JP6487819B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、一側の空間と他側の空間を区画する建具に関する。
リビングから脱衣所や浴室等の温度差が大きい空間に入ったときに急激な温度変化によって身体に負担がかかる、いわゆるヒートショック現象が従来から知られている。このような現象を防止する方法としては予め空間の温度を測定し、温度差が大きいか否かを前もって知ることが考えられる。空間の温度を測定し、ユーザに当該情報を提供する技術を開示するものとして例えば特許文献1がある。特許文献1には、建具としてのドアに設けられた環境センサが取得した温度等の情報をサーバに送信し、住宅の所定箇所に設置される表示端末に環境センサの検出結果を表示する技術が開示されている。
特開2013−207773号公報
ヒートショックを防止するためには一側の空間と他側の空間の温度差を検出する必要がある。この点、特許文献1に開示される技術では、空間の温度を検出するための環境センサを戸体の両側に配置する必要がある上に、該環境センサに電力を供給しなければならないため、温度差を伝達するための装置構成が複雑化してしまう。このように、従来の技術には温度差を検出するための構成が複雑化してしまう点で改善の余地があった。
本発明は、一側の空間と他側の空間の温度差をユーザに伝達するための機能をシンプルな構成で実現する建具を提供することを目的とする。
本発明は、一側の空間(例えば、後述の第1の部屋100)と他側の空間(例えば、後述の第2の部屋200)を区画する建具(例えば、後述のドア10,510)であって、前記建具に組み込まれ、前記一側の空間の温度が伝熱される一側の部位(例えば、後述の第1側面22)と前記他側の空間の温度が伝熱される他側の部位(例えば、後述の第2側面23)の温度差に基づいて発電する熱発電部(例えば、後述のゼーベック素子21)と、前記建具の少なくとも一側の面に配置され、前記熱発電部によって生じた電力により作動し、前記温度差を表示する温度差表示部(例えば、後述のLEDランプ52)と、を備える建具に関する。
また、本発明は、一側の空間(例えば、後述の第1の部屋100)と他側の空間(例えば、後述の屋外300)を区画する建具(例えば、後述の窓80)であって、前記建具に組み込まれ、前記一側の空間の温度が伝熱される一側の部位(例えば、後述の第1側面222)と前記他側の空間の温度が伝熱される他側の部位(例えば、後述の第2側面223)の温度差に基づいて発電する熱発電部(例えば、後述のゼーベック素子221)と、前記建具に設けられ、前記熱発電部によって生じた電力により作動し、前記温度差に基づく温度差情報を送信する通信部(例えば、後述の電子回路91)と、を備える建具に関する。
前記建具(例えば、後述のドア10及び窓80)は、前記建具の一側面に設けられ、前記熱発電部の前記一側の部位と前記一側の空間を連通する第1伝熱部(例えば、後述の第1伝熱空間30,31,32)と、前記建具の他側面に設けられ、前記熱発電部の前記他側の部位と前記他側の空間を連通する第2伝熱部(例えば、後述の第2伝熱空間40,41,42)と、前記第1伝熱部と前記第2伝熱部の連通を遮るシール部材(例えば、後述の素子シール部材63,73及び建具シール部材62,72)と、を更に備えることが好ましい。
本発明によれば、一側の空間と他側の空間の温度差をユーザに伝達するための機能をシンプルな構成で実現する建具を提供できる。
本発明の一実施形態に係る建具が適用される建築物を模式的に示した平面図である。 本実施形態のドアの内部の様子を模式的に示す断面図である。 本実施形態の窓の枠体の内部の様子を模式的に示す断面図である。 変形例のドアの内部の様子を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る建具が適用される建築物1を模式的に示した平面図である。
図1に示すように、本実施形態の建築物1は、区画された空間を有する住宅である。この建築物1の第1の部屋100(一側の空間)と第2の部屋200(他側の空間)を区画する場所に建具としてのドア10が設けられる。
第1の部屋100は、リビング等の空間であり、第2の部屋200に対してドア10の一側に位置する空間である。
第1の部屋100には、第1の部屋100と屋外300を区画する建具としての窓80が設けられる。第1の部屋100は居住スペースであり、冷暖房設備(図示省略)が配置されているため、第1の部屋100と屋外300は温度差が生じやすい関係にある。
また、第1の部屋100には、通信機能及び画像表示機能を有する表示端末96が設置される。表示端末96は、通信機能によって取得した各種の情報を管理するサーバであり、各種の情報に基づく画像を表示するディスプレイ(図示省略)を有している。なお、本実施形態の表示端末96は、据え置き式のものであってもよいし、持ち運び可能ないわゆるタブレット端末のようなものでもよい。
第2の部屋200は、脱衣所、浴室又はトイレ等のドア10を挟んだ他側の空間であり、第1の部屋よりも温度が低くなる傾向がある空間とする。即ち、第1の部屋100と第2の部屋200は温度差が生じやすい関係にある。
本実施形態のドア10は、第1の部屋100から第2の部屋200に移動するときに生じるヒートショックの危険をユーザに喚起するための温度差表示機能を有する。また、窓80は、第1の部屋100と屋外300の温度差を示す温度差情報を表示端末96に送信し、表示端末96を介して温度差をユーザに伝達する機能を有する。
まず、温度差を表示する機能を実現するドア10の各構成について説明する。図2は、ドア10の内部の様子を模式的に示す断面図である。図2では、紙面右側には相対的に暖かい空間となる傾向がある第1の部屋100が位置し、左側には相対的に寒い空間となる傾向がある第2の部屋200が位置するものとする。また、以下の説明では、閉鎖状態においてドア10における第1の部屋100を向く面を第1面材11と称し、第2の部屋200を向く面を第2面材12と称して説明する。
ドア10は、ドアノブ15を回してドア10を開閉させるタイプの戸体である。図2に示すように、ドア10の内側には、熱発電部としてのゼーベック素子21を組み込むための内部空間500が形成される。
ドア10の第1面材11には第1開口部110が形成される。第1開口部110の内壁により、ゼーベック素子21の第1の部屋100側である第1側面22と第1の部屋100を接続する第1伝熱空間30が形成される。
第1伝熱空間30は、第1の部屋100に連通しており、第1の部屋100から空気が流入可能になっている。この第1伝熱空間30の温度が第1側面22に伝導されることにより、ゼーベック素子21に第1の部屋100の温度が伝熱される。
ドア10の第2面材12における第1開口部110に対応する位置に第2開口部120が形成される。第2開口部120は、第1開口部110より大きく形成されており、その内側に伝熱部形成部材13が設けられる。伝熱部形成部材13と第2面材12の隙間には建具シール部材72が設けられている。伝熱部形成部材13は建具シール部材72を介して第2面材12に支持される。
伝熱部形成部材13には、伝熱部開口部130が形成される。この伝熱部開口部130の内壁により、ゼーベック素子21の第2の部屋200側の面である第2側面23と第2の部屋200を接続する第2伝熱空間40が形成される。
第2伝熱空間40は、第2の部屋200に連通しており、第2の部屋200から空気が流入可能になっている。この第2伝熱空間40の温度が第2側面23に伝導されることにより、ゼーベック素子21に第2の部屋200の温度が伝熱される。
ゼーベック素子21と第1面材11の間には素子シール部材63が設けられており、この素子シール部材63によってゼーベック素子21の第1側面22と第1面材11の裏側の間の隙間が埋められている。素子シール部材63は、断熱性を有する材料、例えば断熱ゴムで形成されており、ゼーベック素子21と第1面材11の隙間から外側の空気がドア10の内部空間500に流入することを防ぐとともに、第1面材11からゼーベック素子21への熱伝導を遮っている。
ゼーベック素子21と伝熱部形成部材13の間には素子シール部材73が設けられており、ゼーベック素子21の第2側面23と伝熱部形成部材13の裏側の間の隙間が埋められている。素子シール部材73は、断熱性を有する材料、例えば断熱ゴムで形成されており、ゼーベック素子21と伝熱部形成部材13の隙間から外側の空気がドア10の内部空間500に流入することを防ぐとともに、伝熱部形成部材13からゼーベック素子21への熱伝導を遮っている。
本実施形態のゼーベック素子21は、これらの素子シール部材63,73を介してドア10内部の厚み方向の略中央で固定されており、第1伝熱空間30と第2伝熱空間40の連通を遮蔽している。また、素子シール部材63,73によって、内部空間500を通じて第1伝熱空間30の空気と第2伝熱空間40の空気が混ざり合う事態も防止されている。更に、第2面材12と伝熱部形成部材13の間にも建具シール部材72が配置されているので、第2面材12と伝熱部形成部材13の隙間から第2の部屋200の空気がドア10の内部空間500に混ざり合う事態も防止されている。
次に、ゼーベック素子21について説明する。ゼーベック素子21はゼーベック効果により電力を生じる熱発電部である。本実施形態のゼーベック素子21は、第1伝熱空間30の温度が第1側面22に伝熱され、第2伝熱空間40の温度が第2側面23に伝熱されると、その温度差に応じて発電する。ゼーベック素子21は、温度差によって発電量が変化する。発電した電力は電線55を通じて接続される電子部品50に供給される。
電子部品50の構成について説明する。本実施形態の電子部品50はドア10の第1面材11の視認性の良い位置に固定される。視認性の良い位置とは、例えば、ドアノブ15の近傍やユーザの目の高さに応じた位置である。
電子部品50の主要な構成について説明する。本実施形態の電子部品50は、昇圧回路及び点滅回路を含む電子回路51と、電子回路51に接続される温度差表示部としてのLEDランプ52と、外装カバー53と、を備える。
電子部品50にゼーベック素子21から供給される電力は電子回路51の昇圧回路によって昇圧され、点滅回路を通じてLEDランプ52を点灯する電力となる。LEDランプ52には点灯するための所定の電力量が設定されており、点灯により所定の温度差を表示する。
ゼーベック素子21は、温度差に応じて発電量が大きくなるので、電圧値によって温度差を推定することができる。従って、LEDランプ52が点灯する電力量をヒートショックが生じるおそれがある温度差で発電される電力量に設定することで、ヒートショックを起こすおそれのある温度差になると、LEDランプ52が自動的に点灯する構成をシンプルな回路で実現できる。本実施形態のLEDランプ52は、供給される電力が大きくなれば大きくなるほど点滅回数が増えるように電子回路51によって点滅制御される。
次に、LEDランプ52による点灯時の一例について説明する。冬場はリビング等が暖房されるのに対し、脱衣所や浴室等は外気温の影響を受け易いため温度差が大きくなる場合がある。以下の例では、第1の部屋100が暖かい空間となり、第2の部屋200が寒い空間となった場合について説明する。
第1の部屋100の温度が高くなるとゼーベック素子21における第1伝熱空間30に接する第1側面22に伝熱される熱量が大きくなる。一方、第2の部屋200の温度が低くなるとゼーベック素子21における第2伝熱空間40に接する第2側面23に伝熱される熱量が小さくなる。従って、ゼーベック素子21の第1側面22の温度と第2側面23の温度差が大きくなり、温度差がある程度大きくなるとゼーベック効果によりゼーベック素子21から電子部品50に電力が供給される。
ゼーベック素子21で生じた電力は電線55を介して電子部品50に供給される。電子部品50に供給される電力はLEDランプ52の点灯に用いられる。温度差が大きいほどヒートショックが生じるおそれが大きくなるが、本実施形態のLEDランプ52は温度差が大きければ大きいほど点滅の回数が多くなるように構成されているので、危険度がLEDランプ52の点灯制御に反映されることになる。
温度差が生じることを示すLEDランプ52は、ドア10の第1面材11に設置されている。従って、ドア10をあけて第1の部屋100から第2の部屋200に入ろうとするユーザはLEDランプ52の点滅する光によって第1の部屋100と第2の部屋200の温度差がヒートショックを起こすおそれがあるほど大きくなっていることを容易に把握することができる。
次に表示端末96に、温度差情報を送信する機能を実現する窓80の各構成について説明する。図3は、窓80の枠体81の内部の様子を模式的に示す断面図である。図3では、紙面右側には相対的に暖かい空間となる傾向がある第1の部屋100が位置し、左側には相対的に寒い空間となる傾向がある屋外300が位置するものとする。また、以下の説明では、窓80が備える枠体の第1の部屋100を向く面を第1枠体面82と称し、屋外300を向く面を第2枠体面83と称して説明する。
窓80は、建築物1の開口部に取り付けられる建具であり、窓ガラス(図示省略)を保持する枠体81を備える。図3に示すように、窓80が備える枠体81の内側には、熱発電部としてのゼーベック素子221を組み込むための内部空間500が形成される。
枠体81の第1枠体面82には第1開口部111が形成され、この第1開口部111によって第1伝熱空間31が形成される。第2枠体面83には第2開口部121が形成され、この第2開口部121の内側に伝熱部形成部材84が建具シール部材72を介して固定される。伝熱部形成部材84には伝熱部開口部131が形成されており、この伝熱部開口部131により第2伝熱空間41が形成される。
第1伝熱空間31は第1の部屋100とゼーベック素子221の第1側面222を連通し、第2伝熱空間41は、屋外300とゼーベック素子221の第2側面223を連通する。
ゼーベック素子221は、ドア10に設けられるゼーベック素子21と同様に、素子シール部材63,73を介して枠体81内部の厚み方向の略中央で固定されている。ゼーベック素子221は、第1伝熱空間31の温度が第1側面222に伝熱され、第2伝熱空間41の温度が第2側面223に伝熱されると、その温度差に応じて発電する。ゼーベック素子221は、温度差によって発電量が変化する。発電した電力は電線95を通じて接続される電子部品90に供給される。
電子部品90は、昇圧回路及び無線通信回路を含む電子回路91と、外装カバー92と、を備える。本実施形態の電子部品90は、第1枠体面82に設けられている。電子部品90は、ゼーベック素子221で発電された電力に基づいて作動し、発電量に基づいた温度差情報を表示端末96に送信する。
表示端末96は、電子部品90から受信した温度差情報に基づいて画像を表示し、第1の部屋100と屋外300の温度差をユーザに伝達する。ゼーベック素子221の発電量は温度差に比例するので、複雑な回路構成を追加することなく、電子回路91によって送信される温度差情報に現実の温度差を精度良く反映させることができる。
ユーザは、表示端末96の画像情報に基づいて温度差を把握し、ヒートショックを予防する行動や外出時の服装等の選定等を行うことができる。なお、温度差の伝達方法としては、段階的な表示、数値や図形等の表示、音声等の発音による報知等、適宜の方法を採用できる。
以上説明した本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
即ち、本実施形態のドア10は、ドア10に組み込まれ、第1の部屋100の温度が伝熱される第1側面22と第2の部屋200の温度が伝熱される第2側面23の温度差に基づいて発電するゼーベック素子21と、ドア10の第1面材11に配置され、ゼーベック素子21によって生じた電力により作動し、点灯により温度差を表示するLEDランプ52と、を備える。
これにより、ヒートショックが生じるおそれがある温度差になるとゼーベック素子21が発電してドア10に設けられるLEDランプ52が点灯し、ユーザがヒートショックの危険を認識することができる。発電機能を有するゼーベック素子21が第1の部屋100と第2の部屋200の温度差を検出する機能を兼用することになるので、装置構成や温度差を検出するための制御をシンプルにすることができる。
例えば、通常の温度センサ等を用いる場合、ドア10に温度センサに電力を供給するための構成が必要となる。しかし、電源と接続するための配線を可動するドア10に取り付ける場合は配線が複雑となり、バッテリー電源では電源が切れた状態になるおそれがある。この点、本実施形態の構成では、温度差によって発電するゼーベック素子21を用いているので、電源の供給を別の手段で行うことを考慮する必要がなく、温度差を表示する機能をシンプルな構成で実現できる。
本実施形態では、温度差が大きくなるほどゼーベック素子21で生じる電力が大きくなり点滅する間隔も短くなるので危険度が高くなるにつれてユーザがその危険を認識し易くなっている。
また、本実施形態の窓80は、窓80の枠体81に組み込まれ、第1の部屋100の温度が伝熱される第1側面222と屋外300の温度が伝熱される第2側面223の温度差に基づいて発電するゼーベック素子221と、ゼーベック素子221によって生じた電力により作動し、温度差に基づく温度差情報を送信する電子回路91を備える。
これにより、第1の部屋100と屋外300の温度差によりゼーベック素子221が発電し、温度差情報が外部(本実施形態では表示端末96)に自動的に送信される。ユーザは、表示端末96の表示に基づいて屋内と屋外の温度差を把握することができる。また、発電機能を有するゼーベック素子221が第1の部屋100と屋外300の温度差を検出するセンサ機能を兼用することになるので、電源を省略することができ、装置構成や温度差を検出するための制御をシンプルにすることができる。
また、本実施形態のドア10は、ドア10の第1面材11に設けられ、ゼーベック素子21の第1側面22と第1の部屋100を連通する第1伝熱空間30と、第2面材12の伝熱部形成部材13に設けられ、ゼーベック素子21の第2側面23と第2の部屋200を連通する第2伝熱空間40と、第1伝熱空間30と第2伝熱空間40の連通を遮る建具シール部材72及び素子シール部材63,73を更に備える。
また、窓80においても、第1枠体面82に設けられ、ゼーベック素子221の第1側面222と第1の部屋100を連通する第1伝熱空間31と、第2枠体面83の伝熱部形成部材84に設けられ、ゼーベック素子221の第2側面223と屋外300を連通する第2伝熱空間41と、第1伝熱空間31と第2伝熱空間41の連通を遮る建具シール部材72及び素子シール部材63,73を更に備える。
これにより、ドア10において、第1の部屋100の温度及び第2の部屋200の温度をゼーベック素子21に効率良く伝熱する構造をシンプルに構成することができる。同様に、窓80においても第1の部屋100の温度及び屋外300の温度をゼーベック素子221に効率良く伝熱する構造をシンプルにすることができる。建具シール部材72及び素子シール部材63,73によって第1伝熱空間30,31と第2伝熱空間40,41の連通が遮られているので、建具の一側の空間の空気と他側の空間の空気が混じって実際の温度差が正確に反映されない事態を防止できる。
更に、本実施形態では、建具シール部材72及び素子シール部材63,73は断熱性を有する材料で構成されている。これにより、ドア10や窓80の枠体81を介するゼーベック素子21への外部からの伝熱が確実に遮断される。なお、素子シール部材63,73及び建具シール部材62,72は、発泡スチロールやゴムパッキン等、材料や形状を事情に応じて適宜変更することができる。
以上、本発明の建具の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
次に、図4を参照して上記実施形態のドア10の変形例について説明する。図4は、変形例のドア510の内部の様子を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明において上記実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略することがある。
変形例のドア510では、ゼーベック素子21を支持する構造が上記実施形態と異なっている。図4に示すように、ドア510の第1の部屋100側に位置する第1面材511には第1開口部112が形成されており、第2の部屋200側に位置する第2面材512には第2開口部122が形成される。
ドア510の内部空間500における第1開口部112の周囲にはゼーベック素子21を一側から支持するための第1支持部材61が設けられる。第1支持部材61は、第1開口部112の開口端から内側に延びるように形成されている。
第1支持部材61は、第1の部屋100側の端部がドア510の第1面材511の裏側に建具シール部材62を介して固定される。建具シール部材62は、断熱性を有する材料、例えば断熱ゴムで形成されており、ドア510と第1支持部材61の隙間から外側の空気がドア510の内部空間500に流入することを防ぐとともに、ドア510から第1支持部材61への熱伝導を遮っている。
第1支持部材61の第2の部屋200側の端部は、素子シール部材63を介してゼーベック素子21を第1の部屋100側から支持している。素子シール部材63は、断熱性を有する材料、例えば断熱ゴムで形成されており、ゼーベック素子21と第1支持部材61の隙間から外側の空気がドア510の内部空間500に流入することを防ぐとともに、第1支持部材61からゼーベック素子21への熱伝導を遮っている。
変形例の第1支持部材61は、ゼーベック素子21の第1の部屋100側を囲うように形成されており、ゼーベック素子21の第1の部屋100側である第1側面22と第1の部屋100を接続する第1伝熱空間32を形成する。
第1伝熱空間32は、第1開口部112を通じて第1の部屋100に連通しており、第1の部屋100から空気が流入可能になっている。この第1伝熱空間32の温度が第1側面22に伝導されることにより、ゼーベック素子21に第1の部屋100の温度が伝熱される。
第2支持部材71は、第2の部屋200側の端部がドア510の第2面材512の裏側に建具シール部材72を介して固定される。建具シール部材72は、断熱性を有する材料、例えば断熱ゴムで形成されており、ドア510と第2支持部材71の隙間から外側の空気がドア510の内部空間500に流入することを防ぐとともに、ドア510から第2支持部材71への熱伝導を遮っている。
第2支持部材71の第1の部屋100側の端部は、素子シール部材73を介してゼーベック素子21を第2の部屋200側から支持している。素子シール部材73は、断熱性を有する材料、例えば断熱ゴムで形成されており、ゼーベック素子21と第2支持部材71の隙間から外側の空気がドア510の内部空間500に流入することを防ぐとともに、第2支持部材71からゼーベック素子21への熱伝導を遮っている。
変形例の第2支持部材71は、ゼーベック素子21の第2の部屋200側を囲うように形成されており、ゼーベック素子21の第2の部屋200側の面である第2側面23と第2の部屋200を接続する第2伝熱空間42を形成する。
第2伝熱空間42は、第2開口部122を通じて第2の部屋200に連通しており、第2の部屋200から空気が流入可能になっている。この第2伝熱空間42の温度が第2側面23に伝導されることにより、ゼーベック素子21に第2の部屋200の温度が伝熱される。
ゼーベック素子21は、第1支持部材61及び第2支持部材71によってドア510内部の厚み方向の略中央で固定されている。第1伝熱空間32と第2伝熱空間42の連通は、このゼーベック素子21によって遮蔽されている。本変形例では、素子シール部材63,73によって第1支持部材61及び第2支持部材71とゼーベック素子21の隙間が埋められているので、ゼーベック素子21を迂回して第1伝熱空間32の空気と第2伝熱空間42の空気が混ざり合う事態が効果的に防止されている。
また、建具シール部材62,72によって第1支持部材61及び第2支持部材71とドア510の隙間が埋められているので、ドア510と第1支持部材61及び第2支持部材71の隙間から内部空間500を通じて第1伝熱空間32の空気と第2伝熱空間42の空気が混ざり合う事態も防止されている。
以上説明したように、熱発電部としてのゼーベック素子を支持する構造は事情に応じて適宜変更することができる。また、上記実施形態の構成に、伝熱板を追加する構成とすることもできる。例えば、熱伝導性の高い材料で形成された板状部材を第1伝熱空間及び第2伝熱空間に配置する構成とすることもできる。また、第1伝熱部及び第2伝熱部を金属で構成することもできる。
上記実施形態では、ゼーベック素子が建具の内部空間500の中央で支持される構成であるが、ゼーベック素子の一側の部位が建具の一側の面に略面一となるように建具に組み込み、第2の部屋200又は屋外300に連通する伝熱空間をゼーベック素子の他側の部位に接続する構成とすることもできる。
上記実施形態では、ゼーベック素子が1つ配置される例を示したがゼーベック素子を複数配置する構成とすることもできる。
また、温度差を表示する表示部はLEDランプの形式に限定されない。電子ペーパ等の表示画面を有する電子機器を戸体に配置し、該電子機器にゼーベック素子で発電された電力を供給する構成とすることもできる。例えば、ゼーベック素子で発電された電力量に応じて電子ペーパの表示を段階的に変える構成とすることができる。
上記実施形態では、第1の部屋100の温度が高く第2の部屋200の温度が低くなることによって温度差が所定以上になった場合にLEDランプ52が作動するように構成されているが、この構成は適宜変更できる。例えば、第1の部屋100の温度が低く第2の部屋200の温度が高くなることによって温度差が所定以上になった場合にもLEDランプ52が作動するように電子回路51の構成を変更することもできる。この場合にも急激な温度変化によって身体に負担がかかる事態を防止することができる。
上記実施形態では、ドア10の第1面材11に表示部としてのLEDランプ52が配置される構成であるが、ドアの第2面材12にも同様の構成のLEDランプを表示することもできる。上記実施形態では、第1の部屋100から第2の部屋200に移動するときに生じるおそれがあるヒートショックを防止するための構成であるが、ドア10の両面にLEDランプ表示することで第2の部屋200から第1の部屋100に移動するときのヒートショックも防止する構成とすることもできる。例えば、夏場では浴室の温度が高くなり、リビングの温度が冷房により下がることによって温度差が大きくなる場合もある。
ドア10の電子部品50に無線通信回路を更に設け、LEDランプ52を点灯するとともに、無線通信により他の場所に設置される表示端末96等の機器に温度差情報を送信する構成や、他の機器と連動して温度差を表示する構成とすることもできる。また、窓80の電子部品90にLEDランプを追加する構成とすることもできる。更に、ドア10の電子部品50と窓80の電子部品90を入れ替える構成としてもよい。このように、建具に設けられる温度差を伝達するための構成は、事情に応じて適宜変更することができる。
上記実施形態では、建具の例としてドア10,510や窓80を例に説明したが、引戸や折れ戸等の他の種類の戸体、玄関ドア等の屋外と屋内を区画する戸体、開閉可能な窓等、種々の建具に本発明を適用することができる。
上記実施形態では、建築物1として住宅を例に説明したが、店舗や施設等、住宅に限らず種々の空間と空間を仕切る建具に本発明を用いることができる。
10,510 ドア(建具)
11 第1面材(建具の一側面)
12 第2面材(建具の他側面)
21,221 ゼーベック素子(熱発電部)
22,222 第1側面(一側の部位)
23,223 第2側面(他側の部位)
30,31,32 第1伝熱空間(第1伝熱部)
40,41,42 第2伝熱空間(第2伝熱部)
52 LEDランプ(温度差表示部)
62,72 建具シール部材(シール部材)
63,73 素子シール部材(シール部材)
80 窓(建具)
82 第1枠体面(建具の一側面)
83 第2枠体面(建具の他側面)
91 電子回路(通信部)
100 第1の部屋(一側の空間)
200 第2の部屋(他側の空間)
300 屋外(他側の空間)

Claims (3)

  1. 一側の空間と他側の空間を区画する建具であって、
    前記建具に組み込まれ、前記一側の空間の温度が伝熱される一側の部位と前記他側の空間の温度が伝熱される他側の部位の温度差に基づいて発電する熱発電部と、
    前記建具の一側面に設けられ、前記熱発電部の前記一側の部位と前記一側の空間を連通する第1伝熱部と、
    前記建具の他側面に設けられ、前記熱発電部の前記他側の部位と前記他側の空間を連通する第2伝熱部と、
    前記建具の少なくとも一側の面に配置され、前記熱発電部によって生じた電力により作動し、前記温度差を表示する温度差表示部と、
    を備え
    前記第1伝熱部は、前記建具の一側面に形成される第1開口部の空間により構成され、
    前記第2伝熱部は、前記建具の他側面の前記第1開口部に対応する位置に形成される第2開口部の空間により構成される建具。
  2. 一側の空間と他側の空間を区画する建具であって、
    前記建具に組み込まれ、前記一側の空間の温度が伝熱される一側の部位と前記他側の空間の温度が伝熱される他側の部位の温度差に基づいて発電する熱発電部と、
    前記建具の一側面に設けられ、前記熱発電部の前記一側の部位と前記一側の空間を連通する第1伝熱部と、
    前記建具の他側面に設けられ、前記熱発電部の前記他側の部位と前記他側の空間を連通する第2伝熱部と、
    前記建具に設けられ、前記熱発電部によって生じた電力により作動し、前記温度差に基づく温度差情報を送信する通信部と、
    を備え
    前記第1伝熱部は、前記建具の一側面に形成される第1開口部の空間により構成され、
    前記第2伝熱部は、前記建具の他側面の前記第1開口部に対応する位置に形成される第2開口部の空間により構成される建具。
  3. 記第1伝熱部と前記第2伝熱部の連通を遮るシール部材更に備える請求項1又は2に記載の建具。
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