JP3925232B2 - 反射体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイ等に用いる反射体および表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
反射型の表示装置として、液晶層を透過した光を電極あるいは液晶パネルの裏面に配置された反射体を用いて液晶層の方向に反射させ、所望の画像を表示する反射型の液晶ディスプレイが知られている。そして、周囲からの光を画像として表示する方向に効率良く反射するために、この反射型の電極などとして実現される反射体の表面(反射面)には、複数のおわん型やボール型など略点対称で、数μm程度、つまり主要なサイズが数10μm〜0.数μm程度の微細な球面形状の凹状または凸状のパターンが配置されている。さらに、これら凹状または凸状のパターンは、ほぼランダムになるように配置され、表示体である液晶パネル(液晶ディスプレイ)に表示された画像に筋やモアレが生じないようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
反射型の液晶パネルは、省電力で画像を表示できる。このため、携帯電話機やPDAなどの情報携帯端末や、カーナビゲーション等の車載用、AV機器などのディスプレイ装置として搭載されている。そして、表示のカラー化が進む中で、さらに明るいものが要求されている。このため、反射体の反射面には、凹凸をできるだけ隙間なく配置して反射効率を向上し、光の利用効率を高めることが要望されている。
【0004】
また、光の利用効率を向上するためには、反射面に形成する反射パターンが、所望の視野角、光量分布または配光性などの光学特性を実現できるものであることが要求される。たとえば、携帯電話用の表示装置であれば、特定の方向、すなわちユーザの眼の方向に集光(配光)する能力の高いものにすることが望ましい。しかしながら、反射する入射光(外光)の方向が一定でなかったり、極めて狭い範囲からしか表示装置が見えないというものでは要望が満たされないので、様々な条件を加味して反射パターンを設計し配置する必要がある。したがって、それら多種多様な要望を満足する最適な基本パターンを設計し、それに相似する反射パターンをランダムに反射面に配置するという製造方法が検討されている。
【0005】
しかしながら、多種多様な要望を満足する基本パターンは設計が困難である。さらに、設計ができたとしても、それをミクロンあるいはサブミクロンオーダで正確に成形することは難しく歩留まりは高くない。設計された基本パターンが忠実に成形できないと所望の性能が得られないだけでなく、反射角度の分布が変わり反射効率の低下や反射角度分布の歪みを招き、所望の方向に配光でき難いなど、かえって反射性能を低下させる要因となる可能性がある。したがって、多種多様な要望を満足するような性能を備えた反射体を、歩留まり良く、低コストで提供することは困難である。
【0006】
そこで、本発明では、歩留り良く、種々の要望に合わせた反射特性を持ち、光の利用効率の高い反射体を提供することを目的としている。そして、携帯電話などの携帯端末はもちろん、それに限らず、様々な表示装置でユーザが満足する表示性能を発揮できる反射体を実際に提供可能にすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明では、目的に応じた視野角や配光性などの光学特性を満たすように最適化された、単一の基本パターンを設計するのではなく、特性の異なる複数種類の基本パターンを設計し、それらにそれぞれ相似な(本明細書においては相似とは同一を含む)複数の反射パターンを反射面に配置する。
【0008】
すなわち、本発明においては、凹状または凸状の微細な複数種類の基本パターンを設計する第1の工程と、それらの基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンを局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようにほぼ全面に配置する空間分布データを作成する第2の工程と、その空間分布データに基づき反射体の反射面を成形する第3の工程とを有する反射体の製造方法を提供する。これにより、凹状または凸状の微細な複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが、局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようにほぼ全面に形成されている反射面を有する反射体を提供することができる。
【0009】
本発明の製造方法においては、複数種類の基本パターンにより所望の光学特性を実現しようとしているので、個々の基本パターンで実現すべき光学特性の範囲は限定される。したがって、個々の基本パターンの形状は単純化することが可能であり、設計が容易であり、さらに、反射面に、その形状を忠実に再現することも可能となる。このため、歩留まり良く、低コストでそれらの複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが形成された反射体を製造することができる。そして、反射体の反射面には、複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが成形されているので、それらの反射パターンにより得られる光学特性、たとえば、放射角や光量分布など光学特性が重ね合わされた、あるいは補完された光学特性を反射面の全体として得ることができる。したがって、種々の要望に合致する反射効率や視野角などの光学特性(表示特性あるいは反射特性)を十分に満たす反射体を低コストで提供することができる。
【0010】
さらに、複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが反射面に成形されるので、1種類の基本パターンに相似する反射パターンを配置した反射面に対して、形状的なランダムさを内在している反射体となる。したがって、これら反射パターンが、同一の基本パターンに相似する反射パターンが連続するような局所的に規則性のある凹凸が繰り返されるようにするだけで、干渉によるモアレや干渉縞などが生じるのを防止することができる。このため、本質的に画質の良い画像を表示するのに適した反射体となる。
【0011】
したがって、本発明の反射体を、液晶パネルなどの透過型の表示体の裏面に配置することにより、所望の光学的な要望を満たすように、表示体に対し入射光を反射できるので、光の利用効率が高く、明るく、視野角も要望にあわせた高性能の表示装置を提供することができる。
【0012】
数種類の基本パターンには、各々の基本パターンが反射面の開口形状が異なる、すなわち反射面の一部となる仮想平面と交差する開口形状が異なる第1群の基本パターンを含むようにすることができる。開口形状を変えることで、放射あるいは拡散される光量分布が変わり、明るく表示される面積あるいは視野角、輝度あるいは強度などを表示装置の仕様に合わせて調整できる。例えば、開口が円形であれば、反射面からの光は円錐状に放射される。開口形状が楕円であれば、反射面からの光は楕円錐状に放射される。さらに、開口形状が矩形であれば、反射面からの光は角錐状に放射される。そして、横方向の視野角を広げ、かつ、中央部で明るさを稼ぐような特性を得たい場合は、開口形状が円形の基本パターンと、開口形状が楕円の基本パターンとを混在させることが可能である。したがって、これらを組み合わせることにより、任意の放射特性(指向性)を得ることができる。各々の基本パターンの形状は単純であるので、歩留まりも高く、低コストで高性能の反射体を提供できる。
【0013】
複数種類の基本パターンに、放射角の異なる第2群の基本パターンを含めることも有効である。放射角は、開口形状にも影響を受けるが、基本パターンを構成する面の曲率半径を変えたり、面の傾きを変えて、いわゆる開口数(NA)が異なるようにすることでも実現できる。たとえば、開口数が大きければ、反射面からの光は広範囲に放射され、開口数が小さければ、反射面からの光は狭い範囲に放射される。視野角をある範囲に広げる一方、中央部で明るさを稼ぐような特性を得たい場合は、開口数が大きな基本パターンと、開口数が小さな基本パターンとを混在させることが可能である。したがって、第2群の基本パターンを組み合わせることにより、総体的に、任意の放射特性(指向性)を得ることが可能である。
【0014】
複数種類の基本パターンに、それを構成する面の傾きが異なる第3群の基本パターンを含めることも有効である。傾斜角が異なる基本パターンは、反射光の放射方向を変えることができる。たとえば、傾斜角が大きければ、反射面からの光は角度が大きくシフトした方向に放射され、傾斜角が小さければ、反射面からの光は正反射に近い方向に放射される。したがって、この第3群の基本パターンにより、反射される光の配光性や視野角を調整することが可能となる。
【0015】
さらに、複数種類の基本パターンに、反射率(透過率)の異なる第4群の基本パターンを含めることも有効である。反射材の一部が欠けたり、薄く半透明状態となった透過性あるいは半透過性の基本パターンを含めることにより、半透過型の反射体を提供することができる。したがって、バックライトを反射体の裏面に配置することにより、半透過型で外光が不足あるいは無い環境でも表示可能な表示装置を提供できる。
【0016】
そして、これらの基本パターンに各々が相似する反射パターンが混在するような空間分布データを作成することにより、複数種類の基本パターンに各々が相似する反射パターンが混在する反射体を製造することができ、その反射面全体でそれらの基本パターンの総合的な光学特性あるいは反射特性を得ることができる。一方、それらの基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが偏在するように空間分布データを作成することも可能であり、複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが偏在する反射体を製造することができる。したがって、反射体の反射面の部分的な光学特性あるいは反射特性を任意に、断続的に、あるいは連続的に調整することが可能である。大画面で表示される位置によって眼との角度が異なるものや、車載用のカーナビゲーション画面のように左右にユーザが偏在する表示装置に適している。
【0017】
また、反射パターンは、互いに重複しないように空間分布データを作成することにより、反射パターンが互いに重複しないように配置された反射体を製造できる。この反射体であれば、反射面には重複した複雑な形状が現れないので、空間分布データは単純となり、それに合わせて忠実に凹凸を再現することが可能であり、低コストで性能の良い反射体を提供できる。
【0018】
一方、反射パターンを重複するように配置し、重複した部分では、いずれか一方の基本パターンに相似する反射パターンが下書き形状とし、他方の基本パターンに相似する反射パターンが上書き形状として形成されるように空間分布データを作成する。このことにより、反射パターンを重複するように配置し、重複した部分では、いずれか一方の基本パターンに相似する反射パターンが下書き形状とし、他方の基本パターンに相似する反射パターンが上書き形状として形成された反射体を製造できる。この反射体では、反射パターンが重なるように密に配置できるので、反射パターンが配置されない、平坦な面(隙間)の発生を防止することが可能となり、光の利用効率は向上する。そして、いずれか一方の反射パターンが優先されるように設計することにより、重なった部分の形状の複雑さを出来る限り排除することができ、歩留まりを向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1に、本発明の反射体と液晶パネルを備えた表示装置10が搭載された携帯電話機1を示してある。本例の表示装置10である液晶ディスプレイ装置は、表示体である液晶セル(液晶パネル)12と、その裏面に配置された反射体20を備えている。反射体20は、液晶セル12の電極として裏面に設けることも可能であり、また、透明電極を用いた透過型の液晶パネル12であれば、反射体20を外側に貼り付けることも可能である。反射体20を裏面に設けることにより、本例の液晶ディスプレイ10は反射型となり、明るい場所では、上方からの自然光または照明70からの外光71をユーザ77の方向に出射光あるいは表示光72として出力し、画像を表示できる。したがって、バックライトを省略することができる。
【0020】
また、反射体20を半透過性にするのであれば、反射体20のさらに裏面にバックライト装置を配置することにより、夜間や外光71が不足する環境ではバックライトからの光により画像を表示できる。いずれの場合も、バックライトを不要とするか、あるいは必要とする時間を減らすことができるので、薄型で省電力タイプの表示装置10となるので、携帯電話機などの情報携帯端末に適している。
【0021】
図2に、本例の液晶ディスプレイ10の構成を拡大して示すように、本例の反射体20は、基板22と、この基板22の液晶セル(表示パネル)12の裏面と対峙する表面21に形成されたアルミニウム製の反射膜21とを備えており、反射膜21により数μmから数10μm程度の微細な複数の凹凸を備えた反射面が形成されている。したがって、液晶セル12を透過した外部からの光71は、反射面21に設けられた凹凸によってユーザの眼77の方向に配光され、外光71により表示パネル12の映像をユーザ77に表示できる。
【0022】
なお、液晶ディスプレイ(表示装置)10は、液晶層、基板、透明電極、偏光板などの公知の構成を備えているが、それらについての説明は省略する。
【0023】
図3に、本例の反射体20の表面(反射面)21に形成された凹凸29の形状を模式的に平面図で示してある。本例の反射面21には、2種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターン31および32が複数個形成されることにより微細な凹凸が形成されている。これらのパターン31および32は開口形状23が異なっており、反射パターン31の基本パターンの開口形状23は円形である。一方、反射パターン32の基本パターンの開口形状23は楕円である。本明細書における開口形状23は、図4に示すように、各々の凹凸29の山を繋ぐような一点鎖線で示す仮想平面21aと凹凸29を形成する反射パターン31および32が交差する形状である。
【0024】
また、図4に断面を用いて模式的に示すように、反射パターン31および32の内面31aおよび32aは共に表面21に凹の曲面となっており、球面あるいは回転楕円体のような連続して湾曲した面となっている。そして、反射パターン31は、開口形状23に対して凹部31aが浅く、その結果、凹部31aの曲率が小さな基本パターンに相似する形状となっている。したがって、この反射パターン31の基本パターンは、開口形状23が円形で、開口数(N.A.)が小さい。このため、図5(a)に示すように、反射パターン31からは、円錐状で、仮想平面21aの法線方向(Z方向)に、集光した光量分布の狭く明るい反射光81が放射される。
【0025】
一方、反射パターン32は、開口形状23に対して凹部32aが深く、その結果、凹部32aの曲率が大きな基本パターンに相似する形状となっている。したがって、この反射パターン32の基本パターンは、開口形状23が楕円形で、開口数(N.A.)が大きい。このため、図5(b)に示すように、反射パターン32からは、楕円錐状で、仮想平面21aの法線方向(Z方向)に分散した光量分布が広く視野角の広い反射光82が放射される。そして、反射パターン32の開口23のサイズは、反射パターン31の開口23のサイズより大きく設定されており、開口23のサイズの差が放射される光線(反射光)81および82の広がりにも影響を与えている。
【0026】
したがって、本例の反射パターン31および32が形成された反射面21からは、図5(c)に示すように、反射光81および82の両方の特性を備えた反射光72が出力される。この結果、総合的にZ軸に沿った中心部分が非常に明るく、その上で、楕円状にX方向に広がった光束も得られるので、X方向の視野角の広い反射光72が得られる。すなわち、本例の反射パターン31の基本パターンと、反射パターン32の基本パターンは上述した第1群と第2群との機能を兼ね備えたものとなっている。そして、放射形状の異なる光束と、照射角度の異なる光束の両方を光学特性をミックスした効果を備えた反射光72を得ることができる。
【0027】
図6に、この反射体20の概略の製造工程をフローチャートで示してある。先ず、ステップ101で、図5(a)および図5(b)の反射光束81および82が得られる第1および第2の基本パターンを設計する。すなわち、本例では、開口形状が円形で凹部が深い第1の基本パターンと、開口形状が楕円で凹部が浅い第2の基本パターンを設計する。
【0028】
次に、ステップ102で、第1の基本パターンに反射パターン31と第2の基本パターンに相似する反射パターン32を配置する空間分布データを作成する。本例では、反射パターン31および32が反射面21の全体に混在するように配置している。そして、反射面21の全体から図5(c)に示すような、第1の基本パターンから得られる反射光81の特性と、第2の基本パターンから得られる反射光82の特性を総合した特性の反射光72が得られるようにしている。この際、反射パターン31および32は、いずれか一方の反射パターンが局所的に連なって配置されて局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようして、干渉縞などが発生しないようにしている。基本的には形状の異なる反射パターン31および32がほぼランダムに存在しているので、局所的な規則性が発生する可能性は小さく、反射パターン31および32のランダムさ(ランダムネス)はそれほど高くなくても画質に影響を及ぼさない反射体20を製造できる。
【0029】
また、本例では、反射パターン31および32が重なり合わないように、空間分布データを作成しており、反射面21の形状は、第1および第2の基本パターンのいずれかに相似する反射パターン31あるいは32を、再現することにより形成できるようにしている。反射パターンが重なり合わないように空間分布データを作成することにより、反射パターンの充填率は低下する方向になるが、本例では、反射パターン31および32のそれぞれが第1および第2の基本パターンに相似するのでサイズが異なり、パターン同士の隙間Sを埋めやすくなっている。そして、これらの反射パターン31および32は、開口形状23が円形と楕円というように形状が異なるので、さらに隙間Sを埋めやすくなっており、充填率を向上できるというメリットもある。
【0030】
したがって、上述したように、本例の製造方法により、単純な2つの基本パターンの組合せにより、図5(c)に示したような複雑な特性を備えた反射光72を出射することが可能であり、さらに、干渉縞などの画質を劣化する要因も少なく、反射効率も高い反射体20を製造することができる。
【0031】
ステップ102で作成された空間分布データに基づき、ステップ103で基板22を加工し、ステップ104で基板22の上にアルミニウムなどの反射材をスパッタリングし反射膜21を作成することにより反射体20が完成する。基板22を空間分布データで加工(パターニング)する際は、公知の半導体技術であるフォトリソグラフィー技術、多階調表現されたグレーレベルマスク(透過率変調マスク)などを用いることができる。また、ステップ104では、立体加工された基板22の表面に沿って、アルミニウムなどをスパッタリングすることにより反射面21を形成することができる。ステップ103および104においても、本例の反射体20では、基板20の表面に形成される形状が反射パターン31および32で示された極めて単純な形状であり、精度良く、微細な凹凸状を備えた反射面21を成形できる。このため、ステップ101では、基本パターンを成形するのが容易となり、ステップ102では、基本パターンが単純なので、それに相似する反射パターンの形状も単純であり、空間分布データを作成するのも容易となる。さらに、それにしたがって製造するステップ103および104のプロセスにおいても、形状が単純であるので、歩留まり良く、忠実に設計された形状の面を作成できる。したがって、目的に応じた反射特性を備えた高品質の反射体を低コストで製造することができる。また、設計や空間分布データを作成する時間も短縮できるので、反射体を製造する時間を短縮することができる。
【0032】
図7には、本発明の異なる反射体の例を平面図により示してある。この反射体20の反射面21には、開口数N.A.がほぼ同じであるが、開口形状23が円形の基本パターンに相似する反射パターン33と、開口形状23が楕円形の基本パターンに相似する反射パターン34が混在して配置されている。この反射体20では、開口形状のサイズが比較的大きくなる反射パターン33の隙間Sを、開口形状が細長くなる反射パターン34で効率良く埋めることが可能となる。このため、上述した開口形状の異なる第1群の基本パターンは、反射パターンの充填率を向上するのにも適した組合せであり、反射効率の優れた反射体20を提供することができる。
【0033】
図8に、本発明のさらに異なる反射体の例を断面図により示してある。この反射体20の反射面21には、開口数N.A.の異なる、上述した第2群の基本パターンの各々に相似する反射パターン35および36が混在して配置されている。反射パターン35は、開口形状23のサイズに対して凹部35aが浅く開口数N.A.が小さな基本パターンに相似するパターンである。そして、図9(a)に示すように、Z軸に沿って放射角の小さな光束85を出力する。一方、反射パターン36は、開口形状23のサイズに対して凹部36aが深く開口数N.A.が大きな基本パターンに相似する反射パターンである。そして、図9(b)に示すように、Z軸に沿って放射角の大きな光束86を出力する。したがって、これらの反射パターン35および36が配置された本例の反射体20からは、図9(c)に示すように、中央部が明るい特性を持った反射光72が出力される。
【0034】
図10に、本発明のさらに異なる反射体の例を平面図で示してある。また、図11は、この反射体の断面図である。この反射体20は、反射面21が上方から破線で示すように3つの区画(領域)21A、21Bおよび21Cに分けられており、それぞれの区画21A、21Bおよび21Cに異なる基本パターンに相似する反射パターン37、38および39が偏在するように配置されている。本例においても、これらの反射パターン37、38および39は局所的にはランダムに配置されている。
【0035】
最も上方の区画21Aに配置されている反射パターン37は、入射光71を最も大きな角度で下方に反射するように、傾斜角の大きな凹部37aを備えている。中ほどの区画21Bに配置されている反射パターン38は、入射光71を緩い角度で下方に反射するように、傾斜角の小さな凹部38aを備えている。そして、下方の区画21Cに配置されている反射パターン39は、入射光71を緩い角度で上方に反射するように、上記の反射パターン37および38とは逆傾斜の凹部39aを備えている。したがって、これらは上記の第3群の基本パターンに属するものである。そして、各区画内で入射光71を反射する平均的な傾きは一定になっており、その反射光72の方向は、反射体20の下方近くに位置するユーザ77に向くようになっている。
【0036】
大画面のディスプレイをある高さに眼(ユーザ)77を置いて見ると、画面の高さによって仰角は異なり、全体を均一な明るさで鮮明に見ることができない。これに対して、本例の反射体20をそのようなディスプレイの反射体として採用すると、反射光72の角度を眼77の仰角に合わせることが可能となる。したがって、大画面のディスプレイの全体で反射される光を眼77の方向に導くことが可能となり、光の利用効率を向上する。このため、大型のディスプレイ全体を一様な明るさで表示することが可能となり、鮮明な画像を得ることができる。もちろん、上下方向だけではなく、左右方向に反射光の角度の異なる複数種類の反射パターンを偏在させることにより、左右方向に長い画面の明るさを一様にすることも可能である。
【0037】
したがって、この反射体20は、図1に示した携帯電話1に搭載される小型の表示装置(液晶ディスプレイ)10においても有効であるが、視線を動かして画面を見るような大画面を有する機器、たとえば、テレビなどのAV機器、看板などのディスプレイにも有効である。
【0038】
図12に、本発明に係るさらに異なる反射体20の平面図を示してある。また、図13に、その断面図を示してある。この反射体20の反射面21は、図面の左上の区画21Dと、その他の区画21Eに分けられている。そして、それぞれに異なった特性の反射パターン40および41が偏在するように配置されている。左上の四角い区画21Dに配置された反射パターン40は、ほぼ正面の方向に反射光72を出力するように、球面状の対称な凹部40aを備えた基本パターンに相似するパターンである。一方、その他の区画41に配置された反射パターン41は、正面からシフトした方向に反射光72を出力するように一方に傾斜した凹部41aを備えた基本パターンに相似する反射パターンである。したがって、本例の反射体20を利用すると、区画21Dの映像は正面の方向のユーザが見やすく、区画21Eの映像は側方のユーザが見やすい表示装置を実現することができる。
【0039】
このような表示特性が有効な表示装置としては、たとえば、カーナビゲーション用のディスプレイがあり、運転席用と助手席用とに画面を分けて、異なる内容を表示できる。たとえば、四角い区画21Dには、テレビの画像を表示して助手席のユーザ77aや後部座席のユーザはテレビを楽しむことができ、運転席のユーザ77bは区画21Eに表示された地図情報だけを見えるようにすることができる。
【0040】
このように、本発明を適用すると、数種類の基本パターンを基にした反射パターンにより、様々な特性を区別した状態で備えた反射体を提供することが可能となる。すなわち、図14(a)に示すように、様々な特性を単一な形状の反射パターン91で実現しようとすると、反射パターン91の面が連続するので、図14(b)に示すように、得られる特性は連続したものとなる。K方向とN方向の分布を得たい場合でも、それらの中間にあるM方向にも配光されてしまいM方向の光を除くことは困難である。
【0041】
これに対し、図15(a)に示すように、K方向に反射する反射パターン92と、N方向に反射する反射パターン93とにより反射体20の表面に凹凸29を形成することにより、図15(b)に示すように、M方向に反射する成分を発生させることなく、K方向の分布と、N方向の分布を得ることが可能となる。
【0042】
図16に示した反射体20はその一例であり、図17に断面図により示した右方向に反射する反射パターン42と、左方向に反射する反射パターン43とを混在して配置することにより、反射面21に微細な凹凸29が形成されている。したがって、この反射体20を使用することにより、左右の方向にディスクリートに配光することが可能となる。また、逆に、左右の方向からの入射光を正面に向かって集めることも可能となる。
【0043】
また、上記では、複数種類の基本パターンに相似する反射パターンが重ならないように配置しているが、これらを重ねて配置することも可能である。図18に示した反射体20は、図17に示した反射体の反射パターン42および43を重ねて配置した例である。この反射体20の反射面21には、図17(b)に示した反射パターン43が、開口形状23が方形の下地形状(下書き形状)として敷き詰められている。その上に、図17(a)に示した逆勾配の反射パターン42が、開口形状23が円形の上書き形状として形成されている。したがって、図19に断面図により示すように、反射面21には反射パターン42および43により、隙間Sなく密に微細な凹凸29が形成されており、左右の異なる2つの方向に効率良く配光できる反射体20を提供できる。
【0044】
このように、複数種類の基本パターンに相似する反射パターンを重複して配置することにより、反射パターンの充填率は高くなり、反射効率を上げることができる。その一方で、反射面21の形状は複雑になるが、本例においては、複数種類の基本パターンを利用することにより、各々の基本パターンの形状は単純となるので、重複して配置した形状もそれほど複雑にならない。さらに、本例では、一方の反射パターンを下書き形状として一旦、空間分布データを作成し、それに他方の反射パターンを上書き形状として空間分布データを更新する。このことにより、これらの反射パターンが重複した反射面の空間分布データを作成することができる。したがって、計算量も少なく、総体的には目的に応じた複数の配光性を備え、反射効率も高い反射体20を比較的容易に製造できる。
【0045】
なお、上記では凹状の基本パターンに相似な反射パターンで微細な凹凸を形成した例に基づき本発明を説明しているが、凸状の基本パターンに相似な反射パターンを用いて微細な凹凸を形成しても良く、総体的には複数の異なる目的の特性を備えた反射面を簡単な形状で実現できる。さらに、基本パターンは上記に限定されることはなく、様々なバリエーションを考えることが可能である。たとえば、反射膜21を一部欠いた透過な基本パターンや、反射膜21が薄くなって半透過性となった基本パターンと、上記で説明したような反射性の基本パターンにそれぞれ相似な反射パターンを組み合わせて、半透過性の反射体を提供することも可能である。この反射体においても、個々の反射パターンは、それぞれの特性、すなわち、透過性、半透過性あるいは反射性を発揮するように設計および製造すれば良いので、設計および製造は容易であり、品質の高い半透過性の反射体を低コストで提供できる。
【0046】
また、上記では携帯電話機1の液晶ディスプレイ10に用いる反射体20を主な例として説明しているが、これに限らず、PDAなど他の情報携帯機器や周辺機器のディスプレイの反射体として適用することができる。また、プロジェクタなどの他の表示装置に用いることも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明では、特性の異なる基本パターンを数種類、用意し、それに相似な反射パターンを混在または偏在することで、視野角の設定や、配光性などの多種多様な要望を満たす反射面を簡単な形状で実現することができる。したがって、目的に応じた基本パターンを簡単に設計することが可能であり、それに相似な反射パターンが忠実に再現された反射体を製造することができる。したがって、少ない時間と労力で所望の目的の特性を持つ反射体を低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射体を用いた反射型の液晶パネルを備えた携帯電話機の概要を示す図である。
【図2】図1に示した本発明に係る反射体の概要を示す斜視図である。
【図3】図1に示した本発明に係る反射体の1つの例を模式的に示す平面図である。
【図4】図3に示した反射体を模式的に示す断面図である。
【図5】図3に示した反射体(反射面)を形成する反射パターンの放射角を説明する図であり、図5(a)は、反射パターンの放射角を示し、図5(b)は、異なる形状の反射パターンの放射角を示し、図5(c)は、上記の反射パターンを備えた反射体から出力される反射光を示す図である。
【図6】図1に示す反射体の製造プロセスを示すフローチャートである。
【図7】本発明の反射体の異なる例を示す平面図である。
【図8】本発明の反射体のさらに異なる例を示す断面図である。
【図9】図8に示した反射体を形成する反射パターンの放射角を説明する断面図である。
【図10】本発明のさらに異なる反射体を示す平面図である。
【図11】図10に示した反射体の断面図である。
【図12】本発明のさらに異なる反射体を示す平面図である。
【図13】図12に示した反射体の断面図である。
【図14】単一な反射パターンを用いた反射体の特性を説明する図であり、図14(a)は反射体を断面を用いて模式的に示し、図14(b)は光の分布特性を示してある。
【図15】本発明に係る複数種類の反射パターンを用いた反射体の特性を説明する図であり、図15(a)は反射体を断面を用いて模式的に示し、図15(b)は光の分布特性を示してある。
【図16】本発明の反射体のさらに異なる例を示す平面図である。
【図17】図16に示した反射体の断面図である。
【図18】本発明の反射体のさらに異なる例の平面図である。
【図19】図18に示した反射体を断面を用いて模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
10 液晶ディスプレイ(表示装置)
20 反射体、21 反射面
22 基板
23 開口
29 凹凸
31〜43 反射パターン
70 光源、71 入射光(照明光)
72 出射光(反射光)
77 ユーザ
Claims (6)
- 凹状または凸状の微細な複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが、局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようにほぼ全面に形成されている反射面を有する反射体であって、
前記複数種類の基本パターンは、各々の前記基本パターンが前記反射面の開口形状が異なる第1群の前記基本パターンを含んでいる反射体。 - 請求項1において、前記反射パターンは重複しないように配置されている反射体。
- 凹状または凸状の微細な複数種類の基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンが、局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようにほぼ全面に形成されている反射面を有する反射体であって、
前記反射パターンは重複するように配置されており、重複した部分では、いずれか一方の前記基本パターンに相似する反射パターンが下書き形状となり、他方の前記基本パターンに相似する反射パターンが上書き形状となっている反射体。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の反射体と、裏面に前記反射体が設置された透過型の表示体と、を有する表示装置。
- 凹状または凸状の微細な複数種類の基本パターンを設計する第1の工程と、
それらの基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンを局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようにほぼ全面に配置する空間分布データを作成する第2の工程と、
その空間分布データに基づき反射体の反射面を成形する第3の工程とを有する反射体の製造方法であって、
前記第1の工程では、各々の前記基本パターンが前記反射面の開口形状が異なる第1群の前記基本パターンを含んでいる前記複数種類の基本パターンを設計する反射体の製造方法。 - 凹状または凸状の微細な複数種類の基本パターンを設計する第1の工程と、
それらの基本パターンにそれぞれ相似する反射パターンを局所的な規則性のある凹凸が繰り返されないようにほぼ全面に配置する空間分布データを作成する第2の工程と、
その空間分布データに基づき反射体の反射面を成形する第3の工程とを有する反射体の製造方法であって、
前記第2の工程では、前記反射パターンを重複するように配置し、重複した部分では、いずれか一方の前記基本パターンに相似する反射パターンを下書き形状とし、他方の前記基本パターンに相似する反射パターンを上書き形状とする前記空間分布データを作成する反射体の製造方法。
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