JP6488105B2 - 蓄電池評価装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、蓄電池評価装置及び方法に関する。
従来、蓄電池の劣化状態を評価する方法として、蓄電池を満放電から満充電まで定電流で充電したり、満充電から満放電まで定電流で放電したりすることにより、QV曲線を取得する方法が知られている。蓄電池の劣化状態とQV曲線との間には相関があるため、QV曲線を分析することにより蓄電池の劣化状態を評価することができる。
この評価方法により、負荷が常時変動する蓄電システム(ESS)の蓄電池を評価する場合には、蓄電システムの充放電を一時的に停止させる必要があった。また、蓄電池に充電されている電力を捨てたり、他の蓄電池に一時的に蓄えさせたりする必要があった。
米国特許第6789026号明細書 特開2014−2055号公報 特開2013−225441号公報 特開2013−81332号公報
蓄電システムの充放電を停止させることなく劣化状態を評価することができる蓄電池評価装置及び方法を提供する。
一実施形態に係る蓄電池評価装置は、判定部と、補正部と、QV曲線生成部と、評価部と、フィードバック部と、を備える。判定部は、蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、蓄電池の充放電傾向を判定する。補正部は、蓄電池の充放電傾向及び劣化状態の少なくとも一方に応じた補正パラメータに基づいて、電圧データを補正する。QV曲線生成部は、補正された電圧データに基づいて、蓄電池のQV曲線を生成する。評価部は、QV曲線に基づいて、劣化状態を評価する。フィードバック部は、劣化状態に応じた補正パラメータを補正部にフィードバックする。
一実施形態に係る蓄電池評価装置の機能構成を示すブロック図。 SoC範囲DBの一例を示す図。 充電量データの一例を示す図。 蓄電池の電圧応答を説明する図。 定電流QV曲線と電圧を補正して生成されたQV曲線の一例を示す図。 QV曲線とdQdV曲線との関係を説明する図。 dQdV特徴量と劣化状態との関係の一例を示す図。 劣化特性DBに保存された劣化特性の一例を示す図。 緩和パラメータの表の一例を示す図。 図1の蓄電池評価装置のハードウェア構成を示すブロック図。 図1の蓄電池評価装置の動作を示すフローチャート。 電圧データの補正方法を示すフローチャート。 補正効果を示す電圧データの一例を示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、一実施形態に係る蓄電池評価装置(以下、「評価装置」という)の機能構成について、図1〜図9を参照して説明する。図1は、評価装置の機能構成を示すブロックである。図1に示すように、評価装置は、計測DB1と、SoC範囲DB2と、データ量判定部3と、設定値DB4と、充放電傾向判定部5と、電圧データ補正部6と、QV曲線生成部7と、dQdV曲線生成部8と、劣化特性DB10と、劣化状態評価部9と、余寿命推定部11と、フィードバック部12と、を備える。
計測DB1は、劣化状態の評価対象となる蓄電池の計測データを保存する。評価対象となる蓄電池は、例えば、リチウム二次電池であるが、これに限られない。計測データには、蓄電池の電圧データが含まれる。また、計測データには、蓄電池の電流、SoC(State of Charge)、充電量、電力、及び温度などのデータが含まれてもよい。
計測DB1は、例えば、蓄電池を備える蓄電システムが出力した計測データを所定間隔で取得して保存する。蓄電システムは、例えば、携帯電子機器、電気自動車、及び大型蓄電システムであるが、これに限られない。計測DB1による計測データの取得間隔は、評価装置の処理能力やデータの保存量等の制約を満たす範囲内で、短い方が好ましい。
なお、計測DB1は、蓄電システムから直接的に計測データを取得してもよいし、計測データを記憶した外部サーバなどから、計測データを取得してもよい。
SoC範囲DB2は、蓄電池の評価に用いられる特徴量の種類、算出方法、及びSoC範囲を保存する。
特徴量は、蓄電池の劣化状態と相関するパラメータであり、QV曲線やdQdV曲線から算出される。評価装置は、この特徴量に基づいて、蓄電池の劣化状態を評価する。QV曲線、dQdV曲線、及び特徴量については後述する。
SoC範囲は、特徴量が現れる蓄電池のSoCの範囲である。特徴量は、その種類に応じて、現れるSoC範囲が異なる場合がある。特徴量を算出するためには、特徴量毎のSoC範囲の計測データが必要となる。そこで、SoC範囲DB2は、SoC範囲を特徴量毎に保存する。
図2は、SoC範囲DB2の一例を示す図である。図2は、グラファイトを含む負極と、マンガン酸とニッケルアルミニウム酸化物を含む正極と、を備えるリチウム二次電池のdQdV曲線から算出される特徴量を示すSoC範囲DB2である。図2のSoC範囲DB2には、特徴量の種類毎に、特徴量名と、算出方法と、SoC範囲が保存されている。図2によれば、例えば、特徴量VLMOは、dQdV曲線における4V以上の最大点であり、SoCが70%〜90%の時に現れることがわかる。
図2に示すように、SoC範囲DB2は、算出方法及びSoC範囲を特徴量毎に保存する。SoC範囲DB2が保存する特徴量の種類は1つであってもよいし複数であってもよい。SoC範囲DB2は、後述する劣化特性DB10に基づいて生成することができる。
データ量判定部3は、計測DB1に保存された計測データのデータ量が、蓄電池の劣化状態を評価するために十分か否か判定する。データ量判定部3は、評価に用いる特徴量のSoC範囲毎にデータ量の判定を行う。例えば、特徴量VLMOを用いて評価する場合、データ量判定部3は、SoCが70%〜90%の計測データのデータ量が十分か否か判定する。
データ量判定部3は、例えば、対応するSoCが、SoC範囲に含まれる計測データの絶対的なデータ量や、計測データに対応するSoCの、SoC範囲に対する網羅率を、所定の閾値と比較することにより、データ量が十分か否か判定する。
データ量判定部3は、計測データにSoCが含まれている場合、このSoCを用いてデータ量の判定を行うことができる。また、データ量判定部3は、計測データにSoCが含まれていない場合、計測データに対応するSoCを、計測データに含まれる電圧データや電流データから算出し、データ量の判定を行ってもよい。
設定値DB4は、補正パラメータの初期設定値と、設定値i,jを保存している。補正パラメータとは、蓄電池の電圧データを補正するためのパラメータである。補正パラメータは、蓄電池の劣化状態と相関する。後述する電圧データ補正部6は、蓄電池の劣化状態に応じた補正パラメータ又は補正パラメータの初期設定値を用いて、電圧データを補正する。補正パラメータには、例えば、オーミック抵抗RCTや緩和パラメータが含まれる。補正パラメータ及び設定値i,jの詳細については後述する。
充放電傾向判定部5(以下、「傾向判定部5」という)は、計測データに基づいて、蓄電池の充放電傾向を判定する。蓄電システムの稼働中に蓄電池は充放電を繰り返すが、充放電の傾向が充電側又は放電側に一時的に偏ることがある。このような充放電の傾向の偏りを充放電傾向と称する。また、充放電傾向が充電側に偏った状態を充電傾向、放電側に偏った状態を放電傾向と称する。
傾向判定部5は、例えば、充放電傾向を判定する時点(現在)までの所定期間tにおける、蓄電池の充電量の変化量Qに基づいて、充放電傾向を判定する。ここで、図3は、充電量データの一例を示す図である。図3において、縦軸は充電量、横軸は時間である。
傾向判定部5は、まず、充電量データから、蓄電池の充放電の周期λを算出する。周期λは、例えば、充電量データに対してサインカーブによる回帰分析やフーリエ変換を適用することにより算出できる。図3において、周期λは80秒である。なお、図3のように、計測データに充電量データが含まれない場合、傾向判定部5は、電流データや電圧データから充電量データを生成し、周期λを算出してもよい。また、傾向判定部5は、電流データの微分値の符号の変化頻度を算出することにより、周期λを算出してもよい。
次に、傾向判定部5は、期間tとして、i周期分の時間を算出する。すなわち、t=λ×iとなる。iは、期間tを算出するための設定値であり、設定値DB4に保存されている。例えば、i=3の場合、期間tは240秒となる。
そして、傾向判定部5は、期間tにおける、蓄電池の充電量の変化量ΔQを算出する。図3のように、計測データに充電量データが含まれる場合、傾向判定部5は、現在の充電量からt前の充電量を差し引くことにより、変化量ΔQを算出できる。計測データに充電量データが含まれない場合、傾向判定部5は、電流データや電圧データから充電量データを生成し、変化量ΔQを算出してもよい。また、傾向判定部5は、現在からt前までの電流データの積算値を求めることにより、変化量ΔQを算出してもよい。さらに、傾向判定部5は、変化量ΔQの代わりに、蓄電池のSoCの変化量ΔSoCを算出してもよい。
傾向判定部5は、変化量ΔQの符号に基づいて、充放電傾向を判定する。傾向判定部5は、変化量ΔQの符号が正(ΔQ>0)の場合、充電傾向と判定し、変化量ΔQの符号が負(ΔQ<0)の場合、放電傾向と判定する。これは、変化量ΔSoCの場合も同様である。
なお、期間tや周期λは、予め定められていてもよい。この場合、期間t及び周期λは設定値DB4に保存される。
また、充放電傾向の判定方法は、上記の方法に限られない。例えば、傾向判定部5は、充電量データにカルマンフィルタを適用して充放電傾向を判定してもよいし、充電量データの移動平均線の傾きを用いて充放電傾向を判定してもよい。移動平均線の傾きを用いる場合、傾向判定部5は、傾きが正の場合、充電傾向と判定し、負の場合、放電傾向と判定する。いずれの判定方法を用いる場合も、判定のために利用する各種のパラメータ(移動平均を算出するための期間、重み、平滑化係数など)は、設定値DB4に保存される。
電圧データ補正部6(以下、「補正部6」という)は、蓄電池の電圧データを補正する。充放電を繰り返す蓄電池の電圧データには、蓄電池の内部抵抗に起因する電圧成分が含まれている。補正部6は、電圧データから、内部抵抗に起因する電圧成分を除去することにより、電圧データを補正する。
電圧データの電圧Vは、V=V+VCT+Vで表すことができる。電圧Vは、OCV(Open Circuit Voltage)であり、無限に小さい電流で充放電したときの蓄電池の電圧である。電圧Vは、内部抵抗による影響を除去した、蓄電池の本来の電圧を示す。
電圧VCTは、オーミック抵抗RCTに起因する電圧成分(VCT=I×RCT)である。オーミック抵抗RCTとは、蓄電池の内部抵抗のうち、時定数を伴わない抵抗成分のことである。オーミック抵抗RCTは、数ミリ秒以下の時定数を有する場合もあるが、事実上定数として扱うことができる。このため、電圧VCTは、図4に示すように、蓄電池の充放電が入れ替わると、電流Iの変化に即応して発生する。オーミック抵抗RCTは、蓄電池の劣化状態と相関する。
電圧Vは、非オーミック抵抗Rに起因する電圧成分(V=I×R)である。非オーミック抵抗Rとは、蓄電池の内部抵抗のうち、時定数を伴う抵抗成分のことである。非オーミック抵抗Rは、数秒〜数時間程度の時定数を伴う。このため、電圧Vは、図4に示すように、蓄電池の充放電が入れ替わると、電流Iの変化に即応せず、緩和と呼ばれる挙動を示す。非オーミック抵抗Rは、蓄電池の劣化状態や充放電傾向と相関する。
補正部6は、電圧データを補正するために、蓄電池の充放電傾向及び劣化状態の少なくとも一方に応じた補正パラメータに基づいて、内部抵抗に起因する電圧成分を算出する。
補正部6は、例えば、蓄電池の劣化状態に応じたオーミック抵抗RCTを用いて、VCT=I×RCTにより電圧VCTを算出する。補正部6は、電圧データの電圧Vから、電圧VCTを減算することにより、電圧データを補正することができる。補正パラメータとして用いられるオーミック抵抗RCTは、後述する劣化特性DB10に、劣化状態と対応づけて予め保存される。
また、補正部6は、蓄電池の劣化状態及び充放電傾向に応じた緩和パラメータを用いて、非オーミック抵抗Rを算出し、V=I×Rにより電圧Vを算出してもよい。補正部6は、電圧データの電圧Vから、電圧Vを減算することにより、電圧データを補正することができる。補正パラメータとして用いられる緩和パラメータは、後述する劣化特性DB10に、劣化状態や充放電傾向と対応づけて予め保存される。
ここで、緩和パラメータについて説明する。緩和パラメータは、多項式である緩和式に含まれる1つ以上のパラメータの組である。緩和式とは、緩和挙動を回帰分析することにより得られる非オーミック抵抗Rの近似式である。回帰分析は、単回帰分析であってもよいし、重回帰分析であってもよい。また、緩和式は、説明変数の1次式であってもよいし、高次式であってもよい。
緩和式として、例えば、R=A×ΔQ+Bを用いることができる。この場合、緩和パラメータは、パラメータA,Bの組(A,B)となる。また、変化量ΔQは、期間tにおける蓄電池の充電量の変化量である。ここで、非オーミック抵抗Rの算出方法について説明する。
補正部6は、まず、傾向判定部5から周期λを取得し、設定値DB4から設定値j(>0)を取得し、期間tとして、1/j周期分の時間を算出する。すなわち、t=λ/jとなる。jは、期間tを算出するための設定値である。jは1以上であるのが好ましい。これは、周期λより短い期間tにおける変化量ΔQを用いた方が、非オーミック抵抗Rを精度よく近似できるためである。
次に、補正部6は、期間tにおける蓄電池の充電量の変化量Qを算出する。図3のように、計測データに充電量データが含まれる場合、補正部6は、現在の充電量からt前の充電量を差し引くことにより、変化量ΔQを算出できる。計測データに充電量データが含まれない場合、補正部6は、電流データや電圧データから充電量データを生成し、変化量ΔQを算出してもよい。また、補正部6は、現在からt前までの電流データの積算値を求めることにより、変化量ΔQを算出してもよい。さらに、補正部6は、傾向判定部5が生成した充電量データを取得して、変化量ΔQを算出してもよい。
補正部6は、tの値、傾向判定部5で得られた充放電の傾向、および現在の充放電状態をもとに、図9に示す緩和パラメータの表から、緩和パラメータを取得する。緩和パラメータは、上述の通り、多項式である緩和式の係数である。例えば緩和式が一次式の場合は、緩和式はA×ΔQ+Bとなり、二次式の場合はA×ΔQ^2+B×ΔQ+Cとなり、緩和式として表に記載される変数はそれぞれ(A,B)及び(A,B,C)となる。緩和式が三次以上の高次式の場合、表に記載される変数の数は3つ以上となる。図9では、緩和式が一次式である場合を示している。
そして、補正部6は、算出した変化量Qと緩和パラメータ(A,B)とを緩和式に代入し、非オーミック抵抗Rを算出する。
なお、期間tや周期λは、予め定められていてもよい。この場合、期間t及び周期λは設定値DB4に保存される。
補正部6は、劣化状態の評価が行われていない初回の補正時には、補正パラメータの初期設定値を用いて電圧データを補正する。補正パラメータの初期設定値は、上記の通り、設定値DB4に保存される。また、補正部6は、劣化状態の評価が行われて以降は、フィードバック部12からフィードバックされた補正パラメータを用いて電圧データを補正する。
QV曲線生成部7は、補正部6により補正された電圧データに基づいて、QV曲線を生成する。QV曲線とは、蓄電池の充放電曲線であり、蓄電池の充放電量Qと電圧Vとの関係を示す曲線である。充放電曲線は、充電曲線及び放電曲線を含む。充電曲線は、蓄電池の充電量Qと電圧Vとの関係を示し、放電曲線は、蓄電池の放電量Qと電圧Vとの関係を示す。
QV曲線生成部7は、QV曲線を生成するために、電流データを用いてもよいし、充電量データを用いてもよい。また、QV曲線生成部7は、多項式回帰や移動平均法を用いて、QV曲線を平滑化してもよい。これにより、補正された電圧データに含まれるノイズを除去することができる。
ここで、図5は、QV曲線生成部7により生成された充電曲線及び放電曲線の一例を示す図である。図5の充電曲線において、太線は蓄電池を定電流で充電することにより生成された充電曲線(教師データ)であり、細線はQV曲線生成部7により生成された充電曲線である。また、図5の放電曲線において、太線は蓄電池を定電流で放電させることにより生成された放電曲線(教師データ)であり、細線はQV曲線生成部7により生成された放電曲線である。図5において、QV曲線生成部7により生成されたQV曲線は、6次関数を用いた回帰処理により平滑化されている。
dQdV曲線生成部8は、QV曲線生成部7が生成したQV曲線から、dQdV曲線を生成する。dQdV曲線とは、蓄電池の充放電量Qを電圧Vで微分したdQ/dVと、電圧Vと、の関係を示す曲線である。dQdV曲線生成部8は、例えば、QV曲線生成部7が生成したQV曲線を電圧Vで微分することにより、dQdV曲線を生成することができる。
劣化状態評価部9(以下、「評価部9」という)は、蓄電池のQV曲線やdQdV曲線からQV特徴量やdQdV特徴量などの特徴量をそれぞれ算出する。図6は、QV曲線及びdQdV曲線の一例を示す図である。図6には、蓄電池の劣化状態毎のQV曲線と、各QV曲線から生成されたdQdV曲線が示されている。図6に示すように、QV曲線やdQdV曲線の形状は、蓄電池の劣化状態に応じて変化する。このため、QV曲線やdQdV曲線から、蓄電池の劣化状態と相関する特徴量を算出することができる。
図7は、dQdV曲線から算出されたdQdV特徴量と劣化状態との関係の一例を示す図である。図7において、横軸はdQdV特徴量VLMO−V(MAX/5)であり、縦軸は蓄電池の劣化状態を示す容量劣化率(SoH:State of Health)である。図7に示すように、dQdV特徴量VLMO−V(MAX/5)と容量劣化率とは相関している。
評価部9は、劣化状態と相関する任意のパラメータを特徴量として算出することができる。特徴量は、例えば、QV曲線やdQdV曲線のピーク、谷間、変曲点、微分値の変曲点、微分値の極大値、及び微分値の極小値であるが、これに限られない。評価部9は、SoC範囲DB2に保存された特徴量の算出方法に従って、これらの特徴量を算出する。評価部9が算出する特徴量は1つであってもよいし、複数であってもよい。
評価部9は、算出した特徴量に基づいて、蓄電池の劣化状態を評価する。評価部9は、特徴量と、劣化特性DB10を参照して得た図7に示すような特徴量と劣化状態との関係と、を比較することにより劣化状態を評価する。
なお、評価部9は、特徴量だけでなく、QV曲線やdQdV曲線に基づいて劣化状態を評価してもよい。この場合、評価部9は、QV曲線やdQdV曲線と、後述する劣化特性DB10に保存された教師曲線と、を比較することにより、劣化状態を評価する。
劣化特性DB10は、蓄電池の劣化特性を保存している。劣化特性は、例えば、蓄電池の劣化状態毎の、電池性能、QV曲線、dQdV曲線、特徴量、及び補正パラメータであるが、これに限られない。
劣化特性DB10に保存される劣化特性は、評価対象となる蓄電池と同型の蓄電池について、制御された環境下で事前に劣化試験を行うことにより得られる。劣化試験においては、例えば、環境温度、SoC、及び定電流レートなど、電池性能や特徴量との間に相関関係や因果関係の認められる変数が用いられる。
ここで、図8は、劣化特性DB10に保存された劣化特性の一例を示す図である。図8は、EV用の30Ahセルに対して、SoCが70%、定電流レートが1C、環境温度が45℃の条件下で行われた劣化試験により得られた劣化特性である。
図8には、劣化特性として、有電流劣化時間、無電流劣化時間、容量、内部抵抗、及びQV曲線が保存されている。有電流劣化時間及び無電流劣化時間は、蓄電池の余寿命を示している。容量は、蓄電池の劣化状態を示している(容量=初期の蓄電池の容量×SOH)。内部抵抗は、オーミック抵抗RCTである。また、図8には、劣化特性として、特徴量の種類、値、算出方法、及びSoC範囲が保存されている。特徴量の値は、図8のQV曲線に基づいて算出されたものである。
劣化特性DB10には、図8のような劣化特性が、劣化状態毎に複数保存されている。評価部9は、劣化特性DB10に保存されたQV曲線やdQdV曲線を教師データとして利用することにより、蓄電池の劣化状態を評価することができる。また、評価部9は、劣化特性DB10に保存された特徴量から、特徴量と劣化状態との関係を取得し、蓄電池の劣化状態を評価することができる。さらに、補正部6は、劣化特性DB10に保存された補正パラメータを用いて、電圧データを補正することができる。
なお、上述のSoC範囲DB2は、劣化特性DB10から特徴量の種類、算出方法、及びSoC範囲を抽出することにより生成できる。また、設定値DB4に保存される補正パラメータの初期設定値は、劣化特性DB10に保存された補正パラメータの値から選択することができる。
さらに、劣化特性DB10に保存される劣化特性には、補正パラメータとして、電圧応答の時定数や緩和パラメータが含まれてもよい。図9は、劣化特性DB10に保存される緩和パラメータの一例を示す図である。図9において、緩和パラメータ(A,B)は、充放電傾向、現在の充放電状態、及び期間tで分類された表形式で保存されている。これは、緩和パラメータが、蓄電池の劣化状態だけでなく、蓄電池の充放電傾向や、現在の充放電状態、及び充放電の周期λに依存するためである。
補正部6は、蓄電池の劣化状態に応じた緩和パラメータの表を取得した場合、取得した表の中から、充放電傾向などに従って緩和パラメータを選択し、電圧データを補正する。
余寿命推定部11は、評価部9が評価した劣化状態に基づいて、蓄電池の余寿命を推定する。余寿命推定部11は、例えば、劣化特性DB10を参照して、評価部9が評価した劣化状態の劣化特性における余寿命を、蓄電池の余寿命の推定値として取得する。また、余寿命推定部11は、劣化特性DB10を参照して、劣化状態と余寿命との関係を算出し、評価部9が評価した劣化状態を外挿又は内挿することにより、蓄電池の余寿命を推定してもよい。さらに、余寿命推定部11は、劣化状態の代わりに、評価部9が算出した特徴量に基づいて、蓄電池の余寿命を推定してもよい。
フィードバック部12は、評価部9が評価した劣化状態に応じた補正パラメータを、補正部6にフィードバックする。フィードバック部12は、例えば、劣化特性DB10を参照して、評価部9が評価した劣化状態の劣化特性における補正パラメータを、補正パラメータとしてフィードバックする。また、フィードバック部12は、劣化特性DB10を参照して、劣化状態と補正パラメータとの関係を算出し、評価部9が評価した劣化状態を外挿又は内挿することにより算出された補正パラメータをフィードバックしてもよい。
補正部6は、フィードバック部12からフィードバックされた補正パラメータに基づいて、電圧データを補正する。すなわち、補正部6が電圧データの補正に用いる補正パラメータは、評価部9により劣化状態の評価が行われるたびに更新される。このように、補正パラメータを更新することにより、蓄電池の電圧データをリアルタイムに精度よく補正することができる。
次に、本実施形態に係る評価装置のハードウェア構成について、図10を参照して説明する。本実施形態に係る評価装置は、図10に示すように、コンピュータ100により構成される。コンピュータ100は、CPU(中央演算装置)101と、入力装置102と、表示装置103と、通信装置104と、記憶装置105と、とを備え、これらはバス107により相互に接続されている。
CPU101は、コンピュータ100の制御装置及び演算装置である。CPU101は、コンピュータ100のOS(オペレーティングシステム)や、蓄電池評価プログラム(以下、「評価プログラム」という)などを実行し、コンピュータ100を構成する各装置を制御する。評価プログラムとは、コンピュータ100に、評価装置の上述の各機能構成を実現させるプログラムである。CPU101が評価プログラムを実行することにより、コンピュータ100が評価装置として機能する。
入力装置102は、コンピュータ100に情報を入力するための装置である。入力装置102は、例えば、キーボード、マウス、及びタッチパネルであるが、これに限られない。ユーザは、入力装置102を用いることにより、計測DB1、SoC範囲DB2、設定値DB4、及び劣化特性DB10に保存されるデータを入力することができる。
表示装置103は、画像や映像を表示するための装置である。表示装置103は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、CRT(ブラウン管)、及びPDP(プラズマディスプレイ)であるが、これに限られない。計測データ、補正された電圧データ、QV曲線、dQdV曲線、補正パラメータ、特徴量、余寿命、及び劣化状態などの情報は、表示装置103により表示することができる。
通信装置104は、コンピュータ100が外部装置と無線又は有線で通信するための装置である。通信装置104は、例えば、モデム、ハブ、及びルータであるが、これに限られない。計測DB1、SoC範囲DB2、設定値DB4、及び劣化特性DB10に保存される情報は、通信装置104を介して外部装置から入力することができる。
記憶装置105は、コンピュータ100のOSや、評価プログラム、評価プログラムの実行に必要なデータ、及び評価プログラムの実行により生成されたデータなどを記憶する記憶媒体である。記憶装置105には、主記憶装置と外部記憶装置とが含まれる。主記憶装置は、例えば、RAM、DRAM、SRAMであるが、これに限られない。また、外部記憶装置は、ハードディスク、光ディスク、フラッシュメモリ、及び磁気テープであるが、これに限られない。計測DB1、SoC範囲DB2、設定値DB4、及び劣化特性DB10は、記憶装置105により構成される。
なお、コンピュータ100は、CPU101、入力装置102、表示装置103、通信装置104、及び記憶装置105を、1つ又は複数備えてもよいし、プリンタやスキャナなどの周辺機器を接続されていてもよい。
また、評価装置は、単一のコンピュータ100により構成されてもよいし、相互に接続された複数のコンピュータ100からなるシステムとして構成されてもよい。
さらに、評価プログラムは、コンピュータ100の記憶装置105に予め記憶されていてもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶されていてもよいし、インターネット上にアップロードされていてもよい。いずれの場合も、評価プログラムをコンピュータ100にインストールして実行することにより、評価装置を構成することができる。
次に、本実施形態に係る評価装置の動作について、図11〜図13を参照して具体的に説明する。図11は、本実施形態に係る評価装置の動作を示すフローチャートである。
ステップS1において、データ量判定部3は、計測DB1から計測データを取得する。データ量判定部3は、計測DB1に保存された全ての計測データを取得してもよいし、一部の期間の計測データを取得してもよい。データ量判定部3が計測データを取得する期間は任意に設定可能である。
ステップS2において、データ量判定部3は、SoC範囲DB2から特徴量毎のSoC範囲を取得する。データ量判定部3が取得するSoC範囲は、1つであってもよいし、複数であってもよい。
ステップS3において、データ量判定部3は、SoC範囲DB2から取得したSoC範囲毎に、計測DB1から取得した計測データのデータ量が十分か否か判定する。判定方法は上述の通りである。データ量が不十分であった場合(ステップS3のNO)、処理はステップS1に戻る。データ量が十分であった場合(ステップS3のYES)、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、補正部6は、電圧データを補正する。電圧データの補正処理の詳細は後述する。
ステップS5において、QV曲線生成部7は、補正部6から補正済みの電圧データを取得し、QV曲線を生成する。この際、QV曲線生成部7は、必要に応じてQV曲線の平滑化処理を行ってもよい。
ステップS6において、dQdV曲線生成部8は、QV曲線生成部7からQV曲線を取得し、dQdV曲線を生成する。
ステップS7において、評価部9は、dQdV曲線生成部8からdQdV曲線を取得し、SoC範囲DB2から特徴量の算出方法を取得し、dQdV曲線に基づく特徴量を算出する。また、評価部9は、QV曲線生成部7からQV曲線を取得し、QV曲線に基づく特徴量を算出してもよい。
ステップS8において、評価部9は、算出した特徴量に基づいて、蓄電池の劣化状態を評価する。評価部9は、特徴量だけでなく、QV曲線やdQdV曲線を用いて劣化状態の評価を行ってもよい。
ステップS9において、余寿命推定部11は、評価部9から蓄電池の劣化状態を取得し、劣化特性DB10を参照して、蓄電池の余寿命を推定する。
ステップS10において、フィードバック部12は、劣化状態推定部10から蓄電池の劣化状態を取得し、劣化特性DB10を参照して、劣化状態に応じた補正パラメータを取得し、補正部6にフィードバックする。
次に、電圧データの補正処理(ステップS4)について、図12を参照して詳細に説明する。図12は、電圧データの補正処理を示すフローチャートである。以下の説明において、補正パラメータは、オーミック抵抗RCT及び緩和パラメータ(A,B)であるものとする。
図11のステップS3においてデータ量が十分と判定されると(ステップS3のYES)、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、傾向判定部5は、設定値DB4から設定値iを取得する。
ステップS42において、傾向判定部5は、データ量判定部3から計測データを取得し、蓄電池の充放電の周期λを算出する。
ステップS43において、傾向判定部5は、期間t(=λ×i)を算出し、期間t前から現在までの充電量の変化量ΔQを算出する。
ステップS44において、傾向判定部5は、変化量ΔQに基づいて、蓄電池の充放電傾向を判定する。
ステップS45において、補正部6は、設定値DB4から設定値jを取得する。
ステップS46において、補正部6は、傾向判定部5から、周期λ、充放電傾向、及び計測データを取得し、期間t(=λ/j)を算出し、期間t前から現在までの充電量の変化量ΔQを算出する。
ステップS47において、補正部6は、オーミック抵抗RCTと、緩和パラメータ(A,B)の表を取得する。評価部9による劣化状態の評価が行われていない初回の補正時には、補正部6は、設定値DBから、オーミック抵抗RCT及び緩和パラメータ(A,B)の表の初期設定値を取得する。
一方、評価部9による劣化状態の評価が行われて以降は、補正部6は、フィードバック部12がフィードバックしたオーミック抵抗RCT及び緩和パラメータ(A,B)の表を取得する。これにより、補正部6は、蓄電池の劣化状態に応じたオーミック抵抗RCT及び緩和パラメータ(A,B)の表を取得することができる。
次に、補正部6は、緩和パラメータ(A,B)の表の中から、充放電傾向、現在の充放電状態、及び期間tに応じた緩和パラメータ(A,B)を取得する。例えば、補正部6が取得した緩和パラメータの表が図9の表であり、蓄電池が充電傾向かつ充電中であり、期間tが10秒であった場合、補正部6は、図9の表から緩和パラメータ(0.001125, 0.05625)を取得する。これにより、補正部6は、蓄電池の劣化状態、充放電傾向、現在の充放電状態、及び期間t2に応じた緩和パラメータ(A,B)を取得することができる。
なお、補正部6は、算出した期間tと、表に含まれる期間tとが一致しない場合、算出した期間tに最も近い期間tに分類された緩和パラメータ(A,B)を選択すればよい。
ステップS48において、補正部6は、オーミック抵抗RCTと電流データとから電圧VCT(=I×RCT)を算出する。これにより、電圧VCTの時系列データが生成される。また、補正部6は、緩和パラメータ(A,B)と変化量ΔQとから、非オーミック抵抗R(=A×ΔQ+B)を算出し、非オーミック抵抗Rと電流データとから電圧V(=I×R)を算出する。これにより、電圧Vの時系列データが生成される。
ステップS49において、補正部6は、電圧データの電圧Vから電圧成分VCT,Vを減算する(V−VCT−V)。これにより、電圧データから、オーミック抵抗RCT及び非オーミック抵抗Rに起因する電圧成分が除去され、電圧データが補正される。電圧データが補正された後、処理はステップS5に進む。
ここで、図13は、補正済み電圧データの一例を示す図である。図13は、計測データに含まれる電圧データ(V)と、電圧VCTを除去した補正済み電圧データ(V−VCT)と、電圧VCT及び電圧Vを除去した補正済み電圧データ(V−VCT−V)と、設定値(OCV)と、をそれぞれ示している。設定値(OCV)は、電圧データ(V)に含まれる電圧Vのデータである。
図13に示すように、補正により、充放電を繰り返す蓄電池の電圧データ(V)を、設定値(OCV)に近づけることが可能である。図13からわかるように、補正済み電圧データ(V−VCT)より、補正済み電圧データ(V−VCT−V)の方が、設定値(OCV)により近い値となる。
以上説明した通り、本実施形態に係る評価装置によれば、充放電を繰り返す蓄電池の計測データに基づいて、蓄電池の劣化状態を評価できる。したがって、蓄電システムの充放電を停止させることなく、リアルタイムに蓄電池の劣化状態を評価することができる。また、蓄電池に充電されている電力を捨てたり、他の蓄電池に一時的に蓄えさせたりすることなく、蓄電池の劣化状態を評価することができる。
また、電圧データからオーミック抵抗RCTや非オーミック抵抗Rなどの内部抵抗に起因する電圧成分を除去することができるため、電圧データを高精度に補正することができる。補正された電圧データに基づいて劣化状態を評価することにより、蓄電池の劣化状態を精度よく評価したり、蓄電池のSoCを精度よく算出したりすることができる。
さらに、劣化特性DB10に保存された劣化特性を入れ替えるだけで、様々な種類の蓄電池の劣化状態の評価に用いることができる。
またさらに、データ量の判定を行うことで、不十分な計測データに基づく精度の低い劣化状態の評価を抑制することができる。
なお、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:計測DB、2:データ量判定部、3:SoC範囲DB、4:設定値DB、5:充放電傾向判定部、6:電圧データ補正部、7:QV曲線生成部、8:dQdV曲線生成部、9:劣化状態評価部、10:劣化特性DB、11:余寿命推定部、12:フィードバック部、100:コンピュータ、101:CPU、102:入力装置、103:表示装置、104:通信装置、105:記憶装置

Claims (9)

  1. 蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、前記蓄電池の充放電傾向を判定する判定部と、
    前記蓄電池の前記充放電傾向及び劣化状態に応じた補正パラメータに基づいて、前記電圧データを補正する補正部と、
    補正された前記電圧データに基づいて、前記蓄電池のdQdV曲線を生成するdQdV曲線生成部と、
    前記dQdV曲線に基づき、前記劣化状態を評価する評価部と、
    前記評価部により得られた前記劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じた前記補正パラメータを前記補正部にフィードバックするフィードバック部と、
    を備える蓄電池評価装置。
  2. 前記補正部は、前記補正パラメータに基づいて、前記蓄電池の内部抵抗に起因する電圧成分を算出し、前記電圧成分を前記電圧データから除去する
    請求項1に記載の蓄電池評価装置。
  3. 蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、前記蓄電池の充放電傾向を判定する判定部と、
    前記蓄電池の前記充放電傾向及び劣化状態に応じた補正パラメータに基づいて、前記電圧データを補正する補正部と、
    補正された前記電圧データに基づいて、前記蓄電池のQV曲線又はdQdV曲線を生成する生成部と、
    前記QV曲線又はdQdV曲線に基づき、前記劣化状態を評価する評価部と、
    前記評価部により得られた前記劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じた前記補正パラメータを、前記補正部にフィードバックするフィードバック部と、を備え、
    前記補正部は、前記補正パラメータとして前記充放電傾向及び前記劣化状態に応じた前記蓄電池の緩和パラメータに基づいて、前記蓄電池の非オーミック抵抗に起因する電圧成分を算出し、前記電圧成分を前記電圧データから除去する
    蓄電池評価装置。
  4. 蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、前記蓄電池の充放電傾向を判定する判定部と、
    前記蓄電池の前記充放電傾向及び劣化状態に応じた補正パラメータに基づいて、前記電圧データを補正する補正部と、
    補正された前記電圧データに基づいて、前記蓄電池のQV曲線又はdQdV曲線を生成する生成部と、
    前記QV曲線又はdQdV曲線に基づき、前記劣化状態を評価する評価部と、
    前記評価部により得られた前記劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じた前記補正パラメータを、前記補正部にフィードバックするフィードバック部と、を備え、
    前記補正部は、前記劣化状態に応じた前記蓄電池のオーミック抵抗に基づいて、前記オーミック抵抗に起因する電圧成分を算出し、前記電圧成分を前記電圧データから除去する
    蓄電池評価装置。
  5. 蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、前記蓄電池の充放電傾向を判定する判定部と、
    前記蓄電池の前記充放電傾向及び劣化状態に応じた補正パラメータに基づいて、前記電圧データを補正する補正部と、
    補正された前記電圧データに基づいて、前記蓄電池のQV曲線又はdQdV曲線を生成する生成部と、
    前記QV曲線又はdQdV曲線に基づき、前記劣化状態を評価する評価部と、
    前記評価部により得られた前記劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じた前記補正パラメータを、前記補正部にフィードバックするフィードバック部と、を備え、
    前記判定部は、所定期間における前記蓄電池の充電量の変化量に基づいて、前記充放電傾向を判定する
    蓄電池評価装置。
  6. 劣化試験により得られた、蓄電池の劣化状態と充放電傾向とに対応づけられた前記補正パラメータを保存する劣化特性DBを更に備え、
    前記フィードバック部は、前記劣化特性DBに基づき前記評価部により得られた劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じた前記補正パラメータを取得し、取得した補正パラメータを前記補正部にフィードバックする、
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の蓄電池評価装置。
  7. 前記評価部は、前記dQdV曲線から、前記蓄電池の前記劣化状態と相関する特徴量を算出し、前記特徴量に基づいて、前記劣化状態を評価する
    請求項1に記載の蓄電池評価装置。
  8. 蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、前記蓄電池の充放電傾向を判定する判定部と、
    前記蓄電池の前記充放電傾向及び劣化状態に応じた補正パラメータに基づいて、前記電圧データを補正する補正部と、
    補正された前記電圧データに基づいて、前記蓄電池のQV曲線又はdQdV曲線を生成する生成部と、
    前記QV曲線又はdQdV曲線に基づき、前記劣化状態を評価する評価部と、
    前記評価部により得られた前記劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じた前記補正パラメータを、前記補正部にフィードバックするフィードバック部と、
    前記劣化状態に基づいて、前記蓄電池の余寿命を推定する推定部を更に備える
    蓄電池評価装置。
  9. 蓄電池の電圧データを含む計測データに基づいて、前記蓄電池の充放電傾向を判定する工程と、
    前記蓄電池の前記充放電傾向及び劣化状態に応じた補正パラメータに基づいて、前記電圧データを補正する工程と、
    補正された前記電圧データに基づいて、前記蓄電池のdQdV曲線を生成する工程と、
    前記dQdV曲線に基づいて、前記劣化状態を評価する工程と、
    前記劣化状態を評価する工程により得られた前記劣化状態と前記蓄電池の充放電傾向とに応じて前記補正パラメータを前記補正する工程にフィードバックする工程と、を備える蓄電池評価方法。
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