JP6499836B2 - ガス発生装置 - Google Patents

ガス発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6499836B2
JP6499836B2 JP2014157348A JP2014157348A JP6499836B2 JP 6499836 B2 JP6499836 B2 JP 6499836B2 JP 2014157348 A JP2014157348 A JP 2014157348A JP 2014157348 A JP2014157348 A JP 2014157348A JP 6499836 B2 JP6499836 B2 JP 6499836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable seal
cylinder
gas
chamber
bypass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014157348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016034600A (ja
Inventor
永井 一弘
一弘 永井
Original Assignee
永井 一弘
一弘 永井
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 永井 一弘, 一弘 永井 filed Critical 永井 一弘
Priority to JP2014157348A priority Critical patent/JP6499836B2/ja
Publication of JP2016034600A publication Critical patent/JP2016034600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6499836B2 publication Critical patent/JP6499836B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

この発明はガス発生装置に関し、特にたとえば、水素ガスなどを発生する比較的小型のガス発生装置に関する。
特許文献1では、電気分解を利用する水素ガス発生装置が開示される。この特許文献1の技術では電源が必要なので、使用できる場所が限定される。
特許文献2のものは、特に水素飲料を作るために特化されたもので、水素発生剤から水素ガスが発生した場合、給水体10から一端キャップ5が形成する空間に貯めた後、水素ガスをガス通路管に流出させる仕組みである。
特許文献3では、処理対象の水の中に水素発生剤を投入するようにしている。
特開2014-37616 [C25B 9/02 1/04 9/00, F16B 5/04] 特開2012-162429 [C01B 3/08, A23L 2/52, C12G 3/00, A61K 33/00, A61P 39/06] 特開2011-11968 [C01B 3/08]
特許文献2および特許文献3のものでは、簡便な方法によって水素ガスを発生させることができるものの、ガス発生剤に水などを添加して放置するだけであるため水素ガスの発生速度を制御することができず、さらに、水素ガスの発生を止める手段が考慮されていない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、ガス発生装置を提供することである。
この発明の他の目的は、簡便な構造でガスを発生できる、ガス発生装置を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、ガス発生剤に反応液を反応させてガスを発生するガス発生装置であって、底部および上端の開口を有するシリンダ、シリンダ内に設けられ、第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第1可動シール、シリンダ内に設けられ、開口を封止する第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第2可動シール、第1可動シールの第1位置より下方に設けられ、第1可動シールが第1位置から変位したとき開通する第1バイパス、第2可動シールの第1位置より下方に設けられ、第2可動シールが第1位置から変位したとき開通する第2バイパス、および第2可動シールを第1位置からシリンダ内に押し込む押込み手段を備え、第1可動シールが第1位置のときシリンダ内に第1室と第2室が第1可動シールで仕切られて形成され、第1室にガス発生剤を収容し、第2室に反応液を収容し、第1バイパスは、第1室に形成されるシリンダの膨出部を含み、第1可動シールが膨出部にあるとき第1可動シールと膨出部との間に形成され、第2バイパスは第2室に形成されるシリンダの膨出部を含み、第2可動シールが膨出部にあるとき第2可動シールと膨出部との間に形成され、第1バイパスを通って反応液が第1室に流下してガス発生剤と接触してガスを発生し、発生したガスが第1バイパスおよび第2バイパスを通ってシリンダ外部に排出される、ガス発生装置である。
第1の発明では、ガス発生装置(10:実施例で相当する部分を示す参照符号。以下同じ。)は、ガス発生剤(46)に反応液(48)を反応させてガスを発生する。シリンダ(12)は、底部(14)と上端の開口(16)を有する。たとえばゴムのような弾性体からなる第1シール(32)および第2可動シール(34)がシリンダ(12)内に配置される。第1可動シール(32)は、初期位置である第1位置とその第1位置より底部側の(下方の)第2位置の間で変位可能である。第2可動シールは、実施例ではピストンヘッド(34)に相当し、この第2可動シールすなわちピストンヘッド(34)は、初期位置である第1位置ではシリンダ(12)の上端の開口(16)を塞ぎ、その第1位置より下方の第2位置の間で変位可能である。また、第1可動シール(32)が初期位置すなわち第1位置にあるとき、シリンダ(12)内は、第1可動シール(32)を挟んで、下に第1室(42)が形成され、上に第2室(44)が形成される。ガス発生剤(46)は、第1室(42)内において底部(14)上に保持され、反応液(48)は第2室(44)に溜められる。
第1位置において開口(16)を封止している第2可動シール(34)を押込み手段(36,60)によって押し込むと、第2可動シール(34)がシリンダ(12)内に沈むとともに、押し込む力が空気を介して第2室(44)の反応液(48)や第1可動シール(32)に伝わり、第1可動シール(32)も下方に押し込まれる。
第1バイパス(22)は、第1室(42)の上下方向に異なる2箇所を連通させ、第2バイパス(24)は、第2室(44の上下方向に異なる2箇所を連通させる。ただし、第1バイパス(22)および第2バイパス(24)はいずれも、シリンダ(12)内においてシリンダ(12)の内面と第1可動シール(32)および第2可動シール(34)の外面との間に形成されてもよく、シリンダ(12)の外に形成されてもよい。
上述のように第1可動シール(32)が押し込まれて第1位置から降下すると、第1バイパス(22)が開通する。第1可動シール(32)が降下するということは、第2室(44)の底(第1可動シールで形成されている)が降下するということであり、第1バイパス(22)が開通して第2室(44)の底が降下することによって、第2室(44)に溜められている反応液(48)が第1バイパス(22)を経由して第1室(42)に流下する。したがって、第1室(42)内において、反応液(48)がガス発生剤(46)に接触し、ガス発生剤(46)と反応液(48)が反応して、ガスが発生する。
第2可動シール(34)が上述のように押し込まれると、第2バイパス(24)が開通するとともに、開口(16)が開放される。したがって、第1室(42)で発生したガスは、第1バイパス(22)を経由して第2室(44)に至り、第2バイパス(24)を通って、シリンダ(12)の開口(16)から外部に排出される。
第1の発明によれば、簡便な構造で、ガスを発生することができる。また、押込み手段によって各可動シールの押込み量を手動的に調整できるので、少なくとも第1バイパスの開度、すなわちガスの発生速度をコントロールすることができる。
第2の発明は、ガス発生剤に反応液を反応させてガスを発生するガス発生装置であって、底部および上端の開口を有するシリンダ、シリンダ内に設けられ、第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第1可動シール、シリンダ内に設けられ、開口を封止する第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第2可動シール、第1可動シールの第1位置より下方に設けられ、第1可動シールが第1位置から変位したとき開通する第1バイパス、第2可動シールの第1位置より下方に設けられ、第2可動シールが第1位置から変位したとき開通する第2バイパス、および第2可動シールを第1位置からシリンダ内に押し込む押込み手段を備え、第1可動シールが第1位置のときシリンダ内に第1室と第2室が第1可動シールで仕切られて形成され、第1室にガス発生剤を収容し、第2室に反応液を収容し、第1バイパスは、第1可動シールの第2位置を挟む第1室の2ケ所においてシリンダに形成した孔をシリンダの外側で連結して形成し、第2バイパスは、第2可動シールの第2位置を挟む第2室の2ケ所においてシリンダに形成した孔をシリンダの外側で連結して形成し、第1バイパスを通って反応液が第1室に流下してガス発生剤と接触してガスを発生し、発生したガスが第1バイパスおよび第2バイパスを通ってシリンダ外部に排出される、ガス発生装置である。
第2の発明も第1の発明と同様にして、ガスを発生することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、押込み手段は、第2可動シールに連結されてシリンダの外で操作できる押込み棒を含む、ガス発生装置である。
の発明では、押込み棒(36)を手動で押し込むことによって、第2可動シール(および第1可動シール)を手動で押し込むことができる。
の発明によっても、各可動シールの押込み量を手動的に調整できるので、ガスの発生速度をコントロールすることができる。
の発明は、第の発明に従属し、押込み手段は、シリンダに結合され、シリンダに接近する方向で変位可能なキャップ、およびキャップ内に設けられて押込み棒に作用する作用片を含む、ガス発生装置である。
の発明では、たとえばシリンダ(12)の上端長く延ばし、その延長部にキャップ(56)を嵌め込むことによって、キャップ(56)をシリンダ(12)に結合する。キャップ(56)をたとえばねじを利用してシリンダ(12)の方向へ動かすことによって、作用片(60)が押込み棒(36)を押し込む。押込み棒(36)に押されて、第2可動シール(34)および第1可動シール(32)がシリンダ(12)内で押し込まれる。
の発明によれば、キャップを徐々に変位させることによって、第1バイパスの開度すなわちガスの発生速度をコントロールできる。
の発明は、第の発明に従属し、キャップに設けられ、シリンダからキャップ内に流入したガスを流出させるガス出口をさらに備える、ガス発生装置である。
の発明では、第1室(42)で発生したガスは、シリンダ(12)の開口(16)からキャップ(56)内に流入し、そこからガス出口(64)を通って外部に流出する。
の発明によれば、ガスをガス出口から排出させることができ、ガスが環境に飛散するのを防止できる。
の発明は、第1ないし第の発明のいずれかに従属し、シリンダに設けられ、第1可動シールが第2位置より降下しないようにするための第1ストッパをさらに備える、ガス発生装置である。
の発明では、たとえばシリンダ(12)の内面に突出して、第1ストッパ(26、72)が設けられる。第1可動シール(32)の外周底面が第1ストッパ(26、72)の上面に当接し、第1可動シール(32)が第2位置より下に降下しないように停止される。
の発明によれば、第1ストッパによって第1可動シールのそれ以上の降下が防止されるので、第1可動シールがガス発生剤に接触して反応を阻害するなどの不都合が防止できるとともに、第2バイパスの下端部(底部側)の孔を塞ぐような不都合を防止できる。
第7の発明は、第1ないし第6の発明のいずれかに従属し、シリンダに設けられ、第2可動シールが第2位置より降下しないようにするための第2ストッパをさらに備える、ガス発生装置である。
第7の発明では、たとえばシリンダ(12)の内面に突出して、第2ストッパ(28、74)が設けられる。第2可動シール(34)の外周底面が第2ストッパ(28、74)の上面に当接し、第2可動シール(34)が第2位置より下に降下しないように停止される。
第7の発明によれば、第2ストッパによって第2可動シールのそれ以上の降下が防止されるので、第2可動シールが反応液に接触するなどの不都合が防止できるとともに、第2バイパスの下端部(底部側)の孔を塞ぐような不都合を防止できる。
の発明は、第1ないし第の発明のいずれかに従属し、第1室と第2室とを連通させる第3バイパスをさらに備える、ガス発生装置である。
の発明では、第3バイパス(76)は第1室(42)と開口部(16)(第2室(44)上部)とを連通する。したがって、第1室(42)で発生したガスが第3バイパス(76)を通って開口部(16)(第2室(44)の上部)に導出されるので、第1バイパス(22)や第2バイパス(24)内にガスが充満してしまうことがない。そのため、反応液(48)は第1バイパス(22)を通って確実にガス発生剤(46)までもたらされる。
の発明によれば、ガスを安定して発生させることが可能であり、また確実にシリンダ外へ排出することができる。
の発明は、第1ないし第の発明のいずれかに従属し、底部はシリンダに着脱可能なキャップを含む、ガス発生装置である。
の発明では、キャップ(100)がシリンダ(12)の下端に着脱自在に形成される。たとえば、シリンダ(12)の下端外周面に雄ねじ(106)を形成し、キャップ(100)の内周面に雌ねじ(104)を形成すれば、雄ねじ(106)と雌ねじ(104)でキャップ(100)をシリンダ(12)の下端に着脱できる。
の発明によれば、キャップを取り換えることによって、ガス発生剤を補充したり、取り換えたりすることができる。
第10の発明は、ガス発生剤に反応液を反応させてガスを発生するガス発生装置であって、底部および上端の開口を有するシリンダ、シリンダ内に設けられ、第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第1可動シール、シリンダ内に設けられ、開口を封止する第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第2可動シール、第1可動シールの第1位置より下方に設けられ、第1可動シールが第1位置から変位したとき開通する第1バイパス、第2可動シールの第1位置より下方に設けられ、第2可動シールが第1位置から変位したとき開通する第2バイパス、第2可動シールを第1位置からシリンダ内に押し込む押込み手段、および第1室と第2室とを連通させる第3バイパスを備え、第1可動シールが第1位置のときシリンダ内に第1室と第2室が第1可動シールで仕切られて形成され、第1室にガス発生剤を収容し、第2室に反応液を収容する、ガス発生装置である。
この発明によれば、第2可動シールを押し下げるだけでガスを発生させることができるので、第2可動シールを押す速度を制御することでガスの発生速度を制御できる。また、必要時にはガスの発生を止めることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う。以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明の一実施例のガス発生装置を示し、図1(A)は全体構造を示す概略断面図であり、図1(B)は図1(A)の線IB‐IBにおける断面図であり、図1(C)は図1(A)の線IC‐ICにおける断面図であり、図1(D)は図1(A)の線ID‐IDにおける断面図である。 図2は図1実施例のガス発生装置における操作手順を示し、図2(A)は第2可動シールを途中まで押し込んだ状態を示し、図2(B)は第2可動シールを完全に押し込んだ状態を示し、図2(C)は図2(B)の状態で発生したガスの流出状態を示す。 図3は図1実施例においてガスの発生速度をコントロールする方法を示す概略図である。 図4はこの発明の他の実施例のガス発生装置を示す概略断面図である。 図5は図4実施例のガス発生装置における操作手順を示し、図5(A)はキャップによって第2可動シールを途中まで押し込んだ状態を示し、図5(B)は第2可動シールを完全に押し込んだ状態を示し、図5(C)は図5(B)の状態で発生したガスの流出状態を示す。 図6はこの発明のさらに他の実施例のガス発生装置を示す概略断面図である。 図7は図6実施例のガス発生装置における操作手順を示し、図7(A)はキャップによって第2可動シールを途中まで押し込んだ状態を示し、図7(B)は第2可動シールを完全に押し込んだ状態を示し、図7(C)は図7(B)の状態で発生したガスの流出状態を示す。 図8はこの発明のさらに他の実施例のガス発生装置を示す概略断面図である。 図9は図8実施例のガス発生装置における操作手順を示し、図9(A)は第2可動シールを途中まで押し込んだ状態を示し、図9(B)は第2可動シールを完全に押し込んだ状態を示し、図9(C)は図9(B)の状態で発生したガスの流出状態を示す。 図10はこの発明のさらに他の実施例としての図1実施例の変形例を示す概略断面図である。 図11はこの発明のさらに他の実施例を示し、図11(A)がその概略断面図であり、図11(B)が発生したガスの流出状態を示す。 図12はこの発明のさらに他の実施例を示す概略断面図である。 図13は図12実施例のガス発生装置における操作手順を示し、図13(A)はキャップによって第2可動シールを途中まで押し込んだ状態を示す概略図であり、図13(B)は第2可動シールを完全に押し込んだ状態を示す概略図であり、図13(C)は図13(B)の状態で発生したガスの流出状態を示す概略図である。 図14はこの発明のさらに他の実施例を示す概略断面図である。 図15はこの発明のさらに他の実施例を示し、図15(A)はキャップを装着する前の概略断面図であり、図15(B)はキャップを装着した状態の概略断面図である。
図1はこの発明の一実施例のガス発生装置10の構造を示す。この実施例のガス発生装置10は、たとえばアルミニウム、ステンレスなどの金属からなる上端開放の有底円筒状のシリンダ12を含む。このシリンダ12はたとえば、絞り加工(深絞り)によって形成され、直径がたとえば6〜30mm程度であり、全長がたとえば50〜150mm程度とされる。
ただし、シリンダ12の材料は、実施例のような金属の他、プラスチック、セラミック、ガラス、紙など任意の材料でよい。
シリンダ12は底部14を含み、底部14より開口16側(上側)において、軸方向に間隔を隔てた2箇所に、外方に張り出した膨出部18および20が形成される。これらの膨出部18および20は、後述の反応液や反応によって発生したガスの通り道となる側路(バイパス)22および24(図1(D)および図1(C))を形成する。なお、バイパス22が第1バイパスであり、バイパス24が第2バイパスとして機能する。
シリンダ12の内壁には、膨出部18の下端よりやや上方に、図1(D)で示す第1ストッパ26が設けられる。第1ストッパ26は、後述の第1可動シール32の下降をその位置で停止させるためのものである。さらに、シリンダ12の内壁には、膨出部20の下端よりやや上方に、図1(C)で示す第2ストッパ28が設けられる。第2ストッパ28は、後述の第2可動シール34の下降をその位置で停止させる。
これらの第1ストッパ26および第2ストッパ28は、たとえば図1(D)および図1(C)で示す周方向2箇所において、いずれも、シリンダ12の膨出部18および20以外の場所におけるシリンダ12の内径より軸心方向に押し込むような加工方法で突出形成される。
さらに、シリンダ12の内壁には、図1(A)で示すように第2ストッパ28の位置から上方に、シリンダ12の上端開口16よりやや下方まで延びるガイド30が形成される。このガイド30も、たとえばシリンダ12の側面の対向する2箇所で、外面から軸心方向に押し込むことによって、周方向において対向する2箇所に形成される。
このようなシリンダ12には、第1ストッパ26と第2ストッパ28との間に、たとえばゴムのような弾性体からなる第1可動シール32が挿入される。第1可動シール32は、シリンダ12の膨出部18および20以外の場所のシリンダ12の内径と同じかほぼ同じ外径を有し、したがって、シリンダ12の内径より内方に突出する第1ストッパ26によって係止される。
第1可動シール32については、図1(A)で示す位置がそれの初期位置すなわち第1位置として定義されていて、第1可動シール32は、この第1位置から第1ストッパ26で停止される位置すなわち第2位置までの間を下方に変位可能である。
シリンダ12には、開口16において、第1可動シール32と同様の弾性体からなる第2可動シール34が挿入される。この第2可動シール34は、それの上面中心において、押込み棒36の下端に固着される。押込み棒36は金属やプラスチックなどで作られ、上端に把手38が設けられる。
第2可動シール34については、図1(A)で示す位置がそれの初期位置すなわち第1位置として定義されていて、第2可動シール34は、この第1位置において、シリンダ12の開口16を封止する。そして、第2可動シール34は、第1位置から第2ストッパ28で停止される位置すなわち第2位置までの間を下方に変位可能である。
上記第2可動シール34は、図1(B)に示すように、径方向において対向する位置の外周面に設けられる2つの溝40を含む。この溝40が、上述のようにシリンダ12の内壁に軸方向に延びて形成される突条からなるガイド30に嵌り合う。したがって、第2可動シール34が押込み棒36によってシリンダ12内に押し込まれるとき、ガイド30によって第2可動シール34の回転が防止されるので、第2可動シール34が撚れたりすることなく、均等に降下され得る。
このような構成のガス発生装置10では、シリンダ12内において、第1可動シール32と底部14との間が第1室42として定義され、第1可動シール32と第2可動シール34との間が第2室44として定義される。
そして、図1に示すように、第1室42の底面14上にガス発生剤46を配置するとともに、第2室44内に、ガス発生剤46と反応してガスを発生させる反応液48を溜める。
詳しく説明すると、まず、第2可動シール34も第1可動シール32も挿入していないシリンダ12内にガス発生剤46を投入して、底部14上に載せる。次いで、第1可動シール32をシリンダ12の上端開口16から嵌め込み、第2ストッパ28を越えてさらに下方に押し込む。このとき、第1可動シール32は、弾性体で作られているため、変形可能であるので、第2ストッパ28を越えて容易に押し込むことができる。そして、第1可動シール32を図1(A)に示すように膨出部20の下端付近にとどめておく。このようにして、第1室42内にガス発生剤46が配置される。
ついで、第1可動シール32の上に必要量の反応液48を注入し、その後、第2可動シール34をシリンダ12の上端開口16に嵌め込む。これで初期設定が終わる。
ついで、図2(A)に示すように、第2可動シール34が、膨出部20の上端付近で止まるまで、押込み棒36を押し下げる。第2可動シール34が押し下げられると、第2可動シール34と第1可動シール32との間の反応液48は圧縮されるが、第1可動シール32も下方へ移動する。第1可動シール32が移動して、図2(A)に示すように、膨出部18の位置まで下降して第1ストッパ26によって係止される。つまり、位置可動シール32が第1位置から下方に変位されて、第2位置に停止する。
すると、第1可動シール32の外周と膨出部18の内周との間でバイパス22が開通する。このバイパス22を通って、第2室44にあった反応液48が第1室42に流下する。そのため、ガス発生剤46と反応液48が接触して反応を生じ、ガスが発生される。
なお、ガス発生装置10によって水素ガスを発生させる場合には、ガス発生剤46としては、水素化マグネシウム(MgH2)、水素化カルシウム(CaH2)、活性アルミニウム(Al)、ナトリウムシリサイド(Sodium silicide (NaSi, Na2Si, Na4Si4))、マグネシウム(Mg)などの微粒子を、たとえば不織布やネット(網)でパックしたものが利用可能である。そして、ガス発生剤46が水素化マグネシウム、水素化カルシウム、活性アルミニウム、ナトリウムシリサイドの場合、それぞれ、反応液48としては水が用いられ、たとえば化1‐化4の反応式に従って水素ガスを発生する。
[化1]
MgH2+ 2H2O → Mg(OH)2 + 2H2
[化2]
CaH2+ 2H2O → Ca(OH)2 + 2H2
[化3]
2Al + 3H2O → Al2O3 + 3H2
[化4]
2NaSi + 5H2O → Na2Si2O5 + 5H2
なお、ガス発生剤46または反応液48が腐食性物質である場合には、耐腐食性材料からなるシリンダ12に反応液48を入れ、また耐腐食性材料からなる不織布やネットを用いてガス発生剤46を包装するようにすればよい。
さらに、たとえばガス発生剤46に接触させる反応液48やガス発生後の残存物が強酸、強アルカリのような腐食性を有する場合は、シリンダ12をガラスやセラミックス等の耐腐食性材料を用いて形成するようにすればよい。たとえば化5のようにマグネシウムと塩酸を反応させて水素ガスを発生させる場合などが考えられる。
[化5]
Mg + 2HCl → MgCl2 + H2
なお、上ではガスとして水素ガスを発生させる場合のガス発生剤46および反応液48を例示した。しかしながら、この発明は、以下に例示する他の種々のガスを発生するガス発生装置として利用可能である。
炭酸ガスの場合
(1) ガス発生剤として炭酸ナトリウム(Na2CO3)を用いる場合、反応液48としては、有機酸たとえばコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸、酢酸等を用いる。酢酸を用いた反応が化6に示される。
[化6]
Na2CO3 + 2CH3COOH → 2CH3COONa + H2O + CO2
(2) ガス発生剤として炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を用いる場合、反応液48としては、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、マレイン酸、酒石酸、乳酸、酢酸等の有機酸を用いる。クエン酸および酢酸を用いた反応が化7および化8に示される。
[化7]
NaHCO3 + C6H8O7→ 2Na+ + C6H6O7(2-) + H2O + CO2
[化8]
NaHCO3 + CH3COOH → CH3COONa + H2O + CO2
酸素の場合
化9および化10に示すように、H2O2(過酸化水素)の過酸化水素分解触媒を利用して酸素を発生する。化9の場合には、ガス発生剤46としては酸化マンガンを用い、化10の場合にはカタラーゼ(catalase)を用い、いずれの場合も反応液48として過酸化水素を用いる。
[化9]
MnO2 + 2H2O2→ MnO2+ 2H2O + O2
[化10]
カタラーゼ+ 2H2O2 → カタラーゼ + 2H2O + O2
アンモニアの場合
(1) ガス発生剤46として塩化アンモニウム(NH4Cl)を用い、反応液48として水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液を用いる。化11の反応式を呈する。
[化11]
NH4Cl + NaOH(aq) → NaCl + NH3
(2) 金属窒化物、たとえば窒化マグネシウム(Mg3N2)または窒化アルミニウム(AlN)をガス発生剤46として用いるとき、化12および化13に示すように、反応液48としては水を用いる。
[化12]
Mg3N2+ 6H2O → 3Mg(OH)2+ 2NH3
[化13]
AlN + 3H2O → Al(OH)3 + 3NH3
図2(B)に示すように、第2可動シール34をさらに押し込むと、第2可動シール34は膨出部20の位置まで降下し、第2ストッパ28によって係止される。したがって、膨出部20と第2可動シール34との間にバイパス24が開通する。そのため、第1室42で発生したガス50は、第1可動シール32の外周に膨出部18によって形成された第1バイパス22を通って、第2室44内に至り、図2(C)に示すように、第2可動シール34の外周に膨出部20によって形成された第2バイパス24を通って、シリンダ12の上端開口16から放出される。
図2(A)では、第1可動シール32が第1ストッパ26によって係止される位置まで第2可動シール34が押込み棒36によって押し下げられている。この状態では、第1可動シール32の外側のバイパス22は全開状態となるので、反応液48は一気に第2室44から第1室42へ落下してしまう。したがって、この場合には、ガス発生剤46と反応液48とが全面的に接触するので、ガスの発生量はすぐに最大となる。
これに対して、図3に示すように、第2可動シール34すなわち第1可動シール32の押し下げ量を小さくし、第1可動シール32が膨出部18の上端の位置で停止させると、第1可動シール32の外周面と膨出部18の内周面との間のバイパス22の開度はあまり大きくはならず、反応液48は当該比較的狭いバイパス22を通って第2室44から第1室42へ流れ込むので、反応液48の流量はあまり大きくない。したがって、反応液48はガス発生剤46と徐々に反応する。つまり、水素ガスの発生量を抑制することができる。
このように、反応液48を第1室42へ導くバイパス22の開度すなわちピストンベッド32の押し下げ量を調整することによって、反応液48の流量を調節しガス発生剤46との反応で生じるガスの発生量をコントロールすることができる。
なお、図1実施例では、第1可動シール32の外周は大部分シリンダ12の内周面に接するが一部において膨出部18の内面と間隙ができるので、第1可動シール32が膨出部18の範囲にあるときの第1可動シール32とシリンダ12の密着性は、第1可動シール32が膨出部18の範囲外にあるときの密着性に比べて幾分低下する。しかしながら、図3に示すように、ガスを徐々に発生するために第1可動シール32を、第1ストッパ26の位置ではなく、膨出部18のほぼ上端付近で止めようとするときでも、第1可動シール32は安定的にその位置に止まることができる。つまり、第1可動シール32は、ストッパ26の位置(第2位置)までの途中でも一時的に停止することができる。
第2可動シール34についても同様にストッパ28の位置(第2位置)までの途中でも一時的に停止することができる。
このようなバイパス22の開度すなわちガスの発生速度を容易にコントロールできる実施例が図4および図6にそれぞれ示される。
まず、図4を参照して、この実施例では、シリンダ12の上端部が図1実施例に比べてほぼ2倍程度に長くされ、その延長部の外周面にほぼ全長に亘って雄ねじ52が形成されるとともに、その雄ねじ52と螺合する雌ねじ54を有する、下端が開口されているキャップ56が設けられる。実施例のようにシリンダ12およびキャップ56を金属で作っている場合には、これらのねじ52および54は周知の方法で容易に形成できる。
キャップ56もシリンダ12と同じ材料で形成され得て、キャップ56の天井58の内面には、そこから垂下するように、作用片60が設けられる。作用片60の下端には、上述の押込み棒36の上端の把手38の上面に当接可能な下面を有する当接部62が設けられる。そして、キャップ56の側面には、ガス出口64が形成される。
図4実施例のその他の部分は概ね図1実施例と同じかまたは類似の構造であるので、図1と同じ参照符号を付して、重複する説明は省略する。
この実施例においても、図1の実施例と同様にして、ガス発生剤46を第1室42に設置した後、第1可動シール32を膨出部18の上まで嵌め、次いで反応液48を第2室44に溜めた後、第2可動シール34をシリンダ12の上端開口16に嵌める。
その後、シリンダ12の上端にキャップ56の下端を合わせて雄ねじ52に雌ねじ54を螺合させることによって、キャップ56をシリンダ12の上端に装着する。つまり、キャップ56をシリンダ12の延長部上端に結合する。そして、キャップ56を徐々に締め込むと、図5(A)に示すように、当接部62の下面が押込み棒36の把手38の上面に当接する。
その状態でさらにキャップ56を締め込むと、キャップ56がさらに下降し、それにつれて、当接部62に押されて第2可動シール34も下降する。
第2可動シール34が押し下げられると、第2可動シール34と第1可動シール32との間の反応液48が圧縮されるとともに、図5(A)に示すように、第1可動シール32も下方へ移動する。第1可動シール32が移動して、膨出部18の位置まで下降する。
すると、バイパス22が開通し、このバイパス22を通って、第2室44にあった反応液48が第1室42に流下する。そのため、図5(B)に示すようにガス発生剤46と反応液48が接触して反応を生じ、ガス50が発生する。
ただし、この実施例では、キャップ56の降下量をねじ52、54の締め込み量で微細に調整することができるので、膨出部18内面と第1可動シール32外面で形成されるバイパス22の開度を微細に調整できる。したがって、第1可動シール32が第1ストッパ26の位置に止まった場合の膨出部18内面と第1可動シール32外面との間の距離を上限として任意の開度のバイパス22を形成することができ、それによって、ガスの発生速度を任意にコントロールすることができる。
図5(B)に示すように、第2可動シール34がキャップ56によってさらに押し込まれると第2可動シール34が膨出部20まで降下してストッパ28で停止される。したがって、バイパス24が開通する。そのため、第1室42で発生したガス50は、第1可動シール32の外周に膨出部18によって形成された第1バイパス22を通って、第2室44内に至り、図5(C)に示すように、第2可動シール34の外周に膨出部20によって形成された第2バイパス24を通って上昇し、シリンダ12の上端部(延長部)の内壁と把手38および当接部62の隙間を通ってキャップ56内に入る。キャップ56内に到達したガス50は、図5(C)に示すように、キャップ56に形成されているガス出口64から放出される。
この実施例では、ガス50が集中的にガス出口64から流出されるので、環境中に飛散せず、ガスを有効に利用することができる。さらに、その下側にゴム輪67が、たとえば接着により取り付けられる。ゴム輪67は、キャップ56をシリンダ12の上端に被せたとき、キャップ56の内面とシリンダ12の外面を液密的および/または気密的に封止するためのパッキンとして機能するものである。
次に、図6を参照して、この実施例では、シリンダ12の上端部が図4実施例と同程度に長くされ、上端開口16から少し下がった外周面に環状の溝66が形成される。この溝66は、その位置でシリンダ12の側面を外から軸心に向かって押し込むことによって、形成することができる。
この実施例でもキャップ56を用いるが、この実施例のキャップ56には、天井58から少し下がった位置で、内周面に、シリンダ12の上端外周面上の溝66に嵌合する環状の突起68が設けられる。この突起68は、その位置でキャップ56の側面を外から軸心に向かって押し込むことによって、形成することができる。
キャップ56の内面の、突起68より少し上には、ゴム輪70がたとえば接着によって取り付けられる。ゴム輪70は、キャップ56をシリンダ12の上端に被せたとき、キャップ56の内面とシリンダ12の外面を液密的および/または気密的に封止するためのパッキンとして機能するものである。
図6実施例のその他の部分は概ね図4実施例と同じかまたは類似の構造であるので、図4と同じ参照符号を付して、重複する説明は省略する。
この実施例においても、図1の実施例と同様にして、ガス発生剤46を第1室42に設置した後、第1可動シール32を膨出部18の上まで嵌め、次いで反応液48を第2室44に溜めた後、第2可動シール34をシリンダ12の上端開口16に嵌める。
その後、シリンダ12の上端にキャップ56の下端を合わせてキャップ56を徐々に押し込むと、図7(A)に示すように、当接部62の下面が押込み棒36の把手38の上面に当接する。
その状態でさらにキャップ56を押し下げると、キャップ56がさらに下降し、それにつれて、当接部62に押されて第2可動シール34も下降する。
また、第2可動シール34が押し下げられると、第2可動シール34と第1可動シール32との間の反応液48が圧縮されるとともに、図7(B)に示すように、第1可動シール32も下方へ移動する。第1可動シール32が移動して、膨出部18の位置まで下降してストッパ26で係止される。
すると、第1可動シール32の外周と膨出部18の内周との間にバイパス22が形成される。このバイパス22を通って、第2室44にあった反応液48が第1室42に流下する。そのため、図7(B)に示すように、ガス発生剤46と反応液48が接触して反応を生じ、ガス50が発生される。
ただし、この実施例では、キャップ56の降下量をキャップ56を押し下げる力(量)によって微細に調整することができるので、膨出部18内面と第1可動シール32外面で形成されるバイパス22の開度を微細に調整できる。したがって、第1可動シール32が第1ストッパ26の位置に止まった場合の膨出部18内面と第1可動シール32外面との間距離を上限として任意の開度のバイパス22を形成することができ、それによって、ガスの発生速度を任意にコントロールすることができる。
図7(B)の位置までキャップ56を押し下げると、シリンダ12の上端の外側面に形成された溝66に、キャップ56の内面に形成された突起68が嵌り合い、キャップ56はシリンダ12と一体化される。したがって、溝66および突起68がキャップ56をシリンダ12に装着する装着手段として機能する。ただし、図4実施例ではねじ52および54がキャップ56の装着手段である。
図7(B)に示すように、第2可動シール34をさらに押し込むと、第2可動シール34は膨出部20の位置でストッパ28に係止される。したがって、バイパス24が開通する。第1室42で発生したガス50は、第1可動シール32の外周に膨出部18によって形成された第1バイパス22を通って、第2室44内に至り、図7(C)に示すように、第2可動シール34の外周に膨出部20によって形成された第2バイパス24を通って上昇し、シリンダ12の上端部の内壁と把手38および当接部62の隙間を通ってキャップ56内に入る。キャップ56内に到達したガス50は、図7(C)に示すように、キャップ56に形成させているガス出口64から放出される。
図8はこの発明のさらに他の実施例を示す概略断面図である。この実施例は、第2可動シール34を押込み棒36の上端の把手38で押し下げる構造において図1実施例と共通するが、シリンダ12やバイパス22および24が図1実施例とは異なる。
詳しくいうと、図8実施例のシリンダ12は、直径が異なる3つの部分、小径部12a、中径部12bおよび大径部12cを含み、下からこの順序で形成されている。つまり、小径部12aは直径d1を有し、中径部12bは直径d2を有し、大径部12cは直径d3を有する(d1<d2<d3)。そして、小径部12aの上に中径部12bが形成されるので、それらの境目に段差部72が形成され、同様に、中径部12bの上に大径部12cが形成されるので、それらの境目に段差部74が形成される。小径部12aおよび中径部12bの一部で第1室42が形成され、中径部12bの一部と大径部12cが第2室44を形成する。
このように小径部12a、中径部12bおよび大径部12cを含むシリンダ12も、たとえば金属の深絞り加工によって形成することができる。
この実施例ではさらに、上述の各実施例においてはシリンダ12の内部に形成したバイパス22および24をシリンダ12の外部に形成した。
小径部12aおよび中径部12bのそれぞれの側面に孔22aおよび22bを形成し、孔22aおよび22bをシリンダ12の外側で連結する第1バイパス22をシリンダ12の外側面に固着する。同様に、中径部12bおよび大径部12cのそれぞれの側面に孔24aおよび24bを形成し、孔24aおよび24bをシリンダ12の外側で連結する第2バイパス24をシリンダ12の外側面に固着する。
これらのバイパス22および24は、たとえばシリンダ12と同じ材料たとえば金属で形成することができるが、シリンダ12とは異なる材料、たとえば紙やプラスチックで形成されてもよい。そして、バイパス22および24をシリンダ12の外側面に固着する方法としては、たとえば溶接、接着など材料に応じて任意の方法が利用できる。
なお、この実施例では、第1可動シール32は中径部12bの直径と同じかやや小さくかつ小径部12aの直径より大きい直径を有し、第2可動シール34は大径部12cの直径と同じかやや小さくかつ中径部12bの直径より大きい直径を有する。したがって、段差部72が第1可動シール32のストッパ(先の実施例では第1ストッパ26)として機能し、段差部74が第2可動シール34のストッパ(先の実施例では第2ストッパ28)として機能する。
この実施例においても、図1の実施例と同様にして、ガス発生剤46を第1室42に設置した後、第1可動シール32を中径部12bの上部まで嵌め、次いで反応液48を第2室44に溜めた後、第2可動シール34をシリンダ12の上端開口16に嵌める。
その後、押込み棒36を把手38で押し下げると、第2可動シール34も下降する。第2可動シール34が押し下げられると、第2可動シール34と第1可動シール32との間の反応液48が圧縮されるとともに、図9(A)に示すように、第1可動シール32も中径部12b内において下方へ移動する。第1可動シール32が移動して、バイパス22の上側の孔22bを越える位置まで下降して、第1可動シール32が第1ストッパとしての段差部72の位置で停止する。
すると、バイパス22が開通する。このバイパス22を通って、第2室44にあった反応液48が第1室42に流下する。そのため、図9(B)に示すように、ガス発生剤46と反応液48が接触して反応を生じ、ガス50が発生される。
図9(B)に示すように第2可動シール34がさらにシリンダ12内(大径部12c内)に押し込まれると、第2可動シール34は、バイパス24の上側の孔24bを越える位置まで移動して、最終的に第2可動シール34が第2ストッパとしての段差部74の位置で停止する。つまり、バイパス24が開通する。第1室42で発生したガス50は、バイパス22を通って、第2室44内に至り、図9(C)に示すように、第2可動シール34の降下に伴って開通したバイパス24を通って、シリンダ12の上端開口16から放出される。
なお、図8実施例は図1実施例と同じく、ユーザが手で把手38すなわち第2可動シール34や第1可動シール32を押し下げ、それによってバイパス22および24を開通させたが、図8実施例は、図4のねじ込み式のキャップ56や図6の押し込みキャップ56を用いるように、容易に変更することができる。しかしながら、ここでは、図8の実施例に図4のキャップや図6のキャップを適用した実施例の図示および詳細な説明は省略する。
図10は図1実施例の変形例を示し、この実施例は、図8実施例と同様の外付けのバイパス22および24を用いる点で、図1実施例と異なる。つまり、図1実施例では、第1可動シール32とシリンダ12の膨出部18との間のシリンダ12内に、バイパス22を形成し、第2可動シール34とシリンダ12の膨出部20との間のシリンダ12内に、バイパス24を形成した。
これに対して、図10実施例では、第1ストッパ26の上方および下方のシリンダ12の側面にそれぞれ孔22aおよび22bを形成し、孔22aおよび22bをシリンダ12の外側で連結するバイパス22をシリンダ12の外側面に固着する。同様に、第2ストッパ28の上方および下方のシリンダ12の側面に孔24aおよび24bを形成し、孔24aおよび24bをシリンダ12の外側で連結するバイパス24をシリンダ12の外側面に固着する。
これらのバイパス22および24は、たとえばシリンダ12と同じ材料たとえば金属で形成することができるが、シリンダ12とは異なる材料、たとえば紙やプラスチックで形成されてもよい。そして、バイパス22および24をシリンダ12の外側面に固着する方法としては、たとえば溶接、接着など材料に応じて任意の方法が利用できる。
図1実施例では、第1可動シール32の外周は大部分シリンダ12の内周面に接するが一部において膨出部18の内面と間隙ができるので、第1可動シール32が膨出部18の範囲にあるときの第1可動シール32とシリンダ12の密着性は、第1可動シール32が膨出部18の範囲外にあるときの密着性に比べて幾分低下するが、図10実施例では、第1可動シール32の外周は全周に亘ってシリンダ12の内周面に接するので、第1可動シール32とシリンダ12の密着性は変わらない。したがって、開度の小さいバイパス22を形成するために上側の孔22aの一部だけを塞いだ状態で第1可動シール32を一時的に停止するときでも、安定性よくその位置を維持することができる。
同様に、図1実施例における第2可動シール34と膨出部20およびバイパス24についても、図10実施例の方が、第2可動シール34の停止位置の安定性がよい。
図11はこの発明のさらに他の実施例を示す。図11ではこの実施例は図8実施例の変形例のように描かれているが、図11の特徴である第3のバイパス76は、上で述べた各実施例にも適用できるものであること、またバイパス76の形成方法は他のバイパス22や24と同様に任意であることを予め指摘しておく。
先の実施例において、バイパス22および24(シリンダ12の内側に形成した場合はシリンダ12も含む)の材料によっては、バイパス22および24の濡れ性があまり良くない場合もある。このような場合、バイパス22および24の管内に残存する反応液48が管を塞ぎ、第2可動シール34をさらに降下させても第2室44から反応液48が第1室42のガス発生剤46に到達しない可能性がある。その場合、ガスの発生量が低下する。また、管が反応液48で塞がれたバイパス22及び24においては発生したガスが通り抜けにくくなり、さらには第1可動シール32を押し上げてバイパス22の孔22bを塞いでしまい、ガスがシリンダ外へ排出されない可能性がある。
図11実施例では、このような不都合を解消するために、ガス排出の補助通路として、第3のバイパス76を設け、本装置の使用開始時に第1室42に残存する空気および発生したガス50を可及的速やかにシリンダ12外へ排出させて、反応液48がバイパス22および24内に滞留しないようにしている。そのために、バイパス76は、第1室42と第2室44の上部(第2可動シール34を押し下げたときに空間が生じる位置)との間に設けられる。
この実施例において、ガスを発生させるときには第2可動シール34は押し下げられているので、たとえば図11(B)に示すように第1室42で発生したガス50はバイパス76を通して第2可動シール34の上方の空間からシリンダ12外へ放出される。
なお、バイパス22および24でガス(気泡)がスムーズに抜けないという現象は、基本パラメータとして、バイパスの内径(断面積)、バイパスやシリンダの材料の濡れ性、および反応液48の粘性が関係する。たとえば、バイパス内径(断面積)が小さく反応液の粘性が高ければ、実施例のガス発生装置の使用開始時に第1室42に残存する空気および発生したガス50(図11(B))もバイパス22および24を通過しにくくなる。そのため、バイパス76は、上述のようにバイパス22を通って反応液48が速やかにガス発生剤46まで到達できるようにする機能だけでなく、発生ガス50をシリンダ12外に導出するのを促進する機能も併有する。
図12はこの発明さらに他の実施例を示す。この図12実施例のガス発生装置10では、シリンダ12の上端部が図4または図6実施例と同様に図1実施例に比べてほぼ2倍程度に長くされ、その延長部は、シリンダ12の直径より小さい直径の径小部78と、径小部78の上端に形成され、径小部78より径大の(シリンダ12のその他の部分の直径と同程度)の径大部80を含む。これら径大部80および径小部78も他の部分と同様に、絞り加工など任意の方法で形成することができる。
この実施例でもキャップ56を用いる。図4または図6の実施例と同様に、キャップ56の天井58の内面には、そこから垂下するように、作用片60が設けられる。作用片60の下端には、押込み棒36の把手38の上面に当接可能な下面を有する当接部62が設けられる。そして、キャップ56の側面には、ガス出口64が形成される。
キャップ56の内面には、当接部62の近傍に、上下間隔を隔てて2つのゴム輪82および84がたとえば接着によって取り付けられる。ゴム輪82および84は、キャップ56をシリンダ12の上端の延長部に被せたとき、キャップ56の内面とシリンダ12の外面を液密的および/または気密的に封止するためのパッキンとして機能するとともに、キャップ56のシリンダ12に対する相対位置を保持する位置決め機能も果たす。
図12実施例においても、先に説明した各々の実施例と同様にして、ガス発生剤46を小径部12aと中径部12bの一部で形成される第1室42に設置した後、第1可動シール32を中径部12bまで嵌め、次いで反応液48を中径部12bの一部と大径部12cで形成される第2室44に溜めた後、第2可動シール34を大径部12cの上端に嵌める。
その後、図13(A)に示すように、キャップ56をシリンダ12の延長部上端に嵌める。このとき、下側のゴム輪82が径大部80の外周に嵌る。
その後、図13(B)に示すように、下側のゴム輪82が径大部80を越えてそれの下方の径小部78の上端に移動するまで、キャップ56を押し込む。そうすると、作用片60の当接部62が押込み棒36の把手38を押し下げる、応じて第2可動シール34も下降する。第2可動シール34が押し下げられると、第2可動シール34と第1可動シール32との間の反応液48が圧縮されるとともに、図13(B)に示すように、第1可動シール32も下方へ移動する。第1可動シール32が移動して、バイパス22の上側の孔22bを越える位置まで下降して、第1可動シール32が第1ストッパとしての段差部72の位置で停止する。
すると、バイパス22が開通する。このバイパス22を通って、第2室44にあった反応液48が第1室42に流下する。そのため、図13(B)に示すように、ガス発生剤46と反応液48が接触して反応を生じ、ガス50が発生される。発生したガス50は、バイパス24が未開通のため、バイパス76から第2可動シール34の上方の空間を経て、キャップ56のガス出口64から、シリンダ12の外へ排出される。
その後さらにキャップ56を押し下げると、2つのゴム輪82および84が図13(C)に示すように、径小部78の下端まで移動する。応じて、第2可動シール34が移動して、バイパス24の上側の孔24aを越える位置まで下降して、第2可動シール34が第2ストッパとしての段差部74の位置で停止する。バイパス24も開通する。そのため、ガス50はバイパス76だけでなくこのバイパス24も通って、第2可動シール34の上方の空間に至り、キャップ56のガス出口64から、シリンダ12の外へ排出される。
図14はこの発明のさらに他の実施例を示す。図14実施例は、図12実施例の変形例である。この実施例では、図12に示すシリンダ12およびキャップ56を一体化したガス発生装置10が用いられる。つまり、この実施例のガス発生装置10は図12のガス発生装置10と同じである。ただし、バイパス22、24および76(図12)は紙面に直交する方向に配置されているので、ここでは図示していない。
そして、この実施例では、ガス発生装置10のキャップ56を押し込むために、シリンジポンプに類似する構成の駆動装置86を用いる。
駆動装置86は、ガス発生装置10の全長より長い縦長のハウジング88を含み、ハウジング88内には、モータ90で回転されるリードねじ92が、リードねじ92の先端が下側になるように固定的に配置される。ただし、モータ90を駆動するための電源はAC電源でもよいが、持ち運びを可能にするためには電池(図示せず)を用いる。
リードねじ92の先端にはナット94が螺合され、このナット94には、ハウジング88外に突出する可動板96が固着される。したがって、可動板96は、リードねじ92がモータ90で回転されることによって、矢印A方向に移動する。そのために、ハウジング88には、このような可動板96の動きを許容する縦長のスリット(図示せず)が形成される。そして、ハウジング88の上端には固定板98が固着される。
図14実施例においても、図12実施例と同様にして、ガス発生剤46を小径部12aと中径部12bの一部で形成される第1室42に設置した後、第1可動シール32を中径部12bまで嵌め、次いで反応液48を中径部12bの一部と大径部12cで形成される第2室44に溜めた後、第2可動シール34を大径部12cの上端に嵌める。そして、シリンダ12の上端にキャップ56を嵌めた後、固定板98をキャップ56の天井58の上面に当てるとともに、可動板96をシリンダ12の底部14の下面に当てて、準備が完了する。
その後、スイッチ(図示せず)をオンすると、モータ90が回転し、応じてリードねじ92が回転し、ナット94すなわち可動板96が矢印A方向に変位する。他方、キャップ56が固定板98で固定されているので、可動板96の変位に従ってシリンダ12の底部14が上方に押されることによって、キャップ56が図13(A)、図13(B)、図13(C)に示すように、徐々にシリンダ12に押し込まれる。したがって、図12実施例と同様に、ガス50をキャップ56のガス出口64から放出することができる。
このとき、駆動装置86はリードねじ92とナット94の組み合わせを用いているので、キャップ56を微小量ずつ変位させることができるので、ガスの発生量をより精度よくコントロールすることができる。
図15はこの発明のその他の実施例を示し、この実施例は、ガス発生剤46の交換や補充を容易にするための構成を有する。
すなわち、この実施例のガス発生装置10は、図15(A)に示すように、上端開口を有するキャップ100を含み、このキャップ100は、シリンダ12(の小径部12a)の下端に装着可能にされている。キャップ100は底部14aを有し、底部14aの上面には、ガス発生剤46を固定的に保持するための保持部102が設けられる。
キャップ100の内周面には雌ねじ104が形成されるとともに、雌ねじ104と底部14aとの間にはシール106が設けられる。
シリンダ12(の小径部12a)の下端外周に、キャップ100の雌ねじ104が螺合する雄ねじ108が形成される。
この実施例では、保持部102にガス発生剤46を保持した状態で、雄ねじ108に雌ねじ104を螺合することによって、図15(B)に示すように、キャップ100をシリンダ12(の小径部12a)の下端に装着する。その後は、上で説明した各実施例と同様に、第2可動シール34を押し込むことによって、第1可動シール32を変位させて、バイパス22および24を開通させる。応じて、第2室44に溜めている反応液48が第1室42のガス発生剤46に接触されて、ガスが発生される。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
さらに、上述の各実施例は、必要に応じて任意に組み合わせることができるものである。たとえば、図11または図12に示す実施例のバイパス76を図1、図4、図6または図10などの各実施例に適用することができる。たとえば、図15に示す実施例のキャップ100を図1、図4、図6、図10または図12などの各実施例に適用することができる。
10 …水素ガス装置
12 …シリンダ
12a …小径部
12b …中径部
12c …大径部
14、14a …底部
16 …開口
18、20 …膨出部
22、24、76 …バイパス
26 …第1ストッパ
28 …第2ストッパ
30 …ガイド
32 …第1可動シール
34 …第2可動シール
36 …押込み棒
38 …把手
40、66 …溝
42 …第1室
44 …第2室
46 …ガス発生剤
48 …反応液
50 …ガス
52、108 …雄ねじ
54、104 …雌ねじ
56、100 …キャップ
58 …天井
60 …作用片
62 …当接部
64 …ガス出口
68 …突起
67、70、82、84 …ゴム輪
72、74 …段差部
78 …径小部
80 …径大部
86 …駆動装置
88 …ハウジング
90 …モータ
92 …リードねじ
94 …ナット
96 …可動板
98 …固定板
102 …保持部
106 …シール

Claims (10)

  1. ガス発生剤に反応液を反応させてガスを発生するガス発生装置であって、
    底部および上端の開口を有するシリンダ、
    前記シリンダ内に設けられ、第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第1可動シール、
    前記シリンダ内に設けられ、前記開口を封止する第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第2可動シール、
    前記第1可動シールの前記第1位置より下方に設けられ、前記第1可動シールが前記第1位置から変位したとき開通する第1バイパス、
    前記第2可動シールの前記第1位置より下方に設けられ、前記第2可動シールが前記第1位置から変位したとき開通する第2バイパス、および
    前記第2可動シールを前記第1位置からシリンダ内に押し込む押込み手段を備え、
    前記第1可動シールが前記第1位置のとき前記シリンダ内に第1室と第2室が前記第1可動シールで仕切られて形成され、前記第1室に前記ガス発生剤を収容し、前記第2室に前記反応液を収容し、
    前記第1バイパスは、第1室に形成される前記シリンダの膨出部を含み、前記第1可動シールが前記膨出部にあるとき前記第1可動シールと前記膨出部との間に形成され、
    前記第2バイパスは前記第2室に形成される前記シリンダの膨出部を含み、前記第2可動シールが前記膨出部にあるとき前記第2可動シールと前記膨出部との間に形成され、
    前記第1バイパスを通って前記反応液が前記第1室に流下して前記ガス発生剤と接触してガスを発生し、前記発生したガスが前記第1バイパスおよび前記第2バイパスを通って前記シリンダ外部に排出される、ガス発生装置。
  2. ガス発生剤に反応液を反応させてガスを発生するガス発生装置であって、
    底部および上端の開口を有するシリンダ、
    前記シリンダ内に設けられ、第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第1可動シール、
    前記シリンダ内に設けられ、前記開口を封止する第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第2可動シール、
    前記第1可動シールの前記第1位置より下方に設けられ、前記第1可動シールが前記第1位置から変位したとき開通する第1バイパス、
    前記第2可動シールの前記第1位置より下方に設けられ、前記第2可動シールが前記第1位置から変位したとき開通する第2バイパス、および
    前記第2可動シールを前記第1位置からシリンダ内に押し込む押込み手段を備え、
    前記第1可動シールが前記第1位置のとき前記シリンダ内に第1室と第2室が前記第1可動シールで仕切られて形成され、前記第1室に前記ガス発生剤を収容し、前記第2室に前記反応液を収容し、
    前記第1バイパスは、前記第1可動シールの前記第2位置を挟む前記第1室の2ケ所において前記シリンダに形成した孔を前記シリンダの外側で連結して形成し、
    前記第2バイパスは、前記第2可動シールの前記第2位置を挟む前記第2室の2ケ所において前記シリンダに形成した孔を前記シリンダの外側で連結して形成し、
    前記第1バイパスを通って前記反応液が前記第1室に流下して前記ガス発生剤と接触してガスを発生し、前記発生したガスが前記第1バイパスおよび前記第2バイパスを通って前記シリンダ外部に排出される、ガス発生装置。
  3. 前記押込み手段は、前記第2可動シールに連結されて前記シリンダの外で操作できる押込み棒を含む、請求項1または2記載のガス発生装置。
  4. 前記押込み手段は、前記シリンダに結合され、前記シリンダに接近する方向で変位可能なキャップ、および前記キャップ内に設けられて前記押込み棒に作用する作用片を含む、請求項記載のガス発生装置。
  5. 前記キャップに設けられ、シリンダからキャップ内に流入したガスを流出させるガス出口をさらに備える、請求項記載のガス発生装置。
  6. 前記シリンダに設けられ、前記第1可動シールが前記第2位置より降下しないようにするための第1ストッパをさらに備える、請求項1ないしのいずれかに記載のガス発生装置。
  7. 前記シリンダに設けられ、前記第2可動シールが前記第2位置より降下しないようにするための第2ストッパをさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載のガス発生装置。
  8. 前記第1室と前記第2室とを連通させる第3バイパスをさらに備える、請求項1ないしのいずれかに記載のガス発生装置。
  9. 前記底部は前記シリンダに着脱可能なキャップを含む、請求項1ないしのいずれかに記載のガス発生装置。
  10. ガス発生剤に反応液を反応させてガスを発生するガス発生装置であって、
    底部および上端の開口を有するシリンダ、
    前記シリンダ内に設けられ、第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第1可動シール、
    前記シリンダ内に設けられ、前記開口を封止する第1位置とその第1位置より下方の第2位置の間で変位可能な第2可動シール、
    前記第1可動シールの前記第1位置より下方に設けられ、前記第1可動シールが前記第1位置から変位したとき開通する第1バイパス、
    前記第2可動シールの前記第1位置より下方に設けられ、前記第2可動シールが前記第1位置から変位したとき開通する第2バイパス、
    前記第2可動シールを前記第1位置からシリンダ内に押し込む押込み手段、および
    前記第1室と前記第2室とを連通させる第3バイパスを備え、
    前記第1可動シールが前記第1位置のとき前記シリンダ内に第1室と第2室が前記第1可動シールで仕切られて形成され、前記第1室に前記ガス発生剤を収容し、前記第2室に前記反応液を収容する、ガス発生装置。
JP2014157348A 2014-08-01 2014-08-01 ガス発生装置 Active JP6499836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157348A JP6499836B2 (ja) 2014-08-01 2014-08-01 ガス発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157348A JP6499836B2 (ja) 2014-08-01 2014-08-01 ガス発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016034600A JP2016034600A (ja) 2016-03-17
JP6499836B2 true JP6499836B2 (ja) 2019-04-10

Family

ID=55522846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014157348A Active JP6499836B2 (ja) 2014-08-01 2014-08-01 ガス発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6499836B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5692104A (en) * 1979-12-26 1981-07-25 Mitsuru Hojo Oxygen generator
ATE85239T1 (de) * 1987-10-15 1993-02-15 Coca Cola Co Apparatur zum chemischen erzengung und entnahme von gasen.
JP3355278B2 (ja) * 1996-06-14 2002-12-09 日世メリーランドカップ株式会社 混合装置
JP4838955B2 (ja) * 2001-08-21 2011-12-14 武田薬品工業株式会社 2室型プレフィルドシリンジ
JP2004181771A (ja) * 2002-12-03 2004-07-02 Polymer Engineering Kk 真空混合圧入方法及び装置
WO2006135896A2 (en) * 2005-06-13 2006-12-21 Societe Bic Hydrogen generating fuel cell cartridges
JP2006263549A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Masaru Kogyo Kk 気体発生装置
JP2007145664A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Nitto Denko Corp 水素発生装置
US20090308895A1 (en) * 2008-06-13 2009-12-17 Reynolds David L Rack and pinon drive for by-pass cartridge
JP2010188329A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Bio Coke Lab Co Ltd ガス生成方法及びガス生成装置
CN102556962B (zh) * 2010-12-30 2013-10-16 扬光绿能股份有限公司 氢气产生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016034600A (ja) 2016-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20150028294A (ko) 수소 발생 장치
JP4840781B2 (ja) 水素発生方法及び水素発生装置及び燃料電池設備
CN106163972B (zh) 饮料供应装置
KR20030053502A (ko) 물의 해리에 의한 수소 발생을 제어하기 위한 방법 및 장치
TW200703762A (en) Hydrogen generating fuel cell cartridges
MXPA05006605A (es) Instalaciones hermeticas a liquidos para recipientes reemplazables para liquidos.
ATE269556T1 (de) Vorrichtung zum regeln eines gasdurchflusses
JP2007000649A5 (ja)
EP2508484A4 (en) DEVICE FOR SELECTIVELY HYDROGENATING A BIOCOMPATIBLE SOLUTION
JP2007222778A (ja) 放電生成ガス溶解装置
BR0109654A (pt) Cartucho de tinta, método para enchimento com tinta e aparelho para realização de tal método
JP6499836B2 (ja) ガス発生装置
KR101696649B1 (ko) 순수한 이산화염소 발생장치 및 그 방법
WO2004092548A3 (en) Portable heat and gaseous fuel generator that does not require electrical power input or electrical control
JP4778690B2 (ja) 毒性ガス容器弁用アウトレットキャップ
WO2003052046A3 (fr) Dispositif individuel de production de cocktail d'oxygene et bouteille d'oxygene associee
JP5847976B1 (ja) 水素液生成装置
DE60226381D1 (de) Zufuhrvorrichtung zum Gebrauch mit Wasserstoffquelle
US10946356B2 (en) Gas generator and method of generating a gas
JP6042966B1 (ja) 水素液生成装置
US571576A (en) John c
KR200174181Y1 (ko) 화학반응식 산소공급기
RU101664U1 (ru) Сварочный ацетиленовый генератор
JP2007275262A5 (ja)
ATE485166T1 (de) Kartusche mit ventil-verschluss

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250