JP2000332503A - 円偏波発生器 - Google Patents

円偏波発生器

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JP2000332503A
JP2000332503A JP11144314A JP14431499A JP2000332503A JP 2000332503 A JP2000332503 A JP 2000332503A JP 11144314 A JP11144314 A JP 11144314A JP 14431499 A JP14431499 A JP 14431499A JP 2000332503 A JP2000332503 A JP 2000332503A
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polarized wave
circularly polarized
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Shunji Ekuma
俊二 荏隈
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/165Auxiliary devices for rotating the plane of polarisation
    • H01P1/17Auxiliary devices for rotating the plane of polarisation for producing a continuously rotating polarisation, e.g. circular polarisation
    • H01P1/172Auxiliary devices for rotating the plane of polarisation for producing a continuously rotating polarisation, e.g. circular polarisation using a dielectric element

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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整することなしに位相特性およびリターン
ロスを最適化することが可能な円偏波発生器を提供する
こと。 【解決手段】 円偏波発生器は、fL用導波管1と、fL
用導波管1の内側に同軸構造で形成されるfH導波管2
と、fL用導波管1の内側とfH用導波管の外側とに当接
するように設けられ、直線偏波面に対して45°だけ傾
けて設けられる誘電体部材3とを含む。誘電体部材3が
直線偏波面に対して45°だけ傾けて設けられるので、
誘電体部材3を通過した電界の位相の遅れが誘電体部材
3と直交する電界よりも大きくなり、直線偏波を円偏波
に変換することが可能となる。また、誘電体部材3を金
型によって形成できるため、安価で量産性に優れた円偏
波発生器を提供することが可能となる。また、実験によ
って誘電体部材3の形状を決定することができるため、
位相特性等の調整が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの周波数帯を
共用するパラボラアンテナの1次放射器に接続される円
偏波発生器に関し、特に、1次放射器に接続される同軸
構造の導波管において外側の低周波数用の導波管に設け
られる円偏波発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送受信機が広く普及してい
る。一般に、衛星放送に使用される信号の偏波は、直線
偏波の他に円偏波が用いられることがある。図5は、従
来の円偏波を用いた衛星放送受信機に使用されるパラボ
ラアンテナの外観例を示す図である。図5に示すよう
に、このパラボラアンテナは、円偏波を反射する反射鏡
51と、反射鏡51によって集められた円偏波を受信す
る1次放射器52と、1次放射器52によって受信され
た円偏波を直線偏波に変換する円偏波発生器53と、円
偏波発生器53から出力される直線偏波の周波数を変換
するコンバータ54とを含む。
【0003】図6(a)〜図6(d)は、従来の円偏波
発生器の概略構成を示す図である。これらの円偏波発生
器53a〜53dは、互いに直交する2つの直線偏波の
うち一方の直線偏波の位相を90°ずらすことによって
直線偏波を円偏波に変換している。この動作原理を以下
に簡単に説明する。
【0004】直線偏波Erは、2つの互いに直交する電
界E1およびE2によってベクトル合成されたものと考
えられる。たとえば、図6(a)に示す円偏波発生器5
3a内の誘電体位相板61は、直線偏波Erに対してほ
ぼ45°の角度を有するように設けられており、誘電体
位相板61に平行な電界E1が誘電体位相板61を通過
することによって波長が短縮される。その結果、電界E
1の位相は誘電体位相板61に直交する電界E2の位相
よりも遅れるので、この位相の遅れを90°にすること
によって、誘電体位相板61を通過した後の電界E1と
誘電体位相板61を通過しない電界E2とが合成された
偏波を電界が回転する円偏波Ecにすることができる。
【0005】一方、円偏波を直線偏波に変換する場合に
は、円偏波を互いに直交する2つの直線偏波の位相が9
0°ずれたものと考え、90°進んでいる方の直線偏波
の位相を遅らせて位相差を0°にすることによって円偏
波Ecを直線偏波Erに変換することができる。
【0006】図6(b)に示す円偏波発生器53bは、
導波管に複数の円柱状金属突起が設けられ、この円柱状
金属突起によって電界E1の位相を90°遅らせること
によって、直線偏波Erを円偏波Ecに変換している。
また、図6(c)に示す円偏波発生器53cは、導波管
内に板状の金属突起が設けられ、この板状の金属突起に
よって電界E1の位相を90°遅らせることによって、
直線偏波Erを円偏波Ecに変換している。さらに、図
6(d)に示す円偏波発生器53dは、導波管内にかま
ぼこ形の金属塊が設けられ、この金属塊によって電界E
1の位相を90°遅らせることによって、直線偏波Er
を円偏波Ecに変換している。
【0007】1つのアンテナで、できるだけ多くのチャ
ンネルを受信する方法の1つとして、同一の衛星から送
信される2つの周波数帯の信号を1つのアンテナで受信
する方法、および同一軌道上にある2つの衛星から送信
される2つの周波数帯の信号を1つのアンテナで受信す
る方法を挙げることができる。この2つの異なる周波数
帯とは、たとえば、4GHz付近のCバンド、12GH
z付近のKuバンド、または20GHz付近のKaバン
ド等の周波数帯の任意の組み合わせの周波数帯が相当す
る。また、パラボラアンテナで2つの周波数帯が離れた
信号を受信するためには、2つの1次放射器が必要とな
る。
【0008】このように、同一の方向から送信される2
つの周波数帯の信号を受信するアンテナは、2つの周波
数帯に対して同じ指向性を持つ必要がある。また、パラ
ボラアンテナにおいて、2つの異なる周波数帯の信号に
対して同じ指向性を持たせるためには、反射鏡の焦点位
置に2つの周波数帯用の1次放射器を設ける必要があ
る。同一の衛星に対して異なる周波数帯で送受信を行な
うアンテナの場合にも同様のことが言える。
【0009】図7(a)は、2つの周波数帯用の1次放
射器が設けられたパラボラアンテナの概略構成を示すブ
ロック図である。このパラボラアンテナは、直線偏波を
反射する反射鏡51と、反射鏡51によって集められた
直線偏波を受信する高い周波数帯(以下、fHと呼ぶ)
用の1次放射器62と、反射鏡51によって集められた
直線偏波を受信する低い周波数帯(以下、fLと呼ぶ)
用の1次放射器63と、fH用1次放射器62によって
受信された高い周波数帯の信号を伝送するfH用導波管
64と、fL用1次放射器63によって受信された低い
周波数帯の信号を伝送するfL用導波管65とを含む。
H用導波管64とfL用導波管65とは、同軸構造で形
成されている。
【0010】図7(b)および図7(c)は、fH用導
波管64およびfL用導波管65の電磁界モードを説明
するための図である。fH用導波管64は円形導波管で
あるため、導波管内の電磁界モードは図7(b)に示す
ように通常の円形導波管のTE 11モードとなる。また、
L用導波管65は中心部に導体(fH用導波管64)を
有する同軸導波管となり、導波管内の電磁界モードは図
7(c)に示すようなTE11モードとなる。なお、内側
のfH用導波管64に円偏波発生器を設ける場合には、
H用導波管64内に図6(a)〜図6(d)に示すい
ずれかの構造で円偏波発生器を構成すれば良い。
【0011】図8(a)および図8(b)は、外側のf
L用導波管65に円偏波発生器を設ける場合を示す図で
ある。図8(a)および図8(b)に示すように、同軸
導波管のTE11モードの直線偏波Erに対してほぼ45
°の角度を有するように複数の円柱状金属突起82が設
けられる。図6(b)に示す円偏波発生器と同様に、複
数の円柱状金属突起82に平行な電界E1は、円柱状金
属突起82と直交する電界E2に比べて位相が遅れるた
め、この位相の遅れを90°にすることによって円柱状
金属突起82を通過した後の電界E1と円柱状金属突起
82を通過しない電界E2とが合成された偏波を電界が
回転する円偏波Ecにすることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8(a)お
よび図8(b)に示す複数の円柱状金属突起82が設け
られた円偏波発生器81は、個々の円柱状金属突起82
の長さを変えて位相とリターンロスを最適化する必要が
ある。そのため、円柱状金属突起82をビスで構成し、
L用導波管内におけるビスの長さを1本ずつ調整する
必要がある。
【0013】図9は、fL用導波管内におけるビスの長
さを調整する方法を説明するための図である。図9に示
すように、円偏波発生器81の両端に円形同軸導波管変
換器92および93が配置され、ベクトルネットワーク
アナライザ91によって電界の位相特性とリターンロス
とを測定しながら、fL用導波管内における円柱状金属
突起82の長さが調整される。
【0014】まず、図8に示すE2方向の電界の位相特
性とリターンロスとが測定される。この位相特性とは、
円偏波発生器81の入口から出口までの位相の遅れの周
波数特性を指す。次に、円偏波発生器81を90°回転
させて、E1方向の電界の位相特性とリターンロスとを
観測しながら、各ビス82を1本ずつ回しながら導波管
内に挿入する。各ビス82が導波管内に挿入されていく
にしたがって、電界E1の位相の遅れが電界E2よりも
大きくなるとともに、電界E1のリターンロスも悪化し
ていく。導波管内における各ビス82の長さをそれぞれ
適当に変えることによって、リターンロスが良好になる
場合があるため、なるべくリターンロスが良好となるよ
うに各ビス82の長さが調整される。
【0015】このようにして、電界E1の位相の遅れが
電界E2よりも約90°近く大きくなり、電界E1のリ
ターンロスがある程度良好となるまで、各ビス82の長
さの調整が行なわれる。なお、各ビス82の長さを調整
した時点におけるE2方向の電界の位相特性とリターン
ロスとが、ビス82が挿入される前の状態から変化して
いるため、再び円偏波発生器81を90°逆方向に回転
させて、E2方向の電界の位相特性とリターンロスとを
確認する。
【0016】このように、ベクトルネットワークアナラ
イザを用いて、E1方向の電界とE2方向の電界との位
相特性およびリターンロスを繰り返し観測しながら各ビ
ス82の長さを1本ずつ調整することによって、E1方
向の電界の位相の遅れがE2方向の電界の位相よりも9
0°大きくなり、E1方向の電界とE2方向の電界との
リターンロスが最小となるように最適化が行なわれる。
したがって、円偏波発生器を最適化するための調整に多
大な時間を要するため、このような構造の円偏波発生器
は大量生産には向かないという問題点があった。
【0017】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、第1の目的は、調整することなしに
位相特性およびリターンロスを最適化することが可能な
円偏波発生器を提供することである。
【0018】第2の目的は、量産性に優れた構造の円偏
波発生器を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明の円偏波発生
器は、第1の導波管と、第1の導波管の内側に同軸構造
で形成される第2の導波管と、第1の導波管の内側と第
2の導波管の外側とに当接するように設けられ、直線偏
波面に対してほぼ45°だけ傾けて設けられる誘電体部
材とを含む。
【0020】誘電体部材が直線偏波面に対してほぼ45
°だけ傾けて設けられるので、誘電体部材を通過した電
界の位相の遅れが誘電体部材と直交する電界よりも大き
くなり、直線偏波を円偏波に変換することが可能とな
る。また、誘電体部材を金型によって形成できるため、
安価で量産性に優れた円偏波発生器を提供することが可
能となる。また、実験によって誘電体部材の形状を決定
することができるため、位相特性等の調整が不要とな
る。
【0021】第2の発明の円偏波発生器は、第1の発明
の円偏波発生器であって、誘電体部材は互いにほぼ18
0°の位置となるように設けられる2つの第1の誘電体
部材を含む。
【0022】誘電体部材は、互いにほぼ180°の位置
となるように設けられる2つの第1の誘電体部材を含む
ので、第1の発明の円偏波発生器の効果に加えて、第1
の導波管の中心に第2の導波管を支持することが可能と
なる。
【0023】第3の発明の円偏波発生器は、第2の発明
の円偏波発生器であって、誘電体部材はさらに、第1の
誘電体部材に直交する位置に設けられ、第1の誘電体部
材とは比誘電率が異なる2つの第2の誘電体部材を含
む。
【0024】第1の誘電体部材と比誘電率が異なる第2
の誘電体部材が第1の誘電体部材に直交する位置に設け
られので、第2の発明の円偏波発生器と比較してさらに
誘電体部材の形状設計における自由度を増すことができ
る。
【0025】第4の発明の円偏波発生器は、第2の発明
の円偏波発生器であって、誘電体部材はさらに第1の誘
電体部材に直交する位置に設けられ、第1の誘電体部材
と比誘電率が同じであり、かつ形状が異なる2つの第2
の誘電体部材を含む。
【0026】第2の誘電体部材は、第1の誘電体部材と
比誘電率が同じであるが、形状が異なるので、第2の発
明の円偏波発生器と比較してさらに誘電体部材の形状設
計における自由度を増すことができる。
【0027】第5の発明の円偏波発生器は、第1の導波
管と、第1の導波管の内側に同軸構造で形成される第2
の導波管と、第2の導波管の外側に設けられ、直線偏波
面に対してほぼ45°だけ傾けて設けられる板状の金属
突起とを含む。
【0028】板状の金属突起が直線偏波面に対してほぼ
45°だけ傾けて設けられるので、板状の金属突起を通
過した電界の位相の遅れが板状の金属突起と直交する電
界よりも大きくなり、直線偏波を円偏波に変換すること
が可能となる。また、板状の金属突起を第2の導波管と
同じ金型によって形成できるため、安価で量産性に優れ
た円偏波発生器を提供することが可能となる。また、実
験によって板状の金属突起の形状を決定することができ
るため、位相特性等の調整が不要となる。
【0029】第6の発明の円偏波発生器は、第1の導波
管と、第1の導波管の内側に同軸構造で形成され、断面
が楕円形状を有し、かつ、楕円形状の長円方向が直線偏
波面に対してほぼ45°だけ傾けて設けられる第2の導
波管とを含む。
【0030】楕円形状の長円方向が直線偏波面に対して
ほぼ45°だけ傾けて設けられるので、楕円形状の長円
方向の部分を通過した電界の位相の遅れが楕円形状の長
円方向と直交する電界よりも大きくなり、直線偏波を円
偏波に変換することが可能となる。また、楕円形状を第
2の導波管と同じ金型によって形成できるため、安価で
量産性に優れた円偏波発生器を提供することが可能とな
る。また、実験によって楕円形状を決定することができ
るため、位相特性等の調整が不要となる。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明
の実施の形態1における円偏波発生器の概略構成を示す
図である。この円偏波発生器は、外側に設けられるfL
用導波管1と、内側に設けられるfH用導波管2と、fL
用導波管1の内側およびfH用導波管2の外側に当接す
るように設けられる誘電体部材3とを含む。fL用導波
管1とfH用導波管2とは同軸構造で形成されており、
L用導波管1とfH用導波管2との間に、直線偏波Er
に対してほぼ45°の角度を有し、かつ、互いにほぼ1
80°の位置となるように2つの誘電体部材3が設けら
れる。
【0032】2つの誘電体部材3は、同軸導波管のTE
11モードの直線偏波Erに対してほぼ45°の角度を有
しているため、誘電体部材3に平行な電界E1が誘電体
部材3と直交する電界E2に比べて位相が遅れる。この
位相遅れが90°となるように、誘電体部材3が形成さ
れる。このようにして、誘電体部材3を通過した後の電
界E1と誘電体部材3を通過しない電界E2とが合成さ
れた偏波を電界が回転する円偏波Ecにすることができ
る。
【0033】2つの誘電体部材3は、所望の位相特性お
よびリターンロスが得られるように、予め実験によって
材質、形状、長さまたは挿入位置等を決定しておけば金
型を作成することができ、誘電体部材3を量産すること
が可能となる。また、円偏波発生器の生産において、金
型によって作成された誘電体部材3をfL用導波管1と
H用導波管2との間の予め定められた位置に挿入する
だけで円偏波発生器を構成できるため、多大な時間を要
する調整なしに、所望の特性を有する円偏波発生器を得
ることが可能となる。
【0034】また、同軸導波管においては、fH用導波
管2をfL用導波管1の中心に配置する必要がある。し
かし、fH用導波管2を支持するのに金属部材を使用す
ることはできない。すなわち、円偏波は電界が回転して
いるため、支持部材を金属部材とすると支持部材に平行
な電界が反射されるためである。本実施の形態における
円偏波発生器においては、fL用導波管1とfH用導波管
2との間に誘電体部材3が当接して設けられるため、f
L用導波管1の中心にfH用導波管2を支持することが可
能となる。なお、図1に示す誘電体部材31は連続した
板状の形状を有しているが、不連続のものであっても良
い。
【0035】以上説明したように、本実施の形態におけ
る円偏波発生器によれば、多大な時間を要する調整を行
なう必要がなく、安価で量産性に優れた円偏波発生器を
提供することが可能となった。また、fL用導波管1の
中心にfH用導波管2を支持することが容易となった。
【0036】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2における円偏波発生器の概略構成を示す図であ
る。この円偏波発生器は、外側に設けられるfL用導波
管11と、内側に設けられるfH用導波管12と、fL
導波管11の内側およびfH用導波管12の外側に当接
するように設けられる誘電体部材13および14とを含
む。fL用導波管11とfH用導波管12とは同軸構造で
形成されており、fL用導波管11とfH用導波管12と
の間に、直線偏波Erに対してほぼ45°の角度を有
し、かつ、互いにほぼ180°の位置となるように2つ
の誘電体部材13が設けられる。また、2つの誘電体部
材13に直交する位置に2つの誘電体部材14が設けら
れる。誘電体部材13の比誘電率と誘電体部材14の比
誘電率とが異なるように、それぞれの材質が決定され
る。また、誘電体部材13の材質と誘電体部材14の材
質とを同じにしてそれぞれの比誘電率を同じにし、それ
ぞれの長さを変えるようにしても良い。
【0037】誘電体部材13は同軸導波管のTE11モー
ドの直線偏波Erに対してほぼ45°の角度を有してお
り、誘電体部材14は誘電体部材13と直交する位置に
設けられているため、誘電体部材13を通過する電界E
1の位相と誘電体部材14を通過する電界E2の位相と
の間に差が生じる。この位相差が90°となるように、
誘電体部材13および14が形成される。このようにし
て、誘電体部材13を通過した後の電界E1と誘電体部
材14を通過した後の電界E2とが合成された偏波を電
界が回転する円偏波Ecにすることができる。
【0038】誘電体部材13および14は、所望の位相
特性およびリターンロスが得られるように、予め実験に
よって材質、形状、長さまたは挿入位置等を決定してお
けば金型を作成することができ、誘電体部材13を量産
することが可能となる。また、円偏波発生器の生産にお
いて、金型によって作成された誘電体部材13および1
4をfL用導波管1とfH用導波管2との間の予め定めら
れた位置に挿入するだけで円偏波発生器を構成できるた
め、多大な時間を要する調整なしに、所望の特性を有す
る円偏波発生器を得ることが可能となる。
【0039】また、実施の形態1における同軸導波管と
同様に、fH用導波管12をfL用導波管11の中心に配
置する必要がある。本実施の形態における円偏波発生器
においても、fL用導波管11とfH用導波管12との間
に誘電体部材13および14が当接して設けられるた
め、fL用導波管11の中心にfH用導波管12を支持す
ることが可能となる。
【0040】以上説明したように、本実施の形態におけ
る円偏波発生器によれば、多大な時間を要する調整を行
なう必要がなく、安価で量産性に優れた円偏波発生器を
提供することが可能となった。また、fL用導波管11
の中心にfH用導波管12を支持することが容易となっ
た。
【0041】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3における円偏波発生器の概略構成を示す図であ
る。この円偏波発生器は、外側に設けられるfL用導波
管21と、内側に設けられるfH用導波管22と、fH
導波管22の外側設けられた2つの板状の金属突起25
とを含む。fL用導波管21とfH用導波管22とは同軸
構造で形成されており、直線偏波Erに対してほぼ45
°の角度を有し、かつ、互いにほぼ180°の位置とな
るように、fH用導波管22の外側に2つの板状の金属
突起25が設けられる。
【0042】2つの板状の金属突起25は同軸導波管の
TE11モードの直線偏波Erに対してほぼ45°の角度
を有しており、2つの板状の金属突起25が設けられた
H用導波管22は単位長さ当たりの容量が増すため、
板状の金属突起25に平行な電界E1の位相が板状の金
属突起25と直交する電界E2の位相に比べて遅れる。
この位相遅れが90°となるように、板状の金属突起2
5が形成される。このようにして、板状の金属突起25
を通過した後の電界E1と板状の金属突起25を通過し
ない電界E2とが合成された偏波を電界が回転する円偏
波Ecにすることができる。
【0043】2つの板状の金属突起25は、所望の位相
特性およびリターンロスが得られるように、予め実験に
よって材質、形状、長さまたは挿入位置等が決定される
ため、fH用導波管22と同じ金型で板状の金属突起2
5を作成することができ、量産することが可能となる。
また、円偏波発生器の生産において、fH用導波管22
をfL用導波管21の予め定められた位置に挿入するだ
けで円偏波発生器を構成できるため、多大な時間を要す
る調整なしに、所望の特性を有する円偏波発生器を得る
ことが可能となる。
【0044】以上説明したように、本実施の形態におけ
る円偏波発生器によれば、多大な時間を要する調整を行
なう必要がなく、安価で量産性に優れた円偏波発生器を
提供することが可能となった。
【0045】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4における円偏波発生器の概略構成を示す図であ
る。この円偏波発生器は、外側に設けられるfL用導波
管31と、内側に設けられるfH用導波管32とを含
む。fL用導波管31とfH用導波管32とは同軸構造で
形成されている。また、fH用導波管32の断面が楕円
形状となるように形成されており、楕円形状の長円方向
が直線偏波Erに対してほぼ45°の角度を有するよう
に設けられている。
【0046】fH用導波管32の楕円形状の長円方向が
同軸導波管のTE11モードの直線偏波Erに対してほぼ
45°の角度を有しており、fH用導波管32の長円方
向の部分は単位長さ当たりの容量が増すため、楕円形状
の長円方向に平行な電界E1の位相が楕円形状の長円方
向と直交する電界E2の位相に比べて遅れる。この位相
遅れが90°となるように、fH用導波管32の楕円形
状が形成される。このようにして、fH用導波管32の
長円方向の部分を通過した後の電界E1とfH用導波管
32の長円方向の部分を通過しない電界E2とが合成さ
れた偏波を電界が回転する円偏波Ecにすることができ
る。
【0047】fH用導波管32の楕円形状は、所望の位
相特性およびリターンロスが得られるように、予め実験
によって材質、形状、長さまたは挿入位置等が決定され
るため、fH用導波管32の金型で楕円形状を作成する
ことができ、量産することが可能となる。また、円偏波
発生器の生産において、fH用導波管32をfL用導波管
31の予め定められた位置に挿入するだけで円偏波発生
器を構成できるため、多大な時間を要する調整なしに、
所望の特性を有する円偏波発生器を得ることが可能とな
る。
【0048】以上説明したように、本実施の形態におけ
る円偏波発生器によれば、多大な時間を要する調整を行
なう必要がなく、安価で量産性に優れた円偏波発生器を
提供することが可能となった。
【0049】今回開示された実施の形態は、すべての点
で例示であって制限的なものではないと考えられるべき
である。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請
求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味
および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における円偏波発生器の
概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態2における円偏波発生器の
概略構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態3における円偏波発生器の
概略構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態4における円偏波発生器の
概略構成を示す図である。
【図5】従来の円偏波を用いた衛星放送受信機に使用さ
れるパラボラアンテナの外観例を示す図である。
【図6】(a)〜(d)は、従来の円偏波発生器の概略
構成を示す図である。
【図7】(a)は、2つの周波数帯用の1次放射器が設
けられたパラボラアンテナの概略構成を示す図である。
(b)および(c)は、電磁界モードを説明するための
図である。
【図8】外側のfL用導波管に円偏波発生器を設ける場
合を示す図である。
【図9】fL用導波管内におけるビスの長さを調整する
方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,65 fL用導波管 2,12,22,32,64 fH用導波管 3,13,14 誘電体部材 25 板状の金属突起 51 反射鏡 52 1次放射器 53,53a〜53d 円偏波発生器 54 コンバータ 62 fH用1次放射器 63 fL用1次放射器 81 円偏波発生器 82 ビス 91 ベクトルネットワークアナライザ 92,93 円形同軸導波管変換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導波管と、 前記第1の導波管の内側に同軸構造で形成される第2の
    導波管と、 前記第1の導波管の内側と前記第2の導波管の外側とに
    当接するように設けられ、直線偏波面に対してほぼ45
    °だけ傾けて設けられる誘電体部材とを含む円偏波発生
    器。
  2. 【請求項2】 前記誘電体部材は、互いにほぼ180°
    の位置となるように設けられる2つの第1の誘電体部材
    を含む、請求項1記載の円偏波発生器。
  3. 【請求項3】 前記誘電体部材はさらに、前記第1の誘
    電体部材に直交する位置に設けられ、前記第1の誘電体
    部材とは比誘電率が異なる2つの第2の誘電体部材を含
    む、請求項2記載の円偏波発生器。
  4. 【請求項4】 前記誘電体部材はさらに、前記第1の誘
    電体部材に直交する位置に設けられ、前記第1の誘電体
    部材と比誘電率が同じであり、かつ、形状が異なる2つ
    の第2の誘電体部材を含む、請求項2記載の円偏波発生
    器。
  5. 【請求項5】 第1の導波管と、 前記第1の導波管の内側に同軸構造で形成される第2の
    導波管と、 前記第2の導波管の外側に設けられ、直線偏波面に対し
    てほぼ45°だけ傾けて設けられる板状の金属突起とを
    含む円偏波発生器。
  6. 【請求項6】 第1の導波管と、 前記第1の導波管の内側に同軸構造で形成され、断面が
    楕円形状を有し、かつ、該楕円形状の長円方向が直線偏
    波面に対してほぼ45°だけ傾けて設けられる第2の導
    波管とを含む円偏波発生器。
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