JP6494587B2 - 画像処理装置および画像処理装置の制御方法、撮像装置、プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、記録容量を抑えつつ、利便性の高い画像記録を行うことができる、撮像画像と付加情報を取得可能な画像処理装置の提供を目的とする。
本発明の第1実施形態では、画像処理装置において、記録された複数フレームの連続画像に関し、後からユーザが選択した任意のフレームに対して、背景画像のぼかし処理を行う場合を想定して説明する。そこで、本実施形態では、複数の撮像画像に対して付加情報としての深度分布情報を記録するモードと記録しないモードとを切り替えて制御可能な画像処理装置を提供する。図1は、本実施形態の画像処理装置の一例としての撮像装置に適用可能な構成を例示したブロック図である。
撮像光学系101は、ズームレンズやフォーカスレンズ等のレンズ群、絞り調整装置、シャッタ装置を備える。撮像光学系101は、撮像部102に到達する被写体像の倍率やピント位置、光量を調整する。撮像部102はCCD(電荷結合素子)イメージセンサやCMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサ等を備え、撮像光学系101を通過した被写体からの光束を光電変換によって電気信号に変換する。A(アナログ)/D(デジタル)変換部103は、入力されたアナログの電気信号をデジタル画像信号に変換する。
以下、記録モード制御部104と画像処理部105を中心にして、本実施形態における処理の流れについて説明する。記録モード制御部104は本実施形態にて特徴的な処理ブロックである。また画像処理部105は、撮影後の操作指示に応じて背景画像のぼかし処理を行う処理ブロックである。
図2は記録モード制御部104のブロック図である。主被写体領域検出部201は、入力画像のデータを取得して主被写体領域を検出する。主被写体領域とは、例えば複数の被写体から選択される被写体の画像領域である。距離マップ算出部202は、入力画像のデータを取得して距離マップ(深度分布情報)を算出する。主被写体距離算出部203は、主被写体領域検出部201により検出された主被写体領域の情報と、距離マップ算出部202により算出された距離マップを取得して主被写体距離を算出する。主被写体距離は撮像装置から主被写体までの距離である。背景距離算出部204は、背景領域の情報と距離マップから背景距離を算出する。背景領域は主被写体以外の領域であり、背景距離は撮像装置から背景までの距離である。閾値算出部205は主被写体距離を取得して、主被写体と背景との距離差に対する閾値を算出する。記録モード判断部206は、主被写体距離および背景距離と閾値を取得し、主被写体距離と背景距離の差分と閾値を比較して記録モードの判断処理を行う。記録モードは、画像データおよび距離情報を記録する第1のモードと、画像データを記録する第2のモードを少なくとも含む。本実施形態では、撮像により取得された画像データを各フレームとする動画像について、各フレームの記録時に第1および第2のモードを切り替える制御について説明するが、制御としてはこれに限らない。例えば静止画撮像において、各撮像で第1および第2のモードの切替を行う実施形態も本発明に含まれる。すなわち、取得される複数の画像データについて、第1のモードと第2のモードを切り替える制御であればよい。各部の処理の詳細については後述する。
深度分布情報に関して、撮像画像内の各被写体の奥行き方向(深さ方向)の深度に対応する情報としてさまざまな実施形態がある。つまり、被写体の深さに対応するデータが示す情報は、画像内における撮像装置から被写体までの被写体距離を直接的に表すか、または画像内の被写体の距離(被写体距離)や深さの相対関係を表す情報であればよい。例えば、撮像部102に対して合焦位置を変更する制御が行われ、撮影された複数の撮像画像データが取得される。それぞれの撮像画像データの合焦領域と、撮像画像データの合焦位置情報から深度分布情報を取得することができる。この他にも、撮像部102の撮像素子が瞳分割型の画素構成を有する場合、一対の像信号の位相差から各画素に対する深度分布情報を取得可能である。具体的には、撮像素子は、撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過する一対の光束が光学像としてそれぞれ結像したものを電気信号に変換し、対をなす画像データを複数の光電変換部から出力する。対をなす画像データ間の相関演算によって各領域の像ずれ量が算出され、像ずれ量の分布を表す像ずれマップが算出される。あるいはさらに像ずれ量がデフォーカス量に換算され、デフォーカス量の分布(撮像画像の2次元平面上の分布)を表すデフォーカスマップが生成される。このデフォーカス量を撮像光学系や撮像素子の条件に基づいて被写体距離に換算すると、被写体距離の分布を表す距離マップデータが得られる。像ずれマップデータ、デフォーカスマップデータ、あるいはデフォーカス量から変換される被写体距離の距離マップデータを取得可能である。
また、被写体への投光から反射光を受けるまでの遅延時間を測定して被写体までの距離計測を行うTOF(Time Of Flight)法を用いて画像内における撮像装置から被写体までの被写体距離を直接的に取得してもよい。TOF法では、投光手段により被写体(対象物)にパルス光を投射して、その反射光を撮像部102で受光し、このパルス光の飛行時間(遅れ時間)を測定することで被写体距離(対象物までの距離)を測り、深度分布情報を取得する。
本実施形態では距離値で表すデータとして以後の説明を行うが、深度分布情報として視差量あるいはデフォーカス量の分布を用いる場合は、距離値がそれぞれ視差量、デフォーカス量に置き換えて各処理がなされるものとする。
・主被写体距離:Dist_Obj
・背景距離:Dist_Back
・主被写体像距離:Img_Obj
主被写体像距離は、主被写体からの光が像面側に結像する距離である。さらに、主被写体からの光が結像する像面側の位置をピント面とし、ピント面から、背景の光が結像する位置までの変位量をデフォーカス量defとする。ここで、デフォーカス量defの符号については、レンズに対して物面側から遠ざかる方向を正とする。従って、物面上で主被写体よりも遠い位置にある背景の光が結像する位置でのデフォーカス量は負値となる。定性的には、デフォーカス量の絶対値が大きいほど、ピント面において背景像の散乱度合いが大きくなり、背景のボケが大きくなる。
以上が、S305にて閾値算出部205が行う処理の説明である。
まず、S901にて撮像装置は、背景画像のぼかし処理の指示をユーザから受け付ける。事後ぼかし処理が可能なフレームは高品質モードで記録したフレームのみであるので、処理可能なフレームであるか否かをユーザに知らせることが必要となる。図10は、表示部108によって、事後ぼかし処理が可能であることをユーザに通知(報知)する場合の表示例を示す。背景画像のぼかし処理を行うか否かの指示を仰ぐ表示および入力処理が行われる。ユーザが動画再生時に背景画像のぼかし処理を行う事を選択した場合、システム制御部106は操作部107から操作指示を受け付け、画像処理部105に対し、S902以降の処理を行うように命令する。
Jp=(1/Kp)ΣI1q・f(|p−q|)・g(|I2p−I2q|) ・・・(4)
式(4)中の各記号の意味は以下のとおりである。
q :周辺画素位置
Ω :着目画素位置pを中心とする積算対象領域
Σ :q∈Ω範囲の積算
I1q:周辺画素位置qにおける距離マップ信号値
f(|p−q|):着目画素位置pを中心とするガウシアン関数
I2p :着目画素位置pでの整形用画像の画素値
I2q :周辺画素位置qでの整形用画像の画素値
g(|I2p−I2q|):整形用画像の画素値I2pを中心とするガウシアン関数
Kp :正規化係数であり、f・g重みの積算値。
(4)式において、着目画素位置pと周辺画素位置qとが近いほど、f値が大きくなる。着目画素位置pのI2pと周辺画素位置qのI2qとの差が小さいほど、つまり整形用画像において着目画素と周辺画素の画素値が近いほど、その周辺画素のg重み(平滑化の重み)は大きくなる。f・g重みで入力距離マップの信号値I1qを重みづけ加算した出力が、整形後の出力距離マップの信号値Jpとなる。
次に本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態では、記録された画像に対し、事後ぼかし処理を行う場合を想定した。第2実施形態では、例えば主被写体が逆光で暗くなっているフレーム画像に対し、後から領域別の階調補正処理を行う場合を想定する。逆光で暗くなっている主被写体と、それ以外の背景領域を同一の階調変換特性で処理した場合、背景の暗部が極端に明るくなってしまい、不自然な画像となる。領域別に階調補正を行う意義は、画像内の主被写体領域と背景領域とを別々の階調特性で補正して不自然さを抑制することである。一方で、この処理には高度な領域抽出処理が要求される。
まず、S1501にて主被写体領域検出部201は画像内の主被写体領域を検出する。次のS1502にて主被写体Bv値算出部1402は主被写体のBv値を算出する。主被写体のBv値をBv_objと表記すると、これは、下記(5)式により算出される。
Bv_obj = log2( Y_obj / Y_obj_target ) ・・・(5)
(5)式中のlog2は、2を底とする対数関数である。Y_objは主被写体の代表輝度値であり、主被写体領域の輝度値の平均値として算出される。また、Y_obj_targetは主被写体領域の目標輝度値である。目標輝度値は適正露出とみなす輝度値のことであり、予め決まった値である。目標輝度値は、主被写体が人物であるか否かに応じて変更してもよい。(5)式より、主被写体の明るさが暗いほど、Bv値は小さくなる。例えば、主被写体の代表輝度値が目標輝度値の1/2である場合、Bv値は−1となる。主被写体の代表輝度値が目標輝度値の2倍である場合、Bv値は+1となる。
Bv_back = log2( Y_back / Y_back_target ) ・・・(6)
(6)式中のY_backは背景の代表輝度値であり、背景領域の輝度値の平均値等で算出される。また、Y_back_targetは背景領域の目標輝度値である。
delta_Bv = | Bv_obj - Bv_back | ・・・(7)
(5)〜(7)式から分かるように、背景が明るく主被写体が暗い場合、若しくはその逆の場合になるほど、つまり主被写体に着目した場合のDレンジ(ダイナミックレンジ)が広くなるほど、露出段差delta_Bvの値は大きくなる。またDレンジが狭くなるほど、delta_Bvの値は小さくなる。本実施形態では、フレームのDレンジを示す評価値として露出段差を用いる。
第1階調特性算出部1703は、フレーム画像データを取得して第1階調特性を算出する。第1階調特性は主被写体領域の階調特性である。また第2階調特性算出部1704はフレーム画像データを取得して第2階調特性を算出する。第2階調特性は背景領域の階調特性である。第1階調補正部1705は第1階調特性を用いて、入力フレーム画像に対する階調補正処理を行う。第2階調補正部1706は第2階調特性を用いて、入力フレーム画像に対する階調補正処理を行う。合成部1707はピント被写体抽出部802からピント被写体の情報を取得し、第1階調補正部1705が階調補正を行った第1の画像、および第2階調補正部1706が階調補正を行った第2の画像を取得して合成処理を行う。各部の処理の詳細については後述する。
まず、S1801で撮像装置は事後補正処理の指示をユーザから受け付ける。図19は表示例を示し、事後補正処理が可能な高品質記録のフレームに対し、表示部108は事後補正処理が可能であることをユーザに提示する。また、ユーザに対して事後補正処理を行うか否かの指示を仰ぐ表示および入力処理が行われる。動画再生時にユーザが撮影後の階調補正処理を行う事を選択した場合、システム制御部106は操作部107から指示を受け付け、画像処理部105に対し、S1802以降の処理を行うように命令する。
Gain_obj = Y_obj_target / Y_obj ・・・(8)
Gain_back = Y_back_target / Y_back ・・・(9)
次に本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態では、第1実施形態で説明した事後ぼかし処理を前提とし、特に情報の記録時において、記録容量をさらに削減することを目的とする。第1実施形態では、主被写体と背景との距離差に基づいて、例えば、背景の画像が十分にぼけていないと判断されたフレームに対して、後処理用の情報が取得される。しかし、撮影シーンによっては、常に主被写体と背景との距離が近い場合があり得る。そのような場合、ほぼ全フレームにわたって後処理用の情報が取得されてしまう。その結果、撮影された画像の記録容量が膨大になる可能性がある。そこで、本実施形態では、記録容量を適正に保つために、高品質モードで記録するフレームをさらに絞り込む処理について説明する。すなわち、本実施形態において後述する記録容量の削減の必要があるかの判定と被写体のスコア判定による記録モードの判定は、その一部あるいは全部を第1および第2の実施形態にそれぞれ組み合わせて実行され得るものである。
MEM_MAX = MEM_FRAME×NUM_FRAME× k1 × k2 ・・・(10)
(10)式において、MEM_FRAMEは、1フレームあたりの記録量であり、この場合にはフレーム間圧縮やフレーム内圧縮は行わないものとする。NUM_FRAMEは、処理対象である動画の総フレーム数である。k1は所定の圧縮レートであり、1以下の値をとる。実際の圧縮率は撮影シーンに依存して変わるが、ここでは所定の圧縮率とする。k2は付加情報の記録による容量増加率の許容値であり、1以上の値をとる。
Size = Width × Height / Size_all ・・・(11)
図24(B)および(C)に示す特性は例示であり、3点以上を設定して補間処理を行ってもよい。
Score = w_d × Score_Dist + w_s × Score_Size ・・・(13)
(13)式において、w_dとw_sはそれぞれ任意の重み付け係数である。
また、別の実施形態として、記録モードを切り替える別の指標として、シーンチェンジ度合いを利用してもよい。シーンチェンジ度合いとは、異なるフレーム(例えば現フレームと前フレーム)の間で画像が変化した場合のシーンの変化の大きさを表す指標である。シーンチェンジ度合いは、時系列の複数の画像、例えば現フレームと前フレームとを位置合わせし、画像間の差分を計算することで算出される。時間的に連続する2フレームの間で画像の変化がほとんどない場合には、高品質モードの追加情報を間引く処理が実行される。時間的に連続する2フレームの間で画像の大きな変化がある場合には、両方のフレームに係る追加情報を記録する処理が実行される。
上述した被写体スコアによる判定やシーンチェンジ度合いによる判定は、本実施形態では記録容量の削減の必要があると判定された場合に行っていたが、これに限られるものではない。例えば、記録容量の検出や判定を行わずに、高品質フレームの判定方法として被写体スコアやシーンチェンジ度合いを用いて記録モードを切り替えてもよい。
次に本発明の第4実施形態を説明する。本実施形態では、第1実施形態で説明した事後ぼかし処理を前提とし、各フレームの動きブレを低減させることを目的とする。高品質モードで記録する場合のシャッタ速度およびフレームレートを、主被写体の動きに合わせて変更する制御について説明する。
Tv = T_frame / v ・・・(14)
(14)式は、撮影時間内に、主被写体画像の移動量が1ピクセルとなるシャッタ速度としてTvを算出していることを意味している。換言すれば、Tvは動きブレが1ピクセルに収まるシャッタ速度である。例えば、T_frameを1/60秒とし、vを6ピクセルとする。この場合、主被写体画像の1ピクセルの移動に対応するシャッタ速度は、Tv=1/360秒である。従って、本実施形態の目的に沿えば、(14)式で算出したTvよりも小さい値をシャッタ速度として用いてもよい。
手動で設定が行われる場合、例えば操作部107を介したユーザ操作により所定フレーム数として5フレームと設定されると、5フレームに1フレーム、高品質モードとして画像とともに深度分布情報が記録される。あるいはユーザが設定する撮像のフレームレートに応じて高品質モードで記録する周期が決められてもよい。
自動で設定が行われる場合、上述した各実施形態における主被写体と背景の距離差、露出段差、被写体スコア、シーンチェンジ度合いなどの判定の少なくとも1つを定期的に行う。そして、高品質モードで記録される周期を決定して、次の判定までその周期で高品質モードでの記録が行われるように制御すればよい。
上述した各実施形態において、撮像された複数の画像(フレーム)と、その一部のフレームに対応する深度分布情報を記録する形式については、下記のいずれでもよいものとする。
図28に撮像された複数の画像(フレーム)と、その一部のフレームに対応する深度分布情報を記録する形式について各パターンをイメージした図を示す。すなわち、記録形式としては、図28(A)のように、順次撮像され取得された複数の画像1、2、3と、画像1、画像3にそれぞれ対応する距離マップ1、3が全て別ファイルとして記録されている。この場合、各画像ファイルのヘッダに画像と距離マップを関連づける情報(あるいは対応する距離マップがないという情報)を記録し、距離マップ側にも対応する画像の情報を記録するとよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
102・・・撮像部
104・・・記録モード制御部
105・・・画像処理部
106・・・システム制御部
109・・・記録部
2210・・・記録情報調整部
2606・・・露出条件制御部
Claims (37)
- 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得手段と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、複数の被写体のうち主被写体および背景の深度情報を含む前記深度分布情報を取得し、前記深度分布情報に含まれる主被写体の深度情報と背景の深度情報との差分に応じて、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記複数の画像データの記録の中で前記第1のモードと前記第2のモードを切り替えて記録処理を行い、前記複数の画像データを動画像として前記記録手段によって前記記録媒体に記録させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記記録手段は、前記複数の画像データおよび前記第1のモードで記録処理が行われた画像データに対応する深度分布情報を、1つの動画像ファイルに記録することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記記録手段は、前記動画像ファイルにおいて、前記第1のモードで記録処理が行われた画像データに対応する深度分布情報を、該画像データのメタデータとして該画像データの前または後に記録することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記深度分布情報に含まれる主被写体の深度情報と背景の深度情報との差分が閾値以内である場合、前記第1のモードで記録処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 撮像光学系の焦点距離と前記深度分布情報に含まれる主被写体の深度情報と許容デフォーカス量から前記閾値を算出する閾値算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記差分と前記閾値との比較結果および撮像光学系のF値により、前記第1のモードで記録処理を行うか否かを判断することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、フレームのダイナミックレンジを示す評価値を算出し、前記評価値と閾値を比較することにより、前記第1のモードで記録処理を行うか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記評価値として複数の被写体のうちの主被写体に係る主被写体領域と背景領域との露出段差を算出し、前記露出段差に応じて、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記露出段差が前記閾値以上である場合に前記第1のモードで記録処理を行い、前記露出段差が前記閾値より小さい場合に前記第2のモードで記録処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記第1のモードで記録された画像データおよび深度分布情報から、複数の被写体のうちの主被写体に係る主被写体領域の情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された主被写体領域の情報を取得して前記画像データの画像処理を行う画像処理手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理手段は、前記主被写体領域の情報から画像内の背景領域を決定し、背景画像のぼかし処理を行うことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
- 前記第1のモードで記録された画像データおよび深度分布情報から、複数の被写体のうちの主被写体に係る主被写体領域の情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された主被写体領域の情報を取得して前記画像データの画像処理を行う画像処理手段と、をさらに備え、
前記画像処理手段は、前記主被写体領域の情報から画像内の主被写体領域および背景領域を決定し、前記主被写体領域と前記背景領域にそれぞれ異なる階調補正処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 動画像の記録容量を取得し、当該記録容量が閾値以上である場合に、前記第1のモードで記録するフレームを絞り込むことで記録量を調整する調整手段をさらに備え、
前記調整手段は、絞り込んだ前記フレームの画像データおよび前記深度分布情報を記録する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、複数の被写体のうちの主被写体の位置情報およびサイズ情報の少なくとも1つ以上からスコアを算出し、前記スコアに応じて前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記スコアが閾値より大きいフレームでは前記第1のモードで記録処理を行い、前記スコアが前記閾値以下のフレームでは前記第2のモードで記録処理を行うことを特徴とする請求項15に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、画像間の差分からシーンの変化を検出し、前記シーンの変化に応じて前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記シーンの変化が検出された場合、前記第1のモードで記録処理を行うことを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記取得手段により取得される時系列の複数の画像において、所定フレーム毎に前記第1のモードで記録処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記第1のモードで記録処理された動画像が再生されるときに、当該第1のモードで記録処理された画像であることを報知することを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記深度分布情報は、複数の視点画像の視差量に基づく像ずれマップ、領域ごとのデフォーカス量に基づくデフォーカスマップ、画像データにおける各被写体の相対的な距離関係を示す距離マップ、TOF法により取得された撮像装置から各被写体までの距離関係を示す距離情報のうちいずれかであることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記取得された画像データに対応する対を成す視差画像の視差量に基づいて、当該画像データに対応する前記深度分布情報である像ずれマップを算出して取得することを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記取得された画像データの領域ごとのデフォーカス量に基づいて、当該画像データに対応する前記深度分布情報であるデフォーカスマップを算出して取得することを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記取得された画像データの領域ごとのデフォーカス量と撮像光学系または撮像素子に基づいて、当該画像データに対応する前記深度分布情報である各被写体の相対的な距離関係を算出して取得することを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記取得手段は、被写体への投光から反射光を受けるまでの遅延時間を測定して被写体までの距離計測を行うTOF法を用いて、画像データに対応する前記深度分布情報である撮像装置から各被写体までの被写体距離を取得することを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記第1のモードにて、画像加工前のRAW画像のデータを記録する制御を行うことを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記RAW画像は、デモザイキング処理、ホワイトバランス調整、色変換処理、またはガンマ補正を含む画像処理が行われていない画像であることを特徴とする請求項26に記載の画像処理装置。
- 請求項1から27のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
被写体を撮像する撮像手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像手段により被写体を撮像し画像データを生成する際の露出条件を制御する露出条件制御手段を備え、
前記露出条件制御手段は、前記第1のモードにてフレームの画像内の被写体の動き量を取得し、前記動き量とフレーム間隔から前記フレームの次のフレームの撮像に係るシャッタ速度およびフレームレートのうちの1つ以上を決定することを特徴とする請求項28に記載の撮像装置。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得手段と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、複数の被写体のうちの主被写体の位置情報およびサイズ情報の少なくとも1つ以上からスコアを算出し、前記スコアに応じて前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得手段と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、画像間の差分からシーンの変化を検出し、前記シーンの変化に応じて前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得手段と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第1のモードで記録処理された動画像が再生されるときに、当該第1のモードで記録処理された画像であることを報知することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置の制御方法であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得工程と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御工程と、を有し、
前記制御工程では、複数の被写体のうち主被写体および背景の深度情報を含む前記深度分布情報を取得し、前記深度分布情報に含まれる主被写体の深度情報と背景の深度情報との差分に応じて、前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする制御方法。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置の制御方法であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得工程と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御工程と、を有し、
前記制御工程では、複数の被写体のうちの主被写体の位置情報およびサイズ情報の少なくとも1つ以上からスコアを算出し、前記スコアに応じて前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする制御方法。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置の制御方法であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得工程と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御工程と、を有し、
前記制御工程では、画像間の差分からシーンの変化を検出し、前記シーンの変化に応じて前記第1のモードおよび前記第2のモードのいずれで記録処理を行うかの切替えを制御することを特徴とする制御方法。 - 複数の画像データを取得して記録媒体に記録する記録手段を備える画像処理装置の制御方法であって、
画像データに対応する、被写体の深度分布情報を取得する取得工程と、
前記画像データおよび前記画像データに対応する前記深度分布情報を前記記録手段により前記記録媒体に記録する第1のモードと、前記深度分布情報を記録せずに前記画像データを前記記録手段により前記記録媒体に記録する第2のモードとを切り替えて前記複数の画像データの記録処理を行う制御工程と、を有し、
前記制御工程では、前記第1のモードで記録処理された動画像が再生されるときに、当該第1のモードで記録処理された画像であることを報知することを特徴とする制御方法。 - 請求項33ないし36のいずれか1項に記載の各ステップを画像処理装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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