JP6498530B2 - 車載制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるコントロールユニットまたはコントローラ等の車載制御装置に関する。
自動車等の車両は、例えばエンジン用、トランスミッション用またはブレーキ用等の各種アクチュエータを備え、これらのアクチュエータは、それぞれコントロールユニット等の車載制御装置により駆動制御される。このうち、ブレーキ用の車載制御装置は、他の車載制御装置(例えば、エンジン用の制御装置)が電源遮断された後にも車両を確実に停車させ、停止状態に保持するため所定時間遅れて最後に電源遮断される。即ち、ブレーキ用の車載制御装置は、エンジンのイグニッションスイッチがOFF(開成)され、外部からの起動信号が無くなった後にも、車載制御装置の起動状態が常に所定時間保持される構成としている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−98958号公報
ところで、従来技術による車載制御装置は、例えば車両の停車状態で行われる整備作業時においても、外部からの起動信号がOFFとなってから電源遮断されるまでに所定の待機時間が設定されている。このため、車載制御装置に記憶された情報を取得した後、その情報を消去、校正または書き換えするような整備作業時に、当該作業の終了時点で車載制御装置を電源遮断したいにもかかわらず、所定時間待機する必要が生じ、作業効率を向上できないという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電源遮断時の待機時間を適切に変更することができるようにした車載制御装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車両に搭載されアクチュエータを駆動制御する制御処理部を備え、車両外部の通信端末との通信が可能である車載制御装置において、前記制御処理部は、外部からの起動信号によって電力供給が開始されると起動し、前記起動信号が無くなったときには、当該制御処理部の起動状態を所定時間保持した後に、当該制御処理部への前記電力供給を停止して電源遮断する電源管理部を有し、前記電源管理部は、前記通信端末との通信内容が整備作業のための通信内容の場合、前記起動信号が無くなったときに起動状態を保持する所定時間を変更し、前記整備作業の終了後に前記起動信号が無くなってから前記変更した所定時間が経過すると電源遮断することを特徴としている。
本発明による車載制御装置は、整備作業時に、電源遮断までの不要な待機時間を短くすることができ、車両整備の作業効率を向上させることができる。
第1の実施形態による車載制御装置が適用されたブレーキ制御装置を備える4輪自動車の概念図である。 図1中の車載バッテリ、車両データバスと共に車載制御装置の内部構成を示す制御ブロック図である。 通信端末からの通信内容を解析してマイコンの起動状態保持時間の変更を判断する処理を示す流れ図である。 起動状態保持時間フラグに従って保持時間を設定する処理を示す流れ図である。 外部からの起動信号が無くなったときに行う電源遮断処理を示す流れ図である。 第2の実施形態による車載制御装置が適用されたブレーキ制御装置を備える4輪自動車の概念図である。
以下、実施形態による車載制御装置を、4輪自動車のブレーキ制御装置に適用した場合を例に挙げ、添付図面の図1ないし図を参照して説明する。
図1ないし図5は第1の実施形態を示している。図1において、車両のボディを構成する車体1の下側(路面側)には、例えば左,右の前輪2(FL,FR)と左,右の後輪3(RL、RR)とからなる合計4個の車輪が設けられている。これらの前輪2および後輪3には、それぞれの車輪(各前輪2、各後輪3)と共に回転する被制動部材としてのディスクロータ4が設けられている。
前輪2用のディスクロータ4は、液圧式のディスクブレーキからなる前輪側ブレーキ5により制動力が付与され、後輪3用のディスクロータ4は、後輪側ブレーキ6により制動力が付与される。これにより、各車輪(各前輪2、各後輪3)には、それぞれ独立して制動力が付与される。左,右の後輪3側に設けられる後輪側ブレーキ6は、それぞれ電動式の駐車ブレーキ機能が付設された液圧式のディスクブレーキにより構成されている。
各後輪側ブレーキ6は、車両の後輪3側の非回転部分に取付けられる取付部材(図示せず)と、制動部材としてのインナ側,アウタ側のブレーキパッド(図示せず)と、電動アクチュエータ6Aが設けられたキャリパ6Bとを含んで構成されている。この場合、後輪側ブレーキ6のキャリパ6Bは、ブレーキペダル7の操作等に基づいてマスタシリンダ9に発生するブレーキ液圧により、前記ブレーキパッドを推進させてディスクロータ4を押圧し車輪(後輪3)に制動力を付与する。また、後輪側ブレーキ6は、後述の如く駐車ブレーキとして作動されるときに、電動アクチュエータ6Aにより前記ブレーキパッドを推進させてディスクロータ4を押圧することにより、車輪(後輪3)を介して車両に制動力を付与する。
なお、左,右の前輪2側に設けられる前輪側ブレーキ5は、駐車ブレーキ機構を除いて、左,右の後輪側ブレーキ6とほぼ同様に構成されている。即ち、前輪側ブレーキ5は、後輪側ブレーキ6のように駐車ブレーキとして作動する電動アクチュエータ6A等を備えていない。しかし、ブレーキペダル7の操作等に基づいてマスタシリンダ9に発生するブレーキ液圧により、ブレーキパッドを推進させて前輪2用のディスクロータ4を押圧し車輪(前輪2)に制動力を付与する点では、前輪側ブレーキ5も後輪側ブレーキ6と同様である。なお、前輪側ブレーキ5についても、後輪側ブレーキ6と同様に電動駐車ブレーキ機能付の液圧式のディスクブレーキにより構成することができる。
車体1の車内には、そのフロントボード側にブレーキペダル7が設けられている。ブレーキペダル7は、車両のブレーキ操作時に運転者によって踏込み操作され、この操作に基づいて、常用ブレーキ(サービスブレーキ)としての制動力の付与および解除が行われる。ブレーキペダル7には、ブレーキランプスイッチ、ペダルスイッチ、ペダルストロークセンサ等のブレーキセンサを構成するブレーキ操作検出器7Aが設けられている。ブレーキ操作検出器7Aは、ブレーキペダル7の踏込み操作量を検出し、その検出信号を後述のマスタ圧制御ユニット(即ち、図1中に示すECU21)等に出力する。
ブレーキ操作検出器7Aからの検出信号は、後述の液圧供給装置用コントローラ13、車両データバス16または駐車ブレーキ制御装置20にも出力される。液圧供給装置用コントローラ13と駐車ブレーキ制御装置20との間では、両者間を接続する信号線(図示せず)等を介して直接的に操作情報(検出信号を含む)の伝達を行う構成とすることもできる。
ブレーキペダル7の踏込み操作は、電動倍力装置8を介してマスタシリンダ9(油圧源として機能する)に伝達される。電動倍力装置8は、ブレーキペダル7とマスタシリンダ9との間に設けられた電動式ブースタであり、ブレーキペダル7の踏込み操作時に踏力を増力してマスタシリンダ9に伝える。このとき、マスタシリンダ9は、マスタリザーバ9Aから供給されるブレーキ液により液圧を発生させる。マスタリザーバ9Aは、ブレーキ液が収容された作動液タンクにより構成されている。
ここで、電動倍力装置8は、電動モータ等の電動アクチュエータ8A(図2参照)を含んで構成され、この電動アクチュエータ8Aは、例えばブレーキ操作検出器7Aからの検出信号等に基づいて後述のECU21により駆動制御される。これにより、マスタシリンダ9には電動倍力装置8によるブースタ推力が付与され、マスタシリンダ9内に発生するブレーキ液圧は、電動アクチュエータ8Aの作動に従って可変に制御される。また、このときのブレーキ液圧は後述の液圧センサ17で検出されることにより、ECU21は、液圧センサ17からの検出信号に従って電動アクチュエータ8Aをフィードバック制御する。
マスタシリンダ9内に発生した液圧は、例えば一対のシリンダ側液圧配管10A,10Bを介して液圧供給装置11(以下、ESC11という)に送られる。ESC11は、各前,後輪側ブレーキ5,6とマスタシリンダ9との間に配置されている。ESC11は、マスタシリンダ9からの液圧をブレーキ側配管部12A,12B,12C,12Dを介して各前,後輪側ブレーキ5,6に分配して供給する。これにより、各車輪(各前輪2、各後輪3)には、それぞれ相互に独立して制動力が付与される。なお、ESC11は、ブレーキペダル7の操作に従わない態様(例えば、後述のABS、自動運転制御)でも作動されるもので、この場合にも、外部からの制動指令等に応じて各前,後輪側ブレーキ5,6に液圧を供給する(即ち、各前,後輪側ブレーキ5,6の液圧を増,減させる)ことができる。
ここで、ESC11は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成される液圧供給装置用コントローラ13(以下、コントロールユニット13という)を有している。コントロールユニット13は、外部からの車両情報、制動指令等を送信,受信する車両データバス16に接続されている。また、コントロールユニット13には、バッテリ14からの電力が電源ライン15を通じて給電される。
コントロールユニット13は、ESC11の各制御弁(図示せず)を開,閉弁したり、液圧ポンプ用の電動モータ(図示せず)を回転,停止させたりする駆動制御を行うことにより、ブレーキ側配管部12A〜12Dから前,後輪側ブレーキ5,6にそれぞれ供給されるブレーキ液圧を増圧、減圧または保持する制御を行う。これにより、種々のブレーキ制御(例えば、倍力制御、制動力分配制御、ブレーキアシスト制御、ABS等のアンチロックブレーキ制御、トラクション制御、横滑り防止を含む車両安定化制御、坂道発進補助制御、自動運転制御等)が実行される。
車両データバス16は、車体1に搭載されたシリアル通信部としてのCAN(Controller Area Network)を備えた通信回線であり、車両に搭載された多数の電子機器(例えば、コントロールユニット13、駐車ブレーキ制御装置20および/または後述のECU21等)との間で車両情報等の多重通信を行うものである。この場合、車両データバス16に送られる車両情報としては、例えば、ブレーキ操作検出器7A、マスタシリンダ9からのブレーキ液圧を検出する液圧センサ17、イグニッションスイッチ18(図2参照)、シートベルトセンサ、ドアロックセンサ、ドア開閉センサ、車速センサ、操舵角センサ、アクセルセンサ、スロットルセンサ、エンジン回転センサ、シフトセンサ、加速度センサ、車輪速センサ等からの検出信号による情報(車両情報)が挙げられる。
車体1内には、運転席(図示せず)の近傍に駐車ブレーキスイッチ19が設けられ、この駐車ブレーキスイッチ19は運転者によって操作される。駐車ブレーキスイッチ19は、運転者からの駐車ブレーキの作動要求(アプライ要求、リリース要求)に対応する信号(作動要求信号)を、駐車ブレーキ制御装置20へ伝達する。即ち、駐車ブレーキスイッチ19は、後輪側ブレーキ6の電動アクチュエータ6Aの駆動に基づいて前記ブレーキパッドをアプライ作動またはリリース作動させるための信号(アプライ要求信号、リリース要求信号)を駐車ブレーキ制御装置20に出力する。駐車ブレーキ制御装置20は、後輪側ブレーキ6の電動アクチュエータ6Aを駆動制御するコントロールユニット(コントローラ)である。
駐車ブレーキ制御装置20には、前記バッテリ14から電源ライン15を通じて電力が供給される。駐車ブレーキ制御装置20は、後輪側ブレーキ6の電動アクチュエータ6Aを駆動制御し、車両の駐車、停車時(必要に応じて走行時)に制動力(駐車ブレーキ、補助ブレーキ)を発生させる。即ち、駐車ブレーキ制御装置20は、電動アクチュエータ6Aを駆動制御することにより、後輪側ブレーキ6を駐車ブレーキ(必要に応じて補助ブレーキ)として作動させる。このために、駐車ブレーキ制御装置20は、入力側が車両データバス16および駐車ブレーキスイッチ19等に接続され、出力側は各後輪側ブレーキ6の電動アクチュエータ6Aに接続されている。
次に、第1の実施形態で採用した電動倍力装置8用の車載制御装置としてのECU21について、図1および図2を参照して具体的に説明する。
ECU21は、例えばマイクロコンピュータ等からなり、電動倍力装置8の一部を構成すると共に、電動倍力装置8の電動アクチュエータ8Aを駆動制御するマスタ圧制御ユニットを構成している。ECU21の入力側は、ブレーキ操作検出器7A、電動アクチュエータ8A(具体的には、前記電動モータの回転センサ及び電流センサ等)に接続されると共に、図2に示す如く車両データバス16等にも接続されている。ECU21の出力側は、電動倍力装置8の電動アクチュエータ8A(即ち、前記電動モータ)および車両データバス16等に接続されている。また、ECU21には、前述したESC11用のコントロールユニット13とほぼ同様に、車載のバッテリ14から電源ライン15等を通じて電力が供給される。
電動倍力装置8用のECU21は、マイクロコンピュータ(CPU)等によって構成される制御処理部としてのマイコン22と、記憶部を構成するEEPROM等の不揮発性メモリ23と、例えばDC−DCコンバータにより構成される電源IC24と、OR回路を含んだ電力供給スイッチ25等とにより構成されている。ECU21のマイコン22、メモリ23、電源IC24および電力供給スイッチ25は、必ずしも単一のケーシング(図示せず)内に設ける必要はなく、それぞれ別体として構成してもよい。
ここで、ECU21のマイコン22は、その入力側がブレーキ操作検出器7A、車両データバス16、メモリ23および電源IC24等に接続され、出力側は電動アクチュエータ8A、車両データバス16およびメモリ23等に接続されている。ECU21のマイコン22は、ブレーキ操作検出器7Aからの検出信号および車両データバス16からの車両情報等に基づいて電動倍力装置8の電動アクチュエータ8Aを駆動制御する制御処理部を構成している。
ECU21のマイコン22には、前記バッテリ14から電源ライン15を通じて電力が供給される。図2に示すように、ECU21は、OR回路を含んだ電力供給スイッチ25を備えることにより、イグニッションスイッチ18の開,閉成に拘わらず、電力供給スイッチ25が閉成(ON)状態にある限りバッテリ14から電力が供給される。マイコン22は、バッテリ14からの電力供給と電源遮断とを管理する電源管理部22Aを有している。
マイコン22の電源管理部22Aは、外部からの起動信号(即ち、イグニッションスイッチ18の開,閉成信号および/またはドアの開,閉信号等)に従って、マイコン22に対する電力供給の開始、継続と電源遮断とを電力供給スイッチ25を介して切換制御する。電力供給スイッチ25は、イグニッションスイッチ18が閉成(ON)されると、これに従って閉成(ON)されると共に、イグニッションスイッチ18を開成(OFF)した後にも、マイコン22から電力保持信号が出力される限りは閉成状態に保持される。このように、電力供給スイッチ25が閉成状態に保持される間は、バッテリ14からの電力が電源IC24を介してマイコン22に供給される。
即ち、車載制御装置としてのECU21は、例えばイグニッションスイッチ18および車両データバス16等の外部からの起動信号によって、電力供給スイッチ25を閉成(ON)状態にし、バッテリ14から電源IC24を介して電力供給が開始されると、マイコン22が起動する。起動後のマイコン22は、その後も電力供給(起動状態)を保持するために、電力保持信号を電力供給スイッチ25に出力する。電力供給スイッチ25は、マイコン22から電力保持信号が出力される間は閉成(ON)し続け、バッテリ14からの電力供給を電源IC24を介して保持する。前記起動信号としては、イグニッションスイッチ18の開,閉成信号、車両ドアの開,閉信号等が例に挙げられる。
ここで、前記起動信号の出力が停止されて無くなった場合、電力供給スイッチ25はマイコン22からの電力保持信号により閉成し続けることで、マイコン22の起動状態を所定時間(例えば、2分程度の通常時間)保持する。しかし、前記起動信号の出力が停止(例えば、イグニッションスイッチ18が開成)された後に前記通常時間が経過すると、前記電力保持信号の出力が停止される。このため、電力供給スイッチ25は、閉成状態から開成(OFF)状態に切換わり、マイコン22への電力供給は停止され電源遮断される。
換言すると、マイコン22の電源管理部22Aは、例えばエンジンのイグニッションスイッチ18がOFF(開成)され、外部からの起動信号が無くなったときにも、マイコン22の起動状態を予め決められた通常時間(例えば、2分程度)保持した後に、前記電力保持信号の出力を停止する。これにより、マイコン22は、バッテリ14からの電力供給が停止され電源遮断することになる。即ち、電動倍力装置8用のECU21は、ブレーキ用の車載制御装置であるため、他の車載制御装置(例えば、エンジン用の制御装置)が電源遮断された後にも、車両を確実に停車させ、その後も停止状態を保持することができるように所定時間(例えば、前記通常時間)遅れて最後に電源遮断される。
このように、ブレーキ用の車載制御装置であるECU21は、車両用のエンジンが停止して外部からの起動信号が無くなったときにも、マイコン22の起動状態が常に所定時間(例えば、前記通常時間)だけ保持される構成となっている。しかし、マイコン22の電源管理部22Aは、後述の如く車両外部の通信端末26との通信内容を解析する機能(例えば、図3中のステップ4,6または7の処理)と、この解析結果に基づいてマイコン22の起動状態を保持する所定時間(即ち、前記起動信号が無くなったときの起動状態の保持時間)を変更すべきか否かを判断する判定機能(例えば、図4中のステップ11による処理)とを有している。
ここで、マイコン22を起動状態に保持する保持時間は、例えば図4のステップ12,14に示す前記通常時間と短縮時間(例えば、10秒程度)とのいずれかに切替え可能に設定される。そして、前記通常時間が選択されている場合は、例えば2分程度の通常時間が経過したときに、マイコン22からの前記電力保持信号の出力が停止されることにより、電力供給スイッチ25は閉成状態から開成状態に切換わり、バッテリ14からの電力供給は停止されて電源遮断される。一方、前記短縮時間に変更された場合は、例えば10秒程度の短縮時間が経過した段階で、マイコン22からの前記電力保持信号の出力が停止されることにより、電力供給スイッチ25は閉成状態から開成状態に切換わり、バッテリ14からの電力供給は早期に停止(電源遮断)されることになる。
ECU21のメモリ23は、例えばEEPROM等の不揮発性メモリとして構成され、例えば電動倍力装置8を駆動制御(即ち、前,後輪側ブレーキ5,6に対する液圧供給を制御)するための処理プログラム、ブレーキの故障診断等を行うための診断情報、各種センサの校正値等の情報を記憶している。また、メモリ23には、例えば図3〜図5に示すマイコン22の起動状態保持時間の可変処理および電源遮断処理用のプログラム等が格納されている。
車両データバス16には、例えばブレーキのメンテナンス等を行う整備用の通信端末26が配線を介して着脱可能に接続されている。この通信端末26は、例えばECU21に車両データバス16を介して整備用のデータおよび情報通信を行うものである。これにより、ECU21のメモリ23に記憶している情報は、通信端末26からのデータおよび情報通信による要求で初期化が可能であり、校正値の更新も可能となっている。また、メモリ23に格納されているマイコン22のプログラムについても、通信端末26からの要求により遠隔操作で書き換えすることができる。なお、通信端末26は、有線でECU21に接続されるものの他、無線にてECU21に直接、または、無線ユニットおよび車両データバス16を介して間接的に接続されるものであってもよい。
ここで、図3に示す流れ図は、通信端末26との通信内容を解析して、ECU21を起動状態に保持する保持時間の変更を許可するか否かの処理手順を示している。このため、ECU21のメモリ23には、起動状態保持フラグ(図3のステップ5参照)が格納され、このフラグは、マイコン22を起動状態に保持する保持時間を、前記通常時間(例えば、2分程度)から短縮時間(例えば、10秒程度)に切替えるか否かの判定フラグを構成している。
図4に示す流れ図は、前記起動状態保持時間フラグの判定結果に従って、起動状態の保持時間を前記通常時間と短縮時間とのいずれか一方の時間に設定する処理手順を示している。さらに、図5に示す流れ図は、例えばイグニッションスイッチ18のOFF(開成)操作により外部からの起動信号が無くなったときに行う電源遮断処理の手順を示している。
本実施の形態による4輪自動車のブレーキ制御装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
車両の運転者がブレーキペダル7を踏込み操作すると、その踏力が電動倍力装置8によりブーストしてマスタシリンダ9に伝達され、マスタシリンダ9からはシリンダ側液圧配管10A,10Bに向けてブレーキ液圧が発生する。マスタシリンダ9内で発生したブレーキ液圧は、シリンダ側液圧配管10A,10B、ESC11およびブレーキ側配管部12A,12B,12C,12Dを介して各前,後輪側ブレーキ5,6に分配して供給され、左,右の前輪2と左,右の後輪3とにそれぞれ制動力が付与される。
一方、車両の運転者がブレーキペダル7の踏込み操作を解除すると、前,後輪側ブレーキ5,6からブレーキ側配管部12A,12B,12C,12Dを介してESC11に、さらにESC11からシリンダ側液圧配管10A,10Bを介してマスタシリンダ9のマスタリザーバ9Aへとブレーキ液が漸次戻されるようになり、前,後輪側ブレーキ5,6による前記制動力の付与が解除される。
ところで、4輪自動車の車体1には、電動倍力装置8用のECU21、ESC11用のコントロールユニット13、駐車ブレーキ制御装置20等のブレーキ用の車載制御装置以外にも、例えばエンジン用、トランスミッション用および/または電動パワーステアリング用等の各種アクチュエータを駆動制御する夫々の車載制御装置が搭載されている。このうち、電動倍力装置8用のECU21および駐車ブレーキ制御装置20は、ブレーキ用の車載制御装置であるため、例えば車両のエンジンが電源遮断(稼働停止)された後にも、車両を確実に停車状態に保持して安全性を確保できるように所定時間(例えば、2分程度の通常時間)遅れて最後に電源遮断される構成となっている。
しかし、このような電動倍力装置8用のECU21をメンテナンスする点検、整備作業時には、車両の停車状態で整備を行うにも拘らず、外部からの起動信号(例えば、イグニッションスイッチ18)がOFFとなってから、ECU21(マイコン22)を電源遮断するまでに前記通常時間分の余分な待機時間が発生する。このため、ECU21の整備作業を行う場合には、整備作業の終了時点で早期に電源遮断したいにもかかわらず、余分な時間だけ待機する必要が生じ、作業効率が悪くなる。
そこで、本実施の形態では、図3〜図5に示す処理手順に従ってECU21のマイコン22を起動状態に保持する保持時間の可変処理を行い、電源遮断時の待機時間を必要に応じて変更することができるようにしている。
即ち、マイコン22の電源管理部22Aは、図3の処理動作が開始されると、ステップ1で車両外部の通信端末26とデータおよび情報通信を行っているか否かを判定する。ステップ1で、ステップ1で「NO」と判定する間は、通信端末26からデータや情報を受信していないので、ステップ2に移ってリターンし、ステップ1以降の処理を繰返すようにする。
ステップ1で「YES」と判定したときには、通信端末26とのデータおよび情報通信で受信した内容を解析しつつ、次のステップ3では、その解析結果に基づいて通信内容に従った情報処理を実施する。次のステップ4では、前記ステップ3の受信内容に「情報の初期化」の要求が含まれていたか否かを判定する。即ち、ECU21のメモリ23に記憶されている情報を初期化する処理が前記ステップ3で実施されたか否かを判定する。
そして、ステップ4で「YES」と判定したときには、次のステップ5に移って「起動状態保持フラグ」を変更するフラグ処理を行う。即ち、ステップ5において、マイコン22を起動状態に保持する保持時間を通常時間から短縮時間に切替えるためのフラグ処理を行う。
一方、ステップ4で「NO」と判定したときには、次のステップ6に移って通信端末26とのデータおよび情報通信で受信した内容に校正作業(ECU21のマイコン22、メモリ23に記憶されている情報の校正作業)を行う要求が含まれていたか否かを判定する。そして、ステップ6で「YES」と判定したときには、前記ステップ5に移って「起動状態保持フラグ」を変更するフラグ処理を前述の場合と同様に行う。
また、ステップ6で「NO」と判定したときには、次のステップ7に移って通信端末26との通信で受信した内容に、マイコン22のプログラムの書き換え要求が含まれていたか否かを判定する。そして、ステップ7で「YES」と判定したときには、前記ステップ5に移って「起動状態保持フラグ」を変更するフラグ処理を前述の場合と同様に行う。
一方、ステップ7で「NO」と判定したときには、前述した「情報の初期化」、「校正作業」および「プログラムの書き換え」の要求が、通信端末26との通信内容に含まれていない。そこで、この場合には、前述した「起動状態保持フラグ」を変更することなく、ステップ2に移ってリターンする。例えば、電動倍力装置8用のECU21と通信端末26との間では、車両の走行中にデータモニタ作業を行うことがある。しかし、このようなデータモニタ作業は車両の走行中に行うために、前記ステップ4,6,7のいずれでも「NO」と判定する場合に該当し、ステップ2に移ってリターンする。従って、このような場合にも、前述した「起動状態保持フラグ」が変更されることはなく、マイコン22を起動状態に保持する保持時間は通常時間に設定される。
次に、マイコン22の起動保持時間設定処理について、図4を参照して説明する。処理動作がスタートすると、ステップ11で「起動状態保持時間フラグ」が変更されたか否かを判定する。変更していない場合は、ステップ11で「NO」と判定するので、次のステップ12では、マイコン22の起動保持時間を通常時間に設定する。そして、ステップ13に移ってリターンし、ステップ11以降の処理を繰返すようにする。
一方、ステップ11で「YES」と判定した場合は、「起動状態保持フラグ」の変更が許可されているので、次のステップ14で起動保持時間を短縮時間に設定する。これにより、マイコン22を起動状態に保持する保持時間は、前記通常時間から短縮時間に切替えられる。この場合、短縮時間の一例として、10秒程度の時間が挙げられるが、短縮時間はこれに限るものではない。通信端末26からの通信内容を解析した結果により、短縮時間を複数の時間に設定とすることも可能である。また、通常時間についても、例えば2分程度の時間に限られるものではなく、車種や用途等に応じて2分よりも短い時間、または長い時間に予め設定しておくことも可能である。
次に、図5を参照してマイコン22の電源遮断処理について説明する。処理動作がスタートすると、ステップ21で起動信号がOFFとなっているか否かを判定する。例えば、イグニッションスイッチ18のOFF(開成)操作により外部からの起動信号が無くなったか否かを、ステップ21で判定する。なお、外部から起動信号は、イグニッションスイッチ18からの信号に限らず、例えば車両ドアの開,閉を検出する信号を起動信号とする場合もある。
ステップ21で「NO」と判定する間は、外部からの起動信号がONとなっているので、マイコン22は起動状態を継続する。この場合は、次のステップ22に移ってリターンし、ステップ21以降の処理を繰返すようにする。一方、ステップ21で「YES」と判定したときには、次のステップ23で、外部からの起動信号がOFFとなってから前記起動保持時間が経過したか否かを判定する。ステップ23で「NO」と判定する間は、時間が経過するのを待機する。
そして、ステップ23で「YES」と判定したときには、外部からの起動信号がOFFとなって以降に前記起動保持時間が経過しているので、次のステップ24に移って電力保持信号をOFFとする。即ち、マイコン22を起動状態に保持する保持時間が前記通常時間と短縮時間とのいずれの時間に設定されている場合でも、前記保持時間が経過すると、マイコン22からの前記電力保持信号の出力が停止される。
これにより、図2に示す電力供給スイッチ25は、閉成状態から開成状態に切換わり、バッテリ14からの電力供給は停止されてマイコン22が電源遮断される。なお、例えば図3中のステップ7に示すように、「プログラムの書き換え」要求があった場合、書き換え処理を実行した後には、マイコン22の再起動が行われる。図5に示す電源遮断処理は、マイコン22の再起動時に短縮時間で行ってもよく、その後のシャットダウン(電源遮断)時にもう一度行ってもよい。
かくして、本実施の形態によれば、図3〜図5に示す処理手順に従って、ECU21のマイコン22を起動状態に保持する保持時間の可変処理を行い、その後に起動保持時間(前記通常時間または短縮時間)が経過した段階で、マイコン22の電源遮断処理を行う構成としている。このため、例えば車両の停車状態で行う整備作業時(例えば、前述した「情報の初期化」、「校正作業」または「プログラムの書き換え」等を実施したとき)には、外部からの起動信号がOFFとなってから電源遮断されるまでの待機時間を、図4のステップ14のように短縮時間として大幅に短かくでき、整備時の作業性を向上することができる。
一方、上記の整備作業以外の場合には、マイコン22を起動状態に保持する保持時間が、図4のステップ12のように通常時間に設定されるため、例えば車両のエンジンが電源遮断(稼働停止)された後にも、電動倍力装置8用のECU21を起動状態に保ち、所定時間(例えば、2分程度の通常時間)遅れて最後にECU21を電源遮断することができる。これにより、前,後輪側ブレーキ5,6等で車両を確実に停車(駐車)させてから、電動倍力装置8等の電源遮断を行うことができ、安全性を確保することができる。
従って、本実施の形態によれば、電動倍力装置8用のECU21と通信端末26との間でデータおよび情報通信を行う場合に、通信内容が車両の走行中に行われるものであるか、車両の停車時に行われる内容(例えば、前述した「情報の初期化」、「校正作業」または「プログラムの書き換え」等の整備作業時)であるかを解析して判別することができる。そして、車両の停車時に行う整備作業のときには、マイコン22を起動状態に保持する保持時間を、予め決められている通常時間よりも短い短縮時間に設定することができ、マイコン22の電源遮断までの時間を短くし、整備作業等を効率的に行うことができる。
次に、図6は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。然るに、第2の実施の形態の特徴は、液圧供給装置11(即ち、ESC11)用のコントロールユニット31を車載制御装置として採用し、通信端末との通信内容に応じて起動信号が無くなったときに起動状態を保持する待機時間(所定時間)を変更し、前記起動信号が無くなってから変更した待機時間が経過すると電源遮断する構成としたことにある。
第2の実施の形態では、ブレーキペダル7とマスタシリンダ9との間に設けられる倍力装置32は、前記第1の実施の形態で述べた電動倍力装置(電動ブースタ)に限らず、例えば気圧式倍力装置(負圧ブースタ)等により構成することができる。倍力装置32は、ブレーキペダル7の踏込み操作時に踏力をブーストしてマスタシリンダ9に伝え、マスタシリンダ9は、マスタリザーバ9Aから供給されるブレーキ液により液圧を発生させる。なお、ブレーキペダル7により液圧を発生する機構は、上記の構成に限られるものではなく、例えばブレーキバイワイヤ方式等の機構であってもよい。
ここで、コントロールユニット31は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成される車載制御装置であり、第1の実施の形態で述べたコントロールユニット31(即ち、液圧供給装置用コントローラ13)とほぼ同様に構成されている。コントロールユニット31は、ESC11の各制御弁(図示せず)を開,閉弁したり、液圧ポンプ用の電動モータ(図示せず)を回転,停止させたりする駆動制御を行うことにより、ブレーキ側配管部12A〜12Dから前,後輪側ブレーキ5,6にそれぞれ供給されるブレーキ液圧を増圧、減圧または保持する制御を行う。これにより、種々のブレーキ制御(例えば、倍力制御、制動力分配制御、ブレーキアシスト制御、ABS等のアンチロックブレーキ制御、トラクション制御、横滑り防止を含む車両安定化制御、坂道発進補助制御、自動運転制御等)が実行される。
コントロールユニット31は、その入力側が車両データバス16、液圧センサ17等に接続され、出力側はESC11および車両データバス16等に接続されている。また、コントロールユニット31には、第1の実施の形態と同様に、車載のバッテリ14から電源ライン15等を通じて電力が供給される。そして、コントロールユニット31には、前記第1の実施の形態で述べた電動倍力装置8用のECU21とほぼ同様に、制御処理部としてのマイコン、記憶部を構成するEEPROM等のメモリ、電源ICおよび電力供給スイッチ(いずれも図示せず)等が設けられている。
かくして、このように構成される第2の実施の形態でも、ESC11用のコントロールユニット31と車両データバス16との間で通信端末等を介してデータおよび情報通信を行う場合に、車両の走行中に行われる通信内容であるか、車両の停車時に行われる内容(例えば、前述した「情報の初期化」、「校正作業」または「プログラムの書き換え」等の整備作業時)であるかを解析して判別することができる。そして、車両の停車時に行う整備作業のときには、コントロールユニット31のマイコン(図示せず)を起動状態に保持する保持時間を、予め決められている通常時間よりも短い短縮時間に設定することができ、マイコンの電源遮断までの時間を短くし、整備作業等を効率的に行うことができる。
なお、上記各実施の形態では、車載制御装置として電動倍力装置8用のECU21、ESC11用のコントロールユニット31を採用した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図1、図6に示す駐車ブレーキ制御装置20を車載制御装置として、その起動保持時間を必要に応じて短縮する構成としてもよい。
また、本発明の車載制御装置は、例えばエンジン用、トランスミッション用および/または電動パワーステアリング用の各種アクチュエータを駆動制御する車載制御装置であってもよく、これらの場合でも、その起動保持時間を必要に応じて変更できる構成とすればよい。起動保持時間の変更は、必ずしも所定時間としての通常時間と短縮時間との変更処理に限られるものではなく、通常時間よりも長い時間に変更する構成としてもよい。
一方、上記第2の実施形態では、ESC11用のコントロールユニット31を駐車ブレーキ制御装置20とは別体に構成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば駐車ブレーキ制御装置20をコントロールユニット31と一体の車載制御装置により構成してもよい。また、第1の実施の形態による図1に示す電動倍力装置8を、ESC11用のコントロールユニット13および/または駐車ブレーキ制御装置20と一体の車載制御装置として構成することも可能である。
次に、上記の実施形態に含まれる発明について記載する。即ち、本発明によれば、電源管理部は、車両外部の通信端末からの受信内容が、制御処理部および/またはメモリに記憶した情報を初期化する通信内容であるときに、前記制御処理部の起動状態の所定時間を変更し、当該変更後の所定時間が経過すると電源遮断する構成としている。これにより、通信端末を用いて車載制御装置の整備作業を行う内容が、内部に記憶した情報を初期化する作業の場合には、前記制御処理部を起動状態に保持する保持時間を、例えばより短い短縮時間に変更することができ、電源を遮断するときの待機時間を短くして作業性を向上することができる。
また、電源管理部は、車両外部の通信端末からの受信内容が、前記制御処理部および/またはメモリに記憶した情報の校正作業を行う通信内容であるときに、前記起動状態の所定時間を変更することにより、電源を遮断するときの待機時間を短くして作業性を向上することができる。さらに、前記制御処理部および/またはメモリに記憶したプログラムの書き換えを行う通信内容を、前記通信端末から受信したときに、前記起動状態の所定時間を変更することにより、電源を遮断するときの待機時間を短くして作業性を向上することができる。
1 車体
2 前輪(車輪)
3 後輪(車輪)
5 前輪側ブレーキ
6 後輪側ブレーキ
6A 電動アクチュエータ
7 ブレーキペダル
8 電動倍力装置
8A 電動アクチュエータ(アクチュエータ)
9 マスタシリンダ
11 ESC(アクチュエータ)
14 バッテリ(電源)
16 車両データバス(通信回線)
17 液圧センサ
18 イグニッションスイッチ
19 駐車ブレーキスイッチ
20 駐車ブレーキ制御装置(車載制御装置)
21 ECU(車載制御装置)
22 マイコン(制御処理部)
22A 電源管理部
23 メモリ(記憶部)
25 電力供給スイッチ
26 通信端末
31 コントロールユニット(車載制御装置)

Claims (4)

  1. 車両に搭載されアクチュエータを駆動制御する制御処理部を備え、
    車両外部の通信端末との通信が可能である車載制御装置において、
    前記制御処理部は、外部からの起動信号によって電力供給が開始されると起動し、前記起動信号が無くなったときには、当該制御処理部の起動状態を所定時間保持した後に、当該制御処理部への前記電力供給を停止して電源遮断する電源管理部を有し、
    前記電源管理部は、前記通信端末との通信内容が整備作業のための通信内容の場合、前記起動信号が無くなったときに起動状態を保持する所定時間を変更し、前記整備作業の終了後に前記起動信号が無くなってから前記変更した所定時間が経過すると電源遮断することを特徴とする車載制御装置。
  2. 前記電源管理部は、前記整備作業のための通信内容が、前記制御処理部に記憶した情報を初期化する通信内容であるときに、前記起動状態の所定時間を変更し、当該変更後の所定時間が経過すると電源遮断することを特徴とする請求項1に記載の車載制御装置。
  3. 前記電源管理部は、前記整備作業のための通信内容が、前記制御処理部に記憶した情報の校正作業を行う通信内容であるときに、前記起動状態の所定時間を変更し、当該変更後の所定時間が経過すると電源遮断することを特徴とする請求項1に記載の車載制御装置。
  4. 前記電源管理部は、前記整備作業のための通信内容が、前記制御処理部に記憶したプログラムの書き換えを行う通信内容であるときに、前記起動状態の所定時間を、前記車両外部の通信端末との通信する前の所定時間よりも短い時間に変更し、当該変更後の所定時間が経過すると電源遮断することを特徴とする請求項1に記載の車載制御装置。
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