JP6488722B2 - 脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラム - Google Patents
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まず、本実施例に係る脈波検出装置の機能的構成について説明する。図1は、実施例1に係る脈波検出装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す脈波検出装置10は、太陽光や室内光などの一般の環境光の下で生体に計測器具を接触させずに、被験者が撮影された画像を用いて被験者の脈波、すなわち心臓の拍動に伴う血液の体積の変動を検出する脈波検出処理を実行するものである。
Ra=Rs+Rn・・・(2)
k=Gn/Rn・・・(3)
S=Gs+Gn−k(Rs+Rn)・・・(5)
S=Gs−(Gn/Rn)Rs・・・(6)
v(i-1)>=0 and v(i)<0・・・(8)
ただし、αnti 2+βnti+γnが2πで除算された余りがπ/2であるti
次に、本実施例に係る脈波検出装置の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、脈波検出装置10によって実行される(1)波形検出処理について説明した後に、(2)パラメータの更新処理について説明することとする。
図6は、実施例1に係る波形検出処理の手順を示すフローチャートである。この波形検出処理は、カメラ11から画像が取得する度に処理を起動し、画像が取得されなくなるまで繰り返し実行される処理である。なお、図示しない入力デバイス等を介して中断操作を受け付けた場合には、波形検出処理を中止することもできる。
図7は、実施例1に係るパラメータの更新処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、顔画像が撮像されるフレーム周波数に対応するサンプリング間隔で波形検出部15から脈波波形を形成する最新の振幅値が入力される度に実行される。
上述してきたように、本実施例に係る脈波検出装置10は、生体が撮影された画像から検出された脈波波形との間で一致度が最大となるように、モデル波形の周期変動に関するパラメータを更新し、その周期変動から脈波波形や脈拍数を求める。一側面として、一拍ごとに脈拍の周期が変動する場合でも、脈波波形にモデル波形をフィッティングさせることができる。したがって、本実施例に係る脈波検出装置10によれば、脈波の周期変動に追従できる。他の側面として、モデル波形の周期を一定に固定する場合よりもグラフ形状の自由度を向上させることができる。それ故、脈拍数の算出精度も高めることができる。
例えば、上記の実施例1では、入力信号としてR信号およびG信号の二種類を用いる場合を例示したが、異なる複数の光波長成分を持つ信号であれば任意の種類の信号および任意の数の信号を入力信号とすることができる。例えば、R、G、B、IRおよびNIRなどの光波長成分が異なる信号のうち任意の組合せの信号を2つ用いることもできるし、また、3つ以上用いることもできる。
上記の実施例1では、脈波検出装置10が上記一連の処理をスタンドアローンで実行する場合を例示したが、クライアントサーバシステムとして実装することもできる。例えば、脈波検出装置10は、図6及び図7に示す処理を実行するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって脈波検出サービスを始めとするサービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。このように、脈波検出装置10がサーバ装置として動作する場合には、スマートフォンや携帯電話機等の携帯端末装置やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置をクライアント端末として収容することができる。これらクライアント端末からネットワークを介して被験者の顔が映った画像が取得された場合に波形検出処理を実行し、その脈波波形を用いてパラメータの更新処理を実行した上でその検出結果やその検出結果を用いてなされた診断結果をクライアント端末へ応答することによって脈波検出サービス及び診断サービスを提供できる。
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部13、抽出部14、波形検出部15、転換判定部16、初期設定部17、更新部18または脈波検出部19を脈波検出装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、取得部13、抽出部14、波形検出部15、転換判定部16、初期設定部17、更新部18または脈波検出部19を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の脈波検出装置10の機能を実現するようにしてもよい。
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する脈波検出プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
11 カメラ
13 取得部
14 抽出部
15 波形検出部
16 転換判定部
17 初期設定部
18 更新部
19 脈波検出部
Claims (7)
- 画像を取得する取得部と、
前記画像から脈波波形を検出する波形検出部と、
前記脈波波形と、所定の周期的なモデル波形であって周期変動をパラメータに含むモデル波形との一致度に基づいて、前記パラメータの更新を前記パラメータが収束するまで反復する更新部と、
反復後のパラメータを有するモデル波形と前記脈波波形との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記脈波波形を出力する出力部と
を有することを特徴とする脈波検出装置。 - 前記反復後のモデル波形のパラメータを用いて脈拍数を算出する算出部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の脈波検出装置。
- 前記モデル波形として、周期が時間に対して単調に変動する周期変動正弦波を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の脈波検出装置。
- 前記モデル波形として、周期が時間に対して線形に変動する周期変動正弦波を用いることを特徴とする請求項3に記載の脈波検出装置。
- 前記モデル波形は、前記周期変動と共に周期および位相をパラメータに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の脈波検出装置。
- コンピュータが、
画像を取得し、
前記画像から脈波波形を検出し、
前記脈波波形と、所定の周期的なモデル波形であって周期変動をパラメータに含むモデル波形との一致度に基づいて、前記パラメータの更新を前記パラメータが収束するまで反復し、
反復後のパラメータを有するモデル波形と前記脈波波形との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記脈波波形を出力する、
処理を実行することを特徴とする脈波検出方法。 - コンピュータに、
画像を取得し、
前記画像から脈波波形を検出し、
前記脈波波形と、所定の周期的なモデル波形であって周期変動をパラメータに含むモデル波形との一致度に基づいて、前記パラメータの更新を前記パラメータが収束するまで反復し、
反復後のパラメータを有するモデル波形と前記脈波波形との一致度が所定の閾値以上である場合に、前記脈波波形を出力する、
処理を実行させることを特徴とする脈波検出プログラム。
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