JP6491876B2 - バーナコントローラおよび燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バーナコントローラおよび燃焼制御装置に関し、特に、スパークロッドとフレームロッドとを一本の電極棒で兼用する一本ロッド方式の点火装置を制御するバーナコントローラ、および上記点火装置と上記バーナコントローラとを備えた燃焼制御装置に関する。
燃焼炉、乾燥炉、およびボイラ等の燃焼装置は、燃焼室内の燃焼をコントロールするための燃焼制御装置として、バーナを点火するための点火装置と、点火装置を介したバーナの点火制御、バーナの燃焼監視、およびバーナへの燃料の供給と停止を制御する安全遮断弁の制御を行うためのバーナコントローラ(プロテクトリレー)とを備えている。
点火装置は、点火用のトランス(以下、「点火トランス」と称する。)を有し、点火トランスの二次側配線の一端を点火用の電極棒(以下、「スパークロッド」と称する。)に接続することにより、例えば数kV〜十数kVの高電圧をスパークロッドに発生させる。また、バーナコントローラは、バーナの燃焼を監視するための火炎検出回路を有している。火炎検出回路は、火炎検出用の電極棒(以下、「フレームロッド」と称する。)と電気的に接続され、フレームロッドから出力される火炎検出信号を入力し、その火炎検出信号に基づいて火炎の有無を判定する。
従来から、一般的な燃焼制御装置は、スパークロッドとフレームロッドとを別個に備えているものが多かった。しかしながら、小型の燃焼装置では、スパークロッドとフレームロッドのスペースを確保することが構造的に困難である場合が多く、より小さい燃焼制御装置に対する市場要求があった。
例えば、特許文献1には、着火回路(点火回路)と火炎検知回路とを、着火プラグの電極棒(ロッド)に切り替えリレーを介して夫々接続することにより、一本のロッドによって着火と火炎検知を行う一本ロッド方式の燃焼制御装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された燃焼制御装置では、一本のロッドの接続先を点火回路と火炎検知回路との間で切り替えるための切り替えリレーが必要となる。
一方、本願発明者らは、本願発明に先立って、上記特許文献1に開示されたものとは別の一本ロッド方式の燃焼制御装置を開発した(非特許文献1参照)。この燃焼制御装置は、スパークロッドとフレームロッドとを兼用する一本のロッドを点火トランスの二次側コイルの一端に接続し、点火トランスの二次側コイルの他端を信号線(ケーブル)を介してバーナコントローラ内の火炎検出回路に接続した構成を有するものである。この燃料制御装置によれば、上記特許文献1に記載の燃焼制御装置のようにロッドの接続先を切り替える必要がないため、切り替え用のリレーが不要となる。
本願発明者らが開発した上記燃料制御装置は、上記特許文献1に記載の燃焼制御装置のようにリレーによってロッドの接続先を切り替える構成ではないため、火炎発生中にスパークを発生させた場合、火炎を通してロッドを流れる電流(以下、「火炎電流」とも称する。)のみならず、スパークによってロッドとバーナとの間の空間(以下、「スパークギャップ」と称する。)を流れる電流(以下、「スパーク電流」と称する。)が発生する。また、本願発明者らが開発した上記燃料制御装置は、ロッドに流れる電流によって内部に設けた検出用容量を充電し、その検出用容量の電荷量に基づいて火炎の有無を判定する構成の火炎検出回路を採用している。
そのため、本願発明者らが開発した上記燃料制御装置のようにロッドの接続先を切り替えず火炎電流とスパーク電流とが一部共通の電流経路を流れる構成では、火炎発生中にスパークが発生すると、スパーク電流によって火炎検出回路内の検出用容量の電荷が不安定になり、正確な火炎検出を行うことができなくなるおそれがある。例えば、火炎電流によって検出用容量が充電されている状態において、スパークが発生すると、検出用容量の充電されていた電荷が、スパーク電流によって引き抜かれてしまうおそれがある。
そこで、本願発明者らが開発した上記燃焼制御装置では、スパーク電流による検出用容量への電荷の充放電が無視できる程度にまでスパークのパワーを十分に小さく設定していた。これにより、切り替えリレーを用いることなく、一本のロッドによるバーナの点火と、正確な火炎判定とを実現することができる。
特開2002−295829号公報
「バーナコントローラ イグナイタ付きプロテクトリレー FRL100B,FRL101B 取扱説明書」、2010年9月 改訂9版、アズビル株式会社。
しかしながら、本願発明者らが開発した上記燃焼制御装置は、スパークのパワーが小さいため、大容量のバーナを点火することが困難であり、大容量の燃焼装置には適用することができないという問題があった。
本発明の目的は、火炎の有無の判定を正確に行うことができ、且つ大容量の燃焼装置にも適用可能な一本ロッド方式の燃焼制御装置を実現することにある。
本発明に係るバーナコントローラ(3)は、バーナ(5)を点火するためのスパークロッドと火炎検出を行うためのフレームロッドとを兼ねた一本の電極棒(4)を点火トランスの二次側コイルの一端に接続する点火装置(2)を駆動して、電極棒にスパークを発生させる点火回路(30)と、点火トランスの二次側コイルの他端と基準電位に接続するための端子との間に接続される電圧制限素子(21)と、前記点火トランスの二次側コイルと接続される検出用容量を有し、点火トランスの二次側コイルを経由して電極棒に流れる電流に基づいて火炎検出信号を生成する火炎検出回路(31)と、点火回路と火炎検出回路とを制御する制御部(32)とを有し、制御部は、バーナを点火させる場合、バーナへの燃料(8)の供給が可能な最大の期間である点火期間(Tp)より短いイグニッショントライアル期間(Tig)の間、点火回路にスパークを繰り返し発生させ、イグニッショントライアル期間の経過後、点火回路によるスパークの発生を停止させ、スパークの発生停止させてから点火期間が経過する前の時点に、火炎検出回路による火炎検出信号に基づいて火炎の有無を判定し、時点は、スパークによって発生するスパーク電流が検出用容量の電荷量に影響を与えない状態となった時点であることを特徴とする。
本発明に係る燃料制御装置(1)は、上記バーナコントローラと、上記電極棒と、上記点火装置とを備えることを特徴とする。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって表している。
以上説明したことにより、本発明によれば、火炎の有無の判定を正確に行うことができ、且つ大容量の燃焼装置にも適用可能な一本ロッド方式の燃焼制御装置を実現することが可能となる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置の構成を示す図である。 図2は、火炎検出回路の回路構成例を示す図である。 図3は、本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置によるバーナ点火時のシーケンスを説明するための図である。 図4は、本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置によるバーナ点火時のシーケンスを説明するための別の図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
〈本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置の構成〉
図1は、本発明の一実施の形態に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置の構成を示す図である。
同図に示される燃焼制御装置1は、例えば、燃焼炉や乾燥炉、ボイラ等の燃焼装置において、燃焼室内のバーナによる燃焼を制御するための装置である。
燃焼制御装置1は、燃焼装置の燃焼室内に配置されたバーナを点火するためのスパークロッドと、燃焼室内のバーナによる火炎を検出するためのフレームロッドとを一本の電極棒で兼用した構造を有している。具体的に、燃焼制御装置1は、点火装置2、バーナコントローラ3、および電極棒(ロッド)4を備えている。点火装置2とバーナコントローラ3とは、例えば、別個にパッケージングされた別々の装置であり、信号線を介して互いに接続されている。
電極棒4は、スパークロッドとしての機能とフレームロッドとしての機能を有している。電極棒4の一端は、後述する点火装置2内の点火トランスの二次側コイルL2の一端に接続されている。また、電極棒4の他端は、燃焼制御装置1が燃焼炉等の燃焼装置に組み込まれた場合に、燃焼装置の燃焼室内におけるバーナ5の近傍に配設される。
点火装置(イグナイタ)2は、スパークロッドとフレームロッドとを一本の電極棒4で兼用する一本ロッド方式の点火装置であり、スパークを発生させることによって電極棒4を介してバーナ5を点火するとともに、火炎発生時にフレームロッドに流れる火炎電流を外部に出力する機能を有している。具体的に、点火装置2は、外部端子P1〜P5と、点火トランス20と、保護素子21とを備えている。
点火トランス20は、一次側コイルL1に印加された電圧に基づいて、二次側コイルL2に、一次側コイルL1と二次側コイルL2の巻き数比に応じた電圧(例えば数kV〜十数kVの高電圧)を発生させる部品である。
外部端子P1、P2は、点火トランス20の一次側コイルL1の両端に電圧を供給するための入力端子である。外部端子P1は、点火トランス20の一次側コイルL1の一端に接続され、外部端子P2は、一次側コイルL1の他端に接続されている。
外部端子P3は、点火トランス20の二次側コイルL2で発生した高電圧を出力するための出力端子である。外部端子P3は、点火トランス20の二次側コイルL2の一端に接続されるとともに、電極棒4の一端に接続される。
外部端子P4は、電極棒4(フレームロッド)に流れる電流を出力するための端子であり、二次側コイルL2の他端に接続されるとともに、信号線6を介して後述するバーナコントローラ3の外部端子Fと接続されている。
外部端子P5は、基準電位(例えばグラウンド電位(アース))に接続するための端子である。
電圧制限素子21は、点火トランス20の二次側コイルL2の他端、すなわち二次側コイルL2の外部端子P3に接続される端子と反対側の端子と、外部端子P5との間に接続される。電圧制限素子21は、点火トランス20の二次側コイルL2で発生する電圧を所定の電圧(例えば600V)に制限する(クランプする)素子である。電圧制限素子21としては、例えばガスアレスタを例示することができる。これにより、外部端子P4、信号線6、外部端子Fを介して火炎検出回路31に印加される電圧を制限し、火炎検出回路31を保護することができる。
点火装置2は、例えば、点火トランス20、および保護素子21が一つのパッケージで覆われることにより、形成されている。ここで、上記パッケージとしては、例えば、絶縁性、耐衝撃性、および耐熱性に優れたポリカーボネイト等の材料からなるケースを例示することができる。
次に、バーナコントローラ3について説明する。
バーナコントローラ(プロテクトリレー)3は、バーナ5の点火制御、バーナ5の燃焼監視、およびバーナへの燃料の供給と停止を制御する安全遮断弁の制御を行う装置である。具体的に、バーナコントローラ3は、図1に示すように、複数の外部端子IGp、IGn、F、およびGと、点火回路30と、火炎点火回路31と、制御部32と、その他の図示されていないインターフェース回路等を有している。
点火回路30は、バーナ5を点火させるとき、外部端子IGpと外部端子IGnとの間から交流電圧を出力することにより、点火装置2における点火トランス20の二次側コイルL2に高電圧を発生させ、電極棒4とバーナ5との間にスパークを発生させる。上記交流電圧は、例えば50Hzまたは60Hzの商用交流電源に基づく交流電圧である。
火炎検出回路31は、外部端子Fから信号線6に流れる電流に基づいて、火炎検出を行う。
図2は、火炎検出回路の回路構成の一例を示す図である。
同図に示されるように、火炎検出回路31は、火炎電流Ifを検出するための検出用容量Csと、抵抗R0と、フィルタ回路311と、比較回路310と、トランス312とを含む。
検出用容量Csは、一端が外部端子Fに接続され、他端がトランス312の二次側コイルL12の一端に接続されている。
トランス312は、一次側コイルL11の両端に印加された交流電圧V0に基づいて、一次側コイルL11と二次側コイルL12の巻き数比に応じた電圧を二次側コイルL12の両端に発生させる。二次側コイルL12の一端は、前述したように検出用容量Csに接続され、二次側コイルL12の他端はグラウンド電位ノードに接続されている。ここで、交流電圧V0は、例えば商用電源に基づく50Hzまたは60Hzの電圧である。
抵抗R0は、外部端子Gとグラウンド電位ノードとの間に接続されている。
フィルタ回路311は、外部端子Fの電圧を平滑化して出力する。具体的に、フィルタ回路311は、ローパスフィルタである。フィルタ回路311の回路構成としては、図2に示すように、抵抗R1と容量C1とから成るCR回路と、抵抗R2と容量C2から成るCR回路とが直列に接続された構成を例示することができる。
比較回路310は、フィルタ回路311の出力電圧と閾値電圧VTHとを比較し、比較結果に応じた2値の火炎検出信号Vfを出力するコンパレータ回路である。例えば、検出用容量Csの充電によってフィルタ回路311の出力電圧が上昇するのであれば、その出力電圧が閾値電圧VTHを超えた場合に、火炎があることを示す火炎検出信号Vf(例えばハイレベルの信号)を出力し、その出力電圧が閾値電圧VTHを超えていない場合に、火炎がないことを示す火炎検出信号Vf(例えばローレベルの信号)を出力する。
ここで、火炎電流Ifについて説明する。
例えば、バーナ5が点火し、火炎が発生している状態において、トランス312の二次側コイルの一端(容量Csに接続される端子)に正の電圧が発生した場合を考える。この場合、火炎電流Ifが、容量Csを介して、外部端子F、信号線6、外部端子P4、点火トランス20の二次側コイルL2、外部端子P3、電極棒4、およびバーナ5の火炎を通り、グラウンド電位(アース)を介して外部端子Gから抵抗R0に流れ込む。この火炎電流Ifにより、検出用容量Csに対する電荷の充電が行われる。検出用容量Csの充電電圧(外部端子Fの電圧)は、フィルタ回路311を介して比較回路310に入力される。フィルタ回路311を介して入力された電圧が閾値電圧VTHを超えている場合には、例えばハイレベルの火炎検出信号Vfが比較回路310から出力され、入力された電圧が閾値電圧VTHを超えていない場合には、ローレベルの火炎検出信号Vfが比較回路310から出力される。
ここで、検出用容量Csやフィルタ回路311の各素子等の定数と閾値電圧VTHは、例えば、数μAの火炎電流Ifが約1秒間流れたときに、検出用容量Csの電荷量に応じた電圧が閾値電圧VTHを超えるように設定されている。
なお、電極棒4とバーナ5との間にスパークが発生した場合には、検出用容量Csの電荷量が変動する。例えば、図2に示すように、電極棒4とバーナ5との間にスパークが発生すると、外部端子Fから、外部端子P4、点火トランス20の二次側コイルL2、外部端子P3、電極棒4、バーナ5、グラウンド電位、外部端子P5、保護素子21、外部端子P4を経由して外部端子Fに戻る経路に交流電流(スパーク電流)Isが流れる。このスパーク電流Isにより、検出用容量Csに対する電荷の充放電が行われることにより、検出用容量Csの電荷量が変動する。
制御部32は、バーナコントローラ3の統括的な制御を行う機能部であり、例えば、マイクロコントローラ等のプログラム処理装置で構成されている。
具体的に、制御部32は、点火回路30および火炎検出回路31を制御する。
例えば、制御部32は、点火回路30を制御することにより、点火装置2を動作させて電極棒4からスパークを発生させる。
また、制御部32は、火炎検出回路31による火炎検出信号Vfに基づいて、バーナ5による火炎の有無を判定する(火炎判定)。具体的には、制御部32は、火炎検出信号Vfが例えばハイレベルである場合に、バーナ5によって火炎が発生していると判定し、火炎検出信号Vfが例えばローレベルである場合に、火炎が発生していないと判定する。詳細は後述するが、制御部32は、点火装置2によるスパークの発生を停止させた後に、火炎判定を行う。
更に、制御部32は、バーナ5を点火する場合に、バーナ5への燃料8の供給と停止を制御する安全遮断弁(ガスバルブ)7を制御し、燃料8をバーナ5に供給するとともに、バーナ5による燃焼を停止する場合に、安全遮断弁7を制御し、バーナ5への燃料8の供給を停止する。
〈本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置の動作〉
次に、燃焼制御装置1の動作について説明する。ここでは、燃焼制御装置1による燃焼制御に係る動作のうち、点火時の動作について具体的に説明する。
図3は、本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置によるバーナ点火時の動作を説明するための図である。同図には、点火動作によってバーナが点火した場合における燃焼制御装置の動作シーケンスが示されている。
図3に示されるように、燃焼制御装置1の起動後、例えばタイミングt1においてバーナ5への点火が指示されると、先ず、制御部32が、ダンパ(図示せず)を制御して燃焼室内の強制排気(プレパージ)を行った後、例えばタイミングt2において、点火動作を開始する。具体的には、制御部32が安全遮断弁7を制御してバーナ5への燃料供給を開始するとともに、点火回路30を制御することにより、外部端子IGp、IGnから交流電圧を出力させ、電極棒4からスパークを発生させる。より具体的には、タイミングt2において、点火回路30から出力された交流電圧が点火トランス20の一次側コイルの両端に印加されることにより、点火トランス20の二次側コイルの両端に高電圧が発生し、電極棒4からスパークが発生する。上記スパークは、例えば一定周期毎に発生する。例えば、前述したように点火トランス20の一次側コイルの両端に50Hzまたは60Hzの商用電源に基づく交流電圧が印加される場合には、50Hzまたは60Hzの半周期毎にスパークが発生する。例えば、図3には、交流電圧が正電圧となる期間と、交流電圧が負電圧となる期間の双方でスパークが発生する場合が示されている。
ここで、点火動作を継続する期間、すなわち、点火トランス20によってスパークを繰り返し発生させるイグニッショントライアル期間Tigは、燃焼制御装置1において、燃料への着火が未確認の状態でもバーナに燃料を供給することが許されている最大の時間(以下、「点火期間」と称する。)Tpよりも短く設定されている。例えば、図3に示されるように、点火期間Tpがタイミングt7で終了する場合、イグニッショントライアル期間Tigは、タイミングt7よりも早いタイミングt5で終了する。
なお、点火期間Tpは規格で定められた時間(例えば、5秒間または10秒間)であり、変更することは許されない。
イグニッショントライアル期間Tigにおいては、前述したように一定周期毎にスパークが発生する。そのため、図3に示すように、例えばスパークが発生するタイミングで、検出用容量Csの充電と放電とが交互に繰り返され、火炎検出信号Vfの論理レベルが変動するような不安定な状態となる。
点火動作の開始後、例えばタイミングt3において、バーナ5を介して燃焼炉内に供給されている燃料と空気の混合ガスとが着火し、火炎が発生すると、火炎電流Ifが発生する。この火炎電流Ifによって検出用容量Csの充電が開始される。しかしながら、イグニッショントライアル期間Tigにおいては、上述したように一定周期毎にスパーク電流Isが発生し、また、スパーク電流Isの方が火炎電流Ifよりも大きいことから、検出用容量Csの電荷量が変動し、火炎検出信号Vfが不安定になる。
その後、例えばタイミングt5において、イグニッショントライアル期間Tigが終了すると、制御部32は、点火装置2によるスパークの発生を停止させる。これにより、スパーク電流による検出用容量Csに対する充放電が停止し、火炎電流Ifのみによる検出用容量Csの充電が開始される。そして、例えばタイミングt6において検出用容量Csの電荷量が一定値を超えると、火炎検出信号Vfがハイレベルとなる。
その後、点火期間Tpが終了する直前のタイミングt7において、制御部32が、火炎検出信号Vfに基づいて火炎判定を行う。同図の場合、タイミングt7において、火炎検出信号Vfがハイレベルになっていることから、制御部32は、バーナ5によって火炎が生成されていると判定し、点火期間Tpの経過後も燃料をバーナ5に供給し続ける。
以上のように、点火期間Tpが終了する前にイグニッショントライアル期間Tigを終了させることにより、スパーク電流が検出用容量Csの電荷量に影響を与えない状態にしてから火炎電流Ifのみによる検出用容量Csの充電を実現することができる。
ここで、火炎の有無を判定するタイミングは、イグニッショントライアル期間Tigが終了してから点火期間Tpが終了するまでの間であればよい。具体的には、火炎電流Ifによる検出用容量Csの充電電圧が閾値電圧VTHに到達するのに十分な時間が経過した後のタイミングである。例えば、イグニッショントライアル期間Tigが終了し、火炎電流Ifのみが流れ得る状態になってから、火炎電流Ifによる検出用容量Csの充電電圧が閾値電圧VTHに到達するのに十分な時間が経過した後のタイミングである。
より点火し易くするためには、イグニッショントライアル期間Tigを長くするとともに、火炎の有無を判定するタイミングを点火期間Tpが終了するタイミングに近づけることが望ましい。しかしながら、実際には、イグニッショントライアル期間Tigが終了してから検出用容量Csの充電電圧が閾値電圧VTHに到達するまでの充電時間と、火炎判定によって火炎が発生していないことを検出してから点火時間Tp内に燃料の供給を停止させるまでの停止時間が必要であることから、イグニッショントライアル期間Tigの終了タイミングと火炎判定を行うタイミングは、上記充電時間と上記停止時間とを考慮して決定する必要がある。
例えば、上記充電時間は、火炎電流Ifの大きさ、検出用容量Csの容量値、フィルタ回路311の回路定数、および閾値電圧VTHの大きさ等のパラメータによって決定されるので、イグニッショントライアル期間Tigの終了タイミングを決定する際には、上記のパラメータを考慮して適宜設定すればよい。一例としては、点火期間Tigが5秒であるときに、点火期間Tigの終了時(または直前のタイミング)に火炎判定を行う場合には、点火期間Tigの終了時よりも例えば1〜2秒の前のタイミングでイグニッショントライアル期間Tigを終了させればよい。
次に、点火動作によってバーナが点火しなかった場合の燃焼制御装置による動作シーケンスについて説明する。
図4は、本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置によるバーナ点火時の動作を説明するための別の図である。同図には、点火動作によってバーナが点火しなかった場合における燃焼制御装置の動作シーケンスが示されている。
図4に示されるように、燃焼制御装置1の起動後、例えばタイミングt1においてバーナ5への点火が指示されると、図3の場合と同様に、制御部32が所定の点火制御を開始する。
図4の場合、イグニッショントライアル期間Tigにバーナ5が点火せず、火炎が発生していないことから、イグニッショントライアル期間Tigではスパーク電流による検出用容量Csに対する充放電が行われ、火炎検出信号Vfは不安定になる。
イグニッショントライアル期間Tigの終了後、スパーク電流Isの発生が停止するため、火炎検出信号Vfは安定する。具体的には、図4の場合には、火炎が発生していないことから火炎電流Ifが流れないため、スパーク電流Isによって充電された検出用容量Csの電荷が放電する。これにより、火炎検出信号Vfは例えばローレベルとなる。
その後、点火期間Tpが終了する直前のタイミングt7において、制御部32が、火炎検出信号Vfに基づいて火炎判定を行う。同図の場合、バーナ5が点火していないことから、タイミングt7において火炎検出信号Vfはローレベルとなり、制御部32は火炎が発生していないと判定する。そして、制御部32は、安全遮断弁7を制御してバーナ5への燃料8の供給を停止する。これにより、点火期間Tpを過ぎる前に燃料供給を遮断することができる。
その後、制御部32は、例えばダンパを制御して燃焼室内の強制排気を実行し、点火に係る動作をロックアウトする。このロックアウト状態は、燃焼制御装置がリセットされるまで維持される。
〈本発明に係るバーナコントローラを備えた燃焼制御装置による効果〉
以上、本発明に係るバーナコントローラによれば、スパークロッドとフレームロッドとを兼用した一本ロッド方式の燃焼制御装置において、バーナを点火するとき、点火期間が終了する前に点火動作を停止させ、点火動作を停止してから点火期間が終了する前に火炎検出信号に基づいて火炎の有無を判定するので、スパーク電流の影響を受けない精度の高い火炎判定を実現することができる。また、本発明に係るバーナコントローラによれば、火炎判定に与えるスパーク電流の影響を小さくするために、スパークのパワーを小さくする必要がないので、大容量の燃焼装置にも適用することができる。
すなわち、本発明に係るバーナコントローラによれば、火炎の有無の判定を正確に行うことができ、且つ大容量の燃焼装置にも適用可能な一本ロッド方式の燃焼制御装置を提供することができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態において、火炎検出回路31として、図2に示すような回路構成を例示したが、これに限定されるものではなく、電極棒4に流れる火炎電流を検出して火炎検出信号Vfを生成する回路であれば、他の回路構成を採用することも可能である。
また、上記実施の形態において、点火時に安全遮断弁を開けて燃料供給を開始するタイミングと点火動作を開始するタイミングが同時である場合を例示したが、これに限られない。例えば、点火期間Tpが終了する前にイグニッショントライアル期間Tigが終了するのであれば、燃料供給を開始するタイミングと点火動作を開始するタイミングをずらしてもよい。
また、図3および図4に示したイグニッショントライアル期間Tigにおける火炎検出信号Vfは、あくまで一例であり、スパークが発生する周期、検出用容量Cs、スパーク電流、およびフィルタ回路311の回路定数等によって、火炎検出信号Vfの論理レベルや論理レベルが変化するタイミング等は変動し得る。
1…燃焼制御装置、2…点火装置、3…バーナコントローラ、4…電極棒、5…バーナ、6…信号線、7…安全遮断弁、8…燃料、P1〜P5…外部電極、10…パッケージ(ケース)、20…点火トランス、L1、L11…一次側コイル、L2、L12…二次側コイル、21…保護素子、22…電流制限回路、30…点火回路、31…火炎検出回路、32…制御部、IGp、IGn、F、G…外部端子、Cs…検出用容量、R0〜R2…抵抗、C1、C2…容量、310…比較器、311…フィルタ回路、312…トランス、Is…スパーク電流、If…火炎電流。

Claims (2)

  1. バーナを点火するためのスパークロッドと火炎検出を行うためのフレームロッドとを兼ねた一本の電極棒を点火トランスの二次側コイルの一端に接続する点火装置を駆動して、前記電極棒にスパークを発生させる点火回路と、
    前記点火トランスの二次側コイルの他端と基準電位に接続するための端子との間に接続される電圧制限素子と、
    前記点火トランスの二次側コイルと接続される検出用容量を有し、前記点火トランスの二次側コイルを経由して前記電極棒に流れる電流に基づいて火炎検出信号を生成する火炎検出回路と、
    前記点火回路と前記火炎検出回路とを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記バーナを点火させる場合、前記バーナへの燃料の供給が可能な最大の期間である点火期間より短いイグニッショントライアル期間の間、前記点火回路に前記スパークを繰り返し発生させ、
    前記イグニッショントライアル期間の経過後、前記点火回路による前記スパークの発生を停止させ、
    前記スパークの発生停止させてから前記点火期間が経過する前の時点に、前記火炎検出回路による火炎検出信号に基づいて火炎の有無を判定し、
    前記時点は、前記スパークによって発生するスパーク電流が前記検出用容量の電荷量に影響を与えない状態となった時点である
    ことを特徴とするバーナコントローラ。
  2. 請求項1に記載のバーナコントローラと、
    前記電極棒と、
    前記点火装置と、を備える
    ことを特徴とする燃焼制御装置。
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