JP6497228B2 - 車両ドア操作装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の車両ドア操作装置は、ロック装置を動作させる第1レバー(ラチェット連動レバー)と、第1レバーを回転させる第2レバー(車内ハンドル連動レバー)と、第1レバーを回転させる第3レバー(モータ動力伝達レバー)と、第3レバーに取り付けられて係合ピンを移動させる係合レバー(中継レバー)とを備える。第3レバーの回転動力は、中間レバー(車外ハンドル連動レバー)を介して第1レバーに伝達される。中間レバーは、係合ピンを介して第3レバーに連動する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来構造に比べて部品点数が少ない車両ドア操作装置を提供することにある。
車両ドア操作装置10は、例えば、スライドドア1(車両ドア)に取り付けられる。スライドドア1には、3個のロック装置(以下、第1ロック装置2、第2ロック装置3、第3ロック装置4という。)が設けられている。
車両ドア操作装置10は、ベース部材11と、第1レバー20と、第2レバー30と、第3レバー40と、係合レバー50と、第1レバー20と第3レバー40とに係合する係合ピン60と、付勢部材70とを備える。ベース部材11には、第1支軸12と第2支軸13とが設けられる。第1レバー20、第2レバー30及び第3レバー40は、第1支軸12を介してベース部材11に回転可能に取り付けられる。係合レバー50は、第2支軸13を介してベース部材11に回転可能に取り付けられる。
第1レバー20は、第1支軸12を受ける軸受部21と、軸受部21から延びる第1アーム22と、軸受部21から第1アーム22とは別の方向に延びる第2アーム23と、軸受部21から第1アーム22及び第2アーム23とは別の方向に延びる第3アーム24とを有する。
第1アーム22の胴部には、付勢部材70の第1端部72が当接する当接部22cが設けられている。第1レバー20は、付勢部材70により所定回転方向(以下、「付勢方向RA」)に付勢される。
第2レバー30は、第1支軸12を受ける軸受部31と、軸受部31から延びる第1アーム32と、軸受部31から第1アーム32とは別の方向に延びる第2アーム33と、軸受部31から第1アーム32及び第2アーム33とは別の方向に延びる第3アーム34とを有する。
第3レバー40は、第1支軸12を受ける軸受部41と、軸受部41から延びるアーム42とを有する。アーム42の先端部には、第2入力ケーブル7bが接続される接続部42aが設けられている。アーム42の胴部には、係合ピン60のピン部62が挿通するピン孔42bが設けられている。
係合レバー50は、第2支軸13を受ける軸受部51と、軸受部51から延びる第1アーム52と、軸受部51から第1アーム52とは別の方向に延びる第2アーム53と、軸受部51から第1アーム52及び第2アーム53とは別の方向に延びる第3アーム54とを有する。
係合ピン60は、係合レバー50の案内溝52aに挿通する台部61と、台部61に設けられるピン部62と、ピン部62に設けられるフランジ63とを有する。
付勢部材70は、ねじりコイルばねにより構成される。
付勢部材70は、コイル部71と、コイル部71から延びる第1端部72と、コイル部71から延びる第2端部73とを有する。すなわち、コイル部71は、第1端部72と第2端部73との間に配置される。
第1レバー20、第2レバー30及び第3レバー40は、ベース部材11において、第1レバー20、第3レバー40、第2レバー30の順に重ねられている。係合レバー50の第1アーム52は、第1レバー20の第3アーム24とベース部材11との間に配置される。
初期位置(図9参照)は、第2レバー30が第1入力ケーブル7aにより引っ張られていないときの、第2レバー30の位置を示す。
初期位置(図9参照)は、第3レバー40が第2入力ケーブル7bにより引っ張られていないときの、第3レバー40の位置を示す。
初期位置(図9参照)は、係合レバー50の案内溝52aが第1支軸12の中心軸Cを中心とする円に沿うように配置されて、係合ピン60が第1レバー20の係合部24aに接触し得るようになる、係合レバー50の位置を示す。
図9及び図10を参照して、第3レバー40が回転するときの、車両ドア操作装置10の動作を説明する。図9は、初期状態にある車両ドア操作装置10を示す。車両ドア操作装置10の初期状態とは、第1レバー20、第2レバー30、第3レバー40、及び係合レバー50がともに初期位置にある状態を示す。
車両ドア操作装置10の初期状態において、第1入力ケーブル7aの牽引により第2レバー30がロック解除方向RBに回転すると、第2レバー30の第2接触部33aが第1レバー20の第1接触部23aを押すため、第1レバー20がロック解除方向RBに回転する。このため、第1出力ケーブル7c及び第2出力ケーブル7dが牽引されて、第2ロック装置3及び第3ロック装置4が動作する。
第3レバー40が作動位置または作動位置の近辺で配置されたまま、第3レバー40が初期位置に戻らないときがある(以下、この状態を「固着」という。)。例えば、モータ6の動作不良等により、モータ6が第2入力ケーブル7bを牽引し続けることがある。このとき、第3レバー40が作動位置または作動位置の近辺で配置されたままの状態になる。この場合、第1レバー20がロック解除位置に維持され、第2ロック装置3及び第3ロック装置4が動作状態から元に戻らず、第2ロック装置3及び第3ロック装置4がともにドアを拘束し得ない状態(車両ドアが開いた状態)なる。このような状態で車両を走行させることは好ましいことではないため、使用者に不便を強いる。このため、車両ドア操作装置10にはこれを解消するための機能が設けられている。具体的には、このような第3レバー40の固着に起因して生じる第1レバー20の固着状態は、第2レバー30をロック解除方向RBに回転させる操作(すなわちハンドル5の操作)により解消される。以下、この点について説明する。
第3レバー40が固着すると、係合ピン60を介して第1レバー20も固着する。第1レバー20が固着すると、第2ロック装置3及び第3ロック装置4が動作しなくなるため、使用者は、第2ロック装置3及び第3ロック装置4が動作しない状態を認識しえる。弧の場合において、使用者がハンドル5を操作すると、第2レバー30が回転する。
(1)上記実施形態では、車両ドア操作装置10は、第1レバー20、第2レバー30、第3レバー40及び係合レバー50を付勢する付勢部材70を備える。第1レバー20、第2レバー30及び第3レバー40とは、第1支軸12(第1軸)でベース部材11に対して回転可能に支持される。係合レバー50は、第2支軸13(第2軸)でベース部材11に対して回転可能に支持される。付勢部材70の第1端部72により第1レバー20、第2レバー30及び第3レバー40が同じ回転方向に付勢され、付勢部材70の第2端部73により係合レバー50が付勢される。
・本実施形態では、第2レバー30が作動位置に配置されることにより係合レバー50が係合解除位置に配置されるが、この構成は変更され得る。すなわち、係合レバー50を係合解除位置に配置させるための第2レバー30の回転位置(離間位置)と、第1レバー20をロック解除位置に配置させるための第2レバー30の回転位置(作動位置)とは、異なるように構成され得る。
Claims (5)
- ベース部材と、ロック装置を動作させる第1レバーと、前記第1レバーを回転させる第2レバーと、電動で回転する第3レバーと、前記第1レバーと前記第3レバーとに係合する係合ピンと、前記係合ピンを移動させる係合レバーと、前記第1レバー、前記第2レバー、前記第3レバー及び前記係合レバーを付勢する付勢部材とを備え、
前記第1レバー、前記第2レバー及び前記第3レバーとは、第1軸で前記ベース部材に対して回転可能に支持され、前記係合レバーは、第2軸で前記ベース部材に対して回転可能に支持され、前記付勢部材の第1端部により前記第1レバー、前記第2レバー及び前記第3レバーが同じ回転方向に付勢され、前記付勢部材の第2端部により前記係合レバーが付勢される、車両ドア操作装置。 - 前記係合ピンは、前記第1レバーと前記第3レバーとを係合させ得る係合位置と、前記第1レバーと前記第3レバーとを係合させない非係合位置との間で移動し、
前記係合レバーは、前記係合ピンを前記係合位置に配置させる初期位置と前記係合ピンを前記非係合位置に配置させる係合解除位置との間で回転する
請求項1に記載の車両ドア操作装置。 - 前記第2レバーは、前記付勢部材による付勢力に抗して回転するとき、前記第1レバーを回転させ、かつ前記係合レバーを回転させて前記係合ピンを前記非係合位置に移動させる
請求項2に記載の車両ドア操作装置。 - 前記係合レバーは、前記第2レバーの押圧部により押圧される係合レバー被押圧部を有し、
前記係合レバー被押圧部は、前記第2レバーが前記付勢部材による付勢力に抗して初期位置から離れた離間位置まで回転するとき前記第2レバーの押圧部と前記係合レバー被押圧部との当接により前記係合レバーが前記係合解除位置に配置されるように、構成される
請求項2または請求項3に記載の車両ドア操作装置。 - 前記付勢部材は、前記第1端部と、前記第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に配置されるコイル部とを有し、前記コイル部は、前記第1軸または前記第2軸に支持される
請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両ドア操作装置。
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JP2015119437A JP6497228B2 (ja) | 2015-06-12 | 2015-06-12 | 車両ドア操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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