JP6485314B2 - エレベータの群管理制御装置及び群管理システム、並びにエレベータシステム - Google Patents

エレベータの群管理制御装置及び群管理システム、並びにエレベータシステム Download PDF

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本発明は、新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てるエレベータの群管理制御装置及び群管理システム、並びにエレベータシステムに関する。
複数台のエレベータを有するエレベータシステムにおける呼びの登録方式として、乗場行先階登録方式がある。乗場行先階登録方式では、乗場に、エレベータの利用者による行先階の登録を受け付ける行先階登録装置が配置されており、利用者により行先階が登録されると、利用者が乗車すべきエレベータが群管理制御装置により割り当てられ(割当号機)、行先階登録装置により割当号機の情報が表示されるようになっている。
また、乗場には、エレベータが到着することやエレベータの出発方向を報知するホールランタンや、各エレベータの行先階を案内する行先階インジケータ等が設けられる場合がある。
さらに、特許文献1、2に開示されているように、各号機のかご内には、当該号機の行先階を案内する行先階インジケータが設けられる場合がある。
再表2010−103616号公報 特許第3021067号公報
近年、ビルの建設費の削減等のため、乗場に上記のようなホールランタンや行先階インジケータが設置されない場合がある。この場合、利用者は、自己に割り当てられたエレベータが到着したときに、かご内の行先階インジケータの表示を乗場から目視して、当該エレベータが自己の行先階の方向に出発するか否かを確認することとなる。行先階インジケータに自己の行先階が表示されていれば乗車可能である。
しかし、かご内の行先階インジケータは、小型で視認性が良くない場合がある。そのため、利用者が、自己の行きたい方向に対して逆方向に出発するエレベータに誤って乗車する可能性がある。
本発明は、上記のような誤乗車の発生を抑制可能なエレベータの群管理制御装置及び群管理システム、並びにエレベータシステムを提供する。
本発明のエレベータの群管理制御装置は、乗場に配置された行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる。
エレベータの群管理制御装置は、新規行先階呼びの割り当てを行う制御部を備える。
制御部は、
複数台のエレベータのそれぞれについて、新規行先階呼びを仮に割り当てて、それぞれのエレベータに割当済の行先階呼びの出発階において当該割当済の行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じるか否かを判断し、
複数台のエレベータのうち逆方向への出発が生じないと判断したエレベータのいずれかに新規行先階呼びを割り当てる。
本発明のエレベータの群管理システムは、
乗場に配置され、新規行先階呼びを取得する行先階取得装置と、
行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる、本発明のエレベータの群管理制御装置と、を備える。
本発明のエレベータシステムは、
複数台のエレベータと、
乗場に配置され、新規行先階呼びを取得する行先階取得装置と、
行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる、本発明のエレベータの群管理制御装置と、を備える。
本発明によれば、乗場に配置された行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びは、割当済の行先階呼びの出発階において当該割当済の行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じないと判断されたエレベータのいずれかに割り当てられる。そのため、割り当て結果にしたがって利用者が乗車したエレベータが、利用者の行きたい方向とは逆方向に出発するような状態、つまり誤乗車につながるような状態の発生が抑制される。よって、誤乗車の発生も抑制される。
実施形態1に係るエレベータシステムが適用されたビルにおける特定階の乗場を示す図 実施形態1に係るエレベータシステムが適用されたビルにおける特定階以外の階の乗場を示す図 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの電気的構成を示すブロック図 実施形態1における行先階登録装置の電気的構成を示すブロック図 実施形態1におけるエレベータ制御装置の電気的構成を示すブロック図 実施形態1に係る群管理制御装置による割当号機決定処理を示すフローチャート 割当済行先階呼びの出発階において当該行先階呼びの方向とは逆方向への出発が生じる第1の例を説明する図 割当済行先階呼びの出発階において当該行先階呼びの方向とは逆方向への出発が生じる第2の例を説明する図 割当済行先階呼びの出発階において当該行先階呼びの方向とは逆方向への出発が生じる第3の例を説明する図 割当済行先階呼びの出発階において当該行先階呼びの方向とは逆方向への出発が生じる第4の例を説明する図 変形例に係るエレベータシステムが適用されたビルにおける特定階以外の階の乗場を示す図 変形例に係るエレベータの群管理システムの電気的構成を示すブロック図
(実施形態1)
本発明の実施形態に係るエレベータの群管理制御装置及び群管理システム、並びにエレベータシステムについて、図面を参照して説明する。
1.構成
1−1.エレベータシステムの概要
本実施形態に係るエレベータシステムの概要について説明する。図1Aは、実施形態1に係るエレベータシステムが適用されたビルの特定階における配置を示す概略図である。図1Bは、実施形態1に係るエレベータシステムが適用されたビルの特定階以外の階における配置を示す概略図である。ここで、特定階とは例えば当該ビルの外部につながるロビー階である。ビルの利用者は特定階を経由して他の階に移動することとなる。
本実施形態に係るエレベータシステムは、複数台のエレベータ(以下適宜「号機」という)60A〜60Cと、群管理システムとを含む。群管理システムは、エレベータ60A〜60Cの走行および運行を統合的に制御する。本実施形態では、一例としてA号機からC号機の3台のエレベータ60A〜60Cが設けられている。なお、複数台のエレベータ60A〜60Cは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各エレベータを「エレベータ60」という。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムでは、乗場行先階登録方式を採用しており、ビルの各階のエレベータ乗場には、利用者による行先階の登録を受け付ける行先階登録装置30が設けられている。
図1Aに示すように、特定階のエレベータ乗場には、複数台のエレベータ60A〜60Cのそれぞれに対応付けてホールランタン20が設けられている。ホールランタン20は、対応するエレベータが到着するとき、当該エレベータの出発方向を報知可能な態様で点滅あるいは点灯する。図1Bに示すように、特定階のエレベータ乗場には、ホールランタン20は設けられていない。
各階のエレベータ乗場には、各エレベータ60A〜60Cの乗車扉Drの近傍において、各エレベータ60A〜60Cの号機名を表示する号機名表示PLが設けられている。利用者は、複数台のエレベータ60A〜60Cのうちの自己に割り当てられたエレベータに、号機名表示PLを確認して乗車する。
1−2.エレベータの群管理システムの構成
1−2−1.概要
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を説明する。図2は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、群管理制御装置10、複数台の行先階登録装置30、複数台のエレベータ制御装置40A〜40Cを有する。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、エレベータ60A〜60Cの運行を統合的に制御する。
また、本実施形態に係るエレベータの群管理システムでは、前述のように、行先階登録方式を採用しており、新規に発生した行先階呼びを、複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる制御を行う。具体的な制御については、後述する。
群管理システムを構成する各装置間は、情報伝送可能なネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークNW上に接続されている前述の各装置は、装置間において、各装置が有する入出力インタフェースにより、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、群管理システムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
各エレベータ(各号機)60A〜60Cは、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。各エレベータ60A〜60Cのかご内には、行先階を表示する行先階インジケータが設けられてもよい。なお、本発明では、かご内に行先階インジケータは設けられなくてもよい。
1−2−2.群管理制御装置
群管理制御装置10は、行先階登録装置30において登録された行先階に係る行先階呼びを、複数台のエレベータ60A〜60Cのうちのいずれかに割り当てる制御を行う。なお、行先階呼びをエレベータに割り当てることを、以下において、行先階をエレベータに割り当てるという場合がある。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13とを備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10と、行先階登録装置30、及びエレベータ制御装置40(40A〜40C)との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換して行先階登録装置30、エレベータ制御装置40、ホールランタン20に出力する。また、入出力インタフェース13は、行先階登録装置30、及びエレベータ制御装置40から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1−2−3.行先階登録装置
図3は、実施形態1における行先階登録装置30の電気的構成を示すブロック図である。行先階登録装置30は、利用者による行先階の登録(入力)を受け付ける装置である。つまり、行先階登録装置30は、利用者の行先階を取得する装置である。行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置30における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、行先階登録装置30と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
操作部35は、利用者が行先階を入力するためのインタフェースである。操作部35は、操作部35の操作内容に対応する信号を制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく表示を行う。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成されている。なお、表示部34と操作部35とは、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。また、操作部35は、ハードウェア式のテンキー等により構成されてもよい。
1−2−4.エレベータ制御装置
エレベータ制御装置40A〜40C(A号機制御装置40A、B号機制御装置40B、C号機制御装置40C)は、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ60A〜60Cの巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、各エレベータ60A〜60Cのかごの上昇、下降、停止等を制御する。また、エレベータ制御装置40A〜40Cはそれぞれ、対応するエレベータ60A〜60Cのかごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含むかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報を含むかご状態信号を群管理制御装置10に出力する。なお、複数台のエレベータ制御装置40A〜40Cは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各エレベータ制御装置を「エレベータ制御装置40」という。
図4は、実施形態1におけるエレベータ制御装置40(40A〜40C)の電気的構成を示すブロック図である。各エレベータ制御装置40は、制御部41と、記憶部42と、入出力インタフェース43と、を備える。
記憶部42は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のエレベータ制御装置40の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部41は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部41は、記憶部42から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、エレベータ制御装置40における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース43は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース43は、エレベータ制御装置40と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース43は、制御部41から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース43は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部41に出力する。
2.動作
2−1.動作の概要
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの動作の概要について説明する。本システムは、行先階登録装置30によって利用者の行先階の登録を受け付ける。行先階登録装置30で登録を受け付けると、登録された行先階を、群管理制御装置10によって、複数のエレベータ60A〜60Cのうちのいずれかのエレベータに割り当てる。さらに、エレベータ制御装置40によって、登録された行先階を割り当てた割当号機を、行先階の登録が行われた登録階(出発階)から、登録された行先階へ運行するように運行制御する。また、登録を受け付けた行先階登録装置30は、割当号機を示す割当号機情報を群管理制御装置10から取得し、割当号機の表示を行う。
2−2.群管理制御装置の動作
群管理制御装置10の動作について図2を参照して説明する。
群管理制御装置10は、制御部11によってエレベータの割当処理を行う。エレベータの割当処理は、行先階登録装置30で登録された行先階を、複数のエレベータ60A〜60Cのうちのいずれかのエレベータに割り当てる処理である。具体的に、制御部11は、割当依頼信号を、行先階登録装置30から入出力インタフェース13を介して受信すると、エレベータの割当処理を開始する。割当依頼信号は、行先階登録装置30で登録された行先階を、複数のエレベータ60A〜60Cのうちのいずれかのエレベータに割り当てることを要求する信号である。割当依頼信号は、利用者によって登録された行先階を示す行先階情報と、当該行先階の登録操作が行われた階(出発階)を示す出発階情報、および当該行先階の登録が行われた行先階登録装置30を識別する識別情報とを含む。制御部11は、受信した割当依頼信号が示す行先階を、エレベータ60A〜60Cのうちのいずれかに割り当てる。
具体的に、制御部11はまず、各エレベータ60の運行情報に基づいて、行先階を割り当てるエレベータ60を選択するための評価値を、エレベータ60A〜60C毎に算出する。ここで、各エレベータ60A〜60Cの運行情報は、例えば、各エレベータ60A〜60Cのかご状態(かごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含む)、予測される待ち時間(現在から割当号機が出発階に到着するまでの時間)、予測されるサービス完了時間(現在から割当号機が行先階に到着するまでの時間)などを示す情報を含む。上記評価値の算出後、制御部11は、エレベータ60A〜60Cのうちから例えば最も小さい評価値を有するエレベータを選択し、行先階を、選択したエレベータに割り当てる。
また、制御部11は、割り当てたエレベータ60(割当号機)に対応するエレベータ制御装置40に、割り当てた新規行先階呼びの出発階から行先階への走行を指示する制御信号をエレベータ制御装置40に出力する。
また、制御部11は、割当号機が特定階に到着する際、当該号機に対応するホールランタン20を、当該号機の出発方向を利用者が認識可能な態様で点灯または点滅させる。
また、本実施形態において、制御部11は、複数台のエレベータ60のそれぞれについて、新規行先階呼びを仮に割り当てて、それぞれのエレベータ60に割当済の行先階呼びの出発階において当該割当済の行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じるか否かを判断し、その判断結果を加味して、当該新規行先階呼びを、複数台のエレベータ60のいずれに割り当てるかを決定する。当該制御については、後にフローチャートを利用して詳述する。
2−3.行先階登録装置の動作
行先階登録装置30は、操作部35において、利用者による行先階の登録操作を受け付ける。行先階登録装置30の制御部31は、利用者により登録された行先階を示す行先階情報と、その行先階を登録する操作が行われた行先階登録装置30の設置階を示す出発階情報と、当該行先階登録装置30を識別する識別情報とを含む割当依頼信号を生成する。行先階登録装置30の制御部31は、生成した割当依頼信号を、群管理制御装置10に出力する。
また、行先階登録装置30の制御部31は、上述の割当依頼信号の応答として、群管理制御装置10から、割当号機を示す割当号機情報を受信すると、利用者によって登録された行先階と、割当号機情報が示す割当号機を示す情報とを、表示部34に表示させる。これによって、行先階登録装置30は、登録された行先階が、表示された割当号機に割り当てられたことを利用者に報知する。
2−4.群管理システムの具体的動作
実施形態1に係るエレベータの群管理制御装置10により行われる割当号機決定処理について説明する。図5は、実施形態1に係るエレベータの群管理制御装置10により行われる割当号機決定処理を示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、所定時間周期で行われる。所定時間は例えば0.1秒である。
群管理制御装置10は、新規行先階呼びが登録されたか否かを判断する(S10)。
新規行先階呼びが登録されていない場合(S10でNO)、群管理制御装置10は、本フローチャートに基づく処理を終了する。
これに対し、新規行先階呼びが登録された場合(S10でYES)、群管理制御装置10は、以下において、当該新規行先階呼びを3台のエレベータ60A〜60Cのそれぞれに順次仮に割り当てて、割当号機となる可能性のある割当候補号機として設定するか否かを判断する。具体的に、まず、群管理制御装置10は、かご番号iとして1を設定する(S11)。なお、かごと号機は1対1で対応するのでかご番号iは号機の番号でもある。本実施形態では、3台のエレベータ60A〜60Cが設けられているので、iは1〜3である。
群管理制御装置10は、新規行先階呼びをi号機に仮割り当てして、i号機の運行をシミュレーションする(S12)。i号機の運行は、例えばセレクティブ・コレクティブ方式により行われる。セレクティブ・コレクティブ方式とは、運転方向の維持を優先して、運転方向と同一方向に移動する乗客を乗合させる運転方式である。なお、本発明は、運行方式が他の方式である場合にも適用可能である。
群管理制御装置10は、計算対象の階床fとして最下階を設定する(S13)。
群管理制御装置10は、階床fを出発階とする割当済の行先階呼びがあるか否かを判断する(S14)。
階床fを出発階とする割当済行先階呼びがある場合(S14でYESの場合)、群管理制御装置10は、階床fにおいて当該割当済行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じるか否かを判断する(S15)。この判断は、新規行先階呼びを仮割り当てしてi号機の運行をシミュレーションすることにより行うことができる。以下の(1)〜(3)に示すような関係が成立する場合に、階床fにおいて当該割当済行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じる場合がある。
(1)新規行先階呼びの出発階と割当済行先階呼びの出発階とが一致、かつ新規行先階呼びの方向(出発方向)と割当済行先階呼びの方向(出発方向)とが逆方向の場合(後述する図6Aに示す第1の例、及び図6Dに示す第4の例)
(2)新規行先階呼びの出発階及び行先階と、割当済行先階呼びの出発階及び行先階とはいずれも一致しないが、割当済行先階呼びに対して応答する前に新規行先階呼びに対して応答する場合(後述する図6Bに示す第2の例)
(3)新規行先階呼びの行先階と割当済行先階呼びの出発階とが一致、かつ新規行先階呼びの方向と割当済行先階呼びの方向とが逆方向の場合に、割当済行先階呼びに対して応答する前に新規行先階呼びに対して応答する場合(後述する図6Cに示す第3の例)
逆方向への出発が生じると判断した場合(S15でYES)、群管理制御装置10は、階床fにホールランタン20が設置されているか否かを判断する(S16)。
階床fにホールランタン20が設置されていない場合(S16でNO)、群管理制御装置10は、i号機を割当候補号機として設定しないことを決定する(S17)。
一方、階床fを出発階とする割当済行先階呼びがない場合(S14でNOの場合)と、逆方向への出発が生じないと判断した場合(S15でNO)と、階床fにホールランタン20が設置されていない場合(S16でYES)とにおいては、群管理制御装置10は、計算対象の階床fとして現在のfに1を加算した値を設定し(S18)、計算対象の階床fの値が最上階よりも大きな値か否かを判断する(S19)。つまり、群管理制御装置10は、i号機に関し、最下階から最上階までの全ての階床について、S14〜S16までの判断が完了したか否かを判断する。
全ての階床についての判断が完了していない場合(S19でNOの場合)、群管理制御装置10は、i号機に関し、次の階についてS14以後の処理を実行する。
これに対し、全ての階床についての判断が完了した場合(S19でYESの場合)、群管理制御装置10は、i号機を割当候補号機として設定する(S20)。
i号機を割当候補号機として設定し(S20)、あるいは設定しない(S17)ことを決定すると、群管理制御装置10は、かご番号iとして現在のiに1を加算した値を設定する(S21)。
群管理制御装置10は、かご番号iがエレベータ60の台数よりも大きな値か否かを判断する(S22)。つまり、群管理制御装置10は、全てのエレベータ60(号機)について、S13〜S21までの処理が完了したか否かを判断する。
全てのエレベータ60(号機)についての処理が完了していない場合(S22でNOの場合)、群管理制御装置10は、次の号機についてS13〜S21に関する処理を実行する。
全てのエレベータ60(号機)について処理が完了した場合(S22でYESの場合)、群管理制御装置10は、割当候補号機の中から所定のルールにしたがって最適な号機を選択して、新規行先階呼びに割り当てる(割当号機を決定する)(S23)。
3.作用
上記の制御による作用について、図6A〜図6Dを参照して説明する。図6A、図6B、図6C、図6Dは、割当済行先階呼びの出発階において当該行先階呼びの方向とは逆方向への出発が生じる第1〜第4の例を説明する図である。なお、これらの例では、セレクティブ・コレクティブ方式に基づいて複数のエレベータ10を運行制御した場合を示している。
(第1の例)
図6Aに示す第1の例では、現在、ある号機Kが7階から下方向に走行しており、号機Kには、3階を出発階とし6階を行先階とする上方向の行先階呼びX1が割り当てられている。この状態において、3階の乗場で、割当済の行先階呼びX1の出発階と同じ3階を出発階とし2階を行先階とする下方向の新規行先階呼びNC1が発生したものとする。この場合において、新規行先階呼びNC1を号機Kに割り当てない場合、号機Kは、実線で示すように、現在位置から3階まで下方向に走行し、3階で行先階呼びX1に係る利用者を乗車させるため一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、行先階呼びX1の行先階である6階まで上方向に走行する。
一方、新規行先階呼びNC1を号機Kに割り当てた場合、破線で示すように、号機Kは、まず、新規行先階呼びNC1に応答するために、現在位置から新規行先階呼びNC1の出発階である3階まで下方向に走行して、3階で一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、新規行先階呼びNC1の行先階である2階まで下方向に走行する。そして、号機Kは、その後、割当済の行先階呼びX1に応答するために、2階から割当済の行先階呼びX1の出発階である3階まで上方向に走行して、3階で一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、割当済の行先階呼びX1の行先階である6階まで上方向に走行する。
このように、新規行先階呼びNC1を号機Kに割り当てた場合、割当済の行先階呼びX1の出発階である3階において、当該割当済の行先階呼びX1の方向(上方向)に対して逆方向(下方向)への出発が生じる。より具体的には、3階において、割当済の上方向の行先階呼びX1に係る利用者が存在しているときに、号機Kにおいて、まず新規行先階呼びNC1に応答するための下方向への出発が生じ、その後、割当済の行先階呼びの方向(上方向)への出発が生じる。そのため、割当済の上方向の行先階呼びX1に係る利用者は、号機Kが3階から下方向に出発するときに、当該号機Kに誤って乗車する可能性がある。また、割当済の行先階呼びX1の出発階である3階には、ホールランタン20が設置されていない。そのため、誤乗車がより生じやすくなる。このような誤乗車につながるような状態の発生を防止するため、群管理制御装置10は、号機Kを、新規行先階呼びNC1の割当候補号機として設定しない。つまり、新規行先階呼びNC1は、号機K以外の号機に割り当てられることとなる。したがって、号機Kは実線で示す運行パターンで走行することとなる。そのため、割り当て結果にしたがって利用者が乗車した号機Kが、利用者の行きたい方向とは逆方向に出発するような状態、つまり誤乗車につながるような状態の発生が抑制される。よって、誤乗車の発生も抑制される。
(第2の例)
図6Bに示す第2の例では、現在、ある号機Kが1階から上方向に走行しており、号機Kには、2階を出発階とし5階を行先階とする上方向の行先階呼びX2が割り当てられ、かつ5階を出発階とし3階を行先階とする下方向の行先階呼びX3が割り当てられている。この状態において、7階の乗場で、7階を出発階とし6階を行先階とする下方向の新規行先階呼びNC2が発生したものとする。この場合において、新規行先階呼びNC2を号機Kに割り当てない場合、号機Kは、実線で示すように、まず、割当済の行先階呼びX2に応答するために、現在位置から2階まで上方向に走行し、2階で行先階呼びX2に係る利用者を乗車させるため一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、行先階呼びX2の行先階である5階まで上方向に走行する。そして、号機Kは、その後、割当済の行先階呼びX3に応答するために、5階から3階まで下方向に走行する。
一方、新規行先階呼びNC2を号機Kに割り当てた場合、号機Kは、割当済の行先階呼びX2に対しては新規行先階呼びNC2を号機Kに割り当てない場合同様に応答するが、その後、破線で示すように、新規行先階呼びNC2に応答するために、5階から新規行先階呼びNC2の出発階である7階まで上方向に走行して、7階で一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、新規行先階呼びNC2の行先階である6階まで下方向に走行する。そして、号機Kは、その後、割当済の行先階呼びX3に応答するために、6階から割当済の行先階呼びX3の出発階である5階まで下方向に走行して、5階で一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、割当済の行先階呼びX3の行先階である3階まで下方向に走行する。
このように、新規行先階呼びNC2を号機Kに割り当てた場合、割当済の行先階呼びX3の出発階である5階において、当該割当済の行先階呼びX3の方向(下方向)に対して逆方向(上方向)への出発が生じる。より具体的には、5階において、割当済の下方向の行先階呼びX3に係る利用者が存在しているときに、号機Kにおいて、まず、新規行先階呼びNC2に応答するための上方向への出発が生じ、その後、割当済の行先階呼びの方向(下方向)への出発が生じる。そのため、割当済の下方向の行先階呼びX3に係る利用者は、号機Kが5階から上方向へ出発するときに、当該号機Kに誤って乗車する可能性がある。また、割当済の行先階呼びX3の出発階である5階には、ホールランタン20が設置されていない。そのため、誤乗車がより生じやすくなる。このような誤乗車につながるような状態の発生を防止するため、群管理制御装置10は、号機Kを、新規行先階呼びNC2の割当候補号機として設定しない。これにより、新規行先階呼びNC2は、号機K以外の号機に割り当てられることとなる。したがって、号機Kは実線で示す運行パターンで走行することとなる。そのため、割り当て結果にしたがって利用者が乗車した号機Kが、利用者の行きたい方向とは逆方向に出発するような状態、つまり誤乗車につながるような状態の発生が抑制される。よって、誤乗車の発生も抑制される。
(第3の例)
図6Cに示す第3の例では、現在、ある号機Kが7階から下方向に走行しており、号機Kには、5階を出発階とし2階を行先階とする下方向の行先階呼びX4が割り当てられ、かつ4階を出発階とし6階を行先階とする上方向の行先階呼びX5が割り当てられている。この状態において、5階の乗場で、5階を出発階とし4階を行先階とする下方向の新規行先階呼びNC3が発生したものとする。この場合において、新規行先階呼びNC3を号機Kに割り当てない場合、号機Kは、実線で示すように、割当済の行先階呼びX4に応答するために、現在位置から5階まで下方向に走行し、5階で行先階呼びX4に係る利用者を乗車させるため一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、行先階呼びX4の行先階である2階まで下方向に走行する。そして、その後、割当済の行先階呼びX5に応答するために、2階から4階まで上方向に走行し、4階で行先階呼びX5に係る利用者を乗車させるため一旦停止し、その後、行先階呼びX5の行先階である6階まで上方向に走行する。
一方、新規行先階呼びNC3を号機Kに割り当てた場合、号機Kは、割当済の行先階呼びX4及び新規行先階呼びNC3に応答するために、現在位置から、割当済の行先階呼びX4及び新規行先階呼びNC3の出発階である5階まで下方向に走行して、5階で割当済の行先階呼びX4及び新規行先階呼びNC3に係る利用者を乗車させるため一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、新規行先階呼びNC3の行先階である4階まで下方向に走行する。そして、号機Kは、4階から割当済の行先階呼びX4の行先階である2階まで下方向に走行して、2階で割当済の行先階呼びX4の利用者を降車させるために一旦停止し、戸開及び戸閉をする。そして、号機Kは、その後、割当済の行先階呼びX5の出発階である4階まで上方向に走行し、4階で一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、割当済の行先階呼びX5の行先階である6階まで上方向に走行する。
このように、新規行先階呼びNC3を号機Kに割り当てた場合、割当済の行先階呼びX5の出発階である4階において、当該割当済の行先階呼びX5の方向(上方向)に対して逆方向(下方向)への出発が生じる。より具体的には、4階において、割当済の上方向の行先階呼びX5に係る利用者が存在しているときに、号機Kにおいて、新規行先階呼びNC3の行先階である4階での一旦停止と、割当済の下方向の行先階呼びX4の行先階である2階へ向かうための、4階から下方向への出発とが生じることとなる。つまり、号機Kにおいて、4階で、まず下方向への出発が生じ、その後、割当済の行先階呼びX5の方向(上方向)への出発が生じる。そのため、割当済の上方向の行先階呼びX5に係る利用者は、号機Kが4階から下方向へ出発するときに、当該号機Kに誤って乗車する可能性がある。また、割当済の行先階呼びX5の出発階である4階には、ホールランタン20が設置されていない。そのため、誤乗車がより生じやすくなる。このような誤乗車につながるような状態の発生を防止するため、群管理制御装置10は、号機Kを、新規行先階呼びNC3の割当候補号機として設定しない。これにより、新規行先階呼びNC3は、号機K以外の号機に割り当てられることとなる。したがって、号機Kは実線で示す運行パターンで走行することとなる。そのため、割り当て結果にしたがって利用者が乗車した号機Kが、利用者の行きたい方向とは逆方向に出発するような状態、つまり誤乗車につながるような状態の発生が抑制される。よって、誤乗車の発生も抑制される。
(第4の例)
図6Dに示す第4の例では、現在、ある号機Kが7階から下方向に走行しており、号機Kには、3階を出発階とし2階を行先階とする下方向の行先階呼びX6が割り当てられている。この状態において、3階の乗場で、割当済の行先階呼びX6の出発階と同じ3階を出発階とし6階を行先階とする上方向の新規行先階呼びNC4が発生したものとする。この場合において、新規行先階呼びNC4を号機Kに割り当てない場合、号機Kは、実線で示すように、現在位置から3階まで下方向に走行し、3階で、割当済の行先階呼びX6に係る利用者を乗車させるため一旦停止し、戸開及び戸閉をした後、割当済の行先階呼びX6の行先階である2階まで下方向に走行する。そして、号機Kは、行先階呼びX6に係る利用者を降車させるため停止し、戸開する。
一方、新規行先階呼びNC4を号機Kに割り当てた場合、新規行先階呼びNC4を号機Kに割り当てない場合同様に、号機Kは、2階まで下方向に走行し、行先階呼びX6に係る利用者を降車させるため停止し、戸開する。そして、号機Kは、新規行先階呼びNC4に応答するために、破線で示すように、2階から新規行先階呼びNC4の出発階である3階まで上方向に走行し、3階で、行先階呼びNC4に係る利用者を乗車させるため一旦停止して、戸開及び戸閉をした後、新規行先階呼びNC4の行先階である6階まで上方向に走行する。
このように、新規行先階呼びNC4を号機Kに割り当てた場合、割当済の行先階呼びX6の出発階である3階において、当該割当済みの行先階呼びX6の方向(下方向)に対して逆方向(上方向)への出発が生じる。より具体的には、3階で、号機Kにおいて、まず、割当済の行先階呼びX6の方向(下方向)への出発が生じ、その後、新規行先階呼びNC4の方向(上方向)への出発が生じる。ここで、割当済の行先階呼びX6の方向(下方向)への出発が生じたときには、割当済の下方向の行先階呼びX6に係る利用者と、上方向の新規行先階呼びNC4に係る利用者との両方が存在している。そのため、号機Kがまず3階から下方向へ出発するときに、上方向の新規行先階呼びNC4に係る利用者が当該号機Kに誤って乗車する可能性がある。また、割当済の行先階呼びX6の出発階である3階には、ホールランタン20が設置されていない。そのため、誤乗車がより生じやすくなる。このような誤乗車につながるような状態の発生を防止するため、群管理制御装置10は、号機Kを、新規行先階呼びNC4の割当候補号機として設定しない。これにより、新規行先階呼びNC4は、号機K以外の号機に割り当てられることとなる。したがって、割り当て結果にしたがって利用者が乗車した号機Kが、利用者の行きたい方向とは逆方向に出発するような状態、つまり誤乗車につながるような状態の発生が抑制される。よって、誤乗車の発生も抑制される。
4.まとめ
本実施形態におけるエレベータの群管理制御装置10は、乗場に配置された行先階登録装置30(行先階取得装置)で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる。
エレベータの群管理制御装置10は、新規行先階呼びの割当を行う制御部11を備える。
制御部11は、
複数台のエレベータ60のそれぞれについて、新規行先階呼びを仮に割り当てて、それぞれのエレベータ60に割当済の行先階呼びの出発階において当該割当済の行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じるか否かを判断し、
複数台のエレベータ60のうち逆方向への出発が生じないと判断したエレベータ60のいずれかに新規行先階呼びを割り当てる。
これにより、乗場に配置された行先階登録装置30(行先階取得装置)で取得された行先階に係る新規行先階呼びは、割当済の行先階呼びの出発階において当該割当済の行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じないと判断されたエレベータ60のいずれかに割り当てられる。そのため、割り当て結果にしたがって利用者が乗車したエレベータ60が、利用者の行きたい方向とは逆方向に出発するような状態、つまり誤乗車につながるような状態の発生が抑制される。よって、誤乗車の発生も抑制される。
本実施形態において、
制御部11は、
逆方向への出発が生じると判断した場合、さらに、逆方向への出発が生じると判断した出発階に複数台のエレベータのそれぞれの出発方向を示すホールランタン20(出発方向表示器)が設けられているか否かを判断し、
複数台のエレベータ60のうち逆方向への出発が生じないと判断したエレベータ60と、逆方向への出発が生じると判断され、かつ前記割当済の行先階呼びの出発階にホールランタン20(出発方向表示器)が設けられていると判断されたエレベータ60とのいずれかに新規行先階呼びを割り当てる。
これにより、複数台のエレベータ60のうち逆方向への出発が生じないと判断されたエレベータ60だけでなく、逆方向への出発が生じると判断され、かつ割当済の行先階呼びの出発階に、ホールランタン20(出発方向表示器)が設けられていると判断されたエレベータ60も含めたエレベータの中から新規行先階呼びが割り当てられることとなる。ホールランタン20が設けられている場合には、逆方向への出発が生じた場合でも、利用者はホールランタン20により走行方向を認識可能であり、逆方向へ出発するエレベータ60に乗車する可能性は比較的少ない。そのため、ホールランタン20が設けられている場合には、逆方向への出発が生じると判断されたエレベータ60であっても、新規行先階呼びを割り当て可能とする。これにより、逆方向へ出発するエレベータ60に利用者が誤って乗車することを抑制しつつ、新規行先階呼びを割り当て可能なエレベータ60を増やすことができる。
本実施形態のエレベータの群管理システムは、
乗場に配置され、新規行先階呼びを取得する行先階登録装置30(行先階取得装置)と、
行先階登録装置30で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てるエレベータの群管理制御装置10と、を備える。
本実施形態のエレベータシステムは、
複数台のエレベータ60と、
乗場に配置され、新規行先階呼びを取得する行先階登録装置30(行先階取得装置)と、
行先階登録装置30で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てるエレベータの群管理制御装置10と、を備える。
(実施形態1の変形例)
図7、図8は、実施形態1の変形例に係るエレベータシステムが適用されたビルにおける特定階以外の階の乗場を示す図である。図8は、実施形態1の変形例に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。前記実施形態では、特定階であるロビー階において各号機に対応させてホールランタン20が設けられている例を説明した。しかし、本実施形態の群管理制御装置10は、特定階であるロビー階において、図7、図8に示すように、群管理制御装置10から出力される信号に基づいて行先階を表示する行先階インジケータ120(行先階表示器)が設けられている場合にも適用可能である。この場合、図5のフローチャートのステップS16において、計算対象階であるf階に行先階インジケータ120が設置されているか否かを判断すればよい。
(その他の実施形態)
前記実施形態では、図5のステップS16において、f階にホールランタン20が設置されているか否かを判断する。しかし、本発明において、ステップS16の判断は必須ではない。すなわち、ステップS16は設けられていなくてもよく、この場合、ステップS15の判断がYESのときは、ステップS17を実行する。これによれば、逆方向への出発が生じるあらゆる行先階呼びが割り当てられないこととなる。その結果、ホールランタン20等の出発方向表示器が設けられている場合における誤乗車も防止できる。
前記各実施形態では、制御部11、31、41は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部12、32、42から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現している。つまり、各制御部11、31、41は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、各制御部11、31、41は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成してもよい。
前記実施形態では、行先階取得装置として、利用者の操作による行先階の登録(入力)を受け付ける行先階登録装置30を例示した。しかし、本発明において、行先階取得装置はこれに限定されない。例えば、ビルによっては、エレベータ乗場への利用者の進入を許可または遮断するためのセキュリティゲートが配置され、当該セキュリティゲートにおいてIDカードから読み取られたカードIDに対応する行先階を取得可能に構成する場合がある。本発明において、行先階取得装置は、このようなセキュリティゲートであってもよい。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20 ホールランタン
30 行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
40、40A〜40C エレベータ制御装置
41 制御部
42 記憶部
43 入出力インタフェース
60、60A〜60C エレベータ
120 行先階インジケータ
Dr 乗車扉
PL 号機名表示

Claims (4)

  1. 乗場に配置された行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てるエレベータの群管理制御装置であって、
    前記新規行先階呼びの割り当てを行う制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記複数台のエレベータのそれぞれについて、前記新規行先階呼びを仮に割り当てて、それぞれのエレベータに割当済の行先階呼びの出発階において当該割当済の行先階呼びの方向に対して逆方向への出発が生じるか否かを判断し
    逆方向への出発が生じると判断した場合、さらに、逆方向への出発が生じると判断した出発階に前記複数台のエレベータのそれぞれの出発方向を示す出発方向表示器が設けられているか否かを判断し、
    前記複数台のエレベータのうち逆方向への出発が生じないと判断したエレベータと、逆方向への出発が生じると判断され、かつ前記割当済の行先階呼びの出発階に前記出発方向表示器が設けられていると判断されたエレベータとのいずれかに前記新規行先階呼びを割り当てる、
    エレベータの群管理制御装置。
  2. 前記出発方向表示器は、ホールランタンと行先階表示器との少なくとも一方である、
    請求項に記載のエレベータの群管理制御装置。
  3. 乗場に配置され、新規行先階呼びを取得する行先階取得装置と、
    前記行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てる、請求項1または2に記載のエレベータの群管理制御装置と、を備えた、
    エレベータの群管理システム。
  4. 複数台のエレベータと、
    乗場に配置され、新規行先階呼びを取得する行先階取得装置と、
    前記行先階取得装置で取得された行先階に係る新規行先階呼びを前記複数台のエレベータのいずれかに割り当てる、請求項1または2に記載のエレベータの群管理制御装置と、を備えた、
    エレベータシステム。
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