JP6491999B2 - デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム - Google Patents

デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6491999B2
JP6491999B2 JP2015241495A JP2015241495A JP6491999B2 JP 6491999 B2 JP6491999 B2 JP 6491999B2 JP 2015241495 A JP2015241495 A JP 2015241495A JP 2015241495 A JP2015241495 A JP 2015241495A JP 6491999 B2 JP6491999 B2 JP 6491999B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication protocol
data
switching
reception
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015241495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017108319A (ja
Inventor
真一郎 永徳
真一郎 永徳
宏美 成松
宏美 成松
真彦 辻
真彦 辻
片山 幸久
幸久 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015241495A priority Critical patent/JP6491999B2/ja
Publication of JP2017108319A publication Critical patent/JP2017108319A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6491999B2 publication Critical patent/JP6491999B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、1つのアクセスポイントで複数の通信プロトコルを時分割により送受信するデバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラムに関する。
近年、インターネット等のネットワークを介して、種々の通信機器がそれぞれの通信プロトコルにより送受信を行っている。例えば、非特許文献1には、クラウドサーバー側で各通信プロトコルにおける異なる層を分離して切り替え処理することで、1つのアクセスポイントで複数の通信プロトコルを扱う技術が提案されている。
「M2Mエリアネットワークの仮想化に関する検討」電子通信学会 信学技報IEICE Technical Report ICM2015-5(2015-05)
前述した1つのアクセスポイントで複数の通信プロトコルを扱う場合には、時分割の切り替えにより、それぞれのデバイスから送信されたデータを受信して処理を行うことが可能である。しかし、アクセスポイントに接続されている複数のデバイスにそれぞれ設定されている通信プロトコルの切り替えタイミングが合わないと、そのデータは受信又は送信できなくなる。
また、できるだけ多くのデバイスから送信されるデータを受信している際に、いずれかのデバイスへデータを送信する場合は、デバイスからのデータ受信を妨げないように、通信プロトコルを切替えてデータを送信し、再度、データ受信に復帰させるために、通信プロトコルを戻す切り替え操作が必要となっている。
従来においては、これらのデバイスからのデータ受信を妨げないように、通信プロトコルを切り替えられる時刻を推測することができない。そのため、送信データのデバイス到達時刻に制約がある場合においては、データ受信とは重ならず、データ送信が行えるか否かの判断が困難であった。
そこで本発明は、1つのアクセスポイントに接続する複数の通信プロトコルに対応するデバイスの状況や通信履歴に応じて、プロトコルの切替タイミングを設定し、データの受信漏れを防止し、送信予定時刻を予測して、通信プロトコルの切替を実施してデータを送信するデバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に従う実施形態は、以下の手段を有する。
)本発明に従う実施形態に係るデバイスデータ送受信システムは、同一又は異なる通信プロトコルをそれぞれに有する複数のデバイスのそれぞれから送信されたデータを送受信するデータ送受信部と、前記通信プロトコルを時分割で切り替えて、前記データ送受信部に接続されるデバイスの順番を設定する通信プロトコル切替部と、前記通信プロトコル切替部へ通信プロトコルの切替タイミングを指示する通信プロトコル切替ルール設定部と、前記データ送受信部が受信した前記デバイスのデータ受信の履歴を記録するデータ受信履歴記録部と、前記通信プロトコル切替部が行った切替操作の履歴を記録する通信プロトコル切替履歴記録部と、前記データ受信履歴記録部から受信データの履歴情報を取得し、且つ前記通信プロトコル切替履歴記録部から通信プロトコルの切替操作の履歴情報を取得して、受信データの履歴情報と通信プロトコルの切替操作の履歴情報から通信プロトコルをαからβに切り替え、その後βからαに切り戻すことが可能な時間を確保可能な時点を推測し、送信データ送信予定時刻を算出し、前記通信プロトコル切替ルール設定部を介して、前記通信プロトコル切替部へ通信プロトコルの切替タイミングを指示する送信データ送信予定時刻算出部と、を具備する。
このようなデバイスデータ送受信システムにより、アクセスポイントに対して接続をリクエストしているデバイスの履歴情報を考慮した切替タイミングを設定し、通信プロトコルの切替を行い、デバイスから送信されたデータが確実に受信され格納される。
)本発明に従う実施形態に係るデバイスデータ送受信方法は、同一又は異なる通信プロトコルをそれぞれに有する複数のデバイスに対して、時分割で接続し、データの送受信を行うデバイスデータ送受信方法であって、前記通信プロトコルを時分割で切り替えて、接続されるデバイスの順番を設定し、前記デバイスから送信されたデータを送受信し、
前記送受信に伴い、受信した前記デバイスのデータ受信の履歴情報を記録し、且つ通信プロトコルの切り替え履歴情報を記録し、前記データ受信の履歴情報と前記通信プロトコルの切替操作の履歴情報から前記デバイスからのデータ受信間隔を予測し、送信データ送信予定時刻を算出し、データ送信のための通信プロトコルの切替タイミングを指示する。
このようなデバイスデータ送受信方法により、1つのアクセスポイントに対して接続をリクエストしているデバイスの履歴情報を考慮した切替タイミングを設定し、最も早い時刻で通信プロトコルの切替を行い、デバイスから送信されたデータが確実に受信され格納される。
本発明によれば、1つのアクセスポイントに接続する複数の通信プロトコルに対応するデバイスの状況や通信履歴に応じてプロトコルの切替タイミングを設定してデータの受信漏れを防止し、送信予定時刻を予測して通信プロトコルの切替を実施してデータを送信するデバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラムを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るデバイスデータ送受信システムの概念的な構成を示す図である。 図2は、本実施形態のデバイスデータ送受信システムにおけるデータ受信の際のアクセスポイントにおける通信プロトコルの切替タイミングを説明するための図である。 図3は、本実施形態と比較のために、通信プロトコルの切替タイミングエラーが発生している状態を示す図である。 図4は、データ送信におけるデータ送信予定時刻の設定について説明するための図である。 図5は、複数のデバイスにおけるデータ受信を行っている際のデータ送信予定時刻の設定について説明するための図である。 図6は、本実施形態のデバイスデータ送受信システムによるデータ送信の際のアクセスポイントにおける通信プロトコルの切替タイミングを説明するための図である。 図7(a)は、データ受信履歴記録部23のテーブルに記録されるデータ構造を示す図、図7(b)は、通信プロトコル切替履歴記録部のテーブルに記録されるデータ構造を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデバイスデータ送受信システムの概念的な構成を示す図である。
本実施形態のネットワーク通信システム1は、主として、アクセスポイント2と、デバイス3と、クラウドサーバーに含まれるPF(プラットフォーム)4と、送信データ入力部5と、送信データ送信予定時刻受信部21とで構成される。
デバイス3は、通信プロトコルを使用する通信機能を有する種々の公知なデバイスで有り、少なくともデータ送受信部8を備えている。尚、図1に示すデバイス3の構成においては、本実施形態の技術的特徴を説明するための要旨に係る部位のみを示しており、他の部位は簡略して示していないが、デバイスにおける一般的な他の構成部位は搭載しているものとする。
アクセスポイント2は、複数のデバイス3のデータ送受信部8と順次、接続するために、通信プロトコルを時分割で切り替えて接続されるデバイス3を設定する通信プロトコル切替部7と、接続されたデータ送受信部8に対して、通信プロトコル切替部7を介してデータの送受信を行うデータ送受信部6と、を備える。さらに、通信プロトコル切替ルールを設定し、通信プロトコル切替部7に切替指示を行う通信プロトコル切替ルール設定部25と、切替ルールを設定するための決定情報を蓄積する通信プロトコル切替ルール決定情報蓄積部26と、通信プロトコル切替部7が行った切替操作の履歴を記録する通信プロトコル切替履歴記録部24と、を備えている。
通信プロトコル切替ルールとは、各デバイスの状況や情報(例えば、切り替えに掛かる所要時間等の情報)に基づいて、アクセスポイントに接続をリクエストしているデバイスのうちで接続するデバイスの通信プロトコルの選択や、通信プロトコルを切り替えるタイミング(切り替え時刻)を設定するための規定であり、少なくとも他のデバイスの送受信を妨げない期間中に切り替え時刻が設定される。
実施形態のアクセスポイント2は、基本的には、1つのアクセスポイントで複数のデバイスと時分割で接続し、同時期に複数のデータの送受を行う機能を要している。このアクセスポイント2は、データ送受信部6に対して送信データの送信時刻(又は、送信期間)を設定するための送信データ送信予定時刻算出部22と、データ送受信部6が受信したデータの履歴を記録するデータ受信履歴記録部23とを備えている。送信データ送信予定時刻算出部22は、算出した送信予定時刻をサーバー側の送信データ送信予定時刻受信部21に入力する。
プラットフォーム4は、公知なように、クラウドサーバーに含まれるコンピュータ等のオペーレーションシステム(OS)やハードウエアの中枢部分で有り、ここでは、データ受信部9とデータ蓄積部10を代表的に示している。本実施形態において、データ送受信部6は、デバイス3から受信したデータ(情報)をデータ受信部9へ転送し、データ蓄積部10に蓄積させている。データ蓄積部10に蓄積されたデータは、必要とされた際に、送信したデバイスや他の機器により読み出されて利用される。尚、PF(プラットフォーム)4は、クラウドサーバー側に含まれている。
さらに、送信データIF部20は、デバイスに送信するデータを入力する機能であり、送信データ入力部5と送信データ送信予定時刻受信部21を含んでいる。送信データ入力部5は、データ送受信部6を介してデバイス8に送信するデータを入力する機能を有する。送信データ送信予定時刻受信部21は、送信データ入力部5によって入力された送信データが、送信データ送信予定時刻算出部22によって算出されるデバイスへの到達時刻を受信する機能を有する。
尚、従来のネットワーク通信システムにおいては、図1に示すうちのデータ送受信部6及び通信プロトコル切替部7を備えるアクセスポイント2と、PF4と、送信データ入力部5のみで構成され、デバイス3に対して、通信プロトコルが割り当てられた際に、データの送受信を行う。
図2は、本実施形態のデバイスデータ送受信システムによるデータ受信の際のアクセスポイントにおける通信プロトコルの切替タイミングを説明するための図である。図3は、本実施形態と比較のために、通信プロトコルの切替タイミングエラーが発生している状態を示す図である。
以下に、図2に示す動作シーケンスを参照して、1つのアクセスポイントに接続されている各通信プロトコルに対応するデバイスの状況に基づく通信プロトコルの切替タイミングの設定について説明する。ここでは、通信プロトコルが異なるn個のデバイス3a〜3n、及びデバイスmが、1つのアクセスポイント2に接続をリクエストする状況で有り、各デバイスからのデータ送信タイミングは、同一の通信プロトコルを利用するデバイスにおいては、端末単位で順番に送信するように設定されている。この様なデバイス3の一例をあげれば、仮に地震等の振動を検知する装置であった場合、ある地域内に分散するように複数個のデバイス3が設置され、異なる通信プロトコルで群分けされているものとする。それらがネットワークを介して、定期的又は、常時、集中管理所のサーバーへ現状を示すデータを予め設定された順番で順次、送信する。勿論、この例に限定されるものではない。
具体例で説明する。図3は、通信プロトコルαの複数のデバイス3a〜3nと通信プロトコルβのデバイス3mとがアクセスポイント2に接続して、データをデータ送受信部6に送信する例を示している。発生する問題として、通信プロトコルαの複数のデバイス3a〜3nがアクセスポイント2に接続してデータの送信途中で、通信プロトコル切替部7が通信プロトコルβに切り替えてしまった場合には、通信プロトコルβが有効となり、切替以降のデバイス3n−2,3n−1,3nのデータが受信されずに、通信プロトコルβのデバイス3mのデータがデータ送受信部6に受信される。これは、切替タイミングがデバイス3の送信されるデータを考慮していないために発生している。そこで、本実施形態では、以下のように、データ通信の際に、時分割方式を利用した切替タイミングによる通信プロトコルの切替が行われる。
[第1例]
第1の例として、通信プロトコル間の切替タイミングを、アクセスポイント2に接続をリクエストしているデバイス3を同一の通信プロトコル毎に分けて、それらのデバイス3の数の比より設定する。即ち、通信プロトコル切替ルール設定部25は、各通信プロトコルのデバイス数の比により、動作期間の時間長を決めて、通信プロトコルの切替えを行う。具体例として、例えば、動作期間の全時間長が10分間に設定され、通信プロトコルαが7台、通信プロトコルβが3台利用する場合には、それぞれに割り当てられる時間は、通信プロトコルαに対して、7分間の動作期間を割り当て、プロトコルβに対しては、3分間の動作期間を割り当てる。
これらの時間割り当ては、所謂、時分割方式と称されており、通信プロトコル切替ルール設定部25により、アクセスポイント2に接続されている各通信プロトコルのデバイス3に対して、自動的に割り当てられ、それぞれの切替時間が通信プロトコル切替部7に設定される。この時間割り当てによる通信プロトコルの切替は、一旦割り当て時間が経過し、別の通信プロトコルに切り替えられた後であっても、まだ、そのデバイス3による全データ送信が完了せず、引き続き行われるのであれば、各通信プロトコルを例えば、一巡した後、最初に設定された通信プロトコルに戻り、繰り返し実施される。尚、通信プロトコルの切替は、必ずしも各一回の割り当てで1巡することに限定されるものではなく、各通信プロトコルを一巡する間に、優先的に複数回の割り当てを受ける通信プロトコルも存在する。これらの切替設定は、通信プロトコル切替ルール設定部25に、ユーザによる条件指定により予め設定することも可能である。
本実施形態においては、まず、通信プロトコル切替ルール設定部25は、通信プロトコル切替ルール決定情報蓄積部26から切替ルール生成情報即ち、アクセスポイント2に接続されている各通信プロトコルのデバイス3の台数の情報を取得する。この台数に基づき、動作期間の時間割り当てを通信プロトコル毎に算出する。その時間割り当てにより通信プロトコルの切替タイミングが求められ、この切替タイミングをプロトコル切替ルールとして通信プロトコル切替部7に送信する。
通信プロトコル切替部7は、プロトコル切替ルールを受けて、通信プロトコルの切替と受信するデバイス3の順番等を設定する。図2に示すように、まず、通信プロトコルαへ切り替え、デバイス3aのデータ送受信部8aから順次、送信されたデータをアクセスポイント2のデータ送受信部6で受信する。受信されたデータは、クラウドサーバーに含まれるPF(プラットフォーム)4のデータ受信部9に転送されて、データ蓄積部10に蓄積される。また、このデータ受信と合わせて、通信プロトコル切替部7が行った切替操作の履歴が通信プロトコル切替履歴記録部24に、追加又は更新されるように随時、記録される。
その後、設定された各デバイス3b〜3n−1から送信されたデータの受信を繰り返し行い、通信プロトコル切替部7は、設定された通信プロトコルαの最後のデバイス3nのデータを受信した後、通信プロトコルβに切り替え、デバイス3mのデータを受信して、データ送受信部6及びデータ受信部9を経て、データ蓄積部10に蓄積される。
このデバイス3mのデータを受信した後、通信プロトコル切替部7は、再度、通信プロトコルαに切り替え、前回と同様に、デバイス3aのデータ送受信部8aから送信されたデータをPF4のデータ蓄積部10に蓄積する。
以上のように第1例によれば、1つのアクセスポイント2に接続をリクエストしているデバイスの数に対応する時分割により送信を割り当てて、順次データを受信することができるため、従来のように、送信途中で通信プロトコルの切替が行われることなく、送信されたデータを受信し、クラウドサーバー内のデータ蓄積部10に蓄積される。
[第2例]
第2の例として、通信プロトコル切替ルール設定部25は、1つのアクセスポイント2に接続される各通信プロトコルのデバイス3が送信するデータのデータ送信周期・時刻より動作期間を算出する。そして、各プロトコルに接続されているデバイス3から発せられるリクエスト総数の比の時間長で切り替えタイミング(切り替えルール)を通信プロトコル切替部7に設定し、通信プロトコルを切り替える。
具体例として、例えば、動作期間に割り当てる時間を10分間と設定した際に、通信プロトコルαのデバイス3からの単位時間当たりのリクエスト数が35リクエスト、通信プロトコルβのデバイスからの単位時間当たりのリクエスト数が15リクエストであった場合には、35:15の比に基づき、通信プロトコルαに対して、7分間の動作期間を割り当て、通信プロトコルβに対して、3分間の動作期間を割り当てる。これらの時間割り当て、即ち、時分割は、通信プロトコル切替ルール設定部25により、アクセスポイント2に接続される各通信プロトコル毎に自動的に割り当てられ、それぞれの切替タイミングが設定される。
以上のように第2例においても、第1例と同様に、1つのアクセスポイント2に接続をリクエストしている全デバイスに対して、リクエスト数に応じた時分割により切替タイミングを割り当てて、順次データを受信することができるため、従来のように、送信途中で通信プロトコルの切替が行われることなく、送信されたデータを受信し、クラウドサーバー内のデータ蓄積部10に蓄積される。
次に、図1に示したデバイスデータ送受信システムにおけるデバイスへのデータ送信について説明する。
アクセスポイント側からデバイスに対してデータを送信する場合、他のデバイスからのデータ受信を妨げないように通信プロトコルを切替えて、データを送信した後、再度データ受信のために、受信先の通信プロトコルに戻す操作が必要である。特に、送信データのデバイス到達時刻に制約がある場合、データの受信と送信が重複した場合には、データ送信が待機されて到達時刻に遅延するため、データ送信を行うか否かの判断が難しいものであった。
また、例えば、デバイス3aへデータを受信している際に、割り込むように他の通信プロトコルのデバイス3mへデータが送信された場合、その他のデバイス3m宛にデータが送信されてから、実際にデバイス3mがデータを受信するまでに、待機時間が掛かり、大凡の所要時間においても知るすべがない。
図4は、データ送信におけるデータ送信予定時刻の設定について説明するための図である。図5は、複数のデバイスにおけるデータ受信を行っている際のデータ送信予定時刻の設定について説明するための図である。
そこで本実施形態のデバイスデータ送受信システムは、他のデバイスからのデータ受信を妨げないように、通信プロトコルを切り替えられる時刻を推測する。即ち、図4に示すように、これまでのデータ受信間隔を履歴として扱い、以降のデータ受信間隔を予測し、データ受信と重複しない期間中に、送信データの送信予定時刻を設定する。
まず、送信データ入力部5からデータ送受信部6に送信データが転送された時を送信データ受領時刻Tcとする。次に、アクセスポイントに接続している通信プロトコルを利用するデバイス3からのデータを受信した送信データ受領時刻Tcまでの予め定めた一定期間内のデータ受信間隔をデータ受信履歴とする。
通信プロトコル切替ルール設定部25は、このデータ受信履歴を参照して、通信プロトコルの切替(切替及び切り戻し)に掛かる所要時間にデータ送信に掛かる通信時間を合わせた時間間隔Ts以上の時間間隔Teがある箇所を抽出する。この時間間隔Teのうちで最も早い箇所に通信プロトコルの切り替え所要時間を考慮した送信データ送信予定時刻を設定する切替ルールを作成し、通信プロトコル切替部7に設定する。
また、データ受信履歴におけるデータ受信間隔は、デバイス3毎にほぼ一定であることを前提として、送信データ受領時刻Tcまでの一定期間におけるデータ受信履歴を参照して、デバイス3毎にデータ送受信部6がデータを受信する時間間隔の平均を算出する。また、通信プロトコルの切り替え所要時間長は、切り替え前の通信プロトコルと切り替え後の通信プロトコルとの組み合わせ毎に一定であることを前提する。通信プロトコルの切り替えに所要する時間長は、送信データ受領時刻Tcまでの一定期間の通信プロトコル切替履歴を参照して、切り替え前の通信プロトコルと切り替え後の通信プロトコルとの組み合わせ毎に、通信プロトコル切替部7が通信プロトコル切り替えに要した時間長の平均を算出する。
図5を参照して、送信データの送信予定時刻の設定について説明する。
まず、デバイス3a、…、3n毎に、前述したデータ受信履歴を参照して、データ受信間隔の平均μ[i](i=3a、…、3n)を算出する。ここで、切り替え前の通信プロトコルをα、切り替え後の通信プロトコル(データ送信するデバイスのプロトコル)をβとする。送信データ受信時刻Tcまでの一定期間の通信プロトコル切替履歴より、通信プロトコルをαからβに切り替える所要時間の平均μ[α,β]を算出する。
データ送信後の切り戻し、即ち、切り替え前の通信プロトコル(データ送信するデバイスの通信プロトコル)をβ、切り替え後の通信プロトコルをαとし、前述した通信プロトコル切替履歴より、通信プロトコルをβからαに切り替える所要時間の平均μ[β,α]を算出する。
送信データ受信時刻をTc、デバイス3a、…、3nから最後のデータを受信した時刻をT[i]とし、Tc以降に、デバイスi(i=3a、…、3n)からm回目(m=1…)にデータ受信する時刻T[i,m]を、以下の式(1)により算出する。
T[i,m]=T[i]+ μ[i]*m …(1)
T[i,m](i=1,…,N m=1, …)のうち、Tcより後の時刻のものを古い順に並べたものを t[j](j=0,…. 尚、便宜的にt[0]=Tcとする)とし、式(2)により、以下を満たす最小のjを求める。
t[j+1]−t[j]≧μ[α,β]+μ[β,α] …(2)
式(2)により求められたjを用いて、送信データ送信予定時刻をt[j]+μ[α,β]として決定する。
図6は、本実施形態のデバイスデータ送受信システムによるデータ送信の際のアクセスポイントにおける通信プロトコルの切替タイミングを説明するための図である。このデータ送信は、前述した図1に示した構成のネットワーク通信システムの構成を用いている。
本実施形態のデータ送信においては、まず、通信プロトコル切替部7は、通信プロトコルαへ切り替える。この時、通信プロトコルαへ切り替えたことを通信プロトコル切替履歴情報として、通信プロトコル切替履歴記録部24に記録する。
通信プロトコルαへ切り替えた後、デバイス3aのデータ送受信部8aから送信されたデータをアクセスポイント2のデータ送受信部6で受信する。受信されたデータは、クラウドサーバーに含まれるPF4のデータ受信部9に転送されて、データ蓄積部10に蓄積される。このデータ蓄積時に、データ受信の履歴がデータ受信履歴記録部23に記録される。
その後、送信データ入力部5からデータ送受信部6へデバイス3m宛のデータが送信される。このデータ送信を受けて、データ送受信部6は、送信データ送信予定時刻算出部22へデータ送信があることを通知する。そこで、送信データ送信予定時刻算出部22は、前述したように、データ受信履歴記録部23から受信データの履歴情報を取得し、且つ通信プロトコル切替履歴記録部24から通信プロトコルの切替操作の履歴情報を取得して、受信データの履歴情報と通信プロトコルの切替履歴からプロトコルをαからβに切り替え、その後βからαに切り戻すことが可能な時間を推測し、送信データ送信予定時刻を算出する。
算出された送信データ送信予定時刻は、送信データ送信予定時刻算出部22から送信データ送信予定時刻受信部21へ入力される。また、送信データ送信予定時刻算出部22は、通信プロトコル切替ルール設定部25へ送信データ送信予定時刻を出力して通信プロトコルの切替タイミングを指示し、送信データ送信予定時刻に基づき、通信プロトコル切替部7に通信プロトコルの切替タイミングが指示される。この送信データ送信予定時刻は、データ送受信部8aによるデータ送信の完了予定時刻の直後の時刻が設定されている。尚、送信データ送信予定時刻算出部22は、データ送受信部6を介して、又は直接的に通信プロトコル切替部7に対して通信プロトコルの切替タイミングを指示してもよい。
これらのデータ送信のための準備処理が終了した後、以前のデータ受信状態に復帰して、データ送受信部8aから送信されたデータをデータ送受信部6及びデータ受信部9を経て、データ蓄積部10に蓄積する。この蓄積と共に、データ送受信部6からデータ受信履歴記録部23へデータ受信の履歴が記録される。このデータ受信は、データ送受信部8a…8nからのデータ送信が完了するまで、繰り返して実施される。
プロトコルをαからβに切り替え、その後βからαに切り戻すことが可能な時間を確保可能な時点において、データ送受信部8aからのデータ送信が完了した直後に、通信プロトコル切替部7は、通信プロトコルαから通信プロトコルβへ切り替える。この時、上述と同様に、通信プロトコルβへ切り替えたことを通信プロトコル切替履歴情報として、通信プロトコル切替履歴記録部24に記録する。この切り替え後に、設定された送信予定時刻の到達した際に、デバイス3mのデータ送受信部8へデータの送信が行われ、図示しないデバイス内のデータ格納部に格納される。
図7(a)は、データ受信履歴記録部23のテーブルに記録されるデータ構造を示す図、図7(b)は、通信プロトコル切替履歴記録部24のテーブルに記録されるデータ構造を示す図である。
図7(a)に示すデータ構造は、各デバイス3におけるデバイスIDと、通信プロトコルと、データ受信記録が関連づけられて記録されている。また、図7(b)に示すように、通信プロトコルの切り替え先が分かるように、切り替え前の通信プロトコルと、切り替え後の通信プロトコルと、切り替え開始時刻と、所要時間が関連づけられて記録されている。尚、図面に記載される数値や名称は、限定されるものではなく、適宜設定可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、アクセスポイントに対して接続をリクエストしているデバイスの履歴情報を考慮した切替タイミングを設定し、通信プロトコルの切替を行っている。よって、デバイスから送信されたデータを確実に受信し格納することができる。
また、1つのアクセスポイントに多数のデバイスが各通信プロトコルで接続される際に、デバイスに対して、データを送信する際に、現状の状況を把握して、送信データ送信予定時刻を設定し、送信先以外のデバイスからのデータ受信を妨げずに、通信プロトコルを切替えてデータを送信し、再度、データ受信のために通信プロトコルを切り戻すことができる。特に、送信データのデバイス到達時刻に制約がある場合においても、適正な送信データ送信予定時刻を設定し、データ送信を行うことができる。
また、前述した本実施形態においては、送信データ送信予定時刻算出部22、データ受信履歴記録部23、通信プロトコル切替履歴記録部24、通信プロトコル切替ルール設定部25及び通信プロトコル切替ルール決定情報蓄積部26は、コンピュータにより実現可能であり、前述した演算処理及び判断処理を含む一連の処理・動作を駆動用プログラムで実行させることが可能である。即ち、接続しているデバイスに対して、同一の通信プロトコル毎にデバイス数及びリクエスト総数を算出し、異なる通信プロトコル毎のデバイス数又はリクエスト総数のうちの何れかの比で、データ送受信の動作期間を割り当てて、通信プロトコルの切替タイミングを指示する駆動用プログラムを用いてコンピュータで実行させることができる。
1…ネットワーク通信システム、2…アクセスポイント、3,3a〜3n,3m…デバイス、4…PF(プラットフォーム)、5…送信データ入力部、6,8,8a,8b…データ送受信部、7…通信プロトコル切替部、9…データ受信部、10…データ蓄積部、20…送信データIF部、21…送信データ送信予定時刻受信部、22…送信データ送信予定時刻算出部、23…データ受信履歴記録部、24…通信プロトコル切替履歴記録部、25…通信プロトコル切替ルール設定部、26…通信プロトコル切替ルール決定情報蓄積部。

Claims (3)

  1. 同一又は異なる通信プロトコルをそれぞれに有する複数のデバイスのそれぞれから送信されたデータを送受信するデータ送受信部と、
    前記通信プロトコルを時分割で切り替えて、前記データ送受信部に接続されるデバイスの順番を設定する通信プロトコル切替部と、
    前記通信プロトコル切替部へ通信プロトコルの切替タイミングを指示する通信プロトコル切替ルール設定部と、
    前記データ送受信部が受信した前記デバイスのデータ受信の履歴を記録するデータ受信履歴記録部と、
    前記通信プロトコル切替部が行った切替操作の履歴を記録する通信プロトコル切替履歴記録部と、
    前記データ受信履歴記録部から受信データの履歴情報を取得し、且つ前記通信プロトコル切替履歴記録部から通信プロトコルの切替操作の履歴情報を取得して、受信データの履歴情報と通信プロトコルの切替操作の履歴情報から通信プロトコルをαからβに切り替え、その後βからαに切り戻すことが可能な時間を確保可能な時点を推測し、送信データ送信予定時刻を算出し、前記通信プロトコル切替ルール設定部を介して、前記通信プロトコル切替部へ通信プロトコルの切替タイミングを指示する送信データ送信予定時刻算出部と、
    を具備するデバイスデータ送受信システム。
  2. 前記通信プロトコル切替ルール設定部は、前記受信データの履歴情報を参照して、通信プロトコルの切り替え及び切り戻しに掛かる所要時間にデータ送信に掛かる通信時間を合わせた第1の時間間隔を算出し、該第1の時間間隔以上の時間間隔がある箇所を抽出し、最も早い箇所に送信データ送信予定時刻を設定することを特徴とする請求項に記載のデバイスデータ送受信システム。
  3. 同一又は異なる通信プロトコルをそれぞれに有する複数のデバイスに対して、時分割で接続し、データの送受信を行うデバイスデータ送受信方法であって、
    前記通信プロトコルを時分割で切り替えて、接続されるデバイスの順番を設定し、
    前記デバイスから送信されたデータを送受信し、
    前記送受信に伴い、受信した前記デバイスのデータ受信の履歴情報を記録し、且つ通信プロトコルの切り替え履歴情報を記録し、
    前記データ受信の履歴情報と前記通信プロトコルの切替操作の履歴情報から前記デバイスからのデータ受信間隔を予測し、送信データ送信予定時刻を算出し、データ送信のための通信プロトコルの切替タイミングを指示するデバイスデータ送受信方法。
JP2015241495A 2015-12-10 2015-12-10 デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム Active JP6491999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015241495A JP6491999B2 (ja) 2015-12-10 2015-12-10 デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015241495A JP6491999B2 (ja) 2015-12-10 2015-12-10 デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017108319A JP2017108319A (ja) 2017-06-15
JP6491999B2 true JP6491999B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=59060205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015241495A Active JP6491999B2 (ja) 2015-12-10 2015-12-10 デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6491999B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1512793B (zh) * 2002-12-27 2010-05-26 皇家飞利浦电子股份有限公司 多标准无线通信系统中射频资源分配的方法和装置
JP4145896B2 (ja) * 2005-03-16 2008-09-03 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント 通信端末装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017108319A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4560115B2 (ja) 配布管理方法、配布管理システム、および配布管理サーバ
CN101341474B (zh) 用于对事务重排序来确保每个事务所规定的服务质量的仲裁方法
EP3386169B1 (en) Address allocation method, gateway and system
CN108696581A (zh) 分布式信息的缓存方法、装置、计算机设备以及存储介质
EP3611889B1 (en) Scheduled service processing method and apparatus
JP2019079268A (ja) データ収集装置及びデータ収集方法
JP5853819B2 (ja) 制御プログラム、制御方法、記憶制御装置および情報処理システム
JP6982639B2 (ja) マルチエッジクラウドのネットワーク通信制御方法およびエッジコンピューティングシステム
JP6176734B2 (ja) 仮想マシンの配置決定装置、その方法およびプログラム
JP6491999B2 (ja) デバイスデータ送受信システム、デバイスデータ送受信方法及びその駆動用プログラム
CN105119964A (zh) 经由物理块地址的文件存储
JP2008046803A (ja) データバックアップシステム
JP6279816B2 (ja) ストレージ監視システムおよびその監視方法
JP6063882B2 (ja) 仮想マシン配置システム及び方法
JP5140692B2 (ja) ポーリング伝送システム、ポーリング伝送方法、および、ポーリング伝送プログラム
CN111935029B (zh) 网关负载均衡方法和装置、存储介质及电子设备
JP2018109867A (ja) セッション管理プログラム、セッション管理方法、情報処理装置、及び情報処理システム
JP2010049655A (ja) 端末装置および資源送受信システム
JP2010244469A (ja) 分散処理システム及び分散処理方法
JP6544184B2 (ja) データ通信制御方法、情報処理装置、プログラム及びデータ通信制御システム
JP5965781B2 (ja) リソース管理装置、リソース管理方法およびプログラム
EP3024183B1 (en) Load sharing system, method and computer storage medium
JP6981298B2 (ja) 配信サーバ、ソフトウェア配信方法およびソフトウェア配信プログラム
JP5287342B2 (ja) ジョブ管理装置、ジョブ管理方法及びジョブ管理システム
US20210004261A1 (en) Switching apparatus and switching method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6491999

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150