JP6486332B2 - 光拡散パターン設計方法、光拡散板の製造方法および光拡散板 - Google Patents

光拡散パターン設計方法、光拡散板の製造方法および光拡散板 Download PDF

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Description

本発明は光拡散板に関し、より具体的には、光拡散板の光拡散パターンを設計する方法に関する。
直下型照明器具では光源(ハロゲンランプ、LED、レーザー等)からの光を目に優しくするため光拡散板が用いられている。ただし、照明品質を落とさないためには、ランプイメージが直接透過してしまうことや、干渉パターンが発生してしまうことによる明暗むらや色付きを低減する必要がある。このため、光拡散板には、高い透過率を有しながらも光を均一に拡散させる特性が求められる。光拡散板として最も一般的なのは乳白色光拡散板である。乳白色光拡散板は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の光透過率の高い基材樹脂に、ガラス、アクリル、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化アンモニウム、シリコン系ゴム等の光拡散粒子を添加して、入射光をこれら光拡散粒子で乱反射させることにより光拡散特性を得ている。
しかし、乳白色光拡散板では、ランプイメージを見えないようにするだけの光拡散性を持たせるためには、多量の光拡散剤を添加しなくてはならず、この場合、光の透過率が低下してしまう。よって、近年急増している直下型照明方式に合わせた光拡散板の多くは、高透過、高光拡散を目的として、光拡散粒子の種類、粒径、配合量を制御している(特許文献1)。
また、光拡散粒子を用いない光拡散板として、レーザー干渉露光により形成された微細なランダム凹凸パターンを有する光拡散板(特許文献2)や、サンドブラスト加工やエンボス加工等により形成された微細なランダム凹凸パターンを有する光拡散板(特許文献3)が知られている。レーザ加工などで確率分布に従って異なるマイクロレンズを配置させることでランダムな凹凸パターンを有する光拡散板(特許文献4)が知られている。
特開平11−160505号公報 特開2001−100621号公報 特開2002−196117号公報 特表2006−500621号公報
従来の光拡散板では、光拡散粒子を配合すること、又は、光拡散板表面に微細なランダム凹凸パターンを形成することにより、光拡散特性が決定されている。しかしながら、部材内部に光拡散粒子を混在させた光拡散板では光拡散粒子の形状の多くが球面であるため、光拡散特性の角度分布に制限がある。また、粒径が異なる光拡散粒子を部材表面にランダムに配置させた光拡散板では光拡散粒子間の隙間が多く、高角度の光拡散角を実現することが難しい。一方、サンドブラスト加工やエンボス加工などによって微細なランダム凹凸パターンを形成させた光拡散板では、表面粗さを広い面積で均一にさせることが難しいという課題や、表面粗さに関して同等の品質を再現することが困難であるという課題があった。またレーザ加工などで確率分布に従って異なるマイクロレンズを配置させる手法もあるが、確率密度関数だけでは個々のレンズの位置を指定することができないため、実際には確率密度関数に基づいて何らかの処理を行い、レンズ位置を確定させた上で、加工機で加工しなければならない。また確率密度関数の定義のみでは設計自由度が極めて高く所望の拡散特性を得るための設計コストが非常に高くなるという問題がある。
光拡散剤を添加する場合でも、レーザー干渉露光の場合でも、サンドブラスト加工の場合でも、出来上がるランダムパターンは偶然に頼るところが大きく、総ての製品で同じパターンができるとは限らない。したがって、出来上がった製品が所期の光拡散特性を発現しているかどうかについても蓋然性の域を越えられないという根本的な問題がある。
本発明の目的は、所望の光拡散特性を有しかつ品質再現性に優れた光拡散板を提供することにある。あわせて、所望の光拡散特性を発現する光拡散パターンを系統立った少ない手順で設計する光拡散パターン設計方法を提供する。
本発明の光拡散パターン設計方法は、
光拡散板の光拡散パターンを設計する光拡散パターン設計方法であって、
所望の光拡散特性を有するレンズデータを準備するレンズデータ準備工程と、
前記レンズデータ準備工程にて準備した前記レンズデータを所定領域に複数配置する配置工程と、
前記配置工程においてレンズ同士の重なりが発生した場合に、重なりを解消するようにレンズ形状の一部を切り取る切取工程と、
切り取った部分の形状を複製して他の位置に再配置する再配置工程と、を備える
ことを特徴とする。
本発明では、
レンズデータ準備工程は、
所望の光拡散特性を有する基準レンズを設計する工程と、
前記基準レンズの相似形状を作る工程と、を備える
ことが好ましい。
本発明では、
光拡散パターンの空隙率が所定値以下になるまで、
前記配置工程と、前記切取工程と、前記再配置工程と、を繰り返し実行する
ことが好ましい。
本発明では、
前記切取工程において、
一のレンズと他のレンズとが重なった際に、一方のレンズをそのまま残すように他方のレンズを底面に垂直な面で切り取る
ことが好ましい。
本発明では、
前記切取工程において、
一のレンズと他のレンズとが重なった際に、互いのレンズの外形線同士の交線を含む面によって前記一のレンズおよび前記他のレンズを切り取る
ことが好ましい。
本発明では、
単位領域について前記光拡散パターンを設計し、この単位領域を貼り合わせることで所定面積に展開する
ことが好ましい。
本発明では、
前記単位領域の光拡散パターンの設計にあたっては、単位領域同士を貼り合わせた際の境界部分において前記レンズ形状がつながるようにする
ことが好ましい。
本発明の光拡散板の製造方法は、
前記光拡散パターン設計方法で設計した光拡散パターンを有する金型を起こし、この金型で樹脂を成形することによって光拡散板を製造する
ことを特徴とする。
本発明の光拡散板は、
微細な複数のレンズが配置されてなる光拡散パターンを一面に有する光拡散板であって、
前記光拡散パターンは、
所望の光拡散特性を有するように形状設計された基準レンズと、
前記基準レンズの相似形状である相似レンズと、
前記基準レンズおよび前記相似レンズを底面に交差する面で切断した際にできる部分形状と、が所定の空隙率以下になるように配設されることで構成されている
ことを特徴とする。
本発明によれば、所望の光拡散特性を発現する光拡散パターンを系統立った少ない手順で設計することができる。そして、所望の光拡散特性を有しかつ品質再現性に優れた光拡散板を得ることができる。
光拡散板の製造方法の手順を示すフローチャート。 光拡散パターンの設計工程(ST100)の手順を示すフローチャート。 レンズ準備工程(ST110)の詳細な手順を示すフローチャート。 光拡散角が60°となるように設計した基準レンズの一例を示す図。 一つの基準レンズを元にして倍率が異なる5種類の相似形を作成した様子を示す図。 基準レンズをランダムに配置した一例を示す図。 重なり処理工程(ST130)の詳細な手順を示すフローチャート。 重なった二つのレンズを拡大して示す図。 重なり合ったレンズの底面を示す図。 重なり合ったレンズから重なり部分を切り出す様子を示す図。 切り取った部分を再配置する様子を示す図。 設定された光拡散パターンの一例を示す図。 金型製作工程の詳細な手順を示すフローチャート。 光拡散板(KLD60)のSEM像を示す図。 KLD60の透過率分布の設計値と実測値を示すグラフ。 変形例1を説明するための図。 変形例1を説明するための図。 変形例3を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。 変形例4を説明するための図。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
実施形態の詳細な説明に入る前に、本実施形態の基本コンセプトを簡単に説明しておく。
本実施形態では光拡散板に光拡散パターンを設けるにあたり、偶然に出来るランダムな凹凸に頼るのではなく、所望の光拡散特性が発現するように光拡散パターンの凹凸をすべて設計するのである。ここで、干渉が起きないようにするには、大きさや形状が様々に異なる凹凸をランダムに配置していけばよいのであるが、コンピュータが生み出す適当な乱数を用いてランダムパターンを設計する、というだけの指針では、具体的には実行不能であり、所期の光拡散特性を実現できるのかどうかもわからないであろう。
そこで、本発明者らは、鋭意研究の末、少数(例えば1つ、二つまたは三つ)の基準となるレンズを出発点とし、系統立った手順によって、所望の光拡散特性を持つ光拡散パターンを設計する方法に想到した。
以下、手順を追って説明する。
図1は、光拡散板の製造方法の手順を示すフローチャートである。
本実施形態に係る光拡散板の製造方法は、
所望の光拡散特性を発現する光拡散パターンを設計する工程(ST100)と、
その光拡散パターンの金型を起こす工程(ST200)と、
金型を用いて樹脂に光拡散パターンを転写する工程(ST300)と、を備える。
各工程を順に説明する。
(光拡散パターンの設計工程)
まず、光拡散パターンの設計工程(ST100)を説明する。
図2は、光拡散パターンの設計工程(ST100)の手順を示すフローチャートである。
なお、この光拡散パターンの設計工程(ST100)は、作業者がコンピュータを用いて行えばよい。すなわち、CPU、ROM、RAM、入力手段(キーボードやマウス)および出力手段(モニタ、プリンタ、データ出力ポート)を有するような通常のコンピュータに、レンズ設計用プログラムを組み込んだものを用いればよい。
光拡散パターンを設計するにあたって、まず最初に行うことは、レンズデータを準備することである(ST110)。光拡散パターンは多くの微細凹凸を所定サイズの面領域に配置することにより形成されるのであるから、そもそも配置されるべき基本要素となる凸体または凹体を準備しなければならないのは道理である。当然であるが、基本要素となる凸体または凹体はいい加減にどんなものでもよいというわけではない。
所期の光拡散特性を実現するには、基本要素の設計がまずもって大切になる。さらに考慮しなければならないことは、たくさんの基本要素を並べたとしても干渉が起きにくいようにする、ということである。
基本要素が一種類しかないと、一種類の基本要素を並べたときに干渉が発生しやすくなる恐れがある。しかれども、複数の基本要素を準備すべく一つ一つシミュレーションによって設計を行っていくのは大変な労苦である。
そこで、次のようにレンズ準備工程(ST110)を行う。
図3は、レンズ準備工程(ST110)の詳細な手順を示すフローチャートである。
まず、基準レンズを一つ設計する(ST111)。基準レンズは、所望の光拡散特性が得られるように設計する。図4は、光拡散角が60°となるように設計した基準レンズ100の一例を示す図である。この基準レンズ100は、底面を平面とする半球状の凸レンズである。
このように基準レンズ100を設計したら、次に、この基準レンズ100を使って種類を増やす。具体的には、基準レンズ100の相似形を複数作成するということである(ST112)。図5には、一つの基準レンズ100を元にして倍率が異なる5種類の相似形101−105を作成した様子を示す図である。ここで相似形レンズの個数は5種類に限定するものではなく、1種類以上であれば良い。もちろんパターン領域を埋めるのに必要な個数を予め計算して、必要な数だけ相似形レンズを生成しておいても良い。
ここで、レンズの底面からの高さは特に限定されるものではないが、最終製品となったときに光拡散板の表面凹凸が人間の目から見え難くすることを考えると、30μm以下とすることが好ましい。また、製造時における3次元形状の制御性を考慮すると、レンズの高さは1μm以上とすることが好ましい。
基準レンズの種類を増やす場合は、ST111、ST112を繰り返せばよい(ST113)。光拡散角が様々に異なる複数種の基準レンズを取り混ぜた方が干渉の発生を防ぎやすい。光拡散板に求める性能や、設計に掛かる作業時間、コストを考慮しつつ、基準レンズの数は適宜調整すればよい。このようにして作成した基準レンズ100とその相似形101−105をレンズデータとしてストックする(ST114)。これでレンズデータ準備工程(ST110)は終了である。
次に、図2のフローチャートに戻って、ST120において、一次配置工程を行う。
この一次配置工程(ST120)では、先に準備したレンズデータ(100−105)を平面に配置していく。具体的手順としては、ST121において、先に基準レンズ100と5つの相似形101−105とを用意していた(ST110)ので、このうちから一つを選択する。順当な選び方としては、底面積が大きいものから選んでいくのが良いと考えられるが、コンピュータに無作為に選択させるようにしてもよい。
そして、ST122において、選択したレンズデータを平面に配置していく。
ここでは、基準レンズ100を選択し(ST121)、これを平面に一次配置する場合を例に説明する。
図6に示すように、所定面積を有する長方形の平面200に基準レンズ100をランダムに配置していく。ランダム配置にあたっては、作業者が一つ一つ手作業で置いてもよいが、コンピュータに自動実行させてもよい。例えば、平面200にx軸とy軸とからなる座標を設定し、コンピュータに(x、y)の組の乱数を発生させればよい。そして、乱数組(x、y)をレンズ底面の中心座標としてもよい。
このようにして平面内にレンズ100をランダムに配置していく。
ここではレンズ100をランダム配置し、その直後に別のレンズ、例えばレンズ101をランダム配置し、次にレンズ105をランダム配置する、などのように毎回異なるレンズをランダムに配置しても良いし、必要に応じて繰り返せば良い。
なお、レンズ100を一つ置くと、そのレンズの底面によって占有される領域が生まれる。コンピュータに乱数の組を発生させるとしても、すでに置かれたレンズ100の底面で占められた領域については乱数組発生の対象から外すようにする。
このようにしてランダムに配置していくと、平面200のエッジに掛かるレンズもあるであろう。図6では、左辺200Lに一つ、下辺200Dに一つ、レンズ100がエッジに掛かっている。この場合は、エッジでレンズ100をトリミングすればよい。
また、ランダムに配置していると、配置されたレンズ同士が重なってしまう場合も発生する。
図6中の符号210で示す箇所では、二つのレンズ100、100が重なっている。二つのレンズ100、100が重なっているとは、二つのレンズ100、100の底面同士で共有する領域がある、ということである。
一次配置工程(ST120)におけるランダム配置(ST122)では、レンズ同士が重なることを許容する。すなわち、ランダムに配置した結果としてレンズ同士が重なるとしても、そのままにして、レンズの一次配置を継続実行する。
ただし、一次配置工程(ST120)を最初に通る際など平面200にレンズがほとんど配置されていない場合は、平面200の30〜80%程度の面積に対してレンズを一度に配置しても良い。具体的にはレンズ準備工程(ST110)で生成したレンズを選択し、乱数を用い単純にランダム配置し、所定の面積を埋めるまで繰り返す。ここで、レンズ配置について制約条件を課して、その配置を調整しても良い。制約条件の例として、レンズが重ならない、最近接したレンズ間の距離を一定値以上にする、などがある。これは作業者が一つ一つ手作業で行ってもよいが、コンピュータに自動実行させてもよい。
ランダム配置工程(ST120)において、重なった部分はそのままにしてはしておけないので、次の重なり処理工程(ST130)によって重なり部分を処理する。
(重なり処理工程)
重なり処理工程(ST130)を説明する。
一次配置工程(ST120)におけるランダム配置(ST122)によって図6のようにレンズ100を配置した結果、レンズ同士が重なる部分が出来る。重なり処理工程(ST130)では、重なった部分を切り取るとともに、切り取った部分を別のところに再配置する。
図7は、重なり処理工程(ST130)の詳細な手順を示すフローチャートである。
まず、レンズデータ同士の重なりを検出する(ST131)。平面200を左上端から出発して右下端まで順に検査していく。そして、重なり箇所があった場合(ST132:YES)、重なり箇所を切り取る処理をする(ST133)。
具体的な切り取り方を説明する。例えば、図6において、符号210の箇所にレンズ同士の重なりがある。
この部分を図8に拡大して示す。説明のため、新たに符号を付け直す。互いに重なっている二つレンズのうち一方に410の符号を付し、他方に420の符号を付す。
重なりを切り取るにあたっては、一方のレンズ410をそのまま残し、他方のレンズ420を底面に垂直な面で切り取る。
(どっちを残し、どっちを切り取るかは、どちらでも良いことである。)
図9は、レンズ410とレンズ420との底面を示す図である。レンズ410をそのまま残しつつレンズ420を切断するのであるから、レンズ410の底面の外形線が切断線になる。
さらに具体的には、レンズ410の底面の外形線のうちレンズ420の底面に入り込んでいる部分が切断線となる。図9においては、この切断線を太線で示した。この切断線を含み、底面に垂直な面220でレンズ420を切断する(図10参照)。
なお、この場合、この切断面220は曲面である。図10のように、レンズ420の一部421が切り取られ、レンズ410とレンズ420との重なりが解消される。
これでレンズ同士の重なりが解消されたわけであるが、本実施形態の特徴の一つは、切り取った部分(421)を捨ててしまわない、ことにある。
先に、レンズ準備工程(ST110)において、所望の光拡散角を持つように基準レンズ100の形状を設計した。
ここで、レンズ形状が光拡散の性能を発揮するには、レンズ形状のうちで裾野の部分が大事である。
言い換えると、レンズ形状のうちで上部よりも下部が大事である。
しかし、重なりを解消するためには重なった部分を切り取る必要がある(ST133)。切り取られる部分は当然のことながらレンズ形状の裾野である。
レンズ形状の裾野部分を消してしまうと、所望の光拡散特性が発現されなくなってしまう。
そこで、本発明者らは、切り取った部分(421)を複製し、別のところに再配置することとした。これにより、全体として所期の通りの光拡散特性を発現させることができるようになる。
具体的には、図11に示すように、ST133で切り取られた部分421の形状データを複製し(ST134)、別の場所に再配置する(ST135)。
このようにST131からST135を繰り返し、重なりが総て解消されるようにする(ST132:NO)。
重なり処理が一旦終了したところで、図2のフローチャートに戻って、次に空隙率の検証を行う(ST140)。
光が透過してしまわないためには、レンズ同士の隙間が開きすぎてはいけない。そこで、空隙率を計算する(ST140)。空隙率が所定閾値(ここでは1%)以下になっていれば(ST150:YES)、光拡散パターンの設計工程(ST100)はここで終了となるが、空隙率がまだ大きい場合には一次配置工程(ST120)に戻って繰り返すことになる。
ループを戻った場合には、ST121では別のレンズデータを選択する。先のループで基準レンズ100を選択していたとするならば、次は、5つの相似形101−105のうちのどれか一つを選択することになる。ただし、レンズの選び方は様々であり、ランダムに選択しても良く、その場合は確率的に同一レンズが選択される可能性がある。
このようにして空隙率が所定閾値(ここでは1%)以下になるまでレンズ100−105を配置していくと、図12のようになる。
図12においては、底面からの高さをグレースケールで表わし、底面からの高さが高くなるほど濃い色を付けている。
このようにして光拡散パターンの設計工程(ST100)が終了する。
従って、次は、この光拡散パターンを持った光拡散板を製造することになる。
図1のフローチャートに戻って、光拡散パターン設計工程(ST100)に続いて金型製作工程(ST200)を行う。
光拡散パターンが設計されていれば、これを転写するための金型を製作する工程自体は既知のものであるが、簡単に説明しておく。
図13は、金型製作工程の詳細な手順を示すフローチャートである。
まず、ST210において、基板上にフォトレジストを塗布する。例えば、フォトレジストはポジ型であるとする。
スピンコート等により基板にフォトレジストを塗布する。このとき、塗布膜の膜厚は、光拡散パターンのレンズ高さ以上であればよい。塗布膜に対して、次の露光工程(ST230)の前に、70〜110℃でのベーキング処理を施しておくことが好ましい。
次に、ST220において、フォトレジストをレーザービームの照射によって露光する(ST220)。
つまり、光拡散パターンの設計結果に従ってレーザービームを走査しながらフォトレジスト膜に照射する。ポイントごとに光拡散パターンの凹凸の高さ(深さ)に応じた時間だけレーザをパルス照射する。
レーザービームの波長に特に制限はなく、フォトレジストの種類に応じて適宜選定される。
レーザービームの波長は、例えば、351nm、364nm、458nm、488nm(Ar+レーザーの発振波長)、351nm、406nm、413nm(Kr+レーザーの発振波長)、352nm、442nm(He−Cdレーザーの発振波長)、355nm、473nm(半導体励起固体レーザーのパルス発振波長)、375nm、405nm、445nm、488nm(半導体レーザー)などを選択することができる。
焦点位置におけるレーザービームスポットサイズφは、一般的に、φ=k×λ/NA(k:比例定数、λ:波長、NA:レンズ開口数)で表される。
続いて、ST230において、露光後のフォトレジストを現像する。
フォトレジストの現像は、例えば、現像液を塗布することにより行う。現像液としては、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)等のアルカリ現像液を用いることができるが、フォトレジストの種類に応じて決めるべきものであり、アルカリ現像液に限定されるものではない。露光量に応じてフォトレジストが除去され、フォトレジストに凹凸パターンが形成される。
続いて、ST240において、電鋳によりニッケル金型を作る。すなわち、凹凸パターンを有するフォトレジスト表面に対して、電鋳(電解めっき)によりニッケルを板状に成長させる。
最後に、ST250において、ニッケル板をフォトレジスト原盤から剥離する。すると、フォトレジスト上の凹凸パターンが反転転写されたニッケル金型(スタンパ)を得る。
このようにして得た金型により、樹脂基材に光拡散パターンを転写する(ST300)。成形法は限定されるものではないが、ロールトゥロール成形、熱プレス成形、紫外線硬化性樹脂を用いた成形、射出成形などが例として挙げられる。
最終製品としての光拡散板の用途にもよるが、樹脂基材しては、電離放射線の透過性および可撓性を有する樹脂シートを用いるのがよい。
厚さは限定されないが、50〜500μm程度の薄型であってもよい。
透明な樹脂基材の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエチルアクリレート、ポリエチルアクリレート等のメタクリル酸若しくはアクリル酸エステルの重合体(いわゆるアクリル樹脂)、ポリカーボネート、三酢酸セルロース、ポリスチレン、ポリプロピレン、又は、分子中に重合性不飽和結合若しくはエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー若しくは単量体を適宜混合した組成物を例として挙げることができる。
プレポリマー、オリゴマーとしては、不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、又は、メラミンアクリレートなどが例として挙げられる。
(実施例1)
実施例として、光拡散角60°となるように光拡散パターンを設計し、これに基づいて光拡散板(KLD60)300を製造した。図14は、光拡散板(KLD60)300のSEM像(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)である。
本パターンは図2のフローチャートに基づいてデータを作成した。基準レンズ100を元にし、相似倍率0.78倍〜2.3倍の範囲内において一様確率で相似形レンズを生成した。最初の一次配置工程では、パターン領域の80%の面積に相当する相似形レンズをランダム配置し、個々のレンズが重ならないという制約条件を課し、モンテカルロ法によりレンズ配置を調整した。その後、図2のフローチャートに従って、空隙率が0になるまで各工程を繰り返した。基準レンズ100とその相似形レンズ、およびそれらの一部によって光拡散パターンの凹凸が形成されていることがわかるであろう。
光拡散板(KLD60)300に対する透過光の光拡散角度をゴニオメーターを用いて評価した。図15は、光拡散板(KLD60)300の透過率分布の設計値と実測値を示すグラフである。
光拡散角は設計値通りの60°であった。なお、光拡散角は、相対透過率強度が、垂直入射光の相対透過率強度の半値より大きくなる角度の範囲をいう。
また、光拡散板(KLD60)300においては、透過光側から明暗むらや色付きは確認されず、干渉パターンはほぼ見えない程度であった。
(変形例1)
上記第1実施形態においては、レンズ同士の重なりを解消するにあたって、一方のレンズ410をそのまま残しつつ他方のレンズ420を底面に垂直な面で切り取る場合を例示した。
これに限らず、レンズ同士の重なりを解消する方法はもちろん他にも考えられる。例えば、図16のように二つのレンズが重なっているとする。
一方のレンズを510とし、他方のレンズを520とする。互いのレンズの外形線同士の交わりで両者を切断すれば、重なりは解消される。
レンズ510、520の外形線同士の交わりは、すなわち交線である。この交線を含む平面230で両レンズ510、520を切断する(図17)。
図17においては、交線を太線で示した。また、切断面230を二点鎖線で示した。これによりレンズ同士の重なりは解消される。また、レンズ510からは部分511が切り出され、レンズ520からは部分521が切り出される。
切り出された部分511、521は、別の場所に再配置するのが良い。
(変形例2)
ここまでの説明では、直感的にわかりやすいように、“レンズを切断する”などの表現を用いて説明したが、重なったデータが最終的に無くなればよいのであるから、次のように考えてもよい。すなわち、レンズデータ同士が重なっている、とは、同じ(x、y)座標に対してz座標が二つ以上あるということである。
ここで、例えば、一方の曲面に乗っているデータを選択し、他方の曲面に乗っているデータは無視する。このようにして光拡散パターンの最終的な外形線を得ると、第1実施形態で説明したように、一方のレンズ410がそのまま残り、他方のレンズ420が切り取られたようになる。
あるいは、高さ座標(z座標)が大きい方を選択し、小さいz座標は無視する。このようにして光拡散パターンの最終的な外形線を得ると、これは変形例1に相当する。
ただし、このように無視してしまった部分の形状データについては複製した上で、再配置することが好ましい。
(変形例3)
これまでの説明において、レンズ同士の重なりを解消する際に切り出した部分(421、511、521)を再配置するとしたが、切り出した部分を正確無比に全く同じに複製しなければならないということはない。
最終的に所期の光拡散特性を実現できればよいのであって、その目的が達成できる範囲で類似していればよい。例えば、図10で説明したように切断面が曲面220であると、この切断によって出現する面421Aも曲面になる(図18参照)。しかし、光拡散特性の決定にあたって、この新たに出現した面421Aは、もともとのレンズ面ではないので、それほど影響を持つわけではない。
したがって、新たに出現した面は平坦面421Bにしてしまってもよい(図18参照)。
(変形例4)
光拡散板の面積が大きい場合、その面内に一つ一つレンズを並べていくとなると、設計データ量が膨大となり、演算時間、演算コストの点で問題が生じてくる恐れもある。
そこで、設計データ量を削減するため、単位領域について設計しておき、これを貼り合わせることで大面積に展開してもよい。
単位領域の形状は、平面をタイリングできる形状であればよく、例えば、三角形、四角形、六角形、その他の各種多角形の中から選択できる。
単位領域は一種類でなくても、二種類以上を組み合わせて平面をタイリングするようにしてもよい。単位領域を二種類以上用意する場合には、形状や面積が互いに異なっていてもよいことは言うまでもない。
単位領域600をタイリングするにあたっては、最も単純には、総て同じ向きのまま貼り合わせてもよい(図19参照)。
(図中の矢印は説明が分かり易いように向きを示しているだけである。)
あるいは、規則的に向きを変えてもよい(図20参照)。
あるいは、ランダムに向きを変えてよい(図21参照)。
なお、規則的でもランダムでも、向きを変えて並べることを考えると、単位領域は四角形よりも6角形などの辺を多く持つ多角形であることが好ましいと言える。
様々な向きで組み合わせられる分、干渉パターンが発生しにくいからである。
また、明暗むらや色付き低減のため、単位領域同士を貼り合わせるときの境界部分においてレンズが連続するようになっているとよい。
(もし、境界部分でレンズ(模様)が連続しないとすると、一定周期で同じ境界模様が出現するというパターンになってしまっており、干渉によって明暗むらや色付きが出現する可能性があるであろう。)
境界部分でレンズが連続するとは例えば図22のようなことをいう。一の単位領域700において左辺700Lと右辺700R、上辺700Uと下辺700Dとでレンズが繋がるようになっていれば、これをタイリングしたときに境界でレンズ(模様)が繋がることがご理解頂けるであろう。このような単位領域の設計にあたっては、まず、4辺の設計を行っておき、それから内側を埋めていくようにするとよい。(要は、左辺700Lで切り取られた部分を右辺700Rの対称な位置に配置すればよい。)
また、図23〜図27を用いて、単位領域を様々な向きで組み合わせる例について説明する。単位領域の4辺の設計を図23のように行うことで、単位領域を回転させて様々な向きで組み合わせた場合においても境界部分でレンズを連続させることができる。図23に示すように、一の単位領域800において、左辺800L、右辺800R、上辺800U、および下辺800Dのいずれの辺を組み合わせでもレンズが繋がるようになっている。すなわち、一の単位領域800を図23の状態から90°、180°、および270°回転させたもののいずれを組み合わせても、タイリングしたときに境界でレンズ(模様)が繋がる。
図24は、単位領域800を様々な向きで組み合わせた状態を示す図である。図24では、図23に示す単位領域800の位置を回転角度0°(rot0)としたときに、rot0の状態から時計回りに90°回転させた状態をrot90、180°回転させた状態をrot180、270°回転させた状態をrot270と表している。図24においては、単位領域800同士のどの境界部分においても、レンズが連続している。
他にも例えば、図25に示す単位領域A910と、図26に示す単位領域B920の二つの単位領域を用意すれば、二つの異なる単位領域の境界部分でレンズを連続させることができる。(図中の矢印は説明が分かり易いように向きを示しているだけである。)
図27は、単位領域A910と単位領域B920とを、様々な向きで組み合わせてタイリングした状態を示す図である。単位領域A910の左辺910L、右辺910R、上辺910U、および下辺910Dは、単位領域B920の左辺920L、右辺920R、上辺920U、および下辺920Dのいずれと組み合わせたとしても、境界部分でレンズを連続させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、基準レンズの底面の形状は、円形、多角形、楕円などから適宜選択すればよい。また、基準レンズの断面の形状は、所望の光拡散特性に応じて、回転対称形にしても良いし、方向により異なる断面形状としてもよい。例えば、レンチ形状やプリズム形状を選択すれば、一方向のみに光拡散特性を示す異方性光拡散板を提供できる。
上記実施形態では凸レンズを用いたが、凹レンズであってもよい。
スタンパを用いた樹脂成型の他、機械加工やレーザーアブレーション加工法により光拡散板を成形してもよい。
上記実施形態においては、ランダム配置工程(ST122)において重なりを許容しながらレンズを複数配置した後に重なり処理工程(ST130)で重なりを解消するとした。
当然のことながら、ランダム配置工程(ST122)を行いながら、重なりが発生したら逐一重なり処理工程(ST130)を実行してもよい。
この出願は、2014年4月11日に出願された日本出願特願2014−081863を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100…基準レンズ、101−105…相似形レンズ、200…平面、200D…下辺、200L…左辺、210…重なったレンズ、220…切断面、230…切断面、300…光拡散板、410…レンズ、420…レンズ、421…レンズの一部、510…レンズ、511…レンズの一部、520…レンズ、521…レンズの一部、600…単位領域、700…単位領域。

Claims (9)

  1. 光拡散板の光拡散パターンを設計する光拡散パターン設計方法であって、
    所望の光拡散特性を有するレンズデータを準備するレンズデータ準備工程と、
    前記レンズデータ準備工程にて準備した前記レンズデータを所定領域に複数配置する配置工程と、
    前記配置工程においてレンズ同士の重なりが発生した場合に、重なりを解消するようにレンズ形状の一部を切り取る切取工程と、
    切り取った部分の形状を複製して他の位置に再配置する再配置工程と、を備える
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  2. 請求項1に記載の光拡散パターン設計方法において、
    レンズデータ準備工程は、
    所望の光拡散特性を有する基準レンズを設計する工程と、
    前記基準レンズの相似形状を作る工程と、を備える
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光拡散パターン設計方法において、
    光拡散パターンの空隙率が所定値以下になるまで、
    前記配置工程と、前記切取工程と、前記再配置工程と、を繰り返し実行する
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光拡散パターン設計方法において、
    前記切取工程において、
    一のレンズと他のレンズとが重なった際に、一方のレンズをそのまま残すように他方のレンズを底面に垂直な面で切り取る
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の光拡散パターン設計方法において、
    前記切取工程において、
    一のレンズと他のレンズとが重なった際に、互いのレンズの外形線同士の交線を含む面によって前記一のレンズおよび前記他のレンズを切り取る
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光拡散パターン設計方法において、
    単位領域について前記光拡散パターンを設計し、この単位領域を貼り合わせることで所定面積に展開する
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  7. 請求項6に記載の光拡散パターン設計方法において、
    前記単位領域の光拡散パターンの設計にあたっては、単位領域同士を貼り合わせた際の境界部分において前記レンズ形状がつながるようにする
    ことを特徴とする光拡散パターン設計方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の光拡散パターン設計方法で設計した光拡散パターンを有する金型を起こし、この金型で樹脂を成形することによって光拡散板を製造する
    ことを特徴とする光拡散板の製造方法。
  9. 微細な複数のレンズが配置されてなる光拡散パターンを一面に有する光拡散板であって、
    前記光拡散パターンは、
    所望の光拡散特性を有するように形状設計された基準レンズと、
    前記基準レンズの相似形状である相似レンズと、
    前記基準レンズおよび前記相似レンズを底面に交差する面で切断した際にできる部分形状と、が1%の空隙率以下になるように配設されることで構成されており、
    全ての複数の前記部分形状を組み合わせることで前記基準レンズおよび前記相似レンズが再現される、
    ことを特徴とする光拡散板。
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