JP6497813B2 - 水中非接触給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水中非接触給電装置に関する。すなわち、海中等の水中で使用される、非接触給電装置に関するものである。
《技術的背景》
ケーブル等の機械的接触なしで、例えば電気自動車等にワイヤレス給電する非接触給電装置(WPT)が、需要に基づき開発,実用化されつつある。
この非接触給電装置では、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、路面等に定置された送電側回路の送電コイルから、車輌等に搭載された受電側回路の受電コイルに対し、数10mm〜数100mm程度のエアギャップ存し、近接対応位置しつつ電力を供給する。
《従来技術》
さて、水中での電力供給については、次のとおり。
図2に示したように、例えば海底Aで長時間何らかのロボット作業を行う場合は、潜水作業ロボットつまりAUV(Autonomous Underwater Vehicle)1への電力供給のため、海底電源ベース2が電源基地として必要となる。
この海底電源ベース2は、母船3からケーブル4接続された遠隔操作型のROV(Remotely Operated Vehicle)5を使って、電力が供給され充電される。そして海底電源ベース2は、供給された電力を電池に充電,貯蔵したり、貯蔵した電力を自律海中探査型ロボットのAUV1に送って、電力を電池に充電,蓄えさせる。
このような水中(海中)Bにおける電力供給,授受には、非接触給電装置(WPT)(Wireless Power Transfer)の技術が、不可欠である。ROV5と海底電源ベース2間の電力授受、および、海底電源ベース2とAUV1間の電力授受には、非接触給電技術が必要不可欠である。
従来より開発,実用化されている陸上,空中用の非接触給電装置としては、例えば、次の特許文献1,2に示されたものが挙げられる。
特開2012−016106号公報 特開2012−143106号公報
《課 題》
ところで、これまで開発,実用化されている陸上,空中用の非接触給電装置を、海底Aの水中(海中)Bで使用するためには、次の課題が指摘されていた。
第1に、高水圧に耐えうると共に、小型軽量であることが要求される。
例えば海底資源開発などでは、水深千メートル以上の深海,海底Aでの給電,電力授受となる。そこで、非接触給電用の送電コイルを備えたカプラー容器や、受電コイルを備えたカプラー容器は、このような深海,海底Aでの高水圧に耐えうることが、まず必要となる。
これと共にカプラー容器は、当然のことながら、軽量かつ小型であることも要求される。すなわち耐圧性に鑑み、強度向上のため頑丈化,堅固化を図り、重量そしてサイズを増加させることは、深海作業上,運用上避けるべきである。
第2に、高誘電率の水の影響への配慮が要求される。
非接触給電による電力授受は、送電コイルと受電コイル間の電磁誘導結合により、実施されるが、水中(海中)Bを媒体とし水中Bを介しての給電の場合は、水の比誘電率が非常に高いことから、静電容量による静電誘導結合も無視できなくなる。
もって、静電誘導結合を、有効利用する工夫の必要性が指摘されている。
第3に、水中(海中)のどこでも使えるように、水温変化の影響が少ないことが要求される。
すなわち、水の誘電率は水温変化に応じ、敏感かつ大幅に変化する。従って、水温が5℃以下となる深海,海底Aでの非接触給電,電力授受に際しても、静電容量,静電誘導結合,そして結合係数への影響が低減,回避されることが必要となる。
《本発明について》
本発明の水中非接触給電装置は、このような実情に鑑み、上記従来技術の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、高水圧に耐えると共に小型軽量であり、第2に、高誘電率の水の影響そして静電誘導結合の影響を有効利用でき、第3に、水温変化による水の誘電率変化の影響は低減される、水中非接触給電装置を提案することを目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の水中非接触給電装置は、水中において、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、送電側回路の送電コイルから受電側回路の受電コイルに、ギャップを存し非接触で近接対応位置しつつ電力を供給する。
そして、該送電コイルを容器内に備えた送電カプラーと、該送電コイルのリード線が配されると共に該送電カプラーの容器に連結された送電ホースと、該受電コイルを容器内に備えた受電カプラーと、該受電コイルのリード線が配されると共に該受電カプラーの容器に連結された受電ホースと、を有してなる。
そして、該送電カプラー内のボイド空間と該送電ホース内のボイド空間は、連通されると共に絶縁油が封入されている。又、該受電カプラー内のボイド空間と該受電ホース内のボイド空間は、連通されると共に絶縁油が封入されていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の水中非接触給電装置では、請求項1において該水中非接触給電装置は、該送電ホースと該受電ホースとを共に有しているが、このような請求項1によらず、該水中非接触給電装置は、該送電ホースと該受電ホースのいずれか一方のみを、有してなる。
もって、該送電カプラー内のボイド空間と該送電ホース内のボイド空間のみが、連通されると共に該絶縁油が封入されるか、又は、該受電カプラー内のボイド空間と該受電ホース内のボイド空間のみが連通されると共に、該絶縁油が封入されていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。
請求項3の水中非接触給電装置では、請求項2において、該受電ホースが連結されない該受電カプラー、又は、該送電ホースが連結されない該送電カプラーについては、次のとおり。
すなわち、そのボイド空間に絶縁油が封入され、該絶縁油が外部水圧変化に伴い内外圧均圧機能を発揮可能となっており、その容器が、機械的強度を備えた耐圧剛構造の電子機器容器に一体連結されていること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。
請求項4の水中非接触給電装置では、請求項2において、該受電ホースが連結されない該受電カプラー、又は、該送電ホースが連結されない該送電カプラーについては、次のとおり。
すなわち、その内部に樹脂が充填されており、その容器が、機械的強度を備えた耐圧剛構造の電子機器容器に一体連結されていること、を特徴とする。
請求項5については、次のとおり。
請求項5の水中非接触給電装置では、請求項1又は2において、該送電ホースおよび1又は該受電ホースは、外部水圧変化により内外変形可能な可堯性を備えていること、を特徴とする。
請求項6については、次のとおり。
請求項6の水中非接触給電装置では、請求項5において、該絶縁油は、外部水圧上昇により、収縮変形する該送電ホースおよび/又は該受電ホースのボイド空間から、それぞれ、該送電カプラーおよび/又は該受電カプラーのボイド空間に向け、圧を伝達して加圧する。
もって該絶縁油は、該送電カプラーおよび/又は該受電カプラーについて、それぞれ内外圧均圧機能を発揮すること、を特徴とする。
請求項7については、次のとおり。
請求項7の水中非接触給電装置では、請求項1又は2において、該送電コイルと該受電コイルは、給電時の電磁誘導結合に際し、加極性磁気結合を形成する。もって結合係数について、静電誘導結合成分による結合係数がプラスに作用すること、を特徴とする。
請求項8については、次のとおり。
請求項8の水中非接触給電装置では、請求項1又は2において、該送電カプラーの容器および該受電カプラーの容器は、相互対応面を形成するトップカバーについて、比誘電率が10未満の材料が選択使用されている。
もって該トップカバーは、水温変化による水の誘電率変動そして水との合成静電容量について、影響低減機能を発揮し、もって該送電コイルと該受電コイル間の静電誘導結合への影響を低減させること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)水中非接触給電装置では、送電コイルから受電コイルに、水中でギャップを存し近接対応位置しつつ、電力が供給される。
(2)すなわち、送電カプラー内の送電コイルから受電カプラー内の受電コイルに、電力が供給されるが、送電カプラー,受電カプラーには、それぞれ、リード線が連結されている。
(3)そして外部水圧が上昇すると、封入された絶縁油が、送電ホースおよび/又は受電ホースのボイド空間から、送電カプラーおよび/又は受電カプラーのボイド空間に向け、それぞれ圧を伝達して加圧する。
このような均圧構造の採用により、送電カプラーおよび/又は受電カプラーは、それぞれ内外圧が均圧化され、小型軽量であっても、高水圧への耐圧性,機械的強度を備えることが可能となる。
(4)ところで、送電コイル,受電コイル,リード線等の発熱は、送電カプラー,受電カプラー,送電ホースおよび/又は受電ホースの各ボイド空間に封入された絶縁油を介し、それぞれ、外部の水中へと伝達される。このように、油封により冷却能力にも優れている。
(5)そして給電は、送電コイルと受電コイル間の電磁誘導結合にて行われる。そして、高誘電率の水中での給電であることに鑑み、加極性磁気結合を採用したことにより、静電容量による静電誘導結合成分の結合係数を、プラスに作用せしめることができる。静電誘導結合の影響を、有効利用可能となる。
(6)水の誘電率は、水温変化に伴い大幅に変化する。そこで、送電カプラー,受電カプラーのトップカバーの材料に、比誘電率10未満のものを採用してなる。
これにより、水温変化による水の誘電率変化の影響、水との合成静電容量への影響、そして静電誘導結合への影響等を、低減可能となる。もって、結合係数の変化を回避可能となる。
(7)そこで、本発明に係る水中非接触給電装置は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、高水圧に耐えうると共に、小型軽量である。
本発明に係る水中非接触給電装置では、外部水圧が上昇すると、絶縁油が、送電ホースおよび/又は受電ホースのボイド空間から送電カプラーおよび/又は受電カプラーのボイド空間に向け、圧を伝達して加圧し、もって送電カプラーおよび/又は受電カプラーについて、内外圧を均圧する。
このような絶縁油による均圧構造の採用により、例えば海底資源開発などでは、水深千メートル以上の大深度,深海,海底での非接触給電に際しても、高水圧に十分耐える効果を発揮する。耐圧性向上,強度向上のため、頑丈化,堅固化を図り、重量そしてサイズを増加させ構造を採用する必要がなく、小型軽量化が実現する。
又、この水中非接触給電装置において、送電コイル,受電コイル,リード線等の発熱は、絶縁油を介し外部の海水等へと伝達されるので、冷却能力が向上する。もって電力供給量を、空中給電より倍増等増加させたり、同じ電力供給量なら空中給電より小型化を図れる効果を発揮する。
《第2の効果》
第2に、高誘電率の水の影響そして静電誘導結合の影響を、有効利用可能である。
本発明の水中非接触給電装置において、送電コイルと受電コイルは、給電時の電磁誘導結合用に、加極性磁気結合を採用してなる。もって、静電誘導結合成分による結合係数が、プラス作用するようになる。
このように本発明では、給電が水を介して行われるので、水の誘電率が高いことを利用し、送電コイル,受電コイルについて静電誘導結合の影響を、有効利用するようになっている。
《第3の効果》
第3に、水温変化による水の誘導率変化の影響は、低減される。
本発明の水中非接触給電装置において、送電カプラーや受電カプラーのトップカバーは、比誘電率10未満よりなる。もってトップカバーは、水温変化による水の誘電率変化の影響、水との合成静電容量への影響、静電誘導結合への影響、そして結合係数への影響等を、低減する効果を発揮する。
水の誘電率は、水温変化に応じて敏感,大幅に変化するが、本発明によると、このような変化の影響は低減,回避される。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係る水中非接触給電装置について、発明を実施するための形態の説明に供し、正断面説明図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、海底電源ベース等の説明図である。 同発明を実施するための形態の説明に供する。そして(1)図,(2)図は、空中での電磁誘導結合の説明図であり、(1)図は、減極性磁気結合の場合、(2)図は、加極性磁気結合の場合を示す。 (3)図,(4)図は、水中での電磁誘導結合と静電誘導結合の説明図であり、(3)図は、減極性磁気結合の場合を、(4)図は、加極性磁気結合の場合を示す。 同発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、水中での回路解析結果のグラフである。(2)図は、トップカバーと水の2層構造のモデル図、(3)図は、合成比誘電率のグラフである。 同発明を実施するための形態の説明に供し、本発明の他の例の正断面説明図である。 同発明を実施するための形態の説明に供し、本発明の更に他の例の正断面説明である。
以下、本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。
《水中非接触給電装置6について》
まず、本発明の前提として、水中非接触給電装置6について、図1〜図3を参照して一般的に説明しておく。
水中非接触給電装置6は、これまでの陸上,空中用の非接触給電装置と同様、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、送電側回路7の送電コイル8から、受電側回路9の受電コイル10に、ギャップGを存し近接対応位置しつつ電力を供給する。
このような水中非接触給電装置6について、更に詳述する。まず、母船3そしてROV5には、送電側回路7が配設される。海底電源ベース2には、受電側回路9および送電側回路7が配設される。AUV1には、受電側回路9が配設される。ROV5,海底電源ベース2,AUV1等については、前述した背景欄の記載を参照。
もって、送電側回路7の送電コイル8と受電側回路9の受電コイル10とは、給電に際し、数10mm〜数100mm程度の僅かな水中ギャップ(海中ギャップ)Gを存して、対応位置する。
受電コイル10が、送電コイル8に対し対応位置して停止する停止給電方式が代表的であり、受電コイル10と送電コイル8とは、対をなす対称構造よりなる。
送電側回路7の送電コイル8は、図示例ではサーキュラーコイルよりなり、高周波電源(電源インバータ)11に接続されている。高周波電源11は、直流電源に接続された周波数等交換用インバータよりなり、例えば数kHz〜数10kHz〜数100kHz程度の高周波交流を、送電コイル8に向けて通電する。
受電側回路9の受電コイル10は、図示例ではサーキュラーコイルよりなり、コンバータを介しバッテリーEに接続されている。AUV1の場合は、充電されたバッテリー12にて走行用モータ,その他の機器が駆動される。
電磁誘導の相互誘導作用については、次のとおり。給電に際しては、送電コイル8での磁束Φ形成により、受電コイル10に誘導起電力を生成させて、送電コイル8から受電コイル10に電力を供給することは、公知公用である。
すなわち送電コイル8に、高周波電源11から給電交流,励磁電流を印加,通電することにより、自己誘導起電力が発生して磁界が送電コイル8の周囲に生じ、磁束Φがコイル面に対して直角方向に形成される。そして形成された磁束Φが、受電コイル10を貫き鎖交することにより、誘導起電力が生成され磁界が誘起される。
このように誘起された磁界を利用して、数kW以上そして数10kW〜数100kW程度の電力供給が可能である。送電コイル8側の磁束Φの磁気回路と、受電コイル10側の磁束Φの磁気回路は、相互間にも磁束Φの磁気回路つまり磁路が形成されて、電磁結合される。このような電磁誘導の相互誘導作用に基づき、非接触給電が行われる。
水中非接触給電装置6について、一般的説明は以上のとおり。
《本発明の概要》
以下、本発明の水中非接触給電装置6について、図1〜図4を参照して説明する。まず、本発明の概要については、次のとおり。
本発明の水中非接触給電装置6は、上述したように、水中Bにおいて電磁誘導の相互誘導作用に基づき、送電側回路7の送電コイル8から受電側回路9の受電コイル10に、ギャップGを存し非接触で近接対応位置しつつ、電力を供給する。
そして、送電カプラー13,送電ホース15,受電カプラー17,受電ホース19等を、有してなる。
すなわち、送電コイル8を容器12内に備えた送電カプラー13と、送電コイル8のリード線14が配されると共に送電カプラー13の容器12に連結された送電ホース15と、受電コイル10を容器16内に備えた受電カプラー17と、受電コイル10のリード線18が配されると共に受電カプラー17の容器16に連結された受電ホース19と、を有してなる。
そして、送電カプラー13内のボイド空間20と、送電ホース15内のボイド空間21は、連通される共に絶縁油Dが封入されている。又、受電カプラー17内のボイド空間22と、受電ホース19内のボイド空間23は、連通され共に絶縁油Dが封入されている。
本発明の概要は、以上のとおり。以下、このような本発明について更に詳述する。
《送電カプラー13,受電カプラー17について》
まず、水中非接触給電装置6の送電カプラー13と受電カプラー17について、図1,図2を参照して説明する。
送電カプラー13および受電カプラー17は、それぞれ容器12,容器16を備えており、容器12,容器16は、ハード構造の略箱状,ケース状をなす。
すなわち、送電カプラー13の容器12は、壁状をなすトップカバー24とバックプレート25を、内部収納空間を存しつつ一体設してなる。そして、送電側回路7の送電コイル8と、フェライトコア26とを収納してなる。
同様に、受電カプラー17の容器16は、壁状をなすトップカバー27とバックプレート28を、内部収納空間を存しつつ一体設してなる。そして、受電側回路9の受電コイル10と、フェライトコア29とを収納してなる。
フェライトコア26,29は、平板状をなし、コイルインダクタンスを増加させると共に、磁束Φを誘導する機能を発揮する。
送電カプラー13のトップカバー24と、受電カプラー17のトップカバー27とは、給電に際し対応位置せしめられる。そして共に、磁界誘起に鑑み非導電性の樹脂製よりなり、例えばポリペンコアセタール樹脂が用いられる。
送電カプラー13,受電カプラー17については、以上のとおり。
《送電ホース15,受電ホース19について》
次に、水中非接触給電装置6の送電ホース15および受電ホース19について、図1を参照して説明する。
送電ホース15は、送電側回路7の送電コイル8と電源11間のリード線14が、内部に配されると共に、送電カプラー13の容器12のバックプレート25に対し、一端部が一体連結されている。
送電ホース15の他端部は、送電側回路7の電源11や、その他の電子機器を収納した金属製耐圧剛構造の電子機器容器30に、耐圧貫通部31を介し一体連結されている。
同様に受電ホース19は、受電側回路9の受電コイル10とバッテリーE間のリード線18が、内部に配されると共に、受電カプラー17の容器16のバックプレート28に対し、一端部が一体的に連結されている。
受電ホース19内の他端部は、受電側回路9のバッテリーEや、その他の電子機器を収納した金属製耐圧剛構造の電子機器容器32に、耐圧貫通部33を介し一体連結されている。
そして、送電ホース15および受電ホース19は、外部水圧上昇や外部水圧降下により内外変形可能な可堯性を備えた、柔らかで弾性変形可能な材質のゴム製やビニール等の樹脂製よりなる。
送電ホース15,受電ホース19については、以上のとおり。
《絶縁油Dについて》
次に、絶縁油Dについて、図1を参照して説明する。
この水中非接触給電装置6において、送電カプラー13内のボイド空間20と送電ホース15内のボイド空間21とは、連通され共に絶縁油Dが封入されている。
同様に、受電カプラー17内のボイド空間22と受電ホース19内のボイド空間23とは、連通され共に絶縁油Dが封入されている。
これらについて、更に詳述する。送電カプラー13の容器12の内部収納空間には、前述したように送電コイル8やフェライトコア26が収納されているが、残余のボイド空間20には、電気絶縁油Dが封入されている。
同様に、受電カプラー17の容器16の内部収納空間は、受電コイル10やフェライトコア29が収納されているが、残余のボイド空間22には、絶縁油Dが封入されている。
又、送電ホース15内にはリード線14が収納されているが、残余のボイド空間21には、絶縁油Dが封入されている。同様に、受電ホース19内にはリード線18が収納されているが、残余のボイド空間23には、絶縁油Dが封入されている。
そして、このように絶縁油Dが封入された送電カプラー13のボイド空間20と、送電ホース15のボイド空間21とは、連通され空間的に繋がっている。同様に、絶縁油Dが封入された受電カプラー17のボイド空間22と受電ホース19のボイド空間23とは、連通され空間的に繋がっている。
絶縁油Dについては、以上のとおり。
《絶縁油Dによる均圧構造について》
次に、絶縁油Dによる均圧構造について、図1を参照して説明する。
絶縁油Dは、外部水圧上昇により、収縮変形する送電ホース15や受電ホース19内のボイド空間21,23から、それぞれ、送電カプラー13や受電カプラー17内のボイド空間20,22に向け、圧を伝達して加圧する。
もって絶縁油Dは、送電カプラー13や受電カプラー17について、それぞれ内外均圧機能を発揮する。
これらについて、更に詳述する。例えば深海において、水中(海中)Bの圧が上昇した場合は、次のとおり。送電ホース15や受電ホース19は、圧を受けて、それぞれ径方向内側に凹むように収縮変形し、体積が減少すると共に内容積を減少せしめようとする。
もって、送電ホース15や受電ホース19内のボイド空間21,23内の絶縁油Dの圧が上昇する。そして、連通する送電カプラー13側のボイド空間20の絶縁油Dや、受電カプラー17側のボイド空間22の絶縁油Dへと、それぞれ上昇した圧を伝達する。
これにより、送電カプラー13側のボイド空間20や受電カプラー17側のボイド空間22の絶縁油Dは、それぞれ圧が上昇する。つまり、上昇した外部水圧に見合った圧へと、ボイド空間20やボイド空間22内が加圧されて圧が上昇する。
このような絶縁油Dによる均圧構造により、送電カプラー13や受電カプラー17は、それぞれ内外圧が均圧化される。その容器12,16の内部圧と外部圧とが均圧化され、内外圧差は補償される。容器12,16に差圧がかかることはなく、水圧で圧壊されることは防止される。
なお上述とは逆に、事後、外部水圧が低下した場合、絶縁油Dの圧力は、送電カプラー13側や受電カプラー17側から、それぞれ、送電ホース15側や受電ホース19側へと向かい、送電ホース15や受電ホース19は、元の原状へと復帰変形する。
絶縁油Dによる均圧構造については、以上のとおり。
《静電誘導結合について》
次に、高誘電率の水中Bでの給電であることに鑑み、静電誘導結合の利用について、図3,図4の(1)図を参照して説明する。
この水中非接触給電装置6では、送電コイル8と受電コイル10について、給電時の電磁誘導結合に際し、加極性磁気結合が採用されている。もって結合係数Kについて、静電誘導結合成分による結合係数Kcが、プラスに作用するようになる。
これらについて、更に詳述する。まず、水中非接触給電装置6による電力授受は、送電コイル8と受電コイル10間の電磁誘導結合によって行われる。
しかしながら、電力授受が水中Bで実施される場合は、水の比誘電率が非常に高いことから(20℃で80程度、0℃では88程度)、図1中にも示したように、更に、静電容量Cによる静電誘導結合も無視できなくなる。
ところで、送電コイル8と受電コイル10間の電磁誘導結合には、図3の(1)図に示したように、減極性磁気結合コイルを使用した場合の減極性磁気結合と、図3の(2)図に示したように、加極性磁気結合コイルを使用した場合の加極性磁気結合と、2通りがある。
そして、陸上,空中での両者の電磁誘導結合による結合係数Kmは、同じである。これに対し水中Bのように、静電容量Cによる静電誘導結合が強まった場合、水中Bでの結合係数Kについて、図3の(3)図,(4)図に示したように、静電誘導結合(成分)による結合係数Kcの作用する符号(極性)が異なる。
すなわち水中Bでの結合係数Kにおいて、図3の(3)図の減極性磁気結合では、下記の数式1に示したように、Kmに対しKcはマイナスとなり減算される。これに対し、図3の(4)図に示した加極性磁気結合では、下記の数式2に示したように、Kmに対しKcはプラスとなり加算される。
Figure 0006497813
Figure 0006497813
上述した所は、まず、図3の(1)図〜(4)図を用いた回路解析によって確認された。
図4の(1)図は、水中Bでの回路解析結果であり、スパイスソフト(電子回路の動作を解析シュミレーションするソフト)の回路解析によって、上述した所が確認された。
すなわち、周波数が上がるに従い、受電コイル10の出力電圧は降下する。そして、水中Bでの加極性磁気結合の場合(K=Km+Kc)は、水中Bでの減極性磁気結合の場合
(K=Km−Kc)に比し、その電圧降下度が少ない。このように加極性磁気結合の場合は、電力降下度が少ないので、より大きな電力供給が可能となる。
更に、実験結果によっても、上述した所が裏付けられた。
すなわち、送電コイル8や受電コイル10に加極性磁気結合コイルを使用した所、空中における結合係数K=0.34に対し、水中(海中)Bでは結合係数K=0.374が計測された。このように加極性磁気結合では、静電容量Cによる静電誘導結合がプラスに作用し、約10%程度の結合度アップとなった。
因に、実験データについては次のとおり。ギャップGは30mm。空中の場合、送電コイル8のインダクタンスは2.03μH、受電コイル10は6.7μH。水中Bの場合、送電コイル8のインダクタンスは1.913μH、受電コイル10は6.816μH。
周知のとおり結合係数Kは、非接触給電による電力授受にとって、その性能を左右する重要な指標である。電力損失低減,高出力確保,大電力供給等にとって、重要な要素となる。
もって水中非接触給電装置6において、加極性磁気結合採用による静電誘導結合成分のプラス作用、結合係数K増加のメリットは大きい。
静電誘導結合については、以上のとおり。
《トップカバー24,27の誘電率等について》
次に、送電カプラー13や受電カプラー17のトップカバー24,27の比誘電率について、図1,図4の(2)図,(3)図等を参照して説明する。
送電カプラー13の容器12および受電カプラー17の容器16は、相互対応面を形成するトップカバー24,27について、比誘電率が10未満の材料が使用されている。
もって、このトップカバー24,27は、水温変化による水の誘電率変動そして水との合成静電容量について、影響低減機能を発揮し、もって静電誘導結合への影響を低減させる。
これらについて、更に詳述する。水の比誘電率は、20℃で80程度であるが、0℃では88程度に約10%上昇する。このように水の誘電率は、水温変化に応じ敏感かつ大幅に変化する。そして水温は、例えば深海,海底A(図2を参照)では、5℃以下となる。
さて、このような水温変化により、結合係数Kが変化しないことが望ましい。すなわち、水温変化による水の誘電率変動の影響が低減され、静電容量C,静電誘導結合,そして結合係数Kへの影響が回避されることが望ましい。
図4の(2)図は、比誘電率εのトップカバー24,27と、比誘電率εの水との2層構造のモデル図である。
同図においてトップカバー24,27の材質を非導電性樹脂とし、その比誘電率εを水より一桁以上小さく取る。代表的には10未満とし、図示例では3.7のポリペンコアセタール樹脂とする。
すると、合成静電容量Cは下記数式3のように表され、水と図示トップカバー24,27との合成比誘電率は、図4の(3)図のグラフのようになる。
Figure 0006497813
上記数式3において、送電コイル8や受電コイル10の面積をS、真空の誘電率をε、トップカバー24,27の比誘電率をε(図示例では3.7)、水の比誘電率をε(例えば80)、トップカバー24,27の肉厚寸法をそれぞれdとし、水の距離寸法をdとする。
そして、トップカバー24,27の肉厚寸法の和2d(図示例では5mm)は一定、水の距離寸法dはギャップGに相当する。そして、このギャップG(水の距離寸法d)を変化させた場合、合成静電容量Cの変化を、等価的に合成比誘電率の変化として表したのが、図4の(3)図のグラフである。
これによると、水の比誘電率80に対し、水と両トップカバー24,27との合成比誘電率は、その1/20以下となる。つまり、水温変化による静電容量Cの変化は、水だけの場合の変化に対し、1/20以下となる。
例えば、両トップカバー24,27の肉厚寸法の和2dが、図示例のように5mmの場合、これと同程度のギャップG(水の距離寸法d)としたケースにおいて、合成比誘電率は3.54となる。つまり、このようなギャップGにおいては、水の誘電率はほとんど合成比誘電率そして合成静電容量Cには影響しないことになる。
このようにトップカバー24,27は、水温の変化による静電容量Cの変化を、大きく低減させる機能を発揮する。
水温変化により水の誘電率が変化しても、トップカバー24,27の比誘電率が10未満の場合は、静電容量Cへの影響,静電誘導結合への影響は、大きく低減される(10以上の場合は、水の比誘電率の影響が出てくる)。もってテーマとする結合係数Kへの悪響は回避されるようになる。
トップカバー24,27の誘電率等については、以上のとおり。
《作用等》
本発明の水中非接触給電装置6は、以上説明したように構成されている。そこで以下のようになる。
(1)この水中非接触給電装置6では、水中Bにおいて、送電側回路7の送電コイル8から、受電側回路9の受電コイル10に、ギャップGを存し近接対応位置しつつ、電力が供給される(図1を参照)。
代表例では、母船3そしてROV5から、海底電源ベース2へと電力授受が行われる。又、海底電源ベース2から、AUV1へと電力授受が行われる(図2を参照)。
(2)そして、この水中非接触給電装置6では、送電カプラー13内の送電コイル8から、受電カプラー17内の受電コイル10へと電力授受が行われる。
送電カプラー13には、リード線14が配された送電ホース15が、連結されている。受電カプラー17には、リード線18が配された受電ホース19が、連結されている(図1を参照)。
(3)そして、深海,海底Aでの給電に際し、外部水圧が上昇した場合については、次のとおり。
この場合、この水中非接触給電装置6では、封入されていた絶縁油Dが、送電ホース15や受電ホース19内のボイド空間21,23から、それぞれ、送電カプラー13や受電カプラー17内のボイド空間20,22に向け、圧を伝達し加圧する。これにより、送電カプラー13や受電カプラー17について、内外圧が均圧化される(図1を参照)。
このような絶縁油Dによる均圧構造の採用により、送電カプラー13や受電カプラー17は、小型軽量であっても、高水圧に耐える耐圧性を備えることができる。
なお、これに対し送電ホース15や受電ホース19の耐圧貫通部31,33については、絶縁油Dから伝達される圧に耐え得る機械的強度を備えることが、必要である。
(4)又、送電コイル8,受電コイル10,リード線14,18等は、給電に際して発熱する。このような発熱は、それぞれの送電カプラー13,受電カプラー17,送電ホース15,受電ホース19等の各ボイド空間20,22,21,23に封入されていた絶縁油Dに、直接伝達される(図1を参照)。
そして絶縁油Dから、それぞれの送電カプラー13,受電カプラー17や,送電ホース15,受電ホース19を介して、外部の水中(海中)Bへと伝達される(図2を参照)。もって、この水中非接触給電装置6は、冷却能力にも優れている。
(5)そして給電は、送電コイル8と受電コイル10間の電磁誘導結合によって行われるが、高誘電率の水中Bでの給電であることに鑑み、この水中非接触給電装置6では、加極性磁気結合を採用してなる(図3を参照)。
もって、静電容量Cによる静電誘導結合成分の結合係数Kcを、プラスに作用せしめることができる(図4の(1)図を参照)。給電性能の重要指標である結合係数Kについて、静電誘導結合の影響を有効利用可能となる。
(6)水の誘電率は、水温変化により大幅に変化する。そして深海,海底Aでの給電に際しては、水温低下が顕著である。
そこで、この水中非接触給電装置6では、送電カプラー13や受電カプラー17のトップカバー24,27について、比誘電率10未満の材質を採用してなる。
これにより、水温変化による水の誘電率変化の影響や、水との合成誘電率,合成静電容量Cへの影響、そして送電コイル8,受電コイル10の静電誘導結合への影響等を、低減可能となる。これにより、結合係数Kが水温変化により変化することが、回避される(図4の(2)図,(3)図を参照)。
本発明の作用等については、以上のとおり。
《他の例》
図5および図6は、それぞれ本発明の他の例を示す。以下、この図5,図6に示した他の例について説明する。
まず、以上説明した図1,図2に示した本発明の例において、水中非接触給電装置6は、送電ホース15と受電ホース19とを、共に有している。
これに対し、図5,図6に示した本発明の他の例では、これによらず、水中非接触給電装置6は、送電ホース15と受電ホース19のいずれか、一方のみを有してなる。
すなわち、図5の例の水中非接触給電装置6にあっては、送電ホース15のみを有し、受電ホース19は有していない。これに対し、図6の例の水中非接触給電装置6にあっては、送電ホース15を有しておらず、受電ホース19のみを有している。
図5の例としては、海底電源ベース2からAUV1へ給電するケースが考えられる。図6の例としては、ROV5から海底電源ベース2へ給電するケースが考えられる(図2を参照)。
もって図5の例では、送電カプラー13内のボイド空間20と送電ホース15内のボイド空間21のみが、連通されると共に絶縁油Dが封入されている。図6の例では、受電カプラー17内のボイド空間22と受電ホース19内のボイド空間23のみが、連通されると共に絶縁油Dが封入されている。
ところで絶縁油Dは、図5の例では、受電コイル10を収納した受電カプラー17の容器16内のボイド空間22にも、封入されている。絶縁油Dは、図6の例では、送電コイル8を収納した送電カプラー13の容器12内のボイド空間20にも、封入されている。
受電ホース9が連結されない図5の例の受電カプラー17や、送電ホース15が連結されない図6の例の送電カプラー13は、このように、そのボイド空間22や20に絶縁油Dが封入されており、絶縁油Dが、外部水圧変化に伴い内外圧均圧機能を発揮可能となっている。
すなわち、外部水圧変化に伴って、内外可堯変形可能なそれぞれの容器16や12を介し、圧が絶縁油Dに伝達され、もって内部圧が外部圧と均圧化され、内外圧差は補償される。このような均圧構造により、送電カプラー13や受電カプラー17は、高水圧に耐える耐圧性を備えている。
そして、(図1の例のような)受電ホース19が連結されない図5の例の受電カプラー17は、その容器16のバックプレート28が、機械的強度を備えた耐圧剛構造の電子機器容器32に、一体的に連結,取付けされている。
そして、受電コイル10からのリード線18は、耐圧剛構造の電子機器容器32を貫通するためのコネクタ、すなわち耐圧貫通部33を経由して、電子機器容器32内の受電側回路9に接続されている。
(図1の例のような)送電ホース15が連結されない図6の例の送電カプラー13は、その容器12のバックプレート25が、機械的強度を備えた耐圧剛構造の電子機器容器30に、一体的に連結,取付けされている。
そして、送電コイル8からのリード線14は、耐圧剛構造の電子機器容器30を貫通するためのコネクタ、すなわち耐圧貫通部31を経由して、電子機器容器30内の送電側回路7に接続される。
なお第1に、上述した均圧構造に代え、樹脂充填構造も採用可能である。
すなわち、上述した図5,図6の例の水中非接触給電装置6において、(受電ホース19が連結されない)受電カプラー17や、(送電ホース15が連結されない)送電カプラー13は、それぞれ、容器16,12内のボイド空間22,20に絶縁油Dが封入され、もって均圧構造とされていた。
しかし、このような図5,図6の例で図示された均圧構造に代え、それぞれ、受電コイル10や送電コイル8を収納する容器16,12内に、樹脂を充填する耐圧構造も、採用可能である。例えばエポキシ樹脂等を、図示のボイド空間22,20に相当するエリアに、内部充填するようにしてもよい。
なお第2に、前述した図5,図6の例の水中非接触給電装置6や、上述した例の水中非接触給電装置6において、その他の構成,機能,作用等は、前述した図1〜図4の例の水中非接触給電装置6に準じるので、同符号を付しその説明は省略する。
他の例については、以上のとおり。
1 AUV
2 海底電源ベース
3 母船
4 ケーブル
5 ROV
6 水中非接触給電装置
7 送電側回路
8 送電コイル
9 受電側回路
10 受電コイル
11 電源
12 容器
13 送電カプラー
14 リード線
15 送電ホース
16 容器
17 受電カプラー
18 リード線
19 受電ホース
20 ボイド空間
21 ボイド空間
22 ボイド空間
23 ボイド空間
24 トップカバー
25 バックプレート
26 フェライトコア
27 トップカバー
28 バックプレート
29 フェライトコア
30 電子機器容器
31 耐圧貫通部
32 電子機器容器
33 耐圧貫通部
A 海底
B 水中(海中)
C 静電容量
D 絶縁油
E バッテリー
G ギャップ
K 結合係数
Φ 磁束

Claims (8)

  1. 水中において、電磁誘導の相互誘導作用に基づき、送電側回路の送電コイルから受電側回路の受電コイルに、ギャップを存し非接触で近接対応位置しつつ電力を供給する、水中非接触給電装置であって、
    該送電コイルを容器内に備えた送電カプラーと、該送電コイルのリード線が配されると共に、該送電カプラーの容器に連結された送電ホースと、
    該受電コイルを容器内に備えた受電カプラーと、該受電コイルのリード線が配されると共に、該受電カプラーの容器に連結された受電ホースと、を有してなり、
    該送電カプラー内のボイド空間と該送電ホース内のボイド空間は、連通されると共に絶縁油が封入されており、又、該受電カプラー内のボイド空間と該受電ホース内のボイド空間は、連通されると共に絶縁油が封入されていること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  2. 請求項1において該水中非接触給電装置は、該送電ホースと該受電ホースとを共に有しているが、このような請求項1によらず、該水中非接触給電装置は、該送電ホースと該受電ホースのいずれか一方のみを有してなり、
    もって、該送電カプラー内のボイド空間と該送電ホース内のボイド空間のみが連通されると共に該絶縁油が封入されるか、又は、該受電カプラー内のボイド空間と該受電ホース内のボイド空間のみが連通されると共に該絶縁油が封入されていること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  3. 請求項2において、該受電ホースが連結されない該受電カプラー、又は、該送電ホースが連結されない該送電カプラーは、
    そのボイド空間に絶縁油が封入され、該絶縁油が外部水圧変化に伴い内外圧均圧機能を発揮可能となっており、その容器が、機械的強度を備えた耐圧剛構造の電子機器容器に一体連結されていること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  4. 請求項2において、該受電ホースが連結されない該受電カプラー、又は、該送電ホースが連結されない該送電カプラーは、
    その内部に樹脂が充填されており、その容器が、機械的強度を備えた耐圧剛構造の電子機器容器に一体連結されていること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  5. 請求項1又は2において、該送電ホースおよび/又は該受電ホースは、外部水圧変化により内外変形可能な可堯性を備えていること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  6. 請求項5において、該絶縁油は、外部水圧上昇により、収縮変形する該送電ホースおよび/又は該受電ホースのボイド空間から、該送電カプラーおよび/又は該受電カプラーのボイド空間に向け、圧を伝達して加圧し、
    もって該絶縁油は、該送電カプラーおよび/又は該受電カプラーについて、それぞれ内外圧均圧機能を発揮すること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  7. 請求項1又は2において、該送電コイルと該受電コイルは、給電時の電磁誘導結合に際し加極性磁気結合を形成し、もって結合係数について、静電誘導結合成分による結合係数がプラスに作用すること、を特徴とする水中非接触給電装置。
  8. 請求項1又は2において、該送電カプラーの容器および該受電カプラーの容器は、相互対応面を形成するトップカバーについて、比誘電率が10未満の材料が選択使用されており、
    もって該トップカバーは、水温変化による水の誘電率変動そして水との合成静電容量について、影響低減機能を発揮し、もって該送電コイルと該受電コイルの静電誘導結合への影響を低減させること、を特徴とする水中非接触給電装置。
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