JP6491303B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫1は、通信手段としての通信アダプタ2が設けられており、アクセスポイント3を介して携帯端末4や、外部ネットワーク5を介して外部のサーバ6との間で通信可能となっている。通信アダプタ2は、アクセスポイント3や室内の携帯端末4などとの間で近距離無線通信を行うものであり、本実施形態では、図1に示すように冷蔵庫1の上部に着脱可能(後付け可能)に設けられている。なお、通信アダプタ2は冷蔵庫1に内蔵されていてもよい。携帯端末4は、いわゆるスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレットPCなどを想定しており、図1に示すように住宅内あるいは住宅外から冷蔵庫1やサーバ6との間で通信可能となっている。この携帯端末4は、住宅内であっても外部ネットワーク5を経由する広域通信により冷蔵庫1と通信することも可能であるし、アクセスポイント3を経由して近距離通信により冷蔵庫1と通信することも可能である。なお、冷蔵庫1とアクセスポイント3との間は、無線通信方式に限らず、有線通信方式で接続してもよい。
冷蔵庫1は、図2に示すように、本体10内に上から順に、冷蔵室11、野菜室12、製氷室13、および冷凍室14が設けられている。冷蔵室11および野菜室12と製氷室13との間は、断熱仕切壁により仕切られている。冷蔵室11は扉11aによって開閉され、野菜室12、製氷室13および冷凍室14は、引き出し式の扉12a、扉13aおよび扉14aによってそれぞれ開閉されるようになっている。また、各扉には、その開閉状態を検知する開扉センサ37(図3参照)が設けられている。なお、図2に示した冷蔵庫1の構成は一例であり、各貯蔵室の配置順が異なる等の構成であってもよい。
密閉容器20は、図4(A)および(B)に示すように、中空且つ後部側(減酸素装置21側)が若干細くなった概ね直方体状の容器本体20aを有しており、その容器本体20a内に密閉空間20bが形成されている。この容器本体20aは、断熱性部材によって形成されており、食材を出し入れする開口部(図示省略)に設けられているシール部材(図示省略)により密閉状態を維持することができる。また、密閉容器20は、図4(B)に示すようにその内面側に光触媒20cが施されており、密閉空間20b内の臭気成分の分解や雑菌の除去が可能となっている。
・カソード側 O2+4H++4e- → 2H2O
この反応式を説明すると、アノード側において供給された水(H2O)が電気分解されて水素イオン(H+)が形成され、その水素イオンが高分子電解質膜等を経てカソード側に移動し、カソード側にて酸素と反応して水を生成する。これにより、密閉空間20b内の酸素が消費されて、酸素濃度が低下する。つまり、密閉空間20b内の空気から酸素(O2)が除去され、酸素濃度が低下する(減酸素が行われる)。なお、減酸素装置21は、定期的に稼動させてもよいし、酸素濃度センサ等を設けて酸素濃度が所定値に達したことが検知されたときに稼動させてもよいし、撮像カメラ41で撮像した画像に基づいて食材の貯蔵状況を把握し、その貯蔵状況に基づいて減酸素装置21を稼動するようにしてもよい。
冷蔵庫1の制御部30は、図5に示す撮像処理を実行しており、撮像タイミングになったかを判定している(S1)。本実施形態では、撮像タイミングとして、以下のタイミングを設定している。
・制御部30が減酸素装置21を稼動させる前
このうち、減酸素装置21を稼動させる前とは、より厳密に言えば、減酸素装置21を稼動させる直前である。これは、上記したように減酸素を行うとカソード側では水が生成されることから、減酸素装置21を稼動させると密閉空間20b内の湿度が高くなり、窓部材43に結露が生じる可能性があるためである。このため、減酸素装置21を稼動させる直前に撮像することで、明瞭な視野を確保することができる。さらに、減酸素装置21を稼動させるのは酸素濃度が増加した状態であると考えられる。換言すると、密閉空間20bが開放される等、食材の貯蔵状態が変化した状態であると考えられる。そのため、減酸素装置21を稼動させる直前のタイミングで撮像することにより、最新の貯蔵状態を撮像することが可能となる。
冷蔵庫1は、冷蔵室11や野菜室12等の貯蔵室内に設けられ、密閉空間20bを形成する密閉容器20と、その密閉空間20bを撮像する撮像手段としての撮像カメラ41とを備えているので、密閉容器20を開放状態とすることなく、密閉空間20b内の食材等の貯蔵状態を把握することができる。
密閉空間20bを照らすための照明手段である撮像ランプ42を密閉空間20b内に設けているので、撮像ランプ42からの光が遮られることが無い。したがって、密閉空間20b内を撮像に十分な光量で照らすことができる。
また、電気的科学的に減酸素を行う減酸素装置21であるので、内部は常圧であり、撮像カメラ41を密閉容器20内部に取り付けても、圧力が一定であり、圧力が変化することに起因する故障を無くすことができる。
本発明は、上記した実施形態にて例示したものに限定されることなく、変形又は拡張することができる。
これら図6(A)〜(C)の場合、一実施形態のように電気化学的手法により減酸素を行う構成とすれば、密閉容器20に窓部材50を設けたとしても、その強度が問題になるおそれを限りなく低くすることができる。
Claims (7)
- 貯蔵室内に設けられ、密閉空間を形成する引き出し式の密閉容器と、
前記密閉空間を撮像する撮像手段と、
前記密閉空間を照らす照明手段と、
前記密閉空間の酸素濃度を低下させる減酸素装置と、
を備え、
前記密閉容器は、少なくともその一部に透明材料で形成された窓部材が設けられており、
前記減酸素装置は、前記密閉空間の酸素濃度を、常圧下で電気化学的に低下させるものであり、
前記撮像手段は、前記密閉容器外に配置されており、前記減酸素装置が酸素濃度を低下させる前のタイミングで、前記窓部材を通して前記密閉容器外から前記密閉空間を撮像することを特徴とする冷蔵庫。 - 貯蔵室内に設けられ、密閉空間を形成する引き出し式の密閉容器と、
前記密閉空間を撮像する撮像手段と、
前記密閉空間を照らす照明手段と、
前記密閉空間の酸素濃度を低下させる減酸素装置と、
を備え、
前記密閉容器は、少なくともその一部に透明材料で形成された窓部材が設けられており、
前記減酸素装置は、前記密閉空間の酸素濃度を、当該密閉容器内を大気圧よりも低い圧力に減圧することにより低下させるものであり、
前記撮像手段は、前記密閉容器外に配置されており、前記減酸素装置が酸素濃度を低下させるときに、前記窓部材を通して前記密閉容器外から前記密閉空間を撮像することを特徴とする冷蔵庫。 - 前記密閉空間を照らす照明手段を、前記密閉空間外に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
- 前記照明手段として、前記貯蔵室内に設けられている庫内照明を用いることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の冷蔵庫。
- 前記庫内照明は、前記貯蔵室の上部に設けられており、
前記庫内照明と前記密閉容器との間に位置する構造物は、透光性材料により形成されていることを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。 - 前記撮像手段を、前記照明手段と対向しない位置に設置したことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の冷蔵庫。
- 前記密閉容器は、その内部に光触媒が施されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の冷蔵庫。
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