JP6494458B2 - 同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置 - Google Patents

同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6494458B2
JP6494458B2 JP2015141948A JP2015141948A JP6494458B2 JP 6494458 B2 JP6494458 B2 JP 6494458B2 JP 2015141948 A JP2015141948 A JP 2015141948A JP 2015141948 A JP2015141948 A JP 2015141948A JP 6494458 B2 JP6494458 B2 JP 6494458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
circuit board
coaxial line
metal plate
line type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015141948A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028361A (ja
Inventor
智也 手塚
智也 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015141948A priority Critical patent/JP6494458B2/ja
Publication of JP2017028361A publication Critical patent/JP2017028361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6494458B2 publication Critical patent/JP6494458B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Description

この発明は、複数のプリント基板と金属プレートを重ね合わせた構造の同軸線路形回路とその同軸線路形回路の組立方法およびその同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置に関するものである。
同軸線路形回路の給電回路であって、高周波伝送線路における小型、薄型の機器では、マイクロストリップ線路等の高周波線路が形成されたプリント基板が用いられている。大規模なアレイアンテナの給電回路を構成する場合には、伝送線路が形成されたプリント基板を組み合わせて伝送線路を形成するが、その高周波線路の基板間接続には同軸ケーブルが用いられてきた。しかしながら、回路規模の増大かつ小型化の要求に対し、同軸ケーブルでは実装スペースや組立性等に課題があり、同軸ケーブルを用いない基板間接続方法が求められている。また大規模アレイアンテナ装置の給電回路では、送受信モジュールから素子アンテナ間の伝送線路が1000本以上にもなる。このような大規模な給電回路を薄形構造にしようとする場合、高周波線路が形成されたプリント基板を狭い、例えば2mm間隔で複数枚を積み重ねて接続する必要がある。この基板を積層配置する際、基板間の接続方法や、その組立性、接続点での特性インピーダンス不整合の発生による伝送損失の増大化防止等についての対応策もとる必要がある。このような観点に基づき、例えば特許文献1には、導電性の台座と円筒金属と導電性の可動端子を有した接合ピンを用いて、基板間の接続パッドをはんだ付けと圧接により電気的に接続する技術が開示されている。
例えば特許文献2には、上下に配置された基板にそれぞれ圧接可能に付勢された導電性の可動端子と可動端子を同軸状に保持する絶縁性の端子保持部と端子保持部の周囲を覆う導電部を備えた基板間接続部品の技術が開示されている。
例えば特許文献3には、リング上の接続部材と球状の接続部材を一方の基板にはんだ付け接続し、それを対向する基板の接続パッドに設けられたはんだ突起部に接触させて電気的に接続する技術が開示されている。
特開2008−306087号公報 特開2002−246096号公報 特開平8−236894号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に示された技術は、共に、バネ性を有した可動端子を用いて、基板の接続パッドに対して圧接する構造を用いている。しかし、この技術を大規模なアレイアンテナの給電回路等の基板間隔が2mm以下のような狭い間隔で積み重ねるような用途においては、その接続部品の小型化が必要となり、コスト高になるという問題点がある。また、上記特許文献3に示された技術は、基板面内での多点での同時接続を採用する際、高さ方向の位置精度の維持が難しく、安定した電気的性能を得ることが困難であるという問題点がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、低損失、薄型、低コストの同軸線路形回路を実現するため、伝送線路をパターン化したプリント基板と、同軸線路の外部導体をなす金属プレートを積み重ねる構造ならびにその同軸線路形回路の組立法およびその同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内部導体パターンと外部導体パターンが設けられた複数枚のプリント基板と、外部導体壁が設けられた複数枚の金属プレートとを備えた高周波伝送用の同軸線路形回路であって、金属プレートとプリント基板とは、1枚毎に交互に配置された積層構造をなしており、金属プレートの外部導体壁が、プリント基板の外部導体パターンを挟み込むように配置されて同軸線路を形成するとともに、プリント基板の内部導体パターンが、プリント基板の接続用スルーホールに設けられた接続ピンと外部導体壁によって形成される同軸線路によってプリント基板間接続がなされ、金属プレートとプリント基板の面内方向の位置決めが位置決めピンによって、面外方向の位置決めが締め付け部材によってなされているものである。
第2の発明は次のステップを備えた第1の発明による同軸線路形回路の組立方法である。
ステップ1.該当するプリント基板に接続ピンをリフロー実装するとともに、最下層に位置するプリント基板にRFコネクタをリフロー実装する。
ステップ2.最上層のプリント基板とその次層のプリント基板および前記2枚のプリント基板間に位置する金属プレートのピン穴に位置決めピンを挿入、組み付ける。
ステップ3.前記ステップ2の組み付けの前記次層のプリント基板に、接続ピンを局所フロー装置ではんだ付けする。
ステップ4.前記ステップ3完了後の組立品に、次に配置される金属プレートとプリント基板のピン穴に前記位置決めピンを挿入、組み付ける。
ステップ5.前記ステップ4で組み付けの前記次層のプリント基板に、接続ピンを局所フロー装置ではんだ付けする。
ステップ6.前記ステップ4と前記ステップ5が積層構造の金属プレート枚数、プリント基板枚数に応じてなされる。
ステップ7.前記ステップ6完了後の組立品に、最下層に位置する金属プレートのピン穴に位置決めピンを挿入、組み付け積層された全体を締め付け部材で固定するとともに、前記金属プレートと前記RFコネクタの外部導体との隙間を導電性接着剤で封止する。
第3の発明は、アレイアンテナ装置であって、第1の発明による同軸線路形回路を複数個設けて給電回路部を形成し、送受信ユニットから高周波信号が送信されるものである。
第1の発明によれば、プリント基板と金属プレートの面内方向の位置決めが、位置決めピンによってなされ、また、プリント基板の間隔がプリント基板間に配置された金属プレートの厚さで規定できるので、複数のプリント基板や金属プレートを積層組立時に位置調整を行うことなく、内部導体パターン、外部導体パターンや外部導体壁の位置、間隔を高精度に保持可能となり、伝送線路の特性インピーダンスの不整合を抑制し、安定した電気的性能を得ることができる。
第2の発明は、前述したステップで同軸線路形回路を積層、組み立てるので、組立作業が単純化、標準化され、また基板間を接続する接続ピンが自動装置である局所フロー装置によってはんだ付けされるので、上記第1の発明の効果に加え組立コストの低減が可能となる。
第3の発明は、第1の発明による同軸線路形回路を給電回路部としたアレイアンテナ装置であるので、伝送線路の特性インピーダンスの不整合を抑制し、薄型、低コストのアレイアンテナ装置が得られる。
実施の形態1の同軸線路形回路を説明するためのアレイアンテナを示すブロック図である。 実施の形態1による同軸線路形回路を示す断面図である。 実施の形態1によるプリント基板、金属プレートを1枚毎並べて図示した分解図である。 実施の形態1によるプリント基板の導体パターンのRF信号の伝送方向に垂直な断面を示す図である。 実施の形態1によるプリント基板間の接続部分を示すRF信号の伝送方向に垂直な断面を示す図である。 実施の形態1による同軸線路形回路の組立方法を示すフロー図である。 実施の形態2による接続ピンを用いたプリント基板間の接続部分を示す図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1による同軸線路形回路の構成の説明に入る前に、アレイアンテナ装置110についての概略説明をする。
図1に示すアレイアンテナ装置110は、送受信ユニット70と給電回路部80が設けられている。送受信ユニット70に所定の間隔で設けられたRFコネクタ71は、給電回路部80の背面に設けられている図示省略のRFコネクタに接続される。給電回路部80に設けられた複数の素子アンテナパターン81は励振素子と非励振素子を有し、これらの配置により所望のアンテナ特性(帯域、指向性)を得ることができる。送受信ユニット70からRFコネクタ71を介して発信するRF信号は、給電回路部80において、2次元的に任意のパターンに配置されている励振素子が受信する。このように標準化された送受信ユニット70と、設計自由度を有する給電回路部80を組み合わせることにより、所望の特性を備えたアレイアンテナ装置110となる。
このような構成を実現する上で、給電回路部80には送受信ユニット70のRFコネクタ71と、任意の励振素子を接続する伝送線路を低損失で接続することが求められており、その1つの方法として、同軸ケーブルを採用する構成があるが、3次元的に複雑な配線が必要となり、コストが高くなること、および装置の薄型化への対応が困難であるという前述した先行技術文献1〜3の問題点がある。
この実施の形態1による同軸線路形回路100で採用する構成は、後に詳述するように伝送回路をパターン化したプリント基板と、同軸線路の外部導体を形成する金属プレートとを重ねた構造としているので、低損失、薄型でかつ低コストを実現している。
以下、図に基づき同軸線路形回路100を説明する。図2において同軸線路形回路100は、第1のプリント基板2、第2のプリント基板4、第3のプリント基板6と、第1の金属プレート1、第2の金属プレート3、第3の金属プレート5による主要構成体が設けられている。図2から判るように、前記第1の金属プレート1と第2の金属プレート3との間に、前記第1のプリント基板2が、前記第2の金属プレート3と第3の金属プレート5との間に前記第2のプリント基板4が、前記第3の金属プレート5の上部に前記第3のプリント基板6が設けられて6層の積層構造を形成し、締め付け部材であるボルト12とナット12aで締め付け、組み立てられている。
図2に示す第3のプリント基板6の上面には、素子アンテナパターン11が形成されている。RFコネクタ7を介して入力するRF信号は、第1のプリント基板2→第2のプリント基板4→第3のプリント基板6を経由して、前記素子アンテナパターン11に送信される。尚、前記RF信号は前記第1のプリント基板2〜第3のプリント基板6と前記第1の金属プレート1〜第3の金属プレート5との間によって形成される同軸線路を介して送信される。
図2の同軸線路形回路100の第1のプリント基板2、第2のプリント基板4、第3のプリント基板6および第1の金属プレート1、第2の金属プレート3、第3の金属プレート5を、図3に示すように1枚毎に並べて図示した分解図に基づき、個別の要部構造を説明する。
尚、この図3は、図2に示したR側からL側にわたる範囲の要部を示すものであり、また、図3における例えば1Aは図2に示す第1の金属プレート1の下面を、1Bは上面を示し、他のプリント基板、金属プレートも同様に「A」は下面、「B」は上面を示す。
第1の金属プレート1には、RFコネクタ7が貫通する穴7cと上面1Bに外部導体壁40が設けられている。
第1のプリント基板2には、内部導体パターン20と外部導体パターン30が下面2A、上面2Bの双方に設けられている。前記下面2Aの内部導体パターン20の一端には、RFコネクタ7をはんだ付け実装するための図示省略したパッドが配置され、このパッドにRFコネクタ7の中心導体7aが接続される。第2の金属プレート3の下面3Aには、外部導体壁40が設けられている。
ここで図2の状態となるように、第1の金属プレート1と第1のプリント基板2と第2の金属プレート3とを組み付けたとき、RFコネクタ7から入力するRF信号は、第1のプリント基板2の内部導体パターン20を通ることになるが、その内部導体パターン20の周囲を、第1の金属プレート1の上面1Bに設けられた外部導体壁40、第1のプリント基板2に設けられた外部導体パターン30、および第2の金属プレート3の下面3Aに設けられた外部導体壁40とによって囲まれた同軸構造を介して送信される。
第2の金属プレート3の上面3Bには、次の層の外部導体壁40が設けられている。ここでこの第2の金属プレート3の外部導体壁40の一方端には支持壁15が設けられており、第1のプリント基板2や、第2のプリント基板4を挟み込んで組み付けたとき、外部導体パターン30と外部導体壁40との接触を維持し易くするようにしている。この支持壁15は必ずしも図3に示す形状でなくてもよく、密着性を向上させるために適宜設けてもよい。
第2のプリント基板4の内部導体パターン20の一方端には、接続ピン9をはんだ付け実装するための図2に示した接続部品パッド10が配置されて接続ピン9を接続する。この接続ピン9の下端は第1のプリント基板2の内部導体パターン20の一方端に設けられた図2に示した接続用スルーホール14にはんだ付け接続される。この基板間の接続部分においても接続ピン9の周囲は円環状をなす外部導体壁40で囲まれた同軸構造が形成されている。また、第2のプリント基板4の内部導体パターン20の周囲は、第2の金属プレート3の上面3Bと設けられた外部導体壁40、第2のプリント基板4の外部導体パターン30および第3の金属プレート5の下面5Aと設けられた外部導体壁40に囲まれた同軸構造が形成される。さらに第3の金属プレート5の上面5Bには円環状の支持壁15が設けられている。
第3のプリント基板6の下面6Aには、接続ピン9をはんだ付け実装するための図2に示す接続部品パッド10と図示省略の外部導体パターン30が設けられ、後工程において接続ピン9が接続部品パッド10にはんだ付けされる。また、この第3のプリント基板6の上面6Bには素子アンテナパターン11が設けられており、接続部品パッド10との間はバイアホール13で接続されている。この基板間の接続部分においても、接続ピン9の周囲を円環状の外部導体壁40で囲まれた同軸構造が形成される。
以上のようにプリント基板と金属プレートとを組み合わせた積層構造とすることにより、同軸構造が得られる。この同軸構造による線路の高周波特性は、プリント基板のパターン構造および金属プレートの外部導体壁構造等で、用途に応じた最適な特性を得ることが可能である。
次に、この実施の形態1のプリント基板に設けられた導体パターンのRF信号の伝送方向に垂直な断面を図4に示す。尚、この図4では第1のプリント基板2と、第1の金属プレート1および第2の金属プレート3との同軸線路、さらに第2のプリント基板4と、第2の金属プレート3および第3の金属プレート5との同軸線路を説明するものであって、他の構成要素は図示省略している。図2で示したRFコネクタの中心導体7aと外部導体7bはそれぞれ第1のプリント基板2の内部導体パターン20、外部導体パターン30にはんだ付けにより接続され、RF信号は同軸線路を介して第2のプリント基板4との接続部分まで送信される。その詳細は図5にて後述する。
図4の例えば第1のプリント基板2には内部導体パターン20と外部導体パターン30が、上面2B、下面2Aに設けられており、その間をバイアホール13により接続されている。このバイアホール13のRF信号の伝送方向の配置ピッチは、RF信号波長の1/10以下とすることでシールド効果を有効にすることができる。図4から判るように第2のプリント基板4の外部導体パターン30を上下方向から挟み込むようにして第1の金属プレート1と第2の金属プレート3が配置され、外部導体壁40の円環状部分が内部導体パターン20を囲むように配置される。尚、上記説明は第1のプリント基板2と第1の金属プレート1および第2の金属プレート3との関係を述べたが、第2のプリント基板4と、第2の金属プレート3および第3の金属プレート5との関係についても同様である。
次に、図5に例えば第1のプリント基板2と第2のプリント基板4の間の基板間の接続部分について説明する。尚、この図5は図4と同様に導体パターンのRF信号の伝送方向に垂直な断面構造を示す。
第1のプリント基板2の外部導体パターン30の内側に設けられた接続用スルーホール14には接続ピン9のリード部9aがはんだ付けで固定されている。この接続ピン9は円柱状のリード部9aと他端に設けられたつば部9bとを有している。リード部9aの長さは基板間の間隔に合わせて選定される。第2のプリント基板4の外部導体パターン30の内側には、接続部品パッド10が形成されている。前記接続ピン9は第2の金属プレート3のリード穴3aを貫通して第2のプリント基板4に設けられた接続部品パッド10にはんだ付け接続されている。このような構成でもって第1のプリント基板2から第2のプリント基板4へのRF信号経路が形成されている。尚、上記説明は第1のプリント基板2と第2のプリント基板4の基板間接続部分を示したが、同じ構造が第2のプリント基板4と第3のプリント基板6との基板間の接続部分にも設けられている。
また、このような構造を備えた同軸線路形回路100の特徴として、図2に示したように、第1のプリント基板2、第2のプリント基板4、第3のプリント基板6、および第1の金属プレート1、第2の金属プレート3、第3の金属プレート5よりなる各構成要素の複数の所定位置に設けた位置決め用のピン穴に、位置決めピン8を挿入しているので、各構成要素の面内方向の位置を高精度に確保できる。そして各構成要素の面外方向については、各構成要素を積層した状態で締め付け部材のボルト12、ナット12aで締め付け固定することにより、それぞれの当たり面で面接触して位置決めできる。つまり第1の金属プレート1、第2の金属プレート3、第3の金属プレート5の加工精度で積層方向を含む組立位置精度を確保可能であり、組立作業時の調整は不必要となる。また、単純な積層構造であるので、プリント基板、金属プレート間隔が例えば2mm程度でも容易に実現可能となり、薄型の同軸線路形回路100となる。また、同軸線路を構成する内部導体パターン20、外部導体パターン30、外部導体壁40の位置を精度よく決めることができるので、電送線路の特性インピーダンスの不整合を抑制し、安定した電気的性能を得ることができる。
次に、同軸線路形回路100の組立方法を図6に示す。尚、図6および以下の説明のSTは、ステップの略である。
ST1.第3のプリント基板6および第2のプリント基板4の接続部品パッド10に、接続ピン9のつば部9bをリフロー実装する。また、第1のプリント基板2にRFコネクタ7の中心導体7aをリフロー実装する。
ST2.第3のプリント基板6と第3の金属プレート5および第2のプリント基板4のピン穴に、位置決めピン8で位置決めして挿入、組み付ける。
ST3.第2のプリント基板4の接続用スルーホール14に挿入されている接続ピン9のリード部9aに溶融はんだを接触させて局所フロー装置を用いたはんだ付けする。
ST4.ST3完了後の組立部品に、第2の金属プレート3と第1のプリント基板2を、位置決めピン8によって位置決めしながら順次組み付ける。
ST5.第1のプリント基板2の接続用スルーホール14に挿入されている接続ピン9のリード部9aに溶融はんだを接触させて局所フロー装置を用いたはんだ付けする。
ST6.ST5完了後の組立部品に、第1の金属プレート1を位置決めピン8によって位置決めしながら取り付け、積層された全体をボルト12、ナット12aで締め付け固定する。また、RFコネクタ7の外部導体7bと第1の金属プレート1との隙間を導電性接着剤で封止する。
以上のようなステップで組立を行うので、手作業によるはんだ付けや、位置決め調整が不要になり、組立工数を削減するとともに、安定した品質が得られ、かつ、低コストが実現するという効果がある。
実施の形態2.
次に、実施の形態2による同軸線路形回路100について説明する。この実施の形態2は前述した実施の形態1の図5による基板間の接続部分を、図7に示す構成としたものであり、他は実施の形態1と同様である。図7(a)において、第2のプリント基板4には第1のプリント基板2に設けられた接続用スルーホール14と同様のものが設けられている。また、図7(b)に示すように接続ピン9のつば部9bより延伸したリード部9aにはつぶれ部9cが設けられている。このような構成の接続ピン9を採用しているので、第2のプリント基板4の接続用スルーホール14に接続ピン9を挿入する際、つば部9bがストッパとして作用して挿入深さを一定とし、つぶれ部9cが接続用スルーホール14の内壁面に接触して安定した状態で取り付けることができるとともに、局所フロー装置を用いたはんだ付け部の強度を高めることが可能となり、温度変化や振動等が発生する環境においても、安定した接続状態を保つことができる。尚、この実施の形態2においても、第1のプリント基板2と第2のプリント基板4との基板間の接続部分について述べたが、同じ構造が第2のプリント基板4と第3のプリント基板6との基板間の接続部分にも設けられている。尚、この発明の実施の形態1および実施の形態2は第1のプリント基板2、第2のプリント基板4、第3のプリント基板6と第1の金属プレート1、第2の金属プレート3、第3の金属プレート5による6層の積層構造を示したがこれに限らず4層や6層以上の積層構造であってもよい。
実施の形態3.
この実施の形態3は、前述した実施の形態1、または実施の形態2のいずれかによる同軸線路形回路100を用いたアレイアンテナ装置に係るものである。図1に示したように、アレイアンテナ装置110には送受信ユニット70と給電回路部80が設けられている。この給電回路部80に前述した実施の形態1または実施の形態2のいずれかの同軸線路形回路100を適用することで薄型構造の給電回路部80が得られ、低コストで、かつ送受信ユニット70との接続点における特性インピーダンスの不整合の発生を抑制し、伝送損失を少なくしたアレイアンテナ装置が得られるという効果がある。また、この実施の形態3は大型のアレイアンテナ装置に適用すると、小型化、薄型化された大型アレイアンテナ装置が得られる。
尚、この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 第1の金属プレート、2 第1のプリント基板、3 第2の金属プレート、
4 第2のプリント基板、5 第3の金属プレート、6 第3のプリント基板、
7,71 RFコネクタ、7a 中心導体、7b 外部導体、8 位置決めピン、
9 接続ピン、9a リード部、9b つば部、11,81 素子アンテナパターン、
12 ボルト、20 内部導体パターン、30 外部導体パターン、40 外部導体壁、70 送受信ユニット、80 給電回路部、100 同軸線路形回路、
110 アレイアンテナ装置。

Claims (8)

  1. 内部導体パターンと外部導体パターンが設けられた複数枚のプリント基板と、外部導体壁が設けられた複数枚の金属プレートとを備えた高周波伝送用の同軸線路形回路であって、前記金属プレートと前記プリント基板とは、1枚毎に交互に配置された積層構造をなしており、前記金属プレートの前記外部導体壁が、前記プリント基板の前記外部導体パターンを挟み込むように配置されて同軸線路を形成するとともに、前記プリント基板の内部導体パターンが、前記プリント基板の接続用スルーホールに設けられた接続ピンと前記外部導体壁によって形成される同軸線路によって前記プリント基板間接続がなされ、前記金属プレートと前記プリント基板の面内方向の位置決めが位置決めピンによって、面外方向の位置決めが締め付け部材によってなされている同軸線路形回路。
  2. 前記プリント基板の接続用スルーホールに設けられた前記接続ピンは、前記外部導体壁の内部を貫通するよう配置され、前記外部導体壁に囲まれることによって同軸線路が形成される請求項1に記載の同軸線路形回路。
  3. 前記金属プレートと積層構造を形成する最下層に位置する前記プリント基板の前記内部導体パターンには、RFコネクタの中心導体が接続されており、最上層に位置する前記プリント基板の前記内部導体パターンに接続される、素子アンテナパターンが設けられており、前記RFコネクタに入力する信号が、前記最下層のプリント基板から前記接続ピンを介して次層のプリント基板に順次伝送されて、前記素子アンテナパターンに伝送される請求項1または請求項2に記載の同軸線路形回路。
  4. 前記接続ピンは、片端部にリード部が、他端部につば部が設けられ形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の同軸線路形回路。
  5. 前記接続ピンは、片端部にリード部が、他端部につば部と、このつば部から延伸した個所につぶれ部とリード部とが設けられ形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の同軸線路形回路。
  6. 前記プリント基板の前記内部導体パターンと前記接続ピンとは、はんだ付けで接続されている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の同軸線路形回路。
  7. 次のステップを備えた請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の同軸線路形回路の組立方法。
    ステップ1.該当するプリント基板に接続ピンをリフロー実装するとともに、最下層に位置するプリント基板にRFコネクタをリフロー実装する。
    ステップ2.最上層のプリント基板とその次層のプリント基板および前記2枚のプリント基板間に位置する金属プレートのピン穴に位置決めピンを挿入、組み付ける。
    ステップ3.前記ステップ2の組み付けの前記次層のプリント基板に、接続ピンを局所フロー装置ではんだ付けする。
    ステップ4.前記ステップ3完了後の組立品に、次に配置される金属プレートとプリント基板のピン穴に前記位置決めピンを挿入、組み付ける。
    ステップ5.前記ステップ4で組み付けの前記次層のプリント基板に、接続ピンを局所フロー装置ではんだ付けする。
    ステップ6.前記ステップ4と前記ステップ5が積層構造の金属プレート枚数、プリント基板枚数に応じてなされる。
    ステップ7.前記ステップ6完了後の組立品に、最下層に位置する金属プレートのピン穴に位置決めピンを挿入、組み付け積層された全体を締め付け部材で固定するとともに、前記金属プレートと前記RFコネクタの外部導体との隙間を導電性接着剤で封止する。
  8. 請求項3に記載の同軸線路形回路を複数個設けて、給電回路部を形成し、送受信ユニットからの高周波信号が送信されるアレイアンテナ装置。
JP2015141948A 2015-07-16 2015-07-16 同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置 Expired - Fee Related JP6494458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141948A JP6494458B2 (ja) 2015-07-16 2015-07-16 同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141948A JP6494458B2 (ja) 2015-07-16 2015-07-16 同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028361A JP2017028361A (ja) 2017-02-02
JP6494458B2 true JP6494458B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=57950661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015141948A Expired - Fee Related JP6494458B2 (ja) 2015-07-16 2015-07-16 同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6494458B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108247167A (zh) * 2018-03-16 2018-07-06 成都锦江电子系统工程有限公司 快速拆装、高精度天线阵子钎焊工装及其工装方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60184306U (ja) * 1984-05-17 1985-12-06 三菱電機株式会社 プリント化アンテナ
JPH08316416A (ja) * 1995-05-12 1996-11-29 Nippon Precision Circuits Kk 半導体装置
JP2001352176A (ja) * 2000-06-05 2001-12-21 Fuji Xerox Co Ltd 多層プリント配線基板および多層プリント配線基板製造方法
JP3973402B2 (ja) * 2001-10-25 2007-09-12 株式会社日立製作所 高周波回路モジュール
US20040048420A1 (en) * 2002-06-25 2004-03-11 Miller Ronald Brooks Method for embedding an air dielectric transmission line in a printed wiring board(PCB)
JP2008300734A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Mitsubishi Electric Corp プリント基板およびその製造方法
JP2009130453A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Hitachi Cable Ltd フィルタ機能付き伝送線路
JP2016143964A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 住友電気工業株式会社 伝送路変換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028361A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018210054A1 (zh) 集成天线封装结构和终端
JP6743995B2 (ja) アンテナモジュール、およびアンテナモジュールの製造方法
WO2016088693A1 (ja) 電子機器
US8011933B2 (en) Substrate connecting connector and semiconductor device socket, cable connector, and board-to-board connector having substrate connecting connector
US8611094B2 (en) Optical module
WO2009107747A1 (ja) 配線基板およびプローブカード
US10505298B2 (en) Joint structure of a resin multilayer substrate and a circuit board
JP5652145B2 (ja) 通信デバイス
US8289728B2 (en) Interconnect board, printed circuit board unit, and method
JP6055661B2 (ja) 光モジュール及び光送受信装置
JP2010135296A (ja) コネクタ
US8110929B2 (en) Semiconductor module
WO2021179160A1 (zh) 天线及其制作方法、天线系统
US9324491B2 (en) Inductor device and electronic apparatus
JP2013089847A (ja) プリント基板およびそれを用いた電子機器
WO2019069637A1 (ja) インターポーザおよび電子機器
JP2014030172A (ja) フラットケーブル及び電子機器
US10869395B2 (en) Flexible substrate, flexible substrate-attached component, and manufacturing method of flexible substrate-attached component
JP2005117139A (ja) マイクロ波モジュール、及びこれを用いたアレーアンテナ装置
US10028388B2 (en) Component-embedded substrate
JP6494458B2 (ja) 同軸線路形回路、同軸線路形回路の組立方法、および同軸線路形回路を用いたアレイアンテナ装置
US20110080717A1 (en) Interconnect board, printed circuit board unit, and method
JP2015015513A (ja) Fpc基板及びその接続方法、ならびに電子部品収納用パッケージ
KR20140073786A (ko) 마이크로파 송수신모듈 및 이의 패키지 방법
JP7129499B2 (ja) 基板及びアンテナモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6494458

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees