JP6499551B2 - ベッド - Google Patents

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Description

本発明は、ベッドに関する。詳しくは、休息者を弾性支持するマットレスを備えたベッドに関する。
従来、貨物自動車のキャブルーフ上に、ベッドを備えた寝室が付設された構成が知られている(特許文献1)。上記寝室は、キャブルーフに空けられた出入口によりキャブ内の車室空間と繋がっており、車室内を流れる空調空気の供給を受けられるようになっている。
特開平8−238975号公報
しかし、上記従来技術では、寝室内に空調空気が供給されても、その空調空気をベッドに横たわる休息者に十分に送り込める構成とはなっていない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ベッドの使用快適性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明のベッドは次の手段をとる。
第1の発明は、休息者を弾性支持するマットレスを備えたベッドである。マットレスは、通気性を備えるクッションと、クッションを外周域の一部領域において内外で空気を流通させるように他部領域を上記一部領域よりも通気性の低い構成にする低通気構造と、有する。上記ベッドは、更に、クッション内の通風経路に通風可能に接続されたファンを有し、ファンの稼働により上記クッションの一部領域から空気が内外で流通されてクッション内に空気が通されるようになっている。上記クッションの空気が内外で流通される一部領域は、クッションの休息者を弾性支持する支持面側領域に設定されている。ファンが、クッションの底面部においてクッション内の通風経路に通風可能に接続された構成とされている。
この第1の発明によれば、マットレスにクッションの内外で空気を通風させるファンを設けることにより、マットレス内に籠もった熱を外部に放出させたり、外部の空調空気をクッション内に取り込んでクッションの温調をしたりすることができる。詳しくは、上記の通風は、マットレスの休息者が直接触れる支持面側領域において、マットレスの底面部に設置されたファンの稼働により、短い通風経路で効果的に行うことができる。これにより、ベッドの使用快適性を向上させることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。すなわち、低通気構造は、クッションの支持面側領域において、ファンとクッション内の通風経路との接続口の直上領域に通気性の低い他部領域が設定され、上記直上領域から外れた領域に他部領域よりも通気性の高い一部領域が設定された構成とされている。
この第2の発明によれば、ファンの直上領域を低通気の構成とすることにより、ファンの直上領域で偏った強い気流が発生することを抑制することができる。したがって、クッションの支持面側領域において、バランスの取れた適切な気流を発生させて、ベッドの使用快適性を向上させることができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。すなわち、クッションが、表裏2層の異なる通気性を備えるクッション層により構成され、一方側のクッション層が、他方側のクッション層よりも通気性の低い構成とされると共に空気を高さ方向に流通されるための通気孔の空けられた、低通気構造を構成する構造とされている。
この第3の発明によれば、表裏2層構造のクッションを構成する一方側のクッション層を他方側のクッション層よりも低通気として通気孔を空ける構成とすることで、ファンの直上領域を低通気とする構成を簡便に具現化することができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。すなわち、一方側のクッション層が表側のクッション層で、他方側のクッション層が裏側のクッション層となっている。
この第4の発明によれば、上記低通気側のクッション層を表側のクッション層とすることで、通気孔の位置設定により、クッションの支持面側領域におけるファンの直上領域を低通気とする構成を適切に得ることができる。
第5の発明は、上述した第3又は第4の発明において、次の構成とされているものである。すなわち、他方側のクッション層が網目状の全通気構造とされている。
この第5の発明によれば、クッションに良好な通気性を持たせることができながら、支持面側領域の特定箇所にて空気を内外で適切に流通させられる構成とすることができる。
第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。すなわち、ベッドが、更に、クッションの支持面側領域を外周側から覆うカバーを有し、カバーが網目状の全通気構造とされている。
この第6の発明によれば、カバーを設けても、クッションの支持面側領域の通気性を良好に維持することができる。
実施例1のベッドの概略構成を示す斜視図である。 ベッドの平面図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
<ベッド1の概略構成について>
始めに、実施例1のベッド1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例のベッド1は、図1〜図4に示すように、休息者を弾性支持するマットレス10と、マットレス10の底面部に設置された3つのファン20と、床板F上に設置されてマットレス10を下方側から支えるベース板30と、を備えた構成とされている。
上述したマットレス10は、図1〜図2に示すように、一般体型の休息者を横たわらせて支持することのできる横幅及び長さを備えた構成とされている。また、3つのファン20は、それぞれ、図3に示すように、ベース板30に空けられた通し孔31内に上方側から組み付けられて固定されており、その上面部に形成された吸気口20Aがマットレス10の底面部に空けられた対応する各接続口15Aに下方側からあてがわれた状態として、マットレス10内の通風経路に通風可能に接続された構成とされている。
ベース板30は、床板F上に図示しない底上げ材を介して底上げされた状態に設置されている。上記ベース板30は、上記底上げされた設置により、その底側に張り出した形となって組み付けられる各ファン20の設置スペースを確保していると共に、底上げされたスペースを通じて、各ファン20から吐き出された風を外部に向かって排出することができるようになっている。上述したベース板30の床板F上への組み付け、及び各ファン20のベース板30に対する組み付けは、それぞれ、ボルト締結によって行われている。
上述したベッド1は、上述した3つのファン20を稼動させることにより、上述したマットレス10の休息者を弾性支持する支持面側領域10Aから外部の空気をマットレス10内に引き込ませて、マットレス10の使用快適性を向上させるようになっている。具体的には、上述したベッド1は、その設置室内に図示しないエアコン風が供給されている場合には、上記3つのファン20の稼動により、上記の空調空気をマットレス10の休息者が横たわる支持面側領域10Aからマットレス10内に引き込んで、休息者に空調空気を効果的にあてたり、マットレス10の表面温度を快適に温調したりすることができるようになっている。また、ベッド1は、その設置室内に空調空気が供給されない場合であっても、上記3つのファン20の稼動により、外部の空気を休息者の体の表面に沿って流したり、マットレス10の内部に外部の空気を取り込んで換気したりすることで、マットレス10の使用快適性を向上させることができるようになっている。
<マットレス10の構成について>
上述したマットレス10は、上述した3つのファン20の稼動により、その支持面側領域10Aの広い範囲から外部の空気を万遍なく漏れのない形で効率的に吸い込むことができるようになっている。以下、上述したマットレス10及び各ファン20の具体的な構成について詳しく説明していく。先ず、マットレス10の構成について説明する。マットレス10は、面状の表層カバー11と、平板状のスラブウレタン12と、略四角枠状の形にカットされた面状の中布13と、スラブウレタン12よりも厚手となるマット型の網目状クッション14と、面状の裏層カバー15と、が高さ方向に重ね合わされる形に組み付けられた積層構造により構成されている。
ここで、表層カバー11が、本発明の「カバー」に相当する。また、スラブウレタン12が、本発明の「一方側のクッション層」、「表側のクッション層」及び「低通気構造」に相当する。また、中布13が、本発明の「低通気構造」に相当する。また、網目状クッション14が、本発明の「クッション」及び「裏側のクッション層」に相当する。また、裏層カバー15が、本発明の「低通気構造」に相当する。
上述した面状の表層カバー11は、ポリエステル樹脂等の合成繊維を網目状の形に編み込んで形成した可撓性面状の構成とされており、全域において内外で空気を流通させることのできるほぼ均一な通気性を備えた全通気の構造とされている。上記表層カバー11は、スラブウレタン12の上面全域と周囲側面の全域とをそれぞれ外周側から覆った状態に被せ付けられる構成とされている。上記構成により、表層カバー11は、マットレス10の支持面側領域10A及び周囲側面の上部側領域の表皮を成す構成とされている。上記表層カバー11は、その周縁部が裏層カバー15の周縁部と縫い合わされており、裏層カバー15と袋状を成す形に繋ぎ合わされた構成とされている(縫合部10B)。
スラブウレタン12は、ポリウレタン樹脂をフリー発泡して平板状の形に切断して形成したものであり、それ自体は空気を通しにくい低通気の構成とされている。しかし、上記スラブウレタン12には、その所々の箇所に、板厚方向(高さ方向)に貫通する丸孔状の通気孔12Aが形成されている。上記各通気孔12Aの形成により、スラブウレタン12は、各通気孔12Aの形成された箇所からは、局所的に空気を高さ方向に流通させることのできる構成とされている。
中布13は、ポリエステル樹脂等の合成繊維を平面状に連なりのある形に織り込んで形成した可撓性面状の構成とされており、全域において空気をほとんど通さない無通気の構成とされている。上記中布13は、その外径寸法が上述したスラブウレタン12よりもひとまわり大きな横幅及び長さを有し、中央の刳り貫かれた内径寸法がスラブウレタン12よりもひとまわり小さな横幅及び長さを有する四角枠状の面形状にカットされて形成されている。
上述した中布13は、上述したスラブウレタン12と網目状クッション14との外周縁部間に挟持される形に介在されて組み付けられている。そして、上記中布13は、その外周縁部が、網目状クッション14の外周部に被せ付けられる無通気の裏層カバー15の周縁部と縫い合わされることにより、裏層カバー15と連なる形に繋げられて(縫合部10B)、スラブウレタン12と裏層カバー15との間に架橋された状態とされている。上記組み付けにより、中布13は、上述した3つのファン20の稼動によって、スラブウレタン12の周囲側面を覆う表層カバー11から、外部の空気がスラブウレタン12の周囲側面と裏層カバー15との間の隙間10Cを通って網目状クッション14に向かって吸い込まれることを抑止するシール材として機能するようになっている。
網目状クッション14は、ポリエチレン樹脂等の合成繊維を立体網目形状に絡み合わせて形成したものであり、全域において内外で空気を流通させることのできるほぼ均一な通気性を備えた全通気の構造とされている。上記網目状クッション14は、その立体網目形状に絡み合わされた構造により、スラブウレタン12を介して受ける休息者の体圧を広く分散させて弾性的に受け止めることができるようになっている。上記網目状クッション14は、上述したスラブウレタン12とほぼ同じ横幅と長さとを有したマット型形状とされており、スラブウレタン12と高さ方向に寸胴な形に積層されて組み付けられた状態とされている。
裏層カバー15は、上述した中布13と同じく、ポリエステル樹脂等の合成繊維を平面状に連なりのある形に織り込んで形成した可撓性面状の構成とされており、全域において空気をほとんど通さない無通気の構成とされている。上記裏層カバー15は、上述した表層カバー11と互いに袋状に縫い合わされた状態で、上述した網目状クッション14の底面全域と周囲側面の全域とをそれぞれ外周側から覆った状態に被せ付けられる構成とされている。上記構成により、裏層カバー15は、マットレス10の底面側領域及び周囲側面の下部側領域の表皮を成す構成とされている。上記裏層カバー15の網目状クッション14の底面に被せられる領域の、上述した3つのファン20が接続される各箇所に対応した3箇所の位置には、それぞれ、丸孔状に貫通した接続口15Aが開口した形に形成されている。
上述したマットレス10は、上述した各構成部材が次のように組み付けられて構成されている。すなわち、上述したスラブウレタン12が、網目状クッション14の上層部に積層された状態に組み付けられている。そして、上記組み付けたスラブウレタン12と網目状クッション14とから成る表裏2層のクッション構造に対して、上述した表層カバー11と裏層カバー15とを中布13を間に介在させて袋状に縫い合わせたものを被せ付ける。このとき、上述した中布13をスラブウレタン12と網目状クッション14との間に挟み込む形に介在させて組み付けるようにする。これにより、中布13が、スラブウレタン12と裏層カバー15との間に全周に亘って架橋された状態となり、スラブウレタン12の自重作用及び表層カバー11と裏層カバー15との張設に伴うテンションによって、スラブウレタン12と網目状クッション14との間に押し挟まれた形に保持された状態となる。
上記のように組み付けられたマットレス10は、その支持面側領域10Aに面を向ける表層カバー11、スラブウレタン12、及び網目状クッション14のそれぞれにより発揮される弾性力によって、マットレス10に横たわる休息者の身体を弾性的に支持することができるようになっている。また、上記のように組み付けられたマットレス10は、上述したように、全通気構造の表層カバー11と、低通気構造のスラブウレタン12と、全通気構造の網目状クッション14と、無通気構造の裏層カバー15と、が高さ方向に並ぶ形に積層されて、全通気の構造と低通気の構造とが入り混じって積層された構成とされている。しかし、上記マットレス10は、このような構成とされていても、低通気構造のスラブウレタン12に空けられた各通気孔12Aによって、表層カバー11とスラブウレタン12と網目状クッション14とが互いに空気を流通させられる形に連通された構成とされている。
詳しくは、上記マットレス10は、上述した全通気構造の網目状クッション14が、上述した無通気構造の裏層カバー15によって、その底面と周囲側面とが各接続口15Aを除く全域に亘って広く無通気の状態に被覆されていると共に、その上面全域が低通気構造のスラブウレタン12によって被覆されて、スラブウレタン12の周囲側面と裏層カバー15との間の隙間10Cが無通気構造の中布13によって全周域に亘ってシールされた構成とされている。このような構成とされていることにより、マットレス10は、その底面部に形成された各接続口15Aに各ファン20からの吸引圧が掛けられることにより、スラブウレタン12の各通気孔12Aと連通する表層カバー11から外部の空気を吸い込んで、各通気孔12Aと全通気構造の網目状クッション14とを通して外部の空気を各ファン20へと吸い込ませられるようになっている。
<ファン20の構成について>
3つのファン20は、それぞれ、いわゆる遠心送風機により構成されている。上記3つのファン20は、それぞれ、高さ方向に軸方向を向ける略円盤状の形に形成されており、それらの上面部に吸気口20Aが開口して形成され、周囲側面に排気口20Bが開口して形成された構成とされている。上記3つのファン20は、それらの上面部にこれらよりもひとまわり大きな矩形の板形状をした金属製の取り付け天板21がビス締めされて締結されており、これら取り付け天板21を介してベース板30に一体的にビス締めされて固定された状態に取り付けられている。
具体的には、上記3つのファン20は、それぞれ、ベース板30に空けられた各通し孔31内に上方側から差し込まれることで、それらの上面部に取り付けられた各取り付け天板21がベース板30上にあてがわれて係止されるようになっている。そして、上記3つのファン20は、上記係止された各取り付け天板21をそれぞれベース板30上にビス締めして締結することにより、ベース板30に対して一体的に締結された状態に組み付けられている。上記組み付けにより、3つのファン20は、それぞれ、それらの上面部に形成された各吸気口20Aが、各取り付け天板21の中央部に空けられた丸孔21Aから上方側に開口し、それらの周囲側面に形成された各排気口20Bが、各ベース板30の底側に張り出した位置で側方側に開口した状態として組み付けられている。
上記3つのファン20は、上記のようにベース板30に組み付けられた後、ベース板30の上面部にマットレス10が載置される形に組み付けられることにより、それらの上方側に開口する吸気口20Aが、上述したマットレス10の底面部に形成された対応する各接続口15Aに位置合わせされて連通した状態に接続されるようになっている。上記組み付けにより、各ファン20の稼動に伴う吸引圧が、各吸気口20Aに接続された各接続口15Aからマットレス10の内部に掛けられるようになっている。そして、この吸引圧により、マットレス10の支持面側領域10Aから外部の空気がマットレス10内に引き込まれる流れが発生するようになっている。そして、上述した吸引圧を発生させる各ファン20は、上述した各吸気口20Aから吸い込んだマットレス10内の空気を、ベース板30の底側に張り出した位置で、側方側に開口する各排気口20Bから吐き出して、ベース板30と床板Fとの間のスペースを通って外部に排出するようになっている。
ところで、上述した3つのファン20は、図2に示すように、それぞれ、休息者の身体の直下領域に配置されている。具体的には、上述した3つのファン20は、そのうちの2つが、概ね、休息者の左右の肩甲骨の直下に位置するように横並び状に配置されており、残りの1つが、概ね、休息者の腹部の直下に位置するように配置されている。各ファン20は、このような配置とされていることにより、上記横並び状に配置された2つのファン20によって、休息者の身体の幅広側となる上半側の領域に吸引圧を効果的に作用させて、マットレス10の使用快適性を適切に向上させることができるようになっている。また、残る1つのファン20によっても、当該ファン20が休息者の身体の幅狭側となる下半側の領域に配置されていることで、この領域に吸引圧を効果的に作用させて、マットレス10の使用快適性を適切に向上させることができるようになっている。
また、上記3つのファン20は、マットレス10の使用快適性を更に適切に向上させるために、それぞれの出力の大きさが次のように設定されている。すなわち、上述した休息者の左右の肩甲骨の直下に横並び状に配置される2つのファン20は、それぞれ、休息者の耳元に比較的近い位置に配置されていることから、他の腹部の直下側に配置されるもう1つのファン20に比して、出力が抑え気味に設定されて、作動音が小さく抑えられた設定とされている。このように出力が抑え気味とされていても、2つのファン20が横並び状に適切に離されて配置されていることで、吸引圧の発揮される領域が広く拡張されて、マットレス10の使用快適性を適切に向上させられるようにるようになっている。
また、腹部の直下側に配置される残る1つのファン20は、上記2つのファン20よりも出力が高めに設定された構成とされていて、上記の2つのファン20よりも作動音が若干大きくはなるものの、高い吸引圧を発揮することのできる構成とされている。上記1つのファン20は、休息者の耳元から比較的離れた位置に配置されていることから、上記のように作動音が大きくなっていても、休息者に不快感を与えるおそれが少なく、1つのファン20であっても高い吸引圧の発揮により、マットレス10の使用快適性を適切に向上させられるようになっている。上述した各ファン20により発揮される吸引圧により、上述したマットレス10には、上述した形で支持面側領域10Aから外部の空気が内部に吸引されて適切に流通されるようになっている。
<ファン20と通気孔12Aとの配置関係について>
ここで、上述したスラブウレタン12に形成された各通気孔12Aは、それぞれ、上述した3つのファン20の各吸気口20Aの直上領域から外れた領域に配置形成されている。具体的には、図2〜図4に示すように、各通気孔12Aは、いずれも、上述した各ファン20の吸気口20Aの直上領域から、横幅方向と長さ方向とにそれぞれ外れた領域に、左右対称な形に分布する形で配置形成されている。各通気孔12Aがこのように配置形成されていることにより、各ファン20の稼動によって各通気孔12Aに掛けられる吸引圧が、特定の通気孔12Aに偏って強く掛けられ過ぎることなく、全ての通気孔12Aに亘ってムラが生じにくい形に掛けられるようになっている。
すなわち、各通気孔12Aのうちの一部が各ファン20の吸気口20Aの直上領域に形成されている場合には、各ファン20の稼動による吸引圧が、各吸気口20Aの直上領域にあるものに掛かりやすくなることから、各吸気口20Aの直上領域にある通気孔12Aに局所的に強い吸気の気流が発生してしまうと共に、他の通気孔12Aに掛けられる吸引圧が弱められてしまうこととなる。しかしながら、上記のように各通気孔12Aが各ファン20の吸気口20Aの直上領域から、横幅方向と長さ方向とにそれぞれ外れた領域に、左右対称な形に分布する形で配置形成されていることから、各ファン20の稼動によって各通気孔12Aに掛けられる吸引圧が、全ての通気孔12Aに亘ってムラが生じにくい形で全体に強く掛けられるようになっている。
<まとめ>
以上をまとめると、本実施例のベッド1は、次のような構成となっている。すなわち、休息者を弾性支持するマットレス10を備えたベッド1である。マットレス10は、通気性を備えるクッション(網目状クッション14)と、クッション(網目状クッション14)を外周域の一部領域(スラブウレタン12の各通気孔12Aに面する領域)において内外で空気を流通させるように他部領域を上記一部領域よりも通気性の低い構成にする低通気構造(裏層カバー15とスラブウレタン12と中布13とで構成される網目状クッション14を外周側から覆う構造)と、有する。上記ベッド1は、更に、クッション(網目状クッション14)内の通風経路に通風可能に接続されたファン20を有し、ファン20の稼働によりクッション(網目状クッション14)の一部領域(スラブウレタン12の各通気孔12Aに面する領域)から空気が内外で流通されてクッション(網目状クッション14)内に空気が通されるようになっている。上記クッション(網目状クッション14)の空気が内外で流通される一部領域(スラブウレタン12の各通気孔12Aに面する領域)は、クッション(網目状クッション14)の休息者を弾性支持する支持面側領域10Aに設定されている。ファン20が、クッション(網目状クッション14)の底面部においてクッション(網目状クッション14)内の通風経路に通風可能に接続された構成とされている。
このように、マットレス10にクッション(網目状クッション14)の内外で空気を通風させるファン20を設けることにより、マットレス10内に籠もった熱を外部に放出させたり、外部の空調空気をマットレス10内に取り込んでマットレス10の温調をしたりすることができる。詳しくは、上記の通風は、マットレス10の休息者が直接触れる支持面側領域10Aにおいて、マットレス10の底面部に設置されたファン20の稼働により、短い通風経路で効果的に行うことができる。これにより、ベッド1の使用快適性を向上させることができる。
上記の低通気構造は、クッション(網目状クッション14)の支持面側領域10Aにおいて、ファン20とクッション(網目状クッション14)内の通風経路との接続口15Aの直上領域に通気性の低い他部領域(スラブウレタン12の通気孔12Aのない領域)が設定され、上記直上領域から外れた領域に上記他部領域よりも通気性の高い一部領域(通気孔12A)が設定された構成とされている。このように、ファン20の直上領域を低通気の構成とすることにより、ファン20の直上領域で偏った強い気流が発生することを抑制することができる。したがって、クッション(網目状クッション14)の支持面側領域10Aにおいて、バランスの取れた適切な気流を発生させて、ベッド1の使用快適性を向上させることができる。
詳しくは、上記クッションは、表裏2層の異なる通気性を備えるクッション層(スラブウレタン12と網目状クッション14)により構成され、一方側のクッション層(スラブウレタン12)が、他方側のクッション層(網目状クッション14)よりも通気性の低い構成とされると共に空気を高さ方向に流通されるための通気孔12Aの空けられた、低通気構造を構成する構造とされている。このように、表裏2層構造のクッションを構成する一方側のクッション層(スラブウレタン12)を他方側のクッション層(網目状クッション14)よりも低通気として通気孔12Aを空ける構成とすることで、ファン20の直上領域を低通気とする構成を簡便に具現化することができる。
より詳しくは、上記一方側のクッション層(スラブウレタン12)が表側のクッション層で、他方側のクッション層(網目状クッション14)が裏側のクッション層となっている。このように、上記低通気側のクッション層(スラブウレタン12)を表側のクッション層とすることで、通気孔12Aの位置設定により、クッション(網目状クッション14)の支持面側領域10Aにおけるファン20の直上領域を低通気とする構成を適切に得ることができる。
また、上記他方側のクッション層(網目状クッション14)が網目状の全通気構造とされている。このような構成となっていることにより、クッション(網目状クッション14)に良好な通気性を持たせることができながら、支持面側領域10Aの特定箇所にて空気を内外で適切に流通させられる構成とすることができる。
また、ベッド1は、クッション(網目状クッション14)の支持面側領域10Aを外周側から覆うカバー(表層カバー11)を有し、カバー(表層カバー11)が網目状の全通気構造とされている。このような構成となっていることにより、カバー(表層カバー11)を設けても、クッション(網目状クッション14)の支持面側領域10Aの通気性を良好に維持することができる。
なお、本実施例では、各ファン20の稼動によってマットレス10内に外部の空気が吸引される吸気式の構成としたものを示したが、各ファン20をこれとは逆に稼動させる排気式の構成としてもよい。また、本実施例では、マットレス10から各ファン20に吸引されて外部に吐き出される空気が外部に排出される構成として示したが、各ファン20から外部に吐き出した空気を室内へ循環させるようにしてもよい。すなわち、各ファン20は、マットレス10と室外との間で給排気を行うものであってもよく、マットレス10と室内との間で給排気を行うものであってもよい。また、各ファン20は、いわゆる遠心送風機の他、軸流送風機や横断流送風機等の様々なタイプの送風機を適用することができるものである。
<他の実施形態について>
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「ベッド」は、家具としてのベッドの他、自動車や鉄道、航空機、船舶等の乗物用に供されるベッドであってもよい。
また、低通気構造は、低通気のクッションに部分的な通気孔を空けることにより、「クッションを外周域の一部領域において内外で空気を流通させるように他部領域を一部領域よりも通気性の低い構成にする」ものとして構成されるものであってもよい。すなわち、低通気構造は、クッションにクッションよりも通気性の低い何らかの表皮材を被せることで構成されるもののほか、クッション自体によって構成されるものであってもよい。また、低通気構造は、クッションに隣接する室内の壁材や床材などの何らかの隣接部材によって構成されるものであってもよい。
また、ファンは、クッションの底面部においてクッション内の通風経路に通風可能に接続される構成となっていればよく、マットレスから離れた位置に設置されてダクト等の通風管を介してクッションの底面部においてクッション内の通風経路に通風可能に接続されるものであってもよい。
また、マットレスのクッションは、単層の構成から成るものであってもよい。具体的には、クッションは、スラブウレタン等の低通気のクッション体に通気孔を空けて構成したものや、全通気の網目状クッションにより構成したもの等、休息者を弾性支持可能な構造特性を備えた種々の構造からなるものを適用することができるものである。また、クッションを表裏2層の異なる通気性を備えるクッション層により構成する場合において、表側のクッション層を裏側のクッション層よりも通気性の高い構成とするものであってもよい。また、クッションを、通気性の同じクッション層を積層する構成としてもよいことは言うまでもない。
1 ベッド
10 マットレス
10A 支持面側領域
10B 縫合部
10C 隙間
11 表層カバー(カバー)
12 スラブウレタン(一方側のクッション層、表側のクッション層、低通気構造)
12A 通気孔
13 中布(低通気構造)
14 網目状クッション(クッション、裏側のクッション層)
15 裏層カバー(低通気構造)
15A 接続口
20 ファン
20A 吸気口
20B 排気口
21 取り付け天板
21A 丸孔
30 ベース板
31 通し孔
F 床板

Claims (5)

  1. 休息者を弾性支持するマットレスを備えたベッドであって、
    前記マットレスは、通気性を備えるクッションと、該クッションを外周域の一部領域において内外で空気を流通させるように他部領域を前記一部領域よりも通気性の低い構成にする低通気構造と、有し、
    更に、前記クッション内の通風経路に通風可能に接続されたファンを有し、該ファンの稼働により前記クッションの前記一部領域から空気が内外で流通されて前記クッション内に空気が通されるようになっており、
    前記クッションの空気が内外で流通される前記一部領域が、前記クッションの休息者を弾性支持する支持面側領域に設定されており、
    前記ファンが、前記クッションの底面部において該クッション内の通風経路に通風可能に接続された構成とされており、
    前記低通気構造は、前記クッションの前記支持面側領域において、前記ファンと前記クッション内の通風経路との接続口の直上領域に通気性の低い前記他部領域が設定され、該直上領域から外れた領域に前記他部領域よりも通気性の高い前記一部領域が設定された構成とされているベッド。
  2. 請求項1に記載のベッドであって、
    前記クッションが、表裏2層の異なる通気性を備えるクッション層により構成され、一方側のクッション層が、他方側のクッション層よりも通気性の低い構成とされると共に空気を高さ方向に流通されるための通気孔の空けられた、前記低通気構造を構成する構造とされているベッド。
  3. 請求項2に記載のベッドであって、
    前記一方側のクッション層が表側のクッション層で、前記他方側のクッション層が裏側のクッション層となっているベッド。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のベッドであって、
    前記他方側のクッション層が網目状の全通気構造とされているベッド。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のベッドであって、
    更に、前記クッションの前記支持面側領域を外周側から覆うカバーを有し、該カバーが網目状の全通気構造とされているベッド。
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