JP6492917B2 - 角度検出装置、モータ駆動制御装置、及びモータ装置 - Google Patents

角度検出装置、モータ駆動制御装置、及びモータ装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばブラシレスDC(直流)モータなどの回転子の位相を検出する角度検出装置、それを備えたモータ駆動制御装置、及びそれを備えたモータ装置に関する。
ブラシレスDCモータの停止制御など、モータの回転位置を制御する場合、回転子の回転角度を検出する必要がある。ロータリーエンコーダ方式では、一般に回転軸にロータリーエンコーダを接続して、回転角度に応じて変化する1/4周期の位相差を有する2相パルス信号を出力し、そのエッジ検出と2相のハイ/ロウ状態から相対的な回転角度を検出する。
特許文献1には、多くの位相検出を行う目的で、モータの回転子の回転位置に応じた信号レベルを有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生してモータを駆動制御するモータ駆動制御装置が開示されている。特許文献1においては、複数のセンサ信号を所定の複数のしきい値レベルと比較して位相を検出し、検出した位相を示す第1の位相情報信号を出力し、複数のセンサ信号どうしを比較して位相を検出し、検出した位相を示す第2の位相情報信号を出力する。さらに、検出された位相を所定の複数の位相区間に分け、所定の複数の位相区間において複数のセンサ信号の中の一つを選択し、選択されたセンサ信号のレベルが回転子の所定の位相に応じた所定のしきい値レベルに到達したことを検出する構成が開示されている。
ここで、特許文献1ではセンサ信号を理想的な信号と想定して構成されており、同一の振幅を有する理想的なセンサ信号を所定の回転位相に対応したしきい値レベルと比較することで、回転位相を検出している。しかしながら、実際には、複数のセンサの個体差やモータの個体毎に異なる磁束密度のため、各センサ信号の振幅にはばらつきがある。この振幅のばらつきにより、従来のモータ制御技術では、比較するしきい値レベルに対応する位相とずれてしまって検出誤差を生じ、さらには特定のしきい値レベルに到達したことを検出できずに誤検出を起こしてしまうという問題があった。
本発明の目的は、従来技術と比較して、モータの回転子の回転位置を高精度に検出することができる角度検出装置を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る角度検出装置は、
複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する角度検出装置において、
上記複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちで、最も信号レベルが大きいセンサ処理信号を検出する第1の信号レベル検出手段と、
上記検出した信号レベルを所定の第1の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを調整する信号レベル調整手段と、
上記信号レベル調整手段により調整された複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る角度検出装置によれば、従来技術と比較して、モータの回転子の回転位置を高精度に検出することができる。
本発明の実施形態1に係る角度検出装置1の構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 図1の交点位相検出部10における各センサ処理信号U2,V2,W2の比較結果の交点位相検出信号UV,VW,WUを示す表である。 図1の信号選択部20の信号選択条件を示す表である。 図1の角度検出装置1の動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。 図1の信号選択部20からの選択信号Xの電気角と振幅割合との関係を示す表である。 図1の各センサ処理信号U1,V1,W1の時間変化に対する信号レベルの振幅ばらつきを示す波形図である。 図1の角度検出装置1の第1の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。 図7の第1の信号レベル調整を行った図1の各センサ処理信号U2,V2,W2の時間変化を示す波形図である。 本発明の実施形態2に係る角度検出装置1Aの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 図9の角度検出装置1Aの第1及び第2の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。 実施形態2の変形例に係る角度検出装置1Bの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 本発明の実施形態3に係る角度検出装置1Cの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 図12Aの信号レベル検出回路183の構成を示すブロック図である。 図12Aの信号レベル検出部180aの信号選択条件を示す表である。 (a)は、図12Aの角度検出装置1Cの第1、第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図であり、(b)は、(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。 (a)は図12Aの各センサ処理信号U2,V2,W2の1周期を示す波形図であり、(b)は(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。 (a)は実施形態3の変形例1の第1、第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図であり、(b)は(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。 (a)は実施形態3の変形例2の第1、第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図であり、(b)は(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態4に係る角度検出装置1Dの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 実施形態4の変形例1に係る角度検出装置1Eの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 図19のデジタル演算部200の電源立ち上げ時の初期調整処理を示すフローチャートである。 実施形態4の変形例2に係る角度検出装置1Fの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 (a)は図21の各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図であり、(b)は(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態5に係るモータ装置の構成を示すブロック図である。 図23のモータ駆動部110の構成を示すブロック図である。 図24のモータ駆動部110の動作を示す各信号のタイミングチャートである。 図23のデジタル演算部200の回転開始命令受信時の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態6に係る角度検出装置1Gの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。 (a)は図27の角度検出装置1Gの第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図であり、(b)は(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係る角度検出装置1の構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。図1において、角度検出装置1は、信号増幅部120と、信号レベル検出部140と、信号レベル調整部160と、交点位相検出部10と、信号選択部20と、位相検出部30とを備えて構成される。信号増幅部120は、3個の差動増幅器121〜123を備える。信号選択部20は、ロジック回路21と、スイッチSW1とを備える。位相検出部30は、複数N個の比較器31−1〜31−Nと、N個の電圧源32−1〜32−Nとを備える。
図1において、モータM1は例えばブラシレスDCモータで構成され、センサ回路2はモータM1の回転子の周囲に設けられる。センサ回路2はセンサS1〜S3を備え、各センサS1〜S3によって所定の電気角(例えば120°)の間隔を設定したモータM1のU相、V相、W相の回転角をそれぞれ検出する。センサS1〜S3は、例えばホール素子で構成される磁気センサであってモータM1の回転に応じて変化する磁束密度を検出する。センサ回路2のセンサS1,S2,S3は、それぞれU相、V相、W相の磁束密度の検出信号Uf,Vf,Wfと、それらの逆相信号Ur,Vr,Wrを発生して信号増幅部120に入力する。
信号増幅部120において、差動増幅器121は、非反転入力端子に入力される検出信号Ufと、反転入力端子に入力される逆相信号Urとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号U1を生成する。差動増幅器122は、非反転入力端子に入力される検出信号Vfと、反転入力端子に入力される逆相信号Vrとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号V1を生成する。差動増幅器123は、非反転入力端子に入力される検出信号Wfと、反転入力端子に入力される逆相信号Wrとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号W1を生成する。信号増幅部120は、センサ処理信号U1,V1,W1を信号レベル検出部140と信号レベル調整部160に出力する。
信号レベル検出部140は、センサ処理信号U1,V1,W1の各信号レベルを比較して、センサ処理信号U1,V1,W1のうちで、回転時のピーク値の信号レベル(頂点レベル)に最も近い信号を有するセンサ処理信号を検出する。信号レベル検出部140は、検出結果のセンサ処理信号の信号レベルを示す検出レベル信号Sy1を信号レベル調整部160に出力する。
信号レベル調整部160は検出レベル信号Sy1に基づいて、信号レベル検出部140の検出結果のセンサ処理信号の信号レベルを第1の調整レベルに一致させるように、各センサ処理信号U1,V1,W1の信号レベルを同じ信号増幅率で調整する。第1の調整レベルは、詳細後述する所定の信号レベルである。信号レベル調整部160は、各センサ処理信号U1,V1,W1を調整したセンサ処理信号U2,V2,W2を交点位相検出部10と信号選択部20に出力する。
交点位相検出部10において、比較器11はセンサ処理信号U2の信号レベルをセンサc処理信号V2と比較して、センサ処理信号U2,V2の交点の位相(タイミング)を示す交点位相検出信号UVを発生する。比較器12は、比較器11と同様にセンサ処理信号V2,W2を比較してセンサ処理信号V2,W2の交点位相を示す交点位相検出信号VWを生成する。比較器13は、比較器11と同様にセンサ処理信号W2,U2を比較してセンサ処理信号W2,U2の交点位相を示す交点位相検出信号WUを発生する。
図2は、図1の交点位相検出部10における各センサ処理信号U2,V2,W2の比較結果の交点位相検出信号UV,VW,WUを示す表である。図2に示すとおり、図1の比較器11はセンサ処理信号U2の信号レベルがセンサ処理信号V2の信号レベル以上のとき、ハイレベル(Hi)を有する交点位相検出信号UVを発生する。一方、比較器11はセンサ処理信号U2の信号レベルがセンサ処理信号V2の信号レベル未満のとき、ロウレベル(Low)を有する交点位相検出信号UVを発生する。図1の比較器12,13も、比較器11と同様にして、それぞれ図2に従う二値の交点位相検出信号VW,WUを生成する。このように、交点位相検出部10はセンサ処理信号U2,V2,W2のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号UV,VW,WUを生成する。交点位相検出部10の比較器11〜13はそれぞれ交点位相検出信号UV,VW,WUを信号選択部20に出力する。
図3は、図1の信号選択部20の信号選択条件を示す表である。図1の信号選択部20において、センサ処理信号U2,V2,W2はそれぞれスイッチSW2の端子a,b,cに入力され、ロジック回路21は交点位相検出信号UV,VW,WUに基づいてスイッチSW2の端子a,b,cを切り替え制御する。図3に示す交点位相検出信号UV,VW,WUの入力条件に従って、図1の信号選択部20はセンサ処理信号U2,V2,W2のうちのいずれか一つを選択した選択信号Xを位相検出部30に出力する。
図1の位相検出部30において、電圧源32−1〜32−Nは、互いに直列に接続されて、それぞれ発生する電圧により複数のしきい値レベルを生成する。比較器31−n(n=1,2,…,N)は、選択信号Xを電圧源32−nのしきい値レベルと比較して、選択信号Xがしきい値レベル以上のときハイレベルの二値信号を出力する。一方、比較器31−nは選択信号Xが電圧源32−nのしきい値レベル未満のとき、ロウレベルの二値信号を出力する。位相検出部30は、全ての比較器31−1〜31−Nの比較結果の各二値信号を、モータM1が所定の角度に回転したことを知り得る位相情報信号PhCとして出力する。このように、位相検出部30は比較器31−1〜31−Nによって、選択信号Xの信号レベルがモータM1の回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルに到達したことを検出する。
以上のように構成された角度検出装置1において、以下に示すように、センサ処理信号U2,V2,W2に基づいてモータM1の回転子の位相情報を検出することができる。
図4は、図1の角度検出装置1の動作状態を示す各信号のタイミングチャートである。図4において、センサS1,S2,S3からのセンサ処理信号U2,V2,W2を正弦波(これに代えて、正弦波に実質的に同一な、準じた波形であってもよい。)で表しており、センサS1〜S3のU相、V相、W相は電気角120°間隔で設定されている。
交点位相検出部10を用いれば、交点位相検出信号UV,VW,WUは、図2に示すようにセンサ処理信号U2,V2,W2の互いの比較結果として得る。次いで、信号選択部20は図3の入力条件に従って、各センサ処理信号U2,V2,W2の交点間の位相区間毎にセンサ処理信号U2,V2,W2のうちのいずれか一つを選択して選択信号Xを得る。このようにして得られた選択信号Xは連結されており、図4の下段の太線で示すように時間的に連続した信号となる。選択信号Xは理想的には図3のように、
(1)センサ処理信号W2の正弦波位相150°〜210°の60°区間の期間と、
(2)センサ処理信号V2の正弦波位相−30°〜30°の60°区間の期間と、
(3)センサ処理信号U2の正弦波位相150°〜210°の60°区間の期間と、
(4)センサ処理信号W2の正弦波位相−30°〜30°の60°区間の期間と、
(5)センサ処理信号V2の正弦波位相150°〜210°の60°区間の期間と、
(6)センサ処理信号U2の正弦波位相−30°〜30°の60°区間の期間とから構成
される。これらの各60°区間は正弦波位相30°〜90°,正弦波位相90°〜150°,正弦波位相210°〜270°及び正弦波位相270°〜310°の60°区間よりも直線性が高い。図4において、交点レベルLAは、基準レベルとするゼロクロスレベルよりも大きい信号レベルを有する各センサ処理信号U2,V2,W2の交点の信号レベルである。交点レベルLBは、ゼロクロスレベルよりも小さい信号レベルを有する各センサ処理信号U2,V2,W2の交点の信号レベルである。選択信号Xに対して付した水平の矢印は前述の複数のしきい値レベルLthを示し、角度検出装置1は、選択信号Xが所定のしきい値レベルに到達したことを検出して、位相情報信号Phsynの二値を切り替えている。
図5は、図1の信号選択部20からの選択信号Xの電気角と振幅割合との関係を示す表である。例えば、位相検出部30が選択信号Xの電気角−30°から30°の間を6°毎に10分割にする場合、振幅と電気角の関係は図5のとおりとなる。ただし、選択された各センサ処理信号U2,V2,W2の振幅中心レベルを0とし(ゼロクロスレベル)、電気角90°の振幅を1として振幅割合を規格化している。位相検出部30は、図5に従う選択信号Xの正弦波振幅に対する各振幅割合によって、所定の各しきい値レベルを決定する。なお、電気角−30°、30°は交点位相検出信号UV,VW,WUによって検出可能であるため、これに対応するしきい値レベルは必ずしも必要ではない。
図6は、図1の各センサ処理信号U1,V1,W1の時間変化に対する信号レベルの振幅ばらつきを示す波形図である。図6に示すように、各センサ処理信号U1,V1,W1は、モータM1およびセンサS1〜S3の製造ばらつきなどのために、振幅ばらつきを有する。各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅ばらつきは、
(1)モータM1の個体差による磁束ばらつきである、モータ毎の振幅ばらつきと、
(2)モータM1内部の各磁極の着磁ばらつきによる磁極毎の振幅ばらつきと、
(3)各センサS1〜S3の個体差によるばらつきである、センサ毎の振幅ばらつきとを含む。
(1)モータ毎の振幅ばらつきは、モータM1の回転時に、モータM1毎に異なる磁束を発生することによって生じ、各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅をモータM1毎にずらす。モータ毎の振幅ばらつきにより、各センサ処理信号の交点の信号レベルが所定の位相に対応するしきい値レベルよりもゼロクロスレベルに近くなることがあり、当該しきい値レベルに到達したことを検出できずに誤検出を起こしてしまう。
(2)磁極毎の振幅ばらつきは、複数の磁極で構成されるモータM1の異なる磁極毎に、各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅を変動させる。その結果、各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅は、モータM1の回転1周期内においてばらつきを有する。磁極毎の振幅ばらつきにより、モータM1の回転1周期毎に各センサ処理信号の交点の信号レベルが変動して、図4の位相検出動作の精度が悪化する。
(3)センサ毎の振幅ばらつきは、センサS1〜S3の取り付け誤差などの製造ばらつきによって生じ、各センサ処理信号U1,V1,W1の振幅がセンサ処理信号U1,V1,W1毎にばらつく。センサ毎の振幅ばらつきにより、各センサ処理信号U1,V1,W1の交点毎の信号レベルが一致せず、図4の位相検出動作の精度が悪化する。
上述のように、各センサ処理信号の振幅ばらつきは、図4の位相検出動作において検出精度を劣化させてしまう。ここで、上記の振幅ばらつきはモータM1の回転を開始するまで定量的に判別できないので、上記の振幅ばらつきの全てを検出するためにはモータM1を一回転するまでの検出期間が必要となる。しかしながら、モータM1を一回転させて上記の振幅ばらつきを全て検出してから行う振幅調整では、モータM1の一回転目における位相情報の検出精度は改善されないままであり、さらには誤検出を起こす可能性もある。そこで、図1の角度検出装置1は、以下詳述する第1の信号レベル調整動作を行い、モータM1の一回転目を含む位相検出動作の早期段階から検出精度を向上させる。
図7は、図1の角度検出装置1の第1の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図7において、モータM1は初期調整期間T0の間に回転していない(回転前である)ため、図1の各センサ処理信号U1,V1,W1は一定値を有する。時刻t1から時刻t2の期間T1において、図1の信号レベル調整部160は、各センサ処理信号U1,V1,W1と同じ信号レベルの各センサ処理信号U2,V2,W2を出力している。期間T1において、信号レベル検出部140は、センサ処理信号U1,V1,W1の各信号レベルを比較して、センサ処理信号U1,V1,W1のうちで最もピーク値に近い信号レベルを有するセンサ処理信号U1を検出する。
次いで、信号レベル検出部140は、検出結果のセンサ処理信号U1の信号レベルを示す検出レベル信号Sy1を信号レベル調整部160に出力する。時刻t2から時刻t3の期間T2において、信号レベル調整部160は検出レベル信号Sy1に基づいて、センサ処理信号U2の信号レベルを第1の調整レベルLadj1に近づけるように、センサ処理信号U2の信号レベルを連続的に調整する。このとき、信号レベル調整部160は、他の各センサ処理信号V2,W2の信号レベルも、センサ処理信号U2と同一の信号増幅率で調整する。時刻t3において、センサ処理信号U2の信号レベルは第1の調整レベルLadj1に一致する。第1の調整レベルLadj1は、図4の理想的なセンサ処理信号U2,V2,W2のピーク値の信号レベルに、初期調整期間T0において判別できない振幅ばらつきに対するマージンをもたせて設定される。これにより、各センサ処理信号U2,V2,W2は時刻t3以降、センサ処理信号U1,V1,W1よりも振幅ばらつきの少ない信号に調整されて出力される。
図8は、図7の第1の信号レベル調整を行った図1の各センサ処理信号U2,V2,W2の時間変化を示す波形図である。図8において、図7の第1の信号レベル調整動作の後にモータM1が回転しており、各センサ処理信号U2,V2,W2はそれぞれ正弦波の波形で出力されている。図7の第1の信号レベル調整動作においてセンサ処理信号U2,V2,W2のうちで回転時のピーク値に最も近い(最大の)信号レベルを有したセンサ処理信号U2の信号レベルが第1の調整レベルLadj1に一致するように調整された。そのため、図8のセンサ処理信号U2のピーク値は、第1の信号レベル調整動作においてピーク値から離れた信号レベルだけ、第1の調整レベルLadj1よりも大きい。第1の調整レベルLadj1は、このピーク値の検出誤差に対するマージンをもたせて設定されている。
第1の調整レベルLadj1は、上述の磁極毎の振幅ばらつきとセンサ毎の振幅ばらつきに加えて頂点レベルの検出誤差に対するマージンを持たせて設定される。具体的には、第1の調整レベルLadj1は、交点レベルLAが必ず複数のしきい値レベルLthのうちで最大値のしきい値レベルLthAよりも大きくなる信号レベルに設定される。これにより、位相検出の誤検出を抑制できる。
以上のように構成された実施形態1に係る角度検出装置1によれば、複数のコイルを有するモータM1の回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号Uf,Vf,Wfに基づいて位相情報信号PhCを発生して出力する。角度検出装置1は、信号レベル検出部140と、信号レベル調整部160と、信号選択部20と、位相検出部30とを備える。信号レベル検出部140は、複数のセンサ処理信号U1,V1,W1のうちで、ピーク値の信号レベルである頂点レベルに最も近い信号の信号レベルを検出して、上記検出した信号レベルを示す検出レベル信号を生成して出力する。信号レベル調整部160は、上記検出した信号レベルを所定の第1の調整レベルLadj1に一致させるように、複数のセンサ処理信号U1,V1,W1の各信号レベルを一括して調整して、複数のセンサ処理信号U2,V2,W2として出力する。信号選択部20は、信号レベル調整部160により調整された複数のセンサ処理信号U2,V2,W2の中から1つの選択信号Xを選択する。位相検出部30は、信号選択部20により選択された選択信号Xの信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応するしきい値レベルLthに到達したことを検出して、当該到達を検出したしきい値レベルに対応する位相を示す位相情報信号PhCを出力する。
実施形態1に係る角度検出装置1によると、センサ処理信号U1,V1,W1のうちで最も頂点レベルに近い信号レベルを有するセンサ処理信号を検出して、第1の信号レベル調整動作を行う。これにより、モータM1の回転を開始する以前から各センサ処理信号U1,V1,W1の信号レベルを調整できる。これにより、従来技術と比較して、モータの回転子の回転位置を高精度に検出することができる。
第1の調整レベルLadj1に合わせて各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを一括して調整することにより、モータM1の回転開始前から各センサ処理信号U2,V2,W2からモータ毎の振幅ばらつきを取り除くことができる。そのため、図4と同様の位相検出動作において、図8のセンサ処理信号U2,V2,W2はモータM1の一回転目を含む早期段階から検出精度を向上できる。
モータM1の回転子を検出する磁気センサのセンサS1〜S3は、一般的にホール素子が使用され、回転子が回転することで発生する磁束密度は正弦波である場合が多い。すなわち、磁気センサからの信号も正弦波である場合が多い。しかし、回転子が回転する際に発生し固定されている磁気センサにて受ける磁束密度が必ずしも図4に示す綺麗な正弦波ではなく歪んだ正弦波である場合がある。また、センシングする磁束密度が磁気センサの許容値を超えるために起こる磁気飽和により、磁気センサ出力が飽和し台形波に近い出力となる場合もある。これに対して、角度検出装置1は各センサ信号の互いに隣接する2つの交点の間の波形が、他の交点間の位相区間よりも傾きの高い部分(例えば正弦波位相±30°区間)のように直線に近い部分において、すなわち実質的に直線の部分において位相を検出できる。例えば、角度検出装置1を、正弦波又はそれに近い波形の信号の電気角−60°〜60°,120°〜240°区間内に用いることで、複数の位相検出を高精度で行うことが可能である。このような波形の場合でも、角度検出装置1は、例えばゼロクロスレベルなどの基準レベルとの差が最も大きい信号レベルのセンサ信号を、各センサ信号のうちで最も頂点レベルに近い信号として検出することで、第1の信号レベル調整を行うことができる。各センサ信号のうちで回転時におけるピーク値に最も近い信号を特定する方法として、上述のゼロクロスレベルを基準としなくともよい。たとえば、アナログデジタルコンバータADCで各相の各センサ信号を検出して最も値の大きいものを選択するだけでもよい。いずれにしても、回転前における各センサ信号のうち最も値の大きいセンサ信号の信号レベルは回転時のピーク値に最も近くなるため、当該信号レベルが第1の調整レベルLadj1に一致させるべき対象となる。ここでいう最も大きい信号レベルとは、正負にかぎらず絶対値の大きさをいう。
図3において、選択信号Xは各センサ信号U2,V2,W2の正弦波位相−30°から30°区間又は150°から210°区間となっており、位相区間が切り換わり選択されたセンサ信号が変化しても連続した信号となっている。さらに、位相検出部30からの位相情報信号PhCは各比較器31−1〜31−Nからの隣り合う比較結果の二値信号が順番に切り換わるため、最終的な合成信号はグレイコードとなすことが可能となっている。また、図5では電気角6°毎の位相情報を得る手段を示したが、一例であって本発明はこれに限らず、例えば電気角7.5°毎の振幅割合に区切って位相情報を得てもよいし、電気角3°毎に区切って電気角6°毎の2倍の位相情報を得ることもできる。
実施形態2.
図9は、本発明の実施形態2に係る角度検出装置1Aの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態2に係る角度検出装置1Aは、実施形態1と同様の第1の信号レベル調整動作に続いて、モータの回転開始時に第2の信号レベル調整動作をさらに行うことを特徴とする。これにより、回転位相の検出誤差を段階的に取り除いて、検出精度を向上させる。実施形態2に係る角度検出装置1Aは、実施形態1に係る角度検出装置1と比較して、初期調整タイミング信号発生回路130と、信号レベル検出部180をさらに備えることを特徴とする。この相違点について、以下説明する。
図9において、初期調整タイミング信号発生回路130は、図7と同様の初期調整期間T0を設定する。初期調整タイミング信号発生回路130は、初期調整期間T0の開始時に、初期調整期間開始を示す初期調整タイミング信号Siを生成して信号レベル調整部160に出力する。一方、初期調整タイミング信号発生回路130は、初期調整期間T0の完了時に、初期調整期間完了を示す初期調整タイミング信号Siを生成して信号レベル調整部160に出力する。
信号レベル検出部180は、各センサ処理信号U2,V2,W2の頂点レベルを検出して、センサ処理信号U2,V2,W2の頂点レベルを示す頂点レベル信号Sy2を信号レベル調整部160に出力する。
信号レベル調整部160は、初期調整タイミング信号Siに基づいて各信号レベル検出部140,180からの検出レベル信号Sy1と頂点レベル信号Sy2のどちらかの入力を有効化して、第1の信号レベル調整動作と第2の信号レベル調整動作を切り替える。信号レベル調整部160は、初期調整期間完了を示す初期調整タイミング信号Siが入力されるまで、図7と同様の第1の信号レベル調整動作を行う。初期調整期間完了を示す初期調整タイミング信号Siの入力後、信号レベル調整部160は、頂点レベル信号Sy2の頂点レベルを後述の第2の調整レベルLadj2に一致させるように各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを同じ信号増幅率で調整する。
以上のように構成された角度検出装置1Bにおいて、以下に示すようにセンサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整する。
図10は、図9の角度検出装置1Aの第1及び第2の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図10において、角度検出装置1Aは、初期調整期間T0の間、第1の信号レベル調整動作を図7と同様に行う。時刻t4において、初期調整タイミング信号発生回路130は、初期調整期間完了を示す初期調整タイミング信号Siを信号レベル調整部160に出力する。信号レベル調整部160は、当該初期調整タイミング信号Siに基づいて、第2の信号レベル調整動作に切り替える。時刻t5からt6の期間T3において、信号レベル検出部180はセンサ処理信号U2の頂点レベルを検出して、当該頂点レベルを示す頂点レベル信号Sy2を信号レベル調整部160に出力する。信号レベル調整部160は、時刻t6において、センサ処理信号U2の頂点レベルを第2の調整レベルLadj2に一致させるように、各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを同じ信号増幅率によって調整する。
第1の信号レベル調整動作においては、モータM1が回転していない(回転前である)ため、各センサ処理信号U2,V2,W2の頂点レベルを正確に検出できない。そのため、第1の調整レベルLadj1は、頂点レベル検出誤差に対するマージンをもたせて設定された。第2の調整レベルLadj2は、第1の調整レベルLadj1から頂点レベル検出誤差に対するマージンを取り除いて設定される。これにより、第2の信号レベル調整動作において各センサ処理信号U2,V2,W2から頂点レベル検出誤差が除去され、角度検出装置1Aの位相検出精度が時刻t6以前よりも向上する。
以上のように構成された実施形態2に係る角度検出装置1Aによれば、第1の信号レベル調整動作に続いて第2の信号レベル調整動作を行うことにより、モータM1の回転開始以前から段階的にセンサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整できる。これにより、モータM1の回転位相の検出精度を早期から向上できる。
第2の信号レベル調整動作によって、センサ処理信号U2,V2,W2の頂点レベルを検出して各信号レベルを第2の調整レベルに合わせて調整することにより、第1の信号レベル調整動作における頂点レベル検出誤差を取り除くことができる。
実施形態2の変形例.
図11は、実施形態2の変形例に係る角度検出装置1Bの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態2における第1及び第2の信号レベル調整動作は、2つの信号レベル検出部140,180を共通化して行うこともできる。実施形態2の変形例に係る角度検出装置1Bは、実施形態2に係る角度検出装置1Aと比較して、2つの信号レベル検出部140,180に代えて、信号レベル検出部180aを備える。実施形態2の変形例に係る角度検出装置1Bは、角度検出装置1Aと比較して、回転開始指令回路170と調整レベル設定部190をさらに備える。この相違点について、以下説明する。
図11において、信号レベル検出部180aは、図9の2つの信号レベル検出部140,180を共通化した回路である。信号レベル検出部180aは、センサ処理信号U2,V2,W2のうちで最も頂点レベルに近い信号レベルを有するセンサ処理信号を検出して、検出結果のセンサ処理信号の信号レベルを示す検出信号AD1を信号レベル調整部160に出力する。
回転開始指令回路170は、モータM1の回転開始の指令のタイミングを示す回転開始指令信号Srを発生して調整レベル設定部190に出力する。初期調整タイミング信号発生回路130は、初期調整タイミング信号Siを調整レベル設定部190に出力する。
調整レベル設定部190は、初期調整タイミング信号Si及び回転開始指令信号Srに基づいて、第1の調整レベルLadj1と第2の調整レベルLadj2を切り替えて、調整レベル設定信号AJ1として信号レベル調整部160に出力する。調整レベル設定部190は、初期調整期間の完了を示す初期調整タイミング信号Siが入力されるとともに、回転開始指令信号Srが入力された後、第1の調整レベルLadj1を第2の調整レベルLadj2に切り替えて調整レベル設定信号AJ1を出力する。
信号レベル調整部160は、検出信号AD1の信号レベルを調整レベル設定信号AJ1の調整レベルに一致させるための信号増幅率を演算する。信号レベル調整部160は、演算した信号増幅率によってセンサ処理信号U1,V1,W1の信号レベルを調整してセンサ処理信号U2,V2,W2を出力する。
以上のように構成された実施形態2の変形例に係る角度検出装置1Bによれば、実施形態2に係る角度検出装置1Aと同様に第1の信号レベル調整動作に続いて第2の信号レベル調整動作を行うことができる。第1及び第2の信号レベル調整動作における各信号レベルの検出を、共通の信号レベル検出部180aによって行う構成により、回路面積を図9の場合よりも削減できる。
実施形態3.
図12Aは、実施形態3に係る角度検出装置1Cの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態3に係る角度検出装置1Cは、第1及び第2の信号レベル調整動作に続いて、第3の信号レベル調整動作を順次行う。また、角度検出装置1Cは第1の信号レベル調整動作において、信号論理を用いて各センサ処理信号のうちで頂点レベルに最も近い信号を検出する。実施形態3に係る角度検出装置1Cは、実施形態1に係る角度検出装置1Aと比較して、ゼロクロス位相検出部150をさらに備える。角度検出装置1Cは、角度検出装置1Bと比較して、信号増幅部120、信号レベル調整部160、及び調整レベル設定部190に代えて信号増幅部120a、信号レベル調整部160a、回転開始指令回路170、及び調整レベル設定部190aを備える。また、角度検出装置1Cは、2つの信号レベル検出部140,180に代えて、信号レベル検出部180aを備える。これらの相違点について、以下説明する。
図12Aにおいて、信号増幅部120aは、図1の信号増幅部120と比較して、差動増幅器121〜123に代えて差動増幅器121a〜123aを備える。ゼロクロス位相検出部150は、比較器151〜153を備えて構成される。信号レベル調整部160aは、差動増幅器161〜163を備えて構成される。信号レベル検出部180aは、信号選択回路181と、信号レベル検出回路183を備える。信号レベル検出回路183には、回転開始指令170から信号Srが入力される。信号選択回路181は、ロジック回路182とスイッチSW2を備える。
図12Bは図12Aの信号レベル検出回路183の構成を示すブロック図である。図12Bにおいて、信号レベル検出回路183は、A/D変換器183aと、サンプルホールド回路(S/H)183bと、回転開始指令170からの信号Srによって選択されるスイッチSW3とを備える。第1及び第2の信号レベル調整動作における各信号レベルの検出を、共通の信号レベル検出部180aによって行う構成により、回路面積を図9の場合よりも削減できる。たとえば、スイッチSW3を新たに設ける必要があるものの、信号選択回路181内部のロジック回路182、スイッチSW2、さらに入出力線の共通化をすることができる。
信号増幅部120aの差動増幅器121aは、図1の差動増幅器121と同様に検出信号Ufと逆相信号Urとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号U1と、その逆相信号IU1を生成する。差動増幅器122aは、差動増幅器121aと同様に、検出信号Vfと逆相信号Vrとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号V1と、その逆相信号IV1を生成する。差動増幅器123aは、差動増幅器121a,122aと同様に、検出信号Wfと逆相信号Wrとを差動増幅して、差動増幅結果のセンサ処理信号W1と、その逆相信号IW1を生成する。信号増幅部120aは、各センサ処理信号U1,V1,W1とそれらの逆相信号IU1,IV1,IW1を、ゼロクロス位相検出部150と信号レベル調整部160aに出力する。
ゼロクロス位相検出部150において、比較器151は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号U1の信号レベルが反転入力端子に入力される逆相信号IU1の信号レベル以上のとき、ハイレベルを有するゼロクロス位相検出信号CMP_Uを生成する。一方、比較器151は、センサ処理信号U1の信号レベルが逆相信号IU1の信号レベル未満のとき、ロウレベルを有するゼロクロス位相検出信号CMP_Uを生成する。
比較器152は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号V1の信号レベルが反転入力端子に入力される逆相信号IV1の信号レベル以上のとき、ハイレベルを有するゼロクロス位相検出信号CMP_Vを生成する。一方、比較器152は、センサ処理信号V1の信号レベルが逆相信号IV1の信号レベル未満のとき、ロウレベルを有するゼロクロス位相検出信号CMP_Vを生成する。
比較器153は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号W1の信号レベルが反転入力端子に入力される逆相信号IW1の信号レベル以上のとき、ハイレベルを有するゼロクロス位相検出信号CMP_Wを生成する。一方、比較器153は、センサ処理信号W1の信号レベルが逆相信号IW1の信号レベル未満のとき、ロウレベルを有するゼロクロス位相検出信号CMP_Wを生成する。このように、ゼロクロス位相検出部150はセンサ処理信号U2,V2,W2が基準レベルのゼロクロスレベルを通過するゼロクロス位相(タイミング)を検出して、検出結果のゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを生成する。ゼロクロス位相検出部150は、各ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを信号レベル検出部180aの信号選択回路181に出力する。
信号レベル調整部160aにおいて、差動増幅器161は非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号U1と、反転入力端子に入力される逆相信号IU1とを差動増幅して、差動増幅結果としてセンサ処理信号U2を生成する。差動増幅器162は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号V1と、反転入力端子に入力される逆相信号IV1とを差動増幅して、差動増幅結果としてセンサ処理信号V2を生成する。差動増幅器163は、非反転入力端子に入力されるセンサ処理信号W1と、反転入力端子に入力される逆相信号IW1とを差動増幅して、差動増幅結果としてセンサ処理信号W2を生成する。各差動増幅器161〜163のゲインは、調整レベル設定部190aによって設定される。信号レベル調整部160aは、信号レベル調整部160と同様に、センサ処理信号U2,V2,W2を信号レベル検出部180と信号選択部20に出力する。
図13は、図12Aの信号レベル検出部180aの信号選択条件を示す表である。信号レベル検出部180aの信号選択回路181において、センサ処理信号U2,V2,W2はそれぞれスイッチSW2の端子a,b,cに入力される。ロジック回路182はゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wに基づいてスイッチSW2の端子a,b,cを切り替え制御する。図13に示すゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wの入力条件に従って、図12Aの信号選択回路181はセンサ処理信号U2,V2,W2のうちのいずれか一つを選択した選択信号Yを信号レベル検出回路183に出力する。信号レベル検出回路183は、選択信号Yの信号レベルを検出して、検出した信号レベルを示す検出信号AD1を調整レベル設定部190aに出力する。回転開始指令170からの信号Srがない場合は、ADC180aが選択されており、回転開始指令信号が入力されると、S/H180bを選択される。S/H180bが選択されると、選択信号Yの信号レベルが頂点レベルになった時点で頂点レベルに保持される。つまり、回転前の検出信号AD1は、U相,V相,W相のうち最も大きい信号レベル(選択信号Yの信号レベル)となり、回転後の検出信号AD1は、U相,V相,W相のうちでもっとも大きい信号レベル(選択信号Yの信号レベル)回転開始後に頂点レベルに達した信号レベルとなる。
調整レベル設定部190aは、検出信号AD1の信号レベルを、第1〜第3の調整レベルLadj1〜Ladj3のいずれか1つに一致させる信号増幅率を演算して、演算結果の信号増幅率を示す設定信号AJ2を信号レベル調整部160aに出力する。第1〜第3の調整レベルLadj1〜Ladj3のいずれかは、初期調整タイミング信号Si及び回転開始指令信号Srに基づいて切替え設定される。初期調整期間の完了を示す初期調整タイミング信号Siが入力されるまで、調整レベル設定部190aは第1の調整レベルLAdj1を設定する。初期調整期間の完了を示す初期調整タイミング信号Siが入力されるとともに、回転開始指令信号Srが入力された後、調整レベル設定部190aは第2の調整レベルLAdj2を設定する。第2の調整レベルLAdj2に切り替わった後に検出信号AD1の信号レベルが第2の調整レベルLAdj2になったとき、調整レベル設定部190aは後述する所定レベルの第3の調整レベルLAdj3を設定する。
信号レベル調整部160aは、設定信号AJ2に基づいて、各差動増幅器161〜163の信号増幅率を設定信号AJ2の信号増幅率に設定して、センサ処理信号U1,V1,W1を信号調整して、センサ処理信号U2,V2,W2を出力する。
以上のように構成された角度検出装置1Cにおいて、信号レベル調整部160aは、以下に示すようにセンサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整する。
図14(a)は、図12Aの角度検出装置1Cの第1、第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図14(b)は、図14(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。
図14において、角度検出装置1Cは、初期調整期間T0の間に図10と同様の第1の信号レベル調整動作を行う。ここで、図12Aの信号レベル検出部180aは、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wの信号論理を用いて、センサ処理信号U1,V1,W1のうちで最も頂点レベルに近いセンサ処理信号を検出する。
図15(a)は、図12Aの各センサ処理信号U2,V2,W2の1周期を示す波形図である。図15(b)は、図15(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。
図15において、センサ処理信号U2,V2,W2は、図13に示すように、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wの信号論理によって規定される6つの位相区間(センサ位相)に分けられる。センサ処理信号U2,V2,W2は、モータM1の回転子の回転位置に関わらず、当該位相区間のいずれかに含まれる。図15に示すように、各センサ位相の位相区間それぞれにおいて、センサ処理信号U2,V2,W2のうちの1つのセンサ処理信号のみが頂点レベルを有する。そこで、信号レベル検出部180aは、センサ処理信号U1,V1,W1から図13に示すように選択信号Yを選択して、センサ処理信号U1,V1,W1のうちで最も頂点レベルに近いセンサ処理信号を検出する。
ここで、上述のように検出されたセンサ処理信号の位相が、各位相区間の中でどこに位置するのかは、モータM1の回転が開始してから特定される。そのため、初期調整期間T0において選択された選択信号Yの信号レベルには、図15に示すように頂点レベル検出誤差E1が含まれる。そこで、第1の信号レベル調整動作において、第1の調整レベルLadj1を、マージンに頂点レベル検出誤差E1を含めて設定する。なお、第1の調整レベルLadj1は、初期調整期間T0ではまだ判別できない磁極毎の振幅ばらつき、及びセンサ毎の振幅ばらつきに対するマージンも持たせて設定される。
図14において、モータM1の回転が開始する時刻t5から、図10と同様の第2の信号レベル調整動作が行われる。モータM1の回転の開始後に実際の頂点レベルを検出することが可能となり、これに合わせて第1の調整レベルLadj1から頂点レベル検出誤差のためのマージンを取り除いた第2の調整レベルLadj2が設定される。調整レベル設定部190aは、モータM1の回転後の期間T3に検出された頂点レベルを第2の調整レベルLadj2に一致させるように、各センサ処理信号U2,V2,W2の信号増幅率を一括して設定する。
次いで、角度検出装置1Cは、時刻t6から第3の信号レベル調整動作を行う。調整レベル設定部190aは検出信号AD1に基づいて、各センサ処理信号U2,V2,W2の頂点レベルを検出して、当該頂点レベルが第3の調整レベルLAdj3に一致する信号増幅率を演算する。第3の信号レベル調整動作において、調整レベル設定部190aは、演算した信号増幅率を差動増幅器161〜163毎に個別に設定する。第3の調整レベルLAdj3は、第2の調整レベルLAdj2からセンサ毎の振幅ばらつきを取り除いて設定される。これにより、信号レベル調整部160aはセンサ処理信号U2,V2,W2からセンサ毎の振幅ばらつきを除去するように、各信号レベルを調整できる。
以上のように構成された実施形態3に係る角度検出装置1Cによれば、第1の信号レベル調整動作に続いて第2の信号レベル調整動作を行い、さらに第3の信号レベル調整動作を行う。これにより、モータM1の回転開始以前から段階的にセンサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整できる。そのため、モータM1の回転位相の検出精度を早期から向上できる。
第3の信号レベル調整動作によって、センサ処理信号U2,V2,W2の頂点レベルを検出して各信号レベルを個別に第3の調整レベルに合わせて調整することにより、センサ処理信号U2,V2,W2からセンサ毎の振幅ばらつきを取り除くことができる。さらに、第3の信号レベル調整動作を時系列的に継続して行うことにより、モータM1の回転1周期内の各頂点レベルを同じ信号レベルに調整できる。例えば、センサ処理信号U2,V2,W2毎に、モータM1の回転1周期内の各頂点レベルのうちで最低の頂点レベルを理
想的な頂点レベルにするように、信号レベルを継続的に調整する。これにより、磁極毎の振幅ばらつきの位相検出動作に対する影響を低減できる。
第1の信号レベル調整動作において、信号レベル調整部160aは、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wに基づいて図13に示す選択信号Yを選択する。これにより、センサ処理信号U1,V1,W1のうちで最も頂点レベルに近いセンサ処理信号を簡単に検出できる。さらに、頂点レベル検出誤差E1を精度良く見積もることができる。
実施形態3の変形例1.
図16(a)は、実施形態3の変形例1の第1、第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図16(b)は、図16(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。
図14に示す第2及び第3の信号レベル調整動作では、ゼロクロスレベルを基準に第1の調整レベルLadj1と同じ側に第2の調整レベルLadj2及び第3の調整レベルLadj3を設定して、各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整した。しかし、図16に示すように、ゼロクロスレベルを基準に両側に、第2の調整レベルLadj2,−Ladj2及び第3の調整レベルLadj3,−Ladj3を設定してもよい。これにより、第2の信号レベル調整動作から第3の信号レベル調整動作に移行する期間が、図14の期間T4から図16の期間T5に短縮できる。
以上のように、図16に示す第3の信号レベル調整動作によって図14に示す第3の信号レベル調整動作よりも早期に位相検出の精度を向上できる。
実施形態3の変形例2.
図17(a)は、実施形態3の変形例2の第1、第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図17(b)は、図17(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。
図14及び図16に示す第2の信号レベル調整動作は、モータM1が回転を開始した時刻t5の後で最初のセンサ位相の切り替わりの時刻t6において、第2の信号レベル調整を行っている。しかし、図17に示すように、モータM1が回転を開始した時刻t5の後で最初のセンサ位相の位相区間の切り替わり時間t9までに、センサ処理信号が頂点レベルを有さない場合がある。そこで、第2の信号レベル調整動作を、モータM1の回転開始後2度目のセンサ位相の位相区間の切り替わり時間t10から開始してもよい。なお、その他の信号レベル調整動作は、図14及び16と同様に、各センサ位相の位相区間の切り替わり時間において行う。
以上のように、図17に示す第3の信号レベル調整動作によって、図14及び図16に示す第3の信号レベル調整動作よりも確実に各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを各調整レベルに一致させることができる。そのため、モータM1の回転位相の検出精度を向上できる。
実施形態4.
図18は、本発明の実施形態4に係る角度検出装置1Dの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態4に係る角度検出装置1Dは、実施形態3に係る角度検出装置1Cと比較して、デジタル演算部200をさらに備え、信号選択部20と信号レベル検出部180aに代えて、信号選択部20aと信号レベル検出部180bを備える。角度検出装置1Dは、角度検出装置1Cと比較して、調整レベル設定部190aと初期調整タイミング信号発生回路130に代えて、初期調整期間カウンタ131を備える。この相違点について、以下説明する。
図18において、初期調整期間カウンタ131は、図1と同様の初期調整期間に対応する所定のカウント数を計数して、初期調整期間が完了したことを示す初期調整タイミング信号Siを発生する。初期調整カウンタからの初期調整タイミング信号Siと、ゼロクロス位相検出部150からのゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wは、デジタル演算部200に入力される。
デジタル演算部200は、デジタル回路で構成され、論理演算及びデジタル信号に基づく演算を行う。デジタル演算部200は、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wの信号論理により、図13と同様にセンサ処理信号U2,V2,W2から選択信号Yを選択するための選択信号SEL1を生成して、信号選択回路181aに出力する。信号選択回路181aは、選択信号SEL1に基づいてスイッチSW2の端子a,b,cを切り替え制御して、選択信号Yを信号レベル検出回路183に出力する。信号レベル検出回路183は、選択信号Yの信号レベルを検出して、検出結果の信号レベルを示す検出信号AD1をデジタル演算部200に出力する。
デジタル演算部200は、図12Aの調整レベル設定部190aと同様に、初期調整タイミング信号Siと回転開始指令信号Srに基づいて、第1〜第3の調整レベルLadj1〜Ladj3のうちでどの調整レベルに調整するかを選択する。デジタル演算部200は、検出信号AD1の信号レベルを、選択した調整レベルに一致させるための信号増幅率を演算する。デジタル演算部200は、差動増幅器161〜163の信号増幅率を各センサ処理信号U2,V2,W2に対して演算した上記信号増幅率にするように、信号増幅率設定信号GA_U,GA_V,GA_Wをそれぞれ差動増幅器161〜163に出力する。
さらに、交点位相検出部10からの交点位相検出信号UV,VW,WUはデジタル演算部200に入力される。デジタル演算部200は交点位相検出信号UV,VW,WUに基づいて、センサ処理信号U2,V2,W2から図3と同様に選択信号Xを選択する選択信号SEL2を生成して信号選択部20aに出力する。
以上のように構成された角度検出装置1Dにおいて、以下に示すように、センサ処理信号U2,V2,W2に基づいてモータM1の回転子の位相情報を検出することができる。
第1の信号レベル調整動作は、初期調整期間カウンタ131による所定のカウント数の計数完了以前の初期調整期間に行われる。デジタル演算部200は、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wに基づいて、センサ処理信号U2,V2,W2のうちで最も頂点レベルに近いセンサ処理信号を選択するための選択信号SEL1を出力する。選択された選択信号Yの信号レベルは、信号レベル検出回路183によって検出され、検出信号AD1としてデジタル演算部200に入力される。デジタル演算部200は、入力された検出信号AD1が第1の調整レベルLadj1となる信号増幅率を演算して、演算結果を信号増幅率設定信号GA_U,GA_V,GA_Wとして信号レベル調整部160aに出力する。このとき、信号増幅率設定信号GA_U,GA_V,GA_Wは、同一の信号増幅率を示す。
第2の信号レベル調整動作に移行するタイミングは、初期調整期間カウンタ131による所定のカウント数の計数完了後に、回転開始指令によってモータM1の回転を開始したタイミングである。このとき、デジタル演算部200は第1の信号レベル調整動作の場合と同様に、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wに基づいて選択信号Yを選択するための選択信号SEL1を出力する。第2の信号レベル調整動作において、信号レベル検出部180bは、選択信号Yの頂点レベルを検出して、検出信号AD1としてデジタル演算部200に入力する。デジタル演算部200は、入力された検出信号AD1が第2の調整レベルLadj2となる信号増幅率を演算して、演算結果を信号増幅率設定信号GA_U,GA_V,GA_Wとして信号レベル調整部160aに出力する。このとき、信号増幅率設定信号GA_U,GA_V,GA_Wは、同一の信号増幅率を示す。
第3の信号レベル調整動作は、第2の信号レベル調整動作に続いて順次行われる。デジタル演算部200は第1及び第2の信号レベル調整動作の場合と同様に、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wに基づいて選択信号Yを選択するための選択信号SEL1を出力する。信号レベル検出部180bは、選択信号Yの頂点レベルを検出して、検出信号AD1としてデジタル演算部200に入力する。デジタル演算部200は、入力された検出信号AD1が第3の調整レベルLadj3となる信号増幅率を演算して、演算結果を信号増幅率設定信号GA_U,GA_V,GA_Wのうちの1つとして信号レベル調整部160aに出力する。すなわち、第3の信号レベル調整動作において、デジタル演算部200は検出信号AD1がセンサ処理信号U2の信号レベルであるとき、上記演算結果を信号増幅率設定信号GA_Uとして出力する。同様に、デジタル演算部200は、検出信号AD1がセンサ処理信号V2の信号レベルであるとき、上記演算結果を信号増幅率設定信号GA_Vとして出力する。検出信号AD1がセンサ処理信号W2の信号レベルであるとき、上記演算結果を信号増幅率設定信号GA_Wとして出力する。このように、第3の信号レベル調整動作において、各センサ処理信号U2,V2,W2は個別に信号レベルを調整される。
実施形態4の変形例1.
図19は、実施形態4の変形例1に係る角度検出装置1Eの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態4の変形例1に係る角度検出装置1Eは、実施形態4に係る角度検出装置1Dと比較して、初期調整タイミング信号発生回路130に代えて、電源立ち上げ監視回路132とクロック回路133を備えることを特徴とする。この相違点について、以下説明する。
図19において、電源立ち上げ監視回路132は、外部電源の電圧が所定のレベルまで立ち上がっていることを検出して、検出信号をデジタル演算部200に出力する。デジタル演算部200は、電源立ち上げ監視回路132からの検出信号に基づいてクロック回路133からのクロック信号の計数を開始して、所定のカウント数を計数する。
図20は、図19のデジタル演算部200の電源立ち上げ時の初期調整処理を示すフローチャートである。電源立ち上げ時に、電源立ち上げ監視回路132は電源が所定のレベル以上であるか否かを検出する(ステップS101)。電源が所定のレベル未満のとき、電源立ち上げ監視回路132は電源電圧の監視を継続する(ステップS101のNo)。電源が所定のレベル以上のとき、デジタル演算部200は初期調整を開始する(ステップS101のYes)。初期調整を開始するステップS102において、デジタル演算部200はクロック回路133のクロック信号の計数処理も開始する。デジタル演算部200は、クロック信号の計数を所定のカウント数まで継続する(ステップS103のNo)。所定のカウント数まで計数したとき(ステップS103のYes)、デジタル演算部200は初期調整処理を完了する(ステップS104)。この初期調整期間内に、デジタル演
算部200は第1の信号レベル調整動作を行う。
実施形態4の変形例2.
図21は、実施形態4の変形例2に係る角度検出装置1Fの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。実施形態4の変形例2に係る角度検出装置1Fは、実施形態4の変形例1に係る角度検出装置1Eと比較して、信号レベル検出部180bに代えて、信号レベル検出部180cを備えたことを特徴とする。この相違点について、以下説明する。
図21において、信号レベル検出部180cは3個のA/D変換器184,185,186を備えて構成される。A/D変換器184は、センサ処理信号U2の信号レベルをデジタル信号AD_Uに変換して、デジタル演算部200に出力する。A/D変換器185は、センサ処理信号V2の信号レベルをデジタル信号AD_Vに変換して、デジタル演算部200に出力する。A/D変換器185は、センサ処理信号W2の信号レベルをデジタル信号AD_Wに変換して、デジタル演算部200に出力する。
図22(a)は、図21の各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図22(b)は、図22(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示すタイミングチャートである。
図22において、各A/D変換器184〜186はそれぞれセンサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルをデジタル信号に変換している。そのため、デジタル演算部200は、各センサ処理信号の信号レベルを常に検出することができる。また、デジタル演算部200は、各デジタル信号AD_U,AD_V,AD_Wの、センサ位相の切り替わりタイミングにおけるデジタル値PUn,PVn,PWn(n=1,2,…,6)を検出してもよい。図22において、各センサ処理信号U2,V2,W2は電気角120°の間隔で設定された正弦波であるため、各デジタル信号PUn,PVn,PWnは頂点レベルの0.866倍の信号レベルを有する。そのため、デジタル演算部200は、検出した各デジタル信号PUn,PVn,PWnの1/0.866倍を演算することで、頂点レベルを算出できる。
実施形態5.
図23は、本発明の実施形態5に係るモータ装置の構成を示すブロック図である。図23において、実施形態5に係るモータ装置は、モータM1と、センサ回路2と、モータ駆動制御装置3とを備えて構成される。モータ駆動制御装置3は、実施形態4の変形例1に係る角度検出装置1Eと、信号合成部40と、モータコントローラ100と、モータ駆動部110とを備えて構成される。信号合成部40は、位相情報信号PhCに基づいて位相情報信号Phsynを生成して、モータコントローラ100に出力する。モータコントローラ100は、位相情報信号Phsynに基づいて、PWM信号を発生してモータ駆動部110に出力する。モータ駆動部110は、モータコントローラ100のPWM信号に基づいて、駆動電流を複数のモータコイルに選択的に流してモータM1の回転子を回転駆動させる。
図24は、図23のモータ駆動部110の構成を示すブロック図である。図24において、モータ駆動部110は、プリドライバ80と、メインドライバ90とを備えて構成される。例えばブラシレスDCモータであるモータM1を駆動するための3相コイルを、U相、V相、W相とし、それぞれのコイルの一端はモータM1内でY結線されている。ここで、メインドライバ90は、それぞれのコイルの他端には電源側に接続されたハイサイドのスイッチ素子91,93,95と、接地側に接続されたロウサイドのスイッチ素子92,94,96とを備えて構成される。さらに、各相のスイッチ素子91〜96を駆動するためのスイッチの制御信号UH,UL,VH,VL,WH,WLが前段のプリドライバ80より出力される。
図24において、プリドライバ80は、6個の駆動増幅器81〜86を備えて構成される。デジタル演算部200は各位相検出信号に基づいてモータコントローラ100からのPWM信号を、1対の制御信号UH,ULと1対の制御信号VH,VLと1対の制御信号WH,WLのうちでいずれか1対の制御信号として選択的に順次出力する。デジタル演算部200は、制御信号UHにより駆動増幅器81を介してハイサイドのスイッチ素子91をオン/オフ制御し、制御信号ULにより駆動増幅器82を介してロウサイドのスイッチ素子92をオン/オフ制御する。デジタル演算部200は、制御信号VHにより駆動増幅器83を介してハイサイドのスイッチ素子93をオン/オフ制御し、制御信号VLにより駆動増幅器84を介してロウサイドのスイッチ素子94をオン/オフ制
御する。デジタル演算部200は、制御信号WHにより駆動増幅器85を介してハイサイドのスイッチ素子95をオン/オフ制御し、制御信号WLにより駆動増幅器86を介してロウサイドのスイッチ素子96をオン/オフ制御する。
図25は、図24のモータ駆動部110の動作を示す各信号のタイミングチャートである。図25では、各センサ処理信号U1,V1,W1の信号論理における各フェーズの切り換え例を示しており、ブラシレスDCモータを駆動する方法として一般的な駆動方法である。図23のモータコントローラ100は回転しているモータM1のできるだけ正確な位相情報に基づいて、前述のPWM信号の然るべきデューティサイクルを制御し、PWM信号をモータ駆動部110に出力する。図23のデジタル演算部200は、ゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_WをモータM1のコイルを転流する転流信号HU,HV,HWとして出力する。デジタル演算部200は転流信号HU,HV,HWに基づいて、1対のスイッチ素子91,92と1対のスイッチ素子93,94と1対のスイッチ素子95,96のうちの1対のスイッチ素子をPWM制御する。デジタル演算部200は転流信号HU,HV,HWに基づいて、他の2対のスイッチ素子のうちの1つの1対の制御信号をロウレベルにする。デジタル演算部200は、残る1対のスイッチ素子のハイサイドのスイッチ素子の制御信号をロウレベルにするとともに、ロウサイドのスイッチ素子の制御信号をハイレベルにする。これにより、デジタル演算部200は、PWMデューティサイクルで同期整流する相と、ロウサイドのスイッチ素子のみをオンする相と、ハイサイドのスイッチ素子及びロウサイドのスイッチ素子を共にオフする相のいずれかの状態に振り分ける。
図26は、図23のデジタル演算部200の回転開始命令受信時の処理を示すフローチャートである。図26は、電源の立ち上げからモータM1が回転を開始するまでのデジタル演算部200の処理動作を示す。デジタル演算部200は、回転開始命令の受信時に、図20の初期調整期間が完了しているか否かを判断する(ステップ201)。初期調整期間が完了していないとき(ステップ201のNo)、デジタル演算部200はモータM1の回転を開始せずに待機する。一方、初期調整期間が完了しているとき(ステップ201のYes)、デジタル演算部200はモータM1の回転を開始する(ステップS202)。これにより、図23のモータ装置は、初期調整が完了していない場に、回転開始命令が入力されたとしてもモータM1を回転しない。
以上のように構成された実施形態4に係るモータ装置によれば、センサS1,S2,S3を、例えばブラシレスDCモータで構成されるモータM1の駆動に必要なコイル電流の転流用のセンサと共通化して使用することで、追加のセンサを省略できる。すなわち、モータ駆動制御装置3において従来のモータ装置が有するセンサによるコイル電流の転流信号を用いることで、角度検出装置1Eによる多数の位相情報の取得を実現できる。
実施形態6.
図27は、本発明の実施形態6に係る角度検出装置1Gの構成を、モータM1及びセンサ回路2とともに示すブロック図である。図28(a)は、図27の角度検出装置1Gの第2及び第3の信号レベル調整動作における各センサ処理信号U2,V2,W2を示す波形図である。図28(b)は、図28(a)のセンサ処理信号U2,V2,W2のゼロクロス位相を検出したゼロクロス位相検出信号CMP_U,CMP_V,CMP_Wを示す
タイミングチャートである。
図27の角度検出装置1Gは、モータM1の外乱または故意に手で回した場合など、電源の投入以前にモータM1が回転していた場合において、各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを位相検出の早期段階で調整できる。以下、角度検出装置1Gについて説明する。
図27において、デジタル演算部200は、電源が立ち上がってから電源電圧が十分に安定するまでの時間を、カウンタ134を用いて所定のカウント数により計数する。カウンタ134の計数が完了した後に、デジタル演算部200は、各センサ処理信号U2,V2,W2に対して、上述の第2及び第3の信号レベル調整動作を開始する。
図28において、時刻t12にはカウンタ134による所定のカウント数の計数の完了している。角度検出装置1Gは時刻t12に、回転開始指令信号Srを受信しなくとも回転しているモータM1に対して上述の信号レベル調整動作を開始する。角度検出装置1Gの信号レベル検出部180bは、時刻t12から時刻t13の期間T8において、センサ処理信号W2の頂点レベルを検出する。信号レベル調整部160aは、検出した頂点レベルを第2の調整レベルLadj2に一致させるように、センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整する。次いで、期間T9において時刻t13から3回センサ位相が切り替わる。期間T9において、各センサ処理信号U2,V2,W2はそれぞれ第2の調整レベルに到達することが検出されて、信号レベル調整部160aは各センサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを第3の調整レベルLadj3に一致させるように調整する。なお、各センサ処理信号U2,V2,W2は電気角120°間隔に設定された正弦波のため、デジタル演算部200は、各センサ位相の切り替わりの信号レベルの1/0.866倍を演算することで、頂点レベルを算出してもよい。
以上のように構成された実施形態6に係る角度検出装置1Gによれば、回転指令がされていなくともモータM1の回転により、位相検出動作の早期段階でセンサ処理信号U2,V2,W2の信号レベルを調整することができる。
変形例.
本発明の各実施形態に係る角度検出装置1,1A〜1Fの第1の調整レベルLadj1はゼロクロスレベルよりも大きい信号レベルの交点レベルLAが、最大値のしきい値レベルLthAよりも必ず大きくなるように設定されたが、本発明はこれに限らない。第1の調整レベルLadj1は、ゼロクロスレベルよりも小さい信号レベルの交点レベルLBが必ず、複数のしきい値レベルLthのうちで最小値のしきい値レベルLthBよりも小さくなるように設定されてもよい。各交点レベルLA,LBとゼロクロスレベルの信号レベル差(絶対値)が、いずれのしきい値レベルLthとゼロクロスレベルの信号レベル差よりも必ず大きくなるように、第1の調整レベルLadj1が設定されてもよい。
本発明の各実施形態に係る角度検出装置1,1A,1Bは、信号増幅部120を備え、角度検出装置1,1C〜Gは、信号増幅部120aを備えたが、本発明はこれに限らない。角度検出装置1,1A〜Gは、信号増幅部120,120aを備えなくてもよい。このとき、信号レベル調整部160,160aにおいて予め増幅して、センサ処理信号U2,V2,W2をしてもよい。
本発明の各実施形態に係る角度検出装置1,1A〜Gは、第1の信号レベル調整動作において、図7の期間T2中に各センサ処理信号の信号レベルを連続的に調整した。しかし、本発明はこれに限らず、瞬間的に第1の調整レベルLadj1に一致させるように信号レベルを調整してもよい。
本発明の各実施形態に係る角度検出装置1,1A〜Gは、3相のセンサ処理信号U2,V2,W2に対してモータM1の回転位置を検出したが、本発明はこれに限らず、複数相のセンサ信号に対してモータM1の回転位置を検出できる。例えば、電気角90°の間隔で設定された2つのセンサ信号U1,V1において、各センサ信号の逆相信号を生成して重ね合わせ、各センサ信号の交点に基づいて選択信号Xを取ることで、実施形態1と同様に位相を検出することができる。
本発明の各実施形態に係る角度検出装置1,1A〜1Gは、センサ信号U1,V1,W1に代えて、複数のセンサ信号U1,V1,W1に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号に対して、上述の動作を行ってもよい。他の実施形態においても同様である。
本発明の実施形態5に係るモータ装置は、角度検出装置1Eを備えるモータ駆動制御装置3備えて構成されたが、本発明はこれに限らない。本発明に係るモータ駆動制御装置は、角度検出装置1,1A〜1D,1F,1Gを備えて構成されてもよい。本発明に係るモータ装置は、当該モータ駆動制御装置を備えて構成されてもよい。
実施形態のまとめ.
本発明の第1の態様に係る角度検出装置は、
複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する角度検出装置において、
上記複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちで、最も信号レベルが大きいセンサ処理信号を検出する第1の信号レベル検出手段と、
上記検出した最も信号レベルが大きいセンサ処理信号の信号レベルを所定の第1の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを調整する信号レベル調整手段と、
上記信号レベル調整手段により調整された複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応する位相を示す位相情報信号を出力する位相検出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る角度検出装置は、第1の態様に係る角度検出装置において、
上記信号レベル調整手段は、上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを、互いに同一の信号増幅率で調整することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る角度検出装置は、第1または第2の態様に係る角度検出装置において、
上記角度検出装置は、上記各センサ処理信号が基準レベルを通過する位相を検出して、上記検出したゼロクロス位相を示すゼロクロス位相検出信号を生成して出力するゼロクロス位相検出手段をさらに備え、
上記第1の信号レベル検出手段は、上記ゼロクロス位相検出信号に基づいて、上記複数のセンサ処理信号のうちで最も信号レベルが大きいセンサ処理信号を検出することを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る角度検出装置は、第3の態様に係る角度検出装置において、
上記第1の信号レベル検出手段は、上記ゼロクロス位相検出信号に基づいて、上記ゼロクロス位相によって規定される複数の位相区間のうちで、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号を含む位相区間を検出して、
上記検出した位相区間毎に1つの上記センサ信号又はセンサ処理信号を選択することにより、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちで頂点レベルに最も近い信号を検出することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る角度検出装置は、第1〜第4の態様に係る角度検出装置において、
上記角度検出装置は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の頂点レベルを検出して、上記検出した頂点レベルを示す頂点レベル信号を生成して出力する第2の信号レベル検出手段をさらに備え、
上記信号レベル調整手段は、上記検出した頂点レベルを所定の第2の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを一括して調整して出力することを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る角度検出装置は、第5の態様に係る角度検出装置において、
上記信号レベル調整手段は、所定の初期調整期間において上記第1の信号レベル検出手段より検出された検出レベルを示す検出レベル信号に基づいて動作し、上記初期調整期間の完了後に上記第2の信号レベル検出手段からの上記頂点レベル信号に基づいて動作することを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る角度検出装置は、第6の態様に係る角度検出装置において、
上記第2の信号レベル検出手段は、上記信号レベル調整手段によって上記第2の調整レベルに一致するように調整した複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを検出し、
上記信号レベル調整手段は、上記調整した複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを、所定の第3の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを個別に調整して出力することを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る角度検出装置は、第5〜第7の態様に係る角度検出装置において、
上記第1及び第2の信号レベル検出手段は、共通化した回路で構成されていることを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る角度検出装置は、複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する角度検出装置において、
上記複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちで、頂点レベルを検出して、上記検出した信号レベルを示す検出レベル信号を生成して出力する信号レベル検出手段と、
上記検出した信号レベルを所定の第2の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを調整して、複数のセンサ処理信号として出力する信号レベル調整手段と、
上記信号レベル調整手段により調整された複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応する位相情報信号を出力する位相検出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の第10の態様に係る角度検出装置は、第9の態様に係る角度検出装置において、
上記信号レベル検出手段は、上記信号レベル調整手段によって上記第2の調整レベルに一致するように調整された複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを検出し、
上記信号レベル調整手段は、上記調整した複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを、所定の第3の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを個別に調整して出力することを特徴とする。
本発明の第11の態様に係る角度検出装置は、第1〜第10の態様に係る角度検出装置において、
上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明の第12の態様に係る角度検出装置は、第11の態様に係る角度検出装置において、
上記信号選択手段は、上記各交点のうちの互いに隣接する交点間の位相区間毎に、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中からそれぞれ1つの選択信号を選択して連結することにより選択信号を生成することを特徴とする。
本発明の第13の態様に係る角度検出装置は、第12の態様に係る角度検出装置において、
上記交点間の位相区間は、電気角30°から電気角60°の幅に対応する区間であることを特徴とする。
本発明の第14の態様に係る角度検出装置は、第1〜第13の態様に係る角度検出装置角度検出装置を備え、上記角度検出装置からの位相情報信号に基づいてモータを駆動制御することを特徴とする。
本発明の第15の態様に係るモータ装置は、第14の態様に係る請求項14に記載のモータ駆動制御装置と、上記モータ駆動制御装置によって駆動制御されるモータとを備えることを特徴とする。
1,1A〜1G…角度検出装置、
2…センサ回路、
3…モータ駆動制御装置、
10…交点位相検出部、
11,12,13…比較器、
20…信号選択部、
21…ロジック回路、
30…位相検出部、
31−1〜31−N…比較器、
32−1〜32−N…電圧源、
40…信号合成部、
80…プリドライバ、
81〜86…駆動増幅器、
90…メインドライバ、
91〜96…スイッチ素子、
100…モータコントローラ、
110…モータ駆動部、
120,120a…信号増幅部、
121,122,123…差動増幅器、
121a,122a,123a…差動増幅器、
130…初期調整タイミング信号発生回路、
131…初期調整期間カウンタ、
132…電源立ち上げ監視回路、
133…クロック回路、
134…カウンタ、
140…信号レベル検出部、
150…ゼロクロス位相検出部、
151,152,153…比較器、
160,160a…信号レベル調整部、
161,162,163…差動増幅器、
161a,162a,163a…差動増幅器、
170…回転開始指令回路、
180,180a〜180c…信号レベル検出部、
181…信号選択回路、
182…ロジック回路、
183…信号レベル検出回路、
183a…A/D変換器、
183b…サンプルホールド回路、
184,185,186…A/D変換器、
190,190a…調整レベル設定部、
200…デジタル演算部、
M1…モータ、
S1,S2,S3…センサ、
SW1,SW2,SW3…スイッチ。
特開2013−099023号公報

Claims (15)

  1. 複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する角度検出装置において、
    上記複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちで、最も信号レベルが大きいセンサ処理信号を検出する第1の信号レベル検出手段と、
    上記検出した信号レベルを所定の第1の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを調整する信号レベル調整手段と、
    上記信号レベル調整手段により調整された複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
    上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応する位相情報信号を出力する位相検出手段と、を備えたことを特徴とする角度検出装置。
  2. 上記信号レベル調整手段は、上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを、互いに同一の信号増幅率で調整することを特徴とする請求項1に記載の角度検出装置。
  3. 上記角度検出装置は、上記各センサ処理信号が基準レベルを通過する位相を検出して、上記検出したゼロクロス位相を示すゼロクロス位相検出信号を生成して出力するゼロクロス位相検出手段をさらに備え、
    上記第1の信号レベル検出手段は、上記ゼロクロス位相検出信号に基づいて、上記複数のセンサ処理信号のうちで最も信号レベルが大きいセンサ処理信号を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の角度検出装置。
  4. 上記第1の信号レベル検出手段は、上記ゼロクロス位相検出信号に基づいて、上記ゼロクロス位相によって規定される複数の位相区間のうちで、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号を含む位相区間を検出して、上記検出した位相区間毎に1つの上記センサ信号又はセンサ処理信号を選択することにより、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちで頂点レベルに最も近い信号を検出することを特徴とする請求項3に記載の角度検出装置。
  5. 上記角度検出装置は、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の頂点レベルを検出して、上記検出した頂点レベルを示す頂点レベル信号を生成して出力する第2の信号レベル検出手段をさらに備え、
    上記信号レベル調整手段は、上記検出した頂点レベルを所定の第2の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを一括して調整して出力することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の角度検出装置。
  6. 上記信号レベル調整手段は、所定の初期調整期間において上記第1の信号レベル検出手段より検出された検出レベルを示す検出レベル信号に基づいて動作し、上記初期調整期間の完了後に上記第2の信号レベル検出手段からの上記頂点レベル信号に基づいて動作することを特徴とする請求項5に記載の角度検出装置。
  7. 上記第2の信号レベル検出手段は、上記信号レベル調整手段によって上記第2の調整レベルに一致するように調整した複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを検出し、
    上記信号レベル調整手段は、上記調整した複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを、所定の第3の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを個別に調整して出力することを特徴とする請求項6に記載の角度検出装置。
  8. 上記第1及び第2の信号レベル検出手段は、共通化した回路で構成されていることを特徴とする請求項5〜7のうちのいずれか1つに記載の角度検出装置。
  9. 複数のコイルを有するモータの回転子の回転位置に対応する信号レベルをそれぞれ有する複数のセンサ信号に基づいて位相情報信号を発生して出力する角度検出装置において、
    上記複数のセンサ信号に対して所定の信号処理を行った後の複数のセンサ処理信号のうちで、頂点レベルを検出して、上記検出した信号レベルを示す検出レベル信号を生成して出力する信号レベル検出手段と、
    上記検出した信号レベルを所定の第2の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを調整して、複数のセンサ処理信号として出力する信号レベル調整手段と、
    上記信号レベル調整手段により調整された複数のセンサ処理信号の中から1つの選択信号を選択する信号選択手段と、
    上記信号選択手段により選択された選択信号の信号レベルが上記回転子の所定の位相に対応する位相情報信号を出力する位相検出手段とを備えたことを特徴とする角度検出装置。
  10. 上記信号レベル検出手段は、上記信号レベル調整手段によって上記第2の調整レベルに一致するように調整された複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを検出し、
    上記信号レベル調整手段は、上記調整した複数のセンサ処理信号の各頂点レベルを、所定の第3の調整レベルに一致させるように、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の各信号レベルを個別に調整して出力することを特徴とする請求項9に記載の角度検出装置。
  11. 上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号のうちの各1対の信号を互いに比較して、上記各1対の信号の交点の位相をそれぞれ示す交点位相検出信号を生成して出力する交点位相検出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜10のうちのいずれか1つに記載の角度検出装置。
  12. 上記信号選択手段は、上記各交点のうちの互いに隣接する交点間の位相区間毎に、上記複数のセンサ信号又は上記複数のセンサ処理信号の中からそれぞれ1つの選択信号を選択して連結することにより選択信号を生成することを特徴とする請求項11に記載の角度検出装置。
  13. 上記交点間の位相区間は、電気角30°から電気角60°の幅に対応する区間であることを特徴とする請求項12に記載の角度検出装置。
  14. 請求項1〜13のうちのいずれか1つに記載の角度検出装置を備え、上記角度検出装置からの位相情報信号に基づいてモータを駆動制御することを特徴とするモータ駆動制御装置。
  15. 請求項14に記載のモータ駆動制御装置と、
    上記モータ駆動制御装置によって駆動制御されるモータとを備えることを特徴とするモータ装置。
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