JP6487200B2 - 生体内留置部材用一次形状体、その製造方法、及びマンドレル - Google Patents
生体内留置部材用一次形状体、その製造方法、及びマンドレル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6487200B2 JP6487200B2 JP2014256621A JP2014256621A JP6487200B2 JP 6487200 B2 JP6487200 B2 JP 6487200B2 JP 2014256621 A JP2014256621 A JP 2014256621A JP 2014256621 A JP2014256621 A JP 2014256621A JP 6487200 B2 JP6487200 B2 JP 6487200B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shape
- primary shape
- primary
- vivo indwelling
- strand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000001727 in vivo Methods 0.000 title claims description 110
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title description 17
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 18
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 10
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 10
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 claims description 7
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 42
- 206010002329 Aneurysm Diseases 0.000 description 33
- 238000000034 method Methods 0.000 description 26
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 15
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 13
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 10
- BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N platinum Chemical compound [Pt] BASFCYQUMIYNBI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 10
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 9
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 7
- 235000013601 eggs Nutrition 0.000 description 5
- 210000004204 blood vessel Anatomy 0.000 description 4
- 239000011368 organic material Substances 0.000 description 4
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 229910010272 inorganic material Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000011147 inorganic material Substances 0.000 description 3
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 3
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 3
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910001260 Pt alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 2
- 230000004323 axial length Effects 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 2
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 229910000575 Ir alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000990 Ni alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002202 Polyethylene glycol Substances 0.000 description 1
- 239000004372 Polyvinyl alcohol Substances 0.000 description 1
- 208000007536 Thrombosis Diseases 0.000 description 1
- 229910001069 Ti alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001080 W alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 1
- 210000004369 blood Anatomy 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 210000001124 body fluid Anatomy 0.000 description 1
- 239000010839 body fluid Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 239000000110 cooling liquid Substances 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 230000001747 exhibiting effect Effects 0.000 description 1
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010931 gold Substances 0.000 description 1
- 239000000017 hydrogel Substances 0.000 description 1
- 238000007654 immersion Methods 0.000 description 1
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 1
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 1
- 229910052741 iridium Inorganic materials 0.000 description 1
- GKOZUEZYRPOHIO-UHFFFAOYSA-N iridium atom Chemical compound [Ir] GKOZUEZYRPOHIO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229920001223 polyethylene glycol Polymers 0.000 description 1
- 239000002861 polymer material Substances 0.000 description 1
- 229920002451 polyvinyl alcohol Polymers 0.000 description 1
- 230000003449 preventive effect Effects 0.000 description 1
- 239000011342 resin composition Substances 0.000 description 1
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 1
- 229910052715 tantalum Inorganic materials 0.000 description 1
- GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N tantalum atom Chemical compound [Ta] GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 229920001187 thermosetting polymer Polymers 0.000 description 1
- WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N tungsten Chemical compound [W] WFKWXMTUELFFGS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010937 tungsten Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Description
本発明に係る生体内留置部材用一次形状体(以下、特にことわらない限り、単に「一次形状体」と称する。)は、両端を有する一連状の素線に、一方端と他方端を有する一次形状が付与されたものである。そして、この一次形状体は、内腔を有する形状で、生体内留置部材の全長を構成するものである。また、素線の一部は、一次形状体の全長における一方端の側から他方端の側に向かって内腔に配置されている。さらに、その素線の両端は、一次形状体の他方端の側に位置している。そして、内腔に配置されている素線が、従来の伸長防止線の機能を有する。
ここで、「生体内留置部材の全長を構成する」とは、生体内留置部材が一次形状体によりその全体が構成されることを意味する。また、ここでの「全体」には、必要に応じて用いられる、押出用プッシャ部材との接続部材(例えば、離脱要素部など)は含まない。また、例えば、後述するように、直線状の一次形状体に二次形状が付与される場合には、生体内留置部材の全長とは、二次形状が付与された状態における生体内留置部材の全長を意味するものではなく、二次形状が付与される前の直線状にした時の全長である。
また、単線の断面形状が円形の場合、その直径(線径)は、瘤の大きさにもよるが、例えば、φ0.010mm以上0.200mm以下程度で任意に選択可能である。このうち、生体内留置部材とした場合の強度や硬さの面からは、0.030mm以上0.100mm以下が好ましい。単線線の断面形状が円形ではない場合は、同様に、その最大幅として、0.010mm〜0.200mm程度で任意に選択可能であり、0.030mm以上0.100mm以下が好ましい。複線の場合も、複線全体として単線に準じて断面の大きさを選択可能である。
このコイル状の構造としては、素線を巻き回して得られる各種のコイル状の構造を採用することができる。素線を巻き回す方向は特に限定はなく、時計回りでも良いし、反時計回りでも良い。また、コイル状の構造におけるピッチ間隔は特に限定はなく、例えば、巻き回された隣接する素線同士が密着した密着巻き構造(例えば図2参照。)、間隔のあいたピッチ巻き構造(例えば図3参照。)、両者が1ヶ所以上ずつ混在した構造が挙げられる。また、コイル状の構造の軸方向に直交する方向からの平面視の形状は、円形、楕円形、卵型等の形状を採用することができる。コイル状の構造の径は、一次形状体の長さ方向で一定でも良いし、任意に変化させてもよい。また、コイル状の構造部分の外径は、留置部位や用途に応じて適宜決定できるが、生体内留置部材を動脈瘤等に搬送するために一般的に使用されるカテーテルの内腔径に適合させる観点から、上記平面視の形状が円形の場合、0.100mm以上0.500mm以下が好ましい。コイル状の構造部分の長さは、留置部位や用途に応じて適宜決定できるが、押出用プッシャ部材で生体内留置部材を安定的に押し出す観点から、10mm以上1000mm以下が好ましい。
ここで、一次形状体20の一方端を、コイル状に形成された部分の一方端(符号21)とし、一次形状体20の他方端を、コイル状に形成された部分の他方端(符号26)又はこの他方端26より外側に内腔23から飛び出している部分の端(符号22)とする。尚、一次形状体20の他方端は、他方端26から内腔23に配置されている部分が飛び出しているか否かにより決せされる。図2(a)、(c)に示す例では、一次形状体20の他方端は内腔23に配置されている部分のうち内腔23から飛び出している部分の端22とする。
また、本発明では、本体部と内線部との連続部分を境界部分とも称し、境界部分は一次形状体の全長における一方端の側の端部の少なくとも一部を形成するのが好ましい。図2に示す例では符号27で示す部分が境界部分であり、直線状に延びる内線部25と所定径のコイル状の本体部24とをつなぐ右側面の平面視(図2(b)参照。)で概ね長円弧形状の部分が該当する。また、本例では、境界部分27は、一次形状体20の一方端21の側の端部の一部を形成している。
以下では、特にことわらない限り、「本体部」、「内線部」及び「境界部分」の用語を用いる。
図2に示す例では、内線部25は直線状の構造を有し、自然長の長さが本体部24の軸方向長さより長くなっている。
図2に示す例で説明すると、一次形状体20の他方端22の側で本体部24に固定されるか、一方端21の側及び他方端22の側で本体部24に固定されるのが好ましく、本体部24の一方端21の近傍及び他方端26の近傍で固定されるのがより好ましい。尚、本発明において、内線部の本体部への固定には、接着剤やはんだ等による固定、先端チップ、或いは、押出用プッシャ部材との連結のために用いる脱離要素部等を用いた本体部に対する物理的な固定、先端チップ或いは脱離要素部等を介した間接的な固定を含む。
ここで、他方端の側及び一方端の側は、それぞれ、本体部の軸方向の中間点を基準として、他方端に近いか、一方端に近いかにより決定する。
第3例における境界部分47は、同一平面上に存在する環状の形状を有し、その平面に直交する軸線が一次形状体40の軸方向に直交するように形成されている。また、本体部43を構成する素線10は、図4(a)における本体部44の下部から一次形状体40の軸方向に向かうように方向を変えるとともに、本体部44の外径と同程度の径になるように図4(a)における本体部44の上部に向かうように弧を形成し、さらに弧を形成するように下部に向かって伸び、概ね1周の環状の形状を有する境界部分を形成し、内線部45に連続している。
以下では、主として本体部24の一方端の側の端部の相違点について説明するが、他の構成については、第1例において説明したのと同様の構成を採用することができる。
以上のようにして溶融部58を形成することにより、内線部25の一方端21の側は本体部24の一方端21の側に溶融部58とともに固定される。また、コイル状に巻き回された本体部24の一方端21の少なくとも一巻きの素線の溶融により溶融部58が形成される。このように溶融部58を形成することで、内線部25の一方端21の側の端部が本体部24の一方端21の端部で溶融部58とともに固定されることで、内線部25が伸長防止線としての機能をより効果的に発揮することができるとともに内線部25に引張応力が負荷された時でも本体部24のコイル状の部分が解けることも効果的に防止できる。
本発明に係る生体内留置部材用一次形状体の製造方法は、両端を有する一連状の素線に、一方端と他方端を有する一次形状を付与するものであり、マンドレルの軸方向に、素線の一部を沿わせる工程と、マンドレルの軸方向に沿わされた素線の一部の外側から素線の残部の少なくとも一部をマンドレルの周方向に巻き回し、素線の両端となる部分を一次形状体の他方端となる側に位置させる工程と、を含む。
このような工程を経ることで、従来のように別部材である伸長防止線を内腔に挿入する工程を行うことなく、簡便に、伸長防止線が内腔に配置された生体内留置部材用一次形状体を提供することができる。
以下では、一次形状体の内腔を形成する部分の構成が、コイル状である場合を例にして一次形状体の製造方法の実施形態を説明する。
図7(c)に示すマンドレル73は、芯材75の外周面に軸方向に平行な溝部74が設けられたものである。このマンドレル73を用いた場合、軸方向に直線状に素線を沿わせた後に、周方向に素線を巻き回すと、一次形状体の軸方向に直交する平面に対する平面視において概ね円形状のコイル形状を有する本体部が得られる。図7(c)に示す例では、溝部は芯材75の両端に亘り設けられているが、これに限られない。また、溝部はマンドレルの軸方向に平行に設けられているが、マンドレルの外周面に沿う螺旋状に設けてもよい。このような螺旋状の溝部を設けた場合、一次形状体の内線部を螺旋状の形状に同時に付与することができ、また、マンドレルを回転させることで付与された螺旋状の形状に負荷をかげずにマンドレルを取り外すことができる。図7(d)に示すマンドレル76は、芯材77の外周面に、軸方向に平行な溝部78と、この溝部78の端部から連続し、溝部78の底部に連続する外周面を有する切り欠き部79とが設けられたものである。各溝部の深さは、素線を沿わせて溝部に配置することができれば特に限定はないが、素線の配置し易さの観点からは、素線の溝部の深さ方向に対する厚みの半分以上が好ましい。尚、図7(d)の切り欠き部79の深さは軸方向の溝部78の深さと同じ深さから周方向に沿って浅くなるようにしている。このようにすることで、一次形状体の内線部と本体部の連続部分(境界部分)の構造を形成する際に、切り欠き部79の周面に沿って素線を配置し所望の形状を付与しやすくなる。
次に、溝部78に沿ってマンドレル76の軸方向に沿って配置された素線10の残部をマンドレル76の周方向に巻き回す。マンドレル76には切り欠き部79が溝部78から連続して設けられており、切り欠き部79の外周面に沿って素線10を巻き回す(図8参照)。尚、切り欠き部79の深さは、切り欠き部79の形状に対応して形成される境界部分の形状に対応させるように決定すればよい。また、軸方向の溝部78と切り欠き部79の外周面とが連続しており、素線10の軸方向から周方向への方向の変化を容易に行うことができる。
次に、平行溝部82に沿って第1芯材81の軸方向に沿って配置された素線10の残部を直交溝部83に沿わせるとともに、この状態で、第2芯材84の凹部85に第1芯材81の直交溝部83が設けられた側の端部を挿入し固定する。その後、直交溝部83と凹部85とにより形成される貫通穴に配置されている素線10を第2芯材84の外周面の周方向に沿って巻き回した後、続けて第1芯材81の外周面の周方向に沿って密着巻きになるように素線を巻き回す(図11参照)。
マンドレル80の平行溝部82に配置された部分の素線10が一次形状体40の内線部45、第1芯材81に巻き回された部分の素線10が本体部44、垂直溝部83に配置されに第2芯材84に巻き回された部分が環状の形状の境界部分47に対応することになる。
尚、第2芯材84を用いる替わりに、アンカーを直接用いてもよい。
以上のようにして得られた生体内留置部材用一次形状体は、そのまま生体内留置部材として用いることもできるが、生体の動脈瘤等の瘤内に安定して配置させる観点からは、一次形状体に二次形状を付与して生体内留置部材とすることが好ましい。二次形状の構造としては、線状の一次形状体が三次元状に配置されたものであればよい。このような二次形状としては、例えば、螺旋状や、螺旋状以外の複雑な三次元の形状が挙げられる。螺旋状の生体内留置部材としては、例えば、図12(a)に示す実施形態の第1例(符号91)のように、図1に示す両端11、12を有する素線10を用いて、図2に示す一次形状体20の構造においてより長尺の一次形状体90を密着巻きで外径一定になるように時計回りに所定回数巻き回した形状を有するものが挙げられる。尚、巻き方向、ピッチ間隔、巻き数、外径は適宜選択可能である。また、巻き方向、ピッチ間隔、外径は、二次形状の全長に亘って同一でもよいし、変化させてもよい。また、螺旋状以外で複雑な三次元の形状の生体内留置部材としては、例えば、図12(b)に示す実施形態の第2例(符号92)のように、円弧、円、螺旋などの湾曲ループが複数連続して構成されており、すべての湾曲ループが同一平面上にない立体構造を有するものが挙げられる。尚、図12(b)における生体内留置部材92もコイル状の一次形状体を用いて形成したものであるが、図面では省略して記載している。第2例の全体形状は、概ね立方体ないし直方体であるが、球形状、楕円球形状、卵形状、多面体形状、多角柱形状、円柱形状、多角錐形状、円錐形状、ランダム形状、これらの組み合わせ形状等各種の構造を採用することができる。尚、本発明の生体内留置部材の二次形状は、上記の実施形態以外に限られず、各種の二次形状を採用することができる。
二次形状の大きさは、生体内の動脈瘤等の瘤の大きさや用途に応じて適宜決定すればよいが、例えば動脈瘤の内部で概ね全体が壁面に沿うように配置させる用途に用いる場合は、瘤内に安定して配置させる観点から、1mm以上30mm以下が好ましく、3mm以上15mm以下がより好ましい。
二次形状用マンドレルの形状は、所望の二次形状に応じて、適宜設定すればよく、例えば、球形状、楕円球形状、卵形状、多面体形状、多角柱形状、円柱形状、多角錐形状、円錐形状、これらを組み合わせた形状等が挙げられる。一次形状体を巻き付けやすくするために、二次形状用マンドレルに溝部や突起部を設けてもよい。
鋳型の内部形状も、所望の二次形状に応じて、適宜設定すればよく、例えば、球形状、楕円球形状、卵形状、多面体形状、多角柱形状、円柱形状、多角錐形状、円錐形状、これらを組み合わせた形状等が挙げられる。また、付与したい二次形状と同じように配置した中空パイプを鋳型として用いてもよい。
一次形状体に二次形状をより確実に付与する観点から、加熱を2回以上行ってもよい。例えば、一次形状体を二次形状用マンドレルに巻き付けた状態で加熱した後、二次形状用マンドレルから取り外した一次形状体を鋳型内に配置して再度加熱を行う方法などが挙げられる。
図13は、母血管100に生じた動脈瘤99に生体内留置部材96を挿入している時の状態を模式的に示した説明図である。尚、図13における生体内留置部材96もコイル状の一次形状体を用いて形成したものであるが、図面では省略して記載している。
上述したように、生体内留置部材96を動脈瘤99内に挿入するには、先ず、搬送用カテーテル93の内腔に一次形状体の状態に伸ばした状態の生体内留置部材96を配置し、搬送用カテーテル93の先端を動脈瘤99の内部に挿入する。この時、搬送カテーテル93の内腔には、押出用プッシャ部材94と、その先端部に、離脱要素部95を介して近位端部97が固定された生体内留置部材96が移動可能に挿入される。ここで、生体内留置部材96の近位端部97は、一次形状体の他方端の端からその近傍部に亘る部分にあたる。図示しないが、一次形状体の本体部の他方端の端部に離脱要素部95の一部が挿入され、一次形状体の内線部の他方端の端部が離脱要素部95の外側と本体部の内壁部との間に挟み込まれて押さえ付けられることで物理的に内線部が本体部に固定されている。
押出用プッシャ部材94を搬送用カテーテル93の先端側に移動させ、生体内留置部材96の遠位端部98から順次近位端部97を搬送用カテーテル93の先端開口部から徐々に押し出すと、動脈瘤99の内部で二次形状に復元する(図13参照)。その後、脱離要素部分において押出用プッシャ部材から切り離され、動脈瘤99の内部に生体内留置部材96が留置される。
本発明に係る生体内留置部材用一次形状体を用いて得られる生体内留置部材は、その全長が本発明に係る生体内留置部材用一次形状体で構成されており、一連状の素線を用いて一次形状体の本体部と内線部を連続して形成させているため、内線部の破断が従来よりも抑制され、従来よりも安全で、確実に生体内留置部材を瘤内に搬送し、留置することが可能になる。また、本発明により、このような生体内留置部材を構成する一次形状体を簡便に作製することが可能になる。
11 一方端
12 他方端
13 始端
20、30、40、50、60、90 生体内留置部材用一次形状体
21、31、41 一方端
22、32、42、62 他方端
23、33、43、63 内腔
24、34、44、64 本体部
25、35、45、65 内線部
26、36、46 他方端
27、37、47、67 境界部分
48 アンカー
58 溶融部
61 一方端
68 先端チップ
68a チップ部
68b 基部
70、71、73、76、80 マンドレル
72 突起
74、78 溝部
75、77 芯材
79 切り欠き部
81 第1芯材
82 平行溝部
83 直交溝部
84 第2芯材
85 凹部
91、92、96 生体内留置部材
93 搬送用カテーテル
94 押出プッシャ部材
95 離脱要素部
97 近位端部
98 遠位端部
99 動脈瘤
100 母血管
Claims (9)
- 両端を有する一連状の素線に、一方端と他方端を有する一次形状が付与された生体内留置部材用一次形状体にあって、
上記一次形状体は、内腔を有する形状で、上記素線により生体内留置部材の全長を構成するものであり、上記素線により上記内腔を形成する本体部と、上記本体部から連続して伸びて上記内腔に配置されている上記素線の一部である内線部とを有し、
上記素線の一部が、上記一次形状体の全長における上記一方端の側から上記他方端の側に向かって上記内腔に配置されており、
上記素線の両端は、上記一次形状体の上記他方端の側に位置し、
上記本体部と上記内線部との境界部分は、上記一次形状体の全長における上記一方端を形成し、
上記内線部は、撓んだ状態で上記内腔に配置されている生体内留置部材用一次形状体。 - 上記境界部分は、環状の形状を有する請求項1に記載の生体内留置部材用一次形状体。
- 上記一方端の側の端部が溶融されることによって形成される半球状の形状を有する請求項1又は2に記載の生体内留置部材用一次形状体。
- 両端を有する一連状の素線に、一方端と他方端を有する一次形状が付与され、アンカーを有する生体内留置部材用一次形状体にあって、
上記一次形状体は、内腔を有する形状で、上記素線により生体内留置部材の全長を構成するものであり、上記素線により上記内腔を形成する本体部と、上記本体部から連続して伸びて上記内腔に配置されている上記素線の一部である内線部とを有し、
上記素線の一部が、上記一次形状体の全長における上記一方端の側から上記他方端の側に向かって上記内腔に配置されており、
上記素線の両端は、上記一次形状体の上記他方端の側に位置し、
上記本体部と上記内線部との境界部分は、上記一次形状体の全長における上記一方端の側の端部の少なくとも一部を形成して、環状の形状を有し、当該環状の形状の内側にアンカーが取り付けられている生体内留置部材用一次形状体。 - 上記内線部は、撓んだ状態で上記内腔に配置されている請求項4に記載の生体内留置部材用一次形状体。
- 上記アンカーは、上記素線よりも摩擦抵抗の高い材料で形成される請求項4又は5に記載の生体内留置部材用一次形状体。
- 上記材料が吸水性ポリマーである請求項6に記載の生体内留置部材用一次形状体。
- 上記一次形状体は、上記一次形状体の全長における上記他方端の側又は上記一方端の側及び他方端の側で、上記内線部が、上記本体部に固定されている請求項1〜7の何れか1項に記載の生体内留置部材用一次形状体。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の生体内留置部材用一次形状体に、二次形状を付与することで形成される生体内留置部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014256621A JP6487200B2 (ja) | 2014-12-18 | 2014-12-18 | 生体内留置部材用一次形状体、その製造方法、及びマンドレル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014256621A JP6487200B2 (ja) | 2014-12-18 | 2014-12-18 | 生体内留置部材用一次形状体、その製造方法、及びマンドレル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016116573A JP2016116573A (ja) | 2016-06-30 |
JP6487200B2 true JP6487200B2 (ja) | 2019-03-20 |
Family
ID=56243310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014256621A Active JP6487200B2 (ja) | 2014-12-18 | 2014-12-18 | 生体内留置部材用一次形状体、その製造方法、及びマンドレル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6487200B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021053279A (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | 朝日インテック株式会社 | 塞栓コイル |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7320697B2 (en) * | 1999-07-30 | 2008-01-22 | Boston Scientific Scimed, Inc. | One piece loop and coil |
US7608089B2 (en) * | 2004-12-22 | 2009-10-27 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Vaso-occlusive device having pivotable coupling |
JP6119749B2 (ja) * | 2012-06-29 | 2017-04-26 | 株式会社カネカ | 生体内留置部材の製造方法 |
-
2014
- 2014-12-18 JP JP2014256621A patent/JP6487200B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016116573A (ja) | 2016-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11819217B2 (en) | Embolic devices and methods of manufacturing same | |
AU2008226695B2 (en) | An implant, a mandrel, and a method of forming an implant | |
JP6418238B2 (ja) | 生体内留置部材およびその製造方法 | |
JP5013380B2 (ja) | 医療用チューブ、及び、これを用いたカテーテル | |
US11399845B2 (en) | Vascular cages and methods of making and using the same | |
AU2020390732B2 (en) | Delivery guide wire and therapeutic device | |
RU2753447C2 (ru) | Гибкий стент | |
KR20160127060A (ko) | 색전 정형화 미세 코일 | |
US11103251B2 (en) | In vivo indwelling member, and in vivo indwelling member placement device provided with said in vivo indwelling member | |
US9615833B2 (en) | Method for producing in-vivo indwelling member | |
JP6487200B2 (ja) | 生体内留置部材用一次形状体、その製造方法、及びマンドレル | |
US20180263633A1 (en) | In vivo indwelling member, and in vivo indwelling member placement device provided with said in vivo indwelling member | |
JP2017086267A (ja) | 塞栓コイル | |
JP6761741B2 (ja) | マンドレル及び該マンドレルを用いた生体内留置部材の製造方法 | |
CN115666453A (zh) | 用于在血管内展开的可扩展管 | |
WO2019026364A1 (ja) | 生体内留置具、生体内留置具送達システムおよび生体内留置具の製造方法 | |
EP1815826A2 (en) | Flexible support member with high pushability | |
JPWO2016125704A1 (ja) | 生体内留置部材を製造するための型及び該型を用いた生体内留置部材の製造方法 | |
JP2016182299A (ja) | 生体内留置部材およびその製造方法 | |
KR20190088983A (ko) | 의료 기기 | |
WO2022075183A1 (ja) | 生体内留置具および生体内留置具送達システム | |
KR20230093530A (ko) | 카테터 및 카테터의 제조 방법 | |
JP2002355314A (ja) | ステント |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171025 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180731 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180928 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20181023 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181229 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20190111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6487200 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |