JP6115263B2 - 脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラム - Google Patents

脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラムに関する。
血液の体積の変動、いわゆる脈波を検出する技術が知られている。例えば、脈波の一態様である心拍数を検出する技術の一例としては、心電計の電極を生体に装着することによって計測された心電波形のピーク、例えばP波やR波などを用いて心拍数を検出する心電図法が挙げられる。他の一例としては、指や耳たぶなどの末梢血管に赤外線を照射し、その反射光が血流および吸光特性によって周期的に変動する光学的な変化から心拍とほぼ等価な脈拍を検出する光電脈波法が挙げられる。
これら心電図法や光電脈波法を用いる場合には、電極を生体に装着したり、あるいは生体に感光面を密着させたりするので、計測器具が生体に接触しないと検出が困難である上、計測器具を装着した状態で日常を生活するのは煩わしいという問題がある。
このことから、生体に計測器具が接触しない状態で脈波を測定するために、被験者が撮影された画像を用いた心拍測定方法が提案されている。かかる心拍測定方法では、カメラによって被験者の顔が撮影された画像の信号成分に対し、独立成分分析(ICA:Independent Component Analysis)を適用した上で信号を周波数成分へ変換して心拍数を測定する。かかる独立成分分析の適用によって信号対雑音比の改善を目指す。
特開2003−135434号公報 特開2005−185834号公報 特開2005−218507号公報
しかしながら、上記の技術では、以下に説明するように、脈波の検出精度が低下する場合がある。
すなわち、日常生活の中では、例えば、タブレット端末、ノート型のパーソナルコンピュータ、あるいはカメラ付きのテレビを閲覧しながら、被験者が脈波を測定する状況も存在する。このような状況では、被験者の周囲の明るさ、例えば外光が不十分な場合も多い。この場合、画面の変化にしたがって顔に当たる光量や色が大きく変化してしまう。一般に、外光は、急激に変化しにくく脈波と同様の周波数帯の成分が含まれにくいのに対し、画面は短時間で切り替わりやすく、画面の変化に脈波と同様の周波数帯の成分が含まれるケースも多い。
ところが、上記の心拍測定方法は、スクリーンに表示される画面の変化を想定しておらず、あくまで被験者の周囲の光量が十分であり、周囲の光量があまり変化しない環境で測定される状況しか想定されていない。したがって、上記の心拍測定方法では、スクリーンに表示される画面光が発する脈波と同様の周波数帯の成分の影響を受ける結果、心拍数の検出精度が低下する場合がある。
1つの側面では、脈波の検出精度の低下を抑制できる脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラムを提供することを目的とする。
一態様の脈波検出装置は、カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得する第1取得部と、前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出する抽出部と、所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得する第2取得部と、前記画面画像の輝度を用いて、前記部分画像の輝度を当該画面画像に由来する画面光分輝度と残りの輝度に分離する分離部と、前記画面光分輝度と前記残りの輝度を用いて脈波を検出する検出部とを有する。
一実施形態によれば、脈波の検出精度の低下を抑制できる。
図1は、実施例1に係る脈波検出装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2は、カメラ画像の一例を示す図である。 図3は、カメラ画像に含まれる光成分の一例を示す図である。 図4は、画面光分の分離から脈波検出までの処理の一例が模式化された図である。 図5は、図1に示した第1画面光分離部及び第1脈波波形演算部の機能的構成を示すブロック図である。 図6は、実施例1に係る脈波検出処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、実施例1に係る脈波波形演算処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、実施例1及び実施例2に係る脈波検出プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。
以下に添付図面を参照して本願に係る脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラムについて説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[脈波検出装置の構成]
まず、本実施例に係る脈波検出装置の機能的構成について説明する。図1は、実施例1に係る脈波検出装置の機能的構成を示すブロック図である。図1に示す脈波検出装置10は、太陽光や室内光などの一般の環境光の下で生体に計測器具を接触させずに、被験者が撮影された画像を用いて被験者の脈波、すなわち心臓の拍動に伴う血液の体積の変動を検出する脈波検出処理を実行するものである。
かかる脈波検出装置10は、一態様として、上記の脈波検出処理がパッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして提供される脈波検出プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、スマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末のみならず、移動体通信網に接続する能力を持たないデジタルカメラ、タブレット端末やスレート端末を含む携帯端末装置に上記の脈波検出プログラムをインストールさせる。これによって、携帯端末装置を脈波検出装置10として機能させることができる。なお、ここでは、脈波検出装置10の実装例として携帯端末装置を例示したが、パーソナルコンピュータを始めとする据置き型の端末装置に脈波検出プログラムをインストールさせることもできる。
図1に示すように、脈波検出装置10は、カメラ11と、フレームバッファ12と、第1取得部13aと、第2取得部13bと、抽出部14と、第1代表値算出部15aと、第2代表値算出部15bとを有する。さらに、脈波検出装置10は、第1画面光分離部16aと、第2画面光分離部16bと、第1脈波波形演算部17aと、第2脈波波形演算部17bと、第3脈波波形演算部18と、検出部19とを有する。
かかる脈波検出装置10は、図1に示した機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部を有することとしてもかまわない。例えば、脈波検出装置10が据置き端末として実装される場合には、キーボード、マウスやディスプレイなどの入出力デバイスをさらに有することとしてもよい。また、脈波検出装置10がタブレット端末やスレート端末として実装される場合には、タッチパネルをさらに有することとしてもよい。また、脈波検出装置10が移動体通信端末として実装される場合には、アンテナ、移動体通信網に接続する無線通信部、GPS(Global Positioning System)受信機などの機能部をさらに有していてもかまわない。
カメラ11は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を搭載する撮像装置である。例えば、カメラ11には、R(red)、G(green)、B(blue)など3種以上の受光素子を搭載することができる。かかるカメラ11の実装例としては、デジタルカメラやWebカメラを外部端子を介して接続することとしてもよいし、カメラが出荷時から搭載されている場合にはそのカメラを流用できる。なお、ここでは、脈波検出装置10がカメラ11を有する場合を例示したが、ネットワークまたは記憶デバイスを経由して画像を取得できる場合には、必ずしも脈波検出装置10がカメラ11を有さずともよい。
ここで、脈波検出装置10は、上記の脈波検出処理を実行する脈波検出プログラムがプリインストールまたはインストールされている場合に、カメラ11によって脈波を検出し易い被験者の画像が撮像されるように画像の撮影操作を案内することができる。
かかる脈波検出プログラムは、図示しない入力デバイスを介して起動されると、カメラ11を起動する。これを受けて、カメラ11は、カメラ11の撮影範囲に収容された被写体の撮影を開始する。このとき、被験者の顔が映る画像を撮影させる場合には、脈波検出プログラムは、カメラ11が撮影する画像を図示しない表示デバイスに表示しつつ、被験者の鼻を映す目標位置を照準として表示させることもできる。これによって、被験者の眼、耳、鼻や口などの顔パーツの中でも被験者の鼻が撮影範囲の中心部分に収まった画像が撮影できるようにする。そして、脈波検出プログラムは、カメラ11によって被験者の顔が撮影された画像を第1取得部13aへ出力する。以下では、カメラ11によって被験者の顔が撮像された画像のことを「カメラ画像」と記載する場合がある。
フレームバッファ12は、画面に表示させる画像のフレームを保存する記憶デバイスである。かかるフレームバッファ12には、一例として、脈波検出装置10上で実行されるOS(Operating System)やアプリケーションプログラムの処理結果の画像がグラフィックドライバ等を通じて保存される。このように、フレームバッファ12に保存された画像は、図示しない表示部、液晶ディスプレイ等の画面に表示される。以下では、画面に表示される画像のことを「画面画像」と記載する場合がある。
第1取得部13aは、カメラ画像を取得する処理部である。一態様としては、第1取得部13aは、カメラ11によって撮像されたカメラ画像を取得する。他の一態様としては、第1取得部13aは、カメラ画像を蓄積するハードディスクや光ディスクなどの補助記憶装置またはメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリなどのリムーバブルメディアから画像を取得することもできる。更なる一態様としては、第1取得部13aは、外部装置からネットワークを介して受信することによってカメラ画像を取得することもできる。なお、第1取得部13aは、CCDやCMOSなどの撮像素子による出力から得られる2次元のビットマップデータやベクタデータなどの画像データを用いて処理を実行する場合を例示したが、1つのディテクタから出力される信号をそのまま取得して後段の処理を実行させることとしてもよい。なお、第1取得部13aは、被験者が映る静止画を断続または連続して取得することもできるし、所定の圧縮符号化方式によってエンコードされた動画符号化データのストリームを取得することもできる。
第2取得部13bは、画面画像を取得する処理部である。一態様としては、第2取得部13bは、OSやアプリケーションプログラムが提供するAPI(Application Program Interface)を用いて、フレームバッファ12に保存された画面画像を一定の間隔で取得することができる。他の一態様としては、第2取得部13bは、フレームバッファ12に保存された画面画像の指定色の輝度平均を取得する機能をOSやアプリケーションプログラム等に追加しておき、一定間隔でその機能を呼び出すことによって画面画像を取得することもできる。更なる一態様としては、第2取得部13bは、カメラ11とは別のカメラによって画面が撮像された画面画像またはその一部を取得したり、カメラ画像の一部を画面画像として取得したりすることもできる。このように、画面画像としてカメラ画像の一部を用いる場合、人の皮膚以外で、顔と類似する光量が当たる個所が望ましい。例えば、被験者の顔の下のブロックを取得することによって被験者の着衣の画像を取得することができる。また、カメラ画像から複数のブロックを取得し、その中から1つを選択してもよい。このとき、カメラ画像のうち被験者の顔が映る顔領域を除外することもできる。なお、第2取得部13bは、画面に表示される静止画を断続または連続して取得することもできるし、所定の圧縮符号化方式によってエンコードされた動画符号化データのストリームを取得することもできる。
抽出部14は、第1取得部13aによって取得されたカメラ画像から生体領域を抽出する処理部である。一態様としては、抽出部14は、カメラ画像から所定の顔パーツを基準とする生体領域を抽出する。例えば、抽出部14は、カメラ画像にテンプレートマッチング等の画像処理を実行することによって被験者の眼、耳、鼻や口などの顔パーツのうち特定の顔パーツ、すなわち被験者の鼻を検出する。その上で、抽出部14は、被験者の鼻を中心とし、中心から所定の範囲に含まれる顔領域を抽出する。これによって、被験者の鼻、鼻の周辺に位置する頬の一部の顔中心部分を含んだ顔領域の部分画像が脈波の検出に使用する画像として抽出される。その後、抽出部14は、カメラ画像から抽出した顔領域の部分画像を後段の機能部へ出力する。なお、以下では、カメラ画像のうち顔領域の部分画像のことを「顔画像」と記載する場合がある。
図2は、カメラ画像の一例を示す図である。図2には、カメラ画像に映る被験者の眼、鼻及び口の一部または全部を含む領域が9つに分割されたブロックが図示されている。図2に示すブロックのうち上段の左及び右のブロックには、被験者の眼が映っている。これらのブロックの画像を検出に用いた場合には、眼の瞬きがノイズとなって心拍数の検出精度の低下を招く場合がある。また、図2に示すブロックのうち下段の3つのブロックには、被験者の口が映っている。これらのブロックの画像を検出に用いた場合には、口の動きがノイズとなって心拍数の検出精度の低下を招く場合がある。一方、図2に示す中段の真ん中のブロック、すなわち斜線の塗りつぶしが図示されたブロックは、眼や口が映るブロックから隔てられており、他のブロックに比べてノイズとなる成分が映っている可能性が低いので、良好な検出結果を期待できる。これらのことから、抽出部14は、カメラ画像から図2に示す中段の真ん中のブロックの画像を顔画像として抽出する。なお、画面画像は、フレームバッファ12から採取するのではなく、カメラ画像のうち被験者の衣服が映ったブロックを画面画像として援用することもできる。
第1代表値算出部15aは、生体領域の部分画像に含まれる各画素が持つ画素値の代表値を算出する処理部である。一態様としては、第1代表値算出部15aは、顔領域に含まれる画素が持つ輝度値を波長成分ごとに平均する。この他、平均値以外にも、中央値や最頻値を計算することとしてもよく、また、加重平均以外にも任意の平均処理、例えば加重平均や移動平均などを実行することもできる。これによって、顔領域に含まれる各画素が持つ輝度の平均値が当該顔領域を代表する代表値として波長成分ごとに算出される。なお、ここでは、各波長成分の輝度の代表値を算出することとしたが、後段の機能部ではRGBの3つの成分のうちR成分およびG成分の輝度値が使用されるので、これら2つの成分の代表値を算出することもできる。
第2代表値算出部15bは、画面画像に含まれる各画素が持つ画素値の代表値を算出する処理部である。一態様としては、第2代表値算出部15bは、画面画像に含まれる画素が持つ輝度値を波長成分ごとに平均する。これによって、画面画像に含まれる各画素が持つ輝度値の平均値が当該画面画像を代表する代表値として波長成分ごとに算出される。なお、ここでは、各波長成分の輝度の代表値を算出することとしたが、後段の機能部ではRGBの3つの成分のうちR成分およびG成分の輝度値が使用されるので、これら3つの成分の代表値を算出することもできる。
ここで、以下では、カメラ画像から抽出された顔画像の代表値の時系列データを「カメラ輝度」、画面画像の代表値の時系列データを「画面輝度」記載する場合がある。さらに、G成分のカメラ輝度および画面輝度が第1画面光分離部16aへ出力されるとともにG成分のカメラ輝度が第1脈波波形演算部17aへ出力される。また、R成分のカメラ輝度および画面輝度が第2画面光分離部16bへ出力されるとともに、R成分のカメラ輝度が第2脈波波形演算部17bへ出力される。
第1画面光分離部16aおよび第2画面光分離部16bは、いずれも画面輝度を用いて演算することによってカメラ輝度のうち画面画像を要因とするカメラ輝度と残りに分離したのち、後段の機能部へ出力する処理部である。以下では、カメラ輝度のうち画面画像を要因とするカメラ輝度のことを「画面光分輝度」と記載する場合がある。このうち、第1画面光分離部16aは、G成分の画面光分輝度とG成分の残りの輝度を第1脈波波形演算部17aへ出力し、第2画面光分離部16bは、R成分の画面光分輝度とR成分の残りの輝度を第2脈波波形演算部17bへ出力する。
図3は、カメラ画像に含まれる光成分の一例を示す図である。図3に示すように、カメラ11には、太陽光や照明光などの一般の環境光、いわゆる外光と、スクリーン上に表示される画面画像が発する画面光とが撮像素子へ入射する。このため、カメラ輝度には、その輝度成分に外光と画面光が含まれることになる。かかるカメラ輝度は、光源と脈波成分の区分によって、下記の(A)〜(D)へ分離できる。
(A)外光分(非脈波成分)
(B)外光分(脈波成分)
(C)画面光分(非脈波成分)
(D)画面光分(脈波成分)
ここで、外光には、脈波に対応する周波数帯の成分が含まれないので、外光分(非脈波成分)には、脈波に対応する周波数帯の成分は含まれない。ところが、画面光には、もともと脈波に対応する周波数帯の成分が含まれるので、画面光分(脈波成分)には、脈波に対応する周波数帯の成分が含まれる。
図4は、画面光分の分離から脈波検出までの処理の一例が模式化された図である。図4に示すように、まず、カメラ輝度A+B+C+Dから画面光分(非脈波成分)Cが分離される。かかる画面光分Cの分離によって、外光分(非脈波成分)Aと、外光分(脈波成分)Bと、画面光分(脈波成分)Dとが残りの輝度に含まれることになる。次に、残りの輝度A+B+Dから脈波成分Bを除去する。かかる脈波成分の除去によって、画面光分Cの分離で残っていた輝度から外光分(脈波成分)Bと画面光分(脈波成分)Dとが除去され、外光分(非脈波成分)Aが残ることになる。このため、外光分(非脈波成分)Aと画面光分(非脈波成分)Cを合計することによってカメラ輝度の非脈波成分が得られる。ここで、カメラ輝度と当該カメラ輝度の非脈波成分との差が大きいほど、脈波成分の影響が大きいことを意味する。したがって、カメラ輝度を当該カメラ輝度の非脈波成分で除算することによってG成分の脈波波形とR成分の脈波波形とを算出できる。以上の処理がG成分およびR成分の両方に対し、並列して実行される。さらに、G成分の脈波成分からR成分の脈波波形を減算することによって脈波以外のノイズ成分が相殺された合成脈波波形が得られる。これは、一般に、血中のヘモグロビンの吸光特性がR成分よりもG成分の方が高く、G成分の輝度の方がR成分の輝度よりも脈波の影響を受けやすいからである。
続いて、第1画面光分離部16aの機能的構成について説明する。図5は、図1に示した第1画面光分離部16a及び第1脈波波形演算部17aの機能的構成を示すブロック図である。図5に示すように、第1画面光分離部16aは、反射係数演算部16a1と、脈波成分除去部16a2と、画面光演算部16a3と、画面光除去部16a4とを有する。なお、図5には、第1画面光分離部16a及び第1脈波波形演算部17aに絞って図示したが、第2画面光分離部16b及び第2脈波波形演算部17bについても入力される信号がR成分である以外は同様の処理が実行される。
反射係数演算部16a1は、画面輝度とカメラ輝度から、非脈波反射係数を演算する処理部である。かかる「反射係数」とは、画面輝度のカメラ輝度への影響の度合いを表す係数を指し、「非脈波反射係数」は、反射係数からさらに脈波成分を除去した係数である。
ここで、反射係数算出部16a1は、次に説明するように、反射係数そのものを計算せずともよく、計算を非脈波反射係数に絞ることができる。すなわち、顔画像の輝度の画面光分は、画面光量と顔の反射係数の積で表すことができる。このため、顔画像の輝度の画面光分は、「画面光量×反射係数(非脈波成分)」と「画面光量×反射係数(脈波成分)」に分離できる。一般に、被験者へ向けて画面光を発する画面画像と、被験者の脈波は独立、すなわち無関係である。したがって、心拍1拍分以上の十分長い窓幅をとれば、「画面光量×反射係数(脈波成分)」の平均はゼロに近づく。
このことから、窓内では反射係数が一定であると仮定して、画面光量が顔画像の輝度へ与える影響の度合いを計算することによって反射係数の非脈波成分を算出できる。画面輝度がカメラ輝度へ与える影響の度合いを計算する方法の一例として、単回帰モデルを用いることができる。例えば、最新時刻から所定のパラメータβ秒間にわたって遡る窓を定義する。ここで、βの決定方法の一例としては、人の呼吸周波数の下限である18bpmの1周期分であり、この場合3.3秒となる。かかるβは、人の脈波領域周波数の下限(42bpm)の1周期より長いため、「画面光量×反射係数(脈波成分)」の平均はゼロに近づくことが期待できる。ここでは、G成分の場合を例に挙げて説明する。この窓内のカメラ輝度X、画面輝度G、反射係数δとしたとき、下記の単回帰モデルのもとでδを求める。
=δ*G+<外光分のカメラ輝度>
ここで、上記の<外光分のカメラ輝度>のうち脈波成分も平均がゼロに近づくので、窓内では定数とみなし、δを算出できる。かかるδは、単回帰モデルの傾きに相当するので、下記の式(1)によって算出できる。なお、下記の式(1)における「X」のエックスバーと「G」のエックスバーは、カメラ輝度X、画面輝度Gの窓内の平均を指し、「Σ」は、窓内の総和を指す。
Figure 0006115263
このとき、窓内で画面輝度Gがほぼ一定であった場合には、精度よく非脈波反射係数を求めることが困難となる。例えば、上述の式(1)でGがほぼ一定であった場合、分母分子ともゼロに近くなり、δを精度よく求めることは困難である。かかる事態を回避する方法の一例として、窓内の画面輝度Gの分散を計算し、これが所定の閾値γ未満の場合、直前の非脈波反射係数を取得して反射係数に代用してもよい。これは、Gがほぼ一定であるということは、画面画像に非脈波成分がほとんど含まれていないことを示しており、この場合、必ずしも正確な反射係数(非脈波成分)を用いなくても得られる脈波は変わらないからである。
なお、ここでは、G成分を例に挙げて非脈波反射係数を演算する場合を例示したが、R成分を始め、他の波長成分で非脈波反射係数を演算する場合にも同様の演算を実行することによって非脈波反射係数を算出できる。また、全ての波長成分について窓内の画面輝度の分散を計算し、このいずれかが所定の閾値γ未満の場合、全ての波長成分について直前の非脈波反射係数で代用してもよい。さらに、ここでは、単回帰モデルを用いて非脈波反射係数を算出する場合を例示したが、他の統計処理、例えばマンハッタン距離を算出することによって傾きを評価したり、全ての点の中で距離が最大のものを最小にすることによって傾きを評価することとしてもかまわない。
また、上記の単回帰モデルは、カメラ画像の一部を画面画像に用いる場合のブロックの選択方法にも用いることができる。例えば、カメラ画像に含まれる複数のブロックのうち顔領域と重複しないブロックを選択し、その中でカメラ輝度と画面輝度の関係が、下記の式(2)示す単回帰モデルに最も合致するブロックを選択できる。単回帰モデルに合致するかどうかを示す指標として、決定係数Rを用いることができる。なお、下記の式(2)におけるf(G)は単回帰モデルによるXの推定値である。
Figure 0006115263
脈波成分除去部16a2は、反射係数演算部16a1によって出力された非脈波反射係数δから脈波成分を除去する処理部である。このように、脈波成分を除去するのは、βが脈波の周期と必ずしも一致しないため、δに脈波成分が残っている可能性があるためである。脈波成分を除去する方法の一例としては、所定の閾値よりも低い周波数成分のみを抽出するローパスフィルタが挙げられる。また、ローパスフィルタの閾値の一例としては、人の呼吸周波数の下限である18bpmや、人の脈波周波数の下限である42bpmが挙げられる。なお、上述した反射係数演算部16a1の窓内の画面輝度の分散が所定の閾値γ未満である場合には、直前の非脈波反射係数で代用する代わりに、脈波成分除去部16a2の出力である非脈波反射係数で代用することとしてもかまわない。
画面光演算部16a3は、脈波成分除去部16a2によって出力された非脈波反射係数と画面輝度とを演算することによって画面画像を要因とするカメラ輝度、すなわち画面光分輝度の非脈波成分を算出する処理部である。かかる演算の一例として、乗算を適用できる。
画面光除去部16a4は、画面光演算部16a3によって出力された画面光分輝度の非脈波成分とカメラ輝度を演算することによってカメラ輝度から画面光分輝度の非脈波成分を除去する処理部である。かかる演算の一例として、減算を適用できる。
第1脈波波形演算部17aは、図5に示すように、脈波成分除去部17a1と、輝度合算部17a2と、波形演算部17a3とを有する。
このうち、脈波成分除去部17a1は、画面光除去部16a4によって画面光分輝度の非脈波成分が除去されたカメラ輝度から脈波成分を除去する処理部である。かかる脈波成分の除去によって、図4に示した外光を要因とするカメラ輝度(外光分輝度)の非脈波成分Aが得られる。脈波成分を除去する方法の一例としては、所定の閾値よりも低い周波数成分のみを抽出するローパスフィルタが挙げられる。また、ローパスフィルタの閾値の一例としては、人の呼吸周波数の下限である18bpmや、人の脈波周波数の下限である42bpmが挙げられる。
輝度合算部17a2は、画面光除去部16a4によって出力された画面光分輝度の非脈波成分と脈波成分除去部17a1によって出力された外光分輝度の非脈波成分を合算する処理部である。かかる合算によって、図4に示したカメラ輝度の非脈波成分A+Cを得ることができる。演算の一例として、画面光分輝度の非脈波成分と外光分輝度の非脈波成分を足し合わせることでカメラ輝度の非脈波成分を計算することができる。
波形演算部17a3は、G成分のカメラ輝度とカメラ輝度の非脈波成分とから、第1の脈波波形を検出する処理部である。一態様としては、波形演算部17a3は、カメラ輝度をカメラ輝度の非脈波成分で除算することによってG成分の脈波波形を計算することができる。このように、除算を用いた場合には、G成分のみならず、全ての波長成分において脈波波形は1を中心に振動する性質を持つことになる。なお、ここでは、カメラ輝度からカメラ輝度の非脈波成分を減算除算することによって第1の脈波波形を計算することによっても第1の脈波波形を求めることもできる。この場合には、脈波波形は0を中心に振動する性質を持つことになる。
かかる第1の脈波波形の演算後に、脈波波形から人の脈波に対応する周波数帯から外れた成分を除去してもよい。例えば、除去方法の一例として、所定の閾値の間の周波数成分のみを抽出するバンドパスフィルタを用いることができる。かかるバンドパスフィルタのカットオフ周波数の一例としては、人の脈波周波数の下限である42bpmに対応する下限周波数と上限である240bpmに対応する上限周波数とを設定することができる。
なお、図5では、第1画面光分離部16a及び第1脈波波形演算部17aに絞って各部の処理を説明したが、第2画面光分離部16b及び第2脈波波形演算部17bについても入力される信号がR成分である以外は同様の処理が実行される。これによって、第2の脈波波形、すなわちR成分の脈波波形が検出される。
図1の説明に戻り、第3脈波波形演算部18は、各波長成分の間で脈波波形を演算する処理部である。一態様としては、第3脈波波形演算部18は、第1脈波波形演算部17aによって出力された第1の脈波波形、すなわちG成分の脈波波形から、第2脈波波形演算部17bによって出力された第2の脈波波形、すなわちR成分の脈波波形を減算する。これによって、第3脈波波形演算部18は、第3の脈波波形、すなわち脈波以外のノイズ成分が相殺された合成脈波波形を生成する。また、演算としてG成分の脈波波形をR成分の脈波波形で除算することとしてもよい。さらに、G成分とR成分以外の波長成分が存在する場合には、一例として、G成分以外の波長成分の脈波波形の平均を算出し、それをG成分の脈波波形から減算することもできる。また、波長成分がG成分しか存在しない場合は、第1の脈波波形をそのまま最終的な出力としてもよい。
なお、第3脈波波形演算部18による演算後に、脈波波形から人の脈波に対応する周波数帯から外れた成分を除去してもよい。除去方法の一例として、所定の閾値の間の周波数成分のみを抽出するバンドパスフィルタが挙げられる。かかるバンドパスフィルタのカットオフ周波数の一例としては、人の脈波周波数の下限である42bpmに対応する下限周波数と上限である240bpmに対応する上限周波数とを設定することができる。
検出部19は、第3脈波波形演算部18によって出力された第3の脈波波形から被験者の脈波を検出する処理部である。一態様としては、検出部19は、合成脈波波形をそのまま出力することができる。他の一態様としては、検出部19は、脈拍数を計算する方法の一例として、合成脈波波形の振幅値が出力される度に、合成脈波波形のピーク検出、例えば微分波形のゼロクロス点の検出などを実行する。このとき、検出部19は、ピーク検出によって合成脈波波形のピークが検出された場合に、当該ピーク、すなわち極大点が検出されたサンプリング時間を図示しない内部メモリに保存する。その上で、検出部19は、ピークが出現した時点で、所定のパラメータn個前の極大点との時刻差を求め、それをnで除算することによって脈拍数を検出することができる。なお、ここでは、ピーク間隔によって脈拍数を検出する場合を例示したが、合成脈波波形を周波数成分へ変換することによって脈波に対応する周波数帯でピークをとる周波数から脈拍数を検出することもできる。
このようにして得られる脈拍数や脈波波形は、脈波検出装置10が有する図示しない表示デバイスを始め、任意の出力先へ出力することができる。例えば、脈拍数や脈拍周期のゆらぎから自律神経の働きを診断したり、脈波波形から心疾患等を診断したりする診断プログラムが脈波検出装置10にインストールされている場合には、診断プログラムを出力先とすることができる。また、診断プログラムをWebサービスとして提供するサーバ装置などを出力先とすることもできる。さらに、脈波検出装置10を利用する利用者の関係者、例えば介護士や医者などが使用する端末装置を出力先とすることもできる。これによって、院外、例えば在宅や在席のモニタリングサービスも可能になる。なお、診断プログラムの測定結果や診断結果も、脈波検出装置10を始め、関係者の端末装置に表示させることができるのも言うまでもない。
なお、上記の第1取得部13a、第2取得部13b、抽出部14、第1代表値算出部15a、第2代表値算出部15b、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17b、第3脈波波形演算部18および検出部19は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などに給電制御プログラムを実行させることによって実現できる。また、上記の各機能部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
また、上記のフレームバッファ12や内部メモリには、半導体メモリ素子や記憶装置を採用できる。例えば、半導体メモリ素子の一例としては、フラッシュメモリ(Flash Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などが挙げられる。また、記憶装置の一例としては、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置が挙げられる。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係る脈波検出装置10の処理の流れについて説明する。なお、ここでは、脈波検出装置10によって実行される(1)脈波検出処理を説明した後に、脈波検出処理のサブルーチンとして実行される(2)脈波波形演算処理を説明することとする。
(1)脈波検出処理
図6は、実施例1に係る脈波検出処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、カメラ11からカメラ画像が取得されるとともにフレームバッファ12から画面画像が取得される度に処理を起動し、両画像が取得されなくなるまで繰り返し実行される処理である。なお、図示しない入力デバイス等を介して中断操作を受け付けた場合には、脈波検出処理を中止することもできる。
図6に示すように、第1取得部13aによってカメラ画像が取得されるとともに(ステップS101A)、第2取得部13bによって画面画像が取得される(ステップS101B)。
ステップS101Aでカメラ画像が取得された後に、抽出部14は、ステップS101Aで取得されたカメラ画像から所定の顔パーツ、例えば被験者の鼻を基準とする顔領域の部分画像、すなわち顔画像を抽出する(ステップS102A)。その上で、第1代表値算出部15aは、所定の波長成分別にステップS102Aで抽出された顔画像に含まれる各画素の代表値の時系列データを後段の機能部へ出力する(ステップS103A)。
ステップS101Bで画面画像が取得された後に、上記のステップS102A〜ステップS103Aの処理と並行して、第2代表値算出部15bは、所定の波長成分別に画面画像に含まれる各画素の代表値の時系列データを後段の機能部へ出力する(ステップS102B)。
その上で、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17bおよび第3脈波波形演算部18は、第3の脈波波形を演算する「脈波波形演算処理」を実行する(ステップS104)。
そして、検出部19は、ステップS104で演算された第3の脈波波形を用いて、被験者の脈拍数や脈拍波形など脈波を検出した上で(ステップS105)、脈波の検出結果を任意の出力先へ出力する(ステップS106)。その後、上記のステップS101A及びステップS101Bに戻り、ステップS106までの処理が繰り返し実行される。
(2)脈波波形演算処理
図7は、実施例1に係る脈波波形演算処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図6に示したステップS104に対応する処理であり、上記のステップS103A及びステップS102Bの実行後に開始される。なお、図7には、波長成分としてG成分及びR成分を例示しているが、他の波長成分やさらに多くの波長成分も同様に処理することが可能である。
図7に示すように、まず、第1画面光分離部16aは、図示しない内部メモリに初期設定として保存された窓幅βと窓内分散の閾値γを読み込む(ステップS301)。続いて、第1画面光分離部16aは、第1代表値算出部15aによって算出されたG成分のカメラ輝度および画面輝度を読み込むとともに、第2画面光分離部16bは、第2代表値算出部15bによって算出されたR成分のカメラ輝度および画面輝度を読み込む(ステップS302)。
そして、第1画面光分離部16a及び第2画面光分離部16bは、各々の処理部で並列して、最新時刻からβ秒遡って窓を決定する(ステップS303)。続いて、第1画面光分離部16aは、画面輝度のG成分の窓内分散を計算する(ステップS304A)とともに、第2画面光分離部16bは、画面輝度のR成分の窓内分散を計算する(ステップS304B)。
このとき、ステップS304Aで計算された窓内分散及びステップS304Bで計算された窓内分散のいずれか一方または両方が閾値γ未満である場合(ステップS305No)には、ステップS306へ移行する。すなわち、第1画面光分離部16a及び第2画面光分離部16bは、各々の機能部で並行して、直前のサンプリング時間で演算された非脈波反射係数を取得し(ステップS306)、ステップS309A及びステップS309Bの処理へ移行する。
一方、ステップS304Aで計算された窓内分散及びステップS304Bで計算された窓内分散の両方が閾値γ以上である場合(ステップS305Yes)には、ステップS307A及びステップS307Bの処理へ移行する。
すなわち、第1画面光分離部16aは、画面輝度のG成分の非脈波反射係数を計算するとともに(ステップS307A)、第2画面光分離部16bは、画面輝度のR成分の非脈波反射係数を計算する(ステップS307B)。その後、第1画面光分離部16a及び第2画面光分離部16bは、各々の機能部で並行して、画面輝度のG成分の非脈波反射係数から脈波成分を除去するとともに、画面輝度のR成分の非脈波反射係数から脈波成分を除去する(ステップS308)。
そして、第1画面光分離部16aは、カメラ輝度のG成分の画面光分(非脈波成分)を計算し(ステップS309A)、第2画面光分離部16bは、カメラ輝度のR成分の画面光分(非脈波成分)を計算する(ステップS309B)。続いて、第1画面光分離部16aは、カメラ輝度のG成分から画面光分(非脈波成分)を除き(ステップS310A)、第2画面光分離部16bは、カメラ輝度のR成分から画面光分(非脈波成分)を除く(ステップS310B)。
その後、第1脈波波形演算部17aは、画面光分輝度の非脈波成分が除去されたカメラ輝度のG成分から脈波成分を除去し、第2脈波波形演算部17bは、画面光分輝度の非脈波成分が除去されたカメラ輝度のR成分から脈波成分を除去する(ステップS311)。かかる脈波成分の除去によって、図4に示した外光を要因とするカメラ輝度(外光分輝度)の非脈波成分AがG成分およびR成分ごとに得られる。
続いて、第1脈波波形演算部17aは、画面光分輝度のG成分の非脈波成分と外光分輝度のG成分の非脈波成分を合算してカメラ輝度のG成分の非脈波成分を計算する(ステップS312A)。また、第2脈波波形演算部17bは、画面光分輝度のR成分の非脈波成分と外光分輝度のR成分の非脈波成分を合算してカメラ輝度のR成分の非脈波成分を計算する(ステップS312B)。
そして、第1脈波波形演算部17aは、カメラ輝度のG成分をカメラ輝度のG成分の非脈波成分で除算することによって第1の脈波波形を演算し(ステップS313A)、第2脈波波形演算部17bは、カメラ輝度のR成分をカメラ輝度のR成分の非脈波成分で除算することによって第2の脈波波形を演算する(ステップS313B)。
その後、第3脈波波形演算部18は、ステップS313Aで演算された第1の脈波波形及びステップS313Bで演算された第2の脈波波形の間で差をとって第3の脈波波形を検出し(ステップS314)、処理を終了する。かかるステップS314で検出された第3の脈波波形がステップS105における被験者の脈拍数や脈拍波形に用いられる。このように、顔画像および画面画像のG成分とR成分の代表値の時系列データが入力される度に、上記のステップS302〜S314の処理が繰り返し実行される。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例に係る脈波検出装置10は、被験者の生体が撮影されたカメラ画像の輝度を、画面に表示される画面画像に由来する画面光分輝度と残りの輝度に分離し、画面光分輝度と残り輝度を用いて脈波を検出する。このため、本実施例に係る脈波検出装置10では、例えば、暗所で画面表示がなされた状態で脈波が測定された場合に、画面表示による輝度変化に脈波に対応する周波数帯が含まれたとしても、画面表示による輝度変化を打ち消して脈波を検出できる。したがって、本実施例に係る脈波検出装置10によれば、脈波の検出精度の低下を抑制できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[入力信号]
上記の実施例1及び実施例2では、入力信号としてR信号およびG信号の二種類を用いる場合を例示したが、異なる複数の光波長成分を持つ信号であれば任意の種類の信号および任意の数の信号を入力信号とすることができる。例えば、R、G、B、IRおよびNIRなどの光波長成分が異なる信号のうち任意の組合せの信号を2つ用いることもできるし、また、3つ以上用いることもできる。
[他の実装例]
上記の実施例1では、脈波検出装置10が上記の脈波検出処理をスタンドアローンで実行する場合を例示したが、クライアントサーバシステムとして実装することもできる。例えば、脈波検出装置10は、脈波検出処理を実行するWebサーバとして実装することとしてもよいし、アウトソーシングによって脈波検出サービスを始めとするサービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。このように、脈波検出装置10がサーバ装置として動作する場合には、スマートフォンや携帯電話機等の携帯端末装置やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置をクライアント端末として収容することができる。これらクライアント端末からネットワークを介して被験者の顔が映った画像が取得された場合に脈波検出処理を実行し、その検出結果やその検出結果を用いてなされた診断結果をクライアント端末へ応答することによって脈波検出サービス及び診断サービスを提供できる。
[分散および統合]
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、第1取得部13a、第2取得部13b、抽出部14、第1代表値算出部15a、第2代表値算出部15b、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17b、第3脈波波形演算部18または検出部19を脈波検出装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、第1取得部13a、第2取得部13b、抽出部14、第1代表値算出部15a、第2代表値算出部15b、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17b、第3脈波波形演算部18または検出部19を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記の脈波検出装置10の機能を実現するようにしてもよい。
[脈波検出プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例と同様の機能を有する脈波検出プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
図8は、実施例1及び実施例2に係る脈波検出プログラムを実行するコンピュータの一例について説明するための図である。図8に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110〜180の各部はバス140を介して接続される。
HDD170には、図8に示すように、上記の実施例1で示した第1取得部13a、第2取得部13b、抽出部14、第1代表値算出部15a、第2代表値算出部15b、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17b、第3脈波波形演算部18および検出部19と同様の機能を発揮する脈波検出プログラム170aが予め記憶される。この脈波検出プログラム170aについては、図1に示した各々の第1取得部13a、第2取得部13b、抽出部14、第1代表値算出部15a、第2代表値算出部15b、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17b、第3脈波波形演算部18および検出部19の各構成要素と同様、適宜統合又は分離しても良い。すなわち、HDD170に格納される各データは、常に全てのデータがHDD170に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがHDD170に格納されれば良い。
そして、CPU150が、脈波検出プログラム170aをHDD170から読み出してRAM180に展開する。これによって、図8に示すように、脈波検出プログラム170aは、脈波検出プロセス180aとして機能する。この脈波検出プロセス180aは、HDD170から読み出した各種データを適宜RAM180上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開した各種データに基づいて各種処理を実行する。なお、脈波検出プロセス180aは、図1に示した第1取得部13a、第2取得部13b、抽出部14、第1代表値算出部15a、第2代表値算出部15b、第1画面光分離部16a、第2画面光分離部16b、第1脈波波形演算部17a、第2脈波波形演算部17b、第3脈波波形演算部18および検出部19にて実行される処理、例えば図6〜図7に示す処理を含む。また、CPU150上で仮想的に実現される各処理部は、常に全ての処理部がCPU150上で動作する必要はなく、処理に必要な処理部のみが仮想的に実現されれば良い。
なお、上記の脈波検出プログラム170aについては、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに各プログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらから各プログラムを取得して実行するようにしてもよい。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得する第1取得部と、
前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出する抽出部と、
所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得する第2取得部と、
前記画面画像の輝度を用いて、前記部分画像の輝度を当該画面画像に由来する画面光分輝度と残りの輝度に分離する分離部と、
前記画面光分輝度と前記残りの輝度を用いて脈波を検出する検出部と
を有することを特徴とする脈波検出装置。
(付記2)前記分離部は、
前記画面光分輝度と前記残りの輝度とを演算することによって脈波成分が除去された部分画像の輝度を算出し、当該脈波成分が除去された部分画像の輝度を用いて前記脈波を検出することを特徴とする付記1に記載の脈波検出装置。
(付記3)前記分離部は、
前記部分画像の輝度と前記画面画像の輝度とを計算することによって前記画面画像の輝度が前記部分画像の輝度へ与える影響の度合いを表す反射係数から脈波成分を除去した非脈波の反射係数を演算し、
前記非脈波の反射係数と前記画面画像の輝度を計算することによって前記画面光分輝度の非脈波成分を演算し、
前記部分画像の輝度と前記画面光分輝度の非脈波成分を演算した上で脈波成分を除去することによって外光に由来する部分画像の輝度の非脈波成分を演算し、
前記画面光分輝度の非脈波成分と前記外光に由来する部分画像の輝度の非脈波成分を演算することによって前記部分画像の非脈波輝度を演算することを特徴とする付記1または付記2に記載の脈波検出装置。
(付記4)前記分離部は、波長成分別に前記部分画像の非脈波輝度を演算することを特徴とする付記3に記載の脈波検出装置。
(付記5)前記部分画像の輝度と前記部分画像の非脈波輝度とを波長成分別に演算することによって波長成分別の脈波波形を演算する脈波波形演算部をさらに有し、
前記検出部は、
各波長成分の間で脈波波形同士を演算することによって前記脈波を検出することを特徴とする付記4に記載の脈波検出装置。
(付記6)前記分離部は、
前記部分画像の輝度と前記画面画像の輝度との所定の期間の履歴から単回帰モデルの傾きを前記非脈波の反射係数を算出することを特徴とする付記3、4または5に記載の脈波検出装置。
(付記7)前記分離部は、
前記画面画像の輝度の所定の期間の履歴から算出された輝度の分散が所定の閾値未満である場合に、前記非脈波の反射係数の算出を中止し、当該分散が算出されるよりも前のフレームで算出していた非脈波の反射係数を代用することを特徴とする付記3〜6のいずれか一つに記載の脈波算出装置。
(付記8)前記第2取得部は、前記画面画像に関する情報として、前記カメラ画像のうち前記生体領域を除く領域の画像を取得することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載の脈波検出装置。
(付記9)コンピュータが、
カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得し、
前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出し、
所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得し、
前記画面画像の輝度を用いて、前記部分画像の輝度を当該画面画像に由来する画面光分輝度と残りの輝度に分離し、
前記画面光分輝度と前記残りの輝度を用いて脈波を検出する
処理を実行することを特徴とする脈波検出方法。
(付記10)コンピュータに、
カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得し、
前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出し、
所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得し、
前記画面画像の輝度を用いて、前記部分画像の輝度を当該画面画像に由来する画面光分輝度と残りの輝度に分離し、
前記画面光分輝度と前記残りの輝度を用いて脈波を検出する
処理を実行させることを特徴とする脈波検出プログラム。
10 脈波検出装置
11 カメラ
12 フレームバッファ
13a 第1取得部
13b 第2取得部
14 抽出部
15a 第1代表値算出部
15b 第2代表値算出部
16a 第1画面光分離部
16b 第2画面光分離部
17a 第1脈波波形演算部
17b 第2脈波波形演算部
18 第3脈波波形演算部
19 検出部

Claims (6)

  1. カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得する第1取得部と、
    前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出する抽出部と、
    所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得する第2取得部と、
    前記部分画像の輝度および前記画面画像の輝度から、前記画面画像の輝度が前記部分画像の輝度へ与える影響の度合いを表す反射係数から脈波に対応する周波数成分である脈波対応成分が除去された非脈波対応成分の反射係数を演算する第1演算部と、
    前記非脈波対応成分の反射係数および前記画面画像の輝度から、前記部分画像の輝度のうち前記画面画像に由来する画面光分輝度の非脈波対応成分を演算する第2演算部と、
    前記部分画像の輝度から前記画面光分輝度の非脈波対応成分が分離された残りの輝度から、脈波に対応する周波数成分である脈波対応成分を除去することにより、前記部分画像の輝度のうち外光に由来する外光分輝度の非脈波対応成分を演算する第3演算部と、
    前記画面光分輝度の非脈波対応成分および前記外光分輝度の非脈波対応成分から、前記部分画像の輝度の非脈波対応成分を演算する第4演算部と、
    前記部分画像の輝度の非脈波対応成分および前記部分画像の輝度から脈波を検出する検出部と
    を有することを特徴とする脈波検出装置。
  2. 前記第4演算部は、第1の波長成分および前記第1の波長成分とヘモグロビンの吸光特性が異なる第2の波長成分ごとに、前記部分画像の輝度の非脈波対応成分を演算することを特徴とする請求項に記載の脈波検出装置。
  3. 前記部分画像の輝度の非脈波対応成分と、前記部分画像の輝度と前記第1の波長成分および前記第2の波長成分ごとに演算することによって前記第1の波長成分の脈波波形および前記第2の波長成分の脈波波形を演算する脈波波形演算部をさらに有し、
    前記検出部は、
    前記第1の波長成分および前記第2の波長成分の間で脈波波形同士を演算することによって前記脈波を検出することを特徴とする請求項に記載の脈波検出装置。
  4. 前記第2取得部は、前記画面画像に関する情報として、前記カメラ画像のうち前記生体領域を除く領域の画像を取得することを特徴とする請求項1、2または3に記載の脈波検出装置。
  5. コンピュータが、
    カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得し、
    前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出し、
    所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得し、
    前記部分画像の輝度および前記画面画像の輝度から、前記画面画像の輝度が前記部分画像の輝度へ与える影響の度合いを表す反射係数から脈波に対応する周波数成分である脈波対応成分が除去された非脈波対応成分の反射係数を演算し、
    前記非脈波対応成分の反射係数および前記画面画像の輝度から、前記部分画像の輝度のうち前記画面画像に由来する画面光分輝度の非脈波対応成分を演算し、
    前記部分画像の輝度から前記画面光分輝度の非脈波対応成分が分離された残りの輝度から、脈波に対応する周波数成分である脈波対応成分を除去することにより、前記部分画像の輝度のうち外光に由来する外光分輝度の非脈波対応成分を演算し、
    前記画面光分輝度の非脈波対応成分および前記外光分輝度の非脈波対応成分から、前記部分画像の輝度の非脈波対応成分を演算し、
    前記部分画像の輝度の非脈波対応成分および前記部分画像の輝度から脈波を検出する
    処理を実行することを特徴とする脈波検出方法。
  6. コンピュータに、
    カメラによって生体が撮影されたカメラ画像を取得し、
    前記カメラ画像から生体領域の部分画像を抽出し、
    所定の表示部の画面に表示される画面画像に関する情報を取得し、
    前記部分画像の輝度および前記画面画像の輝度から、前記画面画像の輝度が前記部分画像の輝度へ与える影響の度合いを表す反射係数から脈波に対応する周波数成分である脈波対応成分が除去された非脈波対応成分の反射係数を演算し、
    前記非脈波対応成分の反射係数および前記画面画像の輝度から、前記部分画像の輝度のうち前記画面画像に由来する画面光分輝度の非脈波対応成分を演算し、
    前記部分画像の輝度から前記画面光分輝度の非脈波対応成分が分離された残りの輝度から、脈波に対応する周波数成分である脈波対応成分を除去することにより、前記部分画像の輝度のうち外光に由来する外光分輝度の非脈波対応成分を演算し、
    前記画面光分輝度の非脈波対応成分および前記外光分輝度の非脈波対応成分から、前記部分画像の輝度の非脈波対応成分を演算し、
    前記部分画像の輝度の非脈波対応成分および前記部分画像の輝度から脈波を検出する
    処理を実行させることを特徴とする脈波検出プログラム。
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