JP6491041B2 - ランス昇降台車の保守方法及び昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転炉や溶融還元炉などの溶融金属炉において、精錬用の酸素を炉の上方から吹き込むために使用される上吹きランスを保持するランス昇降台車を保守する方法及びその方法の実施に必要なランス昇降台車を昇降させる装置に関する。
例えば、特許文献1(特開2000−192130号公報)の従来の技術欄には、「転炉(51)の上方には走行路(54)が架設され、この走行路(54)上に2台の台車(ランス切替台車)(55)・(56)が走行可能に載置され、そのうちの1台の台車(55)は操業中のランス(50)を支持し、別の台車(56)が別のランス(50’)を支持して隣に待機している。各台車(55)・(56)にはガイドレール(57)に合致したレールを上下方向に備え、ランス昇降台車(58)がレール内に搭載され、台車アーム(58A)にランス(50)の上端が把持され、台車アーム(58A)がランス(50)を把持した状態で下降し、ランス挿通孔(53)よりランス(50)を挿入し、操業位置まで下降させる。一方、待機している隣の台車(56)は、ランス昇降台車(58)がランス(50’)の上端を把持するとともに上方に引き上げられ、収納された状態になっている。」(段落0002)、「そして、使用中のランス(50)の下端部が摩損すると、ランス(50)は酸素の吹き込みを中止したのちランス昇降台車(58)を駆動するウインチによってランス挿通孔(53)より上方に引き上げられ、台車(55)によって図16の右側へ移動し、代わって左側の待機していた台車(56)がランス挿通孔(53)の真上に移動する。この状態で、ランス(50’)がランス昇降台車(58)を駆動するウインチによってランス挿通孔(53)より炉(51)内に挿入され、さらに操業位置まで下降され、そこで酸素の吹き込みが開始される。」(段落0003)と記載されている。(番号には実施例の図面番号と混同しないように括弧を付した。)
そして、ランス昇降台車及びその車輪や軸受部は、経年使用及び周囲環境により損傷するため定期的な交換や保守などを行う必要がある。
現状のランス昇降台車はモーター容量の低減及び停電等の非常時にブレーキを解放することでランスを上部待機位置に移動させるためにカウンターウェイト式を採用している。しかし、容量の小さいモーターによってはランス昇降台車を下降させることができない。
そのため、ランス昇降台車及びその車輪や軸受部の交換や保守は、従来ランスの上部待機位置の非常に高所の狭い空間で行われることとなり、作業性が悪く、安全性も低いという問題があった。
特開2000−192130号公報
本発明の課題は上記の問題点を解決し、ランス昇降台車及びその車輪や軸受部の交換や保守を、下部メンテ位置、すなわちランス昇降台車を下降させた位置に存在する広い空間で行えるようにして、作業性及び安全性の向上を可能とするランス昇降台車の保守方法を提供すること、並びにその方法の実施に必要なランス昇降台車の昇降装置を提供することである。
請求項1に係る発明のランス昇降台車の保守方法は、ランス昇降台車を上昇させ上部待機位置又はランス交換位置に位置させ、カウンターウェイトが落下しないように載置又はロックし、ランスをランス昇降台車から外し、カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトを切り離すことで、小さなモーター容量でもランス昇降台車を下部メンテ位置に移動させ、前記ランス昇降台車の保守を実施することを特徴とする。
請求項2に係る発明のランス昇降台車の保守方法は、請求項1記載のランス昇降台車の保守方法において、前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトの切り離しを、前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトの上面との間に設けた着脱機構によって行うことを特徴とする。
請求項3に係る発明のランス昇降台車の昇降装置は、ランスを着脱可能に保持するとともに上部待機位置と操業位置又は下部メンテ位置との間で昇降させることができるランス昇降台車と、ランス昇降用ロープとカウンターウェイト用ロープを逆方向に巻き取るドラムと、該ドラムを正逆回転させ、前記ランス昇降用ロープを巻き取ることで前記ランス昇降台車を上昇させ、前記ランス昇降用ロープを繰り出すことで前記ランス昇降台車を下降させる駆動装置と、前記カウンターウェイト用ロープの中間部に保持され、その下面がカウンターウェイトの上面に接続されるカウンターウェイトシーブと、前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトを着脱可能に接続する接続手段と、前記カウンターウェイト用ロープの長さを調整する調整機構と、前記ランス昇降台車を前記上部待機位置に上昇させた時に前記カウンターウェイトを載置することができる台座を備えることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3記載のランス昇降台車の昇降装置において、前記ランス昇降台車を前記上部待機位置に上昇させた時に前記カウンターウェイトを固定するロック手段を備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4記載のランス昇降台車の昇降装置において、前記接続手段は、前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトの上面との間に設けた着脱機構よりなり、該着脱機構は、前記ランス昇降台車を前記上部待機位置に上昇させた時に操作可能であることを特徴とする。
請求項1に係る発明のランス昇降台車の保守方法によれば、カウンターウェイトを落下しないように載置又はロックするとともにランスをランス昇降台車から外した状態において、カウンターウェイトシーブとカウンターウェイトを切り離すので、ランスを外した状態であっても駆動力の小さい駆動装置によってランス昇降台車を上部待機位置から下部メンテ位置へ下降させることができる。
そして、下部メンテ位置、すなわちランス昇降台車を下降させた位置に存在する広い空間においてランス昇降台車及びその車輪や軸受部の交換や保守を実施することができるので、保守の作業性及び安全性が向上する。
請求項2に係る発明のランス昇降台車の保守方法によれば、請求項1に係る発明による効果に加えて、カウンターウェイトシーブとカウンターウェイトの切り離しを、カウンターウェイトの上面とカウンターウェイトシーブ下面との間に設けた着脱機構によって行うことができるので、切り離し作業を容易に行うことができる。
請求項3に係る発明のランス昇降台車の昇降装置によれば、カウンターウェイト用ロープの長さを調整する調整機構と、ランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時にカウンターウェイトを載置することができる台座を備えているので、ランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時にカウンターウェイトの底部が台座の上面に接触していなくても、調整機構によってカウンターウェイト用ロープを伸ばし、確実にカウンターウェイトを台座の上に載置することができる。
そのため、確実にカウンターウェイトが落下しない状態でカウンターウェイトシーブとカウンターウェイトを切り離すことができ、その後ランスを外した状態であっても駆動力の小さい駆動装置によってランス昇降台車を上部待機位置から下部メンテ位置へ下降させることができる。
そして、下部メンテ位置、すなわちランス昇降台車を下降させた位置に存在する広い空間においてランス昇降台車及びその車輪や軸受部の交換や保守を実施することができるので、保守の作業性及び安全性が向上する。
なお、カウンターウェイト用ロープは経年使用に伴い伸びるため、通常その長さは、ランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時、カウンターウェイトの底部と台座の上面との間に少々隙間ができるような長さに調整してある。
請求項4に係る発明のランス昇降台車の昇降装置によれば、請求項3に係る発明による効果に加えて、ランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時にカウンターウェイトの全部又は下部を固定するロック手段を備えているので、ランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時にカウンターウェイトの底部が台座の上面に接触していなくても、調整機構を操作することなくカウンターウェイトを落下しない状態におくことができる。
請求項5に係る発明のランス昇降台車の昇降装置によれば、請求項3又は4に係る発明による効果に加えて、接続手段がカウンターウェイトシーブの下面とカウンターウェイトの上面との間に設けた着脱機構よりなっているので、カウンターウェイトとカウンターウェイトシーブの切り離し作業をよりスムーズに行うことができる。
また、着脱機構がランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時に操作可能となっており、ランス昇降台車が上部待機位置にない状態においてカウンターウェイトが切り離され落下することを防止できるので、安全性をより高めることができる。
ランス昇降台車を上昇させ上部待機位置に移動した状態を示す図。 カウンターウェイトをロック手段で固定しランスを外した状態を示す図。 カウンターウェイトとカウンターウェイトシーブを切り離した状態を示す図。 ランス昇降台車を下降させ下部メンテ位置に移動する状態を示す図。 ランス昇降台車を上昇させ再度上部待機位置に移動する状態を示す図。 ランスを装着しカウンターウェイトのロック手段を解除した状態を示す図。 実施例1の着脱装置付近の拡大図。 カウンターウェイト用ロープの長さを調整する調整機構を示す図。 下部メンテ位置付近における固定昇降ガイドを示す図。 下部接続ガイドを外した状態を示す図。
以下、実施例によって本発明の実施形態を説明する。
ランス昇降台車の昇降装置は、図1に示すように、転炉(図示せず)の上方に細長い平板状の走行路1が架設され、その走行路1上にランス横行台車2が左右に走行可能に載置されている。
ランス横行台車2は、その上面の側部に6つの定滑車3〜8を有し、その定滑車3〜8の上側には定滑車3の右方にある固定壁9に固定されるとともにドラム10に巻き取られるランス昇降用ロープ11が架けられている。
また、定滑車3と4、定滑車5と6及び定滑車7と8との間の下方には、動滑車12〜14がランス昇降用ロープ11により支持されており、動滑車12〜14にはランス昇降台車15〜17が吊り下げられ、ランス横行台車2の下面からはランス昇降台車15〜17の昇降を案内する三対の昇降ガイド18〜20が下方に伸びている。
さらに、ランス昇降台車15、17には酸素吹きランス21、22が着脱可能に保持され、ランス昇降台車16には地金切ランス23が着脱可能に保持されている。
そして、動滑車12〜14、ランス昇降台車15〜17及び昇降ガイド18〜20は、ランス横行台車2の左右への走行に伴って左右に動き、モーター24を正逆回転させ減速機25を介してドラム10を正逆回転させ、ランス昇降用ロープ11を巻き取ったり繰り出したりすることによって、動滑車12〜14及びランス昇降台車15〜17のいずれか一組を昇降できるようになっている。
なお、昇降させる必要のない2組の動滑車及びランス昇降台車は、適宜の手段により昇降ガイド18〜20に固定し動かないようにしている。
ドラム10にはカウンターウェイト用ロープ26がランス昇降用ロープ11とは逆方向に巻きつけられるとともに、定滑車27、動滑車28及び定滑車29を通して調整機構30に端部が支持されている。
そして、動滑車28にはカウンターウェイトシーブ31が取り付けられており、その下面はカウンターウェイト32の上面に着脱可能に接続できるようになっている。
また、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32の上面との間には、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を着脱可能に接続するための着脱装置33が設置され、走行路1の左端には着脱装置33に電力を供給するとともに着脱装置33の動作を制御するためのライン34をカウンターウェイト32の昇降に合わせて巻き取ったり繰り出したりするための給電・制御用ドラム35が設置されているが、着脱装置33等についての詳細は後述する。
調整機構30は、カウンターウェイト用ロープ26の長さを調整するためのものであり、通常はランス昇降台車を上部待機位置に上昇させた時、カウンターウェイト32の底部とカウンターウェイト32を載置することができる台座(図示せず)の上面との間に少々隙間ができるような長さに調整してある。
さらに、カウンターウェイト32の上面の左右にはカウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を着脱可能に接続するための着脱装置33が設置されているが、その詳細は後述する。
ランス昇降台車15〜17を昇降させるに際して、ランス昇降台車15〜17にランスが装着された状態においては、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を接続することでランス昇降台車15〜17のいずれか一つ及びランスを合わせた重量とカウンターウェイトシーブ31及びカウンターウェイト32を合わせた重量が概ね釣り合い、モーター24の容量が小さくてもランス昇降台車15〜17を昇降できる。
また、ランス昇降台車15〜17からランスが外された状態においては、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を切り離すことで、ランス昇降台車15〜17のいずれか一つの重量とカウンターウェイトシーブ31の重量が概ね釣り合い、モーター24の容量が小さくてもランス昇降台車15〜17を昇降できる。
なお、カウンターウェイト32は安全のため側面に沿って上下に延びる防護壁36に囲まれており、防護壁36にはランス昇降台車15〜17を上部待機位置に上昇させた時にカウンターウェイト32の底部に張り出してカウンターウェイト32が落下しないように固定する複数のロック手段37が設けてある。
以上のように構成されたランス昇降台車の昇降装置によって、ランス昇降台車15〜17及びその車輪や軸受部の交換や保守をどのような手順で行うかについて、ランス昇降台車16を保守する場合を例にとって説明する。
(1)モーター24を制御してドラム10を回転させ、ランス昇降用ロープ11を巻き取るとともにカウンターウェイト用ロープ26繰り出し、ランス昇降台車16を上昇させて上部待機位置に位置させるとともにカウンターウェイト32を下降させて最下方位置の近くに位置させる(図1の状態)。
なお、上部待機位置においてランス昇降台車16から地金切ランス23を外すことができない場合には、ランス昇降台車16を上部待機位置に位置させた後、ランス横行台車2を左又は右に走行させ、ランス昇降台車16をランス交換位置に位置させる。
(2)複数のロック手段37をカウンターウェイト32の底部に張り出させ、カウンターウェイト32が落下しないように固定した後、地金切ランス23をランス昇降台車16から外す(図2の状態)。
(3)カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32の上面との間に設けた着脱機構33を制御してカウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を切り離す(図3の状態)。
(4)モーター24を制御してドラム10を回転させ、ランス昇降用ロープ11を繰り出すとともにカウンターウェイト用ロープ26を巻き取って、ランス昇降台車16を下降させ下部メンテ位置に位置させるとともにカウンターウェイトシーブ31を上昇させ最上方位置の近くに位置させる(図4の状態)。
そして、下部メンテ位置の周囲にはメンテナンスデッキ38が設けられているので、下部メンテ位置に位置しているランス昇降台車16及びその車輪や軸受部の交換や保守を、広い場所において容易に行うことができる。
なお、ランス昇降台車15〜17の下部メンテ位置への昇降を案内する一対の固定昇降ガイド39が下部メンテ位置から上方に伸びている。
(5)ランス昇降台車16の保守が終了したら、モーター24を制御してドラム10を回転させ、ランス昇降用ロープ11を巻き取るとともにカウンターウェイト用ロープ26を繰り出して、ランス昇降台車16を上昇させ上部待機位置に位置させるとともに、カウンターウェイトシーブ31の下面をカウンターウェイト32の上面に位置させる(図5の状態)。
(6)カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32の上面との間に設けた着脱機構33を制御してカウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を接続した後、地金切ランス23をランス昇降台車16に装着し、複数のロック手段37をカウンターウェイト32の底部から引き抜く(図6の状態=図1の状態)。
図7はカウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32を着脱可能に接続するための着脱装置33付近の拡大図である。
カウンターウェイトシーブ31の下部には直方体の金属板40が設けられ、カウンターウェイト32の上部は上面が金属板40の下面と同じ形状で断面がT字状の突出部41となっている。
また、突出部41の両側には断面がコの字状の接続体42と接続体42を左右方向に移動させるための伸縮装置43が設けられ、伸縮装置43が伸びて接続体42が金属板40と突出部41を抱え込んだ状態においては、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32が接続状態を保ち、伸縮装置43が縮んで接続体42が金属板40及び突出部41の外側に移動した状態においては、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32が切り離された状態となる。カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32が接続された状態では、ランス昇降台車15〜17のいずれか一つとランスを合わせた重量と前記カウンターウェイトシーブ31、カウンターウェイト32を合わせた重量が概ね釣り合い、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32が切り離された状態では、ランス昇降台車15〜17のいずれか一つの重量とカウンターウェイトシーブ31の重量が概ね釣り合うようになっている。
伸縮装置43には電力を供給するとともに伸縮装置43の動作を制御するためのライン34が接続され、メンテナンスデッキ38に設置されているコントローラ(図示せず)を操作することで、カウンターウェイトシーブ31とカウンターウェイト32の接続と切り離しを制御することができるが、カウンターウェイト32が上昇している時に切り離されることがないように、全てのランス昇降台車が上部待機位置に上昇している時のみに伸縮装置43の動作が可能となるようにしてある。
また、ライン34は、走行路1の左端に設置されている給電・制御用ドラム35によって、カウンターウェイト32の昇降に合わせて巻き取られたり繰り出されたりするようになっているので、カウンターウェイト用ロープ26と絡み合うことがない。
実施例の変形例を列記する。
(1)実施例においては、ランス昇降台車16を上昇させ上部待機位置又はランス交換位置に位置させた後に、ロック手段37をカウンターウェイト32の底部に張り出させてカウンターウェイト32が落下しないように固定したが、ランス昇降台車16を上昇させ上部待機位置又はランス交換位置に位置させた後に、調整機構30を用いてカウンターウェイト32を下降させ台座(図示せず)に載置すれば、カウンターウェイト32が落下することはないので、ロック手段37を設けなくても良い。
(2)調整機構30は、カウンターウェイト用ロープ26の端部に接続されているネジ軸44を正逆回転させることで、走行路1に固定されている支持体45に対してネジ軸44が左右に移動させ、ドラム10から支持体45までのカウンターウェイト用ロープ26とネジ軸44の長さの和を調整できるようにするものであるが、図8に示すように支持体45にジャッキ46を追加することによって、ネジ軸44の正逆回転を容易に行えるようにしても良い。
そうすることによって、ランス昇降台車15〜17とカウンターウェイトシーブ31との位置関係を随時調整することができるので、事前の調整作業を削減することができる。
図8は調整機構30の変形例にかかるジャッキ46の一例を示すものであり、モーターによって正逆回転する細長いギヤ軸47とネジ軸44の端部に固定したギヤ48を噛み合わせ、ギヤ軸47を正逆回転させることでギヤ48及びネジ軸44が正逆回転し、ネジ軸44とギヤ48が左右に移動するようにしてある。
(3)実施例においては、作業性及び安全性を上げるためにメンテナンスデッキ38を設置したが、下部メンテ位置が周囲に障害物のない場所であれば、メンテナンスデッキ38は設けなくても良い。
(4)固定昇降ガイド39は、ランス昇降台車15〜17のいずれか一つを下部メンテ位置に案内するだけのものであったが、固定昇降ガイド39はランス昇降台車及びその車輪や軸受部の交換や保守を行う際に、かえって邪魔になることがある。
そこで、下部メンテ位置にランス昇降台車15〜17が位置させた後に、固定昇降ガイド39の一部を取り外すことができるようにすると良い。
図9及び図10はその変形例の一例を示すものであり、下部メンテ位置にランス昇降台車15〜17が下降した時のランス昇降台車15〜17に対応する部分における固定昇降ガイド39を上部接続ガイド49、中部接続ガイド50及び下部接続ガイド51に三分割して取り外せるようにしてある。
そして、上部接続ガイド49はランス昇降台車15〜17の上側車輪52に対応し、下部接続ガイド51はランス昇降台車15〜17の下側車輪53に対応している。
したがって、下側車輪53の交換や保守の際には、図10に示すように下部接続ガイド51のみを取り外せば良い。
1 走行路 2 ランス横行台車 3〜8 定滑車
9 固定壁 10 ドラム 11 ランス昇降用ロープ
12〜14 動滑車 15〜17 ランス昇降台車
18〜20 昇降ガイド 21、22 酸素吹きランス
23 地金切ランス 24 モーター 25 減速機
26 カウンターウェイト用ロープ 27 定滑車
28 動滑車 29 定滑車 30 調整機構
31 カウンターウェイトシーブ 32 カウンターウェイト
33 着脱装置 34 ライン 35 給電・制御用ドラム
36 防護壁 37 ロック手段
38 メンテナンスデッキ 39 固定昇降ガイド
40 金属板 41 突出部 42 接続体
43 伸縮装置 44 ネジ軸 45 支持体
46 ジャッキ 47 ギヤ軸 48 ギヤ
49 上部接続ガイド 50 中部接続ガイド
51 下部接続ガイド 52 上側車輪 53 下側車輪

Claims (5)

  1. ランス昇降台車を上昇させ上部待機位置又はランス交換位置に位置させ、
    カウンターウェイトが落下しないように載置又はロックし、
    ランスをランス昇降台車から外し、
    カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトを切り離し、
    ランス昇降台車を下部メンテ位置に移動させ、
    前記ランス昇降台車の保守を実施する
    ランス昇降台車の保守方法。
  2. 前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトの切り離しを、前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトの上面との間に設けた着脱機構によって行う
    ことを特徴とする請求項1記載のランス昇降台車の保守方法。
  3. ランスを着脱可能に保持するとともに上部待機位置と操業位置又は下部メンテ位置との間で昇降させることができるランス昇降台車と、
    ランス昇降用ロープとカウンターウェイト用ロープを逆方向に巻き取るドラムと、
    該ドラムを正逆回転させ、前記ランス昇降用ロープを巻き取ることで前記ランス昇降台車を上昇させ、前記ランス昇降用ロープを繰り出すことで前記ランス昇降台車を下降させる駆動装置と、
    前記カウンターウェイト用ロープの中間部に保持され、その下面がカウンターウェイトの上面に接続されるカウンターウェイトシーブと、
    前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトを着脱可能に接続する接続手段と、
    前記カウンターウェイト用ロープの長さを調整する調整機構と、
    前記ランス昇降台車を前記上部待機位置に上昇させた時に前記カウンターウェイトを載置することができる台座を備える
    ランス昇降台車の昇降装置。
  4. 前記ランス昇降台車を前記上部待機位置に上昇させた時に前記カウンターウェイトの全部又は下部を固定するロック手段を備える
    ことを特徴とする請求項3記載のランス昇降台車の昇降装置。
  5. 前記接続手段は、前記カウンターウェイトシーブと前記カウンターウェイトの上面との間に設けた着脱機構よりなり、
    該着脱機構は、前記ランス昇降台車を前記上部待機位置に上昇させた時に操作可能である
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のランス昇降台車の昇降装置。
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