JP6487264B2 - ウェイポイント生成装置 - Google Patents

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本発明は、移動体の航路を定めるウェイポイントを生成する技術に関する。
船舶用自動操舵装置は、舵角を制御して参照方位に船首方位を追従させる方位制御システム(HCS:Heading Control System)と、舵角を制御して計画航路に船体位置を追従させる航路制御システム(TCS:Track Control System)とに分けられる。参照方位によって計画航路に追従させる方位制御システムによれば、船体位置が航路から離れてしまうために適宜方位を修正する必要がある。一方、航路制御システムによれば、計画航路に船体位置を追従させるため、方位制御システムと比較して、目的地までの航海を簡易に実現することができる。なお、この航路制御システムにおいて、計画航路は、その上位システムである電子海図情報表示システム(ECDIS:Electronic Chart Display and Information System)において、船舶の目的地までの通過点であるウェイポイントから定められるため、船舶用自動操舵装置として航路制御システムを導入するには、電子海図情報表示システムを導入する必要があった。
また、電子海図情報表示システムに関連する技術として、移動体の位置及び向きを取得し、複数のウェイポイントを直線上に並べたルートを縦軸とし、このルートに対する移動体又は他物標の左右方向の位置関係を横軸とする情報を直線ルート表示領域に表示し、ルートに対する移動体又は他物標の表示位置を制御することにより、ルートを直線状に変換して表示するとともに、ルートに対する移動体又は他物標の位置関係を表示するルート表示装置、が知られている(特許文献1参照)。
特開2014−206452号公報
近年、運航における低エネルギー、低コスト及び短時間で行うという観点から、小型または中型の船舶においても、航路制御システムによる運航が求められている。しかしながら、小型または中型の船舶において計画航路に船体位置を追従させようとした場合、小型または中型の船舶の船橋の広さが電子海図情報表示システムを設置するのに十分でなく、また電子海図情報表示システムを導入するためのコストが船舶の規模に対して高いため、船体位置を追従させる計画航路を定めるためのウェイポイントを設定することができない、という問題があった。
本発明の実施形態は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、電子海図情報表示システムを導入することなくウェイポイントを設定することができるウェイポイント生成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本実施形態のウェイポイント生成装置は、移動体の目的地座標P(x,y)と、前記移動体の参照方位である初期方位ψと、前記移動体の現在位置座標O(x,y)と、前記移動体の旋回径における旋回半径Rとを取得するデータ取得部と、前記現在位置座標Oから前記初期方位ψ方向に前記移動体の空走距離だけ離れた第1ウェイポイントS(x,y)と前記目的地座標Pとを、前記現在位置座標Oを原点とした前記初期方位ψのマイナス方向に座標変換して正規化する第1座標変換部と、前記正規化された座標において、正規化された第1ウェイポイントS’(x’,y’)と前記旋回半径Rとに基づいて、第1ウェイポイントS’に対して初期方位ψ方向に所定の間隔距離を有した位置にある第2ウェイポイントA’(x’,y’)と、該第2ウェイポイントA’と正規化された目的地座標Pとを結ぶ線分上に前記第2ウェイポイントA’に対して前記間隔距離を有した位置にある第3ウェイポイントF’(x’,y’)とを生成するウェイポイント生成部と、前記ウェイポイント生成部により生成された第2ウェイポイントA’及び第3ウェイポイントF’を、前記現在位置座標Oを原点として前記初期方位ψのプラス方向に座標変換する第2座標変換部と、前記第1ウェイポイントSと前記第2座標変換部により座標変換された第2ウェイポイントA及び第3ウェイポイントFとを出力する出力部とを備える。
本発明の実施形態によれば、電子海図情報表示システムを導入することなくウェイポイントを設定することができる。
ウェイポイント生成装置、船舶用自動操舵装置及び制御対象を含む全体ブロック図である。 フィードバック制御部の構成を示すブロック図である。 航路制御システムで用いる座標系を示す図である。 航路保持制御に係るフィードバック制御ループを示すブロック図である。 ψとδの時系列の一例を示す図である。 参照方位による旋回航跡と参照航跡の関係を示す図である。 ウェイポイント生成装置の機能構成を示すブロック図である。 計画航路の座標変換を示す図である。 1回のウェイポイント生成例を示す図である。 複数回のウェイポイント生成例を示す図である。 方位制御モードから航路制御モードに遷移した場合の過渡応答を示す図である。 航路制御モードで曲線追従した場合の過渡応答を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以降の説明において、各記号は、変数、修飾、添字として、以下の表のように定義される。
Figure 0006487264
Figure 0006487264
Figure 0006487264
1. 船舶用自動操舵装置の構成
まず、本発明の船舶用自動操舵装置を含むシステムについて説明する。図1は、船舶用自動操舵装置と制御対象の全体のブロック図である。図2は、フィードバック制御部の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、船舶用自動操舵装置1は、計画航路に船体位置を追従させるために舵を制御する装置であり、ウェイポイント生成装置10、軌道計画部11、軌道航路誤差演算部12、フィードバック制御部13、加算器14及び各パラメータを同定する図示しない同定器を備えている。
船体2のセンサ類3は、船体2のsurge速度uを検出するスピードログ、船体2の船首方位ψを検出するジャイロコンパス、GPS等の衛星測位システム(GNSS)からの船体位置(x,y)を検出するGNSSセンサを含む。
ウェイポイント生成装置10は、センサ類3から入力されるsurge速度u、船首方位ψ及び軌道計画部11から入力される参照方位ψに基づいて、計画航路を出力する。
軌道計画部11は、ウェイポイント生成装置10から入力される計画航路、センサ類3から入力されるsurge速度uに基づいて、参照方位ψ、参照方位x、yといった参照信号を出力するとともに、変針中にはフィードフォワード舵角δFFを出力する。
軌道航路誤差演算部12は、センサ類3から入力される船首方位ψ、船体位置(x,y)と、軌道計画部11から入力される参照方位ψ、参照位置x,yとの比較を行い、方位誤差ψ、航路誤差x,yを出力する。
船舶用自動操舵装置1の閉ループ系は、船体モデルと外乱モデルとからなる制御対象と、フィードバック制御部13とから構成される。フィードバック制御部13は、図2に示すように、推定器131と制御系フィードバックゲイン器132とを備える。推定器131は、軌道航路誤差演算部12から入力された方位誤差ψ、航路誤差x、yに基づいて、外乱が除去された推定方位誤差ψ^、推定旋回角誤差r^といった方位に関する状態量の推定値と、横方向の推定航路誤差y^といった航路に関する状態量の推定値とを出力する。また、推定器131は対地座標系での演算を行い、推定潮流ベクトルu^,v^といった潮流に関する推定値を出力する。制御系フィードバックゲイン器132は、推定方位誤差ψ^、推定旋回角誤差r^に対してフィードバックゲインを掛けるとともに、推定航路誤差y^に対してフィードバックゲインを掛け、これらの結果を加算してフィードバック舵角δFBを出力する。
船体2の操舵機は、上述した構成による船舶用自動操舵装置1による命令舵角δに比例した舵角を動かすため、船体3は、舵角によって旋回角速度を生じ、方位、位置が変化する。また旋回角速度の発生と共に、斜航角(横方向速度)が発生する。
2. 定式化
2.1 座標系
ここで、航路座標系について説明する。図3は、航路制御システムで用いる座標系を示す図である。
図3に示すように、航路制御システムで用いる座標系は、地球固定座標系O−XY、船体固定座標系G−Xと参照座標系O−Xからなり、いずれも右手系3軸直交座標系である。これらの座標系においてZ軸は重力方向を正とし、回転極性は右ねじ方向を正とする。なお、座標系はX軸、Y軸の2次元を用いるため、図3においてZ軸は省略される。また、地球固定座標系はX軸を北向きにとり、船体固定座標系はX軸を船首方位にとり、参照座標系はX軸を前進方向にとる。
航路制御システムにおいて計画航路は、図3においてWとして示されるウェイポイントを結ぶ経路として設定され、直線航路と曲線航路からなる。参照航路は計画航路上に置かれ、直線航路上においては原点を適当な位置に固定したものとして、また、曲線航路上においては旋回中心と船体位置とを結ぶ線との交点に置いたものとして定められる。なお、図3において、uはsurge速度、vはsway速度、rはyaw(旋回)角速度、ψは船首方位、ψは参照方位、δは舵角、x,yは船体位置、x,yは参照航路、Rは旋回半径、x,yは旋回中心、Uは対水速度でU=√(u+v)、添字は潮流成分を示す。これらより、方位誤差ψ及び航路誤差x,yは次式になる。
Figure 0006487264
ここで、dist=x’−x、dist=y’−y、Mは座標変換行列、
Figure 0006487264
2.2 制御対象
ここで、制御対象について説明する。制御対象は船体モデルと外乱モデルから構成される。船体モデルは、surge速度を一定として、野本の応答モデルを改良した本発明者による応答モデルを用いて、
Figure 0006487264
に定める。ここでsはラプラス演算子、Δ(s)、δは命令舵角、Kは旋回力ゲイン、Kは横流れゲイン、T,Tr3,Tは時定数を示す。本実施の形態においては、安定船を対象とし、δは操舵機応答が船体運動に比べて十分に速いものとしてδ≒δとおく。この船体モデルは野本の船体モデルと比較して、Tr3を有し、T=Tという特徴をもつ。船体方位モデルの状態空間表現は(5)式より次式になる
Figure 0006487264
ここでx=[ψ r,添字は転置行列、CT3=1−(Tr3/T)、
Figure 0006487264
外乱モデルは、舵角オフセットδor,δov、波浪成分ψ及び図3に示される潮流成分u,vとする。ここで、δor,δovは、風や船体特性などに誘起された方位軸回り(yaw方向)に作用する角速度、sway方向に作用する速度をそれぞれ舵角換算したものであり、方位誤差と航路誤差を発生させる。ψは白色ノイズνが入力した狭帯域フィルタ出力を方位換算したものであり、δに無効舵を発生させる。u,vは航路誤差を発生させる。このとき
Figure 0006487264
とする。ここでx=[ξ ψ、ξは変数、K,ζ,ωはそれぞれ波浪モデルのゲイン、減衰係数、固有周波数として、
Figure 0006487264
2.3 航路誤差モデル
航路誤差モデルを導出する。船体の対地速度は
Figure 0006487264
と定める。ここで添字は対地速度成分を示す。これにより参照座標における対地速度の誤差は、
Figure 0006487264
ここでu,vは参照速度を示す。v=0,cosψ≒1,sinψ≒ψを用い、
Figure 0006487264
3.航路制御システム
航路制御システムとして、フィードバック制御部13が航路保持制御を行い、軌道計画部11が参照信号を出力するとともに、フィードフォワード舵角δFFを出力することによって曲線追従制御を行う。以下、航路保持制御及び曲線追従制御について説明する。
3.1 航路保持制御
まず、航路保持制御について説明する。図4は、航路保持制御に係るフィードバック制御ループを示すブロック図である。
図4に示すように、航路保持制御は、推定器131及び制御系フィードバックゲイン器132による閉ループ制御によって、閉ループ安定性及び外乱除去性を確保する。閉ループ安定性の状態空間表現は、
Figure 0006487264
になる。ここでx=[x δor、ψ=−ψ−ψ:検出方位、x=[yeo、y は検出航路誤差、veo^はオフセット成分、添字,^,はそれぞれ方位制御ループ、航路制御ループ、推定値、検出値、Kは推定ゲイン、Fはフィードバックゲイン、Oi×j:i行j列のゼロ行列を用いて、
Figure 0006487264
潮流成分u,vは航行中に変化するため、これらは常に推定される。なお、潮流推定は船体位置の移動速度から求めるため、風浪や船体2の不釣合いによる移動速度を分離できず含む。よって、u,vは推定器131によって次式より推定される。
Figure 0006487264
ここでxcu=[x u,xcv=[y v、x,yは船体位置検出量、Kは潮流推定ゲインを示す。
3.2 曲線追従制御
次に、曲線追従制御について説明する。曲線追従制御は、軌道計画部11による参照信号の出力とフィードフォワード制御からなる閉ループ制御によって、参照方位及び参照航路に船首方位及び船体位置を追従させる。軌道計画部11により出力される軌道計画に次の条件を組み込むことによって適切な変針が実現できる。参照方位ψは、変針条件(変針量Δψ、指定旋回角速度r)、操舵機条件(舵角設定値δ、舵速度設定値δ )及び方位初期値C1a=ψ ・・(0),C2a=ψ (0)を満足する関数で
Figure 0006487264
になる。ここでηは定数。
フィードフォワード舵角δFF(参照舵角δ)は方位伝達関数Pψ(s)の逆モデルを用いると(簡単化のためTr3=0)、船首方位は、
Figure 0006487264
になり、参照方位に一致する。
ψとδの時系列の一例を図5に示す。この図において、Tは時間、添字はそれぞれ加速、等速、減速の各モード、Kは旋回力ゲイン、Tは時定数を示す。
参照方位による旋回航跡と参照航跡の関係を図6に示す。この図において、旋回航跡はXY系として点線で示され、参照航跡はξη系として実線で示される。参航跡は船体横流れ速度vのため、旋回航跡を原点O周りに斜航角β=sin−1(U/v)相当の座標回転したものに近似できる。よって、船体航跡を参照航跡に乗せるため、図6より参照方位はxβR相当(リーチ)だけ手前から変針を開始させる。
4. ウェイポイント生成装置
次に、ウェイポイント生成装置によるウェイポイントの生成について説明する。
4.1 ウェイポイント生成の概要
ウェイポイント生成装置10は、船体2の現在位置とその時点での参照方位の方向に位置する仮想点を直線で結んだ航程線を生成し、航程線に船体位置を航路制御システムによって追従させる。ここで仮想点は現在位置から十分に離れたものとし、本実施の形態においては、数NMから数十NMとする。このような航程線を船舶が航行している間に新たな目的地が入力された場合、ウェイポイント生成装置10は、計画航路を再構築して軌道計画部11に出力する。この計画航路の構築において、ウェイポイント生成装置10は、船舶が参照方位(初期方位)ψで航行中に目的地Pが与えられたとき、現在位置をOとして、後述する3点のウェイポイントS,A,Fと変針量Δψを求める。
4.2 ウェイポイント生成装置の構成及び動作
ウェイポイント生成装置の機能構成及び動作について説明する。図7は、ウェイポイント生成装置の機能構成を示すブロック図である。図8は、計画航路の座標変換を示す図である。
ウェイポイント生成装置10は、機能として、データ取得部101、空走距離算出部102、第1座標変換部103、ウェイポイント生成部104、第2座標変換部105、出力部106を備え、これらの機能は、ウェイポイント生成装置1がハードウェアとして備えるCPUとメモリが協働することによって実現される。以下、各機能について説明する。
<データ取得部>
データ取得部101は、パラメータとして、航海情報及び旋回条件を取得する。航海情報は、入力された目的地の座標Pと、座標Pが与えられた時点の参照方位である初期方位ψと、同時点における現在位置の座標Oとを含む。旋回条件は、船舶の旋回径における旋回半径Rと、空走距離EDまたは空走距離EDを算出するための空走距離パラメータとを含む。ここで、空走距離EDは、現在位置Oから航程線上に位置するウェイポイントSまでの距離であり、空走距離パラメータは船体2の船長Lまたは船速uであり、空走距離ED、船長L、船速uのいずれかが取得されれば良い。これらのうち、空走距離ED及び船長Lは操船者によって入力されるパラメータであり、船速uはセンサ類3から入力されるsurge速度uである。なお、空走距離EDは予め定められた所定の値であっても良い。
<空走距離算出部>
空走距離算出部102は、データ取得部101により空走距離EDが取得されない場合、即ち、船長L、船速uのいずれかが取得された場合、取得された船長Lまたは船速uに基づいて、以下の式により空走距離EDを算出する。
Figure 0006487264
ここでCedは空走係数、tedは空走時間を示し、いずれも予め設定された値とする。このとき、ウェイポイントSの座標は次式になる。
Figure 0006487264
ここでx,yは現在位置Oの座標であり、簡単化のためゼロとする。また、添字はウェイポイントSを示し、以降の説明における添字はそれぞれ、現在位置(原点)O、目的地P、ウェイポイントA、ウェイポイントFを示す。
<第1座標変換部>
第1座標変換部103は、ウェイポイントS及び目的地Pを逆座標変換することにより正規化する。具体的には、第1座標変換部103は、図8に示すように、点S(x,y)、点P(x,y)を、現在位置Oを原点として初期方位ψのマイナス方向に座標変換する。この座標変換によれば、座標変換された点S、Pは、それぞれ、
Figure 0006487264
になる。ここで添字’は正規化した座標(初期方位が北向き)、y’=0、Mは行列、添字は転置行列を示す。
<ウェイポイント生成部>
ウェイポイント生成部104は、正規化した座標において、旋回径の半径中心C、ウェイポイントA、ウェイポイントF及び変針量Δψを求める。ここで、ウェイポイントAは初期方位を向く航程線上においてウェイポイントSと所定の間隔距離を有した位置にある点であり、ウェイポイントFはウェイポイントAと目的地Pとを結ぶ航程線上においてウェイポイントAとウェイポイントSとの間隔距離と同様の間隔距離を有した位置にある点である。
ウェイポイント生成部104は、正規化された旋回径の半径中心C’の座標を次式により求める。
Figure 0006487264
ここでsignは引数の符号を出力する符号関数を示す。
また、ウェイポイント生成部104は、ウェイポイントA’、ウェイポイントF’を、正規化した座標上のウェイポイント間の位置関係から求める。ウェイポイントA’、ウェイポイントF’及び変針量Δψの関係式は
Figure 0006487264
ここで|Δψ|はΔψ<0のための符号操作。上式を整理すると、次の方程式
Figure 0006487264
を得る。ここでΔx=x’−x’,Δy=y’−y ’=y’。上式は超越関数のため、ウェイポイント生成部104は、この関数を数値計算によって解くことにより、ウェイポイントS’、ウェイポイントA’、ウェイポイントF’及び変針量Δψを算出する。この数値計算には、初期値Δψを与え、例えば黄金分割探索を用いると良い。この場合、|f(Δψ)|または(f(Δψ))が用いられる。また、初期値はΔψ=tan−1(y’−y’)÷(x’− ’)から与えられる。
<第2座標変換部>
第2座標変換部105は、ウェイポイント生成部104により生成された正規化されたウェイポイント及び半径中心を正座標変換することによりウェイポイントを得る。具体的には、第2座標変換部105は、ウェイポイントA’、ウェイポイントF’及び半径中心C’を、現在位置Oを原点として初期方位ψの正方向に座標変換する。A’、F’C’は次式から求まる。
Figure 0006487264
<出力部>
出力部106は、得られたウェイポイントS、A、F、及び旋回径の半径中心Cを計画航路として、軌道計画部11へ出力する。
5. 検証
本実施形態をシミュレーションによって検証する。
<ウェイポイント生成>
1回のウェイポイント生成例を図9に示す。ここで条件は、L=200m,ED=10L[m],R=1NM=1852m,ψ=30deg,O=[0,0]m,P=[5000,5000]mとする。なお、変針量は、初期値Δψ=20.8deg、Δψ=22.3degになる。
複数回のウェイポイント生成例を図10に示す。ここで条件は、ED=3L[m],ψ=20deg,P,i=1〜4を与えた場合である。
<航路制御のシミュレーション結果>
図11は、方位制御モードから航路制御モードに遷移した場合の過渡応答を示す。方位制御モードでは方位偏差がゼロであるが,航路制御モードでは航路誤差がゼロになる。その際潮流成分に対抗するため,斜航角はβ=sin−1(5/10)=30[deg]、航路誤差は最大−200m弱生じる。条件は、船体パラメータ:u=5.14m/s,K=0.07851/s,K=−4.73m/s,T=83.5s,Tr3=4.5s,Tv3=0s。潮流成分:U=5kn,ψ=310deg。制御システム:K=0.02671/s,K=−2.67m/s,T=36.1s,Tr3=3.6s。制御ゲイン:f=1.5,f=22.7s,f=0.00197m/s。初期方位40deg,変針量10[deg]。
図12は航路制御モードで曲線追従した場合の過渡応答を示す。船体モデルのパラメータが制御対象と制御システムとで異なるが、顕著な誤差は生じていない。したがって、ウェイポイント生成装置10により出力されたウェイポイントは有効である。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 ウェイポイント生成装置
101 データ取得部
103 第1座標変換部
104 ウェイポイント生成部
105 第2座標変換部
106 出力部

Claims (6)

  1. 移動体の目的地座標P(x,y)と、前記移動体の参照方位である初期方位ψと、前記移動体の現在位置座標O(x,y)と、前記移動体の旋回径における旋回半径Rとを取得するデータ取得部と、
    前記現在位置座標Oから前記初期方位ψ方向に前記移動体の空走距離だけ離れた第1ウェイポイントS(x,y)と前記目的地座標Pとを、前記現在位置座標Oを原点とした前記初期方位ψのマイナス方向に座標変換して正規化する第1座標変換部と、
    前記正規化された座標において、正規化された第1ウェイポイントS’(x’,y’)と前記旋回半径Rとに基づいて、第1ウェイポイントS’に対して初期方位ψ方向に所定の間隔距離を有した位置にある第2ウェイポイントA’(x’,y’)と、該第2ウェイポイントA’と正規化された目的地座標Pとを結ぶ線分上に前記第2ウェイポイントA’に対して前記間隔距離を有した位置にある第3ウェイポイントF’(x’,y’)とを生成するウェイポイント生成部と、
    前記ウェイポイント生成部により生成された第2ウェイポイントA’及び第3ウェイポイントF’を、前記現在位置座標Oを原点として前記初期方位ψのプラス方向に座標変換する第2座標変換部と、
    前記第1ウェイポイントSと前記第2座標変換部により座標変換された第2ウェイポイントA及び第3ウェイポイントFとを出力する出力部と
    を備えるウェイポイント生成装置。
  2. 前記ウェイポイント生成部は、前記移動体の変針量をΔψ、Δx=x’−x’,Δy=y’−y ’=y’として、関数
    Figure 0006487264
    を解くことによって、前記正規化された座標における第2ウェイポイントA’及び第3ウェイポイントF’を生成することを特徴とする請求項1に記載のウェイポイント生成装置。
  3. 前記ウェイポイント生成部は、初期値Δψを与えた黄金分割探索により前記関数を解くことを特徴とする請求項2に記載のウェイポイント生成装置。
  4. 前記初期値Δψ=tan−1(y’−y’)÷(x’− ’)であることを特徴とする請求項3に記載のウェイポイント生成装置。
  5. 前記ウェイポイント生成部は、正規化された第1ウェイポイントS’と前記旋回半径Rとに基づいて、前記正規化された座標において、前記移動体の旋回径の旋回中心C’(x’,y’)を生成し、
    前記第2座標変換部は、前記旋回中心C’を、前記現在位置座標Oを原点として前記初期方位ψのプラス方向に座標変換し、
    前記出力部は、前記第2座標変換部により座標変換された旋回中心Cを出力することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のウェイポイント生成装置。
  6. 前記ウェイポイント生成部は、前記旋回中心C’(x’,y’)を、signを引数の符号を出力する符号関数として、
    Figure 0006487264
    により生成することを特徴とする請求項5に記載のウェイポイント生成装置。
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