JP6491639B2 - 運動装置 - Google Patents

Description

本開示は、筋肉を強化及び調整する装置及び方法に関する。

筋肉の強化及び調整に用いられる従来の装置は、大型であり、また時には、所与の運動動作中に不規則な抵抗力をかける傾向がある。さらに、可動部品が、使用中に使用者を擦過するか又は別様に使用者との望まない接触を生じる場合がある。

本開示は、従来技術のこれらの欠点及び他の欠点に対処するものである。

いくつかの態様において、本開示は、運動用の装置を提供する。該装置は、把持アセンブリを備えることができる。該把持アセンブリは、少なくとも１つのばね部材と、前記少なくとも１つのばね部材に固定されるグリップとを含むことができる。該装置は、前記少なくとも１つのばね部材に接続される少なくとも１つのテザーも備えることができる。該テザーは、前記少なくとも１つのばね部材の前記長手軸の回りに巻き付けられる。また、前記テザーには、物体を接続することができる。該物体と前記把持アセンブリとを離間する前記距離が増大するにつれて、前記テザーが前記把持アセンブリから巻き出される。いくつかの実施形態において、前記物体は、ウェイト、アンカー、又は第２の把持アセンブリとすることができる。

別の態様において、本開示は、把持アセンブリを備える運動用の装置を提供する。前記把持アセンブリは、前記テザーに接続される少なくとも１つのばね部材及びグリップを含む。前記テザーは、前記少なくとも１つのばね部材の前記長手軸の回りに巻き付けられる。前記テザーには、独立型物体を接続することができる。該独立型物体は、前記グリップに推進力を印加していない間は前記少なくとも１つのばね部材を巻回し状態に維持し、前記グリップに所定の値の推進力を印加している場合は前記少なくとも１つのばね部材が巻き戻ることを可能にするように選択される質量を有する。

別の態様において、本開示は、上述の装置を使用する運動方法を提供する。

本開示の特徴の上述の例は、以下のその詳細な説明をよりよく理解することができるように、また、当該技術分野への寄与を認識することができるように、かなり包括的に要約したものである。当然ながら、本開示の更なる特徴が以下に記載されており、本明細書に添付の特許請求の範囲の主題をなす。

本開示を詳細に理解するためには、以下に列挙する添付図面と併せて好ましい実施形態の以下の詳細な説明が参照されるものとする。

本開示に係る運動装置の１つの実施形態を示す図である。 図１の実施形態の側面図である。 図１の実施形態の１つの使用法を示す図である。 図１の実施形態の１つの使用法を示す図である。 図１の実施形態の別の使用法を示す図である。 図１の実施形態の別の使用法を示す図である。 ２つのばね部材を用いる運動装置の実施形態を示す図である。 １つのばね部材を用いる運動装置の実施形態を示す図である。 独立型物体を用いる運動装置の実施形態を示す図である。 トーションばねを用いる運動装置の実施形態を示す図である。 ばね要素をテザーとして用いる運動装置の実施形態を示す図である。 本開示に係る運動装置の実施形態とともに用いることができる種々の変更形態及び変形形態を示す図である。

図１を参照すると、有酸素運動及び／又は無酸素運動に用いることができる１つの実施形態の運動装置１０が示されている。以下の説明から明らかであるように、運動装置１０は、所定の力によって使用者の動作に反作用する。上記所定の力は、一定の力（例えば、トルク又は張力）でもよいし可変の力でもよい。上記動作は、腕、体幹、又は脚等の体肢の反復運動としてもよい。これらの運動を用いて、持久力、柔軟性、体力（strength）、体調等を向上させることができる。いくつかの実施形態において、所定の力は、使用者が、その運動の全範囲にわたって動作に対する比較的一定の抵抗を受けることを可能にする。すなわち、動作の始め又は終わりに受ける力は、動作の途中に受ける力と実質的に同じである。さらに、本開示に係る運動装置１０の実施形態は、コンパクトで操作が容易であり、使用者との望まない接触の発生を最低限に抑える。

図１を参照すると、１つの構成において、運動装置１０は、２つの把持アセンブリ１２を備える。各把持アセンブリ１２は、グリップ３０に固定される２つのばね部材２０を含む。グリップ３０は、ループ、バー、リング、ハンドル、ストラップ、又は、使用者によって把持若しくは別様に操作される形状及びサイズである他の構造要素とすることができる。グリップ３０は硬質でも軟質でもよい。各把持アセンブリ１２の対向するばね部材２０は、テザー４０によって互いに連結されている。テザー４０は、リボン、ワイヤ、ケーブル、テープ、ストリング、コード、又は、軸棒に対して巻取り及び巻出しすることができる硬質でない他の部材として形状付けることができる。テザー４０に好適な材料としては、限定はしないが、プラスチック（例えば、ナイロン）、綿、麻糸等のような軟質材料が挙げられる。ハンドル３０を引き離すとテザー４０が繰り出される。テザー４０が繰り出されると、コイルばね部材２０が作動する、例えば、締まるか又は弛緩する。ばね部材は、作動すると、使用者の引張り動作に抵抗する一定の張力を印加する。

図２を参照すると、ばね部材２０は、軸棒２５に巻き付けられるコイルばね２２を備えるケース又はハウジング２１を備えることができる。コイルばね２２は、ばね材料（例えば、ばね鋼）製の予応力をかけられた平坦なストリップとしてもよい。テザー４０は軸棒２５に巻き付けられ、テザー４０を繰り出すことによりコイルばね２２が弾性変形する（例えば、締まるか又は弛緩する）ようになっている。すなわち、テザー４０とばね部材２０とは、巻回し及び巻戻しの際の共通の長手軸を共有する。本明細書では、「巻取り／巻出し（spooling/unspooling）」及び「巻回し／巻戻し（coiling/uncoiling）」という用語は、同義に用いられている。テザー４０の有効長は、巻取り中に減少し、巻出し中に増加する。テザー４０は、ばね部材２０を巻き付けるのと同じ長手軸３１の回りに巻き付けられることに留意するべきである。このような構成は、コンパクトな形態をもたらすとともに、運動装置１０を狭隘な環境又は別様に空間が制限された環境で使用することを可能にする。コイルばねは、使用中に所定の力又はねじり力を与えるのに用いることができる１つのみの例示的なばねである。他の好適なばねとしては、トーションばねが挙げられる。ばね部材２０を用いる実施形態を以下で述べる。

図３Ａに示すように、テザー４０は、弛緩状態では、ばね部材２０の軸棒２５（図２）に大部分が巻き付けられている。したがって、運動装置は、軸方向に圧縮した状態である。図３Ｂに示すように、ばね部材２０を引き離すとテザー４０が繰り出されるが、各ばね部材２０のコイルばね２２（図２）が、テザー４０に張力を印加することによって引張り動作に抵抗する。有利には、ばね部材２０が離れる際に、テザー４０の部分４１が使用者の胴部に対して静止したままにできることに留意するべきである。すなわち、テザー４０が把持アセンブリ１２から繰り出して巻き出されるので、テザー４０が外方に線的に延出するためにテザー４０の中間部分４１が動く必要がない。そのため、テザー４０に近接する使用者が、テザー４０の巻取り又は巻出し動作によって擦りむくことがない。

以下、図４Ａ及び図４Ｂを参照すると、オプションの独立型ウェイト５０とともに使用される運動装置１０の使用法が示されている。図４Ａでは、運動装置１０を静止状態に保持している使用者が示されている。運動装置１０は、静止状態に保持される場合、圧縮状態である。ばね部材２０のばね力は、ウェイト５０の質量がテザー４０に作用している場合であっても、テザー４０を軸棒２５（図２）に巻き付けて維持するように十分強力であることに留意するべきである。或る意味では、ばね部材２０のばね力は、ウェイト５０に作用する重力と釣り合いをとる。図４Ｂでは、使用者は、上グリップ３０に上方への推進力を印加する。この上方への推進力によってテザー４０が繰り出される。上グリップ３０がばね部材２０に固定されているので、上グリップ３０とばね部材２０とは一体ユニットとして動く。ウェイト３０は、前述したように重力によって一定の静的な下方への力を印加する。ばね力は、グリップ３０が使用者によって上方に押し進められる場合、テザー４０が繰り出されることを可能にするように選択される。したがって、１つの実施形態において、ばね部材２０によって印加されるばね力又は張力は、上限及び下限を有する。ばね力は、静的状態にある間はテザー４０を巻付け状態に維持するように十分強力であるが、動的状態にある間はテザー４０を繰り出すことを可能にするように十分弱い。概して、使用者が高い推進力を用いる運動を望む場合は、所定のばね力が高いことが望ましく、使用者が低い推進力を用いる運動を望む場合は、所定のばね力が低いことが望ましい。

運動装置１０は、使用者が制御された伸展運動（explosive movement）を行うことを可能にすることを更に理解するべきである。例えば、図４Ｂに示すように、使用者は、グリップ３０に上方への推進力を印加することにより反復運動を行う一方で、ウェイト５０を略静止位置に維持するようにその上方への力を制御することができる。本明細書を通して用いられる「推進（impulse）」又は「推進力（impulse force）」という用語は、身体の線型運動量における変化を指し、平均力と力を行使する時間との積として定義することができる。

本開示に係る運動装置には多数の変形を受け入れられることが理解されるべきである。いくつかの非限定的な実施形態を以下で述べる。

以下、図５を参照すると、本開示の別の実施形態が示されている。この実施形態でも、運動装置１０は２つの把持アセンブリ１２を備えるが、各把持アセンブリ１２は、１つのばね部材２０を含む。ばね部材２０は、共通のテザー４０によって連結される。各ばね部材２０は、関連する（associated）グリップ３０に固定される。前述したように、テザー４０は、テザー４０が把持アセンブリ１２から繰り出して巻き出されるので、ばね部材２０が離れる際に使用者に対して静止したままにできる。

以下、図６を参照すると、本開示の別の実施形態が示されている。この実施形態では、運動装置１０は、１つのばね部材２０及びグリップ３０を含む１つの把持アセンブリ１２を備える。ばね部材２０は、アンカー７０等の補助物体を備えるテザー４０を有する。アンカー７０は、家具、ドア、又は他の構造特徴部に取り付けることができる。グリップ３０がばね部材２０に固定されているので、テザー４０は、把持アセンブリに対して巻取り及び巻出しされる。また、補助物体は、第２のグリップ３０又は第２の把持アセンブリ１２（図１）としてもよい。

以下、図７を参照すると、本開示の別の実施形態が示されている。この実施形態では、運動装置１０は、テザー４０によってばね部材２０に連結されているグリップ３０を備える。ばね部材２０は、カウンターウェイトとして作用する物体７２に固定される。さらに、物体７２は独立型である。これに関して、「独立型（free standing）」という用語は、物体７２の全重量がグリップ３０において支持され、物体７２とは物理的に別個であるウェイトが表面７４等の別の構造部によって支持されないことを意味する。物体７２がばね部材２０に固定されているので、物体７２及びばね部材２０は一体ユニットとして動く。関連する実施形態において、グリップ３０がばね部材２０に接続され、ばね部材２０はテザー４０に更に接続される。物体７２はテザー４０に連結される。物体７０の重量及びばね部材２０のばね力は、特定の推進力がグリップ３０に印加された場合にのみ、テザー４０が巻き出される範囲内にあるように選択することができる。例えば、物体７２が独立型である場合、ばね部材２０のばね力は、グリップ３０が使用者に対して静止している場合、テザー４０を巻回し状態に維持するように十分高い。しかし、ばね力は、使用者が指定されたように推進力を（すなわち、指定の時間内で指定の力を）グリップ３０に印加した場合、テザー４０が巻き出されることを可能にするように十分低い。

ばね部材は、テザーに所定の力を印加する任意の既知の機構を組み込んでもよいことが理解されるべきである。さらに、いくつかの構造特徴部を一体の装置として形成してもよい。例えば、図８を参照すると、グリップ３０を囲み、それによりグリップ３０をばね部材２０と一体化している把持アセンブリ１２を備える運動装置１０が示されている。ばね部材２０は、グリップ３０の軸棒３５に巻き付けられて軸棒３５に一体化しているトーションばね２５とすることができる。テザー４０が軸棒３５から繰り出される際に、トーションばね２５は抵抗張力を生じる。テザー４０は、ばね部材２０が巻き付けられるのと同じ軸３１の回りに巻き付けられて、コンパクトな形態がもたらされることに留意するべきである。

以下、図９を参照すると、構造特徴部が組み合わされた別の実施形態が示されている。図９では、運動装置１０は、コイルばね２７を用いるばね部材２０を含む把持アセンブリ１２を備えるが、コイルばね２７は、２つのばね部材２０を連結するのに用いられる。したがって、コイルばね２７のコイル要素は、本開示の他の実施形態において示すテザー４０として機能する。

本開示の教示は、種々の変更を受け入れられることが理解されるべきである。例えば、戻って図５を参照すると、運動装置１０は、必要に応じて、テザー４０上に配置されるアダプタ９０を備えることができる。アダプタ９０は、単一目的用又は多目的用とすることができる。例えば、アダプタ９０は、追加のグリップとしてもよい。このような変形形態は、運動装置１０を更にいっそうコンパクトにするか又は抵抗を変化させるのに有用であり得る。また、アダプタ９０は、テザーをソファ又はテーブル等の静止物に固定することを可能にする固定装置としてもよい。更に他の実施形態において、アダプタ９０は、テザー１０を衣服又は身体部位に取り付けることを可能にするクリップ、ストラップ、又はハーネスとしてもよい。また他の実施形態において、アダプタ９０は、ウェイト等の可動物をテザー４０に取り付けるのに用いてもよい。

以下、図１０を参照すると、本開示の教示に関して用いることができる更に他の変形形態及び変更形態が示されている。１つの種類の変形形態は、運動装置１０の抵抗を変化させることに関するものである。１つの構成において、可変抵抗モジュール９２を用いて、ばね部材２０のばね力を調節することができる。例えば、モジュール９２は、軸棒２５（図２）に取り付けられる回転ファン又はパドルを含んでもよい。ばね部材２０及びモジュール９２は、使用者がグリップ３０を引き離す場合に抵抗をもたらす。モジュール９２内の流体の量を変化させて、モジュール９２によってもたらされる抵抗を変化させることができる。代替的には、ファン又はパドル（図示せず）のブレード角を変化させて、抵抗を変更することもできる。

別の構成において、可変抵抗モジュール９４を用いて、テザー４０に摩擦力を印加することができる。例えば、可変抵抗モジュール９４は、テザー４０の両側のパッド又はカリパーを含むことができる。パッド又はカリパー（図示せず）は、運動装置１０の使用時に使用者が受ける抵抗を増大させる摩擦力をもたらすことができる。パッド又はカリパー（図示せず）がテザー４０を捉える程度によって、印加される抵抗の量を変化させることができる。

更に他の変形形態において、モジュール９２及び９４は、速度調節機能を有するように構成してもよい。すなわち、モジュール９２及び９４は、テザー４０が所定の速度内で巻付け及び／又は繰出しされることを可能にすることができる。これを利用して、使用者がグリップ３０を過度に敏速に引き離す場合又はグリップ３０が所望よりも敏速に閉じる場合を最小限に抑えることができる。

更なる変更形態は、運動中の使用者を援助する視覚キュー、聴覚キュー、及び／又は触覚キューを含んでもよい。例えば、テザー４０は、色分け領域９６ａ〜９６ｃを有してもよい。領域９６ｂを、標的範囲を示すように色分けする（coded）ことができる。領域９６ａ及び９６ｃを、理学療法用又は他の目的用の距離目標を示すように色分けすることができる。したがって、使用者には、領域９６ｂの色（例えば、緑）のみが見える場合、医療従事者又は理学療法士によって定められた仕様（specifications）に準じて運動装置１０が使用されていることがわかる。一方で、使用者には、領域９６ａ及び９６ｃのいずれか又は両方が見える場合、運動が過剰である（例えば、グリップ３０を引き離し過ぎている）こと又は運動動作が非対称であることが示される。

他の実施形態において、望ましい運動に関するキューを、聴覚信号によって与えることができる。例えば、テザー４０が所定の距離を超えて拡げられている場合に、ベル又はビーパーが作動することができる。同様に、「ランブルストリップ」等の装置又は他の表面処理部を用いて、望ましくない量まで巻戻しが生じている場合にテザー４０を振動させることができる。

異なる態様において、本開示の変形形態及び変更形態は、運動装置１０をより大型のヘルスアンドフィットネス管理システムに組み込むことに関するものであり得る。そのような実施形態は、プロセッサ１００と、１つ又は複数のセンサー１０２と、通信装置１０４と、遠隔ユニット１０６とを備えることができる。バッテリー等の既知の装置及び配線は図示していない。

プロセッサ１００は、マイクロプロセッサと、メモリモジュールと、通信装置１０４を用いてセンサー（複数の場合もある）１０２と通信するとともに遠隔ユニット１０６と通信する他の周辺機器を含むことができる。いくつかの実施形態において、プロセッサ１００は、動作中にメモリモジュールに取得されたデータを単に格納してもよい。他の実施形態において、プロセッサ１００は、データを定期的に又は「リアルタイム」で遠隔ユニット１０６に送信することができる。これらの動作モードは単に例示であり、プロセッサ１００に限定するものではないことが理解されるべきである。

１つ又は複数のセンサー１０２は、運動活動に関連する１つ又は複数のパラメーターを、直接又は間接的に推定するように構成することができる。例えば、センサー１０２は、総回転数、回転速度、速度、加速度、時間、ペーシング（例えば、単位時間あたりのストローク数）、テザー４０が延出する距離等を測定することができる。これらのパラメーターは例示であり、限定的ではないことが理解されるべきである。本質的には、センサー１０２は、使用者、健康管理専門家、フィットネスインストラクター、又は他の個人が、運動ルーチン中の使用者の動作及び使用者の全体的な健康状態を評価するのに有用とみなされ得る情報を提供する任意のセンサーとすることができる。例えば、センサーによって提供される情報を用いて、持久力、機敏性、筋肉の瞬発性、可動範囲、協調性、敏捷性等を推定することができる。

通信装置１０４は、プロセッサ１００と遠隔ユニット１０６との間でのデータ伝送を可能にする任意のコンポーネントとすることができる。データ伝送は、一方向性でもよいし双方向性でもよい。排他的でない例示の無線データ伝送コンポーネントとしては、無線装置、（例えば、「Ｗｉ−Ｆｉ」装置）、ＲＦ送受信機、「ＢＬＵＥＴＯＯＴＨ（登録商標）」装置等が挙げられる。他の実施形態において、通信装置１０４は、ＵＳＰポート及びケーブル等の既知のプラグ接続装置（plugs）を介して通信する有線システムとしてもよい。

遠隔装置１０６は、プロセッサ１００から情報を受信し、その情報を処理形式又は非処理形式で表示するように構成されている任意の装置とすることができる。いくつかの構成において、遠隔装置は、移動電話がプロセッサ１００と通信することを可能にする「アプリ（app）」を備える移動電話としてもよい。これは、使用者又はフィットネスインストラクター等のローカルにいる個人が、運動中又は或る時間にわたって進行状況を直接モニターすることを望む状況において有用であり得る。他の構成において、遠隔装置は、健康管理施設等の遠隔場所に位置するコンピューターとしてもよい。この構成は、健康管理専門家が使用者の健康状態を遠隔でモニター及び評価することを望む状況で有用であり得る。

上記で用いられている「に固定する」（"secured to" or "fixed to"）という用語は、２つの特徴部間の相対的な動きを阻止する連結を指す。「に接続する（connected to）」という用語は、２つの特徴部の相対的な動きを制限するだけの連結を指す。例えば、図５では、グリップ３０とばね部材２０とが互いに固定されている。したがって、これらの２つの特徴部間では相対的な動きが生じない。テザー４０は、２つのばね部材２０を連結する。したがって、２つのばね部材２０は、いくらかの相対的な運動自由度を有する。さらに、いくつかの実施形態は、具体的な数の特徴部（例えば、１つのばね）を有するように記載されているが、本開示の実施形態は、上述の具体的な実施形態に限定されないことに留意するべきである。したがって、例えば、種々の実施形態が２つ以上のばねを有する場合があるが、それらのばねは、並列、直列、又は任意の他の構成に配置することができる。

前述の記載は、例示及び説明のための本開示の特定の実施形態に関するものであるが、本開示の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に対する多くの変更及び変形が可能であることが当業者には明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲は、全てのそのような変更及び変形を包含するものとして解釈されることが意図されている。

Claims (14)

1. 少なくとも１つのばね部材と、前記少なくとも１つのばね部材に固定されるグリップとをそれぞれ含む第１及び第２の把持アセンブリと、
   前記第１及び第２の把持アセンブリの前記ばね部材に接続され、前記ばね部材の長手軸の回りに巻き付けられる少なくとも１つのテザーと、
   前記第２の把持アセンブリを介して前記テザーに接続されるウェイトとを備え、
   前記テザーは、前記ウェイトと前記第１の把持アセンブリとを離間する距離が増大するにつれて、前記第１及び第２の把持アセンブリから巻き出されるように構成されており、
   前記第１及び第２の把持アセンブリの前記ばね部材のばね力は、前記ウェイトに作用する重力と釣り合いをとるように設定されている、運動用の装置。
2. 前記第１の把持アセンブリの前記少なくとも１つのばね部材は、２つのばね部材を含み、前記第２の把持アセンブリの前記少なくとも１つのばね部材は、２つのばね部材を含み、前記少なくとも１つのテザーは、少なくとも２つのテザーを含み、前記少なくとも２つのテザーのそれぞれは、前記第１の把持アセンブリの前記２つのばね部材のうちの少なくとも一方を前記第２の把持アセンブリの前記２つのばね部材のうちの少なくとも一方に連結する、請求項１に記載の装置。
3. 前記第１の把持アセンブリの前記グリップは、前記第１の把持アセンブリの前記２つのばね部材を連結し、前記第２の把持アセンブリの前記グリップは、前記第２の把持アセンブリの前記２つのばね部材を連結する、請求項２に記載の装置。
4. 前記第１の把持アセンブリの前記グリップは、前記第１の把持アセンブリの前記少なくとも１つのばね部材を囲み、前記第２の把持アセンブリの前記グリップは、前記第２の把持アセンブリの前記少なくとも１つのばね部材を囲む、請求項１に記載の装置。
5. 前記第１の把持アセンブリ及び前記第２の把持アセンブリの前記ばね部材のぞれぞれは、軸棒に巻き付けられるトーションばねである、請求項１に記載の装置。
6. 前記ウェイトは、前記グリップに推進力が印加されない間は前記少なくとも１つのばね部材を巻回し状態に維持し且つ前記グリップに所定の値の推進力が印加されると前記少なくとも１つのばね部材が巻き戻ることを可能にするように、選択される質量を有する、請求項１に記載の装置。
7. （ｉ）使用者によって印加される力に対する前記ばね部材の反応、及び（ｉｉ）前記使用者によって印加される前記力に対する前記テザーの反応のうちの少なくとも一方の測定のパラメーターを推定するように構成された、少なくとも１つのセンサーを更に備える、請求項１に記載の装置。
8. 前記少なくとも１つのセンサーは、（ｉ）直線距離、（ｉｉ）回転距離、（ｉｉｉ）線速度、（ｉｉｉ）回転速度、（ｉｖ）加速度、（ｖ）反復運動数のうちの１つを推定する、請求項７に記載の装置。
9. 前記少なくとも１つのセンサーと信号通信して、前記少なくとも１つのセンサーから受信した情報を遠隔ユニットに送信するように構成されている通信装置を更に備える、請求項７に記載の装置。
10. テザーと、第１及び第２の把持アセンブリとを備える運動用の装置であって、
    前記第１及び第２の把持アセンブリは、前記テザーに接続される少なくとも１つのばね部材と、前記テザーに接続されるグリップであって、前記テザーは、前記少なくとも１つのばね部材の長手軸の回りに巻き付けられる、グリップとを有し、
    前記運動用の装置は、前記第２の把持アセンブリを介して前記テザーに接続されるウェイトを備え
    前記ウェイトは、前記グリップに推進力を印加されない間は前記少なくとも１つのばね部材を巻回し状態に維持し且つ前記グリップに所定の値の推進力が印加されると前記少なくとも１つのばね部材が巻き戻ることを可能にするように、選択される質量を有し、
    前記第１及び第２の把持アセンブリの前記ばね部材のばね力は、前記ウェイトに作用する重力と釣り合いをとるように設定されている、運動用の装置。
11. 第１及び第２のばね部材と、前記第１のばね部材を前記第２のばね部材に接続するグリップとを備える第１の把持アセンブリと、
    第１及び第２のばね部材と、前記第１のばね部材を前記第２のばね部材に接続するグリップとを備える第２の把持アセンブリと、
    前記第１の把持アセンブリの前記第１のばね部材を前記第２の把持アセンブリの前記第１のばね部材と接続する第１のテザーと、
    前記第１の把持アセンブリの前記第２のばね部材を前記第２の把持アセンブリの前記第２のばね部材と接続する第２のテザーと、
    前記第２の把持アセンブリを介して前記第１及び第２のテザーに接続されるウェイトとを備え、
    前記第１及び第２の把持アセンブリの前記第１及び第２のばね部材のばね力は、前記ウェイトに作用する重力と釣り合いをとるように設定されている、運動用の装置。
12. 前記第１及び第２のばね部材は協働して、前記第１及び第２のテザーが繰り出される際に前記第１及び第２のテザーに略一定の抵抗力を印加する、請求項１１に記載の装置。
13. 前記第１及び第２のばね部材はコイルばねである、請求項１１に記載の装置。
14. 第１の把持アセンブリに力を印加し、
    前記第１の把持アセンブリ及び第２の把持アセンブリのそれぞれは、少なくとも１つのばね部材と、前記少なくとも１つのばね部材に固定されるグリップとを含み、
    前記第１及び第２の把持アセンブリの前記ばね部材に少なくとも１つのテザーが接続され、且つ前記テザーは前記ばね部材の長手軸の回りに巻き付けられ、
    前記第２の把持アセンブリを介して前記テザーにウェイトが接続され、
    印加される前記力が、前記テザーを巻き出し、前記ウェイトと前記第１の把持アセンブリとを離間する距離を増大させる、運動方法。

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