JP6494280B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ターボ過給機が付随する内燃機関の制御装置に関する。
車両用の内燃機関として、排気ターボ過給機を備えたターボエンジンが公知である。排気ターボ過給機は、内燃機関の排気通路側に配置した駆動タービンと、吸気通路側に配置したコンプレッサとを同軸で連結し連動するように構成したものである。そして、排気が持つ残存エネルギを利用してタービンひいてはコンプレッサのインペラ(コンプレッサホイール)を回転させ、コンプレッサにポンプ作用を営ませることにより、吸入空気を加圧圧縮(過給)して気筒に送り込むことができる。
コンプレッサによる過給圧を所望の圧力に制御する目的で、内燃機関の排気系には、排気タービンの上流側と下流側とを接続する排気バイパス通路、及び排気バイパス通路を開閉する排気バイパスバルブが設けられている。当該バルブの開度を拡大すれば、タービンに流入する排気の流量が少なくなり、その分だけコンプレッサによる吸気の圧縮圧力が小さくなる。
排気バイパスバルブとしては、負圧アクチュエータを用いたVSV(Vaccum Switching Valve)が採用されることが多い(例えば、下記特許文献を参照)。VSVは、ダイヤフラム式アクチュエータのダイヤフラムの一方の面に負圧及び内蔵のスプリングによる弾性付勢力を加え、他方の面に大気圧を加えることにより、負圧と大気圧との差圧を以てダイヤフラムを変位させ、ひいては排気バイパスバルブの弁体を駆動するものである。ダイヤフラム式アクチュエータと、ダイヤフラムに供給するべき負圧を発生させるバキュームポンプとを接続する管路上には、負圧制御バルブとして電磁ソレノイドバルブが設置される。ダイヤフラムに実際に採用する負圧の大きさは、負圧制御バルブの開度に応じて変化する。従って、負圧制御バルブの操作を通じて、排気バイパスバルブの開度を操作することが可能である。
特開2014−134112号公報 特開2014−020252号公報
負圧アクチュエータに供給される大気圧の大きさは、常に一定ではない。大気圧は、気象条件や高度、緯度によって変動する。それ故、負圧制御バルブの開度と、排気バイパスバルブの開度との関係もまた、恒常的に一定ではあり得ない。排気ターボ過給機のコンプレッサによる過給圧を精密に制御するためには、負圧制御バルブの開度と、排気バイパスバルブの開度との関係をその都度調査し確認する必要がある。
本発明は、負圧アクチュエータを用いた排気バイパスバルブの開度と、負圧アクチュエータに供給される負圧を増減させる負圧制御バルブの開度との関係を簡便に調査することを所期の目的としている。
本発明では、排気ターボ過給機が付帯した内燃機関を制御する制御装置であって、排気通路における排気タービンを迂回する排気バイパス通路上に設けられ当該排気バイパス通路を開閉する排気バイパスバルブは、負圧と大気圧との差圧を利用する負圧アクチュエータにより駆動され、その負圧アクチュエータに供給するべき負圧の大きさを負圧制御バルブを介して制御するものであり、吸気通路における前記排気タービンとともに回転するコンプレッサの上流側の吸気圧と下流側の吸気圧との差圧が所定以下に縮小したときに、前記負圧制御バルブに与えている開度操作信号を学習値として記憶する内燃機関の制御装置を構成した。
本発明によれば、負圧アクチュエータを用いた排気バイパスバルブの開度と、負圧アクチュエータに供給される負圧を増減させる負圧制御バルブの開度との関係を簡便に調査することができる。
本発明の一実施形態の車両用内燃機関の構成を示す図。 同実施形態の内燃機関の運転領域と、排気ターボ過給機による過給及びEGR装置によるEGRとの関係を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。本実施形態の内燃機関は、例えばディーゼルエンジンやHCCI(Homogeneous−Charge Compression Ignition)エンジン等のような圧縮着火式の4ストロークエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の燃焼室の天井部には、当該気筒1の燃焼室内に直接に燃料を噴射するインジェクタ11を設置している。また、各気筒1の吸気ポート近傍に、グロープラグ(余熱プラグ)12及びスワールコントロールバルブ13を設けている。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、排気ターボ過給機5のコンプレッサ51、排気ターボ過給機6のコンプレッサ61、水冷式インタクーラ35、電子スロットルバルブ32、サージタンク33及び吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42、排気ターボ過給機6の排気タービン62、排気ターボ過給機5の排気タービン52及び排気浄化装置41を配置している。排気浄化装置41は、排気に含まれる粒子状物質(Particulate Material)を漉し取るフィルタ(Praticulate Filter)や、有害物質の酸化または還元を促す触媒を包含する。
排気ターボ過給機5、6は、排気タービン52、62とコンプレッサ51、61のインペラとをシャフトを介して同軸で連結し、連動するように構成したものである。そして、タービン52、62及びコンプレッサ51、61のインペラを排気のエネルギを利用して回転駆動し、その回転力を以てコンプレッサにポンプ作用を営ませることにより、吸入空気を加圧圧縮(過給)して気筒1に送り込む。
本実施形態の内燃機関は、排気ターボ過給機5、6を二基備える、いわゆる2ステージターボ(シーケンシャルターボ)エンジンである。排気ターボ過給機5は、エンジン回転数が比較的高い運転領域で仕事をする高速用ターボ過給機である。他方、排気ターボ過給機6は、エンジン回転数が比較的低い運転領域で仕事をする低速用ターボ過給機である。低速用ターボ過給機6の容量は、高速用ターボ過給機5の容量と比較して小さい。
吸気通路3においては、低速用ターボ過給機6のコンプレッサ61を迂回する吸気バイパス通路36を設け、かつこの吸気バイパス通路36の出口を開閉するバルブ37を設置している。バルブ37は、吸気バイパス通路36を流通する吸気の流量を制御する。高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51を迂回する吸気バイパス通路は、存在しない。
さらに、排気通路4においても、低速用ターボ過給機6のタービン62を迂回する排気バイパス通路43、及び高速用ターボ過給機5のタービン52を迂回する排気バイパス通路44を設けており、かつこれら排気バイパス通路43、44のそれぞれの入口を開閉する排気バイパスバルブ45、46を設置している。バルブ45は排気バイパス通路43を流通する排気の流量を制御し、バルブ46は排気バイパス通路44を流通する排気の流量を制御する。排気バイパスバルブ45、46は、WGV(Waste Gate Valve)と呼称されることもある。
バルブ37、46は、負圧アクチュエータ371、461を使用したVSVである。負圧アクチュエータ371、461はダイヤフラム式アクチュエータであり、そのダイヤフラムの一方の面には負圧及び内蔵のスプリングによる弾性付勢力が、他方の面には大気圧が加わる。負圧は、バキュームポンプ91から供給される。バキュームポンプ91は、常時一定の大きさ(例えば、−65kPa)の負圧を発生させる。ダイヤフラム式アクチュエータ371、461とバキュームポンプ91とを接続する管路上にはそれぞれ、電磁ソレノイドバルブ372、462を設置している。ダイヤフラム式アクチュエータ371、461のダイヤフラムの一方の面に実際に作用する負圧の大きさは、電磁ソレノイドバルブ372、462の開度に応じて変化する。そして、バルブ37、46の開度は、ダイヤフラムの両面に作用する負圧及び大気圧の差圧と、ダイヤフラムを弾性付勢するスプリングの弾性付勢力との差に応じて変化する。つまり、電磁ソレノイドバルブ372、462の開度の操作を通じて、バルブ37、46の開度を操作することが可能である。
これに対し、バルブ45は、電磁バルブであるEVRV(Electric Vacuum Regulating Valve)である。
外部EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置2、7は、排気通路4を流れる排気の一部を吸気通路3に還流して吸気に混交せしめるものである。本実施形態の内燃機関は、EGR装置2、7を二基備える。EGR装置2は、いわゆる低圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における排気浄化装置41の下流側を吸気通路3における高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51の上流側に連通させるEGR通路21と、当該EGR通路21を開閉するEGRバルブ22とを要素に含む。EGRバルブ22は、EGR通路21を流通する低圧ループEGRガスの流量を制御する。
EGR装置7は、いわゆる高圧ループEGRを実現するものであり、排気通路4における低速用ターボ過給機6のタービン62の上流側を吸気通路3におけるインタクーラ35の下流側に連通させるEGR通路71と、当該EGR通路71を開閉するEGRバルブ72とを要素に含む。EGRバルブ72は、EGR通路71を流通する高圧ループEGRガスの流量を制御する。
加えて、排気通路4における、低圧ループEGR通路21の接続箇所よりも下流の箇所に、排気絞りバルブ47を設置している。低圧ループEGR通路21が接続している吸気通路のコンプレッサ51の上流側の圧力は、当該コンプレッサ51による過給の度合いに応じて変動する。その結果として、低圧ループEGR通路21を流れるEGRガスの流量が変化する。排気絞りバルブ47は、EGRバルブ22とともに、低圧ループEGRガスの流量、ひいては気筒1に充填される吸気に占めるEGRガスの割合であるEGR率を目標値に収束させるために機能する。
本実施形態の内燃機関の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
ECU0の入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求されるエンジントルクまたは負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3のサージタンク33内の(即ち、気筒1に流入する)吸気の温度及び圧力(過給圧)を検出する吸気温・吸気圧センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、大気圧を検出する大気圧センサから出力される大気圧信号e、吸気通路3の最上流即ちエアクリーナ31の下流かつ低圧ループEGR通路21の接続箇所の上流における新気の流量及び温度を検出するエアフローメータ・新気温センサから出力される新気流量・温度信号f、吸気通路3のコンプレッサ51の下流かつコンプレッサ61の上流における吸気の圧力(高速用ターボ過給機5による過給圧)を検出する吸気圧センサから出力される吸気圧信号g、ブレーキペダルが踏まれたことまたはブレーキペダルの踏込量を検出するセンサから出力されるブレーキ信号h等が入力される。
ECU0の出力インタフェースからは、インジェクタ11に対して燃料噴射信号i、スロットルバルブ32に対して開度操作信号j、EGRバルブ22に対して開度操作信号k、EGRバルブ72に対して開度操作信号l、VSV37の開閉駆動を司る電磁ソレノイドバルブ372に対して開度操作信号m、EVRV45に対して開度操作信号n、VSV46の開閉駆動を司る電磁ソレノイドバルブ462に対して開度操作信号o、排気絞りバルブ47に対して開度操作信号p等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、hを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに、気筒1に充填される吸気(新気)量に見合った燃料噴射量を推算する。また、それとともに、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、要求EGR率(または、EGR量)、排気ターボ過給機5、6による過給の目標過給圧等といった各種運転パラメータを決定する。ECU0は、運転パラメータに対応した各種制御信号i、j、k、l、m、n、o、pを出力インタフェースを介して印加する。
図2に、本実施形態の内燃機関の運転領域と、排気ターボ過給機5、6による過給及びEGR装置2、7によるEGRとの関係を示している。図2に関し、横軸はエンジン回転数、縦軸はエンジントルクである。アクセル開度が小さく、内燃機関が出力するエンジントルクが比較的小さい領域A1(当該無過給領域A1には、アクセル開度が0または0に近い閾値以下となっているアイドル運転状態が含まれる)では、排気通路4を流れる排気の流量が小さく、排気ターボ過給機5、6が殆どないし全く仕事をしない。よって、ECU0は、VSV37、46及びEVRV45をそれぞれ開弁し、バイパス通路36、43、44を開通させて内燃機関のポンピングロスをできる限り低減する。このとき、吸気圧信号gを参照して知得される、コンプレッサ51の下流かつコンプレッサ61の上流の吸気圧が目標吸気圧に収束するように、VSV46の開度をフィードバック制御しても構わない。その目標吸気圧は、大気圧信号eを参照して知得される大気圧またはその近傍の値に設定することが好ましい。さすれば、吸気通路3における、高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51によるロスが小さくなり、燃費性能の向上に寄与し得る。
アクセル開度がある程度以上大きく、エンジントルクもある程度以上大きいが、エンジン回転数が比較的低い領域A2では、低速用ターボ過給機6による過給を行う。当該領域A2において、ECU0は、VSV37を全閉して吸気バイパス通路36を閉鎖し、吸気通路3を流れる吸気を全てコンプレッサ61に流入させる。それとともに、EVRV45を全閉するかその開度を絞り、排気通路4を流れる排気を十分にタービン62に流入させる。このとき、吸気温・吸気圧信号dを参照して知得される吸気圧を目標過給圧に追従させるよう、EVRV45の開度をフィードバック制御してもよい。加えて、ECU0は、吸気圧信号gを参照して知得される、コンプレッサ51の上流かつコンプレッサ61の下流の吸気圧が目標吸気圧に収束するように、VSV46の開度をフィードバック制御する。その目標吸気圧は、大気圧信号eを参照して知得される大気圧またはその近傍の値に設定することが好ましい。さすれば、低速用ターボ過給機6のコンプレッサ61の入口側が負圧とならず、気筒1に充填される吸気の過給が効率化する上、高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51によるロスが小さくなり、燃費性能の向上に寄与し得る。
アクセル開度がある程度以上大きく、エンジントルクもある程度以上大きく、エンジン回転数が比較的高い領域A4では、高速用ターボ過給機5による過給を行う。当該領域A4において、ECU0は、VSV37及びEVRV45を開弁してバイパス通路36、43を開通させる。その上で、VSV46を全閉するかその開度を絞り、排気通路4を流れる排気を十分にタービン52に流入させる。このとき、吸気温・吸気圧信号dを参照して知得される吸気圧、及び/または、吸気圧信号gを参照して知得されるコンプレッサ51の上流かつコンプレッサ61の下流の吸気圧を目標過給圧に追従させるように、VSV46の開度をフィードバック制御する。
なお、当該領域A4では、低速用ターボ過給機6による過給を行わないが、コンプレッサ61及びタービン62の回転は、過回転とならない程度の回転数(例えば、100000rpm程度)に維持する必要がある。これは、低速用ターボ過給機6の軸受のシールが軸の回転を前提としており、コンプレッサ61及びタービン62の回転が衰えまたは止まってしまうと潤滑油漏れが起こる(吸気バイパス通路36が開通しており、コンプレッサ51の入口側が負圧の状態になると潤滑油が吸われてしまう)ことによる。そのために、ECU0は、VSV37の開度をできる限り大きく開いておく一方で、EVRV45の開度を、コンプレッサ61及びタービン62の回転数が所定回転数またはその近傍の範囲に維持されるように、やや絞る操作をする。
アクセル開度がある程度以上大きく、エンジントルクもある程度以上大きく、エンジン回転数が中程度の領域A3は、上述の低速ターボ領域A2と高速ターボ領域A4との間の過渡領域である。この過渡領域A3においては、低速用ターボ過給機6及び高速用ターボ過給機5の両方による過給を行う。低速ターボ領域A2から高速ターボ領域A4へと遷移する過程では、エンジン回転数が上昇するにつれて、VSV37及びEVRV45のそれぞれの開度が略全閉から略全開に向かうように徐々に拡大してゆく。このとき、ECU0は、吸気温・吸気圧信号dを参照して知得される吸気圧を目標過給圧に追従させるよう、EVRV45の開度をフィードバック制御する。翻って、VSV46の開度は、エンジン回転数が上昇するにつれて徐々に縮小してゆく。ECU0は、吸気圧信号gを参照して知得される、コンプレッサ51の上流かつコンプレッサ61の下流の吸気圧を目標過給圧に追従させるよう、VSV46の開度をフィードバック制御する。
加えて、アクセル開度(または、エンジントルク)が所定範囲内にある領域、具体的には図2中に網点(トーン)を付して表示している運転領域では、EGRバルブ22、72を開弁し、EGR装置2、7によるEGRを実施する。アクセル開度が低位の所定値よりも小さいか高位の所定値よりも大きい場合、即ち図2中に網点を付していない運転領域にあっては、EGRバルブ22、72を全閉して、EGR装置2、7によるEGRを停止するか、EGRバルブ22、72を閉じ側に制御してEGRガス量を少量に調整する。
しかして、本実施形態のECU0は、高速用ターボ過給機5による過給を行わない無過給領域A1または低速ターボ領域A2のうち、EGRを実施しない領域において、高速用ターボ過給機5に付随するVSV46の開度と電磁ソレノイドバルブ462の開度との関係を確認する。そのために、ECU0は、高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51の上流側の吸気圧と下流側の吸気圧との差圧が0または0に近い所定値以下に縮小した状態で電磁ソレノイドバルブ462に与えている開度操作信号oのDUTY比を、学習値としてメモリに記憶保持する。この学習値は、現在の大気圧の条件下で、高速用ターボ過給機5による過給の仕事が0となる「原点」の開度にVSV46を操作するために必要となる電磁ソレノイドバルブ462の開度を示すものである。既に述べた通り、コンプレッサ51の上流側の吸気圧は吸気圧信号gを参照して知得され、コンプレッサ51の下流側の吸気圧は大気圧信号eを参照して知得される。
吸気通路3におけるコンプレッサ51の前後差圧が0または0に近い状態となるようなVSV46の開度は、そのときに吸気通路3を流通している吸気の流量等による影響を受ける。よって、電磁ソレノイドバルブ462に与える開度操作信号oのDUTY比の「原点」の学習値は、[エンジン回転数,エアフローメータで計測される新気の流量]毎に学習して記憶する。なお、この学習の際にはEGRバルブ22を閉止しているので、EGR通路21経由で吸気通路に流入するEGRガスの量は0と見なせる。さらには、新気温(外気温)毎に、及び/または、排気圧や排気温毎に、開度操作信号oのDUTY比の「原点」を学習するということも考えられる。
ダイヤフラム式アクチュエータ461に作用する大気圧の大きさは、気象条件や高度、緯度によって変動する。従って、開度操作信号oのDUTY比の「原点」の学習は、できるだけ高頻度で実行することが望ましい。開度操作信号oのDUTY比の学習は、一トリップ(イグニッションスイッチがONに操作されて内燃機関を始動してから、イグニッションスイッチがOFFに操作されて内燃機関を停止するまでの期間を一トリップとする)中に複数回実施することがある。例えば、アクセル開度が0または0に近い閾値以下となり内燃機関がアイドル運転に移行する都度、学習を行ってもよい。
開度操作信号oのDUTY比の「原点」の学習を完了した後、内燃機関の運転領域が再び無過給領域A1または低速ターボ領域A2に遷移した暁には、そのときの[エンジン回転数,エアフローメータで計測される新気の流量(さらには、新気温等)]に関連づけてメモリに記憶保持している開度操作信号oのDUTY比の学習値を読み出し、そのDUTY比の開度操作信号oを電磁ソレノイドバルブ462に入力する。さすれば、高速用ターボ過給機5のコンプレッサ51の上流側の圧力を、同コンプレッサ51の下流側の圧力即ち大気圧の近傍に速やかに調整することができ、燃費性能のより一層の向上に資する。
また、開度操作信号oのDUTY比の「原点」の学習値は、過渡領域A3や高速ターボ領域A4における高速用ターボ過給機5の制御にも援用することが可能である。コンプレッサ51の上流側(かつ、コンプレッサ61の下流側)の吸気圧を目標過給圧に制御しようとする際に、そのときの[エンジン回転数,エアフローメータで計測される新気の流量(さらには、新気温等)]に関連づけてメモリに記憶保持している開度操作信号oのDUTY比の学習値を読み出し、当該学習値に目標過給圧に応じた増分を加えたDUTY比の開度操作信号oを電磁ソレノイドバルブ462に入力する。さすれば、コンプレッサ51の上流側の吸気圧を速やかに目標過給圧に近づけるフィードフォワード制御が可能となる。
本実施形態では、排気ターボ過給機5が付帯した内燃機関を制御する制御装置0であって、排気通路4における排気タービン52を迂回する排気バイパス通路44上に設けられ当該排気バイパス通路44を開閉する排気バイパスバルブ46が、負圧と大気圧との差圧を利用する負圧アクチュエータ461により駆動され、その負圧アクチュエータ461に供給するべき負圧の大きさを負圧制御バルブ462を介して制御するものであり、アクセル開度が所定以下のアイドル運転領域若しくは低負荷運転領域、またはエンジン回転数が所定以下の低回転運転領域(無過給領域A1、低速ターボ領域A2)にて、吸気通路3における前記排気タービン52とともに回転するコンプレッサ51の上流側の吸気圧と下流側の吸気圧との差圧が所定以下に縮小したときに、前記負圧制御バルブ462に与えている開度操作信号oを学習値として記憶する内燃機関の制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、負圧アクチュエータ461を用いた排気バイパスバルブ46の開度と、負圧アクチュエータ461に供給される負圧を増減させる負圧制御バルブ462の開度との関係を簡便に調査することができ、大気圧の変動の影響を排除して排気ターボ過給機5による過給圧の制御の制度を向上させることができる。結果、内燃機関の出力するエンジントルクの増強、加速レスポンスの向上、燃費性能の良化に奏功する。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、本発明の適用対象となる内燃機関は、2ステージターボエンジンには限定されない。即ち、内燃機関が具備する排気ターボ過給機は、一基でもよい。その場合の内燃機関の構造は、図1に示した内燃機関から排気ターボ過給機6、バイパス通路36、43及びバルブ37、45を省いたようなものとなる。その上で、アイドル運転領域、低負荷運転領域または低回転運転領域において、制御装置たるECU0が、コンプレッサ51の上流側の吸気圧と下流側の吸気圧との差圧が所定以下となるようにバルブ46を操作する制御を実施する。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、車両等に搭載される内燃機関に適用することができる。
0…制御装置(ECU)
1…気筒
3…吸気通路
4…排気通路
44…排気バイパス通路
46…排気バイパスバルブ
461…負圧アクチュエータ(ダイヤフラム式アクチュエータ)
462…負圧制御バルブ(ソレノイドバルブ)
5…排気ターボ過給機
51…コンプレッサ
52…タービン

Claims (1)

  1. 排気ターボ過給機が付帯した内燃機関を制御する制御装置であって、
    排気通路における排気タービンを迂回する排気バイパス通路上に設けられ当該排気バイパス通路を開閉する排気バイパスバルブは、負圧と大気圧との差圧を利用する負圧アクチュエータにより駆動され、その負圧アクチュエータに供給するべき負圧の大きさを負圧制御バルブを介して制御するものであり、
    吸気通路における前記排気タービンとともに回転するコンプレッサの上流側の吸気圧と下流側の吸気圧との差圧が所定以下に縮小したときに、前記負圧制御バルブに与えている開度操作信号を学習値として記憶する内燃機関の制御装置。
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