JP6493572B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電流指令値によりモータを駆動制御し、モータの駆動制御により車両の操舵系をアシスト制御する電動パワーステアリング装置に関し、特にステアリングシャフトに少なくとも2つの角度センサを搭載し、その中にギア機構を介する角度センサが存在し、正常時にギア機構の特性を学習し、その学習結果とギア機構を介する角度センサの信号を用いて他の角度センサの信号を推定することにより監視及び診断を行い、他の角度センサが故障した場合は推定信号を用いてバックアップが可能な電動パワーステアリング装置に関する。
車両の操舵系をモータの回転力でアシスト制御する電動パワーステアリング装置(EPS)は、モータの駆動力で減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に操舵補助力(アシスト力)を付与するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、操舵補助力のトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、操舵補助指令値(電流指令値)とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティの調整で行っている。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5、タイロッド6a,6bを経て、更にハブユニット7a,7bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10及び舵角θを検出する舵角センサ14が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Velとに基づいてアシスト(操舵補助)指令の電流指令値の演算を行い、電流指令値に補償等を施した電圧制御指令値Vrefによって、EPS用モータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)40が接続されており、車速VelはCAN40から受信することも可能である。また、コントロールユニット30には、CAN40以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN41も接続可能である。
コントロールユニット30は主としてMCU(CPU、MPU等も含む)で構成されるが、そのMCU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図2のようになる。
図2を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTh及び車速センサ12で検出された(若しくはCAN40からの)車速Velは、電流指令値Iref1を演算する電流指令値演算部31に入力される。電流指令値演算部31は、入力された操舵トルクTh及び車速Velに基づいてアシストマップ等を用いて、モータ20に供給する電流の制御目標値である電流指令値Iref1を演算する。電流指令値Iref1は加算部32Aを経て電流制限部33に入力され、最大電流を制限された電流指令値Irefmが減算部32Bに入力され、フィードバックされているモータ電流値Imとの偏差I(Irefm−Im)が演算され、その偏差Iが操舵動作の特性改善のためのPI(比例積分)制御部35に入力される。PI制御部35で特性改善された電圧制御指令値VrefがPWM制御部36に入力され、更に駆動部としてのインバータ37を介してモータ20がPWM駆動される。モータ20の電流値Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部32Bにフィードバックされる。インバータ37は駆動素子としてFET(電界効果トランジスタ)が用いられ、FETのブリッジ回路で構成されている。
加算部32Aには補償信号生成部34からの補償信号CMが加算されており、補償信号CMの加算によって操舵システム系の特性補償を行い、収れん性や慣性特性等を改善するようになっている。補償信号生成部34は、セルフアライニングトルク(SAT)343と慣性342を加算部344で加算し、その加算結果に更に収れん性341を加算部345で加算し、加算部345の加算結果を補償信号CMとしている。
上述のような電動パワーステアリング装置において、近年、信頼性・操作性の向上や機能冗長化等の要求から、各種センサを多重化して搭載する場合がある。しかし、電動パワーステアリング装置のコスト低減や小型化の要求もあるため、複数のセンサを多重化することは容易ではない。そのため、現状搭載されている限られたセンサを最大限に利用して、センサ同士を監視・診断できるような手法が望ましい。しかし、センサの取り付け位置によってはギアを介している場合があり、その場合、センサ同士を監視・診断するためにはギアのガタの影響を低減させる必要がある。
従来技術として、国際公開第2004/022414号(特許文献1)は、電気機械式操舵系を有する車両のためのトルクを測定するための方法を開示しており、トルクセンサのバックアップ用として考えられている。全体構成としては、駆動操舵機構に接続された入力軸部及び出力軸部と、サーボモータを有するトーションバーを介して接続されている操舵手段とを備えた電気機械式操舵装置である。その構成は、駆動用操舵機構の入力軸部及び出力軸部の間の相対回転変位から、トルク検出を行う電気機械式操舵装置(ディジタル回路もしくはアナログ回路)であるが、舵角(δ)センサの出力とサーボモータの回転角度の2入力で、仮想トルクを検出するセンサを形成しており、仮想トルクから操舵トルクが決定される。
また、特開2005−274484号公報(特許文献2)では、舵角センサを複数(3個)搭載して冗長系を構成している。
国際公開第2004/022414号 特開2005−274484号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、バックアップの系統としては、舵角センサの故障に対して、サーボモータのロータ回転情報によりバックアップを行うことができるが、両センサに対して相互の故障診断とバックアップは不可能である。また、特許文献2の例では、操舵系周りが大型化するので、装置の車両搭載性が悪化し、一般的にコストアップとなる問題がある。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、ギア機構を介する角度センサの他に複数の角度センサがステアリングシャフトに搭載されており、ギア機構の特性を学習し、その学習結果とギア機構を介する角度センサの信号を用いて他の角度センサの信号を推定することにより監視及び診断を行い、バックアップ用に角度センサのさらなる多重化を行うことなく、バックアップを可能とする安価で高性能な電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、ギア機構を介してインプットシャフトの第1回転角を検出する第1角度センサと、ギア機構を介さずに直接前記インプットシャフトの第2回転角を検出する第2角度センサとを少なくとも具備する電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、前記第1回転角及び前記第2回転角に基づいて前記ギア機構の特性を学習して補正用オフセットを算出する補正用オフセット算出部と、前記補正用オフセットで前記第1回転角を補正することにより前記第2回転角を推定する舵角推定部と、前記第2回転角の実測値及び前記舵角推定部で推定される前記第2回転角の推定値を用いて故障診断を行う故障診断部とを備え、前記補正用オフセット算出部は、操舵速度及び操舵加速度を用いて、前記第1回転角及び前記第2回転角が前記学習に使用可能か否かを判定し、前記第1角度センサの角度周期の範囲内において所定の間隔で設定された複数の学習ポイントの中から、前記第1角度センサで検出された前記第1回転角に対応する学習ポイントを特定して前記学習を行うことにより達成される。
本発明の上記目的は、前記第1回転角と前回の第1回転角との差分を基に前記第1回転角を相対舵角化し、前記第2回転角と前回の第2回転角との差分を基に前記第2回転角を相対舵角化する相対舵角化部を備え、前記補正用オフセット算出部は、前記相対舵角化された第1回転角及び第2回転角に基づいて前記補正用オフセットを算出することにより、或いは操舵方向を判定する操舵判定部を備え、前記補正用オフセット算出部は、前記判定された操舵方向に応じた前記補正用オフセットを算出することにより、或いは前記第2角度センサが多重系統になっており、前記補正用オフセット算出部は、前記第1回転角及び前記多重系統中の1つの系統における前記第2回転角に基づいて前記ギア機構の特性を学習し、前記故障診断部は、前記第2回転角の実測値及び推定値を用いて前記第2角度センサの故障を診断し、前記故障診断部が、前記第2角度センサの1系統が故障したと診断した場合、故障していない系統を用いて前記第2角度センサのバックアップを行うようになっていることにより、或いは前記故障診断部は、前記第2回転角の実測値及び推定値に基づいて、前記第1角度センサ及び前記第2角度センサの少なくともいずれか一方が故障したことを診断することにより、或いは前記補正用オフセット算出部は、前記第1回転角及び前記第2回転角の偏差を算出して補正用オフセットを算出することにより、或いは前記補正用オフセット算出部は、前記複数の学習ポイントで前記偏差を算出し、算出された複数の前記偏差の平均値を前記補正用オフセットとすることにより、或いは前記補正用オフセット算出部は、全ての前記学習ポイントでの前記偏差の算出が完了したら、前記補正用オフセットを算出することにより、或いは前記第1角度センサ及び前記第2角度センサがステアリングシャフトのインプットシャフト側に搭載されていることにより、より効果的に達成される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、角度センサが正常に動作しているときにギア機構の特性、特に操舵方向によるガタ成分を学習し、補正用オフセットを算出し、ギア機構を介する角度センサの信号と補正用オフセットを用いて他の角度センサの信号を推定することにより監視及び診断を行うことができ、他の角度センサが故障した場合にはバックアップすることができる。
電動パワーステアリング装置の概要を示す構成図である。 電動パワーステアリング装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の角度センサの配設例を示すブロック図である。 本発明の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る操舵判定部の構成例を示すブロック図である。 学習ポイントの例を示す図である。 本発明に係る補正用オフセット算出部の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 相対舵角化の動作例を示すフローチャートである。 操舵判定の動作例を示すフローチャートである。 本発明による操舵判定の変化の様子を示す図である。 補正用オフセット算出の動作例を示すフローチャートである。 本発明による補正用オフセット使用による推定の変化の様子を示す図である。
本発明は、ステアリングシャフトに複数の角度センサが搭載されており、その中にギア機構を介して舵角を検出する角度センサ(第1角度センサ)がある場合、そのギア機構の特性を学習し、学習結果と第1角度センサが検出する舵角(舵角信号)を用いて、他の角度センサ(第2角度センサ)が検出する舵角を推定する。通常、ギアには自由に動くことができるようにガタ(バックラッシュ)が存在し、このガタにより第1角度センサが検出する舵角(第1舵角)と第2角度センサが検出する舵角(第2舵角)に誤差(偏差)が発生するので、本発明では、ガタの影響を低減させるためにギア機構の特性であるガタ成分を学習する。学習により補正用オフセットを算出し、第1舵角を補正用オフセットで補正することにより、第2舵角を推定する。そして、推定された舵角を用いて第2角度センサの監視及び診断を行うと共に、第2角度センサが2重系統となっている場合には1系統が故障(以下、「異常」を含む)した際にバックアップできるようになっている。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態では、図3に示すように、角度センサがステアリングシャフト(ハンドル軸)2に装着され、各種検出信号が出力される。即ち、ハンドル軸2のハンドル1側のインプットシャフト(入力シャフト)2Aには、ホールICセンサ21及び1対の角度センサで構成されるトルクセンサの一方の角度センサであるトルクセンサインプット側ロータの20°ロータセンサ22が装着されている。ホールICセンサ21はギアを介してインプットシャフト2Aに装着されており、インプットシャフト2Aの回転を296°周期で検出し、AS_IS角度θhを出力する。トルクセンサは2重系統となっており、トーションバー23よりもハンドル1側に直接装着された20°ロータセンサ22はインプットシャフト2Aの回転を20°周期で検出し、TS_IS角度θs1及びθs2を出力すると共に、TS_IS角度θs1及びθs2は舵角演算部50に入力される。また、ハンドル軸2のアウトプットシャフト(出力シャフト)2Bには、トルクセンサのもう一方の角度センサであるトルクセンサアウトプット側ロータの40°ロータセンサ24が直接装着されており、40°ロータセンサ24はアウトプットシャフト2Bの回転を40°周期で検出し、TS_OS角度θr1及びθr2を出力すると共に、TS_OS角度θr1及びθr2は舵角演算部50に入力される。舵角演算部50は、TS_IS角度θs1及びTS_OS角度θr1の相対変位を演算し、捩れ角度θt1を出力し、同様にTS_IS角度θs2及びTS_OS角度θr2の相対変位を演算し、捩れ角度θt2を出力する。捩れ角度θt1及びθt2に基づいて操舵トルクが演算される。
本実施形態では、ホールICセンサ21が第1角度センサに、20°ロータセンサ22が第2角度センサに相当し、ホールICセンサ21が出力するAS_IS角度θhが第1舵角に、20°ロータセンサ22が出力するTS_IS角度θs1及びθs2(以下、θs1及びθs2を総称して「θs」とし、「θs」はθs1又はθs2を意味するものとする)が第2舵角に相当する。AS_IS角度θh並びにTS_IS角度θs1及びθs2はコントロールユニット(図示せず)に入力される。なお、TS_OS角度θr1及びθr2並びに捩れ舵角θt1及びθt2もコントロールユニットに入力されるが、本発明には直接的に関連しないので、説明を省略する。
このような構成において、第1舵角であるAS_IS角度θhを用いて第2舵角であるTS_IS角度θsのバックアップを行うためには、ホールICセンサ21及び20°ロータセンサ22の角度周期の違い、角度基準点の違い及びギアのガタの影響を考慮してTS_IS角度θsを推定する必要がある。
角度周期の違いについては、AS_IS角度θh及びTS_IS角度θsをハンドル角度として扱う、即ち相対舵角化することにより対応する。角度センサの性能によっては、必要に応じて、AS_IS角度θh及びTS_IS角度θsに対してフィルタを使用してノイズを除去しておく。
角度基準点の違い及びギアのガタの影響については、2重系統であるトルクセンサが共に正常に動作しているときの相対舵角化されたTS_IS角度θs及びAS_IS角度θhの誤差を、上述のように学習して補正用オフセットを算出し、補正用オフセットでAS_IS角度θhを補正することにより対応する。補正用オフセットは操舵方向に応じて算出され、具体的には左切操舵、右切操舵及び保舵の3パターンの補正用オフセットが算出され、操舵状況に応じて補正用オフセットを使い分けることによりギアのガタによる誤差への影響を減らす。
このような機能を実施するコントロールユニットの構成例を図4に示す。
コントロールユニットに入力されるAS_IS角度θh及びTS_IS角度θsは相対舵角化部60に入力され、相対舵角化部60は、相対舵角化されたAS_IS角度(以下、「AS_IS相対舵角」とする)θhr及び相対舵角化されたTS_IS角度(以下、「TS_IS相対舵角」とする)θsrを出力する。AS_IS相対舵角θhrは操舵判定部70、補正用オフセット算出部80及び舵角推定部100に入力され、TS_IS相対舵角θsrは補正用オフセット算出部80に入力される。操舵判定部70は操舵状況(左切/右切/保舵)を判定し、判定結果Sjを出力し、判定結果Sjは補正用オフセット算出部80及び舵角推定部100に入力される。補正用オフセット算出部80は、AS_IS相対舵角θhr、TS_IS相対舵角θsr及び判定結果Sjより、左切操舵での補正用オフセット(以下、「左切時オフセット」とする)Csl、右切操舵での補正用オフセット(以下、「右切時オフセット」とする)Csr及び保舵時での補正用オフセット(以下、「保舵時オフセット」とする)Cskを求める。補正用オフセット(左切時オフセットCsl、右切時オフセットCsr、保舵時オフセットCsk)は補正用オフセット記憶部90に格納される。舵角推定部100は、AS_IS相対舵角θhr、判定結果Sj及び補正用オフセット記憶部90に格納される補正用オフセットより推定されるTS_IS相対舵角(以下、「TS_IS推定舵角」とする)θseを出力する。
以下、各部について説明する。
相対舵角化部60は、AS_IS角度θh及びTS_IS角度θsの角度周期の違いをなくすために、これらの角度(角度信号)をアンチロールオーバーさせ、相対舵角として扱う。AS_IS角度θh及びTS_IS角度θsに対して同じ手順を適用し、入力角度(AS_IS角度θh、TS_IS角度θs)と前回(1サンプル前)の入力角度との差分(以下、「角度差分」とする)に基づいて加算する角度(以下、「加算角度」とする)を決め、加算開始時点から累積された加算角度(以下、「累積加算角度」とする)を入力角度に加算して相対舵角(AS_IS相対舵角θhr、TS_IS相対舵角θsr)を求めることにより、相対舵角化を行う。具体的には、入力角度が入力角度範囲の最大値(以下、「角度最大値」とする)の1/2より減少した場合、即ち、角度差分が角度最大値の−1/2倍より小さい場合、加算角度は角度最大値とし、入力角度が角度最大値の1/2より増加した場合、即ち、角度差分が角度最大値の1/2倍より大きい場合、加算角度は角度最大値×(−1)とし、それ以外の場合、加算角度は0とする。また、入力角度に重畳したノイズを除去する場合は、相対舵角に対してフィルタ処理を施す。
操舵判定部70は、操舵状況に応じて補正用オフセットを使い分けるための操舵状況を判定する。角度センサ(本実施形態ではホールICセンサ21)のギアのガタ成分を補正するためにはギアの回転方向の情報が必要で、ギアの回転方向は操舵方向より判断できるので、操舵判定部70にて操舵状況(左切/右切/保舵)を判定する。操舵状況の判定は、AS_IS相対舵角θhrにヒステリシス特性を持たせることにより、即ち、AS_IS相対舵角θhrに所定のヒステリシス幅を持たせることにより行う。ヒステリシス特性を持たせることにより、ノイズによる操舵状況判定への影響を軽減することができる。入力されるAS_IS相対舵角θhrに所定の値を減算した値を上限値(以下、「舵角上限値」とする)として設定し、AS_IS相対舵角θhrから所定の値を加算した値を下限値(以下、「舵角下限値」とする)として設定し、舵角上限値と舵角下限値の差がヒステリシス幅となる。そして、舵角上限値及び舵角下限値とヒステリシス幅の中心値(以下、「ヒステリシス中心値」とする)の前回(1サンプル前)の値(以下、「ヒステリシス中心前回値」とする)との比較により、ヒステリシス中心値の更新を行う。具体的には、舵角上限値がヒステリシス中心前回値より大きい場合、舵角上限値をヒステリシス中心値とし、舵角下限値がヒステリシス中心前回値より小さい場合、舵角下限値をヒステリシス中心値とし、それ以外の場合、ヒステリシス中心値の更新は行わない。そして、AS_IS相対舵角θhrとヒステリシス中心値との比較により操舵方向を判定し、さらに、ヒステリシス中心値が一定時間変化しない場合を保舵とみなす。即ち、AS_IS相対舵角θhrがヒステリシス中心値より小さい場合、右切操舵と暫定的に判定し(以下、この判定結果を「暫定判定結果」とする)、AS_IS相対舵角θhrがヒステリシス中心値より大きい場合、左切操舵と暫定的に判定し、それ以外の場合(つまり、AS_IS相対舵角θhrがヒステリシス中心値と同じ場合)、前回の暫定判定結果を暫定判定結果とし、ヒステリシス中心値が一定時間変化しない場合、判定結果Sjを保舵として、そうでない場合、暫定判定結果を判定結果Sjとする。なお、ヒステリシス幅は角度センサのノイズ成分を除去できる大きさに設定し、保舵と判定する時間間隔は、ゆっくり操舵したときを保舵と誤判定しない程度に設定する。
操舵判定部70の構成例を図5に示す。ヒステリシス幅設定部71はAS_IS相対舵角θhrに所定のヒステリシス幅を持たせ、舵角上限値θ1及び舵角下限値θ2を出力する。ヒステリシス中心値演算部72は舵角上限値θ1及び舵角下限値θ2とメモリ部75に保持されているヒステリシス中心前回値θcpとの比較によりヒステリシス中心値の更新を行い、ヒステリシス中心値θcを出力する。ヒステリシス中心値θcはメモリ部75に保持されると共に、操舵方向判定部73及び保舵判定部74に入力される。操舵方向判定部73はAS_IS相対舵角θhrとヒステリシス中心値θcとの比較により操舵方向を判定し、暫定判定結果Sdを出力する。保舵判定部74はヒステリシス中心値θc及びヒステリシス中心前回値θcpに基づいて保舵か否かを判定し、その判定結果と暫定判定結果Sdより判定結果Sjを決定し、出力する。
補正用オフセット算出部80は、2重系統のトルクセンサが正常に動作しているときにTS_IS相対舵角θsrとAS_IS相対舵角θhrの差(以下、「相対舵角差」とする)を学習し、補正用オフセットを算出する。単純なTS_IS相対舵角とAS_IS相対舵角の差ではガタの詰まり具合が不定となるために、学習は左切操舵及び右切操舵の両方向で行う。また、誤学習を避けるために、学習時の操舵速度は遅すぎず速すぎない一定の速度が出ている状態(ガタが詰まっている状態)で行う。遅すぎる操舵速度の場合、例えば保舵状態ではガタの状態が不定となるために、誤学習する可能性が高くなってしまう。速すぎる操舵速度の場合、データ(AS_IS角度θh、TS_IS角度θs)を取得するタイミングの誤差やギアの歯車の慣性等により、やはり誤学習する可能性が高くなってしまう。更に、適切な操舵速度であっても、速度変動(加速度)が大きい場合は、誤学習する可能性が高いので、操舵速度が安定した状態でのみ学習を行う。また、ギアの歯車の組み合わせでガタ成分は変わるので、学習するサンプル数は多い方が望ましいが、学習に使用する相対舵角差の情報量を抑制する必要もあるので、適切な間隔でサンプルしたデータを使用する。本実施形態では、ホールICセンサ21の角度周期(296°)を10°±1°で刻み、各刻みポイントで相対舵角差の学習を左切操舵及び右切操舵の両方向で行い、総計60ポイントで学習を行う(以下、学習を行うポイントを「学習ポイント」とする)。図6は学習ポイントの例を示す図である。横軸はAS_IS相対舵角で、縦軸は相対舵角差で、左切操舵及び右切操舵をした場合の相対舵角差の変化を実線で示している。そして、学習ポイントの一部を破線で示しており、その学習ポイントでの一操舵方向のサンプルデータを丸で示している。図6で示されるような学習ポイントでサンプルデータを取得する。そして、左切操舵での30の学習ポイントの学習結果の平均を左切時オフセットCslとし、右切操舵での30の学習ポイントの学習結果の平均を右切時オフセットCsrとし、左切時オフセットと右切時オフセットの平均を保舵時オフセットCskとする。各学習ポイントでの学習結果として、複数のサンプルデータから算出される平均値等を使用することも可能であるが、本実施形態では、1つのサンプルデータのみを使用する。なお、学習ポイントは上記の60ポイントに限られず、他の刻み幅や可変な刻み幅等で設定されたポイントで学習を行っても良い。また、左切時オフセット及び右切時オフセットは複数の学習結果の平均値ではなく、最頻値や中央値等でも良い。
補正用オフセット算出部80の構成例を図7に示す。
操舵速度算出部81はAS_IS相対舵角θhrより操舵速度ωhrを算出し、操舵加速度算出部82は操舵速度ωhrより操舵加速度αhrを算出して、操舵速度ωhr及び操舵加速度αhrはギア特性学習部83に入力される。ギア特性学習部83には、操舵速度ωhr及び操舵加速度αhrの他に、AS_IS相対舵角θhr、TS_IS相対舵角θsr及び操舵判定部70から出力される判定結果Sjが入力される。
ギア特性学習部83は、相対舵角差Rs(=TS_IS相対舵角θsr−AS_IS相対舵角θhr)を用いて学習を行う。まず、AS_IS相対舵角θhr及びTS_IS相対舵角θsrが学習に使用可能なデータであるか、操舵速度ωhr及び操舵加速度αhrを用いて判定する。即ち、操舵速度ωhrが適切な範囲の速度であり、且つ操舵加速度αhrの絶対値が大きくなければ、操舵速度が遅すぎず早すぎず且つ安定した状態ということで、学習に使用可能と判定する。学習に使用可能と判定されたら、判定結果Sjが「左切」の場合は左切操舵での学習ポイントとしての学習を行い、判定結果Sjが「右切」の場合は右切操舵での学習ポイントとしての学習を行い、判定結果Sjが「保舵」の場合は学習を行わない。各学習ポイントでの学習結果として相対舵角差Rsが学習結果保持部84に保持される。相対舵角差Rsを保持するに当たり、どの学習ポイントに対する学習結果であるか学習ポイントを特定する必要があるが、学習ポイントはAS_IS相対角度θhrの可動範囲を一定の間隔WD(例えば10°)で刻んだポイントであり、常に同じポイントでデータの取得が可能ならば、AS_IS相対角度θhrの値をそのまま用いて、学習ポイントを特定できる。しかし、実際には常に同じポイントでデータを取得するのは難しく、AS_IS相対角度θhrの値がぶれてしまうので、AS_IS相対角度θhrを加工して学習ポイントを特定する。具体的には、例えば下記数1から算出される値spを用いる。
Figure 0006493572
Kpは一操舵方向で設定する学習ポイント数(例えば30)、ROUND(x)はxの小数点以下を四捨五入した値を返す関数、modは、(A mod B)の場合、AをBで割った剰余(余り)を算出する演算子である。このspを、各学習ポイントを特定するための識別子として使用し、操舵方向(左切、右切)別で識別子spの値毎に相対舵角差Rsを保持する領域が学習結果保持部84に設けられ、操舵方向及び識別子spを基に相対舵角差Rsを保持していく。例えば、WD=10°、Kp=30の設定において、左切操舵でのAS_IS相対角度θhrの値が123°の場合、sp=12となり、この時の相対舵角差Rsは、左切で値が12の識別子spに対する領域に保持される。なお、これ以外の方法で学習ポイントを特定しても良い。
全ての学習ポイントでの学習が完了したら、学習結果保持部84に保持されている相対舵角差Rsを用いて、補正用オフセット(左切時オフセットCsl、右切時オフセットCsr、保舵時オフセットCsk)を算出する。
補正用オフセットは補正用オフセット記憶部90に格納され、バックアップは補正用オフセットが求まった段階から可能となる。
舵角推定部100は、操舵判定部70から出力される判定結果(左切/右切/保舵)に応じて、補正用オフセット記憶部90に格納されている補正用オフセットを選択し、AS_IS相対舵角θhrに補正用オフセットを加算し、TS_IS推定舵角θseを求める。
このような構成において、まず全体の動作例を図8のフローチャートを参照して説明する。
ホールICセンサ21で検出されたAS_IS角度θh及び20°ロータセンサ22で検出されたTS_IS角度θsは、相対舵角化部60に入力される(ステップS10)。相対舵角化部60は、AS_IS角度θhを相対舵角化して(ステップS20)、AS_IS相対舵角θhrを出力し、TS_IS角度θsを相対舵角化して(ステップS30)、TS_IS相対舵角θsrを出力する。相対舵角化の動作については後述する。なお、AS_IS角度θhの相対舵角化とTS_IS角度θsの相対舵角化の順番は逆でも良い。操舵判定部70は、相対舵角化部60から出力されたAS_IS相対舵角θhrを用いて操舵状況を判定し、左切操舵と判定した場合は「左切」、右切操舵と判定した場合は「右切」、保舵状態と判定した場合は「保舵」とした判定結果Sjを出力する(ステップS40)。操舵判定の動作については後述する。そして、相対舵角差の学習が完了していない場合(ステップS50)、補正用オフセット算出部80は、相対舵角化部60から出力されたAS_IS相対舵角θhr及びTS_IS相対舵角θsr並びに操舵判定部70から出力された判定結果Sjを用いてギアのガタ成分の学習動作を行い(ステップS60)、ステップS10に戻る。学習の動作については後述する。学習が完了している場合(ステップS50)、左切時オフセットCsl、右切時オフセットCsr及び保舵時オフセットCskが補正用オフセットとして補正用オフセット記憶部90に格納されているので、舵角推定部100は、操舵判定部70から出力された判定結果Sjを確認し(ステップS70)、判定結果Sjが「左切」の場合、相対舵角化部60から出力されたAS_IS相対舵角θhrに、補正用オフセット記憶部90に格納されている左切時オフセットCslを加算することによりTS_IS推定舵角θseを算出する(ステップS80)。判定結果Sjが「右切」の場合、AS_IS相対舵角θhrに、補正用オフセット記憶部90に格納されている右切時オフセットCsrを加算することによりTS_IS推定舵角θseを算出する(ステップS90)。判定結果Sjが「保舵」の場合、AS_IS相対舵角θhrに、補正用オフセット記憶部90に格納されている保舵時オフセットCskを加算することによりTS_IS推定舵角θseを算出する(ステップS100)。なお、学習が完了しているか否かは、補正用オフセット記憶部90に補正用オフセットが格納されているか否かで判定しても良いし、フラグ等を使用して通知するようにしても良い。
相対舵角化部60での相対舵角化の動作例を図9のフローチャートを参照して説明する。なお、AS_IS角度θhの相対舵角化とTS_IS角度θsの相対舵角化の動作は同じであるから、以下の説明では、AS_IS角度θh及びTS_IS角度θsの代わりに「入力角度」という表現を使用する。また、動作開始の際、累積加算角度の初期値として0を設定し、前回(1サンプル前)の入力角度の初期値としては今回(現サンプル)と同じ値を使用する。
相対舵角化では、まず入力角度から前回の入力角度を減算することにより角度差分を算出する(ステップS210)。入力角度は次回の相対舵角化に使用されるので、相対舵角化部60に保持される。そして、算出された角度差分が角度最大値の−1/2倍より小さい場合(ステップS220)、角度最大値を加算角度とする(ステップS230)。角度差分が角度最大値の−1/2倍以上の場合、角度差分と角度最大値の1/2倍を比較し(ステップS240)、角度差分が角度最大値の1/2倍より大きいならば、角度最大値×(−1)を加算角度とし(ステップS250)、角度差分が角度最大値の1/2倍以下ならば、加算角度は0とする(ステップS260)。決定された加算角度は累積加算角度に加算される(ステップS270)。そして、入力角度に累積加算角度を加算して相対舵角(AS_IS相対舵角θhr、TS_IS相対舵角θsr)を算出する(ステップS280)。ノイズ除去のために相対舵角にフィルタ処理を施して(ステップS290)、出力する。なお、フィルタ処理は必要に応じて実行すれば良く、実行しなくても良い。
操舵判定部70での操舵判定の動作例を図10のフローチャートを参照して説明する。
操舵判定では、まずヒステリシス幅設定部71が、相対舵角化部60から出力されたAS_IS相対舵角θhrに所定の値(以下、「ヒス幅」とする)Rhを減算して舵角上限値θ1(=θhr−Rh)を算出し(ステップS410)、AS_IS相対舵角θhrからヒス幅Rhを加算して舵角下限値θ2(=θhr+Rh)を算出する(ステップS415)。舵角上限値θ1の算出と舵角下限値θ2の算出の順番は逆でも良い。舵角上限値θ1及び舵角下限値θ2はヒステリシス中心値演算部72に入力され、ヒステリシス中心値演算部72は、舵角上限値θ1とメモリ部75に保持されているヒステリシス中心前回値θcpを比較し(ステップS420)、舵角上限値θ1がヒステリシス中心前回値θcpより大きい場合、ヒステリシス中心値θcを舵角上限値θ1とする(ステップS425)。舵角上限値θ1がヒステリシス中心前回値θcp以下の場合、舵角下限値θ2とヒステリシス中心前回値θcpを比較し(ステップS430)、舵角下限値θ2がヒステリシス中心前回値θcpより小さいならば、ヒステリシス中心値θcを舵角下限値θ2とし(ステップS435)、舵角下限値θ2がヒステリシス中心前回値θcp以上ならば、ヒステリシス中心値の更新は行わず、ヒステリシス中心前回値θcpがヒステリシス中心値θcとなる(ステップS440)。なお、舵角上限値θ1及び舵角下限値θ2が動作開始時点で算出された最初のAS_IS相対舵角θhrから算出されたデータの場合、舵角上限値θ1及び舵角下限値θ2の平均(=(θ1+θ2)/2)がヒステリシス中心値θcとなる。本実施形態の場合、θ1=θhr−Rh、θ2=θhr+Rhであるから、最初のヒステリシス中心値θcはAS_IS相対舵角θhrと同じ値となる。ヒステリシス中心値θcはメモリ部75にヒステリシス中心前回値θcpとして保持されると共に、操舵方向判定部73及び保舵判定部74に入力される。操舵方向判定部73はAS_IS相対舵角θhrを入力し、AS_IS相対舵角θhrとヒステリシス中心値θcを比較し、AS_IS相対舵角θhrがヒステリシス中心値θcより小さい場合(ステップS445)、暫定判定結果Sdを「右切」(右切操舵)とし(ステップS450)、AS_IS相対舵角θhrがヒステリシス中心値θcより大きい場合(ステップS455)、暫定判定結果Sdを「左切」(左切操舵)とし(ステップS460)、AS_IS相対舵角θhrがヒステリシス中心値θcと同じ場合、暫定判定結果Sdは前回(1サンプル前)の暫定判定結果と同じにする(ステップS465)。暫定判定結果Sdは、ヒステリシス中心値θc及びメモリ部75に保持されているヒステリシス中心前回値θcpと共に保舵判定部74に入力される。保舵判定部74は、ヒステリシス中心値θcとヒステリシス中心前回値θcpを比較し、ヒステリシス中心値θcとヒステリシス中心前回値θcpが同じ値で、且つ同じ値である状態が一定時間(例えば100ms(ミリ秒))継続した場合(ステップS470)、判定結果Sjを「保舵」とし(ステップS475)、そうでない場合、判定結果Sjは暫定判定結果Sdと同じにして(ステップS480)、出力する。
上記の操舵判定の変化の様子を、図11を用いて説明する。図11は縦軸を角度、横軸を時間として、AS_IS相対舵角を実線で、ヒステリシス中心値を破線で示したものであり、ハンドルを右に切った状態から左に回し(左切操舵)、オンセンター(直進位置)を過ぎてから暫くして操舵方向を右に変え(右切操舵)、再度オンセンターを過ぎてから操舵方向を左に変えた(左切操舵)場合の変化の様子を表わしている。
左切操舵では、AS_IS相対舵角θhrが増加していき、舵角上限値θ1(=θhr−Rh)がヒステリシス中心前回値θcpを上回る状態が続き、ヒステリシス中心値θcは舵角上限値θ1に更新されるので、AS_IS相対舵角θhrに合わせてヒステリシス中心値θcも増加していく。この間は、AS_IS相対角度θhrはヒステリシス中心値θcより大きく、ヒステリシス中心値θcは変化し続けるので、判定結果は「左切」となる。その後、右切操舵に変えるために操舵速度が遅くなると、AS_IS相対舵角θhrの増加も鈍くなり、舵角上限値θ1がヒステリシス中心前回値θcpより大きくはなくなり、さらに右切操舵に変わると、AS_IS相対舵角θhrは減少に転じ、舵角下限値θ2(=θhr+Rh)がヒステリシス中心前回値θcpを下回った時点t1でヒステリシス中心値θcは舵角下限値θ2に変わるので、ヒステリシス中心値θcがAS_IS相対舵角θhrより大きくなる。よって、判定結果は「右切」となり、暫くはAS_IS相対舵角θhrの減少により舵角下限値θ2がヒステリシス中心前回値θcpを下回る状態が続き、ヒステリシス中心値θcは舵角下限値θ2に更新されるので、AS_IS相対舵角θhrに合わせて減少していく。この間は、AS_IS相対角度θhrはヒステリシス中心値θcより小さく、ヒステリシス中心値θcは変化し続けるので、判定結果は「右切」が続く。その後、再度左切操舵に変わると、AS_IS相対舵角θhrは増加に転じ、舵角上限値θ1がヒステリシス中心前回値θcpを上回った時点t2でヒステリシス中心値θcは舵角上限値θ1に変わるので、ヒステリシス中心値θcがAS_IS相対舵角θhrより小さくなり、判定結果は「左切」となる。
なお、上記操舵判定では、舵角上限値θ1及び舵角下限値θ2の算出では同じヒス幅を使用しているが、値が違うヒス幅を使用しても良い。
補正用オフセット算出部80での学習の動作例を図12のフローチャートを参照して説明する。
学習では、まず相対舵角化部60から出力されたAS_IS相対舵角θhrが操舵速度算出部81及びギア特性学習部83に、TS_IS相対舵角θsrがギア特性学習部83にそれぞれ入力される(ステップS610)。操舵速度算出部81は、AS_IS相対舵角θhrより操舵速度ωhrを算出し、操舵加速度算出部82及びギア特性学習部83に出力する(ステップS620)。操舵加速度算出部82は、操舵速度ωhrより操舵加速度αhrを算出し、ギア特性学習部83に出力する(ステップS630)。
ギア特性学習部83は、操舵速度ωhrが所定の速度Lω以上で所定の速度Hω(>Lω)以下で、且つ操舵加速度αhrの絶対値が所定の値Hα以下の場合(ステップS640)、学習可能として次のステップに進み、そうでない場合、学習の動作を抜ける。学習可能ならば、AS_IS相対角度θhrを用いて、数1より識別子spを求め、学習ポイントを特定し(ステップS650)、さらに操舵判定部70から出力された判定結果Sjを入力する(ステップS660)。判定結果Sjが「左切」の場合(ステップS670)、左切における識別子spに対応する学習ポイントでの学習が未学習か確認する(ステップS680)。未学習ならば、TS_IS相対舵角θsrからAS_IS相対舵角θhrを減算して相対舵角差Rsを算出し(ステップS690)、学習結果保持部84に出力し(ステップS700)、学習済みならば、両ステップはスキップする。判定結果Sjが「右切」の場合(ステップS670)、右切における識別子spに対応する学習ポイントでの学習が未学習か確認する(ステップS710)。未学習ならば、「左切」の場合と同様に相対舵角差Rsを算出し(ステップS720)、学習結果保持部84に出力し(ステップS730)、学習済みならば、両ステップはスキップする。判定結果Sjが「保舵」の場合は(ステップS670)、学習は行わない。そして、全ての学習が完了したら(ステップS740)、学習結果保持部84に保持されている相対舵角差Rsのうち、左切の学習ポイントでの相対舵角差Rsの平均を算出し、左切時オフセットCslとして出力する(ステップS750)。同様に、右切の学習ポイントでの相対舵角差Rsの平均を算出し、右切時オフセットCsrとして出力する(ステップS760)。左切時オフセットCslの算出と右切時オフセットCsrの算出の順番は逆でも良い。両オフセット算出後、左切時オフセットCslと右切時オフセットCsrの平均を算出し、保舵時オフセットとして出力する(ステップS770)。左切時オフセットCsl、右切時オフセットCsr及び保舵時オフセットは補正用オフセット記憶部90に格納され(ステップS780)、学習完了となる。なお、各学習ポイントでの学習の有無は、学習結果保持部84に相対舵角差Rsが格納されている否かで判定しても良いし、学習結果保持部84に別途フラグ等を用意し、それを使用しても良い。
上記の補正用オフセット使用による推定の変化の様子を図13に示す。図13は縦軸を角度、横軸を時間として、TS_IS相対舵角を一点鎖線で、TS_IS推定舵角を実線で示したものであり、右切操舵→保舵→左切操舵とハンドルを操舵した場合の変化の様子を表わしている。前述のように、TS_IS推定舵角θseは、判定結果(左切/右切/保舵)に応じて選択された補正用オフセットをAS_IS相対舵角θhrに加算することにより算出される。参考として、AS_IS相対舵角θhrに右切時オフセットCsrを加算したデータ(θhr+Csr)、保舵時オフセットCskを加算したデータ(θhr+Csk)及び左切時オフセットCslを加算したデータ(θhr+Csl)を、下から順に破線で示す。
図13に示されるように、保舵状態ではAS_IS相対舵角θhrは殆ど変化しないので、TS_IS推定舵角θseも略一定となる。
本実施形態にて算出されるTS_IS推定舵角θseを用いた20°ロータセンサ22の故障診断及びバックアップについて説明する。
本実施形態ではトルクセンサは2重系統となっており、20°ロータセンサ22からはTS_IS角度θs1及びθs2が出力される。この2つのデータにTS_IS推定舵角θseを加えて、故障診断及びバックアップを行う。即ち、TS_IS角度θs1及びθs2並びにTS_IS推定舵角θseの3つで多数決を行い、2対1となった場合、1に対応する角度センサが故障したと診断する。そして、1に対応する角度センサが20°ロータセンサ22の1系統の場合、もう一方の系統をバックアップとして使用する。多数決を行う際は、同一の値ではなく、差が一定の範囲内であれば同じ値と見做すようにしても良い。
なお、トルクセンサが2重系統となっていない場合は、バックアップを行うことはできないが、故障診断は可能である。つまり、20°ロータセンサ22から出力される1つのTS_IS角度θsとTS_IS推定舵角θseとを比較し、一致しない場合(或いは差が一定の範囲以上の場合)、20°ロータセンサ22又は/及びホールICセンサ21が故障したと診断することができる。
なお、上述の実施形態では、補正用オフセット算出部80においてTS_IS相対舵角θsrからAS_IS相対舵角θhrを減算しているが、AS_IS相対舵角θhrからTS_IS相対舵角θsrを減算しても良い。この場合、舵角推定部100ではAS_IS相対舵角θhrに補正用オフセットを加算するのではなく、減算することになる。また、保舵時オフセットCskは補正用オフセット算出部80で算出され、補正用オフセット記憶部90に格納されているが、補正用オフセット記憶部90には左切時オフセットCsl及び右切時オフセットCsrのみを格納し、保舵時オフセットCskは舵角推定部100において算出するようにしても良い。また、相対舵角化部60での相対舵角化の方法は上記以外の方法でも良く、角度周期の違いがない場合、相対舵角化は不要である。操舵判定部70での操舵判定の方法も上記以外の方法でも良く、例えば舵角とモータ回転角速度を用いて操舵方向を判定しても良い。
1 ハンドル(ステアリングホイール)
2 ステアリングシャフト(コラム軸、ハンドル軸)
10 トルクセンサ
12 車速センサ
13 バッテリ
20 モータ
21 ホールICセンサ
22 20°ロータセンサ
24 40°ロータセンサ
30 コントロールユニット(ECU)
60 相対舵角化部
70 操舵判定部
71 ヒステリシス幅設定部
72 ヒステリシス中心値演算部
73 操舵方法判定部
74 保舵判定部
80 補正用オフセット算出部
81 操舵速度算出部
82 操舵加速度算出部
83 ギア特性学習部
84 学習結果保持部
90 補正用オフセット記憶部
100 舵角推定部

Claims (9)

  1. ギア機構を介してインプットシャフトの第1回転角を検出する第1角度センサと、ギア機構を介さずに直接前記インプットシャフトの第2回転角を検出する第2角度センサとを少なくとも具備する電動パワーステアリング装置であって
    前記第1回転角及び前記第2回転角に基づいて前記ギア機構の特性を学習して補正用オフセットを算出する補正用オフセット算出部と、
    前記補正用オフセットで前記第1回転角を補正することにより前記第2回転角を推定する舵角推定部と
    前記第2回転角の実測値及び前記舵角推定部で推定される前記第2回転角の推定値を用いて故障診断を行う故障診断部とを備え、
    前記補正用オフセット算出部は、
    操舵速度及び操舵加速度を用いて、前記第1回転角及び前記第2回転角が前記学習に使用可能か否かを判定し、
    前記第1角度センサの角度周期の範囲内において所定の間隔で設定された複数の学習ポイントの中から、前記第1角度センサで検出された前記第1回転角に対応する学習ポイントを特定して前記学習を行うことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記第1回転角と前回の第1回転角との差分を基に前記第1回転角を相対舵角化し、前記第2回転角と前回の第2回転角との差分を基に前記第2回転角を相対舵角化する相対舵角化部を備え、
    前記補正用オフセット算出部は、前記相対舵角化された第1回転角及び第2回転角に基づいて前記補正用オフセットを算出する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 操舵方向を判定する操舵判定部を備え、
    前記補正用オフセット算出部は、前記判定された操舵方向に応じた前記補正用オフセットを算出する請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記第2角度センサが多重系統になっており、
    前記補正用オフセット算出部は、前記第1回転角及び前記多重系統中の1つの系統における前記第2回転角に基づいて前記ギア機構の特性を学習し、
    前記故障診断部は、前記第2回転角の実測値及び推定値を用いて前記第2角度センサの故障を診断し、
    前記故障診断部が、前記第2角度センサの1系統が故障したと診断した場合、故障していない系統を用いて前記第2角度センサのバックアップを行うようになっている請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記故障診断部は、前記第2回転角の実測値及び推定値に基づいて、前記第1角度センサ及び前記第2角度センサの少なくともいずれか一方が故障したことを診断する請求項1乃至4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記補正用オフセット算出部は、
    前記第1回転角及び前記第2回転角の偏差を算出して補正用オフセットを算出する請求項1乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記補正用オフセット算出部は、
    前記複数の学習ポイントで前記偏差を算出し、算出された複数の前記偏差の平均値を前記補正用オフセットとする請求項6に記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記補正用オフセット算出部は、
    全ての前記学習ポイントでの前記偏差の算出が完了したら、前記補正用オフセットを算出する請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記第1角度センサ及び前記第2角度センサがステアリングシャフトのインプットシャフト側に搭載されている請求項1乃至8のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
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