JP6483988B2 - 間仕切り壁の施工方法、及び、間仕切り壁の取付構造 - Google Patents

間仕切り壁の施工方法、及び、間仕切り壁の取付構造 Download PDF

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本発明は、間仕切り壁を固定するための施工方法、及び、間仕切り壁の取付構造に関する。
従来、一対の野縁間に、野縁の長手方向に沿ってのびる間仕切り壁を固定するための施工方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。例えば、従来の間仕切り壁の施工方法では、先ず、電気工事や給排水工事が終了した後に、天井材を野縁に固定する天井材固定工程が行われる。次に、天井材の下方に、間仕切り壁を形成する間仕切り壁形成工程が行われる。
特開平11−93307号公報
上記のような施工方法では、電気工事や給排水工事が終了しないと、天井材固定工程を行うことができない。さらに、天井材固定工程が終了しないと、間仕切り壁形成工程を行うことができない。このように、間仕切り壁形成工程は、天井材固定工程を含む前工程の制約を受けるため、大工工事に手待ちが生じやすいという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、施工性を向上しうる間仕切り壁の施工方法、及び、間仕切り壁の取付構造を提供することを主たる目的としている。
本発明は、一対の野縁間に、前記野縁の長手方向に沿ってのびる間仕切り壁を固定するための施工方法であって、前記一対の野縁間に、前記野縁間をその長手方向に連続してのびる面材からなる天井下地材を固定する工程と、前記間仕切り壁の上部ランナーを、前記天井下地材の下面に固定する工程と、前記固定された部分を除く前記天井下地材の下面に、天井材を固定する天井材固定工程と、前記天井材固定工程の前又は後に行われ、かつ、前記上部ランナーに沿って、前記間仕切り壁を仕上げる間仕切り壁形成工程とを含み、前記天井下地材の固定には、前記野縁に固定され、かつ、溝部を有する固定金物が用いられ、前記固定金物は、前記溝部から前記野縁の側面に沿って上方にのび、かつ、前記側面に固定可能な上固着片を含み、前記天井下地材を固定する工程は、前記固定金物の前記溝部に、前記天井下地材の側部を挿入することによって、前記天井下地材を前記固定金物に把持させる工程と、前記固定金物に把持された前記天井下地材を、前記一対の野縁間に配置して、前記上固着片を前記野縁の前記側面に固定する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記間仕切り壁の施工方法において、前記上部ランナーを、耐火性材料からなる支持材を介して前記天井下地材の下面に固定し、前記天井材固定工程では、前記支持材と連続するように前記支持材の両側に耐火性材料からなる前記天井材が配置されるのが望ましい。
本発明に係る前記間仕切り壁の施工方法において、前記天井下地材は、前記上部ランナーの長手方向に連続する長さを有した面材からなるのが望ましい。
本発明は、一対の野縁間に、前記野縁の長手方向に沿ってのびる間仕切り壁を取り付けるための構造であって、前記一対の野縁に固定された固定金物により、前記一対の野縁間で支持された天井下地材と、耐火性材料からなる支持材を介して前記天井下地材の下面に固定された上部ランナーを含む間仕切り壁と、前記支持材に連続するようにその両側に配された一対の耐火性材料からなる天井材とを含み、前記固定金物は、前記天井下地材の側部が挿入されることによって、前記天井下地材を把持する溝部と、前記溝部から前記野縁の側面に沿って上方にのび、かつ、前記天井下地材を把持したまま前記側面に固定される上固着片とを有することを特徴とする。
請求項1記載の間仕切り壁の施工方法は、一対の野縁間に、野縁間をその長手方向に連続してのびる面材からなる天井下地材を固定する工程と、間仕切り壁の上部ランナーを、天井下地材の下面に固定する工程とを含んでいる。
さらに、請求項1記載の施工方法は、固定された部分を除く天井下地材の下面に、天井材を固定する天井材固定工程と、天井材固定工程の前又は後に行われ、かつ、上部ランナーに沿って、間仕切り壁を仕上げる間仕切り壁形成工程とを含んでいる。
このように、請求項1記載の施工方法は、天井材固定工程と間仕切り壁形成工程とが独立して行われうるため、大工工事に手待ちが生じるのを防ぐことができる。従って、請求項1記載の施工方法では、間仕切り壁の施工性が高められうる。
請求項4記載の間仕切り壁の取付構造は、一対の野縁間で支持された天井下地材と、耐火性材料からなる支持材を介して天井下地材の下面に固定された上部ランナーを含む間仕切り壁と、支持材に連続するようにその両側に配された一対の耐火性材料からなる天井材とを含んでいる。
このような請求項4記載の取付構造では、天井下地材と間仕切り壁との間において、耐火性材料からなる支持材及び天井材を連続させた防火ラインが形成されうる。従って、請求項4記載の取付構造は、建物の耐火性を高めることができる。
本実施形態の間仕切り壁の取付構造の断面図である。 図1の一部を分解して示す断面図である。 天井下地材を固定する工程を説明する斜視図である。 天井下地材に支持材を固定する工程を説明する斜視図である。 上部ランナーを固定する工程を説明する斜視図である。 天井材を配置する工程を説明する斜視図である。 スタッドを配置する工程を説明する斜視図である。 壁下地を固定する工程を説明する斜視図である。 間仕切り壁形成工程の後に天井材固定工程が行われる施工方法を説明する部分断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の間仕切り壁の取付構造(以下、単に「取付構造」ということがある。)の断面図である。図2は、図1の一部を分解して示す断面図である。本実施形態の取付構造は、一対の野縁2、2間に、野縁2の長手方向に沿ってのびる間仕切り壁4を固定するためのものである。このような取付構造は、例えば、住宅やビル等の建物に適用されうる。
本実施形態の取付構造は、天井下地材3と、間仕切り壁4と、天井材5とを含んで構成されている。図3は、天井下地材3を固定する工程を説明する斜視図である。図4は、天井下地材3に支持材を固定する工程を説明する斜視図である。
天井下地材3は、図1乃至図3に示されるように、一対の野縁2、2間に固定された面材によって構成されている。図3及び図4に示されるように、本実施形態の天井下地材3は、野縁2の長手方向に区分された複数の天井下地片3aによって構成されている。複数の天井下地片3aは、一対の野縁2、2間において、野縁2の長手方向に隙間なく配置されている。これらの天井下地片3aにより、天井下地材3は、一対の野縁2、2間を、その長手方向に連続して配置されうる。
本実施形態の天井下地材3には、例えば、強度の高い構造用合板が用いられうるが、これに限定されるわけではない。また、天井下地材3の固定には、各野縁2、2に固定された固定金物7が用いられている。
固定金物7は、図2に示されるように、基部7a、下支持部7b、上支持部7c、上固着片7d、及び、下固着片7eを含んで構成されている。本実施形態の固定金物7は、図3に示されるように、各野縁2、2において、天井下地材3の長手方向に沿って隔設されている。
基部7aは、図2に示されるように、野縁2の側面2tに沿ってのびている。下支持部7bは、基部7aの下端から天井下地材3の下面に沿ってのびている。上支持部7cは、基部7aの上端から天井下地材3の上面に沿ってのびている。上固着片7dは、基部7aの上端から野縁2の側面2tに沿って上方にのびている。下固着片7eは、基部7aの下端から野縁2の下面2dに沿ってのびている。また、下支持部7bの下面と、下固着片7eの下面とは、同一の高さに設定されている。
固定金物7には、基部7a、下支持部7b及び上支持部7cとで囲まれた溝部7gが形成されている。このような溝部7gに、天井下地材3の側部3tが挿入されることにより、天井下地材3が安定して把持されうる。上固着片7dは、野縁2の側面2tに当接している。下固着片7eは、野縁2の下面2dに当接している。上固着片7d又は下固着片7eのいずれか一方、又は、双方が、野縁2に固着される。このような固定金物7により、一対の野縁2、2間に、天井下地材3が安定して支持されうる。
図1及び図2に示されるように、間仕切り壁4は、上部ランナー11、下部ランナー12、スタッド13、及び、壁下地14を含んで構成されている。
上部ランナー11は、野縁2の長手方向に沿って連続してのびている。本実施形態の上部ランナー11は、天井下地材3の下面に沿って水平にのびるウエブ11a、及び、ウエブ11aの両端から下方にのびる一対のフランジ11b、11bを含んでいる。これにより、上部ランナー11は、ウエブ11aと一対のフランジ11b、11bとで囲まれた溝部11gを有する断面略溝型状に形成されている。
本実施形態の上部ランナー11は、支持材16を介して、天井下地材3の下面に固定されている。上部ランナー11の固定には、例えば、溝部11g側から打ち込まれるビス等の固着具が用いられる。
図2に示されるように、本実施形態の支持材16は、上部ランナー11と同様に、野縁2の長手方向に沿って連続してのびている。また、支持材16は、天井下地材3の下面と、上部ランナー11のウエブ11aの上面との間に配置されている。本実施形態では、支持材16の幅W1と、上部ランナー11のウエブ11aの幅W2とが、同一長さに設定されている。
図4に示されるように、本実施形態の支持材16は、野縁2の長手方向に区分された複数の支持片16aによって構成されている。複数の支持片16aは、野縁2の長手方向に隙間なく配置されている。これらの支持片16aにより、支持材16は、上部ランナー11の長手方向に連続して配置されうる。これにより、支持材16は、野縁2の長手方向において、天井下地材3と上部ランナー11との間に隙間なく配置されうる。
本実施形態の支持材16は、耐火性材料によって形成されている。耐火性材料としては、適宜選択することができる。本実施形態では、例えば、加工容易性、防音性能、及び、耐火性能に優れる石膏ボード、木毛セメント板、又は、ロックウールボード等が用いられるのが望ましい。
図1に示されるように、下部ランナー12は、上部ランナー11の長手方向に沿って、連続してのびている。本実施形態の下部ランナー12は、床材18の上面に沿って水平にのびるウエブ12a、及び、ウエブ12aの両端から上方にのびる一対のフランジ12b、12bを含んでいる。これにより、下部ランナー12は、ウエブ12aと一対のフランジ12b、12bとで囲まれた溝部12gを有する断面略溝型状に形成されている。下部ランナー12は、床材18の上面に固定されている。下部ランナー12の固定には、例えば、溝部12g側から打ち込まれるビス等の固着具が用いられるのが望ましい。
本実施形態のスタッド13は、上部ランナー11と下部ランナー12との間を、上下方向にのびている。スタッド13の上端部は、上部ランナー11の溝部11g内で固定されている。また、スタッド13の下端部は、下部ランナー12の溝部12g内で固定されている。これにより、上部ランナー11、下部ランナー12及びスタッド13は、壁下地14を支持する枠体として形成される。本実施形態のスタッド13は、例えば、断面角パイプ状に形成されているが、これに限定されるわけではない。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の壁下地14は、例えば、側面視において矩形状に形成された面材として構成されている。壁下地14は、上部ランナー11、下部ランナー12及びスタッド13の両側に配置されている。図1に示されるように、壁下地14の上端と、上部ランナー11の上端とは、略同一の高さに設定されている。壁下地14の下端と、下部ランナー12の下端とは、略同一の高さに設定されている。このような壁下地14により、間仕切り壁4の側面において、上部ランナー11、下部ランナー12及びスタッド13が覆われうる。壁下地14としては、例えば、石膏ボード、木毛セメント板、又は、ロックウールボード等が用いられるのが望ましい。また、壁下地14の固定には、例えば、ビス等の固着具が用いられる。
このように、上部ランナー11、下部ランナー12、スタッド13、及び、壁下地14が固定されることにより、間仕切り壁4が形成される。上部ランナー11、下部ランナー12、スタッド13、及び、壁下地14で囲まれる空間15には、例えば、断熱材等が配置されてもよい。
図1に示されるように、天井材5は、例えば、野縁2の下面及び天井下地材3の下面に沿って水平にのびる面材として構成されている。本実施形態の天井材5は、上部ランナー11が固定された部分を除いた天井下地材3の下面に、固定金物7を介して固定されている。図2に示されるように、本実施形態の固定金物7は、下支持部7bの下面と下固着片7eの下面とが、同一の高さに設定されている。このような下支持部7bの下面及び下固着片7eの下面に、天井材5の上面が当接されることにより、天井材5が水平に維持された状態で固定されうる。
図1に示されるように、本実施形態の天井材5は、支持材16の両側に配置されている。さらに、天井材5の幅方向の端部と、支持材16の幅方向の端部とが、互いに当接している。これにより、本実施形態の取付構造では、天井下地材3と間仕切り壁4との間において、天井材5及び支持材16が、水平方向で連続して配置される。また、本実施形態の天井材5は、耐火性材料によって形成されている。耐火性材料としては、適宜選択されうるが、支持材16と同様のものが採用されるのが望ましい。
このように、本実施形態の取付構造では、天井下地材3と間仕切り壁4との間において、耐火性材料からなる天井材5及び支持材16を連続させた防火ラインが形成されうる。このような天井面で切れ目のない防火ラインにより、上部ランナー11から天井裏への延焼が、効果的に防止されうるため、建物の耐火性が向上されうる。
しかも、本実施形態の支持材16は、野縁2の長手方向において、天井下地材3と上部ランナー11との間に隙間なく配置されている。このため、上部ランナー11から天井裏への延焼が、さらに効果的に防がれうる。
本実施形態の取付構造では、天井下地材3が、上部ランナー11の長手方向に連続する長さを有している。さらに、天井下地材3は、支持材16の長手方向に連続する長さを有している。ここで、「連続する長さ」とは、例えば、天井下地材3が、上部ランナー11の長手方向に連続して配置された複数の天井下地片3aによって構成されている場合は、天井下地片3aの合計長さを意味している。同様に、支持材16が、複数の支持片16aによって構成されている場合は、支持片16aの合計長さを意味している。このような天井下地材3により、上部ランナー11が、支持材16を介して、天井下地材3に強固に支持されうる。従って、本実施形態の取付構造では、間仕切り壁4の耐久性が向上しうる。
図1及び図3に示されるように、天井材5の上方には、天井下地材3が、野縁2の長手方向に連続して配置されている。このような天井下地材3は、照明等の取付下地として利用されうる。従って、本実施形態の取付構造では、天井材5に取付下地を別途設けることなく、野縁2、2間の長手方向において、照明等が自由に取り付けられうる。
また、壁下地14は、天井材5及び支持材16と同様に、耐火性材料によって形成されるのが望ましい。これにより、間仕切り壁4で区切られた部屋への延焼を、効果的に防ぐことができる。さらに、壁下地14の上端と、天井材5の下面とが当接されるのが望ましい。これにより、天井材5及び壁下地14を入隅状に連続させることができるため、建物の耐火性がさらに向上されうる。
次に、本実施形態の間仕切り壁4を、一対の野縁2、2間に取り付けるための施工方法(以下、単に「施工方法」ということがある。)について説明する。
図3に示されるように、本実施形態の施工方法では、先ず、建物の梁21に、複数本の野縁2が固定される(工程S1)。本実施形態の野縁2は、梁21の長手方向に沿って隔設されている。また、野縁2の長手方向と、梁21の長手方向とは、互いに直交してのびている。野縁2は、隣接する梁21、21を跨って固定されている。
野縁2と梁21との固着には、従来と同様に、梁21の下方に固着された長尺の野縁受22、及び、野縁受22と野縁2とを固定する固定金物23とが用いられている。このような野縁受22及び固定金物23により、各野縁2が、梁21に強固に固定されうる。
次に、本実施形態の施工方法では、一対の野縁2、2間に、天井下地材3が固定される(工程S2)。工程S2では、先ず、図2に示されるように、天井下地片3aの各側部3t、3tに、固定金物7が取り付けられる。固定金物7の取り付けは、固定金物7の溝部7gに、天井下地片3aの各側部3t、3tが挿入されることによって行われうる。
次に、工程S2では、図2及び図3に示されるように、一対の野縁2、2間に、固定金物7が取り付けられた天井下地片3aが配置される。そして、上固着片7d又は下固着片7eのいずれか一方、又は、双方が、野縁2に固定される。図4に示されるように、本実施形態では、複数の天井下地片3aが、野縁2の長手方向に隙間なく配置されている。これにより、一対の野縁2、2間を、その長手方向に連続して配置された天井下地材3が形成されうる。この天井下地材3は、上部ランナー11の長手方向に連続する長さを有している。
次に、本実施形態の施工方法では、間仕切り壁4の上部ランナー11が、天井下地材3の下面に固定される(工程S3)。図2に示されるように、本実施形態の工程S3では、上部ランナー11が、支持材16を介して、天井下地材3の下面に固定される。
図2及び図4に示されるように、工程S3では、先ず、天井下地材3の下面に、複数の支持片16aが固定される。複数の支持片16aは、野縁2の長手方向に隙間なく配置されている。これらの支持片16aにより、上部ランナー11の長手方向に連続する支持材16が形成される。
また、各支持片16aは、野縁2の長手方向で隣り合う天井下地片3a、3aの境界3bを跨って配置されるのが望ましい。このような支持片16aにより、隣り合う天井下地材3、3が強固に連結されうるため、天井下地材3の強度が高められうる。
図5は、上部ランナー11を固定する工程を説明する拡大斜視図である。次に、工程S3では、上部ランナー11が、支持材16の下面に取り付けられる。本実施形態の上部ランナー11は、支持材16の下面に隙間なく取り付けられうる。
上述したように、本実施形態の天井下地材3は、上部ランナー11の長手方向に連続する長さを有している。さらに、天井下地材3は、支持材16の長手方向に連続する長さを有している。このような天井下地材3により、上部ランナー11は、支持材16を介して、天井下地材3に強固に固定されうる。
次に、本実施形態の施工方法では、天井材固定工程S4及び間仕切り壁形成工程S5が行われる。間仕切り壁形成工程S5は、天井材固定工程S4の前又は後に行われる。ここでは、天井材固定工程S4の後に、間仕切り壁形成工程S5が行われる態様が説明される。
図6は、天井材5を配置する工程を説明する斜視図である。天井材固定工程S4は、先ず、上部ランナー11が固定された部分を除く天井下地材3の下面に沿って、天井材5が配置される。図2に示されるように、本実施形態の固定金物7は、下支持部7bの下面と下固着片7eの下面とが、同一の高さに設定されている。図1に示されるように、下支持部7bの下面及び下固着片7eの下面に、天井材5の上面が当接されることにより、天井材5が水平に維持されうる。
図1及び図6に示されるように、天井材固定工程S4では、支持材16と連続するように、支持材16の両側に天井材5が配置されている。本実施形態では、天井材5の端部と支持材16の端部とが互いに当接するように、天井材5が、支持材16の両側に配置されている。上述したように、天井材5及び支持材16は、耐火性材料によって構成されている。このため、施工方法では、天井下地材3と間仕切り壁4との間において、天井材5及び支持材16を連続させた防火ラインが形成されうる。このような天井面で切れ目のない防火ラインにより、上部ランナー11から天井裏への延焼が防がれうる。
次に、図1及び図2に示されるように、間仕切り壁形成工程S5は、上部ランナー11に沿って、間仕切り壁4が仕上げられる。本実施形態の間仕切り壁形成工程S5では、先ず、下部ランナー12が、床材18に固定される。下部ランナー12は、上部ランナー11の長手方向に沿って、連続してのびている。
次に、間仕切り壁形成工程S5では、上部ランナー11と下部ランナー12との間に、スタッド13が固定される。図7は、スタッド13を配置する工程を説明する斜視図である。
スタッド13の上端部は、上部ランナー11の溝部11gに挿入される。スタッド13の下端部は、下部ランナー12の溝部12g(図1に示す)に挿入される。そして、スタッド13の上端部及び下端部が、上部ランナー11及び下部ランナー12にそれぞれ固定される。スタッド13は、上部ランナー11の長手方向に沿って隔設されている。
図8は、壁下地14を固定する工程を説明する斜視図である。次に、間仕切り壁形成工程S5では、図1及び図8に示されるように、上部ランナー11、下部ランナー12及びスタッド13の両側に、壁下地14が固定される。これにより、上部ランナー11、下部ランナー12、スタッド13、及び、壁下地14を含む間仕切り壁4が形成されうる。なお、上部ランナー11、下部ランナー12、スタッド13、及び、壁下地14で囲まれる空間15(図1に示す)には、断熱材が配置されるのが望ましい。
このように、天井材固定工程S4及び間仕切り壁形成工程S5が順次行われることにより、一対の野縁2、2間に、間仕切り壁4が固定されうる。
本実施形態の施工方法では、図2及び図5に示されるように、天井材固定工程S4及び間仕切り壁形成工程S5に先立ち、上部ランナー11が、天井下地材3の下面に固定されている。上述したように、天井材5は、上部ランナー11が固定された部分を除く天井下地材3の下面に固定されている。他方、間仕切り壁4は、上部ランナー11に沿って仕上げられる。従って、天井材固定工程S4の前に、間仕切り壁形成工程S5が行われたとしても、天井材5及び間仕切り壁4が、それぞれ独立して形成されうる。
このように、本実施形態の施工方法では、天井材5の下方に上部ランナー11を固定して、間仕切り壁4を形成する従来の方法とは異なり、天井材固定工程S4と間仕切り壁形成工程S5とが独立して行われうる。従って、本実施形態の施工方法では、例えば、電気工事や給排水工事の遅れにより、天井材固定工程S4が遅延しても、間仕切り壁形成工程S5が先に行われうるため、大工工事に手待ちが生じるのを防ぐことができる。従って、本実施形態の施工方法では、間仕切り壁4の施工性が高められうる。
図9は、間仕切り壁形成工程S5の後に天井材固定工程S4が行われる施工方法を説明する部分断面図である。なお、間仕切り壁形成工程S5の後に天井材固定工程S4が行われる場合は、先の間仕切り壁形成工程S5において、天井下地材3と、支持材16との入隅部24に隙間25が形成されるように、壁下地14が固着されるのが望ましい。これにより、後の天井材固定工程S4では、天井材5の端部を、隙間25に挿入させることができるため、天井下地材3と間仕切り壁4との間において、耐火性材料からなる天井材5及び支持材16を、確実に連続させることができる。従って、この実施形態の施工方法においても、天井面で切れ目のない防火ラインが確実に形成されうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
2 野縁
3 天井下地材
4 間仕切り壁
5 天井材
11 上部ランナー

Claims (4)

  1. 一対の野縁間に、前記野縁の長手方向に沿ってのびる間仕切り壁を固定するための施工方法であって、
    前記一対の野縁間に、前記野縁間をその長手方向に連続してのびる面材からなる天井下地材を固定する工程と、
    前記間仕切り壁の上部ランナーを、前記天井下地材の下面に固定する工程と、
    前記固定された部分を除く前記天井下地材の下面に、天井材を固定する天井材固定工程と、
    前記天井材固定工程の前又は後に行われ、かつ、前記上部ランナーに沿って、前記間仕切り壁を仕上げる間仕切り壁形成工程とを含み、
    前記天井下地材の固定には、前記野縁に固定され、かつ、溝部を有する固定金物が用いられ、
    前記固定金物は、前記溝部から前記野縁の側面に沿って上方にのび、かつ、前記側面に固定可能な上固着片を含み、
    前記天井下地材を固定する工程は、前記固定金物の前記溝部に、前記天井下地材の側部を挿入することによって、前記天井下地材を前記固定金物に把持させる工程と、
    前記固定金物に把持された前記天井下地材を、前記一対の野縁間に配置して、前記上固着片を前記野縁の前記側面に固定する工程とを含むことを特徴とする間仕切り壁の施工方法。
  2. 前記上部ランナーを、耐火性材料からなる支持材を介して前記天井下地材の下面に固定し、
    前記天井材固定工程では、前記支持材と連続するように前記支持材の両側に耐火性材料からなる前記天井材が配置される請求項1記載の間仕切り壁の施工方法。
  3. 前記天井下地材は、前記上部ランナーの長手方向に連続する長さを有した面材からなる請求項1又は2記載の間仕切り壁の施工方法。
  4. 一対の野縁間に、前記野縁の長手方向に沿ってのびる間仕切り壁を取り付けるための構造であって、
    前記一対の野縁に固定された固定金物により、前記一対の野縁間で支持された天井下地材と、
    耐火性材料からなる支持材を介して前記天井下地材の下面に固定された上部ランナーを含む間仕切り壁と、
    前記支持材に連続するようにその両側に配された一対の耐火性材料からなる天井材とを含み、
    前記固定金物は、前記天井下地材の側部が挿入されることによって、前記天井下地材を把持する溝部と、
    前記溝部から前記野縁の側面に沿って上方にのび、かつ、前記天井下地材を把持したまま前記側面に固定される上固着片とを有することを特徴とする間仕切り壁の取付構造。
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