JP6500336B2 - 光導波路型モジュール装置および製造方法 - Google Patents

光導波路型モジュール装置および製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光導波路型モジュール装置および製造方法に関する。
近年のLSI(Large Scale Integrated circuit)等のデバイスの高速化技術の発展にともなって電気的な通信の速度限界が問題となっている。そのため、電気的な通信の代替として光通信等の開発・研究が進められている。光導波路型モジュールは光通信の伝送路である光導波路を備えるモジュールである。光導波路型モジュールは、例えば光信号または電気信号の入力を受け付け、相互に変換して出力を行う機能を持つ。
光導波路型モジュールにおいて、特に制限されないが、例えば25Gbps(Giga bits per second)を超えるような通信速度の高速化のためには、光素子の受発光領域の電気回路パタンに存在する静電容量を低減することが好ましい。そのためには、光素子の受発光領域を小さくすることが可能な光素子を用いる事が好ましい。この種の光素子として受発光部に接続する電気回路パタン(例えば電極パタン等)が形成された面(例えば表面)と反対側の面から光を入出力するタイプの裏面型光素子が用いられる。
また、光導波路型モジュールに用いる光導波路基板の光導波路の素材としては、主に、石英(SiO)が用いられていた。近年は、光導波路基板において、シリコン(Si)による光導波路の開発が進んでいる。シリコンは石英と比較して屈折率が高い。シリコンによる光導波路は、石英による光導波路よりも小さい曲率半径で、狭い領域内に、光回路を構築することができる。このため、光導波路基板の小型化および低コスト化が可能となる。
しかしながら、シリコンは石英に比べて屈折率が高い事から以下のような問題もある。すなわち、シリコンによる光導波路の端部から外部に放射する光の放射角度が石英による光導波路の場合と比べ2倍程度にまで拡大してしまう。光導波路基板端面におけるシリコンによる光導波路のNA(Numerical Aperture:開口数)は0.62といった高い数値である。対空気の場合において放射角は、例えば全角(ピーク強度が1/2となる広がりの幅:半値全角)で約77度となる。
例えば特許文献1には、光導波路が形成された光導波路基板と裏面型光素子とを有する光導波路型モジュールが開示されている(特許文献1の例えば図1とその関連説明参照)。光導波路基板の一端部には、光導波路に交差する方向の面であり光導波路のコアの端部が露出しているフィルタ接合面と、フィルタ接合面に対して平行な面でありフィルタ接合面よりも外側に出っ張った位置に、配線パタンが形成されている配線基板が設けられている。フィルタ接合面にはフィルタが接合されている。配線基板に裏面型受光素子が、その受光領域が形成されている面と反対側の面が光導波路のコアの端部と対向するように位置決めされて固定されている。
特開2008−170868号公報
以下に関連技術の分析を与える。
特許文献1に開示されている光導波路型モジュールに対して、例えば、シリコンの光導波路を採用した場合(参考例:プロトタイプ)について検討する。
空気との屈折率との差が大きいことから、シリコンの光導波路のコア端部から放射された光は、フィルタを通って、裏面型光素子の内部を透過する。裏面型光素子の内部を透過した光が、裏面型光素子内部の表面側に配設された受発光領域(受光部/発光部が作りこまれた領域)に到達する際に、大きな放射角度で拡散する。大きな放射角度で拡散した光は、裏面型光素子の外部に漏れ広がる。このため、裏面型光素子との光結合効率が低下する。光素子の感度特性が十分に得られないことになる。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであって、その目的は、例えば裏面型光素子の光結合効率の低下の抑止・改善を図り、さらに、小型化や低コスト化を実現可能とした高速用の光導波路型モジュールおよびその製造方法を提供することにある。
本発明の1つの側面によれば、光導波路を含む第1の基板と、表面側に電極が形成され裏面側から光信号の受発光を行う光素子と、前記光素子を搭載し前記光素子の表面側の前記電極と電気的に接続する接続部を備えた第2の基板とを含み、前記光導波路の端部は、前記第1の基板の一側面で露出し、前記光素子は、前記光素子の前記裏面が前記第1の基板の前記一側面に対向し、前記光導波路の前記端部に対して、前記光素子の表面側に配設された受発光部が光学的に結合するように配置され、前記光素子は、前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法が所定の値に設定されてなる光導波路型モジュールが提供される。
本発明の他の側面によれば、表面側に電極が形成され裏面側から光信号の受発光を行う光素子の集合体の表面側を、前記光素子の表面側の前記電極と電気的に接続する接続部を備えた第2の基板に接合し、
前記光素子集合体を裏面側から研磨して前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法を所定の値とし、
前記第2の基板と前記光素子の集合体の構造体を、単位構造体に、切断・分割し、
光導波路の端部が一側面で露出した第1の基板の前記一側面に対向し、前記光導波路の前記端部に対して、前記単位構造の前記光素子の表面側に配設された受発光部が光学的に結合するように、前記光素子の配置を調整する光導波路型モジュールの製造方法が提供される。
本発明によれば、上述した課題を解決し、例えば裏面型光素子の光結合効率の低下の抑止・改善を図り、さらに小型化や低コスト化を実現可能としている。
本発明の実施形態1を説明する図である。 本発明の実施形態2を説明する図である。 本発明の実施形態3を説明する図である。 本発明の実施形態4を説明する図である。 (A)乃至(D)は本発明の実施形態の製造を説明する図である。 (A)乃至(D)は本発明の実施形態の製造を説明する図である。 本発明の実施形態の製造(調整)を説明する図である。 本発明の実施形態1、2の製造工程を説明する図である。 本発明の実施形態3の製造工程を説明する図である。 本発明の実施形態4の製造工程を説明する図である。 本発明の基本原理を説明する図である。
以下では、はじめに本発明の基本概念を説明し、つづいて本発明の例示的な実施形態について説明する。
図11は、本発明の基本概念を説明する図である。本発明のいくつかの好ましい形態(modes)の1つによれば、光導波路207を含む第1の基板201と、表面側に電極205(電極パタン)が形成され裏面209の側から光信号の受発光(入射又は出射)を行う光素子202と、光素子202を搭載し前記光素子202の表面側の前記電極205(電極パタン)と電気的に接続する接続部210を備えた第2の基板204とを含む。前記光導波路207の端部206は、前記第1の基板201の一側面208で露出している。前記光素子202は、前記光素子202の裏面209が前記第1の基板201の前記一側面208に対向している。前記光素子202は、前記光導波路207の前記端部206に対して、前記光素子202の表面側に配設された受発光部203(受光部、発光部)が光学的に結合するように配置される。前記光素子202は、前記裏面209と前記表面との間の厚さ寸法(tPD)が予め定められた所定の値に設定されている。
本発明の形態(modes)の1つによれば、図11において、前記光素子202の前記裏面と前記表面との間の前記厚さ寸法(tPD)は、例えば、前記光素子202の前記裏面209から内部を透過した光が前記光素子202の表面側に至る際に、前記光素子の表面側の受発光部203の受光部の外へ漏れることなく、前記受光部に到達するような値に設定してもよい。
すなわち、本発明の形態(modes)の1つによれば、図11の前記光素子202の前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法(tPD>0)は、
PD<DPD/(2×tanθPD
で与えられる。
ただし、
θPD=sin−1(NA/nPD
で与えられる。
ここで、
PDは光素子の受発光部203の領域の直径(受発光部203の光軸(図11の破線)方向に直交する方向の寸法)
PDは光素子の屈折率、
θPDは屈折率がnPDであって第1の基板の端面に接続されている光素子の内部に対して光導波路から放射される光の放射角(半角(半値角))、
NAは光導波路のNA(Numerical Aperture)である。前記光素子の前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法tPDを、上記のように設定することで、前記光素子202の前記裏面209から内部を透過した光が前記光素子202の表面側に至る際に、前記光素子の表面側の受発光部203の受光部の外へ漏れることなく受光部に到達する。
本発明の形態(modes)の1つによれば、例えば、光素子内の受発光部の領域の直径をφ20μmとし、光導波路をシリコン(Si)とし、NA=0.62とすると、前記光素子の前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法tPDは、50μm未満の所定の値である。
本発明の形態(modes)の1つによれば、図11の前記第2の基板204において、前記光素子の表面側の前記電極205と電気的に接続する接続部210は、
前記第2の基板204(例えば図1のインターポーザ基板4に対応)の前記光素子202(図1の裏面型光素子2に対応)の表面に対向する側の第1の面と、前記第1の面と反対側の第2の面の間のスルーホールに設けられたスルーホール電極(図1の13参照)、又は、
前記第2の基板204(例えば図2、図3のインターポーザ基板4に対応)の前記第1の面と前記第2の面間の所定の面に露出した導電部材(図2、図3の電極16)、又は、
前記第2の基板204(例えば図4のインターポーザ基板4に対応)の前記第1の面と前記第2の面間を貫通する貫通穴(図4の18)内を挿入される導電部材(図4の8)
のいずれかを備えた構成としてもよい。
本発明の形態(modes)の1つによれば、前記光素子の表面側の前記電極(例えば図1−図4の12)は、前記接続部210(例えば図1の14、図2、図3の16)と、前記接続部210に接続する導電部材(図1、図2、図3の8)を介して所定の電気回路の端子(図1、図2、図3の15)に接続されるか、又は、前記第2の基板(図4のインターポーザ基板4)の前記接続部(図4の18)の貫通穴(図4の18)に設けられた導電部材(図4の8)を介して、所定の電気回路の端子(図4の15)に接続される。
本発明によれば、裏面型光素子の光結合効率の低下を抑止し、さらに、小型化や低コスト化を実現可能としている。
本発明の一形態の製造方法によれば、裏面型光素子(例えば図1の2、図5(D)の102)の集合体(例えばウェハ)をインターポーザ基板(例えば図1の4、図5(D)の104)に実装(接合)する。接合後に、裏面型光素子の裏面側から研磨し(図6(A)参照)、裏面型光素子の厚さを極めて薄い寸法(例えば、好ましくは、50μm(micro meter)程度か、未満)に加工する。なお、インターポーザ基板は、搭載するベアチップ(図1では、裏面型光素子2)を機械的に支持するとともに、当該ベアチップ上の端子(電極パッド)に接続し配線パタン(例えばスルーホール、ビア等も含む)を介して、当該ベアチップの端子をインターポーザ基板(図1の4)の半田ボール等の電極(例えばプリント基板接続用あるいは他のIC等の電気回路の端子接続用の電極)に電気的に接続する。
裏面型光素子の集合体(例えばウェハ)の裏面側からの研磨後に、裏面型光素子(の集合体)の裏面に光の反射を抑制する機能や特定の波長の光を選択的に透過する機能を有する光特性調整膜(図1の3、図6(B)の103)を形成する。
インターポーザ基板(図6(B)の104)と裏面型光素子(図6(B)の102)の集合体を接合した一体構造を、図6(C)、(D)に示すように、参個々のインターポーザ基板と裏面型光素子を接合した単位構造体に、切断・分割する。図6(C)は、個々の単位構造体に切断・分割された状態を上からみた上面図である。図6(D)は、図6(C)の側面からみた状態を模式的に示した図である。
切断・分割した単位構造体に関して、裏面型光素子の裏面を、光導波路(例えば図1の7)の端部が露出する光導波路基板(図1の1)の一側面に対向して、光導波路(例えば図1の7)の端部に対して、裏面型光素子の表面側に配設された受発光部が光学的に結合するように、その位置に調整した上で固定する。その際、前記単位構造体における前記光素子の前記電極パタンの位置を前記第2の基板を透かして観察した画像を認識することにより計測し、前記光導波路の端部および前記光素子の電極パタンのぞれぞれの位置情報に基づいて前記光素子を前記光導波路に対する配置を調整した上で、固定するようにしてもよい。
例えばシリコンによる光導波路(図1の7)の場合、光導波路(図1の7)の端部から放射される光が、光特性調整膜(図1の3)及び裏面型光素子(図1の2)の内部を透過して裏面型光素子(図1の2)の表面側に至る際に、光が拡がっても、裏面型光素子(図1の2)の厚さ寸法が薄く、表面と裏面間の距離が短いことから、裏面型光素子(図1の2)の表面側に形成されている微小な受光領域(例えば直径φ20μm程度)の外部に光が漏れないようにして、裏面型光素子(図1の2)内において受光領域に光を到達させることができる。
その結果、本発明によれば、光導波路型モジュールにおいて、光を集光するためのレンズ等の光学部品を不要としている。
また、本発明によれば、裏面型光素子に関わる機能ユニットの複数個を一括して組み立てる製造方法が提供される。これにより、光導波路型モジュールの製造コストをより低減可能としている。以下、いくつかの具体的な実施形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1を参照して本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の光導波路型モジュールを説明する図である。図1には、光導波路の中心を通る面で切断した断面を模式的に例示されている。
図1を参照すると、本実施形態の光導波路型モジュールは、光導波路基板1と、裏面型光素子2、光特性調整膜3、インターポーザ基板4、接合材5、信号増幅用IC(Integrated Circuit)6、導電線8、ベース(基板)9、接着材11を備えている。光導波路基板1には、光導波路7が形成されている。
裏面型光素子2は、光導波路基板1の端面に接合材5で固定されている。
光特性調整膜3は、裏面型光素子2の光導波路基板1に接合される側の面上に薄く形成されている。
インターポーザ基板4は、裏面型光素子2の光特性調整膜3が形成されている面と反対側の面に形成されている裏面型光素子2の表面側の電極パタンに対し、表面側の電極パタンを接続している。図1では、裏面型光素子2の電極(電極端子パッド)12は、インターポーザ基板4の表面と裏面間に設けられたスルーホール内に形成された貫通電極(スルーホール電極)13を介して、表面側の電極(電極端子パッド)14に接続されている。なお、図1では、説明の簡単のため、裏面型光素子2の電極(電極端子パッド)12は1つのみが示されているが、電極の数は1つに制限されるものでなく、任意であることは勿論である(図1乃至図4等も同様である)。
信号増幅用IC6は、インターポーザ基板4の表面側の電極14(スルーホール電極13を介して裏面型光素子2の電極12(電極パタン)に接続される)と導電線8を介して電気的に接続されている端子(電極)15を有する。信号増幅用IC6は、例えば裏面型光素子2の受光部で検出された検出信号(電気信号)を端子(電極)15から入力して増幅する。なお、裏面型光素子2の電源とGND(Ground)の各電極はインターポーザ基板4を介して、信号増幅用IC6の電源端子とGND端子と共通の電源パタン、GNDパタンにそれぞれ接続するようにしてもよい。
ベース9は、光導波路基板1および信号増幅用IC6を固定する。
光導波路基板1において、例えばシリコン(Si)による基材の表面に半導体プロセスにより光導波路7が形成されている。
光導波路7の素材は、例えばシリコン(Si)を主材としたシリコン(Si)光導波路であってよい。シリコン(Si)光導波路は、光通信で使用される赤外波長のレーザ光を透過できる。あるいは、光導波路7の素材として石英(SiO)や有機素材であってもよい。
裏面型光素子2は、InPやGaAsなどの化合物半導体による光半導体素子であってよい。裏面型光素子2の表面側には、受光/発光を行う受発光部(不図示)が作成されている。光信号は受発光部が作り込んである表面側とは反対側の裏面側から入出力(入射/出射)される。裏面型光素子2の内部を透過した光は、裏面型光素子2内の表面側に設けられた受発光部(受光部)に至る。
光特性調整膜3は、裏面型光素子2の裏面に形成されている。光特性調整膜3は、例えば光の反射を抑制する機能や特定の波長の光を選択的に透過する機能を有する誘電体膜などであってよい。
裏面型光素子2は、光導波路基板1の端面に対して接合材5を介して固定されている。裏面型光素子2の光導波路基板1の端面に対する固定位置は、光導波路基板1の端面に露出する光導波路7の端部から出入りする光信号が、裏面型光素子2の内部を通過して表面側の受発光を行う機能部と光学的に結合する位置となっている。
接合材5は、例えば紫外線や加熱により硬化するエポキシ樹脂による接着剤などであってよい。
裏面型光素子2の表面側の電極12のパタンとインターポーザ基板4の表面側の電極14のパタンとは構造的又は電気的に接続されている。電気的な接続を担う物質は、例えばインターポーザ基板4の表面側の電極パタン上に蒸着等により、例えば1μm〜2μmの厚さの薄膜状に形成された金スズ(AuSn)はんだなどであってよい。
インターポーザ基板4の基材は、例えば近赤外光を透過するシリコンや可視光から近赤外光の光を透過する透明なガラスなどであってよい。
またインターポーザ基板4の裏面側の電極パタンと信号増幅用IC6の端子(電極)15とを電気的に接続するための導電線8は、例えば一般的にワイヤボンディングで用いられる金からなるワイヤや金からなるリボンなどの線材であってよい。なお、図1では、単に、説明の容易化のため、導電線8は1本が示されているが、信号増幅用IC6とインターポーザ基板4間の配線の本数は1本に制限されるものでないことは勿論である(図1乃至図4等も同様である)。
光導波路基板1および信号増幅用IC6はベース9の上面に、例えば銀ペーストといった導電性の接着剤(接合材)11などで固定されている。
本実施形態によれば、光導波路7の端部から放射される光が、光特性調整膜3及び裏面型光素子2の内部を透過し、効率よく、裏面型光素子2の表面側の受光機能の領域に到達させることができる。すなわち、裏面型光素子2の表面側に光が到達する際に、光が拡がっても、裏面型光素子2の表面側の受光機能の外部に光が漏れないようにすることができる。これは、裏面型光素子2の厚さを薄くしているためである。本実施形態によれば、光導波路型モジュールにおいて、光を集光するためのレンズ等の光学部品を不要としている。
<実施形態2>
次に、図2を参照して本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の第2の実施形態の光導波路型モジュールを説明する図である。図2には、光導波路の中心を通る面で切断した断面が模式的に例示されている。本実施形態の光導波路基板1、裏面型光素子2、光特性調整膜3、接合材5、信号増幅用IC6および光導波路7に関しては、前記第1の実施形態と同様である。このため、以下では、前記第1の実施形態と同一部分の説明は重複を回避するため適宜省略し、主に、相違点について説明する。
本発明の第2の実施形態では、裏面型光素子2が接続されているインターポーザ基板4の表面側の電極パタンと連通しているビア、または表面と裏面を貫通するスルーホールに設けられた電極の断面がインターポーザ基板4の上面側に露出する構成とされている。インターポーザ基板4の上面に露出する電極の一部16が導電線8を介して信号増幅用IC6の端子15と電気的に接続される。
導電線8の素材は、前記第1の実施形態と同様に、例えば一般的にワイヤボンディングで用いられる金からなるワイヤや金からなるリボンなどの線材であってよい。
また、ベース9の上面には、インターポーザ基板4の上面と信号増幅用IC6の上面とが同じ高さとなるように、信号増幅用IC6の高さ方向の位置を設定するための段差17が設けられている。
光導波路基板1と信号増幅用IC6に加え、裏面型光素子2、光特性調整膜3およびインターポーザ基板4の各部品とベース9の上面との間の空間にも、例えば銀ペーストといった導電性の接着剤11などの固定用の材料が充填されている。これにより、各部品が固定されている。
本実施形態によれば、前記第1の実施形態の作用効果に加え、導電線8は同一高さの電極を接続すればよいことから、導電線8の接続工程等を容易化している。
<実施形態3>
次に、図3を参照して本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図3は、本発明の第3の実施形態の光導波路型モジュールを説明するための図である。図3には、光導波路の中心を通る面で切断した断面が模式的に例示されている。本実施形態において、裏面型光素子2、光特性調整膜3、接合材5および光導波路7に関しては、前記第1の実施形態と同様である。このため、以下では、前記第1の実施形態と同一部分の説明は重複を回避するため適宜省略し、主に、相違点について説明する。
第3の実施形態では、前記第1、第2の実施形態における光導波路基板1と信号増幅用IC6と同等の信号増幅機能をあわせ持った光導波路基板であるIC機能付き光導波路基板10を備えている。信号増幅用IC6と同等の信号増幅機能は、例えば光導波路基板1を構成するシリコン(Si)に実装してもよいし、あるいはSOI(Silicon On Insulator)構造(例えば石英基板上のSOI層等)としてもよい。
IC機能付き光導波路基板10の上面に、IC機能付き光導波路基板10の信号増幅機能に関わる端子(電極パッド)15が設けられている。
裏面型光素子2が接続されているインターポーザ基板4の上面側には、インターポーザ基板4の表面側の電極パタンと連通している電極ビアが露出している。インターポーザ基板4の上面側において電極ビアの露出面の一部(電極)16が導電線8を介して電極パッド15と電気的に接続される。
図3において、インターポーザ基板4の上面の電極ビアは、図1の表面と裏面間のスルーホール電極13とは異なり、導電性を有する部分がインターポーザ基板4の表面側から裏面側に至る構造でなくてもよい。導電線8の素材は、前記第1の実施形態と同様に、例えば一般的にワイヤボンディングで用いられる金からなるワイヤや金からなるリボンなどの線材であってよい。
ベース9の上面には、裏面型光素子2、光特性調整膜3およびインターポーザ基板4の各部品の直下に相当する位置に段差が設けられている。
ベース9に固定配置されるIC機能付き光導波路基板10、裏面型光素子2、光特性調整膜3およびインターポーザ基板4の各々とベース9の上面との間の空間にも、例えば銀ペーストといった導電性接着剤などの固定用の材料が充填されている。
本実施形態によれば、前記第1、第2の実施形態と比較し、信号増幅用IC6のベース9への実装工程が不用とされ、製造をより簡易化している。
<実施形態4>
次に、図4を参照して本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の第4の実施形態の光導波路型モジュールを説明する図である。図4には、光導波路の中心を通る面で切断した断面が模式的に例示されている。
第4の実施形態の光導波路基板1、裏面型光素子2、光特性調整膜3、接合材5、信号増幅用IC6、光導波路7およびベース9に関しては、前記第1の実施形態と同様である。このため、以下では、前記第1の実施形態と同一部分の説明は重複を回避するため適宜省略し、主に、相違点について説明する。
第4の実施形態では、インターポーザ基板4に表面側と裏面側を連通する貫通穴18が形成されている。また、インターポーザ基板4の貫通穴18以外の部分に、裏面型光素子2の実装用の電極パタンが形成されている。
第4の実施形態によれば、前記第1乃至第3の実施形態等と相違して、インターポーザ基板4の実装用の電極パタンと、裏面型光素子2の実装用の電極パタンとが構造的に接続された場合に、裏面型光素子2の光信号の送受信を行う電気的回路の電極パタンに対して、インターポーザ基板4の裏面側から貫通穴18を通して直接接触することが可能とされている。
インターポーザ基板4の貫通穴18を通じて裏面型光素子2の光信号の送受信を行う電気的回路の電極12が導電線8を介して信号増幅用IC6の端子(電極)15と電気的に接続されている。導電線8の素材は第1の実施形態と同様に、例えば一般的にワイヤボンディングで用いられる金からなるワイヤや金からなるリボンなどの線材であってよい。
<製造方法>
次に、図5乃至図7、及び、図8乃至図10を参照して、前記した各実施形態の光導波路型モジュールについてその製造方法を説明する。
複数の裏面型光素子が集合的に形成された、例えば化合物半導体ウェハといった裏面型光素子の集合体であるウェハ102を用意する。図5(A)は、ウェハ102の上面を模式的に例示した図である。図5(B)は、図5(A)のウェハ102の側面を模式的に例示した図である。
複数の裏面型光素子2の集合体の実装位置に相当する位置に、表面側の電極パタンが集合的に形成されたインターポーザ基板104の集合体を用意する。図5(C)は、インターポーザ基板104の表面を上からみた構成を模式的に示す図である。図5(C)の破線は、インターポーザ基板104の裏面に接合された図5(A)のウェハ102を表している。図5(D)は、図5(C)を側面からみた状態を模式的に示す図である。なお、図5(C)のインターポーザ基板104の貫通電極(スルーホール電極)部は例えば図1の貫通電極(スルーホール電極)13に対応する。図5(C)のインターポーザ基板104の光素子機能部位置は、裏面型光素子2の受発光部(図11の203)の位置に対応している。
裏面型光素子の集合体のウェハ102の表面(受光素子、発光素子を含む受発光機能部が作り込んである)をインターポーザ基板104の集合体の裏面側の電極パタンに対して接合する(図5(D)参照)。接合材料としては、例えばインターポーザ基板104の表面側の電極パタン上に蒸着などの工法によって、例えば1μm〜2μmの厚さの薄膜状に形成した金スズ(AuSn)はんだといった高い融点を有する材料が好ましい。すなわち、金スズはんだ等、後工程の組立時の加熱で再溶融する事により電気的な接続が外れたり固定位置がずれたりする事がない実装材料が好適である。
裏面型光素子2とインターポーザ基板104の互いの集合体の対応する電極パタン同士の位置を合わせるように密着させた上で、金スズはんだの融点(280℃)以上の温度となるように全体を加熱する。金スズはんだの溶融後に冷却・固化することで、裏面型光素子2およびインターポーザ基板104の集合体同士を構造的および電気的に接続する。
次に、ウェハ102(裏面型光素子の集合体)のインターポーザ基板104との接続面と反対側の裏面から、ウェハ102(裏面型光素子の集合体)を研磨し、厚さ寸法が、例えば50μm程度に加工する(図6(A))。加工の方法は、一般的に用いられている半導体ウェハの研磨に用いられる方法であってよい。また、ウェハ102の厚さ、したがって、図1乃至図4の裏面型光素子2の厚さ寸法をtPD(>0)とすると、tPDは式(1)、(2)により導出される数値とすればよい。

Figure 0006500336
(1)

Figure 0006500336

(2)
ここで、
PDは裏面型光素子2の受発光を行う機能部(受発光部)の領域の直径(光軸を中心とし該光軸に直交する直径)、
PDは裏面型光素子2の屈折率、
θPDは屈折率nPDであって光導波路基板1の端面に密着して接続されている裏面型光素子2の内部に対してSi光導波路7から放射される光の放射角(半角)、
0.62は前述のシリコン(Si)光導波路のNA(Numerical Aperture)である(NA(0.62)=nPDsin(θPD))。
例えばGaAs等の化合物半導体を基材とし、裏面型光素子2において、受発光部の領域の直径DPDがφ20μm、
屈折率nPDが3.2である場合、
裏面型光素子2の厚さ寸法tPDは式(1)および式(2)により、
PD<50.6μm
(3)
と導出される。
なお、上記GaAs等の化合物半導体を基材とした裏面型光素子2は、例えば25Gbps以上の高速信号に対応するために、受発光部を極めて小さい領域に構成し、その直径DPDをφ20μmとしている。逆に、上式(1)、(2)から、受発光部の領域の直径DPDがφ20μmをわずかに超える場合には、tPDは50μm程度であってもよい。
ウェハ102(裏面型光素子の集合体)の裏面の研磨において、研磨の加工精度を考慮し、裏面型光素子2の厚さ寸法tPDを、例えば50μm未満と設定する(図6(A)参照)。 この製造方法が適用される裏面型光素子の表面側の受発光部の直径は、上述したようにφ20μmとし、後のモジュールの組み立て工程において、シリコン光導波路に対向して配置が調整される(光軸のずれ等の調整が行われる)ものとする。
これにより、裏面型光素子の受発光部の領域の外部に光が漏れない様に光を到達させることが可能となる。
また25Gbpsを超える高速対応の裏面型光素子であって、受発光を行う機能部の領域の直径DPDがφ20μmよりも小さい寸法の場合でも、裏面型光素子2の厚さ寸法が式(1)および式(2)により導出されるtPDの数値未満となる様に、ウェハ102(裏面型光素子の集合体)を研磨加工すればよい。
次に、ウェハ102(裏面型光素子の集合体)のインターポーザ基板4との接続面と反対側の面(裏面)に、光特性調整膜103を形成する(図6(B)参照)。この形成の方法は、一般的に用いられている誘電体材料を真空蒸着するといった成膜方法であってよい(図6(B)参照)。
次に、ウェハ(裏面型光素子の集合体)102、光特性調整膜103およびインターポーザ基板104が接続された集合体を、光導波路型モジュールの1単位数の構成に必要な個片状に切断し分割する。図6(C)は、光導波路型モジュールの1単位に切断し分割した状態を上面から模式的に示した図である。図6(D)は、図6(C)の側面図である。切断の方法は、一般的に用いられている半導体のダイシングといった切断加工の方法であってよい。
切断・分割の際に、前記第2の実施形態においては、前述したように、インターポーザ基板4の表面側と裏面側の電極パタンと連通している貫通電極またはスルーホール電極の断面がインターポーザ基板4の上面に露出している。また前記第3の実施形態においては、前述したように、インターポーザ基板4の表面側の電極パタンと連通している電極ビアの断面がインターポーザ基板4の上面に露出する。
次に、インターポーザ基板4に実装された裏面型光素子2の裏面側を、第1、第2および第4の実施形態においては、光導波路基板1の端面に対して、第3の実施形態においては、IC機能付き光導波路基板10の端面に対して接合材5を介して固定する。その際に、基板端面に露出する光導波路7の端部と、裏面型光素子2の受発光を行う機能部とが光学的に結合する位置となるように固定位置を計測し、微調整する必要がある。
図7は、固定位置の計測を説明する図である。固定位置の計測方法は、例えば光導波路7の端部から基板端面に対する垂線を仮想的に設定し、その垂線を光軸とする対物レンズ21、鏡筒22および認識用カメラ23を設ける。そして、インターポーザ基板4の基材を透かして、光導波路7の端部および裏面型光素子2の受発光部(図11の203)を画像認識することで、各々の位置を計測する方法であってよい。
また固定位置を微調整する場合、例えばインターポーザ基板4を精密な位置に駆動できる微動ステージ機構(不図示)上に把持し、計測された位置データに基づいて、裏面型光素子2が密着している基板端面の面内方向において、光導波路7の端部と裏面型光素子2の受発光部(図11の203)を相対的に最適位置に微調整するようにしてもよい。
インターポーザ基板4の基材がシリコンである場合、近赤外光に対応できる仕様の対物レンズ21、鏡筒22、および認識用カメラ23であればよい。
また、インターポーザ基板4の基材がガラスである場合には、近赤外光に対応できる仕様でも構わないが、可視光に対応できる仕様の対物レンズ21、鏡筒22、および認識用カメラ23であってもよい。
<実施形態1−4の製造工程一覧>
図8は、前記第1、第2の実施形態の製造工程の一覧を流れ図にて例示した図である。図9は、前記第3の実施形態の製造工程の一覧を流れ図にて例示した図である。図10は、前記第4の実施形態の製造工程の一覧を流れ図にて例示した図である。
図8、図9、図10において、裏面側光素子2とインターポーザ基板4の接合、光特性調整膜3の成膜は、図5(D)乃至図6(B)に対応する。
また、図8、図9、図10において、切断・分割は、図6(D)の切断・分割の工程に対応する。
次に、接合材5を硬化させて光導波路基板1(図1、図2、図4)、もしくはIC機能付き光導波路基板10(図3)と裏面型光素子2とを固定する。例えば、接合材5が加熱により硬化するタイプの接着剤である場合には、ヒータ等のツールにより加熱を行うようにしてもよい。あるいは、光線により硬化するタイプの接着剤である場合には、所定の光線を接合材5に向けて照射を行ったりしてもよい(図8、図9、図10の(接合材5)の接合材料:UV(Ultra Violet)エポキシ接着剤、加熱硬化エポキシ接着剤参照)。
次に、前記第1、第2、第4の実施形態においては、ベース9に信号増幅用IC6をその回路形成面が上方向になるように実装する。接合材料は、例えば銀ペーストといった熱により硬化する導電性接着剤などであってよい(図8、図10)。
前記第3の実施形態においては、信号増幅用IC6の機能が光導波路基板1の中に組み込まれているため、本工程は不要である(図9には、図8、図10におけるベース9への信号増幅用IC6の接合工程はない)。
次に、ベース9に対して光導波路基板1を実装する(図8、図9の図10における光導波路基板1のベースへの接合:接合材料:銀ペースト等)。
前記第1、第2の実施形態においては、インターポーザ基板4の裏面の電極パタン、もしくは上面の貫通電極またはスルーホール電極の断面の一部が信号増幅用IC6の所定の電極と導電線8を介して電気的に接続できるように位置調整した上で固定を行う。
前記第4の実施形態においては、インターポーザ基板4の裏面側から貫通穴を通して視認できる裏面型光素子2の光信号の送受信を行う電気的回路の電極パタンが信号増幅用IC6の所定の電極と導電線8を介して電気的に接続できるように位置調整した上で固定を行う。
また前記第2の実施形態においては、インターポーザ基板4の上面の貫通電極またはスルーホール電極の断面の一部に導電線8を接続する際にインターポーザ基板4に加わる下方向の加圧力を支えることができるように、光導波路基板1だけでなく裏面型光素子2、光特性調整膜3およびインターポーザ基板4とベース9の上面との間の空間に接合材(接着剤11)を充填する。
また前記第3の実施形態においては、インターポーザ基板4の上面の電極ビアの断面の一部に導電線8を接続する際にインターポーザ基板4に加わる下方向の加圧力を支えることができるように、IC機能付き光導波路基板10、裏面型光素子2、光特性調整膜3およびインターポーザ基板4の各部品とベース9の上面との間の空間に本工程の実装材料を充填する。実装材料は、例えば銀ペーストといった、熱により硬化する導電性接着剤などであってもよい。
次に、前記第1および第2の実施形態においては、インターポーザ基板4の裏面の電極パタンもしくは上面の貫通電極またはスルーホール電極の断面の一部と信号増幅用IC6の電極パタンとを導電線8により電気的に接続する(図8の金ワイヤ/金ボンディング等)。
前記第3の実施形態においては、インターポーザ基板4の上面の電極ビアの断面の一部とIC機能付き光導波路基板10の上面に形成されたIC電極パッド12とを導電線8により電気的に接続する(図9の金ワイヤ/金ボンディング等)。
また前記第4の実施形態においては、インターポーザ基板4の裏面側から貫通穴を通して裏面型光素子2の光信号の送受信を行う電気的回路の電極パタンと信号増幅用IC6の電極パタンとを導電線8により電気的に接続する(図10の金ワイヤ/金ボンディング等)。
以上により、前記各実施形態の光導波路型モジュール製品が製造される。
前記実施形態の代表的な作用効果の一例を以下に説明する。
シリコンによる光導波路の端部から広角に放射する光を、裏面型光素子の厚さを極めて薄い寸法に加工する事で、裏面型光素子の表面側に形成された、小さい受発光を行う機能領域に対して、拡散による外部への漏れなく、光を効率よく到達させることができる。
このため、シリコンによる光導波路を形成した光導波路基板と高速特性に優る裏面型光素子を適用した光導波路型モジュールを製造することができる。
また、広角に放射する光を集光するための光学部品が不要としている。このため、光導波路型モジュールの部品コストを低減することができる。
さらに、広角に放射する光を集光するための光学部品の位置調整および固定を行う工程を不要としている。また裏面型光素子に関わる機能ユニットを複数の集合体のままで一括して組み立てることができる。このため、光導波路型モジュールの製造コストを低減することができる。
なお、上記の特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各数値、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。また開示した数値以外の数値、選択、組み合わせを含む。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 光導波路基板
2 裏面型光素子
3 光特性調整膜
4 インターポーザ基板
5 接合材
6 信号増幅用IC
7 光導波路
8 導電線
9 ベース
10 IC機能付き光導波路基板
11 接着材(接合材)
12 電極(端子)
13 スルーホール電極
14、15、16 電極(端子)
17 段差
18 貫通穴
21 対物レンズ
22 鏡筒
23 認識用カメラ
102 ウェハ(裏面型光素子の集合体)
103 光特性調整膜
104 インターポーザ基板(集合体)
201 第1の基板(光導波路基板)
202 光素子
203 受発光部
204 第2の基板(インターポーザ基)
205 電極
206 光導波路端部(端部)
207 光導波路
208 一側面(光導波路の一側面)
209 裏面(光素子の裏面)
210 接続部

Claims (10)

  1. 一面に光導波路が形成された光導波路基板からなる第1の基板と、
    表面側に電極が形成され裏面側から光信号の受発光を行う光素子と、
    前記光素子を搭載し前記光素子の表面側の前記電極と電気的に接続する接続部を備えた第2の基板と、
    を含み、
    前記光導波路の端部は、前記第1の基板の一側面で露出し、
    前記光素子の前記裏面側は、前記裏面側に形成された光特性調整膜を介して前記第1の基板の前記一側面に当接して接合材で固定され、前記光導波路の前記端部に対して、前記光素子の表面側に配設された受発光部が光学的に結合しており、
    前記光素子は、前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法が、前記光素子の前記裏面から内部を透過した光が、前記光素子の表面側に至る際に、前記受発光部の受光部の外へ漏れることなく、前記受光部に到達する値に設定されてなる、ことを特徴とする光導波路型モジュール。
  2. 前記光素子の前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法(tPD)は、
    PD<DPD/(2×tanθPD
    ただし、
    θPD=sin−1(NA/nPD
    ここで、
    PDは前記光素子の前記受発光部の領域の直径(光軸方向に直交する方向の寸法)、
    PDは前記光素子の屈折率、
    θPDは屈折率がnPDであって前記第1の基板の端面に接続されている前記光素子の内部に対して前記光導波路から放射される光の放射角(半角(半値角))、
    NAは前記光導波路のNA(Numerical Aperture)である、こと特徴とする請求項1記載の光導波路型モジュール。
  3. 前記光素子の前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法は、0よりも大であり、50μm未満の所定の値である、ことを特徴とする請求項1又は2記載の光導波路型モジュール。
  4. 前記第2の基板において、
    前記光素子の表面側の前記電極と電気的に接続する接続部が、
    前記第2の基板の前記光素子の表面に対向する側の第1の面と、前記第1の面と反対側の第2面の間のスルーホールに設けられたスルーホール電極、
    前記第2の基板の前記第1の面と前記第2面間の所定の面に露出した導電部材、
    前記第2の基板の前記第1の面と前記第2面間を貫通する貫通穴内を挿入される導電部材
    のうちの少なくともいずれかを備え、
    前記光素子の表面側の前記電極は、前記接続部と前記接続部に接続する導電部材を介して、又は、前記第2の基板の前記接続部の導電部材を介して、所定の電気回路の端子に接続される、ことを特徴とする請求項1又は2記載の光導波路型モジュール。
  5. 前記第2の基板において、
    前記第2の基板の前記第1の面と前記第2面間の所定の面に露出した導電部材は、前記第1の面側で開口したビア、又は前記第1の面と前記第2の面間のスルーホール電極の一部が、前記第1の面と前記第2面間の所定の面に露出したものである、ことを特徴とする請求項4記載の光導波路型モジュール。
  6. 前記第1の基板に、前記所定の電気回路が形成されている、ことを特徴とする請求項4記載の光導波路型モジュール。
  7. 前記第2の基板は、シリコン又はガラスである、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光導波路型モジュール。
  8. 表面側に電極が形成され裏面側から光信号の受発光を行う光素子の集合体の表面側を、前記光素子の表面側の前記電極と電気的に接続する接続部を備えた第2の基板に接合し、
    前記光素子集合体を裏面側から研磨して前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法を所定の値とした上で前記光素子の集合体を裏面側に光特性調整膜を形成し、
    前記第2の基板と前記光素子の集合体を一体に接合した構造体を、個々の前記第2の基板と前記光素子の単位構造体に、切断・分割し、
    一面に光導波路が形成された光導波路基板からなり前記光導波路の端部が一側面で露出した第1の基板の前記一側面に、前記光素子の前記裏面側が前記光特性調整膜を介して当接し接合材で固定され、前記光導波路の前記端部に対して、前記単位構造の前記光素子の表面側に配設された受発光部が光学的に結合するように、前記光素子の配置を調整し、
    前記光素子は、前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法が、前記光素子の前記裏面から内部を透過した光が、前記光素子の表面側に至る際に、前記受発光部の受光部の外へ漏れることなく、前記受光部に到達する値に設定してなる、ことを特徴とする光導波路型モジュールの製造方法。
  9. 前記単位構造体における前記光素子の電極パターンの位置を前記第2の基板を透かして観察した画像を認識することにより計測し、
    前記光導波路の端部および前記光素子の前記電極パターンのぞれぞれの位置情報に基づいて前記光素子を前記光導波路に対する配置を調整した上で固定する、ことを特徴とする請求項8記載の光導波路型モジュールの製造方法。
  10. 前記光素子の前記裏面と前記表面との間の厚さ寸法(tPD)は、
    PD<DPD/(2×tanθPD
    ただし、
    θPD=sin−1(NA/nPD
    ここで、
    PDは前記光素子の前記受発光部の領域の直径(光軸方向に直交する方向の寸法)、
    PDは前記光素子の屈折率、
    θPDは屈折率がnPDであって前記第1の基板の端面に接続されている前記光素子の内部に対して前記光導波路から放射される光の放射角(半角(半値角))、
    NAは前記光導波路のNA(Numerical Aperture)である、ことを特徴とする請求項8又は9記載の光導波路型モジュールの製造方法。
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