JP6483896B1 - 開封検知シール及び開封検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封時の目印としての視認性を向上できる開封検知シールを提供することを目的とする。
【解決手段】裏面20aに粘着部6が設けられた基材シート2と、粘着部6が設けられた裏面20aに配置され、基材シート2の破断によって表出する開封検知部4Aと、を備えた開封検知シール1Aである。この開封検知シール1Aを封印物Rに貼付した状態において、開封検知部4Aは、基材シート2の裏側に隠れている。ここで、封印物Rを開封すると、基材シート2が破断し、開封検知部4Aが引き抜かれるようにして表出する。開封検知部4Aの表出により、破断前の基材シート2の視覚的な連続形態は崩れ、開封時の目印としての視認性が向上する。
【選択図】図5

Description

本発明は、封印の対象とする容器・梱包物等の物品の開閉部や、扉や窓等の開閉箇所(以下、封印物)に貼付することで開封の有無を視覚によって検知可能な開封検知シールに関する。
従来、封印物の蓋等の開閉部に貼付し、開封時に目印として機能する封印シールが用いられている。例えば、封印物から剥離された場合に痕跡を残す封印シールが知られている(特許文献1〜4参照)。また、容器の蓋などを開封した際に痕跡を残す封印シールが知られている(特許文献5参照)。
特開2017−181999号 特開2017−181998号 特開2017−151333号 特開2017−151332号 特開2006−023348号
しかしながら、従来の封印シールでは、開封時の痕跡が目立たず、開封時の目印としての視認性の向上が難しかった。
本発明は、以上の課題を解決することを目的としており、開封時の目印としての視認性を向上できる開封検知シールを提供することを目的とする。
本発明は、シート両面のうち、少なくとも一面の少なくとも一部に粘着部が設けられた基材シートと、粘着部が設けられた一面に配置され、基材シートの破断によって表出する開封検知部と、を備えた開封検知シールである。
この開封検知シールを封印物に貼付した状態において、開封検知部は、基材シートと封印物に挟まれ隠秘されている。つまり、開封検知部は、基材シートの裏(一面側)に隠れている。ここで、封印物の開閉部を押し開く、引き開く、離間する等して開封すると、基材シートが破断し、開封検知部が基材シートと封印物との間から引き抜かれるようにして表出する。開封検知部の表出により、破断前の基材シートの視覚的な連続形態は崩れ、開封時の目印として機能するため開封の有無の視認性が向上する。
また、基材シートは、破断誘導構造を備えていてもよい。破断誘導構造によって開封検知部を適切に表出させるための破断を誘導し易くなる。
また、開封検知部は、破断誘導構造によって誘導される破断予定線を跨いで配置されていてもよい。封印物を開封すると、基材シートには破断予定線に沿った破断が生じる。その際、開封検知部は、破断予定線を跨いで配置されているため、開封検知部の少なくとも一部は、基材シートの裏面から引き抜かれて表出し、目印としての視認性が向上する。
また、基材シートは、破断予定線によって囲まれた島部を備え、開封検知部は、島部を跨いで配置されていてもよい。基材シートの破断は、島部を囲む破断予定線に沿って生じる。その際、開封検知部は、島部を跨いで配置されているので基材シートの破断によって開封検知部の表出をより容易にさせることができる。
また、本発明は、封印物に対して開封検知構造を形成することにより、封印物の開封を検知する方法であり、開封検知構造は、シート両面のうち、少なくとも一面の少なくとも一部に粘着部が設けられた基材シートと、粘着部が設けられた一面に配置され、基材シートの破断によって表出する開封検知部と、を備えている、開封検知方法である。
この開封検知方法によれば、封印物が開封された際に、開封検知部が基材シートと封印物の間から引き抜かれ表出することで、開封時の目印として機能し、開封の有無の視認性を向上できる。
本発明によれば、封印物の開封時の目印としての視認性を向上できる。
本発明の第1の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は(a)図のb−b線に沿った断面図である。 第1の実施形態に係る開封検知シールの裏側の平面図である。 第1の実施形態に係る開封検知シールの基材シートと剥離シートとを分離させて示す分解斜視図である。 変形例に係る開封検知シールの分解斜視図である。 破断して開封検知部が表出した状態を示す基材シートの表側の平面図である。 封印物である扉に基材シートを添付した状態を示し、(a)図は破断する前の状態を示す説明図であり、(b)図は破断した後の状態を示す説明図である。 扉を開いて基材シートを破断させた後で、扉を閉じた状態を模式的に示す説明図であり、(a)図は開封検知部が左右の扉の間の隙間内に挟まれるように隠れた状態を示す説明図であり、(b)図は(a)図のb−b線に沿った断面図である。 第2の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は裏側の平面図であり、(c)図は破断した基材シートを示す平面図である。 第3の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は裏側の平面図であり、(c)図は破断した基材シートを示す平面図である。 第4の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は裏側の平面図であり、(c)図は破断した基材シートを示す平面図である。 第5の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は裏側の平面図であり、(c)図は破断した基材シートを示す平面図である。 他の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は第6の実施形態に係る開封検知シールの表側の平面図であり、(b)図は第7の実施形態に係る開封検知シールの表側の平面図であり、(c)図は第8の実施形態に係る開封検知シールの表側の平面図であり、(d)図は第9の実施形態に係る開封検知シールの表側の平面図である。 第10の実施形態に係る開封検知シールを示し、(a)図は表側の平面図であり、(b)図は(a)図のb−b線に沿った断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る開封検知シールの実施形態について詳細に説明する。
図1、図2、及び図3に示されるように、第1の実施形態に係る開封検知シール1Aは、封印物R(図6参照)に貼付される基材シート2と、基材シート2の破断によって表出する開封検知部4Aと、を備えている。基材シート2は、封印物Rに貼付される際に、封印物Rに接する側の面(以下、「裏面」と称する)20aと、封印物Rに対して反対側となる面(以下、「表面」と称する)20bとを備えている。基材シート2のシート両面のうち、少なくとも一方の面には、粘着部が設けられている。本実施形態に係る粘着部は、基材シート2の裏面20aの全体に設けられているが、一部であってもよい。
基材シート2の表面20bには、文字等の図柄や模様が表示されている。本実施形態では、例えば、開封不可であることを注意喚起する文字(例えば「SECURITY」)が印刷されている。なお、基材シートは、剥離により文字や記号等の図柄が出現する機能を有していても良い。例えば、防犯性を高めるために、基材シートを封印物から剥離させた際に発字する形態や、基材シートの一部が破断する等し、模様の崩壊や基材シート表面に文字等が出現することによって剥離開封時にも開封の有無が視認可能となるような形態であってもよい。(例えば、特開2012−93674号公報参照)
基材シート2は、せん断力あるいは引張力を受けた際に破断可能な材料であれば足り、紙やポリエチレンテレフタレート(PET)等のアクリル系基材、ポリエチレン等のポリオレフィン系基材、ポリエステル系基材、ポリカーボネート系基材、紫外線硬化樹脂系基材等の樹脂シート及びこれらを脆性化したシートを用いることができ、更にシートの表面をコーティング・粗面化して用いてもよい。また、基材シートの面積及び厚みは、所望の破断強度に応じて適宜設定することができる。また、基材シート2は、例えば、破断を誘導する破断誘導構造を備えていても良い。破断誘導構造とは、基材シートの破断をより確実なものとし、開封検知部4Aの表出を容易になし得る構造を意味し、開封検知シール1Aを添付した封印物Rの開封時に基材シート2の破断を容易にする構造であればよい。本実施形態では、破断誘導構造の一例を示し、具体的には、ミシン目等の貫通した破線や、基材シートの他の部位よりも厚みの薄い部分を設けシートの破断に指向性を持たせる実線(連続線)などの破断誘導線5Aである(図1の(a)図の破線参照)。
基材シート2は、例えば矩形であり、長手方向Lに沿って「SECURITY」の文字が並び、中央部分である文字「U」と文字「R」との間には、長手方向Lに直交する幅方向Wに延在する仮想基準線に沿うように中央線CLが印刷されているものであっても良い。中央線CLは、開封検知シール1A(基材シート2)を封印物Rに貼る際の目安になる。例えば、基材シート2(図6の(a)図参照)は、封印物Rの開閉部Ra、例えば、閉鎖時に隣接して並ぶ二つの被着対象(例えば、蓋と本体、扉同士など)同士の間の継ぎ目等に中央線CLが沿うように貼付され、その結果、基材シート2は、封印物Rの開閉部Raを跨ぐように貼付される。なお、中央線CLは、主として、開封検知シール1Aを所定位置に貼付することを簡便にするための視覚的なガイドであり、このガイドは、中央線CLの他、三角マークや矢印などであってもよい。
破断誘導線5Aは、基材シート2の両方の側部20cに繋がる二つの導入部51を備える。二つの導入部51は、例えば直線状であり、上記の中央線CL(仮想基準線)上に設けられている。導入部51は、基材シート2がせん断力あるいは引張力を受けた場合に、破断のきっかけとなる部分である。
また、破断誘導線5Aは、二つの導入部51の間に設けられた環状部52を備えている。本実施形態に係る環状部52の全体形状は略四角形であり、より詳細には、上記の仮想基準線を底辺として、仮想基準線から長手方向Lの両方向(左右方向)に突き出た二つの三角形状(突出部)52aを備えている。なお、環状部52は多角形状、円形状、楕円形状、その他の不規則に湾曲した形状等であっても良い。また、本実施形態に係る環状部52は、中央線CL(仮想基準線)を挟んで左右対称な形状になっているが、非対称であってもよい。また、二つの突出部52aの組み合わせに係る環状部52の代わりに、片方の突出部52aのみを有する形状であっても良い。なお、突出部52aは、屈曲形状や湾曲形状等であってもよい。
破断誘導構造に誘導されることで該構造に沿って破断が生じると想定される仮想線は、破断予定線である。本実施形態に係る破断予定線は、破断誘導線5Aに沿った線である。なお、上述の通り、破断誘導線5Aの環状部52は、二つの突出部52aを備えており、基材シート2の破断は、どちらか一方の突出部52aに沿って生じる。本実施形態では、二つの突出部52aの形状は同一であり、破断の生じ易さは意図的に同じにしている。そのため、破断予定線は、両方の突出部52aに沿った線になる。なお、環状部を形成する二つの突出部の形状等が異なる場合には、構造的又は開封時の力学的に破断が生じ易い方の突出部に沿った線が破断予定線になる。
本実施形態に係る基材シート2は、破断誘導線5Aに沿って形成される破断予定線によって複数(三つ)の領域に区画されている。環状部52に沿った破断予定線によって囲まれた領域は島部23Aである。なお、島部23Aは、仮想基準線を挟んで二つの突出領域23aに分けて把握できる。また、基材シート2は、島部23Aを挟むように基材シート2の長手方向Lに配置された二つの領域を備え、一方の領域は第1の貼付部21であり、他方の領域は第2の貼付部22である。
図1及び図2に示されるように、基材シート2の裏面20aには、粘着部6を保護する剥離シート3が積層されている。剥離シート3は、開封検知シール1Aを封印物Rに貼付する際に基材シート2から剥離される。剥離シート3には、開封検知部4Aとなる残置領域を囲む破断線(抜き線)3bと、抜き線3bから剥離シート3の外縁までを接続し、残置領域の周りの剥離領域を分割する破断線(分割線)3aが形成されている。剥離シート3は、開封検知部4Aとなる残置領域が残された状態で、剥離領域のみが基材シート2から剥離される。
開封検知部4Aは、封印物Rの開封によって基材シート2が破断した際に表出する部分であり、破断誘導線5Aによって誘導される破断予定線を跨いで配置されている。特に、本実施形態では、基材シート2の長手方向Lに、島部23Aを跨ぐように配置されている。
開封検知部4Aは、基材シート2の長手方向Lに延在する胴部41と、胴部41の長手方向Lの両端部分において、長手方向Lに直交する幅方向Wに広がった張出部42とを備えている。開封検知部4Aの胴部41は島部23A内に収まるように配置され、張出部42の幅方向Wの一部は、島部23A外にはみ出すように配置されている。
開封時の基材シート2の破断により、一方の張出部42は基材シート2の裏側から引き抜かれて表出する目印機能を発揮し、他方の張出部42は基材シート2の裏側に保持されるアンカー機能を発揮する。アンカー機能とは、開封検知部4Aの全部が基材シート2から引き抜かれて脱落してしまうのを防止する機能である。なお、本実施形態では、張出部42の形状は同一であり、引き抜かれ易さに実質的な優劣はないため、両方の張出部42は、基材シート2の破断前の状態において、潜在的に目印機能とアンカー機能との両方の機能を有する。
本実施形態に係る開封検知部4Aは、剥離シート3の残置領域として形成されている。しかしながら、図4に示されるように、開封検知部4Aは、剥離シート3とは、別の部材であってもよい。また、開封検知部4Aは、開封前後での相違点に関する視認性の向上という観点で、基材シート2を封印物Rに貼付した際に基材シート2の裏側に完全に隠れていることが望ましい。従って、開封検知部4Aの長手方向Lの長さは、基材シート2の長手方向Lの長さよりも短く、幅は、基材シート2の幅よりも短いことが望ましい。また、開封検知部4Aは中央線CL(仮想基準線)を基準にして対象であると望ましい。
更に、開封検知部4Aは、基材シート2の表面20bの図柄や模様に対比させた場合に容易に区別できる態様、例えば、色、色彩、模様を変えることで基材シート2に対して区別できる形態にしたり、基材シート2の形状に対して非連続的な形状等としたり、発光部を設けたりして目立たせることが望ましい。また、開封検知部4Aは、開封を容易に視認できる範囲において、その大きさ、厚み、材質を制限されず、材質として紙、プラスチック、金属(箔)等を用いることができる。
次に、図5、図6、及び図7を参照し、封印物Rに開封検知構造100を形成して開封を検知する開封検知方法について説明する。本実施形態では、開封検知シール1Aを封印物Rに貼付することによって開封検知構造100を形成している。図6に示されるように、封印物Rがロッカーなどの場合、封印物Rは互いに隣接して相対移動可能な二つの扉Da,Db(被着対象)を備えている。扉Da,Db同士の継ぎ目は開閉部Raであり、一方の扉Daを他方の扉Dbから離間させると、扉Da,Db同士の開閉部Raが開き、封印物Rは開封される。
開封検知シール1Aは、基材シート2の裏面20aに開封検知部4A(残置領域)を残したまま、剥離シート3の一部が剥離される。剥離シート3の剥離により、基材シート2の裏面20aの粘着部6は露出される。開封検知シール1Aは、扉Da,Db同士の開閉部Raを跨ぐように封印物Rに貼付される。この際、中央線CL(仮想基準線)が扉Da,Db同士の開閉部Raに沿うように配置される。この状態で、封印物Rを開封すると、開封検知シール1Aは破断する。具体的には、基材シート2の第2の貼付部22は他方の扉Dbに貼付された残り、第1の貼付部21は、一方の扉Daと一緒に移動して基材シート2が破断する。
ここで、開封検知部4Aは、島部23Aを跨ぐように配置されており、島部23Aに積層された重複領域が抵抗になり、所定位置に保持されている。つまり、開封検知部4Aは、主に島部23Aに固定されて保持されており、従って、島部23Aと一緒に移動する。例えば、本実施形態に係る島部23Aと第1の貼付部21とは一緒に移動しており、島部23Aと第2の貼付部22との間には、破断予定線に沿った破断が生じる。この破断により、開封検知部4Aは、島部23Aに保持されて第1の貼付部21と一緒に移動し、一方で、第2の貼付部22の裏側に隠れていた部分は引き抜かれて表出する(図5、図6参照)。
開封検知部4Aが部分的に引き抜かれて表出すると、一方の扉Daを閉じても、その表出部分を第2の貼付部22の裏側に押し込むことは困難であり、開封時の目印としての視認性の向上に有利である(図5及び図6の(b)図参照)。また、本実施形態に係る基材シート2は島部23Aを有し、島部23Aには、開封検知部4Aが積層されている。封印物Rを開封した後、開封検知部4Aの表出部分を開閉部Ra内の隙間に無理に押し込むように一方の扉Daを閉じると(図7参照)、開封検知部4Aと一緒に島部23Aの一部も隠れることになる。その結果、開封検知シール1A内(基材シート2内)には、島部23Aの一部が無くなって扉Dbの地色が表出する欠損部25が生じることになり、開封時の目印としての視認性の向上に有利になる。
なお、上記の開封検知方法では、開封検知シール1Aを封印物Rに貼付することで開封検知構造100を形成していたが、例えば、封印物Rに対して先に開封検知部4Aを設置し、その後で開封検知部4Aが隠れるように基材シート2を添付して開封検知構造100を形成する態様であっても良い。また、開封検知構造100は上記の開封検知シール1Aを利用した構造に限定されず、後述の各実施形態及びそれらの組み合わせ等によって適宜に形成することも可能である。
次に、図8、図9、図10、及び図11を参照し、他の実施形態に係る開封検知シールについて説明する。なお、他の実施形態に係る開封検知シール1B〜1Eは、第1の実施形態に係る開封検知シール1Aに比べ、実質的には、開封検知部4B〜4Eの形状及び基材シート2の島部23B〜23Eの形状が異なり、その他の要素や構造は共通である。従って、相違点を中心に説明し、共通点は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2の実施形態に係る開封検知シール(図8参照)1Bの破断予定線は破断誘導線5Bによって形成され、この破断予定線によって囲まれた島部23Bの形状は円形であり、開封検知部4Bは島部23Bを長手方向Lに跨ぐ矩形状である。また、第3の実施形態に係る開封検知シール(図9参照)1Cの破断予定線は破断誘導線5Cによって形成され、この破断予定線によって囲まれた島部23Cの形状はひし形である。一方で、開封検知部4Cは両端に円形状の張出部を備え、胴部がくびれた形状であり、島部23Cを長手方向に跨ぐように配置されている。第4の実施形態に係る開封検知シール(図10参照)1Dの破断予定線は破断誘導線5Dによって形成され、この破断予定線によって囲まれた島部23Dの形状は各辺が基材シート2の各辺に平行な四辺形状である。一方で、開封検知部4Dは両端が矩形の胴部に対して、両端がテーパ上に拡大した張出部を備えている。開封検知部4Dは島部23Dを跨ぐように配置されている。また、第5の実施形態に係る開封検知シール(図11参照)1Eの島部23Eの形状は星形である。一方で、開封検知部4Eは楕円形であり、島部23Eを跨ぐように配置されている。
次に、図12を参照し、他の実施形態に係る開封検知シールについて説明する。なお、他の実施形態に係る開封検知シール1F、1G、1H、1Jは、第1の実施形態に係る開封検知シール1Aに比べ、実質的には、破断誘導構造の形態が異なり、その他の要素や構造は共通である。従って、相違点を中心に説明し、共通点は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第6の実施形態に係る開封検知シール1F(図12の(a)図参照)の破断誘導構造は、導入部同士を直線的に結んだ破断誘導線5Fであり、従って破断予定線も、破断誘導線5Fに沿った直線になる。第7の実施形態に係る開封検知シール1G(図12の(b)図参照)の破断誘導構造は、基材シート2の縁部に形成された一対の切り掛け5Gであり、従って破断予定線は、一対の切り掛け5G同士を結ぶ仮想線である。第8の実施形態に係る開封検知シール1H(図12の(c)図参照)の破断誘導構造は、環状部のみを有し、導入部を有していない破断誘導線5Hである。破断予定線は、破断誘導線5H(環状部)に沿った線及び破断誘導線5Hから基材シート2の縁部までを最も近距離で結ぶ仮想線である。第9の実施形態に係る開封検知シール1J(図12の(d)図参照)の破断誘導構造は、全体が波状に湾曲した破断誘導線5Jであり、破断予定線は、破断誘導線に沿った波状である。
次に、図13を参照し、第10の実施形態に係る開封検知シールについて説明する。図13の(a)図は、第10の実施形態に係る開封検知シールの表側の平面図であり、図13の(b)図は、(a)図のb−b線に沿った断面図である。なお、第10の実施形態に係る開封検知シールは、第1の実施形態に係る開封検知シール1Aに比べ、実質的には、破断誘導構造の形態が異なり、その他の要素や構造は共通である。従って、相違点を中心に説明し、共通点は、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第10の実施形態に係る開封検知シール1Kの破断誘導構造は、粘着部6の配置によって形成されている。具体的には、基材シートの裏面20aに、意図的に粘着部6を設けない箇所を形成して破断し易い領域を形成した形態であり、粘着部が設けられていない領域(非粘着部分)は破断誘導構造5Kであり、破断予定線は、破断誘導構造5Kに沿った線になる。開封検知部4Aは、破断予定線を跨ぐように配置されている。
上記の各実施形態に係る開封検知シール1A〜1Kは、裏面20aの少なくとも一部に粘着部6が設けられた基材シート2と、基材シート2の裏面20aに配置され、基材シート2の破断によって表出する開封検知部4A〜4Eと、を備えている。この開封検知シール1A〜1Kを封印物Rに貼付した状態において、開封検知部4A〜4Eは、基材シート2と封印物Rに挟まれ隠秘されている。つまり、開封検知部4A〜4Eは、基材シート2の裏面に隠れている。ここで、封印物Rの開閉部Raを押し開く、引き開く、離間する等して開封すると、基材シート2が破断し、開封検知部4A〜4Eが基材シート2と封印物Rとの間から引き抜かれるようにして表出する。開封検知部4A〜4Eの表出により、破断前の基材シート2の視覚的な連続形態は崩れ、開封時の目印として機能するため開封の有無の視認性が向上する。
特に、上記の各実施形態に係る開封検知シール1A〜1Kの基材シート2の表面には、視覚的に連続性を認識させ得る模様や図柄、例えば、連続して並ぶことで特定の意味を認識させる複数の文字(例えば、「SECURITY」)が表示されている。そして、基材シート2が破断して、開封検知部4A〜4Eの一部が一旦、表出すると、封印物Rを再び閉じても、表出部分が残って邪魔となり、上記の視覚的な連続性が崩れてしまう。その結果、上記の各実施形態に係る開封検知シール1A〜1Kによれば、封印物Rの開封時の目印としての視認性の向上に更に有利になる。
また、上記の各実施形態に係る基材シート2は、破断誘導構造として例示される破断誘導線5A〜5F、5H、5J、切り掛け5G、及び破断誘導構造5Kを備えていているので、開封検知部4A〜4Eを適切に表出させるための破断を誘導し易くなる。
また、上記の各実施形態に係る開封検知部4A〜4Eは、破断誘導構造によって誘導される破断予定線を跨いで配置されている。封印物Rを開封すると、基材シート2には破断予定線に沿った破断が生じる。その際、開封検知部4A〜4Eは、破断予定線を跨いで配置されているため、開封検知部4A〜4Eの少なくとも一部は、基材シート2の裏面20aから引き抜かれて表出し、目印としての視認性が向上する。
また、上記の各実施形態に係る基材シート2は、破断予定線によって囲まれた島部23A〜23Eを備え、開封検知部4A〜4Eは、島部23A〜23Eを跨いで配置されている。基材シート2の破断は、島部23A〜23Eを囲む破断予定線に沿って生じる。その際、開封検知部4A〜4Eは、島部23A〜23Eを跨いで配置されているので、基材シート2が破断された際に、島部23A〜23Eに積層された領域が抵抗になり、島部23A〜23Eによって所定位置に保持され易くなる。その結果、基材シート2の破断によって開封検知部4A〜4Eの表出をより容易にさせることができる。
また、上記の各実施形態に係る開封検知シール1A〜1Kを封印物Rに貼付したり、各開封検知シール1A〜1Kの構造となるような開封検知構造100を封印物Rに対して形成したりすることで、封印物Rの開封を検知する開封検知方法とすることもできる。この開封検知方法によれば、封印物Rが開封された際に、開封検知部4A〜4Eが基材シート2と封印物Rの間から引き抜かれ表出することで、開封時の目印として機能し、開封の有無の視認性を向上できる。
以上、本発明について、上記の各実施形態に基づき説明したが、本発明は上記の実施形態のみに限定されるものではない。例えば、上記の各実施形態では、破断誘導構造を有する形態のみを例示したが、例えば、基材シートの一方の面に対する開封検知部の専有面積が非常に大きい場合には、基材シートがどこで破断しても、実質的に開封検知部は表出し得る。従って、開封検知部に形態によっては、破断誘導構造を備えていない基材シートを備えた開封検知シールであってもよい。
更に、この破断誘導構造とは、本来、開封検知シールを貼付した封印物の開封時において、破断誘導構造を設けない形態に比べて基材シートの破断を容易にする構造であればよい。つまり、上述の破断誘導線に係る形態の他、基材シートに設けられた凹凸を有する模様、基材シートの一部に粘着部を設けないことにより設けられる浮き部、基材シートの厚みや原料の調整により容易に破断し得るように設計された構造、破断を誘導する印刷または構造、およびこれらの組合せであってもよい。
また、本発明において粘着部を形成するために使用する粘着剤は、本発明の効果が得られる範囲において公知の粘着剤を使用することができる。使用する粘着剤としては、封印物の表面材質・形状に応じて適宜選択することができ、アクリル系粘着材、ポリエステル系粘着材、ウレタン系粘着材等の公知の各種粘着材を用いることが出来る。
また、開封検知シールが添付されたり、開封検知構造が形成されたりする封印物は、上記で例示したロッカーの扉等に限定されず、各種開閉部分の封印、例えば、通用口、非常口、通風孔、非常ベル、消火栓、検体入れ箱、ゴミ箱などに適用することができる。
1A、1B…開封検知シール、2…基材シート、3…剥離シート、4A〜4E…開封検知部、5A〜5F、5H、5J…破断誘導線(破断誘導構造)、5G…切り掛け(破断誘導構造)、5K…破断誘導構造、6…粘着部、23A〜23E…島部、R…封印物、100…開封検知構造。

Claims (3)

  1. シート両面のうち、少なくとも一面の少なくとも一部に封印物に貼付されるための粘着部が設けられた基材シートと、
    前記粘着部の一部に積層され、前記基材シートの破断によって表出する開封検知部と、を備え、
    前記粘着部の一部は、前記基材シートと前記開封検知部との間に配置され、
    前記基材シートは、破断誘導構造を備え、
    前記開封検知部は、前記破断誘導構造によって誘導される破断予定線を跨いで配置されている開封検知シール。
  2. 前記基材シートは、前記破断予定線によって囲まれた島部を備え、
    前記開封検知部は、前記島部を跨いで配置されている請求項1記載の開封検知シール。
  3. 封印物に対して開封検知構造を形成することにより、前記封印物の開封を検知する方法であり、
    前記開封検知構造は、シート両面のうち、少なくとも一面の少なくとも一部に封印物に貼付されるための粘着部が設けられた基材シートと、前記粘着部の一部に積層され、前記基材シートの破断によって表出する開封検知部と、を備え
    前記粘着部の一部は、前記基材シートと前記開封検知部との間に配置され、
    前記基材シートは、破断誘導構造を備え、
    前記開封検知部は、前記破断誘導構造によって誘導される破断予定線を跨いで配置されている、開封検知方法。
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