JP6486396B2 - 堆肥の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排水の生物処理によって発生する余剰汚泥と、食品残渣とから堆肥を製造する、堆肥の製造方法及びその製造装置に関する。
食品工場等では、食材から加工品を生産する際に、食品の屑(食品残渣)が残るが、この食品残渣を廃棄するのではなく、資源として有効に利用とする試みがなされている。その一つとして、下水等の有機性排水を生物処理した場合に生じる余剰汚泥に、食品残渣を混合して、これを発酵することで、堆肥を製造する方法がある。
例えば、下記特許文献1には、生ごみを破砕する工程と、破砕した生ごみを脱水・乾燥する工程と、乾燥後の生ごみから夾雑物を分離する工程と、分離後の生ごみと汚泥とを所定の比率で混合する工程と、混合した生ごみ・汚泥を発酵させて堆肥化する工程と、を備えた、生ごみの堆肥化方法が記載されている。
一方、下記特許文献2には、生ごみを可溶化させる可溶化装置と、可溶化された生ごみの固形分及び液状分の両方が導入されて、これらをし尿や排水の生物処理残渣とともに一時的に貯留する貯留槽と、貯留槽に貯留された貯留物が導入されて、該貯留物を生物処理する生物処理装置と、を備える、有機性廃棄物処理システムが記載されており、その実施形態には、生ごみを粗破砕機で粗く破砕処理した後、この粗破砕された生ごみを、更に微破砕機で細かく砕くことが記載されている(段落0024参照)。
特開2002−97094号公報 特開2015−13264号公報
上記特許文献1では、生ごみを破砕して、脱水・乾燥させてから、汚泥と混合して、発酵させて堆肥を得るようにしている。しかし、生ごみを脱水・乾燥させているので、乾燥のための熱エネルギーが必要となり、乾燥時間も必要となる。
また、上記特許文献2では、生ごみを可溶化させて、これをメタン発酵に利用したり、そのまま堆肥化するのに利用することが記載されているが、生ごみと余剰汚泥とを混合して堆肥化することは記載されていない。
したがって、本発明の目的は、食品残渣と余剰汚泥とを混合して、効率よく堆肥を製造できるようにした堆肥の製造方法及びその製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つは、排水の生物処理によって発生する余剰汚泥と、食品残渣とから堆肥を製造する方法であって、前記食品残渣を、カッター式粉砕機で粉砕する粗粉砕工程と、前記粗粉砕工程で得られた残渣を、更に石臼式粉砕機で粉砕する微粉砕工程と、前記微粉砕工程で粉砕した食品残渣に前記余剰汚泥を混合する混合工程と、前記混合工程で得られた混合物を、脱水機で脱水する脱水工程と、前記脱水工程で脱水した混合物を発酵させて堆肥とする発酵工程と、を含むことを特徴とする。
上記発明によれば、食品残渣を、カッター式粉砕機で粗粉砕し、更に石臼式粉砕機で微粉砕した後、余剰汚泥と混合することにより、余剰汚泥と食品残渣とを均一に混合できると共に、微粉砕された食品残渣を介して余剰汚泥を凝集しやすくすることができ、後の脱水工程における脱水操作を容易に行うことができる。その結果、乾燥等の作業を省略あるいは簡略化して、混合物の固形分濃度を高めることができる。また、微生物によって分解されにくい余剰汚泥に微粉砕された食品残渣が均一に混合されるので、発酵を促進して堆肥の生産性を高めることができる。
本発明の堆肥の製造方法においては、前記脱水工程における脱水機は、複数の環状板が配置されてなる外胴部と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアとを有する、多重板式スクリュープレス脱水機であることが好ましい。
この態様によれば、脱水機は、複数の環状板が配置されてなる外胴部と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアとを有する、多重板式スクリュープレス脱水機であるので、食品残渣と余剰汚泥からなる混合物であっても、効率よく脱水することができ、乾燥工程等を経なくても固形分濃度の高い混合物を得ることができる。
本発明の堆肥の製造方法においては、前記食品残渣は、カット野菜又は水産加工物の残渣であることが好ましい。この態様によれば、食品残渣は、カット野菜又は水産加工物の残渣であるので、これらを無駄なく活用することができると共に、余剰汚泥と混合したときの発酵を促進することができる。
一方、本発明のもう一つは、排水の生物処理によって発生する余剰汚泥と、食品残渣とから堆肥を製造するための、堆肥の製造装置であって、前記食品残渣を粗粉砕するカッター式粉砕機と、前記カッター式粉砕機で粉砕された食品残渣を、更に微粉砕する石臼式粉砕機と、前記石臼式粉砕機で粉砕された食品残渣に前記余剰汚泥を混合する混合手段と、前記混合手段で得られた混合物を脱水する脱水機と、前記脱水機で脱水された混合物を発酵させて堆肥とする発酵処理部と、を備えていることを特徴とする堆肥の製造装置。
上記発明によれば、食品残渣を、カッター式粉砕機で粗粉砕し、更に石臼式粉砕機で微粉砕した後、混合手段によって余剰汚泥と混合することにより、余剰汚泥と食品残渣とを均一に混合できる。また、この混合物は、微粉砕された食品残渣を介して余剰汚泥が凝集しやすくなっているので、脱水機によって効率よく脱水でき、乾燥等の作業を省略あるいは簡略化して、混合物の固形分濃度を高めることができる。また、発酵処理部にて発酵させる際に、微粉砕された食品残渣が余剰汚泥に均一に混合されているので、余剰汚泥が微生物によって分解されやすくなり、発酵を促進して堆肥の生産性を高めることができる。
本発明の堆肥の製造方法においては、前記脱水機は、複数の環状板が配置されてなる外胴部と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアとを有することが好ましい。
上記態様によれば、脱水機は、多重板式スクリュープレス脱水機であるので、食品残渣と余剰汚泥からなる混合物であっても、効率よく脱水することができ、乾燥等の作業を省略あるいは簡略化することができる。
本発明によれば、食品残渣を、カッター式粉砕機で粗粉砕し、更に石臼式粉砕機で微粉砕した後、余剰汚泥と混合することにより、余剰汚泥と食品残渣とを均一に混合できると共に、微粉砕された食品残渣を介して余剰汚泥を凝集しやすくすることができ、後の脱水作業を容易に行うことができ、混合物の固形分濃度を高めることができ、また、発酵を促進して堆肥の生産性を高めることができる。
本発明に係る堆肥の製造方法及びその製造装置の、概略説明図である。 同製造方法及び製造装置における、粉砕工程の説明図である。 同製造方法及び製造装置における、脱水工程の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る堆肥の製造装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態に係る堆肥の製造装置(以下、単に「製造装置」ともいう)は、排水の生物処理によって発生する余剰汚泥と、食品残渣とから堆肥を製造するためのものであって、食品残渣を粗粉砕するカッター式粉砕機10と、カッター式粉砕機10で粉砕された食品残渣を、更に微粉砕する石臼式粉砕機20と、石臼式粉砕機20で粉砕された食品残渣に、余剰汚泥を混合する混合槽30と、該混合槽30で得られた混合物を脱水する脱水機40と、脱水機40で脱水された混合物を発酵させて堆肥とする発酵処理部50とを備えている。
なお、この実施形態における食品残渣は、カット野菜の残渣、又は、水産加工物(例えば、鮭ほぐし、のり佃煮等)の残渣とされているが、これら以外であってもよく、特に限定はされない。
図2に示すように、この製造装置は、上記のような食品残渣を、所定速度で移送する移送手段5を有している。この実施形態の移送手段5は、始端部5aが下方に配置され、終端部5bが斜め上方に向くように配置されている。この移送手段5としては、例えば、スクリューコンベヤを採用することができるが、ベルトコンベア等であってもよく、食品残渣を移送可能であればよい。
上記移送手段5の下流側(終端部5b側)には、食品残渣を粗粉砕するカッター式粉砕機10が配置されている。この実施形態におけるカッター式粉砕機10は、上方開口11aを設けた有底筒状をなした本体11と、その底部中央から上方に向けて軸支され、図示しない駆動源により回転する回転軸12と、この回転軸12の軸方向に複数固定され、回転軸12の回転に伴って回転する回転板13と、該回転板13の外周に取付けられた回転カッター14と、この回転カッター14に対向するように、前記本体11の内周に固定された固定カッター15と、前記本体11の底部から下方に向けて延設されたシュート17とを有している。また、本体11の上方開口11aの上方には、移送手段5の終端部5bが配置されている。
そして、移送手段5の終端部5bから、カッター式粉砕機10の上方開口11aに投入された食品残渣は、回転軸12を介して回転する回転板13の外周に設けた回転カッター14と、固定カッター15とによって、所定サイズに粗粉砕されるようになっている。粗粉砕された食品残渣は、シュート17を介して本体11内から排出されて、石臼式粉砕機20へと移送される。
なお、上記のようなカッター式粉砕機としては、例えば、「ディスクカッターDC−2、DC−3」(商品名、株式会社グローエンジニアリング製)などを用いることができる。また、カッター式粉砕機としては、上記構造に限定されるものではなく、食品残渣を粉砕可能なカッターを有する粉砕機であればよい。
上記カッター式粉砕機10の下流側(ここではカッター式粉砕機10の下方側)には、食品残渣を更に微粉砕する石臼式粉砕機20が配置されている。この実施形態における石臼式粉砕機20は、上方に略ラッパ状をなしたホッパー21aを設けた本体21と、本体21の底部中央に回転可能に配置されて、図示しない駆動源により回転する回転軸22と、この回転軸22に固定されて、同回転軸22の回転に伴って回転する略円盤状の回転グラインダー23と、回転グラインダー23の上方に隙間25を介して配置されると共に、本体21の内部上方に固定され、中央に開口24aを有する略環状をなした固定グラインダー24と、本体11の側壁から下方に向けて延設されたシュート27とを有している。また、前記回転グラインダー23の中央部には、凹部23aが形成されている。更に、前記ホッパー21aの上方に、前記カッター式粉砕機10のシュート17が位置している。
そして、カッター式粉砕機10のシュート17から、ホッパー21aを介して、本体21内に投入された粗粉砕された食品残渣は、固定グラインダー24の開口24aを通じて、回転グラインダー23の凹部23a内に供給される。更に、粗粉砕された食品残渣は、回転軸22を介して回転する回転グラインダー23の遠心力によって、回転グラインダー23と固定グラインダー24との間の隙間25に入り込んで、回転グラインダー23と固定グラインダー24とですり潰されるようにして微粉砕されるようになっている。微粉砕された食品残渣は、シュート27を介して本体21内から排出されて、残渣収容ボックス28に収容され、後述する混合槽30へと移送される。
なお、上記のような石臼式粉砕機としては、例えば、「グローミル」(商品名、株式会社グローエンジニアリング製)などを用いることができる。また、石臼式粉砕機としては、上記構造に限定されるものではなく、食品残渣を微粉砕可能なグラインダーを有する粉砕機であればよい。
また、上記のカッター式粉砕機10によって、粗粉砕された食品残渣の平均粒径は、3〜10mmであることが好ましく、3〜5mmであることがより好ましい。なお、本発明において、平均粒径は、篩で分級した後の積分質量をグラフにプロットして得られる50%質量値を意味する。
また、上記の石臼式粉砕機20によって微粉砕された食品残渣の平均粒径は、0.1〜0.8mmであることが好ましく、0.1〜0.4mmであることがより好ましい。
次に、混合手段について説明する。この混合手段は、所定の攪拌装置を有する混合槽30を有している。また、この混合槽30の上流側には、汚泥貯留槽31及び汚泥計量槽32が配置されている。この汚泥貯留槽31に、下水等の有機性排水を生物処理することによって発生する余剰汚泥が、貯留されるようになっている。また、汚泥貯留槽31には、配管L1を介して汚泥計量槽32が接続されている。この汚泥計量槽32は、配管L2を介して混合槽30に接続されていると共に、配管L3を介して前記汚泥貯留槽31に接続されている。
そして、汚泥貯留槽31から汚泥計量槽32に供給された余剰汚泥は、石臼式粉砕機20で微粉砕された食品残渣の、混合槽30への供給量に応じて、その供給量が計量されて、配管L2を介して混合槽30へと供給されるようになっている。なお、必要量以上の余剰汚泥は、配管L3を介して汚泥貯留槽31に返送される。更に、混合槽30には、配管L4を介して、凝集剤(例えば、アニオン系高分子凝集剤、カチオン系高分子凝集剤等)を供給するための凝集剤添加装置33が接続されている。そして、混合槽30に供給された、余剰汚泥と、石臼式粉砕機20で微粉砕された食品残渣とが、凝集剤を添加した状態で混合されて、混合物が生成されるようになっている。
上記の混合槽30の下流側には、混合物を脱水するための脱水機40が配置されている。図3に示すように、この実施形態における脱水機40は、複数の環状板44,45が配置されてなる外胴部43と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根46bを有するスクリューコンベア46とを有する、多重板式スクリュープレス脱水機とされている。
詳述すると、この脱水機40は、横長筒状の本体41を有しており、この本体41内に、外胴部43が配置されている。この外胴部43は、大径の環状板44が軸方向(本体41の長手方向)に沿って所定間隔をあけて配置されていると共に、これらの間に、複数の小径の環状板45が遊動可能に配置されている。この外胴部43内に配置されるスクリューコンベア46は、本体41の長手方向両端に回転可能に軸支されて、図示しない駆動手段により回転する回転軸46aを有しており、この回転軸46aの外周に、螺旋状をなした羽根46bが設けられている。そして、スクリューコンベア46が回転すると、螺旋状の羽根46bが、小径の環状板45の内周面に摺接して、同環状板45が偏心回動する。その結果、外胴部43内に入り込んで、スクリューコンベア46によって移送される混合物が、環状板44,45とスクリューコンベア46によって圧縮されて、脱水されるようになっている。なお、混合物から脱水された水は、環状板44と環状板45との間の隙間から排水される。
また、本体41の長手方向一端の上方には、混合物を投入するための投入管41aが設けられており、更に本体41の長手方向一端寄りの下方には、混合物から脱水した水を外部に排出するための排水管41bが設けられている。更に、本体41の長手方向他端の下方側には、脱水された混合物を排出するための、シュート47が設けられている。なお、この脱水機40は、混合物の投入側(投入管41a側)が下方で、混合物の排出側(シュート47側)が上方となるように、傾斜した状態で設置されている。
そして、投入管41aを介して本体41内に投入された混合物は、スクリューコンベア46によって外胴部43内に移送されて、外胴部43内において、下流側へと進行する過程で、上記のように環状板44,45とスクリューコンベア46との圧縮作用で脱水されて、シュート47から排出されると共に、混合物から脱水された水は、排水管41bを通して本体41内から排水される。なお、脱水された混合物は、シュート47を介して混合物収容ボックス49に収容されて、発酵処理部50へと移送される。
上記脱水機40によって、食品残渣と余剰汚泥との混合物の含水量は、90〜99質量%とされることが好ましく、95〜98質量%とされることがより好ましい。このような含水量とすることにより、混合物を乾燥することなく、あるいは乾燥操作を簡略化して、堆肥製造のための発酵工程を行うことが可能となる。
なお、多重板式スクリュープレス脱水機としては、例えば、「多重板型スクリュープレス汚泥脱水機 STPシリーズ」(商品名、新明和工業株式会社製)を用いることができる。また、多重板式スクリュープレス脱水機の構造としては、上記構造に限定されるものではない。更に、この実施形態では、脱水機として多重板式スクリュープレス脱水機を採用したが、例えば、ベルトプレス式や、真空式、遠心分離式等であってもよく、混合物から脱水可能であれば、特に限定はされない。
発酵処理部50は、上記の脱水機40の下流側に配置され、前記脱水機40により脱水された混合物を受け入れて、該混合物を曝気することによって、混合物を発酵させて堆肥とするものである。また、この発酵処理部50には、曝気ブロワ51が接続されており、空気が送り込まれるようになっている。
次に、上記製造装置を用いた、本発明に係る堆肥の製造方法の一実施形態について説明する。
この堆肥の製造方法は、食品残渣を、カッター式粉砕機10で粉砕する粗粉砕工程と、粗粉砕工程で得られた残渣を、更に石臼式粉砕機20で粉砕する微粉砕工程と、微粉砕工程で粉砕した食品残渣に余剰汚泥を混合する混合工程と、混合工程で得られた混合物を、脱水機40で脱水する脱水工程と、脱水工程で脱水した混合物を発酵させて堆肥とする発酵工程とを含むものである。
すなわち、まず、食品残渣を、移送手段5の始端部5aに投入して、所定速度で移送し、その終端部5bから、カッター式粉砕機10の上方開口11aに投入する(図2参照)。
そして、投入された食品残渣を、回転軸12を介して回転する回転板13の外周に設けた回転カッター14と、固定カッター15とによって、所定サイズに粗粉砕する(粗粉砕工程)。
粗粉砕された食品残渣は、シュート17を介して、石臼式粉砕機20のホッパー21aから投入される。この食品残渣は、固定グラインダー24の開口24aを通じて、回転グラインダー23の凹部23a内に供給され、回転グラインダー23の遠心力によって、回転グラインダー23と固定グラインダー24との間の隙間25に入り込んで、両グラインダー23,24ですり潰されて、所定サイズに微粉砕する(微粉砕工程)。微粉砕された食品残渣は、シュート27を介して残渣収容ボックス28に収容され、混合手段である混合槽30へと移送される。なお、微粉砕された食品残渣の水分含量は、90〜99質量%の範囲に調整されることが好ましい。
一方、排水の生物処理によって発生する余剰汚泥は、一旦、汚泥貯留槽31に貯留され、配管L1を介して汚泥計量槽32へと供給されて、該汚泥計量槽32で必要量が計量され、配管L2を介して混合槽30へ供給される。また、凝集剤添加装置33から配管L4を介して、混合槽30に凝集剤が供給される。なお、供給される余剰汚泥の水分含量は、90〜99質量%に調整されることが好ましい。
そして、混合手段である混合槽30において、微粉砕工程で得られた食品残渣に、余剰汚泥を、凝集剤を添加した状態で混合することで、混合物を生成する(混合工程)。なお、食品残渣と余剰汚泥との混合比(質量比)は、特に限定されないが、食品残渣:余剰汚泥=1:1〜5が好ましく、食品残渣;余剰汚泥=1:1〜3がより好ましい。また、混合物の水分含量は、90〜99質量%に調整されることが好ましい。
次いで、上記混合工程で得られた混合物を、脱水機40の投入管41aを介して、本体41内に投入する(図3参照)。混合物は、スクリューコンベア46によって外胴部43内に移送され、外胴部43内において下流側へと進行する過程で、環状板44,45とスクリューコンベア46との圧縮作用で脱水する(脱水工程)。脱水した混合物は、シュート47を介して混合物収容ボックス49に収容され、発酵処理部50へと移送される。なお、脱水した混合物の水分含量がなおかつ高い場合には、適宜方法によって乾燥させて含水量を低下させた後、発酵処理部50へ移送してもよい。また、脱水機40にて脱水された混合物の水分含量は、70〜90質量%であることが好ましく、75〜85質量%であることがより好ましい。
そして、発酵処理部50において、混合物を、曝気ブロワ51から供給された空気によって曝気することで、発酵させて堆肥を得ることができる(発酵工程)。発酵は、常法により行えばよいが、例えば60〜90日間発酵させることにより、肥料として適した堆肥を製造することができる。最終的に得られる堆肥の水分含量は、40〜80質量%であることが好ましく、40〜60質量%であることがより好ましい。
以上説明したように、この堆肥の製造方法においては、食品残渣を、カッター式粉砕機10で粗粉砕し、更に石臼式粉砕機20で微粉砕した後、余剰汚泥と混合することにより、余剰汚泥と食品残渣とをバラツキを少なくして均一に混合することができると共に、微粉砕された食品残渣を介して余剰汚泥を凝集しやすくすることができ、後の脱水工程における脱水作業を容易に行うことができる。すなわち、カッター式粉砕機10で粗粉砕後、石臼式粉砕機20によって、食品残渣をすり潰すようにして微粉砕したので、食品残渣の粒径を揃えやすくすることができ、それによって、バラツキが少なく均一な、食品残渣と余剰汚泥との混合物を得ることができる。その結果、脱水後の乾燥等の作業を省略あるいは簡略化して、混合物の固形分濃度を高めることができる。また、微生物によって分解されにくい余剰汚泥に、微粉砕された食品残渣が均一に混合されるので、発酵を促進して堆肥の生産性を高めることができる。
また、この実施形態においては、脱水工程における脱水機40は、複数の環状板44,45が配置されてなる外胴部43と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根46bを有するスクリューコンベア46とを有する、多重板式スクリュープレス脱水機であるので、食品残渣と余剰汚泥からなる混合物であっても、効率よく脱水することができ、乾燥工程等を経なくても固形分濃度の高い混合物を得ることができる。
更に、この実施形態においては、食品残渣は、カット野菜又は水産加工物の残渣であるので、これらを無駄なく活用することができると共に、余剰汚泥と混合したときの発酵を促進することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。
5 移送手段
5a 始端部
5b 終端部
10 カッター式粉砕機
11 本体
11a 上方開口
12 回転軸
13 回転板
14 回転カッター
15 固定カッター
17 シュート
20 石臼式粉砕機
21 本体
21a ホッパー
22 回転軸
23 回転グラインダー
23a 凹部
24 固定グラインダー
24a 開口
25 隙間
27 シュート
28 残渣収容ボックス
30 混合槽
31 汚泥貯留槽
32 汚泥計量槽
33 凝集剤添加装置
40 脱水機
41 本体
41a 投入管
41b 排水管
43 外胴部
44,45 環状板
46 スクリューコンベア
46a 回転軸
46b 羽根
47 シュート
49 混合物収容ボックス
50 発酵処理部
51 曝気ブロワ
L1 配管
L2 配管
L3 配管
L4 配管

Claims (4)

  1. 排水の生物処理によって発生する余剰汚泥と、食品残渣とから堆肥を製造する方法であって、
    前記食品残渣を、カッター式粉砕機で粉砕する粗粉砕工程と、
    前記粗粉砕工程で得られた残渣を、更に石臼式粉砕機で粉砕する微粉砕工程と、
    前記微粉砕工程で粉砕した食品残渣に前記余剰汚泥を混合する混合工程と、
    前記混合工程で得られた混合物を、脱水機で脱水する脱水工程と、
    前記脱水工程で脱水した混合物を発酵させて堆肥とする発酵工程とを含み、
    前記食品残渣は、カット野菜又は水産加工物の残渣であり、
    前記粗粉砕工程で得られた前記残渣の平均粒径は3〜10mmであり、
    前記微粉砕工程で得られた前記残渣の平均粒径は0.1〜0.8mmであることを特徴とする堆肥の製造方法
  2. 前記脱水工程における脱水機は、複数の環状板が配置されてなる外胴部と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアとを有する、多重板式スクリュープレス脱水機である請求項1記載の堆肥の製造方法。
  3. 排水の生物処理によって発生する余剰汚泥と、食品残渣とから堆肥を製造するための、堆肥の製造装置であって、
    前記食品残渣を粗粉砕するカッター式粉砕機と、
    前記カッター式粉砕機で粉砕された食品残渣を、更に微粉砕する石臼式粉砕機と、
    混合槽を有し、該混合槽において前記石臼式粉砕機で粉砕された食品残渣に前記余剰汚泥を混合する混合手段と、
    前記混合手段で得られた混合物を脱水する脱水機と、
    前記脱水機で脱水された混合物を発酵させて堆肥とする発酵処理部とを備えており、
    前記混合手段は、更に、前記余剰汚泥を貯留する汚泥貯留槽と、該汚泥貯留槽に配管を介して接続された汚泥計量槽とを有しており、前記汚泥貯留槽から前記汚泥計量槽に供給された前記余剰汚泥は、前記石臼式粉砕機で微粉砕された前記食品残渣の、前記混合槽への供給量に応じて、その供給量が計量されて、前記混合槽へと供給されることを特徴とする堆肥の製造装置。
  4. 前記脱水機は、複数の環状板が配置されてなる外胴部と、その内周に回転可能に配置され、螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアとを有する、多重板式スクリュープレス脱水機である請求項記載の堆肥の製造装置。
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