から、周波数チャネルを選択する際に、選択済みチャネルテーブル75を参照することで、近傍の移動領域や近い日時において既に選択済みの周波数チャネルを避けることが可能となる。
ここでの選択済みチャネルテーブル75は、所定期間の経過によって、選択済みチャネルテーブル75に登録された周波数チャネルを再び選択できるように、チャネル選択制御部7が、所定条件の下で、通知日時が最も古い情報を選択し、所定期間を超えて記録されていれば、適切なタイミングで当該情報を削除しても良い。所定条件については、上述した干渉チャネル対応テーブル72での情報の削除と同様である。
また、チャネル選択制御部7は、基地局3に対し、連続した複数の周波数チャネルを選択し通知しても良い。連続した複数の周波数チャネルを通知することで、基地局3は例えばチャネルボンディングとして使用することができる。
実施の形態1によれば、複数の基地局3とチャネル選択装置1とを有する無線通信システムにおいて、チャネル選択装置1が、移動体2に搭載される基地局3から受信したチャネル干渉情報に含まれる、外来波と干渉した周波数チャネルとそのときの移動体2の位置を示す移動領域との対応を記録するとともに、基地局3からチャネル干渉情報を受信したときに、移動体2の位置に基づいて干渉しない周波数チャネルを選択して通知することが可能となる。その結果として、基地局3に対し、干渉する外来波の検出と周波数チャネルの切替えとの繰り返しによって、通信不能の状態に陥ることのない周波数チャネルを設定できる効果が得られる。ここでの外来波とは、レーダー波や近傍の基地局3の電波等、基地局3が使用する電波と干渉を起こすものを指す。
また、実施の形態1によれば、チャネル選択装置1は、干渉チャネル対応テーブル72から、干渉日時が最も古く、所定期間を超えて記録されている情報を選択して削除することが可能となる。その結果として、既に干渉した外来波は利用されておらず、本来は選択しても影響のない周波数チャネルを避けて選択することを抑止する効果が得られる。
また、実施の形態1によれば、チャネル選択装置1は、基地局3に通知した周波数チャネルと、当該周波数チャネルと対応する干渉領域と、通知した日時とを、選択済みチャネルテーブル75に記録して、基地局3に対し周波数チャネルを選択するときに、選択済みチャネルテーブル75を参照し、通知した周波数チャネルをさらに除外することが可能となる。その結果として、チャネル選択装置1は、基地局3に対し、近傍の移動領域や近い日時において既に選択済みの周波数チャネルを選択してしまい、周波数チャネルを通知された基地局3が互いに干渉してしまうことを抑止する効果が得られる。
また、実施の形態1によれば、チャネル選択装置1は、基地局3に対し、連続した複数の周波数チャネルを選択して通知することができる。その結果として、基地局3は、連続した複数の周波数チャネルを使用してチャネルボンディングによる無線通信を行える効果が得られる。
また、実施の形態1によれば、従来技術のように基地局3の側で使用する周波数チャネルの選択を行わずに、チャネル選択装置1の側で各基地局3の周波数チャネルの選択を行うため、システムで管理される各種テーブルの情報や制御プログラム等の更新作業を、複数の移動体2の基地局3に対して個別に行うことなく、チャネル選択装置1に対してまとめて行うことが可能となる。その結果として、システムの更新に要するコストと時間を少なくできる効果が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1は、サービス運用中の基地局3が、使用している周波数チャネルと干渉する外来波を検出することで、チャネル選択装置1に対し、新たな周波数チャネルを要求するチャネル要求通知を送信した。実施の形態2では、基地局3は運用停止状態から起動して運用状態に遷移した後に、チャネル選択装置1に対し、使用する周波数チャネルを要求するチャネル要求通知の送信を行う。
図10は、実施の形態2において、起動した基地局3が、使用する周波数チャネルを、チャネル選択装置1に対し要求する処理を示すフローチャート図である。
処理S100では、基地局制御部10は、チャネル選択装置1に対し、使用する周波数チャネルを要求する情報を送信する。このときの情報は、基地局3を搭載した移動体2の移動体位置情報であり、チャネル干渉情報のうち周波数チャネルと日時情報とを含まず移動体位置情報のみを含むチャネル要求通知として送信しても良い。チャネル選択装置1は、周波数チャネル及び日時情報を伴わない移動体位置情報を受信すると、干渉チャネル対応テーブル72への登録を行うことなく、移動体位置情報に基づいて外来波と干渉を起こさない周波数チャネルを選択し通知する。その後、処理S101に進む。
処理S101では、基地局制御部10は、チャネル選択装置1からチャネル設定通知を受信する。その後、処理S102に進む。
処理S102では、基地局制御部10は、チャネル設定通知に含まれる周波数チャネルを、送信部11及び受信部12に設定する。その後、処理S103に進む。
処理S103では、基地局制御部10は、受信部12を制御して、設定した周波数チャネルと干渉する外来波の検出を行う。その後、処理S104に進む。
処理S104では、処理S103で外来波を検出したかどうかを判定する。検出したならば処理S105に進む。検出しなかったならば処理S106に進む。
処理S105では、基地局制御部10は、チャネル選択装置1に対し、チャネル要求通知を送信する。このときのチャネル要求通知は、図6の処理S63と同様に、チャネル干渉情報である周波数チャネル、移動体位置情報及び日時情報を含む。その後、処理S101に戻る。
処理S106では、基地局制御部10は、処理S103を最初に行ってから1分が経過したかどうかを判定する。経過したならば処理S107に進む。経過していなければ処理S103に戻る。
処理S107では、基地局制御部10は、送信部11を制御して、無線通信の電波の送出を開始する。その後、処理を終了する。
実施の形態2によれば、起動した基地局3に対し、移動体2の位置に基づいて干渉しない周波数チャネルを選択して通知することが可能となる。その結果として、基地局3が、運用の開始時において、干渉する外来波の検出と周波数チャネルの切替えとの繰り返しによって、通信不能の状態に陥ることのない周波数チャネルを設定できる効果が得られる。
実施の形態3.
実施の形態1は、サービス運用中の基地局3が、使用している周波数チャネルと干渉する外来波を検出することで、チャネル選択装置1に対し、新たな周波数チャネルを要求するチャネル要求通知を送信した。実施の形態3では、サービス運用中の基地局3が、無線端末5との無線通信への影響が小さく、周波数チャネルを切替えるのに適した位置において、チャネル選択装置1に対し、チャネル要求通知を送信する。
図11(a)は、実施の形態3における、基地局3の構成を示すブロック図である。基地局3は、さらに切替位置記憶部19を備える。切替位置記憶部19は、例えば不揮発性メモリ等の記憶媒体である。
図11(b)は、基地局3の切替位置記憶部19に記憶されたチャネル切替位置テーブル110のデータ構造図である。チャネル切替位置テーブル110は、基地局3が周波数チャネルを切替えるのに適した切替位置情報を記憶している。切替位置情報は、例えば移動体2が列車であれば停車駅の位置情報を示し、自動車であれば駐車場やサービスエリア等の位置情報を示す。これらの地点では、車両への乗り降りが見込まれるため、一時的に無線端末5との無線通信が途絶えてもサービス運用への影響は小さくて済む。
基地局制御部10は、所定条件の下で、図3の車上装置15の位置情報通知部17から移動体位置情報を取得し、チャネル切替位置テーブル110に記憶した切替位置情報と合致するかどうかを判断する。このとき、切替位置情報に所定許容範囲を設けて、移動体位置情報がこの所定許容範囲内に含まれるかどうかを判断しても良い。また、ここでの所定条件は、定期的なタイミングや、位置情報通知部17が移動体2の停止を検知して基地局3に通知するタイミング等が挙げられる。
そして、基地局制御部10は、移動体位置情報と切替位置情報とが合致すると判断すると、チャネル選択装置1に対し、移動体位置情報又はチャネル干渉情報のうち移動体位置情報のみを含むチャネル要求通知を送信する。チャネル選択装置1は、周波数チャネル及び日時情報を伴わない移動体位置情報を受信すると、干渉チャネル対応テーブル72への登録を行うことなく、移動体位置情報に基づいて外来波と干渉を起こさない周波数チャネルを選択し通知する。
上述の例では、基地局3は、周波数チャネルを切替えるのに位置情報を利用したが、位置情報に限らず、日時情報等に基づいて周波数チャネルを切替える状況を判断して、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信しても良い。
実施の形態3によれば、サービス運用中の基地局3が、周波数チャネルの切替えに適した位置にいることを判断して、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信することが可能となる。その結果として、サービス運用中の基地局3が、干渉する外来波を検出する前に、サービス運用への影響が小さいタイミングを見計らって外来波と干渉を起こさない周波数チャネルに切替えられる効果が得られる。
実施の形態4.
実施の形態2及び3は、各基地局3が、運用開始時や周波数チャネルの切替えに適する時に、チャネル選択装置1に対し、個別に周波数チャネルの要求を行うものである。実施の形態4では、2以上の基地局3が基地局群120を構成し、基地局群120の各基地局3が連動して、チャネル選択装置1に対し、周波数チャネルの要求を行う。
図12(a)は、実施の形態4における、基地局群120を示す模式図である。基地局群120は、2以上の基地局3で構成され、そのうちの1つを代表基地局121とする。基地局群120を構成する基地局3とその代表基地局121は、システムで予め決められる。基地局群120の各基地局3は、互いに通信が可能とする。
基地局群120を構成する基地局3は、所定情報や所定条件を共有するものであり、例えば移動体2に複数の基地局3を搭載した無線通信システムであれば、各基地局3は移動体2の移動体位置情報を共有した基地局群120を構成することができる。
図12(b)は、チャネル選択装置1が記録する全チャネル選択テーブル122を示すデータ構造図である。全チャネル選択テーブル122は、各基地局群120の各基地局3に対して選択した周波数チャネルを記録したテーブルである。全チャネル選択テーブル122の構造は、システムで予め決められており、代表基地局121を識別することで、基地局群120を特定することができる。
チャネル選択制御部7は、実施の形態1の図9に示す処理の要領で、各基地局3の周波数チャネルを選択する。このとき、各基地局3の周波数チャネルは互いに干渉しないように選択する。
また、全チャネル選択テーブル122は、各基地局3に対し、複数の選択候補を導出して記録できる構造としても良い。図12(b)では、2つの周波数チャネルの選択候補を記録する構造としており、例えば無線通信に1周波数チャネルを使用する運用と、チャネルボンディングのように無線通信に複数の周波数チャネルを使用する運用とを分けて記録しておき、各基地局3は、運用に応じていずれかを選択できるようにする。
図13は、運用開始に伴い、代表基地局121が、チャネル選択装置1に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。
処理S1300では、基地局群120の各基地局3は、運用開始に伴い一斉に起動する。例えば移動体2が列車であれば、列車の運行開始に伴い、列車に搭載した各基地局3に一斉に電力供給を行う場合に相当する。
処理S1301では、代表基地局121は、処理S1302によって、起動して運用状態となり周波数チャネルを設定するタイミングであることを検出する。代表基地局121は、処理S1302の後、同じ基地局群120に含まれる他の各基地局3に対し、チャネル切替確認(起動完了)を送信する。
処理S1303では、代表基地局121以外の各基地局3は、自局が起動して運用状態となったことを確認し、代表基地局121に対し、チャネル切替要求(起動完了)を送信する。代表基地局121は、他の各基地局3からチャネル切替要求(起動完了)を受信すると、処理S1304によって、他の各基地局3も同様に起動して運用状態となったために周波数チャネルの設定が必要であると判断し、各基地局3に対しチャネル切替応答(了解)を送信する。
処理S1305では、代表基地局121は、チャネル選択装置1に対し、自局を含む基地局群120の各基地局3が使用する周波数チャネルを要求する、全チャネル要求通知を送信する。このときの全チャネル要求通知は、代表基地局121を識別する代表基地局識別子及び移動体位置情報を含む。チャネル選択装置1は、全チャネル要求通知を受信すると、処理S1306によって、取得した代表基地局識別子に基づいて、全チャネル選択テーブル122から代表基地局121を識別し基地局群120を特定する。次に、特定した基地局群120の各基地局3に対し、取得した移動体位置情報に基づいて、周波数チャネルを選択する。チャネル選択装置1は、処理S1306の後、特定した基地局群120の各基地局3に対し、選択した周波数チャネルを含むチャネル設定通知を送信する。
図14は、周波数チャネルの切替えに適した位置において、代表基地局121が、チャネル選択装置1に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。
処理S1400では、代表基地局121は、実施の形態3と同じ要領で、周波数チャネルの切替えを行うのに適した位置にいることを判断する。
処理S1401では、代表基地局121は、処理S1402によって、周波数チャネルを切替えるタイミングであることを検出する。代表基地局121は、処理S1402の後、同じ基地局群120に含まれる他の各基地局3に対し、チャネル切替確認(切替位置)を送信する。
処理S1403では、代表基地局121からチャネル切替確認(切替位置)を受信した各基地局3は、代表基地局121に対し、チャネル切替要求(切替位置)を送信する。代表基地局121は、他の各基地局3からチャネル切替要求(切替位置)を受信すると、処理S1404によって、他の各基地局3も同様に周波数チャネルを切替えるタイミングであると判断し、各基地局3に対しチャネル切替応答(了解)を送信する。
処理S1405は、図13の処理S1305と同様である。
図15は、代表基地局121のみ運用開始となり、チャネル選択装置1に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。
処理S1500では、代表基地局121は、運用開始に伴い起動する。
処理S1501は、図13の処理S1301と同様である。
処理S1503では、代表基地局121からチャネル切替確認(起動完了)を受信した各基地局3は、自局は継続して運用状態にあることを確認し、代表基地局121に対し、チャネル切替要求(無動作)を送信する。代表基地局121は、他の各基地局3からチャネル切替要求(無動作)を受信すると、処理S1504によって、他の各基地局3は継続して運用状態であり周波数チャネルの設定は必要ないと判断し、各基地局3に対しチャネル切替応答(了解)を送信する。
処理S1505では、代表基地局121は、実施の形態2と同じ要領で、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。チャネル選択装置1は、チャネル要求通知を受信すると、実施の形態2と同じ要領で、処理S1506によって、取得した移動体位置情報に基づいて、周波数チャネルを選択する。チャネル選択装置1は、処理S1506の後、代表基地局121に対し、選択した周波数チャネルを含むチャネル設定通知を送信する。
図16は、代表基地局121以外の基地局3が運用開始となり、チャネル選択装置1に対し周波数チャネルを要求する処理を示すシーケンス図である。
処理S1600では、代表基地局121以外の基地局3は、運用開始に伴い起動する。
処理S1601では、起動した基地局3は、代表基地局121に対し、チャネル切替要求(起動完了)を送信する。代表基地局121は、他の基地局3からチャネル切替要求(起動完了)を受信すると、処理S1602によって、自局は継続して運用状態であり周波数チャネルの設定は必要ないと判断し、チャネル切替要求(起動完了)を送信した基地局3に対しチャネル切替応答(拒否)を送信する。
処理S1603では、起動した基地局3は、実施の形態2と同じ要領で、チャネル選択装置1に対しチャネル要求通知を送信する。チャネル選択装置1は、チャネル要求通知を受信すると、実施の形態2と同じ要領で、処理S1604によって、取得した移動体位置情報に基づいて、周波数チャネルを選択する。チャネル選択装置1は、処理S1604の後、チャネル要求通知を送信した基地局3に対し、選択した周波数チャネルを含むチャネル設定通知を送信する。
尚、基地局群120の各基地局3は、使用している周波数チャネルと干渉する外来波を検出した場合は、実施の形態1と同じ要領で、チャネル選択装置1に対し個別にチャネル要求通知を送信する。チャネル選択装置1は、チャネル要求通知を受信すると、実施の形態1と同じ要領で、干渉チャネル対応テーブル72及び利用チャネルテーブル73から周波数チャネルを選択し、チャネル要求通知を送信した基地局3に対しチャネル設定通知を送信する。
実施の形態4によれば、運用開始によって基地局群120の各基地局3が一斉に起動する場合や、基地局群120の各基地局3が周波数チャネルを切替えるのに適した位置にある場合に、基地局群120の代表基地局121が代表して、チャネル選択装置1に対し、基地局群120の各基地局3が使用する周波数チャネルを要求することが可能となる。その結果として、基地局群120の各基地局3が、チャネル選択装置1に対し、一斉にチャネル要求通知を送信することにより、システムの通信トラフィックの増大や、チャネル選択装置1での処理の輻輳を抑止する効果が得られる。
また、実施の形態4によれば、チャネル選択装置1が、基地局3に対し、周波数チャネルの複数の選択候補を導出して、基地局3が使用する周波数チャネルの候補を選択できる。その結果として、基地局3は、サービス運用に応じた周波数チャネルの設定を行える効果が得られる。
実施の形態5.
実施の形態3は、周波数チャネルの切替えに適した時に、基地局3の側からチャネル選択装置1に対し、周波数チャネルの要求を行うものである。実施の形態5では、チャネル選択装置1の側から基地局3に対し、周波数チャネルを切替える通知を行う。
図17は、実施の形態5における、チャネル選択装置1の構成を示すブロック図である。チャネル選択装置1は、チャネル選択制御部7、チャネル選択記録部8及びチャネル選択通信部9に加えて、切替位置記憶部20及び移動体情報管理部21を備える。
切替位置記憶部20は、図11(b)のチャネル切替位置テーブル110を記憶している。
移動体情報管理部21は、各移動体2の移動体位置情報と日時情報とを対応付けた移動体管理データを記憶し管理する機能部である。移動体管理データは、システムで予め生成されている。移動体管理データは、例えば移動体2が列車であれば、運行ダイヤ情報に相当する。尚、移動体情報管理部21が、チャネル選択装置1を扱う無線通信システムとは別の列車運行システムにある場合に、チャネル選択装置1は、基幹ネットワーク4を介して列車運行システムにある移動体情報管理部21と接続しても良い。
チャネル選択制御部7は、所定条件の下で、移動体情報管理部21から移動体管理データを取得しながら、各基地局3が周波数チャネルを切替えるのに適した位置にいるかどうかを判断する。そして、周波数チャネルの切替えに適した位置にいる基地局3に対して、外来波と干渉しない周波数チャネルを選択し、チャネル設定通知を送信する。所定条件としては、例えば定期的なタイミングやサービス運用者の入力操作等が考えられる。
尚、チャネル選択制御部7は、基地局3から所定条件の下で移動体位置情報を取得し、チャネル切替位置テーブル110に記憶した切替位置情報と合致する基地局3の周波数チャネルを選択してチャネル設定通知を送信しても良い。所定条件としては、例えば定期的なタイミングや、無線通信システムの通信トラフィック等が考えられる。
また、図17のように、チャネル選択装置1に直接又は基幹ネットワーク4を介して接続する外部入力部22を設け、サービス運用者の入力操作を受け付けても良い。外部入力部22は、チャネル選択制御部7の処理の一部を、サービス運用者が代わりに実行することを可能とする。このときのサービス運用者が実行する処理としては、例えば基地局3が使用する周波数チャネルの選択とチャネル設定通知の送信、その他には、干渉チャネル対応テーブル72に残った不要な情報の削除等が挙げられる。このようにすることで、サービス運用者は、試験的に基地局3の周波数チャネルを設定したり、干渉チャネル対応テーブル72の不要な情報を即時に削除したりすることができる。
実施の形態5によれば、チャネル選択装置1が、移動体2の位置と日時とを対応付けた移動体管理データを取得して、基地局3に対し周波数チャネルの選択と通知とを行うことが可能となる。その結果として、各基地局3の位置と時間とを一元管理して、時間の経過に伴って各基地局3に外来波と干渉しない周波数チャネルを予め選択し、適切なタイミングで通知できる効果が得られる。
また、実施の形態5によれば、チャネル選択装置1が、基地局3から移動体位置情報を取得し、チャネル切替位置テーブル110の切替位置情報に基づいて、当該基地局3が周波数チャネルを切替えるのに適した位置にいると判断すると、当該基地局3に対し周波数チャネルの選択と通知とを行うことが可能となる。その結果として、移動体情報管理部21を利用できない状況であっても、チャネル選択装置1の方から、基地局3のサービス運用への影響が小さいタイミングを見計らって、外来波と干渉を起こさない周波数チャネルを通知できる効果が得られる。
1 チャネル選択装置
2 移動体
3 基地局
4 基幹ネットワーク
5 無線端末
6 外部ネットワーク
7 チャネル選択制御部
8 チャネル選択記録部
9 チャネル選択通信部
10 基地局制御部
11 送信部
12 受信部
13 送信アンテナ
14 受信アンテナ
15 車上装置
16 車上通信部
17 位置情報通知部
18 日時情報通知部
19、20 切替位置記憶部
21 移動体情報管理部
22 外部入力部

Claims (15)

  1. 移動体に搭載され、周波数チャネルを切替えて無線通信する複数の基地局と、前記基地局と通信し、前記基地局が無線通信に使用する前記周波数チャネルを選択するチャネル選択装置と、を備える無線通信システムであって、
    前記移動体の位置を示す移動体位置情報を前記基地局に通知する位置情報通知手段をさらに有し、
    前記基地局は、
    前記周波数チャネルと干渉する外来波を検出する干渉検出手段と、
    前記干渉検出手段によって干渉する前記外来波が検出された前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を含むチャネル干渉情報を、前記チャネル選択装置に対し送信するチャネル干渉通知手段と、を有し、
    前記チャネル選択装置は、
    前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルを羅列した情報である利用チャネル情報と、前記移動体の移動可能な領域を分割した移動領域と前記移動体位置情報とを対応付けた移動領域対応情報と、前記チャネル干渉情報の前記周波数チャネルと前記移動領域とを対応付けた干渉チャネル対応情報と、を記録するチャネル選択記録部と、
    前記チャネル干渉情報を受信すると、前記移動領域対応情報に基づいて前記移動領域を導出し、前記チャネル干渉情報の前記周波数チャネル及び導出した前記移動領域に基づいて前記干渉チャネル対応情報を更新し、前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択し、前記チャネル干渉情報を送信した前記基地局に対し選択した前記周波数チャネルを通知する、チャネル選択制御部と、
    を備える、ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記基地局は、
    前記移動体位置情報を含むチャネル要求情報を前記チャネル選択装置に対し送信するチャネル要求手段をさらに有し、
    前記チャネル選択制御部は、
    前記チャネル要求情報を受信すると、前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、前記移動領域対応情報に基づいて導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択し、前記チャネル要求情報を送信した前記基地局に対し選択した前記周波数チャネルを通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記基地局は、
    前記移動体の移動可能な領域のうち、予め定められた所定領域を記憶する領域記憶手段と、
    前記位置情報通知手段によって取得した前記移動体位置情報に基づいて、前記移動体が前記所定領域内にあるかどうかを判断する領域判断手段と、
    をさらに有し、
    前記チャネル要求手段は、
    前記移動体が前記所定領域内にあるときに、前記チャネル要求情報を前記チャネル選択装置に対し送信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記基地局は、
    代表基地局と、前記代表基地局を除く1以上の前記基地局と、からなる基地局群を構成し、
    前記代表基地局は、
    前記移動体位置情報を含む全チャネル要求情報を前記チャネル選択装置に対し送信する全チャネル要求手段を有し、
    前記チャネル選択制御部は、
    前記基地局群と前記代表基地局とを対応付けて管理する基地局群管理手段と、
    前記代表基地局から前記全チャネル要求情報を受信すると、前記基地局群管理手段によって前記基地局群を特定し、特定した前記基地局群の各々の前記基地局に対し、前記周波数チャネルの選択と通知とを行う、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線通信システムは、
    前記移動体位置情報と日時とを対応付けた移動体管理情報を取得する移動体情報取得手段をさらに有し、
    前記チャネル選択制御部は、
    前記移動体情報取得手段によって取得した前記移動体管理情報に基づいて、前記基地局に対し前記周波数チャネルの選択と通知とを行う、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 前記チャネル選択制御部は、前記基地局に対し前記周波数チャネルの複数の選択候補を導出し、
    前記基地局は、前記複数の選択候補から使用する前記周波数チャネルを選択する、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 移動体に搭載される複数の基地局と通信し、前記基地局が無線通信に使用する周波数チャネルを選択するチャネル選択装置であって、
    前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルを羅列した情報である利用チャネル情報と、前記移動体の移動可能な領域を分割した移動領域と前記移動体の位置を示す移動体位置情報とを対応付けた移動領域対応情報と、外来波と干渉する前記周波数チャネルと前記移動領域とを対応付けた干渉チャネル対応情報と、を記録するチャネル選択記録部と、
    前記基地局から前記外来波が検出された前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を含むチャネル干渉情報を受信すると、前記移動領域対応情報に基づいて前記移動領域を導出し、前記チャネル干渉情報の前記周波数チャネル及び導出した前記移動領域に基づいて前記干渉チャネル対応情報を更新し、前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択し、前記チャネル干渉情報を送信した前記基地局に対し選択した前記周波数チャネルを通知する、チャネル選択制御部と、
    を備える、ことを特徴とするチャネル選択装置。
  8. 前記チャネル干渉情報は、干渉する前記外来波を前記基地局が検出した日時を示す干渉日時をさらに含み、
    前記チャネル選択記録部は、
    前記干渉日時をさらに対応付けた前記干渉チャネル対応情報を記録し、
    前記チャネル選択制御部は、
    前記干渉日時をさらに対応付けて更新した前記干渉チャネル対応情報から、前記干渉日時が最も古く、所定期間を超えて記録された前記周波数チャネルを削除する、
    ことを特徴とする請求項7に記載のチャネル選択装置。
  9. 前記チャネル選択記録部は、
    前記基地局に通知した前記周波数チャネル、前記周波数チャネルと対応する前記移動領域及び前記基地局に通知した日時を示す通知日時を含む選択済みチャネル情報をさらに記録し、
    前記チャネル選択制御部は、
    前記基地局に対し、前記選択済みチャネル情報の前記周波数チャネルをさらに除外して、前記周波数チャネルを選択する、
    ことを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載のチャネル選択装置。
  10. 前記チャネル選択制御部は、
    前記基地局に対し連続した複数の前記周波数チャネルを選択する、
    ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のチャネル選択装置。
  11. チャネル選択装置と通信し、前記チャネル選択装置から通知される周波数チャネルを設定して無線通信に使用する、移動体に搭載される基地局であって、
    前記移動体の位置を示す移動体位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    使用する前記周波数チャネルが干渉する外来波を検出する干渉検出手段と、
    前記干渉検出手段によって前記外来波が検出された前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を含むチャネル干渉情報を、前記チャネル選択装置に対し送信するチャネル干渉通知手段と、
    前記チャネル選択装置から通知された前記周波数チャネルを設定するチャネル設定手段と、
    を有し、
    前記チャネル選択装置から通知された前記周波数チャネルは、
    前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルから、
    前記移動体の位置を含む所定の領域に位置する基地局から前記チャネル選択装置に対して送信される前記チャネル干渉情報に含まれる前記周波数チャネルを除外したものである、
    ことを特徴とする基地局。
  12. 代表基地局と、前記代表基地局を除く1以上の前記基地局と、からなる基地局群を構成し、
    前記代表基地局は、
    前記移動体位置情報を含む全チャネル要求情報を前記チャネル選択装置に対し送信する全チャネル要求手段と、
    前記基地局群の各々の前記基地局が一斉に起動したかどうかを判断する一斉起動判断手段と、を有し、
    前記全チャネル要求手段は、
    前記基地局群の各々の前記基地局が一斉に起動したときに、前記全チャネル要求情報を前記チャネル選択装置に対し送信する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の基地局。
  13. 前記代表基地局は、
    前記移動体の移動可能な領域のうち、予め定められた所定領域を記憶する領域記憶手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得した前記移動体位置情報に基づいて、前記移動体が前記所定領域内にあるかどうかを判断する領域判断手段と、
    をさらに有し、
    前記全チャネル要求手段は、
    前記移動体が前記所定領域内にあるときに、前記全チャネル要求情報を前記チャネル選択装置に対し送信する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の基地局。
  14. 移動体に搭載される、複数の基地局が無線通信に使用する周波数チャネルを選択するチャネル選択方法であって、
    前記基地局が前記無線通信に利用可能な前記周波数チャネルを羅列した情報である利用チャネル情報と、前記移動体の移動可能な領域を分割した移動領域と前記移動体の位置を示す移動体位置情報とを対応付けた移動領域対応情報とを、予め記憶する事前記憶工程と、
    前記基地局が前記無線通信に使用している前記周波数チャネルと干渉する外来波を検出したときの、前記周波数チャネル及び前記移動体位置情報を取得するチャネル干渉情報取得工程と、
    前記移動領域対応情報に基づいて、前記チャネル干渉情報取得工程で取得した前記移動体位置情報から前記移動領域を導出する移動領域導出工程と、
    前記チャネル干渉情報取得工程で取得した前記周波数チャネルと、前記移動領域導出工程で導出した前記移動領域とを対応付けた干渉チャネル対応情報を記録する干渉チャネル記録工程と、
    前記利用チャネル情報の前記周波数チャネルから、導出した前記移動領域と対応する前記干渉チャネル対応情報の前記周波数チャネルを除外したものを選択するチャネル選択工程と、を有する、
    ことを特徴とするチャネル選択方法。
  15. 前記事前記憶工程では、前記移動体の移動可能な領域のうち、予め定められた所定領域をさらに記憶し、
    前記基地局から前記移動体位置情報を取得する位置情報取得工程と、
    前記位置情報取得工程で取得した前記移動体位置情報に基づいて、前記移動体が前記所定領域内にあるかどうかを判断する領域判断工程と、
    をさらに有し、
    前記チャネル選択工程では、前記移動体が前記所定領域内にあるときに、前記周波数チャネルの選択を行う、
    ことを特徴とする請求項14に記載のチャネル選択方法。
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