JP6486807B2 - エンジンの排気接合部構造 - Google Patents
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Description
前記出口壁16と前記入口壁17との間に、前記出口13aと前記入口9aとを連通させる開口18aを備えたガスケット18を設け、
前記ガスケット18は、複数枚の分割ガスケット18Aを重ねることで構成され、
外周側よりも内周側の厚さが減じられた前記分割ガスケット18Aを複数枚重ねることにより、前記ガスケット18の内周面20に開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部21が前記ガスケット18に形成されていることを特徴とする。
前記ガスケット18は、両シール面22,23のうちの一方のシール面23のみが段付面となるように外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケット18Aの二つを、互いの段付面23,23を付き合わせて重ねることにより構成される前記ポケット部21を有していることを特徴とする。
2枚の前記分割ガスケット18A,18Aのうちの一方18Aに、前記接合部Sの径よりも大径となる突出大径部26を設け、
前記ガスケット18は、前記突出大径部26の外周部が前記段付面側に折り返されてなる溜り部27を有していることを特徴とする。
2枚の前記分割ガスケット18A,18Aのうちの他方18Aに、前記接合部Sの径よりも大径となる突出大径部28を設け、
前記ガスケット18は、前記他方の分割ガスケット18Aの前記突出大径部28が前記溜り部27を覆う又は隠すように対向配備されてなる大径対向部29を有していることを特徴とする。
前記出口壁16と前記入口壁17との間に、前記出口13aと前記入口9aとを連通させる開口18aを備えたガスケット18を設け、
前記ガスケット18は、前記ガスケット18の内周面20に前記ガスケット18の厚さよりも狭い幅で開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部21を有していることを特徴とする。
故に、燃焼室11から液状未燃焼物rが排気経路Hに排出されて接合部S付近に滞留しても、ポケット部21に入り込んで貯留されるようになるから、接合部Sから外部へ漏れ出すことを防止したり、接合部Sに浸透してゆくことを明確に遅らせるといったことが可能になる。つまり、接合部Sから、液状未燃焼物rが漏れ出すことを回避又は軽減することができる。
その結果、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気構造体との接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供することができる。
故に、燃焼室11から液状未燃焼物rが排気経路Hに排出されて接合部S付近に滞留しても、ポケット部21に入り込んで貯留されるようになるから、接合部Sから外部へ漏れ出すことを防止したり、接合部Sに浸透してゆくことを明確に遅らせるといったことが可能になる。つまり、接合部Sから、液状未燃焼物rが漏れ出すことを回避又は軽減することができる。
その結果、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気構造体との接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供することができる。
図3に示されるように、このディーゼルエンジンは、シリンダヘッド2における排気ポート13のポート出口13aを備える出口壁16と、排気マニホルド9における排気通路9Aの通路入口9aを備える入口壁17とを、ポート出口13aと通路入口9aとが対向配備される状態に、ボルト(図示省略)などにより連結してなる接合部Sを有している。なお、Pは排気ポート13の軸心であり、Qは排気通路9Aの軸心である。
通路入口9aの径(大きさ)が、ポート出口13aより大となるように、排気流れ方向で上流側が大径となるように、排気通路9Aの始端部にテーパ周面9bを設ければ好都合である。
ガスケット18は、両シール面22,23のうちの一方のシール面23のみが段付面となるように外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケット18Aの2枚を、互いの段付面23,23を付き合わせて重ねることにより構成される周溝でなるポケット部21を有している。
従って、ポケット部21は、一方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aとテーパ面23C、及び他方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aとテーパ面23Cにより、内周面20に開口する周溝に構成されている。
出口壁16の壁面16Aと一方の分割ガスケット18Aのシール面22と、一方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aと他方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aと、そして、他方の分割ガスケット18Aのシール面22と入口壁17の壁面17Aとがそれぞれ圧接されている。
液状未燃焼物rが接合部S付近に滞留しても、その液状未燃焼物rはポケット部21に入り込んで貯留されるようになり、壁面16A,17Aとガスケット18との間から外部へ漏れ出すことが防止されるようになる。
実施形態2によるエンジンの排気接続部構造は、実施形態1によるものとガスケット18が異なるのみである。詳しくは、実施形態1によるガスケット18にその他の機能を付加されたものであり、実施形態1による構成を全て具備している。従って、基本的には、付加された新たな構成の部位のみの説明を行うものとする。
即ち、2枚の分割ガスケット18A,18Aのうちの出口壁16側となる一方の分割ガスケット18Aには、接合部Sの径よりも大径となる突出大径部26が設けられている。その突出大径部26の外周部、詳しくは、下側となる外周部が段付面23側に折り返されてなる溜り部27が構成されている。
その曲げられた突出大径部28は、排気流れ方向の下流側から上流側を見る方向視にて、溜り部27を覆う又は隠すように対向配備されてなる大径対向部29を有している。
図3,4に示すようなポケット部21を有する単品でなるガスケット18でも良い。また、図3,4に示す一対の分割ガスケット18A,18Aの間に、内径が分割ガスケット18Aよりも大きい中間ガスケット(図示省略)を挟んでなる3枚重ね構造のガスケット18も可能である。
また、ガスケット18の形状や枚数は、種々の変更設定が可能である。
9 排気構造体
9A 排気通路
9a 入口(通路入口)
13 排気ポート
13a 出口(ポート出口)
16 出口壁
17 入口壁
18 ガスケット
18A 分割ガスケット
18a 開口
20 内周面
21 ポケット部
22 シール面
23 シール面(段付面)
26 突出大径部
27 溜り部
28 突出大径部
29 大径対向部
S 接合部
Claims (5)
- 排気通路を有する排気構造体と、排気ポートを有するシリンダヘッドとを備え、前記シリンダヘッドにおける前記排気ポートの出口を備える出口壁と、前記排気構造体における前記排気通路の入口を備える入口壁とを、前記出口と前記入口とが対向配備される状態に連結してなる接合部を有するエンジンの排気接合部構造であって、
前記出口壁と前記入口壁との間に、前記出口と前記入口とを連通させる開口を備えたガスケットを設け、
前記ガスケットは、複数枚の分割ガスケットを重ねることで構成され、
外周側よりも内周側の厚さが減じられた前記分割ガスケットを複数枚重ねることにより、前記ガスケットの内周面に開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部が前記ガスケットに形成されているエンジンの排気接合部構造。 - 前記ガスケットは、両シール面のうちの一方のシール面のみが段付面となるように外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケットの二つを、互いの段付面を付き合わせて重ねることにより構成される前記ポケット部を有している請求項1に記載のエンジンの排気接合部構造。
- 2枚の前記分割ガスケットのうちの一方に、前記接合部の径よりも大径となる突出大径部を設け、
前記ガスケットは、前記突出大径部の外周部が前記段付面側に折り返されてなる溜り部を有している請求項2に記載のエンジンの排気接合部構造。 - 2枚の前記分割ガスケットのうちの他方に、前記接合部の径よりも大径となる突出大径部を設け、
前記ガスケットは、前記他方の分割ガスケットの前記突出大径部が前記溜り部を覆う又は隠すように対向配備されてなる大径対向部を有している請求項3に記載のエンジンの排気接合部構造。 - 排気通路を有する排気構造体と、排気ポートを有するシリンダヘッドとを備え、前記シリンダヘッドにおける前記排気ポートの出口を備える出口壁と、前記排気構造体における前記排気通路の入口を備える入口壁とを、前記出口と前記入口とが対向配備される状態に連結してなる接合部を有するエンジンの排気接合部構造であって、
前記出口壁と前記入口壁との間に、前記出口と前記入口とを連通させる開口を備えたガスケットを設け、
前記ガスケットは、前記ガスケットの内周面に前記ガスケットの厚さよりも狭い幅で開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部を有しているエンジンの排気接合部構造。
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JP5061014B2 (ja) * | 2007-04-26 | 2012-10-31 | 日本ガスケット株式会社 | ガスケット |
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- 2015-09-30 JP JP2015193169A patent/JP6486807B2/ja active Active
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