JP6490358B2 - 同軸偏光子での使用のための対向する浅いキャビティを備えた内側チューブ - Google Patents

同軸偏光子での使用のための対向する浅いキャビティを備えた内側チューブ Download PDF

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Description

本発明は、同軸偏光子での使用のための対向する浅いキャビティを備えた内側チューブに関する。
[1]米国政府は、米国政府によってノースロップ・グラマンに与えられる政府契約番号H94003−04−D−0005/7600009933の下で本発明の権利を有し得る。
[2]円偏光は、入射波をおよそ大きさが同じで位相が90度離れた2つの直交する波数ベクトルに分割することにより直線偏光から変換される。一つの状態から他の状態に偏光を変換する装置は、しばしば偏光子と呼ばれる。このような装置は、導波管部品、開口アンテナの上方に配置される平坦層状材料、又はマルチポート導波管装置の形をとる。
[3]いくつかの導波管偏光子は、同軸偏光子である。同軸偏光子は、同軸導波管の導電性内側チューブの外側表面に取り付けられる誘電体部品をしばしば有する。これらの誘電体部品は、円偏光を引き起こす大きさが同じの2つの直交する出力モードでの90度の位相の違いを作り出すのに貢献する。従来技術の同軸偏光子では、同軸導波管の導電性内側チューブの外側表面が突起を有し、誘電体部品が対となる凹みを有し、それにより誘電体部品が導電性内側チューブの突起に取り付けられる。突起を有する導電性内側チューブは、複雑な機械加工プロセスを要する。同様に、突起に一致される誘電体部品は、複雑な機械加工プロセスを要する。
[4]本発明は同軸偏光子に関する。同軸偏光子は、外側導電性チューブと、外側導電性チューブの内部に位置し且つ外側導電性チューブに軸方向に整列した内側導電性チューブと、平坦第1表面をそれぞれが有する2つの誘電体バーと、を含む。内側導電性チューブは、内側導電性チューブの外側表面の対向する部分に2つの浅いキャビティを有する。浅いキャビティは、それぞれ少なくとも一つの平面領域を有する。少なくとも一つの平面領域は、Z軸に平行なキャビティ長さを有し、Z軸に直角で内側導電性チューブの径方向に直角な少なくとも一つのキャビティ幅を有する。少なくとも一つのキャビティ幅は、最小幅を含む。平坦第1表面は、Z軸に平行な誘電体長さと、Z軸に直角の誘電体幅とを有する。誘電体長さは、キャビティ長さよりも小さく、誘電体幅は最小幅よりも小さい。Z軸に直交して得られる2つの誘電体バーのそれぞれの断面は、長方形形状の4つのそれぞれの表面を有する。2つの絶縁体バーのそれぞれの2つの平坦第1表面は、2つの浅いキャビティの2つの平面領域のそれぞれの少なくとも一部に接触する。
[5]特許請求の範囲に記載された発明の様々な実施形態の詳細は、添付の図面及び以下の記載で説明される。他の特徴及び利点は、以下の記載、図面、及び特許請求の範囲から明らかになる。
[6]図1は、同軸偏光子の一実施形態の斜視図である。 [7]図2Aは、第1誘電体と第2誘電体が取り付けられた状態の図1の同軸偏光子の一実施形態の斜視図である。 [8]図2Bは、図2Aの同軸偏光子の上面図である。 [9]図2Cは、図2Aの同軸偏光子の断面図である。 [10]図3は、図1の同軸偏光子の内側導電性チューブの一実施形態の斜視図である。 [11]図4は、図3の内側導電性チューブの浅いキャビティの拡大図である。 [12]図5A−図5Dは、図2の第1誘電体の様々な図である。 [12]図5A−図5Dは、図2の第1誘電体の様々な図である。 [12]図5A−図5Dは、図2の第1誘電体の様々な図である。 [12]図5A−図5Dは、図2の第1誘電体の様々な図である。 [13]図6Aは、X軸に平行な方向を向いたTE11モードを示す。 [14]図6Bは、図6Aに示されるTE11モードにより励起されたときの右回りの偏光のために誘電体バーが配置される内側導電性チューブを備えた同軸偏光子の入力端部からみた端面図である。 [15]図6Cは、図6Aに示されるTE11モードにより励起されたときの左回りの偏光のために誘電体バーが配置される内側導電性チューブを備えた同軸偏光子の入力端部からみた端面図である。 [16]図7は、同軸偏光子の内側導電性チューブに使用される金属リングの一実施形態の斜視図である。 [17]図8Aは、同軸偏光子の内側導電性チューブに使用される誘電体バーの代替の実施形態の斜視図である。 [18]図8Bは、図8Aの2つの誘電体バーを備えた内側導電性チューブの一実施形態の斜視図である。 [19]図9Aは、同軸偏光子の内側導電性チューブに使用される誘電体バーの代替の実施形態の斜視図である。 [20]図9Bは、図9Aの2つの誘電体バーを備えた内側導電性チューブの一実施形態の斜視図である。 [21]図10Aは、内側導電性チューブの代替の実施形態の斜視図である。 [22]図10Bは、誘電体を備えた図10Aの内側導電性チューブの代替の実施形態の斜視図である。 [23]図10Cは、図10Bの浅いキャビティに配置された誘電体の拡大図である。 [24]図11は、同軸偏光子の内側導電性チューブに使用される誘電体バーの代替の実施形態の斜視図である。 [25]図12Aは、浅いキャビティの一端の拡大図である。[26]図12Bは、図12Aに示された縁の拡大図である。 [27]図13は、浅いキャビティの代替の実施形態の拡大図である。 [28]図14は、内側導電性チューブを製造する方法のフロー図である。 [29]図15は、内側導電性チューブと代替の誘電体バーとを備えた同軸偏光子の代替の実施形態の斜視図である。 [30]図16は、図15の同軸偏光子の部分の拡大端面図である。 [31]図17は、図15の外側導電性チューブと、内側導電性チューブと、誘電体バーの端面図である。
[32]様々な図面において同様の数字及び記号が同様の要素を示す。
[33]ここで説明される同軸偏光子は、一つの物理入力ポートと一つの物理出力ポートとを備えた単一の同軸導波管装置である。誘電体部品が、同軸導波管の中央導体に容易に取り付けられる。ここで説明される同軸偏光子における中央導体のための機械加工は、従来の同軸偏光子に要求される機械加工よりも複雑でない。同軸導波管の中央導体に取り付けられる誘電体部品は、円偏光を引き起こす大きさが同じの2つの直交する出力モードにおける90度の位相の差を作り出す。ここで説明される誘電体部品は、形状がより単純であり、したがって従来の同軸偏光子の誘電体部品よりも製造するのが容易である。同様に、中央導体に誘電体部品を取り付ける方法は、従来の同軸偏光子を製造する方法に比べて、使い勝手がよく相対的に低コストな方法である。中央導電性チューブの形状及び誘電体部品の具体的な形は最適化され、入力リターンロスを含む同軸偏光子の性能は、中央導電体の外側表面に金属リングを追加することにより改善される。リングの径、長さ、及び誘電体バーからのリングの距離が他の変数に合わせて最適化されたとき、優れたリターンロス及び軸率が達成される。ここで説明される誘電体バーの実施形態におけるステップ及びインピーダンス整合リングは、同軸偏光子の長さを減少させる。特にトランジション、送信アンテナ、フィルタ等の他の部品が同様に要求されるので、同軸偏光子のコンパクトなサイズにより、アンテナ給電装置を厳しいサイズ制限を満たすのに十分小さくすることができる。ここで説明される誘電体バー及び内側導電性チューブの構成により、誘電体の平坦第1表面が内側導電性チューブの表面の浅いキャビティ内の平面領域に平行になり取り付けられる。
[34]図1は、同軸偏光子10の一実施形態の斜視図である。同軸偏光子10は、入力端部145に物理入力ポートと、出力端部146に一つの物理出力ポートと、を有する。図2Aは、第1誘電体160−1と第2誘電体160−2が取り付けられた状態の図1の同軸偏光子10の一実施形態の斜視図である。図2Bは、図2Aの同軸偏光子10の上面図である。図2Cは、図2Aの同軸偏光子10の断面図である。図3は、図1の同軸偏光子10の内側導電性チューブ130の一実施形態の斜視図である。図4は、図3の内側導電性チューブ130の浅いキャビティ162の拡大図である。図5A−図5Dは、図2の第1誘電体160−1の様々な図である。図2の第2誘電体160−2は、第1誘電体160−1と同一の形状及び構造を有する。第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2は、ここでは「誘電体バー160−1」及び「誘電体バー160−2」ともいわれる。
[35]同軸偏光子10は、外側導電性チューブ110と、外側導電性チューブ110の内部に配置される内側導電性チューブ130とを含む。内側導電性チューブ130は、アライメントスペーサ又は同軸偏光子10が配置されるシステムの機構を使用して、外側導電性チューブ110に軸方向に整列される。内側導電性チューブ130は、内側導電性チューブ130の内側表面231によって境界される中空コア131を有する。同軸偏光子10の入力端部145は、図1に示されるX−Yベクトルに及ぶ。
[36]内側導電性チューブ130及び外側導電性チューブ110は互いに同軸に整列している。内側導電性チューブ130の外側表面230は、両端矢印125により示される距離だけ外側導電性チューブ110の内側表面211から径方向にずれる。概して111で表される、内側導電性チューブ130の外側表面230と外側導電性チューブ110の内側面211との間の領域は、当業者によって知られるように、入力端部145の入力ポートから出力端部146の出力ポートにZ方向に伝播するモードを支持する。同軸偏光子10の内側導電性チューブ130は、同軸偏光子10の内部の第2周波数帯を支持するために空洞を有する。内側導電性チューブ130の中空コア131は、入力端部145の入力ポートから出力端部146の出力ポートに中空コア131内でZ方向に伝播するモードを支持する。本実施形態の一実装では、第2周波数帯は要求されず、内側導電性チューブ130は固体金属のシリンダである。
[37]図2は、外側導電性チューブ110の内側表面211(図1)の概して212で表される輪郭線を示す。内側導電性チューブ130の外側表面230は、外側導電性チューブ110の内側表面211(図1)の輪郭線212を通じて、図2にみることができる。
[38]図1の同軸偏光子10の内側導電性チューブ130の外側面230は、浅いキャビティ162−1及び162−2を備えて形成されている(図2−4)。浅いキャビティ162−1は、ここでは同様に「第1の浅いキャビティ162−1」ともよばれる。浅いキャビティ162−2は、ここでは同様に「第2の浅いキャビティ162−2」ともよばれる。第2の浅いキャビティ162−2は、第1の浅いキャビティ162−1に対向する内側導電性チューブ130の外側表面230の部分に設けられる。浅いキャビティ162−1及び162−2の形状は、ここではI形状とよばれる。
[39]図2に示されるように、2つの誘電体バー160−1及び160−2が、2つの対向する浅いキャビティ162−1及び162−2の内部に配置される。誘電体バー160−1は、ここでは「第1誘電体バー160−1」ともよばれる。誘電体バー160−2は、ここでは「第2誘電体バー160−2」ともよばれる。第1の浅いキャビティ162−1及び第2の浅いキャビティ162−2は、第1誘電体バー160−1と第2誘電体バー160−2とを2つの方向に、それぞれ整列させる働きをする。第1の浅いキャビティ162−1と第2の浅いキャビティ162−2により自動的に設けられる二次元の整列は、同軸偏光子10の組み立ての間、(従来技術で必要とされているような)外部整列冶具の必要性を除外する。
[40]第1の浅いキャビティ162−1が図3及び図4に示される。図4に示されるように、第1の浅いキャビティ162−1は、Z軸に平行なキャビティ長さ170と、Z軸に直交し且つ内側導電性チューブ130の第1の径方向r(図2)に直交する三つのキャビティ幅180,181,及び182を有する。径方向は、半径ベクトルの三次元(X,Y,及びZ)における方向である。半径ベクトルの長さは、曲率半径である。キャビティ幅180は、最小幅180(即ち、最小キャビティ幅180)である。
[41]図4に示されるように、第1の浅いキャビティ162−1の第1完全平面領域150は、第1の浅いキャビティ162−1の第1部分361における第1平面領域321を含む。第1部分361の第1平面領域321は、最小幅180と等しい第1キャビティ幅180を有する。第1の浅いキャビティ162−1の平面領域321は、内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交し、第1部分361におけるX´−Z´平面に渡る。第1平面領域321の第1キャビティ幅180は、Z´軸に直交し且つ内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交する。第1部分361における第1平面領域321の第1キャビティ長さ350は、Z´軸に平行である。第1部分361における第1平面領域321は、ここでは「第1部分平面領域321」ともよばれる。
[42]第1の浅いキャビティ162−1の第1完全平面領域150は、同様に、第1の浅いキャビティ162−1の第2部分362における第2平面領域322を含む。第2部分362における第2平面領域322は、第1部分361における第1平面領域321に隣接し且つ平行である。第2部分362における第2平面領域322は、内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交し、X´−Z´平面に渡る。X´−Z´平面は、X´−Z´平面に並行であり重なる。第2部分362は、Z´軸に直交し且つ内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交する第2キャビティ幅181を有する。第2キャビティ幅181は、最小幅180よりも大きい。第2部分362における第2平面領域322の第2キャビティ長さは、Z´軸に平行である。第2部分362における第2平面領域322は、ここでは「第2部分平面領域322」ともよばれる。
[43]第1の浅いキャビティ162−1の第1完全平面領域150は、同様に第1の浅いキャビティ162−1の第3部分363における第3平面領域323を含む。第3部分363における第3平面領域323は、第1部分361における第1平面領域321に隣接し且つ平行である。第3部分363における第3平面領域323は、内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交し、X´−Z´平面に渡る。X´−Z´平面は、X´−Z´平面に並行であり重なる。第3部分363は、Z´軸に直交し且つ内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交する第3キャビティ幅182を有する。第3キャビティ幅182は、最小幅180よりも大きい。第3キャビティ幅182は、第2キャビティ幅181と等しい。第3平面領域323の第3キャビティ長さは、Z´軸に平行である。第3部分363における第3平面領域323は、ここでは「第3部分平面領域323」ともよばれる。第1平面領域321の第1キャビティ長さ350、第2平面領域322の第2キャビティ長さ、及び第3平面領域323の第3キャビティ長さは、第1の浅いキャビティ162−1のキャビティ長さ170と等しい。
[44]第2の浅いキャビティ162−2は、第1の浅いキャビティ162−1と類似しており、ここでは図4を参照して説明される。第2の浅いキャビティ162−2の特徴の数字はプライム記号を付して示される。
[45]第2の浅いキャビティ162−2の第2完全平面領域150´は、第2の浅いキャビティ162−2の第4部分361´における第4平面領域321´を含む。第4領域361´における第4平面領域321´は、第2最小幅180´と等しい第4キャビティ幅180´を有する。第2の浅いキャビティ162−2の第4平面領域321´は、内側導電性チューブ130の第2径方向r(図2)に直交する。理解されるように、第2径方向r及び第1径方向rは等しい長さを有するが、反対の方向であり、したがって第1又は第2径方向の一つに直交する平面は、同様に他方と直交する。第4部分361´の第4平面領域321´は、ここでは「第4部分平面領域321´」とも呼ばれる。
[46]第2の浅いキャビティ162−2の第2完全平面領域150´は、第2の浅いキャビティ162−2の第5部分362´における第5平面領域322´を同様に含む。第5部分362´における第5平面領域322´は、第4部分361´における第4平面領域321´に隣接し且つ平行である。第5部分362´における第5平面領域322´は、内側導電性チューブ130の第2径方向r(図2)に直交する。第5部分362´は、Z軸に直交し且つ内側導電性チューブ130の第2径方向r(図2)に直交する第5キャビティ幅181´を有する。第5キャビティ幅181´は、第2最小幅180´よりも大きい。第5部分362´における第5平面領域322´は、ここでは「第5部分平面領域322´」ともよばれる。
[47]第2の浅いキャビティ162−2の第2完全平面領域150´は、第2の浅いキャビティ162−2の第6部分363´における第6平面領域323´を同様に含む。第6部分363´における第6平面領域323´は、第4部分361´における第4平面領域321´に隣接し且つ平行である。第6部分363´における第6平面領域323´は、内側導電性チューブ130の第2径方向r(図2)に直交する。第6部分363´は、Z軸に直交し且つ内側導電性チューブ130の第2径方向r(図2)に直交する第6キャビティ幅182´を有する。第6キャビティ幅182´は、第2最小幅180´よりも大きい。第6キャビティ幅182´は、第5キャビティ幅181´と等しい。第6部分363´における第6平面領域323´は、ここでは「第6部分平面領域323´」ともよばれる。
[48]本実施形態の一実装においては、第1の浅いキャビティ162−1及び第2の浅いキャビティ162−2は、同一の寸法を有する。本実施形態の一実装においては、第1の浅いキャビティ162−1のキャビティ長さ170は、第2の浅いキャビティ162−2のキャビティ長さ170´と等しい。本実施形態の他の実装においては、第1の浅いキャビティ162−1のキャビティ幅180は、第2の浅いキャビティ162−2のキャビティ幅180´と等しい。本実施形態のさらに他の実装においては、第1の浅いキャビティ162−1及び第2の浅いキャビティ162−2は、異なる形状を有する。その場合、第2の浅いキャビティ162−2は、ここで説明される形状と別の形状である。どのような場合でも、浅いキャビティ162−1及び162−2のそれぞれは、内側導電性チューブ130の径方向と直交する少なくとも一つの平面領域を有する。
[49]図5Aは、誘電体バー160−1及び160−2の斜視図を示す。図5Bは、誘電体バー160−1及び160−2の側面図を示す。図5Cは、誘電体バー160−1及び160−2の第1断面図を示す。図5Cの断面が得られる平面は、図5Bの切断線5C−5Cにより示される。図5Dは、誘電体バー160−1及び160−2の第2断面図を示す。図5Dの断面が得られる平面は、図5Bの切断線5D−5Dにより示される。誘電体バー160−1及び160−2の各々に示される表面260は、それぞれ浅いキャビティ162−1及び162−2に取り付けられる表面である。表面260は、ここでは「平坦第1表面160」ともよばれる。
[50]図5Bに示されるように、表面260は、Z軸に平行な誘電体長さ270を有する。誘電体長さ270(図5B)は、キャビティ長さ170(図4)よりも短い。図5A,5C,及び5Dに示されるように、表面260は、X軸に平行な誘電体幅280を有する。誘電体幅280は、最小幅180(図4)よりも小さい。
[51]誘電体バー160−1及び160−2は、それぞれ2段長方形角柱の形状を有する。したがって、Z軸に直交するように得られる2つの誘電体バー160−1及び160−2の各々の断面図は、長方形形状のそれぞれ4つの面を有する。図5Cの断面図は、第1表面260が第2表面261に平行であり、第3表面263に直角であり、第4表面264に直角であることを示す。第1表面260は、第2表面261から厚さtだけずれる。表面260,261,263,及び264の各々は、平坦である。したがって、図5Cに示される第1断面は、最小幅180よりも小さい幅280を含む第1長方形形状を有する。
[52]ここで使用されるように、平坦表面は、必ずしも既知の光学的な平坦性まで平坦ではない(例えば、平坦性は波長に基づかない)。ここで定義されるように、数10ミクロンオーダーの小さい突起がある場合でも、表面は平坦である。ここで定義されるように、数度内の角度で交差する平面を含んだとしても、表面は互いに平行である(例えば、平行度は波長に基づかない)。
[53]図5Dの断面図は、第1表面260が第5表面262に平行であり、第3表面263に直角であり、第4表面264に直角であることを示す。第1表面260は、第5表面262から厚さtだけずれる。厚さtは、厚さtよりも小さい。したがって、図5Dの第2断面は、最小幅180よりも小さい幅280を含む第2長方形形状を有する。
[54]本実施形態の一実装においては、第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2は、同一の形状を有する。本実施形態の他の実装においては、第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2は、異なる形状を有する。その場合、第2誘電体160−2は、ここで説明される他の誘電体の形状の任意の形状を有する。どのような場合でも、第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2の各々は、長方形形状の平坦第一表面260を有する。第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2は、最小限に大きくされた浅いキャビティ162−1及び162−2内にそれぞれ配置される。図2に示されるように、2つの誘電体バー160−1及び160−2のそれぞれの2つの平坦第1表面260−1及び260−2は、2つの浅いキャビティ162−1及び162−2のそれぞれの平面領域の少なくとも一部に接触する。
[55]本実施形態の一実装においては、浅いキャビティ162−1及び162−2は、内側導電性チューブ130の外側表面230に機械加工され、第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2は、工業用接着剤で浅いキャビティ162−1及び162−2内の適切な位置に保持される。第1誘電体160−1及び第2誘電体160−2が内側導電性チューブ130に取り付けられて外側導電性チューブ110に囲まれたとき、それらは外側導電性チューブ110の内側表面211(図1)に接触しない。
[56]図2−4に示される浅いキャビティ162−1及び162−2の大文字のI形状は、誘電体バー160−1及び160−2のそれぞれの外側の角と干渉するであろう角における内側径を防ぐ。これを機械加工の間に達成するために、エンドミルビットがその部分から「外され」て、大文字Iの上部及び下部を生成する。内側導電性チューブの最初の径を超えて延在しない4つの異なる浅い側面は、同軸偏光子10の組立の間、誘電体バー160−1及び160−2を浅いキャビティ162−1及び162−2のそれぞれに配置する目的のために残る。しかしながら、パーツの許容差のため、浅いキャビティ162−1及び162−2は、意図的に大きめに設計される(即ち、取り付けられる誘電体バー160−1及び160−2よりも大きい)。このように、浅いキャビティ162−1及び162−2は、誘電体バー160−1及び160−2をスナップ式に捕えるように設計されていない。代わりに、浅いキャビティ162−1及び162−2は、外部整列冶具なしに誘電体バー160−1及び160−2を2つの方向(X及びZ方向)に整列させるガイドである。誘電体バー160−1及び160−2は、組立の間に浅いキャビティ162−1及び162−2に接着される。中空内側導電性チューブ130の壁の厚みが、浅いキャビティ162−1及び162−2の最下部(例えば、部分361−363を含む平面領域)が円形導波管131の内部表面に貫通しないように十分な厚さを有することが重要である。
[57]図6Aは、X軸に平行な方向を向いたTE11モードを示す。図6Bは、図6Aに示されるTE11モードにより励起されたときに右回りの偏光のために誘電体バー160−1及び160−2が配置される内側導電性チューブ130を備えた同軸偏光子10の入力端部145からみた端面図である。図6Cは、図6Aに示されるTE11モードにより励起されたときに左回りの偏光のために誘電体バー160−1及び160−2が配置される内側導電性チューブ130を備えた同軸偏光子10の入力端部145からみた端面図である。
[58]図6Aに示されるように、同軸偏光子10に入射する入力電磁波の入力電場は、水平方向に偏光された(例えばX軸に平行な)TE11モードである。入力TE11モード(例えばX軸)に対して45度の向きで誘電体バー160−1及び160−2を配置させることにより、同軸偏光子10(図1)の出力端部146(図1)から出力される電磁波は、右回りに偏光されるか、左回りに偏光される。
[59]図6A−6Cに示されるように、外側導電性チューブ110の内側表面211(図1)は、概して212で表される。図6B及び図6Cに示されるように、誘電体バー160−1及び160−2は、概して166−1及び166−2でそれぞれ表される隙間により、外側導電性チューブ110の内側表面211(図1)から分離される。
[60]図6Bに示されるように、内側導電性チューブ130の中心と交差する誘電体バー160−1の平坦表面261−1に直交して得られる線195は、誘電体バー160−1の象限において正のX軸(+X)に対して45度に位置する。誘電体バー160−2は、誘電体バー160−1に対向する内側導電性チューブ130の外側表面230にあるので、線195は同様に誘電体バー160−2の平坦表面261−2に対して直交する。したがって、誘電体バー160−2の象限における線195は、負のX軸(−X)に対して45度に位置する。入力水平TE11モード(図6A)に関連する誘電体バー160−1及び160−2のこの構成は、同軸偏光子10(図1)の出力端部146(図1)から出力される電磁波の右回りの偏光をもたらす。
[61]図6Cに示されるように、誘電体バー160−1及び160−2のX軸に対する向きは、図6Bの誘電体バー160−1及び160−2の向きから90度回転される。図6Cに示されるように、内側導電性チューブ130の中心と交差する誘電体バー160−1の平坦表面261−1に直交して得られる線196は、誘電体バー160−1の象限において負のX軸(−X)に対して45度に位置する。誘電体バー160−2は、誘電体バー160−1に対向する内側導電性チューブ130の外側表面230にあるので、線195は同様に誘電体バー160−2の平坦表面261−2に対して直交する。したがって、誘電体バー160−2の象限における線196は、正のX軸(+X)に対して45度に位置する。入力水平TE11モード(図6A)に関連する誘電体バー160−1及び160−2のこの構成は、同軸偏光子10(図1)の出力端部146(図1)から出力される電磁波の左回りの偏光をもたらす。
[62]図7は、同軸偏光子10(図1)の内側導電性チューブ130に使用される金属リング190の一実施形態の斜視図である。金属リング190は、内側導電性チューブ130の部分として製造される。金属リング190は、内側導電性チューブ130の外側表面230を取り囲む。誘電体バー160−1及び160−2がそれぞれ浅いキャビティ162−1及び162−2に配置されたとき、金属リングは浅いキャビティ162−1及び162−2からZ軸に沿ってずれ、したがって同様に誘電体バー160−1及び160−2からずれる。
[63]図8Aは、同軸偏光子10の内側導電性チューブ171に使用される誘電体バー161の代替の実施形態の斜視図である。誘電体バー161は、長さLを有する。誘電体バー161は、厚さtを有する概して135で表される中央部を含む。誘電体バー161は、厚さtを有する概して136及び137で表される側部を含む。厚さtは、厚さtよりも大きい。したがって、誘電体バー161は3段の長方形角柱の形状を有する。
[64]図8Bは、図8Aの2つの誘電体バー161−1及び161−2を備えた内側導電性チューブ171の一実施形態の斜視図である。図8Bに示されるように、入力端部145における内側導電性チューブ171の部分245は、出力端部146における内側導電性チューブ171の径Dよりも大きい径Dを有する。部分245と金属リング190との間の内側導電性チューブ171の部分246は、径Dよりも小さい径を有する。図8Bに示されるように、図8Aの誘電体バー161−1及び161−2は、内側導電性チューブ171の浅いキャビティ(図8Bにおいては符号が付されていない)に配置されて取り付けられる。
[65]図9Aは、同軸偏光子10の内側導電性チューブ172に使用される誘電体バー162の代替の実施形態の斜視図である。誘電体バー162は、誘電体バー162の長さLに沿って単一の厚さtを有する長方形角柱である。図9Bは、図9Aの2つの誘電体バー162−1及び162−2を備えた内側導電性チューブ172の一実施形態の斜視図である。図9Bに示されるように、図9Aの誘電体バー162−1及び162−2は、内側導電性チューブ171の浅いキャビティ(図9Bにおいては符号が付されていない)に配置されて取り付けられる。図9Bに示されるように、内側導電性チューブ172は金属リング190を含む。
[66]本実施形態の一実装においては、図9Aの誘電体バー162−1及び162−2は、図3の内側導電性チューブ130に取り付けられる。本実施形態の他の実装においては、図9Aの誘電体バー162−1及び162−2は、図8Bの内側導電性チューブ171に取り付けられる。本実施形態のさらに他の実装においては、図8Aの誘電体バー161−1及び161−2は、図9Bの内側導電性チューブ172に取り付けられる。
[67]図10Aは、内側導電性チューブ135の代替の実施形態の斜視図である。この実施形態では、浅いキャビティ163の平面領域は、長方形形状の単一の平面領域(159)を含む。機械加工プロセスのため、長方形形状の浅いキャビティ163は、概して164で表される曲線的な角を有する。図10Bは、誘電体バー166−1を備えた内側導電性チューブ135の代替の実施形態の斜視図である。内側導電性チューブ135の反対側の第2誘電体バーは見えないが、その第2誘電体バーは、誘電体バー166−1と同じ構造及び機能を有する。図10Cは、図10Aの浅いキャビティ163に配置されて取り付けられた誘電体バー166−1の拡大図である。
[68]誘電体バー166は図5Aに示された誘電体バー160−1とは異なり、誘電体バー166は、誘電体バー166−1の平坦第1表面260(図5B−5C)に直交する縁に概して167で表される(図10C)面取りされた縁を有する。面取りされた縁167は、ここでは「垂直角縁167」ともよばれる。誘電体バー166−1の平坦第1表面260が浅いキャビティ163の平面領域の少なくとも一部に接触するとき、面取りされた縁167は、それぞれの曲線的な角164に近接する。図10Cに示されるように、誘電体バー166は、長方形形状の浅いキャビティ163よりも寸法がわずかに小さい。長方形形状の浅いキャビティ163の幅180は、誘電体バー166の幅よりもΔWだけ大きい。
[69]図11は、同軸偏光子10の内側導電性チューブ130に使用される誘電体バー168の代替の実施形態の斜視図である。図12Aは、浅いキャビティ165の一端の拡大図である。浅いキャビティ165は、浅いキャビティ162(図3及び4)のI型梁形状を有する。図12Aは、浅いキャビティ165が、第1部分361における第1平面領域321に隣接し且つ平行な第2領域362における第2平面領域322を有することを示す。第2平面領域322は、X´軸に沿った縁410を有する。図12Bは、図12Aに示された縁410の拡大図である。図12Bに明確に示されるように、縁410は、直角の角として形成されず、面取りされた角を有して形成される。縁410のこの面取りは、使用により摩耗したエンドミルでの実際の機械加工を考慮することによる。エンドミルの摩耗により、ミルにかけられた表面の内部の角に面取り面又は放射状部が引き起こされる。図11に示される誘電体バー168は、誘電体バー168の誘電体長さLに直交する平坦第1表面260の縁に面取りされた角169を有する。面取りされた角169により、誘電体バー168は、浅いキャビティ165とほぼ同じ長さになり、面取りされた縁410に当たることなく浅いキャビティ362に配置され得る。誘電体バーが面取りされた角を有していない場合、誘電体バーは、誘電体バーの平坦第1表面260が面取りされた縁410に位置しないように(Z方向に沿った)長さが短くされる。誘電体バーの平坦第1表面260の縁が仮に面取りされた縁410(図12A及び12B)に位置するとした場合、平坦第1表面260(図5B−5D)は、浅いキャビティ165の第2部分362内の第2平面領域322(図12A)に平行にならないであろう。
[70]図13は、浅いキャビティ460の代替の実施形態の拡大図である。浅いキャビティ460は、図12A及び12Bに示される縁410の面取りによる問題を避けるように設計される。浅いキャビティ460は、第1部分361における第1平面X´´−Z´´に渡る第1平面領域461と、第2部分362における第2平面X´´−Z´´に渡る第2平面領域462と、第3部分363における第3平面X´´−Z´´に渡る第3平面領域463と、を含む。第2平面X´´−Z´´は、第1平面X´´−Z´´から負の径方向(例えば−Y´´方向)に−Δrだけずれる。第3平面X´´−Z´´は、第1平面X´´−Z´´から負の径方向(例えば−Y´´方向)に−Δrだけずれる。この実施形態の一実装においては、第3平面X´´−Z´´と第2平面X´´−Z´´とは、共通の平面に渡る。
[71]第1平面X´´−Z´´に渡る第1部分平面領域461は、第1最小幅180と等しい第1キャビティ幅180を有する。第1部分平面領域461は、内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交する。
[72]第2平面X´´−Z´´に渡る第2部分平面領域462は、第2キャビティ幅181を有する。第2部分平面領域462は、内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交する。第3平面X´´−Z´´に渡る第3部分平面領域463は、第3キャビティ幅182を有する。第3部分平面領域463は、内側導電性チューブ130の第1径方向r(図2)に直交する。第2部分平面領域462と第3部分平面領域463は、第1部分平面領域461の長さ350だけZ方向に互いにずれ、第2キャビティ幅181と第3キャビティ幅182は、第1最小幅180よりも大きい。図12A及び13に示される浅いキャビティ165及び460の実施形態は、浅いキャビティ165又は460に挿入される誘電体バーのZ方向の正確な整列を提供する。浅いキャビティ165及び460のこれらの実施形態は、非常に厳しい許容差を要求するパーツに使用される。
[73]同軸偏光子は、ANSYS,inc.から商業的に利用可能なANSYS HFSS又はCST Computer Simulation Technology ABから商業的に利用可能なCST Microwave Studio等の全波電磁波解法ソフトウェアパッケージを使用して設計される。このアプリケーションの同軸偏光子は、二重周波数同心アンテナ給電装置に有益である。スペース125は、第1周波数帯が同軸導波管のためのTE11遮断周波数の上であるように十分大きくなくてはならず、したがって、第1の意図された周波数帯内の電磁波が同軸導波管内に伝播する。円形導波管直径は、第2周波数帯がTE11遮断周波数の上であるように十分大きくなるように選択されなくてはならず、したがって、第2の意図された周波数帯内の電磁波が円形導波管内に伝播する。外側チューブ直径は、それが設置されるシステムのスペース制約を満たすように十分小さくなくてはならない。さらに、内側チューブ壁厚さは、同様に設計の重要なパラメータである誘電体バー幅の選択を可能にするために浅いキャビティのための余地が十分な大きさでなくてはならない。内側及び外側導電性チューブ直径及び内側チューブ壁厚さは、典型的には、上記制約に基づいて、コンピュータ最適化の実行に先立って選択される。その後、誘電体バー161−1及び161−2の幅並びに誘電体バーの様々な部分の長さ及び厚さは、第1周波数帯における同軸偏光子の性能を最適化するように調節される。特に、コンピュータ制御最適化の目的は、偏光子の出力において結果となる電磁波偏光が円形になるように偏光子の軸率を最小化する誘電体バーの形状を発見することである。さらに、いくつかの実施形態では、入力電磁波のリターンロスは、導電性リング190(図7)の形状及び配置の調節を通じて最適化され得る。他の実施形態では、入力電磁波のリターンロスは、4分の1波長変成器246(図8B)の形状及び配置の調節を通じて最適化され得る。
[74]図8Bに示される内側導電性チューブ171の一実施形態において、入力端部145における内側導電体の直径と出力端部146における内側導電体の直径は異なる。この特徴は、出力ポートに接続される放射部分が入力ポートに接続される長方形導波管−同軸導波管移行部分と異なる内側導電体直径を有する設計において有益である。この実施形態において、金属リング190を備える部分は、同様に、部分246よりも大きい直径を有する。縮小直径の部分246は、入力波のための低いリターンロスを達成するために設計される4分の1波長変成器246である。4分の1波長変成器246により、リターンロスが最適化される。誘電体バー161−1及び161−2は、長さLを有する。4分の1波長変成器246を含む同軸偏光子の全体長さは、長さLである。
[75]図14は、内側導電性チューブ130を製造する方法1400のフロー図である。方法1400は、図1−13に説明される浅いキャビティ及び誘電体バーの実施形態の任意の組み合わせから形成される同軸偏光子に適用可能である。
[76]ブロック1402において、少なくとも一つの第1平面領域を有する第1の浅いキャビティ162が、軸方向に整列された円筒形部品の外側湾曲表面に機械加工される。ここで定義されるように、円筒形部品は、中実金属円柱又は金属円筒チューブのいずれかである。この実施形態の一実装において、機械加工は中実金属円柱に行われ、その部品は、金属円筒チューブを形成するために中実金属円柱に軸方向に穴をあけるようにその後機械加工される。この実施形態の他の一実装においては、機械加工は中実金属円柱に行われ、その部品は単一周波数帯同軸偏光子に使用される。
[77]ブロック1404において、少なくとも一つの第2平面領域162−2を有する第2の浅いキャビティ162が、円筒形部品の外側湾曲表面に機械加工され、第1平面領域が第2平面領域と対向する。
[78]この実施形態の一実装において、ブロック1402及び1404におけるプロセスは以下のように実行される。第1平面領域が、第1の浅いキャビティ162の第1部分361に機械加工される。続いて、第2平面領域が、第1の浅いキャビティ162の第2部分362に機械加工される。その後、第3平面領域が、第1の浅いキャビティ162の第3部分363に機械加工される。第1平面領域は、軸方向に平行な長さと、最小幅と等しい幅を有する。第2平面領域は、最小幅180よりも大きい第2幅を有する。第2平面領域は、第1平面領域の第1端部で第1平面領域と隣接する。第3平面領域は、最小幅180よりも大きい第3幅を有する。第3平面領域は、第1平面領域の第2端部で第1平面領域と隣接する。
[79]この実施形態の他の実装においては、ブロック1402及び1404におけるプロセスは以下のように実行される。第1平面領域が、キャビティ長さ140と等しい範囲で軸方向に平行な第1領域の第1部分361に機械加工される。第2平面領域が、第1の浅いキャビティ162の第2部分362に機械加工される。第3平面領域が、第1の浅いキャビティ162の第3部分363に機械加工される。第2平面領域は、軸方向に直交する第2長さを有する。第2平面領域は、第1平面領域から負の径方向にずれる。第3平面領域は、軸方向に直交する第3長さを有する。第3平面領域は、第1平面領域から負の径方向にずれる。
[80]この実施形態のさらに他の実装においては、第1及び第2長方形平面が、誘電体バーの長さよりも大きい長さを有するように、対向する第1及び第2部分に機械加工される。この場合の一実施形態では、円筒形部品の径方向に平行な誘電体バーの垂直角縁部が、設置時に、面取りされる。この場合の他の一実施形態では、誘電体バーが、誘電体バーの長さに直交する平坦第1表面の縁に面取りされた角を有する。この場合のさらに他の一実施形態では、誘電体バーが、誘電体バーの長さに直交する平坦第1表面の縁に、面取りされた垂直角縁部及び面取りされた角を有する。
[81]ブロック1406は任意である。ブロック1406において、金属リング190が円筒形チューブの外側表面230上に配置される。金属リング190は、第1の浅いキャビティ162及び第2の浅いキャビティ162から、Z軸に沿って、ずれる。この実施形態の一実装において、金属リング190は、内側導電性チューブ130の外側表面131を機械加工することにより形成される。この実施形態の他の実装においては、金属リング190は、内側導電性チューブ130とは分離された部品として形成され、その後内側導電性チューブ130の外側表面131に配置される。
[82]ブロック1408において、第1誘電体バーの平坦表面が、第1の浅いキャビティの少なくとも一つの平面領域に取り付けられる。この実施形態の一実装において、第1誘電体160−1の平坦表面は第1の浅いキャビティ162−1の内側に配置され、その後第1誘電体160−1の平坦表面は第1の浅いキャビティ162の少なくとも一つの平面領域に接着される。このようにして、第1誘電体160−1の平坦表面が、内側導電性チューブ130の表面の第1の浅いキャビティ162−1における平面領域に平行になり、取り付けられる。
[83]ブロック1410において、第2誘電体バーの平坦表面は、第2の浅いキャビティの少なくとも一つの平面領域に取り付けられる。この実施形態の一実装において、第2誘電体160−2の平坦表面が第2の浅いキャビティ162の内側に配置され、第2誘電体160−2の平坦表面は第2の浅いキャビティ162の少なくとも一つの平面領域に接着される。このようにして、第2誘電体160−2の平坦第1表面が、内側導電性チューブ130の表面の第2の浅いキャビティ162−2における平面領域に平行になり、取り付けられる。
[84]したがって、図1,2,3,4,6B,6C,8B,9B,10B,10C,12,及び13に示される内側導電性チューブ並びに図2,5A−5D,6B,6C,8A,8B,9A,10B,10C,及び11に示される誘電体バーから形成される同軸偏光子の様々な実施形態は、誘電体バーがスナップ式に係合する導電性内側チューブの外側表面に突起を要さない。むしろ、誘電体バーの少なくとも一つの平坦表面は、浅いキャビティ内にガイドされ、浅いキャビティの平坦表面に取り付けられる。これらの導電性チューブ及び誘電体バーは、複雑な機械加工プロセス無しに形成され、したがって低コストであり且つ組立が容易である。
[85]図15は、内側導電性チューブ830と代替の誘電体バー862−1及び862−2と備えた同軸偏光子の代替の実施形態の外側表面930の斜視図である。図15は外側導電性チューブ110(図1及び16)の内側表面211の輪郭812を示し、誘電体バー862−1及び862−2を見えるようにするために外側導電性チューブ110は図15には示されない。内側導電性チューブ830の外側表面930のみが図15において示される。図16は、図15の同軸偏光子18の部分の拡大端面図である。図17は、図15の外側導電性チューブ110と、内側導電性チューブ830と、誘電体バー862−1及び862−2の端面図である。同軸偏光子18は、内側導電性チューブ830の外側表面930に平面がない点で同軸偏光子10とは異なり、誘電体バー862−1及び862−2は、内側導電性チューブ830の湾曲外側表面930に取り付けられる湾曲表面を有する。
[86]同軸偏光子18は、(部分のみが図16に示される)外側導電性チューブ110と、外側導電性チューブ110内に配置され、外側導電性チューブ110に軸方向に整列される内側導電性チューブ830と、内側導電性チューブ830の湾曲外側表面930に配置される第1誘電体862−1と、第1誘電体862−1に対向する内側導電性チューブ830の湾曲外側表面930に配置される第2誘電体862−2とを含む。
[87]内側導電性チューブ830は、Z軸に平行な軸方向寸法と、曲率半径r(図16)を備えた外側表面930(図16)とを有する。外側導電性チューブ110は、Z軸に平行な軸方向寸法と、曲率半径r(図16)を備えた内側表面211(図16)とを有する。曲率半径rと曲率半径rとの差は、第1誘電体862−1の最大厚さ及び第2誘電体862−2の最大厚さよりも大きい。この実施形態の一実装において、第1誘電体862−1及び第2誘電体862−2の最大厚さは、同一である。概して905(図16)で表される隙間は、第1誘電体862−1の上面910と外側導電性チューブ110の内側表面211との間である。隙間905は厚さΔrgapを有する。
[88]図17に示されるように、第1誘電体862−1は、湾曲第1表面912−1と、対向する湾曲第2表面911−1と、対向する湾曲第3表面910−1と、第4表面913−1と、第5表面914−1と、を含む。第4表面913−1は角度φを向く径方向rに平行である。第5表面914−1は角度φを向く径方向rに平行である。図16に示されるように、第1湾曲表面912は、第2湾曲表面911から厚さtだけずらされ、第1湾曲表面912は、第3湾曲表面910から厚さtだけずらされる。
[89]図17に示されるように、第2誘電体862−2は、湾曲第6表面912−2と、対向する湾曲第7表面911−2と、対向する湾曲第8表面910−2と、第9表面913−2と、第10表面914−2と、を含む。第9表面913−2は、角度φを向く径方向rに平行である。第10表面914−2は、角度φを向く径方向rに平行である。この実施形態の一実装において、角度φは、角度φに等しく、角度φに等しく、同様に角度φに等しい。
[90]同軸偏光子18は、同軸偏光子10を参照して上述されたように、右回り又は左回り偏光のいずれかを出力するために、入力電磁波に関連して配置され得る。当業者に理解されるように、内側導電性チューブの外側表面の浅いキャビティの様々な実施形態及び誘電体バーの様々な実施形態が、同軸偏光子の多くの異なる構成を提供するために任意の所望の組み合わせに使用され得る。
実施例
[91]実施例1は、同軸偏光子であって、外側導電性チューブと、前記外側導電性チューブ内に配置され且つ前記外側導電性チューブと軸方向に整列された内側導電性チューブであって、前記内側導電性チューブは前記内側導電性チューブの外側表面の対向する部分上に2つの浅いキャビティを有し、前記浅いキャビティの各々は少なくとも一つの平面領域を有し、前記少なくとも一つの平面領域はZ軸に平行なキャビティ長さを有し且つ前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの径方向に直交する少なくとも一つのキャビティ幅を有し、前記少なくとも一つのキャビティ幅は最小幅を含む、内側導電性チューブと、各々が平坦第1表面を有する2つの誘電体バーであって、前記平坦第1表面は前記Z軸に平行な誘電体長さと前記Z軸に直交する誘電体幅を有し、前記誘電体長さは前記キャビティ長さより短く且つ前記誘電体幅は前記最小幅より小さい誘電体バーとを有し、前記Z軸に直交して得られる前記2つの誘電体バーの各々の断面は、長方形形状の4つのそれぞれの表面を有し、前記2つの誘電体バーのそれぞれの前記2つの平坦第1表面は、前記2つの浅いキャビティの前記2つの平面領域のそれぞれの少なくとも部分に接触する、同軸偏光子を含む。
[92]実施例2は、実施例1の同軸偏光子において、前記内側導電性チューブの前記外側表面を取り囲む金属リングであって、前記リングは前記浅いキャビティから前記Z軸に沿ってずれる、金属リングをさらに有する、同軸偏光子を含む。
[93]実施例3は、実施例1及び実施例2のいずれかの同軸偏光子において、前記2つの浅いキャビティのそれぞれの前記2つの対向する平面領域が、前記最小幅と等しい第1キャビティ幅を有する第1部分における第1平面領域であって、第1キャビティ幅が前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの径方向に直交する第1平面領域と、前記第1部分に隣接する第2部分における第2平面領域であって、前記第2平面領域は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記径方向に直交する第2キャビティ幅を有する第2平面領域と、前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記径方向に直交する第3キャビティ幅を有する前記第1部分に隣接する第3部分における第3平面領域と、を有し、前記第2部分及び前記第3部分は前記第1部分の長さだけ互いにずれ、前記第2キャビティ幅及び前記第3キャビティ幅は前記最小幅よりも大きい、同軸偏光子を含む。
[94]実施例4は、実施例3の同軸偏光子において、前記対向する2つの浅いキャビティの少なくとも一つの前記少なくとも一つの平面領域が、前記第1部分における第1平面に渡る第1平面領域と、前記第2部分における第2平面に渡る第2平面領域であって、前記第2平面は前記第1平面から負の径方向にずれる第2平面領域と、前記第3部分における第3平面に渡る第3平面領域であって、前記第3平面は前記第1平面から負の径方向にずれる第3平面領域と、を有する同軸偏光子を含む。
[95]実施例5は、実施例1ないし4のいずれかの同軸偏光子において、前記2つの誘電体バーの少なくとも一つは、前記誘電体長さに直交する前記平坦第1表面の前記縁の少なくとも一つにおける少なくとも一つの面取りされた角を有する、同軸偏光子を含む。
[96]実施例6は、実施例1ないし5のいずれかの同軸偏光子において、前記2つの浅いキャビティのそれぞれの前記少なくとも一つの平面領域が、長方形形状の単一平面領域を含む、同軸偏光子を含む。
[97]実施例7は、実施例6の同軸偏光子において、前記少なくとも一つの平面領域の前記長方形形状が曲線的な角を含み、前記2つの誘電体バーの各々が前記平坦第1表面に直交する少なくとも一つの面取りされた縁を有し、少なくとも一つの面取りされた縁は前記誘電体バーの前記平坦第1表面が前記浅いキャビティの前記平面領域の少なくとも一部分に接触するときに少なくとも一つの曲線的な角のそれぞれに近接する、同軸偏光子を含む。
[98]実施例8は、実施例1ないし7のいずれかの同軸偏光子において、前記Z軸に直交して得られる前記2つの誘電体バーの各々の断面が、前記最小幅よりも小さい幅を含む第1長方形形状を有する第1断面と、前記最小幅よりも小さい幅を含む第2長方形形状を有する第2断面と、を含む、同軸偏光子を含む。
[99]実施例9は、同軸偏光子に使用される内側導電性チューブであって、前記内側導電性チューブの外側表面における第1の浅いキャビティであって、前記第1の浅いキャビティは第1完全平面領域を有し、前記第1平面領域はZ軸に平行な第1キャビティ長さと前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの第1径方向に直交する少なくとも一つの第1キャビティ幅とを有し、前記少なくとも一つの第1キャビティ幅が第1最小幅を含む、第1の浅いキャビティと、前記内側導電性チューブの前記外側表面における第2の浅いキャビティであって、前記第2の浅いキャビティは前記第1の浅いキャビティに対向し且つ第2完全平面領域を有し、前記第2完全平面領域は前記Z軸に平行な第2キャビティ長さと前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの第2径方向に直交する少なくとも一つの第2キャビティ幅とを有し、前記少なくとも一つの第2キャビティ幅が第2最小幅を含む、第2の浅いキャビティと、を含む内側導電性チューブを含む。
[100]実施例10は、実施例9の内側導電性チューブにおいて、前記内側導電性チューブの前記外側表面を取り囲む金属リングであって、前記リングは前記第1の浅いキャビティ及び前記第2の浅いキャビティから前記Z軸に沿ってずれる、金属リングをさらに有する、内側導電性チューブを含む。
[101]実施例11は、実施例9及び実施例10のいずれかの内側導電性チューブにおいて、前記第1キャビティ長さは前記第2キャビティ長さと等しく、前記少なくとも一つの第1キャビティ幅は前記少なくとも一つの第2キャビティ幅と等しい、内側導電性チューブを含む。
[102]実施例12は、実施例9ないし実施例11のいずれかの内側導電性チューブにおいて、前記第1の浅いキャビティの前記第1完全平面領域は、前記第1最小幅に等しい第1キャビティ幅を有する第1部分における第1平面領域であって、前記第1キャビティ幅は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第1径方向に直交する第1平面領域と、前記第1部分に隣接する第2部分における第2平面領域であって、前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第1径方向に直交する第2キャビティ幅を有する第2平面領域と、前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第1径方向に直交する第3キャビティ幅を有する前記第1部分に隣接する第3部分における第3平面領域と、を有し、前記第2部分及び前記第3部分は前記第1部分の長さだけ互いにずれ、前記第2キャビティ幅及び前記第3キャビティ幅は前記第1最小幅よりも大きい、内側導電性チューブを含む。
[103]実施例13は、実施例12の内側導電性チューブにおいて、前記第2の浅いキャビティの前記第2完全平面領域は、前記第2最小幅に等しい前記第4キャビティ幅を有する第4部分における第4平面領域であって、前記第4キャビティ幅は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第2径方向に直交する第4平面領域と、前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第2径方向に直交する第5キャビティ幅を有する前記第4部分に隣接する第5部分における第5平面領域と、前記Z軸に直交する第6キャビティ幅を有する前記第4部分に隣接する第6部分における第6平面領域と、を有し、前記第5部分及び前記第6部分は前記第4部分の長さだけ互いにずれ、前記第5キャビティ幅及び前記第6キャビティ幅は前記第2最小幅よりも大きい、内側導電性チューブを含む。
[104]実施例14は、実施例9ないし実施例13のいずれかの内側導電性チューブにおいて、前記第1の浅いキャビティ及び第2の浅いキャビティの少なくとも一つが、第1平面に渡る第1部分平面領域であって、前記第1部分平面領域は前記第1最小幅と等しい前記第1キャビティ幅を有し、前記第1キャビティ幅は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第1径方向に直交する、第1部分平面領域と、前記第1平面に隣接する第2平面に渡る第2部分平面領域であって、前記第2部分平面領域は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第1径方向に直交する第3キャビティ幅を有し、前記第2平面は前記第1平面から負の径方向にずれる、第2部分平面領域と、前記第1平面に隣接する第3平面に渡る第3部分平面領域であって、前記第3部分平面領域は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記第1径方向に直交する第4キャビティ幅を有し、前記第3平面は前記第1平面から前記負の径方向にずれる、第3部分平面領域と、を有し、前記第2部分平面領域及び前記第3部分平面領域は前記第1部分平面領域の長さだけ互いにずれ、前記第3キャビティ幅及び前記第4キャビティ幅は前記第1最小幅よりも大きい、内側導電性チューブを含む。
[105]実施例15は、実施例9ないし実施例14のいずれかの内側導電性チューブにおいて、前記第1の浅いキャビティの前記第1完全平面領域及び前記第2の浅いキャビティの前記第2完全平面領域の少なくとも一つが、長方形形状である、内側導電性チューブを含む。
[106]実施例16は、内側導電性チューブの製造方法であって、軸方向に整列された円筒形部品の外側湾曲表面に少なくとも一つの第1平面領域を有する第1の浅いキャビティを機械加工する工程と、前記円筒形部品の外側湾曲表面に少なくとも一つの第2平面領域を有する第2の浅いキャビティを機械加工する工程と、を有し、前記第1平面領域は前記第2平面領域に対向する、方法を含む。
[107]実施例17は、実施例16の方法において、前記円筒形チューブの前記外側表面の前記第1領域に前記少なくとも一つの第1平面領域を有する前記第1の浅いキャビティを機械加工する工程が、前記第1の浅いキャビティの第1部分に第1平面領域を機械加工する工程であって、前記第1平面領域が前記軸方向に平行な長さと前記軸方向に直交する第1幅を有する、工程と、前記第1の浅いキャビティの第2部分に第2平面領域を機械加工する工程であって、前記第2平面領域は前記軸方向に直交する第2幅を有し且つ前記第2平面領域は第1平面領域の第1端部において前記第1平面領域に隣接する、工程と、前記第1の浅いキャビティの第3部分に第3平面領域を機械加工する工程であって、前記第3平面領域は前記軸方向に直交する第3幅を有し且つ前記第3平面領域は前記第1平面領域の第2端部において前記第1平面領域に隣接する、工程と、を有する、方法を含む。
[108]実施例18は、実施例16及び実施例17のいずれかの方法において、前記円筒形チューブの前記外側表面の前記第1領域に前記少なくとも一つの第1平面領域を有する前記第1の浅いキャビティを機械加工する工程が、前記第1の浅いキャビティの第1部分において第1平面領域を機械加工する工程であって、前記第1平面領域は前記軸方向に平行な長さと前記軸方向に直交する第1幅とを有する、工程と、前記第1の浅いキャビティの第2部分において第2平面領域を機械加工する工程であって、前記第2平面領域は前記軸方向に直交する第2幅を有し、第2平面領域が前記第1平面領域から負の径方向にずれる、工程と、前記第1の浅いキャビティの第3部分において第3平面領域を機械加工する工程であって、前記第3平面領域は前記軸方向に直交する第3幅を有し、前記第3平面領域は前記第1平面領域から負の径方向にずれる、工程と、を有する、方法を含む。
[109]実施例19は、実施例16ないし実施例18のいずれかの方法において、さらに、前記円筒形チューブの前記外側表面上に金属リングを配置する工程を有し、前記リングは前記第1の浅いキャビティ及び前記第2の浅いキャビティから前記Z軸に沿ってずれる、方法を含む。
[110]実施例20は、実施例16ないし実施例19のいずれかの方法において、さらに、第1誘電体バーの平坦表面を前記第1の浅いキャビティの前記少なくとも一つの平面領域に取り付ける工程と、第2誘電体バーの平坦表面を前記第2の浅いキャビティの前記少なくとも一つの平面領域に取り付ける工程と、を有する、方法を含む。
[0111]以下の特許請求の範囲に定義される発明の多くの実施形態が説明されてきた。それにもかかわらず、説明された実施形態の様々な変形が、特許請求の範囲の発明の思想及び範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解される。例えば、同軸偏光子の内側導電性コアを機械加工するための技術が上述されたが、内側導電性コアの外側表面に浅いキャビティを形成する技術は、金属を加熱し且つ内側導電性コアの外側表面に浅いキャビティを刻印する他のプロセス或いは他の種類の金属の鋳造又は成形を含み得る。したがって、他の実施形態が以下の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (3)

  1. X−Y軸の延びる方向に広がる入力端部(145)を有する同軸偏光子(10)であって、前記同軸偏光子(10)は、
    外側導電性チューブ(110)と、
    前記外側導電性チューブ内に配置され且つ前記外側導電性チューブと軸方向に整列された内側導電性チューブ(130)であって、前記内側導電性チューブは前記内側導電性チューブの外側表面(230)の対向する部分上に2つのキャビティ(162−1及び162−2)を有し、前記キャビティの各々は少なくとも一つの平面領域(150)を有し、前記少なくとも一つの平面領域はX軸、Y軸に直交するZ軸に平行なキャビティ長さ(170)を有し且つ前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの径方向(r)に直交する少なくとも一つのキャビティ幅(180)を有し、前記少なくとも一つのキャビティ幅は最小幅(180)を含む、内側導電性チューブと、
    各々が平坦第1表面(260)を有する2つの誘電体バー(160−1及び160−2)であって、前記平坦第1表面は前記Z軸に平行な誘電体長さ(270)と前記Z軸に直交する誘電体幅(280)を有し、前記誘電体長さは前記キャビティ長さより短く且つ前記誘電体幅は前記最小幅より小さい誘電体バーとを有し、前記Z軸に直交して得られる前記2つの誘電体バーの各々の断面は、長方形形状の4つのそれぞれの表面を有し、前記2つの誘電体バーのそれぞれの前記2つの平坦第1表面は、前記2つのキャビティの前記2つの平面領域のそれぞれの少なくとも部分に接触する、同軸偏光子。
  2. 請求項1に記載された同軸偏光子(10)において、
    前記内側導電性チューブ(130)の前記外側表面(230)を取り囲む金属リング(190)であって、前記リングは前記キャビティ(162−1及び162−2)から前記Z軸に沿ってずれる、金属リングをさらに有する、同軸偏光子。
  3. 請求項1に記載された同軸偏光子(10)において、
    前記2つのキャビティのそれぞれの前記2つの対向する平面領域が、
    前記最小幅(180)と等しい第1キャビティ幅(180)を有する第1部分(361)における第1平面領域(321)であって、第1キャビティ幅が前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの径方向(r)に直交する第1平面領域と、
    前記第1部分に隣接する第2部分(362)における第2平面領域(322)であって、前記第2平面領域は前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記径方向に直交する第2キャビティ幅(181)を有する第2平面領域と、
    前記Z軸に直交し且つ前記内側導電性チューブの前記径方向に直交する第3キャビティ幅(182)を有する前記第1部分に隣接する第3部分(363)における第3平面領域(323)と、を有し、前記第2部分及び前記第3部分は前記第1部分(361)の長さ(350)だけ互いにずれ、前記第2キャビティ幅(181)及び前記第3キャビティ幅(182)は前記最小幅よりも大きい、同軸偏光子。
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