JP6496334B2 - 回転機械およびその軸受構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機械およびその軸受構造に関する。
回転機械の代表的な例としての回転電機は、軸方向に延びたロータシャフトとその径方向外側に取り付けられた回転子鉄心を有する回転子と、回転子鉄心の径方向外側に設けられた固定子鉄心とその径方向内側部分を軸方向に貫通する固定子巻線を有する固定子とを備える。
ロータシャフトは、軸方向の両側をそれぞれ軸受により回転可能に支持される。軸受には、大別して、すべり軸受けところがり軸受とがある。一般に、高速で回転する回転電機に使用する場合は、すべり軸受けが有利であり、回転電機の多くは、すべり軸受けを使用している。
また、すべり軸受けの場合、油膜形成のための潤滑油の供給方式として、オイルリング方式と強制給油方式とがある。オイルリング方式では、ロータシャフトの回転数の領域に上限があるため、特に高速の場合は、強制給油方式が用いられる(特許文献1参照)。
特開2012−237456号公報
軸を鉛直方向とする縦置きの回転機械においては、自重を受ける軸受として、スラスト軸受が設けられている。また、軸を水平方向とする横置きの回転機械であっても、スラスト力、すなわち軸方向への移動力が発生するものがある。たとえば、タービンの場合、蒸気やガスなどのタービンの駆動流体の流れによる軸方向の前後の荷重を完全に相殺できない分がスラスト力となる。また、傘歯車を使用しているような場合にもスラスト力が生ずる。このような場合には、スラスト軸受あるいはスラスト力に対抗可能な軸受により軸方向の荷重を受け、ロータシャフトの軸方向の移動を制限している。
スラスト軸受の摩耗や、機能の劣化が生じた場合、ロータシャフトが軸方向にずれてくる場合がある。この軸方向のずれが所定の設定値を超えると、通常、たとえばタービン保護用の保安装置などが作動し、回転機械は停止する。このような、異常発生時には、回転機械が停止するまでの間、通常のラジアル軸受において、ロータシャフトとの相対位置が変化する。
ロータシャフトの軸受に支持された部分の範囲は、ロータシャフトの外径が縮小されている場合がある。このような場合には、その前後はこれより径が大きくなっているため、ロータシャフトとの相対位置が変化すると、軸受本体部の軸方向の端部がロータシャフトの径の大きな部分の端部と接触する恐れがある。
この場合を考慮してロータシャフトの接触する可能性のある軸受本体部の保護について考慮する必要がある。そこで、本発明は、回転機械において、軸方向のサイズを大きく増大させることなく軸受本体部と軸方向に隣接するロータシャフト段差部との間の接触を防止することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、軸方向に延びて軸方向の2箇所に形成され外径が軸方向の前後より小さい2つの外径縮小部のそれぞれにおいて回転可能に支持されるロータシャフトと、軸方向に前記2つの外径縮小部の間であって前記ロータシャフトの径方向外側に設けられ前記ロータシャフトに結合した回転部と、固定支持されて、前記2つの外径縮小部のそれぞれにおいて前記ロータシャフトを支持する2つの軸受構造と、を備える回転機械であって、前記2つの軸受構造のそれぞれは、前記ロータシャフトの径方向外側を囲むように配されて、前記ロータシャフトの外面に対向するように径方向内側の内面が形成され、前記内面には軸方向の中央部に周方向の全周にわたり形成され潤滑油流入口を有する潤滑油流入溝と前記潤滑油流入溝の軸方向の両側に配され周方向の全周にわたり形成され潤滑油排出口を有する2つの潤滑油排出溝とを有し、軸方向の両側の端部の径方向内側部分である端面径方向内側部分がその径方向外側に隣接する端面径方向外側部分よりも軸方向について内側に窪んだように形成された軸受本体部と、前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の径方向内側表面に沿って層状に設けられた軸受面用メタル部と、前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の前記端面径方向内側部分の表面に沿って層状に設けられ、かつ、最も軸方向外側の表面の少なくとも一部は、前記端面径方向外側部分より軸方向の外側に突出している軸受本体端部保護用メタル部と、を具備することを特徴とする。
また、本発明は、軸方向に延びて軸方向の2箇所に形成され外径が軸方向の前後より小さい2つの外径縮小部のそれぞれにおいて回転可能に支持されるロータシャフトと、軸方向に前記2つの外径縮小部の間であって前記ロータシャフトの径方向外側に設けられ前記ロータシャフトに結合した回転部と、を備える回転機械において、固定支持されて、前記2つの外径縮小部のそれぞれにおいて前記ロータシャフトを支持する軸受構造であって、前記ロータシャフトの径方向外側を囲むように配されて、前記ロータシャフトの外面に対向するように径方向内側の内面が形成され、前記内面には軸方向の中央部に周方向の全周にわたり形成され潤滑油流入口を有する潤滑油流入溝と前記潤滑油流入溝の軸方向の両側に配され周方向の全周にわたり形成され潤滑油排出口を有する2つの潤滑油排出溝とを有し、軸方向の両側の端部の径方向内側部分である端面径方向内側部分がその径方向外側に隣接する端面径方向外側部分よりも軸方向について内側に窪んだように形成された軸受本体部と、前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の径方向内側表面に沿って層状に設けられた軸受面用メタル部と、前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の前記端面径方向内側部分の表面に沿って層状に設けられ、かつ、最も軸方向外側の表面の少なくとも一部は、前記端面径方向外側部分より軸方向の外側に突出している軸受本体端部保護用メタル部と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、回転機械において、軸方向のサイズを大きく増大させることなく軸受本体部と軸方向に隣接するロータシャフト段差部との間の接触を防止することとができる。
第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す立断面図である。 第1の実施形態に係る軸受構造の本体部分である軸受本体部の形状を示す軸方向に沿った断面図であって、ロータシャフトを取り付ける前の状態を示す図である。 第1の実施形態に係る軸受構造とロータシャフトとを組み合わせた状態を示す軸方向に沿った断面図である。 図3のA部の詳細を示す断面図である。 軸受構造の構成の比較例を示す軸方向に沿った断面図である。 第2の実施形態に係る軸受構造の端部の詳細を示す軸方向に沿った断面図である。 第2の実施形態に係る軸受構造の変形例の端部の詳細を示す軸方向に沿った断面図である。 第3の実施形態に係る軸受構造の端部を示す斜視図である。 第3の実施形態に係る軸受構造の端部を示す正面図である。 第3の実施形態に係る軸受構造の端部を示す図8のX−X線矢視断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る回転機械およびその軸受構造について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。なお、以下の実施形態では、回転機械として、回転電機の場合を例にとって示しているが、本発明は、他の回転機械にも適用可能である。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の構成を示す立断面図である。回転電機100は、回転子10および固定子20を有する。
回転子10は、回転軸方向に延びたロータシャフト11と、ロータシャフト11の径方向外側に設けられた回転子鉄心12とを有する。ロータシャフト11は、軸方向に回転子鉄心12を挟んだ2箇所でそれぞれ、軸受構造30により回転可能に支持されている。ロータシャフト11の軸受構造30により支持されている部分には、軸方向の前後の通常外径部11bより外径が縮小した外径縮小部11aが形成されている。
軸受構造30は、外径縮小部11aに取り付けるために、複数の部分構造に分割可能となっており、外径縮小部11aにそれぞれの部分構造を取り付けた後に一体に組立可能となっている。通常、多くは、軸受構造30は、上下の2つの部分構造に分割可能な構造となっている。
ロータシャフト11には、軸方向に回転子鉄心12を挟んだ両側の軸受構造30と回転子鉄心12と間にそれぞれ、内扇15が取り付けられている。
固定子20は、固定子鉄心21と固定子巻線22とを有する。固定子鉄心21は、ギャップ18を介して回転子鉄心12の径方向外側に設けられ円筒状である。固定子巻線22は、固定子鉄心21の径方向の内面に周方向に互いに間隔を以て形成され回転軸方向に延びたスロット(図示せず)内を貫通する。
回転子鉄心12および固定子20は、径方向外側に配されたフレーム40に囲まれている。フレーム40の回転軸方向の両端には、軸受ブラケット45が取り付けられている。ロータシャフト11の両端を回転可能に支持する2つの軸受構造30は、それぞれ軸受ブラケット45に固定支持されている。
フレーム40の上方には、冷却器60が設けられており、フレーム40と接続している。冷却器60は、冷却部61と、冷却部61を収納する冷却器カバー62とを有する。
フレーム40、2つの軸受ブラケット45、および冷却器カバー62は、互いに相俟って閉空間40aを形成している。フレーム40内の空間と、冷却器カバー62内の空間は、1つの冷却器入口開口63および2つの冷却器出口開口64で互いに連通している。冷却器入口開口63は軸方向に固定子20の上方に、2つの冷却器出口開口64のそれぞれは、2つの内扇15のそれぞれの上方に設けられている。閉空間40a内は、たとえば空気などの冷却用気体が満たされている。冷却用気体は、内扇15に駆動されて、閉空間40a内を循環する。
図2は、軸受構造の本体部分である軸受本体部の形状を示す軸方向に沿った断面図であって、ロータシャフトを取り付ける前の状態を示す図である。図2では、軸受構造30が強制給油方式の場合を示している。
軸受構造30は、軸受本体部31、軸受面用メタル部32(図4)、および軸受本体端部保護用メタル部33(図4)を有する。軸受面用メタル部32および軸受本体端部保護用メタル部33については、後述する。
軸受構造30の軸受本体部31は、おおよそ円筒形状である。軸受本体部31の径方向外側は、軸受ブラケット45に静止支持されるように、軸方向中央部が径方向外側に突出している。
軸受本体部31の軸中心には、ロータシャフト11が貫通するためのロータシャフト貫通孔31hが形成されている。ロータシャフト貫通孔31hの内面には、2種類の溝が形成されている。
第1の溝は、潤滑油流入溝31bである。潤滑油流入溝31bは、ロータシャフト貫通孔31hの内面の軸方向のほぼ中央に周方向の全周にわたり形成されている。潤滑油流入溝31bは、潤滑油流入口31aを介して、外部の強制給油装置51に連通している。
第2の溝は、2つの潤滑油排出溝31cである。潤滑油排出溝31cは、ロータシャフト貫通孔31hの内面の軸方向に潤滑油流入溝31bを挟んだ両側にそれぞれ周方向の全周にわたり形成されている。それぞれの潤滑油排出溝31cは、潤滑油排出口31dを介して、外部の排出経路(図示せず)に連通している。
以上のような構成により、ロータシャフト11が回転する状態において、強制給油装置51から供給された潤滑油は、まず、潤滑油流入口31aを介して潤滑油流入溝31bに流入し、軸受構造30とロータシャフト11の間隙に油膜を形成する。また、押し出された潤滑油は、両側の潤滑油排出溝31cに流入し、潤滑油排出口31dを介して外部の排出経路に排出される。このような潤滑油の流れが形成されることにより、ロータシャフト11の回転による軸受構造30とロータシャフト11間の摩擦熱が除去され外部に移送される。この結果、軸受構造30における温度が所定の範囲に維持される。
図3は、軸受構造とロータシャフトとを組み合わせた状態を示す軸方向に沿った断面図である。また、図4は、図3のA部の詳細を示す断面図である。
軸受構造30は、ロータシャフト11の外径縮小部11aの径方向の外側に設けられている。軸受構造30の軸受本体部31の軸方向の端面である本体部端面31gは、ロータシャフト11の通常外径部11bの端面11cに対向している。
軸受本体部31の径方向の内面には、軸受面用メタル部32が配されている。したがって、軸受構造30は、軸受面用メタル部32においてロータシャフト11の外径縮小部11aと接しており、軸受本体部31のロータシャフト11の外径縮小部11aとの直接の接触は回避されている。
軸受面用メタル部32の材質は、鉛、スズ、アンチモン、亜鉛などの低融点合金を主体とするすべり軸受用の合金(以下、ホワイトメタルと称する)である。軸受メタル部32については、たとえば、軸受本体部31に型枠を取り付け、型枠の内部に軸受メタルの材料を流し込んだ後に、機械加工で成形する方法がとられる。このため、潤滑油流入溝31bや潤滑油排出溝31cなどの面の径方向内側にも、軸受メタルの層が形成されている。
ここで、機械加工を行う点からは、軸受メタルの層の厚みは、たとえば、数ミリメートル程度のオーダの最小厚みがあることが望ましい。
軸受本体部31の本体部端面31gには、径方向に段が形成されている。本体部端面31gのうち径方向外側の部分である端面径方向外側部分31fより、径方向内側の部分である端面径方向内側部分31eの方が、軸方向に内側となるように、段は形成されている。すなわち、端面径方向内側部分31eが端面径方向外側部分31fより窪んでいる。
この端面径方向内側部分31eにも、軸受メタルの層が設けられており、軸受本体端部保護用メタル部33が形成されている。したがって、軸受本体端部保護用メタル部33の軸方向の表面は、ロータシャフト11の通常外径部11bの端面11cに対向している。軸受本体端部保護用メタル部33の材質は、鉛、スズ、アンチモン、亜鉛などの低融点合金を主体とするすべり軸受用の合金であるホワイトメタルである。軸受本体端部保護用メタル部33の材質は、軸受面用メタル部32の材質と同じでもよいし、異なった組成であってもよい。
ここで、軸受本体端部保護用メタル部33の厚さtは、前述のようにたとえば数ミリメートル程度の最小厚み以上の厚さである。また、厚さtは、端面径方向外側部分31fと端面径方向内側部分31eの軸方向の段差の幅の寸法よりも大きい。したがって、この軸受本体端部保護用メタル部33の表面は、軸方向に端面径方向外側部分31fより、通常外径部11bの端面側に、突出している。突出している幅dは、軸受本体端部保護用メタル部33の厚さtから端面径方向外側部分31fと端面径方向内側部分31eの段差を減じた寸法である。
このため、万が一、軸受本体部31と通常外径部11bの端面とが近接した場合には、まず、軸受本体端部保護用メタル部33と通常外径部11bの端面とが接触し、軸受本体部31と通常外径部11bとの直接の接触が回避できる。
図5は、軸受構造の構成の比較例を示す軸方向に沿った断面図である。この比較例では、軸受本体部31の軸方向の端面に段差が形成されていない。したがって、ここに、軸受本体端部保護用メタル部34を形成する場合には、前述の最小厚み以上の厚みt1が必要である。この結果、軸受構造30と通常外径部11bの端面との間隔について、従来通りの値を確保するためには、軸方向のロータシャフトの長さをt1、すなわち数ミリメートル分、延ばさなければならない。
一方、本実施形態においては、軸方向に端面径方向外側部分31fより突出している幅dが、ロータシャフト11を伸ばすべき長さとなる。ここで、dは、機械加工上の最小厚みの制限がないため、1mm以下、たとえば、0.5mm程度でも可能である。
以上のように、本実施形態によれば、回転機械において、軸方向のサイズを大きく増大させることなく軸受本体部とロータシャフト間の接触を防止することができる。
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る軸受構造の端部の詳細を示す断面図である。本実施形態は、第1の実施形態の変形である。
本第2の実施形態における軸受構造においては、軸受本体端部保護用メタル部33の端面径方向外側部分31fに近い部分は端面径方向外側部分31fより突出しておらず、端面径方向外側部分31fより突出している部分の範囲が、第1の実施形態の場合に比べて小さくなっている。
具体的には、ホワイトメタルを注入する際の型枠に、軸受本体端部保護用メタル部33の端面径方向外側部分31fに近い部分は端面径方向外側部分31fより突出しないような型枠とする。こうすることにより、機械加工する際に、端面径方向外側部分31fと軸受本体端部保護用メタル部33の境界部のような硬さの異なる部分の加工を必要としないため、機械加工が容易となり、また機械加工の精度が向上する。
図7は、第2の実施形態に係る軸受構造の変形例の端部の詳細を示す軸方向に沿った断面図である。本変形例においては、軸受本体端部保護用メタル部33の端面径方向外側部分31fより軸方向に突出する部分には、径方向内側になるほど突出寸法が減少するようなテーパが形成されている。なお、テーパは、径方向内側になるほど突出寸法が増加する方向でもよい。
このように形成された軸受本体端部保護用メタル部33は、万が一、ロータシャフト11の通常外径部11bの端面と接触した場合の、最初の接触時の接触面積が小さい。このため、軸受本体端部保護用メタル部33に衝撃的に荷重が付加させることがない。また、軸受本体部31と通常外径部11bの端面との間の間隔が小さくなるほど、接触面積が増大し、軸受本体部31と通常外径部11bとの直接の接触が回避する効果が増大する。
[第3の実施形態]
図8は、第3の実施形態に係る軸受構造の端部の一部を示す斜視図である。図9は、正面図である。また、図10は、図8のX−X線矢視断面図である。ただし、図10では、一部省略することはしていない。
なお、図8においては、端面径方向内側部分31eの形状を明確にするために、軸受本体端部保護用メタル部33の図示を省略している。また、軸受構造30の軸方向端部側から見て、潤滑油排出溝31cまでは図示しているが、潤滑油流入溝31bおよびその内側の図示を省略している。
本実施形態は、第1の実施形態の変形である。本第3の実施形態においては、端面径方向内側部分31eの表面が平面状ではなく、傾斜面33bと段差面33aの組み合わせになっている。傾斜は、ロータシャフト11の回転方向から見て、段差面33aが見える方向となるように形成されている。
軸受本体端部保護用メタル部33が、ロータシャフト11の通常外径部11bの端面と接触した場合には、両者の摩擦力が、ロータシャフト11の回転方向に生ずる。この結果、軸受本体端部保護用メタル部33には、回転方向の捩じり力が加わる。
このねじり力は、軸受本体端部保護用メタル部33の内部で伝達され、ほとんどが段差面33aへの荷重に変換される。したがって、軸受本体端部保護用メタル部33は、端面径方向内側部分31eの面上を滑ったり剥がれたりすることなく、段差面33aによって確実に保持される。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
前述のように、実施形態では、回転機械として、回転電機の場合を例にとって示しているが、本発明は、他の回転機械にも適用可能である。この場合、回転機械は、ロータシャフトと、ロータシャフトの径方向外側に設けられロータシャフトに結合した回転部を有する。たとえば、回転電機の場合は、回転子鉄心等が回転部に相当する。また、ブロワ―やポンプの場合には、羽根等が回転部に相当する。
さらに、実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…回転子、11…ロータシャフト、11a…外径縮小部、11b…通常外径部、11c…端面、12…回転子鉄心(回転部)、15…内扇、18…ギャップ、20…固定子、21…固定子鉄心、22…固定子巻線、30…軸受構造、31…軸受本体部、31a…潤滑油流入口、31b…潤滑油流入溝、31c…潤滑油排出溝、31d…潤滑油排出口、31e…端面径方向内側部分、31f…端面径方向外側部分、31g…本体部端面、31h…ロータシャフト貫通孔、32…軸受面用メタル部、33…軸受本体端部保護用メタル部、33a…段差面、33b…傾斜面、34…軸受本体端部保護用メタル部、40…フレーム、40a…閉空間、45…軸受ブラケット、51…強制給油装置、60…冷却器、61…冷却部、62…冷却器カバー、63…冷却器入口開口、64…冷却器出口開口、100…回転電機(回転機械)

Claims (7)

  1. 軸方向に延びて軸方向の2箇所に形成され外径が軸方向の前後より小さい2つの外径縮小部のそれぞれにおいて回転可能に支持されるロータシャフトと、
    軸方向に前記2つの外径縮小部の間であって前記ロータシャフトの径方向外側に設けられ前記ロータシャフトに結合した回転部と、
    固定支持されて、前記2つの外径縮小部のそれぞれにおいて前記ロータシャフトを支持する2つの軸受構造と、
    を備える回転機械であって、
    前記2つの軸受構造のそれぞれは、
    前記ロータシャフトの径方向外側を囲むように配されて、前記ロータシャフトの外面に対向するように径方向内側の内面が形成され、前記内面には軸方向の中央部に周方向の全周にわたり形成され潤滑油流入口を有する潤滑油流入溝と前記潤滑油流入溝の軸方向の両側に配され周方向の全周にわたり形成され潤滑油排出口を有する2つの潤滑油排出溝とを有し、軸方向の両側の端部の径方向内側部分である端面径方向内側部分がその径方向外側に隣接する端面径方向外側部分よりも軸方向について内側に窪んだように形成された軸受本体部と、
    前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の径方向内側表面に沿って層状に設けられた軸受面用メタル部と、
    前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の前記端面径方向内側部分の表面に沿って層状に設けられ、かつ、最も軸方向外側の表面の少なくとも一部は、前記端面径方向外側部分より軸方向の外側に突出している軸受本体端部保護用メタル部と、
    を具備することを特徴とする回転機械。
  2. 前記端面径方向内側部分の表面には、周方向に分割したそれぞれの領域において周方向に同一の方向に傾斜する複数の傾斜面が形成されており、互いに隣接する前記傾斜面間に段差面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記軸受本体端部保護用メタル部の表面は、前記端面径方向外側部分の表面に平行な平面状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転機械。
  4. 前記軸受本体端部保護用メタル部の表面は、径方向に傾斜を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転機械。
  5. 前記軸受本体端部保護用メタル部の前記端面径方向外側部分に隣接する領域の表面は、前記端面径方向外側部分と軸方向に同一位置にあることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の回転機械。
  6. 前記回転部は、前記ロータシャフトの径方向外側に取り付けられた回転子鉄心であって、
    前記回転子鉄心の径方向外側に間隙をあけて配された円筒状の固定子鉄心と、前記固定子鉄心の径方向内面に形成された複数のスロット中を貫通する複数の固定子巻線とを有する固定子と、
    前記回転子鉄心および前記固定子を収納するフレームと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回転機械。
  7. 軸方向に延びて軸方向の2箇所に形成され外径が軸方向の前後より小さい2つの外径縮小部のそれぞれにおいて回転可能に支持されるロータシャフトと、軸方向に前記2つの外径縮小部の間であって前記ロータシャフトの径方向外側に設けられ前記ロータシャフトに結合した回転部と、を備える回転機械において、固定支持されて、前記2つの外径縮小部のそれぞれにおいて前記ロータシャフトを支持する軸受構造であって、
    前記ロータシャフトの径方向外側を囲むように配されて、前記ロータシャフトの外面に対向するように径方向内側の内面が形成され、前記内面には軸方向の中央部に周方向の全周にわたり形成され潤滑油流入口を有する潤滑油流入溝と前記潤滑油流入溝の軸方向の両側に配され周方向の全周にわたり形成され潤滑油排出口を有する2つの潤滑油排出溝とを有し、軸方向の両側の端部の径方向内側部分である端面径方向内側部分がその径方向外側に隣接する端面径方向外側部分よりも軸方向について内側に窪んだように形成された軸受本体部と、
    前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の径方向内側表面に沿って層状に設けられた軸受面用メタル部と、
    前記軸受本体部の材料および前記ロータシャフトの材料よりも柔らかい材質であって、前記軸受本体部の前記端面径方向内側部分の表面に沿って層状に設けられ、かつ、最も軸方向外側の表面の少なくとも一部は、前記端面径方向外側部分より軸方向の外側に突出している軸受本体端部保護用メタル部と、
    を具備することを特徴とする軸受構造。
JP2017034415A 2017-02-27 2017-02-27 回転機械およびその軸受構造 Active JP6496334B2 (ja)

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