以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、医療機関において利用される、会議支援システムとしての医療支援システム100を示す図である。医療支援システム100は、サーバ装置110と、クライアント装置120と、医療DB130とを有している。サーバ装置110と、クライアント装置120と、医療DB130とは、ネットワーク101を介して接続している。サーバ装置110は、記憶部111、検索部112、関連情報判断部113及び会議情報管理部114を有している。
記憶部111は、設定された会議に関する会議情報、会議の議題に設定された患者に関する患者情報を記憶している。また、記憶部111には、患者情報の一部として、医療DB130の電子カルテ、画像、検査データ、レポートといった医療情報を参照するために必要な情報が記憶されている。記憶部111に記憶されている、医療情報を参照するために必要な情報は、医療DB130から抽出されたものである。検索部112は、記憶部111に記憶された患者情報の検索を行う。関連情報判断部113は、会議対象となる患部の部位、病名、会議の種類に応じて、患者情報としてクライアント装置120で表示された医療情報に関連する医療情報を判断して、検索部112に対して医療情報を検索する指示を行う。
会議情報管理部114は、クライアント装置120から要求された会議の設定を行い、必要な情報を記憶部111に記憶する。会議情報管理部114はまた、クライアント装置120から要求された会議情報を記憶部111から読み出してクライアント装置120へ送る。会議情報管理部114はまた、クライアント装置120からの患者情報の要求に対して記憶部111から患者情報を読み出してクライアント装置120へ送る。患者情報の要求が医療情報の検索の場合には、会議情報管理部114は、関連情報判断部113に関連情報の検索を要求する。
クライアント装置120は、受付部121、表示処理部122、会議情報要求部123及び履歴管理部124を有している。受付部121は、後述の操作部を介して入力された情報を受け付ける。表示処理部122は、後述の表示装置に対し、会議情報、患者情報の表示を含めたユーザインターフェースの表示を行う。表示処理部122は、特に患者情報として要求した医療情報をユーザが閲覧できるよう表示する。
会議情報要求部123は、操作部に対するユーザの操作に従って、会議の設定、議題となる患者の設定、患者情報の要求をサーバ装置110に対して行う。履歴管理部124は、表示装置に表示された患者情報の履歴を管理する。履歴管理部124は、特に、ユーザインターフェースに表示された医療情報に関する情報を管理する。ユーザインターフェースに表示される医療情報は、ユーザ操作に応じて切り替えられるが、履歴が記憶されていることによって、ユーザは、前の時点において表示されていた情報を参照することができる。
図2は、クライアント装置120のハードウェア構成を示す図である。クライアント装置120は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、表示装置205、操作部206及びネットワークI/F部207を有している。CPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD204は、画像データや各種プログラム等各種情報を記憶する。なお、クライアント装置120の機能や処理は、CPU201がROM202又はHDD204に格納されているプログラムを読み出し、このプログラムを実行することにより実現されるものである。
表示装置205は、各種情報を表示する。操作部206は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースの操作や会議クライアントへの入力を行うためのデバイスである。操作部206は、例えばマウスに相当するポインティングデバイス、文字入力のためのキーボードである。ネットワークI/F部207は、ネットワークを介してサーバ装置110等の外部装置との通信処理を行う。また、他の例としては、ネットワークI/F部207は、無線により外部装置との通信を行ってもよい。なお、サーバ装置110のハードウェア構成は、クライアント装置120のハードウェア構成と同様である。ただし、サーバ装置110は、表示装置205を備えなくともよい。
図3は、サーバ装置110、クライアント装置120及び医療DB130の間で行われる会議処理を示すシーケンス図である。図3を参照し、会議処理の概略を説明する。F301において、サーバ装置110、クライアント装置120及び医療DB130の間で、会議設定及び議題設定が行われる。具体的には、クライアント装置120からサーバ装置110に対し、会議の設定に必要な会議情報が送信される。ここで、会議情報としては、会議名、会議の種類、開催日時、時間等が挙げられる。本実施形態においては、会議の種類は、術前、術後、症例検討、退院及びその他に分類される。さらに、クライアント装置120により、患者IDが会議の議題として設定される。
次に、F302において、サーバ装置110は、F301において設定された会議の議題となる患者の患者情報を抽出する。患者情報には、患者名、担当医、患部の部位、病名の情報の他に、電子カルテ、画像、検査データ、レポートといった医療情報を参照するために必要な情報が含まれている。次に、F303において、クライアント装置120からサーバ装置110に対し会議開始要求が送信され、F304において、サーバ装置110からクライアント装置120に対し、会議開始応答が送信される。クライアント装置120は、会議開始応答を受信すると、F305において、サーバ装置110に対し、患者一覧要求を送信する。ここで、患者一覧要求とは、開始された会議の議題となっている患者の一覧を要求するメッセージである。次に、F306において、サーバ装置110は、クライアント装置120に対し、患者一覧応答を送信する。クライアント装置120は、表示装置205に患者一覧画面を表示する。
図4は、患者一覧画面の一例を示す図である。図4に示す患者一覧画面400には、患者一覧応答に示される患者の患者情報401〜403が表示されている。各患者情報401〜403は、それぞれ患者ID411と、患者名412と、担当医名413とを含んでいる。患者一覧画面400にはさらに、各患者に対応する選択ボタン421〜423と、会議終了ボタン430が表示されている。ユーザがいずれかの患者に対応する選択ボタン421〜423を押下すると、クライアント装置120は、押下された選択ボタンに対応する患者の選択指示を受け付ける。そして、F307において、クライアント装置120は、サーバ装置110に対し、選択指示に示される患者に係る情報を要求する患者情報要求を送信する。なお、会議終了ボタン430が押下されると、会議処理は終了する。
次に、F308において、サーバ装置110は、選択された患者の患者情報だけでなく、関連情報を取得する。ここで、関連情報とは、会議に関連する医療情報であり、会議において参照される可能性の高い医療情報である。そして、サーバ装置110は、クライアント装置120に対し、患者情報と関連情報とを含む患者情報応答を送信する。クライアント装置120は、患者情報応答を受信すると、患者情報応答に基づいて、会議画面を表示する。
図5は、会議画面の一例を示す図である。図5に示す会議画面500には、関連情報領域510と、注目情報領域520とが設けられている。関連情報領域510には、関連情報を特定する特定情報としてのサムネイルが一覧表示される。なお、関連情報領域510に表示される情報は、閲覧者が関連情報を特定できる情報であればよく、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、関連情報のアイコン、関連情報のファイル名等であってもよい。さらに、注目情報領域520には、関連情報領域510において、ユーザにより選択された医療情報が表示される。なお、注目情報領域520に医療情報を表示する処理については後述する。
また、会議画面500には、議題終了ボタン530、関連検索ボタン540が表示されている。ユーザにより議題終了ボタン530が選択されると、議題に対する会議が終了する。ユーザにより、関連検索ボタン540が選択されると、関連情報領域510に表示されるサムネイルが切り替えられる。すなわち、関連検索ボタン540が選択されると、関連情報領域510には、異なる医療情報に対応するサムネイルが表示される。なお、関連情報領域510の表示を切り替える処理については後に詳述する。
次に、F309において、クライアント装置120は、医療DB130に対し、詳細要求を送信する。ここで、詳細要求は、リンク情報を含みリンク情報に対応する医療情報本体を要求する情報である。次に、F310において、クライアント装置120は、医療DB130から、医療情報本体を含む詳細応答を受信する。次に、F311において、クライアント装置120は、サーバ装置110に対し、関連情報に係る関連情報切替要求を送信する。次に、F312において、サーバ装置110は、関連情報として新たな医療情報を検索し、クライアント装置120に対し、得られた医療情報を関連情報として含む関連情報切替応答を送信する。
次に、F313において、クライアント装置120が、サーバ装置110に対し、1つの議題に対する会議の終了を要求する議題終了要求を送信すると、F314において、サーバ装置110は、クライアント装置120に対し、議題終了応答を送信する。次に、F315において、クライアント装置120が、サーバ装置110に対し、会議処理の終了を要求する会議終了要求を送信すると、F316において、サーバ装置110が、クライアント装置120に対し、会議終了応答を送信し、会議処理が終了する。なお、F309〜312の処理は、ユーザ操作に応じて、必要回数繰り返し実行される。また、F307〜F314の処理は、議題とする患者の数に相当する回数繰り返し実行される。
図6は、図3を参照しつつ説明した会議処理における、サーバ装置110の処理を示すフローチャートである。S601において、サーバ装置110の会議情報管理部114は、会議設定及び議題設定を行う。具体的には、会議情報管理部114は、クライアント装置120から、会議の設定に必要な会議名、会議の種類、開催日時、時間の情報を会議情報として受信し、受信した会議情報を記憶部111に記憶する。また、会議情報管理部114は、議題の設定に必要な患者IDを医療DB130から取得し、クライアント装置120へ送る。その後、会議情報管理部114は、クライアント装置120から議題として指定された患者IDを当該会議の議題として設定し、記憶部111に記憶する。なお、S601の処理は、図3に示すF301の処理に対応している。
次に、S602において、会議情報管理部114は、S601で設定された会議の議題となる患者の患者情報を抽出する。具体的には、会議情報管理部114は、患者IDを基に医療DB130から患者情報を抽出する。会議情報管理部114は、抽出した患者情報を記憶部111に記憶する。S602の処理は、F302の処理に対応している。次に、S603において、会議情報管理部114は、会議開始要求がクライアント装置120から送られてくるか否かを判断する。会議情報管理部114は、会議開始要求が送られてきた場合は(S603でYes)、処理をS604へ進める。会議情報管理部114は、会議開始要求が送られてこなかった場合は(S603でNo)、処理をS603へ進め、送られてくるのを待つ。S603の処理は、F303の処理に対応している。S604において、会議情報管理部114は、会議開始応答をクライアント装置120へ送信する。S604の処理は、F304の処理に対応している。
次に、S605において、会議情報管理部114は、患者一覧要求がクライアント装置120から送られてくるか否かを判断する。患者一覧要求は、開始された会議の議題となっている患者の一覧を要求するメッセージである。会議情報管理部114は、患者一覧要求が送られてきた場合は(S605でYes)、処理をS606へ進める。会議情報管理部114は、患者一覧要求が送られてこなかった場合は(S605でNo)、処理をS605へ進め、送られてくるのを待つ。S605の処理は、F305の処理に対応している。S606において、会議情報管理部114は、開始された会議の議題となっている患者一覧の情報を記憶部111から取得する。そして、会議情報管理部114は、取得された患者一覧の情報を議題患者応答としてクライアント装置120へ送信する。S606の処理は、F306の処理に対応している。
次に、S607において、サーバ装置110は、サーバ議題処理を行う。サーバ議題処理については、図5を参照しつつ後述する。S608において、会議情報管理部114は、会議終了要求がクライアント装置120から送られてくるか否かを判断する。会議情報管理部114は、会議終了要求が送られてきた場合は(S608でYes)、処理をS609へ進める。会議情報管理部114は、会議終了要求が送られてこなかった場合は(S608でNo)、処理をS607へ進める。S608の処理は、F315の処理に対応している。S609において、会議情報管理部114は、会議終了応答をクライアント装置120へ送る。以上で、S603で開始された会議が終了する。S609の処理は、F316の処理に対応している。S610において、会議情報管理部114は、処理を終了するか否かを判断する。会議情報管理部114は、処理を終了しない場合は(S610でNo)、処理をS601へ進める。会議情報管理部114は、処理を終了する場合は(S610でYes)、会議処理が終了する。
図7は、サーバ議題処理(S607)における詳細な処理を示すフローチャートである。S701において、会議情報管理部114は、患者情報要求をクライアント装置120から受信するか否かを判断する。会議情報管理部114は、患者情報要求を受信した場合は(S701でYes)、処理をS702へ進める。会議情報管理部114は、患者情報要求を受信しなかった場合は(S701でNo)、処理をS701へ進め、患者情報要求を受信するのを待つ。ここで、患者情報要求は、議題となっている患者一覧から指定された患者の情報を取得する要求である。本実施形態においては、会議情報管理部114は、患者を指定する情報として患者IDを使用することとする。S701の処理は、図3のF307の処理に対応している。
S702において、会議情報管理部114は、記憶部111から指定された患者情報を取得する。会議情報管理部114は、さらに、関連情報判断部113に対し、関連情報の検索を要求する。関連情報判断部113は、表示順テーブルを参照し、関連情報として表示する医療情報の表示順を決定するそして、関連情報判断部113は、初めに関連情報として表示すべき医療情報の医療情報種別を特定する。図8は、表示順テーブル800の一例を示す図である。表示順テーブル800は、例えば、サーバ装置110のHDD204等に記憶されている。
表示順テーブル800は、会議内容情報と、表示順情報とを対応付けて記憶している。会議内容情報は、部位、病名、会議の種類等の会議内容を示す情報である。表示順情報は、医療情報種別と表示順とを対応付けた情報である。データ810は、部位「胃」、病名「がん」で共通し、会議の種類が「術前」、「症例検討(転移)」と異なる2つの会議内容情報811a,811bと、各会議内容情報811a,811bに対応する2つの表示順情報812a,812とを含んでいる。データ820は、部位「脳」、病名「脳梗塞」、会議の種類「症例検討」の会議内容情報821と、対応する表示順情報822とを含んでいる。データ830は、部位「肺」、病名「肺腫瘍」、会議の種類「症例検討」の会議内容情報831と、対応する表示順情報832とを含んでいる。
このように、表示順テーブル800において、患部の部位や、病名、会議の種類等、会議内容に応じて、同じ医療情報種別に対し異なる表示順が割り当てられている。これは、会議内容に応じて、重要な医療情報、参照される医療情報が異なることに対応している。本実施形態においては、表示順テーブル800において、会議内容に応じた各医療情報の重要度、優先度に応じて医療情報種別毎の表示順が、予め設定されている。
関連情報判断部113は、表示順テーブル800を参照し、開始された会議に対応する会議内容情報に対応付けられている、表示順情報を決定する。なお、本実施形態に係るサーバ装置110は、同一種類の医療情報を一括してクライアント装置120に送信するものとし、これに対応し、関連情報判断部113は、同一種類の医療情報に同一の表示順を付与する。そして、関連情報判断部113は、まず、表示順1の医療情報種別を、最初に関連情報とすべき医療情報種別として特定する。例えば、議題となっている患者の患者情報において、患部の部位が「胃」であり、病名が「がん」であることが示され、開始された会議が「術前」であるとする。この場合、会議情報管理部114は、表示順テーブル800を参照し、表示順1に対応付けられている医療情報種別「CR:単純X線(胃)」を、関連情報とすべき医療情報種別として特定する。
そして、検索部112は、記憶部111において、特定された医療情報種別を検索キーとして、患者情報により特定される患者の医療情報を検索する。そして、関連情報判断部113は、指定された患者情報と、検索部112による検索結果とを含む、患者情報応答をクライアント装置120へ送信する。なお、患者情報応答に含まれる検索結果は、検索により得られた医療情報本体であってもよく、また他の例としては、検索結果は、医療情報を特定する特定情報としてのサムネイルや、医療情報へのリンク情報であってもよい。また、他の例としては、検索結果は、医療情報本体と特定情報とを含んでもよい。S702の処理は、図3のF308の処理に対応している。この処理により、クライアント装置120の表示装置205には、図5に示す会議画面500が表示される。会議画面500の関連情報領域510には、患者情報応答に検索結果として含まれる医療情報を、会議に関連する関連情報として表示する。なお、S702の処理は、医療情報種別毎の表示順を、会議内容に基づいて決定する決定処理の一例であり、また、医療情報種別を検索キーとして、会議に関連する医療情報を検索する検索処理の一例である。
S703において、会議情報管理部114は、関連情報切替要求がクライアント装置120から送られてくるか否かを判断する。関連情報切替要求は、クライアント装置120の表示装置205に表示される会議画面500の関連情報領域510の表示内容の切替を要求する情報である。すなわち、関連情報切替要求は、関連情報領域510に他の関連情報に対応するサムネイルを表示することを要求する情報である。会議情報管理部114は、関連情報切替要求を受信した場合には(S703でYes)、処理をS704へ進める。この処理は、F311の処理に対応している。会議情報管理部114は、関連情報切替要求を受信しなかった場合には(S703でNo)、処理をS707へ進める。
S704において、会議情報管理部114は、関連情報判断部113に対して関連情報の検索を要求する。関連情報判断部113は、表示順テーブル800を参照し、処理時点において関連情報領域510に表示されているサムネイルに対応する医療情報種別の次の表示順に対応付けられている医療情報種別を検索キーとして決定する。例えば、議題となっている患者の患者情報において、患部の部位が「胃」であり、病名が「がん」であることが示され、開始された会議が「術前」であるとする。また、処理時点において、関連情報領域510に、表示順1の「CR:単純X線(胃)」の種類の医療情報に対応するサムネイルが表示されているとする。すなわち、処理時点の直前にサーバ装置110がクライアント装置120に送信した医療情報が表示順1の医療情報種別「CR:単純X線(胃)」の医療情報であったとする。この場合、関連情報判断部113は、図8に示す表示順テーブル800を参照し、表示中のサムネイルの表示順の次の表示順、すなわち、表示順2に対応付けられている医療情報種別「血液検査」を検索キーとして決定する。
なお、処理時点において、関連情報領域510に表示順2の医療情報種別「血液検査」の医療情報に対応するサムネイルが表示されているとする。この場合には、関連情報判断部113は、次の表示順3の医療情報種別「一般生化学検査」を検索キーとして決定する。また、処理時点において関連情報領域510に表示順3の医療情報種別「一般生化学検査」の医療情報に対応するサムネイルが表示されているとする。この場合には、関連情報判断部113は、次の表示順4の医療情報種別「超音波検査」を検索キーとして決定する。図8に示す表示順テーブル800では、続く、表示順5の医療情報種別は空欄となっている。この場合の動作は実装次第である。関連情報判断部113は、議題となっている患者の医療情報のうちで、表示順が決定されていない医療情報を検索対象としてもよい。また、関連情報判断部113は、再び表示順1の医療情報種別を検索キーとしてもよい。
次に、S705において、関連情報判断部113は、検索部112に対して、S704で決定された検索キーを用いた医療情報の検索を要求する。検索部112は、記憶部111に対して検索キーを用いて医療情報を検索し、検索結果を関連情報判断部113に返す。関連情報判断部113は、その検索結果を会議情報管理部114へ返す。S706において、会議情報管理部114は、関連情報判断部113によって検索された医療情報又は医療情報に対応する特定情報を関連情報として含む関連情報切替応答をクライアント装置120へ送る。S706の処理は、F312の処理に対応している。なお、S702〜S706の処理は、複数の医療情報又は複数の医療情報それぞれに対応する特定情報をクライアント装置120に送信する送信処理の一例である。
次に、S707において、会議情報管理部114は、クライアント装置120から議題終了要求を受信するか否かを確認する。会議情報管理部114は、議題終了要求を受信した場合は(S707でYes)、処理をS708へ進める。この処理は、F313の処理に対応している。会議情報管理部114は、議題終了要求を受信しなかった場合は(S707でNo)、処理をS703へ進める。S708において、会議情報管理部114は、議題終了応答をクライアント装置120へ送る。S708の処理は、F314の処理に対応している。以上でサーバ議題処理を終了する。
図9は、図3を参照しつつ説明した会議処理における、クライアント装置120の処理を示すフローチャートである。S901において、クライアント装置120は、会議設定及び議題設定を行う。具体的には、表示装置205に表示されたユーザインターフェースに対してユーザから操作部206を経由して会議設定及び議題設定に必要な情報が入力され、受付部121がこれを受け付ける。そして、会議情報要求部123は、会議の設定に必要な会議名、会議の種類、開催日時、時間の情報を会議情報としてサーバ装置110に送信する。また、会議情報要求部123は、サーバ装置110から議題の設定に必要な患者IDの情報を受信する。
会議情報要求部123は、受信した情報の表示を表示処理部122へ指示する。表示処理部122は、指示された情報を表示装置205のユーザインターフェースに表示する。ユーザから操作部206を経由して議題とする患者IDが指定されると、会議情報要求部123は、指定された患者IDの情報を操作部206から受け取り、サーバ装置110へ送る。サーバ装置110は、クライアント装置120から議題として指定された患者IDを当該会議の議題として設定する。S901の処理は、F301の処理に対応している。
次に、S902において、会議情報要求部123は、会議開始要求をサーバ装置110へ送る。S902の処理は、F303の処理に対応している。次に、S903において、会議情報要求部123は、会議開始応答がサーバ装置110から送られてくるか否かを判断する。会議情報要求部123は、会議開始応答を受信した場合は(S903でYes)、処理をS904へ進める。会議情報要求部123は、会議開始応答を受信しなかった場合は(S903でNo)、会議開始応答を受信するまで待つ。S902の処理は、F304の処理に対応している。
S904において、会議情報要求部123は、患者一覧要求をサーバ装置110へ送信する。S904の処理は、F305の処理に対応している。次に、S905において、会議情報要求部123は、患者一覧応答をサーバ装置110から受信したか否かを判断する。患者一覧応答には、会議の議題となる患者の患者情報が含まれている。会議情報要求部123は、患者一覧応答を受信した場合は(S905でYes)、処理をS906へ進める。会議情報要求部123は、患者一覧応答を受信しなかった場合は(S905でNo)、患者一覧応答を受信するまで待つ。S905の処理は、F306の処理に対応している。
次に、S906において、会議情報要求部123は、会議の議題となる患者の一覧の表示を表示処理部122へ要求する。表示処理部122は、議題となる患者を示す患者一覧画面400を表示装置205のユーザインターフェースへ表示する。次に、S907において、会議情報要求部123は、患者一覧画面400の会議終了ボタン430の押下に対応し、会議終了指示を受け付けたか否かを判断する。会議情報要求部123は、会議終了指示を受け付けた場合には(S907でYes)、処理をS909へ進める。会議情報要求部123は、会議終了指示を受け付けなかった場合には(S907でNo)、処理をS908へ進める。S908において、クライアント装置120は、クライアント議題処理を行う。クライアント議題処理については、図10を参照しつつ後述する。
S909において、会議情報要求部123は、会議終了要求をサーバ装置110へ送る。S909の処理は、F315の処理に対応している。S910において、会議情報要求部123は、会議終了応答をサーバ装置110から受信したか否かを判断する。会議情報要求部123は、会議終了応答を受信した場合には(S910でYes)、処理をS911へ進める。会議情報要求部123は、会議終了応答を受信しなかった場合には(S910でNo)、会議終了応答を受信するまで待つ。S911において、会議情報要求部123は、ユーザ操作に応じて、会議クライアントを終了する指示を受け付けたか否かを確認する。会議情報要求部123は、指示を受け付けた場合には(S911でYes)、処理を終了する。会議情報要求部123は、指示を受け付けなかった場合には(S911でNo)、処理をS901へ進める。
図10は、クライアント議題処理(S908)における詳細な処理を示すフローチャートである。患者一覧画面400において、ユーザにより議題としての患者が選択されると、S1001において、会議情報要求部123は、議題選択指示を受け付ける。そして、会議情報要求部123は、議題選択指示に係る患者の患者IDを特定する。次に、S1002において、会議情報要求部123は、患者情報要求をサーバ装置110へ送る。患者情報要求には議題として選択された患者の患者IDが含まれる。S1002の処理は、F307の処理に対応する。次に、S1003において、会議情報要求部123は、患者情報応答をサーバ装置110から受信するか否かを判断する。会議情報要求部123は、患者情報応答を受信した場合には(S1003でYes)、処理をS1004へ進める。会議情報要求部123は、患者情報応答を受信しなかった場合は(S1003でNo)、患者情報応答を受信するまで待つ。S1003の処理は、F308の処理に対応している。
S1004において、会議情報要求部123は、患者情報応答を表示処理部122に送る。表示処理部122は、表示装置205に表示されるユーザインターフェースに患者情報及び関連情報としての医療情報のサムネイルを表示する。例えば、議題となっている患者の患者情報の部位が「胃」、病名が「がん」、開始された会議が「術前」であるとする。この場合、最初に検索されて患者情報応答として送信される医療情報は、表示順1の医療情報種別「CR:単純X線(胃)」を検索キーとして得られた医療情報である。これに対応し、関連情報領域510には、「CR:単純X線(胃)」の医療情報に対応するサムネイルが表示される。
次に、S1005において、クライアント装置120は、表示切替処理を行う。表示切替処理については、図11を参照しつつ後述する。次に、S1006において、会議情報要求部123は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースにおいて、ユーザより議題終了の指示を受け付けたか否かを確認する。会議情報要求部123は、指示を受け付けた場合には(S1006でYes)、処理をS1007へ進める。会議情報要求部123は、指示を受け付けなかった場合には(S1006でNo)、処理をS1005へ進める。
S1007において、会議情報要求部123は、サーバ装置110へ議題終了要求を送る。S1007の処理は、F313の処理に対応している。また、会議情報要求部123は、履歴管理部124に記録されている関連情報としての医療情報の履歴情報を消去するように履歴管理部124へ指示する。指示を受けた履歴管理部124は、関連情報領域510に表示した関連情報の履歴情報を消去する。なお、履歴管理部124による履歴を記録する処理については後述する。次に、S1008において、会議情報要求部123は、議題終了応答をサーバ装置110から受信したか否かを判断する。会議情報要求部123は、議題終了応答を受信した場合には(S1008でYes)、クライアント議題処理を終了する。会議情報要求部123は、議題終了応答を受信しなかった場合には(S1008でNo)、議題終了応答を受信するまで待つ。
図11は、表示切替処理(S1005)における詳細な処理を示すフローチャートである。S1101において、会議情報要求部123は、会議画面500へのユーザ操作に対応し、注目情報領域520への医療情報の表示指示を受け付けたか否かを確認する。例えば、図12に示すように、ユーザが関連情報領域510に表示されるサムネイル1200を注目情報領域520へドラッグ&ドロップする操作を行ったとする。この場合に、会議情報要求部123は、選択されたサムネイルに対応する医療情報の表示指示を受け付ける(受付処理)。会議情報要求部123は、表示指示を受け付けると(S1101でYes)、処理をS1102へ進める。会議情報要求部123は、表示指示を受け付けなかった場合には(1101でNo)、処理をS1106へ進める。
S1102において、会議情報要求部123は、表示指示に係る医療情報が医療DB130へのリンク情報であるか否かを確認する。すなわち、会議情報要求部123は、図3のF308において受け付けた患者情報応答に含まれる医療情報が、医療情報本体であるのか、医療DB130へのリンク情報であるのかを確認する。会議情報要求部123は、リンク情報である場合には(S1102でYes)、処理をS1103へ進める。会議情報要求部123は、リンク情報でない場合には(S1102でNo)、処理をS1105へ進める。
S1103において、会議情報要求部123は、医療DB130へのリンク情報に従って、医療DB130へ詳細要求を送信する。S1103の処理は、F309の処理に対応している。次に、S1104において、会議情報要求部123は、医療DB130から、医療情報本体を含む詳細資料応答を受信する。S1104の処理は、F310の処理に対応している。その結果、会議情報要求部123は、医療情報本体を得る。S1105において、会議情報要求部123は、医療情報本体の情報を表示処理部122に送る。表示処理部122は、会議画面500の注目情報領域520に医療情報を表示する。図12に示す例においては、サムネイル1200に対応する「CR:単純X線(胃)」の医療情報が注目情報領域520に表示される。
次に、S1106において、会議情報要求部123は、関連情報領域に表示する関連情報を切り替えるか否かを判断する。関連情報の切り替えは、関連情報領域510に表示されたサムネイルが選択され、注目情報領域520にサムネイルに対応する医療情報が表示された場合と、関連検索ボタン540が選択された場合に行われる。関連検索ボタン540が選択されると、会議情報要求部123は、関連情報の切替指示を受け付ける(受付処理)。会議情報要求部123は、関連情報の切り替えを行うと判断した場合には(S1106でYes)、処理をS1107へ進める。会議情報要求部123は、関連情報の切り替えを行わないと判断した場合には(S1106でNo)、処理をS1111へ進める。S1107において、会議情報要求部123は、サーバ装置110に関連情報切替要求を送信する。S1107の処理は、F311の処理に対応している。
次に、S1108において、会議情報要求部123は、関連情報切替応答をサーバ装置110から受信するか否かを判断する。関連情報切替応答には、次に関連情報領域510に表示する関連情報の情報が含まれている。会議情報要求部123は、関連情報切替応答を受信した場合には(S1108でYes)、処理をS109へ進める。会議情報要求部123は、関連情報切替応答を受信しなかった場合には(S1108でNo)、関連情報切替応答を受信するまで待つ。S1109において、会議情報要求部123は、関連情報切替応答に含まれる関連情報の記録を履歴管理部124に指示する。履歴管理部124は、先に関連情報領域510に表示された関連情報を履歴として例えばHDD204等の記憶部に記録し、関連情報切替応答に含まれる関連情報を次に関連情報領域510に表示する関連情報として記録する。すなわち、履歴管理部124は、関連情報領域510に表示された関連情報を、表示装置205に表示された順番に対応付けることにより時系列に沿って履歴として記録、管理する(履歴管理処理)。なお、履歴管理部124は、関連情報に替えて、関連情報に対応する特定情報を、表示順に対応付けて履歴として記録してもよい。
次に、S1110において、会議情報要求部123は、関連情報領域510に表示する関連情報を表示処理部122に送る。表示処理部122は、関連情報領域510の表示を、切替指示の受付時に表示していたサムネイルから、次の表示順の、新たに取得した関連情報に対応するサムネイルに切り替える。例えば、図12に示す例において、前述の通りサムネイル1200のドラッグアンドドロップにより、「CR:単純X線(胃)」に対する医療情報が注目情報領域520に表示されたとする。この場合、関連情報領域510には、「CR:単純X線(胃)」の次の表示順の医療情報種別「血液検査」を検索キーとして得られた医療情報を示すサムネイルが表示される。また、図12に示す状態において、関連検索ボタン540が押下されたとする。この場合にも同様に、関連情報領域510には、「CR:単純X線(胃)」の次の表示順の医療情報種別「血液検査」を検索キーとして得られた医療情報を示すサムネイルが表示される。
図13は、関連情報領域510の表示が切り替わる様子を示す図である。図13(a)に示すように、関連情報領域510には、表示順に従い、まず表示順1の医療情報種別「CR:単純X線(胃)」に対応するサムネイルが表示される。その後、関連検索ボタン540の押下又はサムネイルの選択を契機に、図13(b)に示すように、関連情報領域510の表示は、表示順2の医療情報種別「血液検査」に対応するサムネイルに切り替えられる。その後、関連検索ボタン540の押下等があると、図13(c)に示すように、関連情報領域510の表示は、表示順3の医療情報種別「一般生化学検査」に対応するサムネイルに切り替えられる。なお、S1105及びS1110の処理は、検索により得られた複数の医療情報それぞれを特定する特定情報としてのサムネイルを、表示順に従い、異なるタイミングで順番に表示装置に表示する表示処理の一例である。
図11に戻り、S1110の処理の後、S1111において、会議情報要求部123は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースに対して、ユーザから関連情報の履歴の表示指示を受け付けたか否かを確認する。会議情報要求部123は、表示指示を受け付けた場合には(S1111でYes)、処理をS1112へ進める。会議情報要求部123は、表示指示を受け付けなかった場合には(S1111でNo)、表示切替処理を終了する。
S1112において、会議情報要求部123は、表示指示に係る関連情報の履歴を履歴管理部124から読み出す。なお、表示指示には、表示対象を指定する情報が含まれる。具体的には、表示指示には、何番目に表示した関連情報を表示対象とする、又は、1つ前や1つ後に表示した関連情報を表示対象とする、といった指定情報が含まれている。そして、会議情報要求部123は、履歴管理部124から読み出した関連情報を関連情報領域510へ表示する指示を表示処理部122へ送る。表示処理部122は、取得した関連情報を関連情報領域510に表示する。これにより、先に得られた医療情報または後に取得られた医療情報のいずれを表示するかを切り替える指示を受け付けた場合に、指示された医療情報を表示する処理が行われる。
図14は、関連情報の履歴の表示例を示す図である。会議画面500の関連情報領域510には、表示タイミングに対応した「資料」タブ1401〜1403が重ねて表示されている。各「資料」タブ1401〜1403は、より上に重ねて表示された「資料:タブ1401程、時間的に後に表示された関連情報に対応している。ユーザにより「資料」タブ1401〜1403のうち1つが選択されると、表示処理部122は、選択された「資料」タブに対応する関連情報のサムネイルを一覧表示する。
図15は、関連情報の履歴の他の表示例を示す図である。本例においては、表示処理部122は、資料タブ1500に表示される戻るボタン1501と進むボタン1502へのユーザ操作に応じて、履歴の表示を切り替える。すなわち、戻るボタン1501が押下された場合には、戻るボタン1501の押下時に表示されていたサムネイルに対応する関連情報の1つ前に検索された関連情報に対応するサムネイル一覧が表示される。一方で、進むボタン1502が押下された場合には、進むボタン1502の押下時に表示されていたサムネイルに対応する関連情報の次に検索された関連情報に対応するサムネイル一覧が表示される。
最後に検索された関連情報に対応するサムネイル一覧が表示されている場合には、図15(a)に示すように資料タブ1500には、戻るボタン1501のみが表示される。また、最初に検索された関連情報に対応するサムネイル一覧が表示されている場合には、図15(c)に示すように、資料タブ1500には、進むボタン1502のみが表示される。最初と最後以外の順番において検索された関連資料に対応するサムネイル一覧が表示されている場合には、図15(b)に示すように、資料タブ1500には、戻るボタン1501及び進むボタン1502の両方が表示される。なお、表示処理部122は、履歴として記録された関連情報に対応する特定情報を表示装置205に表示したときの表示順を識別可能に、履歴を表示すればよく、表示順を識別可能とするための表示形態は、実施形態に限定されるものではない。
次に、表示順テーブル800の登録及び更新の処理について説明する。本実施形態に係る表示順テーブル800は、予めサーバ装置110のHDD204に記憶されているものとするが、さらに、ユーザ操作に応じて更新が行われる。図16は、サーバ装置110及びクライアント装置120による表示順テーブル処理を示すシーケンス図である。まず、F1601において、クライアント装置120は、ユーザ操作に従い、サーバ装置110にテーブル設定開始要求を送信する。これに対し、F1602において、サーバ装置110は、テーブル設定開始応答を送信する。次に、F1603において、クライアント装置120は、サーバ装置110にテーブル更新要求を送信し、F1604において、サーバ装置110は、クライアント装置120にテーブル更新応答を送信する。次に、F1605において、クライアント装置120は、サーバ装置110にテーブル設定終了要求を送信し、F1606において、サーバ装置110は、クライアント装置120にテーブル設定終了応答を送信する。なお、F1603及びF1604の処理は、ユーザ操作に応じた回数繰り返し実行される。
図17は、図16を参照しつつ説明した表示順テーブル処理における、サーバ装置110の処理を示すフローチャートである。S1701において、会議情報管理部114は、テーブル設定開始要求がクライアント装置120から送られてくるか否かを判断する。テーブル設定開始要求には、会議内容情報と、対応する表示順情報とが含まれている。会議情報管理部114は、テーブル設定開始要求を受信した場合には(S1701でYes)、処理をS1702へ進める。会議情報管理部114は、テーブル設定開始要求を受信しなかった場合には(S1701でNo)、処理をS1709へ進める。S1701の処理は、図16に示すF1601の処理に対応している。
次に、S1702において、会議情報管理部114は、クライアント装置120へテーブル設定開始応答を送る。テーブル設定開始応答には、テーブル設定開始要求として与えられた会議内容図情報と、対応する表示順情報とが含まれている。テーブルが新規に設定される場合は、表示順情報の医療情報種別が設定されていないため、空の情報が含まれている。S1703の処理は、F1602の処理に対応している。
図18(a)は、表示順テーブル800を新規に登録する場合に、クライアント装置120の表示装置205に表示されるユーザインターフェースとしての登録画面の一例を示す図である。図18に示す登録画面1800は、部位「肺」、病名「がん」、会議の種類「症例検討」の情報を含むテーブル設定開始要求を送信し、対応するテーブル設定開始応答を受信した場合に対応している。登録画面1800には、テーブル設定開始応答に含まれる会議内容(部位、病名及び患者の種類)が表示されている。登録画面1800において、各表示順に対応する医療情報種別はまだ設定されていない。登録画面1800にはさらに、更新ボタン1801と、設定終了ボタン1802と、医療情報種別の入力欄1803とが表示されている。
クライアント装置120においては、登録画面1800が表示されると、ユーザは、入力欄1803に、各表示順に対応付ける医療情報種別を入力し、更新ボタン1801を押下する。図18(b)は、ユーザにより医療情報種別が入力された状態の登録画面1800を示す図である。これに対応し、クライアント装置120は、入力欄1803の入力情報に係る更新指示を受け付け、サーバ装置110にテーブル更新要求を送信する。図19は、テーブル更新要求に含まれる情報の例を示す図である。図18を参照しつつ説明した登録画面1800において設定された情報がテーブル更新要求に含まれる。また、図19に示すように、テーブル更新要求のデータ構成は、表示順テーブル800のデータ構成に対応している。
図17に戻り、S1703において、会議情報管理部114は、クライアント装置120からテーブル更新要求が送られてくるか否かを判断する。会議情報管理部114は、テーブル更新要求を受信した場合には(S1703でYes)、処理をS1704へ進める。会議情報管理部114は、テーブル更新要求を受信しなかった場合には(S1703でNo)、処理をS1706へ進める。S1703の処理は、F1603の処理に対応している。S1704において、会議情報管理部114は、クライアント装置120から受信したテーブル更新要求に従って、関連情報判断部113に対して表示順テーブル800の更新を指示する。S1705において、会議情報管理部114は、クライアント装置120へテーブル更新応答を送信する。S1705の処理は、F1604の処理に対応している。
S1706において、会議情報管理部114は、テーブル設定終了要求をクライアント装置120から受信したか否かを判断する。なお、テーブル設定終了要求は、例えば、クライアント装置120において、図18(b)に示す登録画面1800において設定終了ボタン1802が押下された場合に、クライアント装置120からサーバ装置110に送信される。会議情報管理部114は、テーブル設定終了要求を受信した場合には(S1706でYes)、処理をS1707へ進める。会議情報管理部114は、テーブル設定終了要求を受信しなかった場合は(S1706でNo)、処理をS1703へ進める。S1706の処理は、F1605の処理に対応している。
S1707において、会議情報管理部114は、クライアント装置120に対してテーブル設定終了応答を送る。S1707の処理は、F1606の処理に対応している。次に、S1708において、会議情報管理部114は、サーバ装置110の処理を終了するか否かを判断する。会議情報管理部114は、処理を終了する場合は(S1708でYes)、表示順テーブル処理を終了する。会議情報管理部114は、処理を終了しない場合は(S1708でNo)、処理をS1701へ進める。
一方、S1709においては、会議情報管理部114は、サーバ会議処理を開始するか否かを判断する。なお、会議情報管理部114は、会議設定又は議題設定の要求をクライアント装置120から受信した場合に、サーバ会議処理を開始すると判断することとする。会議情報管理部114は、サーバ会議処理を開始すると判断した場合には(S1709でYes)、処理をS1710へ進める。会議情報管理部114は、サーバ会議処理を開始しないと判断した場合には(S1709でNo)、処理をS1701へ進める。S1710において、サーバ装置110は、サーバ会議処理を行う。サーバ会議処理の内容は、図6で示したフローチャートと同様である。ただし、S610における終了判断は、サーバ会議処理の終了判断になる。すなわち、会議情報管理部114は、サーバ会議処理を終了するか否かを判断する。サーバ会議処理を終了する場合は、S1708へ進む。サーバ会議処理を終了しない場合は、S601へ進む。
図20は、表示順テーブル処理において、既に登録されている表示順テーブル800を更新する場合の登録画面の表示例を示す図である。図20(a)に示すように、登録画面2000には、既に表示順テーブル800に登録されている情報が表示されている。図20(a)に示す例においては、表示順1〜表示順4に対応する医療情報種別が表示されている。なお、図20(a)に示す登録画面2000は、部位「胃」、病名「がん」、会議の種類「術前」のテーブル設定開始要求に対し、テーブル設定開始応答を受信した際に表示される画面例である。図20(b)には、更新内容が入力された登録画面2000を示している。すなわち、図20(b)の登録画面2000においては、表示順5に対応する医療情報種別「CT検査」が追加されている。この状態で、ユーザによって、更新ボタン2001が押下されると、クライアント装置120からサーバ装置110へ更新内容を含むテーブル更新要求が送信される。この処理は、F1603の処理に対応している。図21は、テーブル更新要求に含まれる情報の一例を示す図である。テーブル更新要求には、図20(b)に示す登録画面2000において設定された情報が含まれている。また、テーブル更新要求のデータ構成は、表示順テーブル800のデータ構成にも対応している。
図22は、図16を参照しつつ説明した表示順テーブル処理における、クライアント装置120の処理を示すフローチャートである。S2201において、会議情報要求部123は、テーブル設定を開始するか否かを判断する。会議情報要求部123は、患部の部位、病名、会議の種類の情報が表示装置205のユーザインターフェースによって指定され、テーブル設定を開始する場合は(S2201でYes)、処理をS2202へ進める。会議情報要求部123は、テーブル設定を開始しない場合には(S2201でNo)、処理をS2208へ進める。S2202において、会議情報要求部123は、テーブル設定開始要求をサーバ装置110へ送る。S2202の処理は、F1601の処理に対応している。テーブル設定開始要求には、表示順テーブルへの新たな設定内容又は更新内容を示す情報が含まれている。
S2203において、会議情報管理部114は、テーブル設定開始応答をサーバ装置110から受信したか否かを判断する。会議情報管理部114は、テーブル設定開始応答を受信した場合は(S2203でYes)。処理をS2204へ進める。会議情報管理部114は、テーブル設定開始応答を受信しない場合には(S2203でNo)、テーブル設定開始応答を受信するまで待つ。S2203の処理は、F1602に対応している。S2204において、クライアント装置120は、テーブル更新処理を行う。テーブル更新処理については、図23を参照して後述する。
次に、S2205において、会議情報要求部123は、テーブル設定終了要求をクライアント装置120へ送る。なお、会議情報要求部123は、登録画面において、設定終了ボタンが押下された場合に、テーブル設定終了要求を送信する。S2205の処理は、F1605の処理に対応している。次に、S2206において、会議情報要求部123は、テーブル設定終了応答をサーバ装置110から受信したか否かを判断する。会議情報要求部123は、テーブル設定終了応答を受信した場合には(S2206でYes)、処理をS2207へ進める。会議情報要求部123は、テーブル設定終了応答を受信しなかった場合には(S2206でNo)、テーブル設定終了応答を受信するまで待つ。
S2207において、会議情報要求部123は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースへのユーザ操作に応じて、表示順テーブル処理の終了指示を受け付けたか否かを確認する。会議情報要求部123は、終了指示を受け付けた場合には(S2207でYes)、表示順テーブル処理を終了する。会議情報要求部123は、終了指示を受け付けなかった場合には(S2207でNo)、処理をS2201へ進める。
S2208において、会議情報要求部123は、クライアント会議処理を開始するか否かを判断する。会議情報要求部123は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースへのユーザ操作に応じて、会議設定又は議題設定が開始された場合に、クライアント会議処理を開始すると判断する。会議情報要求部123は、クライアント会議処理を行う場合には(S2208でYes)、処理をS2209へ進める。会議情報要求部123は、クライアント会議処理を行わない場合には(S2208でNo)、処理をS2201へ進める。S2209において、クライアント装置120はクライアント会議処理を行う。クライアント会議処理の内容は、図9で示したフローチャートと同様である。但し、S911における終了判断は、クライアント会議処理の終了判断になる。すなわち、会議情報要求部123は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースへのユーザ操作により終了指示を受け付けたか否かを判断する。会議情報要求部123は、終了指示を受け付けた場合に、クライアント会議処理を終了し、処理をS2207へ進める。会議情報要求部123は、終了指示を受け付けなかった場合には、処理をS901へ進める。
図23は、テーブル更新処理(S2204)における詳細な処理を示すフローチャートである。S2301において、会議情報要求部123は、テーブル設定開始応答に含まれている関連情報を表示処理部122へ送る。テーブル設定開始応答には、関連情報判断テーブル設定要求で与えられた会議内容情報に対応する表示順情報が含まれている。表示処理部122は、会議情報要求部123から受けた関連情報の情報を表示装置205のユーザインターフェースへ表示する。また、操作部206は表示装置205のユーザインターフェースに対するユーザからの入力を受けて、入力情報を会議情報要求部123へ送る。入力情報は、例えば、図18に示す登録画面1800や、図20に示す登録画面2000において、表示順に対応して入力された情報である。なお、図18に示す登録画面1800への入力は、空欄への新規入力となり、図20に示す登録画面2000への入力は、新規入力、または既に情報が設定されている項目への情報の更新の入力となる。
S2302において、会議情報要求部123は、操作部206を介して得た入力情報により、表示順テーブル800を更新する必要があるか否かを判断する。会議情報要求部123は、表示順テーブル800を更新する場合には(S2302でYes)、処理をS2303へ進める。会議情報要求部123は、表示順テーブル800を更新しない場合には(S2303でNo)、処理をS2305へ進める。S2303において、会議情報要求部123は、テーブル更新要求をサーバ装置110へ送信する。S2303の処理は、F1603の処理に対応している。S2304において、会議情報要求部123は、サーバ装置110からテーブル更新応答を受信したか否かを判断する。会議情報要求部123は、テーブル更新応答を受信した場合には(S2304でYes)、処理をS2305へ進める。会議情報要求部123は、テーブル更新応答を受信しなかった場合には(S2304でNo)、テーブル更新応答を受信するまで待つ。S2304の処理は、F1604の処理に対応している。
S2305において、会議情報要求部123は、表示順テーブル800の設定を終了するか否かを判断する。会議情報要求部123は、表示装置205に表示されたユーザインターフェースへのユーザ操作に応じて終了指示を受け付けた場合に、テーブル設定を終了すると判断する。会議情報要求部123は、テーブル設定を終了する場合には(S2305でYes)、テーブル更新処理を終了する。会議情報要求部123は、テーブル設定を終了しない場合には(S2305でNo)、処理をS2301へ進める。
以上のように、本実施形態に係る会議支援システムにおいては、予め設定された表示順テーブル800を参照することにより、会議の内容に応じた重要度に従い、医療情報を順番に表示装置205に表示することができる。すなわち、会議支援システムは、医師等の診断手順や会議の進行に即した順番に沿って、適切な医療情報を順次表示することができるので、医療カンファレンスの効率的な進行を支援することができる。さらに、表示順テーブル800は、ユーザ操作により、適宜更新することができるので、実際の診断手順や会議の進行に即して、医療情報の表示順をカスタマイズすることができる。
なお、第1の実施形態に係る会議支援システムの第1の変更例としては、クライアント装置120は、履歴管理部124を有さず、会議画面500の関連情報領域510への関連情報の表示に係る履歴の記録を行わなくともよい。すなわち、クライアント装置120は、図11を参照しつつ説明した、S1109、S1110の処理を行わなくともよい。
第2の変更例について説明する。本実施形態においては、サーバ装置110は、図3を参照しつつ説明したF308の処理及びF312の処理において、1つの表示順に対応する医療情報種別を検索キーとして得られた医療情報を関連情報としてクライアント装置120に送信した。ただし、これらの処理において送信対象とする関連情報は、実施形態に限定されるものではない。他の例としては、サーバ装置110は、複数の表示順それぞれに対応する医療情報種別を検索キーとして得られた医療情報を関連情報としてクライアント装置120に送信してもよい。例えば、サーバ装置110は、初めに表示順1の医療情報種別「CR:単純X線(胃)」を検索キーとして得た医療情報だけでなく、表示順2の医療情報種別「血液検査」を検索キーとして得た医療情報を関連情報としてクライアント装置120に送信する。この場合、関連情報領域510には、まず図24(a)に示すように、表示順に従い、まず表示順1の医療情報種別「CR:単純X線(胃)」に対応するサムネイルが表示される。さらに、表示順1の医療情報種別に対応するサムネイルに続いて、表示順2の医療情報種別「血液検査」に対応するサムネイルが同時に表示される。
さらに、図24(a)に示す関連情報領域510の表示時に、関連検索ボタンの押下、又はサムネイルの選択がなされたとする。この場合、図24(b)に示すように、表示順に従い、図24(a)に表示されたサムネイルに続くサムネイルが表示される。すなわち、図24(b)の関連情報領域510には、表示順2の医療情報種別「血液検査」に対応するサムネイルが上位に表示され、これに続き、表示順3の医療情報種別「一般生化学検査」のサムネイルが同時に表示される。
さらに、図24(b)に示す関連情報領域510の表示時に、関連検索ボタンの押下、又はサムネイルの選択がなされたとする。この場合、図24(c)に示すように、表示順に従い、図24(b)に表示されたサムネイルに続くサムネイルが表示される。すなわち、図24(c)の関連情報領域510には、表示順3の医療情報種別「一般生化学検査」に対応するサムネイルが上位に表示され、これに続き、表示順4の医療情報種別「超音波検査」のサムネイルが同時に表示される。
また、他の例としては、サーバ装置110は、一括して、すべての医療情報を、検索順(表示順)を識別可能にクライアント装置120に送信してもよい。この場合、クライアント装置120は、関連情報領域510のサイズに応じて、検索順に従い複数の医療情報をグループ化し、グループ単位で、関連情報領域に順番にサムネイルを表示してもよい。
また、第3の変更例としては、医療情報の表示順を決めるために参照すべき情報は、実施形態に限定されるものではない。図25は、第3の変更例に係る表示順テーブルのデータ例を示す図である。図25に示すデータ2500は、部位「胃」、病名「がん」、会議の種類「症例検討(転移)」の会議内容情報2501と、表示順情報2502とを含んでいる。表示順情報2502においては、医療情報種別だけでなく、医療情報の作成日時や、各医療情報種別を検索キーとして得る医療情報の数が定められている。
図25に示す例においては、表示順1には、医療情報種別「CR:単純X線(胃)」が定められている。続く表示順2には、作成日時「直近から1か月前まで」、医療情報種別「超音波検査」、「CT検査」、「MRI検査」、「一般生化学検査」が定められている。さらに、各検査(医療情報種別)の医療情報を2つ得ることが定められている。次の表示順3には、作成日時「1か月前から半年前まで」、医療情報種別「超音波検査」、「CT検査」、「MRI検査」、「一般生化学検査」が定められており、各検査の医療情報を2つ得ることが定められている。
これに対応し、サーバ装置110は、表示順1に対応し、医療情報種別「CR:単純X線(胃)」を検索キーとする検索を行う。そして、クライアント装置120は、関連情報領域510にこの検索結果を表示する。図26(a)は、このときの関連情報領域510の表示例を示す図である。関連情報領域510には、「CR:単純X線(胃)」に対応するサムネイルが列挙される。図26(a)に示す関連情報領域510の表示時に、関連検索ボタンの押下又はサムネイルの選択がなされたとする。この場合、サーバ装置110は、表示順2に対応し、作成日時の検索範囲を「直近から1か月前まで」、として、医療情報種別「超音波検査」、「CT検査」、「MRI検査」、「一般生化学検査」それぞれの医療情報を2つずつ得る。そして、サーバ装置110は、得られた医療情報を関連情報としてクライアント装置120に送信する。クライアント装置120は、受信した関連情報を関連情報領域510に表示する。図26(b)は、このときの関連情報領域510の表示例を示す図である。関連情報領域510には、「直近から1か月前まで」を作成日時とする各医療情報種別のサムネイルが2つずつ表示されている。
さらに、図26(b)に示す関連情報領域510の表示時に、関連検索ボタンの押下又はサムネイルの選択がなされたとする。この場合、サーバ装置110は、表示順3に対応し、作成日時の検索範囲を「1か月前から半年前まで」として、表示順3に対応付けられ得ている医療情報種別それぞれの医療情報を2つずつ得る。そして、クライアント装置120は、サーバ装置110から得られた医療情報を関連情報として受信し、これを関連情報領域510に表示する。図26(c)は、このときの関連情報領域510の表示例を示す図である。関連情報領域510には、「1か月前から半年前まで」を作成日時とする各医療情報種別のサムネイルが2つずつ表示されている。
<その他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。係る記憶媒体は言うまでもなく、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。