JP6486807B2 - エンジンの排気接合部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンにおけるシリンダヘッドの排気側と排気マニホルドとの接続部の構造など、エンジンの排気接合部構造に関するものである。
この種のエンジンの排気接合部構造、即ち、シリンダヘッドにおける排気ポートの出口を備える出口壁と、排気構造体における排気通路の入口を備える入口壁とを、出口と入口とを対向配備状態で連結してなる接合部を持つエンジンの排気接合部構造としては、特許文献1や特許文献2において開示されるものが知られている。この場合、特許文献2(図1,3参照)に記載されるように、シリンダヘッドと排気マニホルドとの間にガスケットが介装されていることが多い。
ところで、ディーゼルエンジンにおいては、無負荷(又は軽負荷)運転を行うと、(1)燃焼温度が低い、(2)燃料の噴射率が低く噴霧が粗くなる、(3)ピストンとシリンダとのクリアランスが大きいことから、シリンダ内に未燃焼燃料、エンジンオイルが発生し、排気と一緒にシリンダ外に排出される、といった慢性的な問題がある。
エンジンが普通に運転され続けることによる温度上昇に伴い、燃焼温度や燃料噴射率は高くなり、また、未燃焼燃料やエンジンオイルは燃焼されて燃焼ガスとなることから、通常、前述した(1)〜(3)の問題は、一般的な運転状態においては解消されている。
しかしながら、長時間アイドリング状態が続くとか、冬季に軽負荷運転が続くなど、長時間に亘って無負荷(又は軽負荷)運転が行われると、未燃焼ガスなどが、マフラーや排気マニホルドといった排気系内に滞留してしまうことがある。
この場合、シリンダヘッドの排気ポートや排気マニホルドに滞留している未燃焼燃料やエンジンオイルなどによる液状未燃焼物が、シリンダヘッドと排気マニホルドとの接合部(接続部)から漏れ出すことがあった。この排気接合部にガスケットが設けられている場合であっても、経時によってガスケットがへたるので、やはり前記漏れは起こりうるものであった。
特開2015−161225号公報 特開2004−156547号公報
本発明の目的は、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気構造体との接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供する点にある。
請求項1に係る発明は、排気通路9Aを有する排気構造体9と、排気ポート13を有するシリンダヘッド2とを備え、前記シリンダヘッド2における前記排気ポート13の出口13aを備える出口壁16と、前記排気構造体9における前記排気通路9Aの入口9aを備える入口壁17とを、前記出口13aと前記入口9aとが対向配備される状態に連結してなる接合部Sを有するエンジンの排気接合部構造において、
前記出口壁16と前記入口壁17との間に、前記出口13aと前記入口9aとを連通させる開口18aを備えたガスケット18を設け、
前記ガスケット18は、複数枚の分割ガスケット18Aを重ねることで構成され、
外周側よりも内周側の厚さが減じられた前記分割ガスケット18Aを複数枚重ねることにより、前記ガスケット18の内周面20に開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部21が前記ガスケット18に形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のエンジンの排気接合部構造において、
前記ガスケット18は、両シール面22,23のうちの一方のシール面23のみが段付面となるように外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケット18Aの二つを、互いの段付面23,23を付き合わせて重ねることにより構成される前記ポケット部21を有していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のエンジンの排気接合部構造において、
2枚の前記分割ガスケット18A,18Aのうちの一方18Aに、前記接合部Sの径よりも大径となる突出大径部26を設け、
前記ガスケット18は、前記突出大径部26の外周部が前記段付面側に折り返されてなる溜り部27を有していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のエンジンの排気接合部構造において、
2枚の前記分割ガスケット18A,18Aのうちの他方18Aに、前記接合部Sの径よりも大径となる突出大径部28を設け、
前記ガスケット18は、前記他方の分割ガスケット18Aの前記突出大径部28が前記溜り部27を覆う又は隠すように対向配備されてなる大径対向部29を有していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、排気通路9Aを有する排気構造体9と、排気ポート13を有するシリンダヘッド2とを備え、前記シリンダヘッド2における前記排気ポート13の出口13aを備える出口壁16と、前記排気構造体9における前記排気通路9Aの入口9aを備える入口壁17とを、前記出口13aと前記入口9aとが対向配備される状態に連結してなる接合部Sを有するエンジンの排気接合部構造において、
前記出口壁16と前記入口壁17との間に、前記出口13aと前記入口9aとを連通させる開口18aを備えたガスケット18を設け、
前記ガスケット18は、前記ガスケット18の内周面20に前記ガスケット18の厚さよりも狭い幅で開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部21を有していることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、シリンダヘッドと排気構造体との間で圧接されているガスケット18には、その内周面20に開口するポケット部21が設けられている。
故に、燃焼室11から液状未燃焼物rが排気経路Hに排出されて接合部S付近に滞留しても、ポケット部21に入り込んで貯留されるようになるから、接合部Sから外部へ漏れ出すことを防止したり、接合部Sに浸透してゆくことを明確に遅らせるといったことが可能になる。つまり、接合部Sから、液状未燃焼物rが漏れ出すことを回避又は軽減することができる。
その結果、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気構造体との接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供することができる。
請求項1の発明によれば、径外側に向けて凹入する未貫通状の(穴状の)ポケット部21を、複数枚の分割ガスケット18Aを重ねることで構成する手段であるから、単一の部材でなるガスケットにポケット部を形成する手段に比べて、作製並びに加工方法が容易化されるようになる。従って、ガスケットがコスト安で簡単に作れるという利点もあるエンジンの排気接合部構造を提供することができる。
請求項2の発明によれば、一方のみが段付面23となる分割ガスケット18Aの二つを、互いの段付面23,23を付き合わせて重ねる構成であり、互いに同一の分割ガスケットにより経済的にポケット部を備えたガスケットを構成することができる利点が追加される。
請求項3の発明によれば、接合部から液状未燃焼物が漏れ出た場合には、一方の分割ガスケット18Aに形成されている溜り部27に貯留させることができる。従って、もし液状未燃焼物が漏れ出ることがあったとしても、それが周囲に分散されて汚れるおそれは回避することが可能となる利点が追加される。
請求項4の発明によれば、大径対向部29の存在により、液状未燃焼物rが溜り部27から分散することを抑制又は規制できる。また、突出大径部28や大径対向部29は、エンジンや排気構造体9などのよる輻射熱が、溜り部27に及び難くする遮熱板として機能し得る利点もある。
請求項5の発明によれば、シリンダヘッドと排気構造体との間で圧接されているガスケット18には、その内周面20にガスケット18の厚さよりも狭い幅で開口するポケット部21が設けられている。
故に、燃焼室11から液状未燃焼物rが排気経路Hに排出されて接合部S付近に滞留しても、ポケット部21に入り込んで貯留されるようになるから、接合部Sから外部へ漏れ出すことを防止したり、接合部Sに浸透してゆくことを明確に遅らせるといったことが可能になる。つまり、接合部Sから、液状未燃焼物rが漏れ出すことを回避又は軽減することができる。
その結果、主に排気系のさらなる構造見直しにより、無負荷(又は軽負荷)運転が長時間行われても、シリンダヘッドと排気構造体との接合部から、液状未燃焼物が漏れ出すことが回避又は軽減されるように、改善されたエンジンの排気接合部構造を提供することができる。
ディーゼルエンジンの右側面図 図1に示すディーゼルエンジンの平面図 エンジンの排気接合部構造を示す断面図(実施形態1) 図3の接合部の要部を示す拡大断面図 実施形態1のガスケットを示し、(a)は一部省略の正面図、(b)は図5(a)におけるA−A線で切った断面図 別構造のガスケットを示す接合部の断面図(実施形態2)
以下に、本発明によるエンジンの排気接合部構造の実施の形態を、立形直列3気筒ディーゼルエンジンの場合について、図面を参照しながら説明する。
このエンジンは、図1、図2に示されるように、シリンダブロック1の上部にシリンダヘッド2が組み付けられ、シリンダヘッド2の上部にヘッドカバー3が組み付けられ、シリンダブロック1の下部にオイルパン4が組み付けられ、シリンダブロック1の前部にギヤケース5が組み付けられている。シリンダブロック1の後部にはフライホイールハウジング6が組み付けられ、フライホイールハウジング6内には、クランク軸7に組み付けられたフライホイール(図示省略)が収容されている。
このエンジンは、図2に示すように、シリンダヘッド2の左側には吸気マニホルド8が組み付けられ、シリンダヘッド2の右側には、概略形状を仮想線にて示す排気マニホルド(排気構造体の一例)9が組み付けられている。なお、図示は省略するが、排気マニホルド9の上部に過給機を設け、その過給機からパイプを介して吸気マニホルド8の吸気入口部に過給がなされる状態に構成しても良い。次に、排気経路の構造(エンジンの排気接合部構造)について説明する。
図3に示されるように、シリンダブロック1の上部であるシリンダ1Aに収容されているピストン10と、シリンダヘッド2との間に燃焼室11が形成されている。燃焼室11には、吸気バルブ(図示省略)が配置される吸気ポート(図示省略)と、排気バルブ12が配置される排気ポート13とが臨んでいる。排気ポート13、及び前述の排気マニホルド9の内部に管路状に形成されている排気通路9Aなどにより、エンジンの排気経路Hが構成されている。
シリンダヘッド2の排気ポート13は、環状の金属材料でなるバルブシート14よりなる排気入口15を有している。この排気入口15は、排気バルブ12の下端に形成されている排気弁体12Aにより閉じられたり(図3の状態)、排気バルブ12の下降移動によって開かれたりする。ピストン10が上昇移動する排気工程においては、排気弁体12Aが図3に示される閉じ位置から少し下がり、排気入口15が開いて排気ガスなどが排気ポート13に流れて行く。
〔実施形態1〕
図3に示されるように、このディーゼルエンジンは、シリンダヘッド2における排気ポート13のポート出口13aを備える出口壁16と、排気マニホルド9における排気通路9Aの通路入口9aを備える入口壁17とを、ポート出口13aと通路入口9aとが対向配備される状態に、ボルト(図示省略)などにより連結してなる接合部Sを有している。なお、Pは排気ポート13の軸心であり、Qは排気通路9Aの軸心である。
図3に示されるように、接合部Sは、出口壁16と入口壁17との間に、ポート出口13aと通路入口9aとを連通させる開口18aを備えたガスケット18を設けて構成されている。接合部Sは、出口壁16の壁面16Aと入口壁17の壁面17Aとが、ガスケット18を介して密着(又は圧接)される状態で連結されている。
通路入口9aの径(大きさ)が、ポート出口13aより大となるように、排気流れ方向で上流側が大径となるように、排気通路9Aの始端部にテーパ周面9bを設ければ好都合である。
ガスケット18は、図3,図4に示されるように、ガスケット18の内周面20に開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部21を有している。ガスケット18は、外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケット18Aを複数枚重ねることで構成されるポケット部21を有している。
ガスケット18は、両シール面22,23のうちの一方のシール面23のみが段付面となるように外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケット18Aの2枚を、互いの段付面23,23を付き合わせて重ねることにより構成される周溝でなるポケット部21を有している。
ガスケット18を詳述すると、図3,図4に示されるように、分割ガスケット18Aは、平滑な円環面であるシール面22、及び、シール面22との間に厚さDを有する外側周面23Aと、シール面22との間に厚さDより小さい厚さdを有する内側周面23Bと、これら外側周面23Aと内側周面23Bとを繋ぐテーパ面23Cとでなる段付面23とを有している。
従って、ポケット部21は、一方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aとテーパ面23C、及び他方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aとテーパ面23Cにより、内周面20に開口する周溝に構成されている。
図3,図4に示されるように、接合部Sとしての組付け状態にあるガスケット18は、その全体厚さが2Dで、かつ、排気流れ方向の上流側及び下流側それぞれに幅(厚さ)dずつの内周面20,20を有し、かつ、幅(厚さ)が2D−2dの周溝でなるポケット部21を有している。各内周面20,20は、排気ポート13の径と同じ径の開口18aを形成している。
出口壁16の壁面16Aと一方の分割ガスケット18Aのシール面22と、一方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aと他方の分割ガスケット18Aの外側周面23Aと、そして、他方の分割ガスケット18Aのシール面22と入口壁17の壁面17Aとがそれぞれ圧接されている。
ガスケット18は、図5に示されるように、自由状態においては、三箇所の接合部Sに対応する部分が帯状部19により連結一体化されてなるものである〔図5(a)参照〕。分割ガスケット18Aにおけるテーパ面23C及び内側周面23Bの部位は、折り曲げられてシール面22側に寄った屈曲形状を呈している。
そして、図5(b)に示されるように、分割ガスケット18Aにおける外側周面23Aの部位は、一方の分割ガスケット18Aでは、シール面22側に凸となるように周上に突出した凸曲部24が、かつ、他方の分割ガスケット18Aでは、段付面23側に凸となるように周上に突出した凹曲部25がそれぞれ形成されている。
従って、一対の分割ガスケット18A,18Aは、接合部Sに組み付けられて圧縮された状態では、互いに同じ形状で互いに同一のものとなるが、自由状態では凸曲部24を持つものと、凹曲部25を持つものとに種類分けされている。
以上述べた構成のディーゼルエンジンの排気接合部構造によれば、次のような作用効果を奏することができる。無負荷や軽負荷など、エンジンが比較的低い温度で連続運転されると、接合部Sの温度が所定のエンジン運転温度になった状態では、図3に示されるように、燃焼室11から未燃焼燃料やエンジンオイルなどによる液状未燃焼物rが排気ポート13に排出される。
液状未燃焼物rが接合部S付近に滞留しても、その液状未燃焼物rはポケット部21に入り込んで貯留されるようになり、壁面16A,17Aとガスケット18との間から外部へ漏れ出すことが防止されるようになる。
接合部Sを含む排気経路Hに存在する液状未燃焼物rは、エンジンが定常運転されるなど、高温となる通常の運転状態になれば、燃焼ガスとなってマフラー外に出されるようになる。このように、エンジンが温度の高い通常運転になると、液状未燃焼物rは排気経路H外に排出されるので、排気ポート13や排気通路9Aなどの排気経路Hに滞留することや、接合部Sから漏れ出る不都合は生じないようになる。
〔実施形態2〕
実施形態2によるエンジンの排気接続部構造は、実施形態1によるものとガスケット18が異なるのみである。詳しくは、実施形態1によるガスケット18にその他の機能を付加されたものであり、実施形態1による構成を全て具備している。従って、基本的には、付加された新たな構成の部位のみの説明を行うものとする。
図6に示されるように、ガスケット18は、液状未燃焼物rを一時的に貯留可能な溜り部27と、溜り部27に離れて対向配備される大径対向部29などが付加されている。
即ち、2枚の分割ガスケット18A,18Aのうちの出口壁16側となる一方の分割ガスケット18Aには、接合部Sの径よりも大径となる突出大径部26が設けられている。その突出大径部26の外周部、詳しくは、下側となる外周部が段付面23側に折り返されてなる溜り部27が構成されている。
そして、図6に示されるように、2枚の分割ガスケット18A,18Aのうちの入口壁17側となる他方の分割ガスケット18Aにも、接合部Sの径よりも大径となる突出大径部28を設けてあり、その突出大径部28は、入口壁17の外周部付近で一方の分割ガスケット18Aから離れる方向に曲げられている。
その曲げられた突出大径部28は、排気流れ方向の下流側から上流側を見る方向視にて、溜り部27を覆う又は隠すように対向配備されてなる大径対向部29を有している。
実施形態2によるエンジンの排気接続部構造では、もし何らかの原因によって、接合部Sから液状未燃焼物rが漏れ出た場合には、図6に示すように、出口壁16側の分割ガスケット18Aの段付面23を伝って下降し、下端の溜り部27に貯留されるようになる。従って、接合部Sから漏れ出た液状未燃焼物rが、周囲に分散されて汚れるおそれを回避することができる。
そして、液状未燃焼物rが溜り部27から出る方向には、突出大径部28の大径対向部29が少し離れて配置されているから、液状未燃焼物rが溜り部27から分散することを抑制又は規制できる。また、突出大径部28や大径対向部29は、エンジンや排気マニホルド9が過熱されるなどによる輻射熱が、溜り部27に及び難くする遮熱板として機能し得る利点もある。
〔別実施形態〕
図3,4に示すようなポケット部21を有する単品でなるガスケット18でも良い。また、図3,4に示す一対の分割ガスケット18A,18Aの間に、内径が分割ガスケット18Aよりも大きい中間ガスケット(図示省略)を挟んでなる3枚重ね構造のガスケット18も可能である。
また、ガスケット18の形状や枚数は、種々の変更設定が可能である。
2 シリンダヘッド
9 排気構造体
9A 排気通路
9a 入口(通路入口)
13 排気ポート
13a 出口(ポート出口)
16 出口壁
17 入口壁
18 ガスケット
18A 分割ガスケット
18a 開口
20 内周面
21 ポケット部
22 シール面
23 シール面(段付面)
26 突出大径部
27 溜り部
28 突出大径部
29 大径対向部
S 接合部

Claims (5)

  1. 排気通路を有する排気構造体と、排気ポートを有するシリンダヘッドとを備え、前記シリンダヘッドにおける前記排気ポートの出口を備える出口壁と、前記排気構造体における前記排気通路の入口を備える入口壁とを、前記出口と前記入口とが対向配備される状態に連結してなる接合部を有するエンジンの排気接合部構造であって、
    前記出口壁と前記入口壁との間に、前記出口と前記入口とを連通させる開口を備えたガスケットを設け、
    前記ガスケットは、複数枚の分割ガスケットを重ねることで構成され、
    外周側よりも内周側の厚さが減じられた前記分割ガスケットを複数枚重ねることにより、前記ガスケットの内周面に開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部が前記ガスケットに形成されているエンジンの排気接合部構造。
  2. 前記ガスケットは、両シール面のうちの一方のシール面のみが段付面となるように外周側よりも内周側の厚さが減じられた分割ガスケットの二つを、互いの段付面を付き合わせて重ねることにより構成される前記ポケット部を有している請求項1に記載のエンジンの排気接合部構造。
  3. 2枚の前記分割ガスケットのうちの一方に、前記接合部の径よりも大径となる突出大径部を設け、
    前記ガスケットは、前記突出大径部の外周部が前記段付面側に折り返されてなる溜り部を有している請求項2に記載のエンジンの排気接合部構造。
  4. 2枚の前記分割ガスケットのうちの他方に、前記接合部の径よりも大径となる突出大径部を設け、
    前記ガスケットは、前記他方の分割ガスケットの前記突出大径部が前記溜り部を覆う又は隠すように対向配備されてなる大径対向部を有している請求項3に記載のエンジンの排気接合部構造。
  5. 排気通路を有する排気構造体と、排気ポートを有するシリンダヘッドとを備え、前記シリンダヘッドにおける前記排気ポートの出口を備える出口壁と、前記排気構造体における前記排気通路の入口を備える入口壁とを、前記出口と前記入口とが対向配備される状態に連結してなる接合部を有するエンジンの排気接合部構造であって、
    前記出口壁と前記入口壁との間に、前記出口と前記入口とを連通させる開口を備えたガスケットを設け、
    前記ガスケットは、前記ガスケットの内周面に前記ガスケットの厚さよりも狭い幅で開口し、かつ、径外側に凹入する窪み又は穴部の複数或いは周溝からなるポケット部を有しているエンジンの排気接合部構造。
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